JP2013124447A - 支持装置 - Google Patents

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Shuichi Kobayashi
修一 小林
Koetsu Yamanaka
孝悦 山中
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Abstract

【課題】コストの増加を抑制しつつ屋根上設置物の設置自由度を高めることが可能な支持装置を提供する。
【解決手段】屋根上構造物2を屋根構造体上に支持するための支持装置1に、屋根構造体上に支持される板状の外殻部11、外殻部11を貫通し内形が円形状の開口部12、及び開口部12の内周から上方へ延出した立壁部13を有する外殻部材10と、外殻部材10の開口部12を上側から貫通して下端が屋根構造体上に当接すると共に上端が立壁部13の上端よりも上方へ延出した脚部21、脚部21の上端が接続され立壁部13の外周よりも広く延びた板状の天部22、天部22から上方へ延出し屋根上設置物2を支持するための支持部23と、天部22の外周から下方へ延出する垂壁部24、及び天部22を貫通し屋根構造体に取付けるための固定ビス5が挿通可能な複数の取付孔26を有する本体部材20とを具備させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、屋根上に設置される太陽電池モジュール等の屋根上構造物を屋根構造体上に支持するための支持装置に関するものである。
従来より、屋根上に設置される屋根上設置物(例えば、太陽電池モジュール、太陽熱温水器、屋根上緑化体、等)を、屋根構造体上に支持するための支持装置として、屋根構造体上に葺かれた屋根材(屋根瓦)と略同じ形状に形成された外殻部と、外殻部の上面中央部から上方へ突出した支持膨部とを備えた支持瓦が知られている(特許文献1)。
また、屋根上設置物を支持する支持装置としては、屋根構造体上に支持され長方形状の貫通孔が形成されたカバー体と、カバー体の貫通孔に挿通されて屋根構造体に支持される挿通部を有した支持体とを備えたものも提案されている(特許文献2)。
これらの支持装置は、既設の屋根瓦と交換した上で、支持膨部や支持体に、屋根上設置物の下部を構成する長尺状の桟を支持させることで、屋根構造体上に屋根上設置物を支持することができるようになっている。
しかしながら、従来の支持装置では、支持装置の支持膨部や支持体に対して支持される屋根上設置物の桟の向きが縦向き(屋根の流れ方向)と決まってしまっているので、例えば、桟を、横向き(屋根の流れ方向に対して直角方向)にしたい場合や、寄棟等の屋根の斜めに沿った向きにしたい場合には、支持装置と桟との間に桟の向きを変えるための部材が別途必要となり、コストが増加する問題があると共に、施行時に手間がかかる問題があった。そのため、所望の向きに屋根上設置物を設置することができなかったり、屋根上の所望の位置に屋根上設置物を設置することができなかったりする問題があった。
そこで、本発明は上記の実情に鑑み、コストの増加を抑制しつつ屋根上設置物の設置自由度を高めることが可能な支持装置の提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る支持装置は、「屋根上に設置される屋根上構造物を屋根構造体上に支持するための支持装置であって、屋根構造体上に支持される板状の外殻部、該外殻部を上下方向に貫通し内形が円形状又は正多角形状とされた開口部、及び該開口部の内周に沿って上方へ延出した筒状の立壁部を有する外殻部材と、該外殻部材の前記開口部を上側から貫通して下端が屋根構造体上に当接すると共に上端が前記立壁部の上端よりも上方へ延出した脚部、該脚部の上端が下面に接続され上下方向に対して直角方向へ前記立壁部の外周よりも広く延びた板状で上面に屋根上構造物を支持可能とされた天部、該天部の外周から前記立壁部の上端よりも下側で前記外殻部の上面よりも上側の位置まで下方へ延出する垂壁部、及び前記天部を貫通し屋根構造体に取付けるための複数の取付孔を有する本体部材とを具備する」ことを特徴とする。
