JP6797381B2 - 多色固形化粧料の製造方法、およびこれに用いられるプレスヘッド - Google Patents

多色固形化粧料の製造方法、およびこれに用いられるプレスヘッド Download PDF

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Description

本発明は、多色固形化粧料の製造方法、およびこれに用いられるプレスヘッドに関する。
従来、化粧皿内にセットされた複数色の化粧料にプレス処理を施すことによって、多色固形化粧料を製造する多色固形化粧料の製造方法が知られている。例えば、特許文献1に記載された湿式化粧料の多色充填成形方法(多色固形化粧料の製造方法)は、中皿(化粧皿)を仕切り部材(仕切り型)にて複数の充填部に仕切り、中皿の開口をバキュームパット(吸引ヘッド)にて閉塞した後、中皿に形成された貫通孔を介して複数色の化粧料を複数の充填部のそれぞれに充填するとともに、バキュームパット(吸引ヘッド)を介して複数色の化粧料中の溶剤を除去している。
その後、湿式化粧料の多色充填成形方法は、仕切り部材を中皿から取り外すことによって、ブロック状に形成された複数色の化粧料を仕切り型の厚みの間隔を隔てて中皿内にセットする。そして、湿式化粧料の多色充填成形方法は、中皿内にセットされた複数色の化粧料に仕上げプレスユニット(プレスヘッド)にてプレス処理を施すことによって、多色固形化粧料を成型している。
特開2012−192020号公報
ところで、ブロック状に形成された複数色の化粧料にプレス処理を施すと、化粧料のそれぞれはプレス処理の圧力によって広がっていくことになるので、その形状が変化してしまう場合があり、ひいては多色固形化粧料の表面に所望の色模様を形成することができない場合があるという問題がある。
図21は、多色固形化粧料の表面に所望の色模様を形成することができない例を示す図である。具体的には、図21(A)は、所望の色模様を形成した多色固形化粧料の上面図である。図21(B)は、ブロック状に形成された複数色の化粧料C11,C12を仕切り型の厚みの間隔を隔てて化粧皿10内にセットした状態を示す図である。図21(C)は、図21(B)に示した複数色の化粧料C11,C12にプレスヘッドにてプレス処理を施した状態を示す図である。
例えば、図21(A)に示すように、中心角90度の断面扇形の化粧料C11を四方に形成し、各化粧料C11の中央に化粧料C12を形成して表面に色模様を形成した多色固形化粧料を製造する場合には、仕切り型を取り外すと、図21(B)に示すように、ブロック状に形成された複数色の化粧料C11,C12を仕切り型の厚みの間隔を隔てて化粧皿10内にセットした状態となる。
そして、この状態の複数色の化粧料C11,C12にプレス処理を施すと、ブロック状に形成された複数色の化粧料C11,C12のそれぞれはプレス処理の圧力によって広がっていくことになる。
この際、化粧料C12の尖った先端部位は、化粧皿10の外壁に押し付けられて潰れて変形し、図21(C)に示すように、その尖った形状を保てなくなってしまう場合がある。
本発明の目的は、多色固形化粧料の表面に所望の色模様を形成することができる多色固形化粧料の製造方法、およびこれに用いられるプレスヘッドを提供することである。
本発明の多色固形化粧料の製造方法は、化粧皿内にセットされた複数色の化粧料にプレス処理を施すことによって、多色固形化粧料を製造する多色固形化粧料の製造方法であって、化粧皿を仕切り型にて複数の区画に仕切る仕切りステップと、複数の区画のそれぞれに対応するようにして化粧皿に形成された複数の充填孔を介して複数色の化粧料を複数の区画のそれぞれに充填する充填ステップと、化粧皿の開口を吸引ヘッドにて閉塞し、吸引ヘッドを用いることによって、化粧皿内に充填された複数色の化粧料中の溶剤を除去する吸引ステップと、仕切り型を化粧皿から取り外すことによって、ブロック状に形成された複数色の化粧料を仕切り型の厚みの間隔を隔てて化粧皿内にセットする型抜きステップと、化粧皿内にセットされた複数色の化粧料にプレスヘッドにてプレス処理を施すことによって、複数色の化粧料を打型する打型ステップとを備え、打型ステップは、複数色の化粧料のうち、いずれかの特定化粧料の周囲にセットされた周囲化粧料にプレスヘッドにてプレス処理を施した後、特定化粧料にプレスヘッドにてプレス処理を施すことによって、複数色の化粧料を打型し、プレスヘッドは、周囲化粧料のプレス処理を施した後の表面形状と対応する面形状に形成されるとともに、周囲化粧料にプレス処理を施す周囲用プレス面と、特定化粧料の表面形状と対応する面形状に形成されるとともに、特定化粧料にプレス処理を施す特定用プレス面とを有し、周囲用プレス面は、特定用プレス面よりも複数色の化粧料側に突出するように形成され、周囲化粧料のプレス処理を施す前の表面に対して傾斜する傾斜面を含むことを特徴とする。
