JP2022188206A - 皮膚外用組成物 - Google Patents

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Shigeru Sawaki
茂豊 澤木
Shigetoyo Sawaki
英生 岩野
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Abstract

【課題】生体安全性にすぐれた天然物由来のものであって、表皮細胞ヒアルロン酸合成促進作用及び/又はエラスターゼ活性抑制作用を有し、シワ及びタルミの予防、改善用の皮膚外用組成物を提供する。【解決手段】本発明は、イネ科イネ属のイネ、イネ科タケ亜科のタケ、イネ科ジュズダマ属のハトムギ、アオイ科ハイビスカス属のハイビスカス、アマモ科アマモ属のアマモ又はコアマモ、ナス科ナス属のナス、ノウゼンカズラ科タベブイア属の植物、マメ科ダイズ属のダイズ、又はマタタビ科マタタビ属のキウイのいずれか1以上の植物の抽出物又はその加水分解物、或いは当該植物発酵物を含む皮膚外用組成物である。【選択図】なし

Description

本発明は、天然物に由来し、シワ(小じわも含む)及びタルミを予防、改善する新規有効成分及びこれを配合してなる皮膚外用組成物である。
従来、肌の老化現象であるシワ(小じわ)やタルミは紫外線照射、乾燥又は加齢による細胞外マトリックス(コラーゲン、エラスチン等)の減少等による生じることが知られている。
上述の肌の老化現象を予防、改善する目的で様々な活性成分が提案され、それら活性成分を配合した化粧品、医薬部外品又は医薬品が上市されている。例えば、活性成分としては、ビタミンC、ビタミンE、カタラーゼ、又はそれらの誘導体等の抗酸化剤や、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸又はその塩等の細胞外マトリックス成分が挙げられる。
しかし、それら従来の成分には、実際に生体に適用した際の安定性、安全性及び有効性の観点で問題が存在する。
上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、本発明者らは、表皮細胞ヒアルロン酸合成促進作用及び/又はエラスターゼ活性抑制作用を有する植物(イネ科、アマモ科、ナス科、アオイ科、ノウゼンカズラ科、マメ科、マタタビ科、ウリ科)抽出物又はその加水分解物、或いは植物発酵物を見出した。
従来、イネ科植物の抽出物、加水分解物又は発酵物、マメ科植物の抽出物又はその加水分解物、アマモ科植物の抽出物、ナス科植物の抽出物、アオイ科植物の抽出物又はその発酵物、ノウゼンカズラ科植物の抽出物、マタタビ科植物の抽出物、ウリ科植物の抽出物を皮膚外用剤に使用する発明は、例えば、特許文献1~11により知られていた。しかし、イネ科植物であるイネ、タケ又はハトムギの抽出物、加水分解物又は発酵物、マメ科植物の大豆の加水分解物、アオイ科植物であるハイビスカスの発酵物、アマモ科植物であるアマモ又はコアマモの抽出物、ナス科植物であるナスの抽出物、或いはノウゼンカズラ科のタベブイア属植物の抽出物、ウリ科のヘチマの抽出物、或いはマタタビ科のキウイの抽出物が表皮細胞ヒアルロン酸合成促進作用及び/又はエラスターゼ活性抑制作用を有することについては知られていなかった。
特開2000-326538号 特開2011-248559号 特開2013-254639号 特開2008-317897号 特開2006-290742号 特開2006-347925号 特開平04-139108号 特開2008-069074号 特開2010-059139号 特開昭61-289010号 特開2015-160821号
本発明は、以下の(A)~(G)のいずれか1以上の植物の抽出物又はその加水分解物、或いは当該植物の発酵物を含み、表皮細胞ヒアルロン酸合成促進作用を有するシワ及びタルミの予防、改善用の皮膚外用組成物である。
(A)イネ科イネ属のイネの加水分解物;
(B)イネ科タケ亜科のタケの若芽の抽出物;
(C)イネ科ジュズダマ属のハトムギ又はその抽出物の発酵物;
(D)アオイ科ハイビスカス属のハイビスカス又はその抽出物の発酵物;
(E)アマモ科アマモ属のアマモ又はコアマモの抽出物;
(F)ナス科ナス属のナスの抽出物;
(G)ノウゼンカズラ科タベブイア属の植物の抽出物
本発明は、以下の(A)~(D)のいずれか1以上の植物の抽出物又はその加水分解物を含み、エラスターゼ活性抑制作用を有するシワ及びタルミの予防、改善用の皮膚外用組成物である。
(A)マメ科ダイズ属のダイズの加水分解物;
(B)ウリ科ヘチマ属のヘチマの抽出物;
(C)マタタビ科マタタビ属のキウイの抽出物;
(D)ノウゼンカズラ科タベブイア属の植物の抽出物
本発明に係る抽出物、加水分解物又は発酵物は、表皮細胞ヒアルロン酸合成促進作用及び/又はエラスターゼ活性抑制作用を有することから、シワ及びタルミの予防、改善、さらには、毛穴ケア(毛穴の広がりを抑える)の有効成分として有用である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を示すが、本発明はこれに限るものではない。
まず、本発明で用いるイネ科(Poaceae)イネ属(Oryza)の「イネ」としては、分類学上Oryza sativaに属するものであればそのいずれもが使用でき、具体的には、例えば、コシヒカリ、ササニシキ、ニホンバレ、アキタコマチ、キヌヒカリ、華越前等を挙げることができるが、勿論これらに限定されるわけではない。本発明では、イネの使用部位には特に限定はなく、全草、葉、花、茎、根、種子(子実)など適宜の部位を用いることができるが、全草、葉が好ましい。また、葉を使用する場合は、出穂前の葉を用いることが、より好ましい。なお、イネの葉を使用する場合は、抽出処理する前に葉に加熱処理を施しても良い。これにより、イネの葉に含まれる活性成分(酵素等)による変性、変質を抑制することができ、採取したイネの葉の保管中の活性低下を防止することができる。
本発明で用いるイネ科タケ亜科(Bambusoideae)の「タケ」としては、例えば、マダケ(Phyllostachys bambusoides) 、モウソウチク(Phyllostachys pubescens)、ハチク(Phyllostachys nigra)、ホテイチク(Phyllostachys aurea)、キッコウチク(Phyllostachys heterocycla)、ホウライチク(Bambusa multiplex)、ナリヒラダケ(Semiarundinaria fastuosa)、チシマザサ(ネマガリダケ)(Sasa kurilensis)、トウチク(Sinobambusa tootsik)、シホウチク (Chimonobambusa quadrangularis)、カンチク(Chimonobambusa marmorea)、ヤダケ (Pseudosasa japonica)、メダケ(Pleioblastus simonii)が挙げられるが、本願発明はこれに限るものではない。本発明におていは、竹の若芽であるタケノコ(筍)の使用が好ましく、タケノコの部位としては、可食部分でも、非食部分の皮の部分、又は竹水でも良い。なお、タケノコとはイネ科タケ亜科のタケの若芽を指す。本発明で用いるタケノコとして好ましいのは、竹の種によって異なるが、例えば、マダケの場合は、6月~9月に収穫される、地上部が10~500cmのものが好ましく、さらに、地上部から30cm~200cmのものがより好ましい。また、モウソウチクの場合は、3月上旬から~6月下旬に収穫される地上に若芽が出るまでのものが好ましい。上記範囲以上に成長すると、若芽の可食部及び皮が硬くなり、化粧料の成分として好ましくないチロシン量が増えることから、本発明には適さないものとなる。
