JPH0625532Y2 - 軒先部の構造 - Google Patents
軒先部の構造Info
- Publication number
- JPH0625532Y2 JPH0625532Y2 JP1987063812U JP6381287U JPH0625532Y2 JP H0625532 Y2 JPH0625532 Y2 JP H0625532Y2 JP 1987063812 U JP1987063812 U JP 1987063812U JP 6381287 U JP6381287 U JP 6381287U JP H0625532 Y2 JPH0625532 Y2 JP H0625532Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- eaves
- cantilever
- parapet
- base material
- outdoor side
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Building Awnings And Sunshades (AREA)
Description
本考案は、家屋の軒先部の構造の改良に関する。
従来にあっては、軒基部から屋外側へ向けて延出させた
片持ち梁の先端間に幕板を張り、片持ち梁の下面に軒天
井を張り、前記幕板に角樋状の軒樋を取り付けていた。
したがって、軒先に軒樋が露出したままで軒先の外観が
悪く、また露出した軒樋と軒天井との間の納まりも悪か
った。
片持ち梁の先端間に幕板を張り、片持ち梁の下面に軒天
井を張り、前記幕板に角樋状の軒樋を取り付けていた。
したがって、軒先に軒樋が露出したままで軒先の外観が
悪く、また露出した軒樋と軒天井との間の納まりも悪か
った。
本考案は叙上のような技術的背景に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは軒先の外観と納まりを
改良することにある。
であり、その目的とするところは軒先の外観と納まりを
改良することにある。
本考案軒先部の構造は、軒基部1より屋外側に向けて複
数本の片持ち梁2を突出させ、直線部2aの先に所定の
傾斜角度で下り傾斜すると共に屋根板材の軒側端部を支
持する傾斜部2bを一体に設けて各片持ち梁2を形成
し、各片持ち梁2の先端間に下地材3を横架し、この下
地材3の屋外側側面に適宜ピッチで軒樋受け具5を取着
し、これらの片持ち梁2の先端部に少なくとも屋外側側
面と下面とを有するパラペット19を横設し、上記軒樋
受け具5に支持される軒樋11をパラペット19内に納
入し、片持ち梁2の下方に水平に配設された軒天井4の
下面と前記パラペット19の下面との高さをほぼ同一レ
ベルとして成ることを特徴とするものである。しかし
て、軒樋11をパラペット19内に収納したので、軒樋
11が軒先に露出せず、軒先の外観を良好にできるもの
である。また、パラペット19の下面と軒天井4の下面
とをほぼ面一にしてあるので、パラペット19の軒天井
4との一体感が生まれ、軒天井4の納まりも良好になる
ものである。 以下本考案の実施例を添付図に基いて詳述する。第1図
ないし第3図に示す軒先部の構造は、屋上のベランダ6
の軒先部に形成されたものであり、軒先部の下面には軒
天井4が張られて庇状の形態をなしている。また、この
軒先部は、道路斜線や北側斜線などの斜線制限をも考慮
したものである。 第2図に示すように、家屋の軒基部1からは片持ち梁2
が一定間隔毎に突出させられている。この片持ち梁2
は、直線部2aの先に下り傾斜した傾斜部2bを一体に
設けたものであり、傾斜部2bは斜線制限を考慮して屋
根20の勾配が一定になるように傾斜角度を設定してあ
る。各片持ち梁2の先端には、角パイプ状の下地材3が
ボルト,ナット7により接合され、片持ち梁2の先端間
に下地材3が横架されている。従って、下地材3が片持
ち梁2の先端間に横架されていることにより各片持ち梁
2の強度も増大させられている。 軒天井4は、化粧板9の屋外側の縁の上面に横桟8を固