このような構成によれば、打型ステップは、複数色の化粧料のうち、周囲化粧料にプレスヘッドにてプレス処理を施した後、特定化粧料にプレスヘッドにてプレス処理を施すことによって、複数色の化粧料を打型するので、周囲化粧料がプレス処理の圧力によって広がっていった後、特定化粧料がプレス処理の圧力によって広がっていくことになる。したがって、その形状を変化させてもよい化粧料を周囲化粧料とし、その形状を変化させたくない化粧料を特定化粧料とすることによって、多色固形化粧料の表面に所望の色模様を形成することができる。具体的には、中心角90度の断面扇形の化粧料C11を四方に形成し、各化粧料C11の中央に化粧料C12を形成して表面に色模様を形成した前述の多色固形化粧料を製造する場合には、化粧料C11を周囲化粧料とし、化粧料C12を特定化粧料とすればよい。
本発明では、周囲用プレス面は、特定用プレス面に対して傾斜する傾斜面を含むことが好ましい。
このような構成によれば、プレスヘッドの周囲用プレス面にて周囲化粧料にプレス処理を施すことによって、周囲化粧料に傾斜面にて徐々にプレス処理を施すことになるので、周囲化粧料は、傾斜面の傾斜に沿って広がっていきやすくなる。したがって、周囲化粧料の形状を変化させやすくすることができ、結果として、特定化粧料の形状を変化させにくくすることができる。
本発明では、周囲化粧料は、特定化粧料よりもプレスヘッド側に突出するように化粧皿内にセットされることが好ましい。
このような構成によれば、周囲化粧料は、特定化粧料よりもプレスヘッド側に突出するように化粧皿内にセットされるので、プレスヘッドにて周囲化粧料にプレス処理を施した後、プレスヘッドにて特定化粧料にプレス処理を施すことができる。
本発明では、周囲化粧料の表面は、特定化粧料の表面に対して傾斜する傾斜面を含むことが好ましい。
このような構成によれば、プレスヘッドのプレス面にて周囲化粧料および特定化粧料にプレス処理を施すことによって、周囲化粧料の傾斜面から徐々にプレス処理を施すことになるので、周囲化粧料は、傾斜面の傾斜に沿って広がっていきやすくなる。したがって、周囲化粧料の形状を変化させやすくすることができ、結果として、特定化粧料の形状を変化させにくくすることができる。
本発明では、周囲化粧料の充填時の硬度は、特定化粧料の充填時の硬度よりも低いことが好ましい。
このような構成によれば、周囲化粧料は、特定化粧料よりも広がりやすくなるので、周囲化粧料の形状を変化させやすくすることができ、結果として、特定化粧料の形状を変化させにくくすることができる。
本発明のプレスヘッドは、化粧皿内にセットされた複数色の化粧料にプレス処理を施すことによって、多色固形化粧料を製造する多色固形化粧料の製造方法に用いられるプレスヘッドであって、複数色の化粧料のうち、いずれかの特定化粧料の周囲にセットされた周囲化粧料のプレス処理を施した後の表面形状と対応する面形状に形成されるとともに、周囲化粧料にプレス処理を施す周囲用プレス面と、複数色の化粧料のうち、特定化粧料の表面形状と対応する面形状に形成されるとともに、特定化粧料にプレス処理を施す特定用プレス面とを有し、周囲用プレス面は、特定用プレス面よりも複数色の化粧料側に突出するように形成され、周囲化粧料のプレス処理を施す前の表面に対して傾斜する傾斜面を含むことを特徴とする。
このような構成によれば、プレスヘッドは、周囲化粧料にプレス処理を施す周囲用プレス面と、特定化粧料にプレス処理を施す特定用プレス面とを有し、周囲用プレス面は、特定用プレス面よりも複数色の化粧料側に突出するように形成されているので、このプレスヘッドにてプレス処理を施すことによって、プレスヘッドの周囲用プレス面にて周囲化粧料にプレス処理を施した後、プレスヘッドの特定用プレス面にて特定化粧料にプレス処理を施すことができる。したがって、その形状を変化させてもよい化粧料を周囲化粧料とし、その形状を変化させたくない化粧料を特定化粧料とすることによって、多色固形化粧料の表面に所望の色模様を形成することができる。
本発明の第1実施形態に係る多色固形化粧料の外観を示す模式図 多色固形化粧料の充填装置を示す模式図 化粧皿および仕切り型を示す図 充填装置に化粧皿を配置した状態を示す模式図 化粧料を化粧皿に充填する直前の状態を示す模式図 化粧料を化粧皿に充填した状態を示す模式図 プレス装置に化粧皿を配置した状態を示す模式図 化粧料にプレス処理を施した状態を示す模式図 プレスヘッドを示す斜視図 プレスヘッドを示す模式図 化粧料に再度のプレス処理を施した状態を示す図 本発明の第2実施形態に係る多色固形化粧料の充填装置を示す模式図 吸引ヘッドを示す斜視図 吸引ヘッドを示す模式図 化粧皿および仕切り型を示す図 充填装置に化粧皿を配置した状態を示す模式図 化粧料を化粧皿に充填する直前の状態を示す模式図 化粧料を化粧皿に充填した状態を示す模式図 プレス装置に化粧皿を配置した状態を示す模式図 化粧料にプレス処理を施した状態を示す模式図 多色固形化粧料の表面に所望の色模様を形成することができない例を示す図
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る多色固形化粧料の外観を示す模式図である。具体的には、図1(A)は、多色固形化粧料1を上面側から見た図であり、図1(B)は、多色固形化粧料1を図中一点鎖線にて切断した断面を示す図である。
