JP6995647B2 - 簡易構造物 - Google Patents

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Description

本発明は、簡易構造物に関する。さらに詳しくは、屋外通路屋根(回廊)、車庫、テラス等の簡易構造物に関する。
屋外通路屋根や車庫やテラス等の簡易構造物では、屋根に降った雨水は、樋などを備えた排水機構によって地面まで誘導され、地面や地面に設けられた排水溝などに排水される。かかる雨水を屋根から地面等まで誘導する排水機構の樋は、通常、屋根を支持する支柱などに沿って設置される。
屋外通路屋根や車庫やテラス等の簡易構造物では、支柱に設けられた梁から屋根が吊り下げられて設置された構造を有するものがある。このような構造を有する簡易構造物の場合、竪樋は、受け金具などによって支柱の側面に取り付けられており、竪樋が露出しているため、簡易構造物の見栄えが悪くなるという問題がある。しかも、人が竪樋に接触したり竪樋が破損したりするなどの問題がある。
そこで、支柱に竪樋をカバーする部材を設けて、竪樋が外部から視認できないようにしたり、人などが直接竪樋に接触したりしないようにすることが行われている(特許文献1等)。
この方法では、カバーによって簡易構造物の見栄えが悪くなることは防止できる。しかし、カバーは通常樹脂等によって形成されているので、人が竪樋に接触した際に竪樋が破損したりする可能性がある。
また、屋根が吊り下げられて設置された構造を有する簡易構造物では、通常、竪樋は支柱において屋根が設けられている側の側面(以下「屋根側」という場合がある)に取り付けられる。しかし、排水溝などの排水する場所は、屋根側の反対側(以下「反屋根側」という場合がある)に位置することが一般的である。このため、屋根側に設けられた竪樋から反屋根側の排水溝等に排水するためには、特別な排水管などを設けなければならず、排水構造が複雑になるなどの問題が生じる。
支柱の側面に竪樋を配置する方法以外に、中空な支柱を使用して支柱内に竪樋を設置する方法も開発されている(特許文献2等)。この場合、支柱の上部側面に貫通孔を設けて、屋根に設けられた樋(横樋)と竪樋の上端とを支柱の側面の貫通孔を通して連結する。また、支柱の下部側面に貫通孔を設けて、この貫通孔を通して竪樋の下端と排水溝などを連結する。この場合、竪樋を外部に露出させることなく、竪樋を通して屋根から地面などに排水することができる。しかも、中空な支柱は通常金属製であるので、支柱内の竪樋が損傷することを防止できる。そして、下部側面に形成する貫通孔を反屋根側(支柱の背面側)の側面に形成すれば、反屋根側に排水することが可能となる。
特開2016-89417号公報 特開2010-150785号公報
しかし、特許文献2の技術の場合、支柱の側面に貫通孔を形成するので、支柱の強度が低下してしまう。このため、支柱に十分な強度を維持した状態で支柱の側面に貫通孔を形成するには、壁厚の厚い支柱を使用する等によって支柱の強度を高くする必要が生じる。
また、特許文献2の技術の場合、支柱内に竪樋が設けられているので、竪樋を交換することは実質的に不可能であり、詰まりを除くなどの作業も非常に手間がかかることになる。つまり、特許文献2の技術の場合、竪樋の損傷や詰り等が生じた場合には竪樋の補修が困難であり、屋根からの排水が困難になる可能性があるという問題もある。
本発明は上記事情に鑑み、反屋根側への排水が可能であり、見栄えの悪化、竪樋の損傷および支柱強度の低下等を防止でき、しかも竪樋の補修などを容易に行うことができる簡易構造物を提供することを目的とする。
