JP2504762B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
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- JP2504762B2 JP2504762B2 JP337287A JP337287A JP2504762B2 JP 2504762 B2 JP2504762 B2 JP 2504762B2 JP 337287 A JP337287 A JP 337287A JP 337287 A JP337287 A JP 337287A JP 2504762 B2 JP2504762 B2 JP 2504762B2
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- formula
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-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/02—Charge-receiving layers
- G03G5/04—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
- G03G5/06—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being organic
- G03G5/0664—Dyes
- G03G5/0675—Azo dyes
- G03G5/0679—Disazo dyes
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 本発明は新規な光導電性材料を用いた電子写真感光体
にかんする。
にかんする。
従来より、光導電性を示す顔料や染料については、数
多くの文献等で発表されている。
多くの文献等で発表されている。
例えば、“RCA Review"Vol.23,P.413〜P.419(1962.
9)ではフタロシアニン顔料の光導電性についての発表
がなされており、又このフタロシアニン顔料を用いた電
子写真感光体が米国特許第3397086号公報や米国特許第3
816118号公報等に示されている。その他に、電子写真感
光体に用いる有機半導体としては、例えば米国特許第43
15983号公報、米国特許第4327169号公報や“Reseach"Di
sclosure"20517(1981.5)に示されているピリリウム系
染料、米国特許第3824099号公報に示されているスクエ
アリック酸メチン染料、米国特許第3898084号公報、米
国特許第4251613号公報等に示されたジスアゾ顔料等が
あげられる。
9)ではフタロシアニン顔料の光導電性についての発表
がなされており、又このフタロシアニン顔料を用いた電
子写真感光体が米国特許第3397086号公報や米国特許第3
816118号公報等に示されている。その他に、電子写真感
光体に用いる有機半導体としては、例えば米国特許第43
15983号公報、米国特許第4327169号公報や“Reseach"Di
sclosure"20517(1981.5)に示されているピリリウム系
染料、米国特許第3824099号公報に示されているスクエ
アリック酸メチン染料、米国特許第3898084号公報、米
国特許第4251613号公報等に示されたジスアゾ顔料等が
あげられる。
この様な有機半導体は、無機半導体に比べて合成が容
易で、しかも要求する波長域の光に対して光導電性をも
つ様な化合物として合成することができ、この様な有機
半導体の被膜を導電性支持体に形成した電子写真感光体
は、感色性が良くなるという利点を有しているが、感度
および耐久性において実用できるものは、ごく僅かであ
る。
易で、しかも要求する波長域の光に対して光導電性をも
つ様な化合物として合成することができ、この様な有機
半導体の被膜を導電性支持体に形成した電子写真感光体
は、感色性が良くなるという利点を有しているが、感度
および耐久性において実用できるものは、ごく僅かであ
る。
本発明は、従来の問題点を解決し、高感度でしかも耐
久性に優れた電子写真感光体を提供すべくなされたもの
である。
久性に優れた電子写真感光体を提供すべくなされたもの
である。
本発明の電子写真感光体は、導電性基体上に下記一般
式〔I〕で示されるジスアゾ顔料を含有する感光層を有
することを特徴とするものである。
式〔I〕で示されるジスアゾ顔料を含有する感光層を有
することを特徴とするものである。
一般式〔I〕 一般式〔I〕中のR1は水素原子、ハロゲン原子、ニト
ロ基、シアノ基、置換基を有していてもよいアルキル
基、アリール基、アラルキル基、アリールオキシ基又は
アルコキシ基を表わす。ハロゲン原子としては、フッ
素、塩素、ヨウ素、臭素の各原子が挙げられる。アルキ
ル基としては、炭素数1〜4の直鎖状又は分枝状のアル
キル基が好ましく、例えばメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチ
ル基、tert−ブチル基等が挙げられる。アリール基とし
ては、例えばフェニル基が挙げられる。アラルキル基と
しては、例えばp−トルイル基、ベンジル基、フェネチ
ル基、ナフチルメチル基等が挙げられる。アルコキシ基
としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基等が挙げられる。アリールオキシ基としては、例えば
フェノキシ基が挙げられる。R1がアルキル基、アリール
基、アラルキル基、アルコキシ基又はアリールオキシ基
である場合に有することのできる置換基としては、例え
ば、フッ素、塩素、ヨウ素、臭素等のハロゲン原子、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル等のア
ルキル基(R1がアルキル基である場合を除く。)、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、フェノキシ等のアルコシ
キ基(R1がアルコキシ基である場合を除く。)、ニトロ
基、シアノ基、ジメチルアミノ、ジベンジルアミノ、ジ
フェニルアミノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ
等の置換基を有していてもよいアミノ基等が挙げられ
る。
ロ基、シアノ基、置換基を有していてもよいアルキル
基、アリール基、アラルキル基、アリールオキシ基又は
アルコキシ基を表わす。ハロゲン原子としては、フッ
素、塩素、ヨウ素、臭素の各原子が挙げられる。アルキ
ル基としては、炭素数1〜4の直鎖状又は分枝状のアル
キル基が好ましく、例えばメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチ
ル基、tert−ブチル基等が挙げられる。アリール基とし
ては、例えばフェニル基が挙げられる。アラルキル基と
しては、例えばp−トルイル基、ベンジル基、フェネチ
ル基、ナフチルメチル基等が挙げられる。アルコキシ基
としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基等が挙げられる。アリールオキシ基としては、例えば
フェノキシ基が挙げられる。R1がアルキル基、アリール
基、アラルキル基、アルコキシ基又はアリールオキシ基
である場合に有することのできる置換基としては、例え
ば、フッ素、塩素、ヨウ素、臭素等のハロゲン原子、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル等のア
ルキル基(R1がアルキル基である場合を除く。)、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、フェノキシ等のアルコシ
キ基(R1がアルコキシ基である場合を除く。)、ニトロ
基、シアノ基、ジメチルアミノ、ジベンジルアミノ、ジ
フェニルアミノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ
等の置換基を有していてもよいアミノ基等が挙げられ
る。
一般式(I)中のA,A′は夫々フェノール性OH基を有
するカプラー残基を示し、A,A′は同一であっても異な
っていてもよい。A,A′の示すカプラー残基のより好ま
しい具体例としては下記一般式(II)〜(VIII)で示さ
れる。
するカプラー残基を示し、A,A′は同一であっても異な
っていてもよい。A,A′の示すカプラー残基のより好ま
しい具体例としては下記一般式(II)〜(VIII)で示さ
れる。
一般式〔II〕 一般式(II)中X1は式中のベンゼン環と縮合してい
る、例えばナフタリン環、アントラセン環等の多環芳香
環、又はカルバゾール環、ベンズカルバゾール環、ジベ
ンゾフラン環、ジベンゾナフトフラン環、ジフェニレン
