JP6785047B2 - 片流れ屋根の棟部板金役物及び片流れ屋根の棟部構造 - Google Patents

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この発明は、片流れ屋根の棟部板金役物及び該棟部板金役物を用いた片流れ屋根の棟部構造に関する。
周知のように、片流れ屋根構造を有する建物の棟部においては、雨水の漏洩防止や美観上の観点から、例えば、特許文献1に開示されるような屋根用板金役物が用いられている。この従来の屋根用板金役物の主な構成は、建物の屋根面に配置される天面板材と、建物の壁面に配置される垂下板材と、この垂下板材と平行に配置されて破風下地に固定される破風下地固定材と、垂下板材の下方でこの垂下板材と破風下地固定板材との間に破風板のみこみ部を形成し、破風板のみこみ部に破風板の上層部を配置したものである。このような構成を採用することによって、屋根頂部の異なる勾配に対応でき、又、部材の数を少なくし、しかも防水性の高い止水箱をも具備できるものとしている。
特開2016−6281
しかしながら、上記従来技術によると、屋根用板金役物を構成する天面板材、垂下板材、破風下地固定板材、垂下板材と破風下地固定板材を連結して破風板のみこみ部を形成する連接板材は、全て固定されて一体化されているために重くなって、取付け作業能率が低下するという問題点がある。
又、破風板のみこみ部の間隔距離は予め定められているために、厚さの異なる破風板を用いる場合にはその厚さに見合った屋根用板金役物を別途作製しなければならい問題点がある。
さらに又、屋根用板金役物を建物に固定するには、破風下地固定板材の表面から垂木へ、又、破風板の表面から破風下地材に向かって釘やビス等を水平方向に打ち込まなければならないので、この水平方向へ金槌を振り上げての打ち込み作業は作業者の負担が大きいという問題点がある。
さらに加えて、屋根用板金役物を棟部の長手方向に繋いで使用する場合においては、雨水の漏洩防止のために繋ぎ目を一部重ね合わせて使用しなければならないが、この時、内側へ嵌め込んだ方の部材に弛みが生じて見栄えが悪くなるという問題点がある。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その手段とするところは、片流れ屋根の頂部に固定する釘穴を形成した固定面材とこの固定面材に所定角度で連結された取付面材とを有する取付金具と、前記取付金具の頂部側の一端側部を前記固定面材の突出方向へ丸みをおびるように折り曲げた折曲片と、前記固定面材に前記取付面材の片流れ屋根の頂部から外方向への突出位置を一定にするための目印を有し、前記取付金具の取付面材に取付固定される垂直面材とこの垂直面材の一端側部から折曲して屋根材の上方に配置される屋根上面材とを有する片流れ棟板金と、を具備する片流れ屋根の棟部板金役物としたところにある。
前記取付金具の固定面材と取付面材の連結角度は、片流れ屋根の頂部に固定面材を固定した時に取付面材が略垂直となる角度であることにある。
前記片流れ棟板金の垂直面材の一端側部から屈曲する屋根上面材の垂直面材に対する屈曲角度は、前記取付面材に前記垂直面材を取付固定した時に屋根上面材が前記固定面材と略並行になる角度であることにある。
前記取付金具の取付面材と前記片流れ棟板金の垂直面材との長さが略同じであって、前記垂直面材の前記屋根の頂部と反対側の他端側を前記屋根上面材方向へ折り曲げた鉤片を具備することにある。
この発明の片流れ屋根の棟部板金役物は、片流れ屋根の棟部の保護及び雨漏りを防止する構造を、片流れ屋根の棟部に固定する取付金具と片流れ棟板金の2つの別の部材によって構成したので、一体型の従来のものと比較して各部材が軽くなる結果、施工工事がやり易くなる。また、破風板の厚みが変わった場合でも固定面材の片流れ屋根の棟部への固定位置を変えることによって自在に対応できる。更に、取付金具の固定面材の棟の頂部への取付時における釘やネジ釘などを金槌やドライバーなどによって上方から力を加える取付作業とすることが出来、その結果、作業者の負担が少なくなり作業が楽に行える。
