JP2021161690A - 樋受け材、及びそれを用いた軒先構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、新築、既設を問わず各種住宅に容易に適用でき、安定に各種の軒樋を取り付けることができる樋受け材及びそれを用いた軒先構造を提供する。【解決手段】本発明の樋受け材1は、建築物の軒先に取り付けられて軒樋2の建築物側の側面23を受支する部材であって、外装下地5Bの軒先又は建築物5Cの軒先に取り付けられる固定部11と、軒樋2の建築物側の側面上端232が取り付けられる取付部13と、軒樋2の建築物側の側面下端231が支持される支持部12と、を備え、折曲加工にて形成されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、新築、既設を問わず各種住宅に容易に適用でき、安定に各種の軒樋を取り付けることができる樋受け材、及びそれを用いた軒先構造に関する。
従来、屋根の軒先に雨水を流す流水路として各種の軒樋を取付けた屋根が知られているが、この軒樋に対し、ゴミ等の侵入防止、積雪時に樋内への堆積防止等のためにカバー材を用いる構造も多く提案されている。
例えば特許文献1には、建築物の外壁に、片持ち状の樋受け金具が取り付けられ、該樋受け金具にて略U字状の断面を有する排水路(雨樋)を保持する構成が記載されている。
実開平4−82230号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の軒先構造では、前述のように片持ち状の金具が建築物の外壁に取り付けられる構造であるから、金具や排水路自体の重量に加え、降雨や降雪の重量が作用するため、金具の外壁への固定部分に荷重が集中するために破損等を生じ易いという問題があった。
そこで、本発明は、新築、既設を問わず各種住宅に容易に適用でき、安定に各種の軒樋を取り付けることができる樋受け材、及びそれを用いた軒先構造を提供することである。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、建築物の軒先に取り付けられて軒樋の建築物側の側面を受支する樋受け材であって、外装下地の軒先又は建築物の軒先に取り付けられる固定部と、軒樋の建築物側の側面上端が取り付けられる取付部と、軒樋の建築物側の側面下端が支持される支持部と、を備え、折曲加工にて形成されていることを特徴とする樋受け材を提案するものである。
さらに、本発明は、前記軒先支持材を用いたことを特徴とする軒先構造をも提案するものであって、軒樋の軒先側の側面上端が、軒樋の上面を覆うカバー材の下端と係合され、該カバー材の上端が外装下地に連絡されていることを特徴とする軒先構造をも提案する。
本発明の樋受け材は、折曲加工にて形成され、外装下地の軒先又は建築物の軒先に取り付けられる固定部と、軒樋の建築物側の側面上端が取り付けられる取付部と、軒樋の建築物側の側面下端が支持される支持部と、を備えているので、新築、既設を問わず各種住宅に容易に適用でき、安定に各種の軒樋を取り付けることができる。
また、この樋受け材は、ロール成形等の折曲加工にて形成されるので、例えば現場にて僅かに変形させて微調整でき、仮に現場への搬送の際に変形等が生じたとしても、外装下地の軒先又は建築物の軒先に取り付けられるように角度を微調整して配設することができる。したがって、既設屋根の傾斜勾配に容易に適応でき、改修工事を簡易に施工することができる。
また、本発明の前記樋受け材を用いた軒先構造は、新設又は既設の一般住宅や集合住宅等の建築物の各種の軒先構造に適用することができ、特に既設の建築物の軒先構造の老朽化に伴い、各種の軒樋を容易に且つ確実に取り付けることができる。
