JP5977396B2 - 屋根用板金役物 - Google Patents

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Description

本発明は、建造物の屋根頂部に設置する屋根用板金役物に関する。
例えば特許文献1及び特許文献2に開示されているように、片流れ屋根の屋根頂部に設置する屋根用板金役物が従来から提案されている。
特許文献1は、建造物の片流れ屋根の頂付近から屋根の傾斜面に沿って軒方向側に延びる通気経路と排出口とを有する換気棟を、取付台と頂部支持台とにより片流れ屋根に取り付けるものである。
特許文献2は、換気効率と防水性を向上させることができる片流れ屋根の換気構造であり、片流れ屋根の屋根頂部に対応した断面山型を成し、屋根頂部に形成された連通孔を覆うよう設けられ、屋内と屋外とを通気可能とする換気装置において、屋根面側に配される傾斜部と壁面側に配される垂下部により断面山型を成し、傾斜部と垂下部の両方に屋内と屋外とを通気可能とする通気路を備えるものである。
特開2010−248819号公報 特開2011−127359号公報
片流れ屋根は、屋根頂部の勾配が同じではないため、屋根頂部の勾配に対応させた寸法の屋根用板金役物を揃える必要がある。すなわち、屋根頂部が緩勾配である建造物と比較して屋根頂部が急勾配である建造物にあっては、建造物の屋根面に配置される天面板材、及び建造物の壁面に配置される垂下板材を長くする必要がある。
また、垂下板材は、意匠的に短いことが好まれ、短い垂下板材では調整笠木を用いる必要がある。
本発明は、片流れ屋根に対応した屋根用板金役物にあっては、屋根頂部の異なる勾配に対応でき、調整笠木を用いることなく施工ができる屋根用板金役物を提供することを目的とする。
また本発明は、防水性能の高い止水箱を実現することで、屋根頂部の異なる勾配に対応できる屋根用板金役物を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の屋根用板金役物は、建造物の屋根頂部に設置する屋根用板金役物であって、前記建造物の屋根面に配置される天面板材と、前記建造物の壁面に配置される垂下板材と、前記垂下板材と平行に配置される破風下地固定板材と、前記垂下板材と前記破風下地固定板材とを連接する連接板材と、前記破風下地固定板材を破風下地に固定するビス又は釘等の固定手段とを備え、前記連接板材の下方で、前記垂下板材と前記破風下地固定板材との間に破風板のみこみ部を形成し、前記天面板材と前記垂下板材との角度を前記屋根頂部の傾斜にあわせて変更でき、前記破風板のみこみ部に破風板の上端部配置され、前記固定手段は、前記破風板を固定しないことを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の屋根用板金役物において、前記天面板材の下面に取り付ける止水箱を備え、前記天面板材には、切り起こしにより形成された天面板用開口部を有し、前記止水箱を、少なくとも前記天面板用開口部の下方に配置される底面板材と、前記底面板材の一端に立設される前面板材と、前記底面板材の他端に立設される後面板材と、前記前面板材の端部と前記後面板材の端部とを連接する側面板材とで構成し、前記後面板材は、前記前面板材と対向する立ち上げ板と、前記立ち上げ板の端部から延出し、前記前面板材の方向に折り曲げて前記天面板材と当接する当接板と、前記当接板の端部から延出し、前記底面板材の方向に折り曲げて前記立ち上げ板と対向する邪魔板とで構成し、前記前面板材には、前記天面板用開口部から進入して前記底面板材に溜まった雨水を流出させる通水孔を形成し、前記立ち上げ板には、止水箱用開口部を形成し、前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部とで、前記建造物の屋内と屋外との通気を行い、前記邪魔板が、前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部との間に位置することを特徴とする。
請求項3記載の本発明の屋根用板金役物は、建造物の屋根面に配置される天面板材を有し、前記建造物の片流れ屋根頂部または下屋根頂部に設置する屋根用板金役物であって、前記天面板材の下面に取り付ける止水箱を備え、前記天面板材には、切り起こしにより形成された天面板用開口部を有し、前記止水箱を、少なくとも前記天面板用開口部の下方に配置される底面板材と、前記底面板材の一端に立設される前面板材と、前記底面板材の他端に立設される後面板材と、前記前面板材の端部と前記後面板材の端部とを連接する側面板材とで構成し、前記後面板材は、前記前面板材と対向する立ち上げ板と、前記立ち上げ板の端部から前記前面板材の方向に折り曲げられて前記天面板材と当接する当接板と、前記当接板の端部から前記底面板材の方向に折り曲げられて前記立ち上げ板と対