JPH11100965A - 簡易屋根 - Google Patents

簡易屋根

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Publication number
JPH11100965A
JPH11100965A JP27808497A JP27808497A JPH11100965A JP H11100965 A JPH11100965 A JP H11100965A JP 27808497 A JP27808497 A JP 27808497A JP 27808497 A JP27808497 A JP 27808497A JP H11100965 A JPH11100965 A JP H11100965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixed
rafter
vertical frame
front frame
girder
Prior art date
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Pending
Application number
JP27808497A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Azuma
克紀 東
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YKK AP Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by YKK AP Inc filed Critical YKK AP Inc
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Publication of JPH11100965A publication Critical patent/JPH11100965A/ja
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  • Building Awnings And Sunshades (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強風によるあおり等に対しても十分に強固
で、かつすっきりした意匠を構成する簡易屋根を提供す
ること目的とする。 【解決手段】 建物の外壁Wに固定され上下方向に延在
する縦枠6と、基端部を縦枠6の上端部に固定され前方
に延びる垂木7と、垂木7の前端部に固定され左右方向
に延在する前枠3と、基端部を縦枠6の下端部に固定さ
れると共に前端部に前枠3が固定され、前方に延びる妻
梁8とを備え、縦枠6、垂木7、前枠3および妻梁8
が、前枠3を頂部として側面視二等辺三角形を為してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルコニー屋根、
テラス等における持出しタイプの簡易屋根に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の簡易屋根として、例えば
実公昭62−14253号公報に記載のものが知られて
いる。この簡易屋根は、支柱の無い持出しタイプのテラ
スであり、基端を外壁に固定して前方に延びる垂木を、
方づえで下側から支持するようにして、テラスが外壁に
取り付けられている。方づえは、基端部が外壁にねじ止
めされ、前端部が垂木の前後方向中間位置に下側から固
定されている。すなわち、このテラスはその支持部材の
主体を為す方づえと、垂木の一部と、外壁とでトラスを
構成するようにして、外壁に強固に取り付けられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の簡易
屋根では、垂木の前部、すなわ屋根部の前半部が、方づ
えに片持ちで支持される構造になるため、両持ちとなる
後半部に比して強度的に弱くなる問題があった。特に、
強風による下方からのあおりに対して、屋根部の前半部
が弱いものとなっていた。また、方づえは、外壁および
垂木に合わせて2箇所で湾曲形成されており、屋根部の
デザインと合わず、意匠的に違和感の生ずるものとなっ
ていた。さらに、屋根部の出幅に対応した大きさのもの
を用意しておく必要があり、汎用性に乏しい問題があっ
た。
【0004】本発明は、強風によるあおり等に対しても
十分に強固で、かつすっきりした意匠を構成する簡易屋