ここで、外殻部材における外殻部の形状としては、一般的な屋根材と同じ形状とし、本葺き形、J形、F形、S形、スパニッシュ形、等を例示することができる。また、開口部の正多角形状としては、正方形、正六角形、正八角形、正十二角形、正十六角形、等を例示することができる。更に、外殻部材の材質としては、粘土、セメント、スレート、金属、ガラス、石、合成樹脂、繊維強化樹脂、等を例示することができる。
また、本体部材における脚部としては、開口部の周形状に沿って筒状に形成されたもの、複数の柱状体により形成されたもの、等を例示することができる。また、天部の外周形状(垂壁部の周形状)としては、開口部の周形状に沿った形状(比例した形状)、開口部の周形状とは異なる形状(比例しない形状)、等を例示することができる。更に、本体部材における屋根上設置物の支持としては、天部の上面から上方へ延出した支持部や、天部を貫通した雌ネジ部等を、例示することができる。なお、本体部材の材質としては、金属、合成樹脂、繊維強化樹脂、等を例示することができる。
ところで、特許文献1のような従来の支持装置では、支持装置全体に屋根上設置物の荷重がかかるので、支持装置全体を金属等の剛性の高い素材で製造する必要があり、支持装置のコストが高くなる問題がある他に、支持装置全体に荷重が作用するので、支持装置の外殻部が軒側の屋根材(屋根瓦)に接触した状態となっていると、軒側の屋根材に荷重が作用して、軒側の屋根材が破損してしまう虞がある。そのため、軒側の屋根材に対して支持装置の外殻部が接触しないように、支持装置を屋根構造体に取付ける際に外殻部の高さ調整を行う必要があり、支持装置の取付けに手間がかかる問題があった。
本発明によると、屋根材を構成する外殻部材に円形状又は正多角形状の開口部を形成すると共に、開口部を通して屋根上設置物を支持する本体部材を屋根構造体へ取付けるようにしているので、外殻部材に対して本体部材を任意の位置へ相対回転させることができ、従来のように支持装置における本体部材と屋根上設置物との間に向きを変えるための部材を持ちなくても、屋根構造体上に屋根上設置物を所望の向きに支持することができる。これにより、屋根上設置物の下部を構成する長尺状の桟が延びる方向を、屋根の流れ方向(棟と軒とを結んだ方向)としたり、屋根の横方向(流れ方向に対して直角方向)としたり、屋根の隅棟に沿った方向(斜め方向)としたりすることができるので、従来では設置するのが困難であったり、設置することができなかった屋根上における位置であったりしても、比較的容易に屋根上設置物を設置することができる。従って、コストの増加を抑制しつつ屋根上設置物の設置自由度を高めることが可能な支持装置とすることができる。
また、外殻部材における開口部の内周から上方へ立上った筒状の立壁部を備えると共に、立壁部の上端よりも上側且つ外側に位置した本体部材における天部の外周から外殻部の上面の上側まで下方へ垂下した垂壁部を備えているので、外殻部材と屋根上設置物を支持する本体部材とを互いに非接触の状態とすることができる。従って、外殻部材を屋根構造体上に取付ける際に、軒側の屋根材に対して高さ調整を厳密に行う必要がなく、取付けにかかる手間を簡略して工期を短縮させることができ、屋根上設置物の設置に係るコストを低減させることができる。また、外殻部材に荷重が作用しないので、外殻部材の素材を一般的な屋根材と同様の素材とすることができ、支持装置にかかるコストを低減させることができる。
更に、外殻部材における立壁部の上端よりも上側且つ外側に位置した本体部材における天部の外周から外殻部の上面の上側まで下方へ垂下した垂壁部を備えているので、天部と垂壁部とで外殻部材の開口部を覆うことができ、外殻部材の開口部を通して屋根構造体上に雨水等が浸入するのを防止することができる。
なお、本体部材における脚部を、上下方向へ伸縮できるようにしても良く、これにより、屋根構造体の上面が波打っていても、脚部を伸縮させて各天部の上面が略同一面状となるように調整することができ、簡単に高さを調整して施工性を高めることができると共に、厚さの異なる様々な種類のスペーサを用意する必要がなく、支持装置や屋根上設置物の設置等にかかるコストを低減させることができる。
