JP2022132357A - 化粧料保持具及びこれを用いた湿式固形化粧料の製造方法並びに製造装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態に係る化粧料保持具及びこれを用いた湿式固形化粧料の製造方法並びに製造装置について図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る化粧料保持具を示す模式図である。
本発明に係る化粧料保持具1は、一例として図10に示す如く湿式固形化粧料Cを保持するための化粧料保持具(化粧皿)である。図10に示す例によれば、化粧料Cは、平面視、化粧料保持部1の中央に正方形の化粧料Caが配され、化粧料Caの四方に、中心角90度の略扇形の化粧料Cb乃至Ceが配されてなる。化粧料Cは、互いに異なる複数色からなる化粧料Ca乃至Ceを用いて、表面に色模様を形成することができる。化粧料Ca乃至Ceは、総てが互いに異なる色であってもよいし、一部が同一色(化粧料Cb、Ccが同色、化粧料Cd、Ceが同色)であってもよい。また、化粧料Ca乃至Ceの各境界は後述の仕切り部材30によって定まるため、仕切り部材30の設計に応じて、化粧料Cに所望する色模様を形成することができる。なお、化粧料Cは、所定の一色のみで構成されるものであってもよいことは言うまでもない。
以下、本発明に係る化粧料保持具1を用いた湿式固形化粧料の製造方法及び製造装置について、図2乃至図10を参照して説明する。図2は、化粧料保持具とホルダーとの配置関係を示す断面模式図、図3は、化粧料保持具と仕切り部材との配置関係を示す断面模式図、図4は、化粧料保持具と仕切り部材との配置関係を示す平面模式図、図5は、化粧料保持具と吸引パッドと充填ノズルユニットとの配置関係を示す断面模式図、図6は、化粧料の充填工程を示す断面模式図、図7は、化粧料保持具と仕切り抜きパッドとの配置関係を示す断面模式図、図8は、仕切り部材の抜き取り工程を示す断面模式図、図9は、充填された化粧料に対するプレス工程を示す断面模式図、図10は、化粧料を保持した化粧料保持具を示す模式図である。
次に、図3及び図4に示すように、製造装置の前記第1ステーション又は別のステーションにおいて、化粧料保持具1の保持面12上に、仕切り部材30を取り付ける。仕切り部材30は、フレーム31と、フレーム31に連結された仕切り部32とを有する。図3に示すように、フレーム31の下端の全周は化粧料保持具1の周縁部11に当接するように形成されている。また、図3に示すように、仕切り部32の下端側は、化粧料保持具1の保持面12の表面形状に一致する形状に形成されている。更に、図4に示すように、仕切り部32は、化粧料Ca乃至Ceを所望する色模様となるように充填できるよう設計されている。フレーム31及びホルダー20には、任意の位置決め手段(不図示)が設けられていてもよい。化粧料保持具1に仕切り部材30が取り付けられることにより、保持面12が複数の区画に仕切られる(仕切り工程)。
化粧料保持具1及び仕切り部材30が取り付けられたホルダー20は、製造装置の第2ステーション(不図示)へ移動される。第2ステーションには充填空間形成装置兼充填装置(符号なし。以下、充填装置という。)が設けられており、この充填装置は、図5に示すように、ホルダー20に固定された状態で移動されてきた化粧料保持具1にスラリー状の化粧料Cを充填する充填ノズルユニット60と、化粧料保持具1の上方を閉塞しつつ、スラリー状の化粧料Cを充填する際に化粧料Cに含まれる溶剤を吸引する吸引パッド40と、を有している。
化粧料保持具1が取り付けられたホルダー20は、製造装置の第3ステーション(不図示)へ移動される。第3ステーションには仕切り抜き装置(符号なし)が設けられており、この仕切り抜き装置は、図7に示すように、化粧料C(Ca乃至Cc)が充填されている化粧料保持具1から、仕切り部材30を離脱させるための仕切り抜きパッド50を有している。
化粧料保持具1が取り付けられたホルダー20は、製造装置の第4ステーション(不図示)へ移動される。第4ステーションにはプレス装置(符号なし)が設けられており、このプレス装置は、図9に示すように、化粧料保持部1の保持面12の化粧料C(Ca乃至Cc)に対して、所望の表面デザインを付加するための成形パッド70を有している。
化粧料保持具1が取り付けられたホルダー20は、製造装置の第5ステーション(不図示)へ移動される。第5ステーションには乾燥装置(符号なし)が設けられており、この乾燥装置は、化粧料保持部1に充填された化粧料C(Ca乃至Cc)を乾燥させる(乾燥工程)。その後、化粧料保持具1が取り付けられたホルダー20は、製造装置の第6ステーション(不図示)へ移動されて、ホルダー20から化粧料保持具1が回収される。
