JP2511313B2 - 建築物の屋根構造端部における外装用の下地装置システム - Google Patents

建築物の屋根構造端部における外装用の下地装置システム

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JP2511313B2 JP2039720A JP3972090A JP2511313B2 JP 2511313 B2 JP2511313 B2 JP 2511313B2 JP 2039720 A JP2039720 A JP 2039720A JP 3972090 A JP3972090 A JP 3972090A JP 2511313 B2 JP2511313 B2 JP 2511313B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、建築物の屋根小屋組み構造を構成して軒
先部に突出される屋根垂木部材,支持垂木部材などの取
付け支持部,またはケラバ部に突出される母屋部材など
の取付け支持部に対して、それぞれに所定の外装構造を
取付け設置するために適用する建築物の屋根構造端部に
おける外装用の下地装置システムに関する。
詳しくは、屋根垂木部材,支持垂木部材などの取付け
支持部を用いた場合での屋根軒先部の化粧納めに対応し
て軒先部前面(以下,軒先と称す),および下面(以
下,軒裏と称す)の各化粧パネルを効果的に仕上げ装着
させ得るようにするか、または当該軒先,および軒裏の
化粧パネルの仕上げ装着を含む雨樋を効果的に支持させ
得るようにし、あるいは母屋部材などの取付け支持部を
用いた場合での屋根切妻部,いわゆるケラバ部の化粧納
めに対応してケラバ部前面(以下,ケラバ先と称す),
および下面(以下,ケラバ裏と称す)の各化粧パネルを
効果的に仕上げ装着させ得るようにした建築物の屋根構
造端部における外装用の下地装置システムに係るもので
ある。
〔従来の技術〕
従来から、金属屋根構造の建築構造物にあつては、当
該金属屋根構造が一般的な切妻型式であるとき、構造物
躯体での所定の屋根勾配を与え、かつ棟方向に平行する
ように複数本の母屋部材を所定間隔に装架させて組み上
げた,いわゆる小屋組み構成に対し、その棟側から軒先
側にかけて、複数本の屋根垂木部材を所定間隔で差し掛
けて配設させ、これらの各屋根垂木部材上に金属屋根板
を葺き上げて金属屋根構造を構成させると共に、当該屋
根構造の軒先部となる軒先外装端部にあつては、各屋根
垂木部材の先端部から突き出された適当な支持部材に対
し,所定の軒先部化粧納め構造として、軒先,および軒
裏の各化粧パネル,すなわち、いわゆる幕板,および軒
天板をそれぞれ一連に装着させるようにしていた。
また、当該軒先部化粧納めを含む樋受け金具をそれぞ
れに懸架して装着させ、これらの各樋受け金具を通して
所定の流れ勾配を附与した雨樋を一連に設置支持させる
ようにしていた。
一方、各母屋根部材の外装端部,つまり、切妻面とし
てのケラバ部の外装端部にあつては、一旦,個々の各母
屋部材の端部相互間を、屋根勾配に沿わせた別の母屋部
材,すなわち、いわゆる“登り母屋”と呼ばれる端部納
め部材を通して結合させた上で、この登り屋根部材に所
定のケラバ部化粧納め構造として、ケラバ先,およびケ
ラバ裏の各化粧パネル,すなわち、いわゆるケラバ先化
粧板,およびケラバ裏化粧天井板をそれぞれ一連に装着
させるようにしていた。
そして、前記構成の切妻型式の金属屋根構造にあつ
て、前者の屋根軒先部における全体外観的に見た軒先部
化粧納め構造の主な断面形態は、つぎの種類のものがあ
る。
例えば、軒先面を屋根勾配に直交して形成した上で、
軒裏天井面を屋根勾配に平行させて納めるとか、また
は、水平方向に納めるようにした各形式と、軒先面を垂
直方向に形成した上で、軒裏天井面を屋根勾配に平行さ
せて納めるとか、または、水平方向に納めるようにした
各形式と、それに、軒裏を深くしたピロティ風に納める
ようにした形式のものがある。
また、後者の屋根ケラバ部における全体外観的に見た
ケラバ部化粧納め構造の主な断面形態は、つぎの種類の
ものがある。
例えば、ケラバ面を棟方向に直交して形成した上で、
ケラバ天井面を水平方向に納めるとか、または斜め内下
向き方向に納めるようにした各形式と、ケラバ面を棟方
向から斜め外下向き方向に形成した上で、けらば天井面
を水平方向に納めるようにした形式と、それに、ケラバ
面を上方に立上げてから棟方向に直交して形成した上
で、ケラバ天井面を水平方向に納めるとか、または斜め
内下向き方向に納めるようにした各形式との5種類のも
のがそれぞれ一般的に採用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来のこのような軒先部化粧納め構
造,および軒先部化粧納めを含む雨樋設置構造,ならび
にケラバ部化粧納め構造のそれぞれにおいては、建築物
施工現場でのこれらの各外装納め構造を装着支持するた
めの構成が、一々には例を挙げ得ないないほどに極めて
繁雑化していた。
例えば、樋受け金具による雨樋の支持条件の一つを取
り上げてみても、種々の各形態による軒先部構造に対応
して、当該軒先部での雨樋の支持角度調整の問題,雨樋
の流れ勾配設定の問題,それに、軒先部形状に合わせた
雨樋の軒先部化粧納めにおける軒先,および軒裏化粧パ
ネルとしての幕板支持と軒天板支持とのそれぞれの支持
形態の自在性,ならびに支持構成の簡略性の問題等があ
った。
さらには、高所作業であるための雨樋と幕板および軒
天板の取付け設置に対する作業性ならびに安全性向上の
問題等があった。
これら問題となる各支持条件が、相互に絡み合い極め
て多岐に亘るものであつて、これらの個々の取付け支持
条件に対応した各別の外装納め構造を必要としており、
各外装納め構造の構成が頗る面倒であった。
また、その組み上げに際しては、本来の組み上げ工事
のほかに、軽鉄下地工事,木工事なども考慮しなくては
ならず、しかも、建築現場での施工時における他業種工
事との関連によつて割かなければならない待機時間,お
よびその時間調整などもまた問題となるものであった。
このために、各取付け設置条件をそれぞれに満足させ
得て、しかも効果的かつ能率的に作業を行なえるところ
の,当該各外装納め構造の仕上げ装着支持のための下地
装置システムの提案が切に要望されていた。
この発明は、従来のこのような要望に応えようとする
ものであり、その目的とするところは、建築施工現場で
の軒先部化粧納め構造,および軒先部化粧納めを含む雨
樋設置構造,ならびにケラバ部化粧納め構造などの各外
装納め構造において、軒先部,およびケラバ部での種々
の各外装形態に対応してそれぞれ共通に適用できるよう
に、これらを仕上げ装着支持するための下地装置を一元
化すると共に、併せて、所期の外装構造を効果的かつ可
及的竪固に構成し得るようにした,この種の下地装置シ
ステムを提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成させるために、この発明の第1の発明
に係る建築物の屋根構造端部における外装用の下地装置
システムは、屋根構造の軒先部に突出される垂木部材な
どの取付け支持部,またはケラバ部に突出される母屋部
材などの取付け支持部に固定されて、外装構造を取付け
設置するための外装用の下地装置システムであつて、前
記取付け支持部に固定される樋受け手段,または取付け
腕手段と、当該樋受け手段,または取付け腕手段に対
し、垂直方向の上下位置を設定して取付けられ、前面部
に外装前面化粧パネルを装着する前面側化粧パネル受け
手段とを有する上下位置調整部の組み合せと、前記前面
側化粧パネル受け手段,樋受け手段,または取付け腕手
段の少なくとも何れか一つに対し、水平方向の前後位
置,上下角度をそれぞれに設定して連繋され、下面部に
外装下面化粧パネルを装着する下面側化粧パネル受け手
段を有する前後位置,上下角度調整部の組み合せとを備
え、前記樋受け手段によつて、雨樋設置構造を構成し、
前記前面側化粧パネル受け手段,および下面側化粧パネ
ル受け手段によつて、軒先部化粧納め構造,または雨樋
設置構造の軒先部化粧納め構造,もしくはケラバ部化粧
納め構造の少なくとも何れか一つを構成し得るようにし
たことを特徴としている。
また、この発明の第2の発明に係る建築物の屋根構造
端部における外装用の下地装置システムは、屋根構造の
軒先部に突出される垂木部材などの取付け支持部,また
はケラバ部に突出される母屋部材などの取付け支持部に
固定されて、外装構造を取付け設置するための外装用の
下地装置システムであつて、前記取付け支持部に固定さ
れる支持固定腕手段と、当該支持固定腕手段に対し、垂
直方向の前後角度を設定して支持される樋受け手段,ま
たは取付け腕手段とを有する前後角度調整部の組み合せ
と、前記樋受け手段,または取付け腕手段に対し、垂直
方向の上下位置を設定して取付けられ、前面部に外装前
面化粧パネルを装着する前面側化粧パネル受け手段を有
する上下位置調整部の組み合せと、前記前面側化粧パネ
ル受け手段,樋受け手段,または取付け腕手段の少なく
とも何れか一つに対し、水平方向の前後位置,上下角度
をそれぞれに設定して連繋され、下面部に外装下面化粧
パネルを装着する下面側化粧パネル受け手段を有する前
後位置,上下角度調整部の組み合せとを備え、前記樋受
け手段によつて、雨樋設置構造を構成し、前記前面側化
粧パネル受け手段,および下面側化粧パネル受け手段に
よつて、軒先部化粧納め構造,または雨樋設置構造の軒
先化粧納め構造,もしくはケラバ部化粧納め構造の少な
くとも何れか一つを構成し得るようにしたことを特徴と
している。
さらに、この発明の第3の発明に係る建築物の屋根構
造端部における外装用の下地装置システムは、屋根構造
の軒先部に突出される垂木部材などの取付け支持部,ま
たはケラバ部に突出される母屋部材などの取付け支持部
に固定されて、外装構造を取付け設置するための外装用
の下地装置システムであつて、前記取付け支持部に固定
される支持固定腕手段と、当該支持固定腕手段に対し、
垂直方向の前後角度を設定して支持され、後方竪枠,前
方竪枠,およびこれらの各竪枠の相互間を上方側が開放
されるように結合する基準横枠からなり、枠内に雨樋を
受け入れ得る樋受け手段とを有する前後角度調整部の組
み合せと、前記樋受け手段の前方竪枠に対し、垂直方向
の上下位置を設定して取付けられ、前面部に外装前面化
粧パネルを装着する前面側化粧パネル受け手段を有する
上下位置調整部の組み合せと、前記前面側化粧パネル受
け手段,または樋受け手段の後方竪枠と前方竪枠との少
なくとも何れか一方に対し、水平方向の前後位置,上下
角度をそれぞれに設定して連繋され、下面部に外装下面
化粧パネルを装着する下面側化粧パネル受け手段を有す
る前後位置,上下角度調整部の組み合せとを備え、前記
樋受け手段によつて、雨樋設置構造を構成し、前記前面
側化粧パネル受け手段,および下面側化粧パネル受け手
段によつて、雨樋設置構造の軒先部化粧納め構造,また
はケラバ部化粧納め構造を構成し得るようにしたことを
特徴としている。
〔作用〕
従つて、この発明の第1の発明による建築物の屋根構
造端部における外装用の下地装置システムにおいては、
取付け支持部に樋受け手段,または取付け腕手段を固定
しておき、これらの樋受け手段,または取付け腕手段に
対して、前面側化粧パネル受け手段を垂直方向の上下位
置設定した上で取付けることにより上下位置調整部と
し、また、前面側化粧パネル受け手段,樋受け手段,ま
たは取付け腕手段の少なくとも何れか一つに対して、下
面側化粧パネル受け手段を水平方向の前後位置,上下角
度設定した上で連繋させることにより前後位置,上下角
度調整部として下地装置を構成させ、樋受け手段には、
雨樋を受け入れ、前面側化粧パネル受け手段には、外装
前面化粧パネルを、下面側化粧パネル受け手段には、外
装下面化粧パネルをそれぞれに装着するようにしたか
ら、これらのそれぞれの各位置,角度設定と、対応部へ
の雨樋の受け入れ、および外装前面,下面の各化粧パネ
ルの装着に従つて、下地装置の構成に対応した所要形態
による軒先部化粧納め構造,または軒先部化粧納めを含
む雨樋設置構造,もしくはケラバ部化粧納め構造を容易
に得られる。
また、この発明の第2の発明による建築物の屋根構造
端部における外装用の下地装置システムにおいては、取
付け支持部に支持固定腕手段を固定させておき、この支
持固定腕手段に対して、樋受け手段,または取付け腕手
段を垂直方向の前後角度設定した上で支持させることに
より前後角度調整部とし、また、樋受け手段,または取
付け腕手段に対して、前面側化粧パネル受け手段を垂直
方向の上下位置設定した上で取付けることにより上下位
置調整部とし、さらに、前面側化粧パネル受け手段,樋
受け手段,または取付け腕手段の少なくとも何れか一つ
に対して、下面側化粧パネル受け手段を水平方向の前後
位置,上下角度設定した上で連繋させることにより前後
位置,上下角度調整部として下地装置を構成させ、樋受
け手段には、雨樋を受け入れ、前面側化粧パネル受け手
段には、外装前面化粧パネルを、下面側化粧パネル受け
手段には、外装下面化粧パネルをそれぞれに装着するよ
うにしたから、こゝでも、これらのそれぞれの各位置,
角度設定と、対応部への雨樋の受け入れ、および外装前
面,下面の各化粧パネルの装着に伴って、下地装置の構
成に対応した所要形態による軒先部化粧納め構造,また
は軒先部化粧納めを含む雨樋設置構造,もしくはケラバ
部化粧納め構造を容易に得られる。
