JP6307422B2 - 簡易建物 - Google Patents

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Description

本発明は、通路シェルター等の簡易建物に関する。
非特許文献1には、図23(a)に示すように、シェルター(簡易建物)のコーナーにおいて、直線部垂木101と稜角部垂木103との間に、補助垂木105を設け、同図23(b)に示すように、直線部垂木101と稜角部垂木103と補助垂木105とで囲まれる部分に屋根パネル107を取付けることが開示されている。
第277頁及び第279頁「三協立山アルミ パブリックエクステリア 施工手引き書 通路シェルター・サイクルポート編」カタログNo.STX0255A 三協立山アルミ株式会社 2007年12月発行
しかし、コーナーにおける屋根の構成が複雑で、補助垂木等の部品点数も多く、施工性が悪いという問題があった。
そこで、本発明は、屋根のコーナーが簡易な構成であり且つ施工性に優れる簡易建物を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、一の屋根の端部に位置する直線部垂木と、一の屋根に連なるコーナー屋根の稜角部垂木と、コーナー屋根の屋根パネルと、コーナー屋根に設けた樋とを備え、屋根パネルは、直線部垂木と直交する方向に配置して、直線部垂木と稜角部垂木との間に列設してあり、稜角部垂木及び直線部垂木は、少なくとも一方の下面に屋根パネル端部の下方に位置する補助樋部を有し、補助樋部は樋に連通してあり、屋根パネルの下面又は中空内に浸入した水を補助樋部から樋に排水することを特徴とする簡易建物である。
請求項1に記載の発明によれば、補助垂木等が不要であるから、部品点数が少なく、簡易な構成であり且つ施工性に優れる簡易建物を提供できる。
コーナー屋根を構成する屋根パネルの下面や中空内に浸入した水を補助樋部から排出できるから、簡易な構成構造で効果的な排水ができる。
本発明の第1実施の形態にかかる簡易建物であって、コーナー屋根部の平面図である。 コーナー屋根部の縦断面図であり、(a)は図1に示すB−B断面、(b)は図1に示すC−C断面図である。 図1に示すコーナー屋根部の柱を集水部品がある個所で切断して示す水平断面図である。 図1に示すA−A断面図である。 図4に示す稜角部柱を一方及び他方の樋の突合せ部と共に示す分解斜視図である。 図7に示すD−D断面図である。 直線状屋根部の正面図である。 直線状屋根部の側端部柱の上側を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は分解斜視図である。 図1に示すコーナー屋根部においてコーナー屋根パネル及び垂木を取付ける前の状態を示す斜視図である。 (a)はコーナー屋根部の各梁に垂木を取付けた状態を示す斜視図であり、(b)は稜角部柱に稜角部垂木を取付ける状態を示す分解斜視図である。 コーナー屋根部及び直線状屋根部の一部を示す図であり、コーナー屋根部にコーナー屋根パネルを取付けた状態を示す斜視図である。 コーナー屋根部にコーナー屋根パネルを取付ける前の状態を示す分解斜視図である。 直線部梁と稜角部梁との間にコーナー屋根パネルを取付ける状態を示す正面図である。 コーナー屋根部における隣り合うコーナー屋根パネルどうしの連結を示す断面図である。 コーナー樋を抜き出して示す斜視図である。 コーナー屋根部の屋根パネルの断面図であり、(a)は前枠側の断面図であり、(b)は樋側の断面図である。 直線状屋根部の側端部を示す斜視図であり、(a)は垂木カバーを取付けた状態、(b)は垂木カバーを取り付ける前の分解斜視図である。 本発明の第2実施の形態にかかる簡易建物のコーナー屋根部を示す平面図である。 図18に示すコーナー屋根部におけるコーナー屋根パネルの取付け状態を示す分解斜視図である。 図18に示す稜角部柱を集水部品がある個所で切断して示す水平断面図である。 第1実施の形態の変形例を示す図であり、コーナー屋根部の柱を集水部品がある個所で切断して示す水平断面図である。 第2実施の形態の変形例を示す図であり、稜角部柱を集水部品がある個所で切断して示す水平断面図である。 従来の簡易建物のコーナー屋根部を示す斜視図であり、(a)は屋根パネルを除いて示し、(b)は屋根パネルを取付けるときの状態を示す図である。
以下に、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明するが、まず図1〜図17を参照して本発明の第1実施の形態について説明する。
