JP2013227855A - 屋根構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋根材の雨水の軒樋に導きやすくすることができる屋根構造を提供する。
【解決手段】後方に向かう下り勾配の屋根材4と、屋根材4の後端部に設けられて、屋根材4の上面41を流れる雨水を受ける軒樋5とを備えると共に、屋根材4の後端部の上部を覆う上板部71と、屋根材4との間に雨水が通る隙間Sをあけて屋根材4の後端面に相対向して配置される前垂下片72と、前垂下片72より後方で軒樋5に向けて垂下され、かつ前垂下片72より下方に延びる後垂下片74とを有するカバー材7を備えた屋根構造Pとすることによって、屋根材4の上面41を流れる雨水を軒樋5に導きやすくなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車駐車スペースや自転車置場に用いられる屋根構造に関する。
従来、自動車駐車スペース、自転車置場、バス停等に用いられる屋根材は、地表に一列状に立設された支柱の上端に水平あるいはやや傾斜を付けて取付けられたものが知られている。この屋根材は、一般には支柱の上端から前方に向けて張り出された梁間に架設された母屋上に取付けられており、この屋根材の一端に軒樋が取付けられている。
例えば、特許文献1には、垂直片の上端から外方ヘ屋根板載置片を突設した桁板を側柱上端部間に架設し、該桁板の屋根板載置片上に屋根板側端部を載置し、該屋根板載置部の外側から屋根端隠し兼内軒樋を嵌着し、更に前記屋根端隠し兼内軒樋の外側面及び上下両外面の三面を被覆するよう化粧板兼外軒樋を嵌着して該両軒樋を共に桁板に固定した組立建物の軒部結合装置が提案されている。
また、特許文献2には、縦断面略くの字型の形状をした谷樋を被装するように板状の谷樋カバー部を形成し、該谷樋カバー部の水下側に筒状の垂下部を設けるとともに、水上側にスリットを設けた谷樋用の軒先カバー部材が提案されている。
実開平05−21020号公報 特開2003−161007号公報
しかしながら、前記組立建物の軒部結合装置は、屋根板載置片、屋根端隠し兼内軒樋、化粧板兼外軒樋は、側柱を基準に取付けられることになるので、屋根材と前記部材との位置調整が容易ではなく、屋根材と側柱との前後寸法に応じて前記部材を製作する必要であった。また前記軒先カバー部材は、谷樋の使用には適しているが、一般的な屋根材の後端部に適応させることは困難な構造であった。
本発明は、前記の如き問題点を解消し、屋根材の雨水の軒樋に導きやすくすることができる屋根構造を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。
すなわちこの発明に係る屋根構造は、
後方に向かう下り勾配の屋根材と、前記屋根材の後端部に設けられて、屋根材の上面を流れる雨水を受ける軒樋とを備えると共に、前記屋根材の後端部の上部を覆う上板部と、前記屋根材との間に雨水が通る隙間をあけて前記屋根材の後端面に相対向して配置される前垂下片と、該前垂下片より後方であって軒樋に向けて垂下され、かつ前垂下片より下方に延びる後垂下片とを有するカバー材を備えたことを特徴とするものである。
本発明にかかる屋根構造において、前記屋根材は、その上面より突出して、前後方向に延びる突条が左右方向に間隔をおいて複数設けられ、前記カバー材の前垂下片が前記突条の後端面に相対向されると共に、前垂下片の下端と屋根材の上面との間に、屋根材の上面からの雨水を軒樋に導く隙間が設けられていることが好ましい。
また本発明にかかる屋根構造において、前記屋根材の下面には、軒樋を支持する支持具を固定するための固定具が配置されており、前記固定具の後端から上方に立ち上がる上壁部が設けられていることが好ましい。
