JP6979865B2 - コンパクト容器 - Google Patents

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Description

本発明は、コンパクト容器に関する。
化粧料を収納した中皿容器を備える化粧料収納容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の化粧料収納容器では、中皿容器の上面はネットで覆われている。
特開2003−93145号公報
上記のような化粧料収納容器においては、中皿容器を覆うネットをパフ等で押圧することで、化粧料をネットの網目を通して滲み出させて外部に吐出させる。しかし、この場合、化粧料の吐出量を調整しにくく、所望の量だけ化粧料を吐出させることが困難であった。
本発明は、上述の問題点に鑑み、内容物の吐出量の調整が容易なコンパクト容器を提供することを目的とする。
本発明の一態様のコンパクト容器は、内容物が収容され、可撓性を有し減容変形可能な内容器と、前記内容器が収容される外容器と、前記内容器の内部を封止し、前記内容器内に連通する連通孔が形成された内蓋と、前記内蓋の上方に設けられ、前記内蓋との間に前記連通孔に連通する連絡空間を画成するとともに、前記連絡空間に連通して前記内容物を吐出させる吐出孔が形成された中蓋と、前記連通孔と前記連絡空間との連通、およびその遮断を切り替える第1弁体と、前記吐出孔と前記連絡空間との連通、およびその遮断を切り替える第2弁体と、を備え、前記中蓋は、前記連絡空間を画成するとともに弾性変形可能に形成され、弾性変形することで前記連絡空間の内圧を増減させる操作部を備え、前記操作部が下方移動して前記連絡空間の内圧が上昇したときに、前記第1弁体は前記連通孔と前記連絡空間との連通を遮断し、かつ、前記第2弁体は前記吐出孔と前記連絡空間とを連通させ、前記操作部が上方移動して前記連絡空間の内圧が下降したときに、前記第2弁体は前記吐出孔と前記連絡空間との連通を遮断し、かつ、前記第1弁体は前記連通孔と前記連絡空間とを連通させ、前記外容器は、前記内容器を押圧する押圧部を有することを特徴とする。
このコンパクト容器によれば、操作部が下方移動して連絡空間の内圧を上昇させたときに、第1弁体は連通孔と連絡空間との連通を遮断し、かつ、第2弁体は吐出孔と連絡空間とを連通させる。また、操作部が上方移動して連絡空間の内圧を下降させたときに、第2弁体は吐出孔と連絡空間との連通を遮断し、かつ、第1弁体は連通孔と連絡空間とを連通させる。このため、使用者は、操作部を押し下げたりその押し下げを解除したりして操作部を弾性変形させることによって連絡空間の内圧の増減を行うことで、連絡空間内を負圧にして内容器内の内容物を連絡空間内に流入させ、連絡空間内に内容物を充填することができる。この状態で、操作部を押し下げて連絡空間の内圧を上昇させると、連絡空間の内圧の上昇に対応した量だけ、内容物を吐出孔から吐出させることができる。
したがって、本発明のコンパクト容器は、内容物の吐出量の調整が容易である。
また、コンパクト容器の使用開始時には、内容器の内部にヘッドスペース(上部空間)が存在しているため、上述のように操作部を操作すると、まず連絡空間およびヘッドスペースの空気が、吐出孔から容器外部に排出される、いわゆるプライミングが行われる。このプライミング動作を繰り返すことにより、ヘッドスペースが徐々に小さくなり、内容器の内容物が連絡空間に流入する。
本発明によれば、外容器が、内容器を押圧する押圧部を有しているので、外容器に内容器を収容した際、押圧部が内容器を押圧して、内容器が減容変形させられる。これによりヘッドスペースが減容されて内圧が高まり、ヘッドスペースの空気が連絡空間を通して吐出孔から容器外部に抜け出しやすくなる。したがって、プライミング動作の回数を低減でき、操作性を向上できる。
上記コンパクト容器において、前記中蓋に、前記吐出孔を塞ぎ取り外し可能な閉塞部材が設けられることが好ましい。
この場合、外容器に内容器を収容することでヘッドスペースおよび連絡空間の内圧が高まっても、閉塞部材を中蓋から取り外すまでは、空気が吐出孔から容器外部に抜け出すことが抑えられる。そして閉塞部材を取り外すことにより、空気が容器外部に排出される。したがって、外容器に内容器を収容した際に、上記内圧の上昇によって、吐出孔から空気とともに内容物が流出して容器等を汚すような不具合が抑制される。
上記コンパクト容器において、前記内容器が前記押圧部に押圧されて減容変形させられる容積が、前記内容器の内部のヘッドスペースの容積と同一またはそれよりも小さいことが好ましい。
この場合、外容器に内容器を収容したときに、内容器の内容物が連絡空間に流入することが抑えられる。したがって、外容器に内容器を収容するという簡単な操作によって、プライミング動作の回数を低減しつつも、内容物が意図せず連絡空間を通して吐出孔から流出する不具合を抑制できる。
本発明のコンパクト容器によれば、内容物の吐出量の調整が容易である。
図1は、第1実施形態のコンパクト容器を示す上面図である。 図2は、図1のII-II断面図である。 図3は、外容器の押圧部を示す上面図である。 図4は、第2実施形態のコンパクト容器の要部を示す断面図である。 図5は、図4の押圧部を示す上面図である。 図6は、第3実施形態のコンパクト容器の要部を示す断面図である。 図7は、第4実施形態のコンパクト容器の要部を示す断面図である。 図8は、図7の押圧部を示す上面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係るコンパクト容器10について、図1〜図3を参照して説明する。なお、実施形態の説明に用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、要部となる部分を拡大、強調、抜粋して示す場合がある。
図1および図2に示すように、本実施形態のコンパクト容器10は、平面視円形状の扁平容器である。コンパクト容器10は、外容器11と、内容器12と、内蓋13と、中蓋14と、第1弁体15と、第2弁体16と、付勢部101と、を備える。