本発明で用いるアマモ科(Zosteraceae)アマモ属(Zostera)の植物としては、例えば、アマモ(Zostera marina)、コアマモ(Zostera japonica)、オオアマモ(Zostera asiatica)、スゲアマモ(Zostera caespitosa)、タチアマモ(Zostera caulescens)などがあり、本発明に於いては、それらアマモ属植物のうちでも、素材入手の容易性の点からアマモ又はコアマモ(全草が好ましい)が好ましい。
本発明で素材として用いるダイズは、植物分類学上はダイズ(学名:Glycine max(L.) Merill)と同一種に分類される植物である。ダイズとしては、白大豆(黄色大豆)、青大豆又は黒大豆等の何れも使用可能である。
本発明で用いるアオイ科(Malvaceae)フヨウ属(Hibiscus)の「ハイビスカス」としては、例えば、ローゼル(Hibiscus sabdariffa L.)、ムクゲ(Hibiscus syriacus)、フヨウ(Hibiscus mutabills)、モミジアオイ(Hibiscus coccineus)、オオハマボウ(Hibiscus tiliaceus)、ブッソウゲ(Hibiscus schizopetalus)などが挙げられる。使用部位としては、全草、葉、花部、茎、根、子実等が挙げられる。なお、花部を使用する場合は、の開花時期及び大きさ等は特に限定されるものではなく、又花弁、萼等のいずれかまたはそれらの全部を含むものを使用してもよい。
本発明において、ナスとは、ナス科(Solanaceae)ナス属(Solanum)のナスであって、例えば、長ナス、水ナス、賀茂ナス、大和丸ナスなどのいずれを用いることができる。
本発明で用いるハトムギとは、イネ科ジュズダマ属(Coix)のハトムギであって、ハトムギの種子の使用が好ましい。本発明において、ハトムギ種子を使用する場合は、殻付きのもの及び殻を除いたもののいずれもが使用可能であり、さらに粒のままでも、粉砕又は破砕して得た粉末、或いはハトムギ種子の粒、粉末の高温・高圧処理物等のいずれであってもよく、いずれの場合も同等でかつ元のハトムギ種子よりも強い皮膚生理活性を有する発酵物が得られるが、原料としての保存安定性や抽出・発酵効率の観点から、殻付き及び殻除去物のいずれの場合も、粉砕又は破砕して得た粉末、又はその高温・高圧処理物を用いることが好ましい。
本発明に用いるノウゼンカズラ科(Bignoniaceae)タベブイア属(Tabebuia)の植物としては、例えばタベブイアインペティギノーサ(Tabebuia impetiginosa)、タベブイアロセア(Tabebuia rosea)、タベブイアカライビア(Tabebuia caraicia)、タベブイアクリスアンサ(Tabebuia chrysantha)、タベブイアクリスオトリカ(Tabebuia chrysotricha)等が挙げられるが、本発明はこれらに限るものではない。また、本発明においては、タベブイア属植物の全草又は樹皮(内部樹皮)が抽出原料として好適に用いられる。なお、それらタベブイア属植物のうちでも、抽出物の有効性の観点からタベブイアインペティギノーサの使用、特に内部樹皮の使用が最も好ましい。タベブイアインペティギノーサはブラジルにおいてパウダルコ、イペ、イペロッショ、ラパッチョ、タヒボなどと呼ばれ、同意義語としては、タベブイアアヴェラネダエ(T.avellanedae)、タベブイアイペ(T.ipe)などがある。
以上の植物から抽出物を調製する場合は、例えば、以下のようにして行うことができる。すなわち、まず、各植物の抽出部位を、必要ならば予め水洗して異物を除いた後、そのまま又は乾燥した上、必要に応じて細切又は粉砕し、抽出溶媒と接触させて抽出を行う。抽出は、浸漬法等の常法に従って抽出溶媒と接触させることで行うことが可能であるが、超臨界抽出法や水蒸気蒸留法を用いることも可能である。
抽出溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノール等の低級アルコール類、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール類;エチレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、トリオクタン酸グリセリル等のエステル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;エチルエーテル、イソプロピル、エーテル等のエーテル類;n-ヘキサン、トルエン、クロロホルム等の炭化水素系溶媒等が挙げられ、それらは単独で若しくは二種以上混合して用いることができる。
混合溶媒を用いる場合の混合比は、例えば水とエチルアルコールとの混合溶媒であれば、容量比(以下同じ)で1:1~25:1、水とグリセリンとの混合溶媒であれば1:1~15:1、又水と1,3-プロパンジオール若しくは1,3-ブチレングリコールとの混合溶媒であれば、1:1~15:1の範囲とすることが好ましい。
抽出物の調製に際して、そのpHに特に限定はないが、一般には3~9の範囲とすることが好ましい。かかる意味で、必要であれば、前記抽出溶媒に、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ性調整剤、又はクエン酸、塩酸、リン酸、硫酸等の酸性調整剤を配合し、所望のpHとなるように調整してもよい。
抽出温度、抽出時間等の抽出条件は、用いる溶媒の種類やpHによっても異なるが、例えば、水もしくは1,3-ブチレングリコール、又は水と1,3-ブチレングリコールとの混液を溶媒とする場合であれば、抽出温度は好ましくは0℃~90℃の範囲であり、又抽出時間は好ましくは0.5時間~7日間である。
ここで、本発明の抽出処理に先立って、又は抽出処理と並行して、必要に応じて抽出部位に加水分解処理を施してもよい。これによって、当該抽出物の皮膚刺激性、有効性又は保存安定性等を改善して抽出物をより有効に利用できる可能性がある。
特に、本発明においては、イネ葉及び大豆の抽出物については、加水分解処理を行うのが好ましい。加水分解処理方法としては、酸、アルカリ又は酵素による分解処理法が挙げられる。
酵素を用いて加水分解処理を行う場合、酵素としては、蛋白分解酵素、澱粉分解酵素、ペクチン質分解酵素、繊維素分解酵素、脂質分解酵素から選ばれた少なくとも1種の酵素が用いることができる。
蛋白分解酵素としては、例えば、アクチナーゼ等のアクチナーゼ類、ペプシン等のペプシン類、トリプシン、キモトリプシン等のトリプシン類、パパイン、キモパパイン等のパパイン類、グリシルグリシンペプチダーゼ、カルボキシペプチダーゼ、アミノペプチダーゼ等のペプチダーゼ類、ブロメライン、微生物由来の複合蛋白分解酵素(例えば、ニューラーゼ[天野エンザイム株式会社製])等を用いることができる。
澱粉分解酵素としては、例えば、α-アミラーゼ、β-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、β-ガラクトシダーゼ等を用いることができる。
