JP5500946B2 - 手摺 - Google Patents

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Description

本発明は、集合住宅のベランダ等に設置される手摺に関するものである。
マンションのベランダ等に設置される手摺の一形態として、ガラス等のパネルを枠で囲んだパネル体を支柱の室外側に持ち出した状態で固定したものがある。特許文献1記載の手摺は、支柱頭部にガイドプレートを取付け、ガイドプレート先端に取付けたガスケット枠とガイドプレート上に取付けた笠木受けとでパネルの上縁部を挟持し、その上に被せるようにガスケット枠から支柱の上方にまたがって笠木を取付けている。
上記従来の手摺は、ガスケット枠と笠木受けをガイドプレートにそれぞれ取付け、その上からさらに笠木を取付けなければならないため、施工が煩雑でコストも大きい。
また近年の手摺では、パネル枠や笠木の見付け寸法を極力細くしたシャープな意匠が好まれる傾向にあるが、上記従来の手摺は、パネル上縁部をガスケット枠と笠木受けとで挟持した上で、これを被うように笠木を設置しているため、笠木部分の見付け寸法を細くできなかった。
特開2006−37589号公報
本発明は以上に述べた実情に鑑み、施工性に優れ、尚且つデザイン性も良好な手摺の提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明による手摺は、複数の支柱と、支柱の上部に架設した笠木と、パネルと、パネルの下縁部を支持するパネル下枠と、パネルの上縁部を支持するパネル上枠とを備え、パネル下枠は支柱の見付け面側に持ち出し固定してあり、パネル上枠は、笠木に対して屋外側にスライド嵌合すると共に、パネル上枠の嵌合部の屋内側に打ち込んだネジの軸部の側面に当接することで嵌合部の屋内側への移動を規制され、笠木の見付け面に固定してあることを特徴とする。
請求項2記載の発明による手摺は、請求項1記載の発明の構成に加え、パネルの側縁部を支持するパネル竪枠を備え、支柱は、見付け面に係合溝を長手方向に沿って有し、パネル竪枠は、係合部を長手方向に沿って有し、パネル竪枠の係合部を支柱の係合溝に係合していることを特徴とする。
請求項1記載の発明による手摺は、パネル上枠を笠木の見付け面に嵌合固定することで笠木部分の施工が簡素化され、施工性が大きく向上すると共にコストを削減できる。また、笠木にパネル上縁部の支持部分を呑み込ませる場合と比較して、笠木部分の見付け寸法を細くすることができる。パネル上枠は、笠木に対して屋外側にスライド嵌合すると共に、パネル上枠の嵌合部の屋内側に打ち込んだネジの軸部の側面に当接することで嵌合部の屋内側への移動を規制され、笠木の見付け面に固定してあることで、強風を受けたときでもパネル上枠が屋内側にスライドして嵌合部が外れることがない。
さらに請求項2記載の発明による手摺は、請求項1に記載の発明の効果に加え、パネルの側縁部がパネル竪枠に支持されると共に、パネル竪枠に長手方向に設けた係合部を支柱の見付け面に長手方向に設けた係合溝に係合することで、パネル竪枠を全長にわたって支柱に簡単に固定することができ、施工性をさらに向上できると共に手摺の耐風強度を向上できる。
図4のA−A断面図である。 図4のB−B断面図である。 図4の手摺の支柱の周辺を拡大して示す室外側正面図である。 本発明の手摺の一実施形態を示す室外側正面図である。 同手摺の分解斜視図である。 パネル上枠を笠木の見付け面に取付ける手順を示す縦断面図である。 支柱部分の他の実施形態を示す横断面図である。 本発明の手摺の他の実施形態を示す室外側正面図である。 図8のC−C断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜5は、本発明の手摺の一実施形態を示している。本手摺は、マンション等集合住宅のベランダに設置される落下防止用の手摺で、図1,4に示すように、ベランダの屋外側端部に床面から立ち上げたパラペット11に複数本の支柱1,1,…が左右方向に間隔をおいて立設してあり、支柱1,1,…の上端部に笠木2が架設してあり、隣接する支柱1,1間に合わせガラスを用いてなるガラスパネル3が、四辺をパネル上枠5、パネル下枠4及びパネル竪枠6によりそれぞれ支持し、支柱1の屋外側に持ち出して設置してある。支柱1、笠木2、各パネル枠4,5,6は、それぞれアルミニウム合金の押出形材で形成されている。
