JP2021054456A - スポイト容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば流通時等に、容器本体内の内容物が、スポイト管の上端開口と操作部との間の空間に、スポイト管内を通して進入するのを抑制する。【解決手段】内容物が収容される容器本体11と、上下方向に延びるとともに、下端開口が容器本体内に開口するスポイト管13、およびスポイト管が挿入されて取付けられるとともに、容器本体の口部11bに着脱可能に装着された有頂筒状のキャップ体14を有するスポイト体12と、を備え、キャップ体の天壁部15に、スポイト管の上端開口を開放可能に密閉する蓋部16が設けられ、スポイト体は、蓋部の上面との間に、スポイト管の上端開口に連通可能な空間Xを画成し、かつ変形、若しくは変位に伴い、前記空間を拡縮させる操作部17と、スポイト管をキャップ体に対して下方に付勢する付勢部材18と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、スポイト容器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような、内容物が収容される容器本体と、上下方向に延びるとともに、下端開口が容器本体内に開口するスポイト管と、スポイト管が挿入されて取付けられるとともに、容器本体の口部に着脱可能に装着された有頂筒状のキャップ体と、スポイト管の上端開口との間に、スポイト管の上端開口に連通した空間を画成し、かつ変形に伴い前記空間を拡縮させる操作部と、を備えたスポイト容器が知られている。
実開平3−76504号公報
しかしながら、前記従来のスポイト容器では、例えば流通時等に、容器本体内の内容物が、スポイト管内を通して前記空間に進入するおそれがあった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、例えば流通時等に、容器本体内の内容物が、スポイト管の上端開口と操作部との間の空間に、スポイト管内を通して進入するのを抑制することができるスポイト容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明のスポイト容器は、内容物が収容される容器本体と、上下方向に延びるとともに、下端開口が前記容器本体内に開口するスポイト管、および前記スポイト管が挿入されて取付けられるとともに、前記容器本体の口部に着脱可能に装着された有頂筒状のキャップ体を有するスポイト体と、を備え、前記キャップ体の天壁部に、前記スポイト管の上端開口を開放可能に密閉する蓋部が設けられ、前記スポイト体は、前記蓋部の上面との間に、前記スポイト管の上端開口に連通可能な空間を画成し、かつ変形、若しくは変位に伴い、前記空間を拡縮させる操作部と、前記スポイト管を前記キャップ体に対して下方に付勢する付勢部材と、を備えている。
本発明によれば、キャップ体を口部から外すと、付勢部材の下方に向けた付勢力により、スポイト管が、キャップ体に設けられた蓋部に対して下方に移動し、スポイト管の上端開口が開放される。
この状態で、操作部を操作して、操作部と蓋部の上面との間の空間を縮小させることで、この空間内の空気が、スポイト管内にその上端開口を通して供給され、スポイト管内の内容物が、スポイト管の下端開口から注出される。
スポイト管の下端開口を容器本体の内容物中に浸漬させた状態で、前記空間を縮小状態から復元させて拡張させると、前記空間内に生じた負圧によって、容器本体内の内容物が、スポイト管内にその下端開口を通して吸引される。
キャップ体の天壁部に、スポイト管の上端開口を開放可能に密閉する蓋部が設けられているので、キャップ体が口部に装着され、蓋部がスポイト管の上端開口を密閉している状態で、容器本体内の内容物が、スポイト管の上端開口から流出するのを防ぐことが可能になり、例えば流通時等に、容器本体内の内容物が、スポイト管内を通して前記空間に進入するのを防ぐことができる。これにより、例えば流通時等に、内容物が操作部に接触するのを防ぐことが可能になり、操作部の設計に際し、例えばガスバリア性、および内容物に対する耐久性等を厳格に考慮する必要が無く、操作部の設計の自由度を高めることができる。
前記蓋部は、前記スポイト管の上端開口内に挿入されたシール筒部を備えてもよい。
この場合、蓋部が、スポイト管の上端開口内に挿入されたシール筒部を備えているので、蓋部がスポイト管の上端開口を密閉している状態で、容器本体内の内容物が、スポイト管の上端開口から流出するのを確実に防ぐことができる。
前記操作部は、前記蓋部の上面との間に前記空間を画成する弾性膜部材を備えてもよい。