根を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の簡易屋根は、建
物の外壁に固定され上下方向に延在する縦枠と、基端部
を縦枠の上端部に固定され前方に延びる垂木と、垂木の
前端部に固定され左右方向に延在する前枠と、基端部を
縦枠の下端部に固定されると共に前端部に前枠が固定さ
れ、前方に延びる妻梁とを備え、妻梁が斜め前上がりに
配設され、且つ縦枠、垂木、前枠および妻梁が、前枠を
頂部として側面視三角形を為していることを特徴とす
る。
【0006】この構成によれば、妻梁が斜め前上がりに
配設され、且つ前枠を頂部として、縦枠、垂木、前枠お
よび妻梁が側面視三角形を為しているため、屋根部分の
全域を理想的なトラス構造で支持することができる。こ
のため、上側からの外力および下側からの外力に対し
て、構造的に同等の耐力を有することになり、特に、強
風によるあおりなどに対しても十分な強度を持たせるこ
とができる。また、妻梁は、基端部を縦枠の下端部に固
定されると共に前端部に前枠が固定されるため、これら
構造材の一体性が確保され、遜色のない意匠を構成す
る。さらに、意匠性を考慮して縦樋に連なる雨水管を妻
梁に沿って配管する場合でも、雨水管が斜めに配管され
ることになり、その排水勾配を考慮する必要がない。
【0007】本発明の他の簡易屋根は、建物の外壁に固
定され上下方向に延在する縦枠と、基端部を縦枠の上端
部に固定され前方に延びる垂木と、垂木の前端部に固定
され左右方向に延在する前枠と、基端部を縦枠の下端部
に固定されると共に前端部に前枠が固定され、前方に延
びる妻梁とを備え、妻梁が斜め前上がりに配設され、且
つ垂木が前下がりに湾曲していることを特徴とする。
【0008】この構成によれば、外壁に縦枠が固定さ
れ、この縦枠の上端部から垂木が前下がりに湾曲しなが
ら延設されると共に、下端部から妻梁が前上がりに延設
され、さらに垂木の前端部と妻梁の前端部とが前枠を介
して相互に固定されている。このため、これら構造材が
前枠を頂点として変形トラス構造となり、屋根部分の全
域をこの変形トラス構造で支持することができる。した
がって、上側からの外力および下側からの外力に対し
て、構造的に十分な耐力を有することになり、特に、強
風によるあおりなどに対しても十分な強度を持たせるこ
とができる。また、妻梁は、基端部を縦枠の下端部に固
定されると共に前端部に前枠が固定されるため、これら
構造材の一体性が確保され、遜色のない意匠を構成す
る。さらに、意匠性を考慮して縦樋に連なる雨水管を妻
梁に沿って配管する場合でも、雨水管が斜めに配管され
ることになり、その排水勾配を考慮する必要がない。
【0009】これらの場合、前枠には横樋が設けられて
おり、妻梁には樋部が形成され、樋部は、上流端を横樋
に接続されると共に下流端を外壁に沿って配設された縦
樋に接続されていることが、好ましい。
【0010】この構成によれば、斜めに配設した妻梁に
樋部を形成することにより、前枠の横樋と縦樋とを接続
する雨水管を省略することができると共に、横樋に集水
した雨水を、十分な排水勾配を持って、外壁に沿って配
設された縦樋に適切に導くことができる。
【0011】同様に、前枠には横樋が設けられ、且つ妻
梁は中空の形材で構成されており、妻梁の中空部内には
雨水管が配設され、雨水管は、上流端を横樋に接続され
ると共に下流端を外壁に沿って配設された縦樋に接続さ
れていることが、好ましい。
【0012】この構成によれば、斜めに配設した妻梁の
中空部内には雨水管が配設することにより、前枠の横樋
に集水した雨水を、この雨水管により、十分な排水勾配
を持って、外壁に沿って配設された縦樋に適切に導くこ
とができる。
【0013】この場合、雨水管の下流端は、下流側の端
部が妻梁から下方に突出した管継手を介して縦樋に接続
されており、管継手は、妻梁の中空部内において縦枠と
妻梁とを接合するブラケットと中空部を構成する下壁と
の間に、挟持固定されていることが好ましい。
【0014】この構成によれば、中空部内に雨水管をセ
ットした状態で妻梁を組み付けると、雨水管の下流端に
接続した管継手が、縦枠と妻梁とを接合するブラケット
と中空部の下壁との間に、挟持固定される。このため、
管継手の下流端に縦樋を接続するときに、管継手が動い
てしまうことがなく、これら構造材を組み立てた後、雨
水管に縦樋を簡単に接続することができる。
【0015】そして、これらの場合、前枠に対し、垂木
の前端部および妻梁の前端部は、それぞれ前枠に設けた
裏板部材を介して、前枠を左右方向の任意の位置で固定
可能に構成されていることが、好ましい。
