JP5977396B2 - 屋根用板金役物 - Google Patents
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Description
特許文献1は、建造物の片流れ屋根の頂付近から屋根の傾斜面に沿って軒方向側に延びる通気経路と排出口とを有する換気棟を、取付台と頂部支持台とにより片流れ屋根に取り付けるものである。
特許文献2は、換気効率と防水性を向上させることができる片流れ屋根の換気構造であり、片流れ屋根の屋根頂部に対応した断面山型を成し、屋根頂部に形成された連通孔を覆うよう設けられ、屋内と屋外とを通気可能とする換気装置において、屋根面側に配される傾斜部と壁面側に配される垂下部により断面山型を成し、傾斜部と垂下部の両方に屋内と屋外とを通気可能とする通気路を備えるものである。
また、垂下板材は、意匠的に短いことが好まれ、短い垂下板材では調整笠木を用いる必要がある。
また本発明は、防水性能の高い止水箱を実現することで、屋根頂部の異なる勾配に対応できる屋根用板金役物を提供することを目的とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の屋根用板金役物において、前記天面板材の下面に取り付ける止水箱を備え、前記天面板材には、切り起こしにより形成された天面板用開口部を有し、前記止水箱を、少なくとも前記天面板用開口部の下方に配置される底面板材と、前記底面板材の一端に立設される前面板材と、前記底面板材の他端に立設される後面板材と、前記前面板材の端部と前記後面板材の端部とを連接する側面板材とで構成し、前記後面板材は、前記前面板材と対向する立ち上げ板と、前記立ち上げ板の端部から延出し、前記前面板材の方向に折り曲げて前記天面板材と当接する当接板と、前記当接板の端部から延出し、前記底面板材の方向に折り曲げて前記立ち上げ板と対向する邪魔板とで構成し、前記前面板材には、前記天面板用開口部から進入して前記底面板材に溜まった雨水を流出させる通水孔を形成し、前記立ち上げ板には、止水箱用開口部を形成し、前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部とで、前記建造物の屋内と屋外との通気を行い、前記邪魔板が、前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部との間に位置することを特徴とする。
請求項3記載の本発明の屋根用板金役物は、建造物の屋根面に配置される天面板材を有し、前記建造物の片流れ屋根頂部または下屋根頂部に設置する屋根用板金役物であって、前記天面板材の下面に取り付ける止水箱を備え、前記天面板材には、切り起こしにより形成された天面板用開口部を有し、前記止水箱を、少なくとも前記天面板用開口部の下方に配置される底面板材と、前記底面板材の一端に立設される前面板材と、前記底面板材の他端に立設される後面板材と、前記前面板材の端部と前記後面板材の端部とを連接する側面板材とで構成し、前記後面板材は、前記前面板材と対向する立ち上げ板と、前記立ち上げ板の端部から前記前面板材の方向に折り曲げられて前記天面板材と当接する当接板と、前記当接板の端部から前記底面板材の方向に折り曲げられて前記立ち上げ板と対向する邪魔板とで構成し、前記前面板材には、前記天面板用開口部から進入して前記底面板材に溜まった雨水を流出させる通水孔を形成し、前記立ち上げ板には、止水箱用開口部を形成し、前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部とで、前記建造物の屋内と屋外との通気を行い、前記邪魔板が、前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部との間に位置し、前記建造物に設置した状態で、前記止水箱の少なくとも一部が野地板の開口端部よりも棟側に位置し、前記野地板の前記開口端部に取り付ける捨水切を備え、前記捨水切を、前記野地板と屋根材との間に配置される捨水切取付板と、前記捨水切取付板の端部から立ち上げた捨水切立ち上げ板とで構成し、前記捨水切を前記野地板に設置した状態で、前記捨水切立ち上げ板の棟側の端部の高さが前記屋根面高さ以下であり、前記捨水切立ち上げ板の棟側の前記端部が前記止水箱の下方に位置することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項2又は請求項3に記載の屋根用板金役物において、前記天面板材と前記底面板材との寸法を一定に維持する支持材を設け、前記支持材が、前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部との間に位置することