JP2024045649A - 軒先支持材、及びそれを用いた建築物軒先の改修構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】一般住宅や集合住宅などの各種の屋根に対して適用でき、屋根の軒先に各種の軒樋を安定に且つ確実に取り付けることができる軒先支持材、及びそれを用いた建築物軒先の改修構造を提供する。【解決手段】本発明の軒先支持材9は、長さ方向に同一断面形状を有し、建築物の軒先側に配設される軒樋2の上面を覆うカバー材3を固定する被固定部11を有する本体9Aと、長さ方向に同一断面形状を有し、傾斜状の鼻隠し壁面4Aに取り付けられる取付部12を有する軒先取付材9Bと、からなり、前記本体9Aに対し、前記軒先取付材9Bが回動可能又は摺動可能に組み付けられて歯合されることで一体化できる位置調整機構を備え、該位置調整機構は、本体9Aも軒先取付材9Bもが長さ方向に沿う複数の係合歯89,93を備えていることを特徴とする。【選択図】図6
Description
本発明は、一般住宅や集合住宅などの各種の屋根に対して適用でき、屋根の軒先に各種の軒樋を安定に且つ確実に取り付けることができる軒先支持材、及びそれを用いた建築物軒先の改修構造に関する。
従来、屋根の軒先に軒樋を取付けた雨樋付き屋根が知られている。
例えば、特許文献1に開示されたように、屋根の軒先構成部材に取付ベースを取付け、この取付けベースに支持アームを回動可能に取付け、その支持アームに軒樋を取付けた雨樋付き屋根が知られている。
例えば、特許文献1に開示されたように、屋根の軒先構成部材に取付ベースを取付け、この取付けベースに支持アームを回動可能に取付け、その支持アームに軒樋を取付けた雨樋付き屋根が知られている。
前記特許文献1に記載の雨樋付き屋根は、支持アームを取付ベースに対して回動できるから、軒先構成部材の勾配、つまり屋根勾配に応じて支持アームを回動することで軒樋を水平に取付けできる。要するに、屋根勾配の違いに対応できる。
しかしながら、前記特許文献1に記載の雨樋付き屋根は、取付けベースと支持アームと軒樋の3種類の部材を備えていると共に、その取付ベース、支持アームは短尺で、複数の取付ベースを軒先構部材の長手方向に間隔を置いて取付けるので、取付けベース、支持アームをそれぞれ複数用いている。
このために、軒樋を取付けるために多数の部材が必要で、構成部品点数が多く、施工に時間がかかると共に、コストが高い。
しかも、取付ベース、支持アームが、極めて多種の小パーツを接着して形成される短尺品であるか、極めて複雑な成形物品であるため、その設計・製造コストも高く、複数の支持アームに亘って軒樋を取付けるので、人が屋根を目視した際に屋根の軒先構成部材が見える。
このために、従来の雨樋付き屋根においては、軒先構成部材を外観意匠の優れたものとして屋根の軒先部分の見栄えを良くしなければならず、コストが高いものとなる。
このために、軒樋を取付けるために多数の部材が必要で、構成部品点数が多く、施工に時間がかかると共に、コストが高い。
しかも、取付ベース、支持アームが、極めて多種の小パーツを接着して形成される短尺品であるか、極めて複雑な成形物品であるため、その設計・製造コストも高く、複数の支持アームに亘って軒樋を取付けるので、人が屋根を目視した際に屋根の軒先構成部材が見える。
このために、従来の雨樋付き屋根においては、軒先構成部材を外観意匠の優れたものとして屋根の軒先部分の見栄えを良くしなければならず、コストが高いものとなる。
そこで、本発明は、一般住宅や集合住宅などの各種の屋根に対して適用でき、屋根の軒先に各種の軒樋を取り付けることができる軒先支持材、及びそれを用いた建築物軒先の改修構造を提供することである。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、長さ方向に同一断面形状を有し、建築物の軒先側に配設される軒樋の開放上面を覆うカバー材を固定する被固定部を有する本体と、長さ方向に同一断面形状を有し、傾斜状の鼻隠し壁面に取り付けられる取付部を有する軒先取付材と、からなり、前記本体に対し、前記軒先取付材が回動可能又は摺動可能に組み付けられて歯合されることで一体化できる位置調整機構を備え、該位置調整機構は、前記本体も前記軒先取付材もが長さ方向に沿う複数の係合歯を備えていることを特徴とする軒先支持材を提案するものである。
また、本発明は、前記軒先支持材において、軒樋の建築物側の側面の上端及び下端の両方を保持する保持部を備えていることを特徴とする軒先支持材をも提案する。
さらに、本発明は、前記軒先支持材を用いたことを特徴とする建築物軒先の改修構造をも提案するものである。
本発明の軒先支持材は、長さ方向に同一断面形状を有し、建築物の軒先側に配設される軒樋の開放上面を覆うカバー材を固定する被固定部を有する本体と、長さ方向に同一断面形状を有し、傾斜状の鼻隠し壁面に取り付けられる取付部を有する軒先取付材と、からなり、前記本体に対し、前記軒先取付材が回動可能又は摺動可能に組み付けられて歯合されることで一体化できる位置調整機構を備え、該位置調整機構は、前記本体も前記軒先取付材もが長さ方向に沿う複数の係合歯を備えているので、傾斜状の鼻隠し壁面に軒樋を容易且つ確実に強固に取り付けることができる。また、この軒先支持材は、屋根構造の施工に影響を受けることなく取り付けることができるので、新設又は既設の屋根に対して適用でき、特に既設屋根の改修に容易に用いることができ、改修工事を簡易に施工することができる。
