JP7212347B2 - 軒先支持材、及びそれを用いた軒先構造 - Google Patents

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本発明は、一般住宅や集合住宅などの各種の屋根に対して適用でき、屋根の軒先に各種の軒樋を安定に且つ確実に取り付けることができる軒先支持材、及びそれを用いた軒先構造に関する。
従来、屋根の軒先に軒樋を取付けた雨樋付き屋根が知られている。
例えば、特許文献1に開示されたように、屋根の軒先構成部材に取付ベースを取付け、この取付けベースに支持アームを回動可能に取付け、その支持アームに軒樋を取付けた雨樋付き屋根が知られている。
また、この特許文献1には、支持アームと取付ベースの何れか一方の外周に嵌合凹凸部を歯車状に連設すると共に他方に嵌合凹凸部の回動を阻止する係止爪部を設けた構成が記載されている。
実開平4-82230号公報
前記特許文献1に記載の雨樋付き屋根は、支持アームを取付ベースに対して回動できるから、軒先構成部材の勾配、つまり屋根勾配に応じて支持アームを回動することで軒樋を水平に取付けできる。要するに、屋根勾配の違いに対応できる。
しかしながら、前記特許文献1では、支持アームと取付ベースの何れか一方の外周に歯車状の嵌合凹凸部を、他方に係止爪部を設けた構成であるため、軒樋の位置決めに際して微調整が困難であって、強固に固定することも到底できないという問題を有するものであった。
また、前記特許文献1に記載の雨樋付き屋根は、取付ベースと支持アームと軒樋の3種類の部材を備えていると共に、その取付ベース、支持アームは短尺で、複数の取付ベースを軒樋の長手方向に間隔を置いて取付けるので、取付ベース、支持アームがそれぞれ複数用いられている。
このために、軒樋を取付けるために多数の部材が必要で、構成部品点数が多く、施工に時間がかかると共に、コストが高い。
しかも、取付ベース、支持アームが短尺で、複数の支持アームに亘って軒樋を取付けるので、人が屋根を目視した際に屋根の軒先構成部材が見える。
このために、従来の雨樋付き屋根においては、軒先構成部材を外観意匠の優れたものとして屋根の軒先部分の見栄えを良くしなければならず、コストが高いものとなる。
そこで、本発明は、一般住宅や集合住宅などの各種の屋根に対して適用でき、屋根の軒先に各種の軒樋を取り付けることができ、特に軒樋の配設に際して微調整も可能であり、且つ強固に取り付けることができる軒先支持材、及びそれを用いた軒先構造を提供することである。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、建築物の軒先側に配設される軒樋を支持する本体と、鼻隠し壁面に取り付けられる取付部を有する軒先取付材と、前記本体と前記軒先取付材とを固定する筒状固定具と、からなり、前記本体及び前記軒先取付材には、所定間隔Hを隔てて対向する横片が形成され、一方の横片には係止凸部を備え、他方の横片には前記係止凸部が当接する複数段の係合歯が形成されることで一体的に固定でき、前記筒状固定具には、前記対向間隔Hを保持する嵌合部が形成されていることを特徴とする軒先支持材を提案するものである。
さらに、本発明は、前記軒先支持材と、前記軒樋の軒先端と係合すると共にその開放上面を覆うカバー材と、を用いた軒先構造をも提案する。
また、本発明は、前記軒先構造において、前記軒樋の支持は、前記カバー材を固定する被固定部と、前記軒樋の建築物側の下端を保持する下方保持部と、で行われることを特徴とする軒先構造をも提案する。
さらに、本発明は、前記軒先構造において、前記軒樋の支持は、更に軒樋の建築物側の上端を保持する上方保持部で行われることを特徴とするに記載の軒先構造をも提案する。
本発明の軒先支持材は、建築物の軒先側に配設される軒樋を支持する本体と、鼻隠し壁面に取り付けられる取付部を有する軒先取付材と、前記本体と前記軒先取付材とを固定する固定具と、からなり、前記本体及び前記軒先取付材には、所定間隔Hを隔てて対向する横片が形成され、一方の横片には係止凸部を備え、他方の横片には前記係止凸部が当接する複数段の係合歯が形成されることで一体的に固定でき、前記筒状固定具には、前記対向間隔Hを保持する嵌合部が形成されているので、軒樋の位置決めに際し、微調整も容易に行うことができ、しかも強固に取り付けることができるものである。
そのため、取り付けられる鼻隠し壁面が様々な角度を備えている傾斜面であっても、適宜に調整することにより、安定に且つ確実に適正位置に固定することができる。また、この軒先支持材は、前述のように既存屋根の軒先や新設屋根の軒先の角度に何等制限を受けないし、軒樋の取付が行える屋根構造の施工にも影響を受けることなく取り付けることができるので、新設又は既設の屋根に対して適用でき、特に既設屋根の改修に容易に且つ好適に用いることができ、改修工事を簡易に施工することができる。
また、本体及び軒先取付材の一端には前記対向する横片が形成され、他端には少なくとも係合する係合部が形成されているので、他端を支点(軸)として一端の横片を適宜に調整し、その後、筒状固定具にて容易に且つ強固に一体化させることができる。
また、本体及び軒先取付材の横片のうち、一方には係止凸部を備え、他方には前記係止凸部が当接する複数段の係合歯が形成されているので、係止凸部を係合歯に当接させた状態で段階的に係止させる微調整を行うことができる。