向する邪魔板とで構成し、前記前面板材には、前記天面板用開口部から進入して前記底面板材に溜まった雨水を流出させる通水孔を形成し、前記立ち上げ板には、止水箱用開口部を形成し、前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部とで、前記建造物の屋内と屋外との通気を行い、前記邪魔板が、前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部との間に位置し、前記建造物に設置した状態で、前記止水箱の少なくとも一部が野地板の開口端部よりも棟側に位置し、前記野地板の前記開口端部に取り付ける捨水切を備え、前記捨水切を、前記野地板と屋根材との間に配置される捨水切取付板と、前記捨水切取付板の端部から立ち上げた捨水切立ち上げ板とで構成し、前記捨水切を前記野地板に設置した状態で、前記捨水切立ち上げ板の棟側の端部の高さが前記屋根面高さ以下であり、前記捨水切立ち上げ板の棟側の前記端部が前記止水箱の下方に位置することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項2又は請求項3に記載の屋根用板金役物において、前記天面板材と前記底面板材との寸法を一定に維持する支持材を設け、前記支持材が、前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部との間に位置することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項2から請求項4のいずれかに記載の屋根用板金役物において、前記立ち上げ板に最も近い前記天面板用開口部の端部から、前記止水箱用開口部までの距離を30mm〜90mmとしたことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項2に記載の屋根用板金役物において、野地板の開口端部に取り付ける捨水切を備え、前記捨水切を、前記野地板と屋根材との間に配置される捨水切取付板と、前記捨水切取付板の端部から立ち上げた捨水切立ち上げ板とで構成し、前記捨水切を前記野地板に設置した状態で、前記捨水切立ち上げ板の高さが前記屋根面高さ以下であることを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項2に記載の屋根用板金役物において、前記建造物に設置した状態で、前記止水箱の少なくとも一部が野地板の開口端部よりも棟側に位置することを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の屋根用板金役物において、前記垂下板材には、前記垂下板材の下端を前記建造物の前記壁面側に折り返した折り返し部を形成し、前記破風板のみこみ部は、前記破風下地固定板材と、前記連接板材と、前記連接板材を介して前記破風下地固定板材と平行に配置される垂下固定板材とからなる破風板のみ込み板材によって形成し、前記破風板のみ込み板材は、前記垂下固定板材を前記折り返し部に差し込むことによって前記垂下板材と脱着自在に係止されることを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項8に記載の屋根用板金役物において、前記破風板のみ込み板材は、前記垂下固定板材の上下方向の長さを、前記垂下板材の上下方向の長さよりも1mm〜5mm短くしたことを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項8又は請求項9に記載の屋根用板金役物において、前記破風板のみ込み板材は、前記垂下固定板材の左右方向の長さを、前記垂下板材の左右方向の長さよりも短くしたことを特徴とする。
本発明の屋根用板金役物によれば、破風板のみこみ部を設けることで、施工時に破風板の厚みを確保するための調整笠木を用いることなく、施工を完了することができる。また、破風板のみこみ部で破風板の位置決めができるため施工性が向上する。
また、本発明の屋根用板金役物によれば、天面板用開口部と止水箱用開口部との間に位置する邪魔板によって、止水箱の防水性能を高めることができる。
本発明の一実施例による屋根用板金役物の分解斜視図 本実施例による屋根用板金役物を建造物の屋根頂部に設置した状態を示す断面図 本実施例による屋根用板金役物を建造物の屋根頂部に設置した状態を示す断面図 本実施例による屋根用板金役物を建造物の屋根頂部に設置した状態を示す断面図 本発明の他の実施例による屋根用板金役物を建造物の屋根頂部に設置した状態を示す断面図 本発明の更に他の実施例による屋根用板金役物を建造物の下屋根頂部に設置した状態を示す断面図 本発明の更に他の実施例による屋根用板金役物を示す断面図 本実施例による屋根用板金役物を建造物の屋根頂部に設置した状態を示す断面図 本実施例による屋根用板金役物を建造物の屋根頂部に設置した状態を示す断面図 本実施例による屋根用板金役物を示す斜視図