又、片流れ屋根の傾斜角度が変わった場合にも、前記固定面材と取付面材の連結角度を変えた固定面材、垂直面材と屋根上面材の屈曲角度を変えた片流れ棟板金を予め準備しておくことによって対応することが出来る。
更に、前記取付面材と前記垂直面材との長さが略同じで、前記垂直面材の他端側に鉤片を具備することにより、垂直面材の取付面材への端部側の取付固定が簡単になる。又、前記取付面材の一端側縁に屈曲片を形成しておくことにより、片流れ棟板金の屋根上面材と垂直面材の角部の内側における取付面材との摩擦が緩和され、片流れ棟板金の耐久性が向上する。
前記固定面材が、前記取付面材の一面から所定長さ突出した突出片と、この突出片の端部側に前記取付面材の他端側部側方向へ略平行に且つ下端縁が前記取付面材の他端側部縁よりも突出した個所に釘穴を形成した垂直固定片を具備するものとしたことで、破風板の厚さに見合った突出片の長さとしておくことが出来、又、固定面材の頂部への取付時における作業においても取付面材が邪魔になることなく作業ができる。
上記した片流れ屋根の棟部板金役物を用いた片流れ屋根の棟構造とすることによって、施工が簡単で外観の見栄えの良い片流れ屋根の建物となる。更に、建物内部の換気も雨水の侵入を防ぎつつ行うことが出来る。
片流れ屋根の棟部構造を具備する建物の全体斜視図 取付金具の一実施例の全体斜視図 片流れ棟板金の一実施例の斜視図 取付金具を野地板に固定した状態の斜視説明 図4のD−D線断面図 図5に示す取付金具に片流れ棟板金を固定した棟部の断面図 図6の状態の片流れ棟板金を屋根材の上方に配置した棟部の断面図 他の実施例の取付金具の全体斜視図 他の実施例の取付金具の全体斜視図 他の実施例の取付金具の全体斜視図 図10の取付金具に片流れ棟板金を固定した棟部の断面図 通気構造を形成する片流れ棟板金と通気枠の分解全体斜視図 図12の通気穴の拡大斜視図 図13のE−E線断面図 図13のF−F線断面図 片流れ棟板金と繋ぎ片流れ棟板金の一部重なり部分の斜視説明図 図1のA−A線断面図 図1のB−B線断面図 図1のC−C線断面図
この発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。この実施形態の片流れ屋根の棟部構造は、図6などにおいて示すように、柱2、棟木3、垂木4などの構造部材によって支持される野地板5とその上方に敷設された屋根材6によって形成される片流れ屋根7を有する建物8において、前記片流れ屋根7の頂部7aに固定する取付金具9と、前記取付金具9に取付固定される垂直面材10と該垂直面材10の一端側部から折れ曲がって前記片流れ屋根の頂部7aや前記屋根材6の上方に配置される屋根上面材11とを有する片流れ棟板金12と、を具備する片流れ屋根の棟部板金役物1を具備する。
前記取付金具9は、図2から良く判るように、前記垂直面材10を取付固定する取付面材13と、この取付面材13の一面から突出して片流れ屋根7の頂部7aに固定する固定面材14を具備してなる。前記片流れ屋根7の頂部7aは、この実施形態のように野地板5の端部であってもその他の部材であってもよい。前記固定面材14の中央部には垂直方向に釘穴15が設けられて、この釘穴15から釘やビスなどを用いて前記頂部7aに固定するが、釘穴15がない時には他の固定手段で固定しても良い。又、前記取付面材13の頂部7aから外方向への突出位置を一定にするために固定面材14に目印16を刻んで置くと便利である。前記固定面材14は図2のように前記取付面材13の中央の切欠いた一部分を折り曲げて形成しても、別部材を取付面材13の一面に接合したものでも良い。固定面材14と取付面材13のなす角度は、設置時に取付面材13が略垂直方向を向くようにするために、野地板5などの頂部7aの設置角度によって適宜変更可能としている。
更に、前記取付金具9は、前記取付面材13の頂部7a側の一端側部を前記固定面材14の突出方向へ折り曲げた折曲片17を具備して、取付金具9に取付固定される垂直面材10と屋根上面材11のなす角部内側の接触が面接触として片流れ棟板金12が風などで振動した時にも局所摩擦を少なくして極部破損の防止と耐久性の向上を図っている。