また、軒樋の建築物側の側面の上端及び下端の両方を保持する保持部を備えてい軒先支持材は、カバー材を固定する被固定部の構成と相まって、軒樋を両サイド、即ち建築物側及び軒先端側から、安定に保持することができる。
また、本発明の前記軒先支持材を用いた建築物軒先の改修構造は、既設の一般住宅や集合住宅等の建築物の各種の軒先構造に適用することにより、既設の建築物の軒先構造の老朽化に伴い、各種の軒樋を容易に且つ確実に取り付けることができる。
本発明の軒先支持材は、長さ方向に同一断面形状を有し、建築物の軒先側に配設される軒樋の開放上面を覆うカバー材を固定する被固定部を有する本体と、長さ方向に同一断面形状を有し、傾斜状の鼻隠し壁面に取り付けられる取付部を有する軒先取付材と、からなり、前記本体に対し、前記軒先取付材が回動可能又は摺動可能に組み付けられて歯合されることで一体化できる位置調整機構を備え、該位置調整機構は、前記本体も前記軒先取付材もが長さ方向に沿う複数の係合歯を備えていることを特徴とする。なお、前記軒先取付材の取付部が取り付けられる軒先とは、広小舞や鼻隠し等のビス等の固定具が締着可能な部位を指すが、特にこれらに限定するものではなく、軒先から見て「面」で構成されるものであればよい。
前記本発明の軒先構造に用いる軒樋は、内部に雨水等の排水路が設けられているものであれば、その材質や寸法、特に底面及び両側面の形状等は限定するものではないが、建築物側の側面の下方(下端)には、下方からこの軒樋を支持させるための(例えば隅部状又は角状の)被支持部が形成されていることが望ましい。そして、この軒樋の開放上面を覆うようにカバー材が取り付けられている。
前記カバー材は、その軒先端が軒樋の軒先端と係合して取り付けられ、且つ軒樋の開放上面を覆う部材であって、後述する図示実施例に示すようにその軒先端に下方へ更に内側へ折曲した略コ字状の係合部を設けてその裏面側に軒樋の軒先端を係合させる構成が望ましい。この略コ字状の係合部は、軒樋の軒先端を建築物側へ引っ張るように保持するため、このカバー材は軒樋の荷重を保持するアームの作用を果たす。また、このカバー材は、前述のように軒樋の開放上面を覆う部材であるから、内部に降雪が堆積したり、落ち葉等が侵入、堆積したり、鳥類等が巣作りすることを防止する作用をも果たし、その表面には雨水を内部へ導く導水口、例えば小径のスリット孔が形成されて雨水のみを軒樋内に導く作用をも果たす。このようにカバー材は、前述の有効な作用を目的として配設される部材である。そのため、このカバー材と固定される本発明の軒先支持材は、カバー材と共に軒樋を保持(支持)する(=カバー材を通して軒樋を支持する)役割を果たす。
本発明の軒先支持材は、本体に前記カバー材を固定する被固定部を備えるが、この被固定部の構成もカバー材の建築側端に設けられる固定部の構成もそれぞれ特に限定するものではなく、例えば後述する図示実施例のようにそれぞれ平坦状に形成し、この本体の被固定部に、カバー材の固定部を載置させてビス等で固定する構成でもよい。
また、この軒先支持材の軒先取付材が取り付けられる軒先は、軒先から見て「面」で構成され、ビス等の固定具が締着可能な部位であればよく、主に「広小舞」や「鼻隠し」を指すがこれらに限定されるものではない。また、鼻隠し等は垂直状面であっても傾斜状面であってもよい。
即ち本発明の軒先支持材の軒先取付材において、前記軒先に取り付けられる取付部は、前記軒先の部位形状に応じて適宜に設定すればよい。
即ち本発明の軒先支持材の軒先取付材において、前記軒先に取り付けられる取付部は、前記軒先の部位形状に応じて適宜に設定すればよい。
また、本発明の軒先支持材は、例えば後述する図示参考例1,2として単一部材にて形成されるものではなく、後述する図示参考例3や実施例1のように複数部材にて形成される。
なお、本発明の軒先支持材においては、取付部は軒先取付材のみに形成してもよいし、例えば後述する図示実施例1のように軒先取付材と本体のそれぞれに形成してもよい。
なお、本発明の軒先支持材においては、取付部は軒先取付材のみに形成してもよいし、例えば後述する図示実施例1のように軒先取付材と本体のそれぞれに形成してもよい。
例えばカバー材の被固定部を有する本体と、取付部を有する別部材(軒先取付材)と、これらの部材の一端が回動可能に軸着された(角度)調整機構と、からなる場合(後述する図示参考例2)には、例えば軒先として鼻隠し等が傾斜状面であっても取付部を任意の固定角度に調整して当接させた状態で一体化することができ、より安定に且つ確実に固定することができる。
また、カバー材の被固定部を有する本体に対し、取付部を有する軒先取付材がスライド状に移動可能に組み付けられた(突出)調整機構と、からなる本発明では、例えば軒先として鼻隠し等が傾斜状面であっても取付部を任意の突出長さに調整して当接させた状態で一体化することができ、同様により安定に且つ確実に固定することができる。