ペクチン質分解酵素としては、例えば、ペクチナーゼ、ペクチンデポリメラーゼ、ペクチンデメトキシラーゼ、ペクチンリアーゼ、ペクチンエステラーゼ、ポリガラクチュロナーゼ等を用いることができる。
繊維素分解酵素としては、例えば、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、アガラーゼ、マンナーゼ、キチナーゼ、キトサナーゼ、カラゲナーゼ、アルギナーゼ、フコイダナーゼ、イヌラーゼ、キシラナーゼ、リグニナーゼ等を用いることができる。
脂質分解酵素としては、例えば、リパーゼ、ホスホリパーゼ等を用いることができる。
また、本発明は、抽出素材の有効性の向上、皮膚刺激性の抑制又は安定性の向上などを目的として、微生物(乳酸菌、酵母、麹菌又は枯草菌等)により発酵処理を施しても良い。特に、本発明においては、ハイビスカス及びハトムギ又はその抽出物については、微生物による発酵処理を行うことが好ましい。
発酵を行う場合は、例えば、以下のようにして行うことができる。まず、発酵の資化源としては植物それ自体(以下、植物体ということがある)を用いてもよく、又は植物体を適宜の媒体で抽出して得られる抽出物を用いてもよい。また、抽出物を用いる場合には、被抽出物の植物体を固液分離によって除去することなく、植物体を含んだままで発酵を行うことも可能である。ここで、植物は、生のままであっても、又予め乾燥若しくは半乾燥したものであってもよい。また、形状としては採取したものをそのまま用いることも可能である。
本発明において、乳酸菌とは、例えばラクトバシルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバシルス ブレビス(Lactobacillus brevis)、ラクトバシルス カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルス・デルブルッキー(Lactobacillus delbrueckii)等のラクトバシルス(Lactobacillus)属の乳酸菌;カルノバクテリウム ディバージェンス(Carnobacterium divergens)、カルノバクテリウム ピシコーラ(Carnobacterium piscicola)等のカルノバクテリウム(Carnobacterium)属の乳酸菌;ロイコノストック メセンテロイズ(Leuconostoc mesenteroides)、ロイコノストック ラクティス(Leuconostoc lactis)、ロイコノストック シトレウム(Leuconostoc citreum)等のロイコノストック(Leuconostoc)属の乳酸菌; ストレプトコッカス フェーカリス(Streptococcus faecalis)、ストレプトコッカス ピオジェネス(Streptococcus pyogenes)等のストレプトコッカス属の乳酸菌;エンテロコッカス カゼリフラバス(Enterococcus caseliflavus)、エンテロコッカス サルフレウス(Enterococcus sulfreus)等のエンテロコッカス(Enterococcus)属の乳酸菌;ラクトコッカス プランタラム(Lactococcus plantarum) ラクトコッカス ラフィノラクティス(Lactococcus rafinolactis)等のラクトコッカス属の乳酸菌;ヴェイセラ コンフューザ(Weissella confusa)、ヴェイセラ カンドウレリ(Weissella kandleri)等のヴェイセラ属の乳酸菌;アトポビウム ミニュタム(Atopobium minutum)、アトポビウム パービュラス(Atopobiumparvulus)等のアトポビウム(Atopobium)属の乳酸菌;バゴコッカス フルビアリス(Vagococcus fluvialis)、バゴコッカス サーモニナラム(Vagococcus salmoninarum)等のバゴコッカス(Vagococcus)属の乳酸菌;ペディオコッカス ダムノサス(Pediococcus damnosus)、ペディオコッカス ペントサセウス(Pediococcus pentosaceus)等のペディオコッカス(Pediococcus)属の乳酸菌等が挙げられる。
また、本発明において、酵母とは、例えば、サッカロミセス セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、サッカロミセス アワモリ(Saccharomyces awamori)、サッカロミセス チェバリエリ(Saccharomyces chevalieri)、サッカロミセス カールスバージェンシス(Saccharomyces carlsbergensis)、サッカロミセス バヨナス(Saccharomyces bayonus)等のサッカロミセス属の酵母、ガラクトミセス(Galactomyces)属の酵母、トルラスポラ デルブルエキ(Torulaspora delbruekii)、トルラスポラ ファーメンタチ(Torulaspora fermentati)、トルラスポラ ロゼイ(Torulaspora rosei)等のトルラスポラ属の酵母、ジゴサッカロミセス ローキシ(Zygosaccharomyces rouxii)、ジゴサッカロミセス ソーヤ(Zygosacchar omyces soya)、ジゴサッカロミセス サケ(Zygosaccharomyces sake)、ジゴサッカロミセス ミソ(Zygosaccharomyces miso)、ジゴサッカロミセス ラクティス(Zygosaccharomyces lactis)等のジゴサッカロミセス属の酵母、カンディダ ベルサチリス(Candida versatilis)、カンディダ エチェリシイ(Candida etchellsii)、カンディダ ケフィール(Candida kefyr)、カンディダ サケ(Candida sake)、カンディダ スコッティ(Candida scottii)等のカンディダ属の酵母、オーレオバシディウムプルランス(Aureobasidium Pullulans)、オーレオバシディウム マンソニー(Aureobasidium mansonii)、オーレオバシディウム マイクロスティクタム(Aureobasideium microstictum)等のオーレオバシディウム属の酵母等が挙げられる。また、本発明に係る酵母としては、清酒酵母、ワイン酵母、ビール酵母、植物の花(バラ、ユリ、サクラ等)由来の酵母、海由来の酵母の何れであっても良い。
また、本発明において、麹菌とは、例えばアスペルギルス オリゼー(Aspergillus oryzae)、アスペルギルス フラバス(Aspergillus flavus)、アスペルギルス ポリオキソジェネス(Aspergillus polyoxogenes)、アスペルギルス ソーヤ(Aspergillus sojae)等の黄麹菌、アスペルギルス アワモリ(Aspergillus awamori)、アスペルギルス カワウチ(Aspergillus kawauchii)、アスペルギルス ウサミ(Aspergillus usami)、アスペルギルス ニガー(Aspergillus niger)等の黒麹菌、モナスカス アンカ(Monascus anka)、モナスカス ピロサス(Monascus pilosus)等の紅麹菌等が挙げられる。