外容器11には、内容器12が収容される。外容器11は、内容器12、内蓋13および中蓋14を覆って、これらを内部に収容する。つまりコンパクト容器10のうち、外容器11以外の部材は、外容器11の内部に収容される。外容器11は、底部材21と、蓋部材22と、を備える。底部材21は有底筒状であり、本実施形態の例では有底円筒状である。蓋部材22は有頂筒状であり、本実施形態の例では有頂円筒状である。蓋部材22は、底部材21に対して回転軸R回りに回動可能に取り付けられている。
以下では、外容器11の中心軸線(コンパクト容器10の中心軸線)を容器軸Oと呼び、容器軸Oに沿う方向(容器軸Oが延在する方向)を上下方向Zと呼ぶ。上下方向Zに沿って底部材21から蓋部材22へ向かう方向を上方と呼び、蓋部材22から底部材21へ向かう方向を下方と呼ぶ。なお上方は、上下方向Zに沿って内容器12から内蓋13および中蓋14へ向かう方向でもある。下方は、上下方向Zに沿って中蓋14から内蓋13および内容器12へ向かう方向でもある。
上下方向Zから見た平面視で、容器軸Oに直交する方向を径方向と呼ぶ。径方向に沿って容器軸Oに接近する方向を径方向内側と呼び、容器軸Oから離間する方向を径方向外側と呼ぶ。径方向のうち、回転軸Rに平行な方向を左右方向Yと呼び、回転軸Rに直交する方向を前後方向Xと呼ぶ。前後方向Xに沿って、容器軸Oから回転軸Rへ向かう方向を後方と呼び、回転軸Rから容器軸Oへ向かう方向を前方と呼ぶ。
容器軸O回りに周回する方向を周方向と呼ぶ。
図2に示すように、底部材21は、容器軸Oと同軸に配置された円板状の底板部23と、底板部23の外周縁から上方に延びる円筒状の筒状壁部24と、を備える。
筒状壁部24の前方端部には、後方に向けて窪む係合空間25が設けられている。係合空間25は、前方および上方に向けて開口している。係合空間25は、前方を向く後壁部26と、上方を向く底壁部27と、により画成されている。
後壁部26のうち左右方向Yの中央に位置する部分には、前方に向けて突出したガイド壁部28が形成されている。ガイド壁部28の上面は、前方に向かうにしたがい下方に向けて傾斜する傾斜面とされている。後壁部26のうちガイド壁部28よりも上方に位置する部分には、前方に向けて突出した第1係合部29が形成されている。後壁部26のうちガイド壁部28よりも下方に位置する部分には、後壁部26を前後方向Xに貫通する逃げ孔30が形成されている。
底部材21は、係合板部(図示省略)と、押圧部23aと、を有する。つまり外容器11は、押圧部23aを有する。
係合板部は、底板部23の上方を向く板面から上方に延びる板状である。係合板部は、周方向に沿って等間隔に複数形成されている。係合板部の表裏面は、径方向を向く。係合板部の上端部には、径方向内側に突出する係合爪が設けられる。
図2および図3に示すように、押圧部23aは、底板部23の上方を向く板面から上方に突出する突起状である。本実施形態では押圧部23aが、底板部23の上方を向く板面に設けられたリブである。押圧部23aは、内容器12を押圧する。押圧部23aは、外容器11内に収容された内容器12を押圧する。本実施形態では押圧部23aが、内容器12の下面を上方に向けて押圧する。
図3に示す底部材21の上面視において、押圧部23aは、十字状(X字状)に形成されている。押圧部23aは、径方向に延びる。押圧部23aは、容器軸Oを通って、径方向に延びる。押圧部23aは、容器軸Oから径方向外側に向けて、放射状に延びる。
図2に示すように、本実施形態の例では、押圧部23aの径方向の全長が、内容器12の径方向の全長よりも小さい。なおこれに限らず、押圧部23aの径方向の全長が、内容器12の径方向の全長より大きくてもよい。また、押圧部23aの径方向の全長と内容器12の径方向の全長とが互いに同一でもよい。また、図示の例では、押圧部23aの上端面の上下方向Zの位置が、回転軸Rの上下方向Zの位置および逃げ孔30の上下方向Zの位置よりも下方に配置される。
蓋部材22は、底部材21における筒状壁部24の後方端部に取り付けられている。蓋部材22は、底部材21の上端開口を開閉可能に閉塞する。
蓋部材22は、容器軸Oと同軸に配置された円板状の天板部33と、天板部33の外周縁から下方に延びる円筒状の筒部34と、を備える。蓋部材22の天板部33の下面には、鏡Mが固定される。
蓋部材22のうち前方端部には、下方に向けて係合片35が突設されている。係合片35は、筒部34における内周面から下方に向けて突出するとともに左右方向Yに延びた板状に形成され、係合空間25内に上方から入り込んでいる。
係合片35の下端部には、後方に向けて突出するとともに、底部材21に形成された第1係合部29に対して離脱可能にアンダーカット嵌合される第2係合部36が形成されている。第1係合部29に対して第2係合部36が下方から係合することによって、蓋部材22は閉状態でロックされる。
係合空間25内には、第1係合部29と第2係合部36との係合を解除するプッシュピース37が設けられている。
プッシュピース37は、係合片35よりも前方に配置された操作壁部38と、操作壁部38から後方に向けて突設され、ガイド壁部28の傾斜面上に位置する解除突起39と、操作壁部38の下端部から後方に向けて突設され、底壁部27に載置されるベース部40と、を備える。プッシュピース37は、後方に向けて押し込まれたときに、底部材21および蓋部材22に対して後方へ移動可能である。
解除突起39は、プッシュピース37の後方への移動にともなってガイド壁部28の傾斜面に沿って斜め上後方に移動し、第2係合部36を下方から押し上げて、第1係合部29から離脱させる。これにより、第1係合部29と第2係合部36との係合を解除することができ、蓋部材22を開操作可能な状態とすることができる。
なお、プッシュピース37は、後方に移動したときに、解除突起39の復元変形によって、前方に向けて復元移動する。