また、本発明の前記軒先支持材と軒樋の軒先端と係合すると共にその開放上面を覆うカバー材とを用いた軒先構造は、新設又は既設の一般住宅や集合住宅等の建築物の各種の軒先構造に適用することができ、特に既設の建築物の軒先構造の老朽化に伴い、各種の軒樋を容易に且つ確実に取り付けることができる。
また、本体の軒樋の支持は、カバー材を固定する被固定部と、前記軒樋の建築物側の下端を保持する下方保持部と、で行われる場合、軒樋を両サイド、即ち建築物側及び軒先端側から、安定に保持することができる。
さらに、軒樋の支持は、更に軒樋の建築物側の側面の上端保持する保持部にて行う場合、軒樋を容易に配置させて取り付けることができる。
(a)本発明の軒先支持材の一実施例(第1実施例)を示す(本体を実線で、軒先取付材を点線で示した)側面図、(b)第1実施例の軒先支持材(本体を点線で、軒先取付材を実線で示した)を示す側面図、(c)該軒先支持材を用いた軒先構造を示す側面図である。 (a)本発明の軒先支持材の一実施例(第2実施例)を示す(本体を実線で、軒先取付材を点線で示した)側面図、(b)第2実施例の軒先支持材(本体を点線で、軒先取付材を実線で示した)を示す側面図、(c)該軒先支持材を用いた軒先構造を示す側面図である。 (a)軒先に対して第2実施例の軒先取付材を取り付ける状態を示す斜視図、(b)軒先取付材に対して本体を組み付ける状態を示す斜視図、(c)固定具を取り付ける状態を示す斜視図、(d)軒先に軒先支持材を施工した状態を示す斜視図である。 (a)軒先に取り付けた第2実施例の軒先支持材に、軒樋を取り付けた状態を示す斜視図、(b)取り付けた軒樋の開放上面にカバー材を被覆状に取り付けた状態を示す斜視図、(c)取り付けた軒樋に所定寸法のカバー材を突き合わせ状に取り付けた状態を示す斜視図である。 (a)本発明の軒先支持材の一実施例(第3実施例)を構成する本体、筒状固定具の一例を示す斜視図、(b)軒先取付材の一例を示す斜視図、(c)前記本体及び前記軒先取付材を組み付けた状態を示す斜視図、(d)更に固定具を組み付けた状態を示す斜視図である。 (a)第3実施例の軒先支持材を構成する軒先取付材の一例の側面図、(b)本体の一例の側面図、(c)固定具の一例の正面図、(d)前記本体及び前記軒先取付材を組み付けた状態を示す正面図、(e)その側面図、(f)筒状固定具の正面図及び側面図である。 (a)第3実施例の軒先支持材を用いた軒先構造の他の一例を示す側面図、(b)更に他の例を示す側面図である。 (a)第2実施例に適用可能な軒先支持材(コ字状固定具を用いた)を示す側面図、(b)その正面図、(c)第2実施例に適用可能な軒先支持材(逆U字状固定具を用いた)の側面図、(d)その正面図である。 (a)第2実施例に適用可能な軒先支持材(逆U字状固定具を用いた)を示す側面図、(b)その正面図、(c)第2実施例に適用可能な軒先支持材(エ字状固定具を用いた)を示す側面図、(d)その正面図、(e)第2実施例に適用可能な軒先支持材(U字状固定具を用いた)を示す側面図、(f)その正面図である。 (a)~(f)第2実施例における軸部及び軸受け部に代えて本体と軒先取付材とを少なくとも係合させる構成のバリエーションを示す側面図である。
本発明の軒先支持材は、建築物の軒先側に配設される軒樋を支持する本体と、に取り付けられる取付部を有する軒先取付材と、前記本体と前記軒先取付材とを固定する固定具と、からなり、前記本体及び前記軒先取付材には、所定間隔Hを隔てて対向する横片が形成され、一方の横片には係止凸部を備え、他方の横片には前記係止凸部が当接する複数段の係合歯が形成されることで一体的に固定でき、前記筒状固定具には、前記対向間隔Hを保持する嵌合部が形成されていることを特徴とする。
なお、取付部が取り付けられる鼻隠し壁面とは、ビス等の締着具が締着可能な部位を指すが、特にこれらに限定するものではなく、軒先から見て「面」で構成されるものであればよく、鼻隠し等は垂直であっても傾斜状であってもよい。
前記本発明の軒先構造に用いる軒樋は、内部に雨水等の排水路が設けられているものであれば、その材質や寸法、特に底面及び両側面の形状等は限定するものではないが、建築物側の側面の下方(下端)には、下方からこの軒樋を支持させるための(例えば隅部状又は角状の)被支持部が形成されていることが望ましい。そして、この軒樋の開放上面を覆うようにカバー材が取り付けられている。
前記カバー材は、その軒先端が軒樋の軒先端と係合して取り付けられ、且つ軒樋の開放上面を覆う部材であって、後述する図示実施例に示すようにその軒先端に下方へ更に内側へ折曲した略コ字状の係合部を設けてその裏面側に軒樋の軒先端を係合させる構成が望ましい。この略コ字状の係合部は、軒樋の軒先端を建築物側へ引っ張るように保持するため、このカバー材は軒樋の荷重を保持するアームの作用を果たす。また、このカバー材は、前述のように軒樋の開放上面を覆う部材であるから、内部に降雪が堆積したり、落ち葉等が侵入、堆積したり、鳥類等が巣作りすることを防止する作用をも果たし、その表面には雨水を内部へ導く導水口、例えば小径のスリット孔が形成されて雨水のみを軒樋内に導く作用をも果たす。このようにカバー材は、前述の有効な作用を目的として配設される部材である。そのため、仮にこのカバー材と本発明の軒先支持材とを固定する場合には、カバー材と共に軒樋を保持(支持)する(=即ちカバー材を通して軒樋を支持している)役割を果たす。