また、本発明において、枯草菌とは、例えば、バシルス ナットー(Bacillus natto)、バシルス サブチルス(Bacillus subtilis)、バシルス サーキュランス(Bacillus circulans)等が挙げられる。
上述の懸濁液又は抽出物を微生物により発酵させるときには、発酵工程前に、殺菌を行って発酵の障害となる雑菌を除去することが必要である。この雑菌の殺菌除去方法としては、発酵素材を予め殺菌用エタノール等で洗浄した後無菌水等の無菌溶媒に懸濁する方法を用いてもよく、又発酵素材を溶媒に懸濁した後、懸濁液を加熱殺菌等により殺菌するようにしてもよい。加熱殺菌処理としては、懸濁液を120~130℃で10~20分間加熱するオートクレーブ殺菌法や、80~90℃に60~120分間保持することを1日1回2~3日間繰り返す間断殺菌法といった加熱殺菌法が一般に用いられる。
無菌化した懸濁液を発酵タンクに入れ、これに微生物を植菌して発酵させる。微生物の接種量は10~10個/mLが適量である。接種量が上記の範囲より多くなっても発酵の進行時間は殆ど変わらず、一方上記の範囲より少なくなると発酵完了までに長時間を要することとなって好ましくない。
発酵温度は一般に5~50℃の範囲、好ましくは各微生物の生育至適温度である20℃~40℃(例えば、乳酸菌であれば30℃~40℃、酵母であれば25℃~30℃)の範囲である。発酵日数は、至適温度に於いて一般に1~10日、好ましくは2~5日の範囲である。発酵日数が上記の一般的範囲より短くなると発酵が十分に行われず発酵物の有効性が低下する傾向にあり、一方10日を越えて長くしても有効性のそれ以上の上昇は認められないだけでなく、着色や発酵臭の増加が生ずることとなっていずれも好ましくない。
ハイビスカス及びハトムギから発酵物を調製する際には、対象使用部位の成分が微生物の資化源としてより有効に利用されるようにするため、微生物の植菌前又は同時に前記の懸濁液又は抽出物溶液に対して、上述した加水分解処理を行ってもよい。
上述のように調製した抽出物、加水分解物又は発酵物は、一般にはpHを3~9に調製した上で、これをそのままの状態で使用しても良く、又減圧濃縮等により所望の濃度として使用しても良い。また、スプレードライ法等の常法により乾燥物としても良い。
また、上述のように調製した抽出物、加水分解物又は発酵物は、保存安定性等を高めるために、一定時間冷蔵保存した上で、上清を使用しても良い。
本発明に係る抽出物、加水分解物又は発酵物は、皮膚外用剤(化粧料、医薬部外品、外用医薬品)に配合することができる。皮膚外用剤としては、例えば、乳液、クリーム、ローション、エッセンス、パック、口紅、ファンデーション、リクイドファンデーション、メイクアッププレスパウダー、ほほ紅、白粉、洗顔料、ボディシャンプー、頭皮,頭髪用シャンプー、頭髪用コンディショナー、育毛,養毛用のシャンプー又はトニック、石けん等の清浄用化粧料、さらには浴剤等が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明に係る抽出物、加水分解物又は発酵物の配合量は、配合する製剤に応じて適宜調整可能であり、固形分量として、例えば、基礎化粧料の場合は、0.002~1.0重量%(固形分重量%、以下同じ)の範囲、メイクアップ化粧料の場合は、0.002~1.0重量%の範囲、又清浄用化粧料の場合は、0.002~10.0重量%の範囲である。また、毛髪用化粧料の場合は、組成物の固形分として、0.0001~5.0重量%の範囲である。
本発明に係る抽出物、加水分解物又は発酵物を配合した製剤には、必須成分の抽出物、加水分解物又は発酵物のほかに、通常、皮膚外用剤や経口組成物に用いられる成分、例えば、油性成分、界面活性剤(合成系、天然物系)、保湿剤、増粘剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、抗酸化剤、キレート剤、pH調整剤、色素、香料等を必要に応じて適宜配合することができる。また、有効性、特長を損なわない限り、他の生理活性成分と組み合わせで使用することも何ら差し支えない。
ここで、油性成分としては、例えば、ハス油、オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米糠油、米胚芽油、ヤシ油、カミツレ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、ローズヒップ油、ランベンダー油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、植物由来スクワラン等の植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油等の動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン等の炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、エイコセン酸等の脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール等の高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2-エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)等の合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α-スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩等のアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級~第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2-アルキル-1-アルキル-1-ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N-ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩等のカチオン界面活性剤;N,N-ジメチル-N-アルキル-N-カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N-トリアルキル-N-アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N-アシルアミドプロピル-N′,N′-ジメチル-N′-β-ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタイン等の両性界面活性剤等を使用することができる。
乳化剤又は乳化助剤としては、酵素処理ステビア等のステビア誘導体、サポニン又はその誘導体、カゼイン又はその塩(ナトリウム等)、糖と蛋白質の複合体、ショ糖又はそのエステル、ラクトース、大豆由来の水溶性多糖、大豆由来蛋白質と多糖の複合体、ラノリン又はその誘導体、コレステロール、ステビア誘導体(ステビア酵素処理物等)、ケイ酸塩(アルミニウム、マグネシウム等)、炭酸塩(カルシウム、ナトリウム等)、サポニン及びその誘導体、レシチン及びその誘導体(水素添加レシチン等)、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀等)等を配合することもできる。