ベース部40は、プッシュピース37の後方への移動にともなって、後壁部26に形成された逃げ孔30内に前方から入り込む。また、ベース部40には、下方に向けて突出し、底壁部27に形成された係止凹部41に係止する係止凸部42が形成されている。これにより、プッシュピース37は、前方への抜け止めがされた状態で、外容器11に組み合わされている。
なお、上述したプッシュピース37は必須な構成ではなく、具備しなくても構わない。例えば指先等によって、係合片35の下端部を前方に向けて僅かに撓ませるように変形させることで、第1係合部29と第2係合部36との係合を解除し、蓋部材22の閉状態のロックを解除しても構わない。
内容器12は、底部材21に収容される。内容器12は、底部材21の底板部23の上方に配置される。内容器12は、押圧部23aの上方に位置する。内容器12と底板部23とは、底板部23の押圧部23aを介して接触する。内容器12は、底部材21の筒状壁部24の径方向内側に配置される。内容器12と筒状壁部24とは、互いに離間される。
内容器12は、有底筒状に形成される。内容器12は、容器軸Oと同軸に配置され、上方に開口する扁平円筒状の容器である。内容器12は、可撓性を有し減容可能(減容変形可能)である。内容器12は、例えば、積層のフィルムや薄肉の樹脂成形品などで構成されている。内容器12は、可撓性に富む内側容器が、内側容器よりも硬質な外側容器の内面に積層されてなる、いわゆるデラミ容器などであってもよい。内容器12内(後述の収容空間45)が減容可能なその他の構成などを採用してもよい。
内容器12の上端部には、環状の取付けリング43が固定されている。取付けリング43は、上方に突出する係合筒部44を有する。
内容器12の内部である収容空間45には、流動性を有する内容物が収容されている。内容物は、液状であっても、ゲル状であっても、ゼリー状であってもよい。内容物は、例えば、リキッドファンデーション等の化粧品である。
図示を省略しているが、少なくとも内容器12を外容器11に収容する前の状態において、内容器12の内部には、内容物の上方に位置する空間であるヘッドスペースが形成されている。ヘッドスペースは、内容器12の内部において内容物と内蓋13との間に設けられた空間である。内容器12を外容器11に収容したときに、内容器12は押圧部23aに押圧されて減容変形する。内容器12が押圧部23aに押圧されて減容変形させられる容積は、内容器12の内部のヘッドスペースの容積と同一またはそれよりも小さい。
図2において、外容器11に収容する前の(減容変形させられる前の)内容器12の形状を2点鎖線で示し、外容器11に収容した後の(減容変形させられた後の)内容器12の形状を実線で示す。
内蓋13は、内容器12の上方に配設されている。内蓋13は、内容器12の上方の開口を塞ぎ、内容器12の内部を封止している。内蓋13は、内容器12に直接装着された下部材46と、下部材46を介して内容器12に装着された上部材47と、を備える。
下部材46は、内蓋円板部48と、内側筒部49と、外側筒部50と、を備える。
内蓋円板部48は、容器軸Oと同軸に配置された円板状である。内蓋円板部48は、内容器12の上方の開口を覆っている。内蓋円板部48の内周部には、装着円環部51が形成される。装着円環部51は、内蓋円板部48の内周部以外の部分よりも薄肉に形成されている。装着円環部51は、容器軸Oと同軸に配置される。
内側筒部49は、内蓋円板部48の外周縁から上方に延びる円筒状である。
外側筒部50は、内側筒部49よりも径方向外側において、容器軸Oと同軸に配置された円筒状である。外側筒部50の上端部は、内側筒部49の上端部と連結されている。
径方向に沿う外側筒部50と内側筒部49との間には、取付けリング43の係合筒部44が嵌合されている。これにより、取付けリング43を介して内容器12と内蓋13とが固定されている。外側筒部50の下端は、取付けリング43と接触しているが、内側筒部49の下端は、取付けリング43と接触していない。
なお取付けリング43と、外側筒部50や内側筒部49の各下端と、の接触状態については、図示の例に限られない。例えば本実施形態では、取付けリング43が、係合筒部44よりも径方向の内側に張り出しておらず、内側筒部49の下端が、取付けリング43と接触していないが、取付けリング43が、係合筒部44よりも径方向の内側に張り出していて、内側筒部49の下端が、取付けリング43と接触していてもよい。また、外側筒部50の下端が、取付けリング43と接触していなくてもよい。
上部材47は、取付け筒部52と、第1弁座部53と、外周筒部54と、連結環部55と、を備える。
取付け筒部52は、容器軸Oと同軸の円筒状に形成されている。取付け筒部52は、装着円環部51内に嵌合している。
第1弁座部53は、容器軸Oと同軸に配置され、取付け筒部52よりも小径とされた筒部(周壁部)と、筒部の上端部から径方向内側へ広がる弁座板と、を備える。第1弁座部53の筒部の下端部は、取付け筒部52の下端部に連結される。第1弁座部53の弁座板は、取付け筒部52の上端よりも下方に位置している。第1弁座部53の弁座板の中央部には、この弁座板を上下方向Zに貫通する連通孔56が形成されている。このため弁座板は、リング板状である。連通孔56は、容器軸Oと同軸に配置された円孔状である。連通孔56は、内容器12内に連通する。つまり、内蓋13には、内容器12内に連通する連通孔56が形成される。
外周筒部54は、容器軸Oと同軸の円筒状である。外周筒部54は、取付け筒部52よりも大径であり、内側筒部49よりも小径である。外周筒部54は、内側筒部49内に配置されている。外周筒部54の下端部には、この下端部から径方向外側へ広がるフランジ部が形成されている。外周筒部54のフランジ部は、内蓋円板部48の上面における径方向外側の端部に対して、その上方から対向している。
連結環部55は、容器軸Oと同軸に配置されている。連結環部55は、板面が上下方向Zを向く円形リング板状である。連結環部55の内周縁部は、取付け筒部52の上端部に連結されている。連結環部55の外周縁部は、外周筒部54の上端部に連結されている。連結環部55の外周縁部は、外周筒部54の上端よりも下方で、かつ、外周筒部54の上下方向Zの中央よりも上方に位置している。
