JP2551487B2 - 樋支持装置の樋レベル調整装置 - Google Patents

樋支持装置の樋レベル調整装置

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JP2551487B2
JP2551487B2 JP2000005A JP590A JP2551487B2 JP 2551487 B2 JP2551487 B2 JP 2551487B2 JP 2000005 A JP2000005 A JP 2000005A JP 590 A JP590 A JP 590A JP 2551487 B2 JP2551487 B2 JP 2551487B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、建築構造物の屋根軒先部に設置されて雨
樋を支持する樋支持装置の樋レベル調整装置に関し、更
に詳しくは、屋根軒先部に設置される被支持雨樋を、屋
根軒先部の納まり具合などに対応して、その設置レベル
を任意に調整可能に設定して取付け支持させ得るように
した樋支持装置における樋レベル調整装置の改良に係る
ものである。
〔従来の技術〕
従来から、一般家屋などにおける金属屋根構造の建築
構造物にあっては、構造物躯体の所定の屋根勾配を与え
て組み上げられた小屋組み構成に対し、棟側から軒先側
にかけて、複数本の垂木部材を所定間隔で差し掛けて配
設させ、これらの各垂木部材上に金属屋根板を葺き上げ
て屋根構造を構成させ、その軒先部に、各垂木部材の先
端部から突き出された支持部材に樋受け金具をそれぞれ
に懸架して装着させ、これらの各樋受け金具を通して一
連に雨樋を設置支持させるようにしており、又、その軒
先部の全体的な納まり形状の主なものとしては、軒先を
屋根勾配に直交して截断した上で、軒裏を屋根勾配に平
行させて納めるか、又は、水平方向に納めるようにした
それぞれのものと、軒先を垂直方向に截断した上で、軒
裏を屋根勾配に平行させて納めるか、又は、水平方向に
納めるようにしたものとの4種類の形態がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の樋支持装置において
は、建築施工現場の各樋受け金具による雨樋の支持条
件,例えば,種々の形態による軒先部構造に対応して、
軒先部での微妙な寸法の不揃いによる出入り調整の問
題,雨樋の支持角度の調整の問題,雨樋の流れ勾配設定
の問題,それに,軒先部形状に合わせた雨樋の軒先納め
における化粧パネルとしての幕板支持の簡略性の問題,
又、軒先部形状に合わせた雨樋の下面,つまり、軒裏納
めにおける化粧パネルとしての軒天板支持の簡略性の問
題,更には、高所作業であるための雨樋,ならびに幕
板,軒天板の取付け設置に対する作業性及び安全性向上
の問題などの各支持条件が,相互に絡み合って極めて多
岐に亘ることになるために、これらの諸点をそれぞれに
満足させ得る雨樋の支持構造の提案が要望されている。
この発明は、従来のこのような要望に応えようとする
ものであり、その目的とするところは、建築施工現場で
の軒先部構造としての各樋受け金具による雨樋の設置支
持構造,ならびに雨樋の前面軒先における幕板,雨樋の
下面軒裏における軒天板の取付け構造において、特に、
雨樋の流れ勾配の問題をその他の各問題との関連で改善
し、可及的簡単に雨樋の設置支持レベルを調整設定し得
るようにした樋支持装置の樋レベル調整装置を提供する
ことである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成させるために、この発明に係る樋支持
装置の樋レベル調整装置において、 請求項1の発明は、上方を開放した枠状をなして、枠
内底部に基準面を形成した樋受け金具組立て体を設け、 前記樋受け金具組立て体を、後方竪枠と、この後方竪
枠の下部側から前方に延びる基準横枠と、この基準横枠
の前端部に設けられる前方竪枠とで形成し、樋受けレベ
ル出し金具の高さを調整する高さ調整ボルトを前記基準
横枠の上下方向に螺進退可能に螺合すると共に、前記後
方竪枠と前方竪枠とにそれぞれ前記高さ調整ボルトの調
整代と略等しい下方延出部を設け、 前記樋受け金具組立て体の枠内に、前記基準面に対し
て上下方向レベル高さを調整可能にした樋受けレベル出
し金具を装着させると共に、 前記樋受けレベル出し金具の上面を含む枠内面上に、
