JP2018178545A - 屋外構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】デッキ材を設ける矩形領域の大小に関わりなく漏水を確実に防止すること。
【解決手段】前桁14と隣接する下地材20との間にはデッキ材30の上面30b以上の高さを有したアタッチメント50が前桁14に沿って配設され、アタッチメント50のそれぞれの縁部には、アタッチメント50の短手に沿って延在する補助横板部52,53と、補助横板部52,53から上下に沿って延在する補助屈曲部56,57とが設けられ、アタッチメント50は、補助横板部52,53がそれぞれ前桁14の内側屈曲部16b及び下地材20の屈曲部24に対向し、かつ補助屈曲部56,57がそれぞれ前桁14の内側横板部16a及び下地材20の横板部22に対向する状態で前桁14と下地材20との間に介在されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、バルコニー等の屋外構造体に関するものである。
バルコニー等の屋外構造体にあっては、単にデッキ材を並設した場合、降雨時においてデッキ材の上面に降った水がそのままデッキ材の相互間から下方に漏水するおそれがある。このため従来では、デッキ材の下方に下地材を並設することによってデッキ部を構成し、上述の問題を解決するようにしたものも提供されている。下地材には、一方の縁部に上方の上部横板部と、上部横板部から下方に向けて延在した屈曲部とが設けられ、かつ他方の縁部に下方の下部横板部と、下部横板部から上方に向けて延在した屈曲部とが設けられている。これらの下地材は、互いに隣接する一方の屈曲部が他方の横板部に対向するように順次並設されている。こうした下地材を備える屋外構造体によれば、デッキ材の相互間を通過した水が下地材によって受け取られることになり、下方への漏水を防止することが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−241768号公報
ところで、デッキ部においてデッキ材や下地材を設ける矩形領域の大きさは、その設置状況に応じて必ずしも一定とはならない。また、桁や梁等の横材を連結する方法が異なる場合や横材の形状が異なる場合にも、矩形領域に大小が生じる。ここで、デッキ材については、切断することによって矩形領域の大小に容易に対応することが可能である。また、下地材についても、長手方向については切断位置を変更することで、矩形領域の大小に対して容易に対応することが可能である。しかしながら、下地材の短手方向については、両側の縁部に漏水を防止するための横板部及び屈曲部が設けられているため切断することができず、矩形領域の大小に対応することが難しい。
本発明は、上記実情に鑑みて、デッキ材を設ける矩形領域の大小に関わりなく漏水を確実に防止することのできる屋外構造体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る屋外構造体は、互いに直角となる方向に延在した第1の横材及び第2の横材の間の矩形領域に前記第1の横材に沿って延在する下地材を複数並設し、かつ前記下地材の上面に前記第2の横材に沿って延在するデッキ材を複数並設することによりデッキ部を構成した屋外構造体であって、前記下地材は、個々の縁部に当該下地材の短手に沿って延在する横板部と、前記横板部から上下に沿って延在する屈曲部とを有し、互いに隣接する一方の下地材の屈曲部を他方の下地材の横板部に対向させた状態で相互に並設されるものであり、前記第1の横材において前記矩形領域に対向する内側面には、内側に向けて延在する内側横板部と、前記内側横板部から上下に沿って屈曲した内側屈曲部とが設けられ、前記第1の横材と隣接する下地材との間には前記デッキ材の上面以上の高さを有したアタッチメントが前記第1の横材に沿って配設され、前記アタッチメントのそれぞれの縁部には、当該アタッチメントの短手に沿って延在する補助横板部と、前記補助横板部から上下に沿って延在する補助屈曲部とが設けられ、前記アタッチメントは、前記補助横板部がそれぞれ前記第1の横材の内側屈曲部及び前記下地材の屈曲部に対向し、かつ前記補助屈曲部がそれぞれ前記第1の横材の内側横板部及び前記下地材の横板部に対向する状態で前記第1の横材と前記下地材との間に介在されていることを特徴とする。