連結環部55には、周方向に間隔をあけて複数の収容凹部77が形成されている。本実施形態の例では、収容凹部77が、容器軸Oの左方、右方および後方に配置されている(図1参照)。図2に示すように、収容凹部77は、連結環部55において下方に窪む凹状である。
連結環部55のうち、容器軸Oよりも前方に位置する部分には、第2弁座部67が配置される。第2弁座部67は、連結環部55において上方に突出する凸状である。本実施形態では、第2弁座部67が有頂筒状である。図示の例では、第2弁座部67が、有底筒状の窪み部78の底壁から、上方に向けて突設されている。窪み部78は、連結環部55のうち、容器軸Oよりも前方に位置する部分に配置される。窪み部78は、連結環部55において下方に窪む凹状である。図1に示すように、本実施形態の例では、第2弁座部67および窪み部78が、周方向に延びる円弧状をなす。
図2に示すように、中蓋14は、内蓋13の上方に設けられる。中蓋14は、有頂筒状に形成されている。中蓋14は、中蓋14の周壁を形成する装着リング57と、中蓋14の頂壁を形成する操作部58と、を備える。
装着リング57は、内蓋13に装着されている。装着リング57は、上端部同士が連結された内筒59および外筒60を有する二重円筒状に形成されている。外筒60の外周面の下部には、周方向に延びる周溝61が形成されている。周溝61には、底部材21の図示しない係合板部の係合爪が係合する。これにより、装着リング57が底部材21から外れることが抑制される。
装着リング57における内筒59と外筒60との間には、内蓋13の下部材46(内側筒部49および外側筒部50)が嵌合されて固定されている。これにより、内容器12が、取付けリング43を介して装着リング57(中蓋14)に固定される。
装着リング57の上面には、上方に突出する隆起部62が形成されている。隆起部62は、環状である。隆起部62の平面視形状は、容器軸Oと同軸に配置された円形リング状である。隆起部62の内周面は、上方に向かうにしたがい径方向外側へ向けて延びる曲面状である。コンパクト容器10が閉じた状態において、隆起部62の径方向内側に位置する操作部58の上面には、パフP(塗布具)が設置される。
装着リング57の外周面には、径方向外側に広がるフランジ部63が設けられている。フランジ部63は、装着リング57の外周面において、全周にわたって設けられている。フランジ部63の下面は、底部材21の筒状壁部24の上面に対して、その上方から接触する。
操作部58は、装着リング57の内部を上方から閉塞する。本実施形態では、操作部58が円板状である。操作部58の外周縁部は、装着リング57において隆起部62よりも径方向内側に位置する部分の上面に連結されている。操作部58の上面は、装着リング57において操作部58に径方向外側から連なる部分の上面と段差なく面一に形成されている。操作部58は、上下方向Zから見て、後述する第1弁体15に重なる位置に配置される。
操作部58は、弾性変形可能に形成されている。操作部58の材質は、例えばエラストマー、ニトリルゴム、ブチルゴム、シリコンゴム、軟質ポリエチレンおよびウレタン等(以下、単に「エラストマー等」という)の軟材質である。操作部58は、装着リング57よりも軟質であり、装着リング57は、操作部58より硬質である。図示の例では、操作部58において外周縁部(装着リング57に連結されている部分)よりも径方向内側に位置する中央部が、上下方向Zに弾性変形可能に形成されている。
操作部58の下面には、垂下筒部79と、規制壁部81と、弾性板82と、が備えられる。
垂下筒部79は、容器軸Oに同軸に配置される。垂下筒部79は、操作部58の下面から下方へ向けて突設された円筒状である。垂下筒部79は、内筒59の径方向内側に嵌合し、かつ外周筒部54の径方向外側に嵌合する。垂下筒部79は、内筒59と外周筒部54とによって径方向から挟まれ、固定されている。
図示の例では、操作部58の下面に、外周筒部54の上端が当接している。
規制壁部81は、操作部58の下面から下方へ向けて突設された筒状である。規制壁部81は、第2弁座部67を上下方向Z以外の方向(前後方向Xおよび左右方向Y。上下方向Zに垂直な方向)から囲う。図示の例では、規制壁部81内に、第2弁座部67が嵌合している。また、規制壁部81の下端部は、窪み部78の周壁内に嵌合する。これにより、規制壁部81の下端部は、第2弁座部67の周壁と窪み部78の周壁とによって、上下方向Z以外の方向から挟まれ、固定されている。また、規制壁部81の下端は、窪み部78の底壁に対して、その上方から当接している。特に図示しないが、操作部58の下面視において、規制壁部81は、第2弁座部67および窪み部78の形状に対応して、周方向に延びる円弧状をなす。
弾性板82は、操作部58の下面から下方へ向けて突設された板状である。弾性板82は、弾性変形可能である。図1に示すように、本実施形態の例では、弾性板82が四角形板状である。操作部58の下面には、周方向に間隔をあけて複数の弾性板82が形成されている。弾性板82は、容器軸Oの左方、右方および後方に配置されている。図2に示すように、弾性板82は、操作部58の下面から下方へ向かうにしたがい後方へ向けて延びる。弾性板82は、収容凹部77内に配置される。弾性板82の下端部は、収容凹部77の底面に当接する。弾性板82は、操作部58と一体に形成される。
操作部58には、環状の薄肉部64が形成されている。薄肉部64は、容器軸Oに同軸に配置される。薄肉部64は、操作部58において後述する連絡空間65を画成する部分に形成されている。薄肉部64は、操作部58の中央部における外周部分に形成されている。薄肉部64は、操作部58の下面の部分が上方に向けて窪むことにより薄肉に形成される。操作部58の上面は、薄肉部64を径方向にまたぐ両側(内外)で面一とされている。
