JP6047078B2 - 屋根上設置物の固定具及び屋根上設置物の固定構造 - Google Patents

屋根上設置物の固定具及び屋根上設置物の固定構造 Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池モジュールや太陽熱温水器等の屋根上設置物を屋根下地に固定するための固定具、及び、該固定具を使用した屋根上設置物の固定構造に関するものである。
太陽電池モジュール、太陽熱温水器等の屋根上設置物を、屋根材を支持する屋根下地に固定するための固定具として、本出願人は過去に屋根瓦に代替される支持瓦を提案している(特許文献1参照)。これは、太陽電池モジュールの枠体を支持させる支持部を、支持瓦本体の上面から上方に向けて突設したものである。これにより、屋根瓦に代替して支持瓦を屋根下地に取り付けることにより、支持瓦本体の上面から突設された支持部を介して、太陽電池モジュールを屋根下地に固定することができる。
しかしながら、特許文献1の技術では、太陽電池モジュールの全重量を支持瓦が受けることになるため、支持瓦に機械的強度や剛性の高さが要求される点で、改善の余地があった。
一方、屋根材に代替されるカバー体に貫通孔を設け、この貫通孔に、屋根上設置物を支持する支持部材を挿通し、支持部材を屋根下地に当接させる技術が提案されている(特許文献2参照)。これによれば、屋根上設置物の重量はカバー体にかからないため、カバー体に機械的強度や剛性の高さが要求されない利点がある。
しかしながら、特許文献2の技術では、支持部材を縦断面コ字状に形成し、コ字の開端を屋根下地に立脚させている。そのため、屋根下地と支持部材との接触面積が小さく、屋根下地に対する支持部材の固定が不安定となり、ひいては、屋根上設置物の屋根下地に対する固定が不安定となるおそれがあった。
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、屋根上設置物を屋根下地に固定するために、屋根上設置物を支持させる部分を安定して屋根下地に固定することができる屋根上設置物の固定具、及び、該固定具を使用した屋根上設置物の固定構造の提供を、課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本発明にかかる屋根上設置物の固定具(以下、単に「固定具」と称することがある)は、「平板状の基体、該基体を貫通している貫通口、及び、該貫通口の周縁から上方に立設されている周壁部を有しており、屋根材に代替して使用される代替屋根材と、一対の平板状の支持板部、一対の該支持板部それぞれの内側の辺の全長にわたり、上方に向かって立設されている一対の立壁部、一対の該立壁部それぞれの上辺を連結している上面部、該上面部において上方、及び両側方の少なくとも一方に開放していると共に下方が閉塞されており、上方に開放した開口が開口縁で狭められているスリット、及び、一対の前記立壁部それぞれから側方に向かって、前記支持板部の外側の辺に達するまで延設されている一対のスペーサ部を有している支持部材とを具備しており、該支持部材は、前記代替屋根材の前記貫通口を通過する大きさに形成されている」ものである。
「屋根上設置物」としては、太陽電池モジュール、太陽熱温水器、屋根上緑化体を例示することができる。
「屋根材」は、瓦に代表される屋根の仕上げを行うための部材を指しており、瓦の他、スレート板材、金属屋根板、木製屋根板を例示することができる。屋根材に代替して使用される代替屋根材の「基体」は、外形を屋根材と同一の形状及び寸法とすれば、周囲の屋根材と共に屋根上に敷設し易いと共に、周囲の屋根材から目立ちにくく屋根の外観がよいものとなる。なお、基体の材質は、屋根材の材質と同一であっても相違していても良い。
上記構成の固定具は、次のように使用することができる。まず、代替屋根材を屋根材に代替して屋根下地に取付け、代替屋根材の貫通口に挿通した支持部材を、支持板部を屋根下地に当接させた状態で屋根下地に留め付ける。そして、支持部材のスリット内に、倒立させたボルトの頭部を位置させ、ボルトのネジ軸部をスリットから上方に突出させる。このネジ軸部によって、屋根上設置物の一部を支持部材に留め付ければ、支持部材を介して屋根上設置物を屋根下地に固定することができる。その際、スリットに沿ってボルトをスライドさせることにより、屋根下地に対する屋根上設置物の固定位置を調整することができる。