この場合、操作部が、蓋部の上面との間に、スポイト管の上端開口に連通可能な空間を画成する弾性膜部材を備えているので、弾性膜部材を弾性変形させることにより、前記空間を拡縮することが可能になり、操作性を向上させることができる。
弾性膜部材が、蓋部の上面との間に前記空間を画成していて、例えば流通時等に内容物が弾性膜部材に接触することが、蓋部によって防止されていることから、弾性膜部材を形成する材料として、例えばガスバリア性、および内容物に対する耐久性等は確保しにくいものの、弾性変形させやすい材料を採用すること等が可能になり、弾性膜部材の設計の自由度を高めることができる。
前記付勢部材は、前記口部の上端開口縁に載置され、かつ前記口部の上端開口を密閉するパッキンと一体に形成されてもよい。
この場合、付勢部材が、口部の上端開口縁に載置され、かつ口部の上端開口を密閉するパッキンと一体に形成されているので、容器本体内の密封性を確保することができるとともに、部品点数の増大を抑えることができる。
前記スポイト管の外周面に、径方向の外側に向けて突出したフランジ部が形成され、前記パッキンは、前記フランジ部の下面に設けられ、前記付勢部材は、前記フランジ部の上面に設けられ、前記パッキンと前記付勢部材とを接続する接続部分は、前記フランジ部の外周面を、周方向の全長にわたって覆い、かつ前記キャップ体内に、密に上下摺動可能に嵌合してもよい。
この場合、パッキンと付勢部材とを接続する接続部分が、フランジ部の外周面を、周方向の全長にわたって覆い、かつキャップ体内に、密に上下摺動可能に嵌合しているので、操作部を操作して前記空間を縮小させたときに、この空間の空気を効率よくスポイト管内に供給することができるとともに、前記空間を縮小状態から復元して拡張させたときに、この空間内に生じた負圧をスポイト管内に効率よく及ぼすことができる。
前記蓋部は、前記キャップ体の天壁部と一体に形成されてもよい。
この場合、蓋部が、キャップ体の天壁部と一体に形成されているので、部品点数の増大を抑えることができる。
この発明によれば、例えば流通時等に、容器本体内の内容物が、スポイト管の上端開口と操作部との間の空間に、スポイト管内を通して進入するのを抑制することができる。
本発明に係る第1実施形態として示したスポイト容器の縦面図である。 図1の要部を示す拡大図である。 図2において、キャップ体を口部から外した状態を示す図である。 図1〜図3に示すキャップ体の天壁部の一部の上面図である。 本発明に係る第2実施形態として示したスポイト容器の要部を示す縦断面図である。 図5において、キャップ体を口部から外した状態を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
図1に示されるように、スポイト容器1は、内容物が収容される容器本体11、およびスポイト体12を備えている。内容物としては、例えば乳液、および化粧水等の化粧料が挙げられる。スポイト体12は、スポイト管13、キャップ体14、操作部17、および付勢部材18を備えている。
容器本体11は有底筒状に形成され、キャップ体14は有頂筒状に形成されている。容器本体11、スポイト管13、およびキャップ体14それぞれの中心軸線は、共通軸上に配置されている。
以下、この共通軸を中心軸線Oといい、中心軸線Oに沿う方向のうち、容器本体11の底部11a側(図1における下側)を下側、容器本体11の口部11b側(図1における上側)を上側、中心軸線Oに沿う方向を上下方向という。上下方向から見て、中心軸線Oに交差する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
スポイト管13は、上下方向に延びるとともに、下端開口が容器本体11内に開口している。図2に示されるように、スポイト管13の上端部の外周面に、径方向の外側に向けて突出し、周方向の全長にわたって連続して延びる第1規制突起13aが形成されている。スポイト管13の上端部の内周面に、上方を向くシール段部13bが形成されている。シール段部13bは、径方向の外側に向かうに従い、上方に向けて延びている。シール段部13bは、第1規制突起13aより下方に位置している。スポイト管13の外周面に、径方向の外側に向けて突出したフランジ部23が形成されている。フランジ部23は、第1規制突起13aおよびシール段部13bより下方に位置している。フランジ部23は、口部11bの上端開口縁に、パッキン22を介して載置されている。パッキン22は、フランジ部23の下面に設けられ、口部11bの上端開口縁に載置されて、口部11bの上端開口を密閉している。