中蓋14は、内蓋13との間に、連通孔56に連通する連絡空間65を画成する。連絡空間65は、平面視円形状に形成されている。本実施形態において連絡空間65は、外周筒部54(上部材47)の上方の開口が操作部58によって閉じられて形成されている。操作部58は、装着リング57の内部を上方から閉塞して装着リング57の内部に連絡空間65を画成する。つまり操作部58は、連絡空間65を画成する。操作部58は、弾性変形することで連絡空間65の内圧を増減させる。
図1および図2に示すように、中蓋14には、内容物を吐出させる吐出孔66が形成されている。吐出孔66の平面視形状は、円形状である。吐出孔66は、中蓋14に複数形成されている。本実施形態では、吐出孔66が、中蓋14のうち容器軸Oよりも前方に位置する部分に位置しており、周方向に円弧状に配列している。
図2に示すように、吐出孔66は、操作部58に形成され、操作部58を上下方向Zに貫通する。吐出孔66は、連絡空間65と連通する。本実施形態では、吐出孔66と連絡空間65とが、第2弁座部67の周壁、窪み部78の底壁および周壁に形成された複数の溝部83を通して、互いに連通する。吐出孔66は、内蓋13に設けられた第2弁座部67により閉塞される。吐出孔66は、第2弁座部67の頂壁によって、下方から塞がれる。
中蓋14は、例えば、装着リング57をインサート品としたインサート成形により作製される。
中蓋14には、吐出孔66を塞ぐ閉塞部材71が設けられる。吐出孔66の開口は、閉塞部材71により覆われる。図1に示す例では、閉塞部材71が、略四角形のフィルム状である。図2において、閉塞部材71は、中蓋14に取り外し可能に設けられる。本実施形態では、閉塞部材71が、操作部58の上面に離脱可能に貼り付けられたシール体である。なおこれに限らず、閉塞部材71は、蓋体等であってもよい。
第1弁体15は、内蓋13の連通孔56と連絡空間65との連通、およびその遮断を切り替える弁である。本実施形態において第1弁体15は、内蓋13に設けられている。
第1弁体15は、弁筒84と、弁本体85と、を備えている。
本実施形態では、弁筒84が、内蓋13の取付け筒部52内に嵌合している。弁筒84内には、第1弁座部53の筒部(周壁部)が配置される。弁筒84の下端は、第1弁座部53の筒部の下端部と、取付け筒部52の下端部とを接続するリング板状の連結部分に対して、その上方から当接する。
弁本体85は、弁筒84の上端部に連結される。弁本体85は、弁筒84内に配置される。弁本体85は、円板状の弁板と、弁板と弁筒84とを連結する複数の弾性脚と、を備える。弁本体85は、弁筒84に対して上下方向Zに移動可能である。第1弁座部53の弁座板が、弁本体85の弁板に対して、その下方から当接する。
第1弁体15は、連通孔56の上方を覆っている。第1弁体15は、逆止弁である。第1弁体15は、内容器12の収容空間45から連絡空間65への流体(内容物。以下同様)の流れを許容し、連絡空間65から収容空間45への流体の流れを遮断する。本実施形態の例では、第1弁体15として、三点弁を用いている。なお、内容器12に収容する内容物の性状などに応じて、例えば、三点弁の形状を適宜変更することや、三点弁とは異なる構成の逆止弁を第1弁体15として採用することができる。
第2弁体16は、中蓋14の吐出孔66と連絡空間65との連通、およびその遮断を切り替える弁である。本実施形態において第2弁体16は、中蓋14に設けられている。第2弁体16は、操作部58と一体に形成されている。
第2弁体16は、操作部58において吐出孔66の開口周縁部を含む部分により形成されている。本実施形態では第2弁体16が、操作部58のうち、筒状の規制壁部81に囲まれた部分に形成される。
第2弁体16は、操作部58における他の部分よりも薄肉に形成され、薄肉部64よりも薄肉に形成されている。第2弁体16の平面視形状は、第2弁座部67の平面視形状と相似形状であり、第2弁座部67の平面視形状よりも大きい(図1参照)。図2に示すように、第2弁体16は、第2弁座部67に着座することで、吐出孔66と連絡空間65との連通を遮断している。第2弁体16は、第2弁体16が弾性変形して第2弁座部67から離れたときに、吐出孔66と連絡空間65とを連通させる。第2弁体16は、逆止弁である。第2弁体16は、連絡空間65から外部への流体の流れを許容し、外部から連絡空間65への流体の流れを遮断する。
付勢部101は、下方移動した操作部58を上方に向けて付勢する。付勢部101は、弾性変形可能である。図2に示すように、付勢部101は、内蓋13と中蓋14の間に配置されている。付勢部101は、内蓋13の上部材47と、中蓋14の操作部58との間に配置される。付勢部101は、連絡空間65内に配置される。
付勢部101は、操作部58のうち、上下方向Zから見て第1弁体15に重なる部分を、上方に向けて付勢する。図示の例では、付勢部101の厚さが、操作部58の厚さよりも薄肉である。
付勢部101は、容器軸Oに同軸に配置された環状部102と、環状部102の上端部に接続され、環状部102の内部空間をその上方から覆うドーム壁部103と、を備える。
環状部102は、取付け筒部52内に嵌合する。環状部102の下端は、弁筒84の上端面に対して、その上方から当接する。
ドーム壁部103は、上方に向けて凸となるドーム状である。ドーム壁部103の中央部(頂部)は、操作部58の下面に対して、その下方から当接する。ドーム壁部103には、ドーム壁部103を上下方向Zに貫通する貫通孔104が形成される。貫通孔104は、ドーム壁部103において周方向に互いに間隔をあけて複数形成される。貫通孔104は、付勢部101の内部空間と外部空間とを連通する。貫通孔104を通して、付勢部101の内部空間から外部空間へと内容物が流通する。
本実施形態において内容器12と内蓋13と中蓋14とは、リフィル容器17を構成している。リフィル容器17は、外容器11に対して着脱自在に設けられている。これにより、使用者は、内容器12内の内容物を使い切った後に、リフィル容器17を、内容物が充填された新しいリフィル容器17と交換することができる。
