JP5714873B2 - 取付部材 - Google Patents

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Description

本発明は、取付部材に関する。
近年、太陽電池パネルや太陽熱温水器などの機器を建物の屋根に搭載し、太陽光を利用して発電するシステムや、太陽熱を利用して水を温めるシステム等が普及している。
このような機器を屋根に取り付ける方法としては、以下の屋根置きタイプのものが知られている。まず屋根を構成する野地板や瓦材に取付穴を形成し、そこに取付部材を取り付ける。そして、取付部材によって架台を屋根に取り付けて固定し、この架台に機器を取り付ける。
この場合、野地板等に形成する取付穴に雨水等が浸入すると、屋根や取付部材の腐食の原因となるため、取付穴に雨水等が浸入しないようにコーキング剤やブチルテープ等による防水処理が施されている。
しかしながら、コーキングはコーキング剤の劣化により長期に亘って防水性を保つのが難しい。また上述の取り付け方法の場合、取付穴への固定ビスの取り付け角度など、施工者のスキルによっては施工不良による漏水のおそれがあることが指摘されている。
下記特許文献1には、太陽光利用機器を設置する屋根設置架台が、機器を固定する支持体と、この支持体を覆うカバー体とからなるものが開示されている。
下記特許文献1に記載のものは、傾斜した屋根の上に設置された金属板における屋根設置架台の配設領域の上流部分に、金属板を折り曲げて鍔部を形成し、その鍔部の下にカバー体の端部を挿入したものが記載されている。これによれば、雨水がカバー体の裏面に入り込まなくなり、その結果、固定用の釘やネジによる穴からの雨水の浸入によって、屋根や固定金具が腐食するのを回避し、接着剤などの複雑な施工を用いなくなり、設置が容易になるとされている。
特開2006−89978号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のものの場合、鍔部を備えた金属板を屋根と固定金具との間に設ける必要があるため、部品点数が増えしまう点が問題となる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、雨水等の浸入を防ぐことができる取付部材を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る取付部材は、 屋根に沿って固定される固定部及びこの固定部の一端側から立設して形成され屋根に搭載される機器を支持する支持部を有した支持部材と、前記固定部を覆う形で配設されるカバー部材とを備えた取付部材であって、前記固定部の他端側には、屋根より離れる方向に延出した引掛部が前記屋根の棟側に設けられるとともに、前記カバー部材には、前記引掛部に引掛けられる被引掛部が前記屋根の棟側に設けられていることを特徴とする。
本発明において、支持部には、前記機器を保持する保持部材がさらに取り付けられるともに、前記カバー部材には、前記支持部と略平行に立設される立上片が設けられており、
前記カバー部材は、前記保持部材と前記支持部との間に前記立上片を介在させた状態で、前記保持部材と前記支持部との間に貫通する固定具により固定されるものとしてもよい。
また本発明において、支持部には、貫通スリットが形成され、たたき出し加工によって形成された切起片を有したものとしてもよい。この場合、前記カバー部材は、前記貫通スリットに挿通させた後、折り曲げて前記切起片に係止され、前記支持部材に取り付けられるものとすることができる。
本発明に係る太陽電池システムは、太陽電池パネルと、屋根に沿って固定される固定部及びこの固定部の一端側から立設して形成され屋根に搭載される前記太陽電池パネルを支持する支持部を有した支持部材と、前記固定部を覆う形で配設されるカバー部材とを備えた太陽電池システムであって、前記固定部の他端側には、屋根より離れる方向に延出した引掛部が前記屋根の棟側に設けられるとともに、前記カバー部材には、前記引掛部に引掛けられる被引掛部が前記屋根の棟側に設けられていることを特徴とする。
本発明に係る取付部材によれば、雨水等の浸入を防ぐことができる。