第1発明の簡易構造物は、地面に立設される一対の支持部材を有し、屋根側および反屋根側に該一対の支持部材間の空間と連通された開口が形成された支柱と、該支柱に取り付けられた梁と、該梁に吊り下げられた屋根と、該屋根から地面に排水する排水機構と、を備え、排水機構が、前記一対の支持部材間の空間に設けられた竪樋と、該竪樋の上端部に連通され、前記支柱の屋根側の開口を通して先端が前記屋根に設けられた横樋に連結された、前記屋根から前記竪樋に排水する上部排水部と、前記竪樋の下端部に連通され、前記支柱の反屋根側の開口を通して先端が前記支柱外に配置された、前記竪樋から反屋根側に排水する下部排水部と、を備えており、前記支柱は、前記一対の支持部材に対して着脱可能に取り付けられた、屋根側および反屋根側の開口を覆うカバーを備えており、前記支柱の一対の支持部材は、前記一対の支持部材間の空間が、前記竪樋の水平方向における前記支柱の屋根側と反屋根側との間における位置および前記竪樋の鉛直方向の位置を調整可能な大きさとなるように配設されていることを特徴とする
第2発明の簡易構造物は、第1発明において、前記一対の支持部材は、前記支柱の屋根側および/または反屋根側の開口が該支柱の長手方向に沿って延びる開口となるように設置されていることを特徴とする。
第3発明の簡易構造物は、第1または第2発明において、前記一対の支持部材は、対向面間の距離が50~100mmとなるように配設されていることを特徴とする。
第1発明によれば、支柱が一対の支持部材を備えており、一対の支持部材の間に形成された空間に竪樋が配設されている。しかも、空間は屋根側および反屋根側(支柱における屋根の反対側)に開口しているので、反屋根側に排水することが容易になる。また、竪樋が一対の支持部材間に形成された空間に設置されているので、竪樋を支持部材によって保護することができる。さらに、支持部材に貫通孔を設けるなどの加工をしなくてもよいので、竪樋を支柱内に設けても支柱の強度が低下することを防ぐことができる。さらに、一対の支持部材の間に形成された空間に電気設備の配線などを行うことができる。さらに、上部排水部および下部排水部が設けられているので、反屋根側への排水が可能となる。しかも、一対の支持部材間の空間が十分な大きさとなっているので、横樋から竪樋への排水や竪樋から地面への排水を適切に行えるように、排水機構を設置することができる。また、開口を覆うカバーを設けることで、外部から竪樋が視認されず一本の柱の様な外観となるので、支柱の美観が良くなる。また、カバーを取り外すだけで、竪樋の設置や補修、電気設備の配線などを容易に行うことができる。
第2発明によれば、支柱の屋根側および/または反屋根側の開口が支柱の長手方向に沿って延びているので、屋根側および/または反屋根側の開口から竪樋の設置や補修を容易に行うことができる。また、竪樋と上部排水部とを連結する位置や竪樋から地面などに排水する位置の調整が容易になるので、設置場所の状況に合わせて排水が適切に行えるように調整することができる。
第3発明によれば、一対の支持部材の対向面間に竪樋を設置する自由度を高くできる。
本実施形態の簡易構造物1における排水機構20の上部の概略説明図である。 支柱10のカバー15を外した状態における支柱10上部の概略説明図であって、(A)は反屋根側の図であり、(B)は屋根側の図である。 (A)はカバー15が設けられている状態における図2(B)のIIIA-IIIA線断面図であり、(B)はカバー15が設けられている状態における図2(B)のIIIB-IIIB線断面図である。 支柱10のカバー15を外した状態における支柱10下部の概略説明図であって、(A)は反屋根側の図であり、(B)は屋根側の図である。 (A)はカバー15が設けられている状態における図4(B)のVA-VA線断面図であり、(B)はカバー15が設けられている状態における図2(B)のVB-VB線断面図である。 (A)は本実施形態の簡易構造物1の側面図であり、(B)は本実施形態の簡易構造物1の一部を部分断面とした側面図である。 (A)は本実施形態の簡易構造物1の正面図であり、(B)は本実施形態の簡易構造物1の背面図である。 本実施形態の簡易構造物1の概略斜視図である。
本発明の簡易構造物は、吊り下げ屋根を有する簡易構造物であって、屋根に降った雨水等を反屋根側に排水することができる構造としたことに特徴を有している。
