JPH10115110A - 組立て式カーポート - Google Patents

組立て式カーポート

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Publication number
JPH10115110A
JPH10115110A JP27010096A JP27010096A JPH10115110A JP H10115110 A JPH10115110 A JP H10115110A JP 27010096 A JP27010096 A JP 27010096A JP 27010096 A JP27010096 A JP 27010096A JP H10115110 A JPH10115110 A JP H10115110A
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JP
Japan
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roof
girder
ridge
eaves
eave
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Application number
JP27010096A
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English (en)
Inventor
Masato Yokota
正人 横田
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーポート組立て時に、脚立等を使用して高
所で行なっていた面倒でかつ危険性を伴う従来の組立て
作業を廃止する。カーポートの屋根を、これの棟桁側が
地面に近くなるように倒した状態で、屋根の構造材と支
柱とを結合する。施工作業の簡便化および安全性を向上
した組立て式カーポートを提供する。 【解決手段】 組立て式カーポート10は、片流れ式屋根
1 の軒桁5 が、軒側支柱2 の上端部に軒桁受け部材7 を
介して角度調節可能に取り付けられ、かつ棟桁6に棟側
支柱3 の上端部がヒンジ9 を介して取り付けられる。そ
して組立て時には、屋根1 を、これの棟桁6 側が地面G
に近くなる角度に倒した状態で、屋根1 の軒桁5 と軒側
支柱2 、および棟桁6 と棟側支柱3 とを連結するが、棟
桁6 には棟側支柱3 を略水平の状態に連結する。その
後、屋根1 をこれの棟桁6 側が高くなるように起こし
て、軒側支柱2 と軒桁受け部材7 を固定し、かつ起立状
態の棟側支柱3 を地面G に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、組立て式カーポ
ートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カーポートを組み立て施工するに
は、脚立等を使用して、地上約2mの高所で、構造材を
組立て、屋根材をのせて固定するという作業を行なって
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のカーポートでは、組立て作業が面倒で、施工
時間および労力がかゝるだけでなく、危険性を伴うとい
う問題があった。
【0004】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、カーポート組立て時に屋根をこれの棟桁側が
地面に近くなるように倒した状態で、屋根の軒桁および
棟桁等の構造材と両支柱とを結合することができ、その
後、屋根を棟桁側が高くなるように起こすとともに、棟
側支柱を地面に立てて固定することにより、カーポート
を簡単に設置することができて、施工作業を非常に容易
かつ安全に実施することができ、しかも屋根の取付け強
度が充分大きいものであるとともに、外観がすっきりし
ていて、デザイン上すぐれている、組立て式カーポート
を提供しようとするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明による組立て式カーポートは、片流れ式