支柱1は、図2に示すように、H形断面のアルミニウム合金の押出形材を使用している。支柱1の屋外側の見付け面には、奥側が幅広になった断面略T字形の係合溝7,7が長手方向に沿って左右2列形成してある。支柱1の屋外側の見付け面の下部には、図1に示すように、L形断面のブラケット12がネジ13で取付けてある。また支柱1の上端部には、笠木連結プレート14がボルト・ナット15で取付けてある。
笠木2は、図1に示すように、下面側に形成された凹部16内に支柱1上端部を呑み込ませ、下方からのネジ17で笠木連結プレート14に固定してあり、屋内側に設けた垂下壁18により笠木連結プレート14が隠れている。笠木2の屋外側の見付け面の上下2箇所には、パネル上枠5を嵌合取付けするための被嵌合部19a,19bが、屋内側に向けて折り返すような形で設けてある。
パネル上枠5は、ガラスパネル3の上縁部を支持すると共に、笠木2の屋外側の見付け面に嵌合取付けされ、笠木2と一体となって手摺の笠木部分を構成する。パネル上枠5は、下向きに開口した断面略コ字形のパネル保持溝20aを有し、パネル保持溝20a内の屋外側にはビード21が設けられ、ガラスパネル3の屋内側面との隙間にはバックアップ材22とシール材23が装填してある。パネル上枠5の屋内側の上下2箇所には、屋外側に向けた鉤状に曲がった嵌合部24a,24bを有しており、パネル上枠5は、図6(a)に示すように、笠木2の上方から嵌合部24a,24bを笠木2の被嵌合部19a,19bに引っ掛けるようにして屋外側にスライドさせ、笠木2の屋外側の見付け面に嵌合取付けされる。このようにパネル上枠5を笠木2に嵌合した後、図6(b)と図1に示すように、パネル上枠5の下側の嵌合部24bの屋内側に挿入するように笠木2に下方より止めネジ25をねじ込み、強風を受けた時でもパネル上枠5が屋内側にスライドして嵌合部24a,24bが外れることがないように固定している。パネル上枠5の見付け寸法H1は、20mmとなっている。
パネル竪枠6は、図2に示すように、屋内側に配置された略四角形の中空断面の竪枠補助材6aと、その屋外側に配置された略T字型断面の竪枠本体6bの2部材で構成されており、この2部材6a,6bによってパネル保持溝20bが形成されている。竪枠補助材6aは、屋内側面に断面L形の係合部8,8が長手方向に沿って左右2列形成してあり、この係合部8,8を支柱1の見付け面に形成した係合溝7,7に係合させ、屋外側からのネジ26で支柱1に固定している。また竪枠補助材6aの屋外側面には、長手方向に沿って鉤状の保持片27,27が対向して設けてある。なお、竪枠補助材6aを支柱1の見付け面に係合取付けする際には、係合部8,8を支柱1の係合溝7,7に上方からスライド係合してもよいが、屋外側から横にずらすようにして係合させることもできる。
竪枠本体6bは、屋内側の端部に帯状の取付板28を有しており、この取付板28を竪枠補助材6aの保持片27,27の内側に上方からスライド係合して取付けられる。竪枠本体6bの、屋外側に左右方向に張り出した見付け片29の裏側には、ガラスパネル3の屋外側面に当接するビード21が長手方向に沿って設けてあり、ガラスパネル3の屋内側面と竪枠補助材6aの屋外側面との隙間にバックアップ材22とシール材23を装填し、ガラスパネル3の側縁部を固定している。パネル竪枠6の見付け寸法Wは、30mmとなっている。図2中の符号30は、パネル下枠4とブラケット12とに貫通して設けた水抜き孔である。
パネル下枠4は、図1に示すように、下面に形成された溝31にブラケット12の横壁12aの先端部に設けた突条32を係止し、さらに上面に屋内側に突出して設けた断面L形の係止片33をブラケット12の縦壁12bの上部に係止させてブラケット12の横壁12a上に支持され、ブラケット12の縦壁12bに屋内側からのネジ34で固定してある。パネル下枠4の屋外側には、上向きに開口した断面略コ字形のパネル保持溝20cを有し、パネル保持溝20cの底面にはセッティングブロック35が配置され、パネル保持溝20c内の屋外側にはビード21が設けられ、ガラスパネル3の屋内側面との隙間にはバックアップ材22とシール材23が装填してある。パネル下枠4の見付け寸法H2は、パネル上枠5と同じく20mmとしてある。