本発明の軒先支持材は、建築物の軒先側に配設される軒樋を支持する本体と、軒先に取り付けられる取付部を有する軒先取付材と、前記本体と前記軒先取付材とを固定する固定具と、を備え、前記本体及び前記軒先取付材には、一体的に固定した状態にて所定間隔Hを隔てて対向する横片が形成され、前記固定具には、前記対向間隔Hを保持する嵌合部が形成されているが、本体における軒樋の支持構成も、軒先取付材における取付部の構成も、また所定間隔Hを隔てて対向する横片の具体的構成も、特に限定するものではない。なお、本発明の軒先支持材は、基本的に複数部材から構成されるが、配設に際しては少なくとも本体と軒先取付材とが一体的に組み合わされている。
例えば本体における軒樋の支持構成としては、軒樋の上面を覆うカバー材を固定する被固定部にて行う構成が挙げられる。
また、別の支持構成としては、軒樋の建築物側の側面の上端又は下端の何れか一方或いは両方を保持する構成が挙げられる。
きる。
或いはこれらの支持構成を同時に採用するようにしてもよい。その場合、軒樋を両サイド、即ち建築物側及び軒先端側から、安定に保持することができる。
また、軒先取付材における取付部の構成としては、前記軒先の部位形状に応じて適宜に設定すればよく、当該軒先取付材ばかりでなく、本体にも取付部を設けて複数の取付部が形成されるようにしてもよい。
さらに、所定間隔Hを隔てて対向する横片の具体的構成としては、例えば後述する図示実施例のように上下に対向することを前提とし、更に対向面のそれぞれに複数段の係合歯を噛み合わせ状に係合することを前提とすると、上方に配置する横片には下面側が対向面であり、下方に配置する横片には上面側が対向面であるから、上方横片には、その下面側に下方へ突出する係合歯を設け、下方横片には、ぞの上面側に上方へ突出する係合歯を設ければよい。
尤も所定間隔Hを隔てて対向する横片の固定方法は限定しないので、例えば横片同士を直接的に固定してもよいし、横片間に厚みHの別部材を介在させた状態で固定してもよい。
なお、本体の横片と軒先取付材の横片とを所定間隔Hを隔てて微調整可能に係止させる構成としては、前述のように双方の横片に複数段の係合歯を形成して噛み合わせ状に係合させるようにしてもよいし、後述する図示実施例のように何れか一方の横片のみに複数段の係合歯を形成し、他方の横片には一方の係合歯に係合する係止凸部を形成するようにしてもよい。当該構成は、例えば前記特許文献1にも適用されている公知の手段であって、係止凸部を係合歯に当接させた状態で段階的に係止させて微調整できるが、係合歯を小さく且つ多数に形成することにより、更に微細な寸法調整が可能となるものである。
但し、本発明では、本体及び軒先取付材の横片同士に固定具を装着することにより、前記本体と前記軒先取付材とを一体的に嵌合させて固定する点が前記特許文献1とは明らかに相違する。
また、本体の横片及び軒先取付材の横片を所定間隔Hを隔てて対向させる構成としては、例えば両部材の他端(横片が形成される側を一端としている)に、枢着でも軸着でも挿着でも嵌合でも掛合でもよいが、少なくとも係合する係合部を形成すれば、この係合部同士を組み付けた部分を調整のための挙動(回動や傾動又は摺動等)の支点とできるため、該組み合わせ支点からの成形寸法を調整して所定間隔Hを形成できる。
このように、本体と軒先取付材の他端に、少なくとも係合する係合部を形成して組み付けた場合には、これらの部材を一つの部材として施工に際して容易に取り扱うことができる。
前述のように本体と軒先取付材の他端を、少なくとも係合するように組み合わせた場合には、横片同士が挙動(回動や傾動又は摺動)可能であるため、例えば軒先として鼻隠し等が傾斜状面であっても取付部を任意の固定角度に調整して当接させた状態で一体化することができ、より安定に且つ確実に固定することができる。
また、両部材の横片を対向間隔Hで保持する嵌合部を有する固定具にて固定する構成を採用したので、該固定具の取付(嵌合させる操作)が、例えば締め付けを必要とするビス等の締着具に比べて容易に行うことができる。
そして、本発明の前記軒先支持材を用いた軒先構造は、新設又は既設の一般住宅や集合住宅等の建築物の各種の軒先構造に適用することができ、特に既設の建築物の軒先構造の老朽化に伴い、各種の軒樋を容易に且つ確実に取り付けることができる。
図1(a),(b)に示す第1実施例の軒先支持材1は、建築物の軒先側に配設される軒樋2を支持する本体1Aと、軒先(4A)に取り付けられる取付部11を有する軒先取付材1Bと、前記本体1Aと前記軒先取付材1Bとを固定する固定具7Cとからなり、前記本体1A及び前記軒先取付材1Bには、一体的に固定した状態にて所定間隔Hを隔てて対向する横片101,13が形成され、前記固定具1Cには、前記対向間隔Hを保持する嵌合部77が形成されている。
なお、前記本体1Aの構成を詳しく説明するために図1(a)には本体1Aを実線で(軒先取付材1Bは点線で)示し、前記軒先取付材1Bの構成を詳しく説明するために図1(b)では軒先取付材1Bを実線で(本体1Aは点線で)示した。