本発明の第1実施形態に係る取付部材を説明するための屋根構造の模式的断面図である。 同取付部材が用いられる機器の固定構造を説明するための模式的分解斜視図である。 同取付部材の分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る取付部材を説明するための屋根構造の模式的断面図である。 (a)〜(c)は、同取付部材の支持部材を説明するための模式図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 (a)〜(c)は、同取付部材のカバー部材を説明するための模式図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係る取付部材1は、建物の屋根5に沿って固定される固定部20及びこの固定部20の一端側から立設して形成される支持部21を有した支持部材2と、固定部20を覆う形で配設されるカバー部材3とを備えている。
支持部21は、屋根5に搭載される機器10を支持し、具体的に図例の支持部21は屋根5に対して傾斜方向に配設され機器10が取り付けられる架台9を構成する縦ラック90を屋根5に強固に固定し支持している。
固定部20の他端側には、屋根5より離れる方向に延出した引掛部20aが設けられるとともに、カバー部材3には、引掛部20aに引掛けられる被引掛部3aが設けられている。
以下、詳しく説明する。
まずは、図1〜図3を参照しながら、第1実施形態に係る取付部材1について説明する。なお、図2は屋根5の上に搭載された機器10の固定構造を説明するための図であり、ここでは屋根5の図示を省略する。
またここでは屋根5に搭載される機器10の例として、太陽光発電システムを構成する太陽電池モジュールが搭載された例を説明する。また図例の屋根5には、金属瓦が横葺きに施工された例を示しているが、これに限定されず、瓦棒葺き、縦ハゼ葺きとしてもよい。
図1に示す屋根5は、勾配のある屋根5を示しており、垂木6の上に隙間のないように打ち付けられた野地板7と、野地板7の上に上下多段に葺き重ねられた瓦材8とで構成されている。
図中、70は、野地板7の上に積層される下葺き材であり、下葺き材としては、防水性、断熱性等に優れたアスファルトトルーフィング、アスファルトフェルト、合成樹脂シート等を用いることができる。
ここで野地板7は、特に限定されるものではないが、構造用合板の他、耐火性、防音性等を備えた木質系セメント板等を用いることもできる。瓦材8としては、特に限定されるものではないが、ステンレス鋼板、アルミニウム鋼板、ガルバリウム鋼板等を用いることができる。
屋根5の上には、図2に示すように機器10が複数枚設置され、それら機器10は、屋根5の縦方向に配された縦ラック90と、屋根5の横方向に配された横ラック91とで構成された架台9に取り付けられる。
縦ラック90及び横ラック91は、それぞれ長尺の鋼材からなり、その形態は特に限定されるものではないが、図例の縦ラック90は、取付部材1の保持部材4で両側及び底側が保持されるよう中空の鋼管になっている。
横ラック91は、断面逆U字型の鋼材からなり、縦ラック90に対して連結具92(図1参照)によって連結され固定されている。
機器10の一例として図に示した太陽電池パネルは、薄型の板体からなり、その四周はアルミ製等からなる枠材10aで囲われている。そして枠材10aの内側には多数の太陽電池セルが設けられており、太陽光のエネルギーを電力に変換して発電を行う。枠材10aの端部には、鉤状の係止部10aaが形成されており、横ラック91に係止部10aaが係止されて取り付け保持されるよう構成されている。
なお、太陽電池パネルから得られた電力は、専用のユニット(不図示)で家庭用等として使用するために直流から交流に変換される。
機器10を屋根5に取り付け固定する取付部材1についてさらに詳しく説明する。