更に本発明にかかる屋根構造において、前記固定具の後端から下方に向けて垂下する垂下片が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、前記屋根材は、屋根材の後端部の上部を覆う上板部と、前記屋根材との間に雨水が通る隙間をあけて前記屋根材の後端面に相対向して配置される前垂下片と、該前垂下片より後方であって軒樋に向けて垂下され、かつ前垂下片より下方に延びる後垂下片とを有するカバー材を備えているので、例えば、屋根材の相対向して配置させる前垂下片を、施工時において、屋根材の後端面に当接させるようにすれば、屋根材に対するカバー材の位置合わせが容易であり、また、屋根材の上面を流れる雨水は、カバー材の
前垂下片と前記屋根材との間の隙間を通って、後垂下片によって軒樋へ導水させることができる。
本発明において、前記屋根材は、その上面より突出して、前後方向に延びる突条が左右方向に間隔をおいて複数設けられ、前記カバー材の前垂下片が前記突条の後端面に相対向されると共に、前垂下片の下端と屋根材の上面との間に、屋根材の上面からの雨水を軒樋に導く間隔があけられていれば、カバー材の前垂下片の前面を突条の後端面に当接するだけで、屋根材に対してカバー材の位置合わせが容易となる。
また本発明において、前記屋根材の下面には、軒樋を支持する支持具を固定するための固定具が配置されており、前記固定具の後端から上方に立ち上がる上壁部が設けられていれば、固定具の上壁部の前面を屋根材の後端面に当接するだけで、屋根材に対して固定具の位置合わせが可能となる。
本発明に係る屋根構造の実施の一形態を示す正面図である。 図1の背面図である。 図1のA−A断面における、一部を省略した拡大断面図である。 図3の母屋付近における、一部を省略した拡大断面図である。 図3のB−B断面における、一部を省略した拡大断面図である。 図3の屋根材の前端部付近における、一部を省略した拡大断面図である。 図2の屋根材の後端部付近における、一部を省略した拡大断面図である。 図2の屋根材の後端部付近における、一部を省略した拡大断面図である。 図2の屋根材の後端部付近における、一部を省略した拡大斜視図である。 本発明に係る屋根構造の実施の他の形態を示す屋根材の後端部付近における拡大断面図である。 図10の屋根材の後端部付近における一部を省略した斜視図である。 本発明に係る屋根構造の実施における更に他の形態を示す屋根材の後端部付近における、拡大断面図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照し、具体的に説明する。
図1−3は、本発明に係る屋根構造Pの実施の一形態を示す説明図であって、図1は正面図、図2は背面図、図3は図1のA−A断面における、一部を省略した拡大断面図である。
図面において、1は支柱であり、該支柱1は、一般には強度的に安定しておりコストの安い円筒状の鋼管が用いられるが、設置面に立設されるものであれば、例えば、横断矩形のパイプ状でもよく、横断面T字状やH字状でもよい。また材質としては、鋼製以外として、ステンレス合金やアルミニウム合金等の他の金属を用いたものでもよい。更に、支柱の表面に防食性を高めるために亜鉛めっきや塗装等の表面処理を施してもよい。
2は前記支柱に支持された梁であり、該梁2は、支柱1と同様に、一般には強度的に安定しておりコストの安い円筒状の鋼管が用いられるが、設置面に立設されるものであれば、例えば、横断矩形の筒状でもよく、横断面T字状やH字状でもよい。また材質としては、鋼製以外として、ステンレス合金やアルミニウム合金等の他の金属を用いたものでもよい。更に、支柱の表面に防食性を高めるために亜鉛めっきや塗装等の表面処理を施してもよい。
支柱1と梁2とは、本形態では、インナースリーブ21を介して連結されている。すなわち、支柱1と梁2とは、同径の円筒状に形成されており、支柱1と梁2と端部が突き合わされ、その突き合わせ部の内部にやや小径で筒状のインナースリーブ21が支柱1と梁2とに挿入され、連結ボルトB1によって、支柱1と梁2とが連結されている。