従って、本構成の固定具によれば、屋根上設置物の重量を受ける支持部材において、平板状の支持板部を屋根下地に当接させることができる。これにより、屋根上設置物の重量を面で支えることとなり、安定的に屋根上設置物を屋根下地に固定することができる。
また、支持部材が屋根下地と当接する部分を平板状の支持板部とした場合、上記の利点を有する一方で、支持板部が代替屋根材の基体の下方に位置するように、支持部材が移動して貫通口からずれてしまうおそれがある。これに対し、本発明では、立壁部から側方に向かって支持板部の外側の辺に達するまで延出されたスペーサ部が、周壁部の内周面に当接して支持部材の移動を制限するため、支持部材を貫通口(周縁部)の内部に位置させることができる。
本発明にかかる屋根上設置物の固定具は、上記構成に加え、「平板状の天板部、及び、該天板部の外周から下方に立設されている周縁部を有しているカバー部材を更に具備しており、該カバー部材は、前記周縁部で前記代替屋根材の前記周壁部の上端を外側から囲むように、前記貫通口を被覆可能な大きさに形成されている」ものとすることができる。
本構成の固定具は、次のように使用することができる。まず、上述のようにスリットから上方に突出させたボルトのネジ軸部を、カバー部材の天板部を下方から貫通させ、カバー部材の周縁部が代替屋根材の周壁部の上端を外側から囲むように、天板部を周壁部の上端に載置する。これにより、貫通口がカバー部材で被覆されるため、貫通口を介して、代替屋根材より下方に雨水が流入することを防止することができる。
そして、カバー部材の天板部からは、上方に向かってネジ軸部が突出するため、このネジ軸部によって、屋根上設置物の一部を留め付ければ、カバー部材及び支持部材を介して、屋根上設置物を屋根下地に固定することができる。
次に、本発明にかかる屋根上設置物の固定構造(以下、単に「固定構造」と称することがある)は、上記の屋根上設置物の固定具によって屋根上設置物が屋根下地に固定されている屋根上設置物の固定構造である。すなわち、「前記代替屋根材が屋根材に代替して前記屋根下地に取り付けられており、前記代替屋根材の前記貫通口の内部で前記支持部材の前記支持板部が前記屋根下地に当接しており、前記支持部材の前記スリットの内部に頭部を位置させているボルトのネジ軸部が前記スリットの前記開口から上方に向けて突出しており、前記ネジ軸部に前記屋根上設置物の一部が固定されている」ものである。或いは、上記構成に加えて、「前記屋根上設置物の固定具は、平板状の天板部、及び、該天板部の外周から下方に立設されている周縁部を有しているカバー部材を更に具備しており、該カバー部材は、前記支持部材と前記屋根上設置物との間で前記天板部に前記ネジ軸部を挿通させていると共に、前記周縁部で前記代替屋根材の前記周壁部の上端を外側から囲むように、前記貫通口を被覆している」ものである。
これらの固定構造において「屋根下地」は、屋根材を敷設する下地部分であり、一般的には、垂木の上に張り渡した野地板に、防水シートなどの下葺き材が敷かれた構成である。
以上のように、本発明の効果として、屋根上設置物を屋根下地に固定するために、屋根上設置物を支持させる部分を安定して屋根下地に固定することができる屋根上設置物の固定具、及び、該固定具を使用した屋根上設置物の固定構造を、提供することができる。
本発明の第一実施形態である固定具の分解斜視図である。 図1の固定具における支持部材の(a)斜視図、及び(b)背面側から見た斜視図である。 図1の固定具により屋根上設置物が固定された固定構造の断面図である。 (a)図1の固定具における支持部材及び代替屋根材の平面図、及び、(b)支持部材がスペーサ部を備えないと仮定した場合の平面図、である。 本発明の第二実施形態である固定具の分解斜視図である。 図5の固定具により屋根上設置物が固定された固定構造の断面図である。 支持部材の変形例の(a)斜視図、及び(b)背面側から見た斜視図である。
以下、本発明の一実施形態である屋根上設置物の固定具1及び屋根上設置物の固定構造について、図1乃至図4を用いて説明する。本実施形態の固定具1は、代替屋根材30と、支持部材10と、カバー部材50とを具備している。