着されたものであり、片持ち梁2の下方に配置され、屋
外側の横桟8を下地材3の下面に接着剤や釘などにより
固定され、屋内側を家屋の外壁部に設けられた下地木材
10に釘で固定され、これにより軒天井4が水平に保持
されている。 下地材3の屋外側側面には適宜ピッチで軒樋受け具5が
取り付けられており、軒樋受け具5により角樋状の軒樋
11が支持されている。 一方、軒基部1の片持ち梁2の基部上面には屋上のベラ
ンダ6の屋根立ち上がりフレーム12aが立てられてお
り、屋根立ち上がりフレーム12aの上端部と傾斜部2
bの上面との間には固定金具13a,13bにより補助
パネル14が斜めに固定されており、この補助パネル1
4の表面と傾斜部2bの傾斜面とが同じ傾斜で略面一に
揃うように配置してある。ここに、屋根立ち上がりフレ
ーム12aは屋上周囲の立ち上がり壁を構成するもの
で、比較的高さの低い(たとえば、545mm程度)もの
である。しかして、この補助パネル14の表面から傾斜
部2bの傾斜面にかけて屋根板材としての屋根下地材1
5が配置され、屋根下地材15の軒側端部に水切り片1
6を取り付け、屋根下地材15の上に石綿セメント板の
ような平板状の瓦17が敷かれて屋根20が構成されて
いる。この瓦17の軒側への延長方向は軒樋11内に向
いており、瓦17に沿って流下した雨水は軒樋11内に
集められ、縦樋などから下水へ排水される。 また、下地材3の屋外側側面にはパラペット受け金具1
8が適宜間隔で固定されており、パラペット受け金具1
8には第3図に示すように軒樋11の屋外側側面及び下
面側を覆うようにパラペット19が取り付けられていて
軒樋11はパラペット19内に収納されている。また、
このパラペット19の下面は軒天井4の下面とほぼ同じ
高さ(軒天井4のほうが少し上に引っ込んでいる。)に
揃えられていて軒天井4との一体感が醸し出されてい
る。 屋根20の両側からベランダ6の両側にかけて、縁飾り
21が設けられており、この縁飾り21の下端部とパラ
ペット19の両端とは一体的に接続されている。 第4図に示すものは本考案の他例であり、屋上でない2
階や3階などのテラス22における軒先部である。つま
り、第1図ないし第3図との違いを主に説明すれば、手
摺りとしての機能を持たせるため、手摺りパネル12b
は前記の屋根立ち上がりパネル12aよりも高いもの
(例えば、990mm程度)が使用されており、屋根20
の勾配を同じにするために手摺りパネル12bは軒基部
1よりも更に屋内側に引っ込めて立てられている。これ
に対応して屋根下地材15や縁飾り21も高さないし長
さの大きなものが用いられている。
数本の片持ち梁2を突出させ、直線部2aの先に所定の
傾斜角度で下り傾斜すると共に屋根板材の軒側端部を支
持する傾斜部2bを一体に設けて各片持ち梁2を形成
し、各片持ち梁2の先端間に下地材3を横架し、この下
地材3の屋外側側面に適宜ピッチで軒樋受け具5を取着
し、これらの片持ち梁2の先端部に少なくとも屋外側側
面と下面とを有するパラペット19を横設し、上記軒樋
受け具5に支持される軒樋11をパラペット19内に納
入し、片持ち梁2の下方に水平に配設された軒天井4の
下面と前記パラペット19の下面との高さをほぼ同一レ
ベルとして成ることを特徴とするものである。しかし
て、軒樋11をパラペット19内に収納したので、軒樋
11が軒先に露出せず、軒先の外観を良好にできるもの
である。また、パラペット19の下面と軒天井4の下面
とをほぼ面一にしてあるので、パラペット19の軒天井
4との一体感が生まれ、軒天井4の納まりも良好になる
ものである。 以下本考案の実施例を添付図に基いて詳述する。第1図
ないし第3図に示す軒先部の構造は、屋上のベランダ6
の軒先部に形成されたものであり、軒先部の下面には軒
天井4が張られて庇状の形態をなしている。また、この
軒先部は、道路斜線や北側斜線などの斜線制限をも考慮
したものである。 第2図に示すように、家屋の軒基部1からは片持ち梁2
が一定間隔毎に突出させられている。この片持ち梁2
は、直線部2aの先に下り傾斜した傾斜部2bを一体に
