JP6334949B2 - 瓦屋根上設置物品用の瓦型支持固定金具 - Google Patents
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Description
下記特許文献1に記載の「太陽光利用装置の固定構造」は、太陽光利用装置を建造物の瓦屋根上に設置するための固定構造に関し、雨水の浸入を防止でき、かつ低コストで作業性に優れた支持構造を提供すること課題とする。
本願発明においても、同様の構成を採用しつつ、その瓦屋根上設置物品を支持し固定する架台等の支持固定部材を支持し固定する支持固定金具の改良を図り、とりわけ、この支持固定金具によって支持される架台等の支持固定部材の方向性(流れ方向(縦方向)又はこれと直交する方向(横方向))の微調整が可能なものを提案することをその第一の課題としている。
即ち、載置部に取付固定される屋根上設置物品用の支持部材、例えばレール状のものを屋根の流れ方向(縦方向)或いはそれと直交する方向(横方向)の何れの方向にもきちんと整列させるべく、微調整を行いつつ整列させることができることとなるのである。
即ち、略中央部の螺子孔が上方に突出しているために、その周囲の螺子頭部が支持部に載置され支持される支持固定部材の底面と接触することが防止されるのである。
この第8の発明は、本願発明の多様化を図るものであり、これにより予めその上に載置され固定される支持固定部材と連結固定させておくこともできるし、載置部の外径を大きくすることにより雨水等の防水効果を発揮させることもできるのである。
発明品のバリエーションを図るために、権利請求をしたものである。
施工の容易化を図る趣旨である。
図1は、本発明の瓦型支持固定金具に係る実施形態を図示しており、その(A)が平瓦型の支持固定金具の分解斜視図、その(B)が和瓦型支持固定金具の本体部を示す斜視図である。
支持部15は、下方の円筒部16と、その上端面の載置部17とから成る。
載置部17の外径は、下方の円筒部16よりも大きく形成され、その上端外周部には鍔部17fが形成されている。
これにより、支持部15の円筒部16が本体部11の貫通孔12の内部に挿入され、後に説明するが、屋根下地材に複数の螺子18によって支持部15の載置部17に設けられた複数の螺子挿通穴19を介して屋根下地材に螺着固定される。
上方に膨出した螺子孔20が設けられた部分の外周部に複数の、この実施形態では4つの螺子挿通穴19が周方向に同一間隔で設けられている。
この本体部11は、アルミダイカストや鋳物等の金属製であってもよいが、通常の瓦と同じ陶器製のものであってもよい。
この本体部21の略中央部分にも貫通孔12が設けられ、この貫通孔12の周縁部も上方に起立する起立縁部12kが設けられている。
この貫通孔12に図1(A)に図示した同様の構成からなる支持部15の円筒部16が挿入される。
これは前記図1(A)に図示した平瓦型の本体部11も全く同じである。
この支持固定部材によって、ソーラーパネル等の屋根上設置物品が設置されるのである。
平瓦形態の本体部11は、屋根の流れ方向Yに沿って順次配列され、同様に屋根の流れ方向Yと直交する横方向にも配列される。
当該本体部11の略中央部の貫通孔12に支持部15の円筒部16を挿入する。
屋根下地材Sの上面には木製の補強板材23を固定しておき、この補強板材23を介して支持部15が固定される。
この際に、支持部15の載置部17の外周の鍔部17fの下面が本体部11の貫通孔12の周縁の起立縁部12kの上端部と当接し密着するのである。
このレール形状の支持固定部材Rを利用して、横桟或いは縦桟を設置し、ソーラーパネル等の各種の屋根上設置物品を設置することができることとなるのである。
これにより、支持固定部材Rは、平面視360度何れの方向にも設定することができることとなる。
同様に、本発明においては、平面視360度何れの角度にも設定可能なため、その横方向に一列に整列させる際にも、その微調整が極めて容易となるという大きな効果を発揮することとなるのである。
支持部15は、載置部17の上面から複数の螺子18によって屋根下地材に螺着固定される。
このような構成を採用することによって、支持部15は、螺子18による固定前に、その周方向に適宜回動させて、その固定方向を微調整することができるのである。
支持部15は、載置部17の上面から複数の螺子18によって屋根下地材に螺着固定される。
このような構成を採用することによって、支持部15は、螺子18による固定前に、その周方向に適宜回動させて、その固定方向を微調整することができるのである。
次の図5において説明する実施形態においては、上記のような周方向の設定の外に、屋根の流れ方向及びそれと直交する方向での微調整も可能となるものである。
この実施形態に係る本体部21は、図1(B)に図示した本体部とほぼ同様の和瓦形態を有している。
但し、その本体部21の略中央に設けた貫通孔12の内径は、支持部25の円筒部26の外径よりも大きく形成している。
即ち、その載置部27の外周部が外側に延長する鍔部28が形成されており、その外周から更に下方に折曲延長する被覆部29が形成されている。
この鍔部28及び被覆部29が本体部21の貫通孔12の内周縁から上方に起立する起立縁部12kを囲繞し、被覆する形態を呈している。
尚、この図面には、図示していないが、載置部27の鍔部28の内面に防水部材又は止水部材を内装することによって、更に防水効果・止水効果を向上させることができる。
この防水部材としては、EPDMやブチルシールを使用することができる。
つまり、種類の異なる防水部材又は止水部材を用意しておき、必要に応じて、それらの内からベストの防水部材を選択して張り付けることが可能となるのである。