多色固形化粧料1は、図1に示すように、複数色の化粧料C1,C2と、これらの化粧料C1,C2を収容する化粧皿10とを備えて構成されている。この多色固形化粧料1は、互いに異なる複数色の化粧料C1,C2を用いて表面に色模様を形成している。具体的には、多色固形化粧料1は、中心角90度の断面扇形の化粧料C1を四方にセットし、各化粧料C1の中央に化粧料C2をセットして表面に色模様を形成している。
化粧皿10は、プラスチック成形によって形成されている。この化粧皿10は、略正方形状の皿底11と、この皿底11の四辺から立設する外壁12とを有し、その収容部に複数色の化粧料C1,C2を収容する。
化粧皿10の皿底11は、その中央に形成された充填孔13Aと、その四方にそれぞれ形成された充填孔13Bとを有している。これらの充填孔13A,13Bは、化粧皿10の内底面から化粧皿10の裏面まで貫通して断面円形状に形成されている。ここで、充填孔13Aは、化粧料C2と対応する位置に形成されている。また、充填孔13Bは、化粧料C1と対応する位置に形成されている。
なお、充填孔13A,13Bは、化粧皿10の内底面側に位置する縮径部と、化粧皿10の裏面側に位置し、縮径部よりも径の大きい拡径部とを有している。
この多色固形化粧料1は、スラリー状の複数色の化粧料C1,C2を化粧皿10内に充填し、化粧皿10内に充填された化粧料C1,C2中の揮発性溶剤を吸引して除去した後、化粧料C1,C2にプレス処理を施すことによって製造される。
ここで、スラリー状の化粧料C1,C2は、ファンデーション、フェイスパウダー、アイシャドウなどの固形粉末化粧料の化粧料基材と、エタノール、水、流動パラフィン、イソパラフィン、イソプロピルアルコールなどの揮発性溶剤とを混合した流動物である。また、化粧料C1の充填時の硬度は、化粧料C2の充填時の硬度よりも低く設定されている。
図2は、多色固形化粧料の充填装置を示す模式図である。
充填装置2は、図2に示すように、ハカマ14に収納された状態で搬送されてきた化粧皿10に化粧料C1,C2を充填する充填ノズル21A,21Bと、化粧皿10の表面の開口を閉塞するとともに、化粧料C1,C2を充填する際に化粧料C1,C2に含まれる揮発性溶剤を吸引して除去する吸引ヘッド22と、化粧皿10の収容部に嵌め入れられる仕切り型23とを備えている。
なお、図2では、化粧皿10、ハカマ14、および仕切り型23は、化粧皿10を図1の一点鎖線にて切断した断面を示している。また、本実施形態では、化粧料C1を充填する充填ノズルを21Bとし、化粧料C2を充填する充填ノズルを21Aとする。
吸引ヘッド22は、化粧料C1,C2に含まれる揮発性溶剤を吸引するために、吸引ヘッド22の内部を貫通するようにして形成された複数の吸引孔22Aを有している。なお、吸引ヘッド22は、吸引ヘッド22の下面に取り付けられた吸収性の高い紙や不織布などからなる吸収シートSを介して化粧料C1,C2の揮発性溶剤を吸引する。この吸収シートSは、供給ローラS1に巻回されている。
図3は、化粧皿および仕切り型を示す図である。具体的には、図3(A)は、化粧皿10および仕切り型23を上面側から見た図であり、図3(B)は、化粧皿10および仕切り型23のB−B断面を示す図である。
仕切り型23は、化粧皿10の収容部に嵌め入れられることによって、化粧皿10内を複数の区画に仕切ることができる。この仕切り型23は、図3に示すように、矩形枠状に形成されたフレーム231と、このフレーム231の内部に架け渡された仕切り板232とを有している。
フレーム231は、化粧皿10の外壁12の上端縁を覆うように形成されたフランジ部231Aと、化粧皿10の外壁12の内側面に当接する矩形枠状の胴部231Bとを有している。この胴部231Bの下端は、化粧皿10の皿底11の内底面に当接する。
仕切り板232は、化粧料C1,C2を仕切るための境界となる部位である。この仕切り板232は、化粧料C1の扇形の弧に対応するように形成されている。また、仕切り板232の下端は、化粧皿10の皿底11の内底面に当接する。
図4〜図6は、充填装置による化粧料の充填方法を説明する工程図である。具体的には、図4は、充填装置2に化粧皿10を配置した状態を示す模式図である。図5は、化粧料C1,C2を化粧皿10に充填する直前の状態を示す模式図である。図6は、化粧料C1,C2を化粧皿10に充填した状態を示す模式図である。以下、これらの図を参照して化粧料C1,C2の充填方法を説明する。
まず、充填装置2は、図4に示すように、吸引ヘッド22を上昇させるとともに、充填ノズル21A,21Bを下降させることによって初期状態とする(図4上下向矢印)。そして、充填装置2は、化粧皿10内に仕切り型23を嵌め入れることによって、化粧皿10内を複数の区画に仕切る(仕切りステップ)。この際、フレーム231のフランジ部231Aは、化粧皿10の外壁12の上端縁を覆い、胴部231Bは、化粧皿10の外壁12の内側面に当接する。また、胴部231Bの下端および仕切り板232の下端は、化粧皿10の皿底11の内底面に当接する。その後、化粧皿10は、ハカマ14に収納された状態で搬送されることによって、充填装置2における所定の位置に配置される。
