JP3996906B2 - パーゴラの主構造体およびこれを備えたパーゴラ - Google Patents

パーゴラの主構造体およびこれを備えたパーゴラ Download PDF

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本発明は、後端部を建物の外壁に支持され前方に水平に延在する一対の梁材と、一対の梁材の前端部に固定した桁材と、前記桁材を支持する複数本の支柱とを備えパーゴラの主構造体およびこれを備えたパーゴラに関するものである。
従来のこの種のパーゴラには、主構造体とこれに別体として設置した屋根体とで構成したものが知られている。この場合、主構造体は、後端部を建物の外壁に支持され前方に水平に延在する側枠(梁)と、側枠の前端部に固定した前枠(桁)と、前枠を支持する2本の支柱とを備えており、この前枠と建物の外壁との間に掛け渡すようにして屋根体が設置されている。
前枠、側枠および一方の支柱は、ほぼ同一の断面形状を有しており、相互に角度45°の接合形態で組み上げられている。そして、前枠および側枠には、水平方向の略半部に横樋部が形成され、また一方支柱の略半部に縦樋部が形成され、これら横樋部および縦樋部は相互に連通している。
特開2003−343009号公報
このような従来のパーゴラ(の主構造体)では、前枠の横樋と側枠の横樋とが、同一高さレベルとなるため、雨水の流れが悪く樋内に枯葉等のごみが溜まり易い問題があった。また、パーゴラはデッキ上やテラス上に設置されるため、支柱に設けた縦樋部に接続する縦樋の取り回しが煩雑となり、パーゴラの意匠性を損なう問題があった。
本発明は、屋根パネルを設置したときに、意匠性を損なうことなく雨水を地表に円滑に導くことができるパーゴラの主構造体およびこれを備えたパーゴラを提供することを課題としている。
本発明のパーゴラの主構造体は、後端部を建物の外壁に支持され前方に水平に延在する一対の梁材と、一対の梁材の前端部に固定した桁材と、桁材を支持する複数本の支柱とを備え、外壁および桁材間に屋根パネルを設置可能に構成したパーゴラの主構造材において、桁材は、その上部に屋根パネルの前端部を支持可能に構成した支持板部と、屋根パネルからの雨水を受けると共に支持板部により1の面を構成した桁内樋部とを有し、各梁材は、桁内樋部からの雨水を受けると共に桁内樋部より低い位置に配設した梁内樋部と、後端部に設けられ梁内樋部を縦樋に接続するための縦樋接続口と、を有し、桁内樋部は、桁材の上板部と、上板部の前端部側から立ち上がった前立上げ板部と、上板部の後端部側から立ち上がった支持板部とで画成され、前立上げ板部の上部には、内向きの掛止片部が屈曲形成され、支持板部の上部には、内向き厚肉の固定片部が屈曲形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、屋根パネルを設置したときに、屋根パネルの前端部は桁材の支持板部に支持され、また屋根パネルから流下する雨水は、桁材の桁内樋部に受けられ、各梁材の梁内樋部を流れて、梁材の後端部に設けた縦樋接続口から縦樋に導かれる。この場合、下流側に位置する梁内樋部は、桁内樋部より低い位置に配設されているため、雨水を桁内樋部から梁内樋部に円滑に流下させることができる。また、縦樋接続口が、梁材の後端部に設けられているため、これに接続する縦樋を建物の外壁に沿わせて設けることができ、縦樋によりパーゴラ自体の意匠性が損なわれることがない。さらに、屋根パネルを支持する桁材の支持板部を、桁内樋部の一部を構成する部材とているため、この部分の構造を単純化することができる。
また、桁内樋部の形成部材である前立上げ板部および支持板部により桁材の上部に、屋根パネル等のパーゴラ構成部材を簡単に取り付けることができる。また、桁内樋部廻りの構造を単純化することができる。