本発明の第1の実施の形態による屋根用板金役物は、建造物の屋根頂部に設置する屋根用板金役物であって、建造物の屋根面に配置される天面板材と、建造物の壁面に配置される垂下板材と、垂下板材と平行に配置される破風下地固定板材と、垂下板材と破風下地固定板材とを連接する連接板材と、破風下地固定板材を破風下地に固定するビス又は釘等の固定手段とを備え、連接板材の下方で、垂下板材と破風下地固定板材との間に破風板のみこみ部を形成し、天面板材と垂下板材との角度を屋根頂部の傾斜にあわせて変更でき、破風板のみこみ部に破風板の上端部配置され、固定手段は、破風板を固定しないものである。本実施の形態によれば、破風板のみこみ部を設けることで、施工時に破風板の厚みを確保するための調整笠木を用いることなく、施工を完了することができる。また、破風板のみこみ部で破風板の位置決めができるため施工性が向上する。また、屋根頂部が急勾配である建造物にあっては、屋根頂部が緩勾配である建造物と比較して垂下板材を長くしなければならず、意匠面では、垂下板材が短い方が好まれるため、屋根頂部の勾配に対応して異なる長さの垂下板材としなければならなかったが、本実施の形態によれば、破風下地固定板材を破風下地に固定するため、屋根頂部が急勾配である建造物に対しても短い垂下板材で対応でき、その結果として屋根頂部の勾配に対応した長さの垂下板材を揃える必要が無い。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による屋根用板金役物において、天面板材の下面に取り付ける止水箱を備え、天面板材には、切り起こしにより形成された天面板用開口部を有し、止水箱を、少なくとも天面板用開口部の下方に配置される底面板材と、底面板材の一端に立設される前面板材と、底面板材の他端に立設される後面板材と、前面板材の端部と後面板材の端部とを連接する側面板材とで構成し、後面板材は、前面板材と対向する立ち上げ板と、立ち上げ板の端部から延出し、前面板材の方向に折り曲げて天面板材と当接する当接板と、当接板の端部から延出し、底面板材の方向に折り曲げて立ち上げ板と対向する邪魔板とで構成し、前面板材には、天面板用開口部から進入して底面板材に溜まった雨水を流出させる通水孔を形成し、立ち上げ板には、止水箱用開口部を形成し、天面板用開口部と止水箱用開口部とで、建造物の屋内と屋外との通気を行い、邪魔板が、天面板用開口部と止水箱用開口部との間に位置するものである。本実施の形態によれば、天面板用開口部と止水箱用開口部との間に位置する邪魔板によって、止水箱の防水性能を高めることができる。
本発明の第3の実施の形態による屋根用板金役物は、建造物の屋根面に配置される天面板材を有し、建造物の片流れ屋根頂部または下屋根頂部に設置する屋根用板金役物であって、天面板材の下面に取り付ける止水箱を備え、天面板材には、切り起こしにより形成された天面板用開口部を有し、止水箱を、少なくとも天面板用開口部の下方に配置される底面板材と、底面板材の一端に立設される前面板材と、底面板材の他端に立設される後面板材と、前面板材の端部と後面板材の端部とを連接する側面板材とで構成し、後面板材は、前面板材と対向する立ち上げ板と、立ち上げ板の端部から前面板材の方向に折り曲げられて天面板材と当接する当接板と、当接板の端部から底面板材の方向に折り曲げられて立ち上げ板と対向する邪魔板とで構成し、前面板材には、天面板用開口部から進入して底面板材に溜まった雨水を流出させる通水孔を形成し、立ち上げ板には、止水箱用開口部を形成し、天面板用開口部と止水箱用開口部とで、建造物の屋内と屋外との通気を行い、邪魔板が、天面板用開口部と止水箱用開口部との間に位置し、建造物に設置した状態で、止水箱の少なくとも一部が野地板の開口端部よりも棟側に位置し、野地板の開口端部に取り付ける捨水切を備え、捨水切を、野地板と屋根材との間に配置される捨水切取付板と、捨水切取付板の端部から立ち上げた捨水切立ち上げ板とで構成し、捨水切を野地板に設置した状態で、捨水切立ち上げ板の棟側の端部の高さが屋根面高さ以下であり、捨水切立ち上げ板の棟側の端部が止水箱の下方に位置するものである。本実施の形態によれば、天面板用開口部と止水箱用開口部との間に位置する邪魔板によって、止水箱の防水性能を高めることができる。
本発明の第4の実施の形態は、第2又は第3の実施の形態による屋根用板金役物において、天面板材と底面板材との寸法を一定に維持する支持材を設け、支持材が、天面板用開口部と止水箱用開口部との間に位置するものである。本実施の形態によれば、天面板用開口部と止水箱用開口部との間に支持材を位置させることで、天面板用開口部と止水箱用開口部との距離を確保して、止水箱の防水性能を高めることができる。