さらに、この発明の第3の発明による建築物の屋根構
造端部における外装用の下地装置システムにおいては、
取付け支持部に支持固定腕手段を固定させておき、この
支持固定腕手段に対して、後方竪枠,前方竪枠,および
これらの各竪枠の相互間を上方側が開放されるように結
合する基準横枠からなり、枠内に雨樋を受け入れ得る樋
受け手段を垂直方向の前後角度設定した上で支持させる
ことにより前後角度調整部とし、また、樋受け手段の前
方竪枠に対して、前面側化粧パネル受け手段を垂直方向
の上下位置設定した上で取付けることにより上下位置調
整部とし、さらに、前面側化粧パネル受け手段,または
樋受け手段の後方竪枠と前方竪枠との少なくとも何れか
一方に対して、下面側化粧パネル受け手段を水平方向の
前後位置,上下角度設定した上で連繋させることにより
前後位置,上下角度調整部として下地装置を構成させ、
樋受け手段には、雨樋を受け入れ、前面側化粧パネル受
け手段には、外装前面化粧パネルを、下面側化粧パネル
受け手段には、外装下面化粧パネルをそれぞれに装着さ
せるようにしたから、こゝでもまた、これらのそれぞれ
の各位置,角度設定と、対応部への雨樋の受け入れ、お
よび外装前面,下面の各化粧パネルの装着に伴つて、下
地装置の構成に対応した所要形態による軒先部化粧納め
構造,または軒先部化粧納めを含む雨樋設置構造,もし
くはケラバ部化粧納め構造を容易に得られる。
そして、これらの各発明におけるそれぞれの各手段
を、必要に応じ相互に共用し得るために、各手段の部品
点数の縮減が可能になる。
〔実 施 例〕
以下,この発明に係る建築物の屋根構造端部における
外装用の下地装置システムの各別の実施例につき、第1
図ないし第31図を参照して詳細に説明する。
これらの各実施例においては、説明の都合上、各屋根
垂木部材,または、各支持垂木部材の軒先側における軒
先,および軒裏の各化粧パネルによる化粧納め構造(以
下,軒先部化粧納め構造と称す)の仕上げ装着を含む雨
樋設置構造(以下,軒先部雨樋設置構造と称す)の支持
のための下地装置システムの場合と、軒先部化粧納め構
造の仕上げ装着のための下地装置システムの場合と、母
屋部材の切妻側におけるケラバ先,およびケラバ裏の各
化粧パネルによる化粧納め構造(以下,ケラバ部化粧納
め構造と称す)の仕上げ装着のための下地装置システム
の場合とのそれぞれを各別に区分した上で、これらを一
連の通し番号,すなわち、第1,ないし第8の各実施例シ
ステムとして順次に述べることゝする。
《軒先部化粧納め構造の仕上げ装着を含む雨樋設置構造
に対応する下地装置システム》 第1図はこの発明の下地装置システムを適用した第1
実施例による建築物での屋根軒先部化粧納め構造の概要
構成を示す全体側面図、第2図(a)ないし(e)は屋
根構造における雨樋を配設した軒先部化粧納め構造の別
例による各形態の概要を模式的に示すそれぞれに断面説
明図、第3図は同上樋受け金具装置を拡大して示す側面
図であり、第4図,第5図,および第6図は第3図IV−
IV線部,V−V線部,およびVI−VI線部のそれぞれに拡大
断面図、第7図,第8図,第9図,第10図および第11図
は同上樋受け金具組立て体,レベル金具,幕板受け金
具,軒先板受け金具,および継ぎ手金具をそれぞれに示
す詳細図、第12図は同上継ぎ手金具の別例を示す詳細
図、第13図は同上樋受け金具装置に対する化粧納め構造
の別例を示す側面図である。
第1実施例による各図,特に、第1図構成において、
この第1実施例装置を適用する建築構造物は、構造物躯
体(1000)と、金属屋根構造としての,横葺き屋根板を
用いた横葺き屋根構造(1010)とからなつている。
前記構造物躯体(1000)としては、例えば、それぞれ
にH型鋼材などを用いた構造体支柱(1001)と、この構
造体支柱(1001)の上端部に所定の屋根勾配でかつ軒先
側を幾分か突出して固定させた合掌梁(1002)とにより
構成される。
そして、合掌梁(1002)上には、いわゆる,Cチャンネ
ル型軽量型鋼を用いた複数本の母屋部材(1003)を屋根
勾配に直交するように所定間隔毎に架け渡して、適宜に
溶着,ボルト止めなどにより固定する。
これらの各母屋部材(1003)上の全面にあつて、例え
ば、目地部材(1004a)などを介在して、野地板として
の断熱ボード(1004)などを張り込んだ上で、当該断熱
ボード(1004)上には、屋根勾配に平行する棟側から軒
先側にかけて、チャンネル鋼材などによる両側フランジ
付きの複数本の屋根垂木部材(1005),こゝでは中空内
部(1005a)を有する各屋根垂木部材(1005)を所定間
隔毎に差し掛け、かつ前記断熱ボード(1004)などを介
して適宜に止着金具(1007)で固定させる。そして、別
途,中空内部(1005a)内に装入して軒先該当部に配設
される支持垂木金具(1006)を、その軒先への突出長さ
を適宜に調整して取付けるようにし、かつ当該支持垂木
金具(1006)の軒先側突出端に対して、樋受け金具装置
(10)を装着させる。
また、前記横葺き屋根構造(1010)としては、この場
合,本発明者の提唱した公知に係る,いわゆる段角型の
横葺き屋根板(1011)を用い、前記各垂木部材(1005)
上にあつて、それぞれに下地材(1012)を介した上で吊
子部材(1013)により止着させるようにし、このように
して棟側から軒先側へ葺き上げてある。
なお、図中,(1014)は前記各垂木部材(1005)の軒
先端部に固定した軒先金具、(1015)はこの軒先金具
(1014)に取り付けられた軒先唐草板である。
前記支持垂木金具(1006)の軒先側突出端に装着され
る樋受け金具装置(10)については、当該樋受け金具装
置(10)を包括した軒先部の全体を所期通りの軒先部化
粧納め構成とし、かつその軒先,軒裏の各表面部には、
それぞれに化粧パネルとしての幕板,軒天板を当該軒先
部化粧納め対応に取付けて仕上げるのである。
なお、この場合,樋受け金具装置(10)を支持垂木金
具(1006)の軒先側突出端に装着させているが、必ずし
もこのように支持垂木金具(1006)に装着する必要はな
く、屋根垂木部材(1005)に直接,または、各母屋部材
(1003)に関連する同様なその他の各部材の軒先側突出
端に装着させるようにしてもよいことは勿論である。
こゝで、前記軒先部の全体的な納め形状の主なものと
しては、例えば、第2図に示すように、次の4種類の各
形態と別例としての1種類の形態がある。すなわち, a)軒先を屋根勾配に直交して形成した上で、軒裏を屋
根勾配に平行させて納めた第1形態(第2図(a)), b)同様に、軒先を屋根勾配に直交して形成した上で、
軒裏を水平方向に納めた第2形態(同図(b),第13図
に相当), c)軒先を垂直方向に形成した上で、軒裏を屋根勾配に
平行させて納めた第3形態(同図(c)), d)同様に、軒先を垂直方向に形成した上で、軒裏を水
平方向に納めた第4形態(同図(d),第1図に該当) のそれぞれであり、また、軒裏部を深くした別形態とし
て、 e)前記第4形態に対応して、特に、軒裏部を深く形成
すると共に、軒先端部を適宜に支柱などにより支えて外
部に開放させたピロティ形式による第5の形態(同図
(e)) である。
そしてまた、一方では、軒先,軒裏の各表面部に化粧
パネルとして取付けられる幕板,軒先板についても、こ
れらの各形態に合わせて所望通りの任意の断面形状に賦
形成形される。
しかして、この第1実施例による樋受け金具装置(1
0)は、第1図,および第3図に示されているように、
前記支持垂木金具(1006)の軒先突出端部に固定される
支持固定腕金具(11)と、この支持固定腕金具(11)に
垂直方向の前後傾斜角度を調整設定して支持固定される
樋受け金具組立て体(21)と、当該樋受け金具組立て体
(21)に対し、垂直方向の上下レベルを調整設定して取
付けられるレベル金具(41)と、同上垂直方向の上下位
置,および前後傾斜角度をそれぞれに調整設定して取付
けられる幕板受け金具(51)と、同上水平方向の前後位
置,および上下傾斜角度をそれぞれに調整設定して取付
けられる軒天板受け金具(61)とによつて構成されてい
る。
また別に、当該軒天板受け金具(61)には、軒先化粧
納め形態付与の自由度を一層,増すために継ぎ手金具
(71)を付加する。
前記支持固定腕金具(11)は、第3図に示されている
ように、鋼板を横断面コ字状に成形して一組の対向する
軸孔(13)付き軸受け板部(12),および貫通孔(15)
付き固定腕部(14)を形成したもので、前記軒先側への
突き出し長さを調整設定した支持垂木金具(1006)の軒
先側突出端に適宜手段で固定されている。
前記軸受け板部(12)には、軸ピン(20)を用いて、
その軸孔(13)に前記樋受け金具組立て体(21)を垂直
方向前後に揺動可能に枢支すると共に、固定腕部(14)
の貫通孔(15)に対し、軸孔(18)付き軸受け部(17)
を有する角度調整ボルト(16),一組の調整ナット(1
9),および軸ピン(20)を用いて、この樋受け金具組
立て体(21)を傾斜角度調整可能に支持固定し得るよう
になつている。
従つて、このように構成される支持固定腕金具(11)
では、一組の調整ナット(19)を螺進退調整することに
よつて、矢印(A)に示すように、当該支持固定腕金具
(11)に装着させる軸受け金具組立て体(21)の垂直方
向前後の取付け傾斜角度を任意に設定し得るのである。
また、前記樋受け金具組立て体(21)は、第3図,お
よび第7図に示されているように、それぞれに角パイプ
を用いた十分な高さの後方竪枠(22)と、この後方竪枠
(22)の下部側から前方に延びる基準横枠(23)と、こ
の基準横枠(23)の前端部に設けられて比較的低い高さ
の前方竪枠(24)とからなる樋受け金具を有している。
前記後方竪枠(22)には、上端部,およびその下部に
前記各軸ピン(20)をそれぞれに挿通するための軸孔
(25),(26)と、下端部に下部固定孔(27)とをそれ
ぞれ穿孔してある。
前記基準横枠(23)には、中間部に上部の挿通孔(2
8)を穿孔,および下部の調整ナット(29)を適宜に固
定してあり、かつ前後両端部に上下に貫通する挿通孔
(30)をそれぞれに穿孔してある。
前記前方竪枠(24)には、上半部に上下一組の各上部
固定孔(31)を、下端部にあつて下部固定孔(32)をそ
れぞれに穿孔してある。
なお、前記前方竪枠(24)の高さを低くした理由は、
後述する幕板受け金具(51)との関連において、この樋
受け金具組立て体(21)内への前方からの雨樋(1021)
の装入設置作業を容易にするためであるが、特に、各部
の構成が、この雨樋(1021)の装入設置作業に国難をき
たさない態様のものであれば、必ずしもこのように前方
竪枠(24)の高さを低くする必要はない。
また、前記レベル金具(41)は、第3図,および第8
図に示されているように、前記後方竪枠(22)と前方竪
枠(24)間に収まる長さにされており、中間部下側に高
さ調整ボルト(42)を前記基準横枠(23)の上部挿通孔
(28)を通して下部調整ナット(29)に螺合させると共
に、前後両端部には、当該基準横枠(23)の各挿通孔
(30)に対応して各挿通孔(43)を穿孔し、これらの各
挿通孔(30),(43)のそれぞれに挿通させる固定ピン
(44)を備えている。
従つて、こように構成されるレベル金具(41)では、
これを螺合状態のまゝ回動させて螺進退調整することに
より、矢印(B)に示すように、基準横枠(23)に対す
る当該レベル金具(41)の上下位置,つまり、後述する
雨樋のレベルを、これらの基準横枠(23)とレベル金具
(41)とが平行されることを条件にして任意に設定(下
部調整ナット(29)と高さ調整ボルト(42)とのネジピ
ッチが小さければ、当該条件に殆んど影響されずに、実
用上,十分な範囲に設定)できる。
この調整後、固定ピン(44)を何れか一方の挿通孔
(43)から同側の挿通孔(30)に落し込むことにより、
こゝで設定したレベル金具(41)の垂直方向上下レベル
位置を確保できる。
従つて、このレベル金具(41)上,ひいては、樋受け
金具組立て体(21)内に受け入れる雨樋(1021)のレベ
ルを任意に設定して、この雨樋(1021)内に流れ込む雨
水の水捌けが良好に行われるように、個々の各レベル金
具(41)の垂直方向上下高さ位置を適正に得られる。
また、前記幕板受け金具(51)は、第3図,および第
9図に示されているように、前記前方竪枠(24)の外側
に前方から被嵌し得る程度の幅,および後方竪枠(22)
に匹敵する十分な長さで、鋼板を横断面コ字状に成形し
たものであつて、全面下部に切り欠き部(52)を形成
し、かつ上端部にあつて上部取付け孔(53)を穿孔して
あり、下部にあつて前記一組の各上部固定孔(31)に対
応する上下一組からなるそれぞれに垂直方向の各主調整
長孔(54)を、下端部にあつて前記下部固定孔(32)に
対応する同様に垂直方向の下部調整長孔(55)をそれぞ
れ上下位置に形成してある。
従つて、このように幕板受け部を構成する幕板受け金
具(51)では、これを前方竪枠(24)に前方から被嵌さ
せた上で、例えば、何れか一方(勿論,双方であつても
よい)の主調整長孔(54)と上部固定孔(31)とに取付
けボルト・ナット(56)を、下部調整長孔(55)と下部
固定孔(32)とに取付けボルト・ナット(57)をそれぞ
れに挿通させて緊締することにより、この前方竪枠(2
4)に対して当該幕板受け金具(51)を取付けることが
でき、併せて、後述するように、上部取付け孔(53)に
は、必要に応じて他の補助金具(図示せず)を取付ける