図3に示すように取付部材1は、屋根5に沿って固定される支持部材2と、支持部材2の固定部20を覆う形で配設されるカバー部材3と、縦ラック90を保持する保持部材4とを備えている。すなわち、取付部材1は、支持部材2、カバー部材3及び保持部材4の3つの部材で構成されており、支持部材2と保持部材4との間にカバー部材3を挟み、固定具13で支持部材2と保持部材4とを連結することにより、1つの部材とされる。取付部材1は、直接屋根5に取り付けられるものとしてもよいが、図例のように取付部材1の取付位置(固定部20の下面23)にコーキング剤やブチルテープ等による防水処理を施してもよい。図中、12は防水処理層を示している。
支持部材2は、金属材や硬質の樹脂材等からなり、屋根5に沿って固定される固定部20と、固定部20の一端側(屋根5への取り付け状態においては屋根5の軒先側)から立設して形成された支持部21とを備えている。支持部21は、固定部20に対して略直角に形成されている。
固定部20の他端側(反軒先側)には、屋根5より離れる方向に延出して形成された引掛部20aが設けられている。この引掛部20aは、図1に示すように屋根5への取り付け状態においては、跳ね上がったように折り曲げられた状態とされている。引掛部20aは、図3に示すように固定部20の一端部に沿って形成されたものとしてもよいし、後記する第2実施形態で示すように略中央の一部分に形成された短片としてもよい(図5(a)参照)。
また固定部20には、屋根5へ取り付け固定する固定具11の挿通孔20bが複数形成されている。
支持部21には、保持部材4と連結するための連結孔21aが形成されている。ここで連結孔21aの形状は特に限定されるものではないが、図例のように屋根5への取り付け状態において横長の略方形状とすれば、保持部材4との連結位置の調整をすることができる。
カバー部材3は、薄状の金属材や樹脂フィルム等からなり、固定部20を覆う形で配設されるカバー部30と、取り付け状態において支持部21と略平行に立設されるように形成された立上片31とを備えている。
カバー部30の形状は、特に限定されるものではないが、図例のものは、平面視して略方形状に形成されている。カバー部30は、屋根5への取り付け状態において、反軒先側(屋根5を伝って流れる雨水の上流側)の3方向の周縁に凹凸が形成されており、軒先側の一端部30dは切りっ放しの開口状態となっている(図3参照)。具体的には、カバー部30は、凸覆い部30aと、凸覆い部30aの外周に設けられる凹溝部30bと、凹溝部30bのさらに外周に設けられる凸条部30cとを備えている。凸覆い部30aから凹溝部30bへと連なる角部が支持部材2の引掛部20aが引掛けられる被引掛部3aとなる。カバー部材3の材質は、上述のように特に限定されるものではないが、引掛部20aに被引掛部3aが引掛けられた際に被引掛部3aが引掛部20aの形状に合わせて食い込むように変形するものが望ましい(図1参照)。
凸覆い部30aは、固定部20の上面22全体を上側から覆うように固定部20の形状、大きさにあわせて形成されている。カバー部材3を固定部20の上に取り付けた状態においては、図1に示すように固定部20の上面22と凸覆い部30aとの間には、固定具11のねじ頭が介在できる空間が設けられている。
凹溝部30bは、凸覆い部30aの外周の3方向を囲むように形成されており、屋根5(図例では下葺き材70)の上面に接して配置される。
凹溝部30bのさらに外周には、凸条部30cが形成され、カバー部30の凸覆い部30aの外周には、凹溝部30b及び凸条部30cが連続して凹凸形成されている。
固定部20の他端側には、屋根5より離れる方向に延出した引掛部20aが設けられるとともに、固定部20を覆うカバー部材3には、引掛部20aに引掛けられる被引掛部3aを設けられている。
これによれば、例えば屋根5を伝って上流側から雨水が流れてきても、固定部20が、カバー部材3に覆われた状態となっているため、カバー部材3によって雨水の浸入を堰き止めることができる。
したがって、凸覆い部30a内はもちろん固定部20の下面23及び防水処理層12(図1参照)に雨水等が浸入することを防ぐことができ、固定具11の取り付け角度が悪くても漏水を防ぐことができる。またこのように防水処理層12が雨水等にさらされることを防止できるので、長期に渡って防水機能を発揮することができる。
さらに図例のように凹溝部30b及び凸条部30cと、連続した凹凸を形成することにより、これらが雨水等の浸入を妨害し、より一層効果的に雨水等の浸入を防止することができる。