本発明の第1実施の形態にかかる簡易建物1は、図1に示すように、角度Rを形成するコーナー屋根部3と、コーナー屋根部3の両側端部には各々コーナー屋根部3に連続する直線状屋根部(一の屋根)5、5が設けてある。このコーナー屋根部3は出隅タイプのコーナー屋根部である。
コーナー屋根部3は、稜角部柱(柱)7、一方の屋根9と、他方の屋根11とを備えており、一方の屋根9と他方の屋根11は、隣り合う端部を連結してコーナー角度Rを形成している。稜角部柱7は、一方の屋根9と他方の屋根11の後側に位置して一方及び他方の屋根9、11を支持している。
図1及び図7に示すように、直線状屋根部5は、直線部屋根13と直線部柱15とを備えている。
図2及び図11に示すように、第1実施の形態では、コーナー屋根部3では、稜角部柱7に連結した片持ちの稜角部梁17の下側で左側に設けた稜角部垂木19で一方のコーナー屋根9の稜角側を支持しており、同様に直線状屋根部5では、直線部柱15に連結した片持ちの直線部梁21の下側に設けた直線部垂木23で一方のコーナー屋根9の直線部側を支持している。
同様に、稜角部梁17の右側に設けた稜角部垂木19で他方のコーナー屋根11の稜角側を支持しており、他方の直線部柱15の直線部垂木23でコーナー屋根11の直線部側を支持している。
また、図1に示すように、コーナー屋根部3において、一方の屋根9及び他方の屋根11の前側には各々前枠25が取り付けてあり、後側には一方の屋根9の後側に一方の樋27が、他方の屋根11の後側に他方の樋29が設けてあり、各樋は各々屋根の雨水を受けるようになっている。
図3及び図5に示すように、一方の樋27と他方の樋29とは、稜角部柱7側の端部を互いに突き合せてあり、突合せ端部側に各々排水孔27a、29aが形成されている。
図4及び図5に示すように、稜角部柱7は、柱本体7aと、柱カバー7b(図4参照)と、排水管31と、集水部品33を備えており、柱本体7aに排水管31を取り付けて柱カバー7b(図4参照)で排水管31を隠している。尚、柱カバー7bには、稜角部梁17との連結部の下側に空間部35が形成してある。
空間部35には、一方の樋27及び他方の樋29の突合せ端部及び集水部品33が配置してあり、集水部品33の下に排水管31が配置されている。
図3及び図5に示すように、集水部品33は、その輪郭壁が平面視略円形を成しており、稜角部柱7側の輪郭部33aが直線状を成し、その他の周囲部33bが円弧状を成している。集水部品33の底面33cには稜角部柱7側に排水孔33dが形成されている。
一方の樋27と他方の樋29との各突合わせ端部側の排水孔27a、29aは、各々集水部品33の底面33cの上方に位置しており、且つ集水部品33の底面33cに形成されている排水孔33dよりも前側にずれた位置に配置されている。尚、突合せ端部の排水孔27a、29aは、各樋27、29の下面に各々取り付けた導水部品34により排水孔27a、27bの水を集水部品33内に案内している。
集水部品33の排水孔33dには、排水管31の上端が接続してあり、排水管31の下端は稜角部柱7の外へ導出して排水するようにしてある。
図4に示すように、柱カバー7bの上端部は柱本体7aと稜角部梁17との連結部を隠している。
次に、図6を参照して、直線状屋根部5にある直線部柱15の排水構造について説明する。直線部柱15には、稜角部柱7と同様に、柱本体7aと、柱カバー7bと、排水管31とが設けてあるが、集水部品33を設けていない。
即ち、直線部柱15にも、直線部屋根13の後側端部13aが入り込む空間部35が設けてあり、この空間部35には直線部屋根13の後側に設けた直線部屋根樋37が配置してあり、直線部屋根樋37には、排水管31の上端に対応する位置に排水孔37aが形成してある。その他の構成は、図4に示す稜角部柱7の排水構造と略同じである。
直線部柱15における直線部梁21との連結部は、図8に示すように、柱本体7aに柱カバー7bの上側部で隠し、直線部柱15の上端にキャップ16を被せてある。稜角部柱7においても同様に柱カバー7bの上側部で柱本体7aと稜角部梁17との連結部を隠して、柱本体7aの上端にはキャップ16を被せてある。
次に、コーナー屋根部3について詳細に説明する。コーナー屋根部3は、図10〜図12に示すように、稜角部梁17の左右両側面に各々稜角部垂木19が垂木吊り金具41により固定してある。各稜角部垂木19には屋根パネル取付け部19aが設けてある。図2(b)、図12及び図15に示すように、左右の稜角部垂木19間の下側には、稜角部梁17の長手方向に設けたコーナー樋43が各稜角部垂木19に固定してある。図10(b)に示すように、各稜角部垂木の前側端部にはキャップ19bが装着されている。尚、図15に示すように、コーナー樋43にはその前側に止水材45を設けて前側に雨水が流れるのを防止してある。