設けたものであり、傾斜部2bは斜線制限を考慮して屋
根20の勾配が一定になるように傾斜角度を設定してあ
る。各片持ち梁2の先端には、角パイプ状の下地材3が
ボルト,ナット7により接合され、片持ち梁2の先端間
に下地材3が横架されている。従って、下地材3が片持
ち梁2の先端間に横架されていることにより各片持ち梁
2の強度も増大させられている。 軒天井4は、化粧板9の屋外側の縁の上面に横桟8を固
着されたものであり、片持ち梁2の下方に配置され、屋
外側の横桟8を下地材3の下面に接着剤や釘などにより
固定され、屋内側を家屋の外壁部に設けられた下地木材
10に釘で固定され、これにより軒天井4が水平に保持
されている。 下地材3の屋外側側面には適宜ピッチで軒樋受け具5が
取り付けられており、軒樋受け具5により角樋状の軒樋
11が支持されている。 一方、軒基部1の片持ち梁2の基部上面には屋上のベラ
ンダ6の屋根立ち上がりフレーム12aが立てられてお
り、屋根立ち上がりフレーム12aの上端部と傾斜部2
bの上面との間には固定金具13a,13bにより補助
パネル14が斜めに固定されており、この補助パネル1
4の表面と傾斜部2bの傾斜面とが同じ傾斜で略面一に
揃うように配置してある。ここに、屋根立ち上がりフレ
ーム12aは屋上周囲の立ち上がり壁を構成するもの
で、比較的高さの低い(たとえば、545mm程度)もの
である。しかして、この補助パネル14の表面から傾斜
部2bの傾斜面にかけて屋根板材としての屋根下地材1
5が配置され、屋根下地材15の軒側端部に水切り片1
6を取り付け、屋根下地材15の上に石綿セメント板の
ような平板状の瓦17が敷かれて屋根20が構成されて
いる。この瓦17の軒側への延長方向は軒樋11内に向
いており、瓦17に沿って流下した雨水は軒樋11内に
集められ、縦樋などから下水へ排水される。 また、下地材3の屋外側側面にはパラペット受け金具1
8が適宜間隔で固定されており、パラペット受け金具1
8には第3図に示すように軒樋11の屋外側側面及び下
面側を覆うようにパラペット19が取り付けられていて
軒樋11はパラペット19内に収納されている。また、
このパラペット19の下面は軒天井4の下面とほぼ同じ
高さ(軒天井4のほうが少し上に引っ込んでいる。)に
揃えられていて軒天井4との一体感が醸し出されてい
る。 屋根20の両側からベランダ6の両側にかけて、縁飾り
21が設けられており、この縁飾り21の下端部とパラ
ペット19の両端とは一体的に接続されている。 第4図に示すものは本考案の他例であり、屋上でない2
階や3階などのテラス22における軒先部である。つま
り、第1図ないし第3図との違いを主に説明すれば、手
摺りとしての機能を持たせるため、手摺りパネル12b
は前記の屋根立ち上がりパネル12aよりも高いもの
(例えば、990mm程度)が使用されており、屋根20
の勾配を同じにするために手摺りパネル12bは軒基部
1よりも更に屋内側に引っ込めて立てられている。これ
に対応して屋根下地材15や縁飾り21も高さないし長
さの大きなものが用いられている。
本考案は叙述のごとく構成されているから、軒樋をパラ
ペット内に収納したので、軒樋が軒先に露出せず、軒先
の外観を良好にできるものである。また、パラペットの
下面と軒天井の下面とをほぼ面一にしてあるので、パラ
ペットと軒天井との一体感が生まれ、軒天井の納まりも
良好になるものである。また、直線部の先に所定の傾斜
角度で下り傾斜すると共に屋根板材の軒側端部を支持す
る傾斜部を一体に設けて各片持ち梁を形成し、各片持ち
梁の先端間に下地材を横架し、この下地材の屋外側側面
に適宜ピッチで軒樋受け具を取着してあるので、屋根板
材を所定の傾斜角度で支持しながら下地材を介して片持
ち梁の先端部に取り付けられた軒樋受け具によって屋根
板材の延長線上の雨水を確実に受けることができる位置
に軒樋を取り付けることができるものである。
ペット内に収納したので、軒樋が軒先に露出せず、軒先
の外観を良好にできるものである。また、パラペットの
下面と軒天井の下面とをほぼ面一にしてあるので、パラ
ペットと軒天井との一体感が生まれ、軒天井の納まりも
