JPH1018430A - 組立建物 - Google Patents

組立建物

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JPH1018430A
JPH1018430A JP17909096A JP17909096A JPH1018430A JP H1018430 A JPH1018430 A JP H1018430A JP 17909096 A JP17909096 A JP 17909096A JP 17909096 A JP17909096 A JP 17909096A JP H1018430 A JPH1018430 A JP H1018430A
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Shigehiro Kojima
茂博 児島
Hidekazu Hanada
秀和 花田
Masato Yokota
正人 横田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支柱の設置位置を前後左右に変更できるよう
にする。 【解決手段】 屋根1 の前枠部材6 に略水平後方突出部
12を設け、桁2 の前面および後面の一方に左右方向の内
部拡大溝24を、桁2 の上面に左右方向のネジねじ込み用
上方開口溝22,23 をそれぞれ形成し、支柱3 の上端部
に、桁2 の内部拡大溝24が形成された面に面接触する板
状部分3cを設け、桁2 が前枠部材6 の下方に位置した状
態で、ネジ25を略水平後方突出部12を貫通させて桁2 の
開口溝23にねじ込んで桁2 と屋根1 とを固定し、桁2 が
左右側枠部材および屋根桟部材7 の下方に位置した状態
で、ネジ30を両側枠部材および屋根桟部材7 に取り付け
られたL字状連結具28の水平部28b を貫通させて桁2 の
開口溝22にねじ込んで桁2 と屋根1 とを固定し、拡大溝
24に摺動自在に嵌め入れられたナット27と板状部分3cを
貫通するボルト26とにより桁2 と支柱3 とを固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既存家屋に付設さ
れるテラス、サンルーム、温室、店舗等の組立建物に関
する。
【0002】なお、本明細書において、アルミニウムと
は、純アルミニウムおよびアルミニウム合金を含むもの
とする。
【0003】
【従来の技術】 従来の組立建物として、既存家屋の外
壁から前方に突出させられる屋根と、屋根の前枠に取り
付けられて屋根を支持する2本の支柱とよりなるものが
知られている。
【0004】また、他の組立建物として、前枠とは別に
屋根を支持する桁を設け、その桁に支柱を取り付けるよ
うにしたものがある。
【0005】上記の組立建物においては、前枠に支柱を
取り付けた場合は、支柱の取り付け位置を前後方向に変
更することが不可能であり、また、桁に支柱を固定した
場合は、桁を前枠に固定することができず、屋根の最前
部に支柱を配置することが不可能であるという問題があ
る。
【0006】そこで、設置場所の条件により、支柱の設
置位置を変更しなければならない場合や最前部に支柱を
配置しなければならない場合、標準外の部材である支柱
設置位置変更用の桁あるいは支柱設置位置変更用の垂木
を使用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来の組立建物
では、支柱の設置位置を変更する必要があるか否かを組
立建物の設置前に確認し、支柱の設置位置を変更する必
要がある場合、標準外の部品である支柱設置位置変更用
の桁または垂木を使用するようにしているため、組立建
物の設置前に設置場所の下見を行い、支柱設置位置変更
用の桁または垂木を使用する必要があるか否かを確認し
なければならないという問題がある。
【0008】本発明の目的は、上記の問題を解決し、標
準の部材により支柱設置位置を変更でき、様々な設置条
件に対応することができる組立建物を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による組立建物
は、既存家屋の外壁から前方に突出させられる屋根と、