また、この第1実施例における一体化機構は、後述する第2、第3実施例と同様であるから、ここでは説明を省略する。
前記本体1Aは、略垂直状に配設される縦片17の建築物側(図面右側)には小円弧状の軸部18が形成され、軒先側(図面左側)には軒先側へ向かう傾斜片16が形成され、縦片17の下端から建築物側へコ字状に突出する突出部10が形成され、その下端の軒先側には略L字状の下方保持部15が延設され、前記突出部10を形成する下側横片101の下面から下向き片として係止凸部19が形成されている。なお、前記下側横片101の軒先側には抜け止め用の隆状部10kが設けられている。
前記軒先取付材1Bは、矩形状の縦面である取付部11にビス1dを打ち込む孔111,111が設けられ、その上端には前記本体1Aの軸部18が挿着される大円弧状の軸受け部12を有し、その下端には、円弧状に延在する係止受け片13を有するピース材である。また、前記係止受け片13の上面側には、前記本体1Aの係止凸部19が当接(係止)する複数段の係合歯131が形成されている。
前記固定具1Cは、前記本体1Aと前記軒先取付材1Bとを一体的に固定する部材であって、前記対向間隔Hを保持する嵌合部77が形成されているが、この第1実施例では角筒状に形成している。
なお、前記本体1Aの下方保持部15は、図1(c)に示すように軒樋2の側面23の下端(被保持部231)を保持(受支)している。また、前記傾斜片16と縦片17との間には、下方が開放する溝状の上方保持部161が形成され、該上方保持部161は、図1(c)に示すように軒樋2の側面23の上端232を保持(係合)している。
これらの本体1Aと軒先取付材1Bと固定具1Cとからなる第1実施例の軒先支持材1は、前記軸受け部12に前記軸部18を挿着することにより容易に回動可能に組み合わせることができ、その対向させた横片101,13に対して軒先側から固定具1C(の嵌合部77)を容易に嵌合させて一体化することができる。
なお、予め軸受け部12から係合歯131までの距離と、軸部18から係止凸部19までの距離を略一致させているので、係止凸部19の下端が係合歯131に臨むように取り付けることができる。この状態において、軸部18及び軸受け部12を中心軸として、前記本体1Aを前記軒先取付材1Bに対して回動させることができる。
そして、所定の角度が定まったら、前記固定具1Cを両部材1A,1Bに深く嵌合させて一体化(固定)する。具体的には、前記固定具1Cの上辺部分及び下辺部分で、前記本体7Aの下側横片101と前記軒先取付材1Bの係止受け片13を挟み込むように一体化(固定)する。その際、前記下側横片101の軒先側には、抜け止め用の隆状部10kを
形成しているので、固定具1Cが例えば振動等で抜け外れることがなく、安定に取り付けられる。
図1(c)に示す軒先構造は、前記第1実施例の軒先支持材1を用いた一例であって、該軒先構造における軒樋2は、略水平状の底面21の軒先側(図面では左側)に、三つの傾斜面と二つの略水平面とで構成される段状の側面22が形成され、前記底面21の建築物側には、略垂直状に起立する側面23が形成され、これらの底面21及び側面22,23にて雨水等の排水路が形成されている。
前記軒先側の側面22の上端に位置する傾斜面と略水平面は、カバー材3の係合部32に保持(係合)される軒先端221である。
また、前記側面23の下端には、隅部状の被保持部231が設けられ、前記軒先支持材1の略L字状の下方保持部15に、上方から載置状に配置して保持される部位である。なお、この側面23の上端232が、前記軒先支持材1の上方保持部161に、下方から挿入状に配置して保持される部位である。
また、この軒先構造におけるカバー材3は、内部に降雪が堆積したり、落ち葉等が侵入、堆積したり、鳥類等が巣作りすることを防止する部材であって、その表面(化粧面31)には雨水を内部へ導く導水口311として複数の小径のスリット孔が形成され、その軒先端には略コ字状に形成された係合部32が、前記軒樋2の軒先端221と係合して取り付けられ、その上端付近に軒先唐草6Cの延在片63に固定される固定部33が形成されている。
前記係合部32は、化粧面31の軒先端から斜め上方へ延在し、その先端を下方へ折曲し、更にその下端を内側へ折曲した略コ字状に形成されているが、化粧面31と係合部32との境界には下方へ凹む排水溝35が形成され、所定間隔で導水口351が形成されている。
前記固定部33は、化粧面31の建築物側端付近に位置する部位であって、当該第1実施例では、軒先唐草6Cの延在片63にビス3bにて固定されている。
また、前記軒先支持材1が取り付けられる軒先とは、傾斜状の縦壁面が鼻隠し壁面4Aを形成している構成であって、該壁面4Aに縦面である取付部11を沿わせ、該取付部11の二箇所の孔111よりビス1d,1dを打ち込んで固定している。
前記壁面4Aの裏面側には屋根勾配を形成するH躯体5が配設され、その上面側には、木毛セメント板等からなる野地材4B及び外装材6Aが配設されている。
なお、前記野地材4Bの軒端上面側には、軒先唐草6Cがビス6dにて固定され、防水シート6eが敷設されている。
前記外装材6Aは、裏面側に裏貼り材が添着された横葺き屋根材であって、該外装材6Aは、前記野地材4Bの上面に、ビス6dにて固定された吊子6Bにて、裏面側に断熱バックアップ材6fを介在させた状態で保持されて敷設されている。