保持部材4は、金属材や硬質の樹脂材等からなり、縦ラック90の底側を受ける受部40と、支持部21と略平行に形成された下向起立片41と、縦ラック90の側部を保持する上向保持片42とを備えている。
下向起立片41は、受部40の一端部から略直角に折り曲げ形成されており、支持部材2との連結状態において下向きに突出するように形成されている。下向起立片41の略中央には、支持部材2との連結状態において縦長の略方形の連結孔41aが形成されており、固定具13のボルト13aが挿通される。
上向保持片42は、縦ラック90の両側部を保持できるように受部40の両側部から略直角に折り曲げ形成されている。支持部材2との連結状態において上向きに突出するよう折り曲げ形成されており、図例のものは上向保持片42が向かい合って一対に設けられている。
上向保持片42には、支持部材2との連結状態において縦長の連結孔42aが形成されており、縦ラック90と固定具(不図示)によって連結され、縦ラック90を強固に保持できるように構成されている。
カバー部材3の固定方法は、特に限定されるものではないが、保持部材4と支持部材2との間に立上片31を介在させた状態で、保持部材4と支持部21との間に貫通する固定具13により固定されるものとしてもよい。
具体的には、図1のX部拡大図に示すように支持部21と下向起立片41との間に立上片31を挟む。そして、その状態で、連結孔41aからボルト13aを挿通し、連結孔21aを通じて座金13c,13cを介在させてナット13bを締め付け、カバー部材3を固定する。つまり、カバー部材3の立上片31の端面がボルト13aの側面に当接した状態でボルト13aが連結孔41aと連結孔21aに挿入されてボルト13aの先端側でナット13bを締め付けることでカバー部材3が固定されるのである。
これにより、カバー部材3の立上片31を支持部21と下向起立片41との間に挟まれた状態で固着することができる。このとき、カバー部材3の被引掛部3aが引掛部20aに引掛けられた状態でカバー部材3が固定されるように留意する。
ここで、固定具13は、図例の構成に限定されるものではないが、図中、13aはボルト、13bはナット、13cは座金を示している。図1、図3に示すようにナット13bと支持部21との間に座金13cを介在させることにより、支持部21に対して安定してナット13bの締め付けを行うことができ、ボルト13aとの締結力を強めることができる。
またカバー部材3の反軒先側の端部30eは、特に固定具等で固定せずとも雨水等の浸入を防止することができるが、この端部30eを瓦材8の下にもぐりこませるようにして設置してもよい。
次に、取付部材1の屋根5への取り付け要領の一例を説明する。
まず、屋根5の上における機器10の取り付け位置を決め、下葺き材70の上の所望の位置に支持部材2を配置し、固定部20の挿通孔20bに向けて固定具11を螺入していき、固定部20を屋根5に固着する。
ここで、固定具11による螺入位置は、特に限定されるものではないが、図例のように垂木6に固定具11の打ち込みができれば、強固に取り付けることができる。また屋根5への固着性を高めるため、固定部20の下面に接着剤を塗布しておいてもよい。
カバー部材3の被引掛部3aを引掛部20aに引掛け、固定部20の上にカバー部材3を被せ、支持部21と下向起立片41との間に立上片31を挟む。そしてこの状態で、連結孔41aからボルト13aを挿通し、連結孔21aに貫通させてナット13bを締め付けていき、保持部材4を連結する。
以上によれば、カバー部材3の取り付けるために別途固定具を必要とせず、簡易な要領で取付部材1を強固に屋根5に取り付けることができる。
なお、取付部材1の屋根5への取り付け要領は上述に限定されるものではない。またここでは、下葺き材70に固定具11を打ち込む例を説明したが、これに限定されず、肉薄の瓦材8であれば、瓦材8に取付穴を形成するものとしてもよい。
次に、図4〜図6を参照しながら、第2実施形態に係る取付部材1について説明する。なお、第1実施形態と共通する点は共通の符号を付し、共通点の説明を省略する。
この実施形態は、上述の実施形態とはカバー部材3の固定方法が主に異なる。