屋根を支持する桁と、桁を支持する2本の支柱とよりな
り、屋根が、外壁に固定される後枠部材と、後枠部材の
左右両端からそれぞれ前方に突出し、略垂直状の前端面
を有する左右側枠部材と、左右側枠部材の前端部同士を
連結する前枠部材と、前枠部材と後枠部材との間に渡さ
れる屋根桟部材とを有し、前枠部材が、略U字状樋部
と、樋部の後壁上縁に連なって後方に突出した連結部
と、連結部の後端から上下に突出し、かつ、両側枠部材
および屋根桟部材の各前端面を支持する支持部と、支持
部の下端に設けられた略水平後方突出部とを備えてお
り、桁の前面および後面のいずれか一方に左右方向に伸
びた内部拡大溝が形成されているとともに、桁の上面に
左右方向に伸びたネジねじ込み用上方開口溝が形成され
ており、支柱の上端部に桁の内部拡大溝が形成された面
に面接触する板状部分が設けられており、桁が前枠部材
の下方に位置した状態において、前枠部材の略水平後方
突出部を貫通して桁の上方開口溝にねじ込まれるネジに
より桁と屋根とが固定されるようになされており、桁が
左右側枠および屋根桟部材の下方に位置した状態におい
て、左右側枠部材内側面および屋根桟部材両側面にL字
状連結具の垂直部を取り付け、その水平部を貫通して桁
の上方開口溝にねじ込まれるネジにより桁と屋根とが固
定されるようになされ、頭が内部拡大溝に摺動自在に嵌
め入れられて板状部分を貫通するボルトおよびナットの
対、並びに内部拡大溝に摺動自在に嵌め入れられるナッ
トおよび板状部分を貫通するボルトの対のいずれか一方
により桁と支柱とが固定されるようになされているもの
である。
【0010】また、左右側枠部材の前端部が下方に向か
って湾曲し、その前端面が略水平状になされ、前枠部材
が、略U字状樋部と、樋部の後壁上縁に連なって後方に
突出し、かつ、両側枠部材および屋根桟部材の各前端面
を支持する支持部と、支持部の後端に設けられた下方突
出部と、下方突出部の高さの中間に設けられた略水平後
方突出部とを備えている場合がある。
【0011】上記の2つの組立建物は、前枠に桁を取り
付けることができ、かつ、L字状連結具を介して桁を屋
根桟部材および側枠部材の任意位置に取り付けることが
できるので桁の屋根への取り付け位置を前後方向に変更
することができる。さらに、桁と支柱とを結合している
ボルトとナットとを緩めて、内部拡大溝に沿って支柱を
左右方向に移動させて所望位置で固定することができ
る。したがって、支柱の配置位置を前後左右方向に変更
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。なお、この明細書において、
前とは、組立建物が既存家屋の壁から突出した方向、後
とはこれの逆をいうものとする。また、左右は後方に向
かっていうものとする。
【0013】図1は、本発明の第1の実施形態の組立建
物の概略斜視図を示している。
【0014】組立建物は、既存家屋の外壁(F) から前方
に突出させられた屋根(1) と、屋根(1) を支持する桁
(2) と、桁(2) を支持する2本の支柱(3) とよりなる。
【0015】屋根(1) は、外壁(F) に固定された後枠部
材(4) と、後枠部材(4) の左右両端からそれぞれ前方に
突出した中空側枠部材(5) と、両側枠部材(5) の前端同
士を連結した前枠部材(6) と、後枠部材(4) と前枠部材
(6) との間に渡された複数の中空屋根桟部材(7) と、そ
れぞれの屋根桟部材(7) と屋根桟部材(7) との間および
側枠部材(5) と屋根桟部材(7) との間に配された屋根板
(8) とからなる。
【0016】本実施形態においては、各枠部材(4)(5)
(6) および屋根桟部材(7) はいずれもアルミニウム押出
形材製である。各屋根板(8) はアクリル樹脂またはポリ
カーボネート樹脂からなる。また、側枠部材(5) 、屋根
桟部材(7) および屋根板(8) は側面から見て一定かつ緩
やかな曲率、例えば、半径12000mm程度の曲率を
有した円弧状をなしており、それらの前端面は、ほぼ垂
直になされている。
【0017】図2に、前枠部材(6) の詳細が示されてい
る。