保湿剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース等の糖類、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体等)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、シラン根(白及)抽出物、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、アルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン等の褐藻、緑藻又は紅藻由来成分;シラン根(白及)抽出物;ペクチン、ローカストビーンガム、アロエ多糖体、アルカリゲネス産生多糖体等の多糖類;キサンタンガム、トラガントガム、グアーガム等のガム類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体;ポリグルタミン酸及びその誘導体等が挙げられる。
防腐・殺菌剤としては、例えば、尿素;パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル等のパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、ポリリン酸、プロパンジオール、1,2-ペンタンジオール、各種精油類、樹皮乾留物、大根発酵液、サトウキビ等の植物由来のエタノール又は1,3-ブチレングリコール等がある。
粉体成分としては、例えば、セリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビ等)のパウダー、豆類(大豆、小豆等)のパウダー等がある。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-ターシャリーブチル-4-メトキシベンゾイルメタン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
抗酸化剤としては、例えば、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ムラサキシキブの抽出物、シラン根の抽出物、シャクヤク抽出物、ビタミンE及びその誘導体(例えば、ビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等)等がある。
キレート剤としては、例えば、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム、エデト酸又はその塩類、グルコン酸、フィチン酸、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム等がある。
pH調整剤としては、例えば、クエン酸又はその塩類、乳酸又はその塩類、グリコール酸、コハク酸、塩酸、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等がある。
美白剤としては、例えば、t-シクロアミノ酸誘導体、コウジ酸及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体、エラグ酸及びその誘導体、ニコチン酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、トラネキサム酸及びその誘導体、4-メトキシサリチル酸カリウム塩、マグノリグナン(5,5'-ジプロピル-ビフェニル-2,2’-ジオール)、ヒドロキシ安息香酸及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、α-ヒドロキシ酸、AMP(アデノシンモノホスフェイト、アデノシン1リン酸)が挙げられ、これらを単独で配合しても、複数を組み合わせて配合しても良い。
上記のコウジ酸誘導体としては、例えば、コウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレート等のコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシド等のコウジ酸糖誘導体等が、アスコルビン酸誘導体としては、例えばL-アスコルビン酸-2-リン酸エステルナトリウム、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム、L-アスコルビン酸-2-硫酸エステルナトリウム、L-アスコルビン酸-2-硫酸エステルマグネシウム等のアスコルビン酸エステル塩類、L-アスコルビン酸-2-グルコシド、L-アスコルビン酸-5-グルコシド、アスコルビルトコフェリルマレイン酸、アスコルビルトコフェリルリン酸K、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸、カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基等)、L-アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸テトララウリン酸エステル等のL-アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3-O-エチルアスコルビン酸、L-アスコルビン酸-2-リン酸-6-O-パルミテートナトリウム、グリセリルアスコルビン酸又はそのアシル化誘導体、ビスグリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸グルセリン誘導体、L-アスコルビン酸リン酸アミノプロピル、L-アスコルビン酸のヒアルロン酸誘導体、3-O-Dラクトース-L-アスコルビン酸、イソステアリルアスコルビルリン酸塩等が、ハイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン-β-D-グルコピラノシド)、α-アルブチン(ハイドロキノン-α-D-グルコピラノシド)等が、トラネキサム酸誘導体としては、トラネキサム酸エステル(例えば、トラネキサム酸ラウリルエステル、トラネキサム酸ヘキサデシルエステル、トラネキサム酸セチルエステル又はその塩)、トラネキサム酸のアミド体(例えば、トラネキサム酸メチルアミド)等が挙げられ、レゾルシノール誘導体としては、例えば、4-n-ブチルレゾルシノール、4-イソアミルレゾルシノール等が、2,5-ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2,5-ジアセトキシ安息香酸、2-アセトキシ-5-ヒドロキシ安息香酸、2-ヒドロキシ-5-プロピオニルオキシ安息香酸等が、ニコチン酸誘導体としては、例えばニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等が、α-ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α-ヒドロキシオクタン酸等がある。