ことができる。
なお、この幕板受け金具(51)は、前記理由によつて
低くされた前方竪枠(24)の高さを、その低くされた高
さ相当分だけ補償するための前方竪枠補助金具の役割り
を兼用する。
そしてまた、これらの各取付けボルト・ナット(5
6),(57)を一旦,緩めることにより、前方竪枠(2
4)に対して、次に述べる軒天板受け金具(61)との関
連の基に、矢印(C)に示すように、幕板受け金具(5
1)の垂直方向上下位置を、これらの各主調整長孔(5
4),各上部固定孔(31)と、下部調整長孔(55),下
部固定孔(32)との各組み合せの寸法範囲内で任意に調
整して設定できる。
また矢印(D)に示すように、例えば、下部調整長孔
(55),下部固定孔(32)を中心にして垂直方向前方へ
の傾斜による角度位置を任意に調整して設定でき、かつ
これを再度,締め付けることにより、それぞれの設定位
置を確保し得るのである。
なお、この幕板受け金具(51)での前面下部の切り欠
き部(52)については、前記した後者の垂直方向前方へ
の傾斜による角度位置設定,特に、下部固定孔(32)に
対する下部調整長孔(55)を利用した長さ調整の基に行
なう傾斜角度位置の設定に際して、前方竪枠(24)の下
端隅部を避けるための逃げ穴として作用する。一方,こ
の垂直方向前方への傾斜は、前記した樋受け金具組立て
体(21)内への前方からの雨樋(1021)の装入設置作業
を容易にする。
さらに、前記継ぎ手金具(71)を有する軒天板受け金
具(61)は、次のように形成される。
説明の都合上,まず、前記継ぎ手金具(71)に関して
述べると、この継ぎ手金具(71)は、第3図,および第
11に示されているように、前記後方竪枠(22)と前方竪
枠(24)と下端内側に下方から抜き差し調整可能に挿入
し得る断面寸法で、かつ所定長さの角パイプを用いた竪
継ぎ手部(72),および当該後方竪枠(22)と前方竪枠
(24)との外面寸法,ひいては、この竪継ぎ手部(72)
の外面寸法に一致する内面幅,および所定の長さで、鋼
板を横断面コ字状に成形した横継ぎ手部(73)からな
り、横継ぎ手部(73)の前半部内に竪継ぎ手部(72)の
下端部を挿入かつ固定して一体化し、側面L字状に形成
する。
前記竪継ぎ手部(72)の上部にあつては、前記下部調
整長孔(55)に対応した垂直方向の上部調整長孔(74)
を、横継ぎ手部(73)の後半部にあつては、水平方向の
下部調整長孔(75)をそれぞれに形成したもので、この
継ぎ手金具(71)を後方竪枠(22)用と前方竪枠(24)
用の一組準備する。
これらの一組をなす各継ぎ手金具(71)は、その一方
を前記後方竪枠(22)の下端部に下方から挿入し、かつ
前記下部固定孔(27)と上部調整長孔(74)を通して取
付けボルト・ナット(76)により取付ける。
また、他方を前記前方竪枠(24)の下端部に下方から
挿入して前記取付けボルト・ナット(57)により取付け
ておく。
そして、これらの取付けボルト・ナット(76),(5
7)を一旦,緩めることにより、後方竪枠(22),およ
び前方竪枠(24)に対して、軒天板受け金具(61)との
関連の基に、各矢印(E)に示すように、当該各継ぎ手
金具(71)の垂直方向上下位置を、各上部調整長孔(7
4)の寸法範囲内で任意に調整してそれぞれに設定で
き、かつこれを再度,締め付けることにより、それぞれ
の設定位置を確保し得るものである。
さらには、次に述べる軒先板受け金具(61)を支持し
て、その垂直方向の上下位置と、水平方向の前後位置,
および傾斜角度との各調整設定を可能にする。
なおまた、前記各継ぎ手金具(71)については、別例
として、第12図に示されているように、当該後方竪枠
(22)の内面寸法に一致する幅,および所定の長さで、
鋼板を縦断面コ字状に成形した竪継ぎ手部(72a)と、
同後方竪枠(22)の外面寸法,ひいては、この竪継ぎ手
部(72a)の外面寸法に一致する内面幅,および所定の
長さで、鋼板を横断面コ字状に成形した横継ぎ手部(73
a)とを設け、横継ぎ手部(73a)の中間部内に竪継ぎ手
部(72a)の下端部を挿入して、枢支軸となる皿頭リベ
ット(77)により揺回動自在に枢着し、側面倒T字状に
形成する。
そして、竪継ぎ手部(72a)の上部にあつては、前記
下部固定(27)に対応した垂直方向の上部調整長孔(74
a)を、横継ぎ手部(73a)の前後両部にあつては、所定
ピッチ間隔による水平方向の各下部調整長孔(75a),
(75b)をそれぞれに形成して継ぎ手金具(71a)として
ものである。
この別例よる継ぎ手金具(71a)においても、前記継
ぎ手金具(71)とほヾ同様の作用,効果が果たされるほ
かに、枢支軸としての皿頭リベット(77)を中心にした
揺回動を可能にする。
併せて、前方竪枠(24)側では、後部側の下部調整長
孔(75b)に次に述べる軒天板受け金具(61)の前端部
を連繋させたとき、前部側の下部調整長孔(75a)に対
しては、後述するように、必要に応じて他の補助金具
(図示せず)を取付けることができる。
続いて、前記軒天板受け金具(61)に関して述べる
と、この軒天板受け金具(61)は、第3図,および第10
図に示されているように、前記後方竪枠(22)側と前方
竪枠(24)側とのそれぞれに垂直方向上下位置を調整設
定可能に装着される各継ぎ手金具(71),(71)の外側
に対して、下側から被嵌し得るように、鋼板を横断面コ
字状に成形したもので、その両側板部には、所定ピッチ
間隔(前記継ぎ手金具(71a)を使用する場合を考慮し
て各下部調整長孔(75a),(75b)のピッチ間隔に対応
させるのが好ましい)で前後方向の各調整固定孔(62)
を穿孔して形成されており、これらの各継ぎ手金具(7
1),(71)の下部調整長孔(75),(75)に対し、そ
れぞれに各取付けボルト・ナット(63)を用いて取付け
たもので、それぞれの各取付け位置を勘案することによ
つて、矢印(F)に示す水平方向の前後位置を任意に調
整して確保し得るのである。
従つて、このように軒天板受け部を構成するところ
の,これらの軒天板受け金具(61)と、それぞれの各継
ぎ手金具(71),(71)(または、一方の継ぎ手金具
(71a))では、先にも述べたように、これらの各継ぎ
手金具(71),(71)(または、一方の継ぎ手金具(71
a))による矢印(E),(E)の相互に平行した位置
調整により、軒天板受け金具(61)の垂直方向上下位置
を、相互に平行しない位置調整により、矢印(G)に示
す軒天板受け金具(61)の水平方向前後傾斜角度をそれ
ぞれ任意に設定できる。
また、当該軒天板受け金具(61)自体に関し、矢印
(F)の水平方向前後位置をも任意に設定でき、かつま
た同時に、これらの各調整,つまり、矢印(E),
(F),および(G)方向の湊合された組み合せ調整に
よつて、この軒天板受け金具(61)の十分に自由度の高
い位置設定,ならびに確保が可能になる。
こゝでちなみに、前記した軒先部にあつて一連に併置
される各樋受け金具組立て体(21)に対する雨樋(102
1)の受支設置の最も基本的な態様は、次の通りであ
る。
すなわち、第3図に示されているように、各樋受け金
具組立て体(21)の前方竪枠(24)にあつて、幕板受け
金具(51)を、また、後方竪枠(22)と前方竪枠(24)
にあつて、各継ぎ手金具(71),(71)を介して軒天板
受け金具(61)をそれぞれに基準位置で取付けた態様に
おいて、まず最初に、各幕板受け金具(51)の上端部全
体を通して受通し材(1022)を被嵌させておく。
この状態で、後方竪枠(22)と、基準横枠(23),ひ
いては、レベル金具(41)と、それに前方竪枠(24),
ひいては、幕板受け金具(51)とにより囲まれた内側に
接して所定断面形状の雨樋(1021)を受け入れる。
ついで、各幕板受け金具(51)の前面,つまり、軒先
面での上下部を残した主面には、軒先化粧パネルとして
の幕板(1023)を、また、各軒天板金具(61)の下面,
つまり、軒裏面での前部を残した主面には、軒裏化粧パ
ネルとしての目地部(1025)を介した各軒天板(1024)
をそれぞれに設置して適宜に止着させる。
そして、各幕板受け金具(51)の上部側にあつては、
前記幕板(1023)との間に目地部(1026)を残し、かつ
前記受通し材(1022)を跨いで雨樋(1021)の上部内面
に達する笠木材(1027)を被嵌して適宜に止着させる。
また同様に、下部側にあつては、幕板(1023),およ
び軒天板(1024)との間にそれぞれ目地部(1028),
(1029)を残し、幕板コーナー材(1030)を被嵌して適
宜に止着させ、これらの各目地部(1025),(1026),
(1028),(1029)に適宜,目地材を埋め込んで仕上げ
るのである。
なお、前記幕板受け金具(51)と軒天板受け金具(6
1)とによるそれぞれに化粧板としての幕板,および軒
天板の取付け手段については、必ずしも前記構成にのみ
限定されるものではなく、同様な作用を得られるもので
あれば、任意の取付け手段を用いて差し支えないことは
勿論である。
次に、前記幕板受け金具(51)の前面側幕板受け部に
対して取付けられる別形態の幕板化粧納め構成を、第13
図について述べる。
この第13図構成においては、前記幕板受け金具(51)
に穿孔された上部取付け孔(53)に対し、取付けボルト
・ナット(82)を用い、延長補助金具(81)を前方に向
けてやゝ上向き気味に突出延長するように取付けると共
に、この延長補助金具(81)の前端部と、やゝ前方に突
出して位置設定させた前記軒天板受け金具(61)の前端
部との間に、こゝでも取付けボルト・ナット(84),
(84)を用い、軒先前面側となる幕板受け補助金具(8
3)を結合させて、下向き斜辺の直角三角形状をした幕
板受け部を形成させたものである。
この幕板受け部に対しても前記とほヾ同様に、軒先化
粧パネルとしての横断面下向きの波形形状からなる幕板
(1023a),笠木材(1027a),および幕板コーナー材
(1030a)を被嵌装着させ、これらを適宜に止着させて
初期通りの軒先納め構造を仕上げるのである。
なお、この第13図構成での幕板受け部における幕板受
け金具(51),および軒天板受け金具(61)の各前端部
の利用については、これを必要に応じて行なうもので、
必ずしもこの構成に限定を受けるものではなく、全く別
個の補助金具を利用するとか、あるいは、幕板受け補助
金具(83)の下端部に対して、別の適宜,幕板受け補助
金具および/または延長補助金具などの補助金具を介在
させたり、これらを幕板受け金具(51),および軒天板
受け金具(61)に連結させたりするとか、それぞれに任
意の変形構成が可能である。
以上のようにして、前記幕板受け金具(51),および
軒天板受け金具(61)のそれぞれにおける各調整に伴う
位置,傾斜角度設定に基き、前記した軒先部の全体的な
化粧納め形状の主なものとしての,前記第2図(a)な
いし(d)に示した4種類からなる第1ないし第4の各
形態,および同図(e)に示した第5の形態の付与に適
合する各幕板受け部,および軒天板受け部を所望通りに
構成でき、結果的に、これらの第1ないし第4,および第
5の各形態に対応した軒天板での幕板,および軒天板に
よる軒先部化粧納め処理を極めて良好かつ効果的に行な
い得るのである。
次に、第14図はこの発明の下地装置システムを適用し
た第2実施例による樋受け金具装置を前記第3図に対応
して示す側面図、第15図は第14図XV−XV線部の拡大断面
図、第16図,および第17図は同上樋受け金具組立て体,
および幕板受け金具をそれぞれに示す詳細図、第18図は
前記第11図の継ぎ手金具を併用した第3実施例による組
み込み状態の要部を示す部分側面図、第19図は前記第12
図の継ぎ手金具を併用した第4実施例による組み込み状
態の要部を示す部分側面図である。
まず、第2実施例構成は、前記第1実施例構成におい
て、前記樋受け金具組立て体(21)の後方竪枠(22),
および前方竪枠(24)の各下端部に対する軒天板受け金
具(61)の連繋に、前記それぞれの各継ぎ手金具(7
1),(71)(後方竪枠(22)の下端部に対する継ぎ手
金具(71a)を含む)を介在させていたのを、次のよう
に変更したものである。
すなわち、第14図,および第16図に示されているよう
に、前者の後方竪枠(22)の下端部に対しては、当該後
方竪枠(22)を該当長さ分だけ下方に延長した上で、下
部固定孔(27)に代えて、垂直方向に幾分か余裕度のあ
る下部調整長孔(27a)とし、この下部調整長孔(27a)
によって、前記と同様に、軒天板受け金具(61)を連繋
させるようにしている。
また、第14図,および第17図に示されているように、
後者の前方竪枠(24)の下端部に対しては、当該前方竪
枠(24)に垂直方向上下位置を調整して取付けられる幕
板受け金具(51)を該当長さ分だけ下方に延長し、かつ
幅を板厚相当分程度に絞つて半円弧状端面にした上で、
下部調整長孔(55)を主調整長孔(54)に代えると共
に、同延長部に垂直方向に幾分か余裕度のある下部調整
長孔(55a)を穿孔し、この下部調整長孔(55a)によつ
て、軒天板受け金具(61)を連繋させるようにしたもの
である。
また、第3実施例構成は、第18図に示されているよう
に、前記第2実施例構成において、後方竪枠(22)側に
前記第1実施例の場合と同様に、継ぎ手金具(71)を介
在して軒天板受け金具(61)を連繋させるようにしたも
のであり、さらに、第4実施例構成は、第19図に示され
ているように、前記第2実施例構成において、後方竪枠