本発明の第5の実施の形態は、第2から第4のいずれかの実施の形態による屋根用板金役物において、立ち上げ板に最も近い天面板用開口部の端部から、止水箱用開口部までの距離を30mm〜90mmとしたものである。本実施の形態によれば、立ち上げ板に最も近い天面板用開口部の端部から止水箱用開口部までの距離を30mm以上とすることで止水箱の防水性能を確保できる。
本発明の第6の実施の形態は、第2の実施の形態による屋根用板金役物であって、野地板の開口端部に取り付ける捨水切を備え、捨水切を、野地板と屋根材との間に配置される捨水切取付板と、捨水切取付板の端部から立ち上げた捨水切立ち上げ板とで構成し、捨水切を野地板に設置した状態で、捨水切立ち上げ板の高さが屋根面高さ以下である。本実施の形態によれば、捨水切を野地板に設置した状態で、捨水切立ち上げ板の高さが屋根面高さ以下であることで、止水箱の少なくとも一部を野地板の開口端部よりも棟側に位置させることができ、異なる勾配の屋根頂部に対して、野地板の開口の位置を変えることなく、更に同一寸法の屋根用板金役物で施工できる。
本発明の第7の実施の形態は、第2の実施の形態による屋根用板金役物であって、建造物に設置した状態で、止水箱の少なくとも一部が野地板の開口端部よりも棟側に位置するものである。本実施の形態によれば、野地板の開口端部の位置に制約されることなく止水箱を配置できるため、異なる勾配の屋根頂部に対して、野地板の開口の位置を変えることなく、更に同一寸法の屋根用板金役物で施工できる。
本発明の第8の実施の形態は、第1又は第2の実施の形態による屋根用板金役物において、垂下板材には、垂下板材の下端を建造物の壁面側に折り返した折り返し部を形成し、破風板のみこみ部は、破風下地固定板材と、連接板材と、連接板材を介して破風下地固定板材と平行に配置される垂下固定板材とからなる破風板のみ込み板材によって形成し、破風板のみ込み板材は、垂下固定板材を折り返し部に差し込むことによって垂下板材と脱着自在に係止されるものである。本実施の形態によれば、天面板材や垂下板材などの建造物に配置する部材と破風板のみ込み板材とを分けて構成するので、一体構成の場合と比べて製作が容易であり、製造過程や輸送(梱包)において同一部材を重ねた場合の所要スペースを小さくすることができる。
本発明の第9の実施の形態は、第8の実施の形態による屋根用板金役物において、破風板のみ込み板材は、垂下固定板材の上下方向の長さを、垂下板材12の上下方向の長さよりも1mm〜5mm短くしたものである。本実施の形態によれば、天面板材及び垂下板材によって破風板のみ込み板材が固定されるので、上からの荷重で破風板のみ込み板材が外れないようにすることができる。
本発明の第10の実施の形態は、第8又は第9の実施の形態による屋根用板金役物において、破風板のみ込み板材は、垂下固定板材の左右方向の長さを、垂下板材の左右方向の長さよりも短くしたものである。本実施の形態によれば、破風板のみ込み板材に用いる材料を減らすことができる。また、破風板のみ込み板材の垂下固定板材を垂下板材の折り返し部に差し込みやすくなる。
以下本発明の一実施例による屋根用板金役物について説明する。
図1は本実施例による屋根用板金役物の分解斜視図である。
本実施例による屋根用板金役物は、建造物の屋根面に配置される天面板材11と、建造物の壁面に配置される垂下板材12と、垂下板材12と平行に配置されて破風下地に固定される破風下地固定板材13と、垂下板材12と破風下地固定板材13とを連接する連接板材14と、天面板材11の下面に取り付ける止水箱20と、野地板の開口端部に取り付ける捨水切30とを備えている。
連接板材14の下方で、垂下板材12と破風下地固定板材13との間には、破風板のみこみ部Aを形成している。
天面板材11には、切り起こしにより天面板用開口部15を形成している。
また、天面板材11の一端には、天面板材用前面板材16と、この天面板材用前面板材16の端部から延出して折り曲げられた屋根面当接板材17を形成している。
垂下板材12は、天面板材11の他端に連接し、天面板材用前面板材16と対向している。少なくとも、天面板材11、垂下板材12、天面板材用前面板材16、及び屋根面当接板材17は、一枚の板材を折り曲げて形成されている。本実施形態においては、天面板材11、垂下板材12、破風下地固定板材13、連接板材14、天面板材用前面板材16、及び屋根面当接板材17は、一枚の板材を折り曲げて形成されている。
天面板用開口部15は、下向きランスによる切り起こしが好ましいが、下向きブリッジによる切り起こしでもよい。
止水箱20は、少なくとも天面板用開口部15の下方に配置される底面板材21と、底面板材21の一端に立設される前面板材22と、底面板材21の他端に立設される後面板材23と、前面板材22の端部と後面板材23の端部とを連接する側面板材24とで構成している。
底面板材21には、天面板材11と底面板材21との寸法を一定に維持する支持材25を設けている。