屋根と、屋根の軒側縁部において駐車用地面に所要間隔
おきに配置される複数本の低い軒側支柱と、これらの支
柱の上端部に取り付けられて屋根の軒桁を受ける軒桁受
け部材と、屋根の棟桁を支持する高い棟側支柱とを備
え、低い軒側支柱の上端部に、軒桁受け部材を介して屋
根が角度調節可能に取り付けられており、カーポート組
立て時に屋根をこれの棟桁側が地面に近くなる角度に倒
した状態で、軒桁と軒側支柱上端部の桁受け部材とが連
結せられるとともに、棟桁と棟側支柱の上端部とがヒン
ジを介してかつ棟側支柱が略水平状態で連結せられるよ
うになされ、屋根が、これの棟桁側が高くなる角度に起
こされたとき、棟側支柱がヒンジを介し揺動して起立せ
しめられるようになされていることを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態
を、図面を参照して説明する。
【0007】この明細書において、前後、左右は図3を
基準とし、前とは図3の図面紙葉の表側、後とは同裏側
をいゝ、また左とは同図左側、右とは同右側をいうもの
とする。
【0008】まず図1を参照すると、この発明による組
立て式カーポート(10)は、片流れ式屋根(1) と、屋根
(1) の軒側縁部において駐車用地面(G) に所要間隔おき
に配置される2本の低い軒側支柱(2) と、これらの支柱
(2) の上端部に取り付けられて屋根(1) の軒桁(5) を受
ける2つの軒桁受け部材(7) と、屋根(1) の棟桁(6) を
支持するために該棟桁(6) にヒンジ(9) を介して揺動自
在に取り付けられた1本の高い棟側支柱(3) とを備えて
いて、低い軒側支柱(2) の上端部に、軒桁受け部材(7)
を介して屋根(1) が角度調節可能に取り付けられてい
る。
【0009】図3と図4に示すように、屋根(1) の軒桁
(5) は、横断面略方形であり、その左側縁に横断面円弧
形の樋部(25)が張出状に設けられている。また軒桁(5)
の下壁の左側縁部には、板ナット(17)をスライド自在に
収める内部拡大溝(18)が長手方向に設けられている。
【0010】軒桁(5) は2本の低い軒側支柱(2) の上端
部に、軒桁受け部材(7) 並びに連結ボルトよりなる枢軸
(8) を介して揺動自在に取り付けられている。
【0011】すなわち、軒桁(5) を受ける各軒桁受け部
材(7) は、例えばブロック状の脚部(7a)とこれの上端に
一体に設けられた板状受部(7b)とよりなる。
【0012】低い方の各軒側支柱(2) は、横断面方形の
中空状で、その上端部には短い角筒状の補強部材(11)が
嵌め入れられており、上記各軒桁受け部材(7) のブロッ
ク状脚部(7a)が、この角筒状補強部材(11)に嵌め入れら
れ、前後一対のボルト(8) を枢軸として、ブロック状脚
部(7a)が揺動自在に取り付けられて、各支柱(2) の上端
部に軒桁受け部材(7) が備えられている。
【0013】そして、これら2つの軒桁受け部材(7) の
板状受部(7b)には、軒桁(5) の所要部分が、ボルト(16)
および軒桁(5) 側の内部拡大溝(18)の所要箇所に収めら
れた板ナット(17)によりそれぞれ固定されている。
【0014】なお、各軒桁受け部材(7) のブロック状脚
部(7a)は、その略半分の長さの部分が軒側支柱(2) の上
端部内に収められ、該脚部(7a)の残り半分の長さの部分
は支柱(2) の上端より上方に突出している。
【0015】またブロック状脚部(7a)は、平面よりみて
角筒状補強部材(11)の開口部の略半分の大きさを有して
いる。このため、ブロック状脚部(7a)は、角筒状補強部
材(11)内においてボルト(8) を枢軸として揺動自在とな
されている。
【0016】また、角筒状補強部材(11)の開口部の残り
の半分に、ブロック状ストッパ(12)を嵌め入れると、該
ストッパ(12)により、軒桁受け部材(7) のブロック状脚
部(7a)の揺動を阻止することができる。該ストッパ(12)
は、前後一対のボルト(17)により固定でき、これによっ