本発明の簡易構造物はとくに限定されず、支柱に設けられた梁に吊り下げられた屋根を有する構造物であればよい。例えば、屋外通路屋根(回廊)や車庫やテラス等を本発明の簡易構造物として挙げることができる。
<本実施形態の簡易構造物1について>
まず、本実施形態の簡易構造物1の構造を簡単に説明する。
図7および図8に示すように、本実施形態の簡易構造物1は、複数本の支柱10と、この複数本の支柱10にそれぞれ設けられた複数本の梁2と、この複数本の梁2に吊り下げられた屋根5と、を備えている。そして、本実施形態の簡易構造物1は、屋根5に降った雨水等を排水する排水機構20(図1、図6参照)を備えている。
<支柱10>
まず、図6~図8に示すように、支柱10は地面Gなどに立設される部材である。この支柱10の基端部はコンクリート等によって地面Gに固定される。本実施形態の支柱10は、一対の支持部材11,11を有する構造を採用している。そして、一対の支持部材11,11は、両者の間に空間10hが形成されるように配設されている。しかも、この空間10hが、支柱10の屋根側および反屋根側に開口10a,10bをそれぞれ有するようになっている(図3(B)参照)。そして、本実施形態の簡易構造物1では、一対の支持部材11,11間の空間10hに排水機構20の竪樋21が設けられているが、詳細は後述する。
なお、支柱10における屋根側とは、支柱10の中心に対して屋根5が設けられている側(図6であれば支柱10の中心に対して右側)を意味しており、反屋根側とは、支柱10の中心に対して屋根5が設けられている側と反対側(図6であれば支柱10の中心に対して左側)を意味している。
<梁2>
図1、図6、図7に示すように、各支柱10の上端部には、連結材12を介して梁2の基端が連結されている。
図1に示すように、梁2は、梁本体2fと、吊り下げ部材2cとを備えている。梁本体2fは、アルミニウムの押出し形材等によって形成された、軸方向に長い中空の部材である。この梁本体2fは、その基端部が連結材12の梁連結部12bに連結されている。この梁本体2fには、吊り下げ部材2cを介して屋根5が取り付けられている。
図2および図3に示すように、連結材12は、支柱10の上端部に連結される一対の支柱連結部12a,12aと、梁2の基端部に連結される梁連結部12bと、を備えている。
一対の支柱連結部12a,12aは断面視略コの字状に形成された部材であり、一対の支柱連結部12a,12aがそれぞれ一対の支持部材11,11に連結されている。
この一対の支柱連結部12a,12a間には、梁連結部12bの基端部が溶接等により固定されている。この梁連結部12bは、例えば、断面視略コの字状に形成された部材を2つ組み合わせて筒状としている(図2参照)。そして、この梁連結部12bは、その基端部から先端部に向かって上傾するように配設されている(図1参照)。さらに、この梁連結部12bは、梁本体2f内部の空間に挿入された状態で、梁2の基端部に連結されている。
以上のような構造であるので、梁2に吊り下げられる屋根5の上面は、支柱10に向かって下傾するように配設されることになる。
なお、梁連結部12bは、梁本体2fの中空な空間に挿入できる構造であればよく、上記のごとき構造に限られない。上記のように梁連結部12bを断面視略コの字状に形成された部材を2つ組み合わせて筒状とすれば、上下方向の板厚を左右方向よりも厚く(左右方向の板厚の倍)できる。すると、上下方向に梁連結部12bに加わる力(例えば屋根5の荷重等)に対する梁連結部12bの強度を高くすることができる。
さらに、一対の支持部材11,11に連結されている一対の支柱連結部12a,12aの間に梁連結部12bを固定しているので、一対の支持部材11,11を一定の距離に保った状態で維持することができる。つまり、後述する連結部材13と同様に、連結材12に一対の支持部材11,11間の距離を一定に保つ機能を発揮させることができる。
