JP2010281048A - 簡易建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】外観に優れると共に、設計自由度を高めることもできる排水手段を備える簡易建物を提供する。
【解決手段】支柱(2、2、…)と、該支柱に取り付けられた梁(10、10)と、該梁に直接又は間接的に保持され、外枠(31)、及び該外枠で区画される内側に配置される屋根パネル(59、59、…)を有する屋根部材(30)と、屋根部材上の水を排水する排水手段(80)と、を備え、排水手段は、屋根部材の外枠の下面側に配置される横樋(81)を有し、屋根部材の外枠には、該外枠の上面から下面に連通し、横樋内に通じる連通経路が形成されているものとする。
【選択図】図5

Description

本発明は、カーポート、テラス、及びバルコニー等の屋根部を形成でき、屋外に設置される屋根部材を備える簡易建物に関する。
カーポート、テラス、及びバルコニーの屋根等、いわゆるエクステリアとして用いられる簡易建物は、立設された柱と、該柱の上端から持ち出すように設けられる梁と、該梁上に取り付けられる屋根部とを備えている。これにより上部は屋根により覆われ、雨水が降り注ぐことや、直射日光の照射を避けることができるとともに、前後左右方向には開放された空間を形成することができる。
このような簡易建物により、この空間を基本的には室外として利用する一方、雨水や直射日光を避けることができるので、室内空間の延長として多目的に利用でき、簡易で利便性の高い空間を形成することが可能となる。
一方、このような簡易建物は、屋外に備え付けられるので、その形態が外観に大きな影響を与える。従って、簡易建物としての機能だけでなく、デザインや美感も重要な要素の1つである。
また、簡易建物には屋根に降り注いだ雨水を排水するための排水装置を備えていることが多い。排水装置を備える簡易建物として例えば特許文献1にはカーポートの雨樋構造が開示されている。
特開2005−240300号公報
上記したように、簡易建物はその機能として外観は重要である。しかしながら、例えば特許文献1に記載のような従来の雨樋構造は、態様によっては非常に目立つことがあり、外観に好ましくない影響を与えることがあった。また、屋根パネル上に存する水を排出するという性質上、これまでとは異なる形状の簡易屋根を製造しようとしたときに、雨樋を設けるのに困難をともなうこともあった。
そこで本発明は、外観に優れると共に、設計自由度を高めることもできる排水手段を備える簡易建物を提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、支柱(2、2、…)と、該支柱に取り付けられた梁(10、10)と、該梁に直接又は間接的に保持され、外枠(31)、及び該外枠で区画される内側に配置される屋根パネル(59、59、…)を有する屋根部材(30)と、屋根部材上の水を排水する排水手段(80)と、を備え、排水手段は、屋根部材の外枠の下面側に配置される横樋(81)を有し、屋根部材の外枠には、該外枠の上面から下面に連通し、横樋内に通じる連通経路が形成されている簡易建物(1)を提供することにより前記課題を解決する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の簡易建物(1)において、横樋(81)は係合片(84)を備え、屋根部材はこれに係合する被係合片(38a)を有しており、横樋は屋根部材に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の簡易建物(1)の屋根部材(30)において、屋根パネル(59、59、…)と外枠(31)との接続部位は、外枠の上端よりも低い位置に配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の簡易建物(1)において、排水手段(80)は、上方に開口し、支柱(2、2、…)の内外を通じる容器状の排水受け(90)を有し、横樋(81)はその下面に排水孔(89)を備え、排水孔の鉛直方向下方に排水受けの一部が配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、外観に与える影響を抑えた排水手段を備える簡易建物を提供することができる。また、当該排水手段は、異なる設計の簡易建物に幅広く適用することができ、簡易建物の設計の自由度を高めることが可能である。