また図例の取付部材1は、縦ラック90の形状が断面I型の鋼材からなるため、保持部材4を備えておらず、支持部材2の保持部24と連結されて縦ラック90が屋根5の上で支持される。
なお、縦ラック90と取付部材1の連結構造は異なっても、縦ラック90及び横ラック91で構成された架台9を介して屋根5に搭載される機器10を取り付ける部材である点は上述の実施形態と同様である。
図4に示すように取付部材1は、屋根5に沿って固定される支持部材2と、支持部材2の固定部20を覆う形で配設されるカバー部材3とを備えている。すなわち、取付部材1は、支持部材2及びカバー部材3の2つの部材で構成されており、カバー部材3が支持部21に形成された切起片26に係止され、1つの部材とされる。
支持部材2は、金属材からなり、屋根5に沿って固定される固定部20と、固定部20の一端側(軒先側)から立設して形成された支持部21と、縦ラック90と連結される連結部24とを備えている。支持部21は、固定部20に対して略直角に折り曲げ形成されている。
固定部20の他端側(反軒先側)には、屋根5より離れる方向に延出して形成された引掛部20aが設けられている。この引掛部20aは、図1に示すように屋根5への取り付け状態においては、跳ね上がったように折り曲げられた状態とされている。引掛部20aは、図5(a)に示すように固定部20の一端部の略中央に形成された短片としてもよいし、第1実施形態で示したように固定部20の一端部に沿って形成されたものとしてもよい。
また横長の固定部20には、屋根5へ取り付け固定する固定具11の挿通孔20bが長手方向に沿って複数形成されている。
支持部21は、正面視において図5(b)に示すように略台形状に形成され、下底側には、2つの横長略方形の切起片26がたたき出し加工により形成されている。またこの切起片26の上辺は貫通スリット25になっており、細長の開口が形成される。ここからカバー部材3の取付片32が挿通され、切起片26に取付片32が係止され、カバー部材3が支持部材2に取り付けられる(図4・Y部拡大図参照)。
なお、支持部21、貫通スリット25及び切起片26の形状、構成は図例に限定されるものではなく、カバー部材3を支持部21に形成された貫通スリット25に挿通して係止できる構成であればよい。
保持部24は、支持部21に連設され、固定部20と略平行且つ支持部21に対しては略直角に折り曲げ形成されている。保持部24には、縦ラック90の下端部90aと連結するための連結孔24aが形成されている。ここで連結孔24aの形状は特に限定されるものではないが、図5(a)に示すように大きく開口した形状とすれば、縦ラック90との連結位置の調整をすることができる。
保持部24と縦ラック90の下端部90aとは連結具14で連結され、図中、14aはボルト、14bはナット、14cは座金を示しており、図ではダブルナット14b,14bで強固な連結を実現した例を示している。
なお、保持部24と縦ラック90の連結構造は図例に限定されるものではない。
カバー部材3は、薄状の金属材等からなり、固定部20を覆う形で配設されるカバー部30と、立上片31と、貫通スリット25に挿通して切起片26に係止される取付片32とを備えている。
カバー部30の形状は、特に限定されるものではないが、図例のものは、平面視して略扇状に形成されている。カバー部30は、屋根5への取り付け状態において、反軒先側の周縁に凸覆い部30aと、凸覆い部30aの外周に設けられる凹溝部30bと、凹溝部30bのさらに外周に設けられる凸条部30cとが形成されている。凸覆い部30aから凹溝部30bへと連なる角部が支持部材2の引掛部20aが引掛けられる被引掛部3aとなる。
カバー部30の軒先側の一端部30dからは軒先方向に取付片32が突出して形成されている。取付片32は、貫通スリット25に応じて2つ形成されており、その形状、大きさは、貫通スリット25に応じて形成される。すなわち、取付片32は、貫通スリット25に挿通できる大きさ、形状に形成され、貫通スリット25に挿通した後に、折り曲げて切起片26の上端部26aに係止できるよう構成される。したがって、図6(a)に示すように取付片32を折り曲げやすいように取付片32の両側部の略中央位置には切欠部32aを形成したものとしてもよい。またこのように切欠部32aを備えたものとすれば、取付片32の折り曲げ位置の目印になる。