また、前記軒先唐草6Cは、建築物の外装下地への取付固定部612と、該取付固定部612から軒先側へ延在して外装材6Aの軒先端を係合させる被係合部611と、該被係合部611よりも更に軒先側へ突出させて軒樋2の上面を覆うカバー材3を固定する被固定部63と、を備え、前記野地材4Bの上面にビス6dにて固定されている。 なお、前記取付固定部612と被係合部611とは、横片61の建築物側部分及び軒先側部分であるから、当然のことながら同一直線上に設けられているが、下方への窪みである排水凹部613を介して連続している。そのため、外装材6Aが敷設されて微細な隙間を形成することも多いが、該隙間に至った雨水等が毛細管現象等で更に水上側へ浸透することがないように、この排水凹部613にて雨水等を側方へ流下させることができる。
そして、この第1実施例の軒先支持材1は、軒樋2を支持する本体1Aに形成した下側横片101と、軒先(4A)に取り付けられる軒先取付材1Bに形成した係止受け片13が、所定間隔Hを隔てて対向する状態で微調整可能に回動できるため、既存屋根の軒先や新設屋根の軒先の角度に何等制限を受けることなく軒樋2の取付を行うことができ、広小舞や鼻隠し等の軒先(4A)に対して軒樋2を容易に且つ確実に適正位置に取り付けることができる。
また、この軒先支持材1は、屋根構造の施工に影響を受けることなく取り付けることができるので、新設又は既設の屋根に対して適用でき、特に既設屋根の改修にも容易に用いることができ、改修工事を簡易に施工することができる。
また、この第1実施例の軒先支持材1は、軒樋2の建築物側の側面23の上端及び下端(被保持部231)を保持する保持部(161,15)を備えるので、軒樋2を容易に配置させて取り付けることができる。
なお、前述のように軒先唐草6Cには、軒樋2の上面を覆うカバー材3を固定する被固定部63が設けられているので、該軒先唐草6Cとこの第1実施例の軒先支持材1とを併用することにより、軒樋2を両サイド、即ち建築物側及び軒先端側から、安定に保持することができる。
図2(a)に示す第2実施例の軒先支持材7は、建築物の軒先側に配設される軒樋2を支持する本体7Aと、軒先(4A)に取り付けられる取付部11を有する軒先取付材7Bと、前記本体7Aと前記軒先取付材7Bとを固定する固定具7Cとからなり、前記本体7A及び前記軒先取付材7Bには、一体的に固定した状態にて所定間隔Hを隔てて対向する横片101,13が形成され、前記固定具7Cには、前記対向間隔Hを保持する嵌合部77が形成されている。
なお、前記本体7Aの構成を詳しく説明するために図2(a)には本体7Aを実線で(軒先取付材7Bは点線で)示し、前記軒先取付材7Bの構成を詳しく説明するために図2(b)では軒先取付材7Bを実線で(本体7Aは点線で)示した。
この第2実施例の軒先支持材7を構成する軒先取付材7B及び固定具7Cは、前記第1実施例における軒先取付材1B及び固定具1Cと全く同一の部材であるが、本体7Aは、前記第1実施例における本体1Aの上端に、上方へ延在する縦片73、軒先側へ延在する横片72、更にその先端に設けられる延在片としての被固定部71が形成されている構成である。即ちこの第2実施例の軒先支持材7には、本体7Aに軒樋2の開放上面を覆うカバー材3を固定する被固定部71が形成されている点を除いて前記第1実施例とほぼ同様であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
なお、図2(c)に示す軒先構造は、前記第2実施例の軒先支持材7を用いた一例であって、該軒先構造における軒樋2やカバー材3は、前記第1実施例の軒先支持材1を用いた図1(c)の軒先構造と全く同様であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
そのため、この軒先構造における軒樋2も、前記軒先構造と同様に建築物側の側面23の上端232が、前記軒先支持材7の上方保持部161に、下方から挿入状に配置して保持され、その下端に設けた被保持部231が、前記軒先支持材7の略L字状の下方保持部15に載置状に保持されているが、高さの途中に側方(内面側)からビス2bにてこの側面23を強固且つ確実に固定している。
また、カバー材3は、前述のように軒先唐草ではなく本体7Aに設けた被固定部71に固定部33を沿わせてビス3bで固定しており、略コ字状に形成した係合部32を、前記軒樋2の軒先端221と係合して取り付けている点では共通するが、軒先側からビス3cを打ち込むことでより確実に且つ強固に固定している。
また、前記軒先支持材7が取り付けられる軒先が、傾斜状の鼻隠し壁面4Aである点でも前記軒先構造と同様であるが、屋根勾配を形成するH躯体5の上面には、木毛セメント板等からなる野地材4B及び外装材6Gが配設されている。また、野地材4Bの軒端上面側には、水切り材6hがビス6dにて固定され、防水シート6eが敷設されている。
前述のように前記軒先支持材7が取り付けられる軒先とは、傾斜状の縦壁面が鼻隠し壁面4Cを形成している構成であって、該壁面4Aに縦面である取付部11を沿わせ、該取付部11の二箇所の孔111よりビス1c,1cを打ち込んで固定している。