第一実施形態に係る簡易建物の外観斜視図である。 図1にIIで示した部位に注目した斜視図である。 図1に示した簡易建物の平面図、正面図、側面図である。 図3にIVで示した部位に注目した図である。 図4にV-Vで示した線に沿った断面図である。 図5の分解図である。 第二梁及び連結部材の斜視図である。 図3(a)にVIII-VIIIで示した断面図である。 図3(a)にIX-IXで示した断面図である。 連結部材の斜視図である。 排水手段に注目した斜視図で、図11(a)は図1にIIで示した部位を見上げた方向からの斜視図、図11(b)は図1にXbで示した部位をXで示した方向から見た斜視図である。 図11(b)のXIの方向からみた説明図である。 連結部材により第二梁にかかる回転力を説明し、回転力受け手段について説明するための図である。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は第一実施形態にかかる簡易建物1の外観斜視図である。
図2は、図1にIIで示した部位を上方から見た図であり、図2(a)と図2(b)とは異なる角度から見た図である。
図3は、簡易建物1の平面図(図3(a))、正面図(図3(b))、及び側面図(図3(c))である。
図4は、図3(a)にIVで示した部位を拡大して示した図である。
以下、図1〜図4及び適宜示す図を参照しつつ簡易建物1について説明する。
簡易建物1は、支柱2、2、…、第一梁5、5、第二梁10、10、屋根部材30、連結部材60、60、…、及び排水手段80を備えている。
支柱2、2、…は、地面から立設される4本の柱であり、矩形の頂点に相当する位置にそれぞれ立設されている。本実施形態では、支柱2、2、…はアルミニウムで形成された矩形断面を有する中空部材であり、後述するように該中空を縦樋として機能させている。
第一梁5、5は、2本の支柱2、2間を渡すように、対向して設けられる2本の梁部材である。本実施形態では第一梁5、5、…はアルミニウムで形成された矩形断面を有する中空部材である。
第二梁10、10は、上記第一梁5、5と直交する方向で、2本の支柱2、2間を渡すように、対向して設けられる2本の梁部材である。従って、第一梁5、5、及び第二梁10、10により矩形枠状が形成されている。図5には図4にV-Vで示した矢視断面図を表した。図6には図5の分解図を示した。これらの図に第二梁10の断面形状が表れる。また図7には、後述する連結部材60と組み合わされた第二梁10の斜視図を示したが、ここにも第二梁10の断面が表れている。図5〜図7を参照しつつ第二梁10、10について説明する。図5〜7では紙面下が地面側となる。
第二梁10は、上記したように矩形状の中空断面を有しているが、その一辺に、溝部11が設けられている。当該溝部11は、第二梁10のうち屋根部材30に対向する片に形成され、当該第二梁10の長手方向に沿って延在する。溝部11は、底片12、側片13、14を具備し、開口部Bを有している(図6)。また、底片12にはさらにその上下方向(図5、図6の紙面上下方向)略中央に、さらなる凹部を形成する溝15が形成されている。当該溝15は該溝15の開口部が若干狭くなるように対向して片15a、15aが突設されている(図6)。溝15は、後述する連結部材60を固定するための固定部材75の一部がここに内包される大きさで形成されている。また突設された片15a、15aにより、当該内包された部材が溝15から離脱するのを防止することができる。
また、側片13、14には、側片13、14間を狭くする方向に対向する2対の突設片13a、14a、及び突設片13b、14bが設けられている。突設片13a、14aは、溝部11の開口部Bに設けられ、該開口部の幅を狭めるように形成されている。一方、突設片13b、14bは底片12と突設片13a、14aとの間に設けられている。側片13と側片14との間隔は連結部材60の梁側取付板65の上下方向大きさ(図5、図6の紙面上下方向)と概ね同じに形成される。また、底片12と突設片13b、14bとの間隔は梁側取付板65の厚さ(図5、図6の紙面左右方向)と概ね同じとされている。連結部材60及びその第二梁10への取り付け構造については後で詳しく説明する。
連結部材60のアーム61が配置される部分以外の部分の開口部Bには、溝11を外観視から隠蔽するようにカバー部材16が設けられてもよい。これにより連結部材60と第二梁10とが固定される部分を室外視から隠蔽することができ、外観にすぐれたものとなる。
図1〜図6に戻り、引き続き簡易建物1を構成する部材について説明する。屋根部材30は、枠体31、垂木45、45、…、棟木52、52、…、及び屋根パネル59、59、…を備えている。
