JPH0625540Y2 - 屋根上構造体の取付構造 - Google Patents

屋根上構造体の取付構造

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JPH0625540Y2
JPH0625540Y2 JP2016488U JP2016488U JPH0625540Y2 JP H0625540 Y2 JPH0625540 Y2 JP H0625540Y2 JP 2016488 U JP2016488 U JP 2016488U JP 2016488 U JP2016488 U JP 2016488U JP H0625540 Y2 JPH0625540 Y2 JP H0625540Y2
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卓雄 増田
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ナショナル住宅産業株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、家屋の傾斜した屋根上に形成されかつ換気用
などとして用いうる屋根上構造体の取付強度を向上しう
る屋根上構造体の取付構造に関する。
〔従来の技術〕 家屋内部、特に家屋の小屋裏は、従来、例えば軒下に設
ける通気口、ケラバの壁面等に設けるガラリ等の通気口
を用いて換気している。なお小屋裏換気のためには、そ
の他、傾斜屋根上に設けるドーマ又は屋根上に立上げた
煙突などもときに使用される。
しかしながら、軒下、ケラバの壁面に設ける通気口は従
来から多用され、家屋に新規な外観を付与しえず、又通
気口にはガラリなどの雨避けを設けるとはいえ、風とと
もに比較的容易に家屋内部に雨水が浸入しやすい。又ド
ーマを用いるものは、家屋の見映えを高めるとはいえ、
通常、その軒先に向く前面には、同様な通気口が設けら
れ、風雨による雨水の侵入を防止するのは困難となり、
このように、前記したいずれのものも通気口は外部から
看取しうるごとく形成され、その通気口はときに違和感
を与えることとなる。
なお煙突状のものは、その上端を覆う小屋根が設けられ
るとはいえ、同様に、風が伴う降雨に際しての雨水の浸
入を確実には防止しえない場合が多い。
従って、本考案者は、第1図に示すように、屋根R上
に、上面、周側面が閉止された屋根上構造体Cを設ける
とともに、該屋根上構造体Cに、その内部と棟側に向く
側面とに通気口を有しかつL字状に折曲がるダクトDを
用いることによって、新規な外観を付与し、家屋の見映
えを高めうるとともに雨水の浸入防止を果たしうる家屋
の換気構造を案出した。なおこのような屋根上構造体C
は、近年家屋に採用されつつある家庭用のエレベータの
上部機械を収納する場所としても利用でき又上面を天窓
Wとして形成することにより、家屋内部への明り取りと
しても利用できる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような屋根上構造体Cは屋根上に突
出して設けられるため、耐風強度を高めるべくその取付
強度を向上することが必要となる。
本考案は、例えば換気用として用いうる屋根上構造体を
強固に固定しうる屋根上構造体の取付構造の提供を目的
としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、屋根上構造体Cの柱状の垂直な縦材(11)
を傾斜した屋根を形成する屋根架構材に取付ける屋根上
構造体の取付構造であって、 前記屋根架構材の上面に、この上面に設けた垂直な小厚
さの平板状の支持片(17)と、直角に交わる1対の翼
片(18A)、(18B)を有し前記支持片(17)か
ら上方に突出して取付けられる2つのアングル片(1
8)、(18)とからなりかつ各一方の翼片(18
A)、(18A)を前記支持片(17)の平行な各面に
かつ反対に向けて固定することにより、前記一方の翼片
(18A)、(18A)間に前記支持片(17)の厚さ
の間隙を隔ててしかも他方の翼片(18B)、(18
B)が支持片(17)の各面と直角かつ逆向きに突出す
