JP2514388B2 - 手袋用補強型多孔質シ―ト - Google Patents

手袋用補強型多孔質シ―ト

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JP2514388B2
JP2514388B2 JP30667687A JP30667687A JP2514388B2 JP 2514388 B2 JP2514388 B2 JP 2514388B2 JP 30667687 A JP30667687 A JP 30667687A JP 30667687 A JP30667687 A JP 30667687A JP 2514388 B2 JP2514388 B2 JP 2514388B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 本発明は、水等の液体は透過せず、通気性や透湿性を
損なうことなく、著しく強度を改善した、手袋用補強型
多孔質シートに関するものである。
(b)従来の技術 従来、医療用、家庭用、レジャー用、スポーツ用等の
用途に用いられる手袋は、接触液体による手の濡れを防
止したり、被接触体からの細菌や微生物等が手に移動す
るのを防止するなどの目的に使用されるものであり、一
般に、各種の可撓性合成樹脂、天然ゴム及び合成ゴムが
その素材として用いられている。
しかしながら、このような手袋は、実質的に非通気性
であるために、手の発汗作用による水蒸気が手袋を通過
して外部へ発散することがなく、この汗や水蒸気が手袋
内部に滞留するため、長時間装着すると、手が蒸れた
り、手が汗により濡れてしまい非常に不快感を感じた
り、或いは脱着しにくいなどの不都合があった。
このため、この種、手袋用補強型多孔質シートとし
て、以下のものが提案されている。
即ち、可撓性合成樹脂製手袋において、手袋を構成
する可撓性合成樹脂皮膜には、ゲル化時に存在する非溶
媒により形成される細孔が多数存在してなるものが提案
されている(特開昭61−186506号公報)。
又、ポリオレフィン樹脂製のシートを、延伸して直
接多孔質シートを得るか、又は延伸して得られた多孔質
シートにおいて、当該多孔質シート中の無機充填剤を酸
等で溶出して透過性が一層大である多孔質シートを得、
この多孔質シートと不織布からなる補強用多孔質シート
を用い、これらを積層して接合したものが提案されてい
る。
更に、手袋として、手袋基材の少なくとも内面に、
多孔質のポリテトラフルオロエチレンからなる湿気排出
許容膜を設けてなるものが提案されている[実願昭56−
120676号(実開昭58−27318号)のマイクロフィル
ム]。
この場合、この手袋において、手袋基材と湿気排出許
容膜とは熱融着樹脂を介して間欠的に接合されて相互間
に中空部が設けられており、この中空部を設けることに
よって、手袋基材が不通気性或いは不通液性の場合であ
っても、前記中空部に内部の水蒸気を排出可能として汗
の発生を阻止している。
又、手袋基材の湿気排出許容膜、及び湿気排出許容膜
と保護膜との間の接合は、例えば点状或いは網目状に配
して加熱圧接して行われている。
更に又、手袋の製作方法として、手袋形保温材上
に、撥水性多孔質シートからなる手袋内被体を被せ、該
内被体上に通気性を有する手袋外被体を被せてなる手袋
を製作する方法において、上記手袋内液体を通気性シー
トの部分接着により補強し、該手袋内被体を裏返えしし
ながら上記の手袋形保温材上に被せ、次いで、手袋外被
体を被せるものが提案されている(特開昭59−211606号
公報)。
この手袋の製作方法では、手袋内被体は撥水性多孔質
シートを通気性シートの部分接着により補強してあり、
この場合、この通気性シートには熱融着性プラスチック
のフィルムに通気用孔を設けたもの、熱融着性プラスチ
ックのネット、繊維布に相当の通気性を保持させるよう
に熱融着性プラスチックをコーテングしたものが挙げら
れている。
そして、この手袋内被体は、上記シートを手袋形に裁
断し、これら裁断片を上記通気性の熱融着性シートを内