枠体31は、枠材32、32、34、34を方形に組み合わせて枠状とされた部材である。枠材のうち第一梁5、5と長手方向を同じくして配置される枠材32、32は、所定の断面を有しつつ、特に図3(c)からわかるように長手方向に湾曲している。
一方、枠材のうち第二梁10、10と長手方向を同じくして配置される枠材34、34は、上記枠材32、32の端部をかけ渡すように取り付けられ、図5、図6に表れるような断面を備えている。ここでは枠材34を例に説明する。
枠材34は、断面において、片36、37、38、39により囲まれる中空部35と、パネル押さえ40とを有している。
中空部35の片のうち、簡易建物1として構成されたときに第二梁10に対向する側の片36には、係合片36a、及び溝36b(図6)が設けられている。係合片36aは、後述する連結部材60の屋根側取付板70がここに挟まれて係合できるように形成された片である。このように、係合片36aに屋根側取付板70を引っ掛ける構造により、施工時において、枠材34を仮に保持することができ、施工性を向上させることができる。
溝36bは、連結部材60を固定するための固定部材76の一部がここに内包される大きさで形成されている。また、溝36bにはその開口部に、該開口部を狭めるように突設された片36c、36cが具備されている(図6)。片36c、36cにより、溝36bに内包された部材が該溝36bから離脱することが防止される。
一方、中空部35の片のうち、屋根パネル59側の片38にはパネル押さえ40が設けられている。パネル押さえ40は片38に取り付けられパネル59側に延在する上片41と、片41の下方に片41と概ね同じようにパネル側に延在し、屋根パネル59側端部が上方に折り曲げられている下片42とを備えている。上片41と下片42とは片43により連結されている。また、片38の下部には被係合片38a、及びこれに係合される取付金具38bが設けられている。被係合片38a、及び取付金具38bにより、枠材34の上部に設けられた上部取付部材35aとボルト35bを介して垂木45と枠材34とを固定している、また、取付金具38bの先端が後述する横樋81に係合する。
また、枠材34及び/又は屋根パネル59には、その長手方向に所定の間隔で、屋根パネル59上面、又はパネル押さえ40の上面から横樋81に通じる図5に矢印Jで示したように排水可能な排水経路が形成されている。具体的には、枠材34の長手方向(図5の紙面奥/手前方向)における屋根パネル59と、パネル押さえ40と寸法差を設ける(パネル押さえ40を短く形成する。)ことにより排水経路を形成する。
垂木45、45、…は、図1及び図3(a)から特にわかるように、対向する枠材34、34間を渡すように所定の間隔を有して並列された長尺部材である。従って、垂木45、45、…は枠材32、32と略平行であり、枠材32、32と同様に長手方向に湾曲している。図8には図3(a)にVIII-VIIIで示した断面図を表した。これにより垂木45、45、…の断面形状を説明する。図8では紙面下が地面側である。
垂木45は、その断面において矩形中空に形成された中空部46を有し、該中空部46の下面の幅方向(図8の紙面左右方向)略中央からは下方に延在する片47が設けられている。さらに片47の下端からには幅方向両方に延びるように片48が設けられている。従って、垂木45は、中空部46の下面を形成する片、片47、及び片48により両側方に開口した2つの溝S、Sが形成される。また、本実施形態では垂木45、45の中空部46が溝S、Sより上方に配置される。
棟木52、52、…は、図1及び図3(a)から特にわかるように、枠材34、34に略平行に設けられ、枠材32、32、垂木45、45、…の長手方向中央間を渡すように設けられた棒状部材である。図9には図3(a)にIX-IXで示した断面図を表した。これにより棟木52、52、…の断面形状を説明する。図9では紙面下が地面側である。
棟木52は、その断面において矩形中空に形成された中空部53を有し、該中空部53の下面の幅方向(図9の紙面左右方向)略中央からは下方に延在する片54が設けられている。さらに片54の下端からには幅方向両方に延びるように片55が設けられている。さらに片55を幅方向に延長するように、板状の部材である挟持板56が片55に係合されている。従って、棟木52には、中空部53の下面を形成する片、片54、及び挟持板56により両側方に開口した2つの溝T、Tが形成される。また、本実施形態では棟木52の中空部53が溝T、Tより上方に配置される。