この第2実施例における本体7Aは、前記図1(c)の軒先構造では軒先唐草6Cに形成されていた被固定部を備える(被固定部71)ので、この本体7Aだけで、カバー材3を含む軒樋2の保持を行うことができる。即ち前記軒先構造における本体1Aと同様にこの軒先構造における本体7Aでも軒樋2の建築物側の側面23の上端を上方保持部161にて、下端(被支持部231)を下方保持部15にて保持するが、更に軒樋2の上面を覆うカバー材3を、被固定部71にて引っ張るように保持するので、軒樋2を両サイド、即ち建築物側及び軒先端側から、安定に保持することができる。
図3には、軒先(鼻隠し壁面)4Aに前記第2実施例の軒先支持材7を施工する施工手順を示し、図4には、該軒先支持材7に軒樋2及びカバー材3を取り付ける施工手順を示した。即ち前記図2(c)の軒先構造は、図3に示す施工手順にて施工されたものである。
まず、図3(a)に示すように、傾斜状の縦壁面(鼻隠し壁面)である軒先4Aに軒先取付材7Bを固定するが、前述のように縦面状の取付部11に形成した孔111,111にそれぞれビス1c,1cを打ち込んで固定する。
次に、図3(b)に示すように、取り付けた軒先取付材7Bに設けた大円弧状の軸受け部12に、図中に波線矢印にて示すように本体7Aに設けた小円弧状の軸部18を挿着し、回動可能に組み合わせる。この状態において、軸部18及び軸受け部12を中心軸として、前記本体7Aを前記軒先取付材7Bに対して回動させることができる。そのため、軒先取付材7Bに設けた係止受け片13に、本体7Aに設けた下側横片101を対向させ、係止受け片13に形成した複数段の係合歯131に、下側横片101に形成した下向き片である係止凸部19を当接させる。なお、同図の左下に破線矢印で示すように本体7Aを回動させて調整するが、縦片17が鉛直状に向くように本体7Aを微調整する。
この状態で、図3(c)に示すように本体7Aの横片(下側横片101)と軒先取付材7Bの横片(係止受片13)が対向状に配置されているので、当該状態を維持するために、両横片の軒先側から固定具7Cを嵌合させる。なお、この横片101,13間の対向寸法に応じて固定具7Cの開口寸法を形成しているので、この固定具7Cを深く取り付けて図3(d)の状態を得る。具体的には、前記下側横片101の軒先側には、抜け止め用の隆状部10kが設けられているので、該隆状部10kが露出するまで深く取り付ける。こ
の隆状部10kにより、固定具1Cが例えば振動等で抜け外れることがなく安定に取り付
けられる。
図4(a)は、軒先4Aに取り付けた軒先支持材7に、軒樋2を取り付ける状態を示している。即ち軒樋2の建築物側の側面23の上端232を、前記軒先支持材7の上方保持部161に下方から挿入状に保持すると共に、側面23の下端(被保持部231)を前記軒先支持材7の略L字状の下方保持部15に載置状に配置して保持させる。この状態では、カバー材3が配設されていないので、軒樋2の自重により外れる恐れがあったため、適宜間隔でビス2bを打ち込んで軒樋2を本体7Aに固定した。
続いて図4(b)は、取り付けた軒樋2に、カバー材3を取り付ける状態を示している。即ちカバー材3の軒先端に設けた係合部32を、前記軒樋2の軒先端221と係合させると共に、その上端付近に設けた固定部33を本体7Aの被固定部71に沿わせてビス3bにて固定した。なお、当該図4(b)には記載していないが、前記図2(c)に示したように係合部32にビス3cを打ち込むことにより、より強固に固定するようにしてもよい。
なお、図4(c)は、取り付けた軒樋2に、所定寸法のカバー材3',3'を突き合わせ状に取り付けた状態を示しているが、この場合のカバー材3'の取付も前述のとおりに行えばよい。図示するように突き合わせ部分の裏面側に、軒先支持材7が存在するように配設することが望ましい。即ち一つの軒先支持材7に、二つのカバー材3',3'が取り付けられるようにすることが望ましい。
図5及び図6に示す第3実施例の軒先支持材7'では、本体7Aより幅広の軒先取付材7B'を用い、取付部11'に形成した孔111,111が縦(上下)方向ではなく横(左右)方向に設けられているが、係止受片13だけは本体7Aと略同様の横幅寸法に形成されている。即ち前記第2実施例では、本体7Aと軒先取付材7Bとの横幅寸法が略同一であったが、当該第3実施例でも本体7Aの横片(下側横片101)と軒先取付材7B'の横片(係止受片13)とが同様に形成されているので、一体化機構についても前記第1実施例の軒先支持材1及び前記第2実施例の軒先支持材7と全く同様である。
図5(c)及び図6(d),(e)に示すように前記本体7Aの軸部18を前記軒先取付材7Bの軸受け部12に挿着すると共に係止凸部19の下端が係合歯131に臨むように取り付ける。前述の施工手順の説明における前記図3(b)に示すように、軸部18を軸受け部12に挿着するには、同図中に破線矢印にて示すように軸受け部12の側端に、軸部18の側端を突き合わせるように臨ませてスライドさせて挿着する。前記軸受け部12も前記軸部18も、それぞれ長さ方向に連続するように形成されているので、挿着させた後の状態では安定に組み付けられている。