(a)本発明の樋受け材の一実施例(第1実施例)を示す側面図、(b)該樋受け材に受支される軒樋を示す側面図、(c)該樋受け材を用いた軒先構造を示す側面図である。 (a)本発明の樋受け材の他の一実施例(第2実施例)を示す側面図、(b)該樋受け材に受支される軒樋を示す側面図、(c)該樋受け材を用いた軒先構造を示す側面図である。 (a)本発明の樋受け材の他の一実施例(第3実施例)とそれに受支される軒樋を示す側面図、(b)それらを用いた軒先構造を示す側面図である。 (a)本発明の樋受け材の他の一実施例(第4実施例)とそれに受支される軒樋を示す側面図、(b)それらを用いた軒先構造を示す側面図である。 (a)本発明の樋受け材の他の一実施例(第5実施例)とそれに受支される軒樋を示す側面図、(b)用いた軒先唐草を示す側面図、(c)それらを用いた軒先構造を示す側面図である。 (a)本発明の樋受け材の他の一実施例(第6実施例)とそれに受支される軒樋を示す側面図、(b)それらを用いた軒先構造を示す側面図である。 (a)本発明の樋受け材の他の一実施例(第7実施例)とそれに受支される軒樋を示す側面図、(b)それらを用いた軒先構造を示す側面図である。
本発明の樋受け材は、建築物の軒先に取り付けられて軒樋の建築物側の側面を受支する部材であって、外装下地の軒先又は建築物の軒先に取り付けられる固定部と、軒樋の建築物側の側面上端が取り付けられ取付部と、軒樋の建築物側の側面下端が支持される支持部と、を備え、折曲加工にて形成されていることを特徴とする。
なお、当該樋受け材の固定部が取り付けられる「外装下地の軒先や建築物の軒先」とは、前者が屋根材の裏面に位置する下地を指し、後者が外装下地に屋根材が取り付けられている既存屋根等を指し、軒先から見て「面」で構成されるものであればよく、前記下地は水平状であっても傾斜状であってもよい。
また、当該樋受け材が形成される「折曲加工」としては、ロール成形やプレス加工、ベンダー加工等、各種の成形法が知られているが、金属板材を折り曲げ可能なものであればよい。
例えば後述する図示実施例(第1実施例)には、外装下地の軒先にも、建築物の軒先にも固定される態様を示しているが、折曲加工にて適切な形状に容易に加工することができる。また、このように折曲加工にて形成される特性は、現場においても容易に形状の調整を行うことができる(加工性が高い)と共に、押し出し成形材等に比べて軽量な部材となる。
前述のように本発明の樋受け材は、固定部、取付部、支持部を備えるが、それぞれについて以下に簡単に説明する。
前記固定部は、外装下地の軒先又は建築物の軒先に取り付けられる部位であって、上方から或いは側方からビス等の固定具を打ち込んで固定される部位を指す。
前記取付部は、軒樋の建築物側の側面上端が取り付けられる部位であって、後述する図示実施例のように下方が開放する溝状であってもよい。この場合には、軒樋の建築物側の差込状の側面上端(上向き片)が下方から挿入状に差し込まれて安定に取り付けられる。
前記支持部は、軒樋の建築物側の側面下端が支持される部位であって、後述する図示実施例のように側方へ向かう横片状であってもよい。この場合には、軒樋の建築物側の隅部状の側面下端が係合状に安定に支持することができる。
前記本発明の樋受け材に受支される軒樋は、内部に雨水等の排水路が設けられているものであれば、その材質や寸法、特に底面及び両側面の形状等は限定するものではないが、建築物側の側面下端には、前記樋受け材の支持部に支持される被支持部が形成されていることが望ましく、建築物側の側面上端には、前記樋受け材の取付部に安定に取り付けられる被取付部が形成されていることが望ましい。なお、前記被支持部としては、例えば後述する図示実施例のように隅部状又は角状のものを例示することができ、前記被取付部としては、例えば後述する図示実施例のように差込状(上向き片)のものを例示することができるが、それぞれ樋受け材の支持部、取付部に応じて適宜に形成することができる。
さらに、本発明は、前記樋受け材を用いたことを特徴とする軒先構造をも提案するものであって、軒樋の軒先側の側面上端が、軒樋の上面を覆うカバー材の下端と係合され、該カバー材の上端が外装下地に連絡されていることを特徴とする。
このカバー材は、軒樋の開放上面を覆うことで、内部に降雪が堆積したり、落ち葉等が侵入、堆積したり、鳥類等が巣作りすることを防止する作用をも果たし、その表面には雨水を内部へ導く導水口、例えば小径のスリット孔が形成されて雨水のみを軒樋内に導く作用をも果たす部材である。