側に設けて重合し、その周囲を糸で縫製し、この縫製部
における熱融着性シートを熱融着して形成されている。
(c)発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記の手袋は、可撓性合成樹脂を良
溶媒に溶解してなるポリマー溶液中に、手型を浸漬して
当該手型表面に均一に上記ポリマー溶液を塗布した後引
き上げ、その後手型を上記良溶媒と混和性を有する非溶
媒中に浸漬して手型表面に付着したポリマー溶液をゲル
化させた後引き上げ、乾燥して上記非溶媒を除去するも
のであるが、これではポリマー溶液の調製やその溶液中
の良溶媒と非溶媒との組み合わせ、更に非溶媒の除去等
が極めて困難で、製品の品質にバラツキが生じたり、生
産工数が多くなって生産コストが高くなるなどの問題が
ある。
又、上記の多孔質積層シートは、その接合方法とし
て、粘着剤又は接着剤を補強用多孔質シート及び/又は
合成樹脂製多孔質シートに部分的に塗布し、その部分で
接合するものである。これらのうち、補強用多孔質シー
トと合成樹脂製多孔質シートとを粘着剤を用いて部分的
に接合したものは、粘着剤の粘着強度が低く、その加工
や使用等の際に層間剥離が生じるばあいがあり、充分な
補強効果が得られず、信頼性に欠ける等の問題があっ
た。
特に、この種、手袋用の補強型多孔質シートは粘着剤
又は接着剤の塗布面の通気性や透湿性が損なわれ、多孔
質シートに対し基本的に要求される特性を犠牲にする点
で大きな問題がある。
一方、補強用多孔質シートと合成樹脂製多孔質シート
とをホットメルト型の接着剤で部分的に接合するばあい
には、層間剥離の問題は解決されるが、熱接着箇所の通
気性や透湿性が損なわれるなど、基本的な問題が解決さ
れないのである。
又、このような接合を行う場合、部分的に熱と圧力を
加える結果、この熱と圧力が加わる部分(熱接着箇所)
とそうでない部分(非接着箇所)の境界部において強度
が著しく低下するなどの問題がある。
更に、この種の接着剤を介在させた箇所をエンボスロ
ール等の加熱体を用いて加熱、接着するものであるか
ら、この加熱体が正確に加熱部位に接当するように、加
熱体をコントロールする必要があり、この結果、製造装
置が複雑で高価になったり、シートの製造が繁雑になっ
て製造コストが高くなる等の問題もあった。
更に、上記の手袋では、中空部に内部の水蒸気を排
出可能として汗の発生を阻止するようにしているが、手
袋基材が不通気性であると、中空部に汗が滞留、結漏
し、その部分に細菌が繁殖して不潔になるうえ、使用感
が悪くなるなどの致命的な欠陥がある。
又、手袋基材の湿気排出許容膜、及び湿気排出許容膜
と保護膜との間の接合は、例えば点状或いは網目状に行
われているが、このように接合すると、使用度合が激し
い手袋の場合、剥離が発生する。
上記の手袋の製造方法では、手袋内被体が撥水性多
孔質シートを通気性シートの部分接着により補強してあ
り、この部分接着によって通気性は確保されるが、この
接着箇所の通気性や透湿性は著しく低下し、この種、手
袋に要求される基本的な特性が著しく阻害される点で大
きな問題がある。
又、この手袋内被体は、積層されたシートを手袋形に
裁断し、これら裁断片を通気性の熱融着性シートを内側
に設けて重合し、その周囲を糸で縫製し、この縫製部に
おける熱融着性シートを熱融着して形成されているか
ら、製造が複雑で生産性が悪く、コスト高になるなどの
問題がある。
(d)問題点を解決するための手段 本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭意検討を重
ねてきた。
その結果、合成樹脂製の手袋に用いられる多孔質積層
シートとして、ポリオレフィン系多孔質シートと補強用
多孔質シートの間に熱接着性多孔質シートが介装され、
熱接着により形成されて成るものを用い、しかも該多孔
質積層シートにおいて熱接着性多孔質シートに多数の微
細なクラックを設けると、この微細なクラックにより通
気性が著しく改善されるとの知見を得た。
又、熱接着性多孔質シートに多数の微細なクラックを