この組み付け状態において、本体7Aに設けた係止凸部19の下端が、軒先取付部7B'に設けた係合歯131に当接するように寸法設計がなされて成形されているが、遊びの無い寸法設計では摩擦等で容易に当接できない場合があるため、遊びを含んだ寸法設計、即ち成形誤差を含んだ成形を行っている。しかし、本発明では、固定具7Cにて、両部材(本体7A及び軒先取付材7B')の横片(下側横片101及び係止受片13)を嵌合する構成を採用したので、取り付け操作も容易でしかも強固に一体化させることができる。
そして、所定の角度が定まったら、前記固定具7Cを両部材7A,7Bに嵌合させて一体化(固定)する。具体的には、前記固定具7Cの上辺部分及び下辺部分で、前記本体7Aの下側横片101と前記軒先取付材7Bの係止受け片13を挟み込むように一体化(固定)する。
より具体的には、本体7Aの横片(下側横片101)と軒先取付材7B'の横片(係止受片13)とが間隔Hを隔てて対向するように成形され、前記対向間隔Hを保持する嵌合部77を備える固定具7Cを用いて嵌合させている。この嵌合部77は、筒状の上辺部分と下辺部分との間の空間の厚み(以下、嵌合間隔という)H'を備え、前記対向間隔Hと前記嵌合間隔H'とは略同一に形成されているが、下側横片101の軒先側には、抜け止め用の隆状部10kが設けられているので、固定具1Cが例えば振動等で抜け外れること
がなく、安定に取り付けられる。
図7(a),(b)に示す各軒先構造は、前記第3実施例の軒先支持材7'を適用したものであって、比較的緩勾配の図7(a)の軒先構造でも、比較的急勾配の図7(b)の軒先構造でも、容易に角度調整して適用させることができる。
前述のように前記軒先支持材7'が取り付けられる軒先とは、傾斜状の縦壁面が鼻隠し壁面4Cを形成している構成であって、該壁面4Aに縦面である取付部11を沿わせ、該取付部11の二箇所の孔111よりビス1c,1cを打ち込んで固定している。
なお、壁面4Cの裏面側には縦壁面4Dが配設され、屋根勾配を形成するH躯体5の上面には、木毛セメント板等からなる野地材4B及び外装材6Gが配設されている。また、野地材4Bの軒端上面側には、水切り材6hがビス6dにて固定され、防水シート6eが敷設されている。これらの軒先構造において、用いた躯体構造や外装構造等については全く同様であるが、その傾斜角度が相違するので、図7(a)における軒先を4C、図7(b)における軒先を4C'と代表して表記し、その他の部材や部位については全く同様の符号を付している。
これらの軒先構造の施工に際し、前述のように軒先支持材7を構成する本体7A及び軒先取付材7Bの一端を回動可能に軸着すると共に本体7Aの係止凸部19の下端が軒先取付材7Bの係合歯131に臨むように取り付ける。この軒先取付材7Bの取付部11には、前述のように孔111,111が設けられているので、取付部11をそれぞれの鼻隠し壁面4Aに沿わせた状態で孔111,111にそれぞれビス1dを打ち込んで固定する。
また、それぞれの軒先構造における角度調整については、係止凸部19の下端が複数段の係合歯131に当接(係止)した状態を維持しつつ、本体7Aの縦片13が垂直状に配置される状態まで回動させる。
その後、前記固定具7Cを両部材7A,7Bに嵌合させて一体化(固定)する。
このように前記第3実施例の軒先支持材7'は、傾斜勾配が異なる軒先4C,4C'に対し、一種の軒先支持材7にて殆ど同様に軒樋2を取り付け施工することができる。
また、形成された軒先構造は、図7(a),(b)に示すように軒樋2の配設角度も全く同様であり、安定に且つ確実に固定することができる。即ちこの第2実施例の軒先支持材7も、前記第1実施例と同様に既存屋根の軒先や新設屋根の軒先の角度に何等制限を受けることなく軒樋2の取付を行うことができる。
さらに、この第2実施例では、固定具7Cを固定手段として用いたので、ビスの締め付け等の作業を必要としないので、施工性に優れている。
図8(a),(b)には、前記第2実施例における本体7A及び軒先取付材7Bとの一体化に用いることができるコ字状の固定具7C1を示す。この固定具7C1は、左方が開放するコ字状であるから、前記固定具7Cと同様にその嵌合部771は、上辺部分と下辺部分との間を指す。
この固定具7C1も、基本的には前記筒状の固定具7Cと同様に軒先側から建築物側へ装着することで一体的に組み付けられるが、ある程度の弾性を有する材料で成形した場合には、その開放部分から(装着手順は右から左へ)装着することも可能となる。
図8(c),(d)には、前記第2実施例における本体7A及び軒先取付材7Bとの一体化に用いることができる逆Uコ字状の固定具7C2を示す。この固定具7C2は、下方が開放する逆U字状であり、その嵌合部772は、上辺部分と下端のリップ状部分との間を指す。
この固定具7C2も、基本的には前記筒状の固定具7Cと同様に軒先側から建築物側へ装着することで一体的に組み付けられるが、ある程度の弾性を有する材料で成形した場合には、その開放部分から(装着手順は上から下へ)装着することも可能となる。
図9(a),(b)には、前記第2実施例における本体7A'及び軒先取付材7Bとの一体化に用いることができる逆U字状の固定具7C3を示す。この固定具7C3は、前記図
(c),(d)の固定具7C2と同様に下方が開放する逆U字状であるが、断面が略正方状であるから、本体7Aに挿着スリット703が形成され、該挿着スリット703に前記固定具7C3が挿着されている。なお、前記固定具7C2と同様にその嵌合部773は、上辺部分と下端のリップ状部分との間を指す。