る柱継手部(9)を形成するとともに、 前記縦材(11)は、前記一方の翼片(18A)、(1
8A)間の前記間隙に挿入される長尺かつ垂直な基片
(21)の平行な各面に、この各面から直角に突出し前
記他方の翼片(18B)、(18B)に夫々当接する垂
直な突出片(22)、(22)を設けることにより、屋
根上構造体Cの縦材(11)を、前記屋根架構材上に、
前記支持片(17)および突出片(22)と直角な向き
の位置ズレ不能に取付けたことを特徴とする屋根上構造
体の取付構造である。
〔作用〕
傾斜屋根を形成する屋根架構材の上面に、垂直な平板状
の支持片と、この支持片の平行な各面に各一方の翼片が
固定される2つのアングル片とからなる柱継手部を形成
するとともに、屋根上構造体の縦材は、前記一方の翼片
間に挿入される基片の平行な各面に、この各面から直角
に突出し他方の翼片に夫々当接する突出片を設けてい
る。従って、前記縦材と柱継手部とを強固にかつ位置ズ
レすることなく取付けでき、取付強度を向上しうるとと
もに取付精度を高めうる。
〔実施例〕
以下本考案の一実施例を図面に基づき説明する。
屋根上構造体の取付構造は、家屋Hの傾斜した屋根Rを
形成する屋根架構材に屋根上構造体Cの柱状の垂直な縦
材11を取付ける。なお縦材11は、屋根Rの低所、即
ち軒先近傍に位置して設け軒側の縦材11を形成すると
ともに、前記屋根架構材は、屋根R形成用の屋根梁Bを
受ける支柱片5からなる。
家屋Hは、家屋本体Aの一端部にベランダKを残して屋
根Rにより覆われ、又屋根Rには、例えば換気用として
用いる箱状の屋根上構造体Cが設けられる。又家屋Hの
各架構材を模式化して第2図に示すように、家屋本体A
の外壁に沿う水平かつ平行な梁M、M間には、本例で
は、2つの屋根架構材F1、F2がクレーン等を用いて
架け渡される。さらに2つの屋根架構体F1、F2間を
棟木状の継ぎ梁Q1、母屋状の継ぎ梁Q2、Q3を用い
て結合することにより屋根Rの屋根組体を形成する。な
お屋根架構体F1は、家屋本体Aの一端に位置するとと
もに、該屋根架構体F1の軒先端部に前記屋根上構造体
Cの骨組体Jが取付けられる。又屋根架構体F1は、前
記屋根上構造体Cの巾に合わせて、屋根架構体F2に比
べて半分巾に形成される。
前記屋根架構体F1は、第3図に詳示するように、平行
な前記梁M、Mに平行に架け渡される2つの屋根梁体
E、Eを具える。この屋根梁体Eは、2つの屋根柱2、
2とく字状梁3とからなるとともに、屋根柱2は、梁M
の上面に立設される支柱片5と、その上端に一端が固定
され上向きに傾斜してのびかつ支柱片5と一体な軒側梁
片6とを有し、この2つの屋根柱2、2は、該軒側梁片
6、6を向き合わせて対置される。又軒側梁片6、6の
他端に、棟部から軒方向へ下に傾く1対の棟側梁片7、
7の各一端をく字に接合したく字状梁3の前記棟側梁片
7、7の他端をボルト止めすることによって該く字状梁
3を軒側梁片6、6間に架け渡し、これにより前記屋根
梁体E、Eを形成する。又2つの平行に配した前記屋根
梁体E、E間に、棟木状の継ぎ梁S1、母屋状の継ぎ梁
S2、S3を架け渡すことにより両者を一体化すること
によって、該屋根架構体F1を形成している。
又屋根架構体F2は、第6図に示すように、同様に、支
柱片5Aの上端に傾斜した軒側梁片6Aを有する一対の
屋根柱2A、2A間に、棟部から軒方向へ傾斜する棟側
梁片7A、7Aを有するく字状梁3Aを架け渡した屋根
梁体EA、EA間を継ぎ梁S1A、S2A、S3A…用
いて連結することにより形成される。
前記屋根架構体F1形成用の屋根柱2の支柱片5は、第
3〜5図に示すように、H型鋼からなる基部31の一方
のフランジ上端に前記傾斜した軒側梁片6を一体に固着
することにより前記屋根柱2を形成しており、又基部3
1下端には、その断面を閉じる受片を介して脚部32を
形成する。脚部32は、前記受片から垂下する脚片33
の下端に台片34を水平に固定するとともに、前記受片
と台片34との間を継ぐステーを外方に突出させること
により、前記軒側梁片6と直交するブレース取付片35
を形成する。
基部31の上端は、第5図(d)に詳示するごとく、軒