前面板材22には、天面板用開口部15から進入して底面板材21に溜まった雨水を流出させる通水孔22aを形成している。
後面板材23は、前面板材22と対向する立ち上げ板23aと、立ち上げ板23aの端部から延出し、前面板材22の方向に折り曲げて天面板材11と当接する当接板23bと、当接板23bの端部から延出し、底面板材21の方向に折り曲げて立ち上げ板23aと対向する邪魔板23cとで構成している。立ち上げ板23aには、止水箱用開口部23dを形成している。
天面板用開口部15と止水箱用開口部23dとで、建造物の屋内と屋外との通気を行う。
邪魔板23cは、天面板用開口部15と止水箱用開口部23dとの間に位置する。天面板用開口部15と止水箱用開口部23dとの間に位置する邪魔板23cによって、止水箱20の防水性能を高めることができる。
支持材25は、天面板用開口部15と止水箱用開口部23dとの間に位置する。天面板用開口部15と止水箱用開口部23dとの間に支持材25を位置させることで、天面板用開口部15と止水箱用開口部23dとの距離を確保して、止水箱20の防水性能を高めることができる。
捨水切30は、野地板と屋根材との間に配置される捨水切取付板31と、捨水切取付板31の端部から立ち上げた捨水切立ち上げ板32と、捨水切立ち上げ板32の端部から延出し、捨水切取付板31の方向に折り曲げた捨水切折り曲げ板33とで構成している。
図2から図4は、本実施例による屋根用板金役物を建造物の屋根頂部に設置した状態を示す断面図であり、図2は2.5寸勾配、図3は5寸勾配、図4は9寸勾配の屋根頂部に設置した状態を示している。
本実施例では片流れ屋根の建造物を示している。建造物は、柱1の上端に棟木2を設け、棟木2の上部には垂木3を斜め下方に傾斜して設けている。
垂木3の上部には野地板4を設け、野地板4の上面には屋根材5が敷設されている。
棟木2の壁面と垂木3の棟側端面には破風下地6を設けている。破風下地6の屋外側面には、破風板7が配置される。
開口8は、野地板4の棟側端部の一部に形成されている。
天面板材11は止水箱20とともに屋根材5の屋根面に配置され、垂下板材12は建造物の壁面に配置される。破風下地固定板材13は、破風下地6にビスによって固定される。
破風下地固定板材13を破風下地6に固定した後に、破風板7が設置される。
破風板7は、破風板のみこみ部Aに上端部を挿入して設置される。
本実施例によれば、破風板のみこみ部Aを設けることで、施工時に破風板7の厚みを確保するための調整笠木を用いることなく、施工を完了することができる。また、破風板のみこみ部Aで破風板7の位置決めができるため施工性が向上する。
また、従来では、例えば図4に示すような屋根頂部が急勾配である建造物にあっては、図2に示すような屋根頂部が緩勾配である建造物と比較して垂下板材12を長くしなければならず、意匠面では、垂下板材12が短い方が好まれるため、屋根頂部の勾配に対応して異なる長さの垂下板材12としなければならなかったが、本実施例によれば、破風下地固定板材13を破風下地6に固定するため、図2から図4に示すように、屋根頂部が急勾配である建造物に対しても短い垂下板材12で対応でき、その結果として屋根頂部の勾配に対応した長さの垂下板材12を揃える必要が無い。
すなわち、図2から図4に示すように、天面板材11と垂下板材12との角度を屋根頂部の傾斜にあわせて変更するだけで施工が行える。
本実施例による屋根用板金役物は、立ち上げ板23aに最も近い天面板用開口部15の端部から止水箱用開口部23dまでの距離Lを30mm〜90mmとしている。天面板材11の一端から他端までの距離Hを190mm、止水箱20の深さDを20mmとして、風速40m/s、水量240mm/hの条件で雨水浸入試験を行った結果、距離Lが28mmでは若干の水の浸入があったが、距離Lが46mmでは水の浸入はなく十分な防水性能が認められた。なお、距離Lが90mmを超えると、止水箱用開口部23dから開口8までの通気路が確保できなくなるため好ましくない。
従って、立ち上げ板23aに最も近い天面板用開口部15の端部から止水箱用開口部23dまでの距離Lを30mm以上、好ましくは46mm以上とすることで止水箱20の防水性能を確保できる。
捨水切30は、捨水切取付板31を野地板4と屋根材5との間に配置して、野地板4の開口端部4aに取り付ける。捨水切30を野地板4に設置した状態では、捨水切折り曲げ板33の高さ、すなわち捨水切立ち上げ板32の高さを屋根材5の屋根面高さ以下とする。
このように、捨水切30を野地板4に設置した状態で、捨水切折り曲げ板33が屋根面より下方に位置することで、止水箱20の少なくとも一部を野地板4の開口端部4aよりも棟側に位置させることができ、異なる勾配の屋根頂部に対して、野地板4の開口8の位置を変えることなく、更に同一寸法の屋根用板金役物で施工できる。