雨樋を設置支持させるようにしたことを特徴とするもの
である。
又、請求項2の発明は、樋受け金具組立て体の基準横
枠に基準面を設定すると共に、 前記基準横枠に対しては、前記高さ調整ボルトを介し
て上下方向レベル高さを調整可能にした高さ調整バーを
連繋させ、 前記後方竪枠と前方竪枠に案内係合される樋受けレベ
ル出し金具を、前記高さ調整バー上に嵌装支持させたこ
とを特徴とするものである。
更に、請求項3の発明は、下方に高さ調整ボルトを延
長突出させた高さ調整バーを有し、 この高さ調整バーの高さ調整ボルトを、基準横枠上に
高さ方向の螺進退操作可能に螺合させると共に、 後方竪枠と前方竪枠に案内係合される樋受けレベル出
し金具を、前記高さ調整バー上に着脱自在に嵌装支持さ
せたことを特徴とするものである。
〔作用〕
即ち,この発明の請求項1に記載の発明からは、前記
構成により軒先部における各樋受け金具を通した雨樋の
設置支持レベルを正確、かつ、簡単に調整し、設定する
ことができると共に、樋受け金具組立て体を、後方竪枠
と、この後方竪枠の下部側から前方に延びる基準横枠
と、この基準横枠の前端部に設けられる前方竪枠とで形
成し、樋受けレベル出し金具の高さを調整する高さ調整
ボルトを前記基準横枠の上下方向に螺進退可能に螺合す
ると共に、前記後方竪枠と前方竪枠とにそれぞれ前記高
さ調整ボルトの調整代と略等しい下方延出部を設けたこ
とにより、軒天板受け金具を介して、軒天板を所定の位
置に簡単に取付けることが出来るため、高さ調整ボルト
等が雨樋下部に現われることなく外観良好に仕上げるこ
とができる。
又、請求項2及び請求項3に記載の各発明からは、前
記の作用に加えて、上下方向のレベル高さの微調整を的
確、かつ、簡単に行うことができて、高所作業を楽に行
うことが可能である。
〔実施例〕
以下,この発明に係る樋支持装置の樋レベル調整装置
の一実施例につき、第1図ないし第3図を参照して詳細
に説明する。
第1図はこの実施例による樋支持装置を適用した建築
構造物での屋根軒先部の概要を示す全体側面図、第2図
は同上樋受け金具組立て体及び幕板,軒天板各受け金具
の詳細を示す分解斜視図、第3図は同上樋受け金具組立
て体における第1図III-III線部対応の雨樋支持部を拡
大して示す横断面図である。
第1図において適用する建築構造物は、構造物躯体
(100)と横葺き屋根板を用いた横葺き屋根構造(110)
とからなっている。
即ち,前記構造物躯体(100)としては、H型鋼材を
用いた構造体支柱(101)と、この構造体支柱(101)の
上端部に所定の屋根勾配でかつ、軒先側を幾分か突出し
て固定させた合掌梁(102)とにより構成される。
そして、合掌梁(102)上には、いわゆるCチャンネ
ル型鋼材による複数本の母屋部材(103)を屋根勾配に
直交するように所定間隔毎に架け渡して、適宜に溶着,
ボルト止めなどにより固定すると共に、これらの各母屋
部材(103)上の全面に、例えば、目地部材(104a)な
どを介在して、野地板としての断熱ボード(104)など
を敷設する。
この断熱ボード(104)上には、屋根勾配に平行する
棟側から軒先側にかけて、チャンネル鋼材などによる両
側フランジ付きの中空内部(105a)を有する複数本の垂
木部材(105)を等間隔に差し掛け、かつ、断熱ボード
(104)を介して各母屋部材(103)との間で、適宜にボ
ルト止めなどにより固定するほか、後述するように、軒
先該当部では、別途,中空内部(105a)内に装入される
樋垂木金具(13)をも、軒先への突出長さを調整可能に
取り付けるようにする。
又、前記横葺き屋根構造(110)としては、いわゆる
段角型の横葺き屋根板(111)を用い、前記各垂木部材
(105)上に下地材(112)を介した上で吊子部材(11
3)により止着させるようにし、このようにして棟側か
ら軒先側へ葺き上げてある。
図中,(114)は前記各垂木部材(105)の軒先端部に
固定した軒先金具、(115)はこの軒先金具(114)に取
り付けられた軒先納め装飾板としての軒先唐草部材であ
る。
この実施例による樋支持装置(10)は、第1図,第3
図に示したように、前記横葺き屋根構造(110)の軒先
部、即ち前記各母屋部材(103)及び各垂木部材(105)
を備える横葺き屋根構造(110)の軒先部において設置
固定される。
そして、この樋支持装置(10)は、軒先部への樋垂木
金具の取付け調整部(11)と、樋受け金具の角度調整部