図2に示すように、コーナー樋43の下面には補助樋部47が設けてあり、この補助樋部47がコーナー樋43の下で、後述するコーナー屋根パネル51の稜角部垂木側端部51cの下方に配置してある。
図2(a)及び図13に示すように、直線部梁21に設けた直線部垂木21の下面には断面略L字形状を成す補助樋部49が設けてあり、コーナー屋根パネル51の直線部垂木側端部51bの下方に配置してある。
図12に示すように、コーナー屋根パネル51は、平面視略台形形状を成し、直線部垂木23と稜角部垂木19との間で直線部垂木23に対して長辺51aを直角にして配置してある。また、コーナー屋根パネル51は、直線部垂木側端部51bを長辺51aに対して直角にしてあり、稜角部垂木側端部51cを長辺51aに対して所定の角度Sにしてある。
この実施の形態では、コーナー屋根パネル51は直線部屋根パネル53と同種のものを用いており、平面視長方形形状の直線部屋根パネル53の短辺側を所定の角度Sで切断したものを用いている。
そして、図12及び図13に示すように、コーナー屋根パネル51の直線部垂木側端部51bを直線部垂木23の下に配置し、稜角部垂木側端部51cを稜角部垂木19の下に配置して上から止めるボルト46で各垂木23、19に固定してある。また、図14に示すように、隣り合うコーナー屋根パネル51どうしもビス52で固定してある。
図2(a)に示すように、コーナー屋根パネル51の直線部垂木側端部51bは補助樋部49の上方に位置し、図2(b)に示すように、コーナー屋根パネル51の稜角部垂木側端部51cは補助樋部47の上方に位置している。
尚、各垂木19、23の上面には垂木カバー54が被せてある。
ここで、直線状屋根部5について説明する。図7に示すように、直線状屋根部5には、間隔をあけて直線部柱15と各直線部柱15に取り付けた直線部梁21が設けてあり、図17に示すように、各直線部梁21の下に野縁吊り金具57により野縁59を架設してある。野縁59の下面には屋根パネル吊り具61が固定してあり、屋根パネル吊り具61の下に直線部屋根パネル53を上から止めるビスで固定し、直線部屋根パネル53を隣り合わせに並べて固定する。直線部屋根パネル53は上述したように平面視長方形状を成している。
尚、図2(a)に示すように、コーナー屋根部3における直線部梁21では、野縁59の下に屋根パネル受け65が取り付けてあり、この屋根パネル受け65に直線部屋根パネル53の直線部梁側端53aを固定している。
次に、簡易建物1におけるコーナー屋根部3の施工を説明する。
まず、図9に示すように、稜角部柱7及びその両側に各々直線部柱15、15を設置し、稜角部柱7に稜角部梁17を固定し、直線部柱15、15に各々直線部梁21を固定し、各直線部梁21には野縁吊り金具57により野縁59を取り付ける。野縁59にはその下面に屋根パネル吊り具61を固定する。
その後、図10(a)に示すように、各直線部梁21の下面には、稜角部梁17側に直線部垂木23を垂木吊り金具41で固定する。また、図10(b)に示すように、稜角部梁17の下面には左右両側に垂木吊り金具41で稜角部垂木19を固定する。図2及び図15に示すように、左右の稜角部垂木19の下には、止水材45を取り付けたコーナー樋43を固定する。
次に、図11に示すように、コーナー屋根部3における一方の屋根9と他方の屋根11に各々コーナー屋根パネル51を取り付ける。コーナー屋根パネル51の取り付けは、一方の屋根9及び他方の屋根11とも同じであるから、以下に一方の屋根9のみについて説明する。
図12に示すように、予め各コーナー屋根パネル51の稜角部垂木側端部51cを所定角度Sに切断しておき、取付け位置に応じた長さの異なるコーナー屋根パネル51を用意して、直線部垂木23と稜角部垂木19との間に取り付ける。コーナー屋根パネル51は、長さの短いものから、即ち、矢印Eで示すように、後側から前側に並べるようにして順次取付ける。
図13に示すように、各コーナー屋根パネル51において、直線部垂木側端部51bは補助樋部49の上方に配置し、稜角部垂木側端部51cはコーナー樋43に隣接して配置し、各垂木23、19に上から止めるボルト46で固定する。図14に示すように、隣り合うコーナー屋根パネル51どうしはビス52で固定する。