次に、充填装置2は、図5に示すように、吸引ヘッド22を下降させて吸引ヘッド22および仕切り型23を当接させることによって、化粧皿10の表面の開口を閉塞する(図5下向矢印)。また、充填装置2は、充填ノズル21A,21Bを上昇させることによって、充填孔13A,13Bの拡径部に充填ノズル21A,21Bの先端を挿入する(図5上向矢印)。これによって、化粧皿10の収容部は、密閉された空間となる。
そして、充填装置2は、図6に示すように、ポンプ(図示略)に化粧料C1,C2を吐出させることによって、充填ノズル21A,21Bを介して化粧皿10内に形成された複数の区画のそれぞれに複数色のスラリー状の化粧料C1,C2を充填する。換言すれば、充填装置2は、複数の区画のそれぞれに対応するようにして化粧皿10に形成された複数の充填孔13A,13Bを介して複数色の化粧料C1,C2を複数の区画のそれぞれに充填する(充填ステップ)。
また、充填装置2は、化粧皿10の開口を吸引ヘッド22にて閉塞することによって、化粧皿10内に充填された複数色の化粧料C1,C2中の揮発性溶剤を除去する(吸引ステップ)。
その後、充填装置2は、吸引ヘッド22を上昇させるとともに、充填ノズル21A,21Bを下降させることによって初期状態に戻る(図4参照)。
そして、充填装置2は、仕切り型23を化粧皿10から取り外すことによって、ブロック状に形成された化粧料C1,C2を仕切り型23の厚みの間隔を隔てて化粧皿10内にセットする(型抜きステップ)。
図7および図8は、プレス装置による化粧料のプレス方法を説明する工程図である。具体的には、図7は、プレス装置3に化粧皿10を配置した状態を示す模式図である。図8は、化粧料C1,C2にプレス処理を施した状態を示す模式図である。
プレス装置3は、図7および図8に示すように、ハカマ14に収納された状態で搬送されてきた化粧皿10にセットされた化粧料C1,C2にプレス処理を施すプレスヘッド31を備えている。
図9は、プレスヘッドを示す斜視図である。図10は、プレスヘッドを示す模式図である。具体的には、図9は、プレスヘッド31をプレス面側から見た斜視図である。また、図10(A)は、プレスヘッド31をプレス面側から見た図であり、図10(B)は、プレスヘッド31を図中一点鎖線にて切断した断面を示す図である。
プレスヘッド31は、図9および図10に示すように、化粧料C1の表面形状と対応する面形状に形成されるとともに、化粧料C1にプレス処理を施すプレス面31Aと、化粧料C2の表面形状と対応する面形状に形成されるとともに、化粧料C2にプレス処理を施すプレス面31Bとを有している。
ここで、プレス面31Aは、図10(A)にハッチングにて示すように、プレス面31B側の部位にそれぞれ形成された傾斜面31Cを有している。この傾斜面31Cは、図9および図10(B)に示すように、プレス面31B側に向かうにしたがって突出するように傾斜している。
以下、図7および図8を参照してプレス装置3による化粧料C1,C2のプレス方法を説明する。
まず、プレス装置3は、図7に示すように、プレスヘッド31を上昇させることによって初期状態とする(図7上向矢印)。その後、化粧皿10は、ハカマ14に収納された状態で搬送されることによって、プレス装置3における所定の位置に配置される。次に、プレス装置3は、図8に示すように、プレスヘッド31を下降させることによって、化粧料C1,C2にプレス処理を施す(図8下向矢印)。換言すれば、プレス装置3は、化粧皿10内にセットされた複数色の化粧料C1,C2にプレスヘッド31にてプレス処理を施すことによって、複数色の化粧料C1,C2を打型する(打型ステップ)。
ここで、前述したように、プレスヘッド31のプレス面31Aは、プレス面31Bよりも複数色の化粧料C1,C2側に突出するように形成されているので、打型ステップは、複数色の化粧料C1,C2のうち、いずれかの特定化粧料としての化粧料C2の周囲にセットされた周囲化粧料としての化粧料C1にプレスヘッド31にてプレス処理を施した後、化粧料C2にプレスヘッド31にてプレス処理を施すことによって、複数色の化粧料C1,C2を打型する。
換言すれば、本実施形態では、鋭く尖った部位を多く有し、その形状を変化させたくない化粧料C2を特定化粧料とし、化粧料C2を挟むようにセットされるとともに、その形状を変化させてもよい化粧料C1を周囲化粧料としている。
また、本実施形態では、プレス面31Aは、周囲化粧料としての化粧料C1にプレス処理を施す周囲用プレス面として機能し、プレス面31Bは、特定化粧料としての化粧料C2にプレス処理を施す特定用プレス面として機能する。そして、プレス面31Aは、プレス面31Bよりも複数色の化粧料C1,C2側に突出するように形成されている。また、プレス面31Aは、プレス面31Bに対して傾斜する傾斜面31Cを含んでいる。
