JP6074692B2 - 設置物の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、屋根に設置物を取り付けるための構造、及びその方法に関する。
屋根上に太陽電池モジュール等の設置物を取り付けるためには、設置物を屋根に固定するための固定金具が使用される。より具体的には、屋根板上に固定金具を載置し、この固定金具に挿通させたネジ等の締結部材を、屋根板を貫通させて野地板にねじ込む。これにより固定金具と野地板が締結され、この固定金具上に設置物を固定することで、設置物が屋根に取り付けられる。
例えば、特許文献1では、横葺きの金属屋根上に太陽電池モジュールを取り付けるための構造であって、設置金具(本願の固定金具に相当)を金属屋根に締結ボルト(本願の締結部材に相当)で取り付けた上、この設置金具上に太陽電池モジュールを設置する構造が開示されている。
特開2011−117204号公報
ここで、金属屋根には、上記特許文献1で示されているような、野地板上に屋根板が直接敷設された構造のもののほか、野地板と屋根板の間に断熱材を敷設した構造のものがある。上述のとおり、屋根板上に設置物を取り付ける場合には、固定金具に挿通させたネジ等の締結部材を、屋根板を貫通させて野地板にねじ込ませるが、野地板と屋根板の間に断熱材を敷設している場合には、締結ネジは断熱材を貫いて野地板にねじ込まれることになる。
しかしながら、発泡スチロールやウレタン系樹脂等、断熱材として一般的に用いられる各種の発泡体は加重に弱いため、締結ネジの締め付けによって押し潰されてしまい、これに伴って屋根板までもが凹む恐れがある。屋根板に凹みなどの変形を生じると、その凹みに雨水等が溜まって腐食の原因になったり、設置物の設置が不安定になって危険を生じたりする。一方、締結ネジの締め付けが弱いと、設置物の固定が不安定になり危険である。
そこで、本発明は、横葺きの金属屋根上に設置物を取り付けた構造、及びその取付方法において、屋根板の変形を防ぐと同時に、設置物を安定した状態に設置させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明係る設置物の取付構造は、野地板上に所定の間隔を隔てて屋根板が敷設された屋根に対し、設置物を取り付けるための取付構造であって、上記屋根板と接して該屋根板上に配置され、上記設置物を上記屋根上に固定する固定金具と、上記固定金具と上記野地板の間に設置されるスペーサと、上記固定金具上記野地板にそれぞれ締結する少なくとも2つの締結部材と、を有し、上記屋根板には、少なくとも上記締結部材に対応しない位置を含んで一体的にくり抜かれた貫通孔が形成されており上記スペーサは、上記貫通孔と対応して上記貫通孔内に配置され、上記固定具と上記野地板とに直接接して挟み込まれることで、上記固定金具を下方から支持しており、上記スペーサは、上記締結部材による締め付けに抗して、上記所定の間隔を保持することを特徴とする。
ここで、設置物とは、太陽電池や太陽熱温水器、あるいは看板など、広く屋根上に設置される装置や物をいう。
また、締結部材とは、ネジあるいはボルトはなど、複数の部材を一体的に締結することのできる部材をいう。
また、上記屋根板は金属製からなり、上記屋根は金属屋根であるものとしてもよい。
また、上記野地板と上記屋根板の間に断熱材をえ、上記断熱材には、上記スペーサが嵌合する嵌合孔が形成されているものとしてもよい。
また、上記貫通孔は、少なくとも2つの上記締結部材に対応する位置を含んで形成されており、上記スペーサは、上記屋根板がくり抜かれた位置に位置する少なくとも2つの上記締結部材がそれぞれ挿通する挿通孔を有するものとしてもよい。
また、上記嵌合孔内において、上記スペーサと上記断熱材の間にシーリング材がシーリングされているものとしてもよい。
また、上記貫通孔は、上記締結部材に対応する位置を含まずに形成されており、上記固定金具は、上記締結部材によって上記屋根板を介して上記野地板に締結されているものとしてもよい。
また、上記スペーサの上面と前記貫通孔の外周を形成する位置における上記屋根板の表面とは同一平面上に位置しているものとしてもよい。
また、上記締結部材が挿通される上記スペーサの挿通孔に、シーリング材がシーリングされているものとしてもよい。
また、上記シーリング材は、シリコン樹脂又はブチル樹脂であるものとしてもよい。
