JPH07259289A - 手摺支柱立設装置 - Google Patents

手摺支柱立設装置

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JPH07259289A
JPH07259289A JP7965294A JP7965294A JPH07259289A JP H07259289 A JPH07259289 A JP H07259289A JP 7965294 A JP7965294 A JP 7965294A JP 7965294 A JP7965294 A JP 7965294A JP H07259289 A JPH07259289 A JP H07259289A
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Toshimaro Nakatani
寿麿 中谷
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) [目的] コンクリート躯体が波打ちや傾斜していると
きでも,手摺支柱を垂直同高に立設する。 [構成] 長孔21を有するべース部材10と透孔25
を有するブラケット部材20を用い,べース部材10に
対してブラケット部材20を回動するようにしてホール
インアンカー40によってコンクリート躯体1に同時に
固定し,ブラケット部材20の起立壁21に手摺支柱3
をボルトナット41によって締着する。これによりべー
ス部材10がコンクリート躯体1の傾斜を吸収して,ブ
ラケット部材により手摺支柱3は垂直に立設され,ブラ
ケット部材20の長孔22の範囲で高さ調整が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,新築又は既築のベラン
ダ,廊下,屋上パラペット等コンクリート躯体に手摺を
設置するに用いる手摺支柱立設装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種手摺を設置するには,手摺支柱の
下端をコンクリート躯体に直接に埋込み固定するか,単
体にして直付用の支柱ブラケットを用いて,これをコン
クリート躯体に載置固定し,支柱ブラケットの手摺支柱
挿入部に手摺支柱下端を挿入して,ボルトナット,ネジ
等の固定金具による固定手段によって支柱ブラケットに
手摺支柱を固定するものとされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,手摺支
柱下端をコンクリート躯体に埋込み固定する場合には,
コンクリートと手摺支柱材質のアルミとの熱膨張率の違
いにより,手摺支柱や手摺の変形を招いたり,コンクリ
ートとアルミとの接触によって手摺支柱のアルカリ腐食
を招いたりするという問題点がある。また上記支柱ブラ
ケットを用いる場合には,このような問題点を解消し得
るが,一方でコンクリート躯体の状態により手摺の設置
をなし得ないケースが生じ易いという問題点がある。
【0004】即ち支柱ブラケットを用いて手摺を設置す
る場合には,手摺支柱を垂直且つ同一高さに立設するこ
とが不可欠であるが,一般にコンクリート躯体は,コン
クリートを現場打設して硬化させた現場施工のものとさ
れるから,その長手方向に凹凸面をなすように波打った
り,水切り用にその交差方向に傾斜させた場合にあって
は傾斜角度が異なっていることが多く,また手摺をリフ
ォームする必要のある,特に既築の建物にあっては,長
年月に亘る構造荷重を受けて梁が垂れ下ることによっ
て,コンクリート躯体の波打ちが更に促進されているこ
とも多い。
【0005】従ってこのような状態のコンクリート躯体
に対して,その長手方向所定間隔に支柱ブラケットを設
置すると,支柱ブラケットは,コンクリート躯体の凹凸
や傾斜に応じて区々の方向を向き,垂直とされるべき手
摺支柱に対して角度のズレを生じ,更にコンクリート躯
体面の高さに応じて設置高さが異なり,同一長さ寸法の
手摺支柱に対して高さのズレを生じ,結局手摺支柱の挿
入や固定の障害となり,手摺設置の前提をなす手摺支柱
の立設それ自体をなし得ないことになる。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で,その解決課題とする処は,いずれも支柱ブラケット
を用いながら,第1にコンクリート躯体の傾斜に対応し
得る手摺支柱立設装置を提供し,第2にこれに加えて更
にコンクリート躯体の傾斜と高さに対応し得る手摺支柱
立設装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1は,固定