サルファイト環等のヘテロ環を形成するに必要な原子群
を示す。
る、例えばナフタリン環、アントラセン環等の多環芳香
環、又はカルバゾール環、ベンズカルバゾール環、ジベ
ンゾフラン環、ジベンゾナフトフラン環、ジフェニレン
サルファイト環等のヘテロ環を形成するに必要な原子群
を示す。
ベンゼン環と縮合した状態でX1が形成する環はナフタ
レン環、アントラセン環、カルバゾール環又はベンズカ
ルバゾール環とすることがより好ましい。
レン環、アントラセン環、カルバゾール環又はベンズカ
ルバゾール環とすることがより好ましい。
R2及びR3は夫々水素原子、置換基を有していてもよい
アルキル基、アリール基、アラルキル基又はヘテロ環基
を表わし、あるいはR2及びR3と結合する窒素原子ととも
に環状アミノ基を形成するのに必要な原子群を表わす。
アルキル基、アリール基、アラルキル基又はヘテロ環基
を表わし、あるいはR2及びR3と結合する窒素原子ととも
に環状アミノ基を形成するのに必要な原子群を表わす。
アルキル基の具体例としては例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基等が、アラルキル基の具体例
としては例えばベンジル基、フェネチル基、ナフチルメ
チル基等が、アリール基の具体例としては例えばフェニ
ル基、ジフェニル基、ナフチル基、アンスリル基等が、
ヘテロ環基の具体例としてはカルバゾール、ジベンゾフ
ラン、ベンズイミダゾロン、ベンズチアゾール、チアゾ
ール、ピリジン等のヘテロ環から水素原子1個を除いた
基が挙げられる。
基、プロピル基、ブチル基等が、アラルキル基の具体例
としては例えばベンジル基、フェネチル基、ナフチルメ
チル基等が、アリール基の具体例としては例えばフェニ
ル基、ジフェニル基、ナフチル基、アンスリル基等が、
ヘテロ環基の具体例としてはカルバゾール、ジベンゾフ
ラン、ベンズイミダゾロン、ベンズチアゾール、チアゾ
ール、ピリジン等のヘテロ環から水素原子1個を除いた
基が挙げられる。
一般式〔III〕 一般式〔IV〕 一般式(III)、(IV)中のR4、R5は夫々水素原子、置
換基を有していてもよいアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基を示す。アルキル基、アリール基、アラルキル
基及びこれらへの置換基の具体例としては前記R2,R3の
場合と同じ例が挙げられる。
換基を有していてもよいアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基を示す。アルキル基、アリール基、アラルキル
基及びこれらへの置換基の具体例としては前記R2,R3の
場合と同じ例が挙げられる。
一般式(II)〜(IV)中の置換基R2,R3,R4,R5の示す
アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基
乃至へテロ環基は更に他の置換基、例えばフッ素、塩
素、ヨウ素、臭素等のハロゲン原子、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等のアルキ
ル基(R2等がアルキル基の場合を除く。)、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基(R2等
がアルコキシ基の場合を除く。)、ニトロ基、シアノ
基、ジメチルアミノ基、ジベンジルアミノ基、ジフェニ
ルアミノ基、モルホリノ基、ピペリジノ基、ピロリジノ
基等の置換基を有していてもよいアミノ基により置換さ
れていてもよい。
アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基
乃至へテロ環基は更に他の置換基、例えばフッ素、塩
素、ヨウ素、臭素等のハロゲン原子、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等のアルキ
ル基(R2等がアルキル基の場合を除く。)、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基(R2等
がアルコキシ基の場合を除く。)、ニトロ基、シアノ
基、ジメチルアミノ基、ジベンジルアミノ基、ジフェニ
ルアミノ基、モルホリノ基、ピペリジノ基、ピロリジノ
基等の置換基を有していてもよいアミノ基により置換さ
れていてもよい。
一般式〔V〕 一般式〔VI〕 Y1及びY2は夫々芳香族炭化水素の2価の基ないしは窒
素原子を環内に含むヘテロ環の2価の基を示す。
素原子を環内に含むヘテロ環の2価の基を示す。
芳香族炭化水素の2価の基としてはo−フェニレン等
の単環式芳香族炭化水素の2価の基、o−ナフチレン、
ペリナフチレン、1,2−アンスリレン、9,10−フェナン
スリレン等の縮合多環式芳香族炭化水素の2価の基が挙
げられる。また窒素原子を環内に含むヘテロ環の2価の
基としては、3,4−ピラゾールジイル基 2,3−ピリジン
ジイル基、4,5−ピリミジンジイル基、6,7−インダゾー
ルジイル基 6,7−キノリンジイル基等の2価の基が挙
げられる。
の単環式芳香族炭化水素の2価の基、o−ナフチレン、
ペリナフチレン、1,2−アンスリレン、9,10−フェナン
スリレン等の縮合多環式芳香族炭化水素の2価の基が挙
げられる。また窒素原子を環内に含むヘテロ環の2価の
基としては、3,4−ピラゾールジイル基 2,3−ピリジン
ジイル基、4,5−ピリミジンジイル基、6,7−インダゾー
ルジイル基 6,7−キノリンジイル基等の2価の基が挙
げられる。
一般式〔VII〕 R6の置換基を有していてもよいアリール基又はヘテロ
環基を示し、具体的にはフェニル基、ナフチル基等のア
リール基、アンスリル基、ピレニル基、ピリジル基、チ
エニル基、フリル基、カルバゾリル基等のヘテロ環基を
示す。
環基を示し、具体的にはフェニル基、ナフチル基等のア
リール基、アンスリル基、ピレニル基、ピリジル基、チ
エニル基、フリル基、カルバゾリル基等のヘテロ環基を
示す。
R6の示すアリール基、ヘテト環基が置換基を有する場
合の置換基としてはフッ素、塩素、ヨウ素、臭素等のハ
ロゲン原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基等のアルキル基、メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基、ニトロ基、シ
アノ基、ジメチルアミノ基、ジベンジルアミノ基、ジフ
ェニルアミノ基、モルホリノ基、ピペリジノ基、ピロリ
ジノ基等の置換基を有していてもよいアミノ基が挙げら
れる。
合の置換基としてはフッ素、塩素、ヨウ素、臭素等のハ
ロゲン原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基等のアルキル基、メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基、ニトロ基、シ
アノ基、ジメチルアミノ基、ジベンジルアミノ基、ジフ
ェニルアミノ基、モルホリノ基、ピペリジノ基、ピロリ
ジノ基等の置換基を有していてもよいアミノ基が挙げら
れる。
X2は一般式(II)中のX1と同じ意味を有する。
一般式〔VIII〕 式(8)中のR7,R8は置換基を有していてもよいアル
キル基、アリール基、アラルキル基又はヘテロ環基を示
す。具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基等のアルキル基、ベンジル基、フェネチル基、ナフ
チルメチル基等のアラルキル基、フェニル基、ナフチル
基、アンスリル、ジフェニル基等のアリール基、カルバ
ゾール、ジベンゾフラン、ベンズイミダゾロン、ベンズ
チアゾール、チアゾール、ピリジン等のヘテロ環から水
素原子1個を除いたヘテロ環基を示す。
キル基、アリール基、アラルキル基又はヘテロ環基を示
す。具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基等のアルキル基、ベンジル基、フェネチル基、ナフ
チルメチル基等のアラルキル基、フェニル基、ナフチル
基、アンスリル、ジフェニル基等のアリール基、カルバ
ゾール、ジベンゾフラン、ベンズイミダゾロン、ベンズ
チアゾール、チアゾール、ピリジン等のヘテロ環から水
素原子1個を除いたヘテロ環基を示す。
式(8)中のR7,R8の示すアルキル基、アリール基、
アラルキル基、へテロ環基が置換基を有する場合の置換
基としてはフッ素、塩素、ヨウ素、臭素等のハロゲン原
子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基等のアルキル基(R7等がアルキル基の場合
を除く。)、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等
のアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、ジメチルアミノ