図11は、化粧料に再度のプレス処理を施した状態を示す図である。
多色固形化粧料1は、プレス装置3のプレスヘッド31にて化粧料C1,C2にプレス処理を施した後、図11に示すように、本プレス装置4にて化粧料C1,C2に再度のプレス処理を施すことによって、化粧料C1,C2を固化させて成型することができる。
この本プレス装置4は、プレスヘッド31とは異なる平面状のプレス面を有するプレスヘッド41を備え、化粧料C1,C2にプレス装置3よりも強くプレス処理を施すことができる。
まず、本プレス装置4は、プレスヘッド41を上昇させることによって初期状態とする。その後、化粧皿10は、ハカマ14に収納された状態で搬送されることによって、本プレス装置4における所定の位置に配置される。次に、本プレス装置4は、プレスヘッド41を下降させることによって、化粧料C1,C2に再度のプレス処理を施す(図11下向矢印)。
このように、多色固形化粧料1は、充填装置2による化粧料C1,C2の充填方法と、プレス装置3および本プレス装置4による化粧料C1,C2のプレス方法とを備える製造方法によって、製造することができる。
このような本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(1)打型ステップは、複数色の化粧料C1,C2のうち、化粧料C1にプレスヘッド31にてプレス処理を施した後、化粧料C2にプレスヘッド31にてプレス処理を施すことによって、複数色の化粧料C1,C2を打型するので、化粧料C1がプレス処理の圧力によって広がっていった後、化粧料C2がプレス処理の圧力によって広がっていくことになる。したがって、多色固形化粧料1の表面に所望の色模様を形成することができる。
(2)プレス面31Aは、プレス面31Bよりも複数色の化粧料C1,C2側に突出するように形成されるので、このプレスヘッド31にてプレス処理を施すことによって、プレスヘッド31のプレス面31Aにて化粧料C1にプレス処理を施した後、プレスヘッド31のプレス面31Bにて化粧料C2にプレス処理を施すことができる。
(3)プレス面31Aは、プレス面31Bに対して傾斜する傾斜面31Cを含むので、プレスヘッド31のプレス面31Aにて化粧料C1にプレス処理を施すことによって、化粧料C1に傾斜面31Cにて徐々にプレス処理を施すことになる。したがって、化粧料C1は、傾斜面31Cの傾斜に沿って広がっていきやすくなるので、その形状を変化させやすくすることができ、結果として、化粧料C2の形状を変化させにくくすることができる。
(4)化粧料C1の充填時の硬度は、化粧料C2の充填時の硬度よりも低いので、化粧料C1は、化粧料C2よりも広がりやすくなる。したがって、化粧料C1は、その形状を変化させやすくすることができ、結果として、化粧料C2の形状を変化させにくくすることができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
前記第1実施形態では、打型ステップは、プレスヘッド31のプレス面31Aをプレス面31Bよりも複数色の化粧料C1,C2側に突出するように形成することによって、複数色の化粧料C1,C2のうち、化粧料C1にプレスヘッド31にてプレス処理を施した後、化粧料C2にプレスヘッド31にてプレス処理を施し、複数色の化粧料C1,C2を打型していた。
これに対して、本実施形態では、打型ステップは、化粧料C1を化粧料C2よりもプレスヘッド側に突出するように化粧皿10内にセットすることによって、複数色の化粧料C1,C2のうち、化粧料C1にプレスヘッドにてプレス処理を施した後、化粧料C2にプレスヘッドにてプレス処理を施し、複数色の化粧料C1,C2を打型している点で前記第1実施形態と異なる。
なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図12は、本発明の第2実施形態に係る多色固形化粧料の充填装置を示す模式図である。
充填装置2Aは、図12に示すように、ハカマ14に収納された状態で搬送されてきた化粧皿10に化粧料C1,C2を充填する充填ノズル21A,21Bと、化粧皿10の表面の開口を閉塞するとともに、化粧料C1,C2を充填する際に化粧料C1,C2に含まれる揮発性溶剤を吸引して除去する吸引ヘッド24と、化粧皿10の収容部に嵌め入れられる仕切り型25とを備えている。
なお、図12では、化粧皿10、ハカマ14、および仕切り型25は、化粧皿10を図1の一点鎖線にて切断した断面を示している。
吸引ヘッド24は、化粧料C1,C2に含まれる揮発性溶剤を吸引するために、吸引ヘッド24の内部を貫通するようにして形成された複数の吸引孔24Aを有している。なお、吸引ヘッド24は、吸引ヘッド24の下面に取り付けられた吸収性の高い紙や不織布などからなる吸収シートSを介して化粧料C1,C2の揮発性溶剤を吸引する。この吸収シートSは、供給ローラS1に巻回されている。