また、このカバー材の望ましい態様としては、後述する図示実施例のようにその下端が軒樋の軒先端と係合して取り付けられ、且つその上端が外装下地に連絡されて取り付けられる。このカバー材の下端には、後述する図示実施例に示すように下方へ更に内側へ折曲した略コ字状の係合部が設けられることで、その裏面側に位置する軒樋の軒先端を係合させ、建築物側へ引っ張るように保持するため、このカバー材は軒樋の荷重を保持するアームの作用を果たす。
そして、本発明の前記樋受け材を用いた軒先構造は、新設又は既設の一般住宅や集合住宅等の建築物、又はその軒先構造に適用することができ、特に既設の建築物の軒先構造の老朽化に伴い、各種の軒樋を容易に且つ確実に取り付けることができる。
図1(a)に示す本発明の第1実施例の樋受け材1は、外装下地の軒先に取り付けられる固定部11と、軒樋2の建築物側の側面上端232が取り付けられる取付部12と、軒樋2の建築物側の側面下端231が支持される支持部13と、を備え、折曲加工にて形成されている。
この樋受け材1は、ロール成形にて形成され、外装下地5Bに沿わせるように取り付ける傾斜片部16と、鼻隠し壁5Cに沿わせるように取り付ける垂直状の縦片部15とからなり、縦片部15には、取付部13や支持部12が設けられ、固定部11は傾斜片部16に設けられている。
この第1実施例における樋受け材1の固定部11は、外装下地5Bの軒先への二箇所であり、傾斜片部16に設けられ、図1(b)に示すようにビス1bにて固定されているので、安定に取り付けられている。
また、前記外装下地5Bの軒先とは、直接的には傾斜状に配された野地材5Bの軒先端を指すが、該野地材5Bは、その裏面側に位置する躯体5Aの上面に配設されている構成であって、その表面側には断熱バックアップ材6Bを介して横葺き外装材である外装材6Aが敷設されている。なお、樋受け材1は図1(a),(c)には図示されていない短ビス(図1(b)や図2におけるビス1b)で固定され、その後、軒先唐草4がビス4bにて固定されている。
この第1実施例における取付部13は、縦片部15の中程に、側方へ垂れ下がる膨出部14を設けることで、下方が開放する溝状に形成されており、図1(b)に示すように軒樋2の建築物側の側面上端232を下方から差し込むように取り付けることができる。
この第1実施例における支持部12は、縦片部15の下端に側方へ向かう横片状に形成されており、図1(b)に示すように軒樋2の建築物側の側面下端231を係合状に支持することができる。なお、この支持部12は、折返し状に形成することで軒樋2を受ける強度を向上させている。
前記軒樋2は、前記樋受け材1に受支されて内部に雨水等の排水路が設けられる部材であって、内部に導かれた雨水等は排水路から底面部21に連結された縦樋(図1には図示されず)へと流下される。
る。
この軒樋2は、図1(b)に示すように長さ方向に延在して略平坦状の底面部21の側端が立ち上げられ、軒先側(図面では左側)に、三つの傾斜面と二つの略水平面とで構成される側面部22が設けられ、建築物側(図面では右側)には、略垂直状に起立する側面部23が設けられ、これらの底面部21及び側面部22,23にて排水路が形成されている。
前記軒先側の側面部22の上端に位置する傾斜面と略水平面は、カバー材3の係合部32に保持(係合)される軒先端221である。
また、前記側面部23の下端には、隅部状の被保持部231が設けられ、前記樋受け材1の横片状の支持部12に、上方から載置状に配置されて支持される部位である。
さらに、この側面部23の上端には、差込状の被取付部232が、前記樋受け材1の溝状の取付部13に、下方から挿入状に差し込まれて取り付けられる部位である。また、この側面部23は、前記樋受け材1の縦片部15に沿い、ビス2bを打ち込んで取り付けられるが、その先端が鼻隠し壁5Cに至っているので安定に取り付けられる。