また、屋根上設置物としての太陽電池モジュール等に接続された配線ケーブルを、外殻部材の開口部を通して建物内へ引き込めるようにしても良く、電気配線にかかる手間を簡略化して、施工コストを低減させることができる。
また、本発明に係る支持装置は、上記の構成に加えて、「前記本体部材は、前記脚部及び前記垂壁部のうち少なくとも該垂壁部が、前記外殻部材の前記立壁部の周形状に沿って形成されている」ことを特徴としても良い。
ところで、例えば、立壁部の周形状を円形状とし、垂壁部の周形状を正方形状とするように、立壁部の周形状と垂壁部の周形状とを互いに異なる形状とした場合、立壁部の外側に垂壁部を位置させると、立壁部と垂壁部との隙間が周方向の位置によって広くなったり狭くなったりして不均一となるので、隙間の広い部位から雨水等が開口部内へ浸入し易くなる虞がある。これに対して、本発明では、本体部材における少なくとも垂壁部を立壁部の周形状に沿った形状としているので、垂壁部と立壁部との隙間を略一定とすることができ、雨水等が垂壁部と立壁部の隙間を通り難くすることができ、開口部を通って屋根構造体上へ雨水等が侵入するのを効果的に防止することができる。
また、本体部材における少なくとも垂壁部を立壁部の周形状に沿った形状としているので、立壁部の周形状を多角形状とした上で、立壁部と垂壁部との隙間を、立壁部(外殻部材)と垂壁部(本体部材)とが互いに相対回転不能な大きさとすると、外殻部材に対する本体部材の回転位置を位置決めし易くすることができ、支持装置を屋根構造体上に取付ける取付作業を容易にして作業性を高めることができる。
更に、脚部を立壁部の周形状に沿った形状とした場合、蓋然的に、脚部が立壁部に沿った筒状となるので、脚部(本体部材)を屋根構造体上に安定した状態で載置することができ、屋根構造体に対して本体部材を安定して取付けることができる。
また、本発明に係る支持装置は、上記の構成に加えて、「前記本体部材は、前記天部の上面から上方へ延出し屋根上構造物を支持するための支持部を更に有する」ことを特徴としても良い。
ここで、支持部としては、屋根上設置物の一部を構成する桟を間に挿入可能とれると共に横側から桟を固定可能とされた板状の一対の支持片、上方へ延出した雄ネジ部材、等を例示することができる。
これにより、天部から上方へ延出した支持部により屋根上設置物を支持するようにしているので、支持部を介して屋根上設置物を確実に支持することができると共に、天部を貫通した雌ネジ部により屋根上設置物を支持させる場合と比較して、天部に水漏れの原因となる孔を形成する必要がなく、開口部を通って屋根構造部材上へ雨水等が浸入するのを防止することができる。
なお、上方へ延出した支持部としては、板状の支持片とし、支持片の板面を貫通したボルトにより屋根上設置物(桟)を支持片に固定できるようにすることが望ましく、これにより、支持部を雄ネジ部材とした場合と比較して、本体部材上に支持し易くすることができる。
また、本発明に係る支持装置は、上記の構成に加えて、「前記外殻部材の前記立壁部と前記本体部材の前記垂壁部との間を水密に閉鎖するシール部材を更に具備する」ことを特徴としても良い。ここで、シール部材としては、ゴム、発泡ゴム、発泡樹脂、シリコン等を例示することができる。
これにより、立壁部と垂壁部との間をシール部材で水密に閉鎖しているので、立壁部と垂壁部との間を通って開口部内へ雨水等が浸入するのを確実に防止することができる。また、シール部材により立壁部と垂壁部との間で水密に閉鎖するようにしているので、シール部材を介して本体部材から外殻部材に屋根上設置物の荷重が作用するのを回避させることができ、上述と同様の作用効果を奏することができ、軒側等に配置され屋根材が破損するのを防止することができる。
更に、本発明に係る支持装置は、上記の構成に加えて、「前記外殻部材及び前記本体部材の少なくとも一方に、前記外殻部材と前記本体部材との相対回転位置を識別可能な識別手段を更に具備する」ことを特徴としても良い。
ここで、識別手段としては、立壁部の外周に印を施したもの、垂壁部の外周の下端付近に印を施したもの、外殻部の上面における立壁部付近に印を施したもの、等を例示することができる。