(21)と、樋受けレベルの調整部(41)と、幕板の取付
け調整部(51)と、それに、軒天板の取付け調整部(6
1)とのそれぞれによって構成される。
先ず、軒先部に対する樋垂木金具の取付け調整部(1
1)は、少くとも軒先部側での複数の前記母屋部材(10
3)間に跨る長さにされ、かつ、前記各垂木部材(105)
の中空内部(105a)内に装入し得るようにした樋垂木金
具(13)と、この樋垂木金具(13)の軒先側端部に垂下
された固定腕(14),及び1対の軸受け板(15),(1
5)とからなる樋垂木金具組立て体(12)を有してい
る。
ここでは、固定座金具(17)と固定係合金具(18)と
を用いた2組の固定部材(16),前記断熱ボード(10
4)及び目地部材(104a)を介して、この樋垂木金具(1
3),ひいては、樋垂木金具組立て体(12)を、垂木部
材(105)と一緒に母屋部材(103)に軒先への突出長さ
を調整し得るように取り付けてある。
従って、この取付け調整部(11)においては、母屋部
材(103)に固定係合金具(18)を位置不動に固定させ
たままの状態で、固定座金具(17)側を適宜に調整する
ことにより、垂木部材(105)の内部において、樋垂木
金具(13)を出入り移動させて、その軒先側への突き出
し長さを任意に調整設定でき、かつ、調整位置で、この
固定座金具(17)を再固定させ得るのである。
即ち,それぞれの各樋垂木金具組立て体(12)の軒先
側への突き出し長さを、極めて容易、かつ、任意に調整
設定できることになるもので、ひいては、次に延べる樋
受け金具組立て体(22)の矢印(A)で示す水平方向位
置を適正に設定し得るのである。
前記樋受け金具の角度調整部(21)は、第1図に示す
ように、軒先側への突き出し長さを調整設定可能にした
樋垂木金具(13),ひいては、樋垂木金具組立て体(1
2)を用い、この樋垂木金具組立て体(12)の各軸受け
板(15),(15)間に対して、樋受け金具組立て体(2
2)を可回動的に軸支持させると共に、これを固定腕(1
4)に対して、角度調整可能に固定し得るように構成す
る。
即ち,前記樋受け金具組立て体(22)は、第1図,第
2図に示すように、それぞれ角パイプからなる十分な高
さの後方竪枠(23)と、この後方竪枠(23)の下部側か
ら前方に延びる基準横枠(24)と、この基準横枠(24)
の前端部に設けられて比較的低い高さの前方竪枠(25)
とからなる樋受け金具を有している。又、第2図に示す
ように、樋受けレベル出し金具(45)の高さを調整する
後述の高さ調整ボルト(44)を前記基準横枠(24)の上
下方向に螺進退可能に螺合すると共に、前記後方竪枠
(23)と前方竪枠(25)とにそれぞれ前記高さ調整ボル
ト(44)の調整代と略等しい下方延出部(23a)と(25
a)とをそれぞれ形成する。
更に、前方竪枠(25)には、上下1組の長孔(27),
(27)を介して上下調整ボルト・ナット(28),(28)
止めされ、上下方向高さを調整し得るようにした断面コ
字状の幕板受け金具(26)を前方から着脱自在に嵌装さ
せてある。
前記幕板受け金具(26)は、次に述べる理由によって
低くされた前方竪枠(25)の高さを、その低くされた高
さ相当分だけ補償するための前方竪枠補助金具の役割り
を兼用する。
前記後方竪枠(23)の上端部の軸支持孔(29)を、前
記樋垂木金具組立て体(12)の各軸受け板(15),(1
5)間に軸ボルト・ナット(30)によって回動自在に軸
支持させると共に、上方背面側に突出する支持板(31)
に軸ボルト・ナット(33)で軸支持させた角度調整ボル
ト(32)を、固定腕(14)に対して適宜に挿通させ、か
つ、これを1対のナット(34),(34)で角度調整可能
に固定させるようにしてある。
従って、この角度調整部(21)においては、1対のナ
ット(34),(34)の螺進退調整操作により、樋垂木金
具組立て体(12)に対する樋受け金具組立て体(22)の
角度,換言すると、屋根勾配とか、或いは特注設計され
た場合などでの軒先部の形状,角度などに対応した樋受
け金具組立て体(22)の角度を、極めて容易、かつ、任
意に調整設定することができる。
前記樋受けレベルの調整部(41)としては、第1図,
第2図,第3図に示すように、前記基準横枠(24)の中
間部のネジ孔(42)に対して、上部に高さ調整バー(4
3)を設けた高さ調整ボルト(44)を上方から高さ調整