この発明によれば、下地材の上部にデッキ材を設けるようにしているため、デッキ材の隙間を通過した水を下地材によって受け取ることができる。しかも、下地材と第1の横材との間に補助横板部及び補助屈曲部を有したアタッチメントを設けるようにしているため、第1の横材の内側横板部と補助屈曲部との対向位置及び下地材の横板部と補助屈曲部との対向位置を適宜変更することで、矩形領域が大小した場合にも漏水を確実に防止することが可能となる。さらに、アタッチメントがデッキ材の上面以上の高さを有しているため、デッキ材の小口端面を隠すことが可能となり、外観品質上有利となる。
また本発明は、上述した屋外構造体において、前記アタッチメントには、前記デッキ材に対向する部分の上方部から前記短手に沿ってカバー部が設けられており、前記カバー部が前記デッキ材の小口に対してその上方部を覆う状態で配設されていることを特徴とする。
この発明によれば、デッキ材における小口の上方部を覆うようにアタッチメントにカバー部を設けているため、組立時においてデッキ材の小口端面が正確に揃っていない場合にも外部に現れることがなく、外観品質を何ら損なうことなく組立作業を容易化することができるようになる。また、仮に組立後においてデッキ材に不均一に熱伸びが生じた場合にも、その状況が外部に露出することはなく、意匠性が損なわれるおそれがない。
また本発明は、上述した屋外構造体において、前記下地材は、一方の縁部において上方となる部位から前記横板部が延在するとともに下方に向けて前記屈曲部が設けられ、他方の縁部において下方となる部位から前記横板部が延在するとともに上方に向けて前記屈曲部が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、下地材として1種類用意すれば良いため、部品点数の削減を図ることができる。
また本発明は、上述した屋外構造体において、前記アタッチメントは、一方の縁部において上方となる部位から前記補助横板部が延在するとともに下方に向けて前記補助屈曲部が設けられ、他方の縁部において下方となる部位から前記補助横板部が延在するとともに上方に向けて前記補助屈曲部が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、第1の横材に設けられた内側屈曲部の向きに関わりなく、同じアタッチメントを適用することが可能である。
本発明によれば、下地材の上部にデッキ材を設けるようにしているため、デッキ材の隙間を通過した水を下地材によって受け取ることができる。しかも、下地材と第1の横材との間に補助横板部及び補助屈曲部を有したアタッチメントを設けるようにしているため、第1の横材の内側横板部と補助屈曲部との対向位置及び下地材の横板部と補助屈曲部との対向位置を適宜変更することで、矩形領域が大小した場合にも漏水を確実に防止することが可能となる。さらに、アタッチメントがデッキ材の上面以上の高さを有しているため、デッキ材の小口端面を隠すことが可能となり、外観品質上有利となる。
図1は、本発明の実施の形態である屋外構造体の要部平面図である。 図2は、図1に示した屋外構造体において横材を互いに連結した部分の拡大平面図である。 図3は、図1に示した屋外構造体を後方から前方に向けて見た拡大縦断面図である。 図4は、図1に示した屋外構造体の要部拡大縦断面側面図である。 図5は、図1に示した屋外構造体の一部を破断して示す斜視図である。 図6は、図1に示した屋外構造体の一部を破断して示す斜視図である。 図7は、屋外構造体の要部を拡大して示すもので、(a)は図1に示した屋外構造体の縦断面側面図、(b)は(a)よりもデッキ部の寸法が大きな屋外構造体の要部拡大縦断面側面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る屋外構造体の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1〜図6は、本発明の実施の形態である屋外構造体を示したものである。ここで例示する屋外構造体は、建築物の上階となる部分の外壁面Wからデッキ部10が突出するように設けられたバルコニーである。なお、以下においては便宜上、バルコニーにおいて建築物の外壁面Wから離隔する方向を前方、建築物に近接する方向を後方と称して説明を行う。
