JP2024109964A - リン脂質化合物及びその使用 - Google Patents

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Abstract

【課題】 疾患を処置する方法を提供すること【解決手段】 ウイルス感染症の治療のための化合物と、当該化合物を単独であるいは追加の薬剤と組み合わせて使用する方法と、当該化合物の医薬組成物と、が開示されるところのものである(式(I))。本明細書中に詳細に説明されかつ具体的に実証されているとおり、驚くべきことに、本発明によれば、顕著な効果が達成されるのであり、この顕著な効果は、当業者が従来技術から容易に予想することができなかったものである。JPEG2024109964000413.jpg40133【選択図】 なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年8月24日に出願された米国特許仮出願第63/069,449号、2020年10月15日に出願された米国特許仮出願第63/092,386号、及び2021年2月19日に出願された米国特許仮出願第63/151,509号の優先権を主張し、これらの出願の各々は、すべての目的のために、これらの全体が本明細書に組み込まれている。
ウイルス感染症、例えば、パラミクソウイルス科、ニューモウイルス科、ピコルナウイルス科、フラビウイルス科、フィロウイルス科、アレナウイルス科、オルソミクソウイルス、及びコロナウイルス科などのウイルス感染症を治療するための化合物及び方法が必要とされている。本開示は、これらの必要性及び他の必要性に対処する。
一態様では、本開示は、式(I):
(式中、
は、-CH-又は-CH-CH-であり、
は、-CH-又は-CH-CH-であり、
Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、
各R12Aは、独立して、H、C~Cアルキル又はフェニルであり、
各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、あるいは
同じ炭素上のR12A及びR12Bは、一体に結合して、C~Cシクロアルキレンを形成し、
13は、H、C~Cアルキル又はフェニルであり、
14は、H、C~Cアルキル、又はフェニルであり、
qは、1又は2であり、
は、H、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、N、O及びSから選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、C~C10アリール、又はN、S及びOから選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、RがHでない場合、R基は、任意選択的に、1個又は2個のR1A基により置換され、
各R1Aは、独立して、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、又はC~Cハロアルキルであり、あるいは、同じ若しくは隣接する炭素上の2つのR1Aは、一体に結合して、N、S、及びOから選択される1個、2個、若しく
は3個のヘテロ原子を含有する3~6員シクロアルキル又は4~6員ヘテロシクリル環を形成し、
は、H又はC~Cアルキルであり、
Yは、存在しないか、フェニレン又はC~Cシクロアルキレンであり、
は、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルであり、
各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルであり、あるいはR基は、1個の隣接する炭素原子のR基とともに、二重結合を形成し、
各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルであり、
は、H又は-C(O)C~Cアルキルであり、
は、H又は-C(O)C~Cアルキルであり、
mは10~21の整数である)の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
別の一態様では、本開示は、薬学的有効量の式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体若しくは賦形剤を含む医薬製剤を提供する。
別の一態様では、本開示は、ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行う方法を提供し、その方法は、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ヒトに投与することを含む。
別の一態様では、本開示は、ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行うための医薬品を製造するための方法を提供し、その方法は、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が使用されることを特徴とする。
別の一態様では、本開示は、ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行うための医薬品の製造のための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
発明の詳細な説明
I.概論
本発明は、全般的には、ウイルス感染症、例えば、パラミクソウイルス科ウイルス感染症、ニューモウイルス科ウイルス感染症、ピコルナウイルス科ウイルス感染症、フラビウイルス科ウイルス感染症、フィロウイルス科ウイルス感染症、アレナウイルス科ウイルス感染症、オルソミクソウイルス感染症、及びコロナウイルス科ウイルス感染症の治療又は予防のための方法及び化合物に関する。
II.定義
特に明記しない限り、本明細書で使用される場合、以下の用語及び語句は、以下の意味を有することが意図される。
本明細書で使用される場合、「本開示の化合物」又は「式Iの化合物」は、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を意味する。同様に、「式(数)の化合物」という語句は、その式の化合物及びその薬学的に許容される塩を意味する。
「アルキル」は、非分岐状又は分岐状の飽和炭化水素鎖を指す。例えば、アルキル基は、1~20個の炭素原子(すなわち、C~C20アルキル)、1~8個の炭素原子(すなわち、C~Cアルキル)、1~6個の炭素原子(すなわち、C~Cアルキル)
、又は1~3個の炭素原子(すなわち、C~Cアルキル)を有し得る。好適なアルキル基の例としては、メチル(Me、-CH)、エチル(Et、-CHCH)、1-プロピル(n-Pr、n-プロピル、-CHCHCH)、2-プロピル(i-Pr、i-プロピル、-CH(CH)、1-ブチル(n-Bu、n-ブチル、-CHCHCHCH)、2-メチル-1-プロピル(i-Bu、i-ブチル、-CHCH(CH)、2-ブチル(s-Bu、s-ブチル、-CH(CH)CHCH)、2-メチル-2-プロピル(t-Bu、t-ブチル、-C(CH)、1-ペンチル(n-ペンチル、-CHCHCHCHCH)、2-ペンチル(-CH(CH)CHCHCH)、3-ペンチル(-CH(CHCH)、2-メチル-2-ブチル(-C(CHCHCH)、3-メチル-2-ブチル(-CH(CH)CH(CH)、3-メチル-1-ブチル(-CHCHCH(CH)、2-メチル-1-ブチル(-CHCH(CH)CHCH)、1-ヘキシル(-CHCHCHCHCHCH)、2-ヘキシル(-CH(CH)CHCHCHCH)、3-ヘキシル(-CH(CHCH)(CHCHCH))、2-メチル-2-ペンチル(-C(CHCHCHCH)、3-メチル-2-ペンチル(-CH(CH)CH(CH)CHCH)、4-メチル-2-ペンチル(-CH(CH)CHCH(CH)、3-メチル-3-ペンチル(-C(CH)(CHCH)、2-メチル-3-ペンチル(-CH(CHCH)CH(CH)、及び2,3-ジメチル-2-ブチル(-C(CHCH(CH)、3,3-ジメチル-2-ブチル(-CH(CH)C(CHが挙げられるが、これらに限定されない。
「アルコキシ」は、上記で定義されたアルキル基が酸素原子を介して親分子に結合している、式-O-アルキルを有する基を意味する。アルコキシ基のアルキル部分は、1~20個の炭素原子(すなわち、C~C20アルコキシ)、1~12個の炭素原子(すなわち、C~C12アルコキシ)、1~8個の炭素原子(すなわち、C~Cアルコキシ)、1~6個の炭素原子(すなわち、C~Cアルコキシ)又は1~3個の炭素原子(すなわち、C~Cアルコキシ)を有し得る。好適なアルコキシ基の例としては、メトキシ(-O-CH又は-OMe)、エトキシ(-OCHCH、又は-OEt)、t-ブトキシ(-O-C(CH、又は-OtBu)などが挙げられるが、これらに限定されない。
「ハロアルキル」は、アルキル基の1つ以上の水素原子がハロゲン原子で交換されている、上記で定義されたアルキル基である。ハロアルキル基のアルキル部分は、1~20個の炭素原子(すなわち、C~C20ハロアルキル)、1~12個の炭素原子(すなわち、C~C12ハロアルキル)、1~8個の炭素原子(すなわち、C~Cハロアルキル)、1~6個の炭素原子(すなわち、C~Cアルキル)又は1~3個の炭素原子(すなわち、C~Cアルキル)を有することができる。好適なハロアルキル基の例としては、-CF、-CHF、-CFH、-CHCFなどが挙げられる。
「アリール」は、親芳香環系の単一炭素原子からの1つの水素原子の除去によって誘導される芳香族炭化水素ラジカルを意味する。例えば、アリール基は、6~20個の炭素原子、6~14個の炭素原子、又は6~10個の炭素原子を有し得る。典型的なアリール基としては、ベンゼン(例えば、フェニル)、置換ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニルなどから誘導されたラジカルが挙げられるが、これらに限定されない。
「シクロアルキル」は、縮合した環系、架橋した環系、及びスピロ環系を含む単環又は多環を有する飽和又は部分飽和環状アルキル基を指す。本明細書で使用される場合、シクロアルキルは、3~20個の環炭素原子を有する(すなわち、C3~20シクロアルキル)、3~12個の環炭素原子を有する(すなわち、C3~12シクロアルキル)、3~1
0個の環炭素原子を有する(すなわち、C3~10シクロアルキル)、3~8個の環炭素原子を有する(すなわち、C3~8シクロアルキル)、又は3~6個の環炭素原子を有する(すなわち、C3~6シクロアルキル)。シクロアルキル基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロへプチル、及びシクロオクチルが含まれる。
本明細書で使用される場合、「ハロ」という用語は、-F、-Cl、-Br又は-Iを指す。一実施形態では、ハロ基は-F又は-Clである。別の一実施形態では、ハロ基は-Fである。
「複素環」又は「ヘテロシクリル(複素環式)」は、独立して窒素、酸素、及び硫黄から選択される1つ以上の環ヘテロ原子を有する、飽和又は不飽和環状アルキル基を指す。ヘテロシクリルは、単環又は多環であってもよく、多環は、縮合、架橋、又はスピロであってもよい。本明細書で使用される場合、ヘテロシクリルは、3~20個の環原子(すなわち、3~20員ヘテロシクリル)、3~12個の環原子(すなわち、3~12員ヘテロシクリル)、3~10個の環原子(すなわち、3~10員ヘテロシクリル)、3~8個の環原子(すなわち、3~8員ヘテロシクリル)、4~12個の環炭素原子(すなわち、4~12員ヘテロシクリル)、4~8個の環原子(すなわち、4~8員ヘテロシクリル)、又は4~6個の環原子(すなわち、4~6員ヘテロシクリル)を有する。ヘテロシクリル基の例としては、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキセタニル、ジオキソラニル、アゼチジニル、及びモルホリニルが挙げられる。複素環又はヘテロシクリルという用語は、以下に定義されるようなヘテロアリールを包含せず、又はヘテロアリールと重複しない。
「ヘテロアリール」は、窒素、酸素、及び硫黄から独立して選択される1個以上の環ヘテロ原子を有する、単環、多環、又は縮合多環を有する芳香族基を指す。本明細書で使用される場合、ヘテロアリールは、1~20個の環原子(すなわち、C1~20ヘテロアリール)、3~12個の環原子(すなわち、C3~12ヘテロアリール)、又は3~8個の環原子(すなわち、C3~8ヘテロアリール);及び、窒素、酸素、及び硫黄から独立して選択される、1~5個の環ヘテロ原子、1~4個の環ヘテロ原子、1~3個の環ヘテロ原子、1~2個の環ヘテロ原子、又は1個の環ヘテロ原子を含む。ヘテロアリール基の例には、ピリミジニル、プリニル、ピリジル、ピリダジニル、ベンゾチアゾリル、及びピラゾリルが含まれる。ヘテロアリールは、先に定義したようにアリールを包含せず、かつアリールと重複しない。
式Iの化合物の特定の部分に関する「任意選択的に置換された」(例えば、任意選択的に置換されたアリール基)という用語は、すべての置換基が水素であるか、又は部分の水素の1つ以上が列挙されているような置換基で交換され得る。
特に明記しない限り、式Iの化合物の炭素原子は、4つの価数を有することを意図している。炭素原子が4つの原子価を生成するのに十分な数の変数を有しないいくつかの化学構造表現では、4の原子価を提供するために必要な残りの炭素置換基は水素であると想定されるべきである。
本明細書で使用される場合、「治療する」という用語は、特に指示がない限り、そのような用語が適用される障害又は状態、又はそのような障害若しくは状態の1つ以上の症状を逆転、緩和、その進行の阻害、又は予防することを意味する。本明細書で使用される場合、「治療」という用語は、「治療すること」が直前に定義されるように、治療する行為を指す。
本明細書で使用される場合、「治療有効量」という用語は、そのような組成物が選択された投与経路によって投与されるときに予想される生理学的応答又は所望の生物学的効果を与える対象の分泌物並びに気道及び肺の組織に、又は代替的には、治療される対象の血流中に所望のレベルの薬物を提供するために必要とされる、本明細書に使用される式Iの化合物の量である。正確な量は、多数の因子、例えば、式Iの特定の化合物、組成物の特定の活性、使用される送達デバイス、組成物の物理的特性、その意図される使用、並びに疾患状態の重症度、患者連携などの患者の考慮事項に依存し、本明細書で提供される情報に基づいて当業者によって容易に決定され得る。
本明細書で使用される場合、「隣接する炭素」という用語は、互いに直接結合している連続炭素原子を指す。例えば、
では、C及びCが隣接する炭素、C及びCが隣接する炭素、C及びCが隣接する炭素、C及びCが隣接する炭素である。同様に、
では、C及びCが隣接炭素、C及びCが隣接炭素、C及びCが隣接する炭素であり、C及びCが隣接炭素、C及びCが隣接する炭素、C及びCが隣接する炭素である。
特定の一般的に使用される代替的な化学名称を使用する場合もあれば、使用しない場合もある。例えば、二価「アルキル」基、二価「アリール」基、二価「シクロアルキル」基などの二価基はまた、それぞれ、「アルキレン」基若しくは「アルキレニル」基、又は「アルキリル」基;「アリーレン」基若しくは「アリーレニル」基、又はアリーリル基;「シクロアルキレン」基若しくは「シクロアルキレニル」基、又はシクロアルキリル基と、それぞれ称されてもよい。
III.化合物
式I:
(式中、
は、-CH-又は-CH-CH-であり、
は、-CH-又は-CH-CH-であり、
Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、
各R12Aは、独立して、H、C~Cアルキル又はフェニルであり、
各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、あるいは
同じ炭素上のR12A及びR12Bは、一体に結合して、C~Cシクロアルキレンを形成し、
13は、H、C~Cアルキル又はフェニルであり、
14は、H、C~Cアルキル、又はフェニルであり、
qは、1又は2であり、
は、H、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、N、O及びSから選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、C~C10アリール、又はN、S及びOから選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、RがHでない場合、R基は、任意選択的に、1個又は2個のR1A基により置換され、
各R1Aは、独立して、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、又はC~Cハロアルキルであり、あるいは、同じ若しくは隣接する炭素上の2つのR1Aは、一体に結合して、N、S、及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する3~6員シクロアルキル又は4~6員ヘテロシクリル環を形成し、
は、H又はC~Cアルキルであり、
Yは、存在しないか、フェニレン又はC~Cシクロアルキレンであり、
は、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルであり、
各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルであり、あるいはR基は、1個の隣接する炭素原子のR基とともに、二重結合を形成し、
各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルであり、
は、H又は-C(O)C~Cアルキルであり、
は、H又は-C(O)C~Cアルキルであり、
mは10~21の整数である)の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書において提供される。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Zは-CH-であり、かつZは-CH-である。いくつかの実施形態では、Z及びZの少なくとも1つは、-CH-CH-である。いくつかの実施形態では、Z及びZの両方が、-CH-CH-である。いくつかの実施形態では、Zは-CH-CH-であり、Zは-CH-である。いくつかの実施形態では、Zは-CH-であり、Zは-CH-CH-である。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式II:
(式中、
は、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルであり、
は、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルであり、
w及びvは独立して、10~21の整数であり、
uは0又は1であり、かつ
w+u+vは、10~21の整数である)を有する。
式IIの化合物のいくつかの実施形態では、uは0である。いくつかの実施形態では、uは1である。いくつかの実施形態では、uは1であり、Rは、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルであり、Rは、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、uは1であり、Rは、H、C~Cアルキル、ハロ、又はC~Cハロアルキルであり、Rは、H、C~Cアルキル、ハロ、又はC~Cハロアルキルである。いくつかの実施形態では、uは1であり、RはH、C~Cアルキル又はハロであり、RはH、C~Cアルキル又はハロである。いくつかの実施形態では、uは1であり、RはH又はC~Cアルキルであり、RはH又はC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、uは1であり、Rは、H又はメチルであり、Rは、H又はメチルである。いくつかの実施形態では、uは1であり、RはHであり、RはHである。
いくつかの実施形態では、式I、又はIIの化合物は、式III:
(式中、nは、8~19の整数である)を有する。
式I、II、及びIIIの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、式中、qは1又は2である。いくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B)-、-O(CR12A12B)-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-である。いくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-である。いくつかの実施形態では、Xは、-O-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、式中、qは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Xは、-O-、-O(CR12A12B)-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-である。いくつかの実施形態では、Xは、-O-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-である。一部の実施形態では、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、式中、qは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-である。いくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B
-、-O(CR12A12B)-である。いくつかの実施形態では、XはOである。いくつかの実施形態では、Xは、-(CR12A12B-であり、式中、qは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Xは、-(CR12A12B)-である。いくつかの実施形態では、Xは、-(CR12A12B-である。いくつかの実施形態では、Xは、-O(CR12A12B-であり、式中、qは1又は2である。いくつかの実施形態では、Xは、-O(CR12A12B)-である。いくつかの実施形態では、Xは、-O(CR12A12B-である。
式I、II、及びIIIの化合物のいくつかの実施形態では、各R12Aは、独立して、H、C~Cアルキル又はフェニルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、R13は、C~Cアルキル又はフェニルであり、R14は、H、C~Cアルキル又はフェニルである。いくつかの実施形態では、各R12Aは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、R13はH又はC~Cアルキルであり、R14はH又はC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、各R12Aは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、R13は、H又はC~Cアルキルであり、R14は、H又はC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、各R12AはHであり、各R12BはHであり、R13はHであり、R14はHである。
式I、II、及びIIIの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、式中、qは、1又は2であり、各R12Aは、独立して、H、C~Cアルキル、又はフェニルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、式中、qは、1又は2であり、各R12Aは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、式中、qは、1又は2であり、各R12Aは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、式中、qは、1又は2であり、各R12AはHであり、各R12BはHである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-CH-、-CHCH-、-OCH-、又は-O(CH-である。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-OCH、又は-CHCHである。
式I、II、及びIIIの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、式中、qは、1又は2であり、各R12Aは、独立して、H、C~Cアルキル又はフェニルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、式中、qは、1又は2であり、各R12Aは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、式中、qは、1又は2であり、各R12Aは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、式中、qは、1又は2であり、各R12AはHであり、各R12BはHである。
式I、II、及びIIIの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B)-、-O(CR12A12B)-であり、式中、R12AはH、C~Cアルキル又はフェニルであり、R12BはH又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B)-、-O(CR12A12B)-であり、式中、R12Aは、H又はC~Cアルキルであり、R12Bは、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B)-、-O(CR12A12B)-であり、式中、R12Aは、H又はC~Cアルキルであり、R12Bは、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B)-、-O(CR12A12B)-であり、式中、R12AはHであり、R12BはHである。
式I、II、及びIIIの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、式中、各R12Aは、独立してH、C~Cアルキル又はフェニルであり、各R12Bは、独立してH又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、式中、各R12Aは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、式中、各R12Aは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、式中、各R12AはHであり、各R12BはHである。
式I、II、及びIIIの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-OCH-、-OCH-CH-、-CH-、-CH-CH-、又は-OCH-(CH=CH)-である。いくつかの実施形態では、Xは、-O-、-OCH-、-CH-、又は-OCH-(CH=CH)-である。いくつかの実施形態では、Xは-O-である。いくつかの実施形態では、Xは、-CH-又は-CH-CH-である。いくつかの実施形態では、Xは、-CH-CH-である。いくつかの実施形態では、Xは、-CH-である。
式I、II及びIIIの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-OCH-、-OCH-CH-、又は-OCH-(CH=CH)-である。いくつかの実施形態では、Xは、-O-、-OCH-、又は-OCH-(CH=CH)-である。いくつかの実施形態では、Xは-O-である。いくつかの実施形態では、Xは-OCH-である。いくつかの実施形態では、Xは-OCH-CH-である。いくつかの実施形態では、Xは-OCH-(CH=CH)-である。
式I、II及びIIIの化合物のいくつかの実施形態では、Xは結合である。
式I、II、又はIIIの化合物のいくつかの実施形態では、Yはフェニレン又はC~Cシクロアルキレンである。いくつかの実施形態では、Yは、
である。いくつかの実施形態では、Yは、フェニレンである。いくつかの実施形態では、Yは、
である。いくつかの実施形態では、YはC~Cシクロアルキレンである。いくつかの実施形態では、Yはシクロへキシレンである。いくつかの実施形態では、Yは、
である。いくつかの実施形態では、Yは存在しない。いくつかの実施形態では、Yは存在しないか、又はフェニレンである。いくつかの実施形態では、Yは存在しないか、又はC~Cシクロアルキレンである。
いくつかの実施形態では、式I、II、又はIIIの化合物は、式IV:
(式中、nは、8~19である)を有する。
式I、II、III、又はIVの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチル又はエチルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチルである。いくつかの実施形態では、Rは、エチルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、メチル、又はエチルである。いくつかの実施形態では、Rは、H又はメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、H又はエチルである。
式III又はIVの化合物のいくつかの実施形態では、nは、11~18の整数である。いくつかの実施形態では、nは、13~18の整数である。いくつかの実施形態では、nは、14~18の整数である。いくつかの実施形態では、nは、15、16、17、又は18である。いくつかの実施形態では、nは、15である。いくつかの実施形態では、nは、16である。いくつかの実施形態では、nは、17である。いくつかの実施形態では、nは、18である。
式I、II、III、又はIVの化合物のいくつかの実施形態では、各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、又はC~Cハロアルキルである。いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、又はハロである。いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、H又はC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、H、メチル、又はエチルである。いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、H又はメチルである。いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、H又はエチルである。いくつかの実施形態では、各Rは、Hである。いくつかの実施形態では、各R
、メチルである。いくつかの実施形態では、各Rは、エチルである。
式I、II、III、及びIVの化合物のいくつかの実施形態では、各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、又はC~Cハロアルキルである。いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、又はハロである。いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、H又はC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、H、メチル、又はエチルである。いくつかの実施形態では、各Rは、Hである。いくつかの実施形態では、各Rは、メチルである。いくつかの実施形態では、各Rは、エチルである。
いくつかの実施形態では、式I、II、III、又はIVの化合物は、式V:
を有する。
いくつかの実施形態では、式I、II、III、IV、又はVの化合物は、式Va:
を有する式Vを有する。
いくつかの実施形態では、式I、II、III、IV、又はVの化合物は、式Vb:
を有する。
式I、II、III、IV、V、Va、又はVbの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、H、C~Cアルキル、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、C~Cアルキル、又はC~Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、プロピル、又はシクロプロピルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、メチル、エチル、イソプロピル、及びシクロプロピルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、メチルである。いくつかの実施形態では、Rは、エチルである。いくつかの実施形態では、Rは、シクロプロピルである。
式V、Va、又はVbの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、C~Cアルキル、ハロ、又はC~Cハロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、C~Cアルキル、又はハロである。いくつかの実施形態では、Rは、H又はC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、メチル、又はエチルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、メチルである。いくつかの実施形態では、Rは、エチルである。
式V、Va、又はVbの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、C~Cアルキル、ハロ、又はC~Cハロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、C~Cアルキル、又はハロである。いくつかの実施形態では、Rは、H又はC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、メチル、又はエチルである。いくつかの実施形態では、Rは、独立して、H又はメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、独立して、H又はエチルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、メチルである。いくつかの実施形態では、Rは、エチルである。
いくつかの実施形態では、式I、II、III、IV、V、Va、又はVbの化合物は、式VI:
の化合物である。
いくつかの実施形態では、式I、II、III、IV、V、Va、又はVIの化合物は、式VIa:
の化合物である。
いくつかの実施形態では、式I、II、III、IV、V、Vb、又はVIの化合物は、式VIb:
の化合物である。
式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、及びVIbの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、N、O、及びSから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、C~C10アリール、又はN、S、及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R基は、任意選択的に、1個又は2個のR1A基により置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、H、C~Cアルキル、C~C10シクロアルキル、N、O及びSから選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、C~C10アリール、又はN、S及びOから選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、RがHでない場合、R基は、任意選択的に、1つ又は2つのR1A基により置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、又はN、S及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~6員ヘテロシクリルであり、R基は、任意選択的に、1個又は2個のR1A基により置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキル、C~C10シクロアルキル、又はN、S及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~6員ヘテロシクリルであり、R基は、任意選択的に、1個又は2個のR1A基により置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、C~C10アリール、又はN、S及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R基は、任意選択的に、1個又は2個のR1A基により置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキル、C~C10シクロアルキル、C~C10アリール、又はN、S及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R基は、任意選択的に、1個又は2個のR1A基により置換されている。いくつか
の実施形態では、Rは、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、又はC~C10アリールであり、R基は、任意選択的に、1個又は2個のR1A基により置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキル、C~C10シクロアルキル、又はC~C10アリールであり、R基は、任意選択的に、1個又は2個のR1A基により置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、C~C20アルキル、又はC~C10アリールであり、R基は、任意選択的に、1個又は2個のR1A基により置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキル、又はC~C10アリールであり、R基は、任意選択的に、1個又は2個のR1A基により置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択的に、1個又は2個のR1A基により置換された、C~C20アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択的に、1個又は2個のR1A基により置換された、C~Cアルキルである。
式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、及びVIbの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、任意選択的に、1個又は2個のR1A基により置換されたC~C10アリールである。いくつかの実施形態では、Rは、フェニル、ナフチル、チオフェニル、シクロヘキシル、メチル、エチル、又はプロピルである。
式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、及びVIbの化合物のいくつかの実施形態では、Rは置換されていない。いくつかの実施形態では、Rは、1個のR1A基により置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、2個のR1A基により置換されている。いくつかの実施形態では、各R1Aは、独立して、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、又はC~Cハロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1Aは、独立して、メチル、フェニル、クロロ、フルオロ、メトキシ、シアノ、又はCFである。いくつかの実施形態では、同じ又は隣接する炭素上の2つのR1Aは、一体に結合して、N、S及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する3~6員シクロアルキル又は4~6員ヘテロシクリル環を形成する。いくつかの実施形態では、同じ又は隣接する炭素上の2つのR1Aは、一体に結合して、3~6員シクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態では、同じ又は隣接する炭素上の2つのR1Aは、一体に結合して、5員シクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態では、同一又は隣接する炭素上の2つのR1Aは、一体に結合して、N、S及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル環を形成する。
式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、及びVIbの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、1個のR1A基により置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、2つのR1A基により置換されている。いくつかの実施形態では、各R1Aは、独立して、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、又はC~Cハロアルキルである。いくつかの実施形態では、各R1Aは、独立して、メチル、フェニル、クロロ、フルオロ、メトキシ、シアノ、CHF、又はCFである。いくつかの実施形態では、各R1Aは、独立して、メチル、フェニル、クロロ、フルオロ、メトキシ、シアノ、又はCFである。いくつかの実施形態では、各R1Aは、独立して、メチル、フェニル、クロロ、フルオロ、メトキシ、エトキシ、シアノ、CHF、又はCFである。いくつかの実施形態では、各R1Aは、独立して、メチル、フェニル、クロロ、フルオロ、メトキシ、エトキシ、シアノ、又はCFである。いくつかの実施形態では、各R1Aは、独立して、クロロ、フルオロ、又はシアノである。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR1Aはシアノである。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR1Aはシアノであり、他のR1Aは、存在する場合、シアノ又はハロである。
式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、及びVIbの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~C10シクロアルキル、N、O、及びSから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、C~C10アリール、又はN、S、及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R基は、1個又は2個のR1A基により置換されている。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR1Aはシアノである。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR1Aはシアノであり、他のR1Aは、存在する場合、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、又はC~Cハロアルキルからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR1Aはシアノであり、他のR1Aは、存在する場合、シアノ又はハロである。
式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、及びVIbの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~C10アリール、又はN、S、及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R基は、1個又は2個のR1A基により置換されている。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR1Aはシアノである。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR1Aはシアノであり、他のR1Aは、存在する場合、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、又はC~Cハロアルキルからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR1Aはシアノであり、他のR1Aは、存在する場合、シアノ又はハロである。
式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、及びVIbの化合物のいくつかの実施形態では、Rはフェニルであり、R基は、1個又は2個のR1A基により置換されている。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR1Aはシアノである。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR1Aはシアノであり、他のR1Aは、存在する場合、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、又はC~Cハロアルキルからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR1Aはシアノであり、他のR1Aは、存在する場合、シアノ又はハロである。
式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、及びVIbの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、
であり、各R1A1、R1A2、R1A3、R1A4、及びR1A5は、独立して、H、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、又はC~Cハロアルキルであり、R1A2、R1A3、及びR1A4の少なくとも1つはCNであり、R1A1、R1A2、R1A3、R1A4、及びR1A5の少なくとも3つはHである。いくつかの実施形態では、各R1A1、R1A2、R1A3、R1A4、及びR1A5は、独立して、H、ハロ又はシアノであり、式中、R1A2、R1A3、及びR1A4の少なくとも1つはCNであり、R1A1、R1A2、R1A3、R1A4、及びR1A5の少なくとも3つはHである。
式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、及びVIbの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、H、
-CH、-CH(CH、-C(CH、-CHCH(CH、-C(CHCHCH、及び-C1633からなる群から選択される。
式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、及びVIbの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、H、
-CH、-CH(CH、-C(CH、-CHCH(CH、-C(CHCHCH、及び-C1633からなる群から選択される。
式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、及びVIbの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、
-CH、-C(CH、及び-C(CHCHCHからなる群から選択される。
式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、及びVIbの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、
からなる群から選択される。
式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、及びVIbの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、
からなる群から選択される。
式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、及びVIbの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、
からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、式I、II、III、IV、V、Va、又はVbの化合物は、式VII:
(式中、各R1A1、R1A2、R1A3、R1A4、及びR1A5は、独立して、H、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、又はC~Cハロアルキルであり、R1A2、R1A3、及びR1A4の少なくとも1つはCNであり、R1A1、R1A2、R1A3、R1A4、及びR1A5の少なくとも3つはHである)の化合物である。
いくつかの実施形態では、式I、II、III、IV、V、Va、又はVIIの化合物
は、式VIIa:
(式中、各R1A1、R1A2、R1A3、R1A4、及びR1A5は、独立して、H、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、又はC~Cハロアルキルであり、R1A2、R1A3、及びR1A4の少なくとも1つはCNであり、R1A1、R1A2、R1A3、R1A4、及びR1A5の少なくとも3つはHである)の化合物である。
いくつかの実施形態では、式I、II、III、IV、V、Vb、又はVIIの化合物は、式VIIb:
(式中、各R1A1、R1A2、R1A3、R1A4、及びR1A5は、独立して、H、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、又はC~Cハロアルキルであり、R1A2、R1A3、及びR1A4の少なくとも1つはCNであり、R1A1、R1A2、R1A3、R1A4、及びR1A5の少なくとも3つはHである)の化合物である。
式VII、VIIa又はVIIbの化合物のいくつかの実施形態では、各R1A1、R1A2、R1A3、R1A4、及びR1A5は、独立して、H、ハロ又はシアノであり、R1A2、R1A3、及びR1A4の少なくとも1つはCNであり、R1A1、R1A2、R1A3、R1A4、及びR1A5の少なくとも3つはHである。
式VII、VIIa、又はVIIbの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、H、C~Cアルキル、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、C~Cアルキル、又はC~Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、プロピル、又はシクロプロピルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、メチル、エチル、イソプロピル、及びシクロプロピルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの
実施形態では、Rは、メチルである。いくつかの実施形態では、Rは、エチルである。いくつかの実施形態では、Rは、シクロプロピルである。
式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、VIb、VII、VIIa、又はVIIbの化合物のいくつかの実施形態では、R及びRは両方ともHである。いくつかの実施形態では、各R及びRは、独立して、-C(O)C~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、各R及びRは、独立して、H又は-C(O)C~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、各R及びRは、独立して、H又は-C(O)CH(CH)である。いくつかの実施形態では、Rは、Hであり、Rは、-(CO)OC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hであり、Rは、-C(O)C~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hであり、Rは、-C(O)CH(CH)である。いくつかの実施形態では、Rは、Hであり、Rは、-C(O)C~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hであり、Rは、-C(O)C~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hであり、Rは、-C(O)CH(CH)である。
いくつかの実施形態では、式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VIa、又はVIbの化合物は、
及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VIa、又はVIbの化合物は、
又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VIa、又はVIbの化合物は、
又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、VIb、VII、VIIa、又はVIIbの化合物は、
又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VIa、VIb、VII、VIIa又はVIIbの化合物は、実施例9、16、23、26、30、31、34~36、39、50、51、53、54、65~86、93~96、98~109、111~119及び124~130において以下に記載される化合物からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VIa、VIb、VII、VIIa、又はVIIbの化合物は、実施例9、16、23、26、30、31、34~36、39、50、51、53、65~71、73、75~82、84、86、93~96、98~103、107~109、111~113、116~119、及び124~130において以下に記載される化合物、又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
本明細書に記載の本発明の化合物へのいかなる言及も、その薬学的に許容される塩への言及を同様に含む。本発明の化合物の薬学的に許容される塩の例としては、アルカリ金属又はアルカリ土類(例えば、Na、Li、K、Ca+2、及びMg+2)、アンモニウム並びにNR (式中、Rは本明細書で定義される)などの適切な塩基に由来する塩が挙げられる。窒素原子又はアミノ基の薬学的に許容される塩としては、(a)無機酸
、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸などで形成される酸付加塩、(b)例えば、酢酸、シュウ酸、酒石酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、グルコン酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、安息香酸、イセチオン酸、ラクトビオン酸、タンニン酸、パルミチン酸、アルギン酸、ポリグルタミン酸、ナフタレンスルホン酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、ポリガラクツロン酸、マロン酸、スルホサリチル酸、グリコール酸、2-ヒドロキシ-3-ナフトエート、パモエート、サリチル酸、ステアリン酸、フタル酸、マンデル酸、乳酸、エタンスルホン酸、リジン、アルギニン、グルタミン酸、グリシン、セリン、トレオニン、アラニン、イソロイシン、ロイシンなどの有機酸で形成される塩、(c)塩素、臭素、ヨウ素などの元素アニオンから形成された塩、が挙げられる。ヒドロキシ基の化合物の薬学的に許容される塩としては、Na及びNR などの好適なカチオンと組み合わせた上記化合物のアニオンが挙げられる。
本明細書に開示される化合物(例えば、式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、及びVIbの化合物)及びその薬学的に許容される塩は、異なる多形又は擬似多形として存在し得る。本明細書で使用される場合、結晶性多形は、結晶性化合物が異なる結晶構造に存在する能力を意味する。結晶性多形は、結晶充填(パッキング多形)の違い又は同じ分子の異なる配座異性体(立体配座多形)間のパッキングの違いから生じ得る。本明細書で使用される場合、結晶性擬似多形は、化合物の水和物又は溶媒和物が異なる結晶構造に存在する能力を意味する。本発明の擬似多形は、結晶パッキング(パッキング擬似多形)の違いによって、又は同じ分子の異なる配座異性体(立体配座擬似多形)の間のパッキングの違いに起因して存在し得る。本発明は、式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、III、IIIa、IIIb、又はIIIcの化合物及びそれらの薬学的に許容される塩のすべての多形及び擬似多形を含む。
本明細書に開示される化合物(例えば、式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、及びVIbの化合物)及びその薬学的に許容される塩はまた、非晶質固体として存在し得る。本明細書で使用される場合、非晶質固体は、固体中の原子の位置の長距離秩序がない固体である。この定義は、結晶サイズが2ナノメートル以下である場合にも適用される。溶媒を含む添加剤を使用して、本発明の非晶質形態を作製することができる。本発明は、式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、及びVIbの化合物のすべての非晶質形態、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。
治療用途のために、本発明の化合物の活性成分の塩は薬学的に許容される。すなわち、それらは薬学的に許容される酸又は塩基に由来する塩である。しかしながら、薬学的に許容されない酸又は塩基の塩にも、例えば、薬学的に許容される化合物の調製又は精製における用途を見出すことができる。すべての塩は、薬学的に許容される酸又は塩基に由来するかどうかにかかわらず、本発明の範囲内である。
また、本明細書の組成物は、それらの非イオン化、並びに双性イオン形態における本発明の化合物、並びに水和物中の化学量論量の水との組み合わせを含むことを理解されたい。
式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、又はVIbの範囲内の化合物のすべてのエナンチオマー、ジアステレオマー、及びラセミ混合物、互変異性体、多形、疑似多形、及びそれらの薬学的に許容される塩は、本発明によって包含されることに留意されたい。そのようなエナンチオマー及びジアステレオマーのすべての混合物は、本発明の範囲内である。
式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、又はVIbによって例示
される本発明の化合物は、キラル中心、例えば、キラル炭素又はリン原子を有し得る。したがって、本発明の化合物は、エナンチオマー、ジアステレオマー、及びアトロプ異性体を含むすべての立体異性体のラセミ混合物を含む。加えて、本発明の化合物は、任意の又はすべての非対称のキラル原子に濃縮又は分解された光学異性体を含む。換言すると、描写から明らかなキラル中心は、キラル異性体又はラセミ混合物として提供される。ラセミ体とジアステレオマー混合物の両方、並びにそれらのエナンチオマー又はジアステレオマーパートナーを実質的に含まない個々の単離又は合成された光学異性体は、すべて本発明の範囲内である。ラセミ混合物は、例えば、光学活性補助剤、例えば、酸又は塩基で形成されたジアステレオマー塩の分離、続いて光学活性物質への逆の変換などの適切な技術により、それらの個々の実質的に光学的に純粋な異性体に分離される。ほとんどの場合、所望の光学異性体は、所望の出発材料の適切な立体異性体から始まる立体特異的反応によって合成される。
本明細書で使用される立体化学的定義及び規則は、概して、S.P.Parker,Ed.,McGraw-Hill Dictionary of Chemical Terms(1984)McGraw-Hill Book Company,New York、及びEliel,E.and Wilen,S.,Stereochemistry of Organic Compounds(1994)John Wiley&Sons,Inc.,New Yorkに従う。多くの有機化合物は、光学的に活性な形態で存在する、すなわち、それらは平面偏光の平面を回転させる能力を有する。光学活性化合物を説明する際に、接頭辞D及びL又はR及びSは、そのキラル中心についての分子の絶対配置を示すために使用される。接頭辞d及びl、D及びL、又は(+)及び(-)は、化合物による平面偏光光の回転の表示を示すために用いられ、S、(-)、又は1は、化合物が左旋性である一方で、R、(+)、又はdの接頭辞を有する化合物が右旋性であることを意味する。所与の化学構造について、これらの立体異性体は、互いに鏡像であることを除いて同一である。特定の立体異性体は、エナンチオマーと称され得、そのような異性体の混合物は、多くの場合、エナンチオマー混合物と呼ばれる。エナンチオマーの50:50混合物は、化学反応又はプロセスにおいて立体選択又は立体特異性がない場合に生じ得るラセミ混合物又はラセミ体と呼ばれる。「ラセミ混合物」及び「ラセミ体」という用語は、光学活性を欠く2つのエナンチオマー種の等モル混合物を指す。
本発明の化合物はまた、特定の場合では、互変異性体として存在し得る。1つの非局在化共振構造のみが描写され得るが、そのような形態はすべて本発明の範囲内で企図される。例えば、エン-アミン互変異性体は、プリン、ピリミジン、イミダゾール、グアニジン、アミジン、及びテトラゾール系について存在し得、それらの可能な互変異性体のすべては、本発明の範囲内である。
式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、及びVIbの化合物を含む、本明細書で与えられるあらゆる式又は構造はまた、化合物の非標識形態及び同位体標識形態を表すことも意図している。同位体標識化合物は、1つ以上の原子が、選択された原子質量又は質量数を有する原子によって交換されていることを除き、本明細書で与えられる式によって示される構造を有する。本開示の化合物へと組み込むことができる同位体の例としては、H(重水素、D)、H(トリチウム)、11C、13C、14C、15N、18F、31P、32P、35S、36Cl及び125Iなど、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素及び塩素の同位体があるが、これらに限定されない。本開示の様々な同位体標識化合物は、例えば、H、13C及び14Cなどの放射性同位体が組み込まれたものである。このような同位体標識化合物は、代謝研究、反応速度論研究、ポジトロン断層撮影法(positron emission tomography、PET)又は薬物若しくは基質の組織分布アッセイを含む単光子放射型コンピュータ断層撮影法(single-photon emission computed tomography、SPECT)などの検出技術又は撮像技術において、又は患者の
放射線治療において有用であり得る。
本開示はまた、炭素原子に結合した1~x個の水素が重水素によって交換され、xが分子中の水素の数である、式Iの化合物も含む。このような化合物は、代謝に対する抵抗性の上昇を呈し、したがって、哺乳動物、特にヒトに投与されると、式Iのいかなる化合物の半減期も延長するのに有用である。例えば、Foster,「Deuterium Isotope Effects in Studies of Drug Metabolism」,Trends Pharmacol.Sci.5(12):524-527(1984)を参照されたい。本開示を考慮して、このような化合物は、当技術分野で既知の手段によって、例えば、1つ以上の水素が重水素によって交換された出発物質を使用することによって合成される。
本開示の重水素標識又は重水素置換治療用化合物は、分布、代謝、及び排泄(distribution,metabolism and excretion、ADME)に関する改善されたDMPK(drug
metabolism and pharmacokinetics)(薬物代謝及び薬物動態)特性を有し得る。重水素などのより重い同位体による置換は、より大きな代謝安定性、例えば、インビボでの半減期の増加、投薬必要量の低減及び/又は治療指数の改善に起因するある特定の治療上の利点をもたらし得る。18F標識化合物は、PET又はSPECTの試験において有用であり得る。本開示の同位体標識化合物及びそのプロドラッグは、概して、容易に入手可能な同位体標識試薬を非同位体標識試薬と置換することによって、スキーム又は以下に説明される例及び調製において開示される手順を実施することによって調製することができる。この文脈における重水素は、式Iの化合物における置換基とみなされることが理解される。
このようなより重い同位体、具体的には重水素の濃度は、同位体濃縮係数によって定義され得る。本開示の化合物において、特定の同位体として特に指定されない任意の原子は、その原子の任意の安定的な同位体を表すことを意味する。別段に記載がない限り、位置が「H」又は「水素」として具体的に指定されているとき、その位置は、水素の自然存在比の同位体組成で水素を有すると理解される。これ故に、本開示の化合物では、重水素(D)として具体的に指定されるいかなる原子も、重水素を表すことを意味する。
本明細書に記載される化合物が、例えば、「R」又は「R」を示す同じ基のうちの1つを超えるものにより置換されている場合は常に、基は同じであっても異なっていてもよく、すなわち、各基は独立して選択されることが理解されよう。
ウェービーライン
は、隣接する部分構造、基、部分、又は原子への共有結合の結合の部位を示す。
IV.医薬製剤
本明細書に開示される化合物(例えば、式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VIa、及びVIbの化合物)は、従来の担体及び賦形剤と共に製剤化され得る。例えば、錠剤は、賦形剤、滑剤、充填剤、結合剤などを含有する。水性製剤は、無菌形態で調製され、経口投与以外による送達が意図される場合、概して等張となる。すべての製剤は、任意選択的に、「Handbook of Pharmaceutical Excipients」(1986)に記載されているものなどの賦形剤を含有し得る。賦形剤としては、アスコルビン酸及び他の酸化防止剤、EDTAなどのキレート剤、デキストラン、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロース、ステアリン酸などの炭水化物を挙げることができる。製剤のpHは、約3~約11の範囲であるが、通常
は約7~10である。いくつかの実施形態では、製剤のpHは、約2~約5の範囲であるが、通常約3~4である。
本開示の化合物(「活性成分」)を単独で投与することが可能であるが、それらを医薬製剤として提示することが好ましい場合がある。本発明の動物用とヒトの使用の両方の製剤は、そのための1つ以上の許容可能な担体及び任意選択的に他の追加の治療成分、特に本明細書で論じられる追加の治療有効成分とともに、上で定義されるように、少なくとも1つの活性成分を含む。担体は、製剤の他の成分と適合性であり、そのレシピエントに対して生理的に無害であるという意味で「許容可能」である必要がある。
製剤は、前述の投与経路に好適なものを含む。製剤は、便利には、単位剤形で提示され得、薬学分野において既知の任意の適切な方法によって調製され得る。技法及び製剤は、概して、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Co.,Easton,PA)に見出される。そのような方法は、活性成分を、1つ以上の副成分を構成する担体と会合させるステップを含む。概して、製剤は、活性成分を、液体担体若しくは微細に分割された固体担体又はその両方と均一かつ密接に会合させ、次いで、必要に応じて生成物を成形することによって調製される。
いくつかの実施形態では、開示される化合物は、化合物の経口投与に好適な薬物動態特性(例えば、良好な経口バイオアベイラビリティ)を有する。いくつかの実施形態では、本発明の製剤は、経口投与に好適であり、各々が所定量の活性成分を含有するカプセル、カシェ、又は錠剤などの別個の単位として提示され、粉末若しくは顆粒として、水性若しくは非水性液体中の溶液若しくは懸濁液として、又は水中油型液体エマルジョン若しくは油中水型液体エマルジョンとして提示され得る。活性成分はまた、ボーラス、舐剤、又はペーストとして投与されてもよい。
いくつかの実施形態では、錠剤は、任意選択的に、1つ以上の副成分と共に圧縮又は成形することによって作製される。圧縮錠剤は、任意選択的に結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、防腐剤、表面活性剤、又は分散剤と混合された、粉末又は顆粒などの自由流動性形態で活性成分を好適な機械で圧縮することによって調製され得る。成形錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末活性成分の混合物を、好適な機械で成形することによって作製され得る。錠剤は、任意選択的にコーティング又はスコアリングされてもよく、任意選択的に、そこから活性成分の徐放又は制御放出を提供するように製剤化される。
眼又は他の外部組織、例えば、口及び皮膚の感染症について、製剤は、例えば、0.075~20%重量/重量(0.1%重量/重量、例えば、0.6%重量/重量、0.7%重量/重量などの増分で0.1%~20%の範囲の活性成分を含む)、好ましくは0.2~15%重量/重量、及び最も好ましくは0.5~10%重量/重量の量の活性成分を含有する局所用軟膏又はクリームとして適用される。軟膏に製剤化される場合、活性成分は、パラフィン系又は水混和性軟膏基剤のいずれかとともに用いられ得る。あるいは、活性成分は、水中油型クリーム基剤を有するクリームに製剤化され得る。
必要に応じて、クリーム基剤の水相は、例えば、少なくとも30%w/wの多価アルコール、すなわち、プロピレングリコール、ブタン1,3-ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロール、及びポリエチレングリコール(PEG400を含む)などの2つ以上のヒドロキシル基を有するアルコール、並びにそれらの混合物を含み得る。局所製剤は、望ましくは、皮膚又は他の影響を受けた領域を通して活性成分の吸収又は浸透を増強する化合物を含み得る。そのような皮膚浸透促進剤の例には、ジメチルスルホキシド及び関連類似体が含まれる。
本発明のエマルジョンの油性相は、既知の様式で既知の成分から構成され得る。相は、単に乳化剤(別様にエマルジョンとして知られる)を含み得るが、望ましくは、少なくとも1つの乳化剤と、脂肪若しくは油との混合物、又は脂肪及び油の両方との混合物を含む。好ましくは、親水性乳化剤は、安定剤として作用する親油性乳化剤と共に含まれる。油及び脂肪の両方を含むことも好ましい。一緒に、安定剤を含むか又は含まない乳化剤は、いわゆる乳化ワックスを構成し、ワックスは、油及び脂肪と共に、クリーム製剤の油性分散相を形成する、いわゆる乳化軟膏基剤を構成する。
本発明の製剤における使用に好適なエマルジェント及びエマルジョン安定剤としては、TWEEN(登録商標)60、スパン(登録商標)80、セトステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ミリスチルアルコール、グリセリルモノステアレート、及びラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。本発明の製剤における使用に好適な更なるエマルジェント及びエマルジョン安定剤には、TWEEN(登録商標)80が含まれる。
製剤の好適な油又は脂肪の選択は、所望の審美特性を達成することに基づく。クリームは、好ましくは、チューブ又は他の容器からの漏れを回避するために好適な稠度を有する、べたつかず、染みにならない、洗浄可能な製品であるべきである。直鎖又は分岐鎖、モノ-又は二塩基性アルキルエステル、例えばジイソアジペート、ステアリン酸イソセチル、ココナッツ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、又はCrodamol CAPとして知られる分岐鎖エステルのブレンドを使用してもよく、最後の3つが好ましいエステルである。これらは、必要な特性に応じて、単独で使用されても、組み合わせて使用されてもよい。あるいは、白色軟質パラフィン及び/又は液体パラフィン又は他の鉱油などの高融点脂質が使用される。
本発明による医薬製剤は、本発明による化合物を、1つ以上の薬学的に許容される担体又は賦形剤及び任意選択での他の治療薬と一緒に含む。活性成分を含有する医薬製剤は、意図される投与方法に好適な任意の形態であり得る。例えば、経口使用に使用される場合、錠剤、トローチ、ロゼンジ、水性若しくは油懸濁液、分散性粉末若しくは顆粒、エマルジョン、ハード若しくはソフトカプセル、シロップ、又はエリキシル剤を調製することができる。経口使用を目的とする組成物は、医薬組成物の製造のための当該技術分野で既知の任意の方法に従って調製され得、そのような組成物は、口当たりのよい調製物を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤、及び保存剤を含む1つ以上の薬剤を含有し得る。錠剤の製造に好適な非毒性の薬学的に許容される賦形剤との混合物中に活性成分を含有する錠剤が許容される。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウム又は炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウムなどの不活性希釈剤;トウモロコシデンプン、又はアルギン酸などの造粒剤及び崩壊剤;デンプン、ゼラチン、又はアカシアなどの結合剤、並びにステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクなどの潤滑剤であり得る。錠剤は、コーティングされていない場合があるか、又は胃腸管内での崩壊及び吸着を遅延させ、それによって長期間にわたって持続的作用を提供するためのマイクロカプセル化を含む既知の技術によってコーティングされ得る。例えば、モノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延物質は、単独で、又はワックスと共に用いられ得る。
経口使用のための製剤はまた、活性成分が、不活性固体希釈剤、例えば、リン酸カルシウム又はカオリンと混合される硬質ゼラチンカプセルとして、又は活性成分が、水又はピーナッツ油、液体パラフィン若しくはオリーブ油などの油媒体と混合される軟質ゼラチンカプセルとして提示され得る。
本発明の水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に好適な賦形剤と混合して活性材料を含有する。そのような賦形剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントガム及びアカシアガムなどの懸濁剤、並びに天然に存在するホスファチド(例えば、レシチン)などの分散剤又は湿潤剤、アルキレンオキシドと脂肪酸(例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン)との縮合生成物、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコール(例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール)との縮合生成物、エチレンオキシドと脂肪酸由来の部分エステルとの縮合生成物、及びヘキシトール無水物(例えば、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン)を含む。水性懸濁液はまた、エチル又はn-プロピルp-ヒドロキシ-安息香酸塩などの1つ以上の防腐剤、1つ以上の着色剤、1つ以上の香味剤、及びスクロース又はサッカリンなどの1つ以上の甘味剤を含有し得る。懸濁剤の更なる非限定的な例としては、シクロデキストリンが挙げられる。いくつかの実施形態では、懸濁剤は、スルホブチルエーテルβ-シクロデキストリン(SEB-β-CD)、例えばCaptisol(登録商標)である。
油懸濁液は、ピーナッツ油、オリーブ油、ゴマ油若しくはココナッツ油などの植物油中、又は液体パラフィンなどの鉱油中に活性成分を懸濁することによって製剤化され得る。経口懸濁液は、蜜蝋、硬質パラフィン、又はセチルアルコールなどの増粘剤を含有し得る。上記のような甘味剤、及び香味剤を添加して、口当たりのよい経口調製物を提供することができる。これらの組成物は、アスコルビン酸などの酸化防止剤の添加によって保存され得る。
水の添加による水性懸濁液の調製に好適な本発明の分散性粉末及び顆粒は、分散剤又は湿潤剤、懸濁剤、及び1つ以上の防腐剤と混合して活性成分を提供する。好適な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤は、上記に開示されたものによって例示される。追加の賦形剤、例えば、甘味剤、香味剤、及び着色剤も存在し得る。
本発明の医薬組成物はまた、水中油型エマルジョンの形態であり得る。油相は、オリーブ油又はピーナッツ油などの植物油、液体パラフィンなどの鉱油、又はこれらの混合物であり得る。好適な乳化剤としては、アカシアガム及びトラガカントガムなどの天然に存在するガム、ダイズレシチンなどの天然に存在するホスファチド、脂肪酸に由来するエステル又は部分エステル、及びモノオレイン酸ソルビタンなどのヘキシトール無水物、並びにモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどのこれらの部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物が挙げられる。エマルジョンはまた、甘味剤及び香味剤を含有し得る。シロップ剤及びエリキシル剤は、グリセロール、ソルビトール、又はスクロースなどの甘味剤と共に製剤化され得る。そのような製剤はまた、粘滑剤、防腐剤、香味剤、又は着色剤を含有し得る。
本発明の医薬組成物は、滅菌注射用水性又は油性懸濁液などの滅菌注射用調製物の形態であり得る。この懸濁液は、上述された好適な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤を使用して、既知の技術に従って製剤化され得る。滅菌注射用調製物はまた、1,3-ブタン-ジオール中の溶液などの非毒性の非経口的に許容される希釈剤又は溶媒中の滅菌注射用溶液又は懸濁液であってもよく、又は凍結乾燥粉末として調製されてもよい。用いられ得る許容可能なビヒクル及び溶媒の中には、水、リンゲル液、及び等張塩化ナトリウム溶液がある。更に、滅菌固定油は、従来、溶媒又は懸濁媒体として用いられ得る。この目的では、合成モノグリセリド又はジグリセリドを含む任意の無溶剤固定油を用いることができる。更に、オレイン酸などの脂肪酸も同様に注射剤の調製に使用され得る。使用され得る許容可能なビヒクル及び溶媒の中には、水、リンガー液等張塩化ナトリウム溶液、及び高張塩化ナトリウム溶液がある。
単一剤形を生成するために担体物質と組み合わされてもよい活性成分の量は、治療される宿主及び特定の投与様式に応じて変化することになる。例えば、ヒトへの経口投与を目的とした徐放性製剤は、総組成物の約5~約95%(重量:重量)まで変化し得る適切かつ簡便な量の担体物質と配合されたおよそ1~1000mgの活性物質を含み得る。医薬組成物は、投与のために容易に測定可能な量を提供するように調製することができる。例えば、静脈内注入を目的とした水溶液は、約30mL/時間の速度で好適な体積を注入できるようにするためには、溶液1ミリリットル当たり約3~500μgの活性成分を含有し得る。
眼への局所投与に好適な製剤はまた、有効成分が好適な担体、特に活性成分の水性溶媒に溶解又は懸濁される点眼薬を含む。活性成分は、好ましくは、0.5~20%、有利には0.5~10%、特に約1.5%w/wの濃度でそのような製剤中に存在する。
口内での局所投与に好適な製剤には、風味を付けた基礎原料、通常はスクロース及びアカシア又はトラガカント中に活性成分を含むロゼンジ;ゼラチン及びグリセリン、又はスクロース及びアカシアなどの不活性な基礎原料中に活性成分を含むパステル剤;並びに好適な液体担体中に活性成分を含むマウスウォッシュが含まれる。
直腸投与用の製剤は、例えば、カカオバター又はサリチル酸塩を含む好適な基剤を有する坐剤として提示され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、吸入によって投与される。いくつかの実施形態では、肺内又は経鼻投与に好適な製剤は、例えば、0.1~500マイクロメートルの範囲の、例えば0.5、1、30、35などの粒子サイズを有し、経鼻経路を通る急速吸入によって、又は肺胞に到達するように口を通る吸入によって投与される。好適な製剤としては、活性成分の水性又は油性溶液が挙げられる。エアロゾル又は乾燥粉末投与に好適な製剤は、従来の方法に従って調製することができ、他の治療薬と共に送達され得る。いくつかの実施形態では、本明細書で使用される化合物は、乾燥粉末として製剤化及び投与される。いくつかの実施形態では、本明細書で使用される化合物は、噴霧製剤として製剤化及び投与される。いくつかの実施形態では、本明細書で使用される化合物は、フェイスマスクによる送達のために製剤化される。いくつかの実施形態では、本明細書で使用される化合物は、フェイステントによる送達のために製剤化される。
膣内投与に好適な製剤は、活性成分に加えて、当該技術分野において適切であることが知られているような担体を含む、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、発泡体又はスプレー製剤として提示され得る。
非経口投与に好適な製剤には、製剤を意図されたレシピエントの血液と等張にする抗酸化剤、緩衝液、バクテリオスタット、及び溶質を含有し得る水性及び非水性滅菌注入溶液、並びに懸濁剤及び増粘剤を含み得る水性及び非水性滅菌懸濁液が含まれる。
製剤は、単位用量又は多用量容器、例えば密封アンプル及びバイアルで提示され、使用直前に、滅菌液体担体、例えば注射用水の添加のみを必要とするフリーズドライ(凍結乾燥)状態で保管され得る。即時注射溶液及び懸濁液は、前述の種類の滅菌粉末、顆粒、及び錠剤から調製される。好ましい単位投与量製剤は、活性成分の本明細書の上記に列挙したような1日用量又は単位1日サブ用量、又はそれらの適切な画分を含有するものである。
具体的に上記した成分に加えて、本発明の製剤は、問題の製剤の種類に関して当該技術分野において従来の他の薬剤を含み得、例えば、経口投与に好適なものは、香味剤を含み
得ることを理解されたい。
本発明は更に、そのための獣医学的担体と一緒に定義される、上記の少なくとも1つの活性成分を含む獣医学的組成物を提供する。
獣医学的担体は、組成物を投与する目的で有用な物質であり、別様には獣医技術において不活性であるか又は許容可能であり、活性成分と適合性がある、固体、液体、又はガス状の物質であり得る。これらの獣医学的組成物は、経口、非経口又は任意の他の所望の経路によって投与され得る。
本発明の化合物は、本発明の1つ以上の化合物を活性成分として含有する制御放出医薬製剤(「制御放出製剤」)を提供するために使用され、この製剤では、活性成分の放出は、より少ない頻度の投与を可能にするか、又は所与の活性成分の薬物動態又は毒性プロファイルを改善するように制御及び調節される。
V.キット
本明細書に開示される化合物(例えば、式I、II、III、IV、V、Va、Vb、VI、VIa、又はVIbの化合物)、それらの薬学的に許容される塩、それらの立体異性体、それらの立体異性体の混合物、又はそれらの互変異性体を含むキットも提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のキットは、それを必要とする対象(例えば、ヒト)における疾患又は状態の治療における化合物の使用のためのラベル及び/又は使用説明書を含み得る。いくつかの実施形態では、疾患又は状態は、ウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、キットはまた、1つ以上の追加の治療薬、及び/又は、それを必要とする対象(例えば、ヒト)における疾患又は状態の治療において、式Iの化合物と組み合わせて、追加の治療薬を使用するための使用説明書を含み得る。
いくつかの実施形態では、本明細書において提供されるキットは、個々の単位服用量の本明細書に記載の化合物、又は薬学的に許容される塩、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、多形、擬似多形、非晶形、水和物、若しくは溶媒和物を含む。個々の投与単位の例としては、丸剤、錠剤、カプセル剤、予め充填されたシリンジ、又は注射器カートリッジ、IVバッグ、吸入器、噴霧器、などが挙げられ、各々が治療有効量の問題の化合物、又は薬学的に許容される塩、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、多形、擬似多形、非晶形、水和物、若しくは溶媒和物を含み得る。いくつかの実施形態では、キットは、特定のレジメン又は期間に必要な投与量単位の数など、単一の投与単位及び他の複数の投与単位が存在することができる。
式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、立体異性体の混合物、又は互変異性体と、容器と、を含む製品も提供される。いくつかの実施形態では、製品の容器は、バイアル、瓶、アンプル、予め充填された注射器、ブリスターパッケージ、スズ、缶、ボトル、ボックス、静脈内バッグ、吸入器、又は噴霧器であり得る。
VI.投与
本発明の1つ以上の化合物は、治療されるべき状態に適切な任意の経路によって投与される。好適な経路には、経口、直腸、吸入、肺、局所(頬側及び舌下を含む)、膣及び非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内及び硬膜外を含む)などが含まれる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、吸入によって又は静脈内に投与される。好ましい経路は、例えば、レシピエントの状態によって変化し得ることが理解されよう。
ウイルス感染の治療のための本発明の方法において、本発明の化合物は、そのウイルスと接触した可能性があるか、又はそのウイルス感染症にすでに罹患しているヒトに、任意の時点で投与され得る。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、ウイルス感染症に罹患しているヒトと接触するか、又はウイルス感染症に罹患しているヒトと接触するリスクのあるヒト、例えば医療提供者に予防的に投与することができる。いくつかの実施形態では、本発明の化合物の投与は、ウイルス感染症について試験陽性であるが、そのウイルス感染症の症状をまだ示さないヒトに対するものであり得る。いくつかの実施形態では、本発明の化合物の投与は、ウイルス感染症の症状の開始時にヒトにすることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、対象への、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の、イベント主導型投与を含む。
本明細書で使用される場合、「イベント主導型」又は「イベント主導型投与」という用語は、(1)個体をそのウイルスに曝露する(又はそうでなければそのウイルスに感染する個体のリスクを増加させる)イベントの前(例えば、イベントの2時間、1日、2日、5日、又は7日以上前)、及び/又は(2)個体をそのウイルスに曝露する(又はそうでなければそのウイルスに感染する個体のリスクを増加させる)イベント(又は2つ以上の繰り返し起こるイベント)中、及び/又は(3)個体をそのウイルスに曝露する(又はそうでなければそのウイルスに感染する個体のリスクを増加させる)イベントの後(又は一連の繰返し起こるイベントの最後のイベントの後)に、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩を投与することを指す。いくつかの実施形態では、イベント主導型投与は、対象のウイルスへの曝露前に行われる。いくつかの実施形態では、イベント主導型投与は、対象のウイルスへの曝露後に行われる。いくつかの実施形態では、イベント主導型投与は、対象のウイルスへの曝露前、及び対象のウイルスへの曝露後に行われる。
特定の実施形態では、本明細書に開示される方法は、個体をそのウイルスに曝露するイベント、又はそうでなければそのウイルスに感染する個体のリスクを増加させるイベントの前及び/又は後に、例えば、曝露前予防(pre-exposure prophylaxis、PrEP)及
び/又は曝露後予防(post-exposure prophylaxis、PEP)として投与することを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、曝露前予防(PrEP)を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、曝露後予防(PEP)を含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩は、対象のウイルスへの曝露の前に投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩は、対象のウイルスへの曝露の前と後に投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩は、対象のウイルスへの曝露の後に投与される。
イベント主導型投与レジメンの例には、そのウイルスの前、24時間~2時間以内に式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩を投与し、続いて、曝露期間中24時間ごとに式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩を投与し、続いて、最後の曝露後に式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩を更に投与し、24時間後に式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩を最後にもう1回投与することが含まれる。
イベント主導型投与レジメンの更なる例には、そのウイルスへの曝露前、24時間以内
に式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩を投与し、次いで曝露期間中毎日投与し、続いて最後の曝露の約24時間後に最後の投与(2倍用量などの増加用量であり得る)を行うことが含まれる。
有効用量の活性成分は、少なくとも、治療される状態の性質、毒性、化合物が予防的に使用されるのか活動性ウイルス感染症に対して使用されるのか、送達方法、及び医薬製剤に依存し、従来の用量漸増研究を使用して臨床医によって決定される。これは、1日当たり約0.0001~約100mg/kg体重、典型的には、1日当たり約0.01~約10mg/kg体重、より典型的には、1日当たり約0.01~約5mg/kg体重、最も典型的には、1日当たり約0.05~約0.5mg/kg体重であると予想され得る。例えば、体重およそ70kgの成人に対する1日候補用量は、1mg~1000mg、好ましくは5mg~500mgの範囲であり、単回又は複数回用量の形態を取り得る。
本発明の化合物の投与に好適ないずれの期間も企図される。例えば、投与は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、40、50、60、70、80、又は90日を含む、1日~100日であり得る。投与はまた、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、又は14週間を含む、1週間~15週間であり得る。より長い投与期間も企図される。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物を1日1回投与する。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、隔日ごとに1回投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、週に1回投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、週に2回投与される。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される1つ以上の化合物を1日1回投与する。1日1回の用量は、必要に応じて、例えば、最大5日間、最大7日間、最大10日間、最大15日間、最大20日間、最大25日間、最大1ヶ月以上の間、投与され得る。いくつかの実施形態では、1日1回の用量は、最大20日間、最大15日間、最大14日間、最大13日間、最大12日間、最大10日間、最大8日間、最大6日間、最大4日間、最大3日間、最大2日間、又は1日間投与される。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される1つ以上の化合物は、約6~12日間、例えば約8~10日間、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、1つ以上の化合物は、約9日間、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、1つ以上の化合物は、約10日間、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、約50~150mgの本明細書に開示される1つ以上の化合物が、約5~12日間、例えば約10日間、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、約100mgの本明細書に開示される1つ以上の化合物が、約5~12日間、例えば約10日間、1日1回投与される。
