JP2584717Y2 - 組立屋根体 - Google Patents

組立屋根体

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JP2584717Y2
JP2584717Y2 JP1992063351U JP6335192U JP2584717Y2 JP 2584717 Y2 JP2584717 Y2 JP 2584717Y2 JP 1992063351 U JP1992063351 U JP 1992063351U JP 6335192 U JP6335192 U JP 6335192U JP 2584717 Y2 JP2584717 Y2 JP 2584717Y2
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嗣男 井上
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新日軽株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はバスの停留所、タクシー
乗り場、車庫スペース、渡り廊下などの建物間の通路、
門と玄関の間のアプローチなどにおいて、雨よけ、日よ
け用の屋根として用いられる組立屋根を構成するのに適
する組立屋根体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来バス停などの屋根に用いられている
組立屋根には図8、図9に示すような構造のものがあ
る。この従来の組立屋根は、主に複数の支柱1、桁2、
梁3、母屋4及びパネル材5からなる。この従来の構造
は、概ね以下の手順で組み立てる。即ち、(1)支柱1
の上端にジョイント金具6によって桁2を取り付ける。
(2)対向する桁2上にそれぞれ固設した梁受け金具
7、7間に、梁3を掛け渡しねじ止めする。具体的に
は、梁3の両端にコ字状の連結金具8、8を設けてあ誓
誓誓誓誓誓誓誓誓誓り、円形薄板状の梁受け金具7を挾
んで両側からねじ止めする。(3)梁3、3間それぞれ
に中央部で母屋4をねじ止めする。(4)梁受け金具
7、7間を覆うように、断面逆L字状のパネル受け材9
を桁2にねじ止めする。そして(5)屋根材となるパネ
ル材5は、一対の梁3、3、母屋4及び梁受け金具7で
囲まれる開口部分Xに、上側から一枚ずつねじ止めす
る。なお図9中の10、11はそれぞれカバー材であ
り、梁3、母屋4上に取り付けてパネル材5の縁を挟む
ものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】即ちこのような従来の
構造では、支柱1に桁2を組み付けることから始まって
梁3の取り付け以降多くの構成部品を順次組み上げてい
くようになっている。このため、現場での組立工数が多
くて面倒であり、特にパネル材5の取り付けに当たって
は、開口部分Xから作業者が半身を屋根上に出して隣側
の開口部分Xに対する作業を行わなければならず、非常
に手間が掛かるものとなっていた。
【0005】本考案はこのような従来の問題点に鑑みて
なしたもので、支柱等の構造体及び桁以外の構成要素を
ユニット化し、現場での取り付け施工を簡単な組立屋根
体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案に係る組立屋根体
は上記問題点を解決するために、支柱その他の構造体に
張り渡した桁に取り付けるように梁、母屋、ブラケッ
ト、パネル受け部材及びパネル材をユニット化してな
り、上記ユニット化は、上記梁の中央部に上記母屋を連
結するとともに、上記各梁の両端部ごとに上記ブラケッ
トを取り付け、上記各ブラケット間に上記パネル受け部
材を取り付け、上記パネル受け部材、上記母屋及び一対
上記梁で囲まれる開口部分それぞれに、上記パネル材
を取り付けるものであり、上記ブラケットを介して上記
梁を上記桁に連結して支持させる構成としたものであ
る。
【0007】
【実施例】以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。図1は本考案の一実施例を示す拡大部分断面図、図
2は本考案の実施例に係る屋根体を支柱に組み付けて構
成した屋根を示す側面図、図3は同平面図である。また
図4は、図2中の矢視Y近傍を拡大した部分斜視図、図
5は図4の分解斜視図、図6はブラケットの側面形状を
示す拡大側面図、図7は同拡大平面図である。
【0008】図示の組立屋根は平面形状が図3に示すよ
うなL字形のコーナー部分を有するもので、屋根体ユニ