支柱1と梁2とは、本形態では、図2に示すように、支柱1の上端が前斜め上方に向けて屈曲されて断面円筒状の屈曲部11が設けられ、前記屈曲部11の先端に梁2の基端とがインナースリーブ21を介して連結されて、梁2が前斜め上方に延びるようにして支持されており、かように連結するようにすることにより、輸送時に支柱1と梁2とを分離できるので好ましいが、例えば、図示しないが、インナースリーブを用いずに、端面同士を溶接により接合した形態でもよく、支柱の上部を屈曲させて支柱と梁とを一体に設けた形態でもよく、支柱に屈曲部を設けずに、支柱の上端と梁の先端部とを溶接等で直接接合した形態や、溶接等で接合する代わりに逆L字状のインナースリーブを用いて連結した形態でもよい。
母屋3は、一般にはアルミニウム合金を押出成型してなる長尺形材を適宜長さに切断して用いるであって、図1に示すように、左右の梁2間に前後に間隔をおいて3列配置されており、本形態では、図4、5に示すように、断面縦長長方形の筒状となされ、梁2を上下に貫通して母屋3の内部に挿通される固定ボルトB2によって梁2に固定されている。母屋3は、例えば、図示しないが、長尺の鋼板を幅方向に折り曲げて筒状に成形し、その両側端同士を溶接等の接合手段によって接合して筒状に形成したものを用いてもよい。
屋根材4は、本形態では、図1、3に示すように、前後方向に長い平面視略長方形状であって、左右に複数配置されている。そして前後3列配置された母屋3上に載置され、取付ビスB3を介して母屋3上に固定されている。取付ビスB3には、止水パッキンS1が取付けられており、雨水が取付取付ビスB3を伝って母屋3に流れることを防ぐことができる。そして屋根材4は、下斜め後方に向けて勾配が設けられており、屋根材4の上面41を流れる雨水は後方に向かって流れるので水切りが容易となる。
また屋根材4は、図5に示すように、隣合う屋根材4の側端部同士が重合されている。屋根材4の両側端部には、長手方向に延びる断面逆U字状の大突条42が形成されており、大突条42同士が上下に重合されている。したがって、屋根材4上に落ちた雨水は、側端部の大突条42に遮られて、後方に導水される。本形態では、屋根材4の両端部の大突条42は、一方がやや高く、他方がやや低く形成されており、隣合う屋根材4の大突条42同士を重合させやすい。
また屋根材4の中間部には、両端部の大突条42より低い断面逆U字状の小突条43が前後方向に沿って形成されている。小突条43は、本形態では、左右に間隔をあけて2個設けられている。
屋根材4の前端部には、本形態では、図6に示すように、屋根材4の前端部を覆う断面逆コ字状の鼻隠し44が取付けられている。鼻隠し44は、その下板部から屋根材4に向けて挿通される取付ビスB4によって止水パッキンS2を介して屋根材4に固定されている。鼻隠し44は本形態に限定されるものではなく、屋根材4の前端部を覆って、屋根材4へ落ちた雨水が屋根材4の前端を超えて更に前方側に跳ねたり、流れたりすることを抑えることができればよく、屋根材4の前端部の意匠性を高めることができれば更に好ましい。
次に、屋根構造Pについて、図7−9を用いて詳しく説明する。まず軒樋5は、図7に示すように、屋根材4の後端部の下方に配置されており、屋根材4を伝って流れる雨水が流れ込んで、該軒樋5の一方の端部に取付けられた縦樋51を通じて地面側に排出されるようになされている。軒樋5は、雨水が流れ込む排水溝52が上方に向けて開口して取付けられている。そして、両側端部に蓋材53が取付けられており、排水溝52の側端部から雨水が流れ落ちることを防いでいる。
軒樋5と屋根材4とは、図7に示すように、軒樋5を支持する支持具54と、前記支持具54を屋根材4に固定するための固定具6とを介して接続されている。支持具54は、軒樋5の排水溝52の両側壁を支持する支持部55と、支持部55を前記固定具6に連結するための連結部56とを備えている。固定具6は、支持具5の連結部56が固定される受け部61と、屋根材4の底面に沿って配置される底板部62とを備えている。そして、取付ビスB5と止水パッキンS3により屋根材4と底板部62とが連結されることにより、屋根材4に対して軒樋5が固定される。