屋根パネル59、59、…は、枠体31、垂木45、45、…、及び棟木52、52、…により形成される各区画内に配置される面状の部材で、樹脂により形成されている。屋根パネルとしては、通常の簡易建物に用いられものを適用することができる。
屋根パネル59、59、…は、その四周端部を、区画を形成する枠体31、垂木45、45、…、棟木52、52、…に差し込むようにして固定される。具体的には、枠材34への屋根パネル59の端部の取り付けは図5に表れている。すなわち、枠材34に具備されるパネル押さえ40の上片41と下片42とに屋根パネル59の端部が挟まれるように固定される。ここで上記したように、枠材34には排水経路が形成されているので、屋根パネル59の上面の雨水等が適切に横樋81に流れる。排水については後で詳しく説明する。
また、垂木45、45、…への屋根パネル59の端部の取り付けは図8に表れている。すなわち、垂木45に形成される溝S、Sに屋根パネル59の端部を挿入するように固定する。このときパッキン50、51も溝S、Sに挿入することで(ただし、同時に挿入する必要はなく、予め溝S、Sに設置、一部を後から挿入する等してもよい。)防水性や安定した取り付け性を確保することができる。ここで上記したように、本実施形態の垂木45、45、…は、上方に中空部46、46、…を配置する向きとしているので、屋根パネル59、59、…の下面側には薄い片48、48、…のみが表れる。従って使用者は、天井部(屋根部材の下面)にシンプルですっきりとした印象を得ることができる。従来はこのような中空部が天井部側に突出して表れていたので、垂木が目立つ構成となっていた。
同様に、棟木52、52、…への屋根パネル59の端部の取り付けは図9に表れている。すなわち、棟木52に形成される溝T、Tに屋根パネル59の端部を挿入するように固定する。このときパッキン57、57も溝T、Tに挿入することで防水性や安定した取り付け性を確保することができる。ここで上記したように、本実施形態の棟木52、52、…は、上方に中空部53、53、…を配置する向きとしているので、屋根パネル59、59、…の下面側には薄い挟持板56のみが表れる。従って使用者は、天井部(屋根部材の下面)にシンプルですっきりとした印象を得ることができる。後述するように、簡易屋根1では支柱2、2、…、及び梁10、10を強調し、重厚な印象を与えることができるが、一方で、このように他の細部においてシンプルな印象を与えることで、さらに支柱及び柱を強調させることが可能となる。
従来はこのような中空部が天井部側に突出して表れていたので、棟木が目立つ構成となっていた。
図1〜図6に戻り、引き続き簡易建物1を構成する要素について説明する。連結部材60、60、…は、後述するように第二梁10、10と屋根部材30とを連結するための部材である。図10に連結部材60の外観斜視図を示した。また、図5、図6にもその形状が表れている。これら図からわかるように、連結部材60は、アーム61、梁側取付板65、及び屋根側取付板70を備えている。
アーム61は、所定の長さを有する部材である。また、アーム61には梁側取付板65側端部の上下面に凹部61a、61bが設けられている。また、当該凹部61a、61bが備えられる端部とは反対側である端部の下面には、L字状の横樋被係合片62が配置されている。横樋被係合片62は、L字状である一方の片が下方に延び、他方の片が梁側取付板70の方向に延在している。
梁側取付板65は、アーム61の上記凹部61a、61bが設けられた側の端部に具備された板状の部材で、板状の一面側略中央にアーム61の端面が接合されている。また、梁側取付板65の両端部にはスリット65a、65aが形成されている。スリット65a、65aは、梁側取付板65の対向する左右(図10の紙面左下−右上方向)両端から互いに近づく方向に延び、これを長手方向としている。
屋根側取付板70は、アーム61の他端側に設けられた板状の部材で、板状の一面側略中央にアーム61の当該他端側の端面が接合されている。また、屋根側取付板70の両端部にはスリット70a、70aが形成されている。スリット70a、70aは、屋根側取付板70の対向する左右(図10の紙面左下−右上方向)両端から互いに近づく方向に延び、これを長手方向としている。
次に排水手段80について説明する。
図11には排水手段80に注目した図を示した。ここでは排水手段80のみを実線で示し、他の部分は破線で表している。図11(a)は図1にIIで示した部位を下方から見上げた図、図11(b)は図1にXbで示した部位を矢印Xで示した方向から見下ろした図で一部透視して示している。