ット20を支柱21の上端に取り付けた桁22上に掛け
渡して構成してある。屋根体ユニット20は主に、梁2
3、母屋24、ブラケット25、パネル受け部材26及
びパネル材27からなる。これら各構成部品は、アルミ
ニウムの押し出し型材や型鋼材などから形成したもので
ある。
【0009】まず、支柱21と桁22とについて説明す
る。桁22の断面形状は、屋根体ユニット20を取り付
けるための連結金具28を固定する矩形部29を内側
に、雨樋となる溝部30を外側に形成したもので、底面
に連結柱31をねじ止めして支柱21上端に取り付けて
ある。なお連結金具28の取付用ねじ孔28aは、桁2
2の長手方向に対して直交方向に延びる長孔としてあ
る。
【0010】次に屋根体ユニット20について説明す
る。図1に示すように、梁23は概ね矩形の断面形状を
有し、中央部に押さえ材32と組み合わせる突起33を
形成したものである。この梁23は、偏平なかまぼこ屋
根状のアーチを形成するために、比較的大きな曲率半径
の円弧形状を有する(図2参照)。母屋24は、梁23
と同様に概ね矩形の断面形状を有し、中央部を若干窪ま
せてそこに押さえ材34と組み合わせる突起35を形成
したものである。これら突起33、35は、各押さえ材
32、34を梁23、母屋24に組み合わせたときに側
面長手方向に沿って隙間ができるようにして、パネル材
27の縁を比較的緩く挟み付け保持できるようにするも
のである。
【0011】ブラケット25は、内側に中空部36を設
けた基部37と、基部37から母屋24側へ突出する差
し込み端部38と、基部37の後端に突出形成した断面
逆L字状の水切り取り付け部39とからなる。基部37
は、桁22上の連結金具28へピン結合するための軸孔
40を側面に設け、差し込み端部38側にはパネル受け
部材26を取り付ける受け板41をねじ止めする段部4
2が形成してある。差し込み端部38は先端に若干のテ
ーパを付けた直方体形状を有し、梁23内へ差し込んで
ねじ止めできるようにねじ孔38aが複数設けてある。
さらに、水切り取り付け部39には水切り43をねじ止
めするためのねじ孔44が設けてある。
【0012】パネル受け部材26は概ね逆L字形状の断
面形状を有し、一方の縁部には溝部45を、他方の縁部
にはパネル差し込み部46を備える。溝部45は、受け
板41の先端を受け入れてねじで連結することにより、
パネル受け部材26をブラケット25の側面側に連設す
るためのものである。また、パネル差し込み部46は、
断面がコ字状での溝を形成するものであり、パネル材2
7の下端縁を受け入れて保持することができるようにな
っている。なお、パネル差し込み部46のブラケット2
5側は適宜寸法に渡って切り欠いてあり、パネル材27
表面を流れ落ちる雨などがそこから桁22の溝部30へ
流れ込むようにしてある。
【0013】パネル材27は、例えば透光性を有する合
成樹脂平板を用いるが、もちろんこの種の組立屋根に用
いる屋根材であって、側縁及び上縁が梁23、母屋24
と押さえ材32、34で挟め、下縁がパネル受け部材2
6はのパネル差し込み部46内に差し込めるものであれ
ばどのようなものでも採用できる。
【0014】次に本実施例に係る組立屋根体を用いて、
図2、図3のように屋根体を組み立てる手順を説明す
る。組立は以下のように行なう。 (1)所定位置に複数本立設した支柱21の上端に、連
結柱31を介して桁22を取り付ける。桁22には、梁
23の連結位置に予め連結金具28をねじ28bにより
仮固定しておく。 (2)一方、支柱の立設、桁22の取り付けとは別途の
作業として、屋根体ユニット20の組立を以下のように
行なう。なおこの屋根体ユニット20の組立作業は、従
来の例の作業とは異なり、地面上や作業台上で行なうこ
とになる。 (イ)すべての梁23の両端部にそれぞれブラケット2
5の差し込み端部38を挿入し、梁23の上面側からね
じ孔38a内にねじ(図示は省略してある)をねじ込ん
で連結固定する。 (ロ)梁23の中央部に母屋24を連結し、屋根体ユニ
ット20としてのいわば骨組み構造を形成する。なお梁
23と母屋24の連結構造については図示を省略してあ
るが、従来公知の種々の連結手法を採用すればよい。 (ハ)ブラケット25の段部42にねじ47で止めてお
いた受け板41の端部が溝部45内へ入り込むように、
パネル受け部材26をブラケット25に対して位置決め
し、受け板41とパネル受け部材26とをねじ48で連
結固定する。図示は省略するがこの状態で一対の梁2
3、23、母屋24、パネル受け部材26によって、従