自在に螺合させると共に、後方竪枠(23)と幕板受け金
具(26)との間でそれぞれ前後の各案内片(46),(4
7)を嵌装させて、上下方向摺動かつ、着脱自在にした
樋受けレベル出し金具(45)を前記調整バー(43)上に
受支させて構成するもので、この場合,基準横枠(24)
の上面が樋受けレベルの基準面(24a)となる。
従って、樋受けレベルの調整部(41)においては、樋
受けレベル出し金具(45)を一旦取り外した状態で、高
さ調整バー(43)を回動させ、高さ調整ボルト(44)を
螺進退操作することにより、基準横枠(24)の上面に形
成される樋受けレベルの基準面(24a)に対する高さ調
整を行った後、この高さ調整バー(43)上に再度樋受け
レベル出し金具(45)を受支させることにより、この樋
受けレベル出し金具(45),ひいては、樋受け金具組立
て体(22)に受け入れる雨樋(201)のレベル調整を、
極めて容易、かつ、任意に調整設定することができる。
図中,(48)は設定された調整位置を一層,強固に確定
するための止めナットである。
尚、このような樋受けレベル出し金具(45)のレベル
調整手段については、必ずしも前記構成による高さ調整
バー(43)と高さ調整ボルト(44)とを用いることにの
み限定されるものではなく、同様な作用を得られるもの
であれば、任意の調整手段を用いて差し支えないことは
勿論である。
以上を約言すると、それぞれの各樋受け金具組立て体
(22)の角度設定をなした上で、その各樋受けレベル出
し金具(45)の高さを、極めて容易、かつ、任意に調整
設定できることになり、その結果、流れ込む水捌けが良
好に行われるように、個個の各樋受けレベル出し金具
(45)の矢印(B)で示す垂直方向の高さ位置を適正に
設定し得るのである。
ちなみに、前記樋受け金具組立て体(22)に対する雨
樋(201)の受支態様としては、後方竪枠(23)と、基
準横枠(24)と、それに前方竪枠(25)及び幕板受け金
具(26)とで囲まれた内側に接した状態で、この雨樋
(201)を受け入れて設置すると共に、軒先対応側から
は、軒先部での雨樋(201)の納まりをよくするために
軒先部化粧板(202)を垂下させて化粧処理するのであ
り、又、幕板相当部側での雨樋(201)の化粧納まりに
ついては別に述べる。
次に、前記幕板の取付け調整部(51)を構成する部材
については、第1図,第2図,第3図に示されているよ
うに、前記幕板受け金具(26)によって兼用されてお
り、後述するように、前面側幕板部での種々の化粧処理
構成に役立たせるために、この幕板受け金具(26)の上
部に取付け孔(52)を穿孔してある。
幕板の取付け調整部(51)における幕板受け金具(2
6)は、これ自体を一旦取り外しておくか、或いは、上
方の上下調整ボルト・ナット(28)のみを取り外すこと
で、前方に倒しておくことによって、この前方側からの
樋受け金具組立て体(22)内への雨樋(201)の受け入
れ設置作業を頗る簡単に行うことができる。
併せて、第2図に示す状態では、それぞれの各上下調
整ボルト・ナット(28),(28)を基準にした各長孔
(27),(27)の利用によって、高さ方向の位置を極め
て容易、かつ、任意に調整設定できる。
そして、この幕板の取付け調整部(51)においては、
幕板受け金具(26)の高さ方向のほぼ全長に亘る主面部
に対して、前面化粧板としての幕板(203)を設置して
適宜に止着させると共に、この幕板(203)との間にそ
れぞれ目地部を残した状態で、上部側には、幕板受け金
具(26)の上端部を越えて、雨樋(201)の内面上部に
まで達する上部化粧板(204)を設置する一方、下部側
には、幕板受け金具(26)の下端部を越えて、次に述べ
る軒天板受け金具(62)の前端部下面に跨って延びる下
部化粧板(205)を設置して適宜に止着させ、かつ、各
目地部に目地材(206),(207)を埋め込んで仕上げ
る。
このようにして、幕板の取付け調整部(51)では、幕
板受け金具(26)に対して、通常状態の幕板(幕板(20
3),及び上部化粧板(204),下部化粧板(205))
を、極めて容易、かつ、簡単に取付け固定することがで
きる。この場合、上部化粧板(204)は、前記した幕板
相当部側での雨樋(201)の納まりを良好にし、又、下
部化粧板(205)は、次に述べる軒天板受け金具(62)
の化粧隠しを形成することになる。
又、前記軒天板の取付け調整部(61)には、第1図,