さらに、梁本体2fは、必ずしも中空の部材でなくてもよく、棒材や板材でもよい。また、梁本体2fを中空の部材とした場合でも、その断面形状や断面積等などはとくに限定されない。この場合、梁本体2fは、内部の空間に梁連結部12bを挿入できるようになっていればよい。
<屋根5>
図6~図8に示すように、屋根5は吊り下げ部材2cによって梁2から吊り下げられた部材である。この屋根5は、屋根5の上面を構成する上屋根パネル5aと、この上屋根パネル5aを保持する枠5bと、屋根5の下面を構成する下屋根パネル5cと、を有している。この屋根5は、上述したように、上屋根パネル5aの上面が支柱10に向かって下傾するように配設されている。そして、屋根5の支柱10側の端縁には、上部に開口を有する横樋6が設けられている。したがって、上屋根パネル5aに降った雨水などを横樋6に集めて横樋6から排水機構20に雨水などを誘導することができる。
なお、横樋6は、その底壁の内面が排水機構20と連通されている部分に向かって傾斜するようになっていることが望ましい。この場合、横樋6に集められた雨水等を排水機構20に誘導しやすくなる。
また、下屋根パネル5cは必ずしも設けなくてもよいが、下屋根パネル5cを設ければ、屋根5を下から見た際の見栄えを向上できる。また、屋根5に照明(ダウンライト等の埋込式の照明)を取り付ける場合、上屋根パネル5aと下屋根パネル5cの間に照明の配線を行うことができるので、照明の設置作業が容易になる点でも好ましい。
<排水機構20>
図1および図6に示すように、排水機構20は、竪樋21と、上述した横樋6から竪樋21に雨水などを誘導する上部排水部22と、竪樋21から誘導される雨水などを地面や排水溝等に排水する下部排水部23と、を備えている。
<竪樋21>
竪樋21は、樹脂や金属などで形成された中空な管状部材である。この竪樋21は、上述したように、支柱10の一対の支持部材11,11間の空間10h内に配設されている(図2、図3参照)。
<上部排水部22>
この竪樋21の上端部には、上部排水部22の基端部が取り付けられている。この上部排水部22は、例えば蛇腹状のホースや屈曲した管状部材(エルボ樋等)などであり、その内部の空間と竪樋21の内部の空間とが連通されている。また、上部排水部22は、空間10hの屋根側の開口10aを通して支柱10外に突出しており(図1および図6(B)参照)、その先端が屋根5の横樋6と連結されている。具体的には、横樋6の底壁に形成された孔hを通して、横樋6内の空間と上部排水部22の内部の空間とが連通されている。
なお、横樋6と支柱10の屋根側の開口10aとの間には、上部排水部22と開口10aとを覆うようにカバー部材7を設けてもよい(図1、図6参照)。すると、上部排水部22や開口10aが視認できないでの、簡易構造物1の見栄えを良くすることができる。
<下部排水部23>
一方、この竪樋21の下端部には、下部排水部23の基端部が取り付けられている。この下部排水部23は、例えば蛇腹状のホースや屈曲した管状部材などであり、その内部の空間と竪樋21の内部の空間とが連通されている。また、下部排水部23は、空間10hの反屋根側の開口10bを通して支柱10外と連通されている。
以上のような構造を有しているので、本実施形態の簡易構造物1では、屋根5に降った雨水等が横樋6に集めて、横樋6から、上部排水部22、竪樋21、下部排水部23の順に雨水等を流して、地面や排水溝に排水することができる。
<支柱10>
以下、支柱10について詳細に説明する。
図2~図5に示すように、支柱10は、基端部が地面Gに埋設されて立設された一対の支持部材11,11を備えており、この一対の支持部材11,11によって屋根5を支持している。この一対の支持部材11,11は、両者間に空間10hが形成されるように互いに間隔を空けて配設されている。
<一対の支持部材11,11>