VII.使用方法
本開示はまた、ウイルス感染症を治療又は予防を、それを必要とする対象(例えば、ヒト)において行う方法であって、本明細書に開示される化合物を対象に投与することを含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、それを必要とする対象(例えば、ヒト)におけるウイルス感染症を治療する方法であって、それを必要とする対象に本明細書に記載の化合物を投与することを含む、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、ウイルス感染症を治療又は予防を、それを必要とする対象(例えば、ヒト)において行う方法であって、本明細書に開示される化合物と、
少なくとも1つの追加の活性治療薬又は予防薬とを対象に投与することを含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、ウイルス感染症を治療又は予防を、それを必要とする対象(例えば、ヒト)において行う方法であって、本明細書に開示される化合物と、少なくとも1つの追加の活性治療薬とを対象に投与することを含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、細胞中のウイルスポリメラーゼを阻害する方法であって、ウイルスに感染した細胞を本明細書に開示される化合物と接触させ、それにより、ウイルスポリメラーゼが阻害される、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、細胞中のウイルスポリメラーゼを阻害する方法であって、ウイルスに感染した細胞を本明細書に開示される化合物及び少なくとも1つの追加の活性治療薬と接触させ、それにより、ウイルスポリメラーゼが阻害される、方法を提供する。
ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とする対象において行うことに使用するための、本明細書に開示される化合物の使用もまた提供される。例えば、本明細書では、ウイルス感染症の治療を、それを必要とする対象において行うことに使用するための、本明細書に開示される化合物の使用が提供される。
いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、パラミクソウイルス科ウイルス感染症である。したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、パラミクソウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とする対象(例えば、ヒト)において行うための方法を提供し、その方法は、本明細書に開示される化合物を対象に投与することを含む。パラミクソウイルス科ウイルスとしては、ニパウイルス、ヘンドラウイルス、麻疹、ムンプス、及びパラインフルエンザウイルスが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、パラミクソウイルス科ウイルスは、ソスガウイルスである。
いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、ニューモウイルス科ウイルス感染症である。したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、ニューモウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行う方法を提供し、その方法は、本明細書で提供される化合物をヒトに投与することを含む。ニューモウイルス科ウイルスとしては、呼吸器合胞体ウイルス及びヒトメタニューモウイルスが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ニューモウイルス科ウイルス感染症は、呼吸器合胞体ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、ニューモウイルス科ウイルス感染症は、ヒトメタニューモウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、ニューモウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行うことに使用するための、本明細書に開示される化合物を提供する。いくつかの実施形態では、ニューモウイルス科ウイルス感染症は、呼吸器合胞体ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、ニューモウイルス科ウイルス感染症は、ヒトメタニューモウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、RSV感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行うための方法を提供し、その方法は、本明細書に提供される化合物をヒトに投与することを含む。いくつかの実施形態では、ヒトは、慢性呼吸器合胞体ウイルス感染症に罹患している。いくつかの実施形態では、ヒトは、RSVに急性感染している。
いくつかの実施形態では、RSV複製を阻害する方法であって、それを必要とするヒトに、本明細書に開示される化合物を投与することを含み、投与が吸入によるものである、
方法が提供される。
いくつかの実施形態では、本開示は、RSV感染に関連するウイルス負荷を低減するための方法を提供し、その方法は、RSVに感染したヒトに、本明細書に開示される化合物を投与することを含む。
いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、本開示は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行う方法を提供し、その方法は、本開示の化合物をヒトに投与することを含む。ピコルナウイルス科ウイルスは、ヘルパンギーナ、無菌性髄膜炎、風邪様症候群(ヒトライノウイルス感染症)、非麻痺性ポリオ様症候群、流行性胸膜痛(一般的には流行中に発生する急性、発熱性、感染性疾患)、手足口病、小児及び成人膵炎、並びに重篤な心筋炎を含む、混成群の感染症を引き起こすエンテロウイルスである。いくつかの実施形態では、ピコルナウイルス科ウイルス感染症は、ヒトライノウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、ピコルナウイルス科ウイルス感染症は、エンテロウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、ピコルナウイルス科ウイルス感染症は、コクサッキーAウイルス感染症、コクサッキーAウイルス感染症、エンテロウイルスD68感染症、エンテロウイルスB69感染症、エンテロウイルスD70感染症、エンテロウイルスA71感染、及びポリオウイルス感染症からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、本開示は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行うことに使用するための、化合物を提供する。いくつかの実施形態では、ピコルナウイルス科ウイルス感染症は、ヒトライノウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、ウイルス感染症はフラビウイルス科ウイルス感染症である。したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、フラビウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行う方法を提供し、その方法は、本明細書に記載の化合物をヒトに投与することを含む。代表的なフラビウイルス科ウイルスとしては、デング熱、黄熱病、西ナイル、ジカ、日本脳炎ウイルス、及びC型肝炎(Hepatitis C、HCV)が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、デング熱ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、黄熱病ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、西ナイル熱ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、ジカウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、日本脳炎ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、C型肝炎ウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、それを必要とするヒトにおけるフラビウイルス科ウイルス感染症の治療のための、本開示の化合物の使用を提供する。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、デング熱ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、黄熱病ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、西ナイル熱ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、ジカウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、C型肝炎ウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、フィロウイルス科ウイルス感染症である。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書は、フィロウイルス科ウイルス感染症
の治療を、それを必要とするヒトにおいて行う方法を提供し、その方法は、本明細書に開示される化合物をヒトに投与することを含む。代表的なフィロウイルス科ウイルスとしては、エボラウイルス(ザイール、ブンディブギョ、スーダン、タイフォレスト(Tai forest)、又はレストン変異株)及びマールブルグウイルスが挙げられるが、これらに限定
されない。いくつかの実施形態では、フィロウイルス科ウイルス感染症は、エボラウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フィロウイルス科ウイルス感染症は、マールブルグ感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、フィロウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行うのに使用するための化合物を提供する。いくつかの実施形態では、フィロウイルス科ウイルス感染症は、エボラウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フィロウイルス科ウイルス感染症は、マールブルグ感染症である。
いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、コロナウイルス感染症である。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書は、コロナウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行う方法を提供し、その方法は、本明細書で提供される化合物をヒトに投与することを含む。いくつかの実施形態では、コロナウイルス感染症は、重症急性呼吸器症候群(SARS)感染症、中東呼吸器症候群(MERS)感染症、SARS-CoV-2感染症、他のヒトコロナウイルス(229E、NL63、OC43、HKU1、又はWIV1)感染症、人獣共通コロナウイルス(PEDV又はHKUCoV分離株、例えば、HKU3、HKU5、又はHKU9)感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、重症急性呼吸器症候群(SARS)感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、中東呼吸器症候群(MERS)感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、SARS-CoV-2感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、人獣共通コロナウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、SARS CoVポリメラーゼ、MERS CoVポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して少なくとも70%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、SARS CoVポリメラーゼ、MERS CoVポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して少なくとも80%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、SARS CoVポリメラーゼ、MERS CoVポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して少なくとも90%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、SARS CoVポリメラーゼ、MERS CoVポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して少なくとも95%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる。
いくつかの実施形態では、本開示は、コロナウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行うことに使用するための化合物を提供する。いくつかの実施形態では、コロナウイルス感染症は、重症急性呼吸器症候群(SARS)感染症、中東呼吸器症候群(MERS)感染症、SARS-CoV-2感染症、他のヒトコロナウイルス(229E、NL63、OC43、HKU1、又はWIV1)感染症、人獣共通コロナウイルス(PEDV又はHKUCoV分離株、例えば、HKU3、HKU5、又はHKU9)感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、重症急性呼吸器症候群(SARS)感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、中東呼吸器症候群(MERS)感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、SARS-CoV-2感染症(COVID19)である。
いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、アレナウイルス科ウイルス感染症である。したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、アレナウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行う方法を提供し、その方法は、本明細書に開示の化合物をヒトに投与することを含む。いくつかの実施形態では、アレナウイルス科ウイルス感染症は、ラッサ感染症又はフニン感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、アレナウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行うことに使用するための化合物を提供する。いくつかの実施形態では、アレナウイルス科ウイルス感染症は、ラッサ感染症又はフニン感染症である。
いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、オルソミクソウイルス感染症、例えばインフルエンザウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、インフルエンザウイルスA、インフルエンザウイルスB、又はインフルエンザウイルスC感染症である。
いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、ナイロウイルス感染症である。したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、ナイロウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行う方法を提供し、その方法は、本明細書に開示の化合物をヒトに投与することを含む。いくつかの実施形態では、ナイロウイルス感染はクリミア・コンゴ出血熱ウイルス感染である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、ハザーラウイルス感染症である。
本明細書でより十分に記載されるように、本明細書に記載の化合物は、ウイルス感染症に感染した個体(例えば、ヒト)に、1つ以上の追加の治療薬とともに投与することができる。追加の治療薬は、本開示の化合物と同時に、又は本開示の化合物の投与前若しくは投与後に、感染した個体に投与することができる。
VIII.併用療法
本明細書に記載の化合物はまた、1つ以上の追加の治療薬又は予防薬と組み合わせて使用することができる。したがって、本明細書では、ウイルス感染症の治療を、それを必要とする対象において行う方法も提供され、その方法は、本明細書に開示される化合物及び治療有効量の1つ以上の追加の治療薬又は予防薬を対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、本明細書に開示される化合物及び治療有効量の1つ以上の追加の治療剤を対象に投与することを含む。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗ウイルス剤を含む。任意の好適な抗ウイルス剤を本明細書に記載の方法で使用することができる。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、5置換2’-デオキシウリジン類似体、ヌクレオシド類似体、ピロリン酸類似体、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、プロテアーゼ阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、侵入阻害剤、非環式グアノシン類似体、非環式ヌクレオシドホスホネート類似体、HCV NS5A/NS5B阻害剤、インフルエンザウイルス阻害剤、インターフェロン、免疫刺激剤、オリゴヌクレオチド、有糸分裂阻害剤、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、5置換2’-デオキシウリジン類似体である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、イドクスウリジン、トリフルリジン、ブリブジン[BVDU]、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ヌクレオシド類似体である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ビダラビン、エンテカビル(entecavir、ETV
)、テルビブジン、ラミブジン、アデホビルジピボキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(tenofovir disoproxil fumarate、TDF)、及びそれらの組み合わせから
なる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ファビピラビル、リバビリン、ガリデシビル、β-D-N4-ヒドロキシシチジン、又はそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ピロリン酸類似体である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ホスカルネット又はホスホノ酢酸である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ホスカルネットである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤である。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、ジドブジン、ジダノシン、ザルシタビン、スタブジン、ラミブジン、アバカビル、エムトリシタビン、及びそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤である。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、ネビラピン、デラビルジン、エファビレンツ、エトラビリン、リルピビリン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、プロテアーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、プロテアーゼ阻害剤は、HIVプロテアーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、サキナビル、リトナビル、インジナビル、ネルフィナビル、アンプレナビル、ロピナビル、アタザナビル、ホサンプレナビル、ダルナビル、チプラナビル、コビシスタット、及びそれらの組み合わせからなる群から選択され。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、サキナビル、リトナビル、インジナビル、ネルフィナビル、アンプレナビル、ロピナビル、アタザナビル、ホサンプレナビル、ダルナビル、チプラナビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、プロテアーゼ阻害剤は、HCV NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ボキシラプレビル、アスナプレビル、ボセプレビル、パリタプレビル、シメプレビル、テラプレビル、バニプレビル、グラゾプレビル、リバビリン、ダノプレビル、ファルダプレビル、ベドロプレビル、ソバプレビル、デルデプレビル、ナラプレビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ボキシラプレビル、アスナプレビル、ボセプレビル、パリタプレビル、シメプレビル、テラプレビル、バニプレビル、グラゾプレビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、インテグラーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ラルテグラビル、ドルテグラビル、エルビテグラビル、アバカビル、ラミブジン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ビクテグラビル、ラルテグラビル、ドルテグラビル、カボテグラビル、エルビテグラビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ビクテグラビル、ドルテグラビル、及びカボテグラビル並びにそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ビクテグラビルである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、侵入阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ドコサノール、エンフビルチド、マラビロク、イバリズマブ、フォステムサビル、レロンリマブ、イバリズマブ、フォステムサビル、レロンリマブ、パリビズマブ、呼吸器合胞体ウイルス免疫グロブリン、静脈内[RSV-IGIV]、水痘帯状疱疹免疫グロブリン[VariZIG]、水痘帯状疱疹免疫グロブリン[VZIG]、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、非環式グアノシン類似体である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アシクロビル、ガンシクロビル、バラシクロビル(バラシクロビルとしても知られる)、バルガンシクロビル、ペンシクロビル、ファムシクロビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、非環式ヌクレオシドホスホネート類似体である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、シドフォビル、アデホビル、アデホビルジピボキシル、テノホビル、TDF、エムトリシタビン、エファビレンツ、リルピビリン、エルビテグラビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、シドフォビル、アデホビル、アデホビルジピボキシル、テノホビル、TDF、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、シドフォビル、アデホビルジピボキシル、TDF、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HCV NS5A/NS5B阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、NS5Aタンパク質阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ヌクレオシド/ヌクレオチド型のNS5Bポリメラーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、非ヌクレオシド型のNS5Bポリメラーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ダクラタスビル、レジパスビル、ベルパタスビル、オムビタスビル、エルバスビル、ソホスブビル、ダサブビル、リバビリン、アスナプレビル、シメプレビル、パリタプレビル、リトナビル、エルバスビル、グラゾプレビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ダクラタスビル、レジパスビル、ベルパタスビル、オムビタスビル、エルバスビル、ソホスブビル、ダサブビル及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、インフルエンザウイルス阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、マトリックス2阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アマンタジン、リマンタジン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ノイラミニダーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ザナミビル、オセルタミビル、ペラミビル、ラニナミビルオクタノエート、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ポリメラーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、リバビリン、ファビピラビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アマンタジン、リマンタジン、アルビドール(ウミフェノビル)、バロキサビルマルボキシル、オセルタミビル、ペラミビル、インガビリン、ラニナミビルオクタノエート、ザナミビル、ファビピラビル、リバビリン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アマンタジン、リマンタジン、ザナミビル、オセルタミビル、ペラミビル、ラニナミビルオクタノエート、リバビリン、ファビピラビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、インターフェロンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、インターフェロンアルファコン1、インターフェロンアルファ1b、インターフェロンアルファ2a、インターフェロンアルファ2b、ペグ化インターフェロンアルファコン1、ペグ化インターフェロンアルファ1b、ペグ化インターフェロンアルファ2a(PegIFNα-2a)、及びPegIFNα-2bからなる群から選択される。実施形態、追加の治療薬は、インターフェロンアルファコン1、インターフ
ェロンアルファ1b、インターフェロンアルファ2a、インターフェロンアルファ2b、及びペグ化インターフェロンアルファ2a(PegIFNα-2a)、及びPegIFNα-2bからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、インターフェロンアルファコン1、ペグ化インターフェロンアルファ2a(PegIFNα-2a)、PegIFNα-2b、及びリバビリンからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ペグ化インターフェロンアルファ-2a、ペグ化インターフェロンアルファ-2b、又はそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、免疫刺激剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、オリゴヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、有糸分裂阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ホミビルセン、ポドフィロックス、イミキモド、シネカテキン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ベシフォビル、ニタゾキサニド、REGN2222、ドラビリン、ソホスブビル、ベルパタスビル、ダクラタスビル、アスナプレビル、ベクラブビル、FV100、及びレテルモビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、RSVの治療のための薬剤である。例えば、いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、リバビリン、ALS-8112又はプレサトビルである。例えば、いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、ALS-8112又はプレサトビルである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ピコルナウイルスの治療のための薬剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ヒダントイン、塩酸グアニジン、l-ブチオニンスルホキシミン、Py-11、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ピコルナウイルスポリメラーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ルピントリビルである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、マラリアの治療のための薬剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、クロロキンである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ヒドロキシクロロキン、クロロキン、アルテメテル、ルメファントリン、アトバコン、プログアニル、タフェノキン、ピロナリジン、アルテスネート、アルテニモール、ピペラキン、アルテスネート、アモジアキン、ピロナリジン、アルテスネート、ハロファントリン、硫酸キニン、メフロキン、ソリスロマイシン、ピリメタミン、MMV-390048、フェロキン、アルテフェノメルメシラート、ガナプラシド、DSM-265、シパルガミン、アルテミソン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、コロナウイルスの治療のための薬剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、IFX-1、FM-201、CYNK-001、DPP4-Fc、ランピルナーゼ、ナファモスタット、LB-2、AM-1、抗ビロポリン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、エボラウイルスの治療のための薬剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、リバビリン、パリビズマブ、モタビズマブ、RSV-IGIV(RespiGam(登録商標))、MEDI-557、A-60444、MDT-637、BMS-433771、アミオダロン、ドロネダロン、
ベラパミル、エボラ回復期血漿(Ebola Convalescent Plasma、ECP)、TKM-100201、BCX4430((2S,3S,4R,5R)-2-(4-アミノ-5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン-7-イル)-5-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3,4-ジオール)、ファビピラビル(T-705又はアビガンとしても知られる)、T-705一リン酸、T-705二リン酸、T-705三リン酸、FGI-106(1-N,7-N-ビス[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3,9-ジメチルキノリノ[8,7-h]キノロン-1,7-ジアミン)、JK-05、TKM-エボラ、ZMapp、rNAPc2、VRC-EBOADC076-00-VP、OS-2966、MVA-BNフィロ、ブリンシドフォビル、Vaxartアデノウイルスベクター5ベースエボラワクチン、Ad26-ZEBOV、FiloVaxワクチン、GOVX-E301、GOVX-E302、エボラウイルス侵入阻害剤(NPC1阻害剤)、rVSV-EBOV、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ZMapp、mAB114、REGEN-EB3、及びそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HCVの治療のための薬剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HCVポリメラーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ソホスブビル、GS-6620、PSI-938、リバビリン、テゴブビル、ラダルブビル、MK-0608、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HCVプロテアーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、GS-9256、ベドロプレビル、ボキシラプレビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、NS5A阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、レジパスビル、ベルパタスビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗HBV剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、及びエムトリシタビン、又はそれらの組み合わせである。追加の抗HBV剤の例としては、α-ヒドロキシトロポロン、アムドキソビル、アントロキノノール、β-ヒドロキシシトシンヌクレオシド、ARB-199、CCC-0975、ccc-R08、エルブシタビン、エゼチミブ、シクロスポリンA、ゲンチオピクリン(ゲンチオピクロシド)、HH-003、ヘパラチド、JNJ-56136379、ニタゾキサニド、ビリナパント、NJK14047、NOV-205(モリキサン、BAM-205)、オリゴチド、ミボチレート、フェロン、GST-HG-131、レバミソール、カ・シュ・ニン(Ka Shu Ning)、アロフェロン、WS-007、Y-101(Ti Fen Tai)、rSIFN-co、PEG-IIFNm、KW-3、BP-Inter-014、オレアノール酸、HepB-nRNA、cTP-5(rTP-5)、HSK-II-2、HEISCO-106-1、HEISCO-106、Hepbarna、IBPB-006IA、Hepuyinfen、DasKloster 0014-01、ISA-204、Jiangantai(Ganxikang)、MIV-210、OB-AI-004、PF-06、ピクロシド、DasKloster-0039、ヘプランタイ、IMB-2613、TCM-800B、還元型グルタチオン、RO-6864018、RG-7834、QL-007ソホスブビル、レジパスビル、UB-551、及びZH-2N、及び米国特許出願公開第20150210682号(Roche)、同第2016/0122344号(Roche)、国際公開第2015173164号、同第2016023877号、米国特許出願公開第2015252057(A)号(Roche)、国際公開第16128335(A1)号(Roche)、同第16120186(A1)号(Roche)、米国特許出願公開第2016237090(A)号(Roche)、国際公開第16107833(A1
)号(Roche)、同第16107832(A1)号(Roche)、米国特許出願公開第2016176899(A)号(Roche)、国際公開第16102438(A1)号(Roche)、同第16012470(A1)号(Roche)、米国特許出願公開第2016220586(A)号(Roche)、及び同第2015031687(A)号(Roche)に開示されている化合物が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HBVポリメラーゼ阻害剤である。HBV DNAポリメラーゼ阻害剤の例としては、アデホビル(HEPSERA(登録商標))、エムトリシタビン(EMTRIVA(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(VIREAD(登録商標))、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノホビルジピボキシル、テノホビルジピボキシルフマル酸塩、テノホビルオクタデシルオキシエチルエステル、CMX-157、テノフォビルエクサリデックス、ベシフォビル、エンテカビル(BARACLUDE(登録商標))、エンテカビルマレイン酸塩、テルビブジン(TYZEKA(登録商標))、フィロシロビル、プラデホビル、クレブジン、リバビリン、ラミブジン(EPIVIR-HBV(登録商標))、ホスファジド、ファムシクロビル、フソリン、メタカビル、SNC-019754、FMCA、AGX-1009、AR-II-04-26、HIP-1302、テノホビルジソプロキシルアスパラギン酸塩、テノホビルジソプロキシルオロト酸塩、及びHS-10234が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HBVカプシド阻害剤である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVの治療のための薬剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、侵入阻害剤、HIVヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、HIV非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、非環式ヌクレオシドホスホネート類似体、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV逆転写酵素の非ヌクレオシド又は非ヌクレオチド阻害剤、HIV逆転写酵素のヌクレオシド又はヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(若しくはアロステリック)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟阻害剤、免疫モジュレータ、免疫療法剤、抗体-薬物コンジュゲート、遺伝子調整剤、遺伝子編集剤(CRISPR/Cas9、ジンクフィンガーヌクレアーゼ、ホーミングヌクレアーゼ、合成ヌクレアーゼ、TALENなど)、及び細胞療法(例えば、キメラ抗原受容体T細胞、CAR-T、及び操作されたT細胞受容体、TCR-T、自家T細胞療法)からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVの複合薬、HIVを治療するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(又はアロステリック)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入(融合)阻害剤、HIV成熟阻害剤、潜伏感染再活性剤、カプシド阻害剤、免疫に基づく療法、PI3K阻害剤、HIV抗体、及び二重特異性抗体、及び「抗体様」治療タンパク質、並びにそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIV併用薬である。HIV併用薬の例としては、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、及びエムトリシタビン);BIKTARVY(登録商標)ビクテグラビル、エムトリシタビン、及びテノホビルアラフェナミド);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、及びエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシスタッ
ト、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、及びエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩及びエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド及びエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、及びリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタット、及びエルビテグラビル);SYMTUZA(登録商標)(ダルナビル、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、及びコビシスタット);SYMFI(商標)(エファビレンツ、ラミブジン、及びテノホビルジソプロキシルフマル酸塩);CIMDU(商標)(ラミブジン、及びテノホビルジソプロキシルフマル酸塩);テノホビル及びラミブジン;テノホビルアラフェナミド及びエムトリシタビン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩及びエムトリシタビン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、及びリルピビリン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、コビシスタット、及びエルビテグラビル;COMBIVIR(登録商標)(ジドブジン及びラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEXA(登録商標);アバカビル硫酸塩及びラミブジン;ABC+3TC);KALETRA(登録商標)(ALUVIA(登録商標);ロピナビル及びリトナビル);TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビル、及びラミブジン);TRIZIVIR(登録商標)(アバカビル硫酸塩、ジドブジン、及びラミブジン;ABC+AZT+3TC);アタザナビル及びコビシスタット;アタザナビル硫酸塩及びコビシスタット;アタザナビル硫酸塩及びリトナビル;ダルナビル及びコビシスタット;ドルテグラビル及びリルピビリン;ドルテグラビル及びリルピビリンヒドロクロリド;ドルテグラビル、アバカビル硫酸塩、及びラミブジン;ラミブジン、ネビラピン、及びジドブジン;ラルテグラビル及びラミブジン;ドラビリン、ラミブジン、及びテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ドラビリン、ラミブジン、及びテノホビルジソプロキシル;ダピビリン+レボノルゲストレル、ドルテグラビル+ラミブジン、ドルテグラビル+エムトリシタビン+テノホビルアラフェナミド、エルスルファビリン+エムトリシタビン+テノホビルジソプロキシル、ラミブジン+アバカビル+ジドブジン、ラミブジン+アバカビル、ラミブジン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、ラミブジン+ジドブジン+ネビラピン、ロピナビル+リトナビル、ロピナビル+リトナビル+アバカビル+ラミブジン、ロピナビル+リトナビル+ジドブジン+ラミブジン、テノホビル+ラミブジン、及びテノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン+リルピビリンヒドロクロリド、ロピナビル、リトナビル、ジドブジン、及びラミブジンが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVプロテアーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、サキナビル、リトナビル、インジナビル、ネルフィナビル、アンプレナビル、ロピナビル、アタザナビル、ホサンプレナビル、ダルナビル、チプラナビル、コビシスタット、ASC-09、AEBL-2、MK-8718、GS-9500、GS-1156、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、サキナビル、リトナビル、インジナビル、ネルフィナビル、アンプレナビル、ロピナビル、アタザナビル、ホサンプレナビル、ダルナビル、チプラナビル、コビシスタットからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アンプレナビル、アタザナビル、ブレカナビル、ダルナビル、ホサンプレナビル、ホサンプレナビルカルシウム、インジナビル、インジナビル硫酸塩、ロピナビル、ネルフィナビル、ネルフィナビルメシル酸塩、リトナビル、サキナビル、サキナビルメシル酸塩、チプラナビル、DG-17、TMB-657(PPL-100)、T-169、BL-008、MK-8122、TMB-607、TMC-310911、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVインテグラーゼ阻害剤である。例え
ば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ラルテグラビル、エルビテグラビル、ドルテグラビル、アバカビル、ラミブジン、ビクテグラビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ビクテグラビルである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ビクテグラビル、エルビテグラビル、クルクミン、クルクミン誘導体、チコリン酸、チコリン酸の誘導体、3,5-ジカフェオイルキナ酸、3,5-ジカフェオイルキナ酸の誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、カフェイン酸フェネチルエステル、カフェイン酸フェネチルエステルの誘導体、チルホスチン、チルホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、ラルテグラビル、ドルテグラビル、JTK-351、ビクテグラビル、AVX-15567、BMS-986197、カボテグラビル(長時間作用性注射)、ジケトキノリン4-1誘導体、インテグラーゼ-LEDGF阻害剤、ledgin、M-522、M-532、NSC-310217、NSC-371056、NSC-48240、NSC-642710、NSC-699171、NSC-699172、NSC-699173、NSC-699174、スチルベンジスルホン酸、T-169、VM-3500、カボテグラビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIV侵入阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、エンフビルチド、マラビロク、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。HIV侵入阻害剤の更なる例としては、セニクリビロク、CCR5阻害剤、gp41阻害剤、CD4接着阻害剤、DS-003(BMS-599793)、gp120阻害剤、及びCXCR4阻害剤が挙げられるが、これらに限定されない。CCR5阻害剤の例としては、アプラビロック、ビクリビロク、マラビロク、セニクリビロク、レロンリマブ(PRO-140)、アダプタービル(RAP-101)、ニフェビロク(TD-0232)、抗GP120/CD4又はCCR5二重特異性抗体、B-07、MB-66、ポリペプチドC25P、TD-0680、及びvMIP(Haimipu)が挙げられる。CXCR4阻害剤の例としては、プレリキサフォル、ALT-1188、N15ペプチド、及びvMIP(Haimipu)が挙げられる。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVヌクレオシド逆転写酵素阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIV非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、非環式ヌクレオシドホスホネート類似体である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVカプシド阻害剤である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVの逆転写酵素のヌクレオシド又はヌクレオチド阻害剤である。例えば、追加の治療薬は、アデホビル、アデホビルジピボキシル、アズブジン、エムトリシタビン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、VIDEX(登録商標)及びVIDEX EC(登録商標)(ジダノシン、ddl)、アバカビル、アバカビル硫酸塩、アロブジン、アプリシタビン、センサブジン、ジダノシン、エルブシタビン、フェスチナビル、フォサルブジンチドキシル、CMX-157、ダピビリン、ドラビリン、エトラビリン、OCR-5753、テノホビルジソプロキシルオロト酸塩、フォジブジンチドキシル、イスラトラビル、ラミブジン、ホスファジド、スタブジン、ザルシタビン、ジドブジン、ロバホビルエタラフェナミド(GS-9131)、GS-9148、MK-8504、MK-8591、MK-858、VM-2500、KP-1461、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVの逆転写酵素の非ヌクレオシド又は非ヌクレオチド阻害剤である。例えば、追加の薬剤は、ダピビリン、デラビルジン、メシル酸デラビルジン、ドラビリン、エファビレンツ、エトラビリン、レンチナン、MK-8
583、ネビラピン、リルピビリン、TMC-278LA、ACC-007、AIC-292、KM-023、PC-1005、エルスルファビリンリルプ(VM-1500)、それらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、及びエムトリシタビン);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、及びエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシスタット、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、及びエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩及びエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド及びエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、及びリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタット、及びエルビテグラビル);アデホビル;アデホビルジピボキシル;コビシスタット;エムトリシタビン;テノホビル;テノホビルジソプロキシル;テノホビルジソプロキシルフマル酸塩;テノホビルアラフェナミド;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩;TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビル、及びラミブジン);ドルテグラビル、アバカビル硫酸塩、及びラミブジン;ラルテグラビル;ラルテグラビル及びラミブジン;マラビロク;エンフビルチド;ALUVIA(登録商標)(KALETRA(登録商標);ロピナビル及びリトナビル);COMBIVIR(登録商標)(ジドブジン及びラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEXA(登録商標);アバカビル硫酸塩及びラミブジン;ABC+3TC);TRIZIVIR(登録商標)(アバカビル硫酸塩、ジドブジン、及びラミブジン;ABC+AZT+3TC);リルピビリン;リルピビリンヒドロクロリド;アタザナビル硫酸塩及びコビシスタット;アタザナビル及びコビシスタット;ダルナビル及びコビシスタット;アタザナビル;アタザナビル硫酸塩;ドルテグラビル;エルビテグラビル;リトナビル;アタザナビル硫酸塩及びリトナビル;ダルナビル;ラミブジン;プロラスチン;ホサンプレナビル;ホサンプレナビルカルシウムエファビレンツ;エトラビリン;ネルフィナビル;ネルフィナビルメシル酸塩;インターフェロン;ジダノシン;スタブジン;インジナビル;インジナビル硫酸塩;テノホビル及びラミブジン;ジドブジン;ネビラピン;サキナビル;サキナビルメシル酸塩;アルデスロイキン;ザルシタビン;チプラナビル;アンプレナビル;デラビルジン;デラビルジンメシル酸塩;Radha-108(レセプトール);ラミブジン及びテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;エファビレンツ、ラミブジン、及びテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ホスファジド;ラミブジン、ネビラピン、及びジドブジン;アバカビル;及びアバカビル硫酸塩から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、コリスチン、バルビシン、イカチバント、ベポタスチン、エピルビシン、エポプロセトノール、バプレオチド、アプレピタント、カスポファンギン、ペルフェナジン、アタザナビル、エファビレンツ、リトナビル、アシクロビル、ガンシクロビル、ペンシクロビル、プルリフロキサシン、ビクテグラビル、ネルフィナビル、テゴブビ、ネルフィナビル、プラジカンテル、ピタバスタチン、ペランパネル、エスゾピクロン、及びゾピクロンからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK、AGMX1、AT、ATK、BPK、IGHD3、IMD1、PSCTK1、XLA、NCBI遺伝子ID:695)の阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、(S)-6-アミノ-9-(1-(ブタ-2-イノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(4-フェノキシフェニル)-7H-プリン-8(9H)-オン、アカラブルチニブ(ACP-196)、BGB-3111、CB988、HM71224、イブルチニ
ブ(Imbruvica)、M-2951(エボブルチニブ)、M7583、チラブルチニブ(ONO-4059)、PRN-1008、スペブルチニブ(CC-292)、TAK-020、ベカブルチニブ、ARQ-531、SHR-1459、DTRMWXHS-12、TAS-5315、AZD6738、カルケンス、ダンバトリセン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、チラブルチニブ、イブルチニブ、アカラブルチニブ、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、チラブルチニブ、イブルチニブ、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、チルホスチンA9(A9)である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、KRAS阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、AMG-510、COTI-219、MRTX-1257、ARS-3248、ARS-853、WDB-178、BI-3406、BI-1701963、ARS-1620(G12C)、SML-8-73-1(G12C)、化合物3144(G12D)、Kobe0065/2602(Ras GTP)、RT11、KRpep-2(Ac-RRCPLYISYDPVCRR-NH2)、KRpep-2d(Ac-RRRRCPLYISYDPVCRRRR-NH2)を含む、MRTX-849(G12C)及びK-Ras(G12D)選択的阻害ペプチド、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、プロテアソーム阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、イキサゾミブ、カルフィルゾミブ、マリゾミブ、ボルテゾミブ、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、カルフィルゾミブである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ワクチンである。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、DNAワクチン、RNAワクチン、弱毒化生ワクチン、治療用ワクチン、予防ワクチン、タンパク質ベースのワクチン、又はそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、mRNA-1273である。いくつかの実施形態では追加の治療薬は、INO-4800又はINO-4700である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、弱毒化生RSVワクチンMEDI-559、RSVに対するヒトモノクローナル抗体REGN2222、パリビズマブ、呼吸器合胞体ウイルス免疫グロブリン、静脈内[RSV-IGIV]、及びそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HBVワクチン、例えば、ペディアリクス、エンゲリックスーB、及びリコンビバックスHBである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、VZVワクチン、例えば、ゾスタビックス及びバリバックスである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HPVワクチン、例えば、子宮頸部、ガーダシル9、及びガーダシルである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、インフルエンザウイルスワクチンである。例えば、(i)インフルエンザAの一価ワクチン(例えば、インフルエンザA[H5N1]ウイルス一価ワクチン及びインフルエンザA[H1N1]2009ウイルス一価ワクチン)、(ii)インフルエンザA及びBウイルス用の三価ワクチン(例えば、アフルリア、アグリフル、フルード、フルアリックス、フルブロック、フルセルバックス、フルラバル、フルビリン、及びフルゾン)、並びに(iii)インフルエンザA及びBウイルスの4価ワクチン(フルミスト、フルアリックス、フルゾン、及びフルラバル)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ヒトアデノウイルスワクチン(例えば、アデノウイルス4型及び7型ワクチン、生、経口)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ロタウイルスワクチン(例えば、ロタウイルス血清型G1、G3、G4、又はG9のためのロタリックス、及びロタウイルス血清型G1、G2、G3、又はG4のためのロタテック)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、A型肝炎ウイルスワクチン(例えば、Havrix及びVaqta)である。いくつかの実施形
態では、追加の治療薬は、ポリオウイルスワクチン(例えば、Kinrix、Quadracel、及びIpol)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、黄熱病ウイルスワクチン(例えば、YF-Vax)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、日本脳炎ウイルスワクチン(例えば、Ixiaro及びJE-Vax)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、麻疹ワクチン(例えば、M-M-RII及びProQuad)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、流行性耳下腺炎ワクチン(例えば、M-M-RII及びProQuad)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ルベラワクチン(例えば、M-M-RII及びProQuad)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、水痘ワクチン(例えば、ProQuad)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、狂犬病ワクチン(例えば、Imovax及びRabAvert)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、痘瘡ウイルス(天然痘)ワクチン(ACAM2000)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、E型肝炎ウイルス(HEV)ワクチン(例えば、HEV239)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、2019-nCovワクチンである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗体、例えばモノクローナル抗体である。例えば、追加の治療薬は、Regeneron抗体、Wuxi抗体、Vir Biotechnology抗体、SARS-CoV-2スパイクタンパク質を標的とする抗体、SARS-CoV-2を中和することができる抗体(SARS-CoV-2中和抗体)、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される2019-nCovに対する抗体である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗SARS CoV抗体CR-3022である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、aPD-1抗体である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、REGN-COV2である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、LY-CoV555である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、組換えサイトカイン遺伝子由来タンパク質注射である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ポリメラーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、DNAポリメラーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、シドフォビルである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、RNAポリメラーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、リバビリン、ファビピラビル、ラミブジン、ピモジビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ロピナビル、リトナビル、インターフェロン-アルファ-2b、リトナビル、アルビドール、ヒドロキシクロロキン、ダルナビル及びコビシスタット、アビドールヒドロクロリド、オセルタミビル、リトナビル、エムトリシタビン、テノホビルアラフェナミドフマレート、バロキサビルマルボキシル、ルキソリチニブ、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、6’-フッ素化アリステマイシン類似体、アシクロビルフレキシマー類似体、ジスルフィラム、チオプリン類似体、ASC09F、GC376、GC813、フェニルイソセリン誘導体、ニューロイミダーゼ阻害剤類似体、ピリチオバック誘導体、バナニン及び5-ヒドロキシクロモン誘導体、SSYA10-001、グリフィスシン、HR2P-M1、HR2P-M2、P21S10、ジヒドロタンシノンE-64-C及びE-64-D、OC43-HR2P、MERS-5HB、229E-HR1P、229E-HR2P、レスベラトロール、1-チア-4-アザスピロ[4.5]デカン-3-オン誘導体、塩酸ゲムシタビン、ロペラミド、組換えインターフェロン、シクロスポリンA、アリスポリビル、メシル酸イマチニブ、ダサチニブ、セルメチ
ニブ、トラメチニブ、ラパマイシン、サラカチニブ、クロルプロマジン、トリフルプロマジン、フルフェナジン、チエチルペラジン、プロメタジン、シクロフィリン阻害剤、K11777、カモスタット、k22、テイコプラニン誘導体、ベンゾ複素環式アミン誘導体N30、ミコフェノール酸、シルベストロール、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗体である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、コロナウイルスに結合する抗体、例えば、SARS又はMERSに結合する抗体である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、2019-nCoVのウイルス抗体である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ステロイド、例えばコルチコステロイドである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、デキサメタゾンである。
本発明の組成物はまた、他の活性成分と組み合わせて使用される。2019-nCoVウイルス感染症の治療のために、好ましくは、他の活性治療薬は、コロナウイルス感染症、例えば2019-nCoVウイルス感染症に対して活性である。本発明の化合物及び組成物はまた、非経口流体(デキストロース生理食塩水及び乳酸リンゲル液を含む)及び栄養素、抗生物質(セフトリアキソン及びセフロキシムなどのメトロニダゾール及びセファロスポリンの抗生物質を含む)及び/又は抗真菌予防薬、発熱及び鎮痛薬、制吐薬(メトクロプラミドなど)及び/又は下痢止め薬、ビタミン及びミネラルサプリメント(ビタミンK及び硫酸亜鉛を含む)、抗炎症剤(イブプロフェン又はステロイドなど)、メチルプレドニゾロンなどのコルチコステロイド、免疫調節薬(例えば、インターフェロン)、2019-nCoVを標的とする他の小分子又は生物学的抗ウイルス剤(非限定的に、ロピナビル/リトナビル、EIDD-1931、ファビピラビル、リバビリン、中和抗体など)、ワクチン、鎮痛薬、並びに抗マラリア剤(アルテメテル及びアルテメテル-ルメファントリン併用療法を含む)、腸チフス(シプロフロキサシンなどのキノロン系抗生物質、アジスロマイシンなどのマクロライド系抗生物質、セフトリアキソンなどのセファロスポリン系抗生物質、若しくはアンピシリンなどのアミノペニシリン)、又は細菌性赤痢などの患者集団の他の一般的な疾患のための薬物を含む、2019-nCoVウイルス感染症を有する患者に提供される一般的なケアを伴う使用を意図している。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ジヒドロアルテミシニン/ピペラキンである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、免疫モジュレータである。免疫系治療剤の例には、tlr1、tlr2、tlr3、tlr4、tlr5、tlr6、tlr7、tlr8、tlr9、tlr10、tlr11、tlr12、及びtlr13などのtoll様受容体モジュレータ;プログラム細胞死タンパク質1(Pd-1)モジュレータ;プログラム死リガンド1(Pd-L1)モジュレータ;IL-15モジュレータ、DermaVir;インターロイキン-7;プラケニル(ヒドロキシクロロキン);プロロイキン(アルデスロイキン、IL-2);インターフェロンα;インターフェロンα-2b;インターフェロンα-n3;PEG化インターフェロンα;インターフェロンγ;ヒドロキシ尿素;ミコフェノール酸モフェチル(mycophenolate mofetil、MPA)及びそのエステル誘導体ミコフェノール酸モフェチル(mycophenolate mofetil、MMF);リバビリン;ポリマーポリエチレンイミン(polymer polyethyleneimine、PEI);gepon;IL-12;WF-10;VGV-1;MOR-22;BMS-936559;CYT-107、インターロイキン-15/Fc融合タンパク質、AM-0015、ALT-803、NIZ-985、NKTR-255、NKTR-262、NKTR-214、ノルムフェロン、ペグインターフェロンα-2a、ペグインターフェロンα-2b、組換えインターロイキン-15、Xmab-24306、RPI-MN、STINGモジュレータ、RIG-Iモジュレータ、NOD2モジュレータ、SB-9200、及びIR-103
が挙げられる。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、フィンゴリモド、レフルノミド、又はそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、サリドマイドである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、IL-6阻害剤、例えば、トシリズマブ、サリルマブ、又はそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗TNF阻害剤である。例えば、追加の治療薬は、アダリムマブ、エタネルセプト、ゴリムマブ、インフリキシマブ、又はそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、JAK阻害剤であり、例えば、追加の治療薬は、バリシチニブ、フィルゴチニブ、オルミエント、又はそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、炎症阻害剤、例えばピルフェニドンである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、二次細菌性肺炎のための抗生物質である。例えば、追加の治療薬は、マクロライド抗生物質(例えば、アジロマイシン、クラリスロマイシン、及びmycoplasma pneumoniae)、フルオロキノロン(例えば、シプロフロキサシン及びレボフロキサシン)、テトラサイクリン(例えばドキシサイクリン及びテトラサイクリン)、又はそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、肺炎標準治療と組み合わせて使用される(例えば、Pediatric Community Pneumonia
Guidelines,CID 2011:53(1 October)を参照されたい)。肺炎の治療は、概して、感染を治癒し、合併症を防止することを伴う。特定の治療は、肺炎の種類及び重症度、年齢、及び個体の全体的な健康を含むいくつかの因子に依存する。この選択肢には、(i)抗生物質、(ii)鎮咳薬、及び(iii)解熱剤/鎮痛剤(例えば、アスピリン、イブプロフェン(Advil、Motrin IB、その他)、及びアセトアミノフェン(タイレノール、その他))が含まれる。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ブロムヘキシン鎮咳薬である。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、治癒したCOVID-19患者由来の免疫グロブリンと組み合わせて使用される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、血漿輸血と組み合わせて使用される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、幹細胞と組み合わせて使用される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、TLRアゴニストである。TLRアゴニストの例としては、ベサトリモド(GS-9620)、GS-986、IR-103、レフィトリモド、チルソトリモド、リンタトリモド、DSP-0509、AL-034、G-100、コビトリモド、AST-008、モトリモド、GSK-1795091、GSK-2245035、VTX-1463、GS-9688、LHC-165、BDB-001、RG-7854、テルラトリモド、RO-7020531が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ボルテゾミド、フルラゼパム、ポナチニブ、ソラフェニブ、パラメタゾン、クロコルトロン、フルクロキサシリン、セルチンドール、クリビジピン、アトルバスタチン、シノラゼパム、クロファジミン、ホスアプレピタント、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、カリマイシン、スラミン、トリアザビリン、ジピリダモール、ベバシズマブ、メプラズマブ、GD31(リゾビウム)、NLRPインフラマソーム阻害剤、又はα-ケトアミンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、組換えヒトアンジオテンシン変換酵素2(recombinant human angiotensin-converting enzyme 2、rhACE2)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬
は、ウイルスマクロファージ炎症性タンパク質(viral macrophage inflammatory protein、vMIP)である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗ビロポリン治療薬である。例えば、追加の治療薬は、BIT-314又はBIT-225である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、コロナウイルスEタンパク質阻害剤である。例えば、追加の治療薬はBIT-009である。追加の治療薬の更なる例としては、国際公開第2004/112687号、同第2006/135978号、同第2018/145148号、及び同第2009/018609号に記載されているものが挙げられる。
また、患者への同時又は逐次的投与のために、本開示の任意の化合物を1つ以上の追加の活性治療薬と単一剤形で組み合わせることも可能である。併用療法は、同時又は逐次的レジメンとして投与され得る。連続的に投与される場合、組み合わせは、2回以上の投与で投与されてもよい。
本開示の化合物と1つ以上の他の活性治療薬との共投与は、概して、治療有効量の本開示の化合物と1つ以上の他の活性治療薬が両方とも患者の体内に存在するような、本開示の化合物と1つ以上の他の活性治療薬との同時投与又は逐次的投与を指す。
共投与は、1つ以上の他の活性治療薬の単位投与量の投与前又は投与後の本発明の化合物の単位投与量の投与、例えば、1つ以上の他の活性治療薬の投与の数秒、数分、又は数時間以内の、本発明の化合物の投与を含む。例えば、単位用量の本開示の化合物を最初に投与し、続いて数秒又は数分以内に、単位用量の1つ以上の他の活性治療薬を投与することができる。代替的に、単位用量の1つ以上の他の治療薬を最初に投与し、続いて数秒又は数分以内に、単位用量の本開示の化合物を投与することができる。場合によっては、本開示の化合物の単位用量を最初に投与し、続いて数時間(例えば、1~12時間)後に、1つ以上の他の活性治療薬の単位用量を投与することが望ましくあり得る。他の実施形態では、1つ以上の他の活性治療薬の単位用量を最初に投与し、続いて、数時間(例えば、1~12時間)後に、本開示の化合物の単位用量を投与することが望ましくあり得る。
併用療法は、「相乗効果」及び「相乗的」、すなわち、一緒に使用される活性成分が、化合物を別々に使用することから生じる効果の合計よりも大きい場合に達成される効果を提供することができる。活性成分が、(1)共製剤化され、組み合わされた製剤で同時に投与又は送達されるか、(2)別個の製剤として交互又は並列に送達されるか、又は(3)いくつかの他のレジメンによる場合、相乗効果が達成され得る。交互療法で送達される場合、化合物が逐次的に、例えば、別々の錠剤、丸剤、カプセル、又は別々の注射器における異なる注射によって投与又は送達される場合、相乗効果が達成され得る。概して、交互療法の間、各活性成分の有効投与量は、逐次的に、すなわち連続的に投与されるが、併用療法では、2つ以上の活性成分の有効投与量が一緒に投与される。相乗的な抗ウイルス効果は、組み合わせの個々の化合物の予測される純粋な相加効果よりも大きい抗ウイルス効果を示す。
1.ニューモウイルス科の治療のための併用療法
本明細書に提供される化合物はまた、他の活性治療薬と組み合わせて使用される。ニュ
ーモウイルス科ウイルス感染症の治療の場合、好ましくは、他の活性治療薬は、ニューモウイルス科ウイルス感染症、特に呼吸器合胞体ウイルス感染症及び/又はメタニューモウイルス感染症に対して活性である。RSVに対するこれらの他の活性治療薬の非限定的な例は、リバビリン、パリビズマブ、モタビズマブ、RSV-IGIV(RespiGam(登録商標))、MEDI-557、A-60444(RSV604としても知られる)、MDT-637、BMS-433771、ALN-RSV0、ALX-0171、及びそれらの混合物である。呼吸器合胞体ウイルス感染症に対して活性な他の活性治療薬の他の非限定的な例としては、AK-0529などの呼吸器合胞体ウイルスタンパク質F阻害剤;RV-521、ALX-0171、JNJ-53718678、BTA-585、及びプレサトビル;ルミシタビン及びALS-8112などのRNAポリメラーゼ阻害剤;抗Gタンパク質mAbなどの抗RSV Gタンパク質抗体;ニタゾキサニドなどのウイルス複製阻害剤が挙げられる。
いくつかの実施形態では、他の活性治療薬は、MVA-BN RSV、RSV-F、MEDI-8897、JNJ-64400141、DPX-RSV、SynGEM、GSK-3389245A、GSK-300389-1A、RSV-MEDI δM2-2ワクチン、VRC-RSVRGP084-00VP、Ad35-RSV-FA2、Ad26-RSV-FA2、及びRSV融合糖タンパク質サブユニットワクチンを含むがこれらに限定されない、RSVの治療又は予防のためのワクチンであり得る。
メタニューモウイルス感染症に対して活性な他の活性治療薬の非限定的な例としては、DAS-181などのシアリダーゼモジュレータ;ALS-8112などのRNAポリメラーゼ阻害剤;及びEV-046113などのメタニューモウイルス感染症の治療のための抗体が挙げられる。
いくつかの実施形態では、他の活性治療薬は、mRNA-1653及びrHMPV-Paワクチンを含むがこれらに限定されないメタニューモウイルス感染症の治療又は予防のためのワクチンであり得る。
2.ピコルナウイルス科の治療のための併用療法
本明細書に提供される化合物はまた、他の活性治療薬と組み合わせて使用される。ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療の場合、好ましくは、他の活性治療薬は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症、特にエンテロウイルス感染症に対して活性である。これらの他の活性治療薬の非限定的な例は、カプシド結合阻害剤、例えば、プレコナリル、BTA-798(バペンダビル)、並びにWuら(米国特許第7,078,403号)及びWatson(米国特許第7,166,604号)によって開示される他の化合物;DAS-181などの融合シアリダーゼタンパク質;VVX-003及びAZN-001などのカプシドタンパク質VP1阻害剤;CW-33などのウイルスプロテアーゼ阻害剤;GSK-480及びGSK-533などのホスファチジルイノシトール4キナーゼβ阻害剤;抗EV71抗体である。
いくつかの実施形態では、他の活性治療薬は、EV71ワクチン、TAK-021、及びEV-D68アデノベクターベースのワクチンを含むがこれらに限定されない、ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療又は予防のためのワクチンであり得る。
3.呼吸器感染症のための併用療法
ニューモウイルス科ウイルス及びピコルナウイルス科ウイルスの感染症の多くは、呼吸器感染症である。したがって、呼吸器症状及び感染症の後遺症を治療するために使用される追加の活性治療薬は、本明細書で提供される化合物と組み合わせて使用され得る。追加の薬剤は、好ましくは、経口投与されるか、又は直接吸入によって投与される。例えば、
ウイルス性呼吸器感染症の治療のために本明細書に提供される化合物と組み合わせる、他の好ましい追加の治療薬としては、気管支拡張薬及びコルチコステロイドが挙げられるが、これらに限定されない。
糖質コルチコイド
1950年に喘息療法として最初に導入された糖質コルチコイド(Carryer,Journal of Allergy,21,282-287,1950)は、依然としてこの疾患に対して最も強力で一貫した効果的な療法であるが、それらの作用機序はまだ完全には理解されていない(Morris,J.Allergy Clin.Immunol.,75(1 Pt)1-13,1985)。残念ながら、経口糖質コルチコイド療法は、体幹肥満、高血圧、緑内障、グルコース不耐性、白内障形成の加速、骨ミネラル損失、及び心理的効果などの重大な望ましくない副作用と関連しており、それらのすべては、長期治療薬としての使用を制限する(Goodman and Gilman,10th edition,2001)。全身的な副作用に対する解決策は、ステロイド薬を炎症の部位に直接送達することである。経口ステロイドの重度の悪影響を軽減するために、吸入コルチコステロイド(inhaled corticosteroid、ICS)が開発されている。本明
細書で提供される化合物と組み合わせて使用され得るコルチコステロイドの非限定的な例は、デキサメタゾン、デキサメタゾンリン酸ナトリウム、フルオロメトロン、酢酸フルオロメトロン、ロテプレドノール、エタボン酸ロテプレドノール、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、フルドロコルチゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、ベタメタゾン、ジプロプリオン酸ベクロメタゾン、メチルプレドニゾロン、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルニソリド、フルオコルチン-21-ブチラート、フルメタゾン、ピバル酸フルメタゾン、ブデソニド、プロピオン酸ハロベタソール、フロン酸モメタゾン、フルチカゾン、AZD-7594、シクレソニド;又はその薬学的に許容される塩である。
抗炎症剤
抗炎症カスケード機序を通じて作用する他の抗炎症剤もまた、ウイルス性呼吸器感染症の治療のために本明細書に提供される化合物と組み合わせる追加の治療薬として有用である。ホスホジエステラーゼ阻害剤(例えば、PDE-4、PDE-5、若しくはPDE-7特異的)、転写因子阻害剤(例えば、IKK阻害によりNFκBを遮断する)、又はキナーゼ阻害剤(例えば、P38 MAP、JNK、PI3K、EGFR若しくはSykを遮断する)のような「抗炎症シグナル伝達モジュレータ」(この文書ではAISTMと称される)を適用することは、これらの小分子が限定数の一般的な細胞内経路、すなわち抗炎症治療介入にとって重大なポイントであるシグナル伝達経路を標的とするため、炎症を止めるための論理的アプローチである(P.J.Barnes,2006によるレビューを参照されたい)。これらの非限定的な追加の治療薬としては、5-(2,4-ジフルオロ-フェノキシ)-1-イソブチル-1H-インダゾール-6-カルボン酸(2-ジメチルアミノ-エチル)-アミド(P38 Mapキナーゼ阻害剤ARRY-797);3-シクロプロピルメトキシ-N-(3,5-ジクロロ-ピリジン-4-イル)-4-ジフルオロメトキシ-ベンズアミド(PDE-4阻害剤Roflumilast);4-[2-(3-シクロペンチルオキシ-4-メトキシフェニル)-2-フェニル-エチル]-ピリジン(PDE-4阻害剤CDP-840);N-(3,5-ジクロロ-4-ピリジニル)-4-(ジフルオロメトキシ)-8-[(メチルスルホニル)アミノ]-1-ジベンゾフランカルボキサミド(PDE-4阻害剤Oglemilast);N-(3,5-ジクロロ-ピリジン-4-イル)-2-[1-(4-フルオロベンジル)-5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル]-2-オキソ-アセトアミド(PDE-4阻害剤AWD 12-281);8-メトキシ-2-トリフルオロメチル-キノリン-5-カルボン酸(3,5-ジクロロ-1-オキシ-ピリジン-4-イル)-アミド(PDE-4阻害剤Sch
351591);4-[5-(4-フルオロフェニル)-2-(4-メタンスルフィニ
ル-フェニル)-1H-イミダゾール-4-イル]-ピリジン(P38阻害剤SB-203850);4-[4-(4-フルオロ-フェニル)-1-(3-フェニル-プロピル)-5-ピリジン-4-イル-1H-イミダゾール-2-イル]-ブタ-3-イン-1-オール(P38阻害剤RWJ-67657);4-シアノ-4-(3-シクロペンチルオキシ-4-メトキシ-フェニル)-シクロヘキサンカルボン酸2-ジエチルアミノ-エチルエステル(シロミラスト、PDE-4阻害剤の2-ジエチル-エチルエステルプロドラッグ);(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-[7-メトキシ-6-(3-モルホリン-4-イル-プロポキシ)-キナゾリン-4-イル]-アミン(ゲフィニブ、EGFR阻害剤);及び4-(4-メチル-ピペラジン-1-イルメチル)-N-[4-メチル-3-(4-ピリジン-3-イル-ピリミジン-2-イルアミノ)-フェニル]-ベンズアミド(イマチニブ、EGFR阻害剤)が挙げられる。
β2-アドレナリン受容体アゴニスト気管支拡張薬
吸入型β2-アドレナリン受容体アゴニスト気管支拡張薬、例えば、ホルモテロール、アルブテロール、又はサルメテロールを、本明細書に提供される化合物とともに含む組み合わせもまた、好適であるが非限定的な、呼吸器ウイルス感染症の治療に有用な組み合わせである。
ICSを有するホルモテロール又はサルメテロールなどの吸入β2-アドレナリン受容体アゴニスト気管支拡張薬の組み合わせもまた、気管支狭窄及び炎症の両方を治療するために使用される(それぞれSymbicort(登録商標)及びAdvair(登録商標))。これらのICS及びβ2-アドレナリン受容体アゴニストを本明細書に提供される化合物とともに含む組み合わせもまた、好適であるが、非限定的な、呼吸器ウイルス感染症の治療に有用な組み合わせである。
β2アドレナリン受容体アゴニストの他の例は、ベドラドリン、ビランテロール、インダカテロール、オロダテロール、ツロブテロール、ホルモテロール、アベジテロール、サルブタモール、アルホルモテロール、レバルブテロール、フェノテロール、及びTD-5471である。
抗コリン薬
肺気管支収縮の治療又は予防のために、抗コリン薬が有用である可能性があり、したがって、ウイルス性呼吸器感染症の治療のために本明細書に提供される化合物と組み合わせる追加の治療薬として有用である。これらの抗コリン薬としては、COPDにおけるコリン作動性トーンの制御に対するヒトにおける治療有効性が示されている(Witek,1999)(特にM3サブタイプの)ムスカリン受容体のアンタゴニスト;1-{4-ヒドロキシ-1-[3,3,3-トリス-(4-フルオロ-フェニル)-プロピオニル]-ピロリジン-2-カルボニル}-ピロリジン-2-カルボン酸(1-メチル-ピペリジン-4-イルメチル)-アミド;3-[3-(2-ジエチルアミノ-アセトキシ)-2-フェニル-プロピオニルオキシ]-8-イソプロピル-8-メチル-8-アゾニア-ビシクロ[3.2.1]オクタン(イプラトロピウム-N,N-ジエチルグリシネート);1-シクロヘキシル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸1-アザ-ビシクロ[2.2.2]オクタ-3-イルエステル(ソリフェナシン);2-ヒドロキシメチル-4-メタンスルフィニル-2-フェニル-酪酸1-アザ-ビシクロ[2.2.2]オクタ-3-イルエステル(レバトロパート);2-{1-[2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾフラン-5-イル)-エチル]-ピロリジン-3-イル}-2,2-ジフェニル-アセトアミド(ダリフェナシン);4-アゼパン-1-イル-2,2-ジフェニル-ブチルアミド(ブゼピド);7-[3-(2-ジエチルアミノ-アセトキシ)-2-フェニル-プロピオニルオキシ]-9-エチル-9-メチル-3-オキサ-9-アゾニア-トリシクロ[3.3.1.02,4]ノナン(オキシトロピウム-N,N-ジエチルグリシネート
);7-[2-(2-ジエチルアミノ-アセトキシ)-2,2-ジ-チオフェン-2-イル-アセトキシ]-9,9-ジメチル-3-オキサ-9-アゾニア-トリシクロ[3.3.1.02,4]ノナン(チオトロピウム-N,N-ジエチルグリシネート);ジメチルアミノ酢酸2-(3-ジイソプロピルアミノ-1-フェニル-プロピル)-4-メチル-フェニルエステル(トルテロジン-N,N-ジメチルグリシネート);3-[4,4-ビス-(4-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-イミダゾリジン-1-イル]-1-メチル-1-(2-オキソ-2-ピリジン-2-イル-エチル)-ピロリジニウム;1-[1-(3-フルオロ-ベンジル)-ピペリジン-4-イル]-4,4-ビス-(4-フルオロ-フェニル)-イミダゾリジン-2-オン;1-シクロオクチル-3-(3-メトキシ-1-アザ-ビシクロ[2.2.2]オクタ-3-イル)-1-フェニル-プロパ-2-イン-1-オール;3-[2-(2-ジエチルアミノ-アセトキシ)-2,2-ジ-チオフェン-2-イル-アセトキシ]-1-(3-フェノキシ-プロピル)-1-アゾニア-ビシクロ[2.2.2]オクタン(アクリジニウム-N,N-ジエチルグリシネート);又は(2-ジエチルアミノ-アセトキシ)-ジ-チオフェン-2-イル-酢酸1-メチル-1-(2-フェノキシ-エチル)-ピペリジン-4-イルエステル;レベフェナシン、臭化グリコピロニウム、臭化ウメクリジニウム、臭化チオトロピウム、臭化アクリジニウム、臭化ベンシクロキジウムが挙げられるが、これらに限定されない。
粘液溶解剤
本明細書に提供される化合物はまた、呼吸器感染症の感染及び症状の両方を治療するために、粘液溶解剤と組み合わされ得る。粘液溶解剤の非限定的な例は、アンブロキソールである。同様に、化合物は、呼吸器感染症の感染及び症状の両方を治療するために去痰薬と組み合わされ得る。去痰薬の非限定的な例は、グアイフェネシンである。