即ちカバー材の被固定部を有する本体に対し、取付部を有する軒先取付材が回動又は摺動(スライド状に移動)可能に組み付けられて一体化できる位置調整機構を備えている場合には、取り付けられる軒先として、鼻隠し等が傾斜面であっても、より安定に且つ確実に固定することができる。
また、カバー材の被固定部を有する本体に対し、取付部を有する軒先取付材がスライド状に移動可能に組み付けられた(突出)調整機構と、からなる本発明では、例えば軒先として鼻隠し等が傾斜状面であっても取付部を任意の突出長さに調整して当接させた状態で一体化することができ、同様により安定に且つ確実に固定することができる。
即ちカバー材の被固定部を有する本体に対し、取付部を有する軒先取付材が回動又は摺動(スライド状に移動)可能に組み付けられて一体化できる位置調整機構を備えている場合には、取り付けられる軒先として、鼻隠し等が傾斜面であっても、より安定に且つ確実に固定することができる。
本発明の軒先支持材が、前述のような位置調整機構を備えているので、両部材を一体化するための固定手段が必要となるが、この固定手段としては例えばビス等の固定具を用いても良いし、特に限定するものではない。特に両部材の他端を筒状具で嵌合する構成を採用した場合(後述する図示参考例2)、例えば締め付けを必要とするビス等の固定具を用いる作業よりも施工性に優れている。また、両部材を締着具で一体化する構成を採用した場合(後述する図示実施例1)、例えば別体のビス等の固定具を用いる作業よりも施工性が優れている。
また、前記軒先支持材は、軒樋の建築物側の側面の上端及び下端の両方を保持する保持部を備えていてもよく、その場合、軒樋の配設をより安定に行うことができる。そして、前記軒先支持材がカバー材の被固定部を有する構成と相まって、軒樋を両サイドから、即ち建築物側及び軒先端側から安定に且つ確実に保持することができる。
そして、本発明の前記軒先支持材を用いた建築物軒先の改修構造は、既設の一般住宅や集合住宅等の建築物の各種の軒先構造に適用することにより、既設の建築物の軒先構造の老朽化に伴い、各種の軒樋を容易に且つ確実に取り付けることができる。
図1(a),(b)に示す参考例1の軒先支持材1は、軒樋2の開放上面を覆うカバー材3を固定する被固定部11と、軒先(略垂直状の縦壁面が鼻隠し壁面4A)に取り付けられる取付部12と、を備える。
この参考例1の軒先支持材1は、単一部材からなる成形体(ピース材)であって、略垂直状に配される縦片13と略水平状に配される横片14とが交差する部分を備え、前記被固定部11は、前記横片14の軒先側の端部に設けられ、前記取付部12は、前記縦片13の下方に延在する縦片17から建築物側へ略コ字状に突出している縦面として形成されている。この取付部12は、上下に対向する上片10o及び下片10uで縦片13から建築物側へ突出するように配置され、その上下二箇所には固定具(1c)を打ち込むための取付用の孔121が形成されている。
この参考例1の軒先支持材1は、単一部材からなる成形体(ピース材)であって、略垂直状に配される縦片13と略水平状に配される横片14とが交差する部分を備え、前記被固定部11は、前記横片14の軒先側の端部に設けられ、前記取付部12は、前記縦片13の下方に延在する縦片17から建築物側へ略コ字状に突出している縦面として形成されている。この取付部12は、上下に対向する上片10o及び下片10uで縦片13から建築物側へ突出するように配置され、その上下二箇所には固定具(1c)を打ち込むための取付用の孔121が形成されている。
この参考例1の軒先支持材1は、前記被固定部11及び前記取付部12以外にも軒樋2の建築物側の側面23の上端、下端を保持する保持部(15,161)が形成されている。
即ち前記下片10uの軒先側に略L字状の下方保持部15が延設され、該下方保持部15は、図1(c)に示すように軒樋2の側面23の下端(被保持部231)を保持(受支)する。
また、前記縦片13と前記横片14との交差部分から軒先側へ向かう傾斜片16と縦片17との間に、下方が開放する溝状の上方保持部161が形成され、該上方保持部161は、図1(c)に示すように軒樋2の側面23の上端232を保持(係合)する。
なお、図中に符号18,19で示す部位については、当該参考例1では特に役割を果たさないので説明しない。
即ち前記下片10uの軒先側に略L字状の下方保持部15が延設され、該下方保持部15は、図1(c)に示すように軒樋2の側面23の下端(被保持部231)を保持(受支)する。
また、前記縦片13と前記横片14との交差部分から軒先側へ向かう傾斜片16と縦片17との間に、下方が開放する溝状の上方保持部161が形成され、該上方保持部161は、図1(c)に示すように軒樋2の側面23の上端232を保持(係合)する。
なお、図中に符号18,19で示す部位については、当該参考例1では特に役割を果たさないので説明しない。
図1(c)に示す軒先構造は、前記参考例1の軒先支持材1を用いた一例であって、該軒先構造における軒樋2は、略水平状の底面21の軒先側(図面では左側)に、三つの傾斜面と二つの略水平面とで構成される段状の側面22が形成され、前記底面21の建築物側には、略垂直状に起立する側面23が形成され、これらの底面21及び側面22,23にて雨水等の排水路が形成されている。