キャップ体14内に、スポイト管13が挿入されて取付けられている。キャップ体14の周壁部の内周面に、容器本体11の口部11bの外周面に形成された雄ねじ部に着脱可能に螺着された雌ねじ部が形成されている。キャップ体14は、口部11bに着脱可能に嵌合されてもよい。
キャップ体14の天壁部15は、環状に形成され、中心軸線Oと同軸に配設されている。天壁部15内に、スポイト管13の上端部が天壁部15の下側から挿入されている。天壁部15の内周面に、径方向の内側に向けて突出した第2規制突起15aが形成されている。第2規制突起15aは、周方向に間隔をあけて複数設けられている。第2規制突起15aは、スポイト管13の第1規制突起13aより下方に位置している。第2規制突起15aと第1規制突起13aとの間に、上下方向の隙間が設けられている。
天壁部15に、スポイト管13の上端開口を開放可能に密閉する蓋部16が設けられている。蓋部16は円板状に形成されている。蓋部16は、天壁部15の内側に設けられている。蓋部16の外周面と、天壁部15の内周面において、スポイト管13の上端開口縁より上方に位置する部分と、の間に径方向の隙間が設けられている。この隙間と、スポイト管13の上端開口縁と、が上下方向で対向している。蓋部16は、周方向に間隔をあけて設けられた複数の弾性連結片31を介して、天壁部15に連結されている。蓋部16、および弾性連結片31は、天壁部15と一体に形成されている。弾性連結片31は、例えば周方向の等間隔をあけて3つ設けられている。
弾性連結片31は、スポイト管13の上端開口縁を径方向に跨いで、蓋部16の外周面と、天壁部15の内周面と、を連結している。図4に示されるように、弾性連結片31は周方向に延び、弾性連結片31における周方向の両端部が、蓋部16の外周面、および天壁部15の内周面に各別に連結されている。弾性連結片31のうち、周方向の両端部より周方向の内側に位置する部分と、蓋部16の外周面、および天壁部15の内周面と、の間に、径方向の隙間が各別に設けられている。蓋部16は、天壁部15に対して上下方向に弾性変位可能に設けられている。弾性連結片31は、第2規制突起15aから周方向に離れた位置に設けられている。
蓋部16は、スポイト管13の上端開口内に挿入されたシール筒部19を備えている。シール筒部19は、中心軸線Oと同軸に配設されている。シール筒部19は、蓋部16の外周縁部から下方に向けて延びている。シール筒部19の外周面は、スポイト管13の上端部の内周面より径方向の内側に位置している。シール筒部19の下端開口縁は、径方向の外側に向かうに従い、上方に向けて延びている。
シール筒部19の下端開口縁は、スポイト管13のシール段部13bに当接している。これにより、スポイト管13の上端開口が密閉されている。この際、弾性連結片31は弾性変形し、蓋部16が下方に向けて付勢されている。
このように、蓋部16が下方に向けて付勢された状態で、シール筒部19の下端開口縁が、スポイト管13のシール段部13bに当接しているため、例えば弾性連結片31が剛体の場合と比べて、シール筒部19が塑性変形しにくく、長期間にわたってスポイト管13の上端開口の密閉状態を維持することができる。また、蓋部16が下方に向けて付勢された状態で、シール筒部19の下端開口縁が、スポイト管13のシール段部13bに当接しているため、例えばシール筒部19がスポイト管13の上端部内に着脱可能に嵌合されている構成と比べて、少ない力でスポイト管13の上端開口を開閉することができる。
天壁部15の上面に、周方向の全長にわたって連続して延びる装着溝32が形成されている。装着溝32は、天壁部15の上面における外周縁部に設けられている。装着溝32は、中心軸線Oと同軸に配設されている。
天壁部15の下面と、スポイト管13のフランジ部23の上面と、の間に上下方向の隙間が設けられている。天壁部15の下面に、周方向の全長にわたって連続して延びる押突起33が形成されている。押突起33は、天壁部15の下面における外周縁部に設けられている。押突起33は、中心軸線Oと同軸に配設されている。押突起33は、口部11bの上端開口縁、およびスポイト管13のフランジ部23と上下方向で重複する位置に設けられている。
操作部17は、蓋部16の上面との間に、スポイト管13の上端開口に連通可能な空間Xを画成し、かつ変形、若しくは変位に伴い、前記空間Xを拡縮させる。操作部17は、弾性膜部材21、および押釦34を備えている。
弾性膜部材21は、上方に向けて膨出したドーム状に形成されている。弾性膜部材21は、例えばエラストマー、ニトリルゴム、ブチルゴム、シリコンゴム、軟質ポリエチレン、およびウレタン等の軟材質で形成されている。弾性膜部材21は、蓋部16の上面との間に前記空間Xを画成している。弾性膜部材21の弾性変形に伴い、前記空間Xが拡縮する。弾性膜部材21の下端部は、キャップ体14の天壁部15の装着溝32に嵌合されて固定されている。