生理活性成分としては、例えば、胎盤抽出液、ソウハクヒ抽出物、ユキノシタ抽出物、シソ抽出物、米糠抽出物又はその加水分解物、白芥子抽出物又はその加水分解物、白芥子の発酵物、シャクヤク抽出物又はその加水分解物、乳酸菌醗酵米、ムラサキシキブ抽出物、ハスの花の抽出物、ハトムギ加水分解物、ローヤルゼリー発酵物、酒粕抽出物又はそれに含まれるセラミド、酒粕発酵物、パンダヌス・アマリリフォリウス(Pandanus amaryllifolius Roxb.)抽出物、アルカンジェリシア・フラバ(Arcangelicia flava Merrilli)抽出物、カミツレ抽出物等が挙げられる。また、アンズ果実の抽出物、カタメンキリンサイ等の海藻の抽出物、豆乳発酵物、クラゲ水、米抽出物又はその加水分解物、米醗酵エキス、発芽米抽出物又はその加水分解物、発芽米発酵物、ダマスクバラの花の抽出物、リノール酸及びその誘導体若しくは加工物(例えばリポソーム化リノール酸等)、動物又は魚由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体(ジカリウム塩等)、t-シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA及びその誘導体、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ-アミノ-β-ヒドロキシ酪酸、ゲンチアナ抽出物、甘草抽出物、ニンジン抽出物、オタネニンジン抽出物又はその発酵物、紅参抽出物、ミツイシコンブ抽出物、アナアオサ抽出物、モモ抽出物、桃仁抽出物、ヒマワリ抽出物、ジュアゼイロ(Zizyphus joazeiro)抽出物、ハイビスカスの花抽出物または発酵物、ハゴロモグサ抽出物、チェリモヤ抽出物、マンゴー抽出物、マンゴスチン抽出物、フノリ抽出物、烏龍茶抽出物、紅富貴抽出物、シラン抽出物、山椒果皮又は種皮の抽出物または加水分解物、ベニバナ花抽出物、カサブランカ抽出物、甘藷抽出物又はその発酵物、グアバ葉抽出物、ドクダミ抽出物、晩白柚抽出物、アロエ抽出物、イチジク花抽出物、リンゴ抽出物、ホワイトアスパラガス抽出物等がある。
次に、製造例、試験例及び処方例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下において、部はすべて重量部を、又%はすべて重量%を意味する。
製造例1.イネ葉加水分解物の調製(1)
出穂直前(穂ばらみ期)のイネの葉の乾燥粉砕物200gに精製水1000gを加え、80℃で1時間抽出を行った後ろ過し、淡黄色透明のイネの葉抽出物溶液550g(固形分濃度2.5%)を得た。得られた抽出物溶液500gに、ペクチナーゼを0.025g添加し、40℃で4時間加水分解した。その後、90℃で1時間加熱して酵素を失活させた後ろ過し、淡黄色透明のイネの葉抽出物の酵素加水分解物溶液457g(固形分濃度2.73%)を得た。
製造例2.イネ葉加水分解物の調製(2)
ペクチナーゼに代えてセルラーゼを用いるほかは製造例1と同様にして、イネ葉抽出物の酵素加水分解物溶液449g(固形分濃度2.30%)を得た。
製造例3.イネ葉加水分解物の調製(3)
ペクチナーゼに代えてキシラナーゼを用いる他は製造例1と同様にして、イネ葉抽出物の酵素加水分解物溶454g(固形分濃度2.51%)を得た。
製造例4.タケノコの皮抽出物の調製(1)
マダケ(Phyllostachys bambusoides)のタケノコの皮の乾燥粉砕物100gに精製水1000gを加え、50℃で3時間抽出を行い、その抽出液を濾過し、淡褐色透明のマダケ抽出物657g(固形分濃度 0.8%)を得た。
製造例5.タケノコの皮抽出物の調製(2)
タケノコとして製造例2のマダケに代えてモウソウチクを用いる他は、製造例2と同様にして抽出物溶液を調製し、淡褐色のタケノコの皮の抽出物溶液521gを得た(固形分濃度0.5%)。
製造例6.ハトムギ種子の発酵物の調製(1)
ハスの種子(渋皮を除去したもの)100gを粉砕し、精製水1900gを加えて懸濁液を調製し、加熱殺菌した。この懸濁液にグルコアミラーゼ1g、パパイン1g及びセルラーゼ0.5gを加えた後、乳酸菌(ラクトバチルス プランタラム)を108個/mL接種し、窒素気流下に37℃で3日間静置培養した。培養終了後加熱殺菌し、培養液をろ過して、ハス種子の乳酸菌発酵物溶液1450g(固形分濃度2.7%)を得た。
製造例7.ハトムギ種子の発酵物の調製(2)
殻を除いたハトムギ種子50gを粉砕し、精製水950gを加えて懸濁液を調製し、加熱殺菌をした。この懸濁液にグルコアミラーゼ0.5g、パパイン0.5gを加えた後、酵母(サッカロミセス セレビシエ)を107個/mL接種し、30℃で3日間静置培養した。培養終了後、加熱殺菌し、室温まで冷却後、ろ過してハトムギ種子発酵物溶液520gを得た(固形分濃度1.4%)。
製造例8.アマモ抽出物の調製
新鮮なアマモ(Zostera marina)の全草をよく洗浄したのち天日で乾燥し 細切した。この乾燥物20gを水とエタノールの混液(体積比 100:7)の溶媒1kgを用いて室温条件下で7日間抽出した。 これを濾過し、粉末活性炭を濾液重量の2%添加し、10分間撹拌した。この液を濾過して淡黄色の処理物(固形分含量 0.15重量%)810gを得た。
製造例9.水ナス搾汁液の調製
ナス(水ナス)の果実2800gをフードプロセッサーでペースト状にし、さらにそれを圧搾して得られた液をろ過し、黄褐色澄明の水ナス搾汁液2010gを得た(固形分濃度4.05%)。
製造例10.水ナス果実抽出物の調製
水ナスの果実の乾燥物100gに精製水1000gを混合し、40℃で4時間抽出を行った後ろ過し、黄色澄明の水ナス果実抽出液810gを得た(固形分濃度1.53%)。
製造例11.ハイビスカス発酵物の調製(1)
ハイビスカス(Hibisucas sabdariffa L.)の花部50gに精製水950gを加えて懸濁液を作り、80℃で1時間加温して殺菌を行った。殺菌した懸濁液に乳酸菌(ラクトバシルス プランタラム)を10個/mL接種し、37℃で3日間静置培養した。培養終了後培養液を加熱殺菌し、ろ過して乳酸菌発酵物溶液730g(固形分濃度3.21%)を得た。
製造例12.ハイビスカス発酵物の調製(2)
ローゼルに代えてムクゲ(Hibiscus syriacus)の萼を用いる他は製造例1と同様にしてフヨウ(ハイビスカス)属植物ムクゲの萼の乳酸菌発酵物溶液655g(固形分濃度2.71%)を得た。
製造例13.乳酸菌に代えて酵母であるサッカロミセス セレビシエを用いる他は製造例13と同様にして、ローゼルの萼の酵母発酵物溶液810g(固形分濃度3.22%)を得た。
製造例14.タベブイアインペティギノーサの抽出物の調製
タベブイアインペティギノーサの内部樹皮の細切物100gに精製水1000gを混合し、4℃で24時間抽出を行った後ろ過し、淡褐色透明の抽出物溶液655gを得た(固形分濃度1.51%)。そしてこれを精製水で6倍に希釈して抽出物溶液とした。
製造例15.大豆加水分解物の調製(1)
黒大豆の種子の乾燥粉砕物10gに精製水200gを加え、80℃で1時間抽出した。得られた抽出液を粗ろ過したものをpH5に希塩酸を用いて調整した後、リパーゼ及びプロテアーゼ(パパイン)を0.01%の濃度となるように添加し、40℃で3時間作用させた。次に80℃で1時間処理して酵素を失活させた後ろ過し、淡褐色透明の黒大豆抽出物の加水分解物溶液(固形分濃度1.24%)165gを得た。
製造例16.大豆加水分解物の調製(2)
製造例15において、黒大豆の種子に代えて、白大豆の種子を用いる他は、製造例1と同様の操作により、淡黄色透明の大豆抽出物の加水分解物溶液(固形分濃度1.09%)160gを得た。
製造例17.キウイの果実のエキスの調製