デッキ部10は、建築物の外壁面Wに取り付けた躯体取付用部材11の両側に妻梁(横材)12を備えるとともに、妻梁12の間となる部位に根太(横材)13を備え、これら妻梁12及び根太13の突出端部間を前桁(横材)14によって互いに連結したものである。妻梁12、根太13及び前桁14によって囲まれる矩形領域15には、それぞれ複数の下地材20及び複数のデッキ材30がそれぞれ並設してある。
妻梁12、根太13、前桁14は、それぞれアルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、ほぼ水平となるように配設してある。本実施の形態では、中空で縦長の長方形状となる角筒状に構成した妻梁12、根太13、前桁14を適用している。前桁14において矩形領域15に対向する内側面14aには前桁14の長手に沿ってそれぞれ桁樋16が設けてあり、妻梁12及び根太13において矩形領域15に対向する内側面12a,13aには妻梁12及び根太13の長手に沿ってそれぞれ梁樋17が設けてある。
桁樋16は、前桁14と一体に成形したもので、内側横板部16a及び内側屈曲部16bを有して構成してある。内側横板部16aは、前桁14の内側面14aから矩形領域15に向けてほぼ水平に延在した平板状部分である。内側横板部16aの延在縁部は、上方に向けてわずかに屈曲している。内側屈曲部16bは、内側横板部16aの中間部から上方に向けて突出した平板状部分であり、前桁14の内側面14aとの間に上方に開口した樋部16cを構成している。内側屈曲部16bの上端縁は、前桁14の上端面よりも下方となるように設定してある。桁樋16の両端部はいずれも開口しており、受け入れた水を両端部から排出することが可能である。
梁樋17は、別体の樋部材17Aを妻梁12の内側面12a及び根太13の内側面13aに取り付けることによって構成したもので、桁樋16よりも下方において妻梁12及び根太13の長手に沿ってほぼ水平に延在している。樋部材17Aは、平板状を成す底壁板17Aaと、底壁板17Aaの両側からそれぞれ上方に向けて延在した側壁板17Abとを有して構成したもので、一方の側壁板17Abを介して妻梁12及び根太13に取り付けてある。それぞれの梁樋17は、両端部がいずれも閉塞してある一方、個々の前端部下面に排水樋18が接続してあり、排水樋18を介して排水が可能である。
下地材20は、アルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材である。本実施の形態では、下地本体部21及び下地本体部21の両側縁部に設けた横板部22,23を有して下地材20を構成している。下地本体部21は、断面がほぼ横長矩形の角筒状を成すもので、中央部に締結樋部21aを有している。締結樋部21aは、上面が開口した断面矩形の凹溝部分である。横板部22,23は、下地本体部21からほぼ水平に延在した平板状部分であり、下地本体部21の一方の縁部においては上隅部から延在し、かつ他方の縁部においては下隅部から延在している。個々の横板部22,23には、屈曲部24,25が設けてある。屈曲部24,25は、上下に沿って延在した平板状部分である。下地本体部21の上隅部に設けた横板部(以下、上横板部22という)には、その延在縁部から下方に向けて屈曲部24が設けてあり、下隅部に設けた横板部(以下、下横板部23という)には、その延在縁部から上方に向けて屈曲部25が設けてある。
上述の構成を有する下地材20は、上横板部22が前方となる状態で前桁14に沿って配置し、左右の両端部が妻梁12に設けた梁樋17の上面及び根太13に設けた梁樋17の上面に載置された状態で前後に複数並設してある。梁樋17に対しては、それぞれ締結樋部21aを介してネジSを締結することによって固定してある。下地材20の中間部分は、前桁14と躯体取付用部材11との間に設けたブラケット1にネジSで固定しても良い。図からも明らかなように、互いに隣接する下地材20は、上横板部22に設けた屈曲部24が下横板部23に対向し、かつ下横板部23に設けた屈曲部25が上横板部22に対向するように並設してある。つまり、隣接する下地材20の間においては、上横板部22と下横板部23とが上下方向において互いに重なっており、上下に沿った隙間が生じることがない。しかも、下横板部23においては、延在縁部から上方に向けて屈曲部25が延在しているため樋の機能を有することになり、隣接する下地材20の相互間に水が滴下した場合に、下方に漏水させることなくその上面において確実に受け取ることが可能である。