て軒桁受け部材(7) のブロック状脚部(7a)が、支柱(2)
上端部を延長する状態に保持されるようになされてい
る。
【0017】これに対し、1本の高い方の棟側支柱(3)
は、図1と図6に示すように、例えば側面よりみて略Y
形を有していて、その前後両水平部(3a)(3a)の先端寄り
部分が、屋根(1) の棟桁(6) にそれぞれヒンジ(9) を介
して揺動自在に取り付けられている。
【0018】上記カーポート(10)を組み立てるさいに
は、図2に示すように、まずはじめに、屋根(1) を、こ
れの棟桁(6) 側が地面(G) に近くなるように倒した状態
で、一方の軒桁(5) と軒側支柱(2) 上端部の軒桁受け部
材(7) とを連結するとともに、他方の棟桁(6) と、棟側
支柱(3) の上端部とをヒンジ(9) を介してかつ棟側支柱
(3) が略水平状態で連結する。
【0019】このとき、2本の軒側支柱(2) の上端部の
角筒状補強部材(11)に、それぞれ軒桁受け部材(7) のブ
ロック状脚部(7a)が嵌め入れられて、前後一対のボルト
(8)により図5に示すように、略30〜45°の角度で
傾斜した状態に取り付ける。なお、各角筒状補強部材(1
1)内にはブロック状ストッパ(12)を嵌め入れない。
【0020】このように、カーポート(10)の組立て時に
は屋根(1) が、これの棟桁(6) 側が地面(G) に近くなる
ように略水平状に倒されているので、屋根(1) の軒桁
(5) および棟桁(6) 等の構造材と、軒側支柱(2) および
棟側支柱(3) との結合作業を、低い位置で非常に簡単に
実施することができて、カーポート(10)の施工作業を、
きわめて容易かつ安全に実施することができる。
【0021】つぎに、この状態より、カーポート(10)の
屋根(1) を棟桁(6) 側が高くなるように起こす(図1参
照)。このとき、軒桁(5) に連結されている各軒桁受け
部材(7) のブロック状脚部(7a)は、角筒状補強部材(11)
内において枢軸(8) を支点として揺動して起立する(図
3参照)。ついでこの状態で、角筒状補強部材(11)内に
ブロック状ストッパ(12)を、軒桁受け部材(7) のブロッ
ク状脚部(7a)と並ぶように嵌め入れて、前後一対のボル
ト(14)によりストッパ(12)を固定する。これにより、各
軒桁受け部材(7) のブロック状脚部(7a)は、支柱(2) 上
端部を延長する起立状態に保持され、軒桁(5) が軒側支
柱(2) 上端部に、軒桁受け部材(7) を介してしっかりと
固定される。
【0022】また上記のように屋根(1) を、これの棟桁
(6) 側が高くなるように起こすと、図1に示すように、
棟側支柱(3) がヒンジ(9) を介して揺動して起立するの
で、この状態で棟側支柱(3) の下端部を地面(G) に固定
することにより、カーポート(10)の組立て作業を完了す
る。
【0023】こうにして、カーポート(10)を非常に簡単
に設置することができて、施工作業が容易かつ安全であ
り、しかも屋根(1) の取付け強度が充分大きいものであ
るとともに、外観がすっきりしていて、デザイン上すぐ
れている。
【0024】ここで、図7〜図9に示すように、低い軒
側支柱(2) の上端部に、軒桁受け部材を介して屋根(1)
を角度調節可能に取り付ける機構は、上記第1実施態様
の場合と異なるものであっても良い。
【0025】すなわち、同図に示す第2実施態様におい
ては、屋根(1) の軒桁(35)が、横断面円弧形の下半壁部
(35a) を有しかつその左側縁部に横断面略L形の樋部(4
5)が張出状に設けられている。また軒桁下半壁部(35a)
には、板ナット(39)をスライド自在に収める内部拡大溝
(38)が長手方向に設けられている。
【0026】一方、軒桁(35)を受ける各軒桁受け部材(3
7)は、脚部(37a) とこれの上端に連なって設けられた正
面よりみて円弧状の受部(37b) とよりなるものであり、
この円弧状受部(37b) に、上記軒桁(35)の横断面円弧形
の下半壁部(35a) が、該円弧状受部(37b) に沿って所要
角度回転可能なように受けられている。