図1(c)は、このような樋受け材1及び軒樋2を用いた軒先構造であって、新築の軒先構造にも適用できるし、既設の屋根構造にも新たな軒先構造の構築或いは改修として適用することもでき、軒樋2の軒先端221が、軒樋2の上面を覆うカバー材3の下端32と係合され、該カバー材3の上端33が外装下地5Bに連絡されている。
このカバー材3は、軒樋2の内部に降雪が堆積したり、落ち葉等が侵入、堆積したり、鳥類等が巣作りすることを防止する部材であって、その表面(化粧面31)には雨水を内部へ導く導水口311として複数の小径のスリット孔が形成され、その下端には略コ字状に形成された下端(係合部)32が、前記軒樋2の軒先端221と係合して取り付けられ、その上端付近に固定部33が形成され、該固定部33が、外装下地5Bの軒端に固定された軒先唐草4の延在片41に固定されることで、外装下地5Bに連絡されている。
前記係合部32は、化粧面31の軒先端から斜め上方へ延在し、その先端を下方へ折曲し、更にその下端を内側へ折曲した略コ字状に形成されているが、化粧面31と係合部32との境界には下方へ凹む排水溝312が形成され、所定間隔で導水口が形成されている。
前記固定部33は、化粧面31の建築物側端付近に位置する部位であって、当該第1実施例では、軒先唐草4の延在片41にビス3bにて固定されている。
前記躯体5Aは、屋根勾配を形成するH躯体であって、その上面側には、木毛セメント板等からなる野地材5Bが、更にその上面に外装材6A及び断熱バックアップ材6Bが配設されている。
なお、前記野地材5Bの表面(上面)側には、防水シート6Dが敷設され、軒端上面側には、軒先唐草4がビス4bにて固定されている。
前記外装材6Aは、裏面側に裏貼り材が添着された横葺き屋根材であって、該外装材6Aは、前記野地材5Bの上面に固定された断熱バックアップ材6Bの表面側に、流れ方向に隣り合う外装材6A,6A同士が相互に係合される状態で敷設されている。なお、断熱バックアップ材6Bを固定する固定具6c及び外装材6Aを固定する固定具6eは、それぞれ長ビスであって、それぞれ躯体5Aに達するように打ち込まれている。
また、前記軒先唐草4は、軒先側へ延在して前記カバー材3の上端に設けられた固定部33を沿わせる延在片41と、建築物の外装下地5Bへの取付固定部42と、最軒側の外装材6Aを係合させる係合取付部43及び最軒側の断熱バックアップ材6Bの端部を支持する取付支持部44を備えている。
このように第1実施例の樋受け材1は、既存屋根の軒先や新設屋根の軒先の角度に何等制限を受けることなく容易に取り付けられるものであって、軒樋2を容易に且つ確実に適正位置に取り付けることができる。特にこの第1実施例では、野地材5B等の外装下地の軒先(軒先唐草4)に対して二箇所の固定部11,11にて固定するので、樋受け材1の取付も、軒樋2の取付も、より安定に行うことができる。
また、この樋受け材1は、ロール成形等の折曲加工にて形成されるので、各種の新設又は既設の屋根に対して容易に適用できる。また、折曲加工にて形成されるということは、現場にて僅かに変形させて微調整できることを意味しているので、仮に現場への搬送の際に変形等が生じたとしても、屋根の傾斜勾配に傾斜片部16が、垂直状に縦片部15が延在するように角度を微調整して配設することができる。このように、既設屋根の傾斜勾配に応じて改修にも容易に用いることができ、改修工事を簡易に施工することができる。
また、この第1実施例では、樋受け材1に加え、前述のように前記軒先唐草4や前記カバー材3を用いているので、前記軒樋2を両サイド、即ち建築物側及び軒先端側から、安定に保持することができる。
図2(a)に示す第2実施例の樋受け材1は、部材としては前記第1実施例と全く同様であり、該樋受け材1の固定部11は、外装下地5Bの軒先(軒先唐草4)に二箇所に取り付けられる。なお、縦片部15における同位置に一点鎖線で示すビス2bを打ち込む点でも共通するが、該ビス2bは、軒樋2の建築物側の側面部23を樋受け材1に取り付けるだけである。
この第2実施例における樋受け材1の固定部11,11は、外装下地5Bの軒先への二箇所の固定部11であって、傾斜片部16に設けられ、図2(b)に示すようにビス1b,1bにて固定されているので、安定に取り付けられている。