押釦34は、有頂筒状に形成され、弾性膜部材21を上方から覆っている。押釦34は、中心軸線Oと同軸に配設されている。押釦34の周壁部の下端部に、径方向の外側に向けて突出し、周方向の全長にわたって連続して延びる第1抜止突起34aが形成されている。押釦34の天壁部に、下方に向けて突出し、弾性膜部材21を押込む押下突起34bが形成されている。押下突起34bは、筒状に形成され、中心軸線Oと同軸に配設されている。押下突起34bは、押釦34を押込む前の待機状態でも、弾性膜部材21を下方に向けて押し込んで弾性変形させている。これにより、押釦34の押し込み操作に追従して、前記空間Xを応答性よく縮小させることができる。押釦34は、キャップ体14の周壁部に外装された外装筒35内に、上下動可能に挿入されている。
外装筒35の内周面と、キャップ体14の周壁部の外周面と、の間に、外装筒35およびキャップ体14の相対的な回転移動を規制する回り止め部が設けられている。外装筒35の上部は、キャップ体14の周壁部より上方に位置している。押釦34は、外装筒35の上部内に上下動可能に挿入されている。外装筒35の上端部に、径方向の内側に向けて突出し、周方向の全長にわたって連続して延びる第2抜止突起35aが形成されている。第2抜止突起35aの下面に、押釦34の第1抜止突起34aの上面が当接している。これにより、押釦34が、これ以上上方に移動することが規制されている。押釦34の上部は、外装筒35から上方に突出している。
ここで、押釦34は、押下突起34bを介して弾性膜部材21により上方に付勢されているので、第1抜止突起34aの上面が、第2抜止突起35aの下面に突当てられている。これにより、押釦34のぐらつきが抑えられている。
付勢部材18は、スポイト管13をキャップ体14に対して下方に付勢している。付勢部材18は、スポイト管13のフランジ部23の上面に設けられている。付勢部材18は、フランジ部23の上面と、天壁部15の下面と、により上下方向に圧縮変形されている。付勢部材18は、環状に形成され、中心軸線Oと同軸に配設されている。付勢部材18内に、スポイト管13が嵌合されている。付勢部材18は、キャップ体14の天壁部15の下面において、押突起33より径方向の内側に位置する部分に当接している。付勢部材18は、フランジ部23の上面のうち、外周縁部より径方向の内側に位置する部分に設けられている。付勢部材18は、フランジ部23、天壁部15の下面、および口部11bの上端開口縁と上下方向で重複する位置に設けられている。
付勢部材18は、無負荷の状態で、例えば図3に示されるように、下方に向けて開口する空洞を有している。付勢部材18の径方向の幅は、上方に向かうに従い、小さくなっている。
付勢部材18として、例えば前記空洞を有しない構成、若しくはコイルスプリング等を採用してもよい。
付勢部材18は、パッキン22と一体に形成されている。付勢部材18とパッキン22とを接続する接続部分24は、フランジ部23の外周面を、周方向の全長にわたって覆い、かつキャップ体14内に、密に上下摺動可能に嵌合している。接続部分24のうち、付勢部材18における径方向の外端部に接続され、かつフランジ部23の上面の外周縁部に位置する部分に、押突起33が上方に向けて離反可能に当接している。
なお、付勢部材18、パッキン22、および接続部分24は、互いに別体であってもよい。
次に、以上のように構成されたスポイト容器1の作用について説明する。
外装筒35を操作して、キャップ体14を容器本体11に対して回転させ、キャップ体14を口部11bから外すと、付勢部材18が復元変形することで、接続部分24が、キャップ体14の周壁部の内周面を摺動しつつ、スポイト管13が、図3に示されるように、キャップ体14に対して下方に移動する。
この際、スポイト管13の第1規制突起13aが、キャップ体14の第2規制突起15aに突き当たり、スポイト管13の下方移動が規制される。また、スポイト管13のシール段部13bが、シール筒部19の下端開口縁から下方に離れ、スポイト管13の上端開口が開放される。これにより、スポイト管13の上端開口と、前記空間Xと、が、天壁部15の内側を通して連通する。また、容器本体11内の内容物が、1回の使用に足りるまとまった量、スポイト管13内にその下端開口から吸い上げられることはない。