良好になるものである。また、直線部の先に所定の傾斜
角度で下り傾斜すると共に屋根板材の軒側端部を支持す
る傾斜部を一体に設けて各片持ち梁を形成し、各片持ち
梁の先端間に下地材を横架し、この下地材の屋外側側面
に適宜ピッチで軒樋受け具を取着してあるので、屋根板
材を所定の傾斜角度で支持しながら下地材を介して片持
ち梁の先端部に取り付けられた軒樋受け具によって屋根
板材の延長線上の雨水を確実に受けることができる位置
に軒樋を取り付けることができるものである。
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図は同上
の軒樋及び軒天井施工前の全体を示す断面図、第3図は
同上の軒樋及び軒天井施工後の部分断面図、第4図は本
考案の他例を示す断面図である。 1…軒基部、2…片持ち梁、4…軒天井、11…軒樋、
19…パラペット。
の軒樋及び軒天井施工前の全体を示す断面図、第3図は
同上の軒樋及び軒天井施工後の部分断面図、第4図は本
考案の他例を示す断面図である。 1…軒基部、2…片持ち梁、4…軒天井、11…軒樋、
19…パラペット。
Claims (1)
- 【請求項1】軒基部より屋外側に向けて複数本の片持ち
梁を突出させ、直線部の先に所定の傾斜角度で下り傾斜
すると共に屋根板材の軒側端部を支持する傾斜部を一体
に設けて各片持ち梁を形成し、各片持ち梁の先端間に下
地材を横架し、この下地材の屋外側側面に適宜ピッチで
軒樋受け具を取着し、これらの片持ち梁の先端部に少な
くとも屋外側側面と下面とを有するパラペットを横設
し、上記軒樋受け具に支持される軒樋をパラペット内に
納入し、片持ち梁の下方に水平に配設された軒天井の下
面と前記パラペットの下面との高さをほぼ同一レベルと
して成る軒先部の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987063812U JPH0625532Y2 (ja) | 1987-04-27 | 1987-04-27 | 軒先部の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987063812U JPH0625532Y2 (ja) | 1987-04-27 | 1987-04-27 | 軒先部の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63171530U JPS63171530U (ja) | 1988-11-08 |
JPH0625532Y2 true JPH0625532Y2 (ja) | 1994-07-06 |
Family
ID=30899391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987063812U Expired - Lifetime JPH0625532Y2 (ja) | 1987-04-27 | 1987-04-27 | 軒先部の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0625532Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5728978Y2 (ja) * | 1977-12-10 | 1982-06-24 | ||
JPS5597022U (ja) * | 1978-12-28 | 1980-07-05 | ||
JPS6114348A (ja) * | 1984-06-28 | 1986-01-22 | ナショナル住宅産業株式会社 | 軒先部分の構造 |
-
1987
- 1987-04-27 JP JP1987063812U patent/JPH0625532Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63171530U (ja) | 1988-11-08 |
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