この第2実施例の樋受け材1を用いた軒先構造は、図2(c)に示すように鼻隠し壁自体が存在しない構造であるが、それ以外の建築物自体の構成も軒樋2やカバー材3等の構成も全く同一であるため、図面に同一符号を付して説明を省略する。
この第2実施例では、前述のように鼻隠し壁自体が存在しないので、前記第1実施例の方が取付安定性には優れているが、樋受け材1の固定部11が外装下地5Bの軒先へ二箇所に設けられてこの樋受け材1自体が軽量であるため、樋受け材1の取付も、軒樋2の取付も、より安定に行うことができる点では前記第1実施例と全く同様である。
図3(a)に示す第3実施例の樋受け材1'は、高さ寸法等が僅かに異なる以外は、前記第1実施例とほぼ同様であり、該樋受け材1'に受支される軒樋2も同様であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
この第3実施例の樋受け材1'を用いた軒先構造は、図3(b)に示すようにカバー材3'が水上側へ大きく(長く)延在する構成であって、その延在端34が、外装材6A',6A'同士の接続部分に差し込むように取り付けられている。なお、このカバー材3'は、前述のように水上側へ長く延在する以外の構成は、前記第1実施例等におけるカバー材3と全く同様であり、導水口311等を省略して示している。
また、この第3実施例では、野地材5Bの表面側に形成した屋根構造が前記第1,第2実施例とは相違する。即ち屋根勾配を形成するH躯体5Aの上面に、木毛セメント板等からなる野地材5Bが配設され、その表面側には防水シート6Dが敷設され、更にその上面には吊子6fを介して外装材6A'が配設され、前記野地材5Bの軒端上面側には、軒先唐草4'がビス4bにて固定されている。
前記外装材6A'は、裏面側に裏貼り材が添着された横葺き屋根材である点では、前記第1実施例における外装材6Aと同様であるが、該外装材6A'は、野地材5Bにビス5gにて取り付けた吊子6fに保持される状態で敷設されている。
また、前記軒先唐草4'は、野地材5Bの表面側から水平状に延在する横片部46と、該横片部46の略中央から下方へ延在する縦片部47とからなり、軒先側へ湾曲する縦片部47と横片部46との間に空間部48が形成されている。
この第3実施例では、カバー材3'を水上側へ大きく延在させることで、例えば別部材(化粧材)を用いなくても最も水下側に配され得る外装材6'の固定部分を隠すと共にその固定具(ビス3b)から浸入する雨水があったとしても、軒樋2内へ導くことができる。また、カバー材3'は、ビス3bの打ち込み固定に加え、その延在端34を、外装材6A',6A'同士の接続部分に差し込むように取り付けているので、吹き上げ等に起因する負圧に強い耐久性を有する。
なお、用いた軒先唐草4'は、前述のような空間部48を有するので、ビス4bから雨水が浸入することがあっても確実に軒樋2内へ導くことができる。
図4(a)に示す第4実施例の樋受け材1"は、高さ寸法等が異なる以外は、前記第1実施例とほぼ同様であり、該樋受け材1"に受支される軒樋2も同様であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
この第4実施例の樋受け材1"を用いた軒先構造は、既設屋根の外装材6"の水下端に対し、樋受け材1"の斜片部16を重合させるように取り付けることで容易に施工することができる。施工された軒先構造は、図4(b)に示すようにカバー材3"が水上側へ更に大きく(更に長く)延在する構成であって、その延在端34が、外装材6A",6A"同士の接続部分に差し込むように取り付けられている構成では、前記第3実施例におけるカバー材3'と同様である。
また、この第4実施例では、野地材5Bの表面側に形成した屋根構造が前記第1,第2,第3実施例とは相違する。即ち屋根勾配を形成するH躯体5Aの上面に、木毛セメント板等からなる野地材5Bが配設され、その表面側には防水シート6Dが敷設され、更に外装材6A"が配設され、前記野地材5Bの軒端上面側には、納め材4Cがカバー材3"と共にビス3bにて固定されている。
