JP2014148817A - 簡易構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 片支持でも屋根の出幅を大きくすることができ、強い吹き上げ荷重に耐えることができ、尚且つ屋根が薄い印象を与えられる簡易構造物の提供。
【解決手段】 複数の柱1、梁2及びアーム3と、屋根4とを備え、梁2は、一端部を柱1に固定し、中間部を柱1と連結されたアーム3で支持してあり、屋根4は、前枠5と樋6と側枠7,7と複数の野縁8,8,…と屋根パネル9を有し、前枠5は、梁2の前側の端部の下面に取付けてあり、樋6は、梁2の後側の端部の下面に取付けてあり、柱1から離間しており、野縁8は、側枠7,7間で連続した長尺材であって、梁2の下面に梁2と交差し且つ梁2間より側方に張り出して取付けてあり、屋根パネル9は、前枠5と樋6間に跨って野縁8,8,…上に取付けてあり、側端9aが梁2の側面と対向している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カーポート等の簡易構造物に関する。
従来のカーポートは、柱の上端に梁をL字形の連結金具により接合し、梁の上に複数の野縁を梁と交差して取付け、野縁の上に屋根パネルを設置している(例えば、特許文献1参照。)。近年の傾向として広い屋根のカーポートが求められており、上記のような従来のカーポートで屋根を広くすると、強い吹き上げ荷重を受けると野縁に梁から離れる方向に力がかかるため、強い吹き上げ荷重に耐えられないおそれがあった。また、屋根が片支持のものでは、屋根の出幅を大きくすることができなかった。さらに、屋根を下から見たときに梁と野縁が見えるため、屋根が厚い印象を与えていた。
特開2003−213792号公報
本発明は以上に述べた実情に鑑み、片支持でも屋根の出幅を大きくすることができ、強い吹き上げ荷重に耐えることができ、尚且つ屋根が薄い印象を与えられる簡易構造物の提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明による簡易構造物は、複数の柱、梁及びアームと、屋根とを備え、梁は、一端部を柱に固定し、中間部を柱と連結されたアームで支持してあり、屋根は、前枠と樋と側枠と複数の野縁と屋根パネルを有し、前枠は、梁の前側の端部の下面に取付けてあり、樋は、梁の後側の端部の下面に取付けてあり、柱から離間しており、野縁は、側枠間で連続した長尺材であって、梁の下面に梁と交差し且つ梁間より側方に張り出して取付けてあり、屋根パネルは、前枠と樋間に跨って野縁上に取付けてあり、側端が梁の側面と対向していることを特徴とする。
請求項1記載の発明による簡易構造物は、梁の中間部をアームで支持したことで、片支持でも屋根の出幅を大きくすることができる。しかも、野縁が側枠間で連続した長尺材であり、その野縁を梁の下面に梁と交差し且つ梁間より側方に張り出して取付け、野縁上に屋根パネルを側端が梁の側面と対向するように取付けた構造のため、強い吹き上げ荷重を受けても野縁が梁から外れることがなく、屋根を広くしても強い吹き上げ荷重に耐えることができる。樋が柱から離間しているため、樋が変形・破損しにくい。また、下から屋根を見た時に梁が見えないため、屋根が薄くすっきりした印象を与えられる。さらに、アームは梁の中間部を支持しているため、屋根の前側を斜めに施工することも可能である。
図8のA−A断面図である。 図8のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。 アームの柱との連結部分を示す分解斜視図である。 図2のD−D断面図である。 梁の柱との固定部を示す平面図である。 本発明の簡易構造物の一実施形態に係るカーポートの側面図である。 同カーポートの平面図である。 前枠の取付け方を示す側面図である。 樋の取付け方を示す側面図である。 野縁固定金具の取付け方を示す斜視図である。 野縁を側枠間に仮置きする状態を示す斜視図である。 野縁の取付け方を示す斜視図である。 梁の取付け方を示す側面図である。 サポート柱を設置した例を示す側面図である。 サポート柱の屋根との連結部を拡大して示す側面図である。 サポート柱の屋根との連結部を拡大して示す正面図である。 