設けるには、充填剤を分散させてなる熱接着性多孔質シ
ートをその融点以下で延伸して充填剤の近傍に歪を発生
させ、更に、このシートをその融点以上で熱処理すれば
その歪箇所にクラックが発生するのであり、この現象は
合成樹脂製多孔質シートについても同様にして微細なク
ラックを発生させることができるとの知見を得、本発明
を完成するに至ったものである。
即ち、本発明の手袋用補強型多孔質シートは、合成樹
脂製の手袋に用いられる多孔質積層シートであって、該
多孔質積層シートがポリオレフィン系多孔質シートと補
強用多孔質シートの間に熱接着性多孔質シートが介装さ
れ、熱接着により形成されており、該熱接着性多孔質シ
ートには多数の微細なクラックが設けられていることを
特徴とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられるポリオレフィン系多孔質シートと
してはポリオレフィン系樹脂で形成された多孔質シート
であれば特に限定されるものではなく、具体的には、例
えば一軸延伸又は二軸延伸により直接形成されたもの或
いは延伸により多孔質シートを得、次いで、これを、
酸、アルカリ又は水等で充填剤を溶出して形成したもの
でもよいのである。
そして、この延伸率において、一軸延伸の場合にはそ
の延伸率が100〜400%、2軸延伸の場合にはその延伸率
が10〜200%とするのが、多孔質シートの強度や貫通孔
の大きさ、つまり水蒸気や空気などの通気性等の観点よ
り好ましいのである。
そして、一軸延伸の場合、延伸率が、100%未満では
延伸された部分と未延伸部が混在して延伸が不均一とな
り、一方、400%を超えると延伸中に破断するばあいが
あるから好ましくない。
なお、本明細書において、延伸率とは、下記式により
求めた値である。
上記ポリオレフィン系多孔質シートは、ポリエチレン
樹脂やポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂で
形成された多孔質シートが挙げられる。
上記ポリエチレン系多孔質シートにおいて、特に線状
低密度ポリエチレン樹脂製多孔質シートを用いたものが
シートの生産・加工性に優れ生産コストが安価であり、
しかも、得られた補強型多孔質シートの機械的強度が大
きいことより最も好ましい。
上記線状低密度ポリエチレン樹脂製多孔質シートとし
ては線状低密度ポリエチレン樹脂で形成されたシート状
のものであれば特に限定されるものではない。
上記線状低密度ポリエチレン樹脂は、エチレンとα−
オレフィンとの共重合体であり、α−オレフィンとして
は、ブテン、ヘキセン、オクテン等が挙げられる。
上記線状低密度ポリエチレン樹脂製多孔質シートに
は、所望により、充填剤が配合されたものも含まれる
が、かかる充填剤としては炭酸カルシウム、タルク、ク
レー、カオリン、シリカ、硫酸バリウム、硫酸カオリ
ン、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化カルシウム、
酸化チタン、アルミナ、マイカ等が挙げられる。
この充填剤の平均粒径は30μm以下のものが用いら
れ、好ましくは0.1〜10μmの範囲のものが望ましい。
粒径が大き過ぎると貫通孔が大きくなり、逆に小さ過
ぎると凝集が起こり分散性が劣るから好ましくない。
又、上記線状低密度ポリエチレン樹脂には、充填剤の
混練性、分散性を向上させたり、成形・加工性を向上さ
せたり、或いは当該多孔質シートの機能的強度を向上さ
せるために、エチレン−プロピレン系ポリマーや軟化剤
が配合されていてもよいのである。
上記エチレン−プロピレン系ポリマーとしては、エチ
レン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン系ターポ
リマー(以下、EPTという)、EPTとポリオレフィンの混
合物等が挙げられるが、これらのうち、上述の特性を著
しく向上させることよりEPTが最も好ましい。
上記EPTとしては、数平均分子量が5000〜800000のゴ
ム状物質であれば、特に限定されるものではなく、具体