前記片流れ棟板金12は、図3、図6等に示すように、設置時において前記取付面材13に取付固定することにより略垂直となる垂直面材10とこの垂直面材10の一端側で角度Xで折れ曲がった屋根上面材11を有している。屋根上面材11の長さは頂部7aを覆って雨水が屋根材6の上方まで達するような長さにしている。又、前記垂直面材10の他端側を屋根上面材11方向へ折り曲げて、前記取付金具9の取付面材13の他端側縁に引っ掛けて固定する鉤片18を形成している。更に、前記屋根上面材11の端側部は、野地板5と屋根上面材11との間隔距離を開けるために設けられ垂木4などの構造部材に固定された木材等からなるスペーサ部材23に固定する折れ曲がった屈曲固定片19を形成し、更にこの屈曲固定片19の端部には雨水の野地板5上への侵入を阻止し屋根材6上に導く流し片20を形成している。又、屈曲固定片19は前記スペーサ部材23に固定するための釘穴15が形成されており、この釘穴15に釘等をスペーサ部材23に打ち込んで固定した状態では前記垂直面材10と略平行となるようになっている。この状態で片流れ棟板金12の垂直面材10の他端側の鉤部18が前記取付面材13の他端側縁に引っ掛けられて係止し、垂直面材10と屋根上面材11との折り曲げ角部の内側に取付面材13の一端側縁が入り込んでいるので、垂直面材10に対する片流れ棟板金12の取付固定は確固なものとなる。
この発明の実施形態の片流れ屋根の棟部構造は、上記の取付金具9と片流れ棟板金12の組み合わせからなる片流れ屋根の棟部板金役物1を用いて構成される構造であるが、その設置手順を図4乃至図7を参照しつつ説明する。
まず、図4、図5に示すように、図2に示される取付金具9を野地板5などの頂部7aの上面の長手方向横一列となるように予め引かれた基準線Lに固定面材14の目印16を合わせ且つ横方向に所定の間隔を開けて必要枚数を固定する。この時、取付金具9の固定面材14の釘穴15の位置を決める基準線Lは、図5に示すように、柱2、棟木3、野地板5などに固定されている破風下地板21の外面と取付面材13の一面の間隔距離Yが破風板22の厚さに相当するようにしておくことにより、破風板22の嵌め込み作業が容易で隙間もないように設置でき雨水の浸入を防止できる。又、この実施形態では、固定面材14の釘穴15は垂直方向で上方を向いているので、ねじ釘24等を用いて頂部7aにねじ込み固定するには、作業者は上方から力を加えてねじ込むことができるので足場が良くない状態においても作業が楽で疲れも少なくなり作業能率が向上する。釘を用いてハンマーで叩打する場合も同様である。
次に、図6に示すように、垂直面材10の他端側縁に鉤片18を引っ掛けた状態で、片流れ棟板金12を頂部7a方向である矢符K方向へと回転させる。すると、図7に示すように、屋根上面材11が頂部7aの上方を覆い、この状態で、屈曲固定片19の釘穴15にねじ釘24を差し込んで垂木4に固定されているスペーサ部材23の側面に固定して取り付ける。流し片20はスペーサ部材23と屋根材6に形成される隙間から野地板5方向への雨水の侵入を阻止する。押え材27は金属薄板からなる屋根材6の上端を固定している。
又、垂直面材10と屋根上面材11のなす角部の内側面は垂直面材10の屈曲片17の外周面と丸みをおびた面接触となっているので、振動が生じても摩耗が殆ど生じなく、騒音の発生がなく耐久性がある。更に、取付面材13の下端側縁に鉤片18が引っ掛り角部内側に上端側縁が入り込むので、前記のように、垂直面材10の上下端を取付面材13に固定され、且つ屈曲固定片19がスペース部材23にねじ釘24で固定されていることから、片流れ棟板金12は強固に頂部7aに固定される。しかも、ねじ釘24の使用は1カ所だけであるので、取付作業は簡単である。片流れ屋根の傾斜角度の異なる建物8の種類によって対応するには、垂直面材10と屋根上面材11のなす角度Xを変えた片流れ棟板金12を複数種類予め作成しておけば良い。