本発明の実施形態に係るカーポートの平面図であって、屋根の前側を斜めに施工した場合を示す。 同カーポートの梁と前枠との連結部を拡大して示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜8は、本発明の簡易構造物の一実施形態に係るカーポートを示している。このカーポートは、図7,8に示すように、後側に3本の柱1が左右方向に間隔をおいて設けられ、各柱1の中間部上寄りの位置から梁2が前方に大きく張り出して設けられ、梁2の下に屋根4を設けてある。梁2は、中間部前寄りの位置を柱1の上端部と連結されたアーム3で支持してあり、これにより屋根4の前側に柱1の無い片支持のカーポートでありながら、2台の車を前後又は左右に並べて停められるように屋根4の出幅を大きくしてある。梁2は前側に向かって上り勾配で傾斜し、アーム3は前側に向かって下り勾配で傾斜しており、梁2とアーム3と柱1とで三角形を成すことで高い剛性を確保し、大型の屋根4を安定して支持できるようにしている。
柱1は、アルミニウム合金の中空押出形材よりなり、図1,3,4に示すように、柱1上端部にはアーム取付部材10が中空部内に埋め込んで設けてある。アーム取付部材10は、前後面が開放した矩形断面のアルミ形材となっており、アーム3は円形断面のアルミ形材で形成してあり、アーム3の後端部をアーム取付部材10の内部に差込み、側方よりボルト11をアーム取付部材10の側壁とアーム3に貫通させ、ナット掛けすることでアーム3をアーム取付部材10に固定している。柱1の前側の壁には、アーム3を上方より挿入可能な切り欠き12が設けてあり、切り欠き12の幅はアーム取付部材10の幅より狭くなっており、アーム3を切り欠き12に納めつつアーム取付部材10を柱1の中空部内に上方から挿入すると、アーム取付部材10が柱1の中空部に嵌まり、アーム3を仮置きすることができ、仮置きしたアーム3が下がってこない。その後、側方からのボルト13でアーム取付部材10と柱1とを固定することで、アーム3が柱1と固定される。図3に示すように、アーム3をアーム取付部材10に取付けているボルト11の頭と柱1の側壁とのクリアランスCは、同ボルト11のねじ部のアーム取付部材10からの突出長さLよりも小さく、そのため万が一ナット14が緩んでもボルト11が抜け落ちることがなく、したがってアーム3が柱1から抜けることもない。柱1上端の開口部は、アーム3を取付けた後にキャップ15を取付けて塞がれる。
柱1の中間部には、図1,6に示すように、梁連結部補強材16が中空部内に埋め込んで設けてある。梁連結部補強材16は、アーム取付部材10と同一の矩形断面のアルミ形材を上下面が開放するように90°向きを変えて用いている。この梁連結部補強材16が埋め込まれた柱1の中間部に、梁取付金具17が側方からの通しボルト18とこれに螺合するナット19、及び前方からのボルト20により取付けてある。梁2は、梁取付金具17の前方に突き出た一対のフィン間に後端部を差し入れ、側方より2本のボルト21を挿通してナット掛けすることで、後端部を柱1と固定している。
梁2は、アルミニウム合金の中空押出形材よりなり、図2に示すように、下面に一対のフィン22,22が下向きに突出して設けられ、このフィン22,22により下向きに開口した溝23が形成されている。梁2の中間部上面側には、図1,2に示すように、アーム取付金具24が側方からの通しボルト25とナット26とで取付けてあり、アーム取付金具24にはアーム3の前側の端部を上方より挿入し、側方からの通しボルト27とナット28とで固定してある。
梁2の前側の端部には、図1に示すように、下面の溝23内に前枠固定金具29が側方からのネジ30で取付けてある。前枠固定金具29は、梁2下面の溝23より下方に突出すると共に前方に向けてのびる係合片31を有している。梁2の後側の端部には、下面の溝23内に樋固定金具32が側方からのネジ30で取付けてある。樋固定金具32は、梁2下面の溝23より下方に突出すると共に後方に向けてのびる係合片33を有している。なお、前枠固定金具29と樋固定金具32は同一の部材を前後逆にして用いている。