基、ジベンジルアミノ基、ジフェニルアミノ基、モルホ
リノ基、ピペリジノ基、ピロリジノ基等の置換基を有し
ていてもよいアミノ基が挙げられる。
アラルキル基、へテロ環基が置換基を有する場合の置換
基としてはフッ素、塩素、ヨウ素、臭素等のハロゲン原
子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基等のアルキル基(R7等がアルキル基の場合
を除く。)、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等
のアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、ジメチルアミノ
基、ジベンジルアミノ基、ジフェニルアミノ基、モルホ
リノ基、ピペリジノ基、ピロリジノ基等の置換基を有し
ていてもよいアミノ基が挙げられる。
一般式(I)中のAr1,Ar2は置換基を有していてもよ
い炭素環式芳香族環基または複素環式芳香族環基を示
し、具体的にはベンゼン、ナフタレン、アントラセン等
の炭素環式芳香族環から水素原子2つを除いた基または
フラン、ピロールカルボン酸、チオフェン、ピリジン、
ピラジン等の複素環式芳香族環から水素原子2個を除い
た基を示し、Ar1,Ar2の示す炭素環式芳香族環基または
複素環式芳香族環基が置換を有する場合、この置換基と
してはフッ素、塩素、ヨウ素、臭素等のハロゲン原子、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、フェノキシ基等のアルコキシ基、ニトロ基、
シアノ基、ジメチルアミノ基、ジベンジルアミノ基、ジ
フェニルアミノ基、モルホリノ基、ピペリジノ基、ピロ
リジノ基等の置換基を有していてもよいアミノ基が挙げ
られる。
い炭素環式芳香族環基または複素環式芳香族環基を示
し、具体的にはベンゼン、ナフタレン、アントラセン等
の炭素環式芳香族環から水素原子2つを除いた基または
フラン、ピロールカルボン酸、チオフェン、ピリジン、
ピラジン等の複素環式芳香族環から水素原子2個を除い
た基を示し、Ar1,Ar2の示す炭素環式芳香族環基または
複素環式芳香族環基が置換を有する場合、この置換基と
してはフッ素、塩素、ヨウ素、臭素等のハロゲン原子、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、フェノキシ基等のアルコキシ基、ニトロ基、
シアノ基、ジメチルアミノ基、ジベンジルアミノ基、ジ
フェニルアミノ基、モルホリノ基、ピペリジノ基、ピロ
リジノ基等の置換基を有していてもよいアミノ基が挙げ
られる。
本発明に用いられる一般式(I)のジスアゾ顔料の一
般的な製法について述べる。
般的な製法について述べる。
一般式(I)で示されるジスアゾ顔料でA,A′が同一
である場合下記一般式(IX)で示されるジアミンを亜硝
酸ソーダ又はニトロシル硫酸等を用いて常法によりテト
ラゾニウム塩とし、カプラー成分であるA,A′と水系カ
ップリングを行なうかあるいは得られたテトラゾニウム
塩をホウフッ化塩等の安定な塩として取り出したのちジ
メチルホルムアミド等の有機溶剤中でカップリングを行
なうことで得ることができる。A,A′が異なる場合はカ
ップリング反応の際、まず第一のカプラー成分とカップ
リングを行ないモノアゾ体としたのち第二のカプラー成
分とカップリングを行ないジスアゾ顔料とするか、若し
くは、2つのカプラー成分を混合してカップリング反応
を行なうことで得ることができるが、A,A′にかんし確
実に非対称の顔料を得るためには前者の2段階のカップ
リングを行なう方法が好ましい。
である場合下記一般式(IX)で示されるジアミンを亜硝
酸ソーダ又はニトロシル硫酸等を用いて常法によりテト
ラゾニウム塩とし、カプラー成分であるA,A′と水系カ
ップリングを行なうかあるいは得られたテトラゾニウム
塩をホウフッ化塩等の安定な塩として取り出したのちジ
メチルホルムアミド等の有機溶剤中でカップリングを行
なうことで得ることができる。A,A′が異なる場合はカ
ップリング反応の際、まず第一のカプラー成分とカップ
リングを行ないモノアゾ体としたのち第二のカプラー成
分とカップリングを行ないジスアゾ顔料とするか、若し
くは、2つのカプラー成分を混合してカップリング反応
を行なうことで得ることができるが、A,A′にかんし確
実に非対称の顔料を得るためには前者の2段階のカップ
リングを行なう方法が好ましい。
一般式〔IX〕 次に本発明で用いる一般式(I)のジスアゾ顔料の具
体例を以下に示す。
体例を以下に示す。
化合物No.1〜35にかんする一般式: 化合物No.36〜39にかんする一般式: 化合物No.40〜44にかんする一般式: 前述の一般式(I)のジスアゾ顔料を含有する被膜は
光導電性を示し、従って電子写真感光体の感光層に用い
ることができる。
光導電性を示し、従って電子写真感光体の感光層に用い
ることができる。
すなわち、本発明では導電性基体上に一般式(I)の
ジスアゾ顔料を真空蒸着法により被膜形成するか、ある
いは適当なバインダー中に分散含有させて被膜形成する
ことにより電子写真感光体を構成することができる。
ジスアゾ顔料を真空蒸着法により被膜形成するか、ある
いは適当なバインダー中に分散含有させて被膜形成する
ことにより電子写真感光体を構成することができる。
本発明の好ましい具体例では、電子写真感光体の感光
層を電荷発生層と電荷輸送層に機能分離した電子写真感
光体における電荷発生層として、前述の光導電性を示す
被膜を適用することができる。
層を電荷発生層と電荷輸送層に機能分離した電子写真感
光体における電荷発生層として、前述の光導電性を示す
被膜を適用することができる。
電荷発生層は、十分な吸光度を得るために、できる限
り多くの前述の光導電性を示す化合物を含有し、且つ発
生した電荷キャリアの飛程を短かくするために薄膜層、
例えば5μm以下、好ましくは0.01〜1μmの膜厚をも
つ薄膜層とすることが好ましい。このことは、入射光量
の大部分が電荷発生層で吸収されて、多くの電荷キャリ
アを生成すること、さらに発生した電荷キャリアを再結
合や捕獲(トラップ)により失活することなく電荷輸送
層に注入する必要があることに帰因している。
り多くの前述の光導電性を示す化合物を含有し、且つ発
生した電荷キャリアの飛程を短かくするために薄膜層、
例えば5μm以下、好ましくは0.01〜1μmの膜厚をも
つ薄膜層とすることが好ましい。このことは、入射光量
の大部分が電荷発生層で吸収されて、多くの電荷キャリ
アを生成すること、さらに発生した電荷キャリアを再結
合や捕獲(トラップ)により失活することなく電荷輸送
層に注入する必要があることに帰因している。
電荷発生層は、前述した様に、例えば一般式(I)の
ジスアゾ顔料を適当なバインダーに分散させ、これを基
体の上に塗工することによって形成でき、また真空蒸着
装置により蒸着膜を形成することによって得ることがで
きる。電荷発生層を塗工によって形成する際に用いうる
バインダーとしては広範な絶縁性樹脂から選択でき、ま
たポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラ
センやポリビニルピレンなどの有機光導電性ポリマーか
ら選択できる。好ましくは、ポリビニルブチラール、ポ
リアリレート(ビスフェノールAとフタル酸の縮重合体
など。)、ポリカーボネート、ポリエステル、フェノキ
シ樹脂、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリアクリル
アミド樹脂、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セルロ
ース系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、カゼイン、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどの絶
縁性樹脂を挙げることができる。電荷発生層中に含有す
る樹脂は、80重量%以下、好ましくは40重量%以下が適
している。
ジスアゾ顔料を適当なバインダーに分散させ、これを基
体の上に塗工することによって形成でき、また真空蒸着
装置により蒸着膜を形成することによって得ることがで
きる。電荷発生層を塗工によって形成する際に用いうる
バインダーとしては広範な絶縁性樹脂から選択でき、ま
たポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラ
センやポリビニルピレンなどの有機光導電性ポリマーか
ら選択できる。好ましくは、ポリビニルブチラール、ポ
リアリレート(ビスフェノールAとフタル酸の縮重合体
など。)、ポリカーボネート、ポリエステル、フェノキ
シ樹脂、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリアクリル
アミド樹脂、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セルロ
ース系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、カゼイン、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどの絶
縁性樹脂を挙げることができる。電荷発生層中に含有す
る樹脂は、80重量%以下、好ましくは40重量%以下が適
している。
これらの樹脂を溶解する溶剤は、樹脂の種類によって
異なり、また下述の電荷輸送層や下引層を溶解しないも
のから選択することが好ましい。具体的な有機溶剤とし
ては、メタノール、エタノール、イソプロパノールなど
のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノンなどのケトン類、N,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ジ
メチルスルホキシドなどのスルホキシド類、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、エチレングリコールモノメチル
エーテルなどのエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチルな
どのエステル類、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロ
ルエチレン、四塩化炭素、トリクロルエチレンなどの脂
肪族ハロゲン化炭化水素類あるいはベンゼン、トルエ
ン、キシレン、リグロイン、モノクロルベンゼン、ジク
ロルベンゼンなどの芳香族類などを用いることができ
る。
異なり、また下述の電荷輸送層や下引層を溶解しないも
のから選択することが好ましい。具体的な有機溶剤とし
ては、メタノール、エタノール、イソプロパノールなど
のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノンなどのケトン類、N,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ジ
メチルスルホキシドなどのスルホキシド類、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、エチレングリコールモノメチル
エーテルなどのエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチルな
どのエステル類、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロ
ルエチレン、四塩化炭素、トリクロルエチレンなどの脂
肪族ハロゲン化炭化水素類あるいはベンゼン、トルエ
ン、キシレン、リグロイン、モノクロルベンゼン、ジク
ロルベンゼンなどの芳香族類などを用いることができ
る。
塗工は、浸漬コーティング法、スプレーコーティング
法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング
法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコーティン
グ法、ローラーコーティング法、カーテンコーティング
法などのコーティング法を用いて行なうことができる。
乾燥は、室温における指触乾燥後、加熱乾燥する方法が
好ましい。加熱乾燥は、30℃〜200℃の温度で5分〜2
時間の範囲の時間で、静止または送風下で行なうことが
できる。
法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング
法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコーティン
グ法、ローラーコーティング法、カーテンコーティング
法などのコーティング法を用いて行なうことができる。
乾燥は、室温における指触乾燥後、加熱乾燥する方法が
好ましい。加熱乾燥は、30℃〜200℃の温度で5分〜2
時間の範囲の時間で、静止または送風下で行なうことが
できる。
電荷輸送層は、前述の電荷発生層と電気的に接続され
ており、電界の存在下で電荷発生層から注入された電荷
キャリアを受け取るとともに、これらの電荷キャリアを
表面すで輸送できる機能を有している。この際、この電
荷輸送層は導電性基体よりみて、電荷発生層より遠い側
に位置していてもよくまた導電性基体と電荷発生層との
間に位置していてもよい。
ており、電界の存在下で電荷発生層から注入された電荷
キャリアを受け取るとともに、これらの電荷キャリアを
表面すで輸送できる機能を有している。この際、この電
荷輸送層は導電性基体よりみて、電荷発生層より遠い側
に位置していてもよくまた導電性基体と電荷発生層との
間に位置していてもよい。
電荷輸送層が電荷発生層より遠い側に形成される場
合、電荷輸送層における電荷キャリアを輸送する物質
(以下、単に電荷輸送物質という)は、前述の電荷発生
層が感応する電荷波の波長域に実質的に非感応性である
ことが好ましい。ここで言う「電磁波」とは、r線、X
線、紫外線、可視光線、近赤外線、赤外線、遠赤外線な
どを包含する広義の「光線」の定義を包含する。電荷輸
送層の光感応性波長域が電荷発生層のそれと一致または
オーバーラップする時には、両者で発生した電荷キャリ
アが相互に捕獲し合い、結果的には感度の低下の原因と
なる。
合、電荷輸送層における電荷キャリアを輸送する物質
(以下、単に電荷輸送物質という)は、前述の電荷発生
層が感応する電荷波の波長域に実質的に非感応性である
ことが好ましい。ここで言う「電磁波」とは、r線、X
線、紫外線、可視光線、近赤外線、赤外線、遠赤外線な
どを包含する広義の「光線」の定義を包含する。電荷輸
送層の光感応性波長域が電荷発生層のそれと一致または
オーバーラップする時には、両者で発生した電荷キャリ
アが相互に捕獲し合い、結果的には感度の低下の原因と
なる。
電荷輸送物質としては電子輸送性物質と正孔輸送性物
質があり、電子輸送性物質としては、クロルアニル、プ
ロモアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノ
ジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,
4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,7−トリ
ニトロ−9−ジシアノメチレンフルオレノン、2,4,5,7
−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキ
サントン等の電子吸引性物質やこれら電子吸引性物質を
高分子化したもの等がある。
質があり、電子輸送性物質としては、クロルアニル、プ
ロモアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノ
ジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,
4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,7−トリ
ニトロ−9−ジシアノメチレンフルオレノン、2,4,5,7
−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキ
サントン等の電子吸引性物質やこれら電子吸引性物質を
高分子化したもの等がある。
正孔輸送性物質としては、ピレン、N−エチルカルバ
ゾール、N−イソプロピルカルバゾール、N−メチル−
N−フェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチル
カルバゾール、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチ
リデン−9−エチルカルバゾル、N,N−ジフェニルヒド
ラジノ−3−メチリデン−10−エチルフェノチアジン、
N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−10−エ
チルフェノキサジン、p−ジエチルアミノベンズアルデ
ヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、p−ジエチルアミ
ノベンズアルデヒド−N−α−ナフチル−N−フェニル
ヒドラゾン、p−ピロリジノベンズアルデヒド−N,N−
ジフェニルヒドラゾン、1,3,3−トリメチルインドレニ
ン−ω−アルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、p
−ジエチルベンズアルデヒド−3−メチルベンズチアゾ
リノン−2−ヒドラゾン等のヒドラゾン類、2,5−ビス