本発明の他のパーゴラの主構造体は、後端部を建物の外壁に支持され前方に水平に延在する一対の梁材と、一対の梁材の前端部に固定した桁材と、桁材を支持する複数本の支柱とを備え、外壁および桁材間に屋根パネルを設置可能に構成したパーゴラの主構造材において、桁材は、その上部に屋根パネルの前端部を支持可能に構成した支持板部と、屋根パネルからの雨水を受けると共に支持板部により1の面を構成した桁内樋部とを有し、各梁材は、桁内樋部からの雨水を受けると共に桁内樋部より低い位置に配設した梁内樋部と、後端部に設けられ梁内樋部を縦樋に接続するための縦樋接続口と、を有し、桁材の上部は、屋根パネルの前端部を支持するための鼻隠し、桁内樋部を閉蓋するための桁カバー、トレリスを設置するための回り縁および桟の前端部を支持するための桟支持部材を、固定可能に構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、屋根パネルを設置したときに、屋根パネルの前端部は桁材の支持板部に支持され、また屋根パネルから流下する雨水は、桁材の桁内樋部に受けられ、各梁材の梁内樋部を流れて、梁材の後端部に設けた縦樋接続口から縦樋に導かれる。この場合、下流側に位置する梁内樋部は、桁内樋部より低い位置に配設されているため、雨水を桁内樋部から梁内樋部に円滑に流下させることができる。また、縦樋接続口が、梁材の後端部に設けられているため、これに接続する縦樋を建物の外壁に沿わせて設けることができ、縦樋によりパーゴラ自体の意匠性が損なわれることがない。さらに、屋根パネルを支持する桁材の支持板部を、桁内樋部の一部を構成する部材とているため、この部分の構造を単純化することができる。
また、桁材の上部に、屋根パネルの他、トレリスや桟支持部材等のパーゴラ構成部材を、適宜設置することができ、バリエーション豊かなパーゴラを構成することができる。なお、屋根パネルとトレリスとの組み合わせや、屋根パネルと桟支持部材との組み合わせ等、パーゴラ構成部材を複合的に組み合わせることも可能である。
これらの場合、桁内樋部の底面は、梁材に向かって下り傾斜に形成されていることが、好ましい。
この構成によれば、桁内樋部に受けた雨水を断面方向の一箇所に集水するようにして、下流側の梁内樋部に導くことができ、より一層、雨水の流れを円滑化することができる。
これらの場合、桁材と外壁との間に平行に且つ両梁材上に掛け渡した前枠を、更に備えると共に、外壁および前枠間にハーフ屋根パネルを設置可能に構成され、前枠は、ハーフ屋根パネルの前端部を支持可能に構成した支持板部と、前記ハーフ屋根パネルからの雨水を受けると共に支持板部により1の面を構成した枠内樋部とを有し、枠内樋部は、梁内樋部に連通していることが、好ましい。
この構成によれば、外壁および前枠間に、奥行きが半分のハーフ屋根パネルを設置することができると共に、ハーフ屋根パネルから流下した雨水を前枠の枠内樋部から梁材の梁内樋部に導くことができる。この場合も、下流側に位置する梁内樋部は、枠内樋部より低い位置に配設されているため、雨水を円滑に流下させることができる。
本発明のパーゴラは、上記したパーゴラの主構造材を備えたことを特徴とする。
本発明の他のパーゴラは、上記したパーゴラの主構造材と、ハーフ屋根パネルと、を備えたことを特徴とする。
これらの構成によれば、パーゴラに屋根パネルやハーフ屋根パネルを設けた場合でも、雨水の処理を適切に行うことができると共に、その際、パーゴラのデザインに悪影響を与えないように縦樋を設置することができる。
以上のように、本発明のパーゴラの主構造体およびパーゴラによれば、屋根パネルを設けた場合に、その雨水を桁内樋部から梁内樋部に円滑に流下させることができる。また、梁内樋部に連なる縦樋を外壁に沿わせて直線的に設けることができる。したがって、パーゴラ自体の意匠性を損なうことなく、雨水の処理を円滑且つ適切に行うことができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係るパーゴラおよびその主構造体について説明する。このパーゴラは、建物の正面にガーデニング用の構造物として設置され、デッキ上において主構造体を骨組みすると共に、主構造体の上部の左寄り3/4にパネル屋根を、1/4に空間を設けて、構成されている。
図1ないし図3の姿図に示すように、実施形態のパーゴラ1Aは、建物の外壁Wから前方に水平に延びる一対の梁材3,3と、一対の梁材3,3の前端部間に渡した桁材4と、桁材4を左右の両外端部で支持する一対の支柱5,5と、により主構造体2Aが構成されている。一対の支柱5,5は、地表から立ち上がっており、また地表上には複数の床づか8に支持されるようにして広くデッキ9が設けられている。なお、梁材3、桁材4および支柱5は、いずれもアルミニウム等の形材で構成されている。