図3に示すように、一対の支持部材11,11は、アルミニウムや鉄、ステンレスなどの金属によって形成された中空の部材である。一対の支持部材11,11は、その一側面である対向面11a同士が互いに対向するように配設されている。この一対の支持部材11,11の対向面11a(図5(A)参照)は、一対の支持部材11,11の長手方向(図2、図4であれば上下方向)に沿って延びる面であり、平坦面を有している。そして、一対の支持部材11,11は、対向面11a同士が互いに平行かつ対向面11a間に空間10hが形成されるように配設されている(図5(A)参照)。
例えば、本実施形態の簡易構造物1が屋外通路屋根であれば、竪樋21を収容できる空間10hが形成されるように、一対の支持部材11,11は、対向面11a間の距離が50~100mm程度になるように配設される。
なお、一対の支持部材11,11の対向面11a間の距離は、簡易構造物1の大きさや空間10hに配設する竪樋21の大きさに合わせて適宜設定することができる。
また、一対の支持部材11,11は、対向面11a間の空間10hと外部との間を連通する開口10a,10bが支柱10の屋根側と反屋根側にそれぞれ形成されるように配設されている。
そして、一対の支持部材11,11は、支柱10の横断面において、空間10hが梁2(梁本体2f)の長手方向(図3では上下方向)に沿って長い空間となるように設けられている。具体的には、一対の支持部材11,11は、支柱10の横断面において、空間10hの対向面11aに沿った方向の長さ(空間10hの長手方向の長さ、図3では上下方向の長さ)がある程度長くなるような構造を有している。つまり、一対の支持部材11,11は、屋根5の荷重が加わる梁2(梁本体2f)の長手方向に沿った方向の長さを長くすることによって、屋根5の荷重に対する強度が高くなるような構造に形成されている。
なお、空間10hの長手方向の長さは、簡易構造物1の大きさや梁2の長さや重量、屋根5の大きさや重量等に合わせて適宜設定することができる。
また、一対の支持部材11,11の下部に、上述した連結材12の支柱連結部12aと類似する構造の補助材14a,14aを設けてもよい。この場合、補助材14a,14aの上部が地面G上に位置し下部が地面Gに埋設された状態になるように一対の支持部材11,11の下部に設ける。すると、支柱10に加わる梁2の長手方向の荷重を補助材14a,14aにも負担させることができるので、かかる荷重に対する支柱10の負担を軽減できるので好ましい。
<連結部材13>
図4および図5に示すように、一対の支持部材11,11は、板状の部材からなる連結部材13によって一定の距離を保った状態で連結されている。
具体的には、一対の支持部材11,11の屋根側に形成された各フランジ部fと連結部材13とがボルト等によって連結されている。また、一対の支持部材11,11の反屋根側に形成された各フランジ部fと連結部材13とがボルト等によって連結されている。これにより、一対の支持部材11,11の対向面11a同士間を一定の距離に保った状態、つまり、支柱10を所定の空間10hが形成された状態で維持することができる。
なお、反屋根側では、竪樋21と連結部材13とが干渉する位置に連結部材13を設けることができない。このため、反屋根側では、竪樋21と干渉しない位置に連結部材13を設ける。この場合、連結部材13を設ける位置はとくに限定されない。例えば、一対の支持部材11,11の下端部など、竪樋21が配置されない位置を挙げることができる(図4参照)。
<カバー15>
図3および図5に示すように、支柱10は、例えば、アルミニウムや樹脂等によって形成されたカバー15を有している。このカバー15は、一対の支持部材11,11の空間10hの開口10a,10bを覆うように設けられている。しかも、カバー15は、その外面が一対の支持部材11,11の外面と連続するような面となるように形成されている。
例えば、図3および図5に示すように、一対の支持部材11,11の外面が曲面に形成されている場合には、その一対の支持部材11,11の外面が滑らかに連続する曲面となるようにカバー15は形成されている。