ところで、外殻部材に対して本体部材を自由に相対回転させることができるようにした場合、本体部材の回転位置がズレた状態のまま、本体部材を屋根構造体に取付けてしまうと、屋根上設置物を支持することができなくなってしまう虞がある。そのため、本体部材の回転位置を合せるために手間がかかって施工性が低下してしまう虞がある。これに対して、本発明では、外殻部材と本体部材との相対回転位置を識別可能な識別手段を備えているので、識別手段を目印とすることで本体部材の相対回転位置を簡単に位置決めすることができ、支持装置による屋根上設置物の設置施工性を向上させることができると共に、屋根上設置物を確実に所望の状態に支持することができる。
このように、本発明によれば、コストの増加を抑制しつつ屋根上設置物の設置自由度を高めることが可能な支持装置を提供することができる。
本発明の一実施形態である支持装置を屋根構造体上に取付けた状態で示す断面図である。 図1の支持装置を分解して示す分解斜視図である。 図1の支持装置の作用を示す説明図である。 図1とは異なる実施形態の支持装置を分解して示す分解斜視図である。 図1の支持装置を他の用途に用いた例を分解して示す分解斜視図である。
本発明の一実施形態である支持装置1について、図1乃至図3を参照して詳細に説明する。本実施形態の支持装置1は、屋根上に設置される太陽電池モジュールや太陽熱温水器、屋根上緑化体等の屋根上設置物2の下部を構成する桟2aを、屋根構造体3上に支持するためのものである。本例の支持装置1は、屋根構造体3上に支持され外形が屋根瓦等の屋根材4と略同じ形状に形成された板状の外殻部材10と、外殻部材10を上下方向に貫通し上面に屋根上設置物2の桟2aを支持することができると共に屋根構造体3に取付けられる本体部材20とを備えている。
本例の支持装置1は、図1に示すように、本体部材20が固定ビス5により板状の補強部材6を介して屋根構造体3に取付けられている。なお、図示は省略するが、本例の補強部材6は、屋根の横方向(流れ方向に対して直角方向)の長さが、一つの屋根材4(外殻部材10)の幅よりも長い長さとされている。
ここで、本実施形態で例示する屋根構造体3は、図示しない垂木の上面に取付けられた野地板3aと、野地板3aの上面に敷設され防水性能を有したシート状の被覆部材3bと、被覆部材3bの上側から屋根の流れ方向に対して所定間隔で取付けられた棒状の桟木3cとを備えている。なお、屋根材4は、下面から突出した突起部4aが屋根構造体3の桟木3cに係止されると共に、桟木3cの部位で図示しない釘等によって野地板3aに留め付けられている。
支持装置1の外殻部材10は、屋根構造体3上に支持され屋根材4と略同じ形状に形成された板状の外殻部11と、外殻部11を上下方向に貫通し内形が円形状とされた開口部12と、及び開口部12の内周に沿って上方へ延出した筒状の立壁部13とを、備えている。外殻部材10の外殻部11は、本例ではF形(平瓦)の屋根材4と略同じ形状とされている。また、開口部12及び立壁部13は、外殻部材10を屋根構造体3上に取付けた状態で屋根構造体3(野地板3a)の上面に対して垂直方向から見た時に、円形状(円筒状)となるように形成されている。
また、外殻部材10は、図2に示すように、立壁部13の外周に識別手段としての上下方向へ延びた複数の識別ライン14を備えている。外殻部材10の識別ライン14は、屋根の流れ方向に沿って延び円筒状の立壁部13の中心を通る軸線上に少なくとも配置された上で、立壁部13の周方向に対して45度の間隔で配置されている。
更に、外殻部材10は、外殻部11における屋根の棟側端部の下面から下方(野地板3a側)へ突出した突起部15を、備えている。外殻部材10は、突起部15を桟木3cに係止させることで、軒側へ滑落しないようにすることができる。
また、支持装置10の本体部材20は、外殻部材10の開口部12を上側から貫通して下端が屋根構造体3上に当接すると共に上端が立壁部13の上端よりも上方へ延出した円筒状の脚部21と、脚部21の上端が下面に接続され上下方向に対して直角方向へ立壁部13の外周よりも広く延びた円形板状の天部22と、天部22の上面中央から上方へ延出し屋根上構造物2の桟2aを支持可能とされた支持部23と、天部22の外周から立壁部13の上端よりも下側で外殻部11の上面よりも上側の位置まで下方へ延出する円筒状の垂壁部24とを備えている。
