JP7055072B2 - コンパクト容器 - Google Patents
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Description
本発明に係るコンパクト容器は、内容物が収容されるとともに前記内容物の減少に伴い減容変形する内容器、前記内容器が内装されるとともに前記内容器との間に外気を導入する外気導入孔が形成された復元変形可能な外容器、及び前記外気導入孔を通じた前記外容器の内外の連通及び遮断を切り替える逆止弁を有する容器本体と、前記容器本体を収容するとともに、上方に開口する有底筒状の収容部と、前記容器本体の周囲を取り囲んだ状態で、前記収容部の内側に固定された周壁部と、前記内容器及び前記外容器が接続された状態で前記収容部及び前記周壁部に対して上方付勢状態で下方移動可能に構成されるとともに、前記内容器内に連通する連通路を有する操作部と、前記連通路を通じた前記内容器の内外の連通及び遮断を切り替えるとともに、前記連通路の内圧上昇に伴い前記連通路を開放する吐出弁と、を備え、前記操作部には、前記操作部に対して上下方向に沿う容器軸に交差する方向に突出する規制突起が設けられ、前記周壁部のうち前記容器軸回りの周方向の一部には、上方に開放されるとともに、前記規制突起を収容可能な位置決め凹部が形成され、前記操作部は、前記規制突起が前記位置決め凹部に前記周方向で一致して、前記収容部及び前記周壁部に対する下方移動が許容された使用位置、及び前記規制突起が前記位置決め凹部と前記周方向でずれて配置され、前記収容部及び前記周壁部に対する下方移動が前記周壁部によって規制された不使用位置の間を、前記容器本体に対して前記周方向に回転可能に構成されている。
操作部への押圧力を解除することで、操作部が容器本体とともに収容部に対して上方移動する。この際、外容器は復元変形可能に構成されているため、操作部の上方移動に伴い、外容器は元の形状に復元しようとする。一方、操作部の上方移動に伴い、内容器は操作部とともに全体が上方に移動しようとする。すなわち、内容器が外容器に対して相対移動することで、外容器内が負圧になる。これにより、逆止弁が開弁されることで、外気導入孔を通じて外容器内に空気が流入する。その結果、内容器の減容形状が保持される。
この構成によれば、収容部の交換を伴わずに、コンパクト容器を継続的に使用できるため、コンパクト容器の使用に掛かるランニングコストを抑えることができる。
この構成によれば、外容器が収容部に接続されているため、操作部の上方移動に伴い、外容器は元の形状に復元しようとする。これにより、外容器自体が弾性変形可能な構成を採用する必要がないので、外容器の材料選択の自由度を向上させることができる。
<第1実施形態>
図1及び図2に示すように、本実施形態のコンパクト容器10は、平面視円形状の扁平容器である。コンパクト容器10は、ケース11と、ケース11に着脱可能に収容されたリフィル容器12と、を備えている。
ケース11は、底部材(収容部)21及び蓋部材22を備えている。底部材21は、有底筒状である。蓋部材22は、有頂筒状である。蓋部材22は、底部材21に対して回転軸R回りに回動することで、底部材21の開口部を開閉する。
上下方向Zから見た平面視で、容器軸Oに交差する方向を径方向という。径方向に沿って容器軸Oに接近する方向を径方向の内側といい、容器軸Oから離間する方向を径方向の外側という。径方向のうち、回転軸Rに平行な方向を左右方向Yといい、回転軸Rに直交する方向を前後方向Xという。前後方向Xに沿って、容器軸Oから回転軸Rへ向かう方向を後方といい、回転軸Rから容器軸Oへ向かう方向を前方という。
容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
底板部23は、容器軸Oと同軸に配置された円板状とされている。
周壁部24は、底板部23の外周縁から上方に立設されている。周壁部24の前端部には、係合空間25が設けられている。係合空間25は、前方及び上方に向けて開口している。係合空間25は、前方を向く後壁部26と、上方を向く底壁部27と、により画成されている。
蓋部材22は、天板部33と、周壁部34と、を備えている。
天板部33は、容器軸Oと同軸に配置された円板状に形成されている。天板部33は、底板部23に上下方向Zで対向している。天板部33の下面には、鏡Mが固定されている。
周壁部34は、天板部33の外周縁から下方に延びている。
係合片35の下端部には、後方に向けて突出する第2係合部36が形成されている。第2係合部36は、上述した第1係合部29に対して離脱可能にアンダーカット嵌合されている。第1係合部29に対して第2係合部36が下方から係合することによって、蓋部材22は閉位置でロックされる。