(22)側に前記第1実施例の場合と同様に、継ぎ手金具
(71a)を介在して軒天板受け金具(61)を連繋させる
ようにしたものである。
従つて、このように軒天板受け部を構成する第2,ない
し第4の各実施例構成による軒天板受け金具(61)で
は、前記第1実施例構成に比較して、構成自体をそれぞ
れ可及的に簡略化し得るものであり、併せて、第2実施
例構成では、軒天板受け金具(61)の垂直方向上下位置
の調整が制限されはするものゝ一層,強固な取付けが可
能になるという利点を有し、また、第3,および第4実施
例構成では、特に、一つの支点となる前方側での連繋点
に対して、後方側での連繋点の垂直方向上下位置の調整
を含んだ位置設定の自由度を、当該各実施例相応に向上
させ得て、一層,効果的な軒天板受け金具(61)の支持
を行なうことができるのである。
《軒先部化粧納め構造に対応する下地装置システム》 第20図,および第21図はこの発明の下地装置システム
を適用した第5,および第6実施例による建築物での屋根
軒先部の化粧納め構造の概要構成をそれぞれに示す側面
図、第22図は同上軒先部化粧納め構造の支持固定部の詳
細を示す分解斜視図、第23図は同上幕板と軒天板との軒
先納め取付け調整部の詳細を示す分解斜視図であり、第
24図(a),(b)と第25図(a),(b)は同上軒先
部化粧納め構造の支持固定部の別例を示すそれぞれに分
解斜視図と組み上げ説明図、第26図は同上軒先納め取付
け調整部での連繋部材の別例を示す分解斜視図である。
第5,および第6実施例においても、前記支持垂木金具
(1006)の軒先側突出端,あるいは、これに代わるその
他の各部材に対して、軒先部化粧納め構造(100)を装
着させている。
当該軒先部化粧納め構造(100)については、前記各
実施例構成の場合と同様に、雨樋(1021)を除いた軒先
部の全体を所期通りの軒先納め形状とし、かつその軒
先,軒裏の各表面部には、こゝでも、それぞれに化粧パ
ネルとしての幕板,軒天板を当該軒先納め形状対応に取
付けて仕上げるのである。
なお、この場合,第5実施例構成は、前記第2図
(a)の形態を採用しており、また、第6実施例構成
は、同様に、第2図(b)の形態を採用している。
しかして、これらの第5,および第6実施例による各軒
先部化粧納め構造(100)は、第20図,第21図,および
第22図,第23図に示されているように、前記支持垂木金
具(1006)の軒先側突出端部に固定される支持固定腕金
具(111),および当該支持固定腕金具(111)に垂直方
向の前後傾斜角度を調整設定して支持固定される取付け
腕金具(121)と、当該取付け腕金具(121)に対し、垂
直方向の上下位置を調整設定して取付けられる幕板受け
金具(141)と、当該幕板受け金具(141)に対し、垂直
方向の上下位置,および水平方向の上下傾斜角度を調整
設定して取付けられる軒天板受け金具(151)とによつ
て構成される。
まず、前記支持固定腕金具(111)は、第22図に示さ
れているように、前端部側にそれぞれ軸支持孔(113)
を穿孔した一対の軸受け板部(112)と、これらの各軸
受け板部(112)を上端部に対向して固定すると共に、
下端部に貫通孔(115)を穿孔した角パイプからなる固
定腕部(114)とによつて形成されている。
そして、これらの各軸受け板部(112),および固定
腕部(114)を、前記軒先側への突き出し長さを調整設
定した支持垂木金具(1006)の軒先側突出端部に適宜手
段で固定させてある。
また、前記取付け腕金具(121)は、角パイプを用い
て、上端部に軸支持孔(122),下部側に垂直方向の上
下位置で一組の調整長孔(123),(123)をそれぞれに
穿孔すると共に、中間部背面側に枢着孔(125)のある
支持板(124)を突出させてある。
そして、前記取付け腕金具(121)での上端部の軸支
持孔(122)を、前記支持固定腕金具(111)での1対の
軸受け板部(112)の軸支持孔(113)に軸ボルト・ナッ
ト(131)によつて垂直方向前後に揺動可能に軸支持さ
せておき、かつ取付け腕金具(121)での支持板(124)
の枢着孔(125)に対して、軸ボルト・ナット(133)で
軸支持させた角度調整ボルト(132)を、固定腕部(11
4)での角度調整用の長孔(115)に挿通させ、かつこの
角度調整ボルト(132)上に、固定腕部(114)を挾み込
むように一組の角度調整ナット(134),(134)を螺合
して固定させたものである。
従つて、このように構成される支持固定腕金具(11
1)では、一組の角度調整ナット(134),(134)を螺
進退調整することによつて、支持垂木金具(1006)に対
する取付け腕金具(121)の垂直方向前後角度の調整,
それに、当該取付け腕金具(121)の上下位置に配置さ
れる1組の調整長孔(123),(123)を利用した後述す
る配置方向の調整,換言すると、屋根勾配方向(H)に
合わせた軒先部での納め仕上げ形状,つまり前記第2図
(a)に示す第1形態におけるところの,後述する幕板
および軒天板での軒先部形状に対応する配置方向(I)
とその配置角度(J)とを、各別に極めて容易かつ任意
に調整して設定できるのである。
こゝで、前記支持固定金具(111)と取付け腕金具(1
21)とによる軒先納め支持部での各別例による構成を第
24図(a),(b)および第25図(a),(b)に示
す。
まず、第24図(a),(b)は、前記支持固定腕金具
(111)における各軸受け板部(112),および固定腕部
(114)の各別例であつて、同図(a)においては、こ
れらに対応する各軸受け板部(112a)と固定腕部(114
a)とをプレス絞り成形により一体化形成させて、横断
面コ字状で側面倒L字状をなす支持固定腕金具(111a)
とし、これに前記と同様に、調整長孔(115a),および
各軸支持孔(113a)をそれぞれ穿孔させ、かつ当該支持
固定腕金具(111a)の上面部を、前記支持垂木金具(10
06)の該当先端部下面に対し、それぞれの各固定孔(11
6a),(117a)を通して各固定用のボルト・ナット(11
8a)により固定させたものである。
また、同図(b)においては、側面倒L字状をなして
各軸受け板部(112b)と固定腕部(114b)とからなる一
連の板面部の1組を、プレス成形により相互に対向する
ように折曲形成させて支持固定腕金具(111b)とし、こ
ゝでも同様に、長孔(115b),および各軸支持孔(113
b)をそれぞれに穿孔させ、かつ当該支持固定腕金具(1
11b)の対向する各上面部を、前記支持垂木金具(100
6)での該当先端部の両側面部に当接させた状態で、そ
れぞれの各固定孔(116b),(117b)を通して各固定用
のボルト・ナット(118b),(118b)により固定させた
ものである。
また、第25図(a),(b)は、前記支持固定腕金具
(111)と取付け腕金具(121)との角度調整手段の別例
であつて、同図(a)においては、当該取付け腕金具
(121)での背面側への支持板(124)の突出,およびこ
の支持板(124)に対する角度調整ボルト(132)の枢支
に代えて、取付け腕金具(121)に平面コ字状のブラケ
ット(135)を軸ボルト・ナット(136)により直接枢支
させると共に、このブラケット(135)から突出させた
角度調整ボルト(132)を、固定腕部(114)での角度調
整用の長孔(115)に挿通させ、この場合にも前記と同
様に、この角度調整ボルト(132)に一組の角度調整ナ
ット(134),(134)を螺合して固定させたものであ
る。
また、同図(b)においては、前記取付け腕金具(12
1)の背面側にあつて、各ボルト孔(127)のある固定受
け板(126)を固定させ、かつ前記支持固定腕金具(11
1)の固定腕部(114)の対応する前面側にあつて、各ボ
ルト孔(129)のある1組の固定受け板(128)を枢支さ
せると共に、これらの各ボルト孔(127),(129)に各
固定用のボルト・ナット(137)を挿通させておき、さ
らに、別に固定腕部(114)の上方に貫通して穿孔した
の長孔(115)には、取付け腕金具(121)の背面に当接
する角度調整ボルト(138)を挿通させた上で、前記と
同様に、この角度調整ボルト(138)に一組の角度調整
ナット(139),(139)を螺合させたものである。
そして、各固定用のボルト・ナット(137)を充分に
緩めた状態で、各角度調整ナット(139),(139)を加
減しながら、角度調整ボルト(138)を螺進退操作させ
ることにより、支持固定腕金具(111)に対する取付け
腕金具(121)の配設角度を調整して設定し、この設定
後,各角度調整ナット(139),(139)と各固定用のボ
ルト・ナット(137)とを締め付けて固定し得るように
したものである。
従つて、これらの第24図(a),(b)と第25図
(a),(b)に示す各別例においても、前記の場合と
全く同様の作用,効果を達成できるほかに、各部材相互
の製造ならびに組立てを一層,容易にし得るのである。
次に、前記取付け腕金具(121)に垂直方向の上下位
置を調整設定して取付けられる幕板受け金具(141)
と、当該幕板受け金具(141)に垂直方向の上下位置,
および水平方向の上下傾斜角度を調整設定して取付けら
れる軒天板受け金具(151)とに対する軒先部化粧納
め、つまり幕板および軒天板などの軒先化粧納め構造
(100)を取付けるための軒先納め取付け調整部(140)
を、第20図,第21図,および第23図に示す。
軒天納め取付け調整部(140)は幕板受け金具(141)
と軒天板受け金具(151)と連繋金具(161)とからな
り、幕板受け金具(141)は前記取付け腕金具(121)の
前面側から被嵌し得るように横断面前向きコ字状にさ
れ、少なくとも上部側にあつて、上下調整用の上下位置
に配置される1組の調整長孔(123),(123)に対応し
て貫通される取付け孔(142),(142)を、かつ下端部
にあつて、連繋孔(143)をそれぞれに穿孔すると共
に、これらの中間部にあつて、順次に貫通される予備取
付け孔(144),(144),…を穿孔して構成されてい
る。
また、軒天板受け金具(151)は横断面上向きコ字上
にされ、少なくとも前端部側にあつて、連繋孔(152)
を穿孔すると共に、これよりも後方側にかけて、順次に
予備連繋孔(153),(153),……を穿孔して構成され
ている。
連繋金具(161)は各受け金具(141),(151)の連
繋部内,つまり幕板受け金具(141)の下端部内および
軒天板受け金具(151)の前端部内にそれぞれ嵌入し得
るように、角パイプなどを側面L字状に溶接結合して、
前方となる上下部側に前記連繋孔(143)に対応して形
成される上下調整用の調整長孔(162)を、これよりも
後方側に前記連繋孔(152)に対応して形成される前後
調整用の調整長孔(163)をそれぞれに穿孔して構成さ
れている。
そして、この軒先納め取付け調整部(140)において
は、第5,第6の各実施例共に、前記のように屋根勾配に
合わせて屋根勾配方向(H),配置位置(I),および
配置角度(J)をそれぞれに設定した軒先部での取付け
腕金具(121)の配置態様,すなわち第20図,および第2
1図に示す各実施例形態の場合であれば、共に前記支持
垂木金具(1006)に直交する方向位置(I)に軒先側角
度(J)を設定させた取付腕金具(121)に対して、ま
ず、その前面側から幕板受け金具(141)を被嵌させ、
かつその垂直方向上下位置(I)の取付け長さを所望通
りに調整した状態で、これらの各金具(121),(141)
でのそれぞれの各取付け孔(142)(142)と調整長孔
(123)(123)を通して、両者相互を固定ボルト・ナッ
ト(171),(171)によりそれぞれに止着させる。
ついで、当該幕板受け金具(141)の下端部に、連繋
金具(161)の上下部側を嵌入させ、かつこゝでも垂直
方向上下位置(I)での取付け長さを微細に調整した状
態で、それぞれの連繋孔(143)と調整長孔(162)とを
通して、これらの両者の相互を固定ボルト・ナット(17
2)により止着させるのである。
なお、この場合,幕板受け金具(141)の絶対長さ
が、必要以上に長いときには、例えば、連繋孔(143)
側を適当な長さ寸法だけ切断し、その長さを切り詰めた
上で、切り離し寸法対応に最下方の予備取付け孔(14
4)をあらためて連繋孔(143)に起用することで、軒先
部における垂直方向の高さ寸法を所望通りに設定し得る
のである。
一方,前記のよにして垂直方向での上下位置(I),
および配置角度(J)をそれぞれに設定した連繋金具
(161)の前後部側には、軒天板受け金具(151)の前端
部を外側から嵌入させ、かつその前後方向位置(H)で
の微細な調整をなし、かつ当該連繋金具(161),ひい
ては前記支持垂木金具(1006)に対する軒裏側角度
(K)の設定,つまり、第20図に示す第5実施例による
形態の場合(前記第2図(a)の第1形態に該当)は、
連繋金具(161)に対して直交,支持垂木金具(1006)
に対して平行する方向に軒裏側角度(K)を設定する。
また、第21図に示す第2実施例による形態の場合(前
記第2図(b)の第2形態に該当)は、これらの支持垂
木金具(1006),および連繋金具(161)の配置方向に
全く関係なしに水平方向に軒裏側角度(L)を設定した
上で、それぞれの連繋孔(152)と調整長孔(163)を通
して、これらの両者を固定ボルト・ナット(173)によ
り止着させるのである。
なお、この場合にあつても、前記と同様に、軒天板受