(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジア
ゾール、1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノスチ
リル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリ
ン、1−〔キノリル(2)〕−3−(p−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン、1−〔ピリジル(2)〕−3−(p−ジエチ
ルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)ピラゾリン、1−〔6−メトキシ−ピリジル
(2)〕−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−〔ピ
リジル(3)〕−3−(p−ジエチルアミノスチリル)
−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1
−〔レピジル(2)〕−3−(p−ジエチルアミノスチ
リル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリ
ン、1−〔ピリジル(2)〕−3−(p−ジエチルアミ
ノスチリル−4−メチル−5−(p−ジエチルアミノフ
ェニル)ピラゾリン、1−〔ピリジル(2)〕−3−
(α−メチル−p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−フェ
ニル−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−4−メチ
ル−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、
1−フェニル−3−(α−ベンジル−p−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン、スピロピラゾリンなどのピラゾリン類、2−
(p−ジエチルアミノスチリル)−6−ジエチルアミノ
ベンズオキサゾール、2−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)−4−(p−ジメチルアミノフェニル)−5−(2
−クロロフェニル)オキサゾール等のオキサゾール系化
合物、2−(p−ジエチルアミノスチリル)−6−ジエ
チルアミノベンゾチアゾール等のチアゾール系化合物、
ビス(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−フ
ェニルメタン等のトリアリールメタン系化合物、1,1−
ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)ヘプタン、1,1,2,2−テトラキス(4−N,N−ジメチ
ルアミノ−2−メチルフェニル)エタン等のポリアリー
ルアルカン類、トリフェニルアミン、ポリ−N−ビニル
カルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラ
セン、ポリビニルアクリジン、ポリ−9−ビニルフェニ
ルアントラセン、ピレン−ホルムアルデヒド樹脂、エチ
ルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂等がある。
ゾール、N−イソプロピルカルバゾール、N−メチル−
N−フェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチル
カルバゾール、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチ
リデン−9−エチルカルバゾル、N,N−ジフェニルヒド
ラジノ−3−メチリデン−10−エチルフェノチアジン、
N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−10−エ
チルフェノキサジン、p−ジエチルアミノベンズアルデ
ヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、p−ジエチルアミ
ノベンズアルデヒド−N−α−ナフチル−N−フェニル
ヒドラゾン、p−ピロリジノベンズアルデヒド−N,N−
ジフェニルヒドラゾン、1,3,3−トリメチルインドレニ
ン−ω−アルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、p
−ジエチルベンズアルデヒド−3−メチルベンズチアゾ
リノン−2−ヒドラゾン等のヒドラゾン類、2,5−ビス
(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジア
ゾール、1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノスチ
リル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリ
ン、1−〔キノリル(2)〕−3−(p−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン、1−〔ピリジル(2)〕−3−(p−ジエチ
ルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)ピラゾリン、1−〔6−メトキシ−ピリジル
(2)〕−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−〔ピ
リジル(3)〕−3−(p−ジエチルアミノスチリル)
−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1
−〔レピジル(2)〕−3−(p−ジエチルアミノスチ
リル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリ
ン、1−〔ピリジル(2)〕−3−(p−ジエチルアミ
ノスチリル−4−メチル−5−(p−ジエチルアミノフ
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(α−メチル−p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−フェ
ニル−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−4−メチ
ル−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、
1−フェニル−3−(α−ベンジル−p−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン、スピロピラゾリンなどのピラゾリン類、2−
(p−ジエチルアミノスチリル)−6−ジエチルアミノ
ベンズオキサゾール、2−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)−4−(p−ジメチルアミノフェニル)−5−(2
−クロロフェニル)オキサゾール等のオキサゾール系化
合物、2−(p−ジエチルアミノスチリル)−6−ジエ
チルアミノベンゾチアゾール等のチアゾール系化合物、
ビス(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−フ
ェニルメタン等のトリアリールメタン系化合物、1,1−
ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)ヘプタン、1,1,2,2−テトラキス(4−N,N−ジメチ
ルアミノ−2−メチルフェニル)エタン等のポリアリー
ルアルカン類、トリフェニルアミン、ポリ−N−ビニル
カルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラ
セン、ポリビニルアクリジン、ポリ−9−ビニルフェニ
ルアントラセン、ピレン−ホルムアルデヒド樹脂、エチ
ルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂等がある。
これらの有機電荷輸送物質の他に、セレン、セレン−
テルルアモルファスシリコン、硫化カドミウムなどの無
機材料も用いることができる。
テルルアモルファスシリコン、硫化カドミウムなどの無
機材料も用いることができる。
また、これらの電荷輸送物質が、1種または2種以上
組合せて用いることができる。
組合せて用いることができる。
電荷輸送物質に成膜性を有していない時には、適当な
バインダーを選択することによって被膜形成できる。バ
インダーとして使用できる樹脂は、例えばアクリル樹
脂、ポリアリレート、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレンコポリ
マー、アクリロニトリル−ブタジエンコポリマー、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリスルホ
ン、ポリアクリルアミド、ポリアミド、塩素化ゴムなど
の絶縁性樹脂、あるいはポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレンなどの
有機光導電性ポリマーを挙げることができる。
バインダーを選択することによって被膜形成できる。バ
インダーとして使用できる樹脂は、例えばアクリル樹
脂、ポリアリレート、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレンコポリ
マー、アクリロニトリル−ブタジエンコポリマー、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリスルホ
ン、ポリアクリルアミド、ポリアミド、塩素化ゴムなど
の絶縁性樹脂、あるいはポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレンなどの
有機光導電性ポリマーを挙げることができる。
電荷輸送層は、電荷キャリアを輸送できる限界がある
ので、必要以上に膜厚を厚くすることができない。一般
的には、5〜30μであるが、好ましく範囲は8〜20μで
ある。塗工によって電荷輸送層を形成する際には、前述
した様な適当なコーティング法を用いることができる。
ので、必要以上に膜厚を厚くすることができない。一般
的には、5〜30μであるが、好ましく範囲は8〜20μで
ある。塗工によって電荷輸送層を形成する際には、前述
した様な適当なコーティング法を用いることができる。
この様な電荷発生層と電荷輸送層の積層構造からなる
感光層は、導電性基体として例えば導電層を有する基体
の上に設けられる。導電層を有する基体としては、基体
自体が導電性をもつもの、例えばアルミニウム、アルミ
ニウム合金、銅、亜鉛、ステンレス、バナジウム、モリ
ブデン、クロム、チタン、ニッケル、インジウム、金や
白金などを用いることができ、その他にアルミニウム、
アルミニウム合金、酸化インジウム、酸化錫、酸化イン
ジウム−酸化錫合金などを真空蒸着法によって被膜形成
された層を有するプラスチック(例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフ
タレート、アクリル樹脂、ポリフッ化エチレンなど)、
製電性粒子(例えば、カーボンブラック、銀粒子など)
を適当なバインダーとともにプラスチックの上に被覆し
た基体、導電性粒子をプラスチックや紙に含浸した基体
や導電性ポリマーを有するプラスチックなどを用いるこ
とができる。
感光層は、導電性基体として例えば導電層を有する基体
の上に設けられる。導電層を有する基体としては、基体
自体が導電性をもつもの、例えばアルミニウム、アルミ
ニウム合金、銅、亜鉛、ステンレス、バナジウム、モリ
ブデン、クロム、チタン、ニッケル、インジウム、金や
白金などを用いることができ、その他にアルミニウム、
アルミニウム合金、酸化インジウム、酸化錫、酸化イン
ジウム−酸化錫合金などを真空蒸着法によって被膜形成
された層を有するプラスチック(例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフ
タレート、アクリル樹脂、ポリフッ化エチレンなど)、
製電性粒子(例えば、カーボンブラック、銀粒子など)
を適当なバインダーとともにプラスチックの上に被覆し
た基体、導電性粒子をプラスチックや紙に含浸した基体
や導電性ポリマーを有するプラスチックなどを用いるこ
とができる。
導電層と感光層の中間に、バリヤー機能と接着機能を
もつ下引層を設けることもできる。下引層は、カゼイ
ン、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレ
ン−アクリル酸コポリマー、ポリアミド(ナイロン6、
ナイロン66、ナイロン610、共重合ナイロン、アルコキ
シメチル化ナイロンなど)、ポリウレタン、ゼラチン、
酸化アルミニウムなどによって形成できる。
もつ下引層を設けることもできる。下引層は、カゼイ
ン、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレ
ン−アクリル酸コポリマー、ポリアミド(ナイロン6、
ナイロン66、ナイロン610、共重合ナイロン、アルコキ
シメチル化ナイロンなど)、ポリウレタン、ゼラチン、
酸化アルミニウムなどによって形成できる。
下引層の膜厚は、0.1〜5μm、好ましくは0.5〜3μ
mが適当である。
mが適当である。
導電層、電荷発生層、電荷輸送層の順に位置した感光
体を使用する場合において電荷輸送物質が電子輸送性物
質からなるときは、電荷輸送層表面を正に帯電する必要
があり、帯電後露光すると露光部では電荷発生層におい
て生成した電子が電荷輸送に注入され、そのあと表面に
達して正電荷を中和し、表面電位の減衰が生じ未露光部
との間に静電コントラストが生じる。この用にしてでき
た静電潜像を負荷電性のトナーで現象すれば可視像が得
られる。これを直接定着するか、あるいはトナー像を紙
やプラスチックフィルム等に転写後、現象し定着するこ
とができる。
体を使用する場合において電荷輸送物質が電子輸送性物
質からなるときは、電荷輸送層表面を正に帯電する必要
があり、帯電後露光すると露光部では電荷発生層におい
て生成した電子が電荷輸送に注入され、そのあと表面に
達して正電荷を中和し、表面電位の減衰が生じ未露光部
との間に静電コントラストが生じる。この用にしてでき
た静電潜像を負荷電性のトナーで現象すれば可視像が得
られる。これを直接定着するか、あるいはトナー像を紙
やプラスチックフィルム等に転写後、現象し定着するこ
とができる。
また、感光体上の静電潜像を転写紙の絶縁層上に転写
後現象し、定着する方法もとれる。現象剤の種類や現象
方法、定着方法は公知のものや公知の方法のいずれを採
用しても良く、特定のものに限定されるものではない。
後現象し、定着する方法もとれる。現象剤の種類や現象
方法、定着方法は公知のものや公知の方法のいずれを採
用しても良く、特定のものに限定されるものではない。
一方、電荷輸送物質が正孔輸送物質から成る場合、電
荷輸送層表面を負に帯電する必要があり、帯電後、露光
すると露光部では電荷発生層において生成した正孔が電
荷輸送層に注入され、その後表面に達して負電荷を中和
し、表面電位の減衰が生じ未露光部との間に静電コント
ラストが生じる。現象時には電子輸送性物質を用いた場
合とは逆に正電荷性トナーを用いる必要がある。
荷輸送層表面を負に帯電する必要があり、帯電後、露光
すると露光部では電荷発生層において生成した正孔が電
荷輸送層に注入され、その後表面に達して負電荷を中和
し、表面電位の減衰が生じ未露光部との間に静電コント
ラストが生じる。現象時には電子輸送性物質を用いた場
合とは逆に正電荷性トナーを用いる必要がある。
導電層、電荷輸送層、電荷発生層の順に位置した感光
体を使用する場合において、電荷輸送物質が電子輸送性
物質からなるときは、電荷発生層表面を負に帯電する必
要があり帯電後露光すると、露光部では電荷発生層にお
いて生成した電子は電荷輸送層に注入されそのあと導電
性基体に達する。一方、電荷発生層において生成した正
孔は表面に達し表面電位の減衰が生じ未露光部との間に
静電コントラストが生じる。この様にしてできた静電潜
像を正荷電性のトナーで現像すれば可視像が得られる。
これを直接定着するか、あるいはトナー像を紙やプラス
チックフィルム等に転写後現像し定着することができ
る。また、感光体上の静電潜像を転写紙の絶縁層上に転
写後現像し、定着する方法もとれる。現像剤の種類や現
像方法、定着方法は公知のものや公知の方法のいずれを
採用してもよく、特定のものに限定されるものではな
い。
体を使用する場合において、電荷輸送物質が電子輸送性
物質からなるときは、電荷発生層表面を負に帯電する必
要があり帯電後露光すると、露光部では電荷発生層にお
いて生成した電子は電荷輸送層に注入されそのあと導電
性基体に達する。一方、電荷発生層において生成した正
孔は表面に達し表面電位の減衰が生じ未露光部との間に
静電コントラストが生じる。この様にしてできた静電潜
像を正荷電性のトナーで現像すれば可視像が得られる。
これを直接定着するか、あるいはトナー像を紙やプラス
チックフィルム等に転写後現像し定着することができ
る。また、感光体上の静電潜像を転写紙の絶縁層上に転
写後現像し、定着する方法もとれる。現像剤の種類や現
像方法、定着方法は公知のものや公知の方法のいずれを
採用してもよく、特定のものに限定されるものではな
い。
一方、電荷発生層が正孔輸送性物質からなるときは、
電荷発生層表面を正に帯電する必要があり、帯電後露光
すると露光部では電荷発生層において生成した正孔は電
荷輸送層に注入されその後導電性基体に達する。一方電