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項2から請求項4のいずれかに記載の屋根用板金役物において、前記立ち上げ板に最も近い前記天面板用開口部の端部から、前記止水箱用開口部までの距離を30mm〜90mmとしたことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項2に記載の屋根用板金役物において、野地板の開口端部に取り付ける捨水切を備え、前記捨水切を、前記野地板と屋根材との間に配置される捨水切取付板と、前記捨水切取付板の端部から立ち上げた捨水切立ち上げ板とで構成し、前記捨水切を前記野地板に設置した状態で、前記捨水切立ち上げ板の高さが前記屋根面高さ以下であることを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項2に記載の屋根用板金役物において、前記建造物に設置した状態で、前記止水箱の少なくとも一部が野地板の開口端部よりも棟側に位置することを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の屋根用板金役物において、前記垂下板材には、前記垂下板材の下端を前記建造物の前記壁面側に折り返した折り返し部を形成し、前記破風板のみこみ部は、前記破風下地固定板材と、前記連接板材と、前記連接板材を介して前記破風下地固定板材と平行に配置される垂下固定板材とからなる破風板のみ込み板材によって形成し、前記破風板のみ込み板材は、前記垂下固定板材を前記折り返し部に差し込むことによって前記垂下板材と脱着自在に係止されることを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項8に記載の屋根用板金役物において、前記破風板のみ込み板材は、前記垂下固定板材の上下方向の長さを、前記垂下板材の上下方向の長さよりも1mm〜5mm短くしたことを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項8又は請求項9に記載の屋根用板金役物において、前記破風板のみ込み板材は、前記垂下固定板材の左右方向の長さを、前記垂下板材の左右方向の長さよりも短くしたことを特徴とする。
また、本発明の屋根用板金役物によれば、天面板用開口部と止水箱用開口部との間に位置する邪魔板によって、止水箱の防水性能を高めることができる。
図1は本実施例による屋根用板金役物の分解斜視図である。
本実施例による屋根用板金役物は、建造物の屋根面に配置される天面板材11と、建造物の壁面に配置される垂下板材12と、垂下板材12と平行に配置されて破風下地に固定される破風下地固定板材13と、垂下板材12と破風下地固定板材13とを連接する連接板材14と、天面板材11の下面に取り付ける止水箱20と、野地板の開口端部に取り付ける捨水切30とを備えている。
天面板材11には、切り起こしにより天面板用開口部15を形成している。
また、天面板材11の一端には、天面板材用前面板材16と、この天面板材用前面板材16の端部から延出して折り曲げられた屋根面当接板材17を形成している。
垂下板材12は、天面板材11の他端に連接し、天面板材用前面板材16と対向している。少なくとも、天面板材11、垂下板材12、天面板材用前面板材16、及び屋根面当接板材17は、一枚の板材を折り曲げて形成されている。本実施形態においては、天面板材11、垂下板材12、破風下地固定板材13、連接板材14、天面板材用前面板材16、及び屋根面当接板材17は、一枚の板材を折り曲げて形成されている。
天面板用開口部15は、下向きランスによる切り起こしが好ましいが、下向きブリッジによる切り起こしでもよい。
底面板材21には、天面板材11と底面板材21との寸法を一定に維持する支持材25を設けている。
前面板材22には、天面板用開口部15から進入して底面板材21に溜まった雨水を流出させる通水孔22aを形成している。
後面板材23は、前面板材22と対向する立ち上げ板23aと、立ち上げ板23aの端部から延出し、前面板材22の方向に折り曲げて天面板材11と当接する当接板23bと、当接板23bの端部から延出し、底面板材21の方向に折り曲げて立ち上げ板23aと対向する邪魔板23cとで構成している。立ち上げ板23aには、止水箱用開口部23dを形成している。
邪魔板23cは、天面板用開口部15と止水箱用開口部23dとの間に位置する。天面板用開口部15と止水箱用開口部23dとの間に位置する邪魔板23cによって、止水箱20の防水性能を高めることができる。
支持材25は、天面板用開口部15と止水箱用開口部23dとの間に位置する。天面板用開口部15と止水箱用開口部23dとの間に支持材25を位置させることで、天面板用開口部15と止水箱用開口部23dとの距離を確保して、止水箱20の防水性能を高めることができる。