その後、図2(b)に示すように、コーナー樋43の下面に補助樋部47を固定する。補助樋部47は、コーナー屋根パネル51の稜角部垂木側端部51cの下に配置する。
次に、図16(a)に示すように、一方の屋根9及び他方の屋根11の前側に各々前枠25をビス止めし、一方の屋根9の後側に一方の樋27をビス止めし、他方の屋根11の後側に他方の樋29をビス止めする。尚、図3及び図5に示すように、一方の樋27及び他方の樋29は各々突合せ端をそれぞれ所定の角度に切断しておくと共に一方の樋27の突合せ端部に排水孔27aを形成しておき、他方の樋29の突合せ端部に排水孔29aを形成しておく。
そして、図5に示すように、一方の樋27と他方の樋29の各排水孔27a、29aの下に各々、パッキンを介して導水部品34を取付ける。
稜角部柱7の柱本体7aにはサドル67で排水管31を取り付けると共に集水部品33の下面にも排水孔33dの位置に導水部品34を取り付けて、集水部品33を柱本体7aに固定する。尚、図3に示すように、一方の樋27の排水孔27aと、他方の樋29の排水孔29aは、集水部品33の排水孔33dに対して前側にずれた位置で並んで配置する。
その後、図4に示すように、柱本体7aに柱カバー7bを取り付ける。
一方、直線状屋根部5では、図11に矢印Mで示すように、直線部屋根パネル53(図17参照)を野縁59の下に順次固定した後、コーナー屋根部3と同様にして前枠25及び直線部屋根樋37を取付ける。図6に示すように、直線部屋根樋37には、排水位置に排水孔37aを形成してある。
排水経路を備える直線部柱15では、集水部品33を設けることなく、直線部屋根樋37の排水孔37aの位置の下に排水管31を配置して、排水管31を柱本体7aに固定した後、柱カバー7bを取り付ける。
尚、図17に示すように、直線状屋根部5には前枠25及び直線部屋根樋37の他に側枠69及び野縁カバー71を取り付ける。
次に、第1実施の形態にかかる簡易建物1の作用及び効果について説明する。
図11及び図12に示すように、コーナー屋根部3では、コーナー屋根パネル51は、直線部垂木23と直交する方向に配置して、直線部垂木23と稜角部垂木19との間に列設してあると共に、稜角部垂木19の設置角度に応じて長さ及び稜角部垂木側端部51cの切断角度Sを任意に調整自在としてあるから、直線部垂木23と稜角部垂木19との間に従来必要としていた補助垂木等が不要であるから、部品点数が少なく、簡易な構成で施工性に優れる簡易建物を提供できる。
図2に示すように、稜角部垂木19の下面には、コーナー屋根パネル51の稜角部垂木側端部51cの下に配置する補助樋部47を設けてあり、直線部垂木23の下面には、コーナー屋根パネル51の直線部垂木側端部51bの下に配置する補助樋部49を設けてあるから、コーナー屋根パネル51の下面又は中空内に浸入した水を補助樋部47、49から一方の樋27に排水する構成としているので、コーナー屋根パネル51の下面や中空内に浸入した水を補助樋部47から排出でき、簡易な構造で効果的な排水ができる。
コーナー屋根パネル51が直線部垂木側端部51bと稜角部垂木側端部51cとのいずれかに傾斜して配置している場合には、少なくとも傾斜している下側にある補助樋部47又は補助樋部49を設ければ良いが、本実施の形態では、コーナー屋根パネル51の両側に補助樋部47、49を設けているので、例えば、積雪等により屋根の傾斜が変わった場合でも、コーナー屋根パネル51の下面又は中空内に浸入した水を排水できる。
垂直部垂木23と稜角部垂木19とが形成する角度を任意に設定して、コーナー屋根パネル51の長さ及び端部の切断角度を調整することで、任意の角度のコーナー屋根部3を容易に形成できる。
図3〜5に示すように、一方の屋根9の後側に設けた一方の樋27と、他方の屋根11に設けた他方の樋29には突合せ端部に各々排水孔27a、29aが設けてあり、集水部品33が一方の樋27の排水孔27a及び他方の樋29の排水孔29aから水を受けて、集水部品33の排水孔33dから稜角部柱(柱)7内部の排水管(排水路)31に直接排水するから、排水路を目立たなくでき、外観が良い。
一方及び他方の樋27、29の突合せ端部の突合せ角度が異なる場合にも、一方の樋27及び他方の樋29の各排水孔27a、29aが集水部品33の水受け面(底面33c)内に位置することで、各排水孔27a、29aから集水部品33が水を受けて柱7の内部に排水できる。
特に、集水部品33の柱側を除く輪郭を円弧にしているので、突合せ角度を変える場合でも、小さい集水部品の輪郭で、各排水孔27a、29aから水を受けることができる。