的な代表例としては、エチレン、α−オレフィンおよび
非共役二重結合を有する環状または非環状からなる共重
合物(以下EPDMという)が用いられる。
上記EPDMはエチレン、プロピレンもしくはブテン−1
および以下に列挙するポリエンモノマーからなるターポ
リマーであり、該ポリエンモノマーとしては、ジシクロ
ペンタジエン、1,5−シクロオクタジエン、1.1−シクロ
オクタジエン、1,6−シクロドデカジエン、1,7−シクロ
ドデカジエン、1,5,9−シクロドデカトリエン、1,4−シ
クロヘプタジエン、1,4−シクロヘキサジエン、1,6−ヘ
プタジエン、ノルボルナジエン、メチレンノルボルネ
ン、2−メチルペンタジエン−1,4、1,5−ヘキサジエ
ン、メチル−テトラヒドロインデン、1,4−ヘキサジエ
ンなどである。
各モノマーの共重合割合は好ましくはエチレンが30〜
80モル%、ポリエンが0.1〜20モル%で残りがα−オレ
フィンとなるようなターポリマーでムーニー粘度ML1+4
(温度100℃)1〜60のものがよい。
又、上記軟化剤としては、数平均分子量が1000〜3000
0の軟化剤であれば特に限定されるものではなく、具体
的な代表例としては、低粘度軟化剤として石油系プロセ
スオイル、流動パラフィン、脂肪族系油、低分子量可塑
剤があり、比較的高粘度軟化剤として、ポリブテン、低
分子量ポリイソブチレン、液状ゴムなどの軟化剤が好適
に用いられる。
本発明において、上記のように線状低密度ポリエチレ
ン樹脂に、充填剤とエチレン−プロピレン系ポリマーま
たは軟化剤が配合されるばあいには、その各々の配合割
合は、線状低密度ポリエチレン樹脂100重量部に対し、
充填剤100〜300重量部、エチレン−プロピレン系ポリマ
ーまたは軟化剤が5〜100重量部の範囲とするのが望ま
しく、かかる配合割合とすることにより、機械的強度お
よび水蒸気や空気等の透過性の優れた手袋用補強型多孔
質シートが得られるのである。
尚、上記ポリオレフィン系多孔質シートは、通常用い
られる酸化防止剤、紫外線安定剤、帯電防止剤、滑剤、
蛍光剤等の添加剤を適量添加してなるものでもよいので
ある。
又、本発明に用いられる補強用多孔質シートとして
は、シート全体の強度を向上させるものであり、水蒸気
や空気などの透過性を有するシート状のものであれば特
に限定されるものではない。
この補強用多孔質シートの代表例としては、例えば、
布、不織布、パンチングフィルム等の多孔質プラスチッ
クフィルムやガラス繊維で形成された多孔質シート等が
挙げられる。
更に、本発明に用いられる熱接着性多孔質シートとし
ては、多数の微細なクラックを有し、多孔質であって加
熱により接着性が発現するものであれば特に限定される
ものではなく、その代表的なものとしては、特に、ホッ
トメルト系樹脂で形成されたものが他の多孔質シートと
の熱接着性が良好であり、しかも優れた特性の手袋用補
強型多孔質シートが得られるから好ましいのである。
具体的には、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂やエチレン−イソブチルアクリレート共重合体樹脂な
どのエチレン−アクリル酸エステル共重合体樹脂等のエ
チレン系ホットメルト樹脂等が挙げられるが、これらの
うち特にエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン
−アクリル酸エステル共重合体樹脂が、優れた接着力を
有し、しかも安価である上、生産・加工性に優れている
から好ましい。
そして、上記熱接着性多孔質シートとしては、用いら
れるポリオレフィン系多孔質シートや補強用多孔質シー
トの融点より低融点のもの、好ましくはその融点より5
℃以上低い融点のものを選択して使用するのが、ポリオ
レフィン系多孔質シートや補強用多孔質シートを熱劣化
させないから望ましい。
上記エチレン系ホットメルト樹脂において、酢酸ビニ
ル含有量が8〜40重量%、メルトインデックス(MI)が
0.9〜20の範囲であって融点が40〜100℃のものが良好な
加工性や接着力が得られるので好ましい。