け金具(151)の絶対長さが、必要以上に長いときに
は、例えば、予備連繋孔(153),(153),……のある
後部側を適当な長さ寸法だけ切断し、その長さを切り詰
めることで、こゝでも軒裏部における取付け長さ寸法を
所望通りに設定し得る。
また、この軒天板受け金具(151)の反対側での後端
部については、前記した構造物躯体(1000)側に直接,
あるいは、適宜にステーなどの取付け具を介して任意に
取付けるようにすればよい。
従つて、この軒先納め取付け調整部(140)によれ
ば、軒先部および軒裏部における化粧パネルとしての幕
板および軒天板を装着するための基礎骨格を、各種の条
件を充足させた状態で、任意かつ所望通りの形状,寸法
によつて構成させ得るのである。
こゝで、前記軒先納め取付け調整部(140)における
連繋金具(161)の別例による構成を第26図に示す。
この第26図の構成では、連繋金具(161)に代えて、
側面L字状で前方側にあつて、上下調整用の調整長孔
(162a),その後方側にあつて、前後調整用の調整長孔
(163a)をそれぞれに穿孔してなる一連の板面部の1組
を、プレス成形などにより相互に対向するように折曲形
成して連繋金具(161a)としたものである。
この第26図に示す連繋金具(161a)においても、前記
の場合と全く同様の作用,効果を達成できるほか、製造
ならびに操作などを一層,容易にし得るのであり、ま
た、この連繋金具(161a)において板面相互間の強度が
不足する場合には、例えば、固定ボルト・ナット(17
2),(173)による取付け固定に際して、当該板面相互
間に補強用のカラー(164a),(164b)などを介在させ
るようにすればよい。
次に、前記第5,第6実施例構成での軒先納め取付け調
整部(140)に対するところの,軒先部化粧納め構造(1
00)としての幕板,および軒天板の取付け装着について
述べる。
前記のようにこの軒先納め取付け調整部(140)に対
しては、軒先部化粧パネルとしての軒先部の幕板,およ
び軒裏部の軒天板をそれぞれに装着させて軒先部化粧納
め構造(100)を構成させるが、こゝでは、その構成例
として、第20図,および第21図に示す前記した第1,およ
び第2の各形態(それぞれ第2図(a),および(b)
に該当)を第5,第6実施例に取上げて述べる。
すなわち,第20図に示す第5実施例による第1形態
(前記第2図(a)に該当)においては、屋根勾配,ひ
いては、支持垂木金具(1006)に与えられている屋根勾
配(H)に対して、支持固定腕金具(111)と取付け腕
金具(121)とによる垂直方向の前後角度調整,および
当該取付け腕金具(121)への幕板受け金具(141)の垂
直方向の上下位置調整のそれぞれにより、当該幕板受け
金具(141)を屋根勾配と直交する方向に所定の取付け
長さで固定保持させると共に、その下端部の軒天板受け
金具(151)については、幕板受け金具(141)に対して
直交し、かつ支持垂木金具(1006)に対して平行する方
向に延長保持させる。つまり、この状態は、軒先納め取
付け調整部(140)に関して、これが軒先部化粧納め構
造(100)を装着支持させるための,前記した符号
(H),(I),(J)および(K)で示す各方向,角
度および位置に設定されたことを意味している。
これはまた、軒先部に配置される全ての各軒先納め取
付け調整部(140)を通して、これらのそれぞれが所期
通り一連に整列された状態に保持されることをも意味す
るのである。
そして、この状態において、軒先部側での幕板受け金
具(141)にあつては、その高さ方向のほヾ全長に亘る
主面部に対して、軒先化粧パネルとしての幕板(1023
b)を一連に設置して適宜に止着させると共に、この幕
板(1023b)との間にそれぞれ目地部(1026b)を残し
て、上部側に前記軒先唐草板(1015)に達する幕板上部
材(1031b)を、下部側に幕板受け金具(141)の下端部
を越え、軒天板受け金具(151)の前端部下面に跨つて
延びる幕板コーナー材(1030b)をそれぞれ設置して適
宜に止着させ、かつ各目地部(1026b)をそれぞれ目地
材により埋め込んで仕上げる。
また、軒裏側での軒天板受け金具(151)にあつて
は、その前後方向のほヾ全長に亘る主面部に対して、軒
裏化粧パネルとしての軒天板(1024b)を一連に設置
し、適宜に止着させて仕上げるのである。
すなわち,このようにして第5実施例構成の場合,各
幕板受け金具(141)側では、通常状態での幕板構成
(幕板(1023b),幕板上部材(1031b),および幕板コ
ーナー材(1030b))を、また、各軒天板受け金具(15
1)側では、軒天板(1024b)の構成をそれぞれに一連に
させた状態で、極めて容易かつ簡単に取付け固定して装
着させることができるのであり、こゝでは、結果的に前
記第2図(a)における第1形態の軒先部化粧納め構造
(100)を構成させ得るのである。
続いて、第21図に示す第6実施例による第2形態(前
記第2図(b)に該当)においては、屋根勾配,ひいて
は、支持垂木金具(1006)に与えられている屋根勾配
(B)に対して、支持固定腕金具(111)と取付け腕金
具(121)とによる垂直方向の前後角度調整,および当
該取付け腕金具(121)への幕板受け金具(141)の垂直
方向の上下位置調整のそれぞれにより、当該幕板受け金
具(141)を屋根勾配と直交する方向に所定の取付け長
さで固定保持させる。
一方、その下端部の軒天板受け金具(151)について
は、これらの支持垂木金具(1006)と幕板受け金具(14
1)との配置方向に全く関係なしに、水平方向に延長保
持させる。
よつてこゝでも、この状態は、軒先納め取付け調整部
(140)に関して、これが軒先部化粧納め構造(100)を
装着支持させるための,前記した符号(H),(I),
(J)および(L)で示す各方向,角度および位置に設
定されたことを意味している。
これはまた、軒先部に配置される全ての各軒先納め取
付け調整部(140)を通して、これらのそれぞれが所期
通り一連に整列された状態に保持されることをも意味す
るのである。
そしてこゝでも、この状態において、軒先部側での幕
板受け金具(141)にあつては、その高さ方向のほヾ全
長に亘る主面部に対して、前記した横葺き屋根板(101
1)と同様な断面形状に賦形成形されたやゝ小型の面板
からなる軒先化粧パネルとしての複数枚の幕板(1032
c)を一連に設置してそれぞれ相互に係合止着させると
共に、これらの各幕板(1032c)の上部側にあつては、
前記軒先唐草板(1015)に達する幕板上部材(1031c)
により化粧隠しを行なう。
また、下部側にあつては、幕板受け金具(141)の下
端部に装着させる軒裏唐草板(1016)で納めるようにさ
せ、さらに、軒裏側での軒天板受け金具(151)にあつ
ては、その前部側を軒裏唐草板(1016)に接する軒天板
前部材(1033c)により化粧隠しをなした上で、前後方
向のほヾ全長に亘る主面部に対して、軒裏化粧パネルと
しての軒天板(1024c)を一連に設置し、適宜に止着さ
せて仕上げるのである。
すなわち,このようにして第6実施例構成の場合,各
幕板受け金具(141)側では、小型面板状をした複数の
幕板構成(幕板(1032c),および幕板上部材(1031
c))を、また、各軒天板受け部材(151)側では、軒天
板(1024c)の構成をそれぞれに一連にさせた状態で、
極めて容易かつ簡単に取付け固定して装着させることが
できるのであり、こゝでは、結果的に前記第2図(b)
における第2形態の軒先部化粧納め構造(100)を構成
させ得るのである。
なお、前記第1,第2の各実施例では、第2図(a),
(b)に示す第1,第2の各形態をそれぞれに構成させる
ものとして述べたが、同様の手法によつて、同図
(c),(d)に示す第3,第4の各形態についても構成
できることは極めて当然であり、かつまた、各実施例に
おける幕板,軒天板の取付け調整についても、必ずしも
前記構成にのみ限定されるものではない。
《ケラバ部化粧納め構造に対応する下地装置システム》 第27図(a),(b),(c)と第28図(a),
(b),(c)はこの発明の下地装置システムを適用し
た第7,および第8実施例による建築物での屋根ケラバ部
の化粧納め構造の概要構成をそれぞれに示す正面図,要
部側面図,同上矢示XXVIIc−XXVIIc,およびXXVIIIc−XX
VIIIc線部におる横母屋部材の外装端部の詳細をそれぞ
れに示す断面図である。
第29図(f)ないし(k)は屋根構造における屋根ケ
ラバ部の化粧納め構造の各別例による形態の概要を模式
的に示すそれぞれに断面説明図であり、また、第30図は
同上ケラバ先化粧板,およびケラバ裏化粧天井板の取付
け調整部の詳細を示す分解斜視図、第31図は同上ケラバ
納め取付け調整部での連繋金具の別例を示す分解斜視図
である。
これらの第27図(a),(b),(c)に示す第7実
施例装置,および第28図(a),(b),(c)に示す
第8実施例装置のそれぞれの構成において、母屋部材
(1003)については、この場合,前記したように建築物
における切妻型金属屋根の小屋組み構造を構成してお
り、当該母屋部材(1003)での端部は、切妻面となるケ
ラバ部側に幾分が突出して位置される。
こゝでは、特にこれらの各実施例構成の成立に直後,
関係するものでないために、詳細には示していないが、
公知の如く、複数本の母屋部材(1003)を屋根勾配に直
交するように所定間隔毎に配置して固定し、これらの各
母屋部材(1003)上には、所期通りに割付けられた各所
要位置毎に目地部材(1004a)などを介在して野地板(1
004)を張り込むと共に、所定の割付け間隔毎に屋根垂
木部材(1005)を差し掛け、かつこれらの各屋根垂木部
材(1005)上にあつて、適宜,下地材を介して複数枚の
横葺き屋根板(1011)を棟側から軒先側へ葺き上げ、こ
のようにして所期通りの切妻型の横葺き屋根構造(100
0)を構成させたのである。
しかしてこの場合、前記母屋部材(1003)としては、
前記と同様に、Cチャンネル型軽量型鋼を用いるもの
で、この母屋部材(1003)は、一般的に、主体部として
の主体基鈑部(211)と、当該主体基鈑部(211)の両側
部(実質的には、上部,下部)をそれぞれ平行するよう
に直角な折曲した各ウェブ部(212),(212)と、当該
各ウェブ部(212),(212)の端部をそれぞれ対向させ
て内側(実質的には、下側,上側)に折曲した各フラン
ジ部(213),(213)とにより形成されている。
そして、これらの第7,および第8の各実施例では、前
記のように構成される横葺き屋根構造(1000)におい
て、切妻面となるケラバ部側に突出して位置される母屋
部材(1003)の端部に対し、後述するように、ケラバ納
め取付け調整部(220)を介在してケラバ化粧板,およ
びケラバ裏化粧天井板などからなるケラバ部化粧納めを
取付け設置して構成するケラバ部化粧納め構造(200)
について取り扱う。
こゝで、前記屋根ケラバ部における全体的な納め形状
の主なものとしては、例えば、第29図に示す用に、次の
6種類に及び各形態がある。すなわち, f)ケラバ面を棟方向に直交して形成した上で、クラバ
天井面を水平方向に納めた第6形態(同図(f))。
g)同様に、ケラバ面を棟方向に直交して形成した上
で、ケラバ天井面を斜め内下向き方向に納めた第7形態
(同図(g)), h)ケラバ面を棟方向から斜め外下向き方向に形成した
上で、ケラバ天井面を水平方向に納めた第8図形態(同
図(h)), i)同様に、ケラバ面を棟方向から斜め外下向き方向に
形成した上で、ケラバ天井面を斜め内下向き方向に納め
た第9形態(同図(i)) j)ケラバ面を上方に一旦,立上げてから棟方向に直交
して形成した上で、ケラバ天井面を水平方向に納めた第
10形態(同図(j)), k)同様に、ケラバ面を上方に一旦,立上げてから棟方
向に直交して形成した上で、ケラバ天井面を斜め内下向
き方向に納めた第11形態(同図(k)), のそれぞれである。
そしてまた、一方では、ケラバ先,ケラバ裏の各表面
部に化粧パネルとして取付けられるケラバ先化粧板,お
よびケラバ裏化粧天井板についてもまた、これらの各形
態に合わせて所望通りの任意の断面形状に賦形成形され
る。
まず最初に、第27図(a),(b),(c)に示す第
7実施例構成について述べる。
この第7実施例構成において、ケラバ納め取付け調整
部(220)は、取付け支持固定部(220a)としての本体
金具(221)と、前記した如くケラバ部側に突出して位
置される母屋部材(1003)の端部に対して、当該本体金
具(221)の基端部側を取付け固定するための座板金具
(231),および固定ボルト(232)と、この本体金具
(221)の先端部側に止着される取付け腕金具(241)と
を設けて構成されている。
また、取付け位置調整部(220b)としての,前記取付
け腕金具(241)に上下位置調整して取付け固定される
化粧板受け金具(251)と、当該化粧板受け金具(251)
に連繋金具(271)を介して連繋結合される天井化粧板
受け金具(261)とを設けて構成される。
前記取付け支持固定部(220a)の本体金具(221)と
しては、前記母屋部材(1003)の主体基鈑部(211)と
ほヾ同等程度の幅(実質的には、高さ)にされ、かつ少
なくとも取付け固定に必要なだけの長さに設定された本
体基鈑部(222)と、この本体基鈑部(222)の上部を一
方の側方,下部を他方の側方へそれぞれに所定寸法だけ
直角に折曲した上部ウェブ部(223),および下部突き