長孔を備えてコンクリート躯体上に配設したべース部材
と,固定孔を備えて手摺支柱下端に嵌合固定し,上記べ
ース部材上に配設したブラケット部材と上記固定長孔と
固定孔とを貫通しべース部材とブラケット部材とをコン
クリート躯体に固定するブラケット部材側からの固定金
具とを備え,上記べース部材とブラケット部材の対接面
を,該ブラケット部材をべース部材の固定長孔長手方向
に回動摺接自在とするように相互に湾曲形成した湾曲摺
接部としてなることを特徴とする手摺支柱立設装置に係
り且つこれを発明の要旨として,上記第1の課題解決の
ための手段とし,請求項2は,ブラケット部材の手摺支
柱下端への嵌合固定を,手摺支柱の高さ調整を可能とす
るように手摺支柱長手方向に位置調整自在としてなるこ
とを特徴とする請求項1の手摺支柱立設装置に係り且つ
これを発明の要旨として,上記第2の課題解決のための
手段とし,請求項3は,べース部材とブラケット部材の
相互に湾曲形成した湾曲摺接部を,べース部材において
凹陥状,ブラケット部材において下方突出状の各湾曲摺
接部としてなることを特徴とする請求項1又は2の手摺
支柱立設装置に係り且つこれを発明の要旨として,上記
第1又は第2の課題解決のための手段とし,また請求項
4は,べース部材に,該べース部材に一体又は別体の下
端カバーを追加的に設け,該下端カバーにより手摺支柱
又はブラケット部材の下端の一部又は全周を被覆してな
ることを特徴とする請求項1,2又は3の手摺支柱立設
装置に係り且つこれを発明の要旨として,上記第1又は
第2の課題解決のための手段とし且つその外観の向上を
図るようにしたものである。
【0008】
【実施例】以下実施例を示す図面に従って本発明を更に
具体的に説明すれば,図1乃至図3において1は,スラ
ブから手摺基台をなすように所定高さに起立した手摺設
置対象のコンクリート躯体,3はアルミ製手摺の手摺支
柱,10はべース部材,20はブラケット部材,40は
固定金具をそれぞれ示す。
【0009】本例において手摺支柱3は,図示省略のパ
イプ手摺,格子組み手摺等各種手摺の長手方向両端部又
は長手方向所定間隔に配設した,中空部4を有する中空
にして方形又は矩形の角柱形のアルミ押出材製のものと
し,その下方一対の対向壁には丸孔とした透孔5を透設
したものとしてある。
【0010】べース部材10とブラケット部材20は,
これらにより単体のブラケットと同様な2部材の複数部
材よりなるブラケットを構成するものとしてあり,べー
ス部材10は,固定長孔12を備えてコンクリート躯体
1上に配設するものとし,またブラケット部材20は,
固定孔25を備えて,手摺支柱3下端に嵌合固定し,上
記べース部材10上に配設するものとしてあり,またべ
ース部材10とブラケット部材20とは,双方の対接面
を,ブラケット部材20をべース部材10の固定長孔1
2長手方向に回動摺接自在とするように相互に湾曲形成
した湾曲摺接部11,24としたものとしてある。
【0011】本例においてべース部材10は,下面を,
コンクリート躯体1に面接するように水平平坦面とし,
上面を凹陥状に湾曲して,ブラケット部材20の凹陥面
状にして湾曲のブラケット部材受座をなす如くに湾曲摺
接部11とし,その中央位置に上下に貫通するようにし
て,湾曲摺接部11に添うようにした,ボルト径に応じ
た幅の長孔による固定長孔12を透設具備し,例えばア
ルミ押出材により一体成型して上記固定長孔12を後加
工した厚肉にしてピース状又はブロック状のものとして
構成してある。
【0012】また本例においてブラケット部材20は,
上記手摺支柱3の中空部4内に下端から嵌入することに
よってその下端に嵌合するようにした嵌合固定の態様の
ものとしてあり,即ちブラケット部材20は,手摺支柱
3の中空部4に嵌入して嵌合するようにした対向する垂
直厚肉にして一対の起立壁21と,これらの下端を架設
状に連結し,下面を下方突出面状にして湾曲の膨出壁に
よる,上記ブラケット部受座に対する嵌合載置部をなす
湾曲摺接部24とし,上面の中央部分に水平の固定金具
受座をなす水平面を形成した湾曲厚肉のブリッジ23と
により,側面においてU字状をなすように,例えばアル
ミ押出材により一体成型した同じく厚肉にしてピース状
のものとしてあり,また上記一対の起立壁21には,そ
れぞれ対向位置に手摺支柱3長手方向に長孔とした調整
孔22を,ブリッジ23の水平面には丸孔とした上記固
定孔25を,それぞれアルミ押出材に対する後加工によ
って透設してある。
【0013】このように構成したべース部材10とブラ