外容器11からリフィル容器17を取り外す際、使用者は、底部材21の係合板部の係合爪と、装着リング57の周溝61との係合状態を解除する。
本実施形態では、押圧部23aが底部材21に形成されていることによって、コンパクト容器10の製造時はもちろんのこと、使用者がリフィル容器17を交換した場合であっても、押圧部23aによって内容器12を確実に押圧することができる。
次に、本実施形態のコンパクト容器10の内容物の吐出方法について説明する。
コンパクト容器10が未使用状態の場合、内容器12内のヘッドスペースおよび連絡空間65には、空気が存在している。
まず、使用者は、プッシュピース37を操作して、外容器11の蓋部材22を開く。閉塞部材71を、中蓋14から取り外す。このとき、連絡空間65内の空気の一部が吐出孔66から外部へと排出され、再び吐出孔66が閉じる。
使用者は、操作部58を上方から押圧して、下方に窪ませるように弾性変形させる。操作部58が下方に窪むように弾性変形すると連絡空間65の容積が小さくなるため、連絡空間65の内圧が上昇する。つまり、操作部58の少なくとも一部が下方移動させられることにより、連絡空間65の内圧が上昇する。すると、連絡空間65の内圧によって第2弁体16が上方に向けて弾性的に膨出変形して第2弁座部67から離間し、吐出孔66の閉塞状態が解除され、連絡空間65内の空気の一部が吐出孔66から外部へと排出される。その後、第2弁体16が復元変形して第2弁座部67に着座し、吐出孔66を閉塞する。このとき、第1弁体15は連絡空間65から収容空間45への流体の移動を遮断するため、第1弁体15によって連通孔56が閉塞されており、連絡空間65内の空気が連通孔56から収容空間45に流れることが抑制される。このように、操作部58が下方移動して連絡空間65の内圧が上昇したときに、第1弁体15は連通孔56と連絡空間65との連通を遮断し、かつ、第2弁体16は吐出孔66と連絡空間65とを連通させる。
次に、使用者は、操作部58に加えている押圧力を解除して、弾性変形していた操作部58を元の状態に復元させる。このとき、付勢部101は、操作部58を上方に向けて付勢して復元変形を促す。また、弾性板82が、操作部58の復元変形をアシストする。これにより、連絡空間65の容積が増加して、連絡空間65内が負圧となる。つまり、下方移動させられた操作部58の部分が、元の位置へ向けて上方移動させられることにより、連絡空間65の内圧が下降する。このとき、吐出孔66は第2弁体16によって閉塞されているため、外部から連絡空間65へ空気が入ることが抑制される。そのため、連通孔56を通して、収容空間45内の内容物が連絡空間65内に吸い上げられる。第1弁体15は収容空間45から連絡空間65への流体の流れを許容するため、第1弁体15は、連通孔56と連絡空間65とを連通させた状態とされて、内容物の流れを阻害しない。これにより、連絡空間65内に内容物が流入する。このように、操作部58が上方移動して連絡空間65の内圧が下降したときに、第2弁体16は吐出孔66と連絡空間65との連通を遮断し、かつ、第1弁体15は連通孔56と連絡空間65とを連通させる。
使用者は、上述した操作部58の弾性変形と復元とを複数回行うことにより、連絡空間65の空気を外部に排出するとともに、連絡空間65内に内容物を充填させていくことができる。内容器12は可撓性を有しており、内容物が連通孔56を通して連絡空間65に流出することにともない、内容器12は減容する(減容変形する)。このため、内容物の減少にともなって収容空間45の内圧が小さくなると、内容器12が縮小変形して収容空間45の容積が小さくなる。これにより、内容物が連絡空間65に流入して収容空間45内の内容物の総量が減った場合であっても、収容空間45から連絡空間65へと安定して内容物を送ることができる。
連絡空間65に内容物が充填された状態において、操作部58を弾性変形させると、連絡空間65の内圧が上昇する。これにより、第2弁体16が上方に向けて膨出変形し、吐出孔66の閉塞が解除される。したがって、連絡空間65内から押し出された分の内容物が吐出孔66から外部へと吐出される。このようにして使用者は、内容物を吐出させることができる。内容物は、吐出孔66から中蓋14の上面のうち隆起部62の内側に吐出される。そのため、内容物が中蓋14の上面上からこぼれることを抑制できる。使用者は、パフP等によって中蓋14の上面を拭うことで内容物をパフP等に付着させて、内容物を例えば顔面等の被塗布体に塗布する。
以上説明したように、本実施形態のコンパクト容器10によれば、操作部58が下方移動して連絡空間65の内圧を上昇させたときに、第1弁体15は連通孔56と連絡空間65との連通を遮断し、かつ、第2弁体16は吐出孔66と連絡空間65とを連通させる。また、操作部58が上方移動して連絡空間65の内圧を下降させたときに、第2弁体16は吐出孔66と連絡空間65との連通を遮断し、かつ、第1弁体15は連通孔56と連絡空間65とを連通させる。このため、使用者は、操作部58を押し下げたりその押し下げを解除したりして操作部58を弾性変形させることによって連絡空間65の内圧の増減を行うことで、連絡空間65内を負圧にして内容器12内の内容物を連絡空間65内に流入させ、連絡空間65内に内容物を充填することができる。この状態で、操作部58を押し下げて連絡空間65の内圧を上昇させると、連絡空間65の内圧の上昇に対応した量だけ、内容物を吐出孔66から吐出させることができる。
したがって、本実施形態のコンパクト容器10は、内容物の吐出量の調整が容易である。
また、コンパクト容器10の使用開始時には、内容器12の内部にヘッドスペース(上部空間)が存在しているため、上述のように操作部58を操作すると、まず連絡空間65およびヘッドスペースの空気が、吐出孔66から容器外部に排出される、いわゆるプライミングが行われる。このプライミング動作を繰り返すことにより、ヘッドスペースが徐々に小さくなり、内容器12の内容物が連絡空間65に流入する。