【0018】前枠部材(6) は、略U字状樋部(9) と、樋
部(9) の後壁上縁に連なって後方に突出した板状連結部
(10)、連結部(10)の後端から上下に突出し、かつ、両側
枠部材(5) および屋根桟部材(7) の各前端面を支持する
支持部(11)と、支持部(11)の下端に設けられた略水平後
方突出部(12)と、後方突出部(12)の前端に支持部(11)と
連続して設けられた下方突出部(13)と、支持部(11)の上
端から前方やや斜め下に傾斜して突出した屋根板押取付
部(14)とからなる。
【0019】樋部(9) の後壁外面下部に後方に向かって
突出した板状突部(9a)が形成されている。さらに、樋部
(9) の後壁外面上部に断面三角形状の係合突部(9b)が形
成されている。支持部(11)の連結部(10)と連結された部
分の上部に内部拡大溝(11a)が形成されている。略水平
後方突出部(12)の後端部に上下に突出した板状部が形成
されており、その板状部の下端が前方に折れ曲がってい
る。屋根板押取付部(14)は上方に突出した下方開口溝状
部と、溝状部の上部からそれぞれ前後に突出した係合突
部とからなり、その係合突部に屋根板押(15)が係合され
て、屋根板押(15)が屋根板(8) の前端を押えている。な
お、前枠部材(6) の両端はカバー(16)により覆われてい
る。
【0020】前枠部材(6) と屋根桟部材(7) とは平面視
してL字状の連結金具(17)を介して連結されている。2
個の連結金具(17)の前後方向当接部が屋根桟部材(7) の
両側にそれぞれ強制的にねじ込まれたタッピング・ネジ
(18)により取り付けられており、連結金具(17)の左右方
向当接部が屋根桟部材(7) の両側からそれぞれ左右に突
出しているとともに、屋根桟部材(7) の前端面と面一に
なるようになされている。そして、前枠部材(6) の支持
部(11)が、連結金具(17)の左右方向当接部および屋根桟
部材(7) の前端面に当接させられた状態において、頭部
が内部拡大溝(11a) 内に摺動自在に嵌め入れられ、か
つ、前枠部材(6) の支持部(11)および連結金具(17)の左
右方向当接部を貫通したボルト(19)とそのボルト(19)に
ねじ嵌められたナット(20)とにより前枠部材(6) が屋根
桟部材(7) に固定されている。
【0021】なお、図示は省略したが、側枠部材(5) と
前枠部材(6) との連結部においては、側枠部材(5) と前
枠部材(6) とが1個のL字状連結具を介して連結されて
いる点を除いて、屋根桟部材(7) と前枠部材(6) との連
結部と変わるところはない。
【0022】次に、図2に加えて図3を参照して桁(2)
および支柱(3) について説明する。
【0023】桁(2) は、断面略角筒状をなすととともに
上面が前方に向かって下方に傾斜しており、後に詳しく
述べるように、桁(2) と前枠部材(6) とを固定したさい
に、桁(2) 上面と略水平後方突出部(12)とが平行になる
ようになされている。また、桁(2) の前面から下面、下
面から後面へと続く部分がそれぞれ円弧状に成形されて
いる。桁(2) の前面上部に前方開口溝(21)が形成されて
いるとともに、上面に左右方向に伸びたネジねじ込み用
上方開口溝(22)(23)が前後に間隔をおいて2個形成され
ている。両上方開口溝(22)(23)にはねじみぞがきられて
いる。桁(2) の後面に左右方向に伸びた内部拡大溝(24)
が形成されている。拡大溝(24)内部は、上下かつ前方に
向かって拡大されており、その横断面は側面から見て9
0°反時計回りに回転した凸形状をなしている。
【0024】支柱(3) はアルミニウム押出形材製の支柱
本体(3a)と支柱本体(3a)の上端に固定された支柱本体(3
a)に比べて細い角筒状の桁支持体(3b)とからなり、桁支
持体(3b)の上端部に、後方に突出するとともに、桁(2)
下面から後面へと続く円弧状部に沿って屈曲し、桁(2)
の下面後部および後面下部に面接触した板状部分(3c)が
形成されている。板状部分(3c)の桁(2) の後面に当接し
た部分には貫通孔(3d)が形成されている。
【0025】そして、前方開口溝(21)に前枠部材(6) の