ケット部材20とは,各湾曲摺接部11,24を対接面
とするようにべース部材10上にブラケット部材20を
載置することによって,ブラケット部材20はべース部
材10に対して,固定長孔12長手方向に回動摺接自在
とし得るようになり,またこのとき本例にあっては各湾
曲摺接部11,24の曲率半径を同一とするように設定
してあるので,上記載置による各湾曲摺接部11,24
の対接は,凹凸嵌合による面接触の嵌合となり,べース
部材10の湾曲摺接面11はブラケット部材20の安定
した嵌合受座となり,回動摺接の角度の如何に拘らず,
ブラケット部材20は,べース部材10上に安定支持の
状態で載置されるに至る。
【0014】本例の手摺支柱立設装置にあって手摺支柱
3は,このべース部材10とブラケット部材20を用い
て,手摺長手方向に複数要する各手摺支柱3をそれぞれ
垂直同高となるように立設するものとしてある。
【0015】即ち手摺支柱3の立設は,べース部材10
を,その下面がコンクリート躯体1上面に面接するよう
に直接に載置することによるべース部材10の配設,各
湾曲摺接部11,24の嵌合状の対接によるべース部材
10に対するブラケット部材20の載置配設,これによ
るブラケット部材20における回動摺接による起立壁2
1垂直の角度調整,べース部材10の固定長孔12,ブ
ラケット部材20の固定孔25とを貫通し,ブラケット
部材20側からコンクリート躯体1の穿孔2への,例え
ばホールインアンカーの固定金具40の打込みによるべ
ース部材10,ブラケット部材20のコンクリート躯体
1に対する一体的な固定と,更にブラケット部材20へ
の手摺支柱3の被嵌と,透孔5及び調整孔22を介し
た,例えばボルトナット等締着金具41の締着固定によ
るブラケット部材20への手摺支柱3の被嵌固定とによ
って行うものとしてある。
【0016】このとき固定金具40による固定に際し
て,ブラケット部材20を,固定長孔12の長さ範囲に
おいて該ブラケット部材20の起立壁21が垂直となる
ように回動調整することにより,また締着金具41によ
る締着に際し,手摺支柱3を調整孔22の長さ範囲にお
いて手摺支柱3の長手方向に高さの位置調整をすること
により,凹凸や傾斜,躯体面の高さ等のコンクリート躯
体1側の状態に対応し,これを吸収して,手摺の長手方
向に複数の手摺支柱3をそれぞれ垂直同高に立設するこ
とが可能になり,本例にあっては,特にべース部材10
を,その固定長孔12がコンクリート躯体1と直交状に
交差するように配設することにより,その湾曲摺接部1
1が同じくコンクリート躯体1に交差することになり,
従ってコンクリート躯体1の水切用傾斜とその角度差,
波打ちによる躯体面の高低差を吸収した垂直同高の立設
をなし得るようにしてある。
【0017】本例のべース部材10を用いたときの配設
は,上記の如くにコンクリート躯体1に交差する如くに
用いるのがよく,これにより一般に見られるコンクリー
ト躯体1の状態に殆んど対応できることになる。即ちコ
ンクリート躯体1に水切用の傾斜が付されている場合に
おいても,その傾斜角度は,長手方向の波打ちがあると
きの該波打ちに伴う傾斜角度より一般に急であり,波打
ちに伴うものは,べース部材10部位をスポット的に見
れば,手摺支柱3の立設に際して無視し得る程度である
ことが多いから,先ず水切用の傾斜と波打ちについては
これによる躯体面高低差に対応すれば一般に足りること
になるからである。
【0018】なお図中42は,コンクリート躯体1の上
面と手摺支柱3の下端との間に生じることある空隙を閉
塞密封するようにして,雨水の浸入を防止し,外観を向
上するためのコーキング剤等の封止部材である。
【0019】図4乃至図6は,他の例を示すもので,本
例にあっては,べース部材10に別体の下端カバー26
を追加的に設け,該下端カバー26により手摺支柱3の
下端全周を被覆するようにしてある。
【0020】即ち本例にあって上記と同様なべース部材
10を用い,その下面側に透孔28を有する基板27と
これにレ字状に起立し傾斜した起立被覆壁29とによっ
て末広傾斜の裁頭低角錐状にして上向き開口一体に構成
した別体の下端カバー26を追加的に設けることによ
り,上記複数部材によるブラケットに3部材を用いるよ
うにし,これによってべース部材10とブラケット部材
20を,上記と同様にアルミ押出材によりそれぞれ一体
成型で構成する一方,下端カバー26をアルミ鋳物等金
属鋳造又は合成樹脂の射出成型の一体成型で構成した例
である。
【0021】本例の下端カバー26を用いる場合にあっ
ては,コンクリ−ト躯体1に下端カバ−26とその上位