カバー部材3の材質は、上述のように特に限定されるものではない。第1実施形態と同様に引掛部20aに被引掛部3aが引掛けられた際に被引掛部3aが引掛部20aの形状に合わせて食い込むように変形するものが望ましい(図4参照)。
本実施形態においても、例えば屋根5を伝って上流側から雨水が流れてきても、固定部20が、カバー部材3に覆われた状態となっているため、カバー部材3によって雨水の浸入を堰き止めることができる。
したがって、凸覆い部30a内はもちろん固定部20の下面23及び防水処理層12(図4参照)に雨水等が浸入することを防ぐことができ、固定具11の取り付け角度が悪くても漏水を防ぐことができる。またこのように防水処理層12が雨水等にさらされることを防止できるので、長期に渡って防水機能を発揮することができる。
さらに図例のように凹溝部30b及び凸条部30cと、連続した凹凸を形成することにより、これらが雨水等の浸入を妨害し、より一層効果的に雨水等の浸入を防止することができる。
次に、取付部材1の屋根5への取り付け要領の一例を説明する。
まず、屋根5の上における機器10の取り付け位置を決め、下葺き材70の上の所望の位置に支持部材2を配置し、固定部20の挿通孔20bに向けて固定具11を螺入していき、固定部20を屋根5に固着する。
カバー部材3の被引掛部3aを引掛部20aに引掛け、取付片32を貫通スリット25に挿通し、固定部20の上にカバー部材3を被せる。貫通スリット25に挿通した取付片32は、挿通した後、切欠部32aのある位置から下向きに折り曲げ、切起片26に係止する。
以上によれば、カバー部材3の取り付けるために別途固定具を必要とせず、簡易な要領で取付部材1を強固に屋根5に取り付けることができる。
なお、取付部材1及びこれを構成する各部材の形状、構成、連結構造等、また屋根5を構成する各部材の形状、構成、連結構造等は図例に限定されるものではない。機器10も図例の太陽電池パネルに限定されるものではない。
1 取付部材
13 固定具
2 支持部材
20 固定部
20a 引掛部
21 支持部
25 貫通スリット
26 切起片
3 カバー部材
3a 被引掛部
31 立上片
4 保持部材
5 屋根

Claims (4)

  1. 屋根に沿って固定される固定部及びこの固定部の一端側から立設して形成され屋根に搭載される機器を支持する支持部を有した支持部材と、前記固定部を覆う形で配設されるカバー部材とを備えた取付部材であって、
    前記固定部の他端側には、屋根より離れる方向に延出した引掛部が前記屋根の棟側に設けられるとともに、前記カバー部材には、前記引掛部に引掛けられる被引掛部が前記屋根の棟側に設けられていることを特徴とする取付部材。
  2. 請求項1において、
    前記支持部には、前記機器を保持する保持部材がさらに取り付けられるともに、
    前記カバー部材には、前記支持部と略平行に立設される立上片が設けられており、
    前記カバー部材は、前記保持部材と前記支持部との間に前記立上片を介在させた状態で、前記保持部材と前記支持部との間に貫通する固定具により固定されることを特徴とする取付部材。
  3. 請求項1において、
    前記支持部には、貫通スリットが形成され、たたき出し加工によって形成された切起片を有し、
    前記カバー部材は、前記貫通スリットに挿通させた後、折り曲げて前記切起片に係止され、前記支持部材に取り付けられることを特徴とする取付部材。
  4. 太陽電池パネルと、屋根に沿って固定される固定部及びこの固定部の一端側から立設して形成され屋根に搭載される前記太陽電池パネルを支持する支持部を有した支持部材と、前記固定部を覆う形で配設されるカバー部材とを備えた太陽電池システムであって、
    前記固定部の他端側には、屋根より離れる方向に延出した引掛部が前記屋根の棟側に設けられるとともに、前記カバー部材には、前記引掛部に引掛けられる被引掛部が前記屋根の棟側に設けられていることを特徴とする太陽電池システム。
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