具体的に説明すると、代替屋根材30は屋根材80に代替して使用されるものであり、平板状の基体31と、基体31を貫通している貫通口32と、貫通口32の周縁から上方に立設されている周壁部33とを有している。基体31の外形は、平型の瓦と同一の形状及び寸法に形成されており、基体31の棟側となる端部では、突条部36が下方に向けて突出している。貫通口32は基体31の中央に設けられており、その形状は略矩形であるが、棟側となる一辺は、中央が棟に向かって突出するように屈曲した山型である。そのため、貫通口32の周縁から立設している周壁部33も同様に、棟側となる側面が棟に向かって突出するように屈曲した山型を呈している。これにより、棟側から流下してくる雨水を周壁部33で堰き止めることなく、周壁部33に沿って軒側に雨水を流下させ易い。また、周壁部33は、高さが軒側に向かって低くなるよう上端が傾斜しており、この傾斜の角度は、代替屋根材30が屋根下地90に取り付けられたときに、周壁部33の上端が屋根下地90とほぼ平行となる角度に設定されている。
なお、本実施形態では、基体31は平型(F型)の瓦と同一の形状に形成されているが、瓦に代替して代替屋根材30を使用する場合、基体31はF型の他、J型、S型、スパニッシュ型、本葺き型等の瓦と同一の形状に形成することができる。
支持部材10は、一対の平板状の支持板部11と、一対の支持板部11それぞれの内側の辺の全長にわたり、上方に向かって立設されている一対の立壁部12と、一対の立壁部12それぞれの上辺を連結している上面部13と、上面部13において上方及び側方の一方に開放していると共に、下方及び側方の他方が閉塞されており、上方に開放した開口が開口縁で狭められているスリット21と、一対の立壁部12それぞれから側方に向かって、支持板部11の外側の辺まで達するまで延設されているスペーサ部15とを有している。また、支持部材10は、代替屋根材30の貫通口32を通過する大きさに形成されている。
より詳細には、一対の支持板部11はそれぞれ外形が長方形であり、一対の立壁部12は支持板部11に対して直角に立設されている。上面部13は立壁部12に対して直角、すなわち、支持板部11に対しては平行である。上面部13に形成されたスリット21は、一対の立壁部12の一方から他方に向かうように延びており、その一端は開放しているが、他端は、一対の立壁部12の一方の上端から上方に突出しているストッパ22によって閉塞されている。また、それぞれのスリット21の下方は、一対の立壁部12の上辺間を架け渡すように設けられた横架バー24によって閉塞されている。本実施形態では、三つのスリット21が等間隔に形成されている。
一対の支持板部11のそれぞれには、貫通する複数の孔部25が穿設されている。各孔部25の周縁には、内部が孔部25と連通した円筒状の孔縁筒部26が形成されており、孔縁筒部26と立壁部12との間には、その上面が孔縁筒部26の上端面より低い段部27が形成されている。これにより、孔縁筒部26の上端面から段部27を介して雨水が流下し易く、孔部25に雨水が流入しにくいものとなっている。
また、支持部材10は、一対の立壁部12の側辺同士を連結している一対の側壁部14を有している。側壁部14は、上端が上面部13と連続しているが、下端は支持板部11より高く位置している。そのため、支持板部11を屋根下地90に取り付けた際、屋根下地90と側壁部14との間には開口28が形成される。これにより、万一、代替屋根材30の下方まで雨水が浸入した場合に、屋根下地90を流下する雨水が、側壁部14に堰き止められることがないものとなっている。
一対のスペーサ部15は平板状で、一対の立壁部12のそれぞれから直角に延出している。スペーサ部15が延出している長さは支持板部11の幅と等しいため、延出方向の端部は支持板部11の外側の辺に達している。本実施形態では、スペーサ部15の下端は支持板部11と連続しているが、上端は上面部13には達していない。また、一対のスペーサ部15は、それぞれ立壁部12の幅方向の途中から延出している。具体的には、一対のスペーサ部15は、立壁部12の幅長さを約2対1に分ける位置で、一対の立壁部12のそれぞれにおける一対の側辺の内の一方であって同じ側の側辺から、等しい距離の位置で延出している。
一対の側壁部14のそれぞれには、上面部13との境界となる上端辺の中央に、屋根下地90に支持部材10を取り付ける際の位置決めの目安となる凹部19が設けられている。
カバー部材50は、平板状の天板部51、及び、該天板部51の外周から下方に立設されている周縁部52を有している。より詳細には、天板部51及び周縁部52の外形は代替屋根材30の周壁部33の外形と相似形、すなわち、略矩形で、一辺において中央が外側に突出するように屈曲した形状である。また、天板部51及び周縁部52の寸法は、代替屋根材30の周壁部33よりひと回り大きく形成されている。これにより、カバー部材50の周縁部52で代替屋根材30の周壁部33の上端を外側から囲むように、貫通口32を天板部51で被覆可能である。