本体部材20の脚部21は、外殻部材10における立壁部13の周形状に沿った円筒状に形成されており、外径が立壁部13の内径よりも2mm〜20mm小径に形成されている。また、本体部材20の支持部23は、屋根上設置物2の桟2aを挿入可能な間隔で配置された一対の板状の部材により構成されており、中央に上下方向へ延びた長孔状に貫通した支持孔23aと、上端の両隅に貫通孔23bとを備えている。更に、本体部材20の垂壁部24は、外殻部材における立壁部13の周形状に沿った円筒状に形成されており、内径が立壁部13の外径よりも2mm〜20mm大径に形成されている。
また、本体部材20は、立壁部13の内周側となる円周上に周方向に等間隔で配置され天部22の上面から上方へ突出するように形成された四つのボス部25と、各ボス部25及び天部22を貫通し屋根構造体3に取付けるための固定ビス5を挿通可能な四つの取付孔26とを備えている。本体部材20のボス部25は、上側が窄まるような円錐台形状に形成されている。また、本体部材20の取付孔26は、ボス部25の中央を貫通するように形成されている。
また、本体部材20は、垂壁部24の外周に識別手段としての上下方向へ延びた二つの識別ライン27を備えている。本体部材20の識別ライン27は、支持部23に支持される桟2aの延びる方向で本体部材20(天部22)の中心を通る軸線上に、夫々背向して配置されている。
更に、本例の支持装置1は、外殻部材10の立壁部13と本体部材20の垂壁部24との間を水密に閉鎖するシール部材30を、を更に備えている。このシール部材30は、図示は省略するが、環状に形成されている。また、シール部材30は、ゴム、発泡ゴム、発泡樹脂、シリコン等の適宜素材により形成されている。
本例の支持装置1における外殻部材10は、外殻部11、開口部12、及び立壁部13がアルミニウム合金によって一体的に形成されている。また、支持装置1における本体部材20は、脚部21、天部22、垂壁部24、ボス部25等が、アルミニウム合金によって一体的に形成されており、ステンレス板によって形成された一対の支持部23が天部22内にインサートされている。
次に、本実施形態の支持装置1を用いた屋根上設置物2の設置方法について説明する。まず、板状の補強部材6を、屋根構造体3上における屋根上に設置される屋根上設置物2の桟2aを支持する位置に、ビス等によって取付ける。なお、既に屋根構造体3上に屋根材4が敷設されている場合は、該当する位置と、その左右両側の位置の屋根材4を、屋根構造体3から取外して、補強部材6を屋根構造体3上に取付ける。
屋根構造材3上に補強部材6を取付けたら、支持装置1における外殻部材10の突起部15を、桟木3cに係止させて外殻部材10を所定の位置に配置する。なお、外殻部材10を、釘等を用いて野地板3aに留め付けても良い。
続いて、本体部材20における脚部21を、外殻部材10の上側から開口部12内(立壁部13の筒内)へ挿入し、脚部21の下端を補強部材6の上面に当接させて本体部材20を屋根構造体3上に載置する。なお、本体部材20の脚部21を開口部12内へ挿入する際に、立壁部13の外周上部に環状のシール部材30を予め挿入しておく。
この状態では、本体部材20における天部22の下面が立壁部13の上端よりも上側に位置していると共に、垂壁部24の内周面が立壁部13の外周面よりも外側に位置した状態とし、外殻部材10と本体部材20とが互いに非接触の状態とする。なお、垂壁部24と立壁部13との間には、シール部材30が縮んだ状態で配置される。
本例の支持装置1では、外殻部材10の立壁部13と、本体部材20の脚部21及び垂壁部24とが夫々円筒状に形成されているので、立壁部13の筒内に脚部21を挿入させた状態で本体部材20を、外殻部材10に対して自由に回転させることができるようになっている。そして、本体部材20を、屋根構造体3における野地板3aの面に対して垂直方向へ延びた軸線周りに回転させ、一対の支持部23を所望の向き(本例では、屋根の流れ方向に沿った向き)に位置させる。なお、立壁部13及び垂壁部24の外周には、識別ライン14,27が備えられているので、識別ライン14,27を目印にして本体部材20の回転位置を位置決めする。