一方、外壁W、一対の梁材3,3および桁材4で構成されるパーゴラ1Aの上部には、外壁Wと桁材4との間に片流れの屋根パネル11が設置されている。すなわち、パーゴラ1Aの上部は、左寄りの3/4がパネル屋根となっており、右寄りの1/4が開放されている。なお、図3中の符号12は、前後縦列の複数の複数の床づか8を連結する連結バーであり、符号13は、縦樋である。
図4に示すように、桁材4は、表面を木目模様に処理したアルミニウムの形材で構成され、下板部21と、下板部21の前端から直角に上方に延びる前板部22と、下板部の後端から直角に上方に延びる後板部23と、前板部22および後板部23の上端間を斜めに連結した上板部24と、上板部24の位置から前板部22を延長した前立上げ板部25と、上板部24の後部から斜めに立ち上がった支持板部26と、で一体に形成されている。上板部24は、支持板部26の基部の段部を境界にして前側傾斜部位24aと後側傾斜部位24bと、を有している。
すなわち、下板部21、前板部22、後板部23および上板部24により桁材中空部28が形成され、上板部24の前側傾斜部位24a、前立上げ板25および支持板部26により、横樋の機能を有する桁内樋部29が形成されている。そして、支持板部26の左右両端部には、桁内樋部29の雨水を後述する各梁材3の梁内樋部47に流下させる一対の桁・梁間排水開口30が形成されている(図6参照)。
また、前立上げ板部25の上部には、内向きに直角に屈曲した掛止片部25aが形成されると共に、支持板部26の上部には、内向き直角に屈曲した厚肉の固定片部26aが形成されている。掛止片部25aと固定片部26aとは、同一水平面内に配設されており、これに取り付けられる屋根のタイプに応じて、掛止片部25aは屋根構成部材の掛止部位として使用され、固定片部26aは屋根構成部材の固定部位として使用される。
例えば、図5に示すように、桁材4に隣接する屋根別に、梁タイプ屋根および桟タイプ屋根では、掛止片部25aおよび固定片部26a間に桁カバー31が取り付けられるようになっている。桁カバー31は、掛止片部25aに掛止される前部係止部33と、前部係止部33から水平に延びる樋閉止部34と、樋閉止部34の後端から下垂した下垂部35と、で一体に形成されている。桁材4に対し桁カバー31は、前部係止部33で桁材4の掛止片部25aに掛止され、樋閉止部34で桁材4の固定片部26aにビス止めされる。また、この状態で、下垂部35は桁材4の後側傾斜部位24bと僅かな間隙を存して対峙する共に、後板部23と面一に配設される。
一方、桁材4に隣接してパネル屋根が設けられる場合には、後述する屋根パネルの鼻隠し61が、桁材4の固定片部26aにビス止めされる。そして、桁材4に隣接してトレリス屋根が設けられる場合には、上記の桁カバー31と回り縁37が取り付けられるようになっている。回り縁37は、横長中空形状の回り縁本体38と、回り縁本体38から前方に斜めに延びる固定片39とで一体に形成され、この固定片39の部分で桁材3の後側傾斜部位24bにビス止めされる(図9参照)。
図6に示すように、梁材3は、内側に位置する縦長の支持中空部42と、支持中空部42の下端から外側に延長するように設けた水平片43と、水平片43の外端部から立ち上がった鉛直片44とから成る梁材本体41に、鉛直片44の外側に位置して薄手の化粧カバー45をビス止めして、構成されている。この場合、梁材本体41の前端は桁材4の外端部に突き当てられる一方、化粧カバー45の前端部は、桁材4の小口を覆うように桁材4の前面位置まで延在している。
梁材本体41は、アルミニウムの形材で一体に形成されており、支持中空部42、水平片43および鉛直片44で囲まれた空間には、上記の桁内樋部29に連なる梁内樋部47が形成されている。そして、梁材3の外壁側端部(後端部)には、梁内樋部47を縦樋13に接続するための縦樋接続口48が形成され、この縦樋接続口48には、下側から樋接続具49が取り付けられている。また、梁材3の後端小口は、シーラー(図示省略)を挟んで止水板50が取り付けられ、梁内樋部47の端部が水密に閉塞されると共に、止水板50により梁材3の後端が外壁に固定(2本のコーチねじ)されている。(図4参照)。