とくに、支柱10の横断面を見たときに、一対の支持部材11,11の外面が同一の円または楕円の一部を構成するようになっている場合には、カバー15を取り付けたときに、支柱10の横断面が円または楕円となるようにカバー15は形成されている。
以上のように、本実施形態の簡易構造物1の支柱10が一対の支持部材11,11を備えているので、一対の支持部材11,11間の空間10hに竪樋21や電気設備の配線等が配設することができる。しかも、空間10hは屋根側および反屋根側に外部と連通する開口10a,10bを有しているので、開口10aを通して上部排水部22を外部に突出させて、屋根5の横樋6と竪樋21を連通させることができる。また、下部排水部23を反屋根側の開口10bを通して外部と連通させることができる。すると、吊り下げ構造の屋根5を有する簡易構造物1であっても、屋根5の雨水等を支柱10における反屋根側に排水することが容易になる。
しかも、一対の支持部材11,11の空間10hと反屋根側の外部を連通する開口10bを有しているので、支持部材11に貫通孔を設けるなどの加工をしなくても、反屋根側に下部排水部23を突出させることができる。すると、竪樋21を支柱10内に設け下部排水部23を反屋根側に突出させても、支柱10の強度が低下することを防ぐことができる。
また、竪樋21が一対の支持部材11,11間の空間10hに設置されているので、竪樋21を一対の支持部材11,11によって保護することができる。すると、人や物体が竪樋21に接触したり竪樋21が損傷したりすることなどを防止できる。
さらに、一対の支持部材11,11間にカバー15を設けているので、一対の支持部材11,11間の空間10hに配設された竪樋21が外部から視認できないようにすることができる(図3、図5および図7参照)。
とくに、一対の支持部材11,11の外面をカバー15によって滑らかに接続するようにすれば、一対の支持部材11,11を設けても、支柱10が一本の柱の様な外観となるので、支柱10の美観が良くなる。
しかも、竪樋21を設置した後でも、カバー15を取り外せば、空間10hに配置されている竪樋21や電気設備の配線等を露出させることができる。すると、屋根側および反屋根側の開口10a,10bを通して、空間10h内の竪樋21や電気設備の配線等の補修を行うことができる。
さらに、図2および図4に示すように、一対の支持部材11,11間の開口10a,10bが支柱10の長手方向(図2、図4であれば上下方向)に沿って延びていれば、空間10h内にアクセスする空間が大きくなる。すると、空間10h内に竪樋21を設置する作業が容易になるし、空間10h内の竪樋21や電気設備の配線等の補修を容易に行うことができる。
また、開口10a,10bが支柱10の長手方向に沿って延びているので、上部排水部22を支柱10から突出させる位置を自由に調整できる。同様に、下部排水部23を支柱10から突出させる位置も自由に調整できる。すると、上部排水部22によって竪樋21と屋根5の横樋6とを連結する位置や、下部排水部23よって竪樋21から地面などに排水する位置を調整できるので、設置場所の状況に合わせて排水が適切に行えるように調整することができる。
なお、本明細書において、「対向面11a」が「平坦面を有している」とは、支持部材11の全長に渡って「対向面11a」が平坦面である場合や、「対向面11a」の一部に平坦面でない部分が存在する場合も含むことを意味している。また、「平坦面」には、若干の凹凸や突起、切り欠き、溝等がある場合も含んでいる。
また、本明細書において、「対向面11a同士が互いに平行」とは、「対向面11a同士」が完全に平行な場合だけでなく、若干の傾きがある場合も含んでいる。
同様に、本明細書において、「梁2(梁本体2f)の長手方向に沿って」とは、梁2(梁本体2f)の長手方向と完全に平行な場合だけでなく、梁2(梁本体2f)の長手方向に対して若干の傾きがある場合も含んでいる。