前記底板部62は、本形態では、図7、9に示すように、その後端部から上方に立ち上がって左右方向に延設された立壁部63を備えている。前記立壁部63の左右方向の幅寸法は、屋根材の二個の小突条43間の寸法よりやや長く、屋根材4の両側端の大突条42間の寸法よりは短く形成されている。これにより、固定具6の立壁部63を二個の小突条43の後端間にわたって配置し、両小突条43の後端に当接させて配置させるることができるので、固定具6を屋根材4の後端に沿って取付けて、更に屋根材4に対して軒樋5を前後方向にずれることなく固定することが容易となる。したがって、軒樋5を母屋3に取付ける場合に比べて、屋根材4の上面41を流れる雨水が流れ込みやすくするために軒樋5の取付位置を微調整することが不要となる。また本形態のように、立壁部63の上端が小突条43の上端より上方に位置するようにしておけば、立壁部63をより確実に小突条43に当接させて位置合わせすることができるので好ましい。
立壁部63には、前後方向に貫通する水抜き孔64が設けられており、屋根材4の二個の小突条43の間を流れる雨水が、立壁部63によって一時的に滞留しても、一部は水抜き孔64を通って軒樋5へ流れ込み、また一部は、小突条43を超えて、小突条43と大突条42との間を通って、立壁部63と大突条42との間の隙間から軒樋5へ流れ込むので、屋根材4の上面41に雨水が不必要に滞留することを防ぐことができる。
カバー材7は、図8−9に示すように、屋根材4の後端部を覆って取付けられるものであって、前記後端部の上部を覆う上板部71と、前記上板部71から垂下されて、屋根材4の平坦な上面41との間に隙間Sをあけて配置された前垂下片72と、前垂下片72より後方に設けられて、前垂下片72の下端73より下方に延びる後垂下片74とを備えており、後垂下片74によって該後端部の後方が覆われている。
上板部71は、本形態では、左右に複数配置された屋根材4の側端部において上下に重合する大突条42上に配置されており、屋根材4の後端部のばたつきを抑えると共に、屋根材4の後端部の上部を覆って意匠性を高めることができる。上板部71は、屋根材4に向けて挿通される取付ビスB6によって屋根材4に固定されており、屋根材4の前記ばたつきをより確実に抑えることができる。
前垂下片72は、本形態では、上板部71の底面から下方に向けて垂下されており、左右方向に向けて連続して形成されている。そして、前垂下片72は屋根材4の大突条42の後端面に相対向されると共に、前垂下片72の下端73は、屋根材4の大突条42の上端より下方で、かつ屋根材4の上面41より上方に位置している。これにより、屋根材4の大突条42の後端に相対向させて前垂下片72の前面を当接させることによって、屋根材4の後端部においてカバー材7の位置を揃えることができる。加えて、前垂下片72の下端73を屋根材4の上面41より上方に位置させることにより、前垂下片72の下端73と屋根材4の上面41との間を通って、屋根材4の上面41からの雨水が軒樋5に導かれるようになされており、屋根材4の上面41を流れる雨水を不必要に遮ることがない。更に本形態では、前垂下片72の下端73は、固定具6の立壁部63の上端よりも上方に位置しており、カバー材7と固定具6とが不必要に干渉しないように配置することができる。