デッキ材30は、バルコニーの床面となる板状部材である。本実施の形態では、木粉を含む樹脂によって成形した中空の板状を成すデッキ材30を妻梁12に沿った姿勢で複数並設することによりバルコニーの床面が構成してある。それぞれのデッキ材30は、下地材20に設けた接続金具40によって下地材20に取り付けてある。本実施の形態では、前方に向けてわずかに下方となるように、デッキ材30がわずかに傾斜した状態で配設してある。
ここで、上述した下地材20及びデッキ材30は、躯体取付用部材11を基準としてデッキ部10に配設してある。このため、下地材20については、前桁14の桁樋16と下地材20の上横板部22との間に隙間が生じる場合があり、またデッキ材30については、隣接するものの小口端面30aが互いに不揃いとなる場合があり得る。そこで、本実施の形態では、デッキ部10において前桁14の桁樋16と下地材20及びデッキ材30との間に前桁14に沿ってアタッチメント50を介在させることにより上述の問題を解決するようにしている。
アタッチメント50は、アルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材である。本実施の形態では、上下に沿って延在する平板状の本体部51を有するとともに、本体部51の両側縁部にそれぞれ補助横板部52,53を有したアタッチメント50を適用するようにしている。本体部51は、下端を梁樋17の上面に載置させた場合に上端がデッキ材30の上面30bよりもわずかに上方に突出するように設定したものである。この本体部51には、上端縁にカバー部54が設けてあるとともに、中間部に桁樋当接部55が設けてある。カバー部54は、本体部51の上端縁から後方に向けて略直角に屈曲して延在したものである。桁樋当接部55は、本体部51の前方に臨む表面から前方に向けてほぼ水平に延在した後、上方に向けてほぼ直角に屈曲して延在した部分である。この桁樋当接部55は、梁樋17の上面において本体部51を桁樋16において内側横板部16aの延在縁部に当接させた場合に桁樋16の内側屈曲部16bに当接するように寸法が設定してある。
本体部51の後縁側に設けた補助横板部(以下、後方補助横板部52という)は、本体部51の下端縁から後方に向けてほぼ水平に延在した平板状を成している。後方補助横板部52の寸法は、下地材20に設けた上横板部22の寸法よりも大きく構成してある。一方、本体部51の前縁側に設けた補助横板部(以下、前方補助横板部53という)は、桁樋当接部55の上端縁から前方に向けてほぼ水平に延在した平板状を成している。これらの補助横板部52,53には、それぞれの延在縁部に補助屈曲部56,57が設けてある。後方補助横板部52においては、補助屈曲部56が上方に向けて延在し、前方補助横板部53においては、補助屈曲部57が下方に向けて延在している。後方補助横板部52の補助屈曲部56は、上下に沿った寸法が下地材20における下地本体部21の高さよりもわずかに小さく構成してあり、梁樋17の上面に載置させた場合に上横板部22との間に配置することが可能である。図からも明らかなように、本実施の形態では、本体部51の上端縁から前方に向けてカバー部54を延長するとともに、前方補助横板部53の前端縁から上方に向けて補助屈曲部57を延長し、互いの延長部を連結することでアタッチメント50に中空部58を構成するようにしている。図からも明らかなように、アタッチメント50の前後(短手)に沿った寸法は、下地材20に比べて短く構成してある。
なお、図中の符号60は、デッキ材30と妻梁12との間及びデッキ材30と根太13との間に設けたスペーサ部材である。このスペーサ部材60は、必ずしも設ける必要はなく、下地材20にデッキ材30を取り付けることのみによってデッキ部10を構成しても構わない。