そして、押釦34を押込むと、押下突起34bにより弾性膜部材21が押し込まれて弾性変形し、前記空間Xが縮小する。これにより、前記空間Xの空気が、スポイト管13内にその上端開口を通して供給され、スポイト管13内の内容物が、スポイト管13の下端開口から注出される。
押釦34の押込みを解除して弾性膜部材21を復元変形させると、前記空間Xが縮小状態から復元して拡張し、前記空間X内に負圧が生ずる。この負圧が、天壁部15の内側、およびスポイト管13の上端開口を通して、スポイト管13内に及ぼされる。これにより、スポイト管13の下端開口を、容器本体11の内容物中に浸漬させた状態で、押釦34の押込みを解除することで、容器本体11内の内容物が、スポイト管13内にその下端開口を通して吸引される。
キャップ体14を口部11bに装着すると、口部11bの上端開口縁が、パッキン22を介してスポイト管13のフランジ部23の下面を突き上げることで、接続部分24がキャップ体14の周壁部の内周面を摺動し、かつ付勢部材18が上下方向に圧縮変形しつつ、スポイト管13が、図1および図2に示されるように、キャップ体14に対して上昇する。これにより、スポイト管13の第1規制突起13aが、キャップ体14の第2規制突起15aから上方に離れ、スポイト管13のシール段部13bが、弾性連結片31を弾性変形させつつ、シール筒部19の下端開口縁に突き当たり、スポイト管13の上端開口が密閉される。
以上説明したように、本実施形態によるスポイト容器1によれば、キャップ体14の天壁部15に、スポイト管13の上端開口を開放可能に密閉する蓋部16が設けられているので、キャップ体14が口部11bに装着され、蓋部16がスポイト管13の上端開口を密閉している状態で、容器本体11内の内容物が、スポイト管13の上端開口から流出するのを防ぐことが可能になり、例えば流通時等に、容器本体11内の内容物が、スポイト管13内を通して前記空間Xに進入するのを防ぐことができる。
これにより、例えば流通時等に、内容物が操作部17に接触するのを防ぐことが可能になり、操作部17の設計に際し、例えばガスバリア性、および内容物に対する耐久性等を厳格に考慮する必要が無く、操作部17の設計の自由度を高めることができる。
蓋部16が、スポイト管13の上端開口内に挿入されたシール筒部19を備えているので、蓋部16がスポイト管13の上端開口を密閉している状態で、容器本体11内の内容物が、スポイト管13の上端開口から流出するのを確実に防ぐことができる。
操作部17が、蓋部16の上面との間に前記空間Xを画成する弾性膜部材21を備えているので、弾性膜部材21を弾性変形させることにより、前記空間Xを拡縮することが可能になり、操作性を向上させることができる。
弾性膜部材21が、蓋部16の上面との間に前記空間Xを画成していて、例えば流通時等に内容物が弾性膜部材21に接触することが、蓋部16によって防止されていることから、弾性膜部材21を形成する材料として、例えばガスバリア性、および内容物に対する耐久性等は確保しにくいものの、弾性変形させやすい材料を採用すること等が可能になり、弾性膜部材21の設計の自由度を高めることができる。
付勢部材18が、口部11bの上端開口縁に載置され、かつ口部11bの上端開口を密閉するパッキン22と一体に形成されているので、容器本体11内の密封性を確保することができるとともに、部品点数の増大を抑えることができる。
パッキン22と付勢部材18とを接続する接続部分24が、フランジ部23の外周面を、周方向の全長にわたって覆い、かつキャップ体14内に、密に上下摺動可能に嵌合しているので、操作部17を操作して前記空間Xを縮小させたときに、この空間Xの空気を効率よくスポイト管13内に供給することができるとともに、前記空間Xを縮小状態から復元して拡張させたときに、この空間X内に生じた負圧をスポイト管13内に効率よく及ぼすことができる。
蓋部16が、キャップ体14の天壁部15と一体に形成されているので、部品点数の増大を抑えることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るスポイト容器2を、図5および図6を参照しながら説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、蓋部16が、周方向に間隔をあけて設けられた複数の剛体連結片41を介して、天壁部15に連結されている。蓋部16は、天壁部15に対して固定されて設けられている。剛体連結片41は、第2規制突起15aから周方向に離れた位置に設けられている。蓋部16、および剛体連結片41は、天壁部15と一体に形成されている。蓋部16の下面に、スポイト管13の上端開口縁が当接している。天壁部15の下面に押突起33が形成されていない。