本実施例による屋根用板金役物は、建造物に設置した状態で、止水箱20の少なくとも一部が野地板4の開口端部4aよりも棟側に位置させることができる。
本実施例によれば、野地板4の開口端部4aの位置に制約されることなく止水箱20を配置できるため、異なる勾配の屋根頂部に対して、野地板4の開口8の位置を変えることなく、更に同一寸法の屋根用板金役物で施工できる。
図5は、本発明の他の実施例による屋根用板金役物を建造物の屋根頂部に設置した状態を示す断面図である。
本実施例は、図1から図4に示す実施例と異なり、止水箱20を含む換気機能を備えていない屋根用板金役物である。
本実施例で示すように、換気機能を備えていない屋根用板金役物であっても、建造物の屋根面に配置される天面板材11と、建造物の壁面に配置される垂下板材12と、垂下板材12と平行に配置されて破風下地6に固定される破風下地固定板材13と、垂下板材12と破風下地固定板材13とを連接する連接板材14とを備え、連接板材14の下方で、垂下板材12と破風下地固定板材13との間に破風板のみこみ部Aを形成し、破風板のみこみ部Aに破風板7の上端部を配置することで、施工時に破風板7の厚みを確保するための調整笠木を用いることなく、施工を完了することができる。
なお、図1から図4に示す実施例では、片流れ屋根に対応した屋根用板金役物として説明したが、止水箱20を含む換気機能については、垂下板材12が無く、一対の天面板材11を対称に建造物の屋根頂部に設置する屋根用板金役物であっても適用できる。
図6は、本発明の更に他の実施例による屋根用板金役物を建造物の下屋根頂部に設置した状態を示す断面図である。なお、上記実施例と同一部材には同一の符号を付けて説明を省略する。
本実施例では、垂木3の棟側端面には外壁下地材7xが配置されている。
本実施例は、図1から図4に示す実施例と異なり、垂下板材12を、上方に折り曲げて外壁下地材7xの外表面に配置している。垂下板材12の外表面には、屋根下葺材7yや外装材7zが更に配置される。
本実施例で示すように、止水箱20を含む換気機能を備えた屋根用板金役物は、下屋根頂部にも適用することができる。
次に図7〜図10を用いて、本発明の更に他の実施例による屋根用板金役物を説明する。図7は屋根用板金役物を示す断面図、図8及び図9は屋根用板金役物を建造物の屋根頂部に設置した状態を示す断面図、図10は屋根用板金役物を示す斜視図である。なお、上記実施例と同一部材には同一の符号を付けて説明を省略する。
本実施例は、図1に示す実施例と異なり、破風板のみこみ部Aは、破風板のみ込み板材50によって形成される。
図7(a)は破風板のみ込み板材50を垂下板材12に差し込む前の状態を示している。破風板のみ込み板材50は、破風下地固定板材13と、連接板材14と、連接板材14を介して破風下地固定板材13と平行に配置される垂下固定板材51とからなり、一枚の板材を折り曲げて形成されている。
天面板材11、垂下板材12、天面板材用前面板材16、及び屋根面当接板材17は、一枚の板材を折り曲げて形成されている。また、垂下板材12には、垂下板材12の下端を内側(建造物の壁面側)に折り返した折り返し部40が形成されている。折り返し部40の折り返した面は、折り返す前の面と平行である。折り返し部40の上下方向の長さαは、垂下板材12の外側面の上下方向の長さβの約10〜20%である。
また、破風板のみ込み板材50を垂下板材12に差し込むことができるように、垂下固定板材51の上下方向の長さγは、垂下板材12の外側面の上下方向の長さβよりも短くしている。垂下固定板材51が短すぎると上からの荷重で破風板のみ込み板材50が外れてしまうおそれがあるので、垂下固定板材51の上下方向の長さγは、垂下板材12の外側面の上下方向の長さβよりも1mm〜5mm程度短くすることが好ましく、その範囲の中でも約2mmが最も好ましい。垂下固定板材51の上下方向の長さγを、垂下板材12の外側面の上下方向の長さβよりも約2mm短くすることによって、破風板のみ込み板材50を垂下板材12に固定でき、上からの荷重で外れないようにすることができる。
また、破風下地固定板材13の上下方向の長さδは、垂下固定板材51の上下方向の長さγよりも約20%長くしている。
また、垂下固定板材51の上端と破風下地固定板材13の上端に連接する連接板材14は、垂下固定板材51の上端から破風下地固定板材13の上端に向かうにつれて下方に傾斜するように設けている。
上記のように形成された破風板のみ込み板材50は、図7(b)に示すように、垂下固定板材51を折り返し部40に差し込むことによって垂下板材12と脱着自在に係止される。
このように、天面板材11や垂下板材12などの建造物に配置する部材と、破風板のみ込み部Aを形成する部材とが分離した2ピースの部材とすることで、図1に示す実施例のような一体構成の場合と比べて、製作性、生産性、施工性、及び加工性が向上する。また、個々の部材の製作が容易となり、製造過程や輸送(梱包)において同一部材を重ねた場合の所要スペースを小さくすることができる。