化粧カバー45は、桁材4と同様に表面を木目模様に処理したアルミニウムの形材で構成され、且つその木目模様は桁材4と統一したデザインとなっている。また、化粧カバー45は、支持中空部42を隠すように桁材4と同一の高さを有し、その前端小口には、木目模様の小口キャップ(図示省略)が装着されている。これにより、桁材4および梁材3が木目模様の統一したデザインに仕上げられ、且つ両者のコーナー部が45°接合のようにスッキリしたデザインとなっている。
一方、図1、図4および図6に示すように、屋根パネル11は、いずれもアルミニウムの形材で形成された前端部の鼻隠し61、外壁Wに固定された後端部の垂木掛け62および両側枠63,63を四周が枠組みして、主構造部が構成されている。鼻隠し61および垂木掛け62間には、複数(本実施形態では2本)の垂木材64が側枠63に平行に掛け渡されている。また、側枠63と垂木材64と間、および隣接する垂木材64,64間には、鼻隠し61および垂木掛け62間に渡すように短冊状のパネル(屋根葺き材)65が装着されている。なお、図1中の符号66は、母屋である。
この場合、鼻隠し61は、その下部を桁材4の支持板部26の基部に突き当てた状態で、上部を桁材4の固定片部26aにビス止めされ、また垂木掛け62はコーチねじ67により外壁Wに固定されている。そして、屋根パネル11の雨水を受けるべく、鼻隠し61の前端は桁材4の桁内樋部29の直上部に臨んでいる。同様に、一方の側枠63は梁材3の直上部に位置しており、強風等により側枠63から側方から滴下する雨水を梁材3の梁内樋部47で直接受け得るようになっている(図6参照)。
このように構成された第1実施形態のパーゴラ1Aでは、屋根パネル11に降った雨水は、桁材4の桁内樋部29に流れ込み、桁内樋部29の両端部の桁・梁間排水開口30から各梁内樋部47に流下する。さらに、雨水は梁内樋部47を外壁側に流れ、後端部の縦樋接続口48から縦樋13に導かれる。この場合、桁内樋部29は、その底板である上板部24が傾斜し、且つ桁・梁間排水開口30と梁内樋部47との間に十分な落差があるため、雨水を、桁・梁間排水開口30を介して桁内樋部29から梁内樋部47に円滑に流下させることができる。また、梁内樋部29により、雨水を外壁側端部まで導くようにしているため、縦樋13を外壁Wに沿わせて設けることができ、縦樋13の取り回しが容易になると共に意匠上も好ましいものとなる。
図7および図8は、第1実施形態の変形例に係るパーゴラ1Aaを表している。この変形例では、屋根パネル11に隣接する開放部分に屋根用トレリス14が設置されている。この場合には、両梁材3,3間において、外壁Wに固定するようにして梁掛け材6が設けられ、またこの梁掛け材6と桁材4との間に複数本の補助梁材7が掛け渡されている。
一方、図7および図9に示すように、屋根用トレリス14は、多数の斜格子72を交差させたトレリス本体71と、トレリス本体71の前後を支持する一対の周り縁37とから成り、桁材4および梁掛け材6間において、梁材3と補助梁材7との間に装着されている。トレリス本体71は、多数の斜格子72を回動自在に連結したものであり、全体として伸縮自在に構成され両周り縁37,37間の取付け空間の矩形形状に合わせて伸展される。すなわち、トレリス本体71は、その四辺をそれぞれ両周り縁37,37および梁材3の支持中空部42および補助梁材7に支持固定されている。なお、屋根パネル11の下側にも、屋根用トレリス14を設置することが、好ましい。また、各斜格子72は、木材あるいは木材のチップを樹脂で固めた合成木材等で構成することが、好ましい。
次に、図10ないし図12を参照して、第2実施形態のパーゴラ1Bについて説明する。このパーゴラ1Bは、建物の外壁Wから前方に水平に延びる一対の梁材3,3と、一対の梁材3,3の前端部間に渡した桁材4と、桁材4を左右の両外端部で支持する一対の支柱5,5と、外壁Wと桁材4の中間において一対の梁材3,3間に掛け渡した前枠10と、により主構造体2Bが構成されている。また、一対の梁材3,3間において、梁掛け材6が外壁Wに固定されている。一対の支柱5,5は、地表から立ち上がっており、また地表上には複数の床づか8に支持されるようにして広くデッキ9が設けられている。なお、梁材2、桁材3、支柱4、梁掛け材6および前枠10は、いずれもアルミニウム等の形材で構成されている。