なお、連結部材13は、一対の支持部材11,11のフランジ部f同士を連結できる構造であればよく、その形状などはとくに限定されない。例えば、金属製のプレート等を連結部材13として使用できる。
なお、支持部材11は、例えば、引き抜き加工や押出加工等によって形成された中空の部材が好ましいが、複数の板状部材を溶接によって連結したりボルト等により機械的に連結したりして支持部材11を形成してもよい。
また、一対の支持部材11,11は、両者間に形成される空間10hと外部との間を連通する開口10a,10bが必ずしも支柱10の上端から下端まで連続するようになっていなくてもよい。例えば、一対の支持部材11,11の下端部や中間部、上端部の一部で、両者が連結されて開口が形成されない部分があってもよい。
<屋根5について>
屋根5の構造および横樋6の構造はとくに限定されない。屋外通路屋根や車庫やテラス等の簡易構造物おいて、梁に吊り下げて設置される屋根や屋根に設けられる横樋と同様の構造を、本実施形態の簡易構造物1の屋根5の構造および横樋6の構造として採用することができる。
また、横樋6において、排水機構20の上部排水部22が連結される位置もとくに限定されないが、排水性を向上する上では、図1に示すように、各支柱10と最も近い位置で連結することが望ましい。
<支柱10について>
簡易構造物1に設ける支柱10の数はとくに限定されない。簡易構造物1の形状や大きさ、屋根5の形状や大きさ等、また、簡易構造物1を設置する場所などに合わせて支柱10を設ける本数は適宜調整される。
一対の支持部材11,11間の空間10hは、上述したように、排水機構20の竪樋21を配設する空間として使用するが、それ以外にも、電気設備の配線などを行うことができる。例えば、簡易構造物1に照明等を設ける場合には、照明の配線等を一対の支持部材11,11間の空間10hを利用して行うことができる。すると、配線のための構造を支柱10等に別途設けなくてもよいので、簡易構造物1の構造を簡素化できる。また、配線が外部に露出しないので配線を一対の支持部材11,11によって保護することができるし、一対の支持部材11,11の開口10a,10bから設置や補修作業を行うことができる、という利点も得られる。
<梁2について>
梁2は、上述したように、梁本体2fが基端部から先端部に向かって上傾するように配設されていてもよいし、水平に配設されていてもよく、とくに限定されない。梁本体2fが水平等に配設されていても、吊り下げ部材2cの長さ等を調整すれば、屋根5を支柱10に向かって下傾するように配設することは可能である。
さらに、連結材12は、上述したように複数の部材で形成してもよいし、1つの部材で形成してもよい。また、連結材12を梁本体2fと一体で形成してもよい。上述したように、連結材12を複数の部材で形成した場合、支柱連結部12a、梁連結部12bを異なる素材や構造(例えば板厚など)とすることができるので、連結材12の耐久性などを適切に調整することができる。例えば、支柱連結部12aには板厚の厚い部材を使用して強度を高くして、梁連結部12bや梁本体2fに板厚の薄い部材を使用して、支柱10から突出している部分を軽量化することができる。すると、梁2が屋根5を支持する強度をある程度高く維持しつつ、梁2全体としては軽量化できるので、支柱10への負担を軽減でき、支柱10の構造を簡素化できる。
<排水機構20について>
上記例では、排水機構20が、竪樋21と、上部排水部22と、下部排水部23と、を有する場合を説明した。しかし、排水機構20は、下部排水部23を有しない構造としてもよい。例えば、竪樋21の下端が排水溝などに直接連結されている場合には、下部排水部23は設けなくてもよい。
また、上述したように、竪樋21と、上部排水部22と、下部排水部23とは、それぞれ別体で設けて、施工時に連結するようにしてもよい。また、全てを一体で形成したり、竪樋21と上部排水部22とを一体で形成して、下部排水部23を施工時に連結するようにしてもよい。また、竪樋21と下部排水部23とを一体で形成して、上部排水部22を施工時に連結するようにしてもよい。全ての部分が別体となっていたり、一部が別体となっていたりすれば、簡易構造物1の設置場所に合わせて排水機構20の位置を調整できるという利点が得られる。