前記軒先側の側面22の上端に位置する傾斜面と略水平面は、カバー材3の係合部32に保持(係合)される軒先端221である。
また、前記側面23の下端には、隅部状の被保持部231が設けられ、前記軒先支持材1の略L字状の下方保持部15に、上方から載置状に配置して保持される部位である。なお、この側面23の上端232が、前記軒先支持材1の上方保持部161に、下方から挿入状に配置して保持される部位である。
前記軒先側の側面22の上端に位置する傾斜面と略水平面は、カバー材3の係合部32に保持(係合)される軒先端221である。
また、前記側面23の下端には、隅部状の被保持部231が設けられ、前記軒先支持材1の略L字状の下方保持部15に、上方から載置状に配置して保持される部位である。なお、この側面23の上端232が、前記軒先支持材1の上方保持部161に、下方から挿入状に配置して保持される部位である。
また、この軒先構造におけるカバー材3は、内部に降雪が堆積したり、落ち葉等が侵入、堆積したり、鳥類等が巣作りすることを防止する部材であって、その表面(化粧面31)には雨水を内部へ導く導水口311として複数の小径のスリット孔が形成され、その軒先端には略コ字状に形成された係合部32が、前記軒樋2の軒先端221と係合して取り付けられ、その上端付近に前記軒先支持材1の被固定部11に固定される固定部33が形成されている。なお、略垂直状に折り上げたその上端34を、前記軒先支持材1の縦片13に沿わせて外装材6Aの裏面に配される水切り材6bの裏面側に臨ませている。
前記係合部32は、化粧面31の軒先端から斜め上方へ延在し、その先端を下方へ折曲し、更にその下端を内側へ折曲した略コ字状に形成されているが、化粧面31と係合部32との境界には下方へ凹む排水溝35が形成され、所定間隔で導水口351が形成されている。
前記固定部33は、化粧面31の建築物側端付近に位置する部位であって、当該参考例1では、前記軒先支持材1の被固定部11にビス1bにて固定されている。
前記係合部32は、化粧面31の軒先端から斜め上方へ延在し、その先端を下方へ折曲し、更にその下端を内側へ折曲した略コ字状に形成されているが、化粧面31と係合部32との境界には下方へ凹む排水溝35が形成され、所定間隔で導水口351が形成されている。
前記固定部33は、化粧面31の建築物側端付近に位置する部位であって、当該参考例1では、前記軒先支持材1の被固定部11にビス1bにて固定されている。
前述のように前記軒先支持材1が取り付けられる軒先とは、略垂直状の縦壁面が鼻隠し壁面4Aを形成している構成であって、該壁面4Aに縦面である取付部12を沿わせ、該取付部12の二箇所の孔121より固定具1c,1cを打ち込んで固定している。
なお、壁面4Aの裏面側には縦壁面4Bが配設され、屋根勾配を形成するH躯体5の上面には、野地材4C及び外装材6Aが配設されている。なお、野地材4Cの軒端上面側には、水切り材6b,6cが固定具6dにて固定され、防水シート6eが敷設されている。
なお、壁面4Aの裏面側には縦壁面4Bが配設され、屋根勾配を形成するH躯体5の上面には、野地材4C及び外装材6Aが配設されている。なお、野地材4Cの軒端上面側には、水切り材6b,6cが固定具6dにて固定され、防水シート6eが敷設されている。
このように参考例1の軒先支持材1は、建築物の軒先側に配設される軒樋2の開放上面を覆うカバー材3を固定する被固定部11と、軒先(4A)に取り付けられる取付部12と、を備えるので、広小舞や鼻隠し等の軒先(4A)に対して軒樋2を容易に取り付けることができる。
また、この軒先支持材1は、屋根構造の施工に影響を受けることなく取り付けることができるので、新設又は既設の屋根に対して適用でき、特に既設屋根の改修に容易に用いることができ、改修工事を簡易に施工することができる。
また、この軒先支持材1は、屋根構造の施工に影響を受けることなく取り付けることができるので、新設又は既設の屋根に対して適用でき、特に既設屋根の改修に容易に用いることができ、改修工事を簡易に施工することができる。
また、この参考例1の軒先支持材1は、軒樋2の建築物側の側面13の上端232及び下端(被保持部231)を保持する保持部(15,161)を備えるので、カバー材3を固定する被固定部11の構成と相まって、軒樋2を両サイド、即ち建築物側及び軒先端側から、安定に保持することができる。
図2(d)に示す参考例2の軒先支持材7は、軒樋2の開放上面を覆うカバー材3を固定する被固定部11を有する本体7Aと、取付部71を有する別部材である軒先取付材7Bと、からなる構成である。
前記本体7Aは、図2(a)及び図3(b)に示すように、前記第1実施例における軒先支持材1をそのまま本体7Aとして用いたものであり、部位の符号は全て前記第1実施例と同様であるため、符号18,19で示す部位以外についての説明を省略する。
この本体7Aの符号18は小円弧状に形成された軸部であって、19は下向き片である係止凸部である。なお、当該参考例2における軒先支持材7の軒先4A',4A"への取付部は、前述のように軒先取付材7Bにおける取付材71であり、前記参考例1における取付部(12)の符号を削除した。