容器本体50は、内容器55が外容器56に内装された状態で、外容器56及び外容器56の外周縁同士が接合された、いわゆる二重容器である。内容器55は、内容物の減少に伴い減容変形可能に構成されている。内容器55内には、流動性を有する内容物(例えば、液状やゲル状、ゼリー状等)が収容される。本実施形態では、内容物として、例えばリキッドファンデーション等の化粧料が用いられている。
下側内フィルム及び上側外フィルムは、それぞれ平面視円形状に形成されている。上側内フィルム及び上側外フィルムは、それぞれ径方向の中央部に口部を有するリング状に形成されている。
そして、下側外フィルム、下側内フィルム、上側内フィルム及び上側外フィルム同士を重ね合わせた状態で、これら4枚のフィルムの外周縁を接合(例えば、溶着等)する。これにより、上述した容器本体50が形成される。
外装体51の周壁部61は、底壁部60の外周縁から上方に延びている。周壁部61の外周面には、係合凹部63が形成されている。係合凹部63には、上述した係合爪31aが係合されている。これにより、リフィル容器12は、ケース11(底部材21)に着脱可能に収容されている。
周壁部61の内周面において、フランジ部62よりも下方に位置する部分には、規制リブ66が形成されている。規制リブ66は、周壁部61から径方向の内側に突出するとともに、上下方向Zに延在している。規制リブ66は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
連結部材70は、容器本体50と操作部71とを連結する。連結部材70は、内容器55に接合された内スパウト72と、外容器56に接合された外スパウト73と、を備えている。
内スパウト72は、容器軸Oと同軸の筒状に形成されている。内スパウト72は、下端部において径方向の外側に張り出すフランジ部72aを備えている。フランジ部72aの下面には、内容器55(上側内フィルム)の口部の周囲が接合されている。フランジ部72aの上面には、外容器56の口部(上側外フィルム)の周囲が接合されている。内スパウト72の上端部は、内容器55の口部に対して上方に突出している。
内筒81には、下方に向けて開口する嵌合凹部85が形成されている。嵌合凹部85内には、上述した内スパウト72が嵌合されている。これにより、内スパウト72と外スパウト73との間には、外容器56が挟持される。
押板部100は、連結部材70を上方から覆っている。本実施形態において、押板部100は、外周部分が外フランジ部90の上面に載置され、内周部分が内筒81の上面に載置された状態で、囲繞筒91の内側に配置されている。押板部100の外周部分には、下方に向けて取付筒部104が形成されている。取付筒部104は、外筒82の内周面にアンダーカット嵌合されている。なお、取付筒部104は、アンダーカット嵌合以外の方法(例えば、螺着等)により連結部材70に連結されていてもよい。
収容筒部110は、上述した内筒81内に嵌合されている。
弁座部111に対して径方向の内側に位置する部分は、内容器55内と弁収容部101内とを連通させる連通孔115を構成している。本実施形態において、連通孔115から供給凹部105に至る部分は、内容器55内の内容物を押板部100の上面まで流通させる連通路119を構成している。
弁筒120は、収容筒部110内に嵌合されている。
弁基部130は、有頂筒状に形成されている。弁基部130の筒状部132は、収容筒部110内に嵌合されている。弁基部130の天壁部133は、筒状部132の上端開口部を閉塞している。天壁部133において、筒状部132よりも径方向の外側に位置する部分は、収容筒部110の上端縁に収容筒部110の上方から密接している。なお、本実施形態において、収容筒部110の内周面には、容器軸O方向に延びる連通溝134が形成されている。連通溝134は、弁基部130又は弁筒120に形成された貫通孔(不図示)を通じて、弁基部130又は弁筒120内と供給凹部105の後端部との間を連通している。
まず、プッシュピース37を操作して、蓋部材22を開位置に移動させる。続いて、図1、図3、図4に示すように、内蓋52を容器軸O回りに回転させ、規制突起97と位置決め凹部65とを周方向で位置合わせする。
内容物を使い切った場合には、リフィル容器12を交換する。具体的には、係合凹部63と係合爪31aとの係合を解除し、リフィル容器12を底部材21から取り外す。その後、新しいリフィル容器12を底部材21に取り付ける。
操作部71への押圧力を解除することで、操作部71が容器本体50とともに上方移動する。この際、外容器56が外装体51を介してケース11に接続されているため、操作部71の上方移動に伴い、外容器56は元の形状に復元しようとする。一方、操作部71の上方移動に伴い、内容器55は操作部71とともに全体が上方に移動しようとする。すなわち、内容器55が外容器56に対して相対移動することで、外容器56内が負圧になる。これにより、外気導入孔57を通じて外容器56内に空気が流入する。その結果、内容器55の減容形状が保持される。