図12は図11(b)を矢印XIの方から見た図で、一部は断面を示している。
また、排水手段80のうち横樋81の断面形状が図5、図6に表れている。以下図5、図6、図11、図12を参照しつつ排水手段80について説明する。なおここでは屋根部材30の一方の枠材34側に設けられた排水手段80を例に説明するが、他方の枠材34側にも同様の排水部材80が配置されている。
排水手段80は、横樋81と、排水受け90と、を有している。
横樋81は図11(a)からよくわかるように枠材34の長手方向に沿って延在する長尺の部材で、図5、図6に表れる断面を有している。横樋81は、その断面形状において、下に凸である樋状の底片82を備えている。また底片82の一端には折り曲げられたように形成された係合片83を有し、他端側にも枠材34に係合するための係合片84が具備されている。
横樋81の端部には図11(a)、及び図12に表れているように排水孔89が設けられている。ここで当該排水孔89は横樋81の端部を閉鎖する端部キャップに設けられても良い。
排水受け90は、図11(b)に表れているように、上面が開放された容器状の部材で、排水孔89の真下から支柱2の内側に挿入されて配置される。
以上説明した各構成部材は、次のように組み合わせられて簡易建物1とされている。すなわち、立設された柱2、2、…の上端を渡すように第一梁5、5及び第二梁10、10が配置される。第二梁10、10には、所定の間隔で連結部材60、60、…が取り付けられる。詳しくは、図5、図7からわかるように、連結部材60の梁側取付板65が、第二梁10の溝部11内のうち、底片12と、突設片13b、14bとの間に配置される。また連結部材60のアーム61に設けられた凹部61a、61bの側面が第二梁10の溝部11の突設片13a、14aに当てられるように配置される。そして第二梁10の溝部11内に設けられた溝15内から連結部材60の梁側取付板65に設けられたスリット65aを貫通する固定部材75、75(図5では一方側のみ表れている。)により連結部材60を第二梁10に堅固に固定する。
さらに、屋根部材30が、第一梁5、5及び第二梁10、10により区画された枠に配置されて、第二梁10、10と屋根部材30の枠材34、34とが連結部材60、60、…を介して固定される。詳しくは、図5、図7からわかるように、連結部材60の屋根側取付板70の上端が、枠材34の係合片36aに挟まれるように固定される。そして枠材34の片36に設けられた溝36b内から連結部材60の屋根側取付板70に設けられたスリット70aを貫通する固定部材76、76(図5では一方側のみ表れている。)により連結部材60を枠材34に堅固に固定する。図5では一方の枠材34側のみを示したが、他方の枠材34と第二梁10との連結も同様である。
これにより従来とは異なる梁と屋根との連結構造を具備する簡易建物を提供することができる。詳しくは、屋根部材30と梁10、10とを略水平面内に配置させることが可能となり、さらには、図2にA、A、…で示したように梁10、10と屋根部材30と一定の間隙を形成して連結させることができる。
このように、本発明により、簡易建物の設計自由度を高めることが可能となった。
また、連結部材60、60、…を固定する溝部11、溝36b、及び係合片36aは、第二梁10、枠材34aの長手方向に連続しているので、固定部材75、76を緩める等してスライドさせることができ、新たな加工を施すことなく固定部材60の位置を自由に設定することが可能である。また一度屋根部材30を取り付けた後であっても、その位置を変更することもできる。
ここで、連結部材60を介して屋根部材30から第二梁10にかかる力を考える。図13に説明図を示した。
例えば屋根部材30の自重、及び風の吹き下ろし等により図13(a)に矢印Cで示した方向に屋根部材30に力がかかると、連結部材60には矢印Dで示したような回転力がかかる。これに対して本実施形態の第二梁10には、図13(a)で破線で囲んだように突設片13b、及び突設片14aが回転力受け手段として機能し、連結部材60の回転に抗して適切に連結部材60を保持することができる。
一方、屋根部材30への風等の吹き上げがあったときには、図13(b)に矢印Eで示した方向に屋根部材30に力がかかる。すると、連結部材60には矢印Fで示したような回転力がかかる。これに対して本実施形態の第二梁10には、図13(b)で破線で囲んだように突設片13a、及び突設片14bが回転力受け手段として機能し、連結部材60の回転に抗して適切に連結部材60を保持することができる。