図6に示すように、直線状屋根部5に設けた排水経路を有する直線部柱15は、直線部屋根13の後側に位置して直線部屋根13を支持しており、直線部屋根13の後側端部13aが入り込む空間部35を有し、この空間部35に直線屋根樋37を配置して、直線部屋根樋37の排水孔37aから柱内部に設けた排水管(排水路)31に水を直接流す構成であるから、排水路を目立たなくでき、外観が良い。
以下に本発明の他の実施の形態を説明するが、以下に説明する実施の形態において、上述した第1実施の形態と同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付することによりその部分の詳細な説明を省略し、以下の説明では第1実施の形態と主に異なる点を説明する。
図18〜図20に第2実施の形態にかかる簡易建物1を示す。図18に示すように、この第2実施の形態では、コーナー屋根部3は入隅タイプであり、後側に稜角部柱7、直線部柱15、15が設けてあり且つこれらの柱7、15,15は第1実施の形態に比較して互いに離れた位置にある。
また、図19に矢印Fに示すように、入隅タイプのコーナー屋根部3では、コーナー屋根パネル51は、前側の方がその長さが短いので、前側から後側へ順次設置している。
図20に示すように、入隅タイプのコーナー屋根部3でも、稜角部柱7に設けた集水部品33は、一方の樋27と他方の樋29との突合せ端部の下に配置してあり、一方の樋27の排水孔27aと他方の樋29の排水孔29aからの排水を受けている。
その他の構成は第1実施の形態と同様である。
この第2実施の形態によれば、上述した第1実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、第1実施の形態の出隅タイプの場合において、コーナー屋根部3で一方の屋根9と他方の屋根11とが形成する角度Rは90度にすることに限らず、図21に示すように、鈍角にするものであっても良いし、形成する角度は制限されない。この場合でも、一方の樋27と他方の樋29の突合せ部における排水孔27a、29aは、集水部品33内に配置することができる。
同様に、第2の実施の形態にかかる入隅タイプにおいても、図22に示すように、コーナー角度Rを鈍角に形成するものであっても良く、形成する角度は制限されない。
また、図21や図22に示すように、第1実施の形態や第2実施の形態とは異なる角度で一方の屋根9と他方の屋根11を施工する場合には、コーナー屋根パネル51の稜角部垂木側端部51cを切除する角度S(図19参照)を調整し、各柱7、15の設置位置を調整することにより、各角度のコーナー屋根を容易に施工できる。
図2に示すように、上述した実施の形態では、稜角部垂木19に補助樋部47を設け、直線部垂木23に補助樋部49を設けて、屋根パネル51の両端に補助樋部47、49を設ける構成としたが、これに限らず、稜角部垂木19にのみ補助樋部47を設けたり、直線部垂木23にのみ補助樋部49を設ける構成であっても良い。
本発明にかかる簡易建物は、通路シェルターに限らず、カーポート等でも良く、用途は限定されない。
また、簡易建物は梁17、21の下に屋根9、11、13を設けて梁17、21で支持する上吊りタイプを例に説明したが、これに限らず、梁17、21の上に各屋根9、11、13を設置するタイプであっても良い。
上述した実施の形態では、一方の屋根9と他方の屋根11は、隣り合う端部を稜角部垂木19を挟んで連結して任意の角度Rを形成しているが、隣り合う端部を付き合わせて連結することで任意の角度Rを形成しても良い。
1 簡易建物
3 コーナー屋根部(コーナー屋根)
5 直線状屋根部(一の屋根)
19 稜角部垂木
23 直線部垂木
27 樋
47 補助樋部
49 補助樋部
51 コーナー屋根パネル(屋根パネル)
51b 稜角部垂木側端部(屋根パネル端部)
51c 直線部垂木側端部(屋根パネル端部)

Claims (1)

  1. 一の屋根の端部に位置する直線部垂木と、一の屋根に連なるコーナー屋根の稜角部垂木と、コーナー屋根の屋根パネルと、コーナー屋根に設けた樋とを備え、屋根パネルは、直線部垂木と直交する方向に配置して、直線部垂木と稜角部垂木との間に列設してあり、稜角部垂木及び直線部垂木は、少なくとも一方の下面に屋根パネル端部の下方に位置する補助樋部を有し、補助樋部は樋に連通してあり、屋根パネルの下面又は中空内に浸入した水を補助樋部から樋に排水することを特徴とする簡易建物。
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