噴霧性高張生理食塩水は、肺疾患を有する患者における小気道の即時及び長期クリアランスを改善するために使用される(Kuzik,J.Pediatrics 2007,266)。したがって、本明細書に提供される化合物はまた、特に、ウイルス感染症が細気管支炎と併発している場合に、噴霧型の高張生理食塩水と組み合わされ得る。本明細書に提供される化合物と高張生理食塩水との組み合わせはまた、上で考察された追加の薬剤のうちのいずれかを含み得る。いくつかの実施形態では、約3%の高張生理食塩水が使用される。
4.フラビウイルス科ウイルス感染症の治療のための併用療法
本明細書に提供される化合物及び組成物はまた、他の活性治療薬と組み合わせて使用される。フラビウイルス科ウイルス感染症の治療の場合、好ましくは、他の活性治療薬は、フラビウイルス科ウイルス感染症に対して活性である。
デング熱ウイルス感染症の治療のために、他の活性治療薬の非限定的な例は、GBV-006などの宿主細胞因子モジュレータ;フェンレチニド ABX-220、BRM-211;セルゴシビルなどのα-グルコシダーゼ1阻害剤;モジパファントなどの血小板活性化因子受容体(platelet activating factor receptor、PAFR)アンタゴニスト;FX-06などのカドヘリン-5/第Ia因子モジュレータ;JNJ-8359などのNS4B阻害剤;ABX-202などのウイルスRNAスプライシングモジュレータ;NS5ポリメラーゼ阻害剤;NS3プロテアーゼ阻害剤;及びTLRモジュレータである。
いくつかの実施形態では、他の活性治療薬は、TetraVax-DV、Dengvaxia(登録商標)、DPIV-001、TAK-003、生弱毒化デングワクチン、四価デング熱ワクチン、四価DNAワクチン、rDEN2δ30-7169;及びDENV-1 PIVを含むがこれらに限定されない、デング熱の治療又は予防のためのワクチンであり得る。
5.フィロウイルス科ウイルス感染症の治療のための併用療法
本明細書に提供される化合物はまた、他の活性治療薬と組み合わせて使用される。フィロウイルス科ウイルス感染症の治療の場合、好ましくは、他の活性治療薬は、フィロウイルス科ウイルス感染症、特にマールブルグウイルス感染症、エボラウイルス感染症、及びクエバウイルス感染症に対して活性である。これらの他の活性治療薬の非限定的な例は、リバビリン、パリビズマブ、モタビズマブ、RSV-IGIV(RespiGam(登録商標))、MEDI-557、A-60444、MDT-637、BMS-433771、アミオダロン、ドロネダロン、ベラパミル、エボラ回復期血漿(Ebola Convalescent Plasma、ECP)、TKM-100201、BCX4430((2S,3S,4R,5R)-2-(4-アミノ-5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン-7-イル)-5-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3,4-ジオール)、TKM-エボラ、T-705一リン酸塩、T-705二リン酸塩、T-705三リン酸塩、FGI-106(1-N,7-N-ビス[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3,9-ジメチルキノリノ[8,7-h]キノロン-1,7-ジアミン)、rNAPc2、OS-2966、ブリンシドフォビル、レムデシビル;ガリデシビル、ファビピラビル(T-705又はアビガンとしても知られる)、JK-05などのRNAポリメラーゼ阻害剤;GMV-006などの宿主細胞因子モジュレータ;FX-06などのカドヘリン-5/第Ia因子モジュレータ;並びにREGN-3470-3471-3479及びZMappなどのエボラの治療のための抗体である。
エボラに対して活性な他の非限定的な活性治療薬としては、α-グルコシダーゼ1阻害剤、カテプシンB阻害剤、CD29アンタゴニスト、樹状ICAM-3結合ノンインテグリン1阻害剤、エストロゲン受容体アンタゴニスト、第VII因子アンタゴニストHLAクラスII抗原モジュレータ、宿主細胞因子モジュレータ、インターフェロンαリガンド、中性αグルコシダーゼAB阻害剤、ニーマン-Pick C1タンパク質阻害剤、核タンパク質阻害剤、ポリメラーゼ共因子VP35阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、組織因子阻害剤、TLR-3アゴニスト、ウイルスエンベロープ糖タンパク質阻害剤、及びエボラウイルス侵入阻害剤(NPC1阻害剤)が挙げられる。
いくつかの実施形態では、他の活性治療薬は、エボラの治療又は予防のためのワクチンであり得、VRC-EBOADC076-00-VP、アデノウイルス系エボラワクチン、rVSV-EBOV、rVSVN4CT1-EBOVGP、MVA-BN Filo+Ad26-ZEBOVレジメン、INO-4212、VRC-EBODNA023-00-VP、VRC-EBOADC069-00-VP、GamEvac-combiワクチン、SRC VBベクター、HPIV3/EboGPワクチン、MVA-EBOZ、エボラ組換え糖タンパク質ワクチン、Vaxartアデノウイルスベクター5系エボラワクチン、FiloVaxワクチン、GOVX-E301、及びGOVX-E302が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で提供される化合物はまた、特定のRNA配列と塩基対二重鎖を形成することによって翻訳プロセスに干渉するように設計された合成アンチセンスオリゴヌクレオチド類似体である、ホスホルアミデートモルホリノオリゴマー(phosphoramidate morpholino oligomer、PMO)と組み合わせて使用され得る。PMOの例としては、AVI-7
287、AVI-7288、AVI-7537、AVI-7539、AVI-6002及びAVI-6003が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で提供される化合物はまた、非経口流体(デキストロース生理食塩水及び乳酸リンゲル液を含む)及び栄養素、抗生物質(セフトリアキソン及びセフロキシムなどのメトロニダゾール及びセファロスポリン抗生物質を含む)及び/又は抗真菌予防、解熱薬及
び鎮痛薬、制吐薬(メトクロプラミドなど)及び/又は下痢止め薬、ビタミン及びミネラルサプリメント(ビタミンK及び硫酸亜鉛を含む)、抗炎症剤(イブプロフェンなど)、鎮痛薬、並びに抗マラリア薬(アルテメテル及びアルテスナート-ルメファントリン併用療法を含む)、腸チフス(シプロフロキサシンなどのキノロン抗生物質、アジスロマイシンなどのマクロリド抗生物質、セフトリアキソンなどのセファロスポリン抗生物質、若しくはアンピシリンなどのアミノペニシリンを含む)、又は細菌性赤痢などの患者集団における他の一般的な疾患のための薬剤を含む、フィロウイルス科ウイルス感染症を有する患者に提供される一般的なケアとの併用が意図される。
IX.化合物の調製
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書で提供される化合物又はその薬学的に許容される塩を調製するのに有用なプロセス及び中間体を提供する。
本明細書に記載の化合物は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、分取薄層クロマトグラフィー、フラッシュカラムクロマトグラフィー、及びイオン交換クロマトグラフィーなどのクロマトグラフィー手法など当該技術分野で既知の手法のいずれかによって精製することができる。順相及び逆相並びにイオン性樹脂など任意の好適な固定相を使用することができる。最も典型的には、開示の化合物は、シリカゲル及び/又はアルミナクロマトグラフィーによって精製される。
本明細書で提供される化合物の調製のためのプロセスのいずれかの間、関係する分子のいずれかで感応基又は反応基を保護することが必要である、及び/又は望ましい場合がある。これは、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,「Protective Groups in Organic Synthesis,」4th ed.,Wiley,New York 2006などの標準的な研究に記載されている従来の保護基によって達成され得る。保護基は、当該技術分野から既知の方法を使用して、都合のよい後続段階で除去され得る。
ここで、実施形態の方法において有用な例示的な化学物質を、本明細書のそれらの全般的な調製のための例示的な合成スキーム及び以下の特定の実施例を参照することによって説明する。当業者であれば、本明細書の様々な化合物を得るために、最終的に所望される置換基が、必要に応じて保護を伴うか又は伴わずに反応スキームを介して担持されるように、出発物質を好適に選択して、所望の生成物を得ることができることを認識するであろう。あるいは、最終的に所望される置換基の代わりに、反応スキームを通して担持され、所望の置換基と適切に置き換えられ得る好適な基を用いることが必要であるか、又は望ましい場合がある。更に、当業者は、以下のスキームに示す変換が、特定のペンダント基の機能性に適合する任意の順序で実行され得ることを理解するであろう。
本開示の方法は、概して、所望の生成物として特定の鏡像異性体又はジアステレオマーを提供するが、鏡像異性体又はジアステレオマーの立体化学は、すべての場合において決定されなかった。鏡像異性体又はジアステレオマーにおける特定の立体中心の立体化学が決定されない場合、化合物が実質的に鏡像異性的に又はジアステレオマー的に純粋であり得る場合でも、その特定の立体中心に立体化学を示すことなく、化合物が引き出される。
本開示の化合物の代表的な合成は、以下のスキーム及び以下の特定の実施例に記載されている。
X.実施例
中間体1-2:(R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピルビス(4-ニトロフェニル)ホスフェート
4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(1.41g、5.52mmol)をDCM(36mL)に溶解した。得られた溶液を氷浴中で冷却し、DCM(10mL)中の1-O-オクタデシル-2-O-ベンジル-sn-グリセロール(中間体1-1、2g、4.6mmol)の別の溶液を添加した。次いで、トリエチルアミン(1.12g、11mmol)を滴下して加えた。次いで、氷浴を除去した。1時間45分後、追加のトリエチルアミン(0.239g、2.35mmol)を加え、続いて4-ニトロフェノールを添加した。反応の進行をLC/MS及びTLCによって監視した。反応物をEtOで希釈し、得られた固体を濾過により除去した。濾液を濃縮し、中間体1-2をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(25gの装填カートリッジ、120gのCombiflash(登録商標) HP Gold Column、100%ヘキサン~30%のEtOAc/ヘキサンの溶出液勾配)によって単離した。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ8.21-8.08(m、4H)、7.38-7.21(m、9H)、4.66-4.55(m、2H)、4.52(ddd、J=10.5、7.1、3.2Hz、1H)、4.38(ddd、J=10.8、8.5、5.5Hz、1H)、3.83-3.76(m、1H)、3.57-3.46(m、2H)、3.39(t、J=6.6Hz、2H)、1.57-1.46(m、2H)、1.33-1.17(m、30H)、0.90-0.80(m、3H)。
31P NMR(162MHz、クロロホルム-d)δ-19.447。
中間体1-4:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)(4-ニトロフェニル)ホスフェート
中間体1-2(0.503g、0.664mmol)及び中間体1-3(J.Med.Chem,2017,60(5),p.1648;0.2g、0.604mmol)を、THFに溶解した。MgCl(0.287g、3.02mmol)を室温で一度に加えた。反応物を50℃の浴に入れ、10分間攪拌した。得られた混合物に、DIPEAを滴下して加えた。反応の進行をLC/MSによって監視した。反応物を室温に冷却し、濃縮させた。得られた残渣を、超音波処理を用いてDCMに取り、中間体1ー4をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(12gの装填カートリッジ、40gのCombiflash(登録商標) HP Gold Column、100%のヘキサン~100%のEtOAcの溶出液勾配)によって単離した。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.93-7.86(m、1H)、7.84-7.77(m、2H)、7.30-7.18(m、5H)、7.18-7.08(m、2H)、6.89(t、J=4.8Hz、1H)、6.53(dd、J=6.7、4.6Hz、1H)、6.01(brs、2H)、5.40(dd、J=13.8、6.9Hz、1H)、4.87(ddd、J=10.9、6.9、4.3Hz、1H)、4.64-4.48(m、3H)、4.43(ddd、J=10.8、6.8、4.0Hz、1H)、4.39-2.27(m、2H)、4.25-4.14(m、1H)、3.78-3.68(m、1H)、3.53-3.40(m、2H)、3.36(td、J=6.7、2.2Hz、2H)、1.70(s、3H)、1.55-1.42(m、2H)、1.33(d、J=3.8Hz、3H)、1.30-1.14(m、30H)、0.83(t、J=6.7Hz、3H)。
31P NMR(162MHz、クロロホルム-d)δ-7.275(s)、-7.608(s)。
MS m/z=949.10[M+1]
中間体1-5:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素
中間体1-4(0.169g、0.178mmol)を、THF(4mL)に溶解した。この溶液に、1NのNaOH水溶液(0.0249g、0.623mmol)を滴下した。NaOH溶液の添加が完了したら、反応物を50℃の浴に入れた。反応の進行をLC/MSによって監視した。中間体1-4が消費されたら、反応物を氷浴中で冷却した。HClの2N水溶液を、反応物のpHが約4になるまで加えた。反応物を濃縮し、得られた残渣を、超音波処理によりDCM中に取り込んだ。中間体1-5をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(12gの装填カートリッジ、24gのCombiflash(登録商標) HP Gold Column、100%のDCM~20%のMeOH/DCMの溶出液勾配)によって単離した。
H NMR(400MHz、MeOH-d)δ7.86(s、1H)、7.35-7.15(m、5H)、6.93-6.85(m、2H)、5.32(d、J=6.6Hz、1H)、5.00(dd、J=6.6、3.1Hz、1H)、4.64-4.51(m、3H)、4.03(t、J=5.4Hz、2H)、3.94-3.83(m、2H)、3.73-3.64(m、1H)、3.53-3.40(m、2H)、3.37(td、J=6.5、1.6Hz、2H)、1.69(s、3H)、1.51(pent、J=6.7Hz、2H)、1.39(s、3H)、1.36-1.21(m、30H)、0.92-0.86(m、3H)。
31P NMR(162MHz、MeOH-d)δ2.852--0.151(brs)。
MS m/z=828.69[M+1]、1656.24[2M+1]
中間体1-6:トリエチルアンモニウム(R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル(2-クロロフェニル)ホスフェート
1,2,4-トリアゾール(1.33g、19.3mmol)及びトリエチルアミン(2.69mL、19.3mmol)を、アセトニトリル(30mL)中の2-クロロフェニルホスホロジクロリダート(1.45mL、8.97mmol)の攪拌溶液に0℃で順次添加し、得られた混合物を室温に加温した。40分後、ピリジン(40mL)中の中間体1-1(3.90g、8.97mmol)の溶液をカニューレを介してゆっくり添加した。5時間後、トリエチルアミン(5.0mL)及び水(1.5mL)を順次添加した。25分後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加した。10分後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加し、水層をジクロロメタンで抽出した(4回)。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、中間体1-6を得た。
LCMS:623.3[M-C16N]
中間体1-7:(3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((R-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)(2-クロロフェニル)ホスフェート
1-(メシチルスルホニル)-3-ニトロ-1H-1,2,4-トリアゾール(4.02g、13.6mmol)、中間体1-3(3.00g、9.05mmol)、及び1-メチルイミダゾール(1.08mL、13.6mmol)を、ピリジン中の中間体1-6(5.92g、8.15mmol)の攪拌溶液に室温で順次添加した。4時間後、得られた混合物を0℃に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及びブラインを順次添加した。水層をジクロロメタンで抽出し(2×400mL)、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0%~100%酢酸エチル)によって精製して、中間体1-7を得た。
LCMS:938.5。
中間体1-5の代替的合成法-((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素
フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、12.8mL、13mmol)を、シリンジを介して、中間体1-7(4.00g、4.26mmol)、ピリジン(5.0mL)、水(5.0mL)、及びテトラヒドロフラン(35mL)の攪拌混合物に室温で添加した。2時間後、得られた混合物を0℃に冷却した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(15mL)及び水(10mL)を順次添加し、得られた混合物を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン及び水を順次添加し、水層のpHが3になるまで塩化水素水溶液(2.0M)を添加した。水層をジクロロメタンで抽出した(4回)。合わせた有機層を、ブライン及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液の混合液(pH=8、2回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~20%メタノール)によって精製して、中間体1-5を得た。LCMS:828.5。
実施例1:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(1)。
中間体1-5(0.15g、0.181mmol)を、THF(4mL)に溶解した。得られた溶液を氷浴中で冷却した。濃HCl水溶液(1.25mL、14.9mmol)を滴下して添加した。冷浴を除去し、反応物を激しく攪拌した。反応の進行をLC/MSによって監視した。中間体1-5の消費後、反応物を濃縮した。残渣をMeOH、DCMの混合物に取り、濃縮した。得られた残渣をDCMに取り、化合物1をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(12gの装填カートリッジ、24gのCombiflash(登録商標) HP Gold Column、100% DCM~20% MeOH/DCMの溶出液勾配)によって単離した。
H NMR(400MHz、ACN-d)δ7.85(s、1H)、7.35-7.17(m、5H)、6.96(d、J=4.6Hz、1H)、6.90(d、J=4.6Hz、1H)、4.81(d、J=5.3Hz、1H)、4.66-4.54(m、2
H)、4.37-4.31(m、1H)、4.22(t、J=5.5Hz、1H)、4.18-4.01(m、2H)、3.97-3.82(m、2H)、3.72-3.65(m、1H)、(qd、J=10.5、4.9Hz、2H)、3.41-3.34(m、2H)、1.50(pent、J=7.0Hz、2H)、1.37-1.20(m、30H)、0.92-0.86(m、3H)。
MS m/z=786.92[M-1],1572.67[2(M-1)]
中間体2-1:(R)-(2-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメトキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン
R-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オール(159mg、347μmol)(Bartolmas,T.;Heyn,T.;Mickeleit,M.;Fischer,A.;Reutter,W.;Kolb,M.J.Med.Chem.2005,48,6750)に記載されている)のテトラヒドロフラン(2.0mL)溶液を、カニューレを介して、水素化ナトリウム(鉱油中の60重量%分散液、46.6mg、1.22mmol)のテトラヒドロフラン(3.0mL)溶液の激しく攪拌混合物に、0℃で添加した。30分後、4-(ブロモメチル)-1,1’-ビフェニル(300mg、1.22mmol)を添加し、得られた混合物を室温に加温した。21時間後、飽和塩化アンモニウム水溶液(3.0mL)及び酢酸エチル(60mL)を順次添加した。有機層を水とブラインの混合物(2:1 v:v、30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0%~5%の酢酸エチル)によって精製して、中間体2-1を得た。
H NMR(400MHz、アセトニトリル-d)δ7.73-7.60(m、4H)、7.53-7.42(m、4H)、7.42-7.35(m、1H)、4.71(s、2H)、3.80-3.65(m、2H)、3.64-3.47(m、3H)、3.47-3.39(m、2H)、1.62-1.46(m、2H)、1.42-1.17(m、30H)、0.97-0.83(m、12H)、0.09(s、6H)。
中間体2-2:(S)-2-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメトキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール
フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、756μL、760μmol)を、室温でテトラヒドロフラン(3.0mL)中の中間体2-1(200mg、320μmol)の攪拌溶液にシリンジを介して添加した。85分後、飽和塩化アンモニウム水溶液(1.0mL)及びジエチルエーテル(30mL)を順次添加した。有機層を水(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0%~30%の酢酸エチル)によって精製して、中間体2-2を得た。
LCMS:533.4[M+Na]
中間体2-3:(R)-2-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメトキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピルビス(4-ニトロフェニル)ホスフェート
トリエチルアミン(10.8μL、77.8μmol)を、シリンジを介して、中間体2-2(33.1mg、64.8μmol)、4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(19.9mg、77.8μmol)、及びジクロロメタン(3.0mL)の攪拌混合物に0℃で添加した。60分後、得られた混合物を室温に加温した。30分後、4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(20.0mg、78.1μmol)、及びトリエチルアミン(20.0μL、143μmol)を順次添加した。60分後、4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(60.0mg、234μmol)及びトリエチルアミン(50.0μL、359μmol)を順次添加した。70分後、4-ニトロフェノール(150mg、1.08mmol)及びトリエチルアミン(200μL、1.43mmol)を順次添加した。50分後、ジエチルエーテル(60mL)及びクエン酸水溶液(10重量%、10mL)を順次添加した。有機層を水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~30%酢酸エチル)によって精製して、中間体2-3を得た。
LCMS:855.4[M+Na]
中間体2-4:(R)-2-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメトキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル(((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル)(4-ニトロフェニル)ホスフェート
中間体2-3(190mg、228μmol)、中間体1-3(75.6mg、228μmol)、塩化マグネシウム(217mg、2.28mmol)、及びテトラヒドロフラン(2.5mL)の激しく攪拌混合物を、50℃に加熱した。5分後、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(397μL、2.28mmol)を、シリンジを介して1分間かけて加えた。60分後、得られた混合物を室温に冷却し、クエン酸(726mg)、水酸化ナトリウム水溶液(2.0M、4mL)、及び水(10mL)の混合物を添加した。酢酸エチル(60mL)を添加し、有機層を水とブラインの混合物(2:1 v:v、30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中、0~4.5%メタノール)によって精製して、中間体2-4を得た。
LCMS:1025.5。
実施例2:(R)-2-[1,1’-ビフェニル]-4-イルメトキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル(((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル)リン酸水素
水酸化ナトリウム水溶液(2.0M、276μL、552μmol)を、テトラヒドロフラン(1.8mL)中の中間体2-4(162mg、158μmol)の激しく攪拌した溶液に、シリンジを介して室温で添加し、得られた混合物を50℃に加熱した。60分後、水酸化ナトリウム水溶液(2.0M、150μL、300μmol)をシリンジで添加した。150分後、得られた混合物を室温に冷却した。塩化水素水溶液(2.0M、400μL)と、クエン酸(706mg)、水酸化ナトリウム水溶液(2.0M、3.67mL)、塩化水素水溶液(2.0M、1.83mL)、水(5mL)、及びブライン(10mL)の混合物とを、順次添加した。水層をジクロロメタンで抽出し(3×30mL)、合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(2.0mL)に溶解し、室温で激しく攪拌した。濃塩化水素(625μL、7.5mmol)をシリンジで添加した。165分後、クエン酸(706mg)、水酸化ナトリウム水溶液(2.0M、1.83mL)、水(15mL)、水酸化ナトリウム水溶液(6.0M、250μL)、及びブライン(10mL)の混合物を添加した
。水層を、ジクロロメタン及び酢酸エチルの混合物(2:5 v:v,70mL)、酢酸エチル(2×50mL)、及びテトラヒドロフラン(2×50mL)で順次抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相分取HPLC(2-プロパノール/水)によって精製して、化合物2を得た。
H NMR(400MHz、DMSO-d-メタノール-d)δ7.92(s、1H)、7.63(d、J=7.5Hz、2H)、7.59(d、J=8.1Hz、2H)、7.48-7.28(m、5H)、6.91(d、J=4.5Hz、1H)、6.85(d、J=4.8Hz、1H)、4.68-4.52(m、3H)、4.39-3.25(m、11H)、1.54-0.99(m、32H)、0.85(t、J=6.6Hz、3H)。LCMS:864.0。
中間体3-1:(S)-2-(シクロへキシルメトキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール
激しく攪拌した(S)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1,2-ジオール(250mg、726μmol)、シクロヘキサンカルバルデヒド(92.3μL、762μmol)、4-メチルベンゼンスルホン酸一水和物(13.8mg、72.6μmol)、無水硫酸マグネシウム(162mg,1.34mmol)、及びジクロロメタン(3.0mL)の混合物を、60℃に加熱した。80分後、得られた混合物を室温に冷却し、炭酸カリウム(101mg、726μmol)を添加した。10分後、得られた混合物をセライトを通して濾過し、濾過ケーキをジクロロメタン(8mL)で抽出した。合わせた濾液を攪拌し、-40℃に冷却した。水素化ジイソブチルアルミニウム溶液(トルエン中1.0M、5.80mL、5.8mmol)をシリンジを介して添加し、得られた混合物を145分かけて-10℃に加温した。得られた混合物を室温に加温した。22時間後、メタノール(2.0mL)をシリンジでゆっくり添加した。水(50mL)及び塩化水素水溶液(2.0M、20mL)を順次加え、水層をジクロロメタン(2×60mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~10%酢酸エチル)によって精製して、中間体3-1を得た。
実施例3:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(シクロへキシルメトキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素
化合物3を、(S)-2-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメトキシ)-3-(
オクタデシルオキシ)プロパン-1-オールの代わりに(S)-2-(シクロヘキシルメトキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オールを使用して、化合物2と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz、DMSO-d-メタノール-d)δ7.94(s、1H)、6.93(d、J=4.5Hz、1H)、6.84(d、J=4.5Hz、1H)、4.65(d、J=4.9Hz、1H)、4.31-3.06(m、13H)、1.72-1.00(m、43H)、0.86(t、J=6.7Hz、3H)。31P NMR(162MHz、DMSO-d)δ-1.13(s、1P)。LCMS:794.1。
中間体4-1:(S)-2-(シクロへキシルメトキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール
中間体4-1を、4-(ブロモメチル)-1,1’-ビフェニルの代わりに2-(ブロモメチル)ナフタレンを使用して、中間体2-4と同様の方法で合成した。
実施例4:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(ナフタレン-2-イルメトキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(4)。
水酸化ナトリウム水溶液(2.0M、800μL、1.6mmol)を、テトラヒドロフラン(1.8mL)中の中間体4-1(250mg、250μmol)の激しく攪拌した溶液に、シリンジを介して室温で添加し、得られた混合物を56℃に加熱した。186分後、得られた混合物を室温に冷却した。塩化水素水溶液(2.0M、800μL)と、クエン酸(706mg)、水酸化ナトリウム水溶液(2.0M、1.83mL)、水(5mL)、及びブライン(10mL)の混合物とを順次添加した。水層を2-メチルテトラヒドロフラン(2×30mL)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(1.2mL)に溶解し、室温で激しく攪拌した。濃塩化水素(250μL、3.0mmol)をシリンジで添加した。165分後、トリエチルアミン(600μL)をシリンジを介して添加し、得られた混合物を逆相分取HPLC(2-プロパノール/水)によって精製して、化合物4をトリ
エチルアンモニウム塩として得た。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.86(s、1H)、7.84-7.75(m、4H)、7.52-7.40(m、3H)、7.00(d、J=4.6Hz、1H)、6.88(d、J=4.6Hz、1H)、4.86-4.71(m、3H)、4.35(t、J=4.5Hz、1H)、4.25(t、J=5.4Hz、1H)、4.23-4.11(m、1H)、4.07(dt、J=11.4、4.6Hz、1H)、3.92(hept、J=5.4Hz、2H)、3.83-3.75(m、1H)、3.52(qd、J=10.7、5.1Hz、2H)、3.40(t、J=6.5Hz、2H)、3.22(q、J=7.3Hz、6H)、1.60-1.18(m、41H)、0.97-0.86(m、3H)。LCMS:838.1。
中間体5-1:(R)-3-(ヘキサデシルオキシ)-2-ヒドロキシプロピル4-メチルベンゼンスルホネート
(R)-オキシラン-2-イルメチル4-メチルベンゼンスルホネート(507mg、2.22mmol)及び1-ヘキサデカノール(547mg、2.26mmol)をDCM(10mL)に溶解し、数滴のトリフルオロボランエーテラートで処理した。得られた溶液を18時間攪拌し、その時点で溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣をヘキサンから沈殿させて中間体5-1を得た。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ。7.83(d、J=8.0Hz、2H)、7.38(d、J=8.0Hz、2H)、4.21-3.90(m、2H)、3.55-3.26(m、3H)、2.48(s、3H)、1.53(s、3H)、1.28(s、28H)、0.90(t、J=6.6Hz、3H)。
MS m/z=471.0
中間体5-2:(R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル4-メチルベンゼンスルホネート
中間体5-1(216mg、0.459mmol)をジオキサン(4mL)に溶解し、ベンジル2,2,2-トリクロロエタンイミデート(0.175mL、0.942mmol)で処理し、続いて数滴のトリフルオロメタンスルホン酸で処理した。反応混合物を90分間攪拌し、その時点で追加のベンジル2,2,2-トリクロロエタンイミデート(0.1mL、0.538mol)及び数滴のトリフルオロメタンスルホン酸を添加した。反応混合物を18時間攪拌し、その時点で追加のベンジル2,2,2-トリクロロエタンイミデート(0.2mL、1.08mmol)及び数滴のトリフルオロメタンスルホン酸を添加した。反応混合物を90分間攪拌し、その時点で反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。中間体5-2を、得られた残渣からシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって単離した(0~20%EtOAc:ヘキサン溶出液勾配)。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ。7.81(d、J=8.3Hz、2H)、7.45-7.24(m、7H)、4.22(dd、J=10.4、4.1Hz、1H)、4.11(dd、J=10.4、5.8Hz、1H)、3.78(qd、J=5.5、4.1Hz、1H)、3.48(dd、J=5.3、4.1Hz、2H)、3.38(t、J=6.7Hz、2H)、2.46(s、3H)、1.51(t、J=6.7Hz、2H)、1.29(s、28H)、0.91(t、J=6.7Hz、3H)。
中間体5-3:(S)-2-(ベンジルオキシ)-3-(ヘキサデシルオキシ)プロパン-1-オール
中間体5-2(257mg、0.458mmol)をDMSO(10mL)に溶解し、亜硝酸ナトリウム(976mg、14.1mmol)で処理し、次いで40℃に18時間加熱し、この時点で反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンに抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。中間体5-3を、得られた残渣からシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって単離した(0~25%EtOAc:ヘキサン溶出液勾配)。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ。7.47-7.22(m、5H)、4.74(d、J=11.8Hz、1H)、4.65(d、J=11.8Hz、1H)、3.78(q、J=6.2Hz、1H)、3.69(dq、J=6.4、4.8Hz、2H)、3.62(dd、J=10.0、4.7Hz、1H)、3.56(dd、J=10.0、5.2Hz、1H)、3.46(td、J=6.7、1.6Hz、2H)、2.22(d、J=20.1Hz、1H)、1.59(p、J=6.7Hz、2H)、1.28(s、28H)、0.94-0.87(m、3H)。
MS m/z=406.9
中間体5-4:(R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(ヘキサデシルオキシ)プロピルビス(4-ニトロフェニル)ホスフェート
中間体5-3(21.0mg、0.0516mmol)をDCM(2mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.0300mL、0.215mmol)及び4-ニトロフェニルジクロロホスフェート(46.0mg、0.180mmol)で処理した。反応混合物を30分間攪拌し、その時点で追加のトリエチルアミン(0.0500mL、0.359mmol)及び4-ニトロフェニルジクロロホスフェート(100mg、0.391mmol)を加え、攪拌を1時間続けた。その後、トリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)及び4-ニトロフェノール(160mg、1.15mmol)を加え、攪拌を20分間続け、その時点で反応混合物をジエチルエーテルで希釈し、濾過して固体を除去し、濾液を減圧下で蒸発させた。中間体5-4を、得られた残渣からシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって単離した(0~20%EtOAc:ヘキサン溶出液勾配)。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ。8.26-8.10(m、4H)、7.45-7.21(m、9H)、4.68(d、J=11.5Hz、1H)、4.64-4.53(m、2H)、4.45(ddd、J=10.8、8.4、5.5Hz、1H)、3.86(ddt、J=5.0、3.3、1.7Hz、1H)、3.60(dd、J=10.1、4.9Hz、1H)、3.54(dd、J=10.1、6.5Hz、1H)、3.44(t、J=6.7Hz、2H)、1.56(t、J=7.0Hz、2H)、1.27(d、J=2.9Hz、28H)、0.90(t、J=6.8Hz、3H)。
31P NMR(162MHz、クロロホルム-d)δ。13.36(t、J=7.9Hz)。
中間体5-5:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル)(4-ニトロフェニル)ホスフェート
中間体5-4(39.0mg、0.0545mmol)及び中間体1-3(19.5mg、0.0589mmol)をTHF(2mL)に溶解し、塩化マグネシウム(28.0mg、0.294mmol)で処理した。得られた溶液を50℃で、15分間攪拌し、その時点で、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.0500mL、0.287mmol)を添加し、更に2時間50℃で攪拌を続けた。溶媒を減圧下で除去し、中間体5-5を、得られた残渣からシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって単離した(0~5%MeOH:DCM溶出液勾配)。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ。8.00-7.81(m、3H)、7.37-7.26(m、5H)、7.19(dd、J=15.2、9.0Hz、2H)、6.99(dd、J=7.6、4.6Hz、1H)、6.60(t、J=4.9Hz、1H)、5.77(s、2H)、5.46(dd、J=15.5、6.9Hz、1H)、4.94(ddd、J=11.3、6.9、4.3Hz、1H)、4.72-4.30(m、6H)、4.31-4.19(m、1H)、3.86-3.72(m、1H)、3.61-3.45(m、2H)、3.42(t、J=6.7Hz、2H)、1.77(s、3H)、1.55(t、J=6.9Hz、2H)、1.40(d、J=3.8Hz、3H)、1.27(s、28H)、0.90(t、J=6.7Hz、3H)。
31P NMR(162MHz、クロロホルム-d)δ。7.24(q、J=7.2Hz)、-7.60(q、J=7.4Hz)。
MS m/z=921.6
実施例5:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(5)
中間体5-5(13.0mg、0.0141mmol)をTHF(1mL、THF)に溶解し、NaOHの2M水溶液(0.075mL、0.15mmol)で処理し、50℃に加熱した。反応溶液を2時間攪拌し、その時点で、反応フラスコを氷浴中に置き、濃HCl水溶液で酸性化した。反応溶液を室温に温め、18時間攪拌し、その時点でトリエチルアミンを黄色が持続するまで滴定し、その時点で溶媒を減圧下で除去した。得られた残渣を、4:1のMeOH:ジオキサンに取り、化合物5を、トリエチルアンモニウム塩として、分取HPLCによって単離した(60~100%水:i-PrOH溶出液勾配)。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ。7.91(s、1H)、7.35-7.19(m、5H)、6.90(d、J=4.5Hz、1H)、6.85(d、J=4.6Hz、1H)、4.65-4.51(m、3H)、3.95(dd、J=6.4、4.9Hz、1H)、3.75(s、2H)、3.64(dd、J=5.8、4.1Hz、1H)、3.49-3.26(m、6H)、3.17-3.04(m、7H)、1.45(t、J=6.8Hz、2H)、1.31-1.14(m、34H)、0.89-0.81(m、3H)。
MS m/z=760.2
実施例6:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(ヘプタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素
化合物6は、1-ヘキサデカノールの代わりに1-ヘプタデカノールを使用して、化合物5と同様の方法で、トリエチルアンモニウム塩として合成した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.91(s、1H)、7.35-7.18(m、5H)、6.90(d、J=4.6Hz、1H)、6.84(d、J=4.4Hz、1H)、4.57(d、J=7.5Hz、1H)、4.18-3.12(m、13H)、3.09(q、J=7.3Hz、6H)、1.45(p、J=6.9Hz、2H)、1.32-1.13(m、37H)、0.85(t、J=6.6Hz、3H)。
MS m/z=774.0。
実施例7:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(ノナデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(7)。
化合物7は、1-ヘキサデカノールの代わりに1-ノナデカノールを使用して、化合物5と同様の方法で、トリエチルアンモニウム塩として合成した。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ。7.91(s、1H)、7.36-7.20(m、5H)、6.90(d、J=4.5Hz、1H)、6.84(d、J=4.5Hz、1H)、4.64-4.50(m、3H)、3.94(dd、J=6.5、4.9Hz、1H)、3.83(q、J=5.9Hz、1H)、3.72(t、J=5.7Hz、2H)、3.67-3.59(m、1H)、3.49-3.28(m、8H)、3.16-3.02(m、5H)、1.44(q、J=6.7Hz、2H)、1.23(d、J=5.8Hz、32H)、1.17(t、J=7.3Hz、9H)、0.89-0.81(m、3H)。
MS m/z=802.2
実施例8:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(イコシルオキシ)プロピル)リン酸水素
化合物8は、1-ヘキサデカノールの代わりに1-イコサノールを使用して、化合物5と同様の方法で、トリエチルアンモニウム塩として合成した。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ。7.91(s、1H)、7.35-7.18(m、5H)、6.90(d、J=4.5Hz、1H)、6.85(d、J=4.5Hz、1H)、4.64-4.51(m、3H)、4.15(t、J=5.2Hz、1H)、3.94(dd、J=6.5、4.9Hz、1H)、3.85(d、J=5.7Hz、1H)、3.74(d、J=6.1Hz、2H)、3.66-3.27(m、7H)、3.13(td、J=3.2、1.6Hz、2H)、3.08(t、J=7.3Hz、3H)、1.31-1.14(m、45H)、0.89-0.81(m、3H)。
MS m/z=816.2
中間体9-1:(S)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1,2-ジオール[1-O-オクタデシル-sn-グリセロール]
ベンゼン(100mL)中の(R)-(-)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-メタノール(6.68g、50.6mmol)、粉末水酸化カリウム(10g、178mmol)、及び1-ブロモオクタデカン(16.9g、50.6mmol)の混合物を、共沸蒸留によって形成された水を除去しながら、還流下で15時間攪拌した。次いで反応混合物を室温に冷却し、濾過し、次いで溶媒の体積を半分に減少させた。水(100mL)を加え、次いで混合物をジエチルエーテル(3×100mL)で抽出し、合わせた有機相を合わせ、NaSOで乾燥させ、濾過し、次いで溶媒を減圧下で除去して中間体を得た。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ4.29(p、J=6.0Hz、1H)、4.08(dd、J=8.3、6.4Hz、1H)、3.75(dd、J=8.2、6.4Hz、1H)、3.60-3.37(m、4H)、1.58(q、J=7.1Hz、2H)、1.45(s、3H)、1.39(s、3H)、1.27(s、30H)、0.90(t、J=6.7Hz、3H)。
メタノール(80mL)中の上記粗中間体(5g、13mmol)の溶液に、2MのHCl溶液(13mL、26mmol)を加え、溶液を4時間加熱還流した。室温に冷却した後、混合物を水に注ぎ、有機層をエーテルで抽出し、NaSOで乾燥させ、溶媒を真空下で除去して小さな体積を得、生成物をヘキサンから沈殿させて、中間体9-1を得た。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ3.93-3.84(m、1H)、3.79-3.64(m、2H)、3.61-3.42(m、4H)、1.59(q、J=6.9Hz、2H)、1.28(s、30H)、0.96-0.84(m、3H)。
中間体9-2:1-O-オクタデシル-3-O-tert-ブチルジメチルシリル-sn-グリセロール
ピリジン(45mL)、CHCl(5mL)、及びDMF(5mL)の混合物中の(S)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1,2-ジオール(3g、8.71mmol)及びイミダゾール(120mg、0.75mmol)の溶液に、tert-ブチルクロロジメチルシラン(1.44g、9.58mmol)を、0℃で添加した。室温で5時間攪拌した後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、次いでCHClで抽出し、NaSOで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の0~30%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ3.93-3.77(m、1H)、3.73-3.60(m、2H)、3.53-3.38(m、4H)、1.72-1.48(m、2H)、1.27(s、30H)、1.01-0.83(m、12H)、0.11(d、J=11.7Hz、6H)。
中間体9-3:(R)-4-(((1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル
NaH(60%の油分散液、143mg、3.74mmol)をTHF(8mL)に懸濁し、0℃に冷却した。THF(3mL)中の1-O-オクタデシル-3-O-tert-ブチルジメチルシリル-sn-グリセロール(350mg、0.763mmol)の溶液を、30秒かけて添加した。0℃で30分後、THF(3mL)中の4-(ブロモメチル)ベンゾニトリル(493mg、2.52mmol)の溶液を添加した。混合物を、室温で16時間攪拌した。反応物を、水(15mL)でクエンチした。混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の0~30%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.77-7.58(m、2H)、7.58-7.42(m、2H)、4.79(s、1H)、4.50(m、2H)、3.86-3.34(m、6H)、1.58(m、2H)、1.27(m、30H)、0.91(m、12H)、0.07(s、6H)。
中間体9-4:(S)-4-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル
0℃のTHF(3.6mL)中のシリル保護化合物9-3(480mg、0.836mmol)の溶液に、THF中の1MのTBAF(1mL、1mmol)を添加し、1時間攪拌した。それを水(3mL)で希釈し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×5mL)で洗浄し、ブラインを乾燥させ(NaSO)、蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0%~60%の酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物を得た。
H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ7.81(d、J=1.8Hz、1H)、7.79(d、J=1.9Hz、1H)、7.54(q、J=8.1Hz、2H)、4.81-4.62(m、3H)、3.60-3.39(m、6H)、1.46(q、J=6.7Hz、2H)、1.23(m、30H)、0.95-0.72(m、3H)。
中間体9-5:tert-ブチル(7-((3aR,4R,6R,6aR)-6-((((2-クロロフェノキシ)((R)-2-((4-シアノベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート
無水THF(0.4mL)中の1,2,4-トリアゾール(43mg、0.62mmol)及びトリエチルアミン(87μL、0.62mmol)の溶液に、THF(0.4mL)中の2-クロロフェニルジクロロホスフェート(76mg、0.31mmol)の溶液を添加した。混合物を30分間攪拌し、次いで濾過した。濾液に、追加のTHF(1.2mL)、ヌクレオシド(100mg、0.232mmol)、及び1-メチルイミダゾール(26mg、0.31mmol)を順次添加した。1時間後、(S)-4-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル(107mg、0.232mmol)を混合物に加え、室温で一晩攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(CHCl中0~15%のMeOH)により精製して、化合物(136mg、55%)を得た。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ8.35-8.10(m、1H)、7.65(d、2H)、7.58(m、1H)、7.49(d、J=8.0Hz、2H)、7.46-7.31(m、2H)、7.23-7.00(m、3H)、5.53-5.23(m、1H)、5.06-4.10(m、6H)、3.91-3.26(m、5H)、1.77(m、2H)、1.59(s、6H)、1.47(s、9H)、1.27(s、30H)、0.89(t、J=6.7Hz、3H)。
31P NMR(162MHz、クロロホルム-d)δ-6.94(m)。
実施例9:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((4-シアノベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(9)
上記中間体(130mg、0.122mmol)をTHF(2.5mL)に溶解し、0.5NのNaOH(0.9mL、3.6当量)を添加した。混合物を50℃で4時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。中間体が消費された後、混合物を0℃で、1NのHClにより中和した。混合物を、pH3の緩衝溶液及びブラインで希釈し、DCMとMeOHとの混合物で2回抽出した。合わせた有機相を合わせ、無水NaSO上で乾燥
させ、濾過し、蒸発させて、残渣を得た。
残渣を、THF(0.6mL)中に溶解させた。得られた溶液を氷浴中で冷却した。濃HCl水溶液(0.12mL)を添加した。冷浴を除去し、反応物を3時間激しく攪拌した。混合物をNaCOで中和し、MeOHで希釈し、濾過した。濾液を蒸発させて残渣を得て、これを分取HPLC(Geminiカラム、HO中50~100%のイソプロパノール)により精製して、化合物9を得た。
H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.07-8.21(d、1H)、7.63(dd、J=8.2、1.7Hz、2H)、7.53(dd、J=10.5、8.2Hz、2H)、7.31(dd、J=7.4、4.8Hz、1H)、7.21(dd、J=14.6、4.8Hz、1H)、4.85-4.65(m、3H)、4.44-4.31(m、1H)、4.29-4.18(m、2H)、4.18-3.86(m、4H)、3.85-3.37(m、5H)、1.62(s、4H)、1.59-1.48(m、2H)、1.42-1.20(m、30H)、0.92(t、J=6.8Hz、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ0.16。
実施例10:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(10)
化合物10を、4-シアノベンジルブロミドの代わりに4-メトキシベンジルブロミドを使用して、化合物9と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.93(m、2H、1 プロトン
O交換可能)、7.26-7.18(m、2H)、6.90(d、J=4.5Hz、1H)、6.85(m、3H)、6.34(d、J=6.1Hz、1H、DO交換可能)、4.64(t、J=5.3Hz、1H)、4.55-4.41(m、2H)、4.30-4.05(m、2H)、4.06-3.78(m、5H)、3.72(s、3H)、3.70-3.59(m、1H)、1.43(t、J=6.9Hz、2H)、1.22(d、J=7.9Hz、30H)、0.93-0.78(m、3H)。
31P NMR(162MHz、DMSO-d)δ-1.09。
実施例11:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-3-(オクタデシルオキシ)-2-((4-トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)プロピル)リン酸水素(11)
化合物11を、4-シアノベンジルブロミドの代わりに4-トリフルオロメチルベンジルブロミドを使用して、化合物9と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.92(m、3H、2プロトン DO交換可能)、7.66(d、J=8.1Hz、2H)、7.54(d、J=8.0Hz、2H)、6.90(d、J=4.5Hz、1H)、6.84(d、J=4.5Hz、1H)、6.35(d、J=6.0Hz、1H、DO交換可能)、4.75-4.59(m、3H)、4.17(m、2H)、3.94(m、4H)、3.70(m、1H)、3.44(m、4H)、1.42(m、2H)、1.21(m、30H)、0.93-0.79(m、3H)。
31P NMR(162MHz、DMSO-d)δ-1.10(m)。
中間体12-1:(R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル(2-クロロフェニル)ホスフェートトリエチルアンモニウム
2-クロロフェニルホスホロジクロリダート(2.2g、8.97mmol)をアセトニトリル(30mL)に溶解し、0℃に冷却した。この溶液に、1,2,4-トリアゾール(1.33g、19.3mmol)、続いてTEA(2.69mL、19.3mmol)をゆっくり添加した。冷却浴を除去し、室温で45分間攪拌した。攪拌混合物に、ピリジン(40mL)中の(S)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール(3.9g、8.97mmol)の溶液をゆっくり添加し、室温で4時間攪拌した。混合物に、TEA(2.69mL)、続いて水(1.5mL)を添加し、25分間攪拌し、次いで、飽和NaHCO(20mL)を添加し、更に10分間攪拌した。反応混合物を、飽和NaHCOで希釈し、次いでDCMで抽出した(2×100mL)。合わせた有機層を水、ブライン及び飽和NaHCOの1:1:1混合物(180mL)で洗浄した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、トルエンと共蒸発させ(50mL×2)、高真空下で乾燥させた。粗生成物を5%のMeOH/DCMに溶解し、220 gゴールドカラムに充填し、0~40%のMeOHで溶出した。生成物は20%MeOH/DCMで、2つのブロードピーク(ピークストリーク長)として溶出し、純粋な画分(TLC/LCMSにより確認)を合わせ、濃縮して中間体12-1を得
た。
MS m/z=625.4[M+1]
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ9.90(s、1H)、7.62(dd、J=8.4、1.4Hz、1H)、7.39-7.22(m、6H)、7.15(td、J=8.3、7.8、1.7Hz、1H)、6.94(td、J=7.7、1.5Hz、1H)、4.56(d、J=2.4Hz、2H)、4.17-4.05(m、1H)、3.89-3.74(m、2H)、3.69-3.59(m、1H)、3.47-3.26(m、6H)、3.04(qd、J=7.2、4.5Hz、5H)、1.43(q、J=6.6Hz、2H)、1.23(d、J=2.6Hz、32H)、1.16(t、J=7.3Hz、9H)、0.90-0.81(m、3H)。
31P NMR(162MHz、DMSO-d)δ-5.82。
中間体12-2:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)(2-クロロフェニル)ホスフェート。
中間体12-1(3.0g、9.05mmol)を、ピリジン(80mL)に溶解した。この溶液に、1-(メシチレン-2-スルホニル)-3-ニトロ-1,2,4-トリアゾール(4.02g、13.6mmol)、続いて中間体1-3(3.0g、9.05mmol)を添加した。この溶液にNMI(1.12mL、13.6mmol)を添加し、反応物を室温で4時間攪拌した。反応物を氷浴中で冷却し、飽和NaHCO水溶液をゆっくり添加することによってクエンチした。水層を、水、飽和NaHCO水溶液、及びブラインの1:1:1混合物で希釈した。水層をDCMで抽出し(2×400mL)、合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、これを濾過によって除去した。濾液を濃縮し、中間体12-2をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(220gのCombiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%のEtOAc/ヘキサンの溶出液勾配)によって単離した。
MS m/z=938.3[M+1]
中間体12-3:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)(2-クロロフェニル)ホスフェート。
中間体12-2(0.5g、0.533mmol)を、THF(20mL)に溶解した。この溶液に濃HCl(3.32mL、50.6mmol)を、0℃で滴下して添加した。反応物を加温し、室温で4時間攪拌した。完了したら、反応物を濃縮し、残渣をTHF(2×30mL)及びDCM(2×30mL)で共蒸発させた。得られた残渣をDCMに取り、中間体12-3をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40gのCombiflash(登録商標) HP Gold Column、0~40%のMeOH/DCMの溶出液勾配)によって単離した。
MS m/z=898.4[M+1]
中間体12-4:(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(((((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)(2-クロロフェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-5-シアノ-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イルイソブチレート。
中間体13-4:(2R,3R,4R,5R)-2-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-(((((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)(2-クロロフェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-シアノテトラヒドロフラン-3,4-ジイルビス(2-メチルプロパノエート)。
DCM(10mL)中の、中間体12-3(0.5g、0.557mmol)、2-メチルプロパン酸(98.1mg、1.11mmol)、及びEDCI(0.427mg、2.23mmol)の混合物に、DMAP(0.272mg、2.23mmol)を一度に加えた。得られた混合物を室温で1.2時間攪拌した。反応物をDCMで希釈し、水、続いて飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、高真空下で乾燥させた。得られた粗残渣は、中間体12-4及び中間体13-4を含有しており、LCMSによって同じにされ、次のステップに使用した。
中間体12-4:MS m/z=968.5[M+1]
中間体13-4:MS m/z=1038.7[M+1]
実施例12:(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(((((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)(ヒドロキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)
-5-シアノ-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イルイソブチレート(12)。
実施例13:(2R,3R,4R,5R)-2-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-(((((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)(ヒドロキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-シアノテトラヒドロフラン-3,4-ジイルビス(2-メチルプロパノエート)(13)。
中間体12-4及び中間体13-4の粗混合物(0.5g、0.451mmol)を、THF(10.2mL)に溶解し、ピリジン(1.25mL)、続いて水(1.25mL)を添加した。得られた透明な均質溶液に、THF中のTBAFの1M溶液(1.8mL、0.43mmol)を添加した。反応物を室温で3時間攪拌した。反応が完了すると、LCMSによって同じにされ、反応物を氷浴中で冷却し、飽和NaHCO水溶液(5mL)でクエンチした。反応物を濃縮して大部分の揮発性物質を除去し、DCMと水との間で分配した。攪拌溶液に2NのHClを滴下により添加してpHを約3になるように調整し、DCMで抽出した(2×100mL)。合わせた有機相をブラインで一度洗浄し(そのpHが8になるように飽和NaHCO水溶液で調整した)、NaSOで乾燥させ、これを濾過によって除去した。濾液を濃縮し、粗生成物をMeOH/ジオキサン/水の混合物(約6:1:0.1mL)に溶解し、超音波処理して溶解を完了させ、濾過し、分取HPLC(Gemini、10uM、NX-C18、110Å250×30mmのカラム、60~100%のアセトニトリル/水で16分、及び100%アセトニトリルで16分の勾配)によって精製して、化合物12及び13を得た。
化合物12
MS m/z=858.5[M+1]
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ8.05(s、1H)、7.28(s、5H)、6.94(d、J=4.6Hz、1H)、6.64(d、J=4.7Hz、1H)、6.27(d、J=5.9Hz、1H)、5.61(s、2H)、5.53(dd、J=5.9、4.2Hz、1H)、4.65(q、J=4.1Hz、1H)、4.41(qd、J=12.3、4.1Hz、2H)、4.28-4.03(m、1H)、4.02-3.84(m、1H)、3.87-3.59(m、2H)、3.58-3.22(m、1H)、2.80-2.48(m、3H)、1.48(d、J=32.7Hz、2H)、1.39-1.04(m、38H)、0.93(dt、J=23.4、7.1Hz、3H)。
化合物13
MS m/z=928.5[M+1]
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.87(s、1H)、7.34-7.17(m、5H)、6.92(s、2H)、6.90(d、J=4.8Hz,1H)、6.68(d、J=4.7Hz、1H)、6.23(d、J=6.0Hz、1H)、5.46(dd、J=6.0、4.2Hz、1H)、5.08(t、J=2.8Hz、1H)、4.72-4.49(m、2H)、4.30(qd、J=10.9、4.5Hz、1H)、4.19(ddd、J=11.9、7.8、4.2Hz、1H)、4.06(dq、J=12.9、6.7Hz、1H)、3.75(td、J=8.7、8.1、3.2Hz、2H)、3.65(dt、J=11.6、3.0Hz、1H)、3.57-3.41(m、1H)、3.40-3.25(m、1H)、3.24-3.13(m、1H)、2.74-2.58(m、2H)、1.53-1.35(m、3H)、1.32-1.21(m、36H)、1.21-1.15(m、7H)、0.90(t、J=6.7Hz、3H)。
中間体14-0:(2R)-1-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-オクタデコキシ(octadecoxy)-プロパン-2-オール
ジクロロメタン(2mL)中の塩化t-ブチルジメチルシリル(350mg、2.32mmol)の溶液を、ジクロロメタン(5mL)中の、(2S)-3-オクタデコキシプロパン(octadecoxypropane)-1,2-ジオール(500mg、1.45mmol)、
及びイミダゾール(198mg、2.90mmol)の溶液に、0℃で1分間かけて添加した。2時間後、氷浴を除去した。3時間後、反応物を水(5mL)で洗浄した。水層をジクロロメタン(10mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0~30% 酢酸エチル/ヘキサン)に供した。生成物を含む画分を合わせ、減圧下で溶媒を除去し、中間体14-0を得た。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ3.83(p、J=5.4Hz、1H)、3.74-3.62(m、2H)、3.50-3.42(m、4H)、1.58(q、J=7.0Hz、2H)、1.27(m、30H)、0.91(m、12H)、0.09(s、6H)。
中間体14-1:tert-ブチル-[(2R)-2-[(3,4-ジフルオロフェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロポキシ]-ジメチル-シラン
鉱油中60%の水素化ナトリウム分散液(53.4mg、1.39mmol)を、テトラヒドロフラン(5mL)に懸濁し、0℃に冷却した。テトラヒドロフラン(2mL)中の14-0の溶液(320mg、0.697mmol)を、30秒間かけて加えた。30分後、テトラヒドロフラン(2mL)中の4-(ブロモメチル)-1,2-ジフルオロ-ベンゼン(178μL、1.39mmol)の溶液を添加した。氷浴を除去した。16時間後、TLC(15%酢酸エチル/ヘキサン)により反応が完了したと判断した。反応物を、0℃の水(10mL)でクエンチした。混合物を、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0~20%の酢酸エチル/ヘキサン、ELSD検出を用いる)に供した。生成物を含む画分を合わせ、減圧下で溶媒を除去し、中間体14-1を得た。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.25(dd、J=7.4、4.8Hz、1H)、7.18-7.03(m、2H)、4.67(s、2H)、3.71(d、J=6.0Hz、2H)、3.63(p、J=5.3Hz、1H)、3.56(dd、J=10.3、4.2Hz、1H)、3.50(dd、J=10.3、5.8Hz、1H)、3.45(t、J=6.8Hz、2H)、1.58(q、J=7.2Hz、2H)、1.27(s、30H)、0.91(d、J=5.7Hz、12H)、0.08(s、6H)。
19F NMR(376MHz、クロロホルム-d)δ-138.62--138.83(m)、-140.54--140.77(m)。
中間体14-2:(2S)-2-[(3,4-ジフルオロフェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロパン-1-オール
テトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウムの溶液(0.995mL、0.995mmol)を、テトラヒドロフラン(5mL)中の中間体14-1の溶液(194mg、0.332mmol)に添加した。45分後、反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈した。有機層を水(3×5mL)及びブライン(5mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0~20%の酢酸エチル/ヘキサン、ELSDを用いる)に供した。生成物を含む画分を合わせ、減圧下で溶媒を除去し、中間体14-2を得た。
中間体14-3:[(2R)-2-[(3,4-ジフルオロフェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]ビス(4-ニトロフェニル)ホスフェート
ジクロロメタン(2mL)中の中間体14-2(143mg、0.304mmol)の溶液を、ジクロロメタン(5mL)中の4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(93.5mg、0.365mmol)の溶液に、0℃で添加した。トリエチルアミン(106μL、0.761mmol)を添加した。5分後、浴を除去した。2時間後、4-ニトロフェノール(59.3mg、0.426mmol)を添加した。1時間後、反応物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(2×5mL)及びブライン(5mL)で洗浄した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0~50%の酢酸エチル/ヘキサン)に供した。生成物を含む画分を合わせ、減圧下で溶媒を除去し、中間体14-3を得た。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ8.30-8.19(m、4H)、8.13(d、J=9.1Hz、0.41H)、7.46-7.35(m、4H)、7.23-7.14(m、1H)、7.10(dt、J=10.1、8.1Hz、1H)、7.04-6.95(m、1H)、4.63-4.51(m、3H)、4.42(m、1H)、3.83(m、1H)、3.55(m、2H)、3.43(t、J=6.6Hz、2H)、1.55(q、J=6.8Hz、2H)、1.26(m、30H)、0.89(t、J=6.7Hz、3H)。
19F NMR(376MHz、クロロホルム-d)δ-137.88(ddd、J=21.0、11.1、8.0Hz)、-139.15--139.37(m)。
31P NMR(162MHz、クロロホルム-d)δ-13.10(t、J=8.0Hz)。
中間体14-4:[(3aR,4R,6R,6aR)-4-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチル-6,6a-ジヒドロ-3aH-フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル]メチル[(2R)-2-[(3,4-ジフルオロフェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル](4-ニトロフェニル)ホスフェート
テトラヒドロフラン(5mL)中の、中間体14-3(52.2mg、0.0658mmol)及び中間体1-3(20.7mg、0.0625mmol)の溶液に、塩化マグ
ネシウム(31.3mg、0.329mmol)を添加した。混合物を50℃で15分間攪拌した。混合物を短時間冷却し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.057mL、0.329mmol)を添加した。2分後、反応物を水(5mL)及びブライン(5mL)でクエンチした。混合物を2-メチルテトラヒドロフランで抽出した(3×10mL)。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0~10%のメタノール/ジクロロメタン)に供した。生成物を含む画分を合わせ、減圧下で溶媒を除去し、中間体14-4を得た。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ8.01(d、J=9.1Hz、1H)、7.91-7.85(m、2H)、7.31-7.18(m、3H)、7.17-7.00(m、3H)、6.98(dd、J=6.9、4.6Hz、1H)、6.59(t、J=4.6Hz、1H)、5.85(m、2H)、5.48(dd、J=9.2、6.9Hz、1H)、4.95(m、1H)、4.65-4.55(m、3H)、4.52(m、1H)、4.48-4.42(m、1H)、4.42-4.31(m、1H)、4.25(m、1H)、3.83-3.71(m、1H)、3.50(m、2H)、3.42(td、J=6.7、3.6Hz、2H)、1.76(s、3H)、1.54(q、J=6.8Hz、2H)、1.40(d、J=3.9Hz、3H)、1.37-1.20(m、30H)、0.95-0.86(m、3H)。
MS m/z[M+1]=985.35
19F NMR(377MHz、クロロホルム-d)δ-137.94--138.19(m)、-139.46--139.82(m)。
31P NMR(162MHz、クロロホルム-d)δ-7.15(p、J=7.4Hz)、-7.51(p、J=7.4Hz)。
実施例14:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3,4-ジフルオロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(14)
水酸化ナトリウムの溶液(1N、0.14mL、0.14mmol)を、テトラヒドロフラン(5mL)中の中間体14-4(34.4mg、0.0349mmol)の溶液に添加し、50℃で加熱した。2時間後、出発物質が残った。5時間後、反応混合物を冷却し、2-メチルテトラヒドロフラン(10mL)及び塩酸(1N、0.3mL、0.3mmol)で希釈した。水相を、2-メチルテトラヒドロフランで抽出した(2×10mL)。合わせた有機相を、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0~20%のメタノール/ジクロロメタン)に供した。生成物を含有する画分を合わせ、溶媒を減圧下で除去して、[(3aR,4R,6R,6aR)-4-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチル-6,6a-ジヒドロ-3aH-フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル]メチル[(2R)-2-[(3,4-ジフルオロフェニル)メトキシ]-3-オクタデセクオキシ-プロピル]リン酸水素を得た。
MS m/z[M+1]=864.28
濃塩酸(12N、0.30mL、3.69mmol)を、[(3aR,4R,6R,6aR)-4-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチル-6,6a-ジヒドロ-3aH-フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル]メチル[(2R)-2-[(3,4-ジフルオロフェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]リン酸水素の溶液(24.5mg、0.0295mmol)に添加した。2時間後、トリエチルアミン(0.51mL、3.69mmol)を添加した。最少量のメタノールを混合物に添加して、あらゆる固体を溶解させた。溶液を分取HPLC(20分かけて50~100%のイソプロパノール/水)に供した。生成物を含有する画分を合わせ、イソプロパノールを減圧下で除去した。残渣を1,4-ジオキサン(5mL)に取り、凍結乾燥に供した。再精製が必要であった。生成物を分取HPLC(20分かけて50~100%のイソプロパノール/水)に供した。生成物を含有する画分を合わせ、イソプロパノールを減圧下で除去した。残渣を1,4-ジオキサン(5mL)に溶解し、凍結乾燥に供して、化合物14を得た。
H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ12.13-12.04(m、0.15H)、8.12-7.67(m、3H)、7.42-7.24(m、2H)、7.18-7.10(m、1H)、6.94-6.74(m、2H)、6.27-6.20(m、1H)、5.92-5.83(m、1H)、4.67-4.48(m、3H)、4.24-4.10(m、1H)、4.03-3.89(m、1H)、3.89-3.77(m、1H)、3.72(q、J=4.9Hz、1H)、3.68-3.57(m、3H)、3.57-3.40(m、2H)、3.40-3.27*(m、2H/7H)、1.45(p、J=6.7Hz、2H)、1.22(d、J=7.6Hz、30H)、0.90-0.81(m、3H)。*ピークは水と重なる。
19F NMR(376MHz、DMSO-d6)δ-139.77(dddd、J=33.5、25.3、11.7、8.2Hz)、-141.80(dddt、J=37.3、23.1、11.8、4.8Hz)。
31P NMR(162MHz、DMSO-d6)δ0.26~-0.34(m)。
MS m/z[M+1]=824.18
実施例15:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(3,5-ジフルオロフェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]リン酸水素(15)
化合物15を、4-(ブロモメチル)-1,2-ジフルオロ-ベンゼンの代わりに5-(ブロモメチル)-1,3-ジフルオロ-ベンゼンを使用して、化合物14と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.87(s、1H)、6.98(d、J=4.6Hz、1H)、6.96-6.91(m、2H)、6.89(d、J=4.6Hz、1H)、6.75(tt、J=9.2、2.5Hz、1H)、4.84(d、J=5.4Hz、1H)、4.72-4.55(m、2H)、4.44-4.36(m、1H)、4.27(t、J=5.5Hz、1H)、4.25-4.14(m、1H)、
4.14-4.04(m、1H)、3.97-3.84(m、2H)、3.77-3.66(m、2H)、3.59-3.43(m、2H)、3.43-3.37(m、2H)、1.59-1.48(m、2H)、1.40-1.21(m、30H)、0.91(t、J=6.6Hz、3H)。
19F NMR(377MHz、メタノール-d4)δ-112.53(t、J=8.3Hz)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ-0.65。
MS m/z[M+1]=824.17
実施例16:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(3-シアノ-5-フルオロ-フェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]リン酸水素(16)
化合物16を、5-(ブロモメチル)-1-シアノ-3-フルオロ-ベンゼンを4-(ブロモメチル)-1,2-ジフルオロ-ベンゼンの代わりに使用して、化合物14と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.87(s、1H)、7.52(s、1H)、7.44(dd、J=9.6、2.5Hz、1H)、7.36(d、J=8.3、2.5Hz、1H)、6.98(d、J=4.6Hz、1H)、6.88(d、J=4.6Hz、1H)、4.85(d、J=5.5Hz、1H)、4.78-4.60(m、2H)、4.42-4.33(m、1H)、4.27(t、J=5.5Hz、1H)、4.22-4.13(m、1H)、4.13-4.03(m、1H)、4.00-3.83(m、2H)、3.79-3.63(m、1.7H)、3.62-3.44(m、2H)、3.44-3.35(m、2H)、1.61-1.48(m、2H)、1.40-1.20(m、30H)、0.91(t、J=6.6Hz、3H)。
19F NMR(377MHz、メタノール-d4)δ-112.78(t、J=8.8Hz)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ-0.47。
MS m/z[M+1]=831.21。
実施例17:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(3-シアノ-5-フルオロ-フェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]リン酸水素(17)。
化合物17を、4-(ブロモメチル)-1,2-ジフルオロ-ベンゼンの代わりに4-(ブロモメチル)-2-クロロ-1-フルオロ-ベンゼンを使用して、化合物14と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.87(s、1H)、7.44(dd、J=7.2、2.1Hz、1H)、7.30-7.22(m、1H)、7.12(t、J=8.8Hz、1H)、6.99(d、J=4.6Hz、1H)、6.89(d、J=4.6Hz、1H)、4.85(d、J=5.4Hz、1H)、4.68-4.50(m、2H)、4.41-4.34(m、1H)、4.27(t、J=5.4Hz、1H)、4.24-4.13(m、1H)、4.13-4.03(m、1H)、3.97-3.83(m、2H)、3.77-3.62(m、2H)、3.59-3.42(m、2H)、3.39(td、J=6.5、2.4Hz、2H)、1.59-1.47(m、2H)、1.39-1.20(m、30H)、0.91(t、J=6.7Hz、3H)。
19F NMR(377MHz、メタノール-d4)δ-120.49(td、J=8.4、4.9Hz)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ-0.26。
MS m/z[M+1]=840.18
中間体18-1:(S)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オール
テトラヒドロフラン(30mL)中のオクタデカン-1-オール(10.1g、37.4mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(1.50g、39.1mmol)の激しく攪拌混合物に、0℃で、カニューレによって添加した。反応混合物に還流冷却器を取り付け、80℃に加熱した。2時間後、tert-ブチル-ジメチル-[[(2S-オキシラン-2-イル]メトキシ]シラン(4.70g、25.0mmol)をシリンジによって添加した。17時間後、反応混合物を室温に冷却した。飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)、水(100mL)、及びジエチルエーテル(200mL)を順次添加した。有機層を抽出し、水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~10%の酢酸エチル)によって精製して、中間体18-1を得た。
中間体18-2:[(2S-2-ベンジルオキシ-3-オクタデコキシ-プロポキシ]-tert-ブチル-ジメチル-シラン
テトラヒドロフラン(3.0mL)中の中間体18-1(300mg、650μmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(6.0mL)中の水素化ナトリウム(50mg、1.3mmol)の激しく攪拌混合物に、0℃で、シリンジによって添加した。45分後、テトラヒドロフラン(3.0mL)中のブロモメチルベンゼン(280mg、1.6mmol)の溶液を、シリンジを用いて添加した。反応混合物を室温まで温めた。16時間後、反応物を0℃に冷却した。水(30mL)、酢酸エチル(50mL)、及びブライン(20mL)を順次添加した。水層を、酢酸エチルで抽出した(2×40mL)。合わせた有機層を、ブライン(30mL)ですすぎ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~20%の酢酸エチル)によって精製して、中間体18-2を得た。
中間体18-3:(2R)-2-ベンジルオキシ-3-オクタデコキシ-プロパン-1-オール
フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、623μL、623μmol)を、テトラヒドロフラン(3.0mL)中の中間体18-2(114mg、208μmol)の攪拌溶液に、シリンジによって添加した。45分後、酢酸エチル(10mL)及び水(10mL)を順次添加した。有機層を水(10mL)及びブライン(5mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~20%の酢酸エチル)によって精製して、中間体18-3を得た。
中間体18-4:[(2S)-2-ベンジルオキシ-3-オクタデコキシ-プロピル]ビス(4-ニトロフェニル)ホスフェート
中間体18-4を、中間体2-2の代わりに中間体18-3を使用して、中間体2-3と同様の方法で調製した。
中間体18-5:[3aR,4R,6R,6aR)-4-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチル-6,6a-ジヒドロ-3aH-フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル]メチル[(2S)-2-ベンジルオキシ-3-オクタデコキシ-プロピル](4-ニトロフェニル)ホスフェート。
中間体18-5を、中間体2-3の代わりに中間体18-4を使用して、中間体2-4と同様の方法で調製した。
実施例18:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((S)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(18)
水酸化ナトリウム水溶液(2.0M、62μL、130μmol)を、50℃で、テトラヒドロフラン(2.0mL)中の中間体18-5(12mg、13μmol)の激しく攪拌した溶液に添加した。90分後、得られた混合物を室温に冷却した。得られる混合物のpHが1未満になるまで、数滴の濃塩酸を添加した。16時間後、黄色が持続することによって示されるように、混合物のpHが7超となるまで、トリエチルアミンを添加した
。混合物を逆相分取HPLC(2-プロパノール/水)で精製して、化合物18を、トリメチルアミンとの錯体として得た。
H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.87(s、1H)、7.34(d、J=7.5Hz、2H)、7.28(t、J=7.4Hz、2H)、7.23(d、J=7.2Hz、1H)、7.01(d、J=4.6Hz、1H)、6.89(d、J=4.6Hz、1H)、4.83(d、J=5.2Hz、2H)、4.66(d、J=11.8Hz、1H)、4.62-4.52(m、2H)、4.34(s、1H)、4.26(t、J=5.3Hz、1H)、4.17-3.98(m、2H)、3.87(t、J=5.6Hz、2H)、3.71(d、J=6.2Hz、1H)、3.47-3.42(m、1H)、3.39(d、J=2.1Hz、1H)、1.51(d、J=6.8Hz、2H)、1.29(d、J=7.3Hz、30H)、0.92(t、J=6.7Hz、3H)。
LCMS:788.305。
中間体19-0:(3aR,4R,6R,6aR)-4-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2,2-ジメチル-6-((((2S,3aR,6S,7aR)-3a-メチル-6-(プロパ-1-エン-2-イル)-2-スルフィイドヘキサヒドロベンゾ[d][1,3,2]オキサチアホスホル-2-イル)オキシ)メチル)テトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-カルボニトリル
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(609μL、4.07mmol)を、シリンジを介して2分間にわたって、中間体1-3(1.00g、3.02mmol)、(2R,3aR,6S,7aR)-3a-メチル-2-((ペルフルオロフェニル)チオ)-6-(プロパ-1-エン-2-イル)ヘキサヒドロベンゾ[d][1,3,2]オキサチアホスホル2-スルフィド(1.75g、3.92mmol)、及びアセトニトリル(24.0mL)の激しく攪拌混合物に、室温で添加した。10分後、飽和塩化アンモニウム水溶液(1.0mL)及び酢酸エチル(100mL)を順次添加した。有機層を水(70mL)で洗浄し、水層を酢酸エチル(40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中、0~10%のメタノール)によって精製して、中間体19-0を得た。LCMS:578.2。
中間体19-1:(3aR,4R,6R,6aR)-4-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2,2-ジメチル-6-((((2S,3aR,6S,7aR)-3a-メチル-2-オキシド-6-(プロパ-1-エン-2-イル)ヘキサヒドロベンゾ[d][1,3,2]オキサチアホスホル-2-イル)オキシ)メチル)テトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-カルボニトリル