本実施形態では、回転力受け手段を上記した突設片により形成したが、これに限定されるものではなく連結部材の上下部を保持固定することにより回転力を受ける他の手段であってもよい。これには例えば、連結部材を上下方向から固定すること、又は連結部材の梁側取付板を厚くし上下面を大きくすること、及び上下方向に延在する片を大きくして上下接触面を大きくすること等を挙げることができる。
引き続き、簡易建物1の各構成の組み合わせについて説明する。排水手段80のうち、横樋81は、図5からわかるように、その幅方向一端に具備された係合片83が連結部材60の被係合片62に係合されるとともに、幅方向他端側に具備された係合片84が枠材34の取付金具38bに係合される。これにより、横樋81が枠材34の下面側に固定される。他方の枠材34についても同様である。
このような横樋81の構成により、屋根部材30の下面に横樋81が一体的となり、横樋として目立たなくなる。これにより、外観に優れた横樋とすることができる。また、図5に矢印Jで示したように、屋根パネル59と枠材34との間からの排水を受ける態様なので、枠材34を屋根パネル59の上面よりも高く突設させて形成しても雨水が溜まることがなく、適切に排水することができ、設計の自由度を向上させることが可能となる。
また、簡易建物内から容易に着脱することもできるので、清掃等のメンテナンスも簡単におこなうことが可能である。
さらには、屋根パネル59とこれを保持する枠材34との間から排水するので、本実施形態のように、従来とは異なった構造の簡易建物で横樋を設置し難い構造であっても適用することができ、かかる観点からも設計自由度を向上させることができる。
排水受け90は、支柱2の内側から横樋81の真下にまで延びるように配置される。これにより、図12にHに示したように横樋81から落下した水を排水受け90に受け止めることができ、縦樋を兼用する支柱2に流され、排水する。本実施形態の排水手段80によれば、横樋81と排水受け90との間には縦樋等が存在しないので、例えば強風等による屋根部材のたわみが生じても、横樋と縦樋とを連通する樋が外れる等の不具合を生じない。
本実施形態では、上記のような支柱、梁及び屋根部材の構造を有する簡易建物に対して排水手段80を適用したが、支柱、梁、屋根部材の構造はこれに限定されるものではなく、従来の簡易建物にも適用することができる。
以上、現時点において、実践的でありかつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいはは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う簡易建物もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
1 簡易建物
2 支柱
5 第一梁
10 第二梁
30 屋根部材
31 枠体
32、34 枠材
45 垂木
52 棟木
59 屋根パネル
60 連結部材
65 梁側取付板
70 屋根側取付板
80 排水手段
81 横樋
90 排水受け

Claims (4)

  1. 支柱と、
    該支柱に取り付けられた梁と、
    該梁に直接又は間接的に保持され、外枠、及び該外枠で区画される内側に配置される屋根パネルを有する屋根部材と、
    前記屋根部材上の水を排水する排水手段と、を備え、
    前記排水手段は、前記屋根部材の外枠の下面側に配置される横樋を有し、
    前記屋根部材の前記外枠には、該外枠の上面から下面に連通し、前記横樋内に通じる連通経路が形成されている簡易建物。
  2. 前記横樋は係合片を備え、前記屋根部材はこれに係合する被係合片を有しており、前記横樋は前記屋根部材に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の簡易建物。
  3. 前記屋根部材において、前記屋根パネルと前記外枠との接続部位は、前記外枠の上端よりも低い位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の簡易建物。
  4. 前記排水手段は、上方に開口し、前記支柱の内外を通じる容器状の排水受けを有し、前記横樋はその下面に排水孔を備え、
    前記排水孔の鉛直方向下方に前記排水受けの一部が配置されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の簡易建物。
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