【0027】また軒桁受け部材(37)の円弧状受部(37b)
には、上下方向に伸びる一対の長孔(40)が設けられてい
て、該長孔(40)に側方から差し込まれた締付けボルト(4
1)が長孔(40)を貫通し、その先端部(41a) が、軒桁(35)
側の内部拡大溝(38)に収められた板ナット(39)にねじ込
まれることにより、軒桁(35)が所要の角度を保持した状
態で締め付け固定せられるようになされている。
【0028】そしていま、カーポート(10)を組み立てる
さいには、まずはじめに、屋根(1)を、これの棟桁(6)
側が地面(G) に近くなるように倒しておく(図2参
照)。
【0029】この状態で、図8に示すように、一方の軒
桁(35)の横断面円弧形の下半壁部(35a) を、軒側支柱
(2) 上端部の軒桁受け部材(37)の円弧状受部(37b) に嵌
め合わせるとともに、円弧状受部(37b) の長孔(40)に締
付けボルト(41)を差し込み、その先端部(41a) を、軒桁
(35)側の内部拡大溝(38)の所要箇所に収められた板ナッ
ト(39)にゆるくねじ込む。このとき、締付けボルト(41)
の軸部および頭部は長孔(40)の上端部に位置している。
【0030】他方、屋根(1) の棟桁(6) と、棟側支柱
(3) の上端部とをヒンジ(9) を介してかつ棟側支柱(3)
が略水平状態に連結する。
【0031】つぎに、この状態より、カーポート(10)の
屋根(1) を棟桁(6) 側が高くなるように起こす(図1参
照)。このとき、軒桁(35)の横断面円弧形の下半壁部(3
5a)が、各軒桁受け部材(37)の円弧状受部(37b) に沿っ
て所定角度回転し、締付けボルト(41)の軸部および頭部
は長孔(40)の下端部に位置し、この位置で、各締付けボ
ルト(41)を、軒桁(35)側の内部拡大溝(38)に収められた
板ナット(39)にきつくねじ込んで、軒桁(5) を一対の軒
側支柱(2) 上端部に、軒桁受け部材(7) を介してしっか
りと固定する。
【0032】そして上記のように、屋根(1) を、これの
棟桁(6) 側が高くなるように起こすと、棟側支柱(3) が
ヒンジ(9) を介して揺動して起立するので、この起立状
態で棟側支柱(3) の下端部を地面(G) に固定することに
より、カーポート(10)の組立て作業を完了する。
【0033】なお、屋根(1) の軒桁(5) を支持するため
に駐車用地面(G) の同側縁部に配置される低い軒側支柱
(2) の本数、および屋根(1) の棟桁(6) を支持するため
に駐車用地面(G) の同側縁部に配置される高い棟側支柱
(3) の本数は、いずれも図示のものに限らず、任意に設
定し得るものである。
【0034】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0035】実施例1 まず図1において、この発明による組立て式カーポート
(10)は、片流れ式屋根(1) と、屋根(1) の軒側縁部にお
いて駐車用地面(G) に所要間隔おきに配置された2本の
低い軒側支柱(2) と、これらの支柱(2) の上端部に取り
付けられて屋根(1) の軒桁(5) を受ける2つの軒桁受け
部材(7) と、屋根(1) の棟桁(6) を支持するために該棟
桁(6) に一対のヒンジ(9) を介して揺動自在に取り付け
られた側面よりみて略Y形の1本の高い棟側支柱(3) と
を備えていて、2本の低い軒側支柱(2) の上端部に、一
対の軒桁受け部材(7) を介して屋根(1) が角度調節可能
に取り付けられている。
【0036】なお、組立て式カーポート(10)の構成材料
は、屋根板等の一部のものを除いて、主としてアルミニ
ウム(アルミニウム合金を含む)押出形材製もしくはア
ルミニウム中空押出形材製である。
【0037】ここで、屋根(1) は平面よりみて方形であ
り、かつ正面よりみて左側縁部より右側縁部に至るほど
次第に高くなるように略横L形に湾曲せしめられてい
る。
【0038】具体的には、屋根(1) は、前後方向にのび
る軒桁(5) および棟桁(6) と、これらの桁(5)(6)に渡さ