【0016】この構成によれば、左右の垂木および妻梁
の位置から左右外側にはみ出して、屋根部分を作り込む
ことができる。すなわち、これら構造部分を、外壁越し
に建物の柱に適切に固定した状態で、窓の間口などに対
して十分な長さを有する屋根部分を形成することができ
ると同時に、間口(窓の幅)の規格幅に関係なく、屋根
部分を形成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基いて、本発
明の一実施形態に係る簡易屋根をテラスに適用した場合
について説明する。図1の斜視図および図2の平面図に
示すように、このテラス1は、掃出し窓Aに面して設け
た片流れ屋根であり、支柱を用いることなく、建物の外
壁Wに直接支持されている。
【0018】テラス1は、外壁Wに固定された後端の垂
木掛け2と、垂木掛け2に平行に架設した前端の前枠3
と、垂木掛け2および前枠3間に等間隔に掛け渡した複
数本の固定垂木4とで、屋根の構造部分が構成されてい
る。そして、前枠3および垂木掛け2と、隣接する各固
定垂木4,4とで区画された領域には、アクリル板など
の樹脂で構成された屋根葺き材5が、それぞれ取り付け
られている。
【0019】また、建物のスパンに対応して外壁Wに固
定した左右一対の縦枠6,6と、各縦枠6の上端部から
前枠3まで延びる左右一対の可動垂木7,7と、各縦枠
6の下端部から前枠3まで延びる左右一対の妻梁8,8
とで、屋根を外壁Wに支持する構造部分が構成されてい
る。垂木掛け2の両端および前枠3の両端は、縦枠6の
位置を越えて左右外側に延設されており、テラス1の左
右方向の幅とほぼ同一の長さを有している。なお、左端
および右端に配設した固定垂木4,4は、それぞれテラ
ス1の側枠を兼ねている。そして、垂木掛け2、前枠
3、固定垂木4、縦枠6、可動垂木7および妻梁8は、
アルミニウムなどの押出し形材で構成されている。
【0020】次に、図3の横断面図および図4の縦断面
図を参照して、テラス1の構造を更に詳細に説明する。
各固定垂木4は、垂木本体4aと屋根葺き材押え4bと
を一体に成形したものであり、垂木本体4aと屋根葺き
材押え4bとの間には、先付けの上シール部材21およ
び後付けの下シール部材22が対向して、取り付けられ
ている。そして、屋根葺き材5は、この上シール部材2
1と下シール部材22とに挟み込まれ、固定垂木4に水
密に取り付けられている。同様に、屋根葺き材5は、前
枠3、垂木掛け2に対しても水密に取り付けられてい
る。また、前枠3、垂木掛け2および各固定垂木4に
は、屋根葺き材5をやり返し等で装着できるように深い
呑込み溝23が形成されており、この呑込み溝23を利
用し、屋根葺き材5を装着した後下シール部材22を取
り付けることで、屋根葺き材5をテラス1の下側から施
工することができるようになっている。なお、各固定垂
木4の前後両端は、固定垂木ブラケット24,24を介
して前枠3および垂木掛け2に、それぞれねじ止め固定
されている。
【0021】垂木掛け2は、複数本のコーチねじ26に
より外壁に水平に固定されており、また隣接する上記の
固定垂木ブラケット24,24間には、コーチねじ26
を隠すアタッチメント27が取り付けられている。さら
に、垂木掛け2には、後述する各縦枠6の上ブラケット
43を遊挿する開口28が形成されている(図9参
照)。
【0022】前枠3は、中空の前枠本体3aと横樋部3
bとで一体に形成されており、前枠本体3aの上部背面
には、固定垂木4および可動垂木7が、それぞれ固定垂
木ブラケット31および可動垂木ブラケット32を介し
てねじ止め固定されている。同様に、前枠本体3aの下
面には、妻梁8が、妻梁ブラケット33を介してねじ止
め固定されている。この場合、可動垂木7および妻梁8
が固定される部分には、前枠本体3a内に裏板を兼ねる
補強部材34が、挿入されている。補強部材34は、前
枠本体3aの中空内部と相補的に形状を有して短尺に形
成され、前枠3の長手方向に対して移動自在に挿入され
ている。
【0023】すなわち、可動垂木ブラケット32および
妻梁ブラケット33を前枠3に固定する複数本の固定ね
じ35は、前枠3を貫通してこの補強部材34に螺合し
ている。一方、この補強部材34を前枠本体3a内で所
望の位置に移動させ、下孔を形成することで、可動垂木
7の前端部および妻梁8の前端部が、前枠3の左右方向
の任意の位置に固定できるようになっている。これによ
り、可動垂木7および妻梁8は、建物の柱Bの位置(ス
パン)によりその左右方向の取付位置が規制される(図
10参照)が、前枠3は可動垂木7および妻梁8の位置