また、天板部51には、貫通する二つの孔部55が穿設されている。これらの孔部55は、カバー部材50の下方かつ中央に支持部材10を位置させたとき、支持部材10の三つのスリット21の内、外側の二つのスリット21のそれぞれにおける中央点と対応する位置に設けられている。
次に、上記構成の固定具1の使用方法について、主に図3を用いて説明する。なお、図3は、支持部材10の上部では上面部13の中央で、下部では支持板部11の中央で切断した場合の縦断面図である。
ここで、固定具1が設置される屋根の屋根下地90は、野地板91と、野地板91の上に敷かれた防水性シート等の下葺き材92で構成されている。この屋根下地90には、長尺の角柱状の木材等によって構成される桟木96が複数固定されており、この桟木96に屋根材80としての瓦が引掛け掛止されることにより、多数の瓦が屋根下地90の上面に敷設されている。
固定具1を設置する際は、その設置位置にある屋根材80に代替して、代替屋根材30を屋根下地90に取り付ける。このとき、代替屋根材30の基体31から下方に突出した突条部36を、桟木96に引掛け係止させる。これにより、代替屋根材30の貫通口32の部分で、屋根下地90が上方に開放される。
次に、支持部材10を貫通口32に挿入するが、これに先立ち、ボルト41をスリット21に取り付けておく。ここでは、三つのスリット21の内、外側の二つのスリット21について、側方に開放した端部から、倒立させたボルト41の頭部41aを挿入し、ボルト41のネジ軸部41bをスリット21から上方に突出させる。スリット21の下方は、横架バー24で閉塞されているため、ボルト41が落下することはない。また、スリット21の上方に開放した開口は、開口縁で狭められているため、ボルト41の頭部41aがスリット21から上方に抜け出ることはない。従って、頭部41aをスリット21の内部に位置させ、ネジ軸部41bを上方に突出させた状態で、ボルト41をスリット21に沿ってスライドさせることができる。なお、スリット21の一方の端部では、ストッパ22が上方に突出しているため、ボルト41をスライドさせ過ぎても、ボルト41が落下することがない。
上記のようにボルト41が取り付けられた支持部材10を、代替屋根材30の貫通口32に挿入し、支持板部11を屋根下地90に当接させる。このとき、長方形の支持板部11の長辺が屋根の流れ方向となり、支持板部11の一対の短辺のうち、スペーサ部15からの距離が短い短辺が棟側となるように、支持部材10を位置させる。
また、支持部材10は貫通口32の中央に位置させるが、位置決めに当たり、凹部19を目安とすることができる。例えば、図4(a)に示すように、周壁部33において棟側に突出している山型の辺の頂点を通り、屋根の流れ方向に平行な直線(図示、一点鎖線)上に、凹部19が位置するようにすることで、支持部材10を容易にセンタリングすることができる。
また、仮にスペーサ部15を備えないとした場合は、図4(b)に示すように、支持部材10が屋根下地90上を移動して、その位置が貫通口32からずれてしまい、支持板部11の上方が基体31で被覆された状態となるおそれがある。これに対し、本実施形態の支持部材10は、立壁部12から延出して支持板部11の外側の辺まで達しているスペーサ部15を有しているため、支持部材10が横方向(屋根の流れ方向に直交する方向)に移動しても、スペーサ部15が周壁部33の内周面に当接して、それ以上の移動が制限される。これにより、支持部材10が貫通口32の中央に位置するように位置決めし易い。
一方、立壁部12は支持板部11の長辺の全長にわたり立設されているため、支持部材10が屋根の流れ方向に移動した場合は、立壁部12の側辺及び側壁部14が周壁部33の内周面に当接して、それ以上の移動が制限される。これにより、支持部材10が貫通口32の中央に位置するように位置決めし易い。
貫通口32の中央に支持部材10を位置させたら、孔部25に挿通したビス45で、支持板部11を屋根下地90に留め付ける。このとき、孔部25の周縁には孔縁筒部26が形成されているため、孔部25に挿通したビス45が自立し、ビス45を屋根下地90に留め付ける作業がし易い。なお、支持板部11を屋根下地90に留め付ける際、支持板部11と屋根下地90との間に、ブチルゴム等で形成されたシート状のシール材97を挿入する。このシール材97によって、雨水がビス45を伝わって屋根下地90より屋内側に浸入することが防止される。シール材97は、予め支持板部11の裏面に貼着しておくこともできる。