一方、外壁W、一対の梁材3,3および桁材4で構成されるパーゴラ1Bの上部には、外壁Wと前枠10との間に片流れのハーフ屋根パネル16が設置され、また梁掛け材6と桁材4との間には、複数本(実施形態では3本)の補助梁材7が掛け渡されている。すなわち、パーゴラ1Bの上部は、外壁W側の半部がパネル屋根となっており、桁材4側の半部が補助梁材7による棚様の屋根となっている。ハーフパネル屋根16は、第1実施形態のパネル屋根11と同一の形態を有しているが、この場合には、一対の梁材3,3間に開放部を設けることなく配設されている。
図13に示すように、前枠10は、ハーフ屋根パネル16の前部を支持するものであり、ベース片51と、ベース片51の前端に立ち上がった鉛直起立片52と、ベース片51の後端寄りの位置から上記桁材4の支持板部26と同様に斜めに立ち上げた傾斜起立片53と、で一体に形成されている。また、これらベース片51、鉛直起立片52および傾斜起立片53によりで囲まれた空間には、上記の桁内樋部29と同様の枠内樋部55が形成されている。この枠内樋部55を構成するベース片51の両外端部は切り欠かれており、この切欠き部分により、雨水を上記の梁内樋部47に流下させる枠・梁間排水開口56が形成されている(図4(a)参照)。そして、傾斜起立片53の上部には、内向き直角に屈曲した厚肉の固定片部53aが形成されており、この固定片部53aにハーフ屋根パネル16の鼻隠し61がビス止めされている。
このように構成された第2実施形態のパーゴラ1Bでは、ハーフ屋根パネル16に降った雨水は、前枠10の枠内樋部55に流れ込み、枠内樋部55の両端部の枠・梁間排水開口56から各梁内樋部47に流下する。さらに、雨水は梁内樋部47を外壁側に流れ、後端部の縦樋接続口48から縦樋13に導かれる。この場合、枠・梁間排水開口56と梁内樋部47との間に十分な落差があるため、雨水を、枠・梁間排水開口56を介して枠内樋部55から梁内樋部47に円滑に流下させることができる。また、この場合も、縦樋13を外壁Wに沿わせて設けることができ、縦樋13の取り回しが容易になると共に意匠上も好ましいものとなる。
図14および図15は、第2実施形態の変形例に係るパーゴラ1Baを表している。この変形例では、パーゴラ1Baの上部において、桁材4側半部がトレリス屋根となっている。また、パーゴラ1Baの正面には、左右の支柱5,5間に2本の短尺の補助支柱17,17が配設されると共に、支柱5および補助支柱17に支持されるようにして手摺18が設けられている。そして、支柱5、補助支柱17および手摺18には、腰高の3枚の面材用トレリス19が組み込まれている。また、両梁材3と3本の補助梁材7との間に位置して、4枚の屋根用トレリス14が配設されている。各屋根用トレリス14は、第1実施形態の変形例のものと同様の形態を有しているため、ここでは説明を省略する。
図15および図16に示すように、各面材用トレリス19は、いずれもアルミニウムの形材で形成した上枠82、下枠83および両縦枠84,84を枠組みしたトレリス枠体81に、多数の斜格子86から成るトレリス本体(ラチス)85を装着して、構成されている。トレリス本体85は、多数の斜格子86を相互に回動自在に連結したものであり、全体として伸縮自在に構成されトレリス枠体81の矩形形状に合わせて伸展される。またこの場合も、各斜格子86は、木材あるいは木材のチップを樹脂で固めた合成木材等で構成することが、好ましい。
本発明の一実施形態に係るパーゴラの平面図である。 実施形態に係るパーゴラの正面図である。 実施形態に係るパーゴラの側面図である。 実施形態に係るパーゴラの拡大平面図(a)、拡大裁断側面図(b)である。 桁材を基本フレームとしてその応用形態を表したシステム図である。 梁材廻りの拡大断面図である。 第1実施形態の変形例に係るパーゴラの平面図である。 第1実施形態の変形例に係るパーゴラの側面図である。 梁材および補助梁材を含む屋根用トレリス廻りの拡大断面図である。 第2実施形態のパーゴラの平面図である。 第2実施形態のパーゴラの正面図である。 第2実施形態のパーゴラの側面図である。 梁材廻りの拡大断面図である。 第2実施形態の変形例に係るパーゴラの平面図である。 第2実施形態の変形例に係るパーゴラの正面図である。 面材用トレリスの正面図である。