上記熱接着性多孔質シートとしては多数の微細なクラ
ックを発生させるために充填剤が配合されたものが好ま
しいが、該充填剤の種類や粒径、更に配合割合は、ポリ
オレフィン系多孔質シートの場合と同様である。
又、上記熱接着性多孔質シートには、種々の酸化防止
剤や帯電防止剤等の添加剤を適量配合したものも挙げら
れる。
そして、本発明の最も大きな特徴は、上記のポリオレ
フィン系多孔質シートと補強用多孔質シートの間に熱接
着性多孔質シートが介装され、熱接着により形成されて
おり、該熱接着性多孔質シートには多数の微細なクラッ
クが設けられている点にある。
このように、熱接着性多孔質シートには多数の微細な
クラックが形成されているが、この方法としては、充填
剤を分散させてなる熱接着性多孔質シートをその融点以
下で延伸して充填剤の近傍に歪を発生させ、更に、この
シートをその融点以上、好ましくは50〜115℃、特に好
ましくは60〜110℃で熱処理すればよく、このことは他
の多孔質シートと積層してなる積層シートでも同様に形
成できる。
この場合、充填剤を核とした微細なクラックはその長
さが10〜1500μm程度のものである。
そして、本発明の手袋用補強型多孔質シートは、上記
のポリオレフィン系多孔質シートと補強用多孔質シート
の間に熱接着性多孔質シートが介装され、熱接着により
形成されており、該熱接着性多孔質シートには多数の微
細なクラックが形成されているものが挙げられるが、こ
の熱接着の面積はシートの面積の1〜100%、好ましく
は1〜90%、より好ましくは5〜80%の範囲に亘って全
面に略均一に且つ好ましくは連続して形成されたものが
望ましい。
熱接着性の面積が、1%未満では多孔質シート相互間
の接合面積が小さ過ぎて層間剥離が部分的に生じ、この
結果、得られたシートの機械的強度が不充分となる場合
があるから好ましくない。
また、逆に90%を超えると貫通孔をつぶしたり、孔系
が小さくなって、水蒸気や空気等の透過性が低下する場
合があり、いずれの場合も好ましくないのであり、特
に、熱接着の面積が5〜80%の範囲とするのが最も望ま
しい。
このように熱接着により多孔質シート相互を接合する
ことによって、当該熱接着箇所の通気性が低下するが、
当該箇所の通気性はクラックによってまだ充分に残存す
るので、シート全体は優れた通気性を維持しているので
ある。
次に、本発明の手袋用補強型多孔質シートの好適な製
造方法について詳細に説明する。
先ず、加熱により接着性が発現する熱接着性樹脂に炭
酸カルシウム等の充填剤や酸化防止剤等を適量配合し、
これをシート状に成形して熱接着性シートを形成し、該
シートをその樹脂の融点以下で一軸延伸または二軸延伸
して充填剤の近傍にそれを核とする歪を発生させる。
次いで、所望により、かくして得られたシートをその
樹脂の融点以上で熱処理することにより歪箇所に応力が
発生して長さ10〜1500μm程度のクラックが発生し、こ
のため、液体や気体などの透過性が格段に向上した熱接
着性多孔質シートが得られる。
又、このクラックを有する熱接着性多孔質シート中の
充填剤を酸、アルカリ、又は水等で溶出し、これによっ
て、一層多孔質度の高い熱接着性多孔質シートとしても
よいのである。
上記熱接着性多孔質シートは、公知の成形装置及び成
形方法を用いて形成した熱接着性樹脂製シートを延伸す
ればよく、例えばインフレーション成形機、Tダイ成形
機等により形成された合成樹脂製シートを一軸又は二軸
に延伸することにより得られる。
この延伸には、公知の延伸装置及び延伸方法を用いれ
ばよく、例えばロール延伸、同時二軸延伸、逐次二軸延
伸等の方法が採用される。
熱接着性樹脂製シートの延伸処理においては、得られ
た熱接着性多孔質シートの強度や歪の発生、更に、所望
により、この歪箇所を熱処理して形成されるクラックの
大きさ、つまり通気性等の観点から、延伸率(%)、即
ち、延伸処理後の寸法と延伸処理前の寸法との差を延伸
前の寸法で除した値に100を乗して得られる百分率をい
い、一軸延伸の場合には100〜400%、二軸延伸の場合に