側梁片6と同傾斜でかつ上方をやや突出させて斜めに切
り落とされるとともに、その上端下方に、同傾斜で傾く
受片37、37をウエブ両側に溶着する。ウエブは、前
記受片37の上方部により垂直に立上がる小厚さの平板
状の支持片17を構成し、該支持片17の平行な各面に
アングル片18、18を溶着することによって柱継手部
9を形成している。
アングル片18は、直角に交わる1対の翼片18A、1
8Bを有しかつその上下端を、前記傾斜方向に斜め切り
しており、前記支持片17の各面に、各一方の翼片18
A、18Aを沿わせかつ夫々反対方向に向けてその下端
部を溶着している。従って他方の翼片18B、18B
は、支持片17の各面と直角かつ逆向きに突出するとと
もに、上方に突出して支持片17に取付けられた2つの
アングル片18、18の前記一方の翼片18A、18A
は、その間に、前記支持片17の厚さの間隙を隔てる。
又本例では、他方の翼片18B、18Bの外向き面を略
一直線上に位置させることにより、4つの翼片18A、
18A、18B、18Bは略十字状をなす。なお翼片1
8A、18Bには孔部を穿設する。
このように柱継手部9は、屋根架構材をなす支柱片5の
上面に形成されるとともに、前記支持片17は、該支柱
片5の上面、本例では上端部にウエブによって一体に設
けられる。
又第4、5図に示すように、受片37の下方にも同傾斜
の受片38を設けるとともに、受片37、38間におい
て、基部31のウエブから直角に突出することにより、
前記軒側梁片6と直交する支柱片5の側面に、該直交す
る方向にのびる垂直な梁連結片19が設けられる。
該梁連結片19は平板からなりかつ前記受片37、38
およびウエブで溶着する固定部から斜め下方に傾斜する
傾斜部を介して孔部を設ける固定部を形成しており、該
孔部を用いることにより、前記軒側梁片6の高さと異な
る低所で、軒側梁片6と直交する水平な継ぎ梁S4、S
5などを連結しうる。
なお継ぎ梁S4、Q4は、上下にフランジを配したH型
鋼からなり、そのウエブに設ける孔部を用いて、前記梁
連結片19と、継板を介してボルト結合される。
又梁連結片19の下方及び軒側梁片6に向く上方には、
ブレース取付片35が設けられる。
なお屋根架構体F1において、家屋Hの外側、即ちケラ
バ側に位置する支柱片5には、屋内側の側面にのみ、前
記梁連結片19、ブレース取付片35が形成される。
前記軒側梁片6、棟側梁片7は、ともにウエブの上下に
フランジを設けた断面同形のH型鋼からなることによっ
て該ウエブと上下のフランジとにより軸方向にのびる溝
部が形成されるとともに、軒側梁片6、棟側梁片7は、
フランジを上下に位置させて配され、かつ前記溝部に嵌
合してボルト止めされる継ぎ金具20を用いて棟側梁片
7の他端の部分に軒側梁片6の他端の部分をボルト止め
する。これにより軒側梁片6と棟側梁片7とが連なりか
つ支柱片5、5により支持される屋根梁Bを形成する。
継ぎ金具20は、第4図に詳示するごとく上のフランジ
下面、下のフランジ上面に接しうる上片20A、下片2
0Bの内縁にウエブに沿う立片20Cを設けたコ字状の
基体に、上片20A、下片20Bを継ぐ2個のステー2
0D、20Dを設けている。又基体は、前記軒側梁片
6、棟側梁片7を跨がりかつそのウエブに設ける4つの
孔部に位置合わせされる孔部をステー20Dの各両側に
穿設している。又上片20A、下片20Cにも、上、下
のフランジに設ける孔部に位置合わせされる孔部を透設
するとともに、2つの継ぎ金具20、20を、ウエブ両
側に嵌入しかつ孔部を通るボルトを用いて結合すること
により接続し、軒側梁片6と棟側梁片7との接続部Tを
形成する。
このような屋根架構体F1は、2つの平行な前記屋根梁
体E、Eの各屋根柱2…を構成する支柱片5…に設けた
前記台片34…を、平行な前記梁M、Mの上面にボルト
止めすることにより、該支柱片5…を梁M、Mの上面に
立設することによって、該梁M、M間に屋根梁体E、E
を跨がらせて梁M、M間に架け渡される。
前記屋根上構造体Cは、本例では、屋根の傾斜に沿い側
面略菱形となる箱状をなし、又骨組体Jは、第8、9図
に示すように、屋根Rに傾斜方向の低所に配されかつ前