れかつ正面よりみて略横L形に湾曲している前後両梁(2
0)(21)と、アクリル樹脂またはポリカーボネート樹脂な
どよりなる屋根板(22)と、屋根板(20)を下から支持する
ように軒桁(5) および棟桁(6) に渡されかつ前後両梁(2
0)(21)と同じく正面よりみて略横L形に湾曲している3
本の垂木部材(23)と、前後両梁(20)(21)同士の間に渡さ
れて屋根板(22)を下側から支持する3本の母屋材(24)と
を備えている。
【0039】図3と図4に詳しく示すように、屋根(1)
の軒桁(5) は、横断面略方形であり、その左側縁に横断
面円弧形の樋部(25)を有している。また軒桁(5) の下壁
の左側縁部には、板ナット(17)をスライド自在に収める
内部拡大溝(18)が長手方向に設けられている。
【0040】低い方の各軒側支柱(2) は、横断面方形の
中空状で、その上端部には短い角筒状の補強部材(11)が
嵌め入れられている。
【0041】補強部材(11)は、その上端左半部に平面よ
りみて略コ形の厚肉の鍔部(11a) を有しかつそのその上
端右半部に段部(11b) が形成せられている。
【0042】この補強部材(11)の前後両側壁部には一対
ずつのボルト挿通孔(26)があけられ、これに対応して、
軒側支柱(2) 上端部の前後両側壁部に、一対ずつのボル
ト挿通孔(27)がそれぞれあけられている。
【0043】軒桁(5) は、2本の低い軒側支柱(2) の上
端部に軒桁受け部材(7) 並びに前後一対の連結ボルトよ
りなる枢軸(8) を介して揺動自在に取り付けられてい
る。
【0044】すなわち、軒桁(5) を受ける各軒桁受け部
材(7) は、ブロック状の脚部(7a)とこれの上端に一体に
設けられた板状受部(7b)とよりなり、ブロック状脚部(7
a)の下端部にねじ孔(13)が貫通状に設けられている。
【0045】上記各軒桁受け部材(7) のブロック状脚部
(7a)が軒側支柱(2) 上端部の角筒状補強部材(11)に上か
ら嵌め入れられ、前後一対のボルト(8) が、支柱(2) 上
端部の前後両側壁部のボルト挿通孔(27)および補強部材
(11)の前後両側壁部のボルト挿通孔(26)を貫通して、そ
の先端部がブロック状脚部(7a)下端部のねじ孔(13)にね
じ込まれることにより、これらのボルト(8) を枢軸とし
て、軒桁受け部材(7)のブロック状脚部(7a)が、軒側支
柱(2) の上端部に揺動自在に取り付けられている。
【0046】そして、これら2つの軒桁受け部材(7) の
板状受部(7b)の前後両端部にボルト挿通孔(19)が設けら
れ、挿通孔(19)に下側から差し込まれた締付けボルト(1
6)が長孔(19)を貫通して、その先端部(16a) が、軒桁
(5) 側の内部拡大溝(18)に収められた板ナット(17)にね
じ込まれることにより、軒桁(5) の所要部分が、2つの
軒桁受け部材(7) と連結せられている。
【0047】なお、各軒桁受け部材(7) のブロック状脚
部(7a)は、その略半分の長さの部分が軒側支柱(2) の上
端部内に収められ、該脚部(7a)の残り半分の長さの部分
は支柱(2) の上端より上方に突出している。
【0048】またブロック状脚部(7a)は、短い角筒状補
強部材(11)の開口部の略半分の大きさを有しており、こ
のため、ブロック状脚部(7a)は、角筒状補強部材(11)内
においてボルト(8) を枢軸として左右に揺動自在となさ
れている。
【0049】また、角筒状補強部材(11)の開口部の残り
の半分には、ブロック状ストッパ(12)を嵌め入れて、軒
桁受け部材(7) のブロック状脚部(7a)の揺動を阻止す
る。
【0050】ここで、ブロック状ストッパ(12)は、ブロ
ック状の脚部(12a) とこれの上端に一体に設けられた厚
肉の頭部(12b) とよりなり、ブロック状脚部(12a) の下
端部にねじ孔(15)が貫通状に設けられている。
【0051】そして、図3に示すように、上記軒桁(5)
を受ける軒桁受け部材(7) のブロック状脚部(7a)が、軒
側支柱(2) の上端部を延長するように立上がった状態
で、該支柱(2) 内の角筒状補強部材(11)にブロック状ス