そのため、ケース11の交換を伴わずに、コンパクト容器10を継続的に使用できるため、コンパクト容器10の使用に掛かるランニングコストを抑えることができる。
この構成によれば、内蓋52の上方移動に伴い、外容器56は元の形状に復元しようとする。これにより、外容器56自体が弾性変形可能な構成を採用する必要がないので、外容器56の材料選択の自由度を向上させることができる。
本実施形態では、弾性支持部材200を介して操作部71が支持されている点で上述した第1実施形態と相違している。
図7に示すように、弾性支持部材200は、外装体51の内側に上方付勢状態で下方移動可能に配設されている。弾性支持部材200は、容器軸Oと同軸のリング状に形成されている。具体的に、弾性支持部材200は、外支持筒201と、内支持筒202と、接続部203と、を備えている。
接続部203は、外支持筒201及び内支持筒202の上端部同士を接続している。接続部203の下面には、付勢部材139が当接している。
外容器56は、両面テープ等の接合材67を介して外装体51の底壁部60に接続されている。本実施形態の接合材67は、外容器56との接合力が外装体51との接合力に比べて弱く設定されている。
操作部71の取付筒部104には、係合部212に係合される被係合部220(例えば、雄ねじ部)が形成されている。なお、操作部71は、弾性支持部材200に螺着以外の方法により係合されていてもよい。
一方、操作部71への押圧力を解除することで、操作部71が弾性支持部材200により押し上げられ、操作部71が容器本体50とともに上方移動する。これにより、第1実施形態と同様に、外容器56内が負圧になり、外気導入孔57を通じて外容器56内に空気が流入する。
上述した実施形態では、容器本体50の口部や連通路119等が容器軸O上に位置する構成について説明したが、この構成のみに限られない。容器本体50の口部や連通路119等が容器軸Oに対して径方向にずれた位置に配置されていてもよい。
上述した実施形態では、容器本体50をリフィル容器12としてケース11に対して着脱可能に構成したが、この構成のみに限られない。容器本体50は、交換できない構成であってもよい。
上述した実施形態では、本発明に係る吐出弁として、第1弁102及び第2弁103が連通路119に配設された構成について説明したが、少なくとも一方の吐出弁が配設されていればよい。例えば、第2弁103のみを用いる場合(第1弁102を有さない場合)には、第2弁103として押板部100の密に当接、かつ連通路119内の圧力変動に応じて容易に弾性変形可能な材料(例えば、ゴム部材)を選択することが好ましい。
11…ケース
12…リフィル容器
50…容器本体
55…内容器
56…外容器
57…外気導入孔
59…逆止弁
71…操作部
102…第1弁
103…第2弁
119…連通路
Claims (3)
- 内容物が収容されるとともに前記内容物の減少に伴い減容変形する内容器、前記内容器が内装されるとともに前記内容器との間に外気を導入する外気導入孔が形成された復元変形可能な外容器、及び前記外気導入孔を通じた前記外容器の内外の連通及び遮断を切り替える逆止弁を有する容器本体と、
前記容器本体を収容するとともに、上方に開口する有底筒状の収容部と、
前記容器本体の周囲を取り囲んだ状態で、前記収容部の内側に固定された周壁部と、
前記内容器及び前記外容器が接続された状態で前記収容部及び前記周壁部に対して上方付勢状態で下方移動可能に構成されるとともに、前記内容器内に連通する連通路を有する操作部と、
前記連通路を通じた前記内容器の内外の連通及び遮断を切り替えるとともに、前記連通路の内圧上昇に伴い前記連通路を開放する吐出弁と、を備え、
前記操作部には、前記操作部に対して上下方向に沿う容器軸に交差する方向に突出する規制突起が設けられ、
前記周壁部のうち前記容器軸回りの周方向の一部には、上方に開放されるとともに、前記規制突起を収容可能な位置決め凹部が形成され、
前記操作部は、前記規制突起が前記位置決め凹部に前記周方向で一致して、前記収容部及び前記周壁部に対する下方移動が許容された使用位置、及び前記規制突起が前記位置決め凹部と前記周方向でずれて配置され、前記収容部及び前記周壁部に対する下方移動が前記周壁部によって規制された不使用位置の間を、前記容器本体に対して前記周方向に回転可能に構成されているコンパクト容器。 - 少なくとも前記容器本体、前記操作部及び前記吐出弁は、前記収容部に一体で着脱可能なリフィル容器を構成している請求項1に記載のコンパクト容器。
- 前記外容器は、前記収容部に接続されている請求項1又は請求項2に記載のコンパクト容器。
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