前記軒先取付材7Bは、図2(b)及び図3(a)に示すように矩形状の縦面である取付部71に固定具7dを打ち込む孔711,711が設けられ、その上端には前記本体7Aの軸部18が挿着される大円弧状の軸受け部72を有し、その下端には、円弧状に延在する係止受け片73を有するピース材である。また、前記係止受け片73の上面側には、前記本体7Aの係止凸部19が当接(係止)する複数段の係合歯731が形成されている。
これらの本体7Aと軒先取付材7Bとを固定手段として用いる筒状具7Cは、矩形状の空部を有する筒状体であり、前記本体7Aと前記軒先取付材7Bとを嵌合させて一体化する部材である。
前記本体7Aは、図2(a)及び図3(b)に示すように、前記第1実施例における軒先支持材1をそのまま本体7Aとして用いたものであり、部位の符号は全て前記第1実施例と同様であるため、符号18,19で示す部位以外についての説明を省略する。
この本体7Aの符号18は小円弧状に形成された軸部であって、19は下向き片である係止凸部である。なお、当該参考例2における軒先支持材7の軒先4A',4A"への取付部は、前述のように軒先取付材7Bにおける取付材71であり、前記参考例1における取付部(12)の符号を削除した。
前記軒先取付材7Bは、図2(b)及び図3(a)に示すように矩形状の縦面である取付部71に固定具7dを打ち込む孔711,711が設けられ、その上端には前記本体7Aの軸部18が挿着される大円弧状の軸受け部72を有し、その下端には、円弧状に延在する係止受け片73を有するピース材である。また、前記係止受け片73の上面側には、前記本体7Aの係止凸部19が当接(係止)する複数段の係合歯731が形成されている。
これらの本体7Aと軒先取付材7Bとを固定手段として用いる筒状具7Cは、矩形状の空部を有する筒状体であり、前記本体7Aと前記軒先取付材7Bとを嵌合させて一体化する部材である。
この参考例2では、まず図2(c)及び図3(d),(e)に示すように前記本体7Aの軸部18を前記軒先取付材7Bの軸受け部72に挿着すると共に係止凸部19の下端が係合歯731に臨むように取り付ける。この状態において、軸部18及び軸受け部72を中心軸として、前記本体7Aに対して前記軒先取付材7Bを回転させることができる。
そして、所定の角度が定まったら、前記筒状具7Cを両部材7A,7Bに嵌合させて一体化(固定)する。具体的には、前記筒状具7Cの上枠及び下枠で、前記本体7Aの下片10uと前記軒先取付材7Bの係止受け片73を挟み込むように一体化(固定)する。
そして、所定の角度が定まったら、前記筒状具7Cを両部材7A,7Bに嵌合させて一体化(固定)する。具体的には、前記筒状具7Cの上枠及び下枠で、前記本体7Aの下片10uと前記軒先取付材7Bの係止受け片73を挟み込むように一体化(固定)する。
図4(a),(b)に示す各軒先構造は、前記参考例2の軒先支持材7を適用したものであって、比較的緩勾配の図4(a)の軒先構造でも、比較的急勾配の図4(b)の軒先構造でも、容易に角度調整して適用させることができる。
なお、これらの軒先構造において、用いた躯体や外装材等については前記図1(c)と全く同様であるが、その傾斜角度が前記図1(c)とは全く相違する。そこで、略垂直状に配置されていた軒先(鼻隠し壁面)4Aに対し、図4(a)における軒先を4A'、図4(b)における軒先を4A"と代表して表記し、他の部材や部位については全く同様の符号を付している。
なお、これらの軒先構造において、用いた躯体や外装材等については前記図1(c)と全く同様であるが、その傾斜角度が前記図1(c)とは全く相違する。そこで、略垂直状に配置されていた軒先(鼻隠し壁面)4Aに対し、図4(a)における軒先を4A'、図4(b)における軒先を4A"と代表して表記し、他の部材や部位については全く同様の符号を付している。
これらの軒先構造の施工に際し、前述のように軒先支持材7を構成する本体7A及び軒先取付材7Bの一端を回動可能に軸着すると共に本体7Aの係止凸部19の下端が軒先取付材7Bの係合歯731に臨むように取り付ける。この軒先取付材7Bの取付部71には、前述のように孔711,711が設けられているので、取付部71をそれぞれの鼻隠し壁面4Aに沿わせた状態で孔711,711にそれぞれ固定具7dを打ち込んで固定する。
また、それぞれの軒先構造における角度調整については、係止凸部19の下端が複数段の係合歯731に当接(係止)した状態を維持しつつ、本体7Aの縦片13が垂直状に配置される状態まで回動させる。
その後、前記筒状具7Cを両部材7A,7Bに嵌合させて一体化(固定)する。
また、それぞれの軒先構造における角度調整については、係止凸部19の下端が複数段の係合歯731に当接(係止)した状態を維持しつつ、本体7Aの縦片13が垂直状に配置される状態まで回動させる。
その後、前記筒状具7Cを両部材7A,7Bに嵌合させて一体化(固定)する。
このように前記参考例2の軒先支持材7は、傾斜勾配が異なる軒先に対し、一種の軒先支持材7にて殆ど同様に軒樋2を取り付け施工することができる。
また、形成された軒先構造は、図4(a),(b)に示すように軒樋2の配設角度も全く同様であり、安定に且つ確実に固定することができる。