記支柱片5の上端に設けた柱継手部9に結合される2本
の軒側の縦材11、11と、該軒側の縦材11よりも高
所に位置しかつ軒側の縦材11、11に傾斜方向に向き
合う2本の棟側の縦材12、12と、軒側、棟側の縦材
11、11、12、12間に配される継ぎ材とを有す
る。なお継ぎ材は、傾斜方向に向き合う軒側、棟側の縦
材11、12間を上下で継ぐことにより軒側、棟側の縦
材11、12間に配される側継ぎ材13、13と、軒側
の縦材11、11間を上下で継ぐことにより軒側の縦材
11、11間に配される前継ぎ材14、14と、棟側の
縦材12、12の上下を継ぐことにより棟側の縦材1
2、12間に配される後継ぎ材15、15とを含む。
軒側の縦材11は、第9図、第10図(a)〜(c)、
第14図、第15図に詳示するごとく、屋根Rの傾斜方
向に合わせて上下を切断した長尺かつ垂直な基片21の
平行な各面に、この各面から直角に突出する垂直な突出
片22、22を連続して設けることにより、本例では全
長に亘って十字断面をなすことによって、該軒側の縦材
11下端部には、十字部10が形成される。前記基片2
1は、前記支持片17と同厚かつ略同巾であり、従って
該基片21は、前記支持片17の各面に沿う前記一方の
翼片18A、18Aに接してその間の前記間隙に挿入し
うる。又突出片22、22は、他方の翼片18B、18
Bの外向き面に夫々接するべくやや位置を違えて突設さ
れる。又前記基片21、突出片22には孔部を設けるこ
とにより、基片21、突出片22は、互いに接する前記
翼片18A、18Bと夫々ボルト結合される。このよう
に、柱継手部9が十字状をなしかつ十字部10との結合
によって、軒側の縦材11を支柱片5上に、前記支持片
17および突出片22と直角な向きの位置ズレ不能に強
固に取付けることが出来る。
なお軒側の縦材11には、補強用の適宜のステーととも
に、その上方にブレース取付片35を設ける。
又棟側の縦材12は、第8、9図、第11(a)〜
(c)図に示すように、同様に、基片21の両側に突出
片22、22を設けた十字の基部の下端に、基部が垂直
となる状態において、屋根Rの傾斜角度で傾く取付片2
3を設けている。又この取付片23は、前記接続部Tに
おいて、前記軒側梁片6から他端をこえて突出梁片7に
延在することにより該軒側梁片6、棟側梁片7の各上の
フランジに載置されるとともに、この上のフランジと前
記継ぎ金具20の上片20Aとを固定するボルトを、取
付片23に挿通することにより、該取付片23は接続部
Tに伴付けされ、屋根上構造体Cを屋根梁体E、Eに取
付ける。又棟側の縦材12には、適宜のステーを設ける
とともに、その上方には、ブレース取付片35が突設さ
れる。
なお側継ぎ材13は、第12図に示すごとく、両端を斜
めに欠切したアングル材からなる基部を有し、かつ屋根
傾斜方向に向き合う前記軒側の縦材11、棟側の縦材1
2の対向する基片21、21に、一方の翼片13Aをボ
ルト止めする。又一方の翼片13Aの固定によって他方
の翼片が外向きに張出し、該翼片によって、パネル取付
片24が形成される。又前、後継ぎ材14、15は、同
様なアングル材を用いており、各一方の翼片14A、1
5Aを、軒側、棟側の縦材11、12の向き合う各突出
片22、22にボルト結合することにより他方の翼片
は、外向きに突出し、同様にパネル取付片24、24を
形成する。
なお前記ブレース取付片35間には、前記骨組体Jの上
面を補強するブレースVを架け渡すとともに、骨組体J
の各側面にも、同様にブレースVが架け渡される。
又骨組体Jは、前記のごとく、軒側の縦材11の下端の
十字部10を支柱片5上端の柱継手部9に連結し、かつ
棟側の縦材12を、前記取付片23によって前記接続部
Tの上面に固定することにより、前記屋根梁B上に強固
に固定される。
さらに2つの前記接続部T下面は、2つの屋根受束4に
よって夫々支承される。
屋根受束4は、第3、4図、第8図に示すように、下端
に下固定片26をかつ上端に上固定片27を設けるとと
もに、上端部には、上方に向かって巾を増すテーパ部2
8が形成される。テーパ部28は、角鋼管からなる基部
41の上面に設けた受片42の、軒、棟に向く端縁か