支持部材10が屋根下地90に取り付けられたら、上面部13から上方に突出しているボルト41のネジ軸部41bを、孔が開けられたシール部材49に挿通した上で、カバー部材50の孔部55に下方から挿通する。そして、カバー部材50の周縁部52が代替屋根材30の周壁部33の上端を外側から囲むように、天板部51を周壁部33の上端に載置する。この際、カバー部材50の内側に、発泡ゴムなど弾性を有する防水材59を配した状態で、カバー部材50を取り付ける。これにより、貫通口32がカバー部材50で被覆されると共に、カバー部材50の孔部55がシール部材49によって、カバー部材50と周壁部33との間が防水材59でシールされる。従って、貫通口32を介して、代替屋根材30より下方に雨水が流入することが防止される。
貫通口32を被覆したカバー部材50の天板部51からは、上方に向かって二本のネジ軸部41bが突出している。このネジ軸部41bによって、屋根上設置物を固定具1に対して留め付ける。具体的には、屋根上設置物の一部を構成している桟材70に形成された孔部(図示しない)に、ネジ軸部41bを下方から挿通し、桟材70をカバー部材50の天板部51に載置し、ネジ軸部41bに螺合させたナット42で締め付ける。これにより、桟材70が固定具1(支持部材10及びカバー部材50)に対して固定された状態となり、屋根上設置物が固定具1を介して屋根下地90に固定された状態となる。なお、ネジ軸部41bの突出位置が、屋根下地90に対して桟材70を固定すべき位置からずれているときは、スリット21に沿ってボルト41をスライドさせることにより、ネジ軸部41bの突出位置を調整することができる。
従って、上記のように固定具1を使用することにより、以下のような固定構造が形成される。すなわち、代替屋根材30が屋根材80に代替して屋根下地90に取り付けられており、代替屋根材30の貫通口32の内部で支持部材10の平板状の支持板部11が屋根下地90に当接しており、支持部材10のスリット21の内部に頭部41aを位置させているボルト41のネジ軸部41bがスリット21の開口から上方に向けて突出しており、カバー部材50は、支持部材10と屋根上設置物との間で天板部51にネジ軸部41bを挿通させていると共に、周縁部52で代替屋根材30の周壁部33の上端を外側から囲むように、貫通口32を被覆しており、カバー部材50の天板部51から上方に向けて突出したネジ軸部41bに屋根上設置物の一部が固定されている固定構造、である。
上記のように、本実施形態の固定具1及び固定構造によれば、屋根上設置物の重量を受ける支持部材10が、平板状の支持板部11であり屋根下地90に当接している。このため、屋根上設置物の重量を面で支えることとなり、安定的に屋根上設置物を屋根下地90に固定することができる。
また、支持部材10が屋根下地90と当接する部分を平板状の支持板部11とした場合、上述の利点を有する一方で、支持板部11が代替屋根材30の基体31の下方に位置するように、支持部材10が移動して貫通口32からずれてしまうおそれがある。これに対し、本実施形態では、立壁部12から側方に向かって、支持板部11の外側の辺に達するまで延出されたスペーサ部15が、周壁部33の内周面に当接して支持部材10の移動を制限するため、支持部材10を貫通口32(周縁部52)の内部に位置させることができる。
加えて、支持部材10は、一対のスペーサ部15が支持部材10における棟側の端部により近くなる向きで、屋根下地90に取り付けられている。これにより、万一、代替屋根材30より下方に雨水が浸入しても、支持板部11を貫通する孔部25を介して、屋根下地90より下方に雨水が浸入するおそれが低減されている。
次に、第二実施形態の固定具2及び固定具2を使用した固定構造について、図5及び図6を用いて説明する。第一実施形態との相違は、カバー部材50bの天板部51の中央に、ボルト41のネジ軸部41bを挿通する孔部55bが一つのみ穿設されており、ボルト41は、三つのスリット21の内の中央のスリット21のみに取り付けられる点である。かかる構成によっても、第一実施形態との固定具1及び固定構造と、同様の作用効果を得ることができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、スリット21の数より少ない数の孔部55,55bがカバー部材50,50bに設けられている場合を例示したが、これに限定されず、スリット21の数と同数の孔部をカバー部材に設け、全スリット21に取り付けたボルトによって、屋根上設置物を固定具に留め付ける構成とすることができる。