板状突部(9a)が嵌め込まれているとともに、後の上方開
口溝(23)に前枠部材(6) の略水平後方突出部(12)を貫通
したタッピング・ネジ(25)がねじ込まれて桁(2) が前枠
部材(6) に固定されている。このさい、桁(2) の上面後
端部に前枠部材(6) の下方突出部(13)の下端および略水
平後方突出部(12)の後端部の板状部下端が当接してい
る。
【0026】また、頭が板状部分(3c)後面に当接すると
ともに貫通孔(3d)を貫通して端部が拡大溝(24)内に位置
したボルト(26)と、拡大溝(24)内に摺動自在に嵌め入れ
られてボルト(26)にねじ嵌められた四角ナット(27)とを
締め付けることにより桁(2)と支柱(3) とが固定されて
いる。このさい、四角ナット(27)の上下長さは拡大溝(2
4)の上下長さより僅かに短いだけであり、ボルト(26)を
回転させてもナット(27)は回転せず、ボルト(26)を回転
させることによりボルト(26)とナット(27)とが締め付け
られて桁(2) と支柱(3) とを固定できるようになされて
いる。
【0027】また、図1に左右方向の矢印で示したよう
に、桁(2) に対する支柱(3) の左右方向固定位置を変更
するさいは、ボルト(26)を緩めた後、ナット(27)を拡大
溝(24)に沿って滑らせて支柱(3) を左右いずれかに動か
して、所望の位置まで移動させた後、ボルト(26)を締め
付けて桁(2) に支柱(3) を固定すればよい。
【0028】次に、屋根桟部材(7) および側枠部材(5)
に桁(2) を取り付けた場合、すなわち、図1に一点鎖線
で示したように、桁(2) の屋根(1) に対する固定位置を
後方に変更した場合について説明する。
【0029】図4および図5に屋根桟部材(7) と桁(2)
との連結部の詳細が示されている。屋根桟部材(7) と桁
(2) とは2個のL字状連結具(28)を介して連結されてい
る。L字状連結具(28)は、垂直部(28a) が屋根桟部材
(7) の左右側面にそれぞれ当接しているとともに、垂直
部(28a) を貫通して屋根桟部材(7) に強制的にねじ込ま
れたタッピング・ネジ(29)により屋根桟部材(7) に固定
されている。そして、左右方向の水平部(28b) および屋
根桟部材(7) の下面の一部に桁(2) の上面の一部が当接
させられており、水平部(28b) を貫通して桁(2) 上面の
前の上方開口溝(22)に強制的にねじ込まれたタッピング
・ネジ(30)により桁(2) と屋根桟部材(7)とが連結かつ
固定されている。後の上方開口溝(23)を用いて、桁(2)
を屋根桟部材(7) に固定するには下方に長いL字状連結
具を用いて、連結具の左右方向の水平部を屋根桟部材
(7) 下面から下方に突出させて取り付ければよい。
【0030】このさい、図6に示したように、前枠部材
(6) には、断面三角形状の係合突部(9b)、および略水平
後方突出部(12)の後端部に係合させられた開口カバー(3
1)が取り付けられる。また、支柱(3) の地面から突出し
ている高さは桁(2) と屋根(1) との前後方向固定位置を
変えることにより変化するが、これは支柱(3) を切断し
て支柱(3) の長さを変化させて対処すればよい。
【0031】また、図示は省略したが、側枠部材(5) と
桁(2) との連結部においては、側枠部材(5) と桁(2) と
が1個のL字状連結具を介して連結されている点を除い
て、屋根桟部材(7) と桁(2) との連結部と変わるところ
はない。
【0032】上記の様に、本発明の組立建物は、屋根
(1) の荷重を支持する桁(2) を前枠部材(6) あるいは側
枠部材(5) 、屋根桟部材(7) のいずれにも固定すること
ができる。また、側枠部材(5) および屋根桟部材(7) と
桁(2) とを連結するL字状連結具(28)は、タッピング・
ネジ(29)により側枠部材(5) および屋根桟部材(7) の任
意の箇所に固定できるので、桁(2) の屋根(1) に対する
前後方向固定位置を変更でき、したがって、支柱(3) の
前後方向固定位置を自在に変更できる。
【0033】なお、上記のように桁(2) を側枠部材(5)
および屋根桟部材(7) に固定する場合、側枠部材(5) お