キウイ(Actinidia chinensis)の未成熟果実300gをミンチ状にし、これに精製水50gを添加する。この精製水により冷蔵で一晩抽出を行う。抽出液を濾過し、淡褐色透明のキウイの未成熟果実抽出物315g(固形分濃度 2.1%)を得た。
製造例18.ヘチマ抽出物の調製(1)
ヘチマの果実および茎・葉の乾燥物10gに精製水100gを加え、40℃で3時間抽出した。得られた溶液をろ過して、褐色透明の溶液74.0g(固形分濃度2.65%)を得た。これをヘチマ抽出物溶液とした。
製造例19.ヘチマ抽出物の調製(2)
ヘチマの生果実200gを裁断後、搾汁し、得られた溶液を40℃で1時間加熱した。加熱後、ろ過し、120gを得た(固形物濃度4.50%)。精製水で2倍希釈し、ヘチマ圧搾抽出物溶液とした。
処方例1.化粧水
[成分] 部
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
ブチルパラベン 0.1
製造例1の加水分解物 5.0
グリセリン 5.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
香料 適量
処方例2.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の加水分解物に代えて、製造例2の加水分解物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例3.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の加水分解物に代えて、製造例3の加水分解物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例4.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の加水分解物に代えて、製造例4の抽出物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例5.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の加水分解物に代えて、製造例5の抽出物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例6.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の加水分解物に代えて、製造例6の発酵物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例7.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の加水分解物に代えて、製造例7の発酵物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例8.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の加水分解物に代えて、製造例8の抽出物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例9.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の加水分解物に代えて、製造例9の搾汁液5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例10.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の加水分解物に代えて、製造例10の抽出物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例11.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の加水分解物に代えて、製造例11の発酵物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例12.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の加水分解物に代えて、製造例12の発酵物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例13.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の加水分解物に代えて、製造例13の発酵物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例14.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の加水分解物に代えて、製造例14の抽出物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例15.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の加水分解物に代えて、製造例15の加水分解物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例16.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の加水分解物に代えて、製造例16の加水分解物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例17.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の加水分解物に代えて、製造例17の抽出物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例18.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の加水分解物に代えて、製造例18の抽出物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例19.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の加水分解物に代えて、製造例19の抽出物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例20.乳液
[成分] 部
流動パラフィン 6.0
ヘキサラン 4.0
ホホバ油 1.0
ハス精油 0.025
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 1.0
親油型ステアリン酸グリセリル 1.0
水添大豆レシチン 1.5
製造例1の抽出物 3.0
L-アスコルビン酸-2-グルコシド 2.0
水酸化カリウム 0.5
グリセリン 3.0
1,3-ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
水溶性コラーゲン 0.1
精製水 全量が100部となる量
香料 適量
処方例21.乳液
処方例20に含まれるL-アスコルビン酸-2-グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてトラネキサム酸2.0部を用いるほかは処方例20と同様にして乳液を得た。