トッパ(12)が、軒桁受け部材(7) のブロック状脚部(7a)
と並ぶように嵌め入れられ、前後一対のボルト(14)が、
支柱(2) 上端部の前後両側壁部のボルト挿通孔(27)およ
び補強部材(11)の前後両側壁部のボルト挿通孔(26)を貫
通して、その先端部がブロック状脚部(7a)下端部のねじ
孔(15)にねじ込まれることにより、ストッパ(12)が固定
される。
【0052】なお、ブロック状ストッパ(12)の厚肉の頭
部(12b) は、補強部材(11)の上端右半部に段部(11b) に
受けられて、該頭部(12b) の上面は、補強部材(11)上端
左半部の厚肉鍔部(11a) の上面と面一となされている。
【0053】該ブロック状ストッパ(12)により、軒桁受
け部材(7) のブロック状脚部(7a)の揺動を阻止すること
ができ、軒桁受け部材(7) のブロック状脚部(7a)が支柱
(2)上端部を延長する状態に保持される。
【0054】つぎに図1と図6に示すように、屋根(1)
の棟桁(6) の長さの略中央部に、側面よりみて略Y形を
有する1本の高い棟側支柱(3) の前後両水平部(3a)(3a)
が、それぞれヒンジ(9) を介して揺動自在に取り付けら
れている。
【0055】上記カーポート(10)を組み立てるには、図
2に示すように、まずはじめに、屋根(1) を、これの棟
桁(6) 側が地面(G) に近くなるように倒した状態で、一
方の軒桁(5) と軒側支柱(2) 上端部の軒桁受け部材(7)
とを連結するとともに、他方の棟桁(6) と、棟側支柱
(3) の上端部とをヒンジ(9) を介してかつ棟側支柱(3)
が略水平状態で連結する。
【0056】このとき、2本の軒側支柱(2) の上端部に
角筒状補強部材(11)をそれぞれ嵌め入れるとともに、該
角筒状補強部材(11)の左半部内に、軒桁受け部材(7) の
ブロック状脚部(7a)を嵌め入れて、図5に示すように、
前後一対のボルト(8) により略30〜45°の角度で傾
斜した状態に取り付ける。
【0057】このように、カーポート(10)の組立て時に
は屋根(1) が、これの棟桁(6) 側が地面(G) に近くなる
ように略水平状に倒されているので、屋根(1) の軒桁
(5) および棟桁(6) 等の構造材と、軒側支柱(2) および
棟側支柱(3) との結合作業を、低い位置で非常に簡単に
実施することができて、カーポート(10)の施工作業を、
きわめて容易かつ安全に実施することができる。
【0058】つぎに、この状態より、カーポート(10)の
屋根(1) を、図1に示すように、棟桁(6) 側が高くなる
ように起こす。これにより、軒桁(5) に連結されている
各軒桁受け部材(7) のブロック状脚部(7a)が、軒側支柱
(2) 上端部の角筒状補強部材(11)内において枢軸(8) を
支点として揺動して起立する(図3参照)。
【0059】ついでこの状態で、角筒状補強部材(11)内
の右半部にブロック状ストッパ(12)を、軒桁受け部材
(7) のブロック状脚部(7a)と並ぶように嵌め入れて、前
後一対のボルト(14)によりストッパ(12)を固定する。こ
れにより、軒桁受け部材(7) のブロック状脚部(7a)は、
軒側支柱(2) 上端部を延長する起立状態に保持され、軒
桁(5) が軒側支柱(2) 上端部に、軒桁受け部材(7) を介
してしっかりと固定される。
【0060】また上記のように屋根(1) を、これの棟桁
(6) 側が高くなるように起こすことにより、側面よりみ
て略Y形を有する棟側支柱(3) がヒンジ(9) を介して揺
動して起立するので、この状態で棟側支柱(3) の下端部
を地面(G) に固定することにより、カーポート(10)の組
立て作業を完了するものである。
【0061】従って、カーポート(10)の設置作業が非常
に簡単であり、かつ安全である。
【0062】しかもカーポート(10)は、その屋根(1) の
取付け強度が充分大きいものであるとともに、外観がす
っきりしていて、デザイン上すぐれている。
【0063】図7〜図9は、この発明の第2実施例を示
すものである。