また、上記野地板と上記屋根板とは、所定の角度をなしており、上記スペーサには、上記所定の角度に応じたテーパーが形成されているものとしてもよい。
また、本発明の別の観点に係る設置物の取付方法は、野地板上に断熱材を挟んで屋根板が敷設された屋根において、上記屋根板上に取り付けられ、上記設置物を上記屋根上に固定する固定金具と、上記固定金具と上記野地板の間に設置され、上記屋根板に形成された貫通孔を貫通して上記断熱材に形成された嵌合孔に嵌合されるスペーサと、により、設置物を取り付けるための取付方法であって、上記スペーサを上記屋根板に形成された貫通孔に貫通させると共に、上記貫通孔から連通して上記断熱材に形成された嵌合孔に嵌合させる工程と、上記貫通孔を貫通して上記嵌合孔に嵌合された上記スペーサ、及び屋根板に上面側に載置された固定金具を、締結部材により、上記野地板に締結する工程と、を有することを特徴とする。
また、上記設置物の取付方法においても、上記屋根板は金属製からなり、上記屋根は金属屋根であるものとしてもよい。
また、上記断熱材に形成された嵌合孔に、シーリング材を注入する工程、をさらに有するものとしてもよい。
また、上記スペーサは両端が開口した中空の略筒型形状からなると共に、当該中空部分は、上記締結部材が挿通される挿通孔を構成し、上記挿通孔にシーリング材をシーリングする工程、をさらに有するものとしてもよい。
本発明によれば、締結部材による締め付けに抗して、スペーサが野地板と屋根板の間隔を一定に保持し、その結果、屋根板の変形を防ぐことができると共に、設置物が安定した状態に設置される。
本発明の実施形態に係る設置物の取付構造を示す外観斜視図である。 本発明の第一の実施形態に係る設置物の取付構造を示す側断面図である。 本実施形態に係る設置物の取付構造を示す分解斜視図である。 本実施形態に係る設置物の取付構造に用いられるスペーサを示す斜視図である。 本発明の第二の実施形態に係る設置物の取付構造を示す側断面図である。 本実施形態に係る設置物の取付構造に用いられるスペーサを示す斜視図である。 本発明の別の実施形態に係る設置物の取付構造に用いられるスペーサを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る設置物の取付構造、及び取付方法について、図を参照して説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係る設置物の取付構造は、棟側から軒側に向かって所定の勾配が形成され、複数の金属製の屋根板11が梁方向に葺き上げられた横葺きの金属屋根1上に、太陽電池モジュールなどの設置物2を取り付けるための構造である。
この取付構造では、屋根板11上に設置物2を固定するための固定金具3が取り付けられ、この固定金具3上に設置物2が設置される。
なお、設置物2は必ずしも、固定金具3上に直接取り付けられるわけではなく、適宜、架台21等の部材を介して取り付けられる。以下において、設置物2といった場合には、架台21のように、固定金具3に取り付けられる部品も含むものとする。
また、本実施形態においては、固定金具3上に長さ方向が縦方向(棟側から軒側に向かう方向)となるように架台21を敷設した構造を例にとって説明するが、本発明はこれに限らず、架台21を横方向(棟側から軒側に向かう方向とは垂直の方向)となるように敷設したものや、固定金具3上に設置物2を直接敷設する構造にも本発明は適用可能である。
本発明の第一の実施形態に係る設置物の取付構造は、図2及び図3に示されるように、横葺きの金属屋根1に適用される。
ここで、横葺きの金属屋根1は、野地板12上に所定の間隔を隔てて複数の金属製の屋根板11が敷設され、この野地板12と屋根板11の間には断熱材13が挟み込まれている。複数の屋根板11は、梁方向棟側の屋根板11の端部が、軒側に隣接する屋根板11の端部に被さり、棟側から流れ落ちる雨水等の侵入を妨げる構造となっている。また、このように梁方向棟側の屋根板11の端部が、軒側に隣接する屋根板11の端部に被さる構造をとるため、各屋根板11は野地板12に対して所定の角度を形成し、各屋根板11と野地板12の間の距離は軒方向に沿って徐々に大きくなっている。