処方例22.乳液
処方例20に含まれるL-アスコルビン酸-2-グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてアルブチン3.0部を用いるほかは処方例20と同様にして乳液を得た。
処方例23.乳液
処方例20に含まれるL-アスコルビン酸-2-グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてニコチン酸アミド5.0部を用いるほかは処方例20と同様にして乳液を得た。
処方例24.乳液
[成分] 部
スクワラン 3.0
ベヘニルアルコール 3.0
ヘキサラン 4.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 1.0
グリセリン脂肪酸エステル 1.0
大豆レシチン 1.5
製造例1の抽出物 5.0
L-アスコルビン酸-2-グルコシド 2.0
水酸化カリウム 0.5
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
グリセリン 3.0
1,3-ブチレングリコール 2.0
水溶性コラーゲン 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
精製水 全量が100部となる量
処方例25.乳液
処方例24に含まれるグリチルリチン酸ジカリウム1.0部に代えてトラネキサム酸1.0部を用いるほかは処方例24と同様にして乳液を得た。
処方例26.ローション
[成分] 部
製造例4の抽出物 10.0
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1、3-ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
カルボキシビニルポリマー 0.1
キサンタンガム 0.1
グアーガム 0.1
香料 適量
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を混合してローションを得た。
処方例27.ローション
処方例26に含まれる製造例4の抽出物に代えて製造例6の発酵物10.0部を用いるほかは処方例26と同様にしてローションを得た。
処方例28.エッセンス
[成分] 部
エタノール 2.0
グリセリン 5.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.1
ヒアルロン酸 0.1
加水分解ヒアルロン酸液 0.1
製造例8の抽出物 5.0
クエン酸 0.3
クエン酸ナトリウム 0.6
精製水 全量が100部となる量
実施例29.リキッドファンデーション
[成分] 部
ステアリン酸 2.4
モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0
セトステアリルアルコール 0.2
液状ラノリン 2.0
流動パラフィン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.5
プロピルパラベン 0.05
製造例6の抽出物 5.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
ベントナイト 0.5
プロピレングリコール 4.0
トリエタノールアミン 1.1
メチルパラベン 0.1
酸化チタン 8.0
タルク 4.0
着色顔料 適量
精製水 全量が100部となる量
試験例1.表皮細胞ヒアルロン酸合成促進効果
ヒト表皮細胞NHEKを、HuMedia KG2培地(クラボウ社製)を入れた96穴マイクロプレートに4×103個/穴播種し、37℃,5.0%CO2の条件下に1日間プレ培養した後、製造例1~14の抽出物、加水分解物又は発酵物を試料溶液として含むHuMedia KG2培地を添加し、同条件でさらに3日間培養した。その後、それぞれのウェルから上清を回収し、ヒアルロン酸測定キット[Quantikine(登録番号)ELISA Hyaluronan Immunoassay、R&D SYSTEMS、USA]を用いて上清中のヒアルロン酸量を定量した。細胞に対しては、培養終了後PBS(-)で1回洗浄後、PBS(-)で100倍希釈したhoechst33342試薬を100μL/穴添加し、37℃で1時間インキュベートし、DNAを蛍光染色した。その後、蛍光強度(励起:355nm、放射:460nm:蛍光マイクロプレートリーダー(フルオロスキャンアセント、Thermo Fisher Scientific社製))を測定し、DNA量を求めた。こうして得られた上清中のヒアルロン酸量(ng/mL)をDNA量で割ることで、表皮細胞のDNAあたりのヒアルロン酸合成量を算出した。上記試料溶液の代わりにPBS(-)を添加した区をコントロールとし、コントロール区のヒアルロン酸合成量に対する各試料添加区のヒアルロン酸合成量の相対値を算出し、ヒアルロン酸合成促進効果(%)を求めた。試験が正常に行われたことを確認するために、ポジティブコントロールとして、NアセチルDグルコサミン10mM添加する区も設定した。
試験例1の結果を表1に示す。
[表1]
Figure 2022188206000001
表1に示すように、本発明に係る抽出物、加水分解物又は発酵物が、格段にすぐれた表皮細胞ヒアルロン酸合成促進効果を有することが確認された。
試験例2.好中球エラスターゼ活性抑制作用の評価試験
試験にはNeutrophil Elastase Colorimetric Drug Discovery Kit(Enzo Life Sciences Inc. USA)を用いた。キット添付のプロトコールに従い、96ウェルマイクロプレートに、1ウェル当たりAssay Buffer 65μL、Elastase(Assay Bufferで90倍希釈したもの)を10μL、試料溶液(製造例14,16~18の抽出物又は加水分解物をAssay Bufferで溶液として終濃度0.5、1.0、2.0%に調整したもの)を20μL添加し、その上から基質液(MeOSuc-AAPV-pNA:Assay Bufferで10倍希釈したもの)を5μL添加して反応を開始させた。Assay Bufferと基質液のみの区をブランク区、試料溶液の代わりにAssay Bufferを添加した区をコントロール区、試料の代わりにElastatinalを終濃度0.1mMに調整したものを添加した区をポジティブコントロール区とした。全てのウェルに基質液を添加して反応を開始させた状態で96ウェルプレートをマイクロプレートリーダーに設置し、Kineticモードで1分ごと10分間のABS405nmの増加を計測し、その傾きを算出させた。ブランク区の傾きの平均値をすべてのウェルから差し引き、さらにコントロール区の平均の値を100とした各試料添加区の相対値を求め、エラスターゼ活性率(%)とした。
試験例2の結果を表2に示す。
[表2]
Figure 2022188206000002
表2に示すように、本発明に係る抽出物及び加水分解物は、格段にすぐれた好中球エラスターゼ活性抑制作用を有することが確認された。

Claims (1)

  1. マメ科ダイズ属のダイズの加水分解物を有効成分として含むエラスターゼ活性抑制剤。
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