本実施例では片流れ屋根の建造物を示している。建造物は、柱1の上端に棟木2を設け、棟木2の上部には垂木3を斜め下方に傾斜して設けている。
垂木3の上部には野地板4を設け、野地板4の上面には屋根材5が敷設されている。
棟木2の壁面と垂木3の棟側端面には破風下地6を設けている。破風下地6の屋外側面には、破風板7が配置される。
開口8は、野地板4の棟側端部の一部に形成されている。
破風下地固定板材13を破風下地6に固定した後に、破風板7が設置される。
破風板7は、破風板のみこみ部Aに上端部を挿入して設置される。
また、従来では、例えば図4に示すような屋根頂部が急勾配である建造物にあっては、図2に示すような屋根頂部が緩勾配である建造物と比較して垂下板材12を長くしなければならず、意匠面では、垂下板材12が短い方が好まれるため、屋根頂部の勾配に対応して異なる長さの垂下板材12としなければならなかったが、本実施例によれば、破風下地固定板材13を破風下地6に固定するため、図2から図4に示すように、屋根頂部が急勾配である建造物に対しても短い垂下板材12で対応でき、その結果として屋根頂部の勾配に対応した長さの垂下板材12を揃える必要が無い。
すなわち、図2から図4に示すように、天面板材11と垂下板材12との角度を屋根頂部の傾斜にあわせて変更するだけで施工が行える。
従って、立ち上げ板23aに最も近い天面板用開口部15の端部から止水箱用開口部23dまでの距離Lを30mm以上、好ましくは46mm以上とすることで止水箱20の防水性能を確保できる。
このように、捨水切30を野地板4に設置した状態で、捨水切折り曲げ板33が屋根面より下方に位置することで、止水箱20の少なくとも一部を野地板4の開口端部4aよりも棟側に位置させることができ、異なる勾配の屋根頂部に対して、野地板4の開口8の位置を変えることなく、更に同一寸法の屋根用板金役物で施工できる。
本実施例によれば、野地板4の開口端部4aの位置に制約されることなく止水箱20を配置できるため、異なる勾配の屋根頂部に対して、野地板4の開口8の位置を変えることなく、更に同一寸法の屋根用板金役物で施工できる。
本実施例は、図1から図4に示す実施例と異なり、止水箱20を含む換気機能を備えていない屋根用板金役物である。
本実施例で示すように、換気機能を備えていない屋根用板金役物であっても、建造物の屋根面に配置される天面板材11と、建造物の壁面に配置される垂下板材12と、垂下板材12と平行に配置されて破風下地6に固定される破風下地固定板材13と、垂下板材12と破風下地固定板材13とを連接する連接板材14とを備え、連接板材14の下方で、垂下板材12と破風下地固定板材13との間に破風板のみこみ部Aを形成し、破風板のみこみ部Aに破風板7の上端部を配置することで、施工時に破風板7の厚みを確保するための調整笠木を用いることなく、施工を完了することができる。
本実施例では、垂木3の棟側端面には外壁下地材7xが配置されている。
本実施例は、図1から図4に示す実施例と異なり、垂下板材12を、上方に折り曲げて外壁下地材7xの外表面に配置している。垂下板材12の外表面には、屋根下葺材7yや外装材7zが更に配置される。
本実施例で示すように、止水箱20を含む換気機能を備えた屋根用板金役物は、下屋根頂部にも適用することができる。
本実施例は、図1に示す実施例と異なり、破風板のみこみ部Aは、破風板のみ込み板材50によって形成される。
図7(a)は破風板のみ込み板材50を垂下板材12に差し込む前の状態を示している。破風板のみ込み板材50は、破風下地固定板材13と、連接板材14と、連接板材14を介して破風下地固定板材13と平行に配置される垂下固定板材51とからなり、一枚の板材を折り曲げて形成されている。
天面板材11、垂下板材12、天面板材用前面板材16、及び屋根面当接板材17は、一枚の板材を折り曲げて形成されている。また、垂下板材12には、垂下板材12の下端を内側(建造物の壁面側)に折り返した折り返し部40が形成されている。折り返し部40の折り返した面は、折り返す前の面と平行である。折り返し部40の上下方向の長さαは、垂下板材12の外側面の上下方向の長さβの約10〜20%である。
また、破風板のみ込み板材50を垂下板材12に差し込むことができるように、垂下固定板材51の上下方向の長さγは、垂下板材12の外側面の上下方向の長さβよりも短くしている。垂下固定板材51が短すぎると上からの荷重で破風板のみ込み板材50が外れてしまうおそれがあるので、垂下固定板材51の上下方向の長さγは、垂下板材12の外側面の上下方向の長さβよりも1mm〜5mm程度短くすることが好ましく、その範囲の中でも約2mmが最も好ましい。垂下固定板材51の上下方向の長さγを、垂下板材12の外側面の上下方向の長さβよりも約2mm短くすることによって、破風板のみ込み板材50を垂下板材12に固定でき、上からの荷重で外れないようにすることができる。