このような横葺きの金属屋根1に適用された本実施形態に係る設置物の取付構造では、屋根板11の上面に、設置物2を固定するための固定金具3が取り付けられている。また、この固定金具3の下面側には、ネジ孔311a、312aの近傍において、屋根板11に形成された貫通孔111a、112aを貫通すると共に、断熱材13に形成された嵌合孔131a、132a内に嵌合して、スペーサ41、42が設置されている。
スペーサ41、42には夫々、締結ネジ51、52を挿通させるための挿通孔41a、42aが設けられており、固定金具3のネジ孔311a、312aから挿し通された締結ネジ51、52は、挿通孔41a、42aを挿通し、野地板12にねじ込まれる。これにより、固定金具3が野地板12に締結されている。
屋根板11には、断熱材13の嵌合孔131a、132aに嵌合するスペーサ41、42を貫通させるための貫通孔111a、112aが形成されている。この貫通孔111a、112aは、スペーサ41、42の形状に応じて断面円形状にくり抜いて設けられている。また、この貫通孔111a、112aは、断熱材13の嵌合孔131a、132aに連通しており、嵌合孔131a、132aと一体になって、スペーサ41、42が挿し込まれる連通孔を形成している。
各屋根板11の下面側に敷き詰められる断熱材13は、外部の熱を遮断する部材であって、スチレン系樹脂発泡体、プロピレン系樹脂発泡体、ウレタン系樹脂発泡体など、各種の合成樹脂発泡体などからなる。
この断熱材13は、屋根板11と野地板12の間の距離、及び屋根板11と野地板12のなす角に応じた形状を有し、上面が屋根板11に当接し、下面が野地板12に当接している。
また、断熱材13には、固定金具3のネジ孔311a、312a及び屋根板11の貫通孔111a、112aに対応する位置に、スペーサ41、42が嵌合する嵌合孔131a、132aが形成されている。この嵌合孔131a、132aは、スペーサ41、42の形状に応じて略円柱状に断熱材13をくり抜いて設けられたもので、上面側から下面側へ貫通している。
固定金具3は、屋根板11上に固定して取り付けられると共に、載置された設置物2を屋根板11上に支持する金具である。
この固定金具3は、屋根板11上に載置される基底部31、基底部31から立設した立設部32、立設部32の端部に設けられ、設置物2が載置される載置部33からなる。
基底部31には、固定金具3を屋根板11及び野地板12に締結するための締結ネジ51、52が挿通されるネジ孔311a、312aが形成されている。
スペーサ41、42は、固定金具3の下面側に、固定金具3に当接して設置される部材であり、屋根板11の貫通孔111a、112aを貫通して、断熱材13の嵌合孔131a、132aに嵌合する共に、固定金具3と野地板12に挟み込まれる。
このスペーサ41、42は、図4に示されるように、断熱材13の嵌合孔131a、132aの形状に即して、一端部にテーパー411、421が形成されると共に、両端が開口した中空の略筒型形状からなる。
本実施形態では、一つの固定金具3を二つのスペーサ41、42で支持する構造をとっており、スペーサ41は、固定金具3を軒側において支持し、スペーサ42は、固定金具3を棟側において支持する。
ここで、スペーサ41、42の長さは、屋根板11上の固定金具3と野地板12の間の距離に応じたものであるが、屋根板11が野地板12に対して所定の角度を有し、屋根板11と野地板12の間の距離が棟側から軒側に向かって徐々に広くなることから、スペーサ41はスペーサ42よりも長く構成されている。
スペーサ41、42に設けられている中空部は、締結ネジ51、52が挿通される挿通孔41a、42aを構成する。また、テーパー411、421は、野地板12が当接する側の端部に形成され、その角度は、屋根板11と野地板12のなす角に応じたものとなっている。
なお、本実施形態において、スペーサ41、42が備えるテーパー411、421を野地板12と接する側に設けたが、固定金具3に接する側に設けてもよい。
また、スペーサ41、42は、アルミなど、耐腐食性を有するとともに、締結ネジ51、52による締め付けに抗するこのできる硬質の材料からなる。このような硬質の材料で構成されることにより、締結ネジ51、52によって固定金具3が野地板12に締結された際、スペーサ41、42は、固定金具3を下面側から支持すると共に、締結ネジ51、52による締め付けに抗して固定金具3と野地板12の間の距離を保持する。その結果、屋根材11と野地板12との間の距離を保持することとなり、屋根板11の変形を抑制し、断熱材13が押し潰されるのを防ぐ。