梁2を取付ける際の手順を説明すると、梁2にアーム取付金具24と前枠固定金具29と樋固定金具32をあらかじめ取付けておき、梁2の後端部を柱1中間部に設けた梁取付金具17に2組のボルト21・ナットのうちの1組のボルト21・ナットのみで連結する。その後、図14に示すように、前記ボルト21・ナットによる連結部を支点として回転させるように梁2を上方に持ち上げ、アーム3の前側の端部を梁2のアーム取付金具24にボルト27・ナット28で固定する。このとき、アーム3の後端部を固定しているボルト11の挿通孔をボルト11の径より大きく形成しておくことで、アーム3の前側の端部の位置を調節することができ、梁2との連結を容易に行える。その後、もう1組のボルト21・ナットで梁2の後端部を梁取付金具17に固定する。
屋根4は、図1,7,8に示すように、梁2の前側の端部の下面に取付けた前枠5と、梁2の後側の端部の下面に取付けた後枠を兼ねる樋6と、前枠5と樋6の端部間に架設した側枠7,7と、梁2の下面に梁2と交差して取付けた複数の野縁8,8,…とを有し、前枠5と樋6間に跨って野縁8,8,…上に屋根パネル9を取付けている。前枠5、樋6、側枠7及び野縁8は、アルミ形材で形成したものであり、屋根パネル9は透明な樹脂パネルで形成している。
前枠5は、図1に示すように、上面に梁2の前端部下面に取付けた前枠固定金具29の係合片31が収まる係合溝34を有し、係合溝34の前側に係合片31を引っ掛けることのできる掛かり部35を設けてある。係合溝34の幅は、係合片31の前後方向の長さよりも広くなっている。さらに前枠5は、係合溝34の前方で且つ係合溝34よりも上方の位置に後向き開口した溝部36が形成してあり、溝部36に屋根パネル9の前側の端部を呑み込ませてある。
前枠5を取付ける際には、図9(a)に示すように、係合片31を前枠5の係合溝34に差し入れて掛かり部35に引っ掛け、前枠5をいったん仮置きする。その後、図9(b)に示すように、係合片31を係合溝34の底壁に上方からのネジ37で固定すると共に、前枠5の後端部に突設したフィンを前枠固定金具29に下方からのネジ38で固定する。前枠5をネジ37,38で固定すると、係合片31は掛かり部35から離れる。このように、前枠5を仮置きできるようにしたことで、前枠5を梁2の下面に取付けるのが容易である。また、前枠5を2方向からのネジ37,38で前枠固定金具29に固定してあるため、前枠5を強固に取付けできる。
樋6は、屋根4の後枠を兼ねるものであって、図1に示すように、前側に中空部39を有し、その後方に上向きに開口したコ字形の集水溝40が大きく形成されており、中空部39の上面に屋根パネル9の後端部を載置し、パネル押さえ41で押さえてあり、屋根パネル9上を流れてきた雨水は集水溝40に溜まり、集水溝40に溜まった雨水は柱1に沿って設けた竪樋42から排水される。樋6は、柱1から離間して取付けてある。
樋6の後壁には樋固定アングル43が取付けてあり、樋6を取付ける際には、図10(a)に示すように、樋固定アングル43を梁2下面に取付けた樋固定金具32の係合片33に引っ掛け、樋6をいったん仮置きする。その後、図10(b)に示すように、側方からのネジ44で樋固定アングル43を梁2の側面に固定すると共に、樋6の前端部に突設したフィンを樋固定金具32に下方からのネジ45で固定する。樋6をネジ44,45で固定すると、樋固定アングル43は係合片33から離れる。このように、樋6を仮置きできるようにしたことで、樋6を梁2の下面に取付けるのが容易である。また、樋6を2方向からのネジ44,45で固定してあるため、樋6を強固に取付けできる。さらに、樋6を柱1から離間して梁2の下面に取付けてあるため、屋根4に受ける荷重により樋6が後方に押されても、樋6が柱1との間で潰れて変形したり破損したりすることがない。
野縁8は、図7,8に示すように、側枠7,7間で連続した長尺材であり、梁2間より側方に張り出している。また野縁8は、図2,5に示すように、上面側のコーナー部に係合溝46が形成してあり、この係合溝46に係合させた野縁固定金具51を介して梁2の下面に取付けられる。野縁固定金具51は、一対の立ち上げ片47,47を有し、立ち上げ片47の上端部にはタッピングホール48が形成されており、立ち上げ片47,47を梁2下面の溝23に下方より嵌合し、梁2に側方から挿入したネジ49をタッピングホール48に螺入している。野縁8の上面には緩衝材50が設けてあり、緩衝材50で屋根パネル9を受けている。