第2図,第3図に示すように、前記後方竪枠(23)と前
方竪枠(25)との各枠内部に対して、下方からそれぞれ
に挿入される角パイプからなる軒天板調整金具(63),
(64)と、これらの各軒天板調整金具(63),(64)を
介して取付け装着される断面コ字状の軒天板受け金具
(62)とを設ける。
前記各軒天板調整金具(63),(64)には、上下1組
の長孔(65),(65)及び長孔(66),(66)と下部軸
孔(67)及び(68)とを形成しておき、後方竪枠(23)
側の軒天板調整金具(63)については、長孔(65),
(65)を介し上下調整ボルト・ナット(69),(69)止
めして、上下方向の高さを調整し得るようにさせ、か
つ、前方竪枠(25)側の軒天板調整金具(64)について
は、長孔(66),(66)を介し前記した上下調整ボルト
・ナット(28),(28)による共用止めにより、上下方
向の高さを調整し得るようにさせてある。
又、前記軒天板受け金具(62)には、長手方向に所定
ピッチ間隔で多数の止め孔(70)を穿孔してあり、この
軒天板受け金具(62)の選択された2個所の各止め孔
(70),(70)を前記各軒天板調整金具(63),(64)
の各下部軸孔(67),(68)に合わせ、前後調整ボルト
・ナット(71),(72)により止着させて構成する。
従って、この軒天板の取付け調整部(61)において
は、後方竪枠(23)と前方竪枠(25)とに対する各軒天
板調整金具(63),(64)の各長孔(65),(65)及び
長孔(66),(66)を利用した高さ調整、或いは出し入
れ調整によって、前記樋受け金具組立て体(22)に対す
る軒天板受け金具(62)の相対的な高さ位置、或いは前
後方向傾斜角度を、極めて容易、かつ、任意に調整設定
することができる。
又、これに併せて、前記各軒天板調整金具(63),
(64)の各下部軸孔(67),(68)に合わせた軒天板受
け金具(62)での各止め孔(70),(70)の選択調整に
よって、前後方向の位置についても、極めて容易、か
つ、任意に調整設定できることになる。尚、図中,(7
3),(73)は設定された調整位置を一層,強固に確定
するためのそれぞれに押しネジである。
以上、本発明によって、軒先部の全体的な納まり形状
の主なものとしての4種類の形態の調整が可能となる。
即ち,a)軒先を屋根勾配に直交して截断した上で、軒裏
を屋根勾配に平行させて納めた場合,b)軒先を屋根勾配
に直交して截断した上で、軒裏を水平方向に納めた場
合,c)軒先を垂直方向に截断した上で、軒裏を屋根勾配
に平行させて納めた場合,d)軒先を垂直方向に截断した
上で、軒裏を水平方向に納めた場合の各形態に合わせた
調整設定が可能になる。
そして、前記軒天板の取付け調整部(61)には、例え
ば、軒天板受け金具(62)での前後方向の略全長に亘る
主面部に対して、下面化粧板としての軒天板(208)を
設置し、適宜に止着させて仕上げる。
即ち,このようにして、軒天板の取付け調整部(61)
では、軒天板受け金具(62)に対して、通常状態の軒天
板(208)を、極めて容易、かつ、簡単に取付け固定す
ることができるのである。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、この発明の請求項1に記載の発
明からは、前記構成により軒先部における各樋受け金具
を通した雨樋の設置支持レベルを正確,かつ、簡単に調
整し、設定することができると共に、樋受け金具組立て
体を、後方竪枠と、この後方竪枠の下部側から前方に延
びる基準横枠と、この基準横枠の前端部に設けられる前
方竪枠とで形成し、樋受けレベル出し金具の高さを調整
する高さ調整ボルトを前記基準横枠の上下方向に螺進退
可能に螺合すると共に、前記後方竪枠と前方竪枠とにそ
れぞれ前記高さ調整ボルトの調整代と略等しい下方延出
部を設けたことにより、軒天板受け金具を介して、軒天
板を所定の位置に簡単に取付けることが出来るため、高
さ調整ボルト等が雨樋下部に現われることなく外観良好
に仕上げることができる。
又、請求項2及び請求項3に記載の各発明からは、前
記の効果に加えて、上下方向のレベル高さの微調整を的
確、かつ、簡単に行うことができて、高所作業を楽に行
うことが可能となるため、能率的な作業を行い得る等の
特長を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による樋支持装置を適用し