後垂下片74は、本形態では、前垂下片72の後方向に間隔をおいて上板部71の後端部から下方に向けて垂下されている。そして、後垂下片74の下端75は、前垂下片72の下端73より低い位置に達して軒樋5の排水溝52内に向けて垂下されている。これにより、屋根材4の上面41を流れる雨水が勢いよく流れてきても、まず前垂下片72に雨水が衝突して勢いが削がれると共に、前垂下片72の下端73と屋根材4の上面41とのとの間の隙間Sを通りうる雨水のみが軒樋5側に向かい、通れない雨水は一次的に滞留した状態となり、更に、前記隙間Sを通った雨水は、後垂下片74に衝突して、軒樋5の排水溝52に導かれる。したがって、本形態のように、後垂下片74の下端75が、屋根材4の上面41よりも下方に位置しておれば、屋根材4の上面41を流れる雨水を更に確実に軒樋5の排水溝52に導くことができるので好ましい。
後垂下片74は、図示しないが、例えば、前垂下片72の背面から屋根材4の後端との間に雨水が通過する隙間をあけて下方に向けて垂下した形態でもよい。
本形態では、カバー材7は、屋根材4の後端部を連続して覆うように配置されているが、この際、カバー材7を一個のみ用いてもよく、複数個を左右方向に並べて用いてもよい。また、複数個を用いる場合は、隣り合う屋根材4の間に隙間を設けて配置してもよい。
図10,11は、本発明に係る屋根構造Pの実施に係る更に別の形態を示す説明図であって、図11は屋根材4の後端部付近における一部を省略した断面図、図12は図11における一部を省略した斜視図である。本形態に係る屋根構造Pは、図1―9に示された屋根構造Pと比べて、主に固定具6の形態が異なるものであって、前記固定具6について詳しく説明し、その他の同様な形態に関する説明は省略する。
すなわち、本形態に係る固定具6は、図7に示された固定具6と比べて、左右に配置された屋根材4のほぼ左右両端にわたって長尺に形成されている点が主に異なっており、支持具54の連結部56が固定される受け部61と、屋根材4の底面に沿って配置される底板部62とを備えている点は同様である。受け部61は、その上下方向の中間部に固定される連結部56側に開口する凹溝65が左右方向に沿って形成されており、前記凹溝65の幅寸法より外径が大きいねじ部を有するビスB7を前記連結部56から凹溝65に向けて挿入し、ビスB7のねじ部が該凹溝65の壁面に螺着され、連結部56が受け部61に固定される。これにより、固定具6の左右方向の任意の位置に支持具54を取付けることができる。
底板部62は、ビスB8を介して、屋根材4の下面に取付けられている。また底板部62の後端部から上方に立ち上がって左右方向に延設された立壁部63は、図7に示された立壁部63と比べると低く、更に具体的には、屋根材4の上面41の後端よりは高く、前記ビスB8によって屋根材4に形成されたのビス孔45の高さ位置Lよりは低くなされている。これにより、屋根材4に対して固定具6を取付ける際、底板部62の立壁部63が当たりとなって、屋根材4の後端に沿って取付けて、屋根材4に対して軒樋5を前後方向にずれることなく容易に固定できるとともに、屋根材4の上面41を流れる雨水が底板部62の立壁部63に遮られて滞留しても、その滞留した雨水が前記ビスB8を通って浸水して、底板部62の下面側に回り込むことを抑えることができる。
また底板部62は、本形態では、その後端部から下方に向けて垂下する垂下片66が設けられている。これにより、屋根材4の上面41からから前記立壁部63を超えて流れる雨水が、屋根材4の下面側、すなわち底板部62の下面側に回り込むことを抑えることができる。
カバー材7は、一般にはアルミニウム合金の押出成型によって得た長尺形材を適宜長さに切断して用いるものであるが、例えば合成樹脂により得た長尺形材を用いてもよく、また鋼板等の他の金属板を用いて、溶接等の接合や折り曲げ加工等により作成した形材を用いてもよい。