当て部(224)と、それに、上部ウェブ部(223)の側端
部を下方に所定寸法だけ直角に折曲したフランジ部(22
5)とをそれぞれに有している。
そして、本体基鈑部(222)の基端部側での中央辺に
対応する前後位置にあつて、主取付けボルト孔(226)
と補助取付けボルト孔(227)とをそれぞれに穿孔して
形成する。
また、前記座板金具(231)と固定ボルト(232)と
は、座板金具(231)の中央部を通して固定ボルト(23
2)を溶接などでスタッドしたものであつてもよく、座
板金具(231)には、前記母屋部材(1003)の各フラン
ジ部(213),(213)間での内面側に接して装入し得る
(実質的には、高さ)にされ、かつ座板金具(231)の
基板部対応側に、補強のためのリブ(233)を形成して
ある。
また、前記取付け腕金具(241)は、横断面矩形状を
した中空角筒状の材料を用いて、その基端部に対応する
一側部側を前記本体金具(221)での先端部の本体基鈑
部(222)とフランジ部(225)間に溶接(または、必要
に応じてボルト止め)などで適宜に止着させると共に、
突出した先端側に対応する他側部側の上下にあつて、そ
れぞれ上下方向に延びる一組の調整長孔(242),(24
2)を形成したものである。
従つて、前記のように構成される取付け支持固定部
(220a)によれば、横葺き屋根構造(1000)での切妻面
となるケラバ部側に突出して位置した母屋部材(1003)
の端部に対し、まず、上下に対向する各フランジ部(21
3),(213)間の内面側にあつて、座板金具(231)を
装入して固定ボルト(232)を突出させておき、同外面
側にあつて、当該固定ボルト(232)を主取付けボルト
孔(226)に受け入れると共に、下部突き当て部(224)
を下方のウェブ部(212)に突き当てることで位置決め
した本体金具(221)の基端部を装入し、かつ固定ボル
ト(232)に、固定ナット(228)を仮に螺合させた状態
とする。
ついで、当該本体金具(221)の出入り位置,つまり
こゝでは、ケラバ部としての先端部の取付け腕金具(24
1)の水平方向前後位置を調整した後、固定ナット(22
8)を緊締すれば、この取付け支持固定部(220a)での
取付け腕金具(241)を、ケラバ部の所定位置に所要通
りに位置設定して取付け固定し得るのである。
なお、この場合,母屋部材(1003)の端部位置の如何
によつては、主取付けボルト孔(226)と補助取付けボ
ルト孔(227)とを使い分けることで、本体金具(22
1),ひいては、取付け腕金具(241)のケラバ部におけ
る位置設定を可及的広範囲に亘つて求めることができる
と共に、当該位置設定を一層,容易にし得る。
また、この構成では、母屋部材(1003)の端部位置に
位置設定して取付け固定される取付け腕金具(241)の
存在のために、従来の場合にあつて、当該位置に通し部
材として設置される登り母屋部材が全く不要になるもの
で、その構成上,ならびに現場作業上の利点が極めて大
きい。
続いて、前記取付け位置調整部(220b)の化粧板受け
金具(251)としては、第30図に示されているように、
前記取付け腕金具(241)の上下方向に做つて突出され
た先端側に前面側から嵌合可能にされ、かつ所要範囲内
で上下位置を調整し得るように、横断面コ字状で所要長
さを有している。
そしてその金具面にあつて、少なくとも前記一組の調
整長孔(242),(242)に対応させるべく所定ピッチ間
隔毎に複数の取付け孔(252),(252),……と、最下
部の連繋孔(253)をそれぞれに穿孔させ、最上部に、
例えば、中空角筒状をなす突出金具(254)を任意に止
着させて用いる。
また、前記天井化粧板受け金具(261)としては、横
断面上向きコ字状にされて、少なくとも先端部側に形成
される連繋孔(262)を穿孔すると共に、これよりも後
方側にかけて順次に形成される予備連繋孔(263),(2
63),……をそれぞれに穿孔して用いる。
また、前記連繋部材(271)は、前記化粧板,および
天井化粧板の各受け金具(251),(261)におけるそれ
ぞれの連繋部内,つまり、化粧板受け金具(251)の下
端部内,および天井化粧板受け金具(261)の前端部内
にそれぞれ嵌入し得るように、中空角筒状の材料などを
側面L字状に溶接結合して、先端部側となる上下部側に
前記連繋孔(253)に対応して貫通される上下調整長孔
(272)を、これよりも基端部側に前記連繋孔(262)に
対応して貫通される前後調整長孔(273)をそれぞれに
穿孔したものである。
こゝで、前記連繋金具(271)の別例による構成を第3
1図に示す。
この第31図構成は、連繋金具(271)として、側面L
字状で前方側に上下調整長孔(272a),その後方側に前
後調整長孔(273a)をそれぞれに穿孔してなる一連の板
面部の一組を、プレス成形により相互に対向するよに折
曲形成させたものであつて、その製造を一層,容易にし
得るのであり、そして、この連繋金具(271)において
板面相互間の強度が不足する場合には、例えば、それぞ
れの長孔(272a)(272a)の相互間にあつて、補強カラ
ー(274a),(275a)などを介在させるようにすればよ
い。
従つて、前記のように構成される取付け位置調整部
(220b)によれば、取付け支持固定部(220a)でのケラ
バ部に位置設定して取付け固定させた取付け腕金具(24
1)に対して、まず、化粧板受け金具(251)を所要通り
に矢示(M)の垂直方向上下位置調整した上で先端側か
ら嵌合させ、かつその調整長孔(242),(242)に各取
付け孔(252),(252),……の何れかを一致させた状
態で、これらの両者の相互を固定ボルト・ナット(29
1)により取付け固定させることができる。
ついで、当該化粧板受け金具(251)の下端部に連繋
金具(271)の上下部側を嵌入させ、かつこゝでも、矢
示(N)の垂直方向上下位置を微細に調整した上で、そ
れぞれの連繋孔(253)と上下調整長孔(272)とを通し
て、これらの両者の相互を固定ボルト・ナット(292)
により止着させておく。
さらに引き続いて、前記連繋金具(271)の前後部側
には、天井化粧板受け金具(261)の先端部を嵌入さ
せ、かつその矢示(O)の水平方向前後位置の微細調
整,ならびに所要通りに矢示(P)の水平方向上下角度
の設定をそれぞれになした後、それぞれの長孔(273)
の連繋孔(262)とを通して、これらの両者の相互を固
定ボルト・ナット(293)により止着させることができ
る。
このようにして取付け位置調整部(220b)での化粧板
受け金具(251)を、ケラバ部の垂直方向の上下所定位
置に所要通りに位置設定して取付け固定でき、また、天
井化粧板受け金具(261)を、ケラバ部の水平方向の前
後所定位置,および上下所定角度で、所要通りに位置,
角度設定して取付け固定することができる。
従って、ケラバ先,およびケラバ裏における化粧板,
および天井化粧板を装着するための基礎骨格を、各種の
条件を充足させた状態で、任意かつ所望通りの形状,寸
法によつて構成させ得るのである。
続いて、前記第7実施例構成での取付け位置調整部
(220b)に対するケラバ部化粧納め構造(200)として
の一例によるケラバ先化粧板,およびケラバ裏天井化粧
板の取付け装着について述べる。
前記したように、この取付け位置調整部(220b)に対
しては、ケラバ先化粧板,およびケラバ裏天井化粧板を
それぞれに装着させることによつてケラバ部化粧納め構
造(200)を構成させるが、こゝでは、その構成例とし
て、前記した第27図(a)に示す形態を取上げて述べ
る。
すなわち,第27図(a)に示す第7実施例によるケラ
バ部化粧納め構造(200)の形態(第29図(f)に該
当)では、化粧板受け金具(251)が垂直方向の上下に
位置調整されて固定保持されると共に、その下端部の天
井化粧板受け金具(261)がこれに直交する水平方向の
前後に位置調整,および水平方向の上下に角度調整され
て延長保持されている。
そして、この状態において、ケラバ部側での化粧板受
け金具(251)にあつては、その高さ方向のほヾ全長に
亘る主面部に対して、ケラバ先化粧板(1041)を一連に
設置して適宜に止着させると共に、このケラバ先化粧板
(1041)との間にそれぞれに目地部(1044)を残して、
上部側にあつては、最上部の突出金具(254)に係着さ
せたケラバ唐草板(1017)に達するケラバ上部材(104
2)を、また、下部側にあつては、化粧板受け金具(25
1)の下端部を越え、天井化粧板受け金具(261)の前端
部下面に亘つて跨るように延びるケラバコーナー材(10
43)をそれぞれに設置して適宜に止着させた上で、かつ
各目地部については、それぞれに目地材を埋め込んで仕
上げる。
また、ケラバ裏天井側で天井化粧板受け金具(261)
にあつては、その前後方向のほヾ全長に亘る主面部に対
して、ケラバ裏天井化粧板(1045)を一連に設置し、適
宜に止着させて仕上げるのである。
すなわち,このようにして第7実施例構成の場合、各
化粧板受け金具(251)側では、通常状態でのケラバ先
化粧板構成(ケラバ先化粧板(1041),ケラバ上部材
(1042),ケラバコーナー材(1043))を、また、各天
井化粧板受け金具(261)側では、ケラバ裏天井化粧板
(1045)の構成をそれぞれに一連にさせた状態で、極め
て容易かつ簡単に取付け固定して装着させることができ
るのであり、こゝでは、結果的には、第29図(f)にお
ける形態のケラバ部化粧納め構造(200)を構成させ得
るのである。
なお、この場合,化粧板受け金具(251)の絶対長さ
が、必要以上に長いときには、例えば、連繋孔(253)
側を適当な長さ寸法だけ切断し、その長さを切り詰めた
上で、切り離し寸法対応に最下方の取付け孔(252)を
あらためて連繋孔(253)に起用することで、ケラバ先
における高さ寸法を所望通りに設定することができる。
また、天井化粧板受け金具(261)についても同様
で、その絶対長さが、必要以上に長いときには、予備連
繋孔(263),(263),……のある後部側を適当な長さ
寸法だけ切断し、その長さを切り詰めれことで、こゝで
もケラバ裏における長さ(前後)寸法を所望通りに設定
し得るもので、かつまた、この天井化粧板受け金具(26
1)の反対側での後端部については、適宜建築物躯体(1
000)側に直接,あるいは適宜にステーなどの取付け具
を介して取付けるようにすればよい。
次に、第28図(a),(b),(c)に示す第8実施
例構成について説明する。
この第8実施例の構成では、前記した取付け支持固定
部(220a)の本体金具(221)に対して、取付け位置調
整部(220b)の取付け腕金具(241)を垂直方向の前後
角度調整可能に装着させ得るようにしている。つまり、
これを換言すると、取付け支持固定部(220a)と取付け
位置調整部(220b)との間にあつて、取付け角度調整部
(220c)を介在させたものである。
すなわち,この取付け角度調整部(220c)としては、
前記本体金具(221)での本体基鈑部(222)とフランジ
部(225)との先端部側にあつて、軸ボルト孔(281),
(281)と、同本体基鈑部(222)の基端部側の前後位置
にあつて、主軸ボルト孔(282)と補助軸ボルト孔(28
3)とをそれぞれに穿孔し、また、前記取付け腕金具(2
41)の基端部側あつては、上部に軸ボルト孔(284)
と、下部の後方に突出させた突片部(285)に同様に軸
ボルト孔(286)とをそれぞれ穿孔しておく。
そして、前記本体基鈑部(222)とフランジ部(225)
の軸ボルト孔(281),(281)には、前記取付け腕金具
(241)の軸ボルト孔(284)を合わせた状態で、これを
軸ボルト・ナット(287)によつて揺動自在に枢支させ
る。
また、前記本体基鈑部(222)の主軸ボルト孔(282)
には、別に設けるブラケット(288)を軸ボルト・ナッ
ト(288a)によつて回動自在に枢支させておき、さら
に、前記取付け腕金具(241)の軸ボルト孔(286)に
は、国土調整用ボルト(289)の一端部を軸ボルト・ナ
ット(289a)によつて回動自在に枢支させると共に、そ
の他端部を前記ブラケット(288)に挿通させた上で、
一組の角度調整用ナット(290),(290)によつて締着
させたものである。
従つて、前記のように構成される取付け角度調整部
(220c)によれば、前記一組の角度調整用ナット(29
0),(290)の螺進退調整により、前記第7実施例での
各作用に加えて、前記本体金具(221)に対する取付け
腕部材(241)の矢示(Q)の垂直方向前後角度を容易
に設定し得るのである。
続いて、前記第8実施例構成の取付け位置調整部(22
0b)に対するところの,ケバラ部化粧納め構造(220)
としての一例によるケラバ先化粧板,およびケラバ裏天
井化粧板の取付け装置について述べる。
前記第7実施例構成の場合と全く同様に、この取付け
位置調整部(220b)に対しては、ケラバ先化粧板,およ
びケラバ裏天井化粧板をそれぞれに装着されることによ
つて、所要のケラバ部化粧納め構造(200)を構成させ
るが、こゝでは、その構成例として、前記した第29図
(g)に示す形態を取上げて述べる。
すなわち,第28図(a)に示す第8実施例でのケラバ
納め構造(110)の形態(第29図(g)に該当)では、
化粧板受け金具(251)が垂直方向の上下に位置調整,
および垂直方向の前後に角度調整されてそれぞれに固定
保持されると共に、その下端部の天井化粧板受け金具