その後、天部22の上側から取付孔26を通して固定ビス5を野地板3aへ捩じ込み、本体部材20を屋根構造体3上に取付ける。これにより、支持部材1が屋根構造体3上に取付けられた状態となる。なお、本体部材20を固定ビス5で屋根構造体3上に取付固定した後に、垂壁部24と立壁部13との間を、ブチルゴムやシリコンゴム等のようなコーキング材でシールしても良い。
屋根構造体3上への支持装置1の取付け、及び屋根材4の敷設が完了したら、支持装置1における本体部材20の天部22から上方へ延出した一対の支持部23の間に、屋根上設置物2の下部を構成する長尺状の桟2aを挿入する。そして、桟2aの側面の溝内に挿入されたナット(図示は省略)に対して、支持部23の外側から支持孔23aを通してボルト7を捩じ込むことで、支持部23により桟2aを屋根の流れ方向と同じ方向へ延びるように支持することができる(図3(a)を参照)。
なお、支持部23における支持孔23aは、上下方向へ延びた長孔とされているので、この長孔の範囲内で桟2aの高さ位置を調整することができるようになっている。また、図示は省略するが、支持部23に桟2aを支持させた後に、支持部23の貫通孔23bを通して所定のビスを桟2aに捩じ込むことで、支持部23に対して桟2aを完全に固定することができ、何らかの原因によりボルト7が脱落しても直ちに大きな不具合が発生するのを防止することができ、支持装置1の信頼性を高められるようになっている。
また、上述では、本体部材20により桟2aを屋根の流れ方向へ延びた状態で支持したものを示したが、図3(b)に示すように、本体部材20を90度回転させて桟2aを流れ方向に対して直角方向へ延びるように支持したり、図3(c)に示すように、本体部材20を例えば45度回転させて桟2aを流れ方向に対して斜め方向へ延びるように支持したりすることができるようになっている。
そして、上述したように、屋根構造体3上に取付けられた支持装置1における本体部材20の支持部23に桟2aを支持させることで、屋根上設置物2を屋根構造体3上に支持させることができるようになっている。
このように、本実施形態の支持装置1によると、外殻部材10に対して本体部材20を任意の位置へ相対回転させることができ、従来のように支持装置1における本体部材20と屋根上設置物2との間に向きを変えるための部材を持ちなくても、屋根構造体3上に屋根上設置物2を所望の向きに支持することができるので、従来では設置するのが困難であったり、設置することができなかった屋根上における位置であったりしても、比較的容易に屋根上設置物2を設置することができる。
また、本例の支持装置1によると、上述したように、外殻部材10と屋根上設置物2を支持する本体部材20とを互いに非接触の状態としており、屋根上設置物2の荷重が外殻部材10へ伝達されるのを回避させることができるので、外殻部材10を屋根構造体3上に取付ける際に、軒側の屋根材に対して高さ調整を厳密に行う必要がなく、取付けにかかる手間を簡略して工期を短縮させることができ、屋根上設置物2の設置にかかるコストを低減させることができる。
更に、本例の支持装置1によると、本体部材20の脚部21を外殻部材10の立壁部13の周形状に沿った円筒状としているので、脚部21(本体部材20)を屋根構造体3上(補強部材6上)に安定した状態で載置することができ、屋根構造体3に対して本体部材20を安定して取付けることができる。
また、本例の支持装置1によると、外殻部材10の立壁部13と本体部材20の垂壁部24との間をシール部材30で水密に閉鎖しているので、立壁部13と垂壁部24との間を通って開口部12内へ雨水等が浸入するのを確実に防止することができる。