上記した第1実施形態による化粧料保持具1は、保持面12の下方側が略空洞で、保持面12の下方側に向かって筒状部18a乃至18eが延設される構成であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、図11に示すように、全体を中実の構成とした化粧料保持具1aであってもよい。この化粧料保持具1aにおいては、化粧料保持具1aを上下に貫く貫通孔によって、流路16a乃至16cが形成される。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本発明の第2実施形態に係る化粧料保持具について、図12を参照して説明する。図12は、本発明の第2実施形態に係る化粧料保持具を示す模式図であり、(a)は断面模式図、(b)は筒状部の平面概念図、(c)はホルダー及び充填ノズルユニットとの配置関係を示す断面模式図である。なお、以下の説明において、第1実施形態と同様の構成については詳細な説明は省略する。
1a 化粧料保持具(変形例)
11 周縁部
11a 周壁
12 保持面
13a~13e 流出口
14a~14c 流入口
16a~16c 流路
18a~18e 筒状部
20 ホルダー
21 凹部
22a~22c ノズル嵌合孔
24a~24c 凹部
30 仕切り部材
31 フレーム
32 仕切り部
40 吸引パッド
41 下面
42 吸引孔
50 仕切り抜きパッド
51 下面
52 噴射口
53 収容部
60 充填ノズルユニット
61 支持具
62a~62c 充填ノズル
70 成形パッド
71 下面
72 吸入孔
100 化粧料保持具(第2実施形態)
112 保持面
113 流出口
114a~114c 流入口
116a~116c 流路
118a~118e 筒状部
C、Ca~Ce 化粧料
H 基準高さ
Ha~Hc 下端高さ
He 下端高さ
La~Lc 流路長
Claims (11)
- 湿式固形化粧料を保持する化粧料保持具であって、
前記湿式固形化粧料を保持する、凹部及び/又は凸部を備えた保持面と、
前記保持面に設けられた流出口から前記保持面の下方側に向かって形成される流路と、を有すること
を特徴とする化粧料保持具。 - 前記流路は、2以上設けられており、前記流路の流入口のそれぞれの下端高さが一致していることを特徴とする請求項1に記載の化粧料保持具。
- 前記2以上の流路には、互いに長さが異なる流路が含まれることを特徴とする請求項2に記載の化粧料保持具。
- 前記保持面には、前記流出口が2以上設けられ、前記流路は、前記流出口のそれぞれから1以上設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち、いずれか1に記載の化粧料保持具。
- 前記流路は、前記保持面の下方側に向かって延設された筒状部により設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1に記載の化粧料保持具。
- 前記流路の流入口の下端高さは、前記周縁部の下端高さと一致することを特徴とする請求項1乃至請求項5のうち、いずれか1に記載の化粧料保持具。
- 1つあたりの前記流出口に2以上の前記流路が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち、いずれか1に記載の化粧料保持具。
- 請求項1乃至請求項7に記載の化粧料保持具を用いた湿式固形化粧料の製造方法であって、
前記化粧料保持具の前記保持面の形状に対応した吸引パッドを前記化粧料保持具の前記保持面側に配置して充填空間を形成する充填空間形成工程と、
前記化粧料保持具の流入口から、スラリー状の化粧料を充填する充填工程と、
前記化粧料保持具の前記流出口から流出され前記充填空間に充填されたスラリー状の化粧料から溶剤を吸引する吸引工程と、を有すること
を特徴とする湿式固形化粧料の製造方法。 - 前記充填空間形成工程の前に、前記充填空間を仕切る仕切り部材を前記化粧料保持具に取り付ける仕切り工程を含み、
前記吸引工程の後に、前記吸引パッドを前記化粧料保持具から離脱させて、前記仕切り部材の収容部を備え、化粧料保持具の前記保持面の形状に対応した仕切り抜きパッドを前記化粧料保持具の前記保持面側に配置して、充填済みの化粧料に対してエアーを噴射しながら前記仕切り部材を前記収容部に収容する仕切り抜き工程を更に有することを特徴とする請求項8に記載の湿式固形化粧料の製造方法。 - 請求項1乃至請求項7に記載の化粧料保持具を用いた湿式固形化粧料の製造装置であって、
前記化粧料保持具の前記保持面の形状に対応した吸引パッドを前記化粧料保持具の前記保持面側に配置して充填空間を形成する充填空間形成装置と、
前記化粧料保持具の流入口から、スラリー状の化粧料を充填する充填装置と、
前記化粧料保持具の前記流出口から流出され前記充填空間に充填されたスラリー状の化粧料から溶剤を吸引する吸引装置と、を有すること
を特徴とする湿式固形化粧料の製造装置。 - 前記充填空間形成装置による前記吸引パッドの配置前に、前記充填空間を仕切る仕切り部材を前記化粧料保持具に取り付ける仕切り装置を含み、
前記吸引装置による前記溶剤の吸収後に、前記吸引パッドを前記化粧料保持具から離脱させて、前記仕切り部材の収容部を備え、化粧料保持具の前記保持面の形状に対応した仕切り抜きパッドを前記化粧料保持具の前記保持面側に配置して、充填済みの化粧料に対してエアーを噴射しながら前記仕切り部材を前記収容部に収容する仕切り抜き装置を更に有することを特徴とする請求項10に記載の湿式固形化粧料の製造装置。
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