図8(a)は、本実施例による屋根用板金役物を建造物の屋根頂部に設置した状態を示す断面図、図8(b)は、本実施例による屋根用板金役物のうち破風板のみ込み板材50を使用せずに建造物の屋根頂部に設置した状態を示す断面図である。本実施例では片流れ屋根の建造物を示している。
図8(a)に示すように、破風下地固定板材13は、破風下地6にビス又は釘によって固定される。
また、破風板のみ込み板材50は垂下板材12とは別部材として構成されているので、図8(b)に示すように、破風板のみ込み板材50を折り返し部40に差し込まない(破風板のみ込み板材50を使用しない)ようにして、従来の施工と同様に、破風下地6にビス又は釘によって破風板7を固定することもできる。
図9は本実施例による屋根用板金役物を建造物の屋根頂部に設置した状態を示す断面図であり、図9(a)は2.5寸勾配、図9(b)は9寸勾配の屋根頂部に設置した状態を示している。
連接板材14の傾斜は、棟の勾配が異なっても対応できるように、急勾配(9寸勾配)としている。したがって、図9(a)に示すような緩勾配(2.5寸勾配)であっても、図9に示すような急勾配(9寸勾配)であっても、同じ破風板のみ込み板材50で対応することができる。
図10は本実施例による屋根用板金役物を示す斜視図であり、破風板のみ込み部材50が垂下板材12に係止された状態を示している。
破風下地固定板材13及び垂下固定板材51の左右方向の長さは、図10(a)に示すように、垂下板材12の左右方向の長さと同じとしてもよいが、図10(b)に示すように、垂下板材12の左右方向の長さよりも短い短尺とし、その短尺の破風板のみ込み板材50を、破風下地6にビス又は釘によって固定される箇所のみに配置するようにした場合には、破風板のみ込み板材50に用いる材料を減らすことができる。また、破風板のみ込み板材50を垂下板材12に差し込みやすくなり施工性が向上する。
本発明は、屋根頂部の異なる勾配に対応できる。
3 垂木
4 野地板
4a 開口端部
5 屋根材
6 破風下地
7 破風板
8 開口
11 天面板材
12 垂下板材
13 破風下地固定板材
14 連接板材
15 天面板用開口部
20 止水箱
21 底面板材
22 前面板材
23 後面板材
23a 立ち上げ板
23c 邪魔板
23d 止水箱用開口部
24 側面板材
25 支持材
30 捨水切
31 捨水切取付板
32 捨水切立ち上げ板
33 捨水切折り曲げ板
40 折り返し部
50 破風板のみ込み板材
51 垂下固定板材
A 破風板のみこみ部

Claims (10)

  1. 建造物の屋根頂部に設置する屋根用板金役物であって、
    前記建造物の屋根面に配置される天面板材11と、
    前記建造物の壁面に配置される垂下板材12と、
    前記垂下板材12と平行に配置される破風下地固定板材13と、
    前記垂下板材12と前記破風下地固定板材13とを連接する連接板材14と
    前記破風下地固定板材13を破風下地6に固定するビス又は釘等の固定手段と
    を備え、
    前記連接板材14の下方で、前記垂下板材12と前記破風下地固定板材13との間に破風板のみこみ部Aを形成し、
    前記天面板材11と前記垂下板材12との角度を前記屋根頂部の傾斜にあわせて変更でき、
    前記破風板のみこみ部Aに破風板7の上端部配置され、
    前記固定手段は、前記破風板7を固定しないことを特徴とする屋根用板金役物。
  2. 前記天面板材11の下面に取り付ける止水箱20を備え、
    前記天面板材11には、切り起こしにより形成された天面板用開口部15を有し
    前記止水箱20を、
    少なくとも前記天面板用開口部15の下方に配置される底面板材21と、
    前記底面板材の一端に立設される前面板材22と、
    前記底面板材の他端に立設される後面板材23と、
    前記前面板材の端部と前記後面板材の端部とを連接する側面板材24と
    で構成し、
    前記後面板材は、
    前記前面板材と対向する立ち上げ板と、
    前記立ち上げ板の端部から延出し、前記前面板材の方向に折り曲げて前記天面板材と当接する当接板と、
    前記当接板の端部から延出し、前記底面板材の方向に折り曲げて前記立ち上げ板と対向する邪魔板と
    で構成し、
    前記前面板材には、前記天面板用開口部から進入して前記底面板材に溜まった雨水を流出させる通水孔を形成し、
    前記立ち上げ板には、止水箱用開口部23dを形成し、
    前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部とで、前記建造物の屋内と屋外との通気を行い、