シール筒部19が、スポイト管13の上端部の内周面のうち、シール段部13bより下方に位置する部分に着脱可能に嵌合されている。シール筒部19の外周面と、スポイト管13の内周面と、が径方向に当接することで、スポイト管13の上端開口が密閉されている。シール段部13bより上方に位置する部分では、シール筒部19の外周面と、スポイト管13の内周面と、の間に径方向の隙間が設けられている。
以上の構成において、キャップ体14を口部11bから外し、付勢部材18を復元変形させると、接続部分24が、キャップ体14の周壁部の内周面を摺動しつつ、スポイト管13がキャップ体14に対して下方に移動することで、スポイト管13の上端開口縁が、蓋部16の下面から下方に離れるとともに、シール筒部19と、スポイト管13の上端部の内周面のうち、シール段部13bより下方に位置する部分と、の嵌合が解除され、スポイト管13の上端開口が開放される。これにより、スポイト管13の上端開口と、前記空間Xと、が、天壁部15の内側を通して連通する。この際、容器本体11内の内容物が、1回の使用に足りるまとまった量、スポイト管13内にその下端開口から吸い上げられることはない。
以上説明したように、本実施形態によるスポイト容器2によれば、第1実施形態のスポイト容器1と同様に、例えば流通時等に、容器本体11内の内容物が、前記空間Xにスポイト管13内を通して進入するのを抑制すること等ができる。
なお、本発明の技術範囲は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
前記各実施形態では、前記空間Xを拡縮させるときに、弾性膜部材21を上下方向に弾性変形させたが、これに限らず例えば、径方向等に弾性変形させてもよい。
操作部17は、弾性膜部材21を有しなくてもよい。例えば、押釦34を外装筒35内に密に上下摺動可能に設け、押釦34が、蓋部16の上面との間に前記空間Xを画成し、押釦34の上下動に伴い、前記空間Xを拡縮させる構成を採用してもよい。
操作部17は、押釦34を有しなくてもよく、また、スポイト容器1、2は、外装筒35を有しなくてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、第1実施形態、第2実施形態、および前記変形例等を適宜組み合わせてもよい。
1、2 スポイト容器
11 容器本体
11b 口部
12 スポイト体
13 スポイト管
14 キャップ体
15 天壁部
16 蓋部
17 操作部
18 付勢部材
19 シール筒部
21 弾性膜部材
22 パッキン
23 フランジ部
24 接続部分
X 空間

Claims (6)

  1. 内容物が収容される容器本体と、
    上下方向に延びるとともに、下端開口が前記容器本体内に開口するスポイト管、および前記スポイト管が挿入されて取付けられるとともに、前記容器本体の口部に着脱可能に装着された有頂筒状のキャップ体を有するスポイト体と、を備え、
    前記キャップ体の天壁部に、前記スポイト管の上端開口を開放可能に密閉する蓋部が設けられ、
    前記スポイト体は、
    前記蓋部の上面との間に、前記スポイト管の上端開口に連通可能な空間を画成し、かつ変形、若しくは変位に伴い、前記空間を拡縮させる操作部と、
    前記スポイト管を前記キャップ体に対して下方に付勢する付勢部材と、を備えている、スポイト容器。
  2. 前記蓋部は、前記スポイト管の上端開口内に挿入されたシール筒部を備えている、請求項1に記載のスポイト容器。
  3. 前記操作部は、前記蓋部の上面との間に前記空間を画成する弾性膜部材を備えている、請求項1または2に記載のスポイト容器。
  4. 前記付勢部材は、前記口部の上端開口縁に載置され、かつ前記口部の上端開口を密閉するパッキンと一体に形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のスポイト容器。
  5. 前記スポイト管の外周面に、径方向の外側に向けて突出したフランジ部が形成され、
    前記パッキンは、前記フランジ部の下面に設けられ、
    前記付勢部材は、前記フランジ部の上面に設けられ、
    前記パッキンと前記付勢部材とを接続する接続部分は、前記フランジ部の外周面を、周方向の全長にわたって覆い、かつ前記キャップ体内に、密に上下摺動可能に嵌合している、請求項4に記載のスポイト容器。
  6. 前記蓋部は、前記キャップ体の天壁部と一体に形成されている、請求項1から5のいずれか1項に記載のスポイト容器。
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