また、破風下地固定板材13の上下方向の長さδは、垂下固定板材51の上下方向の長さγよりも約20%長くしている。
また、垂下固定板材51の上端と破風下地固定板材13の上端に連接する連接板材14は、垂下固定板材51の上端から破風下地固定板材13の上端に向かうにつれて下方に傾斜するように設けている。
このように、天面板材11や垂下板材12などの建造物に配置する部材と、破風板のみ込み部Aを形成する部材とが分離した2ピースの部材とすることで、図1に示す実施例のような一体構成の場合と比べて、製作性、生産性、施工性、及び加工性が向上する。また、個々の部材の製作が容易となり、製造過程や輸送(梱包)において同一部材を重ねた場合の所要スペースを小さくすることができる。
図8(a)に示すように、破風下地固定板材13は、破風下地6にビス又は釘によって固定される。
また、破風板のみ込み板材50は垂下板材12とは別部材として構成されているので、図8(b)に示すように、破風板のみ込み板材50を折り返し部40に差し込まない(破風板のみ込み板材50を使用しない)ようにして、従来の施工と同様に、破風下地6にビス又は釘によって破風板7を固定することもできる。
連接板材14の傾斜は、棟の勾配が異なっても対応できるように、急勾配(9寸勾配)としている。したがって、図9(a)に示すような緩勾配(2.5寸勾配)であっても、図9に示すような急勾配(9寸勾配)であっても、同じ破風板のみ込み板材50で対応することができる。
破風下地固定板材13及び垂下固定板材51の左右方向の長さは、図10(a)に示すように、垂下板材12の左右方向の長さと同じとしてもよいが、図10(b)に示すように、垂下板材12の左右方向の長さよりも短い短尺とし、その短尺の破風板のみ込み板材50を、破風下地6にビス又は釘によって固定される箇所のみに配置するようにした場合には、破風板のみ込み板材50に用いる材料を減らすことができる。また、破風板のみ込み板材50を垂下板材12に差し込みやすくなり施工性が向上する。
4 野地板
4a 開口端部
5 屋根材
6 破風下地
7 破風板
8 開口
11 天面板材
12 垂下板材
13 破風下地固定板材
14 連接板材
15 天面板用開口部
20 止水箱
21 底面板材
22 前面板材
23 後面板材
23a 立ち上げ板
23c 邪魔板
23d 止水箱用開口部
24 側面板材
25 支持材
30 捨水切
31 捨水切取付板
32 捨水切立ち上げ板
33 捨水切折り曲げ板
40 折り返し部
50 破風板のみ込み板材
51 垂下固定板材
A 破風板のみこみ部
Claims (10)
- 建造物の屋根頂部に設置する屋根用板金役物であって、
前記建造物の屋根面に配置される天面板材11と、
前記建造物の壁面に配置される垂下板材12と、
前記垂下板材12と平行に配置される破風下地固定板材13と、
前記垂下板材12と前記破風下地固定板材13とを連接する連接板材14と、
前記破風下地固定板材13を破風下地6に固定するビス又は釘等の固定手段と
を備え、
前記連接板材14の下方で、前記垂下板材12と前記破風下地固定板材13との間に破風板のみこみ部Aを形成し、
前記天面板材11と前記垂下板材12との角度を前記屋根頂部の傾斜にあわせて変更でき、
前記破風板のみこみ部Aに破風板7の上端部が配置され、
前記固定手段は、前記破風板7を固定しないことを特徴とする屋根用板金役物。 - 前記天面板材11の下面に取り付ける止水箱20を備え、
前記天面板材11には、切り起こしにより形成された天面板用開口部15を有し、
前記止水箱20を、
少なくとも前記天面板用開口部15の下方に配置される底面板材21と、
前記底面板材の一端に立設される前面板材22と、
前記底面板材の他端に立設される後面板材23と、
前記前面板材の端部と前記後面板材の端部とを連接する側面板材24と
で構成し、
前記後面板材は、
前記前面板材と対向する立ち上げ板と、
前記立ち上げ板の端部から延出し、前記前面板材の方向に折り曲げて前記天面板材と当接する当接板と、
前記当接板の端部から延出し、前記底面板材の方向に折り曲げて前記立ち上げ板と対向する邪魔板と
で構成し、
前記前面板材には、前記天面板用開口部から進入して前記底面板材に溜まった雨水を流出させる通水孔を形成し、
前記立ち上げ板には、止水箱用開口部23dを形成し、
前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部とで、前記建造物の屋内と屋外との通気を行い、