二酸化セレン(316mg、2.84mmol)を、激しく攪拌した、アセトニトリル(23.5mL)及び水(8.9mL)中の、中間体19-0(1.57g、2.71mmol)の溶液に、室温で添加した。60分後、酢酸エチル(250mL)を添加し、得られた懸濁液をセライトを通して濾過した。濾液の有機層を、水とブラインの混合物(1:1 v:v、120mL)で洗浄し、水層を酢酸エチル(75mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中、0~10%のメタノール)によって精製して、中間体19-1を得た。LCMS:562.2。
中間体19-2:(S)-2-((3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール
シリンジを用いて、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(テトラヒドロフラン中、1.0M、382μL、380μmol)を、テトラヒドロフラン(1.0mL)中の(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オール(159mg、347μmol)の攪拌した溶液に、0℃で1分かけて添加した。10分後、1-(ブロモメチル)-3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゼン(223mg、869μmol)を添加し、得られた混合物を室温に温めた。50分後、濃塩酸(300μL、3.60mmol)及びメタノール(0.3mL)を順次添加し、得られた二相混合物を激しく攪拌した。60分後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(15mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0%~30%の酢酸エチル)によって精製して、中間体19-2を得た。LCMS:543.4[M+Na]
実施例19:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(19)
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(10.7μL、71.2μmol)を、シリンジを介して1分間にわたって、中間体19-2(18.5g、35.6μmol)、中間体19-1(20.0mg、35.6μmol)、及びテトラヒドロフラン(0.7mL)の激しく攪拌混合物に、室温で添加した。18分後、水(50μL)及び濃塩酸(300μL、3.60mmol)を順次添加した。120分後、得られた混合物を、逆相分取HPLC(メタノール/水中、0.1%のトリフルオロ酢酸)によって精製して、化合物19を得た。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.06(s、1H)、7.49(s、1H)、7.43(d、J=9.3Hz、1H)、7.33-7.25(m、2H)、7.20(d、J=4.8Hz、1H)、4.97-4.68(m、3H)、4.40-4.31(m、1H)、4.25(t、J=5.5Hz、1H)、4.23-4.15(m、1H)、4.14-4.05(m、1H)、4.04-3.90(m、2H)、3.86-3.79(m、1H)、3.63-3.31(m、4H)、1.63-1.49(m、2H)、1.40-1.20(m、30H)、0.92(t、J=6.6Hz、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ0.19。LCMS:872.4[M-H]
実施例20:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-3-(オクタデシルオキシ)-2-(チオフェン-3-イルメトキシ)プロピル)リン酸水素(20)
化合物20を、2-(ブロモメチル)ナフタレンの代わりに3-(ブロモメチル)チオフェンを使用して、化合物4と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.91(s、1H)、7.34-7.27(m、2H)、7.07(dd、J=4.9、1.4Hz、1H)、7.04(d、J=4.6Hz、1H)、6.96(d、J=4.6Hz、1H)、4.83-4.79(m、1H)、4.69-4.57(m、2H)、4.39-4.31(m、1H)、4.26(t、J=5.4Hz、1H)、4.14(dt、J=11.5、4.3Hz、1H)、4.09-4.02(m、1H)、3.94-3.79(m、2H)、3.74-3.65(m、1H)、3.56-3.36(m、4H)、3.23(q、J=7.3Hz、6H)、1.61-1.
42(m、2H)、1.38-1.19(m、39H)、0.94-0.86(m、3H)。LCMS:794.1。
中間体21-1:(R)-トリイソプロピル((2-メチルオキシラン-2-イル)メトキシ)シラン
クロロトリイソプロピルシラン(5.38mL、25.2mmol)を、(S)-(2-メチルオキシラン-2-イル)メタノール(1.81mL、22.6mmol)、トリエチルアミン(5.49mL、39.4mmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(208mg、1.70mmol)、及びジクロロメタン(30mL)の攪拌混合物に、シリンジを介して0℃で2分間かけて加えた。8分後、得られた混合物を室温に加温した。20時間後、得られた混合物を、0℃のジエチルエーテル(100mL)、クエン酸水溶液(10%wt/v、10mL)、及び水(80mL)の二相混合物に注いだ。得られた二相混合物を攪拌し、層を分離した。有機層を、水と飽和重炭酸ナトリウム水溶液の混合物(10:1 v:v、90mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~4%の酢酸エチル)によって精製して、中間体21-1を得た。LCMS:245.2。
中間体21-2:(R)-2-メチル-1-(オクタデシルオキシ)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-オール
1-オクタデカノール(2.13g、7.88mmol)を、2-メチルテトラヒドロフラン(20mL)中の、水素化ナトリウム(鉱油中、60重量%の分散液、311mg、8.12mmol)の激しく攪拌混合物に、室温で添加し、得られた混合物を85℃に加熱した。80分後、N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)中の中間体21-1(1.47g、6.01mmol)の溶液を、カニューレを介して添加し、得られた混合物を90℃に加熱した。17時間後、得られた混合物を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)及びジエチルエーテル(500mL)を順次添加した。有機層を水(2×500mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~100%のジクロロメタン、次いでジクロロメタン中、0~2%の酢酸エチル)によって精製して、中間体21-2を得た。LCMS:515.5。
実施例21:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)-2-メチル-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(21)
化合物21を、2-(ブロモメチル)ナフタレンの代わりに臭化ベンジルを使用し、(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オールの代わりに中間体21-2を使用して、化合物4と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.93(s、1H)、7.32(d、J=7.2Hz、2H)、7.29-7.23(m、2H)、7.23-7.16(m、1H)、7.07(d、J=4.7Hz、1H)、7.03(d、J=4.7Hz、1H)、4.80(d、J=5.3Hz、1H)、4.56(s、2H)、4.34(d、J=4.8Hz、1H)、4.26(t、J=5.4Hz、1H)、4.16(dt、J=11.6、4.2Hz、1H)、4.07(dt、J=10.3、4.1Hz、1H)、3.93(dd、J=10.3、3.9Hz、1H)、3.85(dd、J=10.3、4.1Hz、1H)、3.56-3.37(m、3H)、3.23(q、J=7.3Hz、6H)、1.62-1.49(m、2H)、1.45-1.08(m、42H)、0.92(t、J=6.7Hz、3H)。LCMS:800.3[M-H]
中間体22-1:(R)-(4-(ベンジルオキシ)-3-((オクタデシルオキシ)メチル)ブチル)ベンゼン
水素化ナトリウム(鉱油中60重量%の分散液、186mg、4.64mmol)を、激しく攪拌した(R)-2-((ベンジルオキシ)メチル)-4-フェニルブタン-1-オール(419mg、1.55mmol)(Muehlman,A.;Lindberg,J.;Classon,B.;Unge,T.;Hallberg,A.;Samulsson,B.J.Med.Chem.2001,44,3407)のN,N-ジメチルホルムアミド(2.5mL)中溶液に、室温で添加した。40分後、1-ブロモオクタデカン(1.32mL、3.87mmol)及びテトラヒドロフラン(1.0mL)を順次添加した。140分後、得られた混合物を80℃に加熱した。16.5時間後、得られた混合物を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(5.0mL)及びジエチルエーテル(100mL)を、順次添加した。有機層を水(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~20%の酢酸エチル)によって精製して、中間体22-1を得た。LCMS:545.4[M+Na]
中間体22-2:(S)-2-((オクタデシルオキシ)メチル)-4-フェニルブタン-1-オール
中間体22-1(535mg、1.02mmol)、パラジウム(炭素上10重量%、109mg、102μmol)、テトラヒドロフラン(3.0mL)、及びエタノール(3.0mL)の激しく攪拌混合物を、室温で水素ガスの雰囲気下(バルーン)に置いた。13時間後、反応混合物を、セライトを通して濾過し、濾液を、減圧下で濃縮して、中間体22-2を得た。LCMS:455.4[M+Na]
実施例22:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(オクタデシルオキシ)メチル)-4-フェニルブチル)リン酸水素(22)
化合物22を、中間体2-2の代わりに中間体22-2を使用して、化合物2と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.95(s、1H)、7.27-7.06(m、7H)、4.82(d、J=5.2Hz、1H)、4.37(d、J=4.6Hz、1H)、4.28(t、J=5.4Hz、1H)、4.16(dt、J=11.5、4.3Hz、1H)、4.11-3.74(m、3H)、3.53-3.28(m、4H)、3.23(q、J=7.3Hz、6H)、2.73-2.53(m、2H)、1.83(h、J=6.6Hz、1H)、1.66(dd、J=14.3、7.4Hz、2H)、1.59-1.41(m、2H)、1.41-1.09(m、39H)、0.92(t、J=6.7Hz、3H)。LCMS:784.3[M-H]
中間体23-1:(S)-2-クロロ-4-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル
中間体23-1を、4-(ブロモメチル)-1,1’-ビフェニルの代わりに4-(ブロモメチル)-2-クロロベンゾニトリルを使用して、中間体2-2と同様の方法で合成した。LCMS:516.3[M+Na]
中間体23-2:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((R)-2-((3-クロロ-4-シアノベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)(2-クロロフェニル)ホスフェート
2-クロロフェニルホスホロジクロリダート(33.3μL、206μmol)を、1,2,4-トリアゾール(28.6mg、414μmol)、トリエチルアミン(57.8μL、414μmol)、及びテトラヒドロフラン(0.4mL)の激しく攪拌混合物に、シリンジを用いて室温で添加した。40分後、中間体1-3(59.1mg、178μmol)、テトラヒドロフラン(0.5mL)、及び1-メチルイミダゾール(16.5μL、206μmol)を、順次添加した。60分後、テトラヒドロフラン(0.7mL)中の中間体23-1(76.7mg、155μmol)の溶液を、カニューレを介して添加した。1-メチルイミダゾール(20μL、250μmol)を添加した。15時間後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を、順次添加した。有機層を水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中、0~5%のメタノール)によって精製して、中間体23-2を得た。LCMS:997.4。
実施例23:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-クロロ-4-シアノベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(23)
フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、457μL、460μmol)を、シリンジを介して、中間体23-2(152mg、152μmol)、ピリジン(61.6μL、762μmol)、水(54.9μL、3.05mmol)、及びテトラヒドロフラン(0.1mL)の、激しく攪拌混合物に、室温で添加した。4時間後、クロロトリメチルシラン(58.0μL、457μmol)及び濃塩酸(300μL、3.60mmol)を順次添加した。150分後、得られた混合物を逆相分取HPLC(2-プロパノール/水中、0.1%のトリフルオロ酢酸)によって精製して、化合物23を得た。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.08(s、1H)、7.70(d、J=8.0Hz、1H)、7.63(d、J=1.4Hz、1H)、7.49-7.43(m、1H)、7.30(d、J=4.8Hz、1H)、7.19(d、J=4.8Hz、1H)、4.91-4.69(m、3H)、4.39-4.31(m、1H)、4.28-4.16(m、2H)、4.15-4.06(m、1H)、4.06-3.91(m、2H)、3.81(p、J=5.2Hz、1H)、3.64-3.41(m、4H)、1.63-1.49(m、2H)、1.39-1.22(m、30H)、0.94-0.89(m、3H)。LCMS:845.6[M-H]
中間体24-1:(S)-2-(ベンジルオキシ)-3-((15-メチルヘキサデシル)オキシ)プロパン-1-オール
中間体24-1を、4-(ブロモメチル)ベンゾニトリルの代わりに臭化ベンジルを使用し、1-ブロモオクタデカンの代わりに1-ブロモ-15-メチルヘキサデカンを使用して、中間体9-4と同様の方法で合成した。LCMS:443.4[M+Na]
実施例24:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(15-メチルヘキサデシル)オキシ)プロピル)リン酸水素(24)
化合物24を、中間体19-2の代わりに中間体24-1を使用して、化合物19と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.01(s、1H)、7.36-7.32(m、2H)、7.32-7.26(m、2H)、7.26-7.19(m、2H)、7.17(d、J=4.8Hz、1H)、4.78(d、J=5.2Hz、1H)、4.66(d、J=11.9Hz、1H)、4.61(d、J=11.9Hz、1H)、4.39-4.31(m、1H)、4.26(t、J=5.4Hz、1H)、4.17(dq、J=12.8、4.4Hz、1H)、4.13-4.02(m、1H)、4.01-3.86(m、2H)、3.75(q、J=5.2Hz、1H)、3.61-3.38(m、4H)、1.69-1.47(m、3H)、1.40-1.08(m、24H)、0.98-0.81(m、6H)。LCMS:772.4[M-H]
実施例25:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル(4-(ヘキサデシルオキシ)ブチル)リン酸水素(25)
化合物25を、1,3-プロパンジオールの代わりに1,4-ブタンジオールを使用し、1-ブロモヘプタデカンの代わりに1-ブロモヘキサデカンを使用して、化合物55と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.89(s、1H)、6.98(d、J=4.6Hz、1H)、6.93(d、J=4.6Hz、1H)、4.95-4.83(m、1H)、4.38(t、J=4.4Hz、1H)、4.28(t、J=5.4Hz、1H)、4.19-3.96(m、2H)、3.86-3.73(m、2H)、3.47-3.34(m、4H)、1.72-1.44(m、6H)、1.29(s、27H)、1.00-0.81(m、3H)。LCMS:668.2。
中間体26-1:(R)-5-(((1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)イソフタロニトリル
シリンジを用いて、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(テトラヒドロフラン中、1.0M、490μL、490μmol)を、テトラヒドロフラン(0.5mL)中の(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オール(150mg、327μmol)の攪拌した溶液に、0℃で添加した。5分後、テトラヒドロフラン(2.0mL)中の5-(ヨードメチル)イソフタロニトリル(437mg、1.63mmol)の溶液を、シリンジを介して添加し、得られた混合物を室温に加温した。16時間後、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~10%の酢酸エチル)によって精製して、中間体26-1を得た。LCMS:621.5[M+Na]
中間体26-2:(S)-5-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)イソフタロニトリル
中間体26-2を、中間体2-1の代わりに中間体26-1を使用して、中間体2-2と同様の方法で合成した。LCMS:507.4[M+Na]
中間体26-3:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)((R)-2-((3,5-ジシアノベンジル)オキシ)ー3-(オクタデシルオキシ)プロピル)ホスフェート
中間体26-3を、中間体23-1の代わりに中間体26-2を使用して、中間体23-2と同様の方法で合成した。LCMS:988.4。
実施例26:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3,5-ジシアノベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(26)
フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、300μL、300μmol)を、シリンジを介して、中間体26-3(23.6mg、23.9μmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(29.2mg、239μmol)、水(45.0μL、2.50mmol)及びテトラヒドロフラン(0.1mL)の、激しく攪拌混合物に室温で添加した。82分後、クロロトリメチルシラン(38.2μL、301μmol)及び濃塩酸(300μL、3.60mmol)を順次添加した。140分後、得られた混合物を逆相分取HPLC(メタノール/水中、0.1%トリフルオロ酢酸)によって精製して、化合物26を得た。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.07(s、1H)、8.01(s、3H)、7.31(d、J=4.8Hz、1H)、7.20(d、J=4.8Hz、1H)、4.93-4.70(m、3H)、4.38-4.28(m、1H)、4.25-4.16(m、2H)、4.16-4.05(m、1H)、4.06-3.90(m、2H)、3.82(p、J=5.0Hz、1H)、3.63-3.41(m、4H)、1.65-1.51(m、2H)、1.38-1.22(m、30H)、0.95-0.86(m、3H)。LCMS:836.4[M-H]
中間体27-1:tert-ブチルジメチル((2R)-3-(オクタデシルオキシ)-2-(1-フェニルエトキシ)プロポキシ)シラン
中間体27-1を、中間体5-1の代わりに(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オールを使用し、ベンジル2,2,2-トリクロロアセトイミデートの代わりに(R)-1-フェニルエチル2,2,2-トリクロロアセトイミデート(WO2011059021)を使用して、中間体5-2と同様の方法で、ジアステレオマーの1:1混合物として合成した。LCMS:585.6[M+Na]
中間体27-2:(2S)-3-(オクタデシルオキシ)-2-(1-フェニルエトキシ)プロパン-1-オール(シリカゲル上で速く溶出するジアステレオマー)
中間体28-1:(2S)-3-(オクタデシルオキシ)-2-(1-フェニルエトキシ)プロパン-1-オール(シリカゲル上で遅く溶出するジアステレオマー)
中間体27-2及び中間体28-1を、中間体2-1の代わりに中間体27-1を使用して、中間体2-2と同様の方法で合成した。ジアステレオマーをシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~9%の酢酸エチル)により分離して、中間体27-2(速く溶出するジアステレオマー)及び中間体28-1(遅く溶出するジアステレオマー)を得た。中間体27-2:LCMS:471.4[M+Na]。中間体28-1:LCMS:471.4[M+Na]
実施例27:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((2R)-3-(オクタデシルオキシ)-2-(1-フェニルエトキシ)プロピル)リン酸水素(27)
化合物27を、中間体26-2の代わりに中間体27-2を使用して、化合物26と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.06(s、1H)、7.40-7.19(m、6H)、7.17(d、J=4.8Hz、1H)、4.83-4.69(m、2H)、4.36-4.28(m、1H)、4.22(t、J=5.4Hz、1H)、4.16-4.05(m、1H)、4.05-3.94(m、1H)、3.83-3.76(m、2H)、3.75-3.43(m、5H)、1.66-1.50(m、2H)、1.39(d、J=6.4Hz、3H)、1.37-1.21(m、30H)、0.92(t、J=6.7Hz、3H)。LCMS:800.3[M-H]
実施例28:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((2R)-3-(オクタデシルオキシ)-2-(1-フェニルエトキシ)プロピル)リン酸水素(28)
化合物28を、中間体26-2の代わりに中間体28-1を使用して、化合物26と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.07(s、1H)、7.40-7.34(m、2H)、7.34-7.28(m、3H)、7.25(d、J=7.1Hz、1H)、7.21(d、J=4.8Hz、1H)、4.81-4.70(m、2H)、4.41-4.33(m、1H)、4.30-4.16(m、2H)、4.16-4.06(m、1H)、4.05-3.85(m、2H)、3.62-3.53(m、1H)、3.42-3.22(m、4H)、1.51-1.40(m、2H)、1.38(d、J=6.5Hz、3H)、1.35-1.21(m、30H)、0.91(t、J=6.8Hz、3H)。LCMS:800.3[M-H]
中間体29-1:2,2-ジメチル-5-(フェノキシメチル)-1,3-ジオキサン
塩化メタンスルホニル(1.53mL、19.8mmol)を、(2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5-イル)メタノール(2.41g、16.5mmol)、トリエチルアミン(3.21mL、23.1mmol)、及びジクロロメタン(35mL)の攪拌混合物に、シリンジを介して0℃で3分間かけて添加し、得られた混合物を室温に加温した。4時間後、ジエチルエーテル(200mL)を添加した。有機層を、水(100mL)中のリン酸水溶液(85%wt/wt、1.13mL)の混合物及び水と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5:1 v:v、60mL)の混合物で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をN,N-ジメチルホルムアミド(
25mL)に室温で溶解し、得られた溶液を激しく攪拌した。フェノール(2.47g、26.2mmol)及び炭酸カリウム(6.39g、45.9mmol)を順次添加し、得られた混合物を95℃に加熱した。18.5時間後、得られた混合物を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(25mL)及びジエチルエーテル(500mL)を、順次添加した。有機層を水(2×500mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~100%の酢酸エチル)によって精製して、中間体29-1を得た。LCMS:245.1[M+Na]
中間体29-2:2-(フェノキシメチル)プロパン-1,3-ジオール
濃塩酸(387μL、4.64mmol)を、室温で、メタノール(12mL)及び水(1.2mL)中の中間体29-1(2.69g、12.1mmol)の攪拌溶液に、シリンジを介して添加した。4.5時間後、重炭酸ナトリウム(1.02g、12.1mmol)を加え、得られた混合物を激しく攪拌した。10分後、酢酸エチル(100mL)及び無水硫酸マグネシウムを加え、得られた懸濁液をセライトを通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~100%の酢酸エチル)によって精製して、中間体29-2を得た。LCMS:183.0。
中間体29-3:3-(オクタデシルオキシ)-2-(フェノキシメチル)プロパン-1-オール
カリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、2.63mL、2.6mmol)を、シリンジを介して1分間かけて、N,N-ジメチルホルムアミド(6.0mL)中の中間体29-2(400mg、2.20mmol)の激しく攪拌した溶液に、0℃で添加し、得られた混合物を室温に加温した。5分後、1-ブロモオクタデカン(732mg、2.20mmol)及びテトラヒドロフラン(2.0mL)を順次添加し、得られた混合物を80℃に加熱した。18時間後、得られた混合物を40分かけて室温まで冷却した。メタノール(8.0mL)及び濃塩酸(723μL、8.78mmol)を順次添加した。180分後、ジエチルエーテル(125mL)及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(2×120mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~25%の酢酸エチル)によって精製して、中間体29-3を得た。LCMS:435.1。
実施例29:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒド
ロフラン-2-イル)メチル(3-(オクタデシルオキシ)-2-(フェノキシメチル)プロピル)リン酸水素(29)
化合物29を、中間体26-2の代わりに中間体29-3を使用して、化合物26と同様の方法で、ジアステレオマーの1:1混合物として合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.00(s、0.5H),7.99(s、0.5H)、7.24(d、J=4.8Hz、1H)、7.22-7.14(m、3H)、6.89-6.80(m、3H)、4.73(d、J=5.1Hz、1H)、4.35-4.26(m、1H)、4.22(t、J=5.5Hz、1H)、4.19-4.09(m、1H)、4.10-3.91(m、5H)、3.57-3.48(m、2H)、3.39(t、J=6.4Hz、2H)、2.37-2.22(m、1H)、1.57-1.45(m、2H)、1.36-1.17(m、30H)、0.88(t、J=6.6Hz、3H)。.LCMS:786.4[M-H]
中間体30-1:(S)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル4-メチルベンゼンスルホネート
中間体18-1(1.40g、3.04mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(848μL、4.87mmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(37.2mg、304μmol)、及びジクロロメタン(7.0mL)の攪拌混合物に、4-トルエンスルホニルクロリド(929mg、4.87mmol)を、0℃で添加した。2分後、得られた混合物を室温に加温した。170分後、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(67.0mg、548μmol)を添加した。30分後、得られた混合物を65℃に加熱した。17時間後、得られた混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテル(120mL)、酢酸エチル(20mL)、及び塩化水素水溶液(2.0M、5mL)を、順次添加した。有機層を水(100mL)、及び水と飽和重炭酸ナトリウム水溶液の混合物(5:1 v:v、100mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~50%のジクロロメタン)によって精製して、中間体30-1を得た。LCMS:635.4[M+Na]
中間体30-2:(S)-3-((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)ベンゾニトリル
カリウムtert-ペントキシド溶液(トルエン中1.7M、461μL、783μmol)を、0℃で、中間体30-1(160mg、261μmol)、3-ヒドロキシベンゾニトリル(103mg、861μmol)、及びN-,N-ジメチルホルムアミド(0.6mL)の激しく攪拌混合物に、シリンジを介して1分間かけて添加し、得られた混合物を90℃に加熱した。55分後、得られた混合物を130℃に加熱した。1時間後、得られた混合物を室温に冷却した。14時間後、ジエチルエーテル(40mL)、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)、及び酢酸エチル(20mL)を、順次添加した。有機層を水(2×40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(0.5mL)に溶解させ、得られた溶液を室温で攪拌した。フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、1.07mL、1.1mmol)をシリンジを用いて添加した。60分後、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を、順次添加した。有機層を水(40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~30%の酢酸エチル)によって精製して、中間体30-2の混合物を得た。混合物を塩基性アルミナでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~15%酢酸エチル)によって精製して、中間体30-2を得た。LCMS:468.4[M+Na]
実施例30:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(3-シアノフェノキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(30)
化合物30を、中間体19-2の代わりに中間体30-2を使用して、化合物19と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.06(s、1H)、7.40(dd、J=9.3、7.5Hz、1H)、7.35-7.30(m、2H)、7.29(d、J=4.7Hz、1H)、7.25(dd、J=7.5、1.4Hz、1H)、7.18(d、J=4.8Hz、1H)、4.78(d、J=5.2Hz、1H)、4.73-4.62(m、1H)、4.39-4.30(m、1H)、4.24(t、J=5.4Hz、1H)、4.22-4.12(m、1H)、4.12-3.97(m、3H)、3.70(dd、J=10.7、3.8Hz、1H)、3.63(d
d、J=10.8、6.1Hz、1H)、3.53-3.41(m、2H)、1.58-1.46(m、2H)、1.40-1.20(m、30H)、0.92(t、J=6.8Hz、3H)。LCMS:797.4[M-H]
実施例31:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(3-シアノ-5-フルオロフェノキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(31)
化合物31を、3-ヒドロキシベンゾニトリルの代わりに3-フルオロ-5-ヒドロキシベンゾニトリルを使用して、化合物30と同様の方法で、合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.09(s、1H)、7.33(d、J=4.7Hz、1H)、7.20(d、J=4.3Hz、2H)、7.14(dt、J=10.7、2.4Hz、1H)、7.09-7.03(m、1H)、4.79-4.68(m、2H)、4.39-4.32(m、1H)、4.27-4.14(m、2H)、4.14-3.92(m、3H)、3.84-3.40(m、4H)、1.64-1.45(m、2H)、1.44-1.19(m、30H)、1.00-0.85(m、3H)。LCMS:815.4[M-H]
実施例32:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-(ジフルオロメチル)ベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(32)
化合物32を、1-(ブロモメチル)-3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに1-(ブロモメチル)-3-(ジフルオロメチル)ベンゼンを使用して、化合物19と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ7.94(s、1H)、7.53-7.41(m、4H)、7.18-6.74(m、3H)、4.73-4.54(m、3H)、4.18(ddt、J=30.5、6.1、3.0Hz、2H)、4.08-3.85(m、4H)、3.77-3.66(m、1H)、1.44(q、J=6.7Hz、2H)、1.22(d、J=9.8Hz、28H)
、0.93-0.79(m、3H)。LCMS:838.2。
実施例33:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((4-(ジフルオロメチル)ベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(33)
化合物33を、1-(ブロモメチル)-3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに1-(ブロモメチル)-4-(ジフルオロメチル)ベンゼンを使用して、化合物19と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ7.95(s、1H)、7.51(d、J=8.0Hz、2H)、7.45(d、J=8.1Hz、2H)、7.17-6.81(m、3H)、4.71-4.57(m、3H)、3.78-3.64(m、1H)、3.44(dd、J=5.2、1.9Hz、2H)、3.34(t、J=6.5Hz、2H)、3.13(p、J=1.6Hz、1H)、1.44(t、J=6.8Hz、2H)、1.22(d、J=8.0Hz、32H)、0.96-0.78(m、3H)。LCMS:838.2。
中間体34-1:(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(ヘプタデシルオキシ)プロパン-2-オール
中間体34-1を、(S)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1,2-ジオールの代わりに(S)-3-(ヘプタデシルオキシ)プロパン-1,2-ジオールを使用して、中間体9-2と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ3.82(q、J=5.3Hz、1H)、3.72-3.61(m、2H)、3.47(td、J=6.7、6.3、1.4Hz、4H)、1.59(t、J=7.1Hz、2H)、1.28(s、30H)、0.92(s、9H)、0.10(s、6H)。
実施例34:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-シアノベンジル)オキシ)-3-(ヘプタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(34)
化合物34を、1-(ブロモメチル)-3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに3-(ブロモメチル)ベンゾニトリルを使用し、(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オールの代わりに中間体34-1を使用して、化合物19と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、DMSO-d6、drop CD3OD)δ7.96(s、1H)、7.75(s、1H)、7.71(d、J=7.8Hz、1H)、7.65(d、J=8.0Hz、1H)、7.52(t、J=7.8Hz、1H)、6.97(d、J=4.5Hz、1H)、6.86(t、J=3.5Hz、1H)、4.66(t、J=10.0Hz、4H)、4.23(s、2H)、3.76-3.55(m、4H)、3.44(t、J=3.2Hz、2H)、3.36(d、J=13.3Hz、5H)、3.08(dd、J=25.4、13.0Hz、3H)、2.80(s、4H)、1.45(t、J=6.8Hz、3H)、1.22(d、J=8.1Hz、33H)、0.85(t、J=6.5Hz、3H)。LCMS:799.3。
実施例35:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-(ヘプタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(35)
化合物35を1-(ブロモメチル)-3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに3-(ブロモメチル)-5-フルオロベンゾニトリルを使用し、(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オールの代わりに中間体34-1を使用して、化合物19と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、DMSO-d6、drop CD3OD)δ7.92(s、1H)、7.71(d、J=8.7Hz、1H)、7.63(s、1H)、7.53(d、J=9.7Hz、1H)、6.91(d、J=4.8Hz、1H)、6.84(d、J=3.5Hz、1H)、4.72-4.56(m、2H)、3.71(s、1H)、3.47-3.38(m、2H)、3.33(d、J=7.2Hz、2H)、3.1
3(s、2H)、1.45(t、J=6.9Hz、2H)、1.22(d、J=9.0Hz、29H)、0.85(t、J=6.7Hz、3H)。LCMS:817.3。
実施例36:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((4-シアノベンジル)オキシ)-3-(ヘプタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(36)
化合物36を、1-(ブロモメチル)-3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに4-(ブロモメチル)ベンゾニトリルを使用し、(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オールの代わりに中間体34-1を使用して、化合物19と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ7.93(d、J=2.6Hz、1H)、7.76(d、J=8.1Hz、2H)、7.51(d、J=7.7Hz、2H)、6.91(d、J=3.4Hz、1H)、6.85(d、J=3.7Hz、1H)、4.66(dt、J=9.0、3.5Hz、3H)、3.77-3.66(m、1H)、3.62(d、J=12.3Hz、1H)、3.49-3.40(m、2H)、3.35(q、J=9.5、7.5Hz、3H)、3.10(d、J=24.5Hz、1H)、2.81(d、J=2.7Hz、1H)、1.43(d、J=7.3Hz、2H)、1.22(d、J=9.3Hz、26H)、0.85(t、J=6.1Hz、3H)。LCMS:799.3。
実施例37:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-3-(ヘプタデシルオキシ)-2-(4-メトキシベンジル)オキシ)プロピル)リン酸水素(37)
化合物37を、1-(ブロモメチル)-3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベ
ンゼンの代わりに1-(ブロモメチル)-4-メトキシベンゼンを使用し、(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オールの代わりに中間体34-1を使用して、化合物19と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、DMSO-d6、drop CD3OD)δ7.93(d、J=2.8Hz、1H)、7.23(d、J=8.2Hz、2H)、6.98-6.74(m、4H)、4.66(d、J=4.6Hz、1H)、4.49(d、J=4.8Hz、2H)、4.22(s、2H)、3.78-3.55(m、4H)、3.48-3.25(m、4H)、3.13(s、2H)、1.43(s、2H)、1.23(d、J=5.5Hz、29H)、0.85(d、J=7.5Hz、3H)。LCMS:804.2。
中間体38-1:(R)-3-(オクタデシルオキシ)-2-フェノキシプロパン-1-オール
トリフェニルホスファン(80.0mg、0.305mmol)を、テトラヒドロフランTHF(2mL)中の、(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オール(109mg、0.237mmol)、フェノール(41.0mg、0.436mmol)、及びジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.0750mL、0.359mmol)の、0℃に冷却した溶液に添加した。反応混合物を徐々に室温に温め、24時間攪拌し、この時点で溶媒を減圧下で除去し、粗生成物をシリカゲルに吸収させ、これをシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~10%の酢酸エチル)によって精製して、(S)-tert-ブチルジメチル(3-(オクタデシルオキシ)-2-フェノキシプロポキシ)シランを得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.33-7.22(m、2H)、7.03-6.90(m、3H)、4.43(q、J=5.1Hz、1H)、3.89-3.79(m、2H)、3.67(qd、J=10.4、4.9Hz、2H)、3.49(td、J=6.5、1.9Hz、2H)、1.63-1.53(m、2H)、1.27(s、30H)、0.90(s、9H)、0.08(s、3H)、0.06(s、3H)。
テトラヒドロフラン(0.500mL、0.500mmol)中のフッ化テトラ-n-ブチルアンモニウムの1M溶液を、テトラヒドロフラン(2mL)中の(S)-tert-ブチルジメチル(3-(オクタデシルオキシ)-2-フェノキシプロポキシ)シラン(84.0mg、0.157mmol)の溶液に添加した。反応混合物を1時間攪拌し、その時点で反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で3回、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で1回、順次洗浄した。有機層を次に、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0%~20%の酢酸エチル)によって精製して、中間体38-1を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.38-7.29(m、2H)、7.04-6.86(m、3H)、4.19(s、1H)、4.05(dd、J=5.5、2.8Hz、2H)、3.62(qd、J=9.7、5.2Hz、2H)、3.51(td、J=6.6、1.8Hz、2H)、1.59(d、J=12.7Hz、2H)、1.28(s、30H)、0.96-0.85(m、3H)。
実施例38:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((S)-3-(オクタデシルオキシ)-2-(フェノキシプロピル)リン酸水素(38)
化合物38を、中間体2-2の代わりに中間体38-1を使用して、化合物2と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.93(d、J=2.4Hz、1H)、7.20(t、J=8.0Hz、2H)、7.07(d、J=10.6Hz、2H)、6.85(d、J=8.5Hz、3H)、4.52-3.98(m、7H)、3.82-3.38(m、6H)、3.15(s、1H)、1.51(s、2H)、1.27(d、J=25.3Hz、44H)、0.91(d、J=7.4Hz、3H)。LCMS:774.1。
実施例39:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-シアノベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(39)
化合物39を、3-(ブロモメチル)ベンゾニトリルで3-(ブロモメチル)-5-フルオロベンゾニトリルを置き換えて、化合物16と同様の方法で、ジアステレオマーの1:1混合物として合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.89(s、1H)、7.70(d、J=1.9Hz、1H)、7.62(d、J=7.7Hz、1H)、7.57(d、J=7.7Hz、1H)、7.45(t、J=7.7Hz、1H)、7.00(d、J=4.6Hz、1H)、6.93(d、J=4.6Hz、1H)、4.83(d、J=5.4Hz、1H)、4.76-4.62(m、2H)、4.40-4.33(m、1H)、4.25(t、J=5.5Hz、1H)、4.23-4.14(m、1H)、4.14-4.05(m、1H)、4.00-3.85(m、2H)、3.79-3.70(m、1H)、3.57-3.44(m、2H)、3.44-3.3
7(m、2H)、3.18(q、J=7.3Hz、2H)、1.59-1.49(m、2H)、1.39-1.20(m、30H)、0.91(t、J=6.7Hz、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ-0.41。
LCMS:813.25[M+H]
実施例40:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((4-メチルベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(40)
化合物40を、1-(ブロモメチル)-4-メチルベンゼンで3-(ブロモメチル)-5-フルオロベンゾニトリルを置き換えて、化合物16と同様の方法で、ジアステレオマーの1:1混合物として合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.87(s、1H)、7.19(d、J=7.7Hz、2H)、7.07(d、J=7.7Hz、2H)、6.98(d、J=4.6Hz、1H)、6.89(d、J=4.6Hz、1H)、4.83(d、J=5.3Hz、1H)、4.62-4.52(m、2H)、4.42-4.35(m、1H)、4.27(t、J=5.5Hz、1H)、4.24-4.13(m、1H)、4.13-4.04(m、1H)、3.98-3.85(m、2H)、3.76-3.66(m、1H)、3.58-3.42(m、2H)、3.38(t、J=6.6Hz、2H)、2.29(s、3H)、1.57-1.45(m、2H)、1.42-1.17(m、30H)、0.91(t、J=6.7Hz、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ-0.57。
LCMS:802.12[M+H]
実施例41:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((4-クロロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(41)
化合物41を、1-(ブロモメチル)-4-クロロベンゼンで3-(ブロモメチル)-5-フルオロベンゾニトリルを置き換えて、化合物16と同様の方法で、ジアステレオマーの1:1混合物として合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.87(s、1H)、7.30(d、J=8.3Hz、2H)、7.25(d、J=8.3Hz、2H)、6.98(d、J=4.6Hz、1H)、6.89(d、J=4.6Hz、1H)、4.84(d、J=5.4Hz、1H)、4.67-4.53(m、2H)、4.42-4.34(m、1H)、4.27(t、J=5.5Hz、1H)、4.23-4.13(m、1H)、4.13-4.03(m、1H)、3.99-3.83(m、2H)、3.78-3.64(m、1H)、3.57-3.42(m、2H)、3.38(t、J=6.5、1.9Hz、2H)、1.59-1.46(m、2H)、1.41-1.17(m、30H)、0.91(t、J=6.7Hz、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ-0.62。
LCMS:822.16[M+H]
実施例42:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((2-フルオロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(42)
化合物42を、1-(ブロモメチル)-2-フルオロベンゼンで3-(ブロモメチル)-5-フルオロベンゾニトリルを置き換えて、化合物16と同様の方法で、ジアステレオマーの1:1混合物として合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.87(s、1H)、7.52-7.45(m、1H)、7.30-7.22(m、1H)、7.11(t、J=7.5Hz、1H)、7.07-7.01(m、1H)、6.99(d、J=4.4Hz、1H)、6.89(d、J=4.6Hz、1H)、4.84(d、J=5.3Hz、1H)、4.76-4.67(m、2H)、4.41-4.33(m、1H)、4.27(t、J=5.4Hz、1H)、4.19-4.11(m、1H)、4.11-4.04(m、1H)、3.98-3.86(m、2H)、3.79-3.62(m、2H)、3.60-3.51(m、1H)、3.51-3.43(m、1H)、3.39(td、J=6.6、2.5Hz、2H)、1.58-1.47(m、2H)、1.39-1.22(m、30H)、0.91(t、J=6.7Hz、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ-0.01。
19F NMR(376MHz、メタノール-d4)δ-121.40(dt、J=12.1、6.1Hz)。
LCMS:806.19[M+H]
実施例43:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((2,6-ジフルオロベンジル)オキシ)
-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(43)
化合物43を、2-(ブロモメチル)-1.3-ジフルオロベンゼンで3-(ブロモメチル)-5-フルオロベンゾニトリルを置き換えて、化合物16と同様の方法で、ジアステレオマーの1:1混合物として合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.87(s、1H)、7.41-7.27(m、1H)、7.03-6.97(m、1H)、6.96-6.82(m、3H)、4.86-4.82(m、1H)、4.69(s、2H)、4.41-4.35(m、1H)、4.32-4.25(m、1H)、4.23-4.13(m、1H)、4.13-4.03(m、1H)、3.97-3.84(m、2H)、3.80-3.63(m、2H)、3.62-3.49(m、1H)、3.49-3.42(m、1H)、3.38(t、J=6.6Hz、1H)、1.59-1.40(m、2H)、1.40-1.13(m、30H)、0.91(t、J=6.6Hz、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ-0.93。
19F NMR(376MHz、メタノール-d4)δ-117.21(t、J=6.9Hz)。
LCMS:824.19[M+H]
実施例44:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-メトキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(44)。
化合物44を、ヨードメタンで3-(ブロモメチル)-5-フルオロベンゾニトリルを置き換えて、化合物16と同様の方法で、ジアステレオマーの1:1混合物として合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.90(s、1H)、7.00(d、J=4.6Hz、1H)、6.92(d、J=4.6Hz、1H)、4.88-4.79(m、1H)、4.42-4.35(m、1H)、4.28(t、J=5.3Hz、1H)、4.24-4.11(m、1H)、4.11-4.02(m、1H)、3.92-3.76(m、2H)、3.77-3.63(m、1H)、3.63-3.45(m、2H)、3.44-3.37(m、5H)、1.61-1.48(m、2H)、1.
41-1.22(m、30H)、0.91(t、J=6.8Hz、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ-0.09。
LCMS:712.16[M+H]
実施例45:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-フルオロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(45)
化合物45を、1-(ブロモメチル)-3-フルオロベンゼンで3-(ブロモメチル)-5-フルオロベンゾニトリルを置き換えて、化合物16と同様の方法で、ジアステレオマーの1:1混合物として合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.87(s、1H)、7.28(td、J=8.0、5.7Hz、1H)、7.15-7.05(m、2H)、6.99(d、J=4.6Hz、1H)、6.94(td、J=8.5、2.6Hz、1H)、6.89(d、J=4.6Hz、1H)、4.84(d、J=5.4Hz、1H)、4.72-4.54(m、2H)、4.45-4.33(m、1H)、4.27(t、J=5.4Hz、1H)、4.21-4.12(m、1H)、4.12-4.04(m、1H)、3.98-3.84(m、2H)、3.77-3.64(m、1H)、3.55-3.44(m、2H)、3.44-3.36(m、2H)、1.59-1.47(m、2H)、1.40-1.18(m、30H)、0.91(t、J=6.7Hz、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ0.17。
19F NMR(377MHz、メタノール-d4)δ-116.09(td、J=9.3、5.7Hz)。
LCMS:806.20[M+H]
中間体46-1:(R)-tert-ブチルジメチル(2-((2-メチルアリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)シラン
中間体46-1を、4-(ブロモメチル)-1,1’-ビフェニルの代わりに3-ブロ
モ-2-メチルプロペンを使用して、中間体2-1と同様の方法で、調製した。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ5.02-4.98(m、1H)、4.89(m、1H)、4.06(s、2H)、3.69(dd、J=5.1、1.6Hz、1H)、3.58-3.51(m、2H)、3.50-3.40(m、4H)、1.77(s、3H)、1.56(m、2H)、1.28(s、30H)、0.91(m、12H)、0.09(m、6H)。
中間体46-2:(S)-2-((2-メチルアリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール
フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、1.05mL、1.05mmol)を、攪拌した、テトラヒドロフラン(10mL)中の中間体46-1(179mg、359μmol)の溶液に、室温で、シリンジを用いて添加した。150分後、塩化アンモニウム水溶液(25mL)、ジエチルエーテル(50mL)、及び水(25mL)を順次添加した。有機層を水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~25%の酢酸エチル)によって精製して、中間体46-2を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ5.00(m、1H)、4.92-4.86(m、1H)、4.06(s、2H)、3.69(dd、J=5.1、1.6Hz、1H)、3.55(m、2H)、3.52-3.41(m、4H)、1.80-1.72(s、3H)、1.57(m、2H)、1.28(s、30H)。
中間体46-3:(S)-2-イソブトキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール
中間体46-2(140mg、351μmol)、白金(炭素上10重量%、193mg、98.0μmol)、テトラヒドロフラン(1.5mL)、及びエタノール(4.5mL)の激しく攪拌混合物を、室温で水素ガスの雰囲気下(バルーン)に置いた。16時間後、反応混合物を、セライトを通して濾過し、濾液を、減圧下で濃縮し、中間体46-3を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ3.80-3.72(m
、1H)、3.65(dd、J=11.4、4.9Hz、1H)、3.59-3.38(m、4H)、3.31(dd、J=9.1、6.6Hz、1H)、1.88(p、J=6.7Hz、1H)、1.63-1.52(m、2H)、1.28(s、30H)、0.99-0.83(m、6H)。
中間体46-4:(R)-2-イソブトキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロピルビス(4-ニトロフェニル)ホスフェート
中間体46-4を、中間体2-2の代わりに中間体46-3を使用して、中間体2-3と同様の方法で調製した。LCMS:722.9。
中間体46-5:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((R)-2-イソブトキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)(4-ニトロフェニル)ホスフェート
中間体46-5を、中間体2-3の代わりに中間体46-4を使用して、中間体2-4と同様の方法で調製した。LCMS:915.3。
実施例46:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-イソブトキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(46)。
化合物46を、中間体18-5の代わりに中間体46-5を使用して、化合物18と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.89(s
、1H)、7.01(d、J=4.6Hz、1H)、6.94(d、J=4.6Hz、1H)、5.08(m、1H)、4.59(s、1H)、4.27(t、J=5.3Hz、1H)、4.20-4.11(m、1H)、4.11-3.97(m、1H)、3.82(t、J=5.5Hz、2H)、3.74-3.63(m、2H)、3.41(m、2H)、3.23(m、2H)、2.31(m、2H)、1.54(m、2H)、1.32(m、30H)、0.94-0.89(m、9H)。LCMS:754.1。
中間体47-1:(R)-2,2-ジメチル-4-((オクタデシルオキシ)メチル)-1,3-ジオキソラン
アセトン(458μL、6.18mmol)を、シリンジによって、ジクロロメタン(10mL)中のp-トルエンスルホン酸一水和物(11.8mg、61.8μmol)及び(S)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1,2-ジオール(213mg、618μmol)の急速攪拌混合物に、室温で添加した。90分後、反応混合物を50℃に加熱した。30分後、反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~30%の酢酸エチル)によって精製して、中間体47-1を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ4.33-4.23(m、1H)、4.08(dd、J=8.3、6.4Hz、1H)、3.75(dd、J=8.2、6.4Hz、1H)、3.59-3.38(m、4H)、1.63-1.50(m、2H)、1.45(s、3H)、1.39(s、3H)、1.28(s、30H)、0.94-0.86(m、3H)。
中間体47-2:(S)-2-イソプロポキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール
ジクロロボランメチルスルフィド錯体(52μL、380μmol)を、テトラヒドロフラン(750μL)中の中間体47-1(149mg、387μmol)の急速攪拌混合物に、-60℃で、シリンジによって添加した。反応物を15分間かけて室温に加温した。16時間後、塩化アンモニウム水溶液(10mL)及びジエチルエーテル(10mL)を、順次添加した。有機層を水(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~30%の酢酸エチル)によって精製して、中間体47-2を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ3.80(p、J=6.1Hz、1H)、3.71(dd、J=10.1、3.4Hz、1H)、3.67-3.56(m、2
H)、3.52(dd、J=9.8、4.8Hz、1H)、3.49-3.41(m、3H)、1.58(m、2H)、1.28(d、J=1.9Hz、30H)、1.20(dd、J=6.1、0.9Hz、6H)、0.94-0.85(m、3H)。
中間体47-3:(R)-2-イソプロポキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロピルビス(4-ニトロフェニル)ホスフェート
中間体47-3を、中間体46-3の代わりに中間体47-2を使用して、中間体46-4と同様の方法で調製した。LCMS:731.2[M+Na]
中間体47-4:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((R)-2-イソプロポキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)(4-ニトロフェニル)ホスフェート
中間体47-4を、中間体46-4の代わりに中間体47-3を使用して、中間体46-5と同様の方法で調製した。LCMS:923.4[M+Na]
実施例47:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-イソプロポキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(47)。
カリウムトリメチルシラノレート(9.8mg、77μmol)を、テトラヒドロフラン(800μL)中の47-4(23.0mg、25.5μmol)の急速攪拌混合物に室温で添加した。45分後、カリウムトリメチルシラノレート(27mg、210μmol)を添加した。45分後、濃塩酸(200μL)を添加した。90分後、黄色が持続することによって示されるように、混合物のpHが7超となるまで、トリエチルアミンを添加した。混合物を逆相分取HPLC(2-プロパノール/水)により精製して、化合物47をトリエチルアミンとの塩として得た。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.98(s、1H)、7.11(s、2H)、4.82(d、J=5.3Hz、1H)、4.36(d、J=4.7Hz、1H)、4.27(t、J=5.4Hz、1H)、4.22-4.13(m、1H)、4.12-4.03(m、1H)、3.86-3.74(m、3H)、3.74-3.63(m、1H)、3.59(dd、J=11.2、4.9Hz、1H)、3.54(d、J=6.0Hz、1H)、3.47-3.39(m、2H)、1.56(m、2H)、1.30(m、30H)、1.12(dd、J=6.1、1.7Hz、6H)、0.96-0.88(m、3H)。LCMS:738.4[M-H]
中間体48-1:(R)-tert-ブチル(2-((3,4-ジクロロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)ジメチルシラン
水素化ナトリウム(鉱油中の60重量%分散液、74mg、1.94mmol)を、テトラヒドロフラン(6mL)中の(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オール(335mg、730μmol)の攪拌溶液に、0℃で添加した。30分後、4-(ブロモメチル)-1,2-ジクロロベンゼン(438mg、1.83mmol)を添加して、得られた混合物を室温に温め、一晩攪拌した。次いで、懸濁液を0℃に冷却し、水(5mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。その後、合わせた有機画分をブライン(25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過及び濃縮に引き続いて、粗残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0%~20%の酢酸エチル)によって精製して、中間体48-1を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.51(d、J=1.9Hz、1H)、7.41(d、J=8.2Hz、1H)、7.21(dd、J=8.2、2.0Hz、1H)、4.68(s、2H)、3.71(d、J=5.9Hz、2H)、3.67-3.60(m、1H)、3.60-3.39(m、4H)、1.66-1.49(m、2H)、1.39-1.20(m、30H)、1.00-0.84(m、12H)、0.08(s、6H)。
中間体48-2:(S)-2-((3,4-ジクロロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール
フッ化テトラブチルアンモニウム(テトラヒドロフラン中1.0M、0.63mL、0.63mmol)を、テトラヒドロフラン(5mL)中の中間体48-1(323mg、523μmol)の攪拌溶液に、0℃で加えた。1時間後、水(5mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。その後、合わせた有機画分をブライン(25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過及び濃縮に引き続いて、粗残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0%~50%の酢酸エチル)によって精製して、中間体48-2を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.49(d、J=1.9Hz、1H)、7.43(d、J=8.2Hz、1H)、7.20(dd、J=8.2、2.0Hz、1H)、4.66(q、J=12.3Hz、2H)、3.83-3.64(m、3H)、3.59(qd、J=10.0、5.0Hz、2H)、3.46(td、J=6.7、1.9Hz、2H)、2.11(t、J=6.0Hz、1H)、1.65-1.55(m、2H)、1.28(s、30H)、0.90(t、J=6.7Hz、3H)。
中間体48-3:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)((R)-2-((3,4-ジクロロベンジル)オキシ)ー3-(オクタデシルオキシ)プロピル)ホスフェート
2-クロロフェニルホスホロジクロリダート(64.6μL、392μmol)を、1,2,4-トリアゾール(54.3mg、786μmol)、トリエチルアミン(110μL、786μmol)、及びテトラヒドロフラン(0.6mL)の激しく攪拌混合物に、シリンジを用いて室温で添加した。40分後、中間体1-3(97.5mg、294μmol)、テトラヒドロフラン(0.5mL)、及び1-メチルイミダゾール(31.3μL、313μmol)を、順次添加した。60分後、テトラヒドロフラン(0.7mL
)中の中間体48-2(148mg、294μmol)の溶液を、カニューレを介して添加した。1-メチルイミダゾール(20μL、392μmol)を添加した。15時間後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を、順次添加した。有機層を水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中、0~10%のメタノール)によって精製して、中間体48-3を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ8.01(d、J=1.6Hz、1H)、7.45-7.34(m、4H)、7.21-7.06(m、3H)、7.01(t、J=4.6Hz、1H)、6.61(dd、J=10.3、4.7Hz、1H)、5.62(s、2H)、5.44(dd、J=17.1、6.8Hz、1H)、4.99(ddd、J=9.2、6.8、4.0Hz、1H)、4.69-4.19(m、7H)、3.82-3.73(m、1H)、3.53-3.46(m、2H)、3.45-3.37(m、2H)、1.91-1.38(m、8H)、1.27(d、J=2.7Hz、30H)、0.90(t、J=6.7Hz、3H)。
中間体48-4:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((R)-2-((3,4-ジクロロベンジル)オキシ)ー3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素
水酸化ナトリウム(0.5N、715μL、357μmol)を、テトラヒドロフラン(4mL)中の48-3(100mg、99.3μmol)の溶液に添加し、混合物を50℃に加熱した。3時間後、濃塩酸を添加した(30μL、357μmol)。次に残渣を濃縮し、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中、0~30%のメタノール)によって精製して、中間体48-4を得た。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.88(s、1H)、7.50(d、J=2.0Hz、1H)、7.41(d、J=8.3Hz、1H)、7.24(dd、J=8.2、1.9Hz、1H)、6.93(d、J=4.6Hz、1H)、6.88(d、J=4.6Hz、1H)、5.40(d、J=6.4Hz、1H)、5.03(dd、J=6.5、3.2Hz、1H)、4.65-4.50(m、3H)、4.06(d、J=5.7Hz、2H)、3.95-3.84(m、2H)、3.78-3.66(m、1H)、3.56-3.34(m、4H)、1.72(s、3H)、1.60-1.47(m、2H)、1.42(s、3H)、1.38-1.12(m、30H)、1.02-0.84(m、3H)。
実施例48:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3,4-ジクロロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(48)
濃塩酸(52.4μL、629μmol)を、テトラヒドロフラン0.5mL中の中間体48-4(47mg、52.4μmol)の溶液に添加した。3時間後、炭酸ナトリウム(67mg、629μmol)、メタノール(10mL)、及び硫酸マグネシウムを順次添加し、室温で10分間攪拌した。濾過及び濃縮に引き続いて、残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~50%のメタノール)によって精製して、化合物48を得た。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.87(s、1H)、7.50(s、1H)、7.44(d、J=8.2Hz、1H)、7.24(d、J=9.1Hz、1H)、6.96(d、J=4.5Hz、1H)、6.89(d、J=4.6Hz、1H)、4.95-4.75(m、1H)、4.60(s、2H)、4.39-4.33(m、1H)、4.20(t、J=5.8Hz、2H)、4.14-4.08(m、1H)、4.05-3.86(m、2H)、3.76-3.68(m、1H)、3.52-3.25(m、4H)、1.57-1.50(m、2H)、1.39-1.25(m、30H)、0.92(t、J=6.7Hz、3H)。
中間体49-1:(R)-tert-ブチル(2-((3-クロロ-4-メトキシベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)ジメチルシラン
中間体49-1を、4-(ブロモメチル)-1,1’-ビフェニルの代わりに4-(ブロモメチル)-2-クロロ-1-メトキシ-ベンゼンを使用して、中間体2-1と同様の方法で、調製した。LCMS:635.5[M+Na]
中間体49-2:(S)-2-((3-クロロ-4-メトキシベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール
中間体49-2を、中間体18-2の代わりに49-1を使用して、中間体18-3と同様の方法で調製した。LCMS:522.1[M+Na]
中間体49-3:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((R)-2-((3-クロロ-4-メトキシベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)(2-クロロフェニル)ホスフェート
中間体49-3を、中間体23-1の代わりに中間体49-2を使用して、中間体23-2と同様の方法で調製した。LCMS:1024.5[M+Na]
実施例49:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-クロロ-4-メトキシベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(49)
フッ化テトラブチルアンモニウム(テトラヒドロフラン中1.0M、25μL、25μmol)を、中間体49-3、ピリジン(3μL、40μmol)、水(3μL、200μmol)、及びテトラヒドロフラン(100μL)の、激しく攪拌混合物に、シリンジを介して添加した。4時間後、更に25μL(25μmol)のフッ化テトラブチルアンモニウムを、シリンジを介して添加した。16時間後、クロロトリメチルシラン(6μL、50μmol)及び濃塩酸(200μL、2.40mmol)を、順次添加した。得られた混合物を逆相分取HPLC(メタノール/水中、0.1%のトリフルオロ酢酸)によって精製して、化合物49を得た。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.87(s、1H)、7.34(d、J=2.2Hz、1H)、7.22(d、J=7.3Hz、1H)、7.00(d、J=4.5Hz、1H)、6.98(s、1H)、6.88(d、J=4.6Hz、1H)、5.19(s、1H)、4.59(d、J=4.7Hz、2H)、4.56(s、1H)、4.51(s、1H)、4.48(s、1H)、4.35(s、2H)、4.26(t、J=5.4Hz、1H)、4.08(s、1H)、3.87(s、3H)、3.78-3.63(m、2H)、3.59(s、1H)、1.53(s、2H)、1.30(d、J=10.7Hz、30H)、1.00-0.81(m、3H)。LCMS:850.5[M-H]
中間体50-1:(R)-2-(((1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル
中間体50-1を、4-(ブロモメチル)-1,1’-ビフェニルの代わりに2-(ブロモメチル)ベンゾニトリルを使用して、中間体2-1と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.71(d、J=7.8Hz、1H)、7.65(dd、J=7.6、1.2Hz、1H)、7.59(td、J=7.7、1.3Hz、1H)、7.38(td、J=7.6、1.2Hz、1H)、4.93(s、2
H)、3.77(d、J=5.4Hz、2H)、3.71(tt、J=5.7、4.4Hz、1H)、3.60(qd、J=10.3、4.9Hz、2H)、3.46(td、J=6.6、1.6Hz、2H)、1.58(q、J=7.1Hz、2H)、1.27(s、30H)、0.91(d、J=6.6Hz、12H)、0.09(s、6H)。
中間体50-2:(S)-2-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル
中間体50-2を、中間体18-2の代わりに50-1を使用して、中間体18-3と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.72-7.66(m、1H)、7.65-7.57(m、2H)、7.42(ddd、J=7.7、6.0、2.8Hz、1H)、4.91(d、J=12.2Hz、1H)、4.86(d、J=12.2Hz、1H)、3.90-3.81(m、1H)、3.81-3.72(m、2H)、3.71-3.58(m、2H)、3.48(td、J=6.6、1.1Hz、2H)、1.67-1.49(m、2H)、1.28(s、30H)、0.90(t、J=6.7Hz、3H)。
中間体50-3:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)((R)-2-((2-シアノベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)ホスフェート
中間体50-3は、中間体23-1の代わりに中間体50-2を使用して、中間体23-2と同様に合成した。LCMS:963.3。
実施例50:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((2-シアノベンジル)オキシ)-3-(
オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(50)
化合物50は、中間体49-3の代わりに中間体50-3を使用して、中間体49と同様に合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.06(s、1H)、7.69(d、J=8.2Hz、2H)、7.63(t、J=7.7Hz、1H)、7.48-7.38(m、1H)、7.37-7.26(m、1H)、7.20(d、J=4.8Hz、1H)、4.78(d、J=5.1Hz、2H)、4.64(d、J=11.5Hz、1H)、4.35(s、2H)、4.26(t、J=5.4Hz、1H)、4.23-4.14(m、1H)、4.14-4.06(m、1H)、3.98(qt、J=11.1、5.6Hz、2H)、3.83(t、J=5.1Hz、1H)、3.58(qd、J=10.6、5.1Hz、2H)、3.45(td、J=6.5、2.4Hz、1H)、1.54(t、J=7.0Hz、2H)、1.29(d、J=7.9Hz、30H)、0.92(t、J=6.5Hz、3H)。LCMS:813.2。
中間体51-1:(R)-2-(((1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)-4-フルオロベンゾニトリル
中間体51-1を、4-(ブロモメチル)-1,1’-ビフェニルの代わりに2-(ブロモメチル)-4-フルオロ-ベンゾニトリルを使用して、中間体2-1と同様の方法で、調製した。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.64(dd、J=8.6、5.3Hz、1H)、7.52(dd、J=9.5、2.6Hz、1H)、7.06(td、J=8.2、2.6Hz、1H)、4.94(s、2H)、3.77(d、J=4.9Hz、2H)、3.72(tt、J=6.2、4.5Hz、1H)、3.63-3.54(m、2H)、3.47(tt、J=5.6、1.9Hz、2H)、1.65-1.52(m、2H)、1.40-1.19(m、30H)、0.96-0.84(m、12H)、0.09(s、6H)。
中間体51-2:(S)-4-フルオロ-2-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル
中間体51-2を、中間体18-2の代わりに51-1を使用して、中間体18-3と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.69(dd、J=8.6、5.3Hz、1H)、7.39(dd、J=9.2、2.6Hz、1H)、7.11(td、J=8.2、2.6Hz、1H)、4.90(d、J=3.4Hz、2H)、3.85(d、J=9.0Hz、1H)、3.81-3.72(m、2H)、3.70-3.59(m、2H)、3.48(td、J=6.6、1.5Hz、2H)、2.22(s、1H)、1.58(d、J=14.8Hz、2H)、1.28(s、30H)、0.94-0.86(m、3H)。
実施例51:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((2-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(51)。
実施例51は、化合物19-2の代わりに中間体51-2を使用して、化合物19と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.87(s、1H)、7.73(s、1H)、7.48(d、J=9.0Hz、1H)、7.19(d、J=25.2Hz、1H)、7.00(s、1H)、6.90(m、1H)、4.36(s、2H)、4.28(s、2H)、4.14(s、1H)、3.89(s、2H)、3.78(s、1H)、3.71(s、4H)、3.61(d、J=10.2Hz、2H)、1.56(m、2H)、1.30(s、30H)、0.91(m、3H)。LCMS:829.5[M-H]
実施例52:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f]
[1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル)メトキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(52)。
化合物52を、1-(ブロモメチル)-3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに5-(ブロモメチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インデンを使用して、化合物19と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.87(s、1H)、7.18(s、1H)、7.12-7.04(m、2H)、7.00(d、J=4.6Hz、1H)、6.89(d、J=4.6Hz、1H)、4.80(d、J=5.3Hz、2H)、4.63-4.50(m、2H)、4.41-4.31(m、2H)、4.26(t、J=5.3Hz、1H)、4.17-4.02(m、2H)、3.92-3.83(m、2H)、3.76-3.66(m、1H)、3.42-3.36(m、2H)、2.86(t、J=7.4Hz、4H)、2.13-1.96(m、2H)、1.52(t、J=6.8Hz、2H)、1.38-1.24(m、30H)、0.92(t、J=6.7Hz、3H)。LCMS:828.2。
中間体53-1:(R)-4-(((1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)-3-フルオロベンゾニトリル:
NaH(60%油分散液、88mg、2.29mmol、3.5当量)をTHF(6ml)に懸濁させ、0℃に冷却した。THF(2.5 ml)中の1-O-オクタデシル-3-O-tert-ブチルジメチルシリル-sn-グリセロール(300mg、0.654mmol、1当量)の溶液を、30秒かけて添加した。30分後に、0℃で、THF中(2.5mL)の臭化アルキル(560mg、2.62mmol)の溶液を添加した。混合物を室温で16時間攪拌した。反応物を水(15mL)でクエンチした。混合物を、EtOAcで抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去
した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の0~30%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。
中間体53-2:(S)-3-フルオロ-4-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル:
0℃の、THF(3.3mL)中のシリル保護化合物(342mg、0.578mmol)の溶液に、THF中の1MのTBAF(1mL、1mmol)を添加し、1時間攪拌した。それを水(3mL)で希釈し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×5mL)で洗浄し、ブラインを乾燥させ(NaSO)、蒸発させ、残渣をXカラムクロマトグラフィーシリカゲル(ヘキサン中、0~60%酢酸エチル)によって精製して、生成物を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.66(t、1H)、7.47(dd、1H)、7.34(dd、1H)、4.92~4.73(m、2H)、3.90-3.66(m、3H)、3.61(m、2H)、3.45(m、2H)、2.21(s、1H)、1.57(m、2H)、1.26(s、26H)、0.94-0.81(m、3H)。
中間体53-3:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)((R)-2-((4-シアノ-2-フルオロベンジル)オキシ)ー3-(オクタデシルオキシ)プロピル)ホスフェート:
無水THF(0.4mL)中の1,2,4-トリアゾール(43mg、0.62mmol)及びトリエチルアミン(87μL、0.62mmol)の溶液に、THF(0.4mL)中の2-クロロフェニルジクロロホスフェート(76mg、0.31mmol)の溶液を添加した。混合物を30分間攪拌し、次いで濾過した。濾液に、追加のTHF(1.2mL)、ヌクレオシド(77mg、0.232mmol)、及び1-メチルイミダゾー
ル(26mg、0.31mmol)を、順次添加した。1時間後、(S)-3-フルオロ-4-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル(107mg、0.232mmol)を混合物に添加し、室温で一晩攪拌した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(CHCl中0~15%MeOH)により精製し、化合物を得た。
実施例53:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(4-シアノ-2-フルオロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(53)
上記中間体53-3(250mg、0.255mmol)をTHF(5mL)に溶解し、0.5NのNaOH(1.9mL)を0℃で添加した。混合物を50℃で4時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。中間体がほぼ消費された後、混合物を0℃で、4NのHClにより中和した。混合物をメタノールで希釈し、NaSOを添加した。混合物を濾過し、濾液を蒸発させて残渣を得た。
残渣を、THF(1.5mL)中に溶解させた。得られた溶液を氷浴中で冷却した。濃HCl水溶液(0.3mL)を添加した。冷浴を除去し、反応物を3時間激しく攪拌した。混合物をNaCOで中和し、MeOHで希釈し、濾過した。濾液を蒸発させて残渣を得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中0~40%のMeOH)により精製して、生成物を得た。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.91(s、1H)、7.74(t、J=7.5Hz、1H)、7.54-7.39(m、2H)、7.04(d、J=4.7Hz、1H)、6.98(d、J=4.6Hz、1H)、4.85-4.72(m、2H)、4.36(m、1H)、4.27(m、1H)、4.18(m、1H)、4.09(m、1H)、3.92(m、1H)、3.78(t、1H)、3.63-3.35(m、4H)、1.51(m、2H)、1.28(d、30H)、1.01-0.84(m、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ0.28。MS:831.22(M+1)。
中間体54-1:(R)-4-(((1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)-2-メトキシベンゾニトリル:
中間体54-1を中間体53-1と同様の方法で合成した。
中間体54-2:(S)-4-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)-2-メトキシベンゾニトリル
中間体54-2を中間体53-2と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.50(d、J=7.9Hz、1H)、7.04(s、1H)、6.98(d、J=8.0Hz、1H)、4.82-4.63(m、2H)、3.94(s、3H)、3.83-3.53(m、4H)、3.45(m、2H)、2.25(s、1H)、1.56(q、J=6.9Hz、2H)、1.26(s、30H)、0.88(t、J=6.7Hz、3H)。
中間体54-3:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)((R)-2-((4-シアノ-2-フルオロベンジル)オキシ)ー3-(オクタデシルオキシ)プロピル)ホスフェート:
無水THF(0.4mL)中の1,2,4-トリアゾール(43mg、0.62mmol)及びトリエチルアミン(87μL、0.62mmol)の溶液に、THF(0.4mL)中の2-クロロフェニルジクロロホスフェート(76mg、0.31mmol)の溶液を添加した。混合物を30分間攪拌し、次いで濾過した。濾液に、追加のTHF(1.2mL)、ヌクレオシド(77mg、0.232mmol)、及び1-メチルイミダゾール(26mg、0.31mmol)を、順次添加した。1時間後、(S)-4-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)-2-メトキシベンゾニトリル(115mg、0.235mmol)を混合物に加え、室温で一晩攪拌した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(CHCl中、0~15%のMeOH)により精製し、化合物を得た。
実施例54:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((4-シアノ-3-メトキシベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(54)
上記の中間体(222mg、0.223mmol)をTHF(4.5mL)に溶解し、0.5NのNaOH(1.6mL)を50℃で添加した。混合物を50℃で3時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。中間体がほぼ消費された後、混合物を0℃で、4NのHClにより中和した。混合物をメタノールで希釈し、NaSOを添加した。混合物を濾過し、濾液を蒸発させて残渣を得た。
残渣を、THF(1.5mL)中に溶解させた。得られた溶液を氷浴中で冷却した。濃HCl水溶液(0.3mL)を添加した。冷浴を除去し、反応物を3時間激しく攪拌した。混合物をNaCOで中和し、MeOHで希釈し、濾過した。濾液を蒸発させて残渣を得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中0~40%のMeOH)により精製して、生成物を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ7.94(s、1H)、7.64(d、J=7.9Hz、1H)、7.19(s、1H)、7.03(d、J=7.9Hz、1H)、6.93(d、J=4.6Hz、1H)、6.85(d、1H)、4.65(d、3H)、4.30-4.09(m、2H)、4.07-3.96(m、2H)、3.91(d、4H)、1.43(d、2H)、1.22(d、30H)、0.86(t、3H)。31P NMR(162MHz、DMSO-d6)δ-1.11。MS:843.28(M+1)。
中間体55-1:3-(ヘプタデシルオキシ)プロパン-1-オールの調製:
乾燥DMF(6mL)中の1,3-プロパンジオール(1.03g、13.5mmol)の溶液に、NaH(60%油分散液;0.172g、4.5mmol)を分割して0℃で添加し、混合物を室温で10分間攪拌した。1-ブロモヘプタデカン(0.958g、3mmol)及びKI(498mg、3mmol)を加え、混合物を95℃で4時間加熱した。冷却後、混合物を氷水に注ぎ、DCMで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/ヘキサン、1:2)で精製して、生成物を固体として得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ3.87-3.77(m、2H)、3.64(t、J=5.7Hz、2H)、3.45(t、J=6.6Hz、2H)、1.86(m、2H)、1.65-1.51(m、2H)、1.28(s、30H)、0.98-0.85(m、3H)。
中間体55-2:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)((R)-2-((4-シアノ-2-フルオロベンジル)オキシ)ー3-(オクタデシルオキシ)プロピル)ホスフェート:
無水THF0.4mL中の、1,2,4-トリゾール(43mg、0.62mmol)及びトリエチルアミン87μL、0.62mmol)の溶液に、THF(0.4mL)中の2-クロロフェニルジクロロホスフェート(76mg、0.31mmol)の溶液を添加した。混合物を30分間攪拌し、次いで濾過した。濾液に、追加のTHF(1.2mL)、ヌクレオシド(77mg、0.232mmol)、及び1-メチルイミダゾール(26mg、0.31mmol)を、順次添加した。1時間後、3-(ヘプタデシルオキシ)プロパン-1-オール(74mg、0.235mmol)を混合物に加え、室温で一晩攪拌した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(CHCl中0~15%MeOH)により精製し、化合物を得た。
実施例55:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル(3-(ヘプタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(55)
上記中間体55-2(100mg、0.122mmol)をTHF(1.2mL)に溶解し、1NのTBAF(1.5mL)、DMAP(149mg、1.22mmol)、及び水(45mg)を添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌した。混合物に、TMSC
l(0.19mL、1.47mmol)、続いて濃HCl(1.4mL)を添加した。混合物を室温で2.5時間攪拌した。次いで、4-メチルモルホリン(1.98g)を添加し、MeOHで希釈した。混合物を濾過し、HPLC(0.1%TFAを含む水中60~100%のACN)によって精製して、生成物を得た。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.10(s、1H)、7.37(d、J=4.8Hz、1H)、7.20(d、J=4.8Hz、1H)、4.77(d、J=5.2Hz、1H)、4.44-4.34(m、1H)、4.31-4.19(m、2H)、4.14(m、1H)、4.00(m、2H)、3.51(t、2H)、3.42(m、2H)、1.88(m、2H)、1.55(m、2H)、1.40-1.22(m、30H)、0.98-0.85(m、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ-0.01。MS:668.24(M+1)。
中間体56-1:3-デセオキシプロパン-1-オール:
中間体56-1を、アルキル化剤として1-ブロモデカンを使用して、中間体55-1と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ4.36(t、J=5.1Hz、1H)、3.49-3.35(m、4H)、1.63(p、J=6.4Hz、2H)、1.47(t、J=6.7Hz、2H)、1.25(s、14H)、0.93-0.79(m、3H)。
中間体56-2:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)(3-(デシルオキシ)プロピル)ホスフェート:
中間体56-2を、中間体3-デセオキシプロパン-1-オールを使用して、中間体55-2と同様の方法で合成した。
実施例56:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル(3-(デシルオキシ)プロピル)リン酸水素(56)
THF(1mL)中の、1,1,3,3-テトラメチルグアニジン(61mg、0.5
3mmol)及びsyn-2-ピリジンアルドキシム(0.11g、0.88mmol)を、THF(1.8mL)中の56-2(63mg、0.088mmol)の溶液に添加し、室温で一晩攪拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣を、DCM中0~50%のMeOHを用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、生成物を得た。MS:610.20(M+1)。上記の生成物を、THF(0.5mL)に溶解させた。得られた溶液を氷浴中で冷却した。濃HCl水溶液(0.1mL)を添加した。冷浴を除去し、反応物を3時間激しく攪拌した。混合物をNaCOで中和し、MeOHで希釈し、濾過した。溶液を、Gilson分取HPLC(Geminiカラム、0.1%TFA含有HO中40~100%のCHCN)を用いた分取HPLCにより精製して、当該生成物を得た。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.07(s、1H)、7.32(d、J=4.8Hz、1H)、7.17(d、J=4.8Hz、1H)、4.78(m、1H)、4.38(m、1H)、4.24(m、2H)、4.21-4.08(m、1H)、3.98(m、2H)、3.51(m、2H)、3.41(m、2H)、1.87(m、2H)、1.54(t、2H)、1.30(d、14H)、0.91(t、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ0.18.。MS:570.16(M+1)。
中間体57-1:3-ドデコシプロパン(odecoxypropan)-1-オールの調製:
中間体57-1を、アルキル化剤として1-ブロモデカンを使用して、中間体55-1と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ4.36(t、J=5.1Hz、1H)、3.48-3.36(m、6H)、1.63(m、2H)、1.47(m、2H)、1.25(s、18H)、0.92-0.80(m、3H)。
中間体57-2:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)(3-(ドデシルオキシ)プロピル)ホスフェート
中間体57-2を、中間体3-ドデコシプロパン-1-オールを使用して、中間体55-2と同様の方法で合成した。
実施例57:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル(3-(ドデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(57)
化合物57を、化合物56と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.07(s、1H)、7.33(d、J=4.8Hz、1H)、7.18(d、J=4.8Hz、1H)、4.78(d、J=5.2Hz、1H)、4.38(dt、J=6.5、3.4Hz、1H)、4.29-4.20(m、2H)、4.13(m、1H)、3.98(m、2H)、3.51(m、2H)、3.41(m、2H)、1.87(m、2H)、1.53(m、2H)、1.29(s、18H)、0.99-0.84(m、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ0.22。MS:596.18(M+1)。
中間体58-1:3-(テトラデシルオキシ)プロパン-1-オールの調製:
中間体58-1を、アルキル化剤として1-ブロモテトラデカンを使用して、中間体55-1と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ4.36(t、J=5.2Hz、1H)、3.49-3.35(m、5H)、1.63(t、J=6.4Hz、2H)、1.47(t、J=6.7Hz、2H)、1.25(s、22H)、0.94-0.79(m、3H)。
中間体58-2:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)(3-(テトラデシルオキシ)プロピル)ホスフェート:
中間体58-2を、中間体3-(テトラデシルオキシ)プロパン-1-オールを使用して、中間体55-2と同様の方法で合成した。
実施例58:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル(3-(テトラデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(58)
化合物58を、化合物56と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.09(s、1H)、7.35(d、J=4.8Hz、1H)、7.19(d、J=4.8Hz、1H)、4.77(d、J=5.2Hz、1H)、4.43-4.32(m、1H)、4.24(m、2H)、4.13(m、1H)、3.99(m、2H)、3.51 m、2H)、3.41(m、2H)、1.87(m、2H)、1.54(m、2H)、1.30(s、22H)、0.98-0.86(m、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ0.09。MS:626.19(M+1)。
中間体59-1:3-オクタデコキシプロパン-1-オールの調製:
中間体59-1を、アルキル化剤として1-ブロモオクタデカンを使用して、中間体55-1と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ4.36(t、J=5.1Hz、1H)、3.48-3.36(m、4H)、3.30(s、2H)、1.63(m、2H)、1.47(m、2H)、1.24(s、32H)、0.91-0.81(m、3H)。
中間体59-2:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)(3-(オクタデシルオキシ)プロピル)ホスフェート
中間体59-2を、中間体3-オクタデコキシプロパン-1-オールを使用して、中間体55-2と同様の方法で合成した。
実施例59:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル(3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(59)
化合物59を、化合物56と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.16(s、1H)、7.48(d、J=4.4Hz、1H)、7.19(d、J=4.6Hz、1H)、4.74(d、J=4.8Hz、1H)、4.46-4.01(m、7H)、3.52(m、2H)、3.42(m、2H)、1.91(m、2H)、1.55(m、2H)、1.30(s、32H)、0.91(t、J=6.6Hz、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ-0.81。MS:682.33(M+1)。
中間体60-1:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)(3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル)ホスフェート
中間体60-1を、中間体3-(ヘキサデシルオキシ)プロパン-1-オールを使用して、中間体55-2と同様の方法で合成した。MS:804.36(M+1)。
実施例60:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル(3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(60)
化合物60を、化合物56と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.10(s、1H)、7.38(d、J=4.8Hz、1H)、7.20(d、J=4.8Hz、1H)、4.77(m、1H)、4.38(m、1H)、4.30-4.18(m、2H)、4.14(m、1H)、4.00(m、2H)、3.51(m、2H)、3.42(m、2H)、1.87(m、2H)、1.54(m、2H)、1.30(s、28H)、0.92(t、J=6.8Hz、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ-0.11(t、J=6.1Hz)。MS:654.24(M+1)。
中間体61-1:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((R)-2,3-ビス(ヘキサデシルオキシ)プロピル)(2-クロロフェニル)ホスフェート:
中間体61-1を、中間体(S)-2,3-ビス(ヘキサデシルオキシ)プロパン-1-オールを使用して、中間体55-2と同様の方法で合成した。
実施例61:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2.3-ビス(ヘキサデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(61)
化合物61を、化合物56と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ12.01(s、1H)、7.91(s、2H)、6.90(d、J=4.5Hz、1H)、6.82(d、J=4.5Hz、1H)、6.14(d、J=5.7Hz、1H)、4.59(m、1H)、4.12(m、1H)、3.93(m、1H)、3.81(m、1H)、3.66-3.51(m、1H)、3.42(m、4H)、1.92(s、4H)、1.43(m、4H)、1.23(m、52H)、0.85(t、J=6.6Hz、6H)。31P NMR(162MHz、DMSO-d6)δ-0.36。
実施例62:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((2,4-ジクロロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(62)
化合物62を、4-(ブロモメチル)-1,2-ジクロロベンゼンの代わりに4-(ブロモメチル)-1,3-ジクロロベンゼンを使用して、実施例48と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.87(s、1H)、7.57(d、J=8.3Hz、1H)、7.37(d、J=2.1Hz、1H)、7.27(dd、J=8.3、2.1Hz、1H)、6.94(dd、J=43.6、4.6Hz、2H)、4.84(d、J=5.4Hz、1H)、4.70(s、2H)、4.36(t、J=4.1Hz、1H)、4.28(t、J=5.3Hz、1H)、4.19-3.99(m、2H)、3.88(hept、J=5.6Hz、2H)、3.75(qd、J=5.4、3.5Hz、1H)、3.58-3.45(m、2H)、3.43-3.37(m、2H)、1.52(p、J=6.5Hz、2H)、1.31-1.21(m、30H)、0.92(t、J=6.8Hz、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ0.45。
中間体63-1:(S)-2-((3-メトキシベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール
中間体63-1を、4-(ブロモメチル)-1,2-ジクロロベンゼンの代わりに3-(ブロモメチル)-1-メトキシベンゼンを使用して、中間体48-2と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.34-7.23(m、1H)、6.99-6.90(m、2H)、6.86(dd、J=8.3、2.4Hz、1H)、4.72(d、J=11.9Hz、1H)、4.63(d、J=12.0Hz、1H)、3.83(s、3H)、3.81-3.75(m、1H)、3.74-3.65(m、2H)、3.62(dd、J=10.0、4.4Hz、1H)、3.56(dd、J=10.0、5.1Hz、1H)、3.46(td、J=6.7、1.7Hz、2H)、1.65-1.50(m、2H)、1.43-1.19(m、30H)、0.90(t、J=6.6Hz、3H)。
実施例63:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-メトキシベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(63)
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(10.6μL、71.2μmol)を、シリンジを介して1分間にわたって、中間体63-1(33.1mg、71.2μmol)、中間体19-1(20.0mg、35.6μmol)、及びテトラヒドロフラン(0.7mL)の、激しく攪拌混合物に、室温で添加した。15分後、水(50μL)及び濃塩酸(300μL、3.60mmol)を、順次添加した。120分後、得られた混合物を逆相分取HPLC(メタノール/水中、0.1%トリフルオロ酢酸)によって精製して、化合物63を得た。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.87(s、1H)、7.19(t、J=7.9Hz、1H)、7.00(d、J=4.6Hz、1H)、6.95-6.91(m、1H)、6.91-6.84(m、2H)、6.81-6.75(m、1H)、4.81(d、J=5.3Hz、1H)、4.69-4.51(m、2H)、4.38-4.32(m、1H)、4.26(t、J=5.3Hz、1H)、4.19-4.00(m、2H)、3.92-3.85(m、1H)、3.78(s、2H)、3.74-3.30(m、4H)、1.58-1.48(m、2H)、1.40-1.20(m、30H)、0.92(t、J=6.7Hz、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ0.45。LCMS:816.4[M-H]
実施例64:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((2-クロロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(64)
化合物64を、3-(ブロモメチル)-1-メトキシベンゼンの代わりに2-(ブロモメチル)-1-クロロベンゼンを使用して、化合物63と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.00(s、1H)、7.57(d、J=7.1Hz、1H)、7.33(dd、J=7.5、1.8Hz、1H)、7.25(td、J=7.2、1.8Hz、2H)、7.22-7.10(m、2H)、4.94-
4.78(m、1H)、4.74(s、2H)、4.37-4.32(m、1H)、4.28(t、J=5.4Hz、1H)、4.22-4.12(m、1H)、4.09(dd、J=10.2、5.5Hz、1H)、3.96(p、J=5.5Hz、2H)、3.85-3.76(m、1H)、3.63-3.28(m、4H)、1.59-1.49(m、2H)、1.35-1.24(m、30H)、0.91(t、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ0.25。LCMS:820.4[M-H]
実施例65:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(2-シアノ-6-フルオロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(65)
化合物65を、3-(ブロモメチル)-1-メトキシベンゼンの代わりに2-(ブロモメチル)-3-フルオロベンゾニトリルを使用して、化合物63と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.87(s、1H)、7.56(dd、J=7.7、1.3Hz、1H)、7.50(td、J=8.0、5.2Hz、1H)、7.44-7.39(m、1H)、7.00(d、J=4.6Hz、1H)、6.88(d、J=4.6Hz、1H)、4.90-4.58(m、3H)、4.34(t、J=4.4Hz、1H)、4.28(t、J=5.4Hz、1H)、4.19-4.02(m、2H)、3.91(t、J=5.5Hz、2H)、3.80(p、J=5.3Hz、1H)、3.62-3.48(m、2H)、3.46-3.39(m、2H)、1.54-1.42(m、2H)、1.38-1.24(m、30H)、0.91(t、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ0.34。LCMS:829.4[M-H]
実施例66:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(5-シアノ-2-フルオロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(66)
化合物66を、3-(ブロモメチル)-1-メトキシベンゼンの代わりに3-(ブロモメチル)-4-フルオロベンゾニトリルを使用して、化合物63と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.07(s、1H)、7.97-7.88(m、1H)、7.68(ddd、J=7.4、4.8、2.2Hz、1H)、7.32(d、J=4.8Hz、1H)、7.26(d、J=9.2Hz、1H)、7.23-7.20(m、1H)、4.96-4.74(m、3H)、4.38-4.32(m、1H)、4.30-4.22(m、1H)、4.22-4.17(m、1H)、4.11(td、J=11.7、11.1、5.3Hz、1H)、3.98(qt、J=11.0、5.6Hz、2H)、3.83(q、J=5.1Hz、1H)、3.63-3.40(m、4H)、1.77-1.52(m、2H)、1.39-1.24(m、30H)、0.92(t、J=6.8Hz、3H)。19F NMR(376MHz、メタノール-d4)δ-111.48。31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ0.13。LCMS:829.4[M-H]
実施例67:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(4-シアノ-3-フルオロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(67)
化合物67を、3-(ブロモメチル)-1-メトキシベンゼンの代わりに4-(ブロモメチル)-2-フルオロベンゾニトリルを使用して、化合物63と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.05(s、1H)、7.65(dd、J=8.0、6.6Hz、1H)、7.39(d、J=10.3Hz、1H)、7.36-7.31(m、1H)、7.25(d、J=4.8Hz、1H)、7.17(d、J=4.8Hz、1H)、4.96-4.73(m、3H)、4.38-4.33(m、1H)、4.24(t、J=5.6Hz、1H)、4.22-4.16(m、1H)、4.09(dt、J=11.5、4.6Hz、1H)、3.96(qt、J=11.1、5.5Hz、2H)、3.79(p、J=5.2Hz、1H)、3.63-3.40(m、4H)、1.59-1.51(m、2H)、1.41-1.24(m、30H)、0.91(t、3H)。19F NMR(376MHz、メタノール-d4)δ-110.55。31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ0.22。LCMS:829.4[M-H]
実施例68:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-クロロ-5-シアノベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(68))
化合物68を、3-(ブロモメチル)-1-メトキシベンゼンの代わりに3-(ブロモメチル)-5-クロロベンゾニトリルを使用して、化合物63と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.02(s、1H)、7.70(s、1H)、7.68-7.62(m、2H)、7.20(d、J=4.7Hz、1H)、7.16(d、J=4.7Hz、1H)、4.95-4.65(m、3H)、4.41-4.33(m、1H)、4.25(t、J=5.5Hz、1H)、4.22-4.16(m、1H)、4.13-4.04(m、1H)、3.94(qt、J=11.0、5.5Hz、2H)、3.79(d、J=5.4Hz、2H)、3.61-3.30(m、4H)、1.62-1.52(m、2H)、1.39-1.24(m、30H)、0.92(t、J=6.7Hz、3H)。19F NMR(376MHz、メタノール-d4)δ-77.60。31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ0.27。LCMS:845.4[M-H]
中間体69-1:(R,Z)-1-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-3-(オクタデカ-9-エン-1-イルオキシ)プロパン-2-オール
tert-ブチル-[[(2R)-オキシラン-2-イル]メトキシ]-ジフェニル-シラン(1.18g、3.78mmol、Org.Biomol.Chem.2013,11,6919にしたがって調製)及びオレイルアルコール(1.67g、5.29mmol)のジクロロメタン溶液に、室温で、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(47μL,0.378mmol)を添加した。混合物を加熱して還流させ、一晩攪拌した。次に混合物を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~20%の酢酸エチル)によって直接精製して、69-1を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.69-7.62(m、4H)、7.46-7.37(m、6H)、5.40~5.29(m、2H)、3.88(p、J=5.4Hz、1H)、3.71(d、J=5.4Hz、2H)、3.55-3.40(m、4H)、2.06-1.96(m、4H)、1.60-1.47(m、3H)、1.38-1.18(m、28H)、1.06(s、10H)、0.88(td、J=6.9、2.3Hz、6H)。
中間体69-2:(R,Z)-3-(((1-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-3-(オクタデカ-9-エン-1-イルオキシ)プロパン-2-イル)オキ
シ)メチル)-5-フルオロベンゾニトリル
水素化ナトリウム(鉱油中60重量%分散液、74mg、1.94mmol)を、テトラヒドロフラン(15mL)中の69-1(1.31g、2.25mmol)の攪拌溶液に、0℃で、添加した。30分後、3-(ブロモメチル)-5-フルオロ-ベンゾニトリル(724mg、3.38mmol)を加え、得られた混合物を55℃に加温し、一晩攪拌した。次いで、懸濁液を0℃に冷却し、水(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。その後、合わせた有機画分をブライン(25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過及び濃縮に引き続いて、粗残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0%~30%の酢酸エチル)によって精製して、中間体69-2を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.66(dt、J=7.9、1.3Hz、5H)、7.47-7.30(m、10H)、7.26-7.20(m、3H)、5.39-5.31(m、2H)、4.64(s、2H)、3.75(d、J=5.2Hz、2H)、3.70-3.64(m、1H)、3.63-3.51(m、2H)、3.42(t、J=6.7Hz、2H)、2.05-1.97(m、5H)、1.62-1.49(m、4H)、1.38-1.21(m、27H)、1.05(s、11H)、0.91-0.82(m、4H)。
中間体69-3:(S,Z)-3-フルオロ-5-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデカ-9-エン-1-イルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル
フッ化テトラブチルアンモニウム(テトラヒドロフラン中1.0M、4.81mL、4.81mmol)を、テトラヒドロフラン(20mL)中の、中間体69-2(2.31g、4.01mmol)の攪拌溶液に、0℃で添加した。得られた混合物を室温に温め、1時間攪拌し、その時点で水(20mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。その後、合わせた有機画分をブライン(25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過及び濃縮に引き続いて、粗残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0%~50%の酢酸エチル)によって精製して
、中間体69-3を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.46(s、1H)、7.36(dt、J=9.1、1.8Hz、1H)、7.28(t、J=1.8Hz、1H)、5.39-5.31(m、2H)、4.79-4.65(m、2H)、3.84-3.74(m、1H)、3.74-3.66(m、3H)、3.63-3.52(m、2H)、3.46-3.38(m、2H)、2.01(q、J=6.5Hz、4H)、1.57(p、J=6.7Hz、2H)、1.40-1.18(m、27H)、0.88(t、J=6.7Hz、3H)。
中間体69-4:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)((R)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)ー3-(((Z)-オクタデカ-9-エン-1-イル)オキシ)プロピル)ホスフェート
2-クロロフェニルホスホロジクロリダート(378μL、2.30mmol)を、シリンジを介して、1,2,4-トリアゾール(341mg、4.94mmol)、トリエチルアミン(688μL、4.94mmol)、アセトニトリル(5mL)、及びピリジン(5mL)の、激しく攪拌混合物に、室温で添加した。40分後、アセトニトリル(5mL)及びピリジン(5mL)中の中間体69-3(1.06g、2.30mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。次いで、(3aR,4R,6R,6aR)-4-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-カルボニトリルを一度に加え、得られた懸濁液を室温で攪拌した。15時間後、混合物を濃縮し、得られた生成物にクエン酸(20mL、水中20%w/w)、水酸化ナトリウム(5mL、1N)、及び酢酸エチル(100mL)を添加した。水相を追加の酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、合わせた有機画分をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過及び濃縮の後、粗残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~15%のメタノール)によって精製して、中間体69-4を得た。H NMR(400MHz、アセトニトリル-d3)δ7.90(d、J=2.1Hz、1H)、7.52-7.32(m、7H)、7.22-7.15(m、2H)、6.89(dd、J=6.9、4.6Hz、1H)、6.75(dd、J=7.1、4.6Hz、1H)、6.37(s、2H)、5.48(s、1H)、5.36(dd、J=29.5、6.6Hz、1H)、4.95(dtd、J=13.8、6.9、3.7Hz、1H)、4.66-4.59(m、1H)、4.59-4.46(m、3H)、4.45-4.32(m、3H)、4.23(dtt、J=11.3、7.0、3.3Hz、1H)、4.08(ddt、J=10.9、7.7、5.5Hz、1H)、3.61-3.53(m、2H)、2.16(d、J=15.9Hz、3H)、1.97(p、J=2.5Hz、14H)、1.70(d、J=3.1Hz、4H)、1.54-1.42(m、1H)、1.28(d、J=9.6Hz、46H)、0.90(t、J
=6.6Hz、4H)。
中間体69-5:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((R)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)ー3-(((Z)-オクタデカ-9-エン-1-イル)オキシ)プロピル)リン酸水素。
室温のテトラヒドロフラン(6mL)及びアセトニトリル(3mL)中の、69-4(1.22g、1.25mmol)及びN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(456mg、3.74mmol)の溶液に、水(1.2mL)中のフッ化セシウム(568mg、3.74mmol)を添加した。混合物を80℃に加温し、2時間攪拌した。次いで、水酸化ナトリウム(1N、2.5mL)及びクエン酸(水中20% w/w、12.5mL)を順次添加し、混合物を2-メチルテトラヒドロフラン及び酢酸エチルの3:2混合物で抽出した(3×50mL)。プールされた有機画分を、次にブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過及び濃縮に引き続いて、残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~50%のメタノール)によって精製して、69-5を得た。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.87(s、1H)、7.50(s、1H)、7.44(d、J=8.2Hz、1H)、7.24(d、J=9.1Hz、1H)、6.96(d、J=4.5Hz、1H)、6.89(d、J=4.6Hz、1H)、4.95-4.91(m、5H)、4.82(d、J=7.4Hz、5H)、4.60(s、5H)、4.20(t、J=5.8Hz、2H)、4.12(s、1H)、3.94(s、1H)、3.72(s、1H)、3.52-3.47(m、3H)、3.44-3.36(m、3H)、3.27(d、J=7.9Hz、1H)、3.15(d、J=2.1Hz、2H)、1.53(d、J=7.3Hz、2H)、1.29(d、J=9.2Hz、31H)、0.92(t、J=6.7Hz、3H)。
実施例69:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-(((Z)-オクタデカ-9-エン-1-イル)オキシ)プロピル)リン酸水素((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3,4-ジクロロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(69)
濃塩酸(1.13mL、13.6mmol)を、テトラヒドロフラン(6mL)中の69-5(970mg、1.13mmol)の溶液に添加した。3時間後、反応物を、0℃に冷却し、水酸化ナトリウム(1.32mL)及びリン酸(0.175mL)でクエンチした。混合物を2-メチルテトラヒドロフラン及び酢酸エチルの3:2混合物で抽出した(3×50mL)。プールされた有機画分を、次にブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過及び濃縮に引き続いて、残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~50%のメタノール)によって精製して、化合物69を得た。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.94(s、1H)、7.54(s、1H)、7.49-7.34(m、2H)、7.10-7.00(m、2H)、5.35(dd、J=5.6、4.2Hz、2H)、4.82-4.65(m、3H)、4.36(d、J=4.9Hz、1H)、4.25(t、J=5.5Hz、1H)、4.22-4.14(m、1H)、4.12-4.05(m、1H)、3.91(qt、J=11.0、5.5Hz、2H)、3.75(dq、J=8.0、4.2、2.8Hz、1H)、3.56-3.48(m、2H)、3.42(tt、J=6.2、3.1Hz、2H)、2.04(d、J=5.6Hz、4H)、1.54(q、J=6.7Hz、2H)、1.32(d、J=15.4Hz、24H)、0.98-0.87(m、3H)。LCMS:827.4[M-H]
中間体70-1:(R)-1-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-3-(ノナデシルオキシ)プロパン-2-オール
中間体70-1を、オレイルアルコールの代わりにノナデシル-1-オールを使用して、中間体69-1と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.66(d、J=7.0Hz、4H)、7.40(dt、J=14.5、7.1Hz、6H)、3.88(p、J=5.5Hz、1H)、3.71(d、J=5.4Hz、2H)、3.46(dt、J=25.8、6.2Hz、4H)、1.54(d、J=7.0Hz、4H)、1.26(s、33H)、1.06(s、9H)、0.88(t、J=6.6Hz、3H)。
中間体70-2:(R)-3-(((1-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-3-(ノナデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)-5-フルオロベンゾニトリル(S)-2-((2,4-ジクロロベンジル)オキシ)-3-(オクタ
デシルオキシ)プロパン-1-オール
中間体70-2を、中間体69-1の代わりに中間体70-1を使用して、中間体69-2と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.69-7.65(m、4H)、7.46-7.30(m、10H)、7.25-7.21(m、1H)、4.64(s、2H)、3.75(d、J=5.2Hz、2H)、3.70-3.64(m、1H)、3.62-3.50(m、2H)、3.42(t、J=6.7Hz、2H)、1.61-1.50(m、3H)、1.26(d、J=2.7Hz、37H)、1.05(s、11H)、0.88(td、J=6.9、2.2Hz、4H)。
中間体70-3:(S)-3-フルオロ-5-(((1-ヒドロキシ-3-(ノナデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル
中間体70-3を、中間体69-2の代わりに中間体70-2を使用して、中間体69-3と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.48(s、1H)、7.38(dt、J=9.1、1.8Hz、1H)、7.30(t、J=1.9Hz、1H)、4.81-4.69(m、2H)、3.82(ddd、J=10.1、6.4、3.5Hz、1H)、3.77-3.68(m、2H)、3.66-3.57(m、2H)、3.47(td、J=6.7、2.2Hz、2H)、2.12-2.03(m、1H)、1.59(d、J=6.2Hz、4H)、1.28(s、36H)、0.90(t、J=6.7Hz、3H)。
中間体70-4:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)((R)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)ー3-(ノナデシルオキシ)プロピル)ホスフェート
中間体70-4を、中間体69-3の代わりに中間体70-3を使用して、中間体69-4と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、アセトニトリル-d3)δ7.90(d、J=2.0Hz、1H)、7.50(d、J=4.5Hz、1H)、7.46-7.32(m、4H)、7.18(dtd、J=9.5、6.6、5.7、2.8Hz、2H)、6.89(dd、J=6.6、4.6Hz、1H)、6.75(dd、J=7.1、4.6Hz、1H)、6.39(s、2H)、5.43-5.29(m、1H)、4.96(ddd、J=15.0、6.6、3.6Hz、1H)、4.61(d、J=7.9Hz、3H)、4.40(ddd、J=12.5、7.7、5.3Hz、2H)、4.29(ddt、J=12.8、6.9、3.8Hz、1H)、4.22-4.14(m、1H)、3.78-3.73(m、1H)、3.50-3.34(m、4H)、2.19(s、1H)、1.97(p、J=2.5Hz、2H)、1.75-1.69(m、3H)、1.51(dt、J=8.2、4.1Hz、2H)、1.43-1.35(m、3H)、1.27(d、J=8.2Hz、33H)、0.90(t、J=6.6Hz、3H)。
中間体70-5:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((R)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)ー3-(ノナデシルオキシ)プロピル)リン酸水素
中間体70-5を、中間体69-4の代わりに中間体70-4を使用して、中間体69-5と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.88(s、1H)、7.54(s、1H)、7.50-7.34(m、2H)、6.95-6.86(m、2H)、5.41(d、J=6.5Hz、1H)、5.06(dd、J=6.6、3.1Hz、1H)、4.74-4.52(m、4H)、4.06(td、J=5.4、1.8Hz、2H)、3.87(td、J=5.6、2.7Hz、2H)、3.71(p、J=5.2Hz、1H)、3.46(dddt、J=23.7、9.5、6
.5、3.5Hz、4H)、1.72(s、3H)、1.54(q、J=6.8Hz、2H)、1.43(s、3H)、1.29(d、J=7.8Hz、30H)、0.95-0.89(m、3H)。
実施例70:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-(ノナデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(70)
実施例70を、中間体69-5の代わりに中間体70-5を使用して、実施例69と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.90(s、1H)、7.54(d、J=1.3Hz、1H)、7.42(ddt、J=29.9、8.3、2.0Hz、2H)、6.98(dd、J=35.4、4.6Hz、2H)、4.82(d、J=5.3Hz、1H)、4.76-4.62(m、2H)、4.36(d、J=4.8Hz、1H)、4.26(t、J=5.4Hz、1H)、4.20-4.04(m、2H)、3.89(qt、J=11.0、5.5Hz、2H)、3.79-3.70(m、1H)、3.54-3.39(m、4H)、1.55(p、J=6.6Hz、2H)、1.29(d、J=9.7Hz、32H)、0.96-0.85(m、3H)。LCMS:843.4[M-H]
中間体71-1:(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(ヘキサデシルオキシ)プロパン-2-オール:
ピリジン(29mL)、CHCl(6mL)、及びDMF(6mL)の混合物中の(S)-3-(ヘキサデシルオキシ)プロパン-1,2-ジオール(5g、15.8mmol)及びイミダゾール(215mg、3.16mmol)の溶液に、tert-ブチルクロロジメチルシラン(2.74g、18.2mmol)を、0℃で添加した。室温で一晩攪拌した後、反応混合物を水で希釈し、次いでヘキサンで抽出し、NaSOで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の0~30%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ3.89-3.78(m、1H)、3.67(m、2H)、3.53-3.41(m、4H)、1.59(m、2H)、1.28(s、26H)、0.92(s、12H)、0.10(s、6H)。
中間体71-2:(R)-3-(((1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(ヘキサデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)-5-フルオロベンゾニトリル:
NaH(60%油分散液、153mg、3.98mmol)をTHF(8mL)に懸濁させ、0℃に冷却した。THF(2.5mL)中の(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(ヘキサデシルオキシ)プロパン-2-オール(350mg、0.812mmol)の溶液を添加した。30分後、0℃でTHF(2.5mL)中の3-(ブロモメチル)-5-フルオロ-ベンゾニトリル(570mg、2.6mmol)の溶液を添加した。混合物を室温で16時間攪拌した。反応物を水(15mL)でクエンチした。混合物を、EtOAcで抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の0~30%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.57-7.47(m、1H)、7.45-7.37(m、1H)、7.33(m、1H)、4.76(s、1H)、4.46(s、2H)、3.78-3.63(m、2H)、3.61-3.40(m、4H)、1.58(m、2H)、1.28(s、26H)、0.91(d、J=7.0Hz、12H)、0.09(s、6H)。
中間体71-3:(S)-3-フルオロ-5-(((1-(ヘキサデシルオキシ)-3-ヒドロキシプロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル:
0℃の、THF(6mL)中の上記シリル保護化合物(560mg、0.99mmol)の溶液に、THF中の1MのTBAF(2.4mL、2.4mmol)を添加し、1時間攪拌した。それを水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させ、残渣を、カラムクロマトグラフィーシリカゲル(ヘキサン中、0~60%の酢酸エチル)によって精製して、生成物を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.48(s、1H)、7.38(d
、J=9.4Hz、1H)、7.32-7.29(m、1H)、4.85-4.68(m、2H)、3.92-3.68(m、3H)、3.68-3.56(m、3H)、3.47(m、2H)、1.56(m、2H)、1.28(s、26H)、1.01-0.83(m、3H)。
中間体71-4:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)((R)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)ー3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル)ホスフェート
無水THF(0.4mL)中の1,2,4-トリアゾール(43mg、0.62mmol)及びトリエチルアミン(87μL、0.62mmol)の溶液に、THF(0.4mL)中の2-クロロフェニルジクロロホスフェート(76mg、0.31mmol)の溶液を添加した。混合物を30分間攪拌し、次いで濾過した。濾液に、追加のTHF(1.2mL)、(3aR,4R,6R,6aR)-4-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-カルボニトリル(78mg、0.235mmol)、及び1-メチルイミダゾール(26mg、0.31mmol)を順次添加した。1時間後、(S)-3-フルオロ-5-(((1-(ヘキサデシルオキシ)-3-ヒドロキシプロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル(106mg、0.235mmol)を、混合物に添加し、室温で一晩攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(CHCl中、0~15%のMeOH)により精製して、化合物を得た。
実施例71:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(71)
工程1:上記中間体71-4(270mg、0.28mmol)をTHF(5.6mL)に溶解し、0.5NのNaOH(2.04mL、1.02mmol)を0℃で添加した。混合物を50℃で4時間攪拌した。反応の進行をTLCで監視した。中間体がほぼ完全に消費された後、混合物を0℃で、4NのHClにより中和した。混合物をpH3の緩衝溶液及びブラインで希釈し、DCM及びMeOHの混合物で2回抽出した。合わせた有機層を合わせ、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(CHCl中、0%~60%のMeOH)によって精製して、化合物を得て、それを次の工程で用いた。
工程2:上記化合物をTHF(0.75mL)に溶解した。濃HCl水溶液(0.15mL)を添加した。反応混合物を3時間激しく攪拌した。混合物をNaCOで中和し、MeOHで希釈し、濾過した。濾液を蒸発させて残渣を得て、これをシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(CHCl中、0~60%のMeOH)により精製して、化合物を得た。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.87(s、1H)、7.54(s、1H)、7.50-7.43(m、1H)、7.38(m、1H)、7.00(d、J=4.6Hz、1H)、6.88(d、J=4.6Hz、1H)、4.78-4.58(m、2H)、4.37(d、m、1H)、4.27(m、1H)、4.20-4.00(m、2H)、3.88(m、2H)、3.78-3.69(m、1H)、3.55-3.37(m、5H)、1.53(m、2H)、1.29(m、26H)、0.91(t、J=6.7Hz、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d4)δ0.45。MS:803.36(M+1)。
中間体72-1:4-フルオロ-2-イソプロポキシベンゾニトリル
アゾジカルボン酸ジイソプロピル(431μL、2.19mmol)を、4-フルオロ-2-ヒドロキシベンゾニトリル(200mg、1.46mmol)、トリフェニルホスフィン(574mg、2.19mmol)、2-プロパノール(179μL、2.33mmol)及びテトラヒドロフラン(1.5mL)の攪拌混合物に、0℃でシリンジを介して1分間かけて添加し、得られた混合物を室温に温めた。50分後、得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~8%の酢酸エチル)によって精製して、中間体72-1を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.61-7.51(m、1H)、6.78-6.60(m、2H)、4.62(hept、J=6.1Hz、1H)、1.44(d、J
=6.1Hz、6H)。
中間体72-2:(S)-4-((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)-2-イソプロポキシベンゾニトリル
水素化ナトリウム(鉱油中60重量%分散液、18.6mg、464μmol)を、テトラヒドロフラン(0.7mL)中の(R)-1-(オクタデシルオキシ)-3-(トリチルオキシ)プロパン-2-オール(国際公開第2010052718号)(109mg、186μmol)の激しく攪拌した溶液に、室温で添加した。30分後、中間体72-1(66.6mg、371μmol)及びN,N-ジメチルホルムアミド(0.7mL)を順次添加し、得られた混合物を70℃に加熱した。55分後、得られた混合物を室温に冷却した。8分後、2-プロパノール(1.0mL)、メタノール(1.0mL)、クロロトリメチルシラン(47.1μL、371μmol)、及び濃塩酸(0.2mL)を順次加え、得られた混合物を50℃に加熱した。136分後、得られた混合物を室温に冷却した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を、順次添加した。有機層を水で洗浄し(2×40mL)、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~35%の酢酸エチル)によって精製して、中間体72-2を得た。LCMS:504.4。
中間体72-3:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)リン酸水素
2-クロロフェニルホスホロジクロリダート(564μL、3.49mmol)を、1,2,4-トリアゾール(484mg、7.01mmol)、トリエチルアミン(977μL、7.01mmol)、及びテトラヒドロフラン(2.0mL)の、激しく攪拌混合物に、シリンジを介して2分間かけて室温で添加した。50分後、中間体1-3(1.00g、3.02mmol)、テトラヒドロフラン(3.0mL)、及び1-メチルイミダゾール(278μL、3.49mmol)を、順次添加した。130分後、水(1.0mL)及びアセトニトリル(1.0mL)を、順次添加した。10分後、シリカゲル(12g)及びアセトニトリル(50mL)を、順次添加し、得られた混合物を減圧下で濃縮し
た。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体72-3を得た。LCMS:522.1。
実施例72:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(4-シアノ-3-(イソプロポキシフェノキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(72)
ビス(2-オキソ-3-オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド(150mg、590μmol)を、中間体72-2(99.1mg、197μmol)、中間体72-3(103mg、197μmol)、トリエチルアミン(32.9μL、242μmol)、1-メチルイミダゾール(47.0μL、590μmol)及びジクロロメタン(2.0mL)の、激しく攪拌混合物に、室温で添加した。16時間45分後、得られた混合物を減圧下で濃縮した。テトラヒドロフラン(0.3mL)、水(177μL、9.83mmol)、及び4-(ジメチルアミノ)ピリジン(72.1mg、590μmol)を順次加え、得られた混合物を室温で激しく攪拌した。フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、393μL、390μmol)をシリンジを介して添加し、得られた混合物を65℃に加熱した。30分後、得られた混合物を室温に冷却した。5分後、クロロトリメチルシラン(49.9μL、393μmol)及び濃塩酸(650μL、7.8mmol)を、順次添加した。3時間後、得られた混合物を逆相分取HPLC(メタノール/水中、0.1%のトリフルオロ酢酸)によって精製して、化合物72を得た。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.07(s、1H)、7.41(d、J=8.6Hz、1H)、7.33(d、J=4.8Hz、1H)、7.19(d、J=4.8Hz、1H)、6.73(d、J=2.2Hz、1H)、6.66(dd、J=8.7、2.2Hz、1H)、4.78-4.66(m、3H)、4.38-4.32(m、1H)、4.22(t、J=5.5Hz、1H)、4.20-4.14(m、1H)、4.10-4.01(m、3H)、3.71(dd、J=10.9、3.7Hz、1H)、3.63(dd、J=10.9、5.9Hz、1H)、3.53-3.39(m、2H)、1.59-1.47(m、2H)、1.36(d、J=6.1Hz、6H)、1.33-1.21(m、30H)、0.91(t、J=6.7Hz、3H)。LCMS:855.4[M-H]
中間体73-1:(S)-2-((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)ベンゾニトリル
中間体73-1を、中間体72-1の代わりに2-フルオロベンゾニトリルを使用して、中間体72-2と同様の方法で調製した。LCMS:446.4。
実施例73:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(2-シアノフェノキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(73)。
化合物73を、中間体19-2の代わりに中間体73-1を使用して、化合物19と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.05(s、1H)、7.60-7.51(m、2H)、7.33-7.28(m、1H)、7.27(d、J=4.7Hz、1H)、7.16(d、J=4.8Hz、1H)、7.03(t、J=7.6Hz、1H)、4.81-4.74(m、2H)、4.34(s、1H)、4.26(t、J=5.3Hz、1H)、4.21-4.13(m、1H)、4.12-3.99(m、3H)、3.74(dd、J=11.1、3.5Hz、1H)、3.67(dd、J=11.1、6.3Hz、1H)、3.54-3.40(m、2H)、1.54-1.44(m、2H)、1.37-1.20(m、30H)、0.91(t、J=6.6Hz、3H)。LCMS:797.4[M-H]
実施例74:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(4-シアノ-3-(メトキシフェノキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(74)
化合物74を、2-フルオロベンゾニトリルの代わりに4-フルオロ-2-メトキシベンゾニトリルを使用して、化合物73と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.02(s、1H)、7.41(d、J=8.6Hz、1H)、7.20(d、J=4.8Hz、1H)、7.13(d、J=4.7Hz、1H)、6.76-6.72(m、1H)、6.70-6.63(m、1H)、4.81-4.66(m、1H)、4.39-4.31(m、1H)、4.28-4.19(m、1H)、4.19-3.74(m、4H)、3.90(s、3H)、3.69(dd、J=11.0、3.6Hz、1H)、3.62(dd、J=10.9、6.1Hz、1H)、3.60-3.38(m、3H)、1.69-1.46(m、2H)、1.39-1.19(m、30H)、0.92(t、J=6.8Hz、3H)。LCMS:827.4[M-H]
中間体75-1:(S)-2-((5-ブロモピリジン-3-イル)メトキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール
中間体75-1を、中間体72-1の代わりに3-ブロモ-5-(ブロモメチル)ピリジン臭化水素酸を使用して、中間体72-2と同様の方法で調製した。LCMS:514.3。
中間体75-2:(S)-5-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ニコチノニトリル
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(17.7mg、15.3μmol)を、中間体75-1(75.0mg、146μmol)、シアン化亜鉛(II)(35.9mg、309μmol)、及びN,N-ジメチルホルムアミド(2.0mL)の、激しく攪拌混合物に室温で添加し、得られた混合物を100℃に加熱した。3時間後、得られた混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテル(40mL)、酢酸エチル(20mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)を、順次添加した。有機層を水で洗浄し(2×80mL)、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~50%酢酸エチル)によって精製して、中間体75-2を得た。LCMS:461.4。
実施例75:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((5-シアノピリジン-3-イル)メトキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(75)
化合物75を、中間体19-2の代わりに中間体75-2を使用して、化合物19と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.77(s、2H)、8.20(s、1H)、8.06(s、1H)、7.28(d、J=4.7Hz、1H)、7.19(d、J=4.8Hz、1H)、4.95-4.83(m、1H)、4.80-4.72(m、2H)、4.40-4.30(m、1H)、4.29-4.14(m、2H)、4.14-4.05(m、1H)、4.05-3.88(m、2H)、3.83(t、J=5.3Hz、1H)、3.62-3.52(m、2H)、3.45(td、J=6.6、2.4Hz、2H)、1.65-1.49(m、2H)、1.40-1.22(m、30H)、0.92(t、J=6.7Hz、3H)。LCMS:814.4。
中間体76-1:(S)-6-((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロ
パン-2-イル)オキシ)ニコチノニトリル
水素化ナトリウム(鉱油中60重量%分散液、18.6mg、464μmol)を、テトラヒドロフラン(0.7mL)中の(R)-1-(オクタデシルオキシ)-3-(トリチルオキシ)プロパン-2-オール(国際公開第2010052718号)(75.0mg、128μmol)の激しく攪拌した溶液に、室温で添加した。40分後、6-フルオロニコチノニトリル(78.0mg、639μmol)及びN,N-ジメチルホルムアミド(0.7mL)を順次添加し、得られた混合物を65℃に加熱した。2時間後、得られた混合物を80℃に加熱した。18.5時間後、得られた混合物を室温に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、ジエチルエーテル(40mL)及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~40%の酢酸エチル)によって精製して、(R)-6-((1-(オクタデシルオキシ)-3-(トリチルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)ニコチノニトリルを得て、それをジクロロメタンに溶かした。得られた溶液を室温で激しく攪拌し、硝酸セリウムアンモニウム(シリカゲル上10重量%、70.1mg、12.8μmol)を添加した。44分後、硝酸セリウムアンモニウム(シリカゲル上10重量%、70.1mg、12.8μmol)を添加した。71分後、得られた混合物を50℃に加熱した。70分後、水(0.1mL)を添加した。16.5時間後、得られた混合物を室温に冷却し、セライトを通して濾過した。濾過ケーキを酢酸エチル(50mL)で抽出し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~35%の酢酸エチル)によって精製して、中間体76-1を得た。LCMS:447.4。
実施例76:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((5-シアノピリジン-2-イル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(76)
化合物76を、中間体19-2の代わりに中間体76-1を使用して、化合物19と同
様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.49(d、J=2.4Hz、1H)、8.11(s、1H)、7.94(dd、J=8.7、2.4Hz、1H)、7.38(d、J=4.8Hz、1H)、7.18(d、J=4.8Hz、1H)、6.94(d、J=8.8Hz、1H)、5.56(p、J=5.1Hz、1H)、4.74(d、J=5.2Hz、1H)、4.35(s、1H)、4.31-4.04(m、5H)、3.72(d、J=5.2Hz、2H)、3.53-3.41(m、2H)、1.58-1.42(m、2H)、1.39-1.10(m、30H)、0.91(t、J=6.7Hz、3H)。LCMS:798.2[M-H]
中間体77-1:(S)-5-((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)ピラジン-2-カルボニトリル
水素化ナトリウム(鉱油中60重量%分散液、38.3mg、958μmol)を、テトラヒドロフラン(1.0mL)中の(R)-1-(オクタデシルオキシ)-3-(トリチルオキシ)プロパン-2-オール(国際公開第2010052718号)(75.0mg、128μmol)の激しく攪拌した溶液に、室温で添加した。30分後、5-クロロピラジン-2-カルボニトリル(78.0mg、639μmol)を添加し、得られた混合物を70℃に加熱した。70分後、得られた混合物を室温に冷却し、ギ酸(2.0mL)を、5分かけて、シリンジを用いて添加した。16時間後、飽和炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び酢酸エチル(60mL)を、順次添加した。有機層を水(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~35%の酢酸エチル)によって精製して、中間体77-1を得た。LCMS:448.3。
実施例77:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((5-シアノピラジンー2-イル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(77)
化合物77を、中間体19-2の代わりに中間体77-1を使用して、化合物19と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.55(d
、J=1.3Hz、1H)、8.28(d、J=1.3Hz、1H)、8.07(s、1H)、7.26(d、J=4.7Hz、1H)、7.16(d、J=4.8Hz、1H)、5.59-5.50(m、1H)、4.77(d、J=5.2Hz、1H)、4.38-4.32(m、1H)、4.22(t、J=5.4Hz、1H)、4.19-3.99(m、4H)、3.76-3.63(m、2H)、3.50-3.41(m、2H)、1.57-1.44(m、2H)、1.40-1.19(m、30H)、0.92(t、J=6.7Hz、3H)。LCMS:799.4[M-H]
中間体78-1:(R)-5-((1-(オクタデシルオキシ)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)オキシ)ピコリノニトリル。
水素化ナトリウム(鉱油中60重量%分散液、26.8mg、669μmol)を、テトラヒドロフラン(1.4mL)中の(R)-1-(オクタデシルオキシ)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-オール(112mg、223μmol)の、激しく攪拌した溶液に0℃で添加した。30分後、5-フルオロピリジン-2-カルボニトリル(95.3mg、780μmol)を添加し、得られた混合物を70℃に加熱した。60分後、得られた混合物を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(2mL)、ジエチルエーテル(40mL)、酢酸エチル(20mL)、及びブライン(15mL)を、順次添加した。有機層を水(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~10%の酢酸エチル)によって精製して、中間体78-1を得た。LCMS:603.5。
中間体78-2:(S)-5-((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)ピコリノニトリル
フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、446μL、450μmol)を、テトラヒドロフラン(1.0mL)中の中間体78-1(121mg、201μmol)の攪拌溶液に、室温でシリンジを介して添加した。18分後、飽和塩化アンモニウム水溶液(3mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(
20mL)を、順次添加した。有機層を水(40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~40%酢酸エチル)によって精製して、中間体78-2を得た。LCMS:447.4。
実施例78:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((6-シアノピリジン-3-イル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(78)
化合物78を、中間体19-2の代わりに中間体78-2を使用して、化合物19と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.34(d、J=2.8Hz、1H)、8.07(s、1H)、7.72(d、J=8.7Hz、1H)、7.61(dd、J=8.8、2.9Hz、1H)、7.27(d、J=4.8Hz、1H)、7.16(d、J=4.8Hz、1H)、4.96-4.78(m、1H)、4.74(d、J=5.3Hz、1H)、4.38-4.31(m、1H)、4.21(t、J=5.6Hz、1H)、4.19-4.12(m、1H)、4.11-3.97(m、3H)、3.72(dd、J=10.9、3.4Hz、1H)、3.64(dd、J=10.9、6.5Hz、1H)、3.49-3.40(m、2H)、1.56-1.43(m、2H)、1.43-1.18(m、30H)、0.92(t、J=6.7Hz、3H)。LCMS:798.4[M-H]
中間体79-1:tert-ブチル(R)-2,2-ジメチル-4-((オクタデシルオキシ)メチル)オキサゾリジン-3-カルボキシレート
水素化ナトリウム(鉱油中60重量%分散液、1.58g、40mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド(25mL)中のtert-ブチル(R)-4-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート(3.05g、13.2mmol)の、激しく攪拌した溶液に0℃で添加した。40分後、テトラヒドロフラン(10mL)中の1-(ブロモオクタデカン(11.0g、33.0mmol)の溶液を、シリンジを介して添加し、得られた混合物を室温に加温した。58時間後、飽和塩化ア
ンモニウム水溶液(25mL)及びジエチルエーテル(450mL)を、順次添加した。有機層を水(2×400mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0%~15%の酢酸エチル)によって精製して、中間体79-1を得た。LCMS:506.4[M+Na]
中間体79-2:(S)-2-アミノ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール
塩化水素溶液(1,4-ジオキサン中、4.0M、9.15mL、37mmol)を、1,4-ジオキサン(21.6mL)及び水(0.62mL)中の中間体79-1(4.80g、9.92mmol)の、攪拌溶液に、シリンジを介して、0℃で添加した。1分後、得られた混合物を室温に加温した。4時間後、飽和炭酸ナトリウム水溶液(30mL)、ジエチルエーテル(300mL)、及びテトラヒドロフラン(300mL)を、順次添加した。有機層を、水とブラインの混合物(1:1 v:v、2×300mL)で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、中間体79-2を得た。LCMS:344.3。
中間体79-3:(S)-5-アミノ-1-(1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-カルボニトリル
4-メチルモルホリン(26.6μL、242μmol)を、室温で、アミノマロニトリルp-トルエンスルホネート(61.4mg、242μmol)及びアセトニトリル(1.0mL)の、激しく攪拌混合物に、シリンジを介して添加した。9分後、オルトギ酸トリエチル(40.3μL、242モル)を、シリンジを用いて添加し、得られた混合物を90℃に加熱した。20分後、得られた混合物を、室温に、10分間にわたって冷却し、中間体79-2(75.0mg、218μmol)を添加した。得られた混合物を80℃に加熱した。15時間後、得られた混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中、0~9%のメタノール)によって精製して、中間体79-3を得た。LCMS:435.4。
中間体79-4:(S)-1-(1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-カルボニトリル
亜硝酸イソアミル(162μL、1.21mmol)及びテトラヒドロフラン(0.5mL)の激しく攪拌混合物に、テトラヒドロフラン(1.0mL)中、中間体79-3(64.9mg、149μmol)の溶液を、70℃で、45分間にわたって、シリンジポンプを介して添加した。70分後、得られた混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中、0~9%のメタノール)によって精製して、中間体79-4を得た。LCMS:420.4。
実施例79:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(4-シアノ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(79)。
化合物79を、中間体19-2の代わりに中間体79-4を使用して、化合物19と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.09(s、1H)、8.01(s、1H)、7.88(s、1H)、7.32(d、J=4.8Hz、1H)、7.16(d、J=4.8Hz、1H)、4.75(d、J=5.3Hz、1H)、4.67-4.56(m、1H)、4.40-4.26(m、1H)、4.23-4.11(m、3H)、4.10-4.03(m、1H)、4.03-3.94(m、1H)、3.82-3.70(m、2H)、3.48-3.38(m、2H)、1.58-1.42(m、2H)、1.41-1.10(m、30H)、0.92(t、J=6.6Hz、3H)。LCMS:771.4[M-H]
実施例80:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((6-シアノピリダジンー3-イル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(80)
化合物80を、5-フルオロピリジン-2-カルボニトリルの代わりに6-クロロピリダジン-2-カルボニトリルを使用して、化合物78と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.09(s、1H)、7.93(d、J=9.2Hz、1H)、7.36(d、J=4.8Hz、1H)、7.30(d、J=9.2Hz、1H)、7.18(d、J=4.8Hz、1H)、5.74-5.64(m、1H)、4.69(d、J=5.2Hz、1H)、4.34-4.26(m、1H)、4.26-4.01(m、5H)、3.76-3.71(m、2H)、3.53-3.37(m、2H)、1.58-1.40(m、2H)、1.35-1.14(m、30H)、0.88(t、J=6.7Hz、3H)。LCMS:799.4[M-H]
中間体81-1:(S)-2-アジド-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール
アジ化ナトリウム(53.0mg、816μmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド(1.0mL)中の中間体30-1(100mg、163μmol)の激しく攪拌した溶液に、室温で添加し、得られた混合物を100℃に加熱した。5時間後、得られた混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテル(40mL)及び酢酸エチル(20mL)を、順次添加した。有機層を水で洗浄し(2×40mL)、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(0.5mL)に溶解させ、得られた溶液を室温で攪拌した。フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、326mL、330μmol)を、シリンジを用いて添加した。90分後、飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を、順次添加した。有機層を水(40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0%~25%の酢酸エチル)によって精製して、中間体81-1を得た。LCMS:392.3[M+Na]
中間体81-2:(S)-1-(1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパ
ン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボニトリル
中間体81-1(60.3mg、163μmol)、3-エトキシアクリロニトリル(200μL、1.94mmol)、及びトルエン(0.4mL)の攪拌混合物を、マイクロ波反応器中で200℃に加熱した。6時間後、得られた混合物を室温に冷却し、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~55%の酢酸エチル)により精製して、中間体81-2を得た。LCMS:421.3。
実施例81:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(4-シアノ-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(81)
化合物81を、中間体19-2の代わりに中間体81-2を使用して、化合物19と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.75(s、1H)、8.07(s、1H)、7.27(d、J=4.7Hz、1H)、7.14(d、J=4.7Hz、1H)、5.11-4.98(m、1H)、4.79(d、J=5.4Hz、1H)、4.37-4.29(m、1H)、4.25-4.16(m、3H)、4.10-4.02(m、1H)、4.02-3.92(m、1H)、3.85(dd、J=10.5、7.4Hz、1H)、3.78(dd、J=10.6、4.4Hz、1H)、3.49-3.35(m、2H)、1.53-1.41(m、2H)、1.40-1.11(m、30H)、0.92(t、J=6.6Hz、3H)。LCMS:774.4。
中間体82-1:(R)-5-((1-(オクタデシルオキシ)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)オキシ)ピリミジン-2-カルボニトリル
中間体82-1を、5-フルオロピリジン-2-カルボニトリルの代わりに5-フルオロピリミジン-2-カルボニトリルを使用して、化合物78-1と同様の方法で調製した。LCMS:604.5。
中間体82-2:(S)-5-((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)ピリミジン-2-カルボニトリル
オラー試薬(0.3mL)を、テトラヒドロフラン(3.0mL)中の中間体82-1(116mg、191μmol)のテトラヒドロフラン(3.0mL)の激しく攪拌した溶液に、シリンジを用いて、室温で添加した。106分後、オラー試薬(0.3mL)をシリンジで加えた。180分後、得られた混合物を酢酸エチル(30mL)中のシリカゲル(1.15g)の、激しく攪拌した懸濁液に0℃で注ぎ、得られた混合物をセライトを通して濾過した。濾過ケーキを酢酸エチル(30mL)で抽出し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~50%の酢酸エチル)によって精製して、中間体82-2を得た。LCMS:447.3。
実施例82:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((2-シアノピリミジンー5-イル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(82)
化合物82を、中間体19-2の代わりに中間体82-2を使用して、化合物19と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.62(s、2H)、8.08(s、1H)、7.28(d、J=4.8Hz、1H)、7.17(d、J=4.8Hz、1H)、5.04-4.92(m、1H)、4.75(d、J=5.2Hz、1H)、4.41-4.30(m、1H)、4.21(t、J=5.6Hz、1H)、4.19-4.11(m、1H)、4.10-3.99(m、3H)、3.73(dd、J=11.1、3.1Hz、1H)、3.64(dd、J=10.9、7.2Hz、1H)、3.51-3.37(m、2H)、1.54-1.41(m、2H)、1.39-1.15(m、30H)、0.92(t、J=6.8Hz、3H)。LCMS:799.4[M-H]
実施例83:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((6-シアノ-5-メトキシピリジン-3-イル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(83)
化合物83を、5-フルオロピリミジン-2-カルボニトリルの代わりに5-クロロ-3-メトキシピリジン-2-カルボニトリルを使用して、化合物82と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.00(s、1H)、7.92(d、J=2.2Hz、1H)、7.32(d、J=2.1Hz、1H)、7.17-7.13(m、1H)、7.10(d、J=4.7Hz、1H)、5.10-4.81(m、1H)、4.78(d、J=5.2Hz、1H)、4.38-4.33(m、1H)、4.23(t、J=5.5Hz、1H),4.19-4.10(m、1H),4.09-3.94(m、3H)、3.97(s、3H)、3.75-3.67(m、1H)、3.67-3.56(m、1H)、3.55-3.30(m、2H)、1.56-1.45(m、2H)、1.42-1.19(m、30H)、0.92(t、J=6.8Hz、3H)。LCMS:828.4[M-H]
中間体84-1:(R)-2-((5-シアノピリジン-3-イル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル4-メチルベンゼンスルホネート
ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(96.5μL、490μmol)を、(S)ー2-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロピル4-メチルベンゼンスルホネート(Helvetica Chimica Acta 1982,65,1059)(150mg、301μmol)、トリフェニルホスフィン(128mg、489μmol)、5-ヒドロキシニコチノニトリル(54.2mg、451μmol)、及びテトラヒドロフラン(3.0mL)の攪拌混合物に、シリンジを介して2分間かけて0℃で加え、得られた混合物を室温に温めた。23.5時間後、得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~25%の酢酸エチル)によって精製して、中間体84-1を得た。LCMS:623.4[M+Na]
中間体84-2:(S)-5-((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)ニコチノニトリル
亜硝酸ナトリウム(1.04mg、15.1mmol)を、ジメチルスルホキシド(4.0mL)中の、中間体84-1(302mg、502μmol)の激しく攪拌した溶液に室温で添加し、得られた混合物を60℃に加熱した。17時間26分後、水(4.57mL)をシリンジで添加した。175分後、得られた混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテル(100mL)及び酢酸エチル(20mL)を、順次添加した。有機層を水で洗浄し(2×90mL)、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~50%酢酸エチル)によって精製して、中間体84-2を得た。LCMS:447.4。
中間体84-3:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)((R)-2-((5-シアノピリジン-3-イル)オキシ)ー3-(オクタデシ
ルオキシ)プロピル)ホスフェート
ビス(2-オキソ-3-オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド(103mg、403μmol)を、中間体84-2(90.0mg、201μmol)、中間体72-3(105mg、201μmol)、トリエチルアミン(33.7μL、242μmol)、1-メチルイミダゾール(32.1μL、403μmol)、及びジクロロメタン(2.0mL)の、激しく攪拌混合物に、室温で添加した。30分後、ビス(2-オキソ-3-オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド(51.5mg、202μmol)及び1-メチルイミダゾール(16.1μL、202μmol)を、順次添加した。90分後、ジエチルエーテル(40mL)及び酢酸エチル(20mL)を、順次添加した。有機層を、水と飽和重炭酸ナトリウム水溶液の混合物(4:1 v:v、40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中、0~5%のメタノール)によって精製して、中間体84-3を得た。LCMS:950.4。
実施例84:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((5-シアノピリジン-3-イル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(84)
フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、404μL、404μmol)を、中間体84-3(192mg、202μmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(74.0mg、606μmol)、テトラヒドロフラン(0.5mL)、及び水(182μL、10.1mmol)の、激しく攪拌混合物に、室温で、シリンジによって添加し、得られた混合物を50℃に加熱した。25分後、得られた混合物を8分かけて室温まで冷却した。クロロトリメチルシラン(51.3μL、404μmol)及び濃塩酸(560μL、6.7mmol)を、順次添加した。120分後、得られた混合物を逆相分取HPLC(メタノール/水中、0.1%のトリフルオロ酢酸)によって精製して、化合物84を得た。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.5
2(d、J=2.8Hz、1H)、8.42(s、1H)、8.10(s、1H)、7.91-7.84(m、1H)、7.34(d、J=4.7Hz、1H)、7.20(d、J=4.8Hz、1H)、4.97-4.77(m、1H)、4.75(d、J=5.2Hz、1H)、4.38-4.31(m、1H)、4.24-4.13(m、2H)、4.12-4.00(m、3H)、3.73(dd、J=10.7、3.4Hz、1H)、3.65(dd、J=10.9、6.8Hz、1H)、3.53-3.36(m、2H)、1.58-1.43(m、2H)、1.40-1.21(m、30H)、0.92(t、J=6.6Hz、3H)。LCMS:798.4[M-H]
実施例85:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(4-シアノ-3-エトキシフェノキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(85)
化合物85を、4-フルオロ-2-エトキシベンゾニトリルを中間体72-1の代わりに使用して、化合物72と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.07(s、1H)、7.41(d、J=8.5Hz、1H)、7.31(d、J=4.8Hz、1H)、7.18(d、J=4.8Hz、1H)、6.71(d、J=2.2Hz、1H)、6.68-6.61(m、1H)、4.81-4.72(m、2H)、4.38-4.31(m、1H)、4.23(t、J=5.5Hz、1H)、4.20-4.01(m、6H)、3.71(dd、J=10.8、3.7Hz、1H)、3.64(dd、J=10.9、6.0Hz、1H)、3.54-3.39(m、2H)、1.58-1.47(m、2H)、1.44(t、J=7.0Hz、3H)、1.39-1.17(m、30H)、0.92(t、J=6.6Hz、3H)。LCMS:841.4[M-H]