た建築構造物での屋根軒先部の概要構成を示す全体側面
図、第2図は同上樋受け金具組立て体及び幕板,軒天板
各受け金具の詳細を示す分解斜視図、第3図は同上樋受
け金具組立て体における第1図III-III線部対応の雨樋
支持部を拡大して示す横断面図である。 (10)……樋支持装置 (11)……樋垂木金具の取付け調整部 (12)……樋垂木金具組立て体 (13)……樋垂木金具 (14)……固定腕 (15)……軸受け板 (16)……固定部材 (17)……固定座金具 (18)……固定係合金具 (21)……樋受け金具の角度調整部 (22)……樋受け金具組立て体 (23)……後方竪枠 (23a)……後方竪枠の下方延出部 (24)……基準横枠 (24a)……基準横枠の基準面 (25)……前方竪枠 (25a)……前方竪枠の下方延出部 (26)……幕板受け金具 (27)……長孔 (28)……上下調整ボルト・ナット (29)……軸支持孔 (30)……軸ボルト・ナット (31)……支持板 (32)……角度調整ボルト (33)……軸ボルト・ナット (34)……ナット (41)……樋受けレベルの調整部 (42)……ネジ孔 (43)……高さ調整バー (44)……高さ調整ボルト (45)……樋受けレベル出し金具 (46),(47)……案内片 (48)……止めナット (51)……幕板の取付け調整部 (52)……取付け孔 (61)……軒天板の取付け調整部 (62)……軒天板受け金具 (63),(64)……軒天板調整金具 (65),(66)……長孔 (67),(68)……下部軸孔 (69)……上下調整ボルト・ナット (70)……止め孔 (71),(72)……前後調整ボルト・ナット (73)……押しネジ (100)……構造物躯体 (101)……構造体支柱 (102)……合掌梁 (103)……母屋部材 (103a)……母屋部材 (104)……断熱ボード(野地板) (104a)……目地部材 (105)……垂木部材 (105a)……垂木部材の中空内部 (110)……横葺き屋根構造 (111)……横葺き屋根板 (113)……吊子部材 (114)……軒先金具 (115)……軒先唐草部材 (201)……雨樋 (202)……軒先部化粧板 (203),(209),(210)……幕板 (204)……上部化粧板 (205)……下部化粧板 (206),(207)……目地材 (208)……軒天板

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方を開放した枠状をなして、枠内底部に
    基準面を形成した樋受け金具組立て体を設け、 前記樋受け金具組立て体を、後方竪枠と、この後方竪枠
    の下部側から前方に延びる基準横枠と、この基準横枠の
    前端部に設けられる前方竪枠とで形成し、樋受けレベル
    出し金具の高さを調整する高さ調整ボルトを前記基準横
    枠の上下方向に螺進退可能に螺合すると共に、前記後方
    竪枠と前方竪枠とにそれぞれ前記高さ調整ボルトの調整
    代と略等しい下方延出部を設け、 前記樋受け金具組立て体の枠内に、前記基準面に対して
    上下方向レベル高さを調整可能にした前記樋受けレベル
    出し金具を装着させると共に、 前記樋受けレベル出し金具の上面を含む枠内面上に、雨
    樋を設置支持させるようにした ことを特徴とする樋支持装置の樋レベル調整装置。
  2. 【請求項2】樋受け金具組立て体の基準横枠に基準面を
    設定すると共に、 前記基準横枠に対しては、前記高さ調整ボルトを介して
    上下方向レベル高さを調整可能にした高さ調整バーを連
    繋させ、 前記後方竪枠と前方竪枠に案内係合される樋受けレベル
    出し金具を、前記高さ調整バー上に嵌装支持させた ことを特徴とする請求項1に記載の樋支持装置の樋レベ
    ル調整装置。
  3. 【請求項3】下方に高さ調整ボルトを延長突出させた高
    さ調整バーを有し、 この高さ調整バーの高さ調整ボルトを、基準横枠上に高
    さ方向の螺進退操作可能に螺合させると共に、 後方竪枠と前方竪枠に案内係合される樋受けレベル出し
    金具を、前記高さ調整バー上に着脱自在に嵌装支持させ
    た ことを特徴とする請求項2に記載の樋支持装置の樋レベ
    ル調整装置。
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