上記のように構成したバルコニーによれば、デッキ材30の小口端面30aがアタッチメント50の本体部51によって隠されるため、正面側から見た場合にもデッキ材30の小口端面30aが見えることはなく、外観品質上有利となる。さらに、アタッチメント50にカバー部54を設けるようにしているため、デッキ材30の上面30bが覆われることになる。従って、仮に組立時においてデッキ材30の小口端面30aが正確に揃っていない場合にもカバー部54によって外部に現れることがなく、外観品質を何ら損なうことなく組立作業を容易化することができるようになる。また、組立後においてデッキ材30に不均一に熱伸びが生じた場合にも、その状況が外部に露出することはなく、意匠性が損なわれるおそれもない。
また、このバルコニーでは、雨天時においてデッキ材30の上面30bに雨が降ると、前方に向かって案内され、個々の前端縁から下方に落下する。デッキ材30の前端縁から落下した雨水は、アタッチメント50の本体部51と補助屈曲部56との間において後方補助横板部52の上面で受け取られた後、妻梁12もしくは根太13に向けて案内され、端部から落下して梁樋17で受け止められる。前桁14とアタッチメント50との間に降った雨については、前桁14の桁樋16によって受け止められ、妻梁12もしくは根太13に向けて案内され、端部から落下して梁樋17で受け止められる。梁樋17の雨水は、前方に案内された後、排水樋18を介して地表に案内されることになる。
この間、デッキ材30の上面30bに降った雨の一部は、デッキ材30の相互間から下方に進行することになる。しかしながら、本実施の形態のバルコニーによれば、デッキ材30の下方に下地材20を設けるようにしているため、デッキ材30の相互間を通過した雨水は、下地材20によって受け止められることになり、直接地表に落下するおそれがない。すなわち、下地材20の上面に到達した雨水は、上方に開口する締結樋部21aで受け止められるため、締結樋部21aにおいて妻梁12もしくは根太13に向けて案内され、端部から落下して梁樋17で受け止められる。また、下地材20の上面に到達した雨水は、そのまま妻梁12もしくは根太13に向けて案内され、端部から落下して梁樋17で受け止められる。下地材20の上面を移動する雨水は、仮に途中で隣接する下地材20に向けて移動したとしても、下地本体部21と屈曲部25との間において下横板部23で受け止められ、地表に落下することなく、確実に梁樋17に案内されることになる。従って、デッキ材30の相互間を通過した雨水が直接地表に落下する事態を招来することがない。
しかも、アタッチメント50に補助横板部52,53及び補助屈曲部56,57を設けるようにしているため、図7の(a)及び図7の(b)に示すように、前桁14の内側横板部16aと補助屈曲部57との対向位置及び下地材20の上横板部22と補助屈曲部56との対向位置を適宜変更することで、もっとも前方に位置する下地材20と前桁14の内側面14aとの間の寸法が異なるデッキ部10′に対しても、下方への漏水を防止する機能を維持した状態でこれに対応することが可能となる。具体的には、アタッチメント50と下地材20との間においては、下地材20に設けた上横板部22の寸法の範囲で調整が可能であり、前桁14とアタッチメント50との間においては、アタッチメント50に設けた補助横板部53の寸法の範囲で調整が可能である。これにより、実際の作業現場においてデッキ部10の矩形領域15が大小した場合であっても、アタッチメント50の位置を調整することによって容易に対応することが可能である。
なお、上述した実施の形態では、下地材を前桁に沿って配置するようにしているが、下地材を妻梁に沿って配置するようにしても良い。この場合、下地材と妻梁との間にアタッチメントを配設する必要があるのはいうまでもない。また、横材である前桁に内側横板部及び内側屈曲部を一体に設けるようにしているが、必ずしも一体である必要はなく、別途構成した部材を横材に取り付けることによって内側横板部及び内側屈曲部を構成するものにも適用することが可能である。なお、横材に設ける内側屈曲部が内側横板部から上方に向けて延在している必要はない。さらに、妻梁及び根太に対して直接前桁を連結したバルコニーを例示しているが、柱を介して妻梁及び前桁を連結するものにも適用することが可能である。