【0064】ここで、上記第1実施例の場合と異なる点
は、低い軒側支柱(2) の上端部に軒桁受け部材(37)を介
して屋根(1) を角度調節可能に取り付ける機構の具体的
構成にある。
【0065】すなわち、この第2実施例においては、屋
根(1) の軒桁(35)が、横断面円弧形の下半壁部(35a) を
有しかつその左側縁部に横断面略L形の樋部(45)が張出
状に設けられている。また軒桁下半壁部(35a) には、板
ナット(39)をスライド自在に収める内部拡大溝(38)が長
手方向に設けられている。
【0066】一方、軒桁(35)を受ける各軒桁受け部材(3
7)は、脚部(37a) とこれの上端に連なって設けられた正
面よりみて円弧状の受部(37b) とよりなるものである。
【0067】各軒桁受け部材(37)の脚部(37a) が軒側支
柱(2) の上端部に、略半分の長さ上方に突出した状態に
ボルト(43)によって取り付けられている。また各軒桁受
け部材(37)の円弧状受部(37b) には、上記軒桁(35)の横
断面円弧形の下半壁部(35a)が、該円弧状受部(37b) に
沿って所要角度回転可能なように受けられている。
【0068】また軒桁受け部材(37)の円弧状受部(37b)
には、上下方向に伸びる一対の長孔(40)が設けられてい
て、該長孔(40)に側方から差し込まれた締付けボルト(4
1)が長孔(40)を貫通し、その先端部(41a) が、軒桁(35)
側の内部拡大溝(38)に収められた板ナット(39)にねじ込
まれることにより、軒桁(35)が所要の角度を保持した状
態で締め付け固定せられるようになされている。
【0069】ここで、カーポート(10)を組み立てるに
は、上記実施例1の場合と同様に、まず屋根(1) を、こ
れの棟桁(6) 側が地面(G) に近くなるように倒しておく
(図2参照)。
【0070】この状態で、図8に示すように、一方の軒
桁(35)の横断面円弧形の下半壁部(35a) を、軒側支柱
(2) 上端部の軒桁受け部材(37)の円弧状受部(37b) に嵌
め合わせるとともに、円弧状受部(37b) の長孔(40)に締
付けボルト(41)を差し込み、その先端部(41a) を、軒桁
(35)側の内部拡大溝(38)の所要箇所に収められた板ナッ
ト(39)にゆるくねじ込む。このとき、締付けボルト(41)
の軸部および頭部は長孔(40)の上端部に位置している。
【0071】他方、屋根(1) の棟桁(6) と、棟側支柱
(3) の上端部とをヒンジ(9) を介してかつ棟側支柱(3)
が略水平状態に連結する。
【0072】このように、カーポート(10)の組立て時に
は屋根(1) が、これの棟桁(6) 側が地面(G) に近くなる
ように略水平状に倒されているので、上記実施例1の場
合と同様に、屋根(1) の軒桁(5) および棟桁(6) 等の構
造材と、軒側支柱(2) および棟側支柱(3) との結合作業
を、低い位置で非常に簡単に実施することができて、カ
ーポート(10)の施工作業を、きわめて容易かつ安全に実
施することができる。
【0073】つぎに、この状態より、カーポート(10)の
屋根(1) を棟桁(6) 側が高くなるように起こす(図1参
照)。このとき、軒桁(35)の横断面円弧形の下半壁部(3
5a)が、各軒桁受け部材(37)の円弧状受部(37b) に沿っ
て所定角度回転し、締付けボルト(41)の軸部および頭部
は、図7と図9に示すように、長孔(40)の下端部に位置
し、この位置で、各締付けボルト(41)を、軒桁(35)側の
内部拡大溝(38)に収められた板ナット(39)にきつくねじ
込んで、軒桁(5) を一対の軒側支柱(2) 上端部に、軒桁
受け部材(7) を介してしっかりと固定する。
【0074】なおここで、図8と図9に示すように、長
孔(40)の下端部の前後両側において、軒桁受け部材(37)
の円弧状受部(37b) に設けられた浅い凹部(42)は、締付
けボルト(41)の頭部を安定に収めるためのものである。
【0075】また、屋根(1) を起こしたさい、屋根(1)
の棟側支柱(3) をヒンジ(9) を介して揺動させて起立せ
