JP5955928B2 - 設置物固定具 - Google Patents
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Description
また、下地側支持部材を取付下地に固定した後に、設置物に対して連結用ボルトで連結する場合に、設置物のボルト挿通孔と設置物支持部材に設けたボルト挿通部との位置合わせが、長孔に形成したボルト挿通部を長孔方向変更機構により長孔の方向を自在に変更することで、簡単に可能になる。
従って、設置物の固定が簡単に行えるようになり、作業性を向上させることができるようになった。
以下に本発明の実施の形態を、図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の設置物固定具の一実施形態品(以後、単に固定台1という)を使用して、屋上のコンクリート床やベランダ等の建築物(取付下地2の一例)の上に、アンテナの支柱等の設置物3を固定してある状況を示している。
当該実施形態においては、コンクリート床2の全域に防水シート6が敷設してある状態で、その上に、金属製の当該固定台1を設置して、設置物3を固定台1に固定してある例を示している。従って、固定台1を設置した後、その周囲に、図6に示すように、防水シート6と固定台1の外周部にわたる状態に立上り防水層7を設置し、その上端部をバンド29で縛ると共に、シール剤30を塗布して雨水の浸入を防止し、固定台設置部分から下方への漏水防止を図っている。
コンクリート床2における固定台設置箇所には、予め、アンカーボルト8が設置してあり、このアンカーボルト8に固定台1が固定されている。
前記下地側支持部材5の有底筒状の底部には、取付下地2に取り付けたアンカーボルト8を挿通する第1挿通孔11を形成して、取付下地2に対する固定部12を構成してある。
尚、下地側支持部材5の底部には、径方向外方に延設する鍔状設置部14を形成してあり、この鍔状設置部14にもボルト挿通孔15を周方向に複数設けて、取付下地2に固定できるように構成してある。
前記第2周壁部19に設ける第1連結部20は、第1周壁部18に設けた第1連結部20夫々に対応した位置に、複数のボルト挿通孔15を設けてあるだけである。従って、連結ボルト23を第1連結部20のボルト挿通孔15に挿通させて、チャンネル材25のナットNに螺合させることで、下地側支持部材5に蓋部材13を、連結一体化が可能になるように構成してある。
尚、第1連結部20と第2連結部21とは、図2、図6に示すように、連結ボルトとナットNとで共締めして、下地側支持部材5に蓋部材13と設置物支持部材9とが同時に連結固定されるように構成してある
また、前記樋状の係止部材34は、設置物連結部材9Aの天面の裏側に一体に溶接してあることにより、天面におけるボルト挿通部17周辺部の補強の役目を担い、ボルト挿通部17に係止した連結用ボルト16に、引抜力が働いた時に、天面が変形しながらボルト挿通部17の係止孔部17Bの幅が拡大して連結用ボルト17が抜けてしまうのを防止できる。
前記ボルト挿通部17を長孔に形成すると共に、その長孔の長手方向を変更自在にする長孔方向変更機構を、設置物支持部材9に設けるために、図9〜図11に示すように、下地側支持部材5、蓋部材13、設置物支持部材9のすべてを、上下に軸心を沿わせた円筒形状にして、上下軸心周りに回転自在に形成しても良い。つまり、第1周壁部18、第2周壁部19、第3周壁部27、第4周壁部32を円筒形状に形成して、図11(a)、(b)、(c)のように、支持連結部材9Bに対して設置物連結部材9Aを360度相対回転させてボルト挿通部17の長手方向を変更することで、連結用ボルト16の取り付け位置を横方向の2次元方向に変位して自在に調整できるように構成してある。尚、横変位機構の横長孔31は、上下に2段に併設して、上記相対回転させて連結ボルト23を挿通させる際に、使い分けできるように構成してある。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 前記設置物3は、実施形態のように、アンテナの支柱以外に、太陽電池パネルの支持フレームであったり、その他の装置であっても良い。
〈2〉 設置物支持部材9は、設置物連結部材9Aと支持連結部材9Bとに分割構成してある場合以外に、それらが一体形成してあるものであっても良い。