は10〜200%とすることが好ましい。特に、一軸延伸の
場合には、延伸率が100%未満では熱接着性多孔質シー
トに未延伸部分が残されて延伸が不均一になるので好ま
しくなく、一方、400%を超えると延伸中に破断するこ
とがあるので好ましくない。
このようにして延伸して得られたシートをの樹脂の融
点以上、具体的には、温度50℃〜115℃、特に好ましく
は温度60℃〜110℃で熱処理することにより歪箇所に応
力が発生し、多数の微細なクラックが発生するのであ
る。
かくして得られた熱接着性多孔質シートを用い、これ
を上記のポリオレフィン系多孔質シートと補強用多孔質
シートの間に介装、積層してラミネートすればよいので
ある。
又、ポリオレフィン系多孔質シートの形成には通常の
成形装置および成形方法を用いればよく、インフレーシ
ョン成形機、Tダイ成形機などが好適に適用されるので
あり、かくして得られたシートは1軸又は2軸に延伸さ
れて多孔質シートが形成されるが、この延伸の方法も通
常の延伸装置を用いて常法で行えばよく、例えばロール
延伸、同時二軸延伸、逐次二軸延伸等が採用される。
そして、この延伸率は、多孔質シートの強度や貫通孔
の大きさ、つまり通気性等の観点より、上述の範囲に調
節するのが好ましい。
又、上記ポリオレフィン系多孔質シートとしては線状
低密度ポリエチレン樹脂が好ましく、該線状低密度ポリ
エチレン樹脂には充填剤及びエチレン−プロピレン系ポ
リマーまたは軟化剤が混合される場合があるが、この混
合には特殊な装置が要求されるものではなく、公知の混
合機が用いられる。
この混合機としては、例えばミキシングロール、バン
バリーミキサー、二軸型混練機、ヘンシェルミキサー等
を用いるのが上述の素材を均一に混合してフィルムの成
形性を一層向上するうえで望ましい。
次いで、得られた積層シートを熱接合すればよいので
ある。
そして、本発明の手袋用補強型多孔質シートは、上記
の多孔質シートを積層して成る積層シートが熱接着によ
って接着されているが、この熱接着を形成する方法とし
ては、通常、加熱することが可能な加熱ロールやエンボ
スロール等の加熱体を用いることができる。
即ち、例えば、加熱された加熱ロールや金属製凹凸ロ
ール間に上記積層シートを通過させると、当該金属製凹
凸ロールにおける凸部の頂点に積層シートが接触し、こ
の凸部箇所で熱接着性の多孔質シートが加熱され、軟化
して部分的に熱接着が形成されるが、凹部箇所では積層
シートと金属製凹凸ロールとの接触がないため当該箇所
において、積層シートには熱接着が形成されないのであ
る。
この場合、加熱はポリオレフィン系多孔質シートの融
点以下、好ましくはその融点より5℃以上低い温度で行
うことが必要であり、温度がポリオレフィン系多孔質シ
ートの融点以上になると当該多孔質シートも溶融し、補
強用多孔質シートとラミネートしたとき、この溶融部で
破壊する場合があり、実用上問題となる。
このように、熱接着を形成するに当たり、その圧力は
1〜10kg/cm2の条件下で行うのが望ましいのである。
このような条件下で熱接着を形成することにより、こ
の熱接着箇所の通気性は低下するが、クラックの形成に
よって通気性はまだ充分に維持されるのである。
ところで、上記熱接着箇所の面積は、例えば金属製凹
凸ロールにおける凸部の占める割合によって極めて容易
に調節しうるのである。
かくして本発明の手袋用補強型多孔質シートが製造さ
れる。
又、本発明の手袋用補強型多孔質シートの他の好適な
製造方法について詳細に説明する。
即ち、加熱により接着性を発現する熱接着性樹脂とポ
リオレフィン系樹脂を二層の押出し機により共押出しを
行い、この二層の積層シートを得、これをロール延伸機
により一軸延伸或いは二軸延伸法により二軸延伸を行
い、これによって、充填剤の近傍に歪を有する熱接着性
多孔質シートと多孔質シートからなる二層の積層シート
を得る。
この延伸方法や延伸条件は上記方法と同様である。
この場合、熱接着性多孔質シートはある程度多孔質と
なるが、弾性があるため伸縮、復元して十分な多孔質体
とはならない場合があるが、この延伸によって、充填剤