図13は、吸引ヘッドを示す斜視図である。図14は、吸引ヘッドを示す模式図である。具体的には、図13は、吸引ヘッド24を閉塞面側から見た斜視図である。また、図14(A)は、吸引ヘッド24を閉塞面側から見た図であり、図14(B)は、吸引ヘッド24を図中一点鎖線にて切断した断面を示す図である。なお、図13では、吸引孔24Aの図示を省略している。
吸引ヘッド24は、図13および図14に示すように、化粧料C1の表面形状と対応する面形状に形成された閉塞面24Bと、化粧料C2の表面形状と対応する面形状に形成された閉塞面24Cとを有している。
ここで、閉塞面24Bは、図14(A)にハッチングにて示すように、閉塞面24C側の部位にそれぞれ形成された傾斜面24Dを有している。この傾斜面24Dは、図13および図14(B)に示すように、閉塞面24C側に向かうにしたがって陥没するように傾斜している。
図15は、化粧皿および仕切り型を示す図である。具体的には、図15(A)は、化粧皿10および仕切り型25を上面側から見た図であり、図15(B)は、化粧皿10および仕切り型25のB−B断面を示す図である。
仕切り型25は、化粧皿10の収容部に嵌め入れられることによって、化粧皿10内を複数の区画に仕切ることができる。この仕切り型25は、図15に示すように、矩形枠状に形成されたフレーム251と、このフレーム251の内部に架け渡された仕切り板252とを有している。
フレーム251は、化粧皿10の外壁12の上端縁を覆うように形成されたフランジ部251Aと、化粧皿10の外壁12の内側面に当接する矩形枠状の胴部251Bとを有している。この胴部251Bの下端は、化粧皿10の皿底11の内底面に当接する。
仕切り板252は、化粧料C1,C2を仕切るための境界となる部位である。この仕切り板252は、化粧料C1の扇形の弧に対応するように形成されている。また、仕切り板252の下端は、化粧皿10の皿底11の内底面に当接する。
ここで、フランジ部251Aおよび胴部251Bは、図15(A)にハッチングにて示すように、吸引ヘッド24の傾斜面24Dと対応するように傾斜した部位を有している。
図16〜図18は、充填装置による化粧料の充填方法を説明する工程図である。具体的には、図16は、充填装置2Aに化粧皿10を配置した状態を示す模式図である。図17は、化粧料C1,C2を化粧皿10に充填する直前の状態を示す模式図である。図18は、化粧料C1,C2を化粧皿10に充填した状態を示す模式図である。以下、これらの図を参照して化粧料C1,C2の充填方法を説明する。
まず、充填装置2Aは、図16に示すように、吸引ヘッド24を上昇させるとともに、充填ノズル21A,21Bを下降させることによって初期状態とする(図16上下向矢印)。そして、充填装置2Aは、化粧皿10内に仕切り型25を嵌め入れることによって、化粧皿10内を複数の区画に仕切る(仕切りステップ)。この際、フレーム251のフランジ部251Aは、化粧皿10の外壁12の上端縁を覆い、胴部251Bは、化粧皿10の外壁12の内側面に当接する。また、胴部251Bの下端および仕切り板252の下端は、化粧皿10の皿底11の内底面に当接する。その後、化粧皿10は、ハカマ14に収納された状態で搬送されることによって、充填装置2Aにおける所定の位置に配置される。
次に、充填装置2Aは、図17に示すように、吸引ヘッド24を下降させて吸引ヘッド24および仕切り型25を当接させることによって、化粧皿10の表面の開口を閉塞する(図17下向矢印)。また、充填装置2Aは、充填ノズル21A,21Bを上昇させることによって、充填孔13A,13Bの拡径部に充填ノズル21A,21Bの先端を挿入する(図17上向矢印)。これによって、化粧皿10の収容部は、密閉された空間となる。
そして、充填装置2Aは、図18に示すように、ポンプ(図示略)に化粧料C1,C2を吐出させることによって、充填ノズル21A,21Bを介して化粧皿10内に形成された複数の区画のそれぞれに複数色のスラリー状の化粧料C1,C2を充填する。換言すれば、充填装置2Aは、複数の区画のそれぞれに対応するようにして化粧皿10に形成された複数の充填孔13A,13Bを介して複数色の化粧料C1,C2を複数の区画のそれぞれに充填する(充填ステップ)。
また、充填装置2Aは、化粧皿10の開口を吸引ヘッド24にて閉塞することによって、化粧皿10内に充填された複数色の化粧料C1,C2中の揮発性溶剤を除去する(吸引ステップ)。
その後、充填装置2Aは、吸引ヘッド24を上昇させるとともに、充填ノズル21A,21Bを下降させることによって初期状態に戻る(図16参照)。
そして、充填装置2Aは、仕切り型25を化粧皿10から取り外すことによって、ブロック状に形成された化粧料C1,C2を仕切り型25の厚みの間隔を隔てて化粧皿10内にセットする(型抜きステップ)。
ここで、前述したように、吸引ヘッド24は、化粧料C1の表面形状と対応する面形状に形成された閉塞面24Bと、化粧料C2の表面形状と対応する面形状に形成された閉塞面24Cとを有している。そして、閉塞面24Bは、閉塞面24C側の部位にそれぞれ形成された傾斜面24Dを有し、閉塞面24C側に向かうにしたがって陥没するように傾斜しているので、化粧皿10内にセットされた化粧料C1は、吸引ヘッド24の傾斜面24Dによってプレスヘッド32側に突出するように形成された傾斜面C1Aを有している。