〈3〉 前記設置物支持部材9の天面に設けたボルト挿通部17は、長孔状以外に、スリット状であっても良く、また、連結用ボルト16の取り付け位置の調整が不要であるならば、単にボルト頭が係止する大きさの丸孔形状であっても良い。
〈4〉 第1連結部20と第2連結部21とは、連結用ボルト16とナットNとで共締めして、下地側支持部材5に蓋部材13と設置物支持部材9とが同時に連結固定されるように構成したが、第2周壁部19に対し第1連結部20とは異なる位置に、第2連結部21が位置して、別々の連結用ボルト16とナットNで個別に連結するように形成しても良い。この場合、設置物支持部材9に設ける第2連結部21を、丸孔にすると共に、第2周壁部19に設ける第2連結部21を上下長孔に形成して、上下変更機構を構成するようにすることも考えられる。
〈5〉 前記下地側支持部材5は、第1連結部20を構成するのに、図7に示すように、第1周壁部18の上端縁部に、金属製の帯状の補強帯板35を全周にわたって一体に溶接し、その補強帯板35にナットNを溶接により取り付けて第1連結部20を構成してあっても良い。また、図8(a)、(b)に示すように、ナットNを上方から嵌入することで回り止めして収容するナット収納箱部材36を溶接着けしてあっても良い。この場合、ナット収納箱部材36は、板金製で金属板を折り曲げて形成し、底板部36Aを第1周壁部18より遠ざかるほど低くなるように傾斜させると共に、下部コーナー部に隙間37を形成し(図8(a))、上方のナット出入用開口部より例え雨水が浸入したとしても、その隙間37から外方へ排出されるように構成してある。また、ナット収納箱部材36内にナットNを挿入させると、傾斜した底板部36Aに受けられたナットNは、ボルト挿通孔20Aに近接する(図8(a))ように案内される。しかし、この状態では、ボルト挿通孔20Aの中心軸心と、ナットNの中心軸心は合わず、ボルト挿通孔20Aから連結ボルト23によって、ナットNが第1周壁部18に近接するように押し込まれることによって、挿入する双方の軸心が一致するように(図8(c))設定してある。
〈6〉 前記係止部材34は、図12に示すように、連結用ボルト16の頭の回り止めを行うのに、内側にボルト頭に接当する棒状部材を溶接により一体取付してあっても良い。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
3 設置物
4 開口部
5 下地側支持部材
9 設置物支持部材
9A 設置物連結部材
9B 支持連結部材
12 固定部
13 蓋部材
16 連結用ボルト
17 ボルト挿通部
18 第1周壁部
19 第2周壁部
20 第1連結部
21 第2連結部
28 第3連結部
Claims (3)
- 下地側支持部材に取付下地への固定部を備え、
前記下地側支持部材に対し、連結自在な設置物支持部材を設け、
設置物に対する連結用ボルトの頭部を係入自在なボルト挿通部を前記設置物支持部材に設け、
前記ボルト挿通部を長孔に形成すると共に、その長孔の長手方向を変更自在にする長孔方向変更機構を、前記設置物支持部材に設け、
前記長孔方向変更機構を構成するのに、
前記設置物支持部材を、設置物連結部材と支持連結部材とに分割構成すると共に、前記設置物連結部材と前記支持連結部材との夫々の周壁部を上下に軸心を沿わせた円筒形状にして、互いに嵌合させて上下軸心周りに相対回転自在に形成し、
前記設置物連結部材の周壁部に横長孔を設けると共に、その横長孔に挿通自在な連結ボルトを前記支持連結部材の周壁部に取り付けて、前記設置物連結部材と前記支持連結部材とを互いに連結自在にする連結部を構成し、
前記横長孔に連結ボルトを挿通させた状態で、前記設置物連結部材を前記支持連結部材に対して相対回転させて前記長孔の長手方向を変更自在に形成してある設置物固定具。 - 前記横長孔を上下2段で、且つ、横方向で互いに位置ずれさせて併設し、
上下夫々に設けた前記横長孔に選択的に使い分けて前記連結ボルトを挿通させて、前記設置物連結部材を前記支持連結部材に対して相対回転させて前記長孔の長手方向を変更自在にしてある請求項1に記載の設置物固定具。 - 前記設置物支持部材を前記下地側支持部材に対して上下位置変更自在に連結する上下位置変更機構を設けてある請求項1または2に記載の設置物固定具。
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