しめ、この起立状態で棟側支柱(3) の下端部を地面(G)
に固定する方法は、上記実施例1の場合と同様である。
【0076】この第2実施例のその他の点は、上記第1
実施例の場合と同様であるので、図面において同一のも
のには同一の符号を付した。
【0077】
【発明の効果】この発明による組立て式カーポートは、
上述のように、片流れ式屋根と、屋根の軒側縁部におい
て駐車用地面に所要間隔おきに配置される複数本の低い
軒側支柱と、これらの支柱の上端部に取り付けられて屋
根の軒桁を受ける軒桁受け部材と、屋根の棟桁を支持す
る高い棟側支柱とを備え、低い軒側支柱の上端部に、軒
桁受け部材を介して屋根が角度調節可能に取り付けられ
ているもので、この発明によれば、カーポート組立て時
に屋根をこれの棟桁側が地面に近くなるように倒した状
態で、軒桁と軒側支柱上端部の軒桁受け部材とが連結せ
られるとともに、棟桁と棟側支柱の上端部とがヒンジを
介してかつ棟側支柱が略水平状態で連結せられるように
なされ、屋根が、これの棟桁側が高くなる角度に起こさ
れたとき、棟側支柱がヒンジを介し揺動して起立せしめ
られるようになされているから、カーポートを非常に簡
単に設置することができて、施工作業を非常に容易かつ
安全に実施することができ、しかも屋根の取付け強度が
充分大きいものであるとともに、外観がすっきりしてい
て、デザイン上すぐれているという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すカーポートの組立て後
の斜視図である。
【図2】同カーポートの組立て前の斜視図である。
【図3】図1の組立て後のカーポートの軒桁と軒側支柱
の連結部分を示す拡大断面図である。
【図4】同部分の分解拡大斜視図である。
【図5】図2の組立て前のカーポートの軒桁と軒側支柱
の連結部分を示す拡大断面図である。
【図6】図1の組立て後のカーポートの棟桁と棟側支柱
の連結部分を示す拡大断面図である。
【図7】組立て後のカーポートの軒桁と軒側支柱の連結
部分の変形例を示す拡大断面図である。
【図8】同変形例の拡大断面図で、カーポートの組立て
前の状態を示している。
【図9】図7のカーポートの部分左側面図である。
【符号の説明】
1 片流れ式屋根 2 軒側支柱 3 棟側支柱 5 軒桁 6 棟桁 7 軒桁受け部材 8 枢軸(連結ボルト) 9 ヒンジ G 駐車用地面 35 軒桁 36 棟桁 37 軒桁受け部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片流れ式屋根(1) と、屋根(1) の軒側縁
    部において駐車用地面(G) に所要間隔おきに配置される
    複数本の低い軒側支柱(2) と、これらの支柱(2) の上端
    部に取り付けられて屋根(1) の軒桁(5) (35)を受ける軒
    桁受け部材(7) (37)と、屋根(1) の棟桁(6) (36)を支持
    する高い棟側支柱(3) とを備えていて、低い軒側支柱
    (2) の上端部に、軒桁受け部材(7) (37)を介して屋根
    (1) が角度調節可能に取り付けられており、カーポート
    組立て時に屋根(1) をこれの棟桁(6) (36)側が地面(G)
    に近くなる角度に倒した状態で、軒桁(5) (35)と軒側支
    柱(2) 上端部の桁受け部材(7) (37)とが連結せられると
    ともに、棟桁(6) (36)と棟側支柱(3) の上端部とがヒン
    ジ(9) を介してかつ棟側支柱(3) が略水平状態で連結せ
    られるようになされ、屋根(1) が、これの棟桁(6) (36)
    側が高くなる角度に起こされたとき、棟側支柱(3) がヒ
    ンジ(9) を介し揺動して起立せしめられるようになされ
    ていることを特徴とする、組立て式カーポート。
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Cited By (5)

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