また、外殻部材10における立壁部13及び本体部材20における垂壁部24の外周に、外殻部材10と本体部材20との相対回転位置を識別可能な識別ライン14,27を備えているので、識別ライン14,27を目印とすることで本体部材20の相対回転位置を簡単に位置決めすることができ、支持装置1による屋根上設置物2の設置施工性を向上させることができると共に、屋根上設置物2を確実に所望の状態に支持することができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、上記の実施形態では、支持装置1における本体部材20の脚部21として、円筒状のものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、図4に示すように、周方向に所定間隔で列設された複数の板状の部材としても良く、上記と同様の作用効果を奏することができる。また、脚部21を複数の部材とした場合、図4示すように、屋根上設置物2等と接続される配線ケーブル8を、外殻部材10の開口部12を通して建物内へ引き込むことができる。従って、屋根上設置物2を支持することができると共に、配線ケーブル8を建物内へ引き込むことができ、部品点数を少なくして屋根上設置物2の設置に係るコストを低減させることができる。
また、上記の実施形態では、支持装置1における外殻部材10の開口部12及び立壁部13や、本体部材20の脚部21及び垂壁部24を、円形状のものを示したが、これに限定するものではなく、正多角形状としても良く、上記と同様の作用効果を奏することができる。また、正多角形状とした場合、立壁部13と脚部21や垂壁部24との関係として、外殻部材10と本体部材20とを互いに非接触の状態で、開口部12内へ脚部21を挿入した状態では相対回転不能な関係とすると、外殻部材10に対する本体部材20の回転位置を位置決めし易くすることができ、支持装置1を屋根構造体3上に取付ける取付作業を容易にして作業性を高めることができる。
また、上記の実施形態では、支持装置1における本体部材20の脚部21が一体的に形成されたものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、天部22の下面から外周面に雄ネジが形成された筒部を備えた上で、円筒状の脚部21の内周面に筒部の雄ネジと螺合する雌ネジを形成して、筒部に脚部21を螺合させることで脚部21を伸縮できるようにしても良い。これにより、上記と同様の作用効果を奏することができると共に、天部22(支持部23)の高さを簡単に変更することができるので、複数の支持装置1における各天部22の上面が略同一面状となるように調整することができ、簡単に高さを調整して施工性を高めることができると共に、厚さの異なる様々な種類のスペーサを用意する必要がなく、支持装置1や屋根上設置物2の設置等にかかるコストを低減させることができる。
更に、上記の実施形態では、支持装置1に、立壁部13と垂壁部24との間に配置されるシール部材30を備えたものを示したが、これに限定するものではなく、シール部材30を備えていない支持装置1としても良い。また、上記の実施形態では、屋根構造体3上に取付けた補強部材6に本体部材20を載置したものを示したが、これに限定するものではなく、補強部材6を廃止して、本体部材20を屋根構造体3上に直接載置しても良い。
また、上記の実施形態では、支持装置1における外殻部材10や、支持部23を除いた本体部材20の材質として、アルミニウム合金を用いたものを示したが、これに限定するものではなく、適宜の材質のものを用いることができる。特に、本例の支持部材1では、本体部材20から外殻部材10に荷重が作用しないので、外殻部材10の素材を一般的な屋根材4と同様の素材とすることができ、支持装置1にかかるコストを低減させることができる。
また、上記の実施形態では、識別手段として線状に形成した識別ライン14,27を示したが、これに限定するものではなく、例えば、突起、窪み、切欠き、等によって識別手段を構成するようにしても良く、上記と同様の作用効果を奏することができる。
なお、本実施形態の支持装置1は、屋根材4の代りとなる外殻部材10に、上下方向に貫通した開口部12と、開口部12の内周に沿って上方へ延出した立壁部13とを備えているので、図5に示すように、本体部材20に代りに配線カバー40を用いても良い。この配線カバー40は、外殻部材10における開口部12を閉鎖可能な板状の天部41と、天部41の外周から下方へ延びた垂壁部42と、外殻部材10における立壁部13の内周側となる円周上に周方向へ等間隔で配置され天部41の上面から上方へ突出した四つのボス部43と、各ボス部43の中央を天部42と共に貫通し固定ビス5を挿通可能な取付孔44とを備えている。