を核としてその近傍に歪が発生する。
次いで、この歪を有する熱接着性多孔質シートをその
樹脂の融点以上、具体的には、温度50℃〜115℃、特に
好ましくは温度60℃〜110℃で熱処理すると、その歪部
分に応力が発生し、この部分に10〜1500μm程度の多数
のクラックが発生し、これによって、通気性が著しく向
上するのである。
かくして得られた積層シートにおいてその熱接着性多
孔質シート側に補強用多孔質シートを積層し、熱接着し
たものでも良いのである。
この熱接着の方法としては、上記方法と同様の条件、
同様の方法で行なわれる。
つまり、熱接着性多孔質シートにおけるクラックの形
成はその製造工程のどの段階で行なわれても良いのであ
り、単層シートの状態であると、積層シートにしてから
であるとを問わないのである。
このような方法でも本発明の手袋用補強型多孔質シー
トが製造されるのである。
(e)作用 本発明の手袋用補強型多孔質シートは、上記構成を有
し、ポリオレフィン系多孔質シートと補強用多孔質シー
トの間に、多数の微細なクラックを有する熱接着性多孔
質シートを介装し、この積層シートを熱接着したもので
あり、これによって、シート全体の強度が著しく向上す
ると共に、多数の微細なクラックによって通気性が優れ
る作用を有するのである。
(f)実施例 以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
手袋用補強型多孔質シートの構造例 第1図は手袋用補強型多孔質シートであり、該手袋用
補強型多孔質シートは合成樹脂製の手袋に用いられる多
孔質積層シート(1)で形成され、該多孔質積層シート
(1)はポリオレフィン系多孔質シート(2)と補強用
多孔質シート(3)の間に、多数の微細なクラックを有
する熱接着性多孔質シート(4)が介装され、熱接着に
より形成されてなる。
この場合、熱接着箇所の面積は、要求される透湿度や
通気性更に強度等に応じて、シートの全面積の1〜100
%の範囲で任意に選択すればよいのである。
実施例1〜3 加熱により接着性が発現する熱接着性樹脂であるエチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂(酢酸ビニル含有量25重量
%、MI2、密度0.95)100重量部と炭酸カルシウム(平均
粒径2μm、脂肪酸処理)200重量部を充分に攪拌混合
し、この混合物を2軸混練機(TEM−50、東芝機械社
(株))により充分に混練して得た組成物を、常法によ
り造粒する。
この樹脂組成物の融点は64℃であった。
一方、第1表に示すように、ポリオレフィン系樹脂と
して線状低密度ポリエチレン樹脂(MI2.0、密度0.9
3)、エチレン−プロピレン系ポリマーとしてEPDM(エ
チレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン、分子量
400000、ムーニ粘度20)、軟化剤としてポリブテン(数
平均分子量1260)、充填剤として炭酸カルシウム(平均
粒径2μm、脂肪酸処理)、滑剤としてステアリン酸
を、第1表に示す配合割合で配合して充分に攪拌混合
し、この混合物を2軸混練機(TEM−50、東芝機械社
(製))により充分に混練して得た組成物を、常法によ
り造粒する。
この樹脂組成物の融点は122℃であった。
上記二種の樹脂(組成物)を二層の押出し機により共
押出しを行い、ポリオレフィン系樹脂製シートと熱接着
性の樹脂製シートからなる積層シートを得た。
このようにして得た積層シートを第2表に示す延伸率
になるように、一軸延伸してポリオレフィン系樹脂製シ
ートを多孔質シートとし、又、熱接着性の樹脂製シート
は多孔質化と充填剤近傍に歪を形成する。
この場合の延伸条件としては、延伸温度40℃、延伸速
度6m/minの条件を採用した。
この積層シートを第3表に示す熱ヒートセット温度で
熱処理して熱接着性多孔質シートに多数のクラックを形
成した。
このようにして得られた多孔質の積層シートにおい
て、その熱接着性多孔質シート側に、ポリプロピレン製