(261)が水平方向での内下向きに位置され、かつ角度
調整されて延長保持される。
そして、この状態において、ケラバ部側での化粧板受
け金具(251)にあつては、その傾斜された高さ方向の
ほヾ全長に亘る主面部に対して、前記横葺き屋根板に做
つた断面形状のやゝ小型の面板からなる複数枚のケラバ
先化粧板(1046)を一連に設置してそれぞれ相互に係合
止着させる。
このケラバ先化粧板(1046)の上部側にあつては、ケ
ラバ唐草板(1017)に達するケラバ上部材(1047)によ
り化粧隠しを行ない、かつまた、下部側にあつては、天
井化粧板受け金具(261)の下端部に装着するケラバ天
井唐草板(1018)で納めるようにさせ、さらに、ケラバ
裏天井側での傾斜された天井化粧板受け金具(261)に
あつては、前部側をケラバ天井唐草板(1018)に接する
ケラバ裏前部材(1048)により化粧隠しをなし、前後方
向のほヾ全長に亘る主面部に対して、ケラバ裏天井化粧
板(1049)を一連に設置し、適宜に止着させて仕上げる
のである。
このようにして第8実施例構成の場合、各化粧板受け
金具(251)側では、小型面板状をした複数のケラバ裏
化粧板構成(ケラバ化粧板(1046),上部化粧板(104
7))を、また、各天井化粧板受け金具(261)側では、
ケラバ裏天井化粧板(1049)の構成をそれぞれに一連に
させた状態で、極めて容易かつ簡単に取付け固定して装
着させることができるのである。
こゝでは、結果的に、第29図(g)における形態のケ
ラバ部化粧納め構造(200)を構成させ得るのである。
なお、前記第7,および第8の各実施例構成におけるケ
ラバ先化粧板,ケラバ裏天井化粧板の取付け調整につい
ては、必ずしも前記構成にのみ限定されるものではな
い。
以上,第7,および第8の各実施例構成において述べる
ように、第7実施例構成では、取付け腕金具(241)に
対する化粧板受け金具(251)での上下位置調整と、化
粧板受け金具(251)に対する天井化粧板受け金具(26
1)での連繋金具(271)を介した前後位置調整,および
上下角度調整とにより、また、第8実施例構成では、こ
れらの各調整に加えた取付け腕金具(241)自体の前後
角度調整により、さらに、これらを湊合するときは、前
記した第29図(f)ないし(k)に示すところの,ケラ
バ部納め構造における各形態を任意に組み合わせて構成
させ得るのである。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、この発明によれば、屋根構造の
軒先部に突出される垂木部材などの取付け支持部,また
はケラバ部に突出される母屋部材などの取付け支持部に
固定されて、外装構造を取付け設置するための外装用の
下地装置システムにおいて、第1の発明による建築物の
屋根構造端部における外装用の下地装置システムでは、
取付け支持部に樋受け手段,または取付け腕手段を固定
しておき、これらの樋受け手段,または取付け腕手段に
対して、前面側化粧パネル受け手段を垂直方向の上下位
置設定した上で取付けることにより上下位置調整部と
し、また、前面側化粧パネル受け手段,樋受け手段,ま
たは取付け腕手段の少なくとも何れか一つに対して、下
面側化粧パネル受け手段を水平方向の前後位置,上下角
度設定した上で連繋させることにより前後位置,上下角
度調整部として下地装置を構成させ、樋受け手段には、
雨葺を受け入れ、前面側化粧パネル受け手段には、外装
前面化粧パネルを、下面側化粧パネル受け手段には、外
装下面化粧パネルをそれぞれに装着するようにしたか
ら、これらのそれぞれの各位置,角度設定と、対応部へ
の雨樋の受け入れ、および外装前面,下面の各化粧パネ
ルの装着に伴つて、下地装置の構成に対応した所要形態
による軒先部化粧納め構造,または軒先部化粧納めを含
む雨樋設置構造,もしくはケラバ部化粧納め構造を容易
に得られる。
また、第2の発明による建築物の屋根構造端部におけ
る外装用の下地装置システムでは、取付け支持部に支持
固定腕手段を固定させておき、この支持固定腕手段に対
して、樋受け手段,または取付け腕手段を垂直方向の前
後角度設定した上で支持させることにより前後角度調整
部とし、また、樋受け手段,または取付け腕手段に対し
て、前面側化粧パネル受け手段を垂直方向の上下位置設
定した上で取付けることにより上下位置調整部とし、さ
らに、前面側化粧パネル受け手段,樋受け手段,または
取付け腕手段の少なくとも何れか一つに対して、下面側
化粧パネル受け手段を水平方向の前後位置,上下角度設
定した上で連繋させることにより前後位置,上下角度調
整部として下地装置を構成させ、樋受け手段には、雨樋
を受け入れ、前面側化粧パネル受け手段には、外装前面
化粧パネルを、下面側化粧パネルを受け手段には、外装
下面化粧パネルをそれぞれに装着するようにしたから、
こゝでも、これらのそれぞれの各位置,角度設定と、対
応部への雨樋の受け入れ、および外装前面,下面の各化
粧パネルの装着に伴つて、下地装置の構成に対応した所
要形態による軒先部化粧納め構造,または軒先部化粧納
めを含む雨樋設置構造,もしくはケラバ部化粧納め構造
を容易に得られる。
さらに、第3の発明による建築物の屋根構造端部にお
ける外装用の下地装置システムでは、取付け支持部に支
持固定腕手段を固定させておき、この支持固定腕手段に
対して、後方竪枠,前方竪枠,およびこれらの各竪枠の
相互間を上方側が開放されるように結合する基準横枠か
らなり、枠内に雨樋を受け入れ得る樋受け手段を垂直方
向の前後角度設定した上で支持させることにより前後角
度調整部とし、また、樋受け手段の前方竪枠に対して、
前面側化粧パネル受け手段を垂直方向の上下位置設定し
た上で取付けることにより上下位置調整部とし、さら
に、前面側化粧パネル受け手段,または樋受け手段の後
方竪枠と前方竪枠との少なくとも何れか一方に対して、
下面側化粧パネル受け手段を水平方向の前後位置,上下
角度設定した上で連繋させることにより前後位置,上下
角度調整部として下地装置を構成させ、樋受け手段に
は、雨樋を受け入れ、前面側化粧パネル受け手段には、
外装前面化粧パネルを、下面側化粧パネル受け手段に
は、外装下面化粧パネルをそれぞれに装着させるように
したから、こゝでもまた、これらのそれぞれの各位置,
角度設定と、対応部への雨樋の受け入れ、および外装前
面,下面の各化粧パネルの装着に伴つて、下地装置の構
成に対応した所要形態による軒先部化粧納め構造,また
は軒先部化粧納めを含む雨樋設置構造,もしくはケラバ
部化粧納め構造を容易に得られる。
そして、これらの各発明におけるそれぞれの各手段
を、必要に応じて相互に共用し得るために、各手段での
各必要部品を規格化してそれぞれに準備すれば、屋根構
造端部における各種の形態構造によるところの,雨樋設
置を含めた個々の化粧納め処理の殆んど全て,すなわ
ち、これを換言すると、軒先部における雨樋設置を含め
た軒先,および軒裏での各化粧納め処理と、ケラバ部に
おけるケラバ先,およびケラバ裏での各化粧納め処理と
を極めて簡単かつ容易に実行し得るのであり、ひいて
は、従来の場合,このような屋根構造端部での各種の形
態構造に対応して個々別々に必要であつた極めて多数の
構成部品を予め準備しなくても済むもので、これによつ
て必要とする部品点数を効果的に縮減できるのである。
なおまた、前記効果に加えて、前面側化粧パネル受け
手段としての幕板受け金具とケラバ先化粧板受け金具と
の態様につき、その垂直方向の上下位置,および前後角
度をそれぞれ任意に設定させ、かつ下面側化粧パネル受
け手段としての軒天板受け金具とケラバ裏天井化粧板受
け金具との態様につき、その水平方向の前後位置,およ
び上下角度をそれぞれ任意に設定させ得るので、これら
の各受け金具の湊合された組み合せに伴い、軒先部,お
よびケラバ部における化粧納め構造のための所期形態を
極めて容易に設定でき、かつまた、これに併せた幕板受
け金具への化粧パネル受け補助手段としての延長補助金
具,幕板受け補助金具などを取付け得るようにしてある
ことから、これらの各幕板,軒天板受け部,およびケラ
バ先化粧板,ケラバ裏天井化粧板受け部への軒先部化粧
納め化粧パネル,およびケラバ部化粧納め化粧パネルを
一層,効果的に装着できる。
また併せて、前面側化粧パネル受け手段としての幕板
受け金具,樋受け手段としての各竪枠,または取付け腕
手段としての取付け腕金具の少なくとも何れか一つの下
方に対し、必要に応じて連繋金具を介した上で、下面側
化粧パネル受け手段としての軒天板受け金具,およびケ
ラバ裏天井化粧板受け金具を取付けるときは、軒先部,
またはケラバ部に対するそれぞれの各受け金具の前後方
向位置,および上下角度を頗る容易に設定できて、これ
らに対する軒先部化粧納め化粧パネル,およびケバラ部
化粧納め化粧パネルをより一層,効果的に装着できる。
さらに、母屋部材の端部に、取付け腕金具をもつ本体
金具を突出して装着させることにより、その突出位置を
設定かつ確保でき、このようにするときは、従来のよう
な各母屋部材端部に対する通し部材としての登り母屋部
材などの下地構成を全く必要とせず、納め構造自体の簡
略化,ならびに施工作業の容易さなどを簡単に達成し得
るのであり、以上の各構成によつて、施工時での他業種
工事との関連で従来必要とされていた待機時間,そのた
めの時間調整などを考慮しなくて済むなどの利点を有
し、さらには、このように軒先納め構造の設置条件が十
分に満足されることから、作業性も良好に改善されて、
安全でしかも能率的な作業を容易に行い得るなどの優れ
た特長がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の下地装置システムを適用した第1実
施例による建築物での屋根軒先部化粧納め構造の概要構
成を示す全体側面図、第2図(a)ないし(d),およ
び(e)は屋根構造における雨樋を配設した軒先部化粧
納め構造の別例による各形態の概要を模式的に示すそれ
ぞれに断面説明図、第3図は同上樋受け金具装置を拡大
して示す側面図であり、第4図,第5図,および第6図
は第3図IV−IV線部,V−V線部,およびVI−VI線部のそ
れぞれに拡大断面図、第7図,第8図,第9図,第10図
および第11図は同上樋受け金具組立て体,レベル金具,
幕板受け金具,軒天板受け金具,および継ぎ手金具をそ
れぞれに示す詳細図、第12図は同上継ぎ手金具の別例を
示す詳細図、第13図は同上樋受け金具装置に対する化粧
納め構造の別例を示す側面図である。 また、第14図はこの発明の下地装置システムを適用した
第2実施例による樋受け金具装置を前記第3図に対応し
て示す側面図であり、第15図は第14図XV−XV線部の拡大
断面図、第16図,および第17図は同上樋受け金具組立て
体,および幕板受け金具をそれぞれに示す詳細図、第18
図,および第19図は同上前記第11図の継ぎ手金具を併用
した第3,および前記第12図の継ぎ手金具を併用した第4
実施例によるそれぞれの組み込み状態の要部を示す部分
側面図である。 また、第20図,および第21図はこの発明の下地装置シス
テムを適用した第5,および第6実施例による建築物での
屋根軒先部の化粧納め構造の概要構成をそれぞれに示す
側面図であり、第22図は同上軒先部化粧納め構造の支持
固定部の詳細を示す分解斜視図、第23図は同上幕板と軒
天板との軒先納め取付け調整部の詳細を示す分解斜視
図、第24図(a),(b)と第25図(a),(b)は同
上軒先部化粧納め構造の支持固定部の別例を示すそれぞ
れに分解斜視図と組み上げ説明図、第26図は同上軒先納
め取付け調整部での連繋部材の別例を示す分解斜視図で
ある。 さらに、第27図(a),(b),(c)と第28図
(a),(b),(c)はこの発明の下地装置システム
を適用した第7,および第8実施例による建築物での屋根
ケラバ部の化粧納め構造の概要構成をそれぞれに示す正
面図,平面図,同上矢示XXVIIc−XXVIIc,およびXXVIIIc
−XXVIIIc線部における横母屋部材の外装端部の詳細を
それぞれに示す断面図、第29図(f)ないし(k)は屋
根構造における屋根ケラバ部の化粧納め構造の各別例に
よる形態の概要を模式的に示すそれぞれに断面説明図で
あり、また、第30図は同上ケラバ先化粧板,およびケラ
バ裏化粧天井板の取付け調整部の詳細を示す分解斜視
図、第31図は同上ケラバ納め取付け調整部での連繋金具