前記邪魔板が、前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部との間に位置することを特徴とする請求項1に記載の屋根用板金役物。 - 建造物の屋根面に配置される天面板材11を有し、前記建造物の片流れ屋根頂部または下屋根頂部に設置する屋根用板金役物であって、
前記天面板材11の下面に取り付ける止水箱20を備え、
前記天面板材11には、切り起こしにより形成された天面板用開口部15を有し、
前記止水箱20を、
少なくとも前記天面板用開口部の下方に配置される底面板材21と、
前記底面板材の一端に立設される前面板材と、
前記底面板材の他端に立設される後面板材と、
前記前面板材の端部と前記後面板材の端部とを連接する側面板材と
で構成し、
前記後面板材は、
前記前面板材と対向する立ち上げ板と、
前記立ち上げ板の端部から前記前面板材の方向に折り曲げられて前記天面板材と当接する当接板と、
前記当接板の端部から前記底面板材の方向に折り曲げられて前記立ち上げ板と対向する邪魔板と
で構成し、
前記前面板材には、前記天面板用開口部から進入して前記底面板材に溜まった雨水を流出させる通水孔を形成し、
前記立ち上げ板には、止水箱用開口部を形成し、
前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部とで、前記建造物の屋内と屋外との通気を行い、
前記邪魔板が、前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部との間に位置し、
前記建造物に設置した状態で、前記止水箱20の少なくとも一部が野地板の開口端部4aよりも棟側に位置し、
前記野地板の前記開口端部4aに取り付ける捨水切30を備え、
前記捨水切を、
前記野地板と屋根材との間に配置される捨水切取付板31と、
前記捨水切取付板31の端部から立ち上げた捨水切立ち上げ板32と
で構成し、
前記捨水切30を前記野地板に設置した状態で、前記捨水切立ち上げ板32の棟側の端部の高さが前記屋根面高さ以下であり、前記捨水切立ち上げ板32の棟側の前記端部が前記止水箱20の下方に位置することを特徴とする屋根用板金役物。 - 前記天面板材と前記底面板材との寸法を一定に維持する支持材25を設け、
前記支持材25が、前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部との間に位置することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の屋根用板金役物。 - 前記立ち上げ板に最も近い前記天面板用開口部の端部から、前記止水箱用開口部までの距離を30mm〜90mmとしたことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の屋根用板金役物。
- 野地板の開口端部に取り付ける捨水切30を備え、
前記捨水切を、
前記野地板と屋根材との間に配置される捨水切取付板31と、
前記捨水切取付板の端部から立ち上げた捨水切立ち上げ板32と
で構成し、
前記捨水切30を前記野地板に設置した状態で、前記捨水切立ち上げ板の高さが前記屋根面高さ以下であることを特徴とする請求項2に記載の屋根用板金役物。 - 前記建造物に設置した状態で、前記止水箱の少なくとも一部が野地板の開口端部4aよりも棟側に位置することを特徴とする請求項2に記載の屋根用板金役物。
- 前記垂下板材12には、前記垂下板材12の下端を前記建造物の前記壁面側に折り返した折り返し部を形成し、
前記破風板のみこみ部Aは、前記破風下地固定板材13と、前記連接板材14と、前記連接板材14を介して前記破風下地固定板材13と平行に配置される垂下固定板材とからなる破風板のみ込み板材によって形成し、
前記破風板のみ込み板材は、前記垂下固定板材を前記折り返し部に差し込むことによって前記垂下板材と脱着自在に係止されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の屋根用板金役物。 - 前記破風板のみ込み板材は、前記垂下固定板材の上下方向の長さを、前記垂下板材12の上下方向の長さよりも1mm〜5mm短くしたことを特徴とする請求項8に記載の屋根用板金役物。
- 前記破風板のみ込み板材は、前記垂下固定板材の左右方向の長さを、前記垂下板材12の左右方向の長さよりも短くしたことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の屋根用板金役物。
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Publications (2)
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