この実施形態に係る支持部35は、その上に載置され固定される支持固定部材Rと一体的に形成されたものである。
或いは、下方の円筒部と上端の載置部とを別体にして形成することもできるのである。この場合には、この別体に形成された載置部とその上に固定される支持固定部材Rとを一体的に形成することもできるのである。
この実施形態では、載置部27の上面直径方向に支持固定部材Rが一体的に形成されている。
この支持固定部材Rにソーラーパネル等の屋根上設置物品の枠体を固定することができることとなる。
これらの鍔部28及び被覆部29が、瓦屋根形態の本体部の貫通孔の内周縁から起立する起立縁部を囲繞し、被覆することができる。防水及び止水のためである。
尚、上記した通り、この支持固定部材Rは、載置部27に一体形成せずとも実施可能であり、同様に、載置部を円筒部と別体に形成することも可能であり、更に、別体に形成された載置部と支持固定部材とを一体的に形成して実施することも可能なのである。
本体部は、和瓦や平瓦等の各種の屋根瓦形態として実施することができ、その略中央部に貫通孔を設けたものであればよい。
この貫通孔内で、支持部の円筒部の固定位置の調整(縦方向及び横方向の位置調整)を行うことができるからである。
支持部の載置部上で支持固定部材を固定する固定位置は、1箇所ばかりでなく、2箇所或いは4箇所の複数箇所での固定でもよい。
防水効果を向上させるためである。
支持部の載置部に設けた螺子挿通穴の個数も自由に設定でき、この螺子挿通穴をガイドする穴部及び溝部を円筒部の内周面に形成することも極めて好ましい。
これらの突起部が屋根下地材又は補強板材に喰い込むことにより、支持部の位置決めが容易に行われ、仮止め効果を発揮することができ、施工に際し極めて便利なものとなるのである。
突起部の先端は、尖っているものがよりベストであるが、単なる突起状のものであってもその効果は発揮される。その設ける数も自由に設計することができる。
11、21 本体部
12 貫通孔
12k 起立縁部
15、25、35 支持部
16、26 円筒部
17、27 載置部
18、22 螺子
19 螺子挿通穴
20 螺子孔
23 補強板材
28 鍔部
29 被覆部
R 支持固定部材
S 屋根下地材
Y 流れ方向(屋根の)
Claims (9)
- 瓦屋根上設置物品を支持する架台等の支持固定部材を支持し固定できる支持固定金具であって、
略中央部に略円形形状の貫通孔を有し、瓦形状を有する本体部と、前記本体部の貫通孔を貫通できる円筒部と当該円筒部の上端部を閉塞する載置部を備える支持部とから成り、
前記本体部の貫通孔の内径を支持部の円筒部の外径よりも大きく形成し、
前記本体部は、前後左右に隣接する和瓦又は平瓦と共に配列され、支持部はその下端部で屋根下地材上に螺子等の固定手段によって載置部上面から螺着固定され、
前記載置部上に屋根上設置物品を支持し固定する支持固定部材を屋根の流れ方向又はこれと略直交する方向を含む何れの方向にも支持固定することができ、
前記支持部の載置部の略中央部に螺子孔を設け、この螺子孔の周囲を上方に突出させ、この螺子孔を含む突出部の周りに当該支持部を屋根下地材に螺着固定するための螺子挿通穴を複数設け、これにより支持部を屋根下地材に螺着固定する螺子頭部が、支持部によって支持される屋根上設置物品を支持する支持固定部材の底面と干渉しないように形成したことを特徴とする瓦屋根上設置物品用の瓦型支持固定金具。 - 前記支持部の載置部に設けた複数の螺子挿通穴から挿通される螺子軸部をガイドする案内穴又は案内溝が支持部の円筒部の内周面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の瓦屋根上設置物品用の瓦型支持固定金具。
- 前記支持部を屋根下地材に固定する際に、当該屋根下地材の上面に補強板材を介在させて固定することを特徴とする請求項1又は2に記載の瓦屋根上設置物品用の瓦型支持固定金具。
- 前記支持部の上端の載置部の外周縁を外方に延長して鍔部を形成し、この鍔部から下方に延長する被覆部を設け、
前記本体部の貫通孔の内周縁部には上方に起立する起立縁部を設け、
これにより、前記載置部の鍔部と被覆部が本体部の貫通孔の起立縁部を被覆できることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の瓦屋根上設置物品用の瓦型支持固定金具。 - 前記載置部の鍔部の内面に防水部材を設け、この防水部材が本体部の貫通孔の起立縁部の上端部に当接できることを特徴とする請求項4に記載の瓦屋根上設置物品用の瓦型支持固定金具。
- 前記防水部材を別体のものとし、張り付け自在と成したことを特徴とする請求項5に記載の瓦屋根上設置物品用の瓦型支持固定金具。
- 前記支持部の載置部と円筒部とが別体に形成され、前記載置部が円筒部の上方端開口部を封止できる蓋部として機能することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の瓦屋根上設置物品用の瓦型支持固定金具。
- 前記支持部の載置部と円筒部が別体に形成され、前記載置部とその上に載置される瓦屋根上設置物品を支持する支持部材とが一体的に形成され、
当該支持部材は略C型チャンネル材形態を有する適宜長さのレール形状を有することを特徴とする請求項7に記載の瓦屋根上設置物品用の瓦型支持固定金具。 - 前記支持部の円筒部の下端部に複数の突起を設け、これらの突起が屋根下地材又は補強板材に突き刺さることにより仮止め機能を発揮することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の瓦屋根上設置物品用の瓦型支持固定金具。
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