次に、本手摺の施工手順を説明する。まず、各支柱1をパラペット11に下部を埋め込んで固定する。次に、各支柱1の下部の屋外側面にブラケット12を、支柱1の上端部に笠木連結プレート14をそれぞれ取付ける。次に、各支柱1のブラケット12に支持してパネル下枠4を架設する。次に、竪枠補助材6aを係合部8,8を上方から支柱1見付け面の係合溝7,7にスライドして係合させ、屋外側からのネジ26で支柱1に固定する。次に竪枠本体6bを、屋内側の取付板28を竪枠補助材6aの保持片27,27の内側に上方から差し入れるようにして係合取付けする。その後、パネル竪枠6及びパネル下枠4のパネル保持溝20b,20cに縁部を差し入れるようにしてガラスパネル3を上方から配置する。その後、図6(a)に示すように、パネル上枠5を嵌合部24a,24bを笠木2の見付け面の被嵌合部19a,19bに嵌合させた上で、図6(b)に示すように笠木2に下方から止めネジ25を打ち込んでパネル上枠5を固定する。その後、パネル上枠5、パネル竪枠6及びパネル下枠4のパネル保持溝20a,20b,20c内に屋内側からバックアップ材22とシール材23を装填し、ガラスパネル3の四周縁部を固定する。
以上に述べたように本手摺は、笠木2を支柱1上端部に架設した上で、パネル上枠5を笠木2の屋外側の見付け面に嵌合固定すればよいため、笠木部分の施工が簡素化され、施工性が大きく向上すると共に、部品数も減るためコストを削減できる。また、笠木2にガラスパネル3の上縁部の支持部分を呑み込ませないことで、笠木部分の見付け寸法H1をこれまでにない細さ(20mm)にすることが可能となり、パネル下枠4もパネル上枠5と同じ見付け寸法H2(20mm)としてあり、パネル竪枠6の見付け寸法Wも極力細くしたので、パネル枠の見付けの細いシャープな外観の手摺になっている。
しかも本手摺は、ガラスパネル3の側縁部がパネル竪枠6に支持されると共に、パネル竪枠6に長手方向に設けた係合部8,8を支柱1の見付け面に長手方向に設けた係合溝7,7に係合することで、パネル竪枠6を支柱1に簡単に且つ全長にわたって確実に固定することができ、これにより施工性を向上できると共に、強風を受けてもパネル竪枠6が変形したりばたついたりすることがなく、耐風強度が優れている。
支柱1が中空断面であった場合には、支柱1内部に雨水が浸入し、パラペット11内に埋め込んだ支柱下部が腐食したりして強度が低下するおそれがあるが、本手摺はH型断面の支柱1を採用したことで、支柱1内部及びパラペット11内部に雨水が浸入しないためそのような問題が発生せず、耐候性、耐久性が優れている。
図7は、支柱1を略正方形の中空断面にした場合の実施形態を示している。支柱1は、先に述べたH型断面の支柱1と同様に、屋外側の見付面に係合溝7,7が長手方向に沿って2列形成してあり、係合溝7,7に係合してパネル竪枠6を取付けている。支柱1内部には、中間部から下端にかけて中空断面の補強材36が設置してある。
図8,9は、本発明の手摺の他の実施形態であって、ガラスパネル3の側縁部を支持するパネル竪枠6を省いた実施形態を示している。ガラスパネル3は、上縁部と下縁部の2辺のみが支持され、隣接するガラスパネル3,3同士の隙間にはシール材23が充填してある。
本実施形態の手摺は、パネル竪枠6が無いことでよりすっきりした外観意匠になる。
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。笠木2や支柱1及び各パネル枠4,5,6の断面形状は適宜変更することができ、それに伴ってパネル上枠5の嵌合部24a,24bやパネル竪枠6の係合部8等の形状も適宜変更できる。パネル3は、樹脂パネルであってもよいし、金属性のパンチングパネルや格子状のパネルであってもよい。本発明は、支柱1の見付け面側にパネル3を持ち出して設置する手摺(フェンスを含む)に広く適用することができ、ベランダ用の手摺に限らず、例えばビルの屋上や歩道橋等の手摺としても利用できる。
1 支柱
2 笠木
3 ガラスパネル(パネル)
4 パネル下枠
5 パネル上枠
6 パネル竪枠
7 係合溝
8 係合部
19a,19b 被嵌合部
24a,24b 嵌合部
25 止めネジ
H1 パネル上枠の見付け寸法
H2 パネル下枠の見付け寸法
W パネル竪枠の見付け寸法

Claims (2)

  1. 複数の支柱と、支柱の上部に架設した笠木と、パネルと、パネルの下縁部を支持するパネル下枠と、パネルの上縁部を支持するパネル上枠とを備え、パネル下枠は支柱の見付け面側に持ち出し固定してあり、パネル上枠は、笠木に対して屋外側にスライド嵌合すると共に、パネル上枠の嵌合部の屋内側に打ち込んだネジの軸部の側面に当接することで嵌合部の屋内側への移動を規制され、笠木の見付け面に固定してあることを特徴とする手摺。
  2. パネルの側縁部を支持するパネル竪枠を備え、支柱は、見付け面に係合溝を長手方向に沿って有し、パネル竪枠は、係合部を長手方向に沿って有し、パネル竪枠の係合部を支柱の係合溝に係合していることを特徴とする請求項1記載の手摺。
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