よび屋根桟部材(7) の長さが、例えば1500mmであ
れば、屋根(1) 前端から後方100〜600mm程度の
箇所に支柱(7) を配置するのが望ましい。支柱(3) が過
度に後方に配置されると、屋根(1) の荷重を支持するこ
とが困難になるからである。また、屋根桟部材(7) 下面
と桁(2) 上面との間には、僅かな間隙が開いているが、
上記実施形態のように曲率が緩やかな場合であれば、屋
根(1) の荷重を支えるのに問題は生じない。
【0034】図7〜図10に本発明の第2の実施形態が
示されている。なお、第1の実施形態に示されているも
のと同一物および同一部分には同一符号を付して説明を
省略する。
【0035】図7は本発明の第2の実施形態の組立建物
の概略斜視図を示している。同実施形態においては、側
枠部材(32)、屋根桟部材(33)および屋根板(34)は前方に
向かって下方に傾斜している傾斜部(32a)(33a)(34a)
と、傾斜部(32a)(33a)(34a) の前部に連続して形成され
た一定の曲率、例えば、曲率半径500mm程度の円弧
状部(32b)(33b)(34b) とからなり、側枠部材(32)、屋根
桟部材(33)および屋根板(34)の前端面は、ほぼ水平にな
されている。
【0036】図8に前枠部材(35)の詳細が示されてい
る。前枠部材(35)は、略U字状樋部(36)と、樋部(36)の
後壁上縁に連なって後方に突出し、かつ、両側枠部材(3
2)および屋根桟部材(33)の各前端面を支持する支持部(3
7)と、支持部(37)の後端に設けられた下方突出部(38)
と、下方突出部(38)の高さの中間に設けられた略水平後
方突出部(39)と、樋部(36)の後壁内面上部に形成された
屋根板押取付部(40)を備えている。
【0037】樋部(36)の後壁外面中央部に後方に向かっ
て突出した板状突部(36a) が形成されている。さらに、
樋部(36)の後壁外面上部に断面三角形状の係合突部(36
b) が形成されている。支持部(37)の後部に内部拡大溝
(37a) が形成されている。略水平後方突出部(39)の後部
は下方に折れ曲がり、支持部(37)と面一になっている。
さらに、略水平後方突出部(39)の後端部には、上下に突
出した板状部が形成されており、その板状部の下端が前
方に折れ曲がっている。屋根板押取付部(40)は前方に突
出した後方開口溝状部と、溝状部の前部からそれぞれ上
下に突出した係合突部とからなり、係合突部に屋根板押
(15)が係合されて、屋根板押(15)が屋根板(34)の前端を
押えている。なお、前枠部材(35)の両端はカバー(16)に
より着脱自在に覆われている。
【0038】そして、屋根桟部材(33)の前端面に、前枠
部材(35)の支持部(37)および略水平後方突出部(39)の後
部の下方におれ曲がった部分が当接しているとともに、
連結金具(17)の左右方向当接部が前枠部材(35)の支持部
(37)に当接し、第1の実施形態の場合と同様、頭部が内
部拡大溝(37a) 内に摺動自在に嵌め入れられ、かつ、前
枠部材(35)の支持部(37)および連結金具(17)の左右方向
当接部を貫通したボルト(19)とそのボルト(19)にねじ嵌
められたナット(20)により屋根桟部材(33)と前枠部材(3
5)とが固定されている。
【0039】前枠部材(35)に桁(2) を取り付けるには、
第1の実施形態の場合と同様、桁(2) の前方開口溝(21)
に前枠部材(35)の板状突部(36a) を嵌め込むとともに、
後の開口溝(23)に前枠部材(35)の略水平後方突出部(39)
を貫通したタッピング・ネジ(25)を締めこむ。このさ
い、桁(2) 上面の後端部に下方突出部(38)および略水平
後方突出部(39)後端の板状部下端が当接している。
【0040】また、図7に左右方向の矢印で示したよう
に、桁(2) に対する支柱(3) の固定位置を左右方向に変
更するさいも第1の実施形態と同様、ボルト(26)を緩め
た後、ナット(27)を拡大溝(24)に沿って滑らせて支柱
(3) を左右いずれかに動かして、所望の位置まで移動さ
せた後、ボルト(26)を締め付けて桁(2) に支柱(3) を固