にベ−ス部材10を配置することによって,該ベ−ス部
材10をコンクリ−ト躯体1上面に間接的に載置し,手
摺支柱3の下端を,べース部材10にこれらと共に固定
したブラケット部材20の起立壁21に被嵌するととも
に下端カバー26の起立被覆壁29内に挿入するように
配設し,その位置調整を行い,締着金具41による締着
固定をするようにすればよく,このとき手摺支柱3は下
端近傍において下端カバー26の開口間にあって,コン
クリート躯体1交差方向にブラケット部材20に応じた
角度自在性を有することになり,これにより手摺支柱3
は,その下端が露出することなく被覆されて,外観を向
上して上記各垂直同高の立設が可能となる。
【0022】図7は,更に他の例に係るべース部材10
とブラケット部材20及びべース部材10と一体の下端
カバー26の例を示したもので,本例にあってベ−ス部
材10には,その下部側に薄肉化し,下面を同様にコン
クリ−ト躯体1上面に面接するようにした方形又は矩形
の張出基板27を張出し突設し,該張出基板27外周先
端を,これとレ字状をなし且つ上端を手摺支柱3の外形
に合わせるように内方上方に折曲乃至屈曲し,これを傾
斜した起立被覆壁29とすることによって,同様に末広
傾斜の裁頭低角錐状にして上向き開口一体の下端カバ−
26を設置したものとし,該下端カバ−26付のベ−ス
部材10は,上記アルミ押出材に代えたアルミ鋳物等の
金属鋳造又は合成樹脂の射出成型により一体成型したも
のとし,上記と同様に手摺支柱3の下端を被覆し,その
外観を向上して,手摺支柱3の垂直同高の立設を行うよ
うにした例である。
【0023】なお図中30は水抜き孔であり,また図4
乃至図7の例のその余は,前記例と変らないので,重複
する説明を省略する。
【0024】図示した例は以上のとおりとしたが,べー
ス部材の固定長孔を上記一方向のものに代えて,十字状
二方向等複数方向のものとし,べース部材とブラケット
部材の湾曲摺接部をそれぞれ同一曲率半径の半球状等と
して,ブラケット部材の回動摺接自在性をコンクリート
躯体の複数方向に持たせるようにして,手摺支柱の立設
につき,コンクリート躯体の複数方向の状態に同時的に
対応するものとすること,前記例のべース部材を,水切
り用傾斜を有しない上面平坦設置のコンクリート躯体の
長手方向にその固定長孔の方向を向けて配設し,コンク
リート躯体の波打ち対応用のものとして用いること,各
湾曲摺接部の一方又は双方を,前記例の面接触の嵌合に
代えて,線接触,突起接触等の嵌合とするようにリブ,
小突起等を設けた部分接触の湾曲摺接部とすること,べ
ース部材の湾曲摺接部の曲率半径をブラケット部材のも
のに比してやや拡大する如くに,双方の曲率半径に差を
設定し,必要に応じて転び止めを追加的に用いるように
すること,湾曲摺接部をブラケット部材の回動摺接自在
性を損わない実質的に湾曲する多角形のものとして構成
すること,ブラケット部材の手摺支柱下端への嵌合を,
ブラケット部材の起立壁間に手摺支柱下端を嵌入するこ
とによるブラケット部材の被嵌嵌合,即ち手摺支柱の嵌
入嵌合とすること,このとき起立壁の外側面側を,例え
ば膨出状とする等の装飾的な外観向上の措置を施すこ
と,また起立壁を一対のものに代えて手摺支柱外周に亘
るものとすること,更に下端カバーを追加的に用いると
きに,ブラケット部材起立壁の全部又は一部をこれによ
り被覆するようにすること,手摺支柱をその長手方向に
位置固定のものとして,手摺支柱の同高性を,例えばそ
の長さによって確保するようにすること,手摺支柱をそ
の長手方向に位置調整自在とするにつき,起立壁に丸孔
による透孔を,手摺支柱に長孔による調整孔を設けるこ
と,ブラケット部材への手摺支柱の固定につき,上記ボ
ルトナット等の締着金具に代えて,手摺支柱側から起立
壁にネジ切り螺入するネジ等の固定金具とし,また起立
壁内側からの小ボルトを,手摺支柱の下端開放のスリッ
トに通した後に手摺支柱側からのナットを締着するよう
にすること,手摺支柱を中空円筒状のアルミ押出材製丸
パイプによって構成し,その形状に応じてブラケット部
材の起立壁を湾曲すること,別体の下端カバーを用いる
とき,その起立被覆壁の形状をC字状,L字状等とし,
または装飾的な措置を施すこと,下端カバーの一体又は
別体を問わず,手摺支柱下端又はブラケット部材の2面
を被覆するようにし,別体のものにあってもアルミ押出
材を用いてこれを構成すること等が可能である。本発明
の実施に当ってはこれらを含めて,べース部材,ブラケ
ット部材,その湾曲摺接部,固定金具,必要に応じて用