    前記邪魔板が、前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部との間に位置することを特徴とする請求項1に記載の屋根用板金役物。
  3. 建造物の屋根面に配置される天面板材11を有し、前記建造物の片流れ屋根頂部または下屋根頂部に設置する屋根用板金役物であって、
    前記天面板材11の下面に取り付ける止水箱20を備え、
    前記天面板材11には、切り起こしにより形成された天面板用開口部15を有し
    前記止水箱20を、
    少なくとも前記天面板用開口部の下方に配置される底面板材21と、
    前記底面板材の一端に立設される前面板材と、
    前記底面板材の他端に立設される後面板材と、
    前記前面板材の端部と前記後面板材の端部とを連接する側面板材と
    で構成し、
    前記後面板材は、
    前記前面板材と対向する立ち上げ板と、
    前記立ち上げ板の端部から前記前面板材の方向に折り曲げられて前記天面板材と当接する当接板と、
    前記当接板の端部から前記底面板材の方向に折り曲げられて前記立ち上げ板と対向する邪魔板と
    で構成し、
    前記前面板材には、前記天面板用開口部から進入して前記底面板材に溜まった雨水を流出させる通水孔を形成し、
    前記立ち上げ板には、止水箱用開口部を形成し、
    前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部とで、前記建造物の屋内と屋外との通気を行い、
    前記邪魔板が、前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部との間に位置し、
    前記建造物に設置した状態で、前記止水箱20の少なくとも一部が野地板の開口端部4aよりも棟側に位置し、
    前記野地板の前記開口端部4aに取り付ける捨水切30を備え、
    前記捨水切を、
    前記野地板と屋根材との間に配置される捨水切取付板31と、
    前記捨水切取付板31の端部から立ち上げた捨水切立ち上げ板32と
    で構成し、
    前記捨水切30を前記野地板に設置した状態で、前記捨水切立ち上げ板32の棟側の端部の高さが前記屋根面高さ以下であり、前記捨水切立ち上げ板32の棟側の前記端部が前記止水箱20の下方に位置することを特徴とする屋根用板金役物。
  4. 前記天面板材と前記底面板材との寸法を一定に維持する支持材25を設け、
    前記支持材25が、前記天面板用開口部と前記止水箱用開口部との間に位置することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の屋根用板金役物。
  5. 前記立ち上げ板に最も近い前記天面板用開口部の端部から、前記止水箱用開口部までの距離を30mm〜90mmとしたことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の屋根用板金役物。
  6. 野地板の開口端部に取り付ける捨水切30を備え、
    前記捨水切を、
    前記野地板と屋根材との間に配置される捨水切取付板31と、
    前記捨水切取付板の端部から立ち上げた捨水切立ち上げ板32と
    で構成し、
    前記捨水切30を前記野地板に設置した状態で、前記捨水切立ち上げ板の高さが前記屋根面高さ以下であることを特徴とする請求項2に記載の屋根用板金役物。
  7. 前記建造物に設置した状態で、前記止水箱の少なくとも一部が野地板の開口端部4aよりも棟側に位置することを特徴とする請求項2に記載の屋根用板金役物。
  8. 前記垂下板材12には、前記垂下板材12の下端を前記建造物の前記壁面側に折り返した折り返し部を形成し、
    前記破風板のみこみ部Aは、前記破風下地固定板材13と、前記連接板材14と、前記連接板材14を介して前記破風下地固定板材13と平行に配置される垂下固定板材とからなる破風板のみ込み板材によって形成し、
    前記破風板のみ込み板材は、前記垂下固定板材を前記折り返し部に差し込むことによって前記垂下板材と脱着自在に係止されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の屋根用板金役物。
  9. 前記破風板のみ込み板材は、前記垂下固定板材の上下方向の長さを、前記垂下板材12の上下方向の長さよりも1mm〜5mm短くしたことを特徴とする請求項8に記載の屋根用板金役物。
  10. 前記破風板のみ込み板材は、前記垂下固定板材の左右方向の長さを、前記垂下板材12の左右方向の長さよりも短くしたことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の屋根用板金役物。
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