また、スペーサ41、42が屋根板11の貫通孔111a、112aを貫通し、断熱材13の嵌合孔131a、132aに嵌合された状態において、スペーサ41、42と断熱材13の間、及びスペーサ41、42の挿通孔41a、42a内にはシーリング材が充填されている。なお、スペーサ41、42と屋根板11の貫通孔111a、112aとの間にもシーリング材が充填されていてもよい。
シーリング材は、シリコン樹脂やブチル樹脂などからなり、本実施形態に係る設置物の取付構造を形成する際に充填された後、硬化することによって雨水等が当該部分から侵入して雨漏り等を生じるのを防ぐ。
なお、スペーサ41、42に形成されている挿通孔41a、42aの内周面には、締結ネジ51、52の外周面に形成されている雄ネジに対応した雌ネジが形成されていてもよい。
締結ネジ51、52は、外周面に雄ネジが形成された締結金具であり、より具体的にはタッピンネジなどによって構成される。
この締結ネジ51、52は、固定金具3のネジ孔311a、312aに上面側から挿通され、スペーサ4の挿通孔41a、42aに挿通されると共に、野地板12にねじ込まれている。この締結ネジ51、52による締結によって、屋根板11上に固定金具3が固定して取り付けられている。
続いて、以上の構成からなる設置物の取付構造を形成する方法について、図3を参照して説明する。
なお、本実施形態に係る設置物の取付構造が適用される金属屋根1は、当該取付構造が形成される前の状態では、野地板12上に順次、断熱材13と屋根板11が敷設されているだけであり、この状態から本実施形態に係る設置物の取付構造を形成する工程を説明する。
まず、屋根板11上から、屋根板11に貫通孔111a、112aを形成すると共に、この貫通孔111a、112aから連通させて、断熱材13に嵌合孔131a、132aを形成する。なお、この貫通孔111a、112a及び嵌合孔131a、132aは、後の工程で取り付けられる固定金具3のネジ孔311a、312aに対応した位置に設けられる。
次に、嵌合孔131a、132aに、シリコン樹脂やブチル樹脂などのシーリング材を予め充填しておき、スペーサ41、42を屋根板11の貫通孔111a、112aに貫通させ、そのまま嵌合孔131a、132aに嵌合させる。スペーサ41、42を嵌合孔131a、132aに嵌合させた際、シーリング材は、スペーサ41、42の外周面と断熱材13の嵌合孔131a、132aの内周面の間、スペーサ41、42の外周面と屋根板11の貫通孔111a、112aの内周面の間、及び、スペーサ41、42の挿通孔41a、42aの内部に広がって隙間を埋め、硬化すると、当該部分から雨水等の水分が侵入するのを妨げる。
そして、固定金具3のネジ孔311a、312aとスペーサ41、42の挿通孔41a、42aの位置が対応するようにして、固定金具3をスペーサ41、42及び屋根板11の上面に載置する。
最後に、締結ネジ51、52を、固定金具3のネジ孔311a、312aに上面側から下面側へ挿通させると共に、のスペーサ41、42の挿通孔41a、42aに挿通させた上、野地板12にねじ込ませる。
これにより、固定金具3は、屋根板11上に固定され、設置物2を固定金具3上に取り付けることで、設置物2が金属屋根1に設置される。
以上の本実施形態に係る設置物の取付構造、及び取付方法によれば、締結ネジ51、52による締結に抗して、スペーサ41、42が固定金具3と野地板12の間の距離を保持し、その結果、屋根板11と野地板12の間の距離が保持される。そのため、断熱材13が押し潰されず、当該部分において屋根板11に凹みなどの変形が発生することがない。また、これにより、屋根板11に雨水が溜まるなどして屋根板11が腐食するのを防ぐことができるし、設置物2の固定を安定させることができる。さらに、スペーサ41、42と断熱材13の間、及びスペーサ41、42の挿通孔41a、42aの内部にはシーリング材が隙間なく充填されるため、雨漏り等を防ぐことができる。
次に、本発明の第二の実施形態に係る設置物の取付構造について、図5を参照して説明する。
本実施形態に係る設置物の取付構造も、横葺きの金属屋根1に適用されるものであるが、固定金具3の下面側には、上述した第一の実施形態のスペーサ41、42とは異なるスペーサ6が設置される。
スペーサ6は、固定金具3の略中央部を下方から支持している。このスペーサ6には、固定金具3を野地板12に締結する締結ネジ51、52が挿通されず、締結ネジ51、52は屋根板11及び断熱材13を貫通して野地板12にねじ込まれている。