野縁8を取付ける際の手順を説明すると、まず図11に示すように、野縁固定金具51を野縁8の係合溝46に小口から係合させて所定の位置まで野縁8の長手方向にスライドさせ、上方からのネジ52で野縁固定金具51を野縁8上面に固定しておく。その後、図12に示すように、野縁8を寝かせた状態にして側枠7,7下部のフィン53,53間に仮置きする。その後、図13に示すように、野縁8を起こすと野縁固定金具51の一対の立ち上げ片47,47が梁2下面の溝23に嵌合し、梁2の左右の側面から向かって右側のタッピングホール48にネジ49を螺入してネジ止めする。また、野縁8の端部を側枠7に上方からのネジ54で固定する。
このように、側方からのネジ49で野縁固定金具51を梁2に固定したことで、ネジ49の進退方向に屋根4の自重がかからないため、屋根4が落下する心配がない。また、ネジ49を締め込む際に見上げながらの作業にならないため、施工性もよい。野縁固定金具51は野縁8に長手方向から係合しているため、仮に野縁固定金具51を野縁8に固定しているネジ52が緩んだとしても、野縁8が脱落しない。野縁固定金具51は、野縁8の長手方向の任意の位置に取付けできるため、梁2の本数や間隔等を変更することも容易である。野縁8を取付ける際に野縁8を側枠7,7間に仮置きすることで、野縁8の取付けが一層容易に行える。
野縁8の上面には、図2に示すように、梁2の下部側面に沿ってパネル受け55とパネル押さえ56が取り付けられ、これらで屋根パネル9の側端部を保持しており、屋根パネル9の側端9aは梁2の側面と対向している。パネル押さえ56には立ち上げ片57が形成してあり、立ち上げ片57の上端は梁2に取付けられたクッション材58に押し付けられており、これにより梁2の側面からの漏水を防いでいる。またパネル押さえ56により、野縁固定金具51を取付けているネジ49と、前枠固定金具29と樋固定金具32を取付けているネジ30が隠れる。
梁2と梁2の間の野縁8上にもパネル受け59とパネル押さえ60が設けてあり、屋根パネル9は梁2,2間で3枚に分割されている。
次に、本カーポートの施工手順を説明する。まず、地面に柱1を立設し、柱1の中間部に梁取付金具17を取付ける。次に、アーム3にアーム取付部材10を取付け、アーム取付部材10を柱1の中空部に上方から嵌め込んでアーム3を仮置きし、アーム取付部材10を柱1に固定してアーム3と柱1を連結する。次に、梁2を柱1中間部の梁取付金具17に固定すると共にアーム3の前端部を梁2の中間部に固定して、梁2を取付ける。次に、梁2の前側の端部下面に前枠5を、梁2の後側端部下面に樋6をそれぞれ取付ける。次に、前枠5と樋6間に側枠7を架設する。次に、梁2の下面に野縁8を取付け、野縁8の端部を側枠7に固定する。次に、野縁8上にパネル受け55,59を取付けてから屋根パネル9を取付け、パネル押さえ56,60を取付けて屋根パネル9の端部を押さえる。その後、樋6の端部、梁2の端部にキャップ61,62を取付ける。
以上に述べたように本カーポートは、梁2の中間部を柱1と連結されたアーム3で支持し、柱1と梁2とアーム3とで三角形を成しており、これにより梁2で大きな屋根荷重を支えることができるため、片支持でも屋根4の出幅を従来のものより大幅に大きくすることができ、2台の車を屋根4の下に前後方向又は左右方向に並べて停めることができる。前側に柱1がないため、車の出し入れが容易である。しかも本カーポートは、野縁8、前枠5及び樋6が梁2の下面に取付けてあり、前枠5と樋6間に跨って野縁8上に屋根パネル9を取付けているため、屋根4に作用する吹き上げ荷重を梁2で受けることができ、強い吹き上げ荷重を受けても野縁8等が梁2から外れることがなく、大型の屋根4でありながら吹き上げ荷重に対して強い。さらに、野縁8が側枠7,7間で連続した長尺材であるため、野縁8により屋根4に全体的に強度を付与でき、分割された野縁を梁間及び側枠・梁間に取付けたものと比較して屋根4の強度が高く、屋根4の施工性もよい。屋根パネル9を、梁2,2間及び側枠7と梁2間に、側端9aが梁2の側面と対向するように取付けることで、梁2が上方に飛び出していても支障なく屋根パネル9を取付けできる。本カーポートは、屋根4を下から見たときに太い梁2が見えないため、屋根4が薄くすっきりした印象を与えられる。樋6が柱1から離間しているため、屋根の荷重により樋6が後側に押されたとしても樋6が変形・破損しない。