定すればよい。
【0041】次に図9を参照して、屋根桟部材(33)に桁
(2) を取り付けた場合、すなわち桁(2) の屋根(1) に対
する固定位置を後方に変更した場合について説明する。
この場合も、第1の実施形態の場合と同様に、屋根桟部
材(33)と桁(2) とは断面L字状の連結具(28)を介して連
結されている。また、図10に示したように、前枠部材
(35)には、断面三角形状の係合突部(36b) 、および略水
平後方突出部(39)の後部下端に係合させられた開口カバ
ー(31)が取り付けられるのも第1の実施形態の場合と同
様である。
【0042】なお、上記のように桁(2) を屋根桟部材(3
3)に固定する場合、傾斜部(33a) の前端部下方に支柱
(3) を配置するのが望ましい。支柱(3) が過度に後方に
配置されたり、屋根桟部材(33)の前部の円弧状部(33b)
において桁(2) と屋根(1) とを連結すると、屋根(1) の
荷重を支持することが困難であるからである。
【0043】なお、上記の実施形態においては、いずれ
も拡大溝(24)内に四角ナット(27)が摺動自在に嵌め入れ
られているが、拡大溝(24)内に四角ボルトの頭を摺動自
在に嵌め入れてもよい。
【0044】また、上記の2つの実施形態においては、
いずれの場合も、上方開口溝(22)(23)にねじみぞがきら
れているが、ねじみぞをきらずに、上方開口溝(22)(23)
にタッピング・ネジをねじ込むようにしてもよい。
【0045】また、連結具(28)を屋根桟部材(8)(33) に
取り付けるさいに、屋根桟部材(8)(33) にボルト貫通孔
を形成し、垂直部(28a) を貫通したネジをそのボルト貫
通孔にねじ込むようにしてもよい。
【0046】また、左右側枠および屋根桟の前端面の傾
斜角度が45°程度であるさいは、上記2つの実施形態
に記載された形状の前枠のいずれか一方を適宜選択して
使用すればよい。
【0047】
【発明の効果】本発明の組立建物によれば、桁を前枠部
材あるいは屋根桟部材のいずれにも取り付けることがで
きるとともに支柱の桁に対する左右方向の取り付け位置
を容易に変更することができるため、支柱の屋根に対す
る取り付け位置を前後左右に変更することができる。し
たがって、組立建物を設置するさいに、支柱の取り付け
位置を前後左右に変更して、様々な設置条件に対応する
ことができるので設置場所の下見を行う必要がなくな
り、組立にようする時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の組立建物の概略斜視
図である。
【図2】同組立建物において、前枠部材に桁を固定した
場合の屋根、桁および支柱の連結部を示す拡大垂直断面
図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う矢視図である。
【図4】同組立建物において、屋根桟部材に桁を固定し
た場合の図2相当の図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】同組立建物において、屋根桟部材に桁を固定し
た場合の屋根の前端部の拡大垂直断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の組立建物の概略斜視
図である。
【図8】同組立建物において、前枠部材に桁を固定した
場合の屋根、桁および支柱の連結部を示す拡大垂直断面
図である。
【図9】同組立建物において、屋根桟部材に桁を固定し
た場合の図8相当の図である。
【図10】同組立建物において、屋根桟部材に桁を固定
した場合の屋根の前端部の拡大垂直断面図である。
【符号の説明】
(1) 屋根 (2) 桁 (3) 支柱 (3c) 板状部分 (4) 後枠部材 (5)(32) 側枠部材 (6)(35) 前枠部材 (7)(33) 屋根桟部材 (9)(36) 略U字状樋部 (10) 連結部 (11)(37) 支持部 (12)(39) 略水平後方突出部 (22)(23) 上方開口溝 (24) 内部拡大溝 (25) ネジ (26) ボルト (27) ナット (28) L字状連結具 (30) ネジ (38) 下方突出部 (F) 既存家屋の外壁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存家屋の外壁から前方に突出させられ