前記外装材6A"は、裏面側に裏貼り材が添着された横葺き屋根材である点では、前記第1、第2実施例での外装材6Aや第3実施例での外装材6A'と同様であるが、該外装材6A"は、野地材5Bにビス6hにて直接的に固定される状態で敷設されている。
また、前記納め材4Cは、樋受け材1"などと同様に折曲加工にて形成される部材であって、野地材5Bの表面側から水平状に延在する横片部491と、該横片部491の軒先端を押し返した軒端部492と、該軒端部492から下方へ延在させた延在部493とからなる。
この第4実施例でも、前記第3実施例と同様にカバー材3"を水上側へ大きく延在させることで、例えば別部材(化粧材)を用いなくても最も水下側に配され得る外装材6"の固定部分を隠すと共にその固定具(ビス3b)から浸入する雨水があったとしても、軒樋2内へ導くことができる。また、カバー材3'は、ビス3bの打ち込み固定に加え、その延在端34を、外装材6A',6A'同士の接続部分に差し込むように取り付けているので、吹き上げ等に起因する負圧に強い耐久性を有する。
なお、この第4実施例では、前記第3実施例とは異なり、軒先唐草(納め材4C)を固定するビス4bや樋受け材1"を固定する1bを用いることなく長ビス3b"にてカバー材3"を最表面側にして、樋受け材1"、外装材6A",納め材4Cの順で鼻隠し壁5Cの上端に固定している。
図5(a)に示す第5実施例の樋受け材1Eは、既設の建築物(折板屋根7D)の傾斜勾配が緩勾配であるため、傾斜片部16が略水平状に配設されているが、縦片部15については他の実施例と同様に略鉛直状に配設されている以外は、前記第1実施例とほぼ同様であり、該樋受け材1Eに受支される軒樋2も同様であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
この第5実施例における樋受け材1Eの固定部11,11は、外装下地5Bの軒先への二箇所の固定部11であって、傾斜片部16に設けられ、図5(c)に示すように軒先唐草4"を固定するビス4b,4bにて一連に固定されているので、安定に取り付けられている。
この第5実施例の樋受け材1Eを用いた軒先構造は、図5(c)に示すように流れ方向に樋材7Aが延在する折板屋根7Dの軒先に軒樋2を取り付ける改修構造であって、既設の折板屋根7Dの軒端(水下端)に対し、前記樋受け材1Eや図5(a)に点線で示すカバー材3"及び図5(b)に示す軒先唐草4"を用いて軒樋2を取り付ける。
この第5実施例では、流れ方向に樋材7Aが延在する折板屋根7Dは、流れ方向に連続する樋材7Aが支持部材7Bにて固定(固定具7c)され、隣り合う樋材7A,7A間には断熱材7Eが配設された構造であり、樋材7Aの水下端を下方へ折り下げて雨水等が円滑に軒樋2へ落下するように形成されている。
前記折板屋根7Dは、流れ方向に連続する縦葺き屋根材であって、樋材7Aを固定する支持部材7Bにて係合保持される構造であって、裏面側には下地材5B'や鼻隠し壁5C'等が配されるが、当該樋受け材1Eにはおおよそ関与しないので、説明を省略する。
また、前記軒先唐草4"は、軒先側へ延在して前記カバー材3"の上端に設けられた固定部33を沿わせる延在片41と、野地材5Bへの取付固定部42と、縦葺き屋根材6Dの水下端を係合させる係合取付部43と、下方へ延在する縦片部47とからなり、該縦片部47の下端と前記取付固定部42とを繋ぐ傾斜片部の上方側に空間部48が形成される構成である。
この第5実施例では、流れ方向に樋材7Aが延在する折板屋根7Dの軒先に各種の軒樋2を容易に取り付けることができ、特に樋材7Aにて流下する雨水を軒樋2を用いて容易に流下させることができる。より具体的には、樋材7Aの水下端から、軒先唐草4"の取付固定部42及び空間部48へと雨水を導き、軒樋2内へ落下させる。
なお、折板屋根7D自体を流下する雨水等は、基本的には樋材7Aに導かれるが、仮に折板屋根(縦葺き屋根材)7D自体を流下する雨水があっても、その水下端からカバー材3"へ、更に軒樋2内へと確実に導くことができる。