本実施形態における屋根板11にも、断熱材13の嵌合孔133aに嵌合するスペーサ6を貫通させる貫通孔113aが形成されるが、貫通孔113aの形状は、スペーサ6の形状に応じてくり抜いた形状からなる。
また、本実施形態における断熱材13にも、スペーサ6が嵌合する嵌合孔133aが形成されるが、嵌合孔133aの形状も、スペーサ6の形状に応じてくり抜いた形状からなる。
本実施形態におけるスペーサ6は、図6に示されるように、直方体の下面側に、屋根板11と野地板12のなす角に応じたテーパー61を形成した形状かなる。このスペーサ6は、上面が固定金具3の下面に当接する面を構成し、下面が野地板12に当接する面を構成する。
上述の第一の実施形態と同様、このスペーサ6と断熱材13の間や、スペーサ6と屋根板11の間にシーリング材が充填されており、雨水等による雨漏りが生じないようになっている。
本実施形態に係る設置物の取付構造を形成する工程では、まず、屋根板11に貫通孔113aを形成すると共に、この貫通孔113から連通させて、断熱材13に嵌合孔133aを形成する。
次に、嵌合孔133aに、シリコン樹脂やブチル樹脂などのシーリング材を予め充填しておき、スペーサ6を屋根板11の貫通孔113aに貫通させ、そのまま嵌合孔133aに嵌合させる。スペーサ6を嵌合孔133aに嵌合させた際、シーリング材は、スペーサ6と断熱材13の間、及びスペーサ6の外周面と屋根板11の貫通孔113aの内周面の間に広がって隙間を埋め、硬化することで雨水等の水分の侵入を妨げる。
そして、固定金具3をスペーサ6及び屋根板11の上面に載置した上、締結ネジ51、52を固定金具3のネジ孔311a、312aに上面側から下面側に挿通させると共に、屋根板11及び断熱材13を貫通させて、野地板12にねじ込ませる。
これにより、固定金具3は、屋根板11及び野地板12に締結され、設置物2を固定金具3上に取り付けることで、設置物2が金属屋根1に設置される。
以上の本実施形態によってもやはり、締結ネジ51、52による締結に抗して、スペーサ6が固定金具3と野地板12の間の距離を保持し、その結果、屋根板11と野地板12の間の距離を保持される。そのため、断熱材13が押し潰されず、当該部分において屋根板11に凹みなどの変形が発生することがない。また、これにより、屋根板11に雨水が溜まるなどして屋根板11が腐食するのを防ぐことができるし、設置物2の固定を安定させることができる。
なお、以上の実施形態では、屋根板11と野地板12の間に断熱材13が敷設された金属屋根1を前提としたが、これに限らず、屋根板11と野地板12の間に一定の間隔が設けられつつも、断熱材13等の部材を敷設していない金属屋根に対しても、本実施形態に係る設置物の取付構造、及び方法を適用することができる。
即ち、そのような金属屋根であっても、固定金具3の下面側にスペーサ41、42あるいはスペーサ6を取り付けることで、固定金具3と野地板の間の距離が保持され、その結果、屋根板11と野地板12の間の距離が保持される。そして、これにより、屋根板11の変形を防いで、腐食を防止したり、設置物2の固定を安定させたりすることができる。
また、以上の実施形態において、固定金具3の形状は一例に過ぎず、屋根板11上に取り付けられると共に、設置物2を固定して支持する構成を有する部材であれば、他の形状あるいは構造のものであってもよい。
また、以上の実施形態において、スペーサ41、42は、別個に独立した部材としたが、図7に示されるように、一体的に構成されたスペーサ7として構成することもできる。このスペーサ7は、締結ネジ51、52が挿通される挿通孔711a、712a、及び、屋根板11と野地板12のなす角に応じたテーパー72を有し、固定金具3の載置部31の下面側全体を支持する。
また、以上の実施形態においては、スペーサ41、42、6が、固定金具3に当接して、固定金具3を下面側から直接支持する構造としたが、屋根板11を挟んで、固定金具3を下面側からスペーサ41、42、6で間接的に支持する構造とすることもできる。
このような構造においてスペーサ41、42を用いる場合、屋根板11には、スペーサ41、42を貫通させる貫通孔111a、112aは設けず、固定金具3のネジ孔311a、312aに上面側から挿通させた締結ネジ51、52を、屋根板11に貫通させると共に、スペーサ41、42の挿通孔41a、42aに挿通させ、野地板12にねじ込ませる。