    る屋根と、屋根を支持する桁と、桁を支持する2本の支
    柱とよりなり、屋根が、外壁に固定される後枠部材と、
    後枠部材の左右両端からそれぞれ前方に突出し、略垂直
    状の前端面を有する左右側枠部材と、左右側枠部材の前
    端部同士を連結する前枠部材と、前枠部材と後枠部材と
    の間に渡される屋根桟部材とを有し、前枠部材が、略U
    字状樋部と、樋部の後壁上縁に連なって後方に突出した
    連結部と、連結部の後端から上下に突出し、かつ、両側
    枠部材および屋根桟部材の各前端面を支持する支持部
    と、支持部の下端に設けられた略水平後方突出部とを備
    えており、桁の前面および後面のいずれか一方に左右方
    向に伸びた内部拡大溝が形成されているとともに、桁の
    上面に左右方向に伸びたネジねじ込み用上方開口溝が形
    成されており、支柱の上端部に桁の内部拡大溝が形成さ
    れた面に面接触する板状部分が設けられており、桁が前
    枠部材の下方に位置した状態において、前枠部材の略水
    平後方突出部を貫通して桁の上方開口溝にねじ込まれる
    ネジにより桁と屋根とが固定されるようになされてお
    り、桁が左右側枠部材および屋根桟部材の下方に位置し
    た状態において、左右側枠部材内側面および屋根桟部材
    両側面にL字状連結具の垂直部を取り付け、その水平部
    を貫通して桁の上方開口溝にねじ込まれるネジにより桁
    と屋根とが固定されるようになされ、頭が内部拡大溝に
    摺動自在に嵌め入れられて板状部分を貫通するボルトお
    よびナットの対、並びに内部拡大溝に摺動自在に嵌め入
    れられるナットおよび板状部分を貫通するボルトの対の
    いずれか一方により桁と支柱とが固定されるようになさ
    れている組立建物。
  2. 【請求項2】 既存家屋の外壁から前方に突出させられ
    る屋根と、屋根を支持する桁と、桁を支持する2本の支
    柱とよりなり、屋根が、外壁に固定される後枠部材と、
    後枠部材の左右両端からそれぞれ前方に突出しするとと
    もに前部が下方に向かって湾曲し、その前端面が略水平
    状である左右側枠部材と、左右側枠部材の前端部同士を
    連結する前枠部材と、前枠部材と後枠部材との間に渡さ
    れる屋根桟部材とを有し、前枠部材が、略U字状樋部
    と、樋部の後壁上縁に連なって後方に突出し、かつ、両
    側枠部材および屋根桟部材の各前端面を支持する支持部
    と、支持部の後端に設けられた下方突出部と、下方突出
    部の高さの中間に設けられた略水平後方突出部とを備え
    ており、桁の前面および後面のいずれか一方に左右方向
    に伸びた内部拡大溝が形成されているとともに、桁の上
    面に左右方向に伸びたネジねじ込み用上方開口溝が形成
    されており、支柱の上端部に桁の内部拡大溝が形成され
    た面に面接触する板状部分が設けられており、桁が前枠
    部材の下方に位置した状態において、前枠部材の略水平
    後方突出部を貫通して桁の上方開口溝にねじ込まれるネ
    ジにより桁と屋根とが固定されるようになされており、
    桁が左右側枠部材および屋根桟部材の下方に位置した状
    態において、左右側枠部材内側面および屋根桟部材両側
    面にL字状連結具の垂直部を取り付け、その水平部を貫
    通して桁の上方開口溝にねじ込まれるネジにより桁と屋
    根とが固定されるようになされ、頭が内部拡大溝に摺動
    自在に嵌め入れられて板状部分を貫通するボルトおよび
    ナットの対、並びに内部拡大溝に摺動自在に嵌め入れら
    れるナットおよび板状部分を貫通するボルトの対のいず
    れか一方により桁と支柱とが固定されるようになされて
    いる組立建物。
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