上記のようにして片流れ屋根棟板金12を取付金具9に取付固定し、屈曲固定片19をスペーサ部材23に釘止めし終えると、破風下地板21の外面と取付面材13の一面の間に破風板22の厚さ分の間隔距離Yが形成されているので、図7に示すように、下方から破風板22の上部を差し込んで、ねじ釘24で固定することで取付作業が終了する。この時、ねじ釘24の頭部が外へ露出するが、塗装等によって隠すことができるので美観を損なうことはない。
次に、取付金具9の変形例を図8乃至図10に示す。まず、図8は、矩形の取付面材13の中央部分を3方向だけに切り目を入れて折り曲げて固定面材14を形成し、更に上端側部を固定面材14と同じ方向に曲げて折曲片17を形成したものである。この場合には、取付面材13の横幅一杯の長さとなるような長い屈曲片17を形成できるので、片流れ棟板金12の取付金具9への固定がより強固にできる。又、取付面材13自体も上端側縁が繋がっているので強度が強くなる。
更に、図9に示す取付金具9は、図8の取付金具9の変形例で、取付面材13を長尺にして、2つの固定面材14を設けたものである。この実施形態の場合には、図8の取付金具9と同様に強固に片流れ棟板金12が取付固定できるのに加えて、取付金具9の頂部7aへの固定作業が取付金具9の設置個数が少なくてよくなる分だけ、取付作業が簡単になる。又、取付面材13と垂直面材10の上下端との接触部分が長くなるので、強固に片流れ棟板金12を取付固定できる。
更に又、図10、図11に示す取付金具9は、前記までの3つの実施形態と異なり、釘穴15が水平方向に開いている点である。この実施形態の取付金具9の固定面材14は、取付面材13の一面から所定長さ突出した突出片25と、この突出片25の端部側を前記取付面材13の他端側へ平行に折り曲げた垂直固定片26を有する。垂直固定片26の取付面材13よりも下方に位置する箇所には水平方向に貫通した釘穴15を形成している。この時の取付面材13と垂直固定片26の間隔距離Yとなる突出片25の長さは、後から取り付ける破風板22の厚さに相当するように定められている。そして、垂直固定片26は取付面材13の下端より更に長く下方へ伸びた位置に釘穴15が形成されて、この釘穴15にねじ釘24をねじ込む際の作業がし易いようになっている。
尚、図5乃至図7においては屋根材6として金属薄板屋根材をビス等で野地板5に固着した実施形態を示し、図11においては屋根材6として住宅用化粧スレートなどの厚みのある部材の端部同士を重ね合わせて使用した実施形態を示したが、この実施形態の片流れ屋根の棟部板金役物1は屋根材6の種類に影響なく施工できる。
図12、図19は、通気構造を有する通気片流れ棟板金120と雨水受枠28を用いた片流れ屋根の棟構造を示す。前記した片流れ棟板金12と異なるところは、屋根上面材11に通気孔29を形成したことである。そして、この通気片流れ棟板金120の下方には、前記通気孔29から侵入する雨水を受け止めて屋根材6に導き、且つ、建物8内の空気を前記通気孔29へ導くための前記雨水受枠28が前記スペーサ部材23に固定して設けられている。
前記雨水受枠28は、図12に示す分解図に良く現れているように、侵入する雨水を受け止める樋部30と、該樋部30の両側端を塞ぐ閉塞板31と、空気の通過を許容し雨水の通過を阻止する雨水遮断部材32と、該雨水遮断部材32前記スペース部材23上方に固着するための固着材33と、を具備している。前記樋部30は下流側板34に形成した排水孔35と、内部に前記雨水遮断部材32を挿入できる空間を有しかつ通気穴36を有する上流側板37を具備している。