また、上述した実施の形態では、下地材20として一方の縁部においては上方となる部位から横板部22が延在し、他方の縁部においては下方となる部位から横板部23が延在したものを適用しているため、1種類の下地材を用意すれば良いが、本発明はこれに限定されず、両縁部に上方から横板部が延在する下地材及び両縁部に下方から横板部が延在する下地材の2種類を適用しても良い。同様に、アタッチメント50についても、両側の縁部の同じ高さ位置から補助横板部を延在させ、個々の補助横板部から同一方向に向けて上下に補助屈曲部を設けるようにしても構わない。
さらに、上述した実施の形態では、アタッチメント50にカバー部54を設けるようにしているため、上述したように、外観品質を損なうことなく組立作業を容易化することができたり、組立後に発生したデッキ材の不均一な熱伸びが外部に露出されない等々の作用効果を奏するが、本発明のアタッチメントは、必ずしもカバー部を有している必要はない。この場合、アタッチメントの本体部は必ずしもデッキ材の上面よりも上方に突出している必要はなく、デッキ材の上面と同じ高さであれば良い。
10 デッキ部、12 妻梁、12a 内側面、13 根太、13a 内側面、14 前桁、14a 内側面、15 矩形領域、16 桁樋、16a 内側横板部、16b 内側屈曲部、20 下地材、21 下地本体部、21a 締結樋部、22,23 横板部、24,25 屈曲部、30 デッキ材、30a 小口端面、30b 上面、50 アタッチメント、51 本体部、52,53 補助横板部、54 カバー部、55 桁樋当接部、56,57 補助屈曲部

Claims (4)

  1. 互いに直角となる方向に延在した第1の横材及び第2の横材の間の矩形領域に前記第1の横材に沿って延在する下地材を複数並設し、かつ前記下地材の上面に前記第2の横材に沿って延在するデッキ材を複数並設することによりデッキ部を構成した屋外構造体であって、
    前記下地材は、個々の縁部に当該下地材の短手に沿って延在する横板部と、前記横板部から上下に沿って延在する屈曲部とを有し、互いに隣接する一方の下地材の屈曲部を他方の下地材の横板部に対向させた状態で相互に並設されるものであり、
    前記第1の横材において前記矩形領域に対向する内側面には、内側に向けて延在する内側横板部と、前記内側横板部から上下に沿って屈曲した内側屈曲部とが設けられ、
    前記第1の横材と隣接する下地材との間には前記デッキ材の上面以上の高さを有したアタッチメントが前記第1の横材に沿って配設され、
    前記アタッチメントのそれぞれの縁部には、当該アタッチメントの短手に沿って延在する補助横板部と、前記補助横板部から上下に沿って延在する補助屈曲部とが設けられ、
    前記アタッチメントは、前記補助横板部がそれぞれ前記第1の横材の内側屈曲部及び前記下地材の屈曲部に対向し、かつ前記補助屈曲部がそれぞれ前記第1の横材の内側横板部及び前記下地材の横板部に対向する状態で前記第1の横材と前記下地材との間に介在されていることを特徴とする屋外構造体。
  2. 前記アタッチメントには、前記デッキ材に対向する部分の上方部から前記短手に沿ってカバー部が設けられており、前記カバー部が前記デッキ材の小口に対してその上方部を覆う状態で配設されていることを特徴とする請求項1に記載の屋外構造体。
  3. 前記下地材は、一方の縁部において上方となる部位から前記横板部が延在するとともに下方に向けて前記屈曲部が設けられ、他方の縁部において下方となる部位から前記横板部が延在するとともに上方に向けて前記屈曲部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の屋外構造体。
  4. 前記アタッチメントは、一方の縁部において上方となる部位から前記補助横板部が延在するとともに下方に向けて前記補助屈曲部が設けられ、他方の縁部において下方となる部位から前記補助横板部が延在するとともに上方に向けて前記補助屈曲部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の屋外構造体。
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