さらに、この参考例2では、筒状具7Cを固定手段として用いたので、ビスの締め付け等の作業を必要としないので、施工性に優れている。
また、形成された軒先構造は、図4(a),(b)に示すように軒樋2の配設角度も全く同様であり、安定に且つ確実に固定することができる。
さらに、この参考例2では、筒状具7Cを固定手段として用いたので、ビスの締め付け等の作業を必要としないので、施工性に優れている。
図5(a)に示す参考例3の軒先支持材8は、軒樋2の開放上面を覆うカバー材3を固定する被固定部81と、軒先(略垂直状の縦壁面が鼻隠し壁面4A)に取り付けられる取付部82と、を備える。
この参考例3の軒先支持材8は、前記参考例1における軒先支持材1と同様に単一部材からなる成形体(ピース材)であって、縦片82と横片84を備える点では共通するが、前記縦片82の上端は軒先側へ湾曲しており、その略垂直状部分が上方取付部82oを兼ねている。また、前記横片84の軒先側の端部に設けられる被固定部81は、建築物側へ長く延在し、取付部は、前記上方取付部82oと、前記縦片82の下方に延在する縦片87から建築物側へ突出している縦面である下方取付部82uとからなる。なお、前記下方取付部82uは、その上端には傾斜状上片80oが建築物側へ突出するように配置され、その下端には略水平状に配される下片80uが配置されている。また、上下二箇所の取付部82o,82uには、固定具(1c')を打ち込むが、下方取付部82uには円孔821が、上方取付部82oには縦長の孔822が形成されている。
この参考例3の軒先支持材8は、前記参考例1における軒先支持材1と同様に単一部材からなる成形体(ピース材)であって、縦片82と横片84を備える点では共通するが、前記縦片82の上端は軒先側へ湾曲しており、その略垂直状部分が上方取付部82oを兼ねている。また、前記横片84の軒先側の端部に設けられる被固定部81は、建築物側へ長く延在し、取付部は、前記上方取付部82oと、前記縦片82の下方に延在する縦片87から建築物側へ突出している縦面である下方取付部82uとからなる。なお、前記下方取付部82uは、その上端には傾斜状上片80oが建築物側へ突出するように配置され、その下端には略水平状に配される下片80uが配置されている。また、上下二箇所の取付部82o,82uには、固定具(1c')を打ち込むが、下方取付部82uには円孔821が、上方取付部82oには縦長の孔822が形成されている。
この参考例3の軒先支持材8は、前記被固定部81及び前記取付部82o,82u以外にも軒樋2の建築物側の側面23の上端、下端を保持する保持部(85,861)が形成されている。
即ち前記下片80uの軒先側に略L字状の下方保持部85が形成され、該下方保持部85は、図5(b)に示すように軒樋2の側面23の下端(被保持部231)を保持(受支)する。
また、前記縦片82と前記横片84との交差部分から軒先側へ向かう傾斜片86と縦片87との間に、下方が開放する溝状の上方保持部861が形成され、該上方保持部861は、図1(c)に示すように軒樋2の側面23の上端232を保持(係合)する。
なお、図中に符号80s,89で示す部位については、当該参考例2では特に役割を果たさないので説明しない。
即ち前記下片80uの軒先側に略L字状の下方保持部85が形成され、該下方保持部85は、図5(b)に示すように軒樋2の側面23の下端(被保持部231)を保持(受支)する。
また、前記縦片82と前記横片84との交差部分から軒先側へ向かう傾斜片86と縦片87との間に、下方が開放する溝状の上方保持部861が形成され、該上方保持部861は、図1(c)に示すように軒樋2の側面23の上端232を保持(係合)する。
なお、図中に符号80s,89で示す部位については、当該参考例2では特に役割を果たさないので説明しない。
図5(b)に示す軒先構造は、前記参考例3の軒先支持材8を用いた一例であって、該軒先構造に用いる軒樋2、カバー材3、及び外装構造については前記図1(c)と殆ど同様であるから、符号に同一符号を付して説明を省略する。
前記参考例2と異なる点は、軒先支持材8を二箇所の取付部82o,82uにて軒先4Dに取り付けているので、安定に配設される。また、一方の固定具1c'を打ち込む孔を縦長孔822としたので、該軒先支持材8の取付位置を上下に調整することができる。
また、軒樋2(の側面23)は安定に保持されているが、更に軒先支持材8(の縦片87)にビス止め(ビス2b)して固定強度を増強している。カバー材3の上端を裏面側へ折り返して係合部36を形成し、被固定部81から建築物側へ延在させた先端に係合させてカバー材3の配設強度も増強している。さらに、縦片82の湾曲状の上端を水切り材6cの裏面側に配置させた点でも相違する。
前記参考例2と異なる点は、軒先支持材8を二箇所の取付部82o,82uにて軒先4Dに取り付けているので、安定に配設される。また、一方の固定具1c'を打ち込む孔を縦長孔822としたので、該軒先支持材8の取付位置を上下に調整することができる。
また、軒樋2(の側面23)は安定に保持されているが、更に軒先支持材8(の縦片87)にビス止め(ビス2b)して固定強度を増強している。カバー材3の上端を裏面側へ折り返して係合部36を形成し、被固定部81から建築物側へ延在させた先端に係合させてカバー材3の配設強度も増強している。さらに、縦片82の湾曲状の上端を水切り材6cの裏面側に配置させた点でも相違する。