いる下端カバー等の各具体的形状,構造,材質,寸法,
数,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明
の要旨に反しない限り様々に変更でき,以上に具体的に
示したものに限定する必要はない。
【0025】
【発明の効果】本発明請求項1は,固定長孔を備えてコ
ンクリート躯体上に配設したべース部材と,固定孔を備
えて手摺支柱下端に嵌合固定し,上記べース部材上に配
設したブラケット部材と上記固定長孔と固定孔とを貫通
しべース部材とブラケット部材とをコンクリート躯体に
固定するブラケット部材側からの固定金具とを備え,上
記べース部材とブラケット部材の対接面を,該ブラケッ
ト部材をべース部材の固定長孔長手方向に回動摺接自在
とするように相互に湾曲形成した湾曲摺接部としてなる
ことを特徴とするから,コンクリート躯体の傾斜に対応
して,手摺支柱を常に垂直に立設することができる簡易
にして確実な手摺支柱立設装置を提供することができ
る。
【0026】請求項2は,ブラケット部材の手摺支柱下
端への嵌合固定を,手摺支柱の高さ調整を可能とするよ
うに手摺支柱長手方向に位置調整自在としてなることを
特徴とするから,上記に加えて手摺支柱をその長手方向
に位置調整自在として,手摺支柱を垂直同高に立設する
ことができる。
【0027】請求項3は,べース部材とブラケット部材
の相互に湾曲形成した湾曲摺接部を,べース部材におい
て凹陥状,ブラケット部材において下方突出状の各湾曲
摺接部としてなることを特徴とするから,同じく上記に
加えてべース部材に対してブラケット部材を安定して載
置固定する手摺支柱立設装置とすることができる。
【0028】請求項4は,べース部材に,該べース部材
に一体又は別体の下端カバーを追加的に設け,該下端カ
バーにより手摺支柱又はブラケット部材の下端の一部又
は全周を被覆してなることを特徴とするから,同じく上
記に加えて,手摺支柱の下端又はブラケット部材が露出
するのを防止し,外観の良好な手摺支柱立設装置とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】手摺支柱立設装置の分解斜視図
【図2】コンクリート躯体水平時における手摺支柱の立
設状態を示す縦断面図
【図3】コンクリート躯体傾斜時における手摺支柱の立
設状態を示す縦断面図
【図4】他の例の手摺支柱立設装置の分解斜視図
【図5】コンクリート躯体水平時における手摺支柱の立
設状態を示す縦断面図
【図6】コンクリート躯体傾斜時における手摺支柱の立
設状態を示す縦断面図
【図7】別体の下端カバーを用いたときの分解斜視図
【符号の説明】
1 コンクリート躯体 3 手摺支柱 10 べース部材 11 湾曲摺接部 12 固定長孔 20 ブラケット部材 21 起立壁 24 湾曲摺接部 26 下端カバー 40 固定金具 41 締着金具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定長孔を備えてコンクリート躯体上に
    配設したべース部材と,固定孔を備えて手摺支柱下端に
    嵌合固定し,上記べース部材上に配設したブラケット部
    材と上記固定長孔と固定孔とを貫通しべース部材とブラ
    ケット部材とをコンクリート躯体に固定するブラケット
    部材側からの固定金具とを備え,上記べース部材とブラ
    ケット部材の対接面を,該ブラケット部材をべース部材
    の固定長孔長手方向に回動摺接自在とするように相互に
    湾曲形成した湾曲摺接部としてなることを特徴とする手
    摺支柱立設装置。
  2. 【請求項2】 ブラケット部材の手摺支柱下端への嵌合
    固定を,手摺支柱の高さ調整を可能とするように手摺支
    柱長手方向に位置調整自在としてなることを特徴とする
    請求項1の手摺支柱立設装置。
  3. 【請求項3】 べース部材とブラケット部材の相互に湾
    曲形成した湾曲摺接部を,べース部材において凹陥状,
    ブラケット部材において下方突出状の各湾曲摺接部とし
    てなることを特徴とする請求項1又は2の手摺支柱立設
    装置。
  4. 【請求項4】 べース部材に,該べース部材に一体又は
    別体の下端カバーを追加的に設け,該下端カバーにより
    手摺支柱又はブラケット部材の下端の一部又は全周を被
    覆してなることを特徴とする請求項1,2又は3の手摺
    支柱立設装置。
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