また、このような構造においてスペーサ6を用いる場合、屋根板11には、スペーサ6を貫通させる貫通孔113aは設けず、固定金具3の略中央部分の下方において、屋根板11と野地板12によってスペーサ6を挟み込ませる。
このような構造によっても、固定金具3はスペーサ41、42、6により、下面側から屋根板11を挟んで支持され、また、スペーサ41、42、6は、締結ネジ51、52による締結に抗して、屋根板11と野地板12の間の距離を保持する。その結果、屋根板11に、凹みなどの変形が生じるのを防ぐことができる。
なお、上述した本発明に係る実施形態においては、屋根板が金属製となる金属屋根を例にとって説明したが、本発明はこれに限らず、屋根板が野地板から所定の間隔を設けられた屋根であれば適用可能であり、例えば、屋根板が金属製以外の素材により構成された屋根にも適用可能である。
1 金属屋根
11 屋根板
111a 貫通孔
112a 貫通孔
113a 貫通孔
12 野地板
13 断熱材
131a 嵌合孔
132a 嵌合孔
133a 嵌合孔
2 設置物
21 架台
3 固定金具
31 基底部
311a ネジ孔
312a ネジ孔
32 立設部
33 載置部
41 スペーサ
41a 挿通孔
411 テーパー
42 スペーサ
42a 挿通孔
421 テーパー
51 締結ネジ
52 締結ネジ
6 スペーサ
61 テーパー
7 スペーサ
711a 挿通孔
712a 挿通孔
72 テーパー

Claims (10)

  1. 野地板上に所定の間隔を隔てて屋根板が敷設された屋根に対し、設置物を取り付けるための取付構造であって、
    上記屋根板と接して該屋根板上に配置され、上記設置物を上記屋根上に固定する固定金具と、
    上記固定金具と上記野地板の間に設置されるスペーサと
    記固定金具上記野地板にそれぞれ締結する少なくとも2つの締結部材と、を有し、
    上記屋根板には、少なくとも上記締結部材に対応しない位置を含んで一体的にくり抜かれた貫通孔が形成されており
    上記スペーサは、上記貫通孔と対応して上記貫通孔内に配置され、上記固定具と上記野地板とに直接接して挟み込まれることで、上記固定金具を下方から支持しており、
    上記スペーサは、上記締結部材による締め付けに抗して、上記所定の間隔を保持する、
    ことを特徴とする設置物の取付構造。
  2. 上記貫通孔は、少なくとも2つの上記締結部材に対応する位置を含んで形成されており、
    上記スペーサは、上記屋根板がくり抜かれた位置に位置する少なくとも2つの上記締結部材がそれぞれ挿通する挿通孔を有する、
    請求項1記載の設置物の取付構造。
  3. 上記締結部材が挿通される上記スペーサの挿通孔に、シーリング材がシーリングされている、
    請求項記載の設置物の取付構造。
  4. 上記貫通孔は、上記締結部材に対応する位置を含まずに形成されており、
    上記固定金具は、上記締結部材によって上記屋根板を介して上記野地板に締結されている、
    請求項記載の設置物の取付構造。
  5. 上記スペーサの上面と前記貫通孔の外周を形成する位置における上記屋根板の表面とは同一平面上に位置している、
    請求項1乃至4いずれかの項に記載の設置物の取付構造。
  6. 上記屋根板は金属製からなり、上記屋根は金属屋根である、
    請求項1乃至5いずれかの項に記載の設置物の取付構造。
  7. 上記野地板と上記屋根板の間に断熱材をえ、
    上記断熱材には、上記スペーサが嵌合する嵌合孔が形成されている、
    請求項1乃至6いずれかの項に記載の設置物の取付構造。
  8. 上記嵌合孔内において、上記スペーサと上記断熱材の間にシーリング材がシーリングされている、
    請求項記載の設置物の取付構造。
  9. 上記シーリング材は、シリコン樹脂又はブチル樹脂である、
    請求項3又は8記載の設置物の取付構造。
  10. 上記野地板と上記屋根板とは、所定の角度をなしており、
    上記スペーサには、上記所定の角度に応じたテーパーが形成されている、
    請求項1乃至9いずれかの項に記載の設置物の取付構造。
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