そして、この参考例3の軒先支持材8は、前記参考例2の軒先支持材1と同様に建築物の軒先側に配設される軒樋2の開放上面を覆うカバー材3を固定する被固定部81と、軒先(4A)に取り付けられる取付部82o,82uと、を備えるので、広小舞や鼻隠し等の軒先(4A)に対して軒樋2を容易に取り付けることができる。
また、この軒先支持材8は、屋根構造の施工に影響を受けることなく取り付けることができるので、新設又は既設の屋根に対して適用でき、特に既設屋根の改修に容易に用いることができ、改修工事を簡易に施工することができる。
また、この軒先支持材8は、屋根構造の施工に影響を受けることなく取り付けることができるので、新設又は既設の屋根に対して適用でき、特に既設屋根の改修に容易に用いることができ、改修工事を簡易に施工することができる。
また、この参考例3の軒先支持材8も、軒樋2の建築物側の側面13の上端232及び下端(被保持部231)を保持する保持部(85,861)を備えるので、カバー材3を固定する被固定部81の構成と相まって、軒樋2を両サイド、即ち建築物側及び軒先端側から、安定に保持することができる。
なお、図5(b)に点線にて示す符号5bは現場加工で施工される破風巻きと称される部位であって、5cはその固定具、5dは現場加工で施工される新設水切りを示す。
なお、図5(b)に点線にて示す符号5bは現場加工で施工される破風巻きと称される部位であって、5cはその固定具、5dは現場加工で施工される新設水切りを示す。
図6(c),(d)に示す実施例1の軒先支持材9は、前記参考例3の軒先支持材8を本体9Aとして用い、別部材である軒先取付材9Bと、締着具9Cと、からなる構成である。
前記本体9Aは、図6(a)に示すように、部位の符号は全て前記参考例3と同様であるため、符号80s,89で示す部位以外の説明を省略する。
この本体9Aの符号80sは下片80uの建築物側に形成された上方が開放する嵌合溝であって、その内部にはナット90を嵌合定着させることができる。また、89はその裏面側に形成された複数段の係合歯である。なお、前記参考例3では、縦片82における略垂直状部分が上方取付部82oであったが、この実施例1では、縦片82の上端付近の湾曲状部分が上方取付部82o'であり、下方取付部91はこの本体9Aではなく軒先取付材9Bに形成され、前記参考例3における下方取付部(82u)の符号を削除した。
前記軒先取付材9Bは、図6(b)に示すように略L字状のピース材であって、上端が湾曲する縦面である下方取付部91に固定具9dを打ち込む縦長の孔911が設けられ、横片92の軒先端には上面側に複数段の係合歯93が形成されている。なお、この横片92には、締着具9Cが移動する横長の孔921が設けられている。
前記締着具9Cは、上向きボルトであり、前記嵌合溝80sに嵌合定着されたナット90に下方から締め付けることができる。
前記本体9Aは、図6(a)に示すように、部位の符号は全て前記参考例3と同様であるため、符号80s,89で示す部位以外の説明を省略する。
この本体9Aの符号80sは下片80uの建築物側に形成された上方が開放する嵌合溝であって、その内部にはナット90を嵌合定着させることができる。また、89はその裏面側に形成された複数段の係合歯である。なお、前記参考例3では、縦片82における略垂直状部分が上方取付部82oであったが、この実施例1では、縦片82の上端付近の湾曲状部分が上方取付部82o'であり、下方取付部91はこの本体9Aではなく軒先取付材9Bに形成され、前記参考例3における下方取付部(82u)の符号を削除した。
前記軒先取付材9Bは、図6(b)に示すように略L字状のピース材であって、上端が湾曲する縦面である下方取付部91に固定具9dを打ち込む縦長の孔911が設けられ、横片92の軒先端には上面側に複数段の係合歯93が形成されている。なお、この横片92には、締着具9Cが移動する横長の孔921が設けられている。
前記締着具9Cは、上向きボルトであり、前記嵌合溝80sに嵌合定着されたナット90に下方から締め付けることができる。
この実施例1では、前記本体9Aの嵌合溝80sに予めナット90を嵌合定着させておいた状態で、前記軒先取付材9Bを下方から臨ませ、本体9Aの係合歯89にこの軒先取付材9Bの係合歯93を歯合させ、更にその横片92の下方から締着具9Cを臨ませ、横片92の孔921から嵌合溝80s内のナット90へ貫通状に取り付ける(強固に締め付けないでおく)。この状態において、係合歯89及び係合歯93を対向状に配置させたまま、前記本体9Aに対して前記軒先取付材9Bを摺動(建築物側へスライド状に移動)可能に組み付けることができる。
そして、所定の突出寸法が定まったら、前記締着具9Cにて両部材9A,9Bを一体化(固定)する。具体的には、前記締着具9Cを強固に締め付けることにより、前記本体9Aの係合歯89と前記軒先取付材9Bの係合歯93とを歯合させて一体化(固定)する。
そして、所定の突出寸法が定まったら、前記締着具9Cにて両部材9A,9Bを一体化(固定)する。具体的には、前記締着具9Cを強固に締め付けることにより、前記本体9Aの係合歯89と前記軒先取付材9Bの係合歯93とを歯合させて一体化(固定)する。