に規制されることなく、左右方向の長さを自由に設計す
ることができる。したがって、掃出し窓Aの間口寸法に
関係なく、雨の吹き込みや日差しを考慮してテラス1を
形成することができる。
【0024】可動垂木ブラケット32は、断面略「F」
字状に形成され、その2枚のフランジ部32a,32a
を後方に突き出した状態で、前枠本体3aに横向きにね
じ止めされている。これに対し可動垂木7の前端部は、
この2枚のフランジ部32a,32aが内側面に接触す
るように挿入され、両側面からねじ止めされている。同
様に、妻梁ブラケット33は、断面略「U」字状に形成
され、その2枚のフランジ部33a,33aを下方に突
き出した状態で、前枠本体3aに下向きにねじ止めされ
ている。これに対し妻梁8の前端部は、切り欠いた上部
を下側から当てがうと共に、この2枚のフランジ部33
a,33aが内側面に接触するように挿入され、両側面
からねじ止めされている。
【0025】可動垂木7は、固定垂木4と異なり屋根葺
き材押え4bが無く、上面に2個の先付けのシール部材
37,37が取り付けられている。すなわち、可動垂木
7は、屋根葺き材5を下側から支持するようになってい
る。そして、可動垂木7の後端部は、固定垂木4と異な
り、上ブラケット43を介して縦枠6にねじ止め固定さ
れている。
【0026】各縦枠6は、縦枠本体41と、縦枠本体4
1の上端部に裏板42を介してねじ止め固定した上ブラ
ケット43と、縦枠本体41の下端部に裏板44を介し
てねじ止め固定した下ブラケット45とで、構成されて
おり、複数本のコーチねじ46により、建物の外壁W越
しに配設した柱Bに鉛直姿勢で固定されている(図6お
よび図7参照)。上ブラケット43は、平面視「U」字
状に且つ側面視台形形状に形成され、その2枚のフラン
ジ部43a,43aを前方に突き出した状態で、コーチ
ねじ46により外壁Wにねじ止めされている。これに対
し可動垂木7の後端部は、この2枚のフランジ部43
a,43aが内側面に接触するように挿入され、両側面
からねじ止めされている。
【0027】同様に、下ブラケット45は、平面視
「U」字状に形成され、その2枚のフランジ部45a,
45aを前方に突き出した状態で、コーチねじ46によ
り縦枠本体41と共に外壁Wにねじ止めされている。こ
れに対し妻梁8の後端部は、この2枚のフランジ部45
a,45aが内側面に接触するように挿入され、両側面
からねじ止めされている。この場合、下ブラケット45
の2枚のフランジ部45a,45aの下部は、斜めに切
り欠かれており、この部分で後述する妻梁8に収容した
後部管継手10cを押さえるようになっている。
【0028】各妻梁8は、矩形の中空形状に形成され、
後端部を上記の下ブラケット45を介して縦枠6に固定
され、前端部を上記の妻梁ブラケット33を介して前枠
3に下側から当てがうようにして固定されている。この
場合、妻梁8は、前枠3に向かって斜め前上がりに延び
ており、縦枠6、可動垂木7、妻梁8および前枠3は、
縦枠6を底辺とし且つ前枠3を頂点として、側面視ほぼ
二等辺三角形を為している。
【0029】一方、妻梁(向かって左側の妻梁8)8の
中空部8a内には、前枠3の横樋部3bと外壁Wに沿っ
て配設した縦樋9とを接続する雨水管10が挿入されて
いる。雨水管10は、直管10aと、直管10aと横樋
部3bとを接続する前部管継手10bと、直管10aと
縦樋9とを接続する後部管継手10cとで構成されてい
る。前部管継手10bは異形の継手であり、妻梁8の前
端の小口キャップを兼ねている。後部管継手10cは市
販の90゜エルボであり、縦樋9側の接続部分が妻梁8
を貫通して下方に突出するように配設されている。一
方、縦樋9は、外壁Wに固定した図外の直管と、この直
管と後部管継手10cとを接続するフレキシブル継手9
aとを有しており、図示しないがこのフレキシブル継手
9aと後部管継手10cとは、短管を介して接続されて
いる。
【0030】したがって、テラス1上に降った雨水は、
前枠3の横樋部3bで集水され、横樋部3bから雨水管
10に流れ込む。さらに、雨水は雨水管10内を、斜め
前上がり配設した妻梁8による勾配に従って外壁W側に
流れ、縦樋9に導かれる。このため、雨水管10を内包
した妻梁8により、雨水管10の排水勾配が適切に確保
され、雨水が横樋部3bから溢れるなどの支障を生ずる
ことがない。一方、妻梁8に雨水管10をセットし、こ
れを縦枠6に組み付けると、縦枠6の下ブラケット45
のフランジ部45aが雨水管10の後部管継手10cを
上側から押さえ、中空部8aを構成する妻梁8の下壁8