また、上記では、一対のスペーサ部15が立壁部12の幅方向の途中から延出している場合を例示したが、これに限定されず、図7に例示するように、一対のスペーサ部15bのそれぞれが、一対の立壁部12のそれぞれにおいて、一対の側辺の内の一方であって同じ側の側辺から延出している構成、の支持部材10bとすることができる。換言すると、一対のスペーサ部15bは、支持部材10bの一方の端部において、一対の側壁部14の内の一方の両側に延出している。なお、側壁部14とスペーサ部15bとは一体に形成されており、両者間に明瞭な境界線は存在しない。このような支持部材10bは、スペーサ部15が棟側となるように屋根下地90に取り付けられる。これにより、万一、代替屋根材30より下方に雨水が浸入しても、支持板部11を貫通する孔部25を介して、屋根下地90より下方に雨水が浸入するおそれが有効に低減される。
更に、上記では、スペーサ部15の下端が支持板部11と連続している場合を例示したが、これに限定されず、スペーサ部の下端が支持板部より高い位置であっても良い。スペーサ部は、支持部材の移動を制限するために、周壁部33に当接する高さで立壁部12から側方に延出していればよい。
1,2 固定具
10,10b 支持部材
11 支持板部
12 立壁部
13 上面部
15,15b スペーサ部
21 スリット
30 代替屋根材
31 基体
32 貫通口
33 周壁部
41 ボルト
41a 頭部(ボルト)
41b ネジ軸部(ボルト)
50,50b カバー部材
51 天板部
70 桟材(屋根上設置物の一部)
80 屋根材
90 屋根下地
特許第3450123号公報 特開2004−278110号公報

Claims (4)

  1. 平板状の基体、該基体を貫通している貫通口、及び、該貫通口の周縁から上方に立設されている周壁部を有しており、屋根材に代替して使用される代替屋根材と、
    一対の平板状の支持板部、一対の該支持板部それぞれの内側の辺の全長にわたり、上方に向かって立設されている一対の立壁部、一対の該立壁部それぞれの上辺を連結している上面部、該上面部において上方、及び両側方の少なくとも一方に開放していると共に下方が閉塞されており、上方に開放した開口が開口縁で狭められているスリット、及び、一対の前記立壁部それぞれから側方に向かって、前記支持板部の外側の辺に達するまで延設されている一対のスペーサ部を有している支持部材と
    を具備しており、
    該支持部材は、前記代替屋根材の前記貫通口を通過する大きさに形成されている
    ことを特徴とする屋根上設置物の固定具。
  2. 平板状の天板部、及び、該天板部の外周から下方に立設されている周縁部を有しているカバー部材を更に具備しており、
    該カバー部材は、前記周縁部で前記代替屋根材の前記周壁部の上端を外側から囲むように、前記貫通口を被覆可能な大きさに形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の屋根上設置物の固定具。
  3. 請求項1に記載の屋根上設置物の固定具によって屋根上設置物が屋根下地に固定されている屋根上設置物の固定構造であって、
    前記代替屋根材が屋根材に代替して前記屋根下地に取り付けられており、
    前記代替屋根材の前記貫通口の内部で前記支持部材の前記支持板部が前記屋根下地に当接しており、
    前記支持部材の前記スリットの内部に頭部を位置させているボルトのネジ軸部が前記スリットの前記開口から上方に向けて突出しており、
    前記ネジ軸部に前記屋根上設置物の一部が固定されている
    ことを特徴とする屋根上設置物の固定構造。
  4. 前記屋根上設置物の固定具は、平板状の天板部、及び、該天板部の外周から下方に立設されている周縁部を有しているカバー部材を更に具備しており、
    該カバー部材は、前記支持部材と前記屋根上設置物との間で前記天板部に前記ネジ軸部を挿通させていると共に、前記周縁部で前記代替屋根材の前記周壁部の上端を外側から囲むように、前記貫通口を被覆している
    ことを特徴とする請求項3に記載の屋根上設置物の固定構造。
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