本実施形態によれば、外容器11が、内容器12を押圧する押圧部23aを有しているので、外容器11に内容器12を収容した際、押圧部23aが内容器12を押圧して、内容器12が減容変形させられる。これによりヘッドスペースが減容されて内圧が高まり、ヘッドスペースの空気が連絡空間65を通して吐出孔66から容器外部に抜け出しやすくなる。したがって、プライミング動作の回数を低減でき、操作性を向上できる。
また本実施形態では、中蓋14に、吐出孔66を塞いで取り外し可能とされた閉塞部材71が設けられるので、下記の作用効果を奏する。
この場合、外容器11に内容器12を収容することでヘッドスペースおよび連絡空間65の内圧が高まっても、閉塞部材71を中蓋14から取り外すまでは、空気が吐出孔66から容器外部に抜け出すことが抑えられる。そして閉塞部材71を取り外すことにより、空気が容器外部に排出される。したがって、外容器11に内容器12を収容した際に、上記内圧の上昇によって、吐出孔66から空気とともに内容物が流出して容器等を汚すような不具合が抑制される。
また本実施形態では、内容器12が押圧部23aに押圧されて減容変形させられる容積が、内容器12の内部に予め設けられるヘッドスペースの容積と同一またはそれよりも小さいので、下記の作用効果を奏する。
この場合、外容器11に内容器12を収容したときに、内容器12の内容物が連絡空間65に流入することが抑えられる。したがって、外容器11に内容器12を収容するという簡単な操作によって、プライミング動作の回数を低減しつつも、内容物が意図せず連絡空間65を通して吐出孔66から流出する不具合を抑制できる。
また、操作部58に環状の薄肉部64が形成されている。したがって、操作部58において薄肉部64の径方向内側に位置する部分を、薄肉部64を起点として大きく弾性変形させやすくすることができる。これにより、連絡空間65の内圧を大きく増減させることが可能になり、内容物の吐出量の調整をより容易にすることができる。
また中蓋14が、装着リング57を備えている。したがって、操作部58の弾性変形に基づく操作性を確保しつつも装着リング57を適度に硬質に形成し、中蓋14の内蓋13への装着性を装着リング57により確保することができる。これにより、操作部58の操作性および中蓋14の装着性の両方の性能を良好に維持できる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るコンパクト容器70について、図4および図5を参照して説明する。
なお、第2実施形態では、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
本実施形態のコンパクト容器70は、前述の実施形態とは、外容器11の押圧部23bの構成が異なる。
図4に示すように、本実施形態において押圧部23bは、底板部23の上方を向く板面から上方に突出する突起状である。押圧部23bは、内容器12の下面を上方に向けて押圧する。図5に示す底部材21の上面視において、押圧部23bは、環状をなしており、本実施形態の例では円形リング状である。押圧部23bは、容器軸Oと同軸に配置される。押圧部23bは、周方向に延びる。
本実施形態のコンパクト容器70においても、前述の実施形態と同様の作用効果を奏する。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係るコンパクト容器80について、図6を参照して説明する。
なお、第3実施形態では、第1、第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
本実施形態のコンパクト容器80は、前述の実施形態とは、外容器11の押圧部23cの構成が異なる。
図6に示すように、本実施形態において押圧部23cは、底板部23の押圧部23c以外の部分よりも上方に膨出するように形成されている。押圧部23cは、底板部23において中央部に位置しており、押圧部23cよりも径方向外側に位置して周方向に延びる環状部分に対して、上方に配置される。図示の例では、押圧部23cの肉厚(板厚)と、押圧部23cよりも径方向外側に位置する環状部分の肉厚とが、互いに同等である。押圧部23cは、内容器12の下面を上方に向けて押圧する。図示は省略するが、底部材21の上面視において、押圧部23cは、例えば円形状、多角形状または楕円形状等に形成される。
本実施形態のコンパクト容器80においても、前述の実施形態と同様の作用効果を奏する。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係るコンパクト容器90について、図7および図8を参照して説明する。
なお、第4実施形態では、第1〜第3実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
本実施形態のコンパクト容器90は、前述の実施形態とは、外容器11の押圧部23dの構成が異なる。
図7に示すように、本実施形態において押圧部23dは、底板部23の上方を向く板面から上方に突出する突起状である。本実施形態では押圧部23dが、底板部23の上方を向く板面に設けられたリブである。押圧部23dは、底板部23上に複数設けられる。底板部23の上方を向く板面から押圧部23dが上方に突出する高さ(突出量)は、押圧部23dが延在する方向(本実施形態の例では径方向)に沿って変化する。図示の例では、押圧部23dの前記突出量が、押圧部23dの径方向外端部よりも径方向内端部において高くされている。押圧部23dは、内容器12の下面を上方に向けて押圧する。
図8に示す底部材21の上面視において、押圧部23dは、容器軸Oから離間して配置され、径方向に延びる。複数の押圧部23dは、容器軸Oから径方向外側に離れた位置において、周方向に互いに間隔をあけて放射状に配列する。周方向に隣り合う押圧部23d同士は、径方向の長さが互いに異なる。図示の例では、複数の押圧部23dの径方向外端部の径方向位置(容器軸Oからの距離)が、互いに同等である。