bとの間にこれを挟持する。このため、雨水管10の後
部管継手10cは固定され、縦樋のフレキシブル継手9
aを接続するときに、後部管継手10cがふらつくこと
がなく、縦樋9を簡単に接続することができる。
【0031】なお、妻梁8の中空部8a自体を雨水の流
路とし、或いは妻梁8の中空部8a内またはその一部に
雨水の流路を形成し、雨水管10を省略するようにして
もよい。もちろん、雨水管10を妻梁8の下側に添わせ
て取り付けるようにしてもよい。
【0032】次に、図5を参照して、本発明の第2実施
形態のテラス1について説明する。第2実施形態のテラ
ス1はアールタイプのものであり(第1実施形態はフラ
ットタイプ)、その前部が側面視円弧形状に形成されて
いる。この場合、固定垂木4および可動垂木7は、前部
が湾曲しており、また前枠3も第1実施形態の前枠3と
異なった断面形状を有している。すなわち、固定垂木4
および可動垂木7が、傾斜した前枠3の上面に固定され
るようになっている。妻梁8は、第1実施形態と同様の
断面形状を有すると共に、斜め前上がり配設されてい
る。そして、縦枠6は、テラス1の前部を円弧形状にし
た分、第1実施形態より長く形成されている。
【0033】ここで、図6ないし図11を参照して、テ
ラス1の組立方法を第1実施形態を例に簡単に説明す
る。先ず、建物の柱Bの位置を外壁Wに墨出しすると共
に、縦枠本体41に上下両ブラケット43,45を組み
込んでおく(図6参照)。次に、墨出し線にならって縦
枠6を外壁Wに当てがい、下孔を明けた後、複数本のコ
ーチねじ46で縦枠6を外壁(柱B)Wに固定する(図
7参照)。縦枠6を取り付けたら、雨水管10をセット
した妻梁8を縦枠6に固定する。すなわち、妻梁8の後
端部を縦枠6の下ブラケット45にねじ止めする(図8
参照)。
【0034】ここで、垂木掛け2とそのアタッチメント
27を取り付ける。垂木掛け2は、その開口28を縦枠
6の上ブラケット43にくぐらすことで、水平に位置決
めされ、この状態でコーチねじ26により外壁Wに固定
される(図9参照)。次に、可動垂木7を縦枠6に固定
する。すなわち、可動垂木7の後端部を縦枠6の上ブラ
ケット43にねじ止めする(図10参照)。可動垂木7
を取り付けたら、可動垂木7の前端部および妻梁8の前
端部に前枠3を固定する。この場合、前枠3側におい
て、補強部材34を適宜の位置に移動させてから下孔を
開け、可動垂木ブラケット32および妻梁ブラケット3
3をねじ止めしておき、この可動垂木ブラケット32お
よび妻梁ブラケット33に、それぞれ可動垂木7の前端
部および妻梁8の前端部をねじ止めする(図11参
照)。そして、このような組立作業を左右において並行
して行い、最後に固定垂木4を組み込むと共に、屋根葺
き材5を組み込む。また、雨水管10の前部管継手10
bを取り付けると共に、雨水管10の後部管継手10c
と縦樋9とを接続する。
【0035】以上のように本実施形態によれば、テラス
1を支持する構造部分である、縦枠6、前枠3、可動垂
木7および妻梁8を三角形のトラス構造としているた
め、テラス1に十分な強度を持たせることができる。特
に、積雪などの上側からの強度に加え、強風によるあお
りなどの下側からの強度を高めることができる。また、
これら構造材を形材で構成しているため、テラス1の出
幅の長短に対して、各形材を所望の長さに切断すること
で、簡単に対応させることができる。
【0036】一方、縦枠6、前枠3、可動垂木7および
妻梁8が三角形に組み合わされ、かつ雨水管10が妻梁
8に隠ぺいされるため、意匠性もすっきりした良好なも
のになる。したがって、意匠性および強度の点で優れた
ものとなると共に、コストアップを抑制した状態で、出
幅および左右の長さにおいて自由度を高めることができ
る。
【0037】なお、本発明は、テラスの他、バルコニー
屋根やカーポート等に適用できることは、いうまでもな
い。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明の簡易屋根によれ
ば、妻梁を斜め前上がりに配設することで、前枠を頂点
として縦枠、垂木および妻梁により、三角形あるいは変
形三角形のトラスを構成するようにしているので、強風
によるあおり等に対しても十分な強度を有すると共に、
すっきりした意匠を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテラスの外観斜視図
である。
【図2】実施形態に係るテラスの平面図である。
【図3】実施形態に係るテラスの拡大縦断面図である。