とくに、上述したように、支柱10における一対の支持部材11,11間の開口10a,10bが支柱10の長手方向に沿って延びているような場合には、設置場所の状況に合わせて排水が適切に行えるように排水機構20の設置状態を調整することができる。
つまり、上部排水部22によって、横樋6に対する竪樋21の上端の位置(水平方向および鉛直方向の位置)を調整できる。具体的には、竪樋21の水平方向の設置位置を屋根側と反屋根側との間で調整すれば、竪樋21の上端の位置が同じでも、横樋6から竪樋21に排水を誘導する流路の傾きを調整できる。また、竪樋21の鉛直方向の設置位置を調整すれば、竪樋21の水平方向の設置位置が同じでも、横樋6から竪樋21に排水を誘導する流路の傾きを調整できる。すると、簡易構造物1の設置場所に合わせて、横樋6から竪樋21への排水を適切に行えるように、排水機構20を設置することができる。
同様に、下部排水部23によって、地面Gに対する竪樋21の下端の位置(水平方向および鉛直方向の位置)を調整できる。具体的には、竪樋21の水平方向の設置位置を屋根側と反屋根側との間で調整すれば、竪樋21の下端の位置が同じでも、竪樋21から地面Gに排水を誘導する流路の傾きを調整できる。また、竪樋21の鉛直方向の設置位置を調整すれば、竪樋21の水平方向の設置位置が同じでも、竪樋21から地面Gに排水を誘導する流路の傾きを調整できる。すると、簡易構造物1の設置場所に合わせて、竪樋21から地面Gへの排水を適切に行えるように、排水機構20を設置することができる。
本発明の簡易構造物は、屋外通路屋根や車庫やテラス等の簡易構造物として適している。
1 簡易構造物
2 梁
5 屋根
6 横樋
10 支柱
10h 空間
10a 開口
10b 開口
11 支持部材
12 連結材
15 カバー
20 排水機構
21 竪樋
22 上部排水部
23 下部排水部
G 地面

Claims (3)

  1. 地面に立設される一対の支持部材を有し、屋根側および反屋根側に該一対の支持部材間の空間と連通された開口が形成された支柱と、
    該支柱に取り付けられた梁と、
    該梁に吊り下げられた屋根と、
    該屋根から地面に排水する排水機構と、を備え、
    排水機構が、
    前記一対の支持部材間の空間に設けられた竪樋と、
    該竪樋の上端部に連通され、前記支柱の屋根側の開口を通して先端が前記屋根に設けられた横樋に連結された、前記屋根から前記竪樋に排水する上部排水部と、
    前記竪樋の下端部に連通され、前記支柱の反屋根側の開口を通して先端が前記支柱外に配置された、前記竪樋から反屋根側に排水する下部排水部と、を備えており、
    前記支柱は、
    前記一対の支持部材に対して着脱可能に取り付けられた、屋根側および反屋根側の開口を覆うカバーを備えており、
    前記支柱の一対の支持部材は、
    前記一対の支持部材間の空間が、前記竪樋の水平方向における前記支柱の屋根側と反屋根側との間における位置および前記竪樋の鉛直方向の位置を調整可能な大きさとなるように配設されている
    ことを特徴とする簡易構造物
  2. 前記一対の支持部材は、
    前記支柱の屋根側および/または反屋根側の開口が該支柱の長手方向に沿って延びる開口となるように設置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の簡易構造物。
  3. 前記一対の支持部材は、
    対向面間の距離が50~100mmとなるように配設されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の簡易構造物。
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