不織布(目付け量50g/m2)からなる多孔質シートを積層
し、これをエンボスロールとシリコンゴムロールとの間
に導いて温度115℃に加熱し、圧力5kg/cm2の条件下で加
圧して、第3表に示す面積になるように、熱接着し、こ
れによって、本発明の手袋用補強型多孔質シートを得
た。
かくして得られた各実施例品の特性を第3表に示す。
比較例1・2 上記線状低密度ポリエチレン樹脂組成物で形成したシ
ートを延伸(延伸率200%)して厚さ100μmの多孔質シ
ートを得、かくして得られた多孔質シートにはその全面
積の30%(比較例1)、100%(比較例2)にアクリル
系粘着剤を塗布し、この粘着剤形成面側に、上記実施例
と同様のポリプロピレン製不織布(目付け量50g/m2)を
貼着したものを試料とした。
かくして得られた各比較例品の特性を第4表に示す。
第3表及び第4表に示す結果より、熱接着箇所の面積
を大きくすると層間接着力が向上することが判る。
又、第3表に示す結果より、各実施例のものは積層シ
ートにすることによりシート全体の引張り強度や降伏点
応力等の機械的強度が向上し、しかも格段に優れた透湿
度及び通気度を有することが認められる。
これに対して、比較例1・2のもの、つまり粘着剤塗
工タイプのものは粘着剤が通気性を損ない、通気性が著
しく低下しているのが認められる。
(g)発明の効果 本発明の手袋用補強型多孔質シートは、上記構成を有
し、熱接着性多孔質シートに微細なクラックが設けられ
ているから、熱接着箇所の透湿性や通気性が損なわれる
ことがない結果、手袋用として、著しく優れる効果を有
するのである。
又、本発明の手袋用補強型多孔質シートは積層構造に
なっているから優れた引き裂き力や降伏点応力等の機械
的強度が大である効果を有するのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す斜視図である。 (1)…多孔質積層シート、(2)ポリオレフィン系多
孔質シート、(3)…補強用多孔質シート、(4)…熱
接着性多孔質シート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池原 健治 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電気工業株式会社内 (72)発明者 大根 達彦 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−211606(JP,A) 実開 昭58−27318(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂製の手袋に用いられる多孔質積層
    シートであって、該多孔質積層シートがポリオレフィン
    系多孔質シートと補強用多孔質シートの間に熱接着性多
    孔質シートが介装され、熱接着により形成されており、
    該熱接着性多孔質シートには多数の微細なクラックが設
    けられていることを特徴とする手袋用補強型多孔質シー
    ト。
  2. 【請求項2】熱接着が、シート全面に亘って、部分的接
    合部により形成されている特許請求の範囲第1項に記載
    の手袋用補強型多孔質シート。
  3. 【請求項3】ポリオレフィン系多孔質シートが線状低密
    度ポリエチレン樹脂製多孔質シートである特許請求の範
    囲第1項又は第2項に記載の手袋用補強型多孔質シー
    ト。
  4. 【請求項4】熱接着性多孔質シートがホットメルト系樹
    脂製多孔質シートである特許請求の範囲第1項ないし第
    3項のいずれか1項に記載の手袋用補強型多孔質シー
    ト。
  5. 【請求項5】ホットメルト系樹脂製多孔質シートがエチ
    レン−酢酸ビニル共重合樹脂またはエチレン−アクリル
    酸エステル共重合樹脂で形成されている特許請求の範囲
    第4項に記載の手袋用補強型多孔質シート。
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