【図4】実施形態に係るテラスの拡大横断面図である。
【図5】第2実施形態に係るテラスの拡大縦断面図であ
る。
【図6】テラスの組立方法を示す(墨出しと縦枠の組
立)斜視面である。
【図7】テラスの組立方法を示す(縦枠の取付)斜視面
である。
【図8】テラスの組立方法を示す(妻梁の取付)斜視面
である。
【図9】テラスの組立方法を示す(垂木掛けの取付)斜
視面である。
【図10】テラスの組立方法を示す(可動垂木の取付)
斜視面である。
【図11】テラスの組立方法を示す(前枠の取付)斜視
面である。
【符号の説明】
1 テラス、3 前枠、3b 横樋部、6 縦枠、7
可動垂木、8 妻梁、8a 中空部、8b 下壁、9
縦樋、10 雨水管、10c 後部管継手、32 可動
垂木ブラケット、33 妻梁ブラケット、34 補強部
材、43 上ブラケット、45 下ブラケット、46
コーチねじ、W 外壁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の外壁に固定され上下方向に延在す
    る縦枠と、 基端部を前記縦枠の上端部に固定され前方に延びる垂木
    と、 前記垂木の前端部に固定され左右方向に延在する前枠
    と、 基端部を前記縦枠の下端部に固定されると共に前端部に
    前記前枠が固定され、前方に延びる妻梁とを備え、 前記妻梁が斜め前上がりに配設され、且つ前記縦枠、前
    記垂木、前記前枠および前記妻梁が、当該前枠を頂部と
    して側面視三角形を為していることを特徴とする簡易屋
    根。
  2. 【請求項2】 建物の外壁に固定され上下方向に延在す
    る縦枠と、 基端部を前記縦枠の上端部に固定され前方に延びる垂木
    と、 前記垂木の前端部に固定され左右方向に延在する前枠
    と、 基端部を前記縦枠の下端部に固定されると共に前端部に
    前記前枠が固定され、前方に延びる妻梁とを備え、 前記妻梁が斜め前上がりに配設され、且つ前記垂木が前
    下がりに湾曲していることを特徴とする簡易屋根。
  3. 【請求項3】 前記前枠には横樋が設けられており、 前記妻梁には樋部が形成され、 当該樋部は、上流端を前記横樋に接続されると共に下流
    端を前記外壁に沿って配設された縦樋に接続されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の簡易屋根。
  4. 【請求項4】 前記前枠には横樋が設けられ、且つ前記
    妻梁は中空の形材で構成されており、 前記妻梁の中空部内には雨水管が配設され、 当該雨水管は、上流端を前記横樋に接続されると共に下
    流端を前記外壁に沿って配設された縦樋に接続されてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の簡易屋
    根。
  5. 【請求項5】 前記雨水管の下流端は、下流側の端部が
    前記妻梁から下方に突出した管継手を介して前記縦樋に
    接続されており、 前記管継手は、前記妻梁の中空部内において前記縦枠と
    前記妻梁とを接合するブラケットと当該中空部を構成す
    る下壁との間に、挟持固定されていることを特徴とする
    請求項4に記載の簡易屋根。
  6. 【請求項6】 前記前枠に対し、前記垂木の前端部およ
    び前記妻梁の前端部は、それぞれ当該前枠に設けた裏板
    部材を介して、前記前枠を左右方向の任意の位置で固定
    可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれかに記載の簡易屋根。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008063750A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Nihon Kagaku Sangyo Co Ltd
JP2008121220A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Ykk Ap株式会社 構造物

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JP2008063750A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Nihon Kagaku Sangyo Co Ltd
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