ら、上方に向かって傾斜する傾斜片43、44を突設し
かつ該傾斜片43、44をリム45を用いて連結してお
り、又軒側の縁部に設ける傾斜片43を短寸とすること
により、その上面に固定した平板状の前記上固定片27
は、前記屋根Rの傾斜角度と同じ角度で傾く。
又前記基部41の下端には、受片46、十字状の脚部4
7を介して前記下固定片26を一体に溶着している。
又屋根受束4の上固定片27は、前記屋根梁体Eの軒側
梁片6からその他端をこえて棟側梁片7に延在すること
により該軒側梁片6、棟側梁片7の各下のフランジ下面
に当接し、かつ軒側梁片6と棟側梁片7との接続部T下
面にボルト止めされる。なおボルト止めに際しては、前
記軒側梁片6、棟側梁片7の下フランジと、前記継ぎ金
具20とを連結するボルトを用いて伴付けされる。又下
固定片26は、家屋本体Aの外壁を通る前記梁M、M間
を前記屋根梁体E、Eの下方で継ぐ水平かつ平行な2つ
の梁N、Nの各上面にボルト止めされ、屋根受束4をこ
の梁N、Nに立設する。
このように棟側の縦材12の下方かつほぼ一直線上に屋
根受束4が設けられることにより、屋根上構造体Cに作
用する風雨等による外力を、屋根梁Bを介して屋根受束
4に伝達でき、該屋根上構造体Cの取付強度を向上でき
る。
又屋根上構造体Cは、第16、17図に示すごとく、そ
の両側面、軒側の前面、棟側の後面を含む周側面は、パ
ネルP1、P2を用いて閉止される。
側面に配するパネルP1は、外向き面に化粧仕上げを施
した、例えば軽量コンクリートからなる基板49の内向
き面に、前記上、下の側継ぎ材13の前記パネル取付片
24、24にボルト止めされる突片50を設けており、
又該突片50は、前記基板49に固定する翼片を有する
アングル材の他方の翼片を用いて形成される。
又前、後を閉止するパネルP2も、同様な基板51に、
各上下の前継ぎ材14、後継ぎ材15のパネル取付片2
4、24に固定される同様な突片52を設けている。
又骨組体Jの上面は、パネルP1、P2の上端に嵌着さ
れかつ内部の開口部に透光板54を水密に嵌着した枠体
53を設けることにより天窓Wを形成し、これによって
屋根上構造体Cは、上面、周側面は閉止された箱状をな
し、又その内部は、屋根梁B、B間の間隙をへて家屋H
の内部に連通している。なお屋根上構造体Cの内部を除
いて、屋根組体には適宜屋根葺される。
又屋根上構造体Cには、ダクトDを設けることにより、
該屋根上構造体Cを換気装置として機能させる。ダクト
Dは、前記棟側の縦材12、12間に架け渡した支持板
55で保持される垂直筒部D1と、その下端で外向きに
折曲がる側出筒部D2とからなる。
前記垂直筒部D1は、該屋根上構造体Cの内部上方で開
口する通気口29を上端に設ける。又通気口29には、
該通気口29を間隙を有して覆う覆板29Aと、内部に
取付く適宜の水返し片29Bとを有する水切り具29C
が設けられる。又前記側出筒部D2は、屋根Rの棟側に
向かって後面を貫通しその外端部が外部に突出するとと
もに、その外端には、外気に通じ棟側でかつ下向きに開
口する通気口30が設けられる。なお通気口30には防
虫網が付設される。
このように、通気口30が棟側で開口することにより、
該通気口30を視野から隠し、家屋の見映えを高める。
又垂直筒部D1と側出筒部D2とからなるL字状にダク
トDが形成されることにより、風雨を遮り、雨水の侵入
が防止される。
なお屋根架構体F2を形成する屋根柱2Aの支柱片5A
は、第6、7図に示すごとく、前記屋根梁体EA、EA
が向き合う側面に突設された梁連結片19Aが、そのフ
ランジを屋根Rの傾斜に合わせて傾けた比較的長いH型
材を用いて形成され、又支柱片5Aの上面の前記柱継手
部9は省略される。又屋根梁体EA、EA間を継ぐ継ぎ
梁S1A、S2A、S3Aは、継ぎ梁S1、S2、S3
の倍寸とする他、屋根架構体F2は、前記屋根架構体F
1と略同様に形成される。なお前記ベランダKに向く支
柱片5Aの梁連結片19Bは、ベランダKのコーナに立
設する手すりの親柱Uとの間の手すりをなす継ぎ梁Q5
を接続するために利用される。
なお本考案の屋根上構造体の取付構造において、柱継手