符号の説明
1A,1Aa,1b,1Ba パーゴラ、2A,2B 主構造材、3 梁材、4 桁材、5 支柱、6 梁掛け材、7 補助梁材、10 前枠、11 屋根パネル、13 縦樋、14 屋根用トレリス、16 ハープ屋根パネル、24 上板部、25 前立上げ板部、25a 掛止片部、26 支持板部、26a 固定片部、29 桁内樋部、30 桁・梁間排水開口、31 桁カバー、37 回り縁、45 化粧カバー、47 梁内樋部、48 縦樋接続口、49 樋接続具、50 止水板、53 傾斜起立片、53a 固定片部、55 枠内樋部、56枠・梁間排水開口、61 鼻隠し

Claims (6)

  1. 後端部を建物の外壁に支持され前方に水平に延在する一対の梁材と、前記一対の梁材の前端部に固定した桁材と、前記桁材を支持する複数本の支柱とを備え、
    外壁および前記桁材間に屋根パネルを設置可能に構成したパーゴラの主構造体において、
    前記桁材は、その上部に前記屋根パネルの前端部を支持可能に構成した支持板部と、前記屋根パネルからの雨水を受けると共に前記支持板部により1の面を構成した桁内樋部とを有し、
    前記各梁材は、前記桁内樋部からの雨水を受けると共に前記桁内樋部より低い位置に配設した梁内樋部と、後端部に設けられ梁内樋部を縦樋に接続するための縦樋接続口とを有し
    前記桁内樋部は、前記桁材の上板部と、前記上板部の前端部側から立ち上がった前立上げ板部と、前記上板部の後端部側から立ち上がった前記支持板部とで画成され、
    前記前立上げ板部の上部には、内向きの掛止片部が屈曲形成され、
    前記支持板部の上部には、内向き厚肉の固定片部が屈曲形成されていることを特徴とするパーゴラの主構造体。
  2. 後端部を建物の外壁に支持され前方に水平に延在する一対の梁材と、前記一対の梁材の前端部に固定した桁材と、前記桁材を支持する複数本の支柱とを備え、
    外壁および前記桁材間に屋根パネルを設置可能に構成したパーゴラの主構造体において、
    前記桁材は、その上部に前記屋根パネルの前端部を支持可能に構成した支持板部と、前記屋根パネルからの雨水を受けると共に前記支持板部により1の面を構成した桁内樋部とを有し、
    前記各梁材は、前記桁内樋部からの雨水を受けると共に前記桁内樋部より低い位置に配設した梁内樋部と、後端部に設けられ梁内樋部を縦樋に接続するための縦樋接続口とを有し
    前記桁材の上部は、前記屋根パネルの前端部を支持するための鼻隠し、前記桁内樋部を閉蓋するための桁カバー、トレリスを設置するための回り縁および桟の前端部を支持するための桟支持部材を、固定可能に構成されていることを特徴とするパーゴラの主構造体。
  3. 前記桁内樋部の底面は、断面方向において前記外壁側に向かって下り傾斜に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のパーゴラの主構造体。
  4. 前記桁材と前記外壁との間に平行に且つ前記両梁材上に掛け渡した前枠を、更に備えると共に、前記外壁および前記前枠間にハーフ屋根パネルを設置可能に構成され、
    前記前枠は、前記ハーフ屋根パネルの前端部を支持可能に構成した支持板部と、前記ハーフ屋根パネルからの雨水を受けると共に前記支持板部により1の面を構成した枠内樋部とを有し、
    前記枠内樋部は、前記梁内樋部に連通していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のパーゴラの主構造体。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載のパーゴラの主構造体を備えたことを特徴とするパーゴラ。
  6. 請求項4に記載のパーゴラの主構造体と、
    前記ハーフ屋根パネルと、を備えたことを特徴とするパーゴラ。
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