図6(a)に示す第6実施例の樋受け材1Fは、垂直状の縦片部15の構成については他の実施例の樋受け材と同様であって、縦片部15の上端に軒先側へ延在(下り傾斜状)して直角状(上り傾斜状)に折り曲げられたL字状部17を介して斜片部16が形成されている以外は、該樋受け材1Fに受支される軒樋2も同様であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
この第6実施例における斜片部16には、外装下地5Bへの固定部11(ビス1b)が設けられるが、既設屋根の軒先(水切り等)を被覆する化粧部を兼ねている。
この第6実施例の樋受け材1Fを用いた軒先構造は、前記第4実施例の樋受け材1"を用いた軒先構造とベース構成(既設屋根)は同一であって、この既設屋根に対し、樋受け材1Fの斜片部16を外装材6"の水下端に重合させるように取り付ける点でも同じであるが、その際、L字状部17が納め材4Cや外装材4A"の水下側に位置するように樋受け材1Fを配置させる。
また、この第6実施例でも、前記樋受け材1Fの固定部11を、前記軒樋2の上面を覆うカバー材3"にて被覆するように取り付けられてビス3b'にて固定ている。
図7(a)に示す第7実施例の樋受け材1Gも、垂直状の縦片部15の構成については他の実施例の樋受け材と同様であるが、縦片部15の上端に軒先側へ延在(下り傾斜状)して直角状(上り傾斜状)に折り曲げられたL字状部17'を介して斜片部16が形成されている以外は、該樋受け材1Gに受支される軒樋2も同様であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
なお、この樋受け材1Gと前記第6実施例の樋受け材1Fとの相違は、縦片部15の上端にL字状部17'側へ傾斜する水返し片18の有無である。
この第7実施例における斜片部16には、外装下地5Bへの固定部11(ビス1b)が設けられるが、既設屋根の軒先(水切り等)を被覆する化粧部を兼ねている。
この第7実施例の樋受け材1Gを用いた軒先構造は、前記第4実施例の樋受け材1"を用いた軒先構造とベース構成(既設屋根)は同一であって、この既設屋根に対し、樋受け材1Gの斜片部16を外装材6"の水下端に重合させるように取り付ける点でも同じであるが、その際、L字状部17'が納め材4Cや外装材4A"の水下側に位置するように樋受け材1Gを配置させる。特に図7(b)に点線円で囲ったように納め材4Cの延在部493の水上側に樋受け材1Gの水返し片18が位置するように配設されることが望ましい。
また、この第7実施例でも、前記樋受け材1Gの固定部11を、前記軒樋2の上面を覆うカバー材3"にて被覆するように取り付けられてビス3b'にて固定ている。
1,1',1",1E,1F,1G 樋受け材
11 固定部
12 支持部
13 取付部
15 縦片部
16 斜片部
2 軒樋
21 底面部
22 (軒先側の)側面部
221 軒先端
23 (建築物側の)側面部
231 被支持部
232 側面上端(被取付部)
3 カバー部材
31 化粧面
311 導水口
312 排水溝
32 係合部
33 固定部
4,4',4" 軒先唐草
4C 納め材
5A 躯体(H躯体)
5B 外装下地(野地材)
5C 鼻隠し壁
6A,6A',6A",7A 外装材
6B 断熱バックアップ材

Claims (2)

  1. 建築物の軒先に取り付けられて軒樋の建築物側の側面を受支する樋受け材であって、
    外装下地の軒先又は建築物の軒先に取り付けられる固定部と、
    軒樋の建築物側の側面上端が取り付けられる取付部と、
    軒樋の建築物側の側面下端が支持される支持部と、
    を備え、折曲加工にて形成されていることを特徴とする樋受け材。
  2. 請求項1に記載の樋受け材を用いた軒先構造であって、
    軒樋の軒先側の側面上端が、軒樋の上面を覆うカバー材の下端と係合され、該カバー材の上端が外装下地に連絡されていることを特徴とする軒先構造。
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