本実施形態のコンパクト容器90においても、前述の実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されず、例えば下記に説明するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
前述の実施形態では、押圧部23a〜23dが、底部材21の底板部23に設けられるとしたが、これに限定されない。押圧部は、底部材21の筒状壁部24に設けられてもよい。詳しくは、押圧部が、筒状壁部24の内周面から径方向内側に突出する突起状に形成されてもよい。押圧部は、筒状壁部24において径方向内側に膨出するように形成されてもよい。この場合、押圧部は、内容器12の外周面を径方向内側に向けて押圧する。
前述の実施形態では、内容器12の形状が有底の円筒状であるが、これに限定されず、例えば、有底の楕円筒状であってもよいし、有底の多角形筒状等であってもよい。内容器12の形状に応じて、外容器11および押圧部23a〜23dの各形状は、種々に設定してよい。
また、内容器12へ向けた押圧部の突出量(高さ)や、底部材21の平面視における押圧部の形成範囲(大きさや形状など)を適宜変更することで、内容器12に対する押圧部の押圧量を変更することが可能である。内容器12のヘッドスペースや連結空間65の大きさ(容量)に応じて上記構成の変更を行い、押圧量を調整してよい。
なお、内容器12のヘッドスペースの容量は、内容器12の大きさ(総容量)のみによって決定されるものではなく、内容器12に収容される内容物の容量(充填量)などにも関係して決定される。
前述の実施形態では、中蓋14の上面視において、操作部58が円形状をなしているが、操作部58の上面視形状はこれに限定されず、例えば楕円形状であってもよいし、三角形状であってもよいし、四角形状であっても、五角形以上の多角形状であってもよい。
中蓋14に装着リング57が設けられなくてもよい。装着リング57を設けることに代えて、弾性変形可能な操作部58(弾性変形部)が、例えば有頂筒状に形成されるなどにより内蓋13に装着されてもよい。
第2弁体16が、操作部58によって形成されていなくてもよく、第2弁体16を、操作部58とは別の部材によって形成してもよい。
吐出孔66が、操作部58に形成されていなくてもよい。例えば、装着リング57に、径方向内側に向けて突出するとともに連絡空間65を画成するフランジを設け、このフランジに吐出孔66を設けてもよい。
吐出孔66が複数形成される代わりに、1つのみ形成されていてもよい。
操作部58に薄肉部64が形成されなくてもよい。
図示を省略するが、連絡空間65が、連通孔56が開口する主連絡空間と、主連絡空間に連通する副連絡空間と、を備え、副連絡空間を画成する壁面の少なくとも一部を、操作部としてもよい。中蓋14の上面視において、操作部が中蓋14の部分(一部)に形成されていてもよい。操作部が、上方に向けて膨出するボタン状またはドーム状であってもよい。また、中蓋14の上面視で、操作部が、周方向に延びる円形リング状等の環状に形成されていてもよい。
また、中蓋14に閉塞部材71が設けられるとしたが、閉塞部材71は設けられなくてもよい。なおこの場合、外容器11に内容器12を収容したときに、内容器12が押圧部23a〜23dに押圧されて減容変形させられる容積が、内容器12の内部のヘッドスペースの容積よりも小さいことが好ましい。
また、内容器12が押圧部23a〜23dに押圧されて減容変形させられる容積が、内容器12の内部のヘッドスペースの容積より大きくてもよい。
また、内容器12と内蓋13と中蓋14とは、リフィル容器17を構成していなくてもよい。すなわち、内容物を使い切った際に、内容器12が交換不能な構成でもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した実施形態および変形例を適宜組み合わせてもよい。
10、70、80、90 コンパクト容器
11 外容器
12 内容器
13 内蓋
14 中蓋
15 第1弁体
16 第2弁体
23a〜23d 押圧部
56 連通孔
58 操作部
65 連絡空間
66 吐出孔
71 閉塞部材

Claims (3)

  1. 内容物が収容され、可撓性を有し減容変形可能な内容器と、
    前記内容器が収容される外容器と、
    前記内容器の内部を封止し、前記内容器内に連通する連通孔が形成された内蓋と、
    前記内蓋の上方に設けられ、前記内蓋との間に前記連通孔に連通する連絡空間を画成するとともに、前記連絡空間に連通して前記内容物を吐出させる吐出孔が形成された中蓋と、
    前記連通孔と前記連絡空間との連通、およびその遮断を切り替える第1弁体と、
    前記吐出孔と前記連絡空間との連通、およびその遮断を切り替える第2弁体と、を備え、
    前記中蓋は、前記連絡空間を画成するとともに弾性変形可能に形成され、弾性変形することで前記連絡空間の内圧を増減させる操作部を備え、
    前記操作部が下方移動して前記連絡空間の内圧が上昇したときに、前記第1弁体は前記連通孔と前記連絡空間との連通を遮断し、かつ、前記第2弁体は前記吐出孔と前記連絡空間とを連通させ、
    前記操作部が上方移動して前記連絡空間の内圧が下降したときに、前記第2弁体は前記吐出孔と前記連絡空間との連通を遮断し、かつ、前記第1弁体は前記連通孔と前記連絡空間とを連通させ、
    前記外容器は、前記内容器を押圧する押圧部を有する、コンパクト容器。
  2. 請求項1に記載のコンパクト容器であって、
    前記中蓋に、前記吐出孔を塞ぎ取り外し可能な閉塞部材が設けられる、コンパクト容器。
  3. 請求項1または2に記載のコンパクト容器であって、
    前記内容器が前記押圧部に押圧されて減容変形させられる容積が、前記内容器の内部のヘッドスペースの容積と同一またはそれよりも小さい、コンパクト容器。
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