換言すれば、本実施形態では、化粧料C1は、化粧料C2よりもプレスヘッド32側に突出するように化粧皿10内にセットされている。また、化粧料C1の表面は、化粧料C2の表面に対して傾斜する傾斜面C1Aを含んでいる。
図19および図20は、プレス装置による化粧料のプレス方法を説明する工程図である。具体的には、図19は、プレス装置3Aに化粧皿10を配置した状態を示す模式図である。図20は、化粧料C1,C2にプレス処理を施した状態を示す模式図である。
プレス装置3Aは、図19および図20に示すように、ハカマ14に収納された状態で搬送されてきた化粧皿10にセットされた化粧料C1,C2にプレス処理を施すプレスヘッド32を備えている。このプレスヘッド32は、平面状のプレス面32Aを有している。
以下、図19および図20を参照してプレス装置3Aによる化粧料C1,C2のプレス方法を説明する。
まず、プレス装置3Aは、図19に示すように、プレスヘッド32を上昇させることによって初期状態とする(図19上向矢印)。その後、化粧皿10は、ハカマ14に収納された状態で搬送されることによって、プレス装置3Aにおける所定の位置に配置される。次に、プレス装置3Aは、図20に示すように、プレスヘッド32を下降させることによって、化粧料C1,C2にプレス処理を施す(図20下向矢印)。換言すれば、プレス装置3Aは、化粧皿10内にセットされた複数色の化粧料C1,C2にプレスヘッド32にてプレス処理を施すことによって、複数色の化粧料C1,C2を打型する(打型ステップ)。
したがって、本実施形態では、化粧料C1は、化粧料C2よりもプレスヘッド32側に突出するように化粧皿10内にセットされているので、打型ステップは、複数色の化粧料C1,C2のうち、いずれかの特定化粧料としての化粧料C2の周囲にセットされた周囲化粧料としての化粧料C1にプレスヘッド32にてプレス処理を施した後、化粧料C2にプレスヘッド32にてプレス処理を施すことによって、複数色の化粧料C1,C2を打型する。
このように、多色固形化粧料1は、充填装置2Aによる化粧料C1,C2の充填方法と、プレス装置3Aによる化粧料C1,C2のプレス方法とを備える製造方法によって、製造することができる。
なお、本実施形態では、多色固形化粧料1は、プレス装置3Aのプレスヘッド32にて化粧料C1,C2にプレス処理を施すことによって、化粧料C1,C2を固化させて成型しているが、前記第1実施形態と同様に、本プレス装置4のプレスヘッド41にて化粧料C1,C2に再度のプレス処理を施すことによって、化粧料C1,C2を固化させて成型してもよい。
このような本実施形態によれば、前記第1実施形態における(1),(4)と同様の作用・効果を奏することができる他、以下の作用・効果を奏することができる。
(5)化粧料C1は、化粧料C2よりもプレスヘッド32側に突出するように化粧皿10内にセットされるので、プレスヘッド32にて化粧料C1にプレス処理を施した後、プレスヘッド32にて化粧料C2にプレス処理を施すことができる。
(6)化粧料C1の表面は、化粧料C2の表面に対して傾斜する傾斜面C1Aを含むので、プレスヘッド32のプレス面32Aにて化粧料C1および化粧料C2にプレス処理を施すことによって、化粧料C1の傾斜面C1Aから徐々にプレス処理を施すことになる。したがって、化粧料C1は、傾斜面C1Aの傾斜に沿って広がっていきやすくなるので、その形状を変化させやすくすることができ、結果として、化粧料C2の形状を変化させにくくすることができる。
〔実施形態の変形例〕
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、多色固形化粧料1は、2色の化粧料C1,C2を備えて構成されていた。これに対して、多色固形化粧料は、3色以上の複数色の化粧料を備えて構成されていてもよい。
前記第1実施形態では、プレス面31Aは、傾斜面31Cを有し、前記第2実施形態では、化粧料C1は、傾斜面C1Aを有していたが、傾斜面31Cおよび傾斜面C1Aを有していなくてもよい。
前記各実施形態では、化粧料C1の充填時の硬度は、化粧料C2の充填時の硬度よりも低く設定されていたが、同一に設定されていてもよく、高く設定されていてもよい。
前記第1実施形態では、プレス面31Aは、プレス面31Bよりも複数色の化粧料C1,C2側に突出するように形成されるので、このプレスヘッド31にてプレス処理を施すことによって、プレスヘッド31のプレス面31Aにて化粧料C1にプレス処理を施した後、プレスヘッド31のプレス面31Bにて化粧料C2にプレス処理を施すことができる。また、前記第2実施形態では、化粧料C1は、化粧料C2よりもプレスヘッド32側に突出するように化粧皿10内にセットされるので、プレスヘッド32にて化粧料C1にプレス処理を施した後、プレスヘッド32にて化粧料C2にプレス処理を施すことができる。これに対して、例えば、前記第1実施形態のプレスヘッド31と、前記第2実施形態の化粧料C1,C2とを組み合わせることによって、化粧料C1にプレス処理を施した後、化粧料C2にプレス処理を施してもよい。要するに、打型ステップは、複数色の化粧料のうち、いずれかの特定化粧料の周囲にセットされた周囲化粧料にプレスヘッドにてプレス処理を施した後、特定化粧料にプレスヘッドにてプレス処理を施すことによって、複数色の化粧料を打型することができればよい。