の別例を示す分解斜視図である。 (10)……樋受け金具装置、 (11)……支持固定腕金具、 (12)……軸受け板部、 (13),(18)……軸孔、(14)……固定腕部、 (15)……貫通孔、 (16)……角度調整ボルト、 (17)……軸受け部、(19)……調整ナット、 (20)……軸ピン、 (21)……樋受け金具組立て体、 (22)……後方竪枠、(23)……基準竪枠、 (24)……前方竪枠、(25),(26)……軸孔、 (27)……下部固定孔、 (27a)……下部調整長孔、 (28),(30)……挿通孔、 (29)……調整ナット、(31)……上部固定孔、 (32)……下部固定孔、 (41)……レベル金具、 (42)……高さ調整ボルト、 (43)……挿通孔、(44)……固定ピン、 (51)……幕板受け金具、 (52)……切り欠き部、(53)……上部取付け孔、 (54)……主調整長孔、 (55)……下部調整長孔、 (55a)……下部調整長孔、 (56),(57)……取付けボルト・ナット、 (61)……軒天板受け金具、 (62)……調整固定孔、 (63)……取付けボルト・ナット、 (71),(71a)……継ぎ手金具、 (72),(72a)……竪継ぎ手部、 (73),(73a)……横継ぎ手部、 (74),(74a)……上部調整長孔、 (75),(75a),(75b)……下部調整長孔、 (76)……取付けボルト・ナット、 (77)……皿頭リベット、 (81)……延長補助金具、 (82),(84)……取付けボリト・ナット、 (83)……幕板受け補助金具、 (100)……軒先部化粧納め構造、 (111),(111a),(111b)……支持固定腕金具、 (112),(112a),(112b)……軸受け板部、 (113),(113a),(113b)……軸支持孔、 (114),(114a),(114b)……固定腕部、 (115),(115a),(115b)……貫通孔,長孔、 (116a),(116b),(117a),(117b)……固定孔、 (118a),(118b)……固定ボルト・ナット、 (121)……取付け腕金具、 (122)……軸支持孔、(123)……調整長孔、 (124)……支持板、(125)……枢着孔、 (126),(128)……固定受け板、 (127),(129)……ボルト孔、 (131),(133),(136)……軸ボルト・ナット、 (132),(138)……角度調整ボルト、 (134),(139)……角度調整ナット、 (135)……ブラケット、 (137)……ボルト・ナット、 (140)……軒先納め取付け調整部、 (141)……幕板受け金具、 (142),(144)……取付け孔,予備取付け孔、 (143)……連繋孔、 (151)……軒天板受け金具、 (152)……連繋孔、(153)……予備連繋孔、 (161),(161a)……連繋金具、 (162),(162a),(163),(163a)……調整長孔、 (164a),(164a)……補強カラー、 (171),(172),(173)……固定ボルト・ナット、 (200)……ケラバ部化粧納め構造、 (211)……主体基鈑部、 (212)……ウェブ部、(213)……フランジ部、 (220)……ケラバ納め取付け調整部、 (220a)……取付け支持固定部、 (220b)……取付け位置調整部、 (220c)……取付け角度調整部、 (221)……本体金具、(222)……本体基鈑部、 (223)……上部ウェブ部、 (224)……下部突き当て部、 (225)……フランジ部、 (226)……主取付けボルト孔、 (227)……補助取付けボルト孔、 (228)……固定ナット、 (231)……座板金具、(232)……固定ボルト、 (233)……補強リブ、 (241)……取付け腕金具、 (242)……調整長孔、 (251)……化粧板受け金具、 (252)……取付け孔、(253)……連繋孔、 (254)……突出金具、 (261)……天井化粧板受け金具、 (262)……連繋孔、(263)……予備連繋孔、 (271)……連繋金具、 (272),(272a)……上下調整長孔、 (273),(273a)……前後調整長孔、 (274a),(275a)……補強カラー、 (281),(284),(286)……軸ボルト孔、 (282)……主軸ボルト孔、 (283)……補助ボルト孔、 (285)……突片部、 (287),(288a),(289a)……軸ボルト・ナット、 (288)……ブラケット、 (289)……角度調整ボルト、 (290)……角度調整ナット、 (291),(292),(293)……固定ボルト・ナット、 (1000)……構造物躯体、 (1001)……構造体支柱、 (1002)……合掌梁、(1003)……母屋部材、 (1004)……断熱ボード、 (1004a)……目地部材、 (1005)……屋根垂木部材、 (1005a)……垂木部材の中空内部、 (1006)……支持樋垂木金具、 (1007)……止着金具、 (1010)……横葺き屋根構造、 (1011)……横葺き屋根板、 (1012)……下地材、(1013)……吊子部材、 (1014)……軒先金具、 (1015),(1016),(1017),(1018)……軒先,軒
裏,ケラバ,ケラバ裏の各唐草板、 (1021)……雨樋、(1022)……受通し材、 (1023),(1023a),(1023b),(1032c)……幕
板、 (1024),(1024a),(1024b),(1024c)……軒天
板、 (1025),(1026),(1026b),(1028),(102
9),(1044)……目地部、 (1027),(1027a),(1027b)……笠木材、 (1030),(1030a),(1030b)……幕板コーナー材、 (1031b),(1031c)……幕板上部材、 (1033c)……軒天板前部材、 (1041),(1046)……ケラバ先化粧板、 (1042),(1047)……ケラバ上部材、 (1023),(1023a),(1023b),(1032c)……幕
板、 (1043)……ケラバコーナー材、 (1045),(1049)……ケラバ裏天井化粧板、 (1048)……ケラバ裏前部材。

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根構造の軒先部に突出される垂木部材な
    どの取付け支持部,またはケラバ部に突出される母屋部
    材などの取付け支持部に固定されて、外装構造を取付け
    設置するための外装用の下地装置システムであつて、 前記取付け支持部に固定される樋受け手段,または取付
    け腕手段と、当該樋受け手段,または取付け腕手段に対
    し、垂直方向の上下位置を設定して取付けられ、前面部
    に外装前面化粧パネルを装着する前面側化粧パネル受け
    手段とを有する上下位置調整部の組み合せと、 前記前面側化粧パネル受け手段,樋受け手段,または取
    付け腕手段の少なくとも何れか一つに対し、水平方向の
    前後位置,上下角度をそれぞれに設定して連繋され、下
    面部に外装下面化粧パネルを装着する下面側化粧パネル
    受け手段を有する前後位置,上下角度調整部の組み合せ
    とを備え、 前記樋受け手段によつて、雨樋設置構造を構成し、前記
    前面側化粧パネル受け手段,および下面側化粧パネル受
    け手段によつて、軒先部化粧納め構造,または雨樋設置
    構造の軒先部化粧納め構造,もしくはケラバ部化粧納め
    構造の少なくとも何れか一つを構成し得るようにした ことを特徴とする建築物の屋根構造端部における外装用
    の下地装置システム。
  2. 【請求項2】前記前面側化粧パネル受け手段,樋受け手
    段,または取付け腕手段の少なくとも何れか一つと、下
    面側化粧パネル受け手段とを個別,間接的に連繋させた ことを特徴とする請求項1記載の建築物の屋根構造端部
    における外装用の下地装置システム。
  3. 【請求項3】前記前面側化粧パネル受け手段,樋受け手
    段,または取付け腕手段の少なくとも何れか一つと、下
    面側化粧パネル受け手段との個別,間接的な連繋を、そ
    れぞれに異なる方向で、かつこれらの各方向に沿つてそ
    れぞれの各連繋点を調整し得るようにした ことを特徴とする請求項2記載の建築物の屋根構造端部
    における外装用の下地装置システム。
  4. 【請求項4】前記前面側化粧パネル受け手段の前面部に
    は、補助手段を介して外装前面化粧パネルを装着し得る
    ようにした ことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の建
    築物の屋根構造端部における外装用の下地装置システ
    ム。
  5. 【請求項5】屋根構造の軒先部に突出される垂木部材な
    どの取付け支持部,またはケラバ部に突出される母屋部
    材などの取付け支持部に固定されて、外装構造の取付け
    設置するための外装用の下地装置システムであつて、 前記取付け支持部に固定される支持固定腕手段と、当該
    支持固定腕手段に対し、垂直方向の前後角度を設定して
    支持される樋受け手段,または取付け腕手段とを有する
    前後角度調整部の組み合せと、 前記樋受け手段,または取付け腕手段に対し、垂直方向
    の上下位置を設定して取付けられ、前面部に外装前面化
    粧パネルを装着する前面側化粧パネル受け手段を有する
    上下位置調整部の組み合せと、 前記前面側化粧パネル受け手段,樋受け手段,または取
    付け腕手段の少なくとも何れか一つに対し、水平方向の
    前後位置,上下角度をそれぞれに設定して連繋され、下
    面部に外装下面化粧パネルを装着する下面側化粧パネル
    受け手段を有する前後位置,上下角度調整部の組み合せ
    とを備え、 前記樋受け手段によつて、雨樋設置構造を構成し、前記
    前面側化粧パネル受け手段,および下面側化粧パネル受
    け手段によつて、軒先部化粧納め構造,または雨樋設置
    構造の軒先部化粧納め構造,もしくはケラバ部化粧納め
    構造の少なくとも何れか一つを構成し得るようにした ことを特徴とする建築物の屋根構造端部における外装用
    の下地装置システム。
  6. 【請求項6】前記前面側化粧パネル受け手段,樋受け手
    段,または取付け腕手段の少なくとも何れか一つと、下
    面側化粧パネル受け手段とを個別,間接的に連繋させた ことを特徴とする請求項5記載の建築物の屋根構造端部
    における外装用の下地装置システム。
  7. 【請求項7】前記前面側化粧パネル受け手段,樋受け手
    段,または取付け腕手段の少なくとも何れか一つと、下
    面側化粧パネル受け手段との個別,間接的な連繋を、そ
    れぞれに異なる方向で、かつこれらの各方向に沿つてそ
    れぞれの各連繋点を調整し得るようにした ことを特徴とする請求項6記載の建築物の屋根構造端部
    における外装用の下地装置システム。
  8. 【請求項8】前記前面側化粧パネル受け手段の前面部に
    は、補助手段を介して外装前面化粧パネルを装着し得る
    ようにした ことを特徴とする請求項5ないし7の何れかに記載の建
    築物の屋根構造端部における外装用の下地装置システ
    ム。
  9. 【請求項9】屋根構造の軒先部に突出される垂木部材な
    どの取付け支持部,またはケラバ部に突出される母屋部
    材などの取付け支持部に固定されて、外装構造を取付け
    設置するための外装用の下地装置システムであつて、 前記取付け支持部に固定される支持固定腕手段と、当該
    支持固定腕手段に対し、垂直方向の前後角度を設定して
    支持され、後方竪枠,前方竪枠,およびこれらの各竪枠
    の相互間を上方側が開放されるように結合する基準横枠
    からなり、枠内に雨樋を受け入れ得る樋受け手段とを有
    する前後角度調整部の組み合せと、 前記樋受け手段の前方竪枠に対し、垂直方向の上下位置
    を設定して取付けられ、前面部に外装前面化粧パネルを
    装着する前面側化粧パネル受け手段を有する上下位置調
    整部の組み合せと、 前記前面側化粧パネル受け手段,または樋受け手段の後
    方竪枠と前方竪枠との少なくとも何れか一方に対し、水
    平方向の前後位置,上下角度をそれぞれに設定して連繋
    され、下面部に外装下面化粧パネルを装着する下面側化
    粧パネル受け手段を有する前後位置,上下角度調整部の
    組み合せとを備え、 前記樋受け手段によつて、雨樋設置構造を構成し、前記
    前面側化粧パネル受け手段,および下面化粧パネル受け
    手段によつて、雨樋設置構造の軒先部化粧納め構造,ま
    たはケラバ部化粧納め構造を構成し得るようにした ことを特徴とする建築物の屋根構造端部における外装用
    の下地装置システム。
  10. 【請求項10】前記基準横枠上には、雨樋の上下レベル
    を設定するレベル調整手段を配したことを特徴とする請
    求項9記載の建築物の屋根構造端部における外装用の下
    地装置システム。
  11. 【請求項11】前記前方竪枠の高さを小さくさせ、当該
    高さを前記前面側化粧パネル受け手段によつて補うよう
    にした ことを特徴とする請求項9,10の何れかに記載の建築物の
    屋根構造端部における外装用の下地装置システム。
  12. 【請求項12】前記前面側化粧パネル受け手段,樋受け
    手段,または取付け腕手段の少なくとも何れか一つと、
    下面側化粧パネル受け手段との連繋が、別の連繋手段を
    介して間接的になされる ことを特徴とする請求項9ないし11の何れかに記載の建
    築物の屋根構造端部における外装用の下地装置システ
    ム。
  13. 【請求項13】前記前面側化粧パネル受け手段,樋受け
    手段,または取付け腕手段の少なくとも何れか一つと、
    下面側化粧パネル受け手段との個別,間接的な連繋を、
    それぞれに異なる方向で、かつこれらの各方向に沿つて
    それぞれの各連繋点を調整し得るようにした ことを特徴とする請求項9ないし11の何れかに記載の建
    築物の屋根構造端部における外装用の下地装置システ
    ム。
  14. 【請求項14】前記前面側化粧パネル受け手段の前面部
    には、補助手段を介して外装前面化粧パネルを装着し得
    るようにした ことを特徴とする請求項9ないし13の何れかに記載の建
    築物の屋根構造端部における外装用の下地装置システ
    ム。
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