図7(a),(b)に示す各軒先構造は、前記実施例1の軒先支持材9を適用したものであって、比較的緩勾配の図7(a)の軒先構造でも、比較的急勾配の図7(b)の軒先構造でも、容易に突出寸法を角度調整して適用させることができる。
なお、これらの軒先構造において、用いた躯体や外装材等については前記図5(b)と全く同様であるが、その傾斜角度が前記図5(b)とは全く相違する。そこで、略垂直状に配置されていた軒先(鼻隠し壁面)4Dに対し、図7(a)における軒先を4D'、図7(b)における軒先を4D"と代表して表記し、他の部材や部位については全く同様の符号を付している。
なお、これらの軒先構造において、用いた躯体や外装材等については前記図5(b)と全く同様であるが、その傾斜角度が前記図5(b)とは全く相違する。そこで、略垂直状に配置されていた軒先(鼻隠し壁面)4Dに対し、図7(a)における軒先を4D'、図7(b)における軒先を4D"と代表して表記し、他の部材や部位については全く同様の符号を付している。
これらの軒先構造の施工に際し、予め前述のように組み付けた軒先支持材9を、軒先4D',4D"に取り付ける。この軒先支持材9の上下二箇所の取付部82o',91は、それぞれ湾曲状に形成されているので、軒先4D',4D"に確実に当接させることができる。また、上方取付部82c'にも下方取付部91にも縦長の円孔822,911が形成されているので、固定具1c'を打ち込む際に上下方向に調整して固定することができる。
また、それぞれの軒先構造における突出寸法の調整については、係合歯89及び係合歯93を対向状に配置させた状態を維持しつつ、本体9Aの縦片82が垂直状に配置される状態まで回動させる。
その後、前記締着具9Cを強固に締め付けて両部材9A,9Bを一体化(固定)する。
また、それぞれの軒先構造における突出寸法の調整については、係合歯89及び係合歯93を対向状に配置させた状態を維持しつつ、本体9Aの縦片82が垂直状に配置される状態まで回動させる。
その後、前記締着具9Cを強固に締め付けて両部材9A,9Bを一体化(固定)する。
このように前記実施例1の軒先支持材9は、傾斜勾配が異なる軒先4D',4D"に対し、一種の軒先支持材7にて殆ど同様に軒樋2を取り付け施工することができる。
また、形成された軒先構造は、図7(a),(b)に示すように軒樋2の配設角度も全く同様であり、安定に且つ確実に固定することができる。
さらに、この実施例1では、締着具9Cを固定手段として用いたので、ビスの締め付け等の作業を必要としないので、施工性に優れている。
また、形成された軒先構造は、図7(a),(b)に示すように軒樋2の配設角度も全く同様であり、安定に且つ確実に固定することができる。
さらに、この実施例1では、締着具9Cを固定手段として用いたので、ビスの締め付け等の作業を必要としないので、施工性に優れている。
1,8 軒先支持材(本体)
11,81 被固定部
12,82 取付部
15,161,85,861 保持部
1c 固定具
2 軒樋
21 底面
22 内側面
221 軒先端
23 側面
231 被支持部
3 カバー部材
31 化粧面
311 導水口
32 係合部
33 固定部
35 排水溝
4A,4D 鼻隠し壁面(軒先)
4C 野地材
5 H躯体
6A 横葺き外装材
6b 水切り材
7,9 (複数部材からなる)軒先支持材
7A,9A 本体
7B,9B 軒先取付材
7C 筒状具
89,93 係合歯
9C 締着具
11,81 被固定部
12,82 取付部
15,161,85,861 保持部
1c 固定具
2 軒樋
21 底面
22 内側面
221 軒先端
23 側面
231 被支持部
3 カバー部材
31 化粧面
311 導水口
32 係合部
33 固定部
35 排水溝
4A,4D 鼻隠し壁面(軒先)
4C 野地材
5 H躯体
6A 横葺き外装材
6b 水切り材
7,9 (複数部材からなる)軒先支持材
7A,9A 本体
7B,9B 軒先取付材
7C 筒状具
89,93 係合歯
9C 締着具
Claims (3)
- 長さ方向に同一断面形状を有し、建築物の軒先側に配設される軒樋の上面を覆うカバー材を固定する被固定部を有する本体と、長さ方向に同一断面形状を有し、傾斜状の鼻隠し壁面に取り付けられる取付部を有する軒先取付材と、からなり、
前記本体に対し、前記軒先取付材が回動可能又は摺動可能に組み付けられて歯合されることで一体化できる位置調整機構を備え、該位置調整機構は、前記本体も前記軒先取付材もが長さ方向に沿う複数の係合歯を備えていることを特徴とする軒先支持材。 - 前記軒樋の建築物側の側面の上端及び下端の両方を保持する保持部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の軒先支持材。
- 請求項1又は2に記載の軒先支持材を用いたことを特徴とする建築物軒先の改修構造。
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Legal Events
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