中間体86-1:(R)-(((2-((オクタデシルオキシ)メチル)ペンタ-4-エン-1-イル)オキシ)メチル)ベンゼン
水素化ナトリウム(鉱油中60重量%分散液、1.22g、30.4mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド(24.0mL)中の(R)-2-((ベンジルオキシ)メチル)ペンタ-4-エン-1-オール(Tetrahedron Lett.2011,
52,5559)(2.09g、10.1mmol)の激しく攪拌した溶液に、室温で添加した。30分後、テトラヒドロフラン(20mL)中の1-ブロモオクタデカン(8.44g、25.3mmol)の溶液を、カニューレを介して3分間かけて添加し、得られた混合物を85℃に加熱した。14.5時間後、得られた混合物を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)及びジエチルエーテル(500mL)を、順次添加した。有機層を水で洗浄し(2×500mL)、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~10%の酢酸エチル)によって精製して、中間体86-1を得た。LCMS:481.4[M+Na]
中間体86-2:(R)-4-(ベンジルオキシ)-3-((オクタデシルオキシ)メチル)ブタナール
四酸化オスミウム溶液(tert-ブタノール中2.5重量%、1.06mL、85μmol)を、中間体86-1(1.94g、4.23mmol)、4-メチルモルホリン-4-オキシド(1.86g、9.52mmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(51.7mg、423μmol)、tert-ブタノール(16mL)、テトラヒドロフラン(8.0mL)、及び水(6.0mL)の、激しく攪拌混合物にシリンジを介して、室温で添加した。得られた混合物を70℃に加熱した。60分後、得られた混合物を室温に冷却し、亜硫酸ナトリウム(1.07g、8.46mmol)を添加した。60分後、クエン酸水溶液(10% w/v、30mL)、ジエチルエーテル(200mL)、及び酢酸エチル(50mL)を、順次添加した。有機層を水(200mL)、及び水とブラインの混合物(2:1 v:v、150mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(40mL)に溶解させ、得られた混合物を室温で激しく攪拌した。水(20mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(2.26g、10.6mmol)の溶液を、ガラスピペットを介して2分間かけて添加した。120分後、酢酸エチル(250mL)を添加した。有機層を、水とブラインの混合物(2:1 v:v、150mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0%~10%酢酸エチル)によって精製して、中間体86-2を得た。LCMS:483.4[M+Na]
中間体86-3:(R)-(((2-((オクタデシルオキシ)メチル)ブタ-3-イン-1-イル)オキシ)メチル)ベンゼン
tert-ブチルイミノ-トリ(ピロリジノ)ホスホラン(480μL、1.57mmol)を、中間体86-2(241mg、523μmol)、ペルフルオロ-1-ブタンスルホニルフルオリド(141μL、785μmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(1.3mL)、及びテトラヒドロフラン(0.2mL)の攪拌混合物に、シリンジを介して2分間かけて10℃で添加し、得られた混合物を室温に加温した。8時間20分後、クエン酸(500mg)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水で洗浄し(2×40mL)、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~9%の酢酸エチル)によって精製して、中間体86-3を得た。LCMS:465.4[M+Na]
中間体86-4:(R)-3-(4-(ベンジルオキシ)-3-((オクタデシルオキシ)メチル)ブタ-1-イン-1-イル)-5-フルオロベンゾニトリル
トリエチルアミン(315μL、2.26mmol)を、中間体86-3(50.0mg、113μmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(15.9mg、22.6μmol)、5-フルオロ-3-ヨードベンゾニトリル(35.3mg、143μmol)、ヨウ化第一銅(8.6mg、45.2μmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(0.8mL)、及びテトラヒドロフラン(0.2mL)の、激しく攪拌混合物に、シリンジを介して室温で添加した。得られた混合物を80℃に加熱した。110分後、得られた混合物を室温に冷却し、クエン酸水溶液(10重量%、10mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を、順次添加した。有機層を水で洗浄し(2×30mL)、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0%~12%酢酸エチル)によって精製して、中間体86-4を得た。LCMS:584.4[M+Na]
中間体86-5:(S)-3-フルオロ-5-(4-ヒドロキシ-3-((オクタデシルオキシ)メチル)ブタ-1-イン-1-イル)ベンゾニトリル
三塩化ホウ素溶液(ジクロロメタン中1.0M、162μL、160μmol)を、ジクロロメタン(1.3mL)中の中間体86-4(45.6mg、81.2μmol)の攪拌溶液に、シリンジを用いて、1分かけて0℃にて添加した。10分後、飽和炭酸ナトリウム水溶液(1.0mL)及び酢酸エチルを、順次添加した。有機層を水とブラインの混合物(3:1 v:v、30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~32%の酢酸エチル)によって精製して、中間体86-5を得た。LCMS:472.4[M+Na]
中間体86-6:(S)-3-フルオロ-5-(4-ヒドロキシ-3-((オクタデシルオキシ)メチル)ブチル)ベンゾニトリル
中間体86-5(46.8mg、99.2μmol)、パラジウム(炭素上10重量%、36.2mg、34.0μmol)、テトラヒドロフラン(2.0mL)、及びエタノール(0.5mL)の激しく攪拌混合物を、室温で水素ガスの雰囲気下(バルーン)に置いた。60分後、得られた混合物をセライトを通して濾過した。濾過ケーキを酢酸エチル(30mL)で抽出し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~19%の酢酸エチル)によって精製して、中間体86-6を得た。LCMS:476.4。
実施例86:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-4-(3-シアノ-5-フルオロフェニル)-2-(オクタデシルオキシ)メチル)ブチル)リン酸水素(86)
化合物86を、中間体19-2の代わりに中間体86-6を使用して、化合物19と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.10(s、1H)、7.40(s、1H)、7.38-7.29(m、3H)、7.21(d、J=4.8Hz、1H)、4.80-4.69(m、2H)、4.40-4.32(m、1H)、4.31-4.18(m、1H)、4.18-4.04(m、1H)、4.04-3.90(m、2H)、3.76-3.35(m、4H)、2.84-2.67(m、2H)、1.98-1.84(m、1H)、1.79-1.66(m、2H)、1.66-1.49(m、2H)、1.48-1.17(m、30H)、0.92(t、J=6.7Hz、3H)。LCMS:827.4[M-H]
中間体87-1:(S)-3-(オクタデシルオキシ)-2-フェノキシプロパン-1-オール
中間体87-1を、3-ヒドロキシベンゾニトリルの代わりにフェノールを使用して、中間体30-2と同様の方法で調製した。LCMS:421.4。
実施例87:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-3-(オクタデシルオキシ)-2-(フェノキシプロピル)リン酸水素(87)
化合物87を、中間体84-2の代わりに中間体87-1を使用して、化合物84と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.06(s、1H)、7.35(d、J=4.8Hz、1H)、7.25-7.20(m、2H)、7.19(d、J=4.8Hz、1H)、7.00-6.94(m、2H)、6.91(t、J=7.3Hz、1H)、4.77(d、J=5.2Hz、1H)、4.58(p、J=5.1Hz、1H)、4.42-4.32(m、1H)、4.26-4.18(m、2H)、4.15-4.03(m、3H)、3.74-3.60(m、2H)、3.53-3.43(m、2H)、1.64-1.48(m、2H)、1.41-1.22(m、30H)、0.92(t、J=6.7Hz、3H)。.LCMS:772.4[M-H]
中間体88-1:(R)-2-メトキシ-6-((1-(オクタデシルオキシ)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)オキシ)ピリジン
テトラヒドロフラン(1mL)中の(R)-1-(オクタデシルオキシ)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-オール(205mg、0.41mmol)の溶液に、鉱油中の60%水素化ナトリウム(45mg、1.2mmol)の分散液を、0℃で添加し、反応物を10分間攪拌し、その時点でテトラヒドロフラン(0.5mL)中の2-フルオロ-6-メトキシピリジン(194mg、1.53mmol)の溶液を添加した。反応混合物を60℃で18時間攪拌し、次いで水の添加によりクエンチした。反応混合物を酢酸エチルと水との間で分配し、水層を酢酸エチルに抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。中間体88-1を、得られた残渣からシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって単離した(0~20%EtOAc:ヘキサン溶出液勾配)。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ。7.47(t、J=7.8Hz、1H)、6.33(d、J=7.9Hz、1H)、6.29(d、J=7.9Hz、1H)、5.34(t、J=5.1Hz、1H)、3.98(d、J=5.4Hz、2H)、3.90(s、3H)、3.78(dd、J=7.6、4.9Hz、2H)、3.51(q、J=6.3Hz、2H)、1.59(t、J=7.0Hz、2H)、1.28(d、J=3.8Hz、30H)、1.15-0.98(m、21H)、0.91(t、J=6.6Hz、3H)。
中間体88-2:(S)-2-((6-メトキシピリジン-2-イル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール
中間体88-1(180mg、0.296mmol)を、テトラヒドロフラン(3mL)に溶解し、フッ化テトラ-N-ブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1.0M、1.0mL、1.0mmol)で処理し、反応混合物を1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。中間体88-2を、得られた残渣からシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって単離した(0~50%EtOAc:ヘキサン溶出液勾配)。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ。7.52(t、J=7.9Hz、1H)、6.38(d、J=7.9Hz、1H)、6.35(d、J=7.9Hz、1H)、5.26(p、J=5.1Hz、1H)、3.96(qd、J=11.8、4.7Hz、2H)、3.90(s、3H)、3.79(dd、J=10.2、4.8Hz、1H)、3.72(dd、J=10.1、5.9Hz、1H)、3.51(td、J=6.7、3.0Hz、2H)、1.58(q、J=6.9Hz、2H)、1.28(s、30H)、0.90(t、J=6.6Hz、3H)。
実施例88:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((6-メトキシピリジン-2-イル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(88)
中間体88-2(38.1mg、0.0818mmol)及び中間体19-1(48.0mg、0.0855mmol)を、テトラヒドロフラン(1mL)に溶解し、テトラヒドロフラン(0.35mL)中の1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(0.035mL、0.234mmol)で処理し、18時間攪拌し、その時点で水(0.05mL)及び濃塩酸(0.4mL)を添加した。反応混合物を4時間攪拌し、その時点でN-メチルモルホリン(0.5mL)を加え、反応混合物をN,N-ジメチルホルムアミドで希釈し、シリンジフィルターに通し、実施例88をトリフルオロ酢酸塩として分取HPLC(65~100%MeoH:水+0.1%トリフルオロ酢酸溶出液勾配)により単離した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.93(s、1H)、7.59(t、J=7.9Hz、1H)、6.91(d、J=4.6Hz、1H)、6.82(d、J=4.5Hz、1H)、6.37(s、1H)、6.35(s、1H)、5.31(t、J=5.0Hz、1H)、4.64(d、J=4.9Hz、1H)、4.20(d、J=7.3Hz、1H)、4.10(t、J=5.6Hz、2H)、4.02-3.87(m、2H)、3.80(s、3H)、3.59(dd、J=5.3、2.4Hz、2H)、1.42(d、J=6.9Hz、2H)、1.29-1.14(m、30H)、0.90-0.78(m、3H)。
MS m/z=805.0。
実施例89:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f]
[1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((5-メトキシピリジン-2-イル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(89)
実施例89を、2-フルオロ-6-メトキシピリジンの代わりに2-フルオロ-5-メトキシピリジンを使用して、実施例88と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.95(s、1H)、7.81(d、J=3.1Hz、1H)、7.35(dd、J=8.9、3.1Hz、1H)、6.94(d、J=4.6Hz、1H)、6.84(d、J=4.5Hz、1H)、6.76(d、J=8.9Hz、1H)、5.25(t、J=4.9Hz、1H)、4.65(d、J=4.9Hz、1H)、4.21(td、J=6.0、3.0Hz、1H)、4.16-4.04(m、2H)、4.02-3.90(m、2H)、3.76(s、3H)、3.56(dd、J=5.1、2.2Hz、2H)、3.35(td、J=6.6、1.6Hz、2H)、1.49-1.33(m、2H)、1.21(d、J=18.8Hz、30H)、0.92-0.78(m、3H)。
MS m/z=805.0。
実施例90:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((4-メトキシピリジン-2-イル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(90)
実施例90を、2-フルオロ-6-メトキシピリジンの代わりに2-フルオロ-4-メトキシピリジンを使用して、実施例88と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.92(d、J=6.7Hz、2H)、6.91(d、J=4.5Hz、1H)、6.83(d、J=4.5Hz、1H)、6.57(dd、J=5.9、2.2Hz、1H)、6.42-6.25(m、2H)、5.36(t、J=4.9Hz、1H)、4.65(d、J=4.9Hz、1H)、4.21(td、J=6.0、3.1Hz、1H)、4.17-4.03(m、2H)、4
.03-3.85(m、2H)、3.77(s、3H)、3.56(dd、J=5.1、1.8Hz、2H)、3.35(td、J=6.6、2.7Hz、2H)、1.42(t、J=6.6Hz、2H)、1.21(d、J=18.2Hz、30H)、0.89-0.78(m、3H)。
MS m/z=805.1。
実施例91:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-メトキシピリジン-2-イル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(91)
実施例91を、2-フルオロ-6-メトキシピリジンの代わりに2-フルオロ-3-メトキシピリジンを使用して、実施例88と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.93(s、1H)、7.66(dd、J=5.0、1.5Hz、1H)、7.28(dd、J=7.9、1.5Hz、1H)、6.97-6.88(m、2H)、6.82(d、J=4.5Hz、1H)、6.30(s、1H)、5.43(t、J=4.9Hz、1H)、4.64(d、J=4.9Hz、1H)、4.19(dt、J=6.0、3.0Hz、1H)、4.10(t、J=6.0Hz、2H)、4.03-3.85(m、2H)、3.76(s、3H)、3.58(dd、J=5.3、3.0Hz、2H)、3.36(td、J=6.7、2.3Hz、2H)、1.48-1.35(m、2H)、1.21(d、J=21.2Hz、30H)、0.93-0.76(m、3H)。
MS m/z=805.0。
実施例92:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-3-(オクタデシルオキシ)-2-(キノリン-2-イルメトキシ)プロピル)リン酸水素(92)
実施例92を、2-フルオロ-6-メトキシピリジンの代わりに2ー(ブロモメチル)キノリンを使用して、実施例88と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.37(d、J=8.5Hz、1H)、7.98(dd、J=11.6、8.2Hz、2H)、7.93(s、1H)、7.76(ddd、J=8.5、6.8、1.5Hz、1H)、7.68(d、J=8.5Hz、1H)、7.60(t、J=7.5Hz、1H)、6.91(d、J=4.5Hz、1H)、6.85(d、J=4.6Hz、1H)、6.31(s、1H)、4.88(d、J=2.4Hz、2H)、4.66(s、1H)、4.29-4.11(m、1H)、4.11-3.90(m、4H)、3.82(t、J=5.0Hz、1H)、1.43(t、J=7.2Hz、2H)、1.32-1.10(m、30H)、0.94-0.78(m、3H)。
MS m/z=839.3。
実施例93:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((S)-2-(3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(93)
実施例93を、2-フルオロ-6-メトキシピリジンの代わりに3-(ブロモメチル)-5-フルオロベンゾニトリルを使用し、(R)-1-(オクタデシルオキシ)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-オールの代わりに(S)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オールを使用して、実施例88と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.92(s、3H)、7.73(dd、J=8.6、2.3Hz、1H)、7.64(s、1H)、7.59-7.49(m、1H)、6.90(d、J=4.5Hz、1H)、6.84(d、J=4.5Hz、1H)、6.31(s、1H)、4.67(q、J=13.5Hz、3H)、4.21(dd、J=6.2、3.0Hz、1H)、4.14(dq、J=6.1、3.0Hz、1H)、3.95(ddt、J=32.4、11.5、5.5Hz、4H)、3.77-3.67(m、1H)、1.45(t、J=6.7Hz、2H)、1.22(d、J=11.4Hz、30H)、0.85(t、J=6.6Hz、3H)。
MS m/z=831.1。
実施例94:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(4-シアノ-3-フルオロベンジル)オキ
シ)-3-(ヘプタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(94)
実施例94を、2-フルオロ-6-メトキシピリジンの代わりに4-(ブロモメチル)-2-フルオロ-ベンゾニトリルを使用し、(R)-1-(オクタデシルオキシ)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-オールの代わりに(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(ヘプタデシルオキシ)プロパン-2-オールを使用して、実施例88と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.92(s、1H)、7.89-7.81(m、1H)、7.45(d、J=10.5Hz、1H)、7.34(d、J=8.0Hz、1H)、6.89(d、J=4.5Hz、1H)、6.83(d、J=4.5Hz、1H)、6.31(d、J=5.9Hz、1H)、4.70(d、J=6.0Hz、2H)、4.65(d、J=3.8Hz、1H)、4.28-4.18(m、1H)、4.18-4.09(m、1H)、3.95(dddd、J=27.1、22.4、11.9、6.4Hz、4H)、3.71(t、J=4.9Hz、1H)、3.47-3.41(m、2H)、3.34(td、J=6.5、2.5Hz、3H)、1.44(s、2H)、1.22(d、J=10.3Hz、28H)、0.85(t、J=6.6Hz、3H)。
MS m/z=817.2。
実施例95:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-シアノベンジル)オキシ)-3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(95)
実施例95を、2-フルオロ-6-メトキシピリジンの代わりに3-(ブロモメチル)ベンゾニトリルを使用し、(R)-1-(オクタデシルオキシ)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-オールの代わりに(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(ヘキサデシルオキシ)プロパン-2-オールを使用
して、実施例88と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.93(s、1H)、7.76(d、J=1.7Hz、1H)、7.75-7.70(m、1H)、7.69-7.61(m、1H)、7.52(t、J=7.7Hz、1H)、6.91(d、J=4.5Hz、1H)、6.84(d、J=4.5Hz、1H)、6.32(s、1H)、4.73-4.54(m、3H)、4.18(ddt、J=30.8、6.1、3.0Hz、2H)、4.05-3.85(m、4H)、3.70(t、J=4.9Hz、1H)、3.47-3.40(m、2H)、3.34(t、J=6.5Hz、2H)、1.45(t、J=6.7Hz、2H)、1.22(d、J=9.0Hz、26H)、0.92-0.77(m、3H)。
MS m/z=785.1。
実施例96:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((4-シアノベンジル)オキシ)-3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(96)
実施例96を、2-フルオロ-6-メトキシピリジンの代わりに4-(ブロモメチル)ベンゾニトリルを使用し、(R)-1-(オクタデシルオキシ)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-オールの代わりに(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(ヘキサデシルオキシ)プロパン-2-オールを使用して、実施例88と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.92(s、1H)、7.76(d、J=8.1Hz、2H)、7.51(d、J=8.0Hz、2H)、6.90(d、J=4.5Hz、1H)、6.84(d、J=4.5Hz、1H)、6.31(d、J=5.9Hz、1H)、4.66(dd、J=13.3、4.7Hz、3H)、4.30-4.08(m、2H)、4.05-3.82(m、4H)、3.70(t、J=5.0Hz、1H)、3.44(dd、J=5.1、2.6Hz、2H)、3.33(td、J=6.5、1.8Hz、2H)、1.44(t、J=6.7Hz、2H)、1.22(d、J=10.7Hz、26H)、0.85(t、J=6.7Hz、3H)。
MS m/z=785.2。
実施例97:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-3-(ヘキサデシルオキシ)-2-(4-メトキシベンジル)オキシ)プロピル)リン酸水素(97)
実施例97を、2-フルオロ-6-メトキシピリジンの代わりに1-(ブロモメチル)-4-メトキシ-ベンゼンを使用し、(R)-1-(オクタデシルオキシ)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-オールの代わりに(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(ヘキサデシルオキシ)プロパン-2-オールを使用して、実施例88と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.93(s、1H)、7.23(d、J=8.6Hz、2H)、6.91(d、J=4.5Hz、1H)、6.88-6.77(m、3H)、6.35-6.26(m、1H)、4.65(d、J=4.7Hz、1H)、4.54-4.40(m、2H)、4.21(dd、J=6.2、3.1Hz、1H)、4.13(ddd、J=9.1、6.1、3.1Hz、1H)、4.07-3.89(m、3H)、3.86(dt、J=11.2、6.0Hz、1H)、3.73(s、3H)、3.64(t、J=5.0Hz、1H)、3.46-3.25(m、6H)、1.52-1.37(m、2H)、1.32-1.15(m、26H)、0.93-0.77(m、3H)。
MS m/z=790.1。
中間体98-1:(S)-2-フルオロ-5-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル
中間体98-1を、アルキル化剤として5-(ブロモメチル)-2-フルオロベンゾニトリルを使用して、中間体2-2と同様の方法で調製した。
中間体98-2:[(3aR,4R,6R,6aR)-4-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチル-6,6a-ジヒドロ-3aH-フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル]メチル(2-クロロフェニル)[(2R)-2-[(3-シアノ-4-フルオロ-フェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]ホスフェート。
無水THF(0.4mL)中の1,2,4-トリアゾール(43mg、0.62mmol)及びトリエチルアミン(87μL、0.62mmol)の溶液に、THF(0.4mL)中の2-クロロフェニルジクロロホスフェート(76mg、0.31mmol)の溶液を添加した。混合物を30分間攪拌し、次いで濾過した。濾液に、追加のTHF(1.2mL)、(3aR,4R,6R,6aR)-4-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-カルボニトリル(78mg、0.235mmol)、及び1-メチルイミダゾール(26mg、0.31mmol)を順次添加した。1時間後、中間体98-1(108mg、0.235mmol)を混合物に加え、室温で一晩攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(CHCl中、0~15%MeOH)によって精製して、中間体98-2を得た。
実施例98:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(3-シアノ-4-フルオロ-フェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]リン酸水素(98)
THF(2mL)中の1,1,3,3-テトラメチルグアニジン(108mg、0.94mmol)及びsyn-2-ピリジンアルドキシム(0.192g、1.57mmol)を、THF(3mL)中の98-2(154mg、0.157mmol)の溶液に添加し、室温で一晩攪拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣を、DCM中、0~50%MeOHを用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、中間体を得た。上記の生成物を、THF(0.75mL)に溶解させた。得られた溶液を氷浴中で冷却した。濃HCl水溶液(0.15mL)を添加した。冷浴を除去し、反応物を3時間激しく攪拌した。混合物をNaCOで中和し、MeOHで希釈し、濾過した。溶液を、DCM中0~65%MeOHを用いるシリカゲルカラムによって精製して、化合物98を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.99-7.70(m、3H)、7.45
(m、1H)、6.91(m、1H)、6.83(m、1H)、6.16(s、1H)、4.71-4.48(m、3H)、4.23-4.06(m、4H)、4.01-3.52(m、7H)、1.44(m、2H)、1.22(m、30H)、1.01-0.77(m、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ-0.33。MS:831.33(M+1)。
中間体99-1:2-[(1R)-1-[[Tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-2-オクタデコキシ-エトキシ]ピリジン-4-カルボニトリル。
NaH(60%油分散液、88mg、2.3mmol)をTHF(6mLに懸濁させ、0℃に冷却した。THF(2.5mL)中の(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オール(300mg、0.65mmol)の溶液を添加した。0℃で30分後、THF(2.5mL)中の2-クロロピリジン-4-カルボニトリル(362mg、2.6mmol)の溶液を添加した。混合物を室温で16時間攪拌した。反応物を、水(15mL)でクエンチした。混合物を、EtOAcで抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中、0~30%のEtOAc)によって精製して、生成物99-1を得た。
中間体99-2:2-[(1S)-1-[ヒドロキシメチル]-2-オクタデコキシ-エトキシ]ピリジン-4-カルボニトリル。
THF(3.5mL)中の中間体99-1(360mg、0.64mmol)の溶液に、0℃で、THF中1MのTBAF(1.54mL、1.54mmol)を加え、1時間攪拌した。それを水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させ、残渣をシリカゲルによるカラムクロマトグラフィーにより(ヘキサン中、0~60%酢酸エチルによって精製して)、中間体99-2を得た。
実施例99:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(4-シアノ-2-ピリジル)オキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]リン酸水素99。
化合物99を、中間体98-1の代わりに中間体99-2を使用して、実施例98と同様の方法で調製した。
H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.29(d、J=5.2Hz、1H)、8.07(s、1H)、7.29(d、J=4.9Hz、1H)、7.21-7.16(m、2H)、7.14(t、J=1.1Hz、1H)、4.79(d、J=5.2Hz、1H)、4.55(m、2H)、4.48-4.31(m、1H)、4.25(m、2H)、4.14(m、1H)、3.69(m、2H)、3.55-3.42(m、2H)、1.52(q、J=6.8Hz、2H)、1.28(d、J=13.7Hz、30H)、1.02-0.80(m、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ0.59。
MS:800.18(M+1)。
中間体100-1:6-[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-オクタデコキシ-エトキシ]ピリジン-2-カルボニトリル
中間体100-1を、アルキル化剤として6-クロロピリジン-2-カルボニトリルを使用して、中間体99-2と同様の方法で調製した。
実施例100:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(6-シアノ-2-ピリジル)オキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]リン酸水素(100)。
中間体99-2の代わりに中間体100-1を使用して、化合物99と同様の方法で化合物100を調製した。
H NMR(400MHz、メタノール-d)1H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.92-7.84(m、1H)、7.78(m、1H)、7.40(m、1H)、7.12-7.03(m、1H)、7.00-6.84(m、2H)、4.89(m、1H)、4.38(m、2H)、4.32-4.24(m、2H)、4.23-3.93(m、3H)、3.74-3.60(m、2H)、3.52-3.37(m、2H)、1.49(m、2H)、1.27(d、J=20.3Hz、30H)、0.98-0.85(m、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ-0.32。
MS:800.19(M+1)。
中間体101-1:3-フルオロ-4-[[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-テトラデコキシ-エトキシ]メチル]ベンゾニトリル
中間体101-1を、アルキル化剤として4-(ブロモメチル)-3-フルオロベンゾニトリルを使用して、中間体2-2と同様の方法で調製した。
実施例101:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(4-シアノ-2-フルオロ-フェニル)メトキシ]-3-テトラデコキシ-プロピル]リン酸水素(101)
化合物101を、中間体98-1の代わりに中間体101-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。
H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.86(s、1H)、7.72(t、J=7.5Hz、1H)、7.47(ddd、J=18.5、8.8、1.5Hz、2H)、6.98(d、J=4.6Hz、1H)、6.87(d、J=4.6Hz、1H)、4.84(d、J=5.3Hz、1H)、4.76(s、2H)、4.35(t、J=4.4Hz、1H)、4.26(t、J=5.5Hz、1H)、4.22-4.03(m、2H)、3.90(m、2H)、3.81-3.71(m、1H)、3.57-3.44(m、2H)、3.39(m、2H)、1.50(m、2H)、1.41-1.16(m、22H)、0.91(t、J=6.7Hz、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ0.26。
MS:775.22(M+1)。
中間体102-1:3-フルオロ-4-[[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-ペンタデセオキシ-エトキシ]メチル]ベンゾニトリル。
中間体102-1を、アルキル化剤として4-(ブロモメチル)-3-フルオロベンゾニトリルを使用して、中間体2-2と同様の方法で調製した。
実施例102:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(4-シアノ-2-フルオロ-フェニル)メトキシ]-3-ペンタデセオキシ-プロピル]リン酸水素(102)
化合物102を、中間体98-1の代わりに中間体102-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。
H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.86(s、1H)、7.73(t、J=7.5Hz、1H)、7.48(ddd、J=19.9、8.8、1.5Hz、2H)、6.99(d、J=4.6Hz、1H)、6.87(d、J=4.5Hz、1H)、4.84(d、J=5.3Hz、1H)、4.77(s、2H)、4.35(m、1H)、4.26(m、1H)、4.20-4.02(m、2H)、3.89(m、2H)、3.75(m、1H)、3.58-3.35(m、4H)、1.50(q、J=6.6Hz、2H)、1.39-1.16(m、24H)、0.98-0.84(m、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ0.40。
MS:789.19(M+1)。
中間体103-1:3-クロロ-4-[[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-オクタデコキシ-エトキシ]メチル]ベンゾニトリル
中間体103-1を、アルキル化剤として4-(ブロモメチル)-3-クロロベンゾニトリルを使用して、中間体102-1と同様の方法で調製した。
実施例103:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(2-クロロ-4-シアノ-フェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]リン酸水素(103)
化合物103を、中間体98-1の代わりに中間体103-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。
H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.86(s、1H)、7.78(d、J=8.0Hz、1H)、7.73(d、J=1.6Hz、1H)、7.63(dd、J=8.0、1.6Hz、1H)、6.96(d、J=4.6Hz、1H)、6.90(d、J=4.6Hz、1H)、4.78(m、3H)、4.41-4.32(m、1H)、4.30-4.16(m、2H)、4.15-4.06(m、1H)、3.96(m、2H)、3.79(m、1H)、3.51(m、2H)、3.42(m、1H)、1.52(m、2H)、1.29(d、J=8.7Hz、30H)、0.98-0.84(m、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ-2.13。
MS:847.32(M+1)。
中間体104-1:3-[[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-オクタデコキシ-エトキシ]メチル]-4-メトキシ-ベンゾニトリル
中間体104-1を、アルキル化剤として3-(ブロモメチル)-4-メトキシベンゾニトリルを使用して、中間体98-1と同様の方法で調製した。
実施例104:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(5-シアノ-2-メトキシ-フェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]リン酸水素(104)
化合物104を、中間体98-1の代わりに中間体104-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。
H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.86(s、1H)、7.76(d、J=2.1Hz、1H)、7.62(dd、J=8.5、2.2Hz、1H)、7.07(d、J=8.6Hz、1H)、6.95(d、J=4.6Hz、1H)、6.89(d、J=4.6Hz、1H)、4.64(m、2H)、4.43-4.34(m、1H)、4.29-4.15(m、2H)、4.11(m、1H)、3.95(m、3H)、3.89(s、3H)、3.73(m、1H)、3.51(m、2H)、3.41(m、2H)、1.54(t、J=7.0Hz、2H)、1.28(d、J=12.2Hz、30H)、0.91(t、J=6.8Hz、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ-0.76。
MS:843.34(M+1)。
中間体105-1:4-[[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-オクタデコキシ-エトキシ]メチル]-3-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。
中間体105-1を、アルキル化剤として3-(ブロモメチル)-4-メトキシベンゾニトリルを使用して、中間体98-1と同様の方法で調製した。
実施例105:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(4-シアノ-2-(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]リン酸水素(105)
化合物105を、中間体98-1の代わりに中間体105-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。
H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.06(d、J=8.1Hz、1H)、8.01(d、J=1.6Hz、1H)、7.94(dd、J=8.1、1.6Hz、1H)、7.85(s、1H)、6.96(d、J=4.5Hz、1H)、6.90(d、J=4.6Hz、1H)、4.92(m、3H)、4.36(m、1H)、4.33-4.04(m、3H)、3.94(m、2H)、3.79(m、1H)、3.57-3.46(m、2H)、3.45-3.38(m、2H)、1.51(t、J=6.9Hz、2H)、1.28(d、J=10.0Hz、30H)、0.91(t、J=6.7Hz、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ-1.94。
MS:881.22(M+1)。
中間体106-1:3-[[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-オクタデコキシ-エトキシ]メチル]-5-メトキシ-ベンゾニトリル
中間体106-1を、アルキル化剤として3-(ブロモメチル)-5-メトキシベンゾニトリルを使用して、中間体98-1と同様の方法で調製した。
実施例106:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(3-シアノ-5-メトキシ-フェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]リン酸水素(106)
化合物106を、中間体98-1の代わりに中間体106-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.86(s、1H)、7.27(s、1H)、7.20(t、J=1.9Hz、1H)、7.14(t、J=1.8Hz、1H)、6.96(d、J=4.6Hz、1H)、6.90(d、J=4.6Hz、1H)、4.72-4.52(m、3H)、4.36(m、1H)、4.26-4.04(m、3H)、3.93(m、2H)、3.84(s、3H)、3.72(m、1H)、3.49(m、2H)、3.41(m、2H)、1.54(t、J=6.9Hz、2H)、1.29(d、J=9.6Hz、30H)、0.91(t、J=6.7Hz、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ-2.01。MS:843.34(M+1)。
中間体107-1:6-[[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-オクタデコキシ-エトキシ]メチル]ピリジン-2-カルボニトリル
中間体107-1を、アルキル化剤として6-(ブロモメチル)ピコリノニトリルを使用して、中間体98-1と同様の方法で調製した。
実施例107:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(6-シアノ-2-ピリジル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]リン酸水素(107)
化合物107を、中間体98-1の代わりに中間体107-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。
H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.94(t、J=7.8Hz、1H)、7.89(s、1H)、7.87(s、1H)、7.71(dd、J=7.5、1.1Hz、1H)、6.99(d、J=4.6Hz、1H)、6.90(d、J=4.6Hz、1H)、4.77(m、3H)、4.36(m、1H)、4.28(m、1H)、4.17-4.01(m、2H)、3.90(m、2H)、3.81-3.72(m、1H)、3.57-3.45(m、2H)、3.41(m、2H)、1.52(t、J=6.8Hz、2H)、1.29(d、J=7.6Hz、30H)、0.91(t、J=6.7Hz、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ0.45。
MS:814.26(M+1)。
中間体108-1:2-クロロ-5-[[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-オクタデコキシ-エトキシ]メチル]ベンゾニトリル
中間体108-1を、アルキル化剤として5-(ブロモメチル)-2-クロロベンゾニトリルを使用して、中間体98-1と同様の方法で調製した。
実施例108:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(4-クロロ-3-シアノ-フェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]リン酸水素(108)
化合物108を、中間体98-1の代わりに中間体108-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。
H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.14(s、1H)、7.76(s、1H)、7.64(d、J=7.3Hz、1H)、7.54(d、J=6.1Hz
、1H)、7.43(s、1H)、7.15(s、1H)、4.72(m、3H)、4.51-4.00(m、6H)、3.98-3.78(m、1H)、3.59(m、2H)、3.46(m、2H)、1.56(s、3H)、1.28(d、J=4.9Hz、30H)、0.90(t、J=6.5Hz、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ-0.78。
MS:847.3(M+1)。
中間体109-1:2-フルオロ-5-[[(1S)-1-(ヘキサデセオキシメチル)-2-ヒドロキシ-エトキシ]メチル]ベンゾニトリル。
中間体109-1を、アルキル化剤として5-(ブロモメチル)-2-フルオロベンゾニトリルを使用して、中間体2-2と同様の方法で調製した。
実施例109:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(3-シアノ-4-フルオロ-フェニル)メトキシ]-3-ヘキサデカオキシ-プロピル]リン酸水素(109)
化合物109を、中間体98-1の代わりに中間体109-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.94-7.88(m、2H)、7.86-7.69(m、1H)、7.50-7.41(m、1H)、6.92(m、1H)、6.85(m、1H)、4.71-4.56(m、2H)、4.15(m、7H)、4.00-3.72(m、3H)、3.72-3.58(m、2H)、1.55-1.34(m、2H)、1.22(d、J=7.9Hz、26H)、0.85(m、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ-0.22。MS:803.31(M+1)。
中間体110-1:(2S)-2-[(4-フルオロフェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロパン-1-オール。
中間体110-1を、アルキル化剤として1-(ブロモメチル)-4-フルオロベンゼンを使用して、中間体2-2と同様の方法で調製した。
実施例110:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(4-フルオロフェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]リン酸水素(110)
化合物110を、中間体98-1の代わりに中間体110-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.87(s、1H)、7.38-7.31(m、2H)、7.05-6.95(m、3H)、6.92(d、J=4.6Hz、1H)、4.65-4.53(m、2H)、4.43-4.33(m、1H)、4.25(m、1H)、4.17(m、1H)、4.09(m、1H)、3.91(m、2H)、3.76-3.65(m、2H)、3.57-3.35(m、4H)、1.51(m、2H)、1.39-1.20(m、30H)、0.98-0.84(m、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ-0.61。MS:806.16(M+1)。
中間体111-1:4-[[(1R)-3-ヘプタデセオキシ-1-(ヒドロキシメチル)プロポキシ]メチル]ベンゾニトリル。
中間体111-1を、アルキル化剤として4-(ブロモメチル)-ベンゾニトリルを使用して、中間体2-2と同様の方法で調製した。
実施例111:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(4-シアノフェニル)メトキシ]-4-ヘプタデセオキシ-ブチル]リン酸水素(111)
化合物111を、中間体98-1の代わりに中間体111-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.86(s、1H)、7.65(d、J=8.2Hz、2H)、7.50(d、J=8.1Hz、2H)、6.98(d、J=4.6Hz、1H)、6.90(d、J=4.6Hz、1H)、4.89(m、1H)、4.75(m、1H)、4.56(m、1H)、4.40-4.33(m、1H)、4.26(m、1H)、4.12(m、1H)、3.93(m、1H)、3.81(m、2H)、3.72(m、2H)、3.54-3.42(m、2H)、1.73(m、2H)、1.55-1.44(m、2H)、1.29(d、J=8.8Hz、28H)、0.91(t、J=6.8Hz、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ-0.13。MS:813.32(M+1)。
中間体112-1:3-フルオロ-4-[[(1S)-1-(ヘキサデセオキシメチル)-2-ヒドロキシ-エトキシ]メチル]ベンゾニトリル
中間体112-1を、アルキル化剤として4-(ブロモメチル)-3-フルオロベンゾニトリルを使用して、中間体2-2と同様の方法で調製した。
実施例112:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(4-シアノ-2-フルオロ-フェニル)メトキシ]-3-ヘキサデカオキシ-プロピル]リン酸水素(112)
化合物112を、中間体98-1の代わりに中間体112-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。
H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.87(s、1H)、7.73(t、J=7.5Hz、1H)、7.47(ddd、J=19.5、8.7、1.5Hz、2H)、6.98(d、J=4.6Hz、1H)、6.90(d、J=4.6Hz、1H)、4.89(m、1H)、4.77(s、2H)、4.37(m、1H)、4.28(m、1H)、4.20-4.04(m、H)、3.90(m、2H)、3.75(m、1H)、3.57-3.35(m、4H)、1.50(d、J=6.8Hz、2H)、1.41-1.19(m、26H)、0.96-0.86(m、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ0.11。
MS:803.25(M+1)。
中間体113-1:2-フルオロ-4-[[(1S)-1-(ヘキサデセオキシメチル)-2-ヒドロキシ-エトキシ]メチル]ベンゾニトリル
中間体113-1を、アルキル化剤として4-(ブロモメチル)-2-フルオロベンゾニトリルを使用して、中間体2-2と同様の方法で調製した。
実施例113:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(4-シアノ-3-フルオロ-フェニル)メトキシ]-3-ヘキサデセオキシ-プロピル]リン酸水素(113)
化合物113を、中間体98-1の代わりに中間体BM7946を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。
H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.87(s、1H)、7.65(dd、J=8.0、6.7Hz、1H)、7.41-7.35(m、1H)、7.31(dd、J=8.1、1.3Hz、1H)、6.99(d、J=4.6Hz、1H)、6.90(d、J=4.6Hz、1H)、4.72(q、J=14.1Hz、2H)、4.37(m、1H)、4.27(m、1H)、4.22-4.02(m、2H)、3.88(m、2H)、3.71(m、1H)、3.55-3.36(m、5H)、1.53(t、J=6.8Hz、2H)、1.28(d、J=9.1Hz、26H)、0.96-0.86(m、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ-0.01。
MS:803.25(M+1)。
中間体114-1:4-[[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-オクタデコキシ-エトキシ]メチル]-3-メトキシ-ベンゾニトリル
中間体114-1を、アルキル化剤として3-(ブロモメチル)-4-メトキシベンゾニトリルを使用して、中間体2-2と同様の方法で、調製した。
実施例114:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(4-シアノ-2-メトキシ-フェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]リン酸水素(114)。
化合物114を、中間体98-1の代わりに中間体114-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。
H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.86(s、1H)、7.61(d、J=7.7Hz、1H)、7.26(dd、J=7.7、1.4Hz、1H)、7.21(d、J=1.4Hz、1H)、6.97(d、J=4.6Hz、1H)、6.89(d、J=4.6Hz、1H)、4.69(s、2H)、4.37(m、1H)、4.28(m、1H)、4.22-4.01(m、2H)、4.01-3.89(m、2H)、3.86(s、3H)、3.79-3.68(m、1H)、3.59-3.36(m、4H)、1.51(t、J=7.0Hz、2H)、1.28(d、J=11.8Hz、30H)、0.97-0.83(m、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ0.15。
MS:843.32(M+1)。
中間体115-1:5-[[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-オクタデコキシ-エトキシ]メチル]-2-メトキシ-ベンゾニトリル
中間体115-1を、アルキル化剤として5-(ブロモメチル)-2-メトキシベンゾニトリルを使用して、中間体2-2と同様の方法で、調製した。
実施例115:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(3-シアノ-4-メトキシ-フェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]リン酸水素(115)。
化合物115を、中間体98-1の代わりに中間体115-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。
H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.87(s、1H)、7.57(m、2H)、7.12-7.05(m、1H)、6.98(d、J=4.6Hz、1H)、6.91(d、J=4.6Hz、1H)、4.65-4.50(m、2H)、4.38(d、J=4.6Hz、1H)、4.28(t、J=5.4Hz、1H)、4.22-4.03(m、2H)、3.93(s、3H)、3.88(m、2H)、3.75-3.66(m、1H)、3.55-3.36(m、4H)、1.53(t、J=6.8Hz、2H)、1.28(d、J=8.4Hz、30H)、0.96-0.85(m、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ-0.76。
MS:843.34(M+1)。
中間体116-1:5-[[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-オクタデコキシ-エトキシ]メチル]ピリジン-2-カルボニトリル。
中間体116-1を、アルキル化剤として5-(ブロモメチル)ピコリノニトリルを使用して、中間体2-2と同様の方法で調製した。
実施例116:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(6-シアノ-3-ピリジル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]リン酸水素(116)
化合物116を、中間体98-1の代わりに中間体116-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。
H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.65(d、J=2.0Hz、1H)、7.99(dd、J=8.0、2.1Hz、1H)、7.87(s、1H)、7.79(d、J=8.0Hz、1H)、6.98(d、J=4.6Hz、1H)、6.90(d、J=4.6Hz、1H)、4.77(q、J=13.7Hz、2H)、4.37(m、1H)、4.28(m、1H)、4.21-4.02(m、2H)、3.90(m、2H)、3.81-3.70(m、1H)、3.56-3.36(m、4H)、1.52(t、J=6.9Hz、2H)、1.28(d、J=9.5Hz、30H)、1.00-0.82(m、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ0.12。
MS:814.35(M+1)。
中間体117-1:3-フルオロ-5-[[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-テトラデコキシ-エトキシ]メチル]ベンゾニトリル。
中間体117-1を、アルキル化剤として3-(ブロモメチル)-5-フルオロベンゾニトリルを使用して、中間体2-2と同様の方法で調製した。
実施例117:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(3-シアノ-5-フルオロ-フェニル)メトキシ]-3-テトラデコキシ-プロピル]リン酸水素(117)
化合物117を、中間体98-1の代わりに中間体117-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。
H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.07(s、1H)、7.55(s、1H)、7.51-7.43(m、1H)、7.38(dt、J=8.3、1.8Hz、1H)、7.29(d、J=4.7Hz、1H)、7.16(d、J=4.7Hz、1H)、4.84-4.67(m、3H)、4.36(s、1H)、4.31-4.19(m、2H)、4.13(m、1H)、4.08-3.91(m、2H)、3.80(m、1H)、3.65-3.51(m、2H)、3.44(m、2H)、1.55(m、2H)、1.28(d、J=5.9Hz、22H)、0.97-0.86(m、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ0.0。
MS:775.26(M+1)。
中間体118-1:3-フルオロ-5-[[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-ペンタデセオキシ-エトキシ]メチル]ベンゾニトリル。
中間体118-1を、アルキル化剤として3-(ブロモメチル)-5-フルオロベンゾニトリルを使用して、中間体2-2と同様の方法で調製した。
実施例118:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(3-シアノ-5-フルオロ-フェニル)メトキシ]-3-ペンタデセオキシ-プロピル]リン酸水素(118)
化合物118を、中間体98-1の代わりに中間体118-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。
H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.87(d、J=1.6Hz、1H)、7.53(s、1H)、7.45(dt、J=9.5、1.7Hz、1H)、7.42-7.34(m、1H)、6.98(d、J=4.7Hz、1H)、6.91(t、J=4.9Hz、1H)、4.79-4.61(m、2H)、4.37(m、1H)、4.28(m、1H)、4.12(m、2H)、3.97-3.80(m、2H)、3.76-3.68(m、1H)、3.57-3.35(m、4H)、1.54(t、J=7.0Hz、2H)、1.38-1.20(m、24H)、0.96-0.87(m、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ0.04。
MS:789.48(M+1)。
中間体119-1:3-フルオロ-5-[[(1S)-1-(ヘキサデセオキシメチル)-2-ヒドロキシ-エトキシ]メチル]ベンゾニトリル。
中間体119-1を、アルキル化剤として3-(ブロモメチル)-5-フルオロベンゾニトリルを使用して、中間体2-2と同様の方法で、調製した。
実施例119:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(3-シアノ-5-フルオロ-フェニル)メトキシ]-3-ヘキサデカオキシ-プロピル]リン酸水素(119)
化合物119を、中間体98-1の代わりに中間体119-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.87(d、J=1.7Hz、1H)、7.53(d、J=1.4Hz、1H)、7.45(dt、J=9.5、1.7Hz、1H)、7.38(m、1H)、6.98(d、J=4.6Hz、1H)、6.95-6.85(m、1H)、4.77-4.62(m、2H)、4.37(t、J=4.4Hz、1H)、4.28(m、1H)、4.11(m、2H)、3.89(m、2H)、3.79-3.67(m、1H)、3.56-3.36(m、4H)、1.54(m、2H)、1.28(d、J=7.7Hz、26H)、0.97-0.85(m、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ0.16。MS:803.21(M+1)。
中間体120-1:4-(テトラデシルオキシ)ブタン-1-オール
乾燥DMF(6mL)中のブタン-1,4-ジオール(1.22g、13.5mmol)の溶液に、NaH(60%油分散液;172mg、45mmol)を、0℃で添加し、混合物を室温で10分間攪拌した。1-ブロモテトラデカン(0.832g、3mmol)及びKI(498mg、3mmol)を添加し、混合物を95℃で4時間加熱した。冷却後、混合物を氷水に注ぎ、DCMで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/ヘキサン、1:2)により精製して、中間体120-1を得た。
H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ3.67(m、2H)、3.47(m、4H)、1.76-1.66(m、4H)、1.64-1.54(m、2H)、1.28(s、22H)、0.90(t、J=6.8Hz、3H)。
実施例120:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル(4-(テトラデコキシブチル)リン酸水素(120)
化合物120を、中間体98-1の代わりに中間体120-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.17(s、1H)、7.52(s、1H)、7.16(s、1H)、4.75(m、1H)、4.37(d、J=22.9Hz、2H)、4.19(d、J=19.3Hz、2H)、4.04(s、2H)、3.44(m、4H)、1.69(m、4H)、1.55(t、J=6.2Hz、2H)、1.28(s、22H)、0.90(t、J=6.4Hz、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ-0.82。MS:640.21(M+1)。
中間体121-1:4-ヘプタデセオキシブタン-1-オール
乾燥DMF(6mL)中のブタン-1,4-ジオール(1.22g、13.5mmol)の溶液に、NaH(60%油分散液;172mg、45mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で10分間攪拌した。1-ブロモヘプタデカン(0.958g、3mmol)及びKI(498mg、3mmol)を加え、混合物を95℃で4時間加熱した。冷却後、混合物を氷水に注ぎ、DCMで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/ヘキサン、1:2)で処理して、中間体121-1を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ3.67(t、J=5.5Hz、2H)、3.47(dt、J=13.3、6.0Hz、4H)、2.07-1.78(m、2H)、1.70(dd、J=7.9、5.0Hz、4H)、1.59(q、J=7.1Hz、2H)、1.28(s、30H)、0.90(t、J=6.7Hz、3H)。
実施例121:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル4-(ヘプタデコキシブチル)リン酸水素(121)
中間体121-1を使用して、化合物120と同様の方法で、化合物121を調製した。
H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.17(s、1H)、7.52(s、1H)、7.16(s、1H)、4.75(m、1H)、4.36(d、J=26.6Hz、2H)、4.26-4.12(m、2H)、4.04(m、2H)、3.44(m、4H)、1.69(m、4H)、1.60-1.46(m、2H)、1.29(s、28H)、1.00-0.79(m、3H)。
31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ-0.85。
MS:682.23(M+1)。
中間体122-1:(2S)-3-オクタデコキシ-2-[[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]メトキシ]プロパン-1-オール
中間体122-1を、アルキル化剤として5-(ブロモメチル)-2-(トリフルオロメチル)ピリミジンを使用して、中間体2-2と同様の方法で調製した。
実施例122:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-3-オクタデコキシ-2-[[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]メトキシ]プロピル]リン酸水素(122)
化合物122を、中間体98-1の代わりに中間体122-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.42(d、J=9.3Hz、1H)、7.87(d、J=10.5Hz、1H)、6.93(m、3H)、4.75-4.47(m、2H)、4.44-3.95(m、6H)、3.67(m、2H)、3.55-3.34(m、3H)、1.56-1.38(m、2H)、1.25(m、30H)、0.91(t、J=6.7Hz、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ-0.84。MS:858.21(M+1)。
中間体123-1:(2S)-3-オクタデコキシ-2-[[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]メトキシ]プロパン-1-オール
中間体123-1を、アルキル化剤として5-(ブロモメチル)-2-(トリフルオロメチル)ピリジンを使用して、中間体2-2と同様の方法で調製した。
実施例123:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-3-オクタデコキシ-2-[[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]メトキシ]プロピル]リン酸水素(123)
化合物123を、中間体98-1の代わりに中間体123-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.66(d、J=1.9Hz、1H)、8.03(dd、J=8.0、1.9Hz、1H)、7.87(s、1H)、7.73(d、J=8.0Hz、1H)、6.98(d、J=4.6Hz、1H)、6.88(d、J=4.6Hz、1H)、4.83-4.63(m、3H)、4.37(m、1H)、4.26(m、1H)、4.22-4.02(m、2H)、3.91(m、2H)、3.77(m、1H)、3.56-3.35(m、4H)、1.51(t、J=6.9Hz、2H)、1.28(d、J=11.5Hz、30H)、0.91(t、J=6.8Hz、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ-0.69。MS:857.38(M+1)。
中間体124-1:6-[[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-オクタデコキシ-エトキシ]メチル]ピリジン-3-カルボニトリル
中間体124-1を、アルキル化剤として6-(ブロモメチル)ニコチノニトリルを使用して、中間体2-2と同様の方法で調製した。
実施例124:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(5-シアノ-2-ピリジル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]リン酸水素(124)
化合物124を、中間体98-1の代わりに中間体124-1を使用して、化合物98と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.77(d、J=2.0Hz、1H)、8.10(dd、J=8.2、2.1Hz、1H)、7.86(s、1H)、7.79(d、J=8.2Hz、1H)、6.98(d、J=4.6Hz、1H)、6.88(d、J=4.6Hz、1H)、4.83(m、3H)、4.36(m、1H)、4.26(m、1H)、4.21-4.01(m、2H)、4.00-3.84(m、2H)、3.78(m、1H)、3.61-3.37(m、4H)、1.51(t、J=6.6Hz、2H)、1.41-1.19(m、30H)、0.91(t、J=6.8Hz、3H)。31P NMR(162MHz、メタノール-d)δ-0.45。MS:814.51(M+1)。
実施例125:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-(イコシルオキシ)プロピル)リン酸水素(125)
実施例125を、第1の工程においてノナデカン-1-オールの代わりにイコサン-1-オールを利用して、実施例70と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.01(s、1H)、7.54(s、1H)、7.47(d、J=9.4Hz、1H)、7.41-7.36(m、1H)、7.21-7.13(m、2H)、4.80-4.75(m、2H)、4.70(s、1H)、4.35(d、J=5.0Hz、1H)、4.25(d、J=5.5Hz、1H)、4.18(ddd、J=11.6、5.4、3.1Hz、1H)、4.08(dt、J=11.7、4.6Hz、1H)、3.93(dq、J=10.9、5.4Hz、2H)、3.77(p、J=5.6Hz、1H)、3.59-3.48(m、2H)、3.44(td、J=6.5、3.3Hz、2H)、1.54(q、J=6.8Hz、2H)、1.29(d、J=6.7Hz、34H)、0.95-0.87(m、3H)。LCMS:857.4[M-H]
実施例126:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-(((E)-オクタデカ-9-エン-1-イル)オキシ)プロピル)リン酸水素(126)
実施例126を、第1の工程においてノナデカン-1-オールの代わりに(E)-オクタデカ-9-エン-1-オールを利用して、実施例70と同様の方法で、調製した。
H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.88(s、1H)、7.53(s、1H)、7.48-7.36(m、2H)、6.96(dd、J=41.8、4.6Hz、2H)、5.38(td、J=3.7、1.8Hz、2H)、4.82(d、J=5.2Hz、1H)、4.76-4.61(m、2H)、4.35(dd、J=6.4、2.9Hz、1H)、4.26(t、J=5.4Hz、1H)、4.17-4.03(
m、2H)、3.87(qt、J=11.0、5.5Hz、2H)、3.72(p、J=5.3Hz、2H)、3.54-3.45(m、2H)、3.41(td、J=6.6、3.7Hz、2H)、2.01-1.92(m、4H)、1.53(q、J=6.5Hz、2H)、1.30(q、J=10.1、8.9Hz、23H)、0.91(t、J=6.8Hz、3H)。
LCMS:827.4[M-H]
実施例127:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(4-シアノ-2-フルオロベンジル)オキシ)-3-(((E)-オクタデカ-9-エン-1-イル)オキシ)プロピル)リン酸水素(127)
実施例127を、第2の工程において3-フルオロ-5-ブロモメチル-ベンゾニトリルの代わりに3-フルオロ-4-ブロモメチル-ベンゾニトリルを使用して、実施例126と同様の方法で、製造した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.93(s、1H)、7.74(t、J=7.6Hz、1H)、7.54-7.40(m、2H)、7.08-6.98(m、2H)、5.38(td、J=3.7、1.8Hz、2H)、4.80(d、J=5.3Hz、1H)、4.79-4.77(m、2H)、4.34(q、J=4.1Hz、1H)、4.25(t、J=5.4Hz、1H)、4.19-4.12(m、1H)、4.07(dt、J=11.5、4.6Hz、1H)、3.91(qt、J=11.0、5.5Hz、2H)、3.77(p、J=5.2Hz、1H)、3.57-3.46(m、2H)、3.46-3.37(m、2H)、1.97(d、J=6.6Hz、4H)、1.51(p、J=7.1、6.6Hz、2H)、1.30(td、J=14.5、11.6、5.0Hz、25H)、0.95-0.80(m、3H)。LCMS:827.4[M-H]
実施例128:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-(((Z)-オクタデカ-9-エン-1-イル)オキシ)プロピル)リン酸水素(128)
実施例128を、第1の工程においてノナデカン-1-オールの代わりに(Z)-オクタデカ-9-エン-1-オールを利用して、実施例70と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.04(s、1H)、7.76(t、J=7.6Hz、1H)、7.55-7.45(m、2H)、7.20(dd、J=31.2、4.8Hz、2H)、5.43-5.33(m、2H)、4.82-4.76(m、4H)、4.35(d、J=4.5Hz、1H)、4.25(t、J=5.5Hz、1H)、4.09(dd、J=13.2、3.6Hz、5H)、3.95(dq、J=10.8、5.1Hz、2H)、3.81(t、J=5.1Hz、1H)、3.74(t、J=12.5Hz、4H)、3.65-3.50(m、2H)、3.47-3.41(m、5H)、3.22-3.15(m、4H)、2.05(d、J=11.6Hz、0H)、1.60-1.44(m、2H)、1.30(s、28H)、0.91(t、J=6.4Hz、4H)。LCMS:827.4[M-H]
実施例129:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(4-シアノ-2-フルオロベンジル)オキシ)-3-(((Z)-オクタデカ-9-エン-1-イル)オキシ)プロピル)リン酸水素(129)
実施例129を、第2の工程において3-フルオロ-5-ブロモメチル-ベンゾニトリルの代わりに3-フルオロ-4-ブロモメチル-ベンゾニトリルを用いて、実施例128と同様の方法で製造した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.97(s、1H)、7.75(t、J=7.5Hz、1H)、7.52-7.44(m、3H)、7.09(s、3H)、5.41-5.32(m、2H)、4.79(s、3H)、4.35(d、J=4.7Hz、1H)、4.26(t、J=5.4Hz、1H)、4.
16(dt、J=11.5、3.9Hz、1H)、4.12-4.03(m、1H)、3.92(dp、J=16.2、5.0Hz、2H)、3.83-3.74(m、1H)、3.58-3.48(m、2H)、3.46-3.41(m、2H)、3.15(p、J=1.7Hz、1H)、2.02(d、J=9.4Hz、4H)、1.58-1.47(m、2H)、1.41-1.23(m、34H)、0.93-0.89(m、5H)。LCMS:827.4[M-H]
実施例130:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(((Z)-オクタデカ-9-エン-1-イル)オキシ)プロピル)リン酸水素(130)
実施例130を、第2の工程において3-フルオロ-5-ブロモメチル-ベンゾニトリルの代わりに臭化ベンジルを用いて、実施例120と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ8.00(s、1H)、7.36-7.32(m、2H)、7.32-7.26(m、2H)、7.26-7.18(m、2H)、7.15(d、J=4.7Hz、1H)、5.42-5.33(m、2H)、4.96-4.90(m、5H)、4.82-4.76(m、2H)、4.64(q、J=11.9Hz、2H)、4.40-4.32(m、1H)、4.27(t、J=5.4Hz、1H)、4.22-4.13(m、1H)、4.11-4.04(m、1H)、3.93(dq、J=13.9、5.3Hz、2H)、3.80-3.70(m、1H)、3.60-3.47(m、3H)、3.46-3.39(m、2H)、2.08-1.94(m、5H)、1.54(t、J=6.9Hz、2H)、1.42-1.23(m、22H)、0.96-0.86(m、3H)。LCMS:784.4[M-H]
実施例131:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(((E)-オクタデカ-9-エン-1-イル)オキシ)プロピル)リン酸水素(131)
実施例131を、第2の工程において3-フルオロ-5-ブロモメチル-ベンゾニトリルの代わりに臭化ベンジルを用いて、実施例127と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz、メタノール-d4)δ7.96(s、1H)、7.36-7.32(m、2H)、7.31-7.26(m、2H)、7.24(dd、J=6.4、2.2Hz、1H)、7.11(s、2H)、5.42-5.33(m、2H)、4.80(dd、J=4.9、3.0Hz、1H)、4.63(q、J=11.9Hz、2H)、4.35(d、J=4.8Hz、1H)、4.27(t、J=5.4Hz、1H)、4.16(dt、J=11.4、3.8Hz、1H)、4.07(dt、J=11.5、4.5Hz、1H)、3.96-3.85(m、1H)、3.78-3.69(m、1H)、3.55(dd、J=11.1、3.5Hz、1H)、3.51-3.46(m、1H)、3.41(td、J=6.6、1.8Hz、2H)、3.15(p、J=1.6Hz、1H)、2.01(d、J=24.7Hz、4H)、1.65(d、J=2.9Hz、1H)、1.54(t、J=6.9Hz、2H)、1.33(d、J=16.9Hz、34H)、0.92(td、J=6.6、3.1Hz、4H)。LCMS:784.4[M-H]
実施例132:RSV-Fluc抗ウイルスアッセイ
正常ヒト気管支上皮(Normal human brochial epithelial、NHBE)細胞ドナー
32027は、Lonza社(メリーランド州Walkersville、カタログ番号CC-2540)から購入し、気管支上皮細胞増殖培地(Bronchial Epithelial Cell
Growth Medium、BEGM)(Lonza社(メリーランド州Walkersville)製、カタログ番号CC-3170)中で、BulletKitに提供されたすべての補足剤と共に維持した。細胞を週に2~3回継代してサブコンフルエント密度を維持し、継代2~4で実験に使用した。
P遺伝子とM遺伝子との間にホタルルシフェラーゼレポーターを含有する組換え呼吸器合胞体ウイルス株A2(RSV-Fluc、6.3×10TCID50/mL)を、Viratree社(ノースカロライナ州Durham、カタログ番号R145)から購入した。
NHBE細胞(5×10個/ウェル)を、培養培地を有する100μLの白色壁/透明底の96ウェルプレート(Corning)に播種し、37℃及び5%COで24時間インキュベートした。翌日、DMSO内で調製された化合物の3倍連続希釈液(5μMで開始し、0.002μMで終了)を、ウェルにHP製D300eデジタルディスペンサを使用して添加し、すべてのウェル中のDMSOの最高濃度に正規化した(0.1%超の最終体積)。次いで、細胞を、最終体積200μLの培地/ウェルについて、BEGM培地で希釈したRSV-Flucに0.1のMOIで感染させた。RSV-Flucに対する化合物の有効性を決定するために、非感染及び未処理ウェルを対照として含めた。37℃及び5%COで3日間、化合物及びウイルスをインキュベートした後、100μLの培養上清を各ウェルから除去し、100μLのONE-Gloルシフェラーゼ試薬(Promega社(ウィスコンシン州Madison)製、カタログ番号E6110)で置き換えた。プレートを25℃で10分間振動させることによって穏やかに混合し、Envisionプレートリーダー(PerkinElmer社製)を使用して発光シグナルを測定した。値は、非感染DMSO対照及び感染DMSO対照(それぞれ0%及び100%の感染)に対して正規化された。非線形回帰分析を適用して、XLfit4 add-inforMicrosoft(登録商標);Excel(商標)を使用して、50%発光シグナルが減少する化合物濃度を決定した(EC50)。すべての実験は、それぞれ2つの技術的反復を用いて二連で実施した。
実施例133:SARS-CoV-2抗ウイルスアッセイ
SARS-CoV-2に対する化合物の抗ウイルス活性を、Xue,Xi et al.2020に説明されるようにして評価した。簡潔に述べると、ヒト肺胞上皮細胞株(A549)を、10%ウシ胎仔血清、1%P/S、及び1%HEPES(ThermoFisher Scientific)を補充した高グルコースDMEM中に維持した。ヒトアンジオテンシン変換酵素2(hACE2)を安定的に発現するA549-hACE2細胞を、10μg/mLのブラストサイジンSを補充した培養培地中で増殖させた(Mossel,E.C.et al.2005)。細胞を37℃で5%COで増殖させた。すべての培養培地及び抗生物質は、ThermoFisher Scientific社(マサチューセッツ州Waltham)から購入した。すべての細胞株がマイコプラズマについて陰性であることを試験した。A549-hACE2細胞(2%FBSを含有するフェノール赤色遊離培地でウェルあたり12,000細胞)を白色不透明96ウェルプレート(Corning社製)に播種した。翌日、化合物の2倍連続希釈物をDMSO中で調製した。化合物を、2%FBSを含有するフェノールレッドを含まない培養培地で更に100倍に希釈した。細胞培養液を取り出し、200nLの希釈化合物溶液及び50μLのSARS-CoV2-Nlucウイルス(MOI0.025)とインキュベートした。感染後48時間で、50μLのナノルシフェラーゼ基質(Promega)を各ウェルに添加した。ルシフェラーゼシグナルは、Synergy(商標)Neo2マイクロプレートリーダーを使用して測定した。相対ルシフェラーゼシグナルは、化合物処置群のルシフェラーゼシグナルをDMSO処置群のもの(100%として設定)に対して正規化することによって計算した。化合物濃度(X軸)のlog10値に対する相対ルシフェラーゼシグナル(Y軸)を、ソフトウェアPrism 8でプロットした。EC50(ルシフェラーゼシグナルの50%を減少させるための化合物濃度)を、非線形回帰モデル(4つのパラメータ)を使用して計算した。2つの実験を技術的複製で行った。
実施例134:A549細胞傷害性分析
以下の方法で、化合物の細胞傷害性をA549細胞において決定した。化合物(40nL)を、384ウェルGrenierプレート上にスポットした後、5000個のA549細胞/ウェルを40μLの培養培地の体積に播種した。プレートを37℃で48時間、5%COでインキュベートした。2日目に、40μLのCellTiter-Glo(Promega)を添加し、5回混合した。Envision(PerkinElmer)で発光についてプレートを読み取り、CC50(細胞生存率の尺度として発光シグナルの50%を減少させるための化合物濃度)を、非線形回帰モデル(4パラメータ)を使用して計算した。2つの実験を技術的複製で行った。
実施例136:ラット薬物動態アッセイ
化合物を、オスのSprague-Dawleyラットに、胃管栄養により8mg/kgで経口投与する:2.5%ジメチルスルホキシド;10% Kolliphor HS-15;10% Labrasol;2.5% プロピレングリコール;75%水pH 7。血液サンプルを、KEDTAを含有する予冷した収集チューブに収集し、投与前と、投与後、0.25、0.5、1、2、4、6、8、12、24、及び48時間の時点で血漿に処理する。LC-MS/MS法を使用して、血漿中の化合物の濃度を測定する。これらの実験の結果を以下の表2にまとめる。
サル薬物動態アッセイ:化合物1を、雄カニクイザル(n=3)に10mg/kgで胃管栄養法により経口投与する:10%エタノール;39% Kolliphor HS-15;40% Labrasol;11%プロピレングリコール、pH 4.14。血液試料を、KEDTAを含有する予冷した収集チューブに収集し、投与前と、投与後0.25、0.5、1、2、4、8、12、及び24時間の時点で血漿に処理する。LC-MS/MS法を使用して、血漿中の化合物の濃度を測定する。
実施例137:例示的な化合物を用いたラット肺リン酸(一リン酸、二リン酸及び三リン酸)データ。
肺組織中のGS-441524(下記化合物A)及びそのリン酸化代謝物(下記化合物B、C及びD)の測定は、以下のプロトコルに従って行った。
GS-441524A及びそのリン酸化代謝産物(B、C、及びD)の濃度を、試験化合物の強制経口投与後のSprague-Dawley(SD)ラットにおいて決定した。研究の生存している期間は、Covance Laboratories(ウィスコンシン州Madison)で行った。Care and Use of Laboratory Animals,Institute of Laboratory Animal Resourcesに従って動物を収容し、取り扱った。プロトコルは、施設動物実験委員会(Institutional Animal Care and Use Committees、IACUC)により
レビューされ、承認された。体重約0.3kgの雄のSDラットを、研究の生存している部分に対して使用した。動物を、試験化合物の投与前に一晩絶食させ、投与後は最大で4時間まで絶食させた。動物に試験化合物を、5、8、10又は20mg/kgで、強制経口投与により投与した(1群あたり3匹のラット)。水性製剤は、エタノール、ジメチル
スルホキシド、Kolliphor HS-15、Labrasol、及びプロピレングリコールを含有する。約0.5グラムの肺組織サンプルを各動物から収集し、LC/MS/MSによって分析し、GS-441524及びそのリン酸化代謝産物の濃度を決定した。LC-MS/MS分析のために、組織試料を均質にし、0.1%水酸化カリウム、67mMのエチレンジアミン四酢酸、及び内部標準を含有する4倍量の70%メタノールで抽出した。約200μLのホモジネートのアリコートを、96ウェルフィルタープレート(0.2μmポリプロピレン;Agilent Captiva社(カリフォルニア州Santa Clara)製)を使用して濾過した。濾液を蒸発乾固させ、等体積の1mMリン酸アンモニウム緩衝液(pH=7)で再構成した。次いで、試料をSciex社(カリフォルニア州Redwood City)製6500+LC-MS/MS装置で分析した。分析物を、2.5μm 50×2.0mmの、Phenomenex社(カリフォルニア州Torrance)製 Luna C18 HSTカラム上で、3mMギ酸アンモニウム及び10mMジメチルヘキシルアミンを含有する移動相と、9%~50%アセトニトリルの直線勾配とを使用して、360μL/分の流速で溶出させた。データの取得及び処理は、Sciex社製のAnalyst(登録商標)ソフトウェアを使用して行った。肺組織におけるGS-441524リン酸化代謝産物の合計レベル(B+C+D)を、GS-441524一リン酸、二リン酸及び三リン酸(それぞれB、C及びD)の合計から生成した。
刊行物、特許、及び特許文献を含むすべての参考文献は、参照により個別に組み込まれるかのように、参照により本明細書に組み込まれる。本開示は様々な実施形態及び技術を参照する。しかしながら、本開示の趣旨及び範囲内に留まりながら、多くの変形及び修正を行うことができることを理解されたい。説明は、特許請求される主題の例示と見なされるべきであり、添付の特許請求の範囲を、例示される特定の実施形態に限定することを意図するものではないことを理解して行われる。
本発明の好ましい実施形態によれば、例えば、以下が提供される。
(項1)
式I:

(式中、
は、-CH -又は-CH -CH -であり、
は、-CH -又は-CH -CH -であり、
Xは、結合、-O-、-(CR 12A 12B -、-O(CR 12A 12B -、又は-OCR 12A 12B -(CR 13 =CR 14 )-であり、
各R 12A は、独立して、H、C ~C アルキル又はフェニルであり、
各R 12B は、独立して、H又はC ~C アルキルであり、あるいは
同じ炭素上のR 12A 及びR 12B は、一体に結合して、C ~C シクロアルキレンを形成し、
13 は、H、C ~C アルキル又はフェニルであり、
14 は、H、C ~C アルキル又はフェニルであり、
qは、1又は2であり、
は、H、C ~C 20 アルキル、C ~C 10 シクロアルキル、N、O及びSから選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、C ~C 10 アリール、又はN、S及びOから選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R がHでない場合、R 基は、任意選択的に、1個又は2個のR 1A 基により置換され、
各R 1A は、独立して、C ~C アルキル、フェニル、ハロ、C ~C アルコキシ、シアノ、又はC ~C ハロアルキルであり、あるいは、同じ若しくは隣接する炭素上の2つのR 1A は、一体に結合して、N、S、及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する3~6員シクロアルキル又は4~6員ヘテロシクリル環を形成し、
は、H又はC ~C アルキルであり、
Yは、存在しないか、フェニレン又はC ~C シクロアルキレンであり、
は、H、C ~C アルキル、ハロ、C ~C ハロアルキル、又はC ~C シクロアルキルであり、
各R は、独立して、H、C ~C アルキル、ハロ、C ~C ハロアルキル、又はC ~C シクロアルキルであり、あるいはR 基は、1個の隣接する炭素原子のR 基とともに、二重結合を形成し、
各R は、独立して、H、C ~C アルキル、ハロ、C ~C ハロアルキル、又はC ~C シクロアルキルであり、
は、H又は-C(O)C ~C アルキルであり、
は、H又は-C(O)C ~C アルキルであり、
mは10~21の整数である)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項2)
Xは、結合、-O-、-(CR 12A 12B -、又は-O(CR 12A 12B -である、上記項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項3)
Xは、結合、-O-、-OCH 、又は-CH CH である、上記項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項4)
Xは結合である、上記項1~3のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項5)
Xは、-O-、-(CR 12A 12B -、-O(CR 12A 12B -、又は-OCR 12A 12B -(CR 13 =CR 14 )-である、上記項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項6)
Xは、-O-、-O(CR 12A 12B -、又は-OCR 12A 12B -(CR 13 =CR 14 )-である、上記項1又は5に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項7)
Xは、-O-、-O(CR 12A 12B )-、又は-OCR 12A 12B -(CR 13 =CR 14 )-である、上記項1~6のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項8)
Xは、-O-、-OCH -、又は-OCH -(CH=CH)-である、上記項1~7のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項9)
Xは-O-である、上記項1~8のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項10)
Xは-OCH である、上記項1~8のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項11)
は-CH -であり、かつZ は-CH -である、上記項1~10のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項12)
及びZ の少なくとも一方は、-CH -CH -である、上記項1~10のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項13)
式II:

(式中、
は、H、C ~C アルキル、ハロ、C ~C ハロアルキル、又はC ~C シクロアルキルであり、
は、H、C ~C アルキル、ハロ、C ~C ハロアルキル、又はC ~C シクロアルキルであり、
wは10~21の整数であり、
vは10~21の整数であり、
uは0又は1であり、かつ
w+u+vは、10~21の整数である)の化合物である、上記項1~11のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項14)
uは0である、上記項1~13のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項15)
uは1である、上記項1~13のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項16)
前記化合物は、式III:

(式中、nは、8~19の整数である)を有する、上記項1~15のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項17)
Yは、フェニレン又はC ~C シクロアルキレンである、上記項1~16のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項18)
Yはフェニレンである、上記項1~17のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項19)
Yは、

である、上記項1~18のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項20)
YはC ~C シクロアルキレンである、上記項1~17のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項21)
Yは、

である、上記項1~17及び20のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容
される塩。
(項22)
Yは存在しない、上記項1~16のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項23)
前記化合物は、式IV:

(式中、nは、8~19の整数である)を有する、上記項1~22のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項24)
はHである、上記項1~23のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項25)
はC ~C アルキルである、上記項1~23のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項26)
はメチルである、上記項1~23及び25のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項27)
前記化合物は、式V:

を有する、上記項1~26のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項28)
前記化合物は、式Va:

を有する、上記項1~27のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項29)
前記化合物は、式Vb:

を有する、上記項1~27のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項30)
各R は、独立して、H又はC ~C アルキルである、上記項1~29のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項31)
各R は、独立して、H、メチル、又はエチルである、上記項1~29のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項32)
各R はHである、上記項1~31のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項33)
は、H、C ~C アルキル、又はC ~C シクロアルキルである、上記項1~32のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項34)
は、H、メチル、エチル、イソプロピル、又はシクロプロピルである、上記項1~33のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項35)
はHである、上記項1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項36)
はエチルである、上記項1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項37)
はシクロプロピルである、上記項1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその
薬学的に許容される塩。
(項38)
各R は、独立して、H、C ~C アルキル、ハロ、C ~C ハロアルキル、又はC ~C シクロアルキルである、上記項1~37のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項39)
各R は、独立して、H、メチル、又はエチルである、上記項1~38のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項40)
各R はHである、上記項1~39のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項41)
nは、11~18の整数である、上記項1~37のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項42)
nは16である、上記項1~41のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項43)
前記化合物は、式VI:

を有する、上記項1~42のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項44)
前記化合物は、式VIa:

を有する、上記項1~43のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項45)
前記化合物は、式VIb:

を有する、上記項1~43のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項46)
は、C ~C アルキル、C ~C 10 シクロアルキル、又はN、S、及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~6員ヘテロシクリルであり、R 基は、任意選択的に、1個又は2個のR 1A 基により置換されている、上記項1~45のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項47)
は、C ~C アルキル、C ~C 10 シクロアルキル、C ~C 10 アリール、又はN、S、及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R 基は、任意選択的に、1個又は2個のR 1A 基により置換されている、上記項1~46のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項48)
は、C ~C アルキル、C ~C 10 シクロアルキル、又はC ~C 10 アリールであり、R 基は、任意選択的に、1個又は2個のR 1A 基により置換されている、上記項1~46のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項49)
は、C ~C アルキル又はC ~C 10 アリールであり、R 基は、任意選択的に、1個又は2個のR 1A 基により置換されている、上記項1~46のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項50)
は、任意選択的に、1個又は2個のR 1A 基により置換されたC ~C アルキルである、上記項1~46のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項51)
は、任意選択的に、1個又は2個のR 1A 基により置換されたC ~C 10 アリールである、上記項1~46のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項52)
は、フェニル、ナフチル、チオフェニル、シクロヘキシル、メチル、エチル、又はプロピルであり、R 基は、任意選択的に、1個又は2個のR 1A 基により置換されている、上記項1~51のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項53)
は置換されていない、上記項1~52のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項54)
は、1個のR 1A 基により置換されている、上記項1~52のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項55)
は、2個のR 1A 基により置換されている、上記項1~52のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項56)
各R 1A は、独立して、C ~C アルキル、フェニル、ハロ、C ~C アルコキシ、シアノ、又はC ~C ハロアルキルである、上記項1~55のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項57)
各R 1A は、独立して、メチル、フェニル、クロロ、フルオロ、メトキシ、シアノ、CHF 、又はCF である、上記項1~56のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項58)
各R 1A は、独立して、メチル、フェニル、クロロ、フルオロ、メトキシ、シアノ、又はCF である、上記項1~57のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項59)
各R 1A は、独立して、メチル、フェニル、クロロ、フルオロ、メトキシ、エトキシ、シアノ、CHF 、又はCF である、上記項1~56のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項60)
各R 1A は、独立して、メチル、フェニル、クロロ、フルオロ、メトキシ、エトキシ、シアノ、又はCF である、上記項1~56及び59のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項61)
各R 1A は、独立して、クロロ、フルオロ、又はシアノである、上記項1~60のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項62)
少なくとも1つのR 1A はシアノである、上記項1~61のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項63)
少なくとも1つのR 1A はシアノであり、他のR 1A は、存在する場合、シアノ又はハロである、上記項1~62のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項64)
は、

であり、各R 1A1 、R 1A2 、R 1A3 、R 1A4 、及びR 1A5 は、独立して、H、C ~C アルキル、フェニル、ハロ、C ~C アルコキシ、シアノ、又はC ~C ハロアルキルであり、R 1A2 、R 1A3 、及びR 1A4 の少なくとも1つはCNであり、R 1A1 、R 1A2 、R 1A3 、R 1A4 、及びR 1A5 の少なくとも3つはHである、上記項1~61のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項65)
各R 1A1 、R 1A2 、R 1A3 、R 1A4 、及びR 1A5 は、独立して、H、ハロ、又はシアノである、上記項64に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項66)
同じ又は隣接する炭素上の2つのR 1A は、一体に結合して、N、S及びOから選択さ
れる1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する3~6員シクロアルキル又は4~6員ヘテロシクリル環を形成する、上記項1~55のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項67)
同じ又は隣接する炭素上の2つのR 1A は、一体に結合して、3~6員シクロアルキルを形成する、上記項1~55及び66のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項68)
同じ又は隣接する炭素上の2つのR 1A は、一体に結合して、5員シクロアルキルを形成する、上記項1~55、66、及び67のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項69)
同じ又は隣接する炭素上の2つのR 1A は、一体に結合して、N、S及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル環を形成する、上記項1~55及び66のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項70)
は、H、

-CH 、-CH(CH 、-C(CH 、-CH CH(CH 、-C(CH CH CH 、及び-C 16 33 からなる群から選択される、上記項1~69のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項71)
は、H、

-CH 、-CH(CH 、-C(CH 、-CH CH(CH 、-C(CH CH CH 、及び-C 16 33 からなる群から選択される、上記項1~67のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項72)
は、H、

-CH 、-CH(CH 、-C(CH 、-CH CH(CH 、-C(CH CH CH 、及び-C 16 33 からなる群から選択される、上記項1~68のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項73)
は、

-CH 、-C(CH 、及び-C(CH CH CH からなる群から選択される、上記項1~69のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項74)
は、

からなる群から選択される、上記項1~65のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項75)
各R 及びR は、独立して、H又はC ~C アルキルである、上記項1~74のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項76)
各R 及びR はHである、上記項1~75のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項77)

からなる群から選択される化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項78)

からなる群から選択される化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項79)

からなる群から選択される化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項80)

からなる群から選択される化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項81)
薬学的有効量の、上記項1~80のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体若しくは賦形剤と、を含む、医薬製剤。
(項82)
前記医薬製剤は、皮下投与用である、上記項81に記載の医薬製剤。
(項83)
前記医薬製剤は、静脈内投与用である、上記項81に記載の医薬製剤。
(項84)
前記医薬製剤は、経口投与用である、上記項81に記載の医薬製剤。
(項85)
前記医薬製剤は、吸入投与用である、上記項81に記載の医薬製剤。
(項86)
ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行う方法であって、上記項1~80のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を、前記ヒトに投与することを含む、方法。
(項87)
前記医薬製剤は、経口投与、静脈内投与、皮下投与、又は吸入投与により前記ヒトに投与される、上記項86に記載の方法。
(項88)
前記方法は、前記ヒトに、少なくとも1つの追加的治療薬又は予防薬を投与することを含む、上記項86又は87に記載の方法。
(項89)
前記ウイルス感染症は、コロナウイルス感染症である、上記項86~88のいずれか一項に記載の方法。
(項90)
前記ウイルス感染症は、人獣共通コロナウイルス感染症である、上記項86~89のいずれか一項に記載の方法。
(項91)
前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも70%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、上記項86~90のいずれか
一項に記載の方法。
(項92)
前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも80%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、上記項86~91のいずれか一項に記載の方法。
(項93)
前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも90%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、上記項86~92のいずれか一項に記載の方法。
(項94)
前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも95%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、上記項86~93のいずれか一項に記載の方法。
(項95)
前記ウイルス感染症は、229Eウイルス感染症、NL63ウイルス感染症、OC43ウイルス感染症、及びHKU1ウイルス感染症からなる群から選択される、上記項86~89のいずれか一項に記載の方法。
(項96)
前記ウイルス感染症は、SARS-CoV-2感染症(COVID-19)である、上記項86~94のいずれか一項に記載の方法。
(項97)
前記ウイルス感染症は、SARSウイルス感染症である、上記項86~94のいずれか一項に記載の方法。
(項98)
前記ウイルス感染症は、MERSウイルス感染症である、上記項86~94のいずれか一項に記載の方法。
(項99)
前記ウイルス感染症は、ニューモウイルス科ウイルス感染症である、上記項86~88のいずれか一項に記載の方法。
(項100)
前記ニューモウイルス科ウイルス感染症は、呼吸器合胞体ウイルス感染症である、上記項99に記載の方法。
(項101)
前記ニューモウイルス科ウイルス感染症は、ヒトメタニューモウイルス感染症である、上記項99に記載の方法。
(項102)
前記ウイルス感染症は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症である、上記項86~88のいずれか一項に記載の方法。
(項103)
前記ウイルス感染症は、エンテロウイルス感染症である、上記項102に記載の方法。
(項104)
前記ウイルス感染症は、コクサッキーAウイルス感染症、コクサッキーAウイルス感染症、エンテロウイルスD68感染症、エンテロウイルスB69感染症、エンテロウイルスD70感染症、エンテロウイルスA71感染症、及びポリオウイルス感染症からなる群から選択される、上記項102又は103に記載の方法。
(項105)
前記ピコルナウイルス科ウイルス感染症は、ヒトライノウイルス感染症である、上記項
102に記載の方法。
(項106)
前記ウイルス感染症は、フラビウイルス科ウイルス感染症である、上記項86~88のいずれか一項に記載の方法。
(項107)
前記フラビウイルス科ウイルス感染症は、デング熱ウイルス感染症、黄熱病ウイルス感染症、西ナイル熱ウイルス感染症、ダニ媒介性脳炎、クンジン日本脳炎、セントルイス脳炎、マーレーバレー脳炎、オムスク出血熱、ウシウイルス性下痢症、ジカウイルス感染症、又はHCV感染症である、上記項106に記載の方法。
(項108)
前記ウイルス感染症は、フィロウイルス科ウイルス感染症である、上記項86~88のいずれか一項に記載の方法。
(項109)
前記フィロウイルス科ウイルス感染症は、エボラウイルス感染症又はマールブルグウイルス感染症である、上記項108に記載の方法。
(項110)
前記ウイルス感染症は、オルソミクソウイルス感染症である、上記項86~88のいずれか一項に記載の方法。
(項111)
前記ウイルス感染症は、インフルエンザウイルス感染症である、上記項110に記載の方法。
(項112)
前記ウイルス感染症は、A型インフルエンザウイルス感染症又はB型インフルエンザウイルス感染症である、上記項110又は111に記載の方法。
(項113)
前記ウイルス感染症は、パラミクソウイルス科ウイルス感染症である、上記項86~88のいずれか一項に記載の方法。
(項114)
前記ウイルス感染症は、ヒトパラインフルエンザウイルス感染症、ニパウイルス感染症、ヘンドラウイルス感染症、麻疹ウイルス感染症、又は流行性耳下腺炎ウイルス感染症である、上記項113に記載の方法。
(項115)
ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行うための医薬品を製造する方法であって、上記項1~80のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を使用することを特徴とする、方法。
(項116)
ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行うための医薬品の製造のための、上記項1~80のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
(項117)
前記医薬品は、少なくとも1つの追加の治療薬とともに使用される、上記項116に記載の使用。
(項118)
ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行うことに使用するための、上記項1~80のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項119)
前記化合物は、少なくとも1つの追加の治療薬とともに使用される、上記項118に記載の化合物。

Claims (1)

  1. 明細書に記載の発明
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