荷発生層において生成した電子は表面に達し表面電位の
減衰が生じ未露光部との間に静電コントラストが生じ
る。現像時には電子輸送性物質を用いた場合とは逆に負
電荷性トナーを用いる必要がある。
電荷発生層表面を正に帯電する必要があり、帯電後露光
すると露光部では電荷発生層において生成した正孔は電
荷輸送層に注入されその後導電性基体に達する。一方電
荷発生層において生成した電子は表面に達し表面電位の
減衰が生じ未露光部との間に静電コントラストが生じ
る。現像時には電子輸送性物質を用いた場合とは逆に負
電荷性トナーを用いる必要がある。
また、本発明の別の具体例では、前述のヒドラゾン
類、ピラゾリン類、オキサゾール類、チアゾール類、ト
リアリールメタン類、ポリアリールアルカン類、トリフ
ェニルアミン、ポリ−N−ビニルカルバゾール類など有
機光導電性物質や酸化亜鉛、硫化カドミウム、セレンな
どの無機光導電性物質の増感剤として前述の一般式
(I)のジスアゾ顔料を含有させた感光被膜とすること
ができる。この感光被膜は、これらの光導電性物質と前
述の一般式(I)のジスアゾ顔料をバインダーとともに
塗工によって被膜形成される。
類、ピラゾリン類、オキサゾール類、チアゾール類、ト
リアリールメタン類、ポリアリールアルカン類、トリフ
ェニルアミン、ポリ−N−ビニルカルバゾール類など有
機光導電性物質や酸化亜鉛、硫化カドミウム、セレンな
どの無機光導電性物質の増感剤として前述の一般式
(I)のジスアゾ顔料を含有させた感光被膜とすること
ができる。この感光被膜は、これらの光導電性物質と前
述の一般式(I)のジスアゾ顔料をバインダーとともに
塗工によって被膜形成される。
本発明の別の具体例としては前述の一般式(I)のジ
スアゾ顔料を電荷輸送物質とともに同一層に含有させた
電子写真感光体を挙げることができる。この際、前述の
電荷輸送物質の他に、ポリ−N−ビニルカルバゾールと
トリニトロフルオレノンからなる電荷移動錯体化合物を
用いることができる。この例の電子写真感光体は前述の
一般式(I)のジスアゾ顔料と電荷移動錯体化合物をテ
トラヒドロフランに溶解されたポリエステルの溶液中に
分散させた後、被膜形成させて調製できる。
スアゾ顔料を電荷輸送物質とともに同一層に含有させた
電子写真感光体を挙げることができる。この際、前述の
電荷輸送物質の他に、ポリ−N−ビニルカルバゾールと
トリニトロフルオレノンからなる電荷移動錯体化合物を
用いることができる。この例の電子写真感光体は前述の
一般式(I)のジスアゾ顔料と電荷移動錯体化合物をテ
トラヒドロフランに溶解されたポリエステルの溶液中に
分散させた後、被膜形成させて調製できる。
いずれの感光体においても用いる顔料は一般式(I)
で示されるジスアゾ顔料から選ばれる少なくとも一種類
の顔料を含有し、その結晶形は非晶質であっても結晶質
であってもよい。又必要に応じて光吸収の異なる顔料を
組合せて使用し感光体の感度を高めたり、パンクロマチ
ックな感光体を得るなどの目的で一般式(I)で示され
るジスアゾ顔料を2種類以上組合せたり、または公知の
染料、顔料から選ばれた電荷発生物質と組合せて使用す
ることも可能である。
で示されるジスアゾ顔料から選ばれる少なくとも一種類
の顔料を含有し、その結晶形は非晶質であっても結晶質
であってもよい。又必要に応じて光吸収の異なる顔料を
組合せて使用し感光体の感度を高めたり、パンクロマチ
ックな感光体を得るなどの目的で一般式(I)で示され
るジスアゾ顔料を2種類以上組合せたり、または公知の
染料、顔料から選ばれた電荷発生物質と組合せて使用す
ることも可能である。
本発明の電子写真感光体は電子写真複写機に利用する
のみならず、レーザープリンターやCRTプリンタ、LEDプ
リンター、液晶プリンター、レーザー製版等の電子写真
応用分野にも広く用いる事ができる。
のみならず、レーザープリンターやCRTプリンタ、LEDプ
リンター、液晶プリンター、レーザー製版等の電子写真
応用分野にも広く用いる事ができる。
〔実施例〕 以下本発明を実施例によって説明する。
実施例1〜25 アルミ板上にカゼインのアンモニウム水溶液(カゼイ
ン11.2%アンモニア水1g、水222ml)をマイヤーバーで
乾燥後の膜厚が1.0μとなる様に塗布し乾燥した。
ン11.2%アンモニア水1g、水222ml)をマイヤーバーで
乾燥後の膜厚が1.0μとなる様に塗布し乾燥した。
次に前記例示のジスアゾ顔料No.1、5gをエタノール95
mlにブチラール樹脂(ブチラール化度63モル%)2gを溶
かした液に加えサンドミルで2時間分散した。この分散
液を先に形成したカゼイン層の上に乾燥後の膜厚が0.5
μmとなる様にマイヤーバーで塗布し乾燥して電荷発生
層を形成した。次いで構造式 のヒドロゾン化合物5gとポリメチルメタクリレート樹脂
(数平均分子量100000)5gをベンゼン70mlに溶解しこれ
を電荷発生層の上に乾燥後の膜厚が12μmとなる様にマ
イヤーバーで塗布し乾燥して電荷輸送層を形成し実施例
1の感光体を作成した。ジスアゾ顔料No.1に代えて第1
〜3表に示す他の例示顔料を用い実施例2〜25に対応す
る感光体を全く同様にして作成した。
mlにブチラール樹脂(ブチラール化度63モル%)2gを溶
かした液に加えサンドミルで2時間分散した。この分散
液を先に形成したカゼイン層の上に乾燥後の膜厚が0.5
μmとなる様にマイヤーバーで塗布し乾燥して電荷発生
層を形成した。次いで構造式 のヒドロゾン化合物5gとポリメチルメタクリレート樹脂
(数平均分子量100000)5gをベンゼン70mlに溶解しこれ
を電荷発生層の上に乾燥後の膜厚が12μmとなる様にマ
イヤーバーで塗布し乾燥して電荷輸送層を形成し実施例
1の感光体を作成した。ジスアゾ顔料No.1に代えて第1
〜3表に示す他の例示顔料を用い実施例2〜25に対応す
る感光体を全く同様にして作成した。
この様にして作成した電子写真感光体を川口電気
(株)製静電複写紙試験装置Model SP−428を用いてス
タティック方式で−5kVでコロナ帯電し暗所で1秒間保
持した後照度21uxで露光し帯電特性を調べた。帯電特性
としては表面電位(Vo)と1秒間暗減衰させた時の電位
を1/2に減衰するに必要な露光量(E1/2)を測定した。
この結果を第1表に示す。
(株)製静電複写紙試験装置Model SP−428を用いてス
タティック方式で−5kVでコロナ帯電し暗所で1秒間保
持した後照度21uxで露光し帯電特性を調べた。帯電特性
としては表面電位(Vo)と1秒間暗減衰させた時の電位
を1/2に減衰するに必要な露光量(E1/2)を測定した。
この結果を第1表に示す。
実施例26〜30 実施例2,14,15,22,42に用いた感光体を用い繰り返し
使用時の明部電位と暗部電位の変動を測定した。方法と
しては−5.6kVのコロナ帯電器、露光光学系、現像器、
転写帯電器、除電露光光学系およびクリーナーを備えた
電子写真複写機のシリンダーに感光体を貼り付けたこの
複写機はシリンダーの駆動に伴い、転写紙上に画像が得
られる構造になっている。この複写機を用いて初期の明
部電位(VL)と暗部電位(VD)をそれぞれ−100V,−600
V付近に設定し5000回使用した後の明部電位(VL)暗部
電位(VD)を測定した。この結果を第2表に示す。
使用時の明部電位と暗部電位の変動を測定した。方法と
しては−5.6kVのコロナ帯電器、露光光学系、現像器、
転写帯電器、除電露光光学系およびクリーナーを備えた
電子写真複写機のシリンダーに感光体を貼り付けたこの
複写機はシリンダーの駆動に伴い、転写紙上に画像が得
られる構造になっている。この複写機を用いて初期の明
部電位(VL)と暗部電位(VD)をそれぞれ−100V,−600
V付近に設定し5000回使用した後の明部電位(VL)暗部
電位(VD)を測定した。この結果を第2表に示す。
実施例31 実施例2で作製した電荷発生層の上に、2,4,7−トリ
ニトロ−9−フルオレノン5gとポリ−4,4′−ジオキシ
ジフェニル−2,2′−プロパンカーボネート(分子量30
0,000)5gをテトラヒドロフラン70mlに溶解して作製し
た塗布液を乾燥後の塗工量が10g/m2となる様に塗布し、
乾燥した。
ニトロ−9−フルオレノン5gとポリ−4,4′−ジオキシ
ジフェニル−2,2′−プロパンカーボネート(分子量30
0,000)5gをテトラヒドロフラン70mlに溶解して作製し
た塗布液を乾燥後の塗工量が10g/m2となる様に塗布し、
乾燥した。
こうして作成した電子写真感光体を実施例1と同様の
方法で帯電測定を行なった。この時、帯電極性は+とし
た。この結果を以下に示す。
方法で帯電測定を行なった。この時、帯電極性は+とし
た。この結果を以下に示す。
Vo :550ボルト E1/2 :2.8 1ux・sec 実施例32 アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムのア
ルミ面上に膜厚0.5μのポリビニルアルコールの被膜を
形成した。次に実施例2で用いたジスアゾ顔料の分散液
を先に形成したポリビニルアルコール層の上に乾燥後の
膜厚が0.5μとなる様にマイヤーバーで塗布し乾燥して
電荷発生層を形成した。次いで構造式 のピラゾリン化合物5gとポリアリレート樹脂(ビスフェ
ノールAとテレフタル酸−イソフタル酸の縮重合体)5g
をテトラヒドロフラン70mlに溶かした液を電荷発生層の
上に乾燥後の膜厚が10μとなる様に塗布し乾燥して電荷
輸送層を形成した。こうして調製した感光体の帯電特性
および耐久特性を実施例26と同様の方法によって測定し
た。この結果を第3表に示す。
ルミ面上に膜厚0.5μのポリビニルアルコールの被膜を
形成した。次に実施例2で用いたジスアゾ顔料の分散液
を先に形成したポリビニルアルコール層の上に乾燥後の
膜厚が0.5μとなる様にマイヤーバーで塗布し乾燥して
電荷発生層を形成した。次いで構造式 のピラゾリン化合物5gとポリアリレート樹脂(ビスフェ
ノールAとテレフタル酸−イソフタル酸の縮重合体)5g
をテトラヒドロフラン70mlに溶かした液を電荷発生層の
上に乾燥後の膜厚が10μとなる様に塗布し乾燥して電荷
輸送層を形成した。こうして調製した感光体の帯電特性
および耐久特性を実施例26と同様の方法によって測定し
た。この結果を第3表に示す。
Vo :610ボルト E1/2 :2.3 1ux・sec 第6表の結果よる感度も良く耐久使用時の電位安定性
も良好である。
も良好である。
実施例33 厚さ100μのアルミ板上にカゼインのアンモニア水溶
液を塗布し乾燥して膜厚0.5μの下引層を形成した。
液を塗布し乾燥して膜厚0.5μの下引層を形成した。
次に2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン5gとポリ
−N−ビニルカルバゾール(数平均分子量300000)5gを
テトラヒドロフラン70mlに溶かして電荷移動錯体化合物
を形成した。この電荷移動錯体化合物と前記例示のジス
アゾ顔料No.2、1gをポリエステル樹脂(バイロン:東洋
紡製)5gをテトラヒドロフラン70mlに溶かした液に加え
分散した。この分散液を下引層の上に塗布した乾燥して
12μの感光体を作成した。
−N−ビニルカルバゾール(数平均分子量300000)5gを
テトラヒドロフラン70mlに溶かして電荷移動錯体化合物
を形成した。この電荷移動錯体化合物と前記例示のジス
アゾ顔料No.2、1gをポリエステル樹脂(バイロン:東洋
紡製)5gをテトラヒドロフラン70mlに溶かした液に加え
分散した。この分散液を下引層の上に塗布した乾燥して
12μの感光体を作成した。
こうして調製した感光体の帯電特性を実施例1と同様
の方法によって測定した。この結果を以下に示す。但し
帯電極性はとした。
の方法によって測定した。この結果を以下に示す。但し
帯電極性はとした。
Vo :580V E1/2 :2.8 1ux・sec 実施例34 実施例33で用いたカゼイン層を施したアルミ基体のカ
ゼイン層上に実施例2の電荷輸送層電荷発生層を順次積
層し、層構成を異にする以外は実施例1と全く同様にし
て感光体を形成し実施例1と同様に帯電特性を測定し
た。但し帯電極性をとした。この結果を以下に示す。
ゼイン層上に実施例2の電荷輸送層電荷発生層を順次積
層し、層構成を異にする以外は実施例1と全く同様にし
て感光体を形成し実施例1と同様に帯電特性を測定し
た。但し帯電極性をとした。この結果を以下に示す。
Vo :600V E1/2 :4.0 1ux・sec 〔発明の効果〕 本発明によれば、特定のジスアゾ顔料を感光層に用い
る事により当該のアゾ顔料を含む感光層内部に於けるキ
ャリア−発生効率ないしはキャリア−輸送効率のいずれ
か一方ないしは双方が良くなる事が推察され、結果的に
高感度で耐久性、とりわけ耐久使用時に於ける電位安定
性のすぐれた電子写真感光体が構成される。
る事により当該のアゾ顔料を含む感光層内部に於けるキ
ャリア−発生効率ないしはキャリア−輸送効率のいずれ
か一方ないしは双方が良くなる事が推察され、結果的に
高感度で耐久性、とりわけ耐久使用時に於ける電位安定
性のすぐれた電子写真感光体が構成される。
Claims (2)
- 【請求項1】導電性基体上に下記一般式[I]で示され
るジスアゾ顔料を含有する感光層を有することを特徴と
する電子写真感光体。 [記] 一般式[I] (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シア
ノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を
有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよ
いアラルキル基、置換基を有していてもよいアリールオ
キシ基又は置換基を有していてもよいアルコキシ基を表
わす。A及びA′は夫々フェノール性OH基を有するカプ
ラー残基を表わす。Ar1及びAr2は夫々置換基を有してい
てもよい炭素環式芳香族基又は置換基を有していてもよ
い複素環式芳香族基を表わす。) - 【請求項2】一般式[I]のA又は/及びA′が下記一
般式[II]、一般式[III]、一般式[IV]、一般式
[V]、一般式[VI]、一般式[VII]又は一般式[VII
I]で示されるカプラー残基である特許請求の範囲第
(1)項記載の電子写真感光体。 [記] 一般式[II] 式中、X1は式中のベンゼン環と縮合している多環芳香族
又は置換基を有していてもよいヘテロ環を形成するのに
必要な原子群を示す。 R2及びR3は、夫々水素原子、置換基を有していてもよい
アルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置
換基を有していてもよいアラルキル基又はヘテロ環基を
表わし、あるいはR2及びR3と結合する窒素原子とともに
環状アミノ基を形成するのに必要な原子群を表わす。 一般式[III] 式中、R4は、置換基を有していてもよいアルキル基、置
換基を有していてもよいアリール基又は置換基を有して
いてもよいアラルキル基を示す。 一般式[IV] 式中、R5は、置換基を有していてもよいアルキル基、置
換基を有していてもよいアリール基又は置換基を有して
いてもよいアラルキル基を示す。 一般式[V] 式中、Y1は芳香族炭化水素の2価の基ないしは窒素原子
を環内に含むヘテロ環の2価の基を示す。 一般式[VI] 式中、Y2は芳香族炭化水素の2価の基ないしは窒素原子
を環内に含むヘテロ環の2価の基を示す。 一般式[VII] 式中、R6は、置換基を有していてもよいアリール基又は
置換基を有していてもよいヘテロ環基を示し、 X2は一般式[II]中のX1と同じ意味を有する。 一般式[VIII] 式中、R7,R8は、置換基を有していてもよいアルキル
基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有
していてもよいアラルキル基又は置換基を有していても
よいヘテロ環基を示す。X3は一般式[II]中のX1と同じ
意味を表わす。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP337287A JP2504762B2 (ja) | 1987-01-12 | 1987-01-12 | 電子写真感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP337287A JP2504762B2 (ja) | 1987-01-12 | 1987-01-12 | 電子写真感光体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63172277A JPS63172277A (ja) | 1988-07-15 |
JP2504762B2 true JP2504762B2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=11555517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP337287A Expired - Lifetime JP2504762B2 (ja) | 1987-01-12 | 1987-01-12 | 電子写真感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2504762B2 (ja) |
-
1987
- 1987-01-12 JP JP337287A patent/JP2504762B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63172277A (ja) | 1988-07-15 |
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