カバー材7を屋根材4に対して位置合わせを容易に取付けるためには、本形態の屋根材4のように、前後方向に大突条42を設けた形態であれば、カバー材7の前垂下片72の前面を大突条42の後端に当接させるだけで前記位置合わせが可能となり好ましいが、例えば、屋根材4が、図12に示すに平坦な板状である場合は、上板部71と屋根材4の上面41との間にスペーサー8を配置して、上板部71と上面41との間に雨水が通過する間隔を設け、かつ、前垂下片72を前記屋根材4の後端面に当接させるとともに、該前垂下片72と前記屋根材4の上面41との間に、雨水を後垂下片74の方に導く隙間Sを設けたような形態としてもよい。この場合、スペーサー8は左右方向に間隔をあけて配置しておけば、上面41を流れる雨水は、スペーサー8の間を通って、軒樋5の排水溝52に導くことができる。また本形態のように、取付ビスB6を用いてカバー材7を屋根材4に取付ける時に、該取付ビスB6がスペーサー8を上下方向に貫通するようにすれば、スペーサー8も併せて固定することができる。スペーサー8は、本形態では、母屋3と同様な筒状であるが、上面41と上板部71との間隔を保持できれば、中実の形態でもよく、特に限定されるものではない。
これらのように、屋根材4の後端部において、カバー材7を用いることによって、意匠性が高められると共に、屋根材4の上面41を流れる雨水は、後垂下片74によって軒樋5を超えて後方に溢れるにくくなり、軒樋5の排水溝52に導水させやすくなるので、一般に排水溝52の後方側に屋根材4から勢いよく流れる雨水を受けて排水溝52に導水する受け板等は不要となる。
本形態の屋根材は、図1―3に示されるような、屋根材4を一面のみ有する、いわゆる片流れタイプの自転車置場に適用したものであるが、例えば、図示しないが、屋根材4が前後に配置され、中央から前端及び後端に向けて下方又は上方に傾斜する、側面視山型形状の屋根材4の前端及び後端に軒樋5を設けた形態、側面視逆山型形状の屋根材4の中央に軒樋5を設けた形態の自転車置場等にも好適に利用することができる。
1 支柱
11 屈曲部
2 梁
21 インナースリーブ
3 母屋
4 屋根材
41 上面
42 大突条
43 小突条
44 鼻隠し
45 ビス孔
5 軒樋
51 縦樋
52 排水溝
53 蓋材
54 支持具
55 支持部
56 連結部
6 固定具
61 受け部
62 底板部
63 立壁部
64 水抜き孔
65 凹溝
66 垂下片
7 カバー材
71 上板部
72 前垂下片
73 下端
74 後垂下片
75 下端
8 スペーサー
B1 連結ボルト
B2 固定ボルト
B3、B4、B5、B6 取付ビス
B7、B8 ビス
L 高さ位置
P 屋根構造
S 隙間
S1、S2、S3 止水パッキン

Claims (4)

  1. 後方に向かう下り勾配の屋根材と、前記屋根材の後端部に設けられて、屋根材の上面を流れる雨水を受ける軒樋とを備えると共に、前記屋根材の後端部の上部を覆う上板部と、前記屋根材との間に雨水が通る隙間をあけて前記屋根材の後端面に相対向して配置される前垂下片と、該前垂下片より後方であって軒樋に向けて垂下され、かつ前垂下片より下方に延びる後垂下片とを有するカバー材を備えたことを特徴とする屋根構造。
  2. 前記屋根材は、その上面より突出して、前後方向に延びる突条が左右方向に間隔をおいて複数設けられ、前記カバー材の前垂下片が前記突条の後端面に相対向されると共に、前垂下片の下端と屋根材の上面との間に、屋根材の上面からの雨水を軒樋に導く隙間が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の屋根構造。
  3. 前記屋根材の下面には、軒樋を支持する支持具を固定するための固定具が配置されており、前記固定具の後端から上方に立ち上がる上壁部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の屋根構造。
  4. 前記固定具の後端から下方に向けて垂下する垂下片が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の屋根構造。
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