以上のように、本発明は、多色固形化粧料の製造方法、およびこれに用いられるプレスヘッドに好適に利用できる。
1 多色固形化粧料
2,2A 充填装置
3,3A プレス装置
10 化粧皿
13A,13B 充填孔
21A,21B 充填ノズル
22,24 吸引ヘッド
23,25 仕切り型
24D 傾斜面
31 プレスヘッド
31A プレス面(周囲用プレス面)
31B プレス面(特定用プレス面)
31C 傾斜面
32 プレスヘッド
32A プレス面
C1 化粧料(周囲化粧料)
C2 化粧料(特定化粧料)
C1A 傾斜面

Claims (6)

  1. 化粧皿内にセットされた複数色の化粧料にプレス処理を施すことによって、多色固形化粧料を製造する多色固形化粧料の製造方法であって、
    前記化粧皿を仕切り型にて複数の区画に仕切る仕切りステップと、
    前記複数の区画のそれぞれに対応するようにして前記化粧皿に形成された複数の充填孔を介して前記複数色の化粧料を前記複数の区画のそれぞれに充填する充填ステップと、
    前記化粧皿の開口を吸引ヘッドにて閉塞し、前記吸引ヘッドを用いることによって、前記化粧皿内に充填された前記複数色の化粧料中の溶剤を除去する吸引ステップと、
    前記仕切り型を前記化粧皿から取り外すことによって、ブロック状に形成された複数色の化粧料を前記仕切り型の厚みの間隔を隔てて前記化粧皿内にセットする型抜きステップと、
    前記化粧皿内にセットされた複数色の化粧料にプレスヘッドにてプレス処理を施すことによって、複数色の化粧料を打型する打型ステップとを備え、
    前記打型ステップは、
    前記複数色の化粧料のうち、いずれかの特定化粧料の周囲にセットされた周囲化粧料にプレスヘッドにてプレス処理を施した後、前記特定化粧料にプレスヘッドにてプレス処理を施すことによって、複数色の化粧料を打型し、
    前記プレスヘッドは、
    前記周囲化粧料のプレス処理を施した後の表面形状と対応する面形状に形成されるとともに、前記周囲化粧料にプレス処理を施す周囲用プレス面と、
    前記特定化粧料の表面形状と対応する面形状に形成されるとともに、前記特定化粧料にプレス処理を施す特定用プレス面とを有し、
    前記周囲用プレス面は、前記特定用プレス面よりも前記複数色の化粧料側に突出するように形成され、前記周囲化粧料のプレス処理を施す前の表面に対して傾斜する傾斜面を含むことを特徴とする多色固形化粧料の製造方法。
  2. 請求項1に記載された多色固形化粧料の製造方法において、
    前記周囲用プレス面は、前記特定用プレス面に対して傾斜する傾斜面を含むことを特徴とする多色固形化粧料の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載された多色固形化粧料の製造方法において、
    前記周囲化粧料は、前記特定化粧料よりも前記プレスヘッド側に突出するように前記化粧皿内にセットされることを特徴とする多色固形化粧料の製造方法。
  4. 請求項3に記載された多色固形化粧料の製造方法において、
    前記周囲化粧料の表面は、前記特定化粧料の表面に対して傾斜する傾斜面を含むことを特徴とする多色固形化粧料の製造方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載された多色固形化粧料の製造方法において、
    前記周囲化粧料の充填時の硬度は、前記特定化粧料の充填時の硬度よりも低いことを特徴とする多色固形化粧料の製造方法。
  6. 化粧皿内にセットされた複数色の化粧料にプレス処理を施すことによって、多色固形化粧料を製造する多色固形化粧料の製造方法に用いられるプレスヘッドであって、
    前記複数色の化粧料のうち、いずれかの特定化粧料の周囲にセットされた周囲化粧料のプレス処理を施した後の表面形状と対応する面形状に形成されるとともに、前記周囲化粧料にプレス処理を施す周囲用プレス面と、
    前記複数色の化粧料のうち、前記特定化粧料の表面形状と対応する面形状に形成されるとともに、前記特定化粧料にプレス処理を施す特定用プレス面とを有し、
    前記周囲用プレス面は、前記特定用プレス面よりも前記複数色の化粧料側に突出するように形成され、前記周囲化粧料のプレス処理を施す前の表面に対して傾斜する傾斜面を含むことを特徴とするプレスヘッド。
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