図9(c),(d)には、前記第2実施例における本体7A"及び軒先取付材7Bとの一体化に用いることができるエ字状の固定具7C4を示す。この固定具7C4は、エ字状であるから、本体7A"に挿着スリット704が形成され、該挿着スリット704に前記固定具7C4が挿着されている。なお、その嵌合部774は、上横片と下横片との間を指す。
これらの固定具7C3,7C4も、前記筒状の固定具7Cと同様に軒先側から建築物側へ装着することで一体的に組み付けられる。
図9(e),(f)には、前記第2実施例における本体7A及び軒先取付材7Bとの一体化に用いることができるUコ字状の固定具7C5を示す。この固定具7C5は、上方が開放するU字状であり、その嵌合部775は、上端のリップ状部分と下辺部分の間を指す。
この固定具7C5も、基本的には前記筒状の固定具7Cと同様に軒先側から建築物側へ装着することで一体的に組み付けられるが、ある程度の弾性を有する材料で成形した場合には、その開放部分から(装着手順は下から上へ)装着することも可能となる。
図10には、前記第2実施例における本体7Aの軸部18及び軒先取付材7Bの軸受け部12に代わる少なくとも係合させる構成のバリエーションを示す。なお、本体7A側の取付部位を18a~18fで示し、軒先取付材7B側の取付部位を12a~12fで示した。
これらの組み付け構造は、組み付け後の安定性は、前記軸部18と前記軸受け部12との軸着(枢着)に劣るが、それぞれの部材成形が容易で組み付け施工も容易である。
図10(a)は、共に半円弧状に形成されている態様であって、本体7A側の取付部18aは、中型サイズに形成され、軒先取付材7B側の取付部12aは小型サイズに形成され、本体7A側の取付部18aが下側に受け、軒先取付材7Bの取付部12aが上側に位置して係合している。
図10(b)も、共に半円弧状に形成されているが、本体7A側の取付部18bは、小型サイズに形成され、軒先取付材7B側の取付部12bは大型サイズに形成され、本体7A側の取付部18bが上側に位置し、軒先取付材7Bの取付部12bが下側に位置して受ける状態で係合している。
図10(c)は、共にJ字状に形成されている態様であって、本体7A側の取付部18cは、上方左端から略水平状に延在して斜め下方へ折返し状に延在し、軒先取付材7B側の取付部12cは、下方右端から略水平状に延在して斜め上方へ折返し状に延在し、互いに形成される開放隅部に互いの先端が臨む状態で係合している。
図10(e)も、共にJ字状に形成されているが、本体7A側の取付部18eは、下方左端から略水平状に延在して斜め上方へ折返し状に延在し、軒先取付材7B側の取付部12eは、上方右端から略水平状に延在して斜め下方へ折返し状に延在し、互いに形成される開放隅部に互いの先端が臨む状態で係合している。
図10(d)及び図10(f)では、本体7A側の取付部18d,18fがL字状、軒先取付材7B側の取付部12d,12fがU字状に形成されている態様である。
図10(d)では、本体7A側のL字状取付部18dの先端が下方へ向くように配置され、図10(f)では、本体7A側のL字状取付部18fの先端が上方へ向くように配置され、互いに係合する状態で配置されている。
この図10に示すように、必ずしも回動可能に軸着されていなくても、少なくとも係合する係合部(取付部12a~12f,18a~18f)が形成していれば、前述の係合歯131及び係止凸部19の構成と併せて一体化機構とすることができる。
1,7,7' 軒先支持材
1A,7A,7A' 本体
1B,7B,7B' 軒先取付材
1C,7C,7C1~7C5 固定具
101 下側横片(本体の横片)
10k 隆状部
11 取付部
12 軸受け部
13 係止受け片(軒先取付材の横片)
131 係合歯
15,161 保持部
18 軸部
19 係止凸部
2 軒樋
21 底面
22 内側面
221 軒先端
23 側面
231 被支持部
3 カバー部材
31 化粧面
311 導水口
32 係合部
33 固定部
35 排水溝
4A,4A',4A",4C,4C' 鼻隠し壁面(軒先)
4B 野地材
5 H躯体
6A 外装材
6b 水切り材

Claims (4)

  1. 建築物の軒先側に配設される軒樋を支持する本体と、鼻隠し壁面に取り付けられる取付部を有する軒先取付材と、前記本体と前記軒先取付材とを固定する筒状固定具と、からなり、
    前記本体及び前記軒先取付材には、所定間隔Hを隔てて対向する横片が形成され、一方の横片には係止凸部を備え、他方の横片には前記係止凸部が当接する複数段の係合歯が形成されることで一体的に固定でき、前記筒状固定具には、前記対向間隔Hを保持する嵌合部が形成されていることを特徴とする軒先支持材。
  2. 請求項1に記載の軒先支持材と、前記軒樋の軒先端と係合すると共にその開放上面を覆うカバー材と、を用いた軒先構造。
  3. 前記軒樋の支持は、前記カバー材を固定する被固定部と、前記軒樋の建築物側の下端を保持する下方保持部と、で行われることを特徴とする請求項2に記載の軒先構造。
  4. 前記軒樋の支持は、更に軒樋の建築物側の上端を保持する上方保持部で行われることを特徴とする請求項3に記載の軒先構造。
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