部9の前記支持片17を、ウエブにかえて他の部材を用
いて形成してもよく、又柱継手部9によって前記棟側の
縦材12を取付けるごとく該柱継手部9を前記接続部T
上面に形成してもよい。
〔考案の効果〕
叙上の如く本考案の屋根上構造体の取付構造は、上面に
形成した略十字状の柱継手部に、縦材の基片、および突
出片を嵌合させて該縦材を取付けるため、強固にかつ位
置ズレすることなく固定でき、屋根上構造体の取付強度
を向上しうる。
又前記柱継手部は、垂直な支持片の各面にアングル片を
固定することによって形成されるため、その組立作業を
容易とする。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の構造が採用されうる屋根上構造体を設
けた家屋を例示する斜視図、第2図は第1図の家屋の架
構材を模式化して示す斜視図、第3図は屋根架構体を例
示する斜視図、第4図は本考案の一実施例を示す部分分
解斜視図、第5図(a)は支柱片を有する屋根柱を例示
する正面図、第5図(b)はその平面図、第5図(c)
はその側面図、第5図(d)は柱継手部を例示する斜視
図、第5図(e)は第5図(c)のI−I線断面図、第
5図(f)はII−II線断面図、第5図(g)は第5図
(a)のIII−III線断面図、第6図は他の屋根架構体を
示す斜視図、第7図(a)は第6図の屋根架構体を形成
する屋根柱を例示する正面図、第7図(b)はその平面
図、第7図(c)はその側面図、第7図(d)は第7図
(c)のIV−IV線断面図、第7図(e)は第7図(c)
のV−V線断面図、第7図(f)は第7図(a)のVI−
VI線断面図、第8図は屋根上構造体の組み立てた状態で
示す断面図、第9図は屋根上構造体の骨組体を例示する
斜視図、第10図(a)は軒側の縦材を例示する正面
図、第10図(b)はその平面図、第10図(c)はそ
の側面図、第11図(a)は棟側の縦材を例示する正面
図、第11図(b)はその平面図、第11図(c)はそ
の側面図、第12図は側継ぎ材を例示する一部を破断し
た正面図、第13図は前、後継ぎ材を例示する一部を破
断した正面図、第14図は柱継手部と縦材との結合状態
を示す正面図、第15図はその断面図、第16図は屋根
上構造体を例示する断面図、第17図はそのVII−VII線
断面図である。 9…柱継手部、11…軒側の縦材(縦材)、 17…支持片、18…アングル片、 18A、18B…翼片、21…基片、 22…突出片、C…屋根上構造体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根上構造体Cの柱状の垂直な縦材(1
    1)を傾斜した屋根を形成する屋根架構材に取付ける屋
    根上構造体の取付構造であって、 前記屋根架構材の上面に、この上面に設けた垂直な小厚
    さの平板状の支持片(17)と、直角に交わる1対の翼
    片(18A)、(18B)を有し前記支持片(17)か
    ら上方に突出して取付けられる2つのアングル片(1
    8)、(18)とからなりかつ各一方の翼片(18
    A)、(18A)を前記支持片(17)の平行な各面に
    かつ反対に向けて固定することにより、前記一方の翼片
    (18A)、(18A)間に前記支持片(17)の厚さ
    の間隙を隔ててしかも他方の翼片(18B)、(18
    B)が支持片(17)の各面と直角かつ逆向きに突出す
    る柱継手部(9)を形成するとともに、 前記縦材(11)は、前記一方の翼片(18A)、(1
    8A)間の前記間隙に挿入される長尺かつ垂直な基片
    (21)の平行な各面に、この各面から直角に突出し前
    記他方の翼片(18B)、(18B)に夫々当接する垂
    直な突出片(22)、(22)を設けることにより、屋
    根上構造体Cの縦材(11)を、前記屋根架構材上に、
    前記支持片(17)および突出片(22)と直角な向き
    の位置ズレ不能に取付けたことを特徴とする屋根上構造
    体の取付構造。
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