この配線カバー40の天部41は、その形状が、長辺が短辺の約2倍とされた長方形の一方の長辺に、長辺を直径とした半円形が接した釣鐘状に形成されている。また、配線カバー40は、天部41の半円形の部位とは反対側に位置した直線状の辺の中央付近で、垂壁部42の下端から天部41にかけて配線ケーブル8が通過可能な幅で切欠かれた切欠部45を備えている。この配線カバー40は、切欠部45が屋根の軒側を向くように外殻部材10上に配置され、上側から取付孔44を貫通して屋根構造体3に捩じ込まれた固定ビス5によって、屋根構造体3上に取付けられるようになっている。
この配線カバー40によると、屋根上設置物2等に接続された配線ケーブル8の建物内への引き込みに、支持装置1の外殻部材10を流用することができ、屋根上への屋根上設置物2の設置に係る部品点数を少なくしてコストを低減させることができる。
1 支持装置
2 屋根上設置物
2a 桟
3 屋根構造体
3a 野地板
4 屋根材
4a 突起部
5 固定ビス
6 補強部材
8 配線ケーブル
10 外殻部材
11 外殻部
12 開口部
13 立壁部
14 識別ライン(識別手段)
15 突起部
20 本体部材
21 脚部
22 天部
23 支持部
23a 支持孔
23b 貫通孔
24 垂壁部
25 ボス部
26 取付孔
27 識別ライン(識別手段)
30 シール部材
40 配線カバー
特開平9−324498号公報 特開2004−278110号公報

Claims (5)

  1. 屋根上に設置される屋根上構造物を屋根構造体上に支持するための支持装置であって、
    屋根構造体上に支持される板状の外殻部、該外殻部を上下方向に貫通し内形が円形状又は正多角形状とされた開口部、及び該開口部の内周に沿って上方へ延出した筒状の立壁部を有する外殻部材と、
    該外殻部材の前記開口部を上側から貫通して下端が屋根構造体上に当接すると共に上端が前記立壁部の上端よりも上方へ延出した脚部、該脚部の上端が下面に接続され上下方向に対して直角方向へ前記立壁部の外周よりも広く延びた板状で上面に屋根上構造物を支持可能とされた天部、該天部の外周から前記立壁部の上端よりも下側で前記外殻部の上面よりも上側の位置まで下方へ延出する垂壁部、及び前記天部を貫通し屋根構造体に取付けるための複数の取付孔を有する本体部材と
    を具備することを特徴とする支持装置。
  2. 前記本体部材は、
    前記脚部及び前記垂壁部のうち少なくとも該垂壁部が、前記外殻部材の前記立壁部の周形状に沿って形成されていることを特徴とする請求項1に記載の支持装置。
  3. 前記本体部材は、
    前記天部の上面から上方へ延出し屋根上構造物を支持するための支持部を更に有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の支持装置。
  4. 前記外殻部材の前記立壁部と前記本体部材の前記垂壁部との間を水密に閉鎖するシール部材を更に具備することを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか一つに記載の支持装置。
  5. 前記外殻部材及び前記本体部材の少なくとも一方に、前記外殻部材と前記本体部材との相対回転位置を識別可能な識別手段を更に具備することを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか一つに記載の支持装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015151775A (ja) * 2014-02-15 2015-08-24 奥地建産株式会社 瓦屋根上設置物品用の支持固定金具
JP2015155625A (ja) * 2014-02-21 2015-08-27 奥地建産株式会社 瓦屋根上設置物品用の瓦型支持固定金具

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