上記構成からなる通気片流れ棟板金120を頂部7aに設置するには、前記した通気孔29を有していない片流れ棟板金12の横方向の連結と同様の手段で横方向に連結して使用する。その連結の構造は、図16乃至図18に示すように、互いの端部が重ならないように隣接した2つの片流れ棟板金12又は通気片流れ棟板金120の下方に跨るようにして、前記片流れ棟板金12と同様にして前記取付金具9の取付面材13に取付固定されている繋ぎ片流れ棟板金38の上方に載せる。前記繋ぎ片流れ棟板金38の上面の両側には、合成樹脂発泡体などからなる水密材39を2条ずつとその各2条の水密材39の間にシーリング材40などを塗布しておき、この2条の水密材39の上方にそれぞれ隣接する片流れ棟板金12又は通気片流れ棟板金120の端部を載せる。図16は、繋ぎ片流れ棟板金38の一方側の2条の水密材39とシーリング材40の上方に通気片流れ棟板金120を被せた状態を示している。上記の連結構成により、隣接する2つの片流れ棟板金12の隙間から侵入した雨水は、水密材39に導かれて屋根上面材11を下って屋根材6上に導かれる。
上記のようにして、前記通気片流れ棟板金120を建物8の頂部7aへ取り付けた場合には、図19に示されるように、建物8の内部空間と連通している野地板5に形成した連通孔41及び野地板5の頂部7aに固定している通気筒42を通じて、野地板5と片流れ棟板金12が形成する空間内に建物8の空気が導かれる。この導かれた空気は、スペース部材23の上面に固定されている雨水よけの囲い部材43の上面に両面テープなどの前記固着材33で固着された前記雨水遮断材32を通過して、上流側板37の通気穴36、屋根上面材11の通気孔29を通って大気中に放出される。通気孔29は、図13、図14に示すように面材の一部を切り欠いて凹むことによって形成される多数の凹み片29aの隙間29bからなるので効率よく排気される。
一方、この通気孔29から侵入した雨水は、雨水受枠28の樋部30内に落下して、この樋部30の下流側板34の排水孔35から屋根材6上に導かれる。風により雨水が上流側板37方向へ侵入した場合には、雨水遮断部材32によって侵入を阻止される。それでも侵入した場合でも、野地板5の連通孔41の上方には通気筒42が位置しているので、建物8の内部空間への侵入はない。
この発明の片流れ棟部板金役物及びこの片流れ棟部板金役物を用いた片流れ屋根の棟部構造は、片流れ屋根を有する建物に広く利用できる。
1 片流れ屋根の棟部板金役物
5 野地板
6 屋根材
7 片流れ屋根
7a 頂部
9 取付金具
10 垂直面材
11 屋根面材
12 片流れ棟板金
13 取付面材
14 固定面材
15 釘穴
17 折曲片
18 鉤片
22 破風板
28 雨水受枠
29 通気孔
38 繋ぎ片流れ棟板金

Claims (4)

  1. 片流れ屋根の頂部に固定する釘穴を形成した固定面材とこの固定面材に所定角度で連結された取付面材とを有する取付金具と、前記取付金具の頂部側の一端側部を前記固定面材の突出方向へ丸みをおびるように折り曲げた折曲片と、前記固定面材に前記取付面材の片流れ屋根の頂部から外方向への突出位置を一定にするための目印を有し、前記取付金具の取付面材に取付固定される垂直面材とこの垂直面材の一端側部から折曲して屋根材の上方に配置される屋根上面材とを有する片流れ棟板金と、を具備する片流れ屋根の棟部板金役物。
  2. 前記取付金具の固定面材と取付面材の連結角度は、片流れ屋根の頂部に固定面材を固定した時に取付面材が略垂直となる角度であることを特徴とする請求項1に記載の片流れ屋根の棟部板金役物。
  3. 前記片流れ棟板金の垂直面材の一端側部から屈曲する屋根上面材の垂直面材に対する屈曲角度は、前記取付面材に前記垂直面材を取付固定した時に屋根上面材が前記固定面材と略並行になる角度であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の片流れ屋根の棟部板金役物。
  4. 前記取付金具の取付面材と前記片流れ棟板金の垂直面材との長さが略同じであって、前記垂直面材の前記屋根の頂部と反対側の他端側を前記屋根上面材方向へ折り曲げた鉤片を具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の片流れ屋根の棟部板金役物。
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