来の例の開口部分Xと同様の開口部分が形成される。図
3中の矢印X1部分が開口部分に相当するが、図3では
もちろん既にパネル材27を取付けた状態となってい
る。 (ニ)パネル材27の下縁をパネル受け部材26のパネ
ル差し込み部46に差し込むとともに、側縁を梁23上
に乗せる。またパネル材27の上縁は母屋24上に乗せ
る。これによって開口部分X1を塞ぎ、パネル材27の
側縁、上縁の上から押さえ材32、34を乗せて梁2
3、母屋24に固定してユニット化を終える。パネル材
27の側縁と上縁を、梁23、母屋24の突起33、3
5を乗り越えないようにして、既に述べたように梁2
3、母屋24と押さえ材32、34の間に挟まれるよう
にするのはもちろんである。 (3)上述のように組み立てた屋根体ユニット20を、
複数人の作業者によって、もしくはユニック車等を用い
て持ち上げて桁22上に乗せ、ブラケット25の基部3
7の中空部36内に桁22上の連結金具28を嵌入させ
る。 (4)最後にブラケット25の軸孔40にボルト49を
差し込んでピン結合する。 (5)梁23を切り詰めたりしてブラケット25と連結
金具28の取り合いにずれがでたりする場合は、連結金
具28を長孔であるねじ孔28aによって許容される範
囲内で移動させ、ねじ28bの締め込み位置を可変させ
て微調整する。このときブラケット25の角度は、予定
の角度とは異なってしまうが、上述のようにブラケット
25と連結金具28とは縦方向に揺動可能なピン結合で
あるので、ブラケット25を連結金具28に取付けられ
さえすれば角度の変化は取付に際して問題にはならな
い。
【0015】なおブラケット25の水切り取り付け部3
9への水切り43の取付けは、上記(2)(ハ)もしく
は(ニ)において行なえばよく、または上記(4)もし
くは(5)の後に行なってもよい。また屋根体ユニット
20の組立は現場で行なってもよいし、予め工場内等で
行なっておいて現場へ搬送してもよいので、上記(1)
の手順と、(2)〜(4)の手順とは、いずれかが先行
して行なわれなければならないというものではない。ま
た図2、図3に示すようなコーナー部分を有する組立屋
根においては、コーナー部分と、その両側の部分とをそ
れぞれ別の屋根体ユニットを構成するようにして組み立
て、桁上に乗せた後に連結して一体化すれば施工が容易
である。
【0016】
【考案の効果】本考案に係る組立屋根体は以上説明して
きたように、梁、母屋、ブラケット、パネル受け部材及
びパネル材をユニット化し、梁をブラケットを介して桁
に連結して支持させるようにしたので、現場施工を非常
に簡単にできるようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示す図2中の矢視I−I
線に沿う拡大部分断面図である。
【図2】本考案の実施例に係る屋根体を支柱に組み付け
て構成した屋根を示す側面図である。
【図3】図2の屋根の平面図である。
【図4】本考案に係る屋根体の組立てを示す部分拡大斜
視図である。
【図5】本考案に係る屋根体の組立てを示す部分拡大分
解斜視図である。
【図6】ブラケットの拡大側面図である。
【図7】ブラケットの拡大平面図である。
【図8】従来の組立屋根の組立てを示す部分拡大分解斜
視図である。
【図9】従来の組立屋根における桁への梁の組み付け状
態を示す部分拡大分解斜視図である。
【符号の説明】
20 屋根体ユニット 21 支柱 22 桁 23 梁 24 母屋 25 ブラケット 26 パネル受け部材 27 パネル材 28 連結金具 30 溝部(雨樋) 31 連結柱 32、34 押さえ材 41 受け板 43 水切り 46 パネル差し込み部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱その他の構造体に張り渡した桁に取
    り付ける以下の要件からなる組立屋根体。(A) 梁、母屋、ブラケット、パネル受け部材及びパネ
    ル材をユニット化してなる。(B)上記ユニット化は、 (a) 上記梁の中央部に上記母屋を連結するとともに、
    上記各梁の両端部ごとに上記ブラケットを取り付け (b)上記 各ブラケット間に上記パネル受け部材を取り
    付け (c) 上記パネル受け部材、上記母屋及び一対の上記
    で囲まれる開口部分それぞれに、上記パネル材を取り付
    けるものであり、 (C) 上記ブラケットを介して上記梁を上記桁に連結し
    て支持させる。
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