また野縁8は、上面に野縁固定金具51を長手方向にスライド可能に係合し、野縁固定金具51を梁2の下面の溝23に下方より嵌合し、側方からのネジ49でネジ止めすることで、ネジ49の進退方向に屋根4の自重がかからないため、屋根4が落下する心配がない。また、ネジ49を締め込むときに見上げながらの作業にならないため、施工性もよい。
さらに本カーポートは、組み立て時にアーム3、前枠5、樋6、野縁8をそれぞれ仮置きできるため、組立てがしやすい。アーム3を柱1に連結するための金具(アーム取付部材10)が柱1の外部に露出しないため、意匠性がよい。アーム3を円形断面としたことで、アーム3の断面をなるべく小さくしながら強度を高くできる。アーム取付部材10を矩形断面の中空材としたことで、円形断面のアーム3であっても容易に固定できる。
図15は、屋根4の前枠5をサポート柱63で支持した場合の実施形態を示している。サポート柱63は、図16,17に示すように、上端部が前枠5の下面に取付けられたサポート柱取付金具64に連結されており、下端部が地面に埋め込まれた金具に係合されており、取り外し自在である。サポート柱取付金具64は、前枠5の下面に形成された溝65に前側の端部を係止し、前枠5の下面と後面とにネジ66で固定している。サポート柱取付金具64は、前枠5の長手方向の任意の位置に取付けでき、これに伴いサポート柱63の設置位置も適宜変更することができる。
このように本カーポートは、サポート柱63で前枠5を支持することで、屋根4の安定性を一層高めることができる。もっとも本カーポートは、梁2をアーム3で吊っていることで、サポート柱63がなくても十分な強度を有している。また、梁の上に屋根を設置した従来のカーポートでは、サポート柱の上端部を梁の下面に連結していたため、梁の位置にしかサポート柱を設けることができなかったが、本カーポートは梁2の下面に前枠5を取付け、前枠5にサポート柱63を取付けることで、サポート柱63を前枠5の長手方向の任意の位置に取付けることができ、サポート柱63の設置の自由度が高い。
図18は、カーポートを設置する敷地の形状による制約や障害物があったりする場合に、屋根4の前側を斜めに施工する場合を示している。この場合、梁2をアーム3との連結部よりも前側で適宜長さに切断し、前枠5を樋6に対して斜めに配置し、梁2及び側枠7の前端部と固定する。
このように本カーポートは、アーム3が梁2の中間部を支持しているため、屋根4の前側を斜めに施工することが可能である。また、前枠5の上面に形成された係合溝34の幅が梁2の端部に設けられる前枠固定金具29の係合片31の前後方向の長さよりも広いため、図19に示すように、前枠5を斜めに取付ける場合であっても、係合片31を係合溝34に引っ掛けて前枠5を仮置きしたり、係合片31を係合溝34にネジ止めしたりできる。
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。アーム3や梁2、野縁8等の各部材の断面形状は、適宜変更することができる。柱1の本数は2本でもよいし、4本以上とすることもできる。本発明は、カーポートに限らず、サイクルポート、テラス、シェルター等、あらゆる簡易構造物に適用することができる。
1 柱
2 梁
3 アーム
4 屋根
5 前枠
6 樋
7 側枠
8 野縁
9 屋根パネル
23 溝
49 ネジ
51 野縁固定金具

Claims (1)

  1. 複数の柱、梁及びアームと、屋根とを備え、梁は、一端部を柱に固定し、中間部を柱と連結されたアームで支持してあり、屋根は、前枠と樋と側枠と複数の野縁と屋根パネルを有し、前枠は、梁の前側の端部の下面に取付けてあり、樋は、梁の後側の端部の下面に取付けてあり、柱から離間しており、野縁は、側枠間で連続した長尺材であって、梁の下面に梁と交差し且つ梁間より側方に張り出して取付けてあり、屋根パネルは、前枠と樋間に跨って野縁上に取付けてあり、側端が梁の側面と対向していることを特徴とする簡易構造物。
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