JP2020128231A - ディスペンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】レバーを備えるディスペンサにおいて、ポンプ室を形成する弾性変形可能な蓋部を初期状態に復帰させるための付勢ユニットを円滑に作動させることができるディスペンサを提供する。【解決手段】付勢ユニット(8)は、ハウジング(2)の内部に配置され、蓋部(30)の内面を押圧可能である。レバー(71)は、ハウジング(2:ディスペンサ本体)に対して回動自在に設けられ、蓋部(30)の外面を押圧可能な押圧部(70)を有する。押圧部(70)の押圧による蓋部(30)の弾性変形に応じて付勢ユニット(8)が蓋部(30)の内面を押圧し始めるとき、押圧部(70)による蓋部(30)の外面の押圧部位(302)と、付勢ユニット(8)による蓋部(30)の内面の押圧部位(301)とが重畳するように、押圧部(70)および付勢ユニット(8)が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、ディスペンサに関する。
従来、液状物を吐出口から吐出可能なディスペンサが知られている。例えば、特許文献1に開示される液体噴出器のキャップは、キャップ本体と、ドームと、螺旋バネとを有する。キャップ本体には、嵌合内筒が立設されている。ドームは、弾性圧搾可能な伏椀状であり、嵌合内筒の外周に設置され、嵌合内筒の開口部を覆っている。螺旋バネは、ドームの頂部裏面を支持するリングに連結している。ドームを螺旋バネの弾発力に抗して押圧すると、ドーム内の液がノズル先端から注出される。ドームは、自身の弾性復元力と螺旋バネの弾性復元とにより元の状態に戻る。この際、液がドーム内に吸引される。
特開2001−63781号公報
特許文献1に記載されたキャップにおいて、仮に、ドームを押圧するためのレバーを設ければ、梃子の作用により、少ない労力で液をノズル先端から注出可能であるため、有利である。しかし、レバーによりドームが押圧される部位と、螺旋バネの弾発力によりドームが押圧される部位とがズレる場合、螺旋バネが円滑に作動せず、螺旋バネの本来の機能が得られないおそれがある。特許文献1に記載された従来技術においては、そもそもドームを押圧するためのレバーを設けるという発想がなく、よって、螺旋バネの機能に関する上記課題は当然ながら考慮されていない。そこで、本発明は、レバーを備えるディスペンサにおいて、ポンプ室を形成する弾性変形可能な蓋部を初期状態に復帰させるための付勢ユニットを円滑に作動させることができるディスペンサに関する。
上記課題を解決するために、本発明のある観点は、液状物を吐出口から吐出可能なディスペンサであって、ディスペンサ本体と、ディスペンサ本体に取り付けられ、ディスペンサ本体とともにポンプ室を形成する弾性変形可能な蓋部と、ディスペンサ本体の内部に配置され、蓋部の内面を押圧可能な付勢ユニットと、ディスペンサ本体に対して回動自在に設けられ、蓋部の外面を押圧可能な押圧部を有するレバーと、を備え、押圧部の押圧による蓋部の弾性変形に応じて付勢ユニットが蓋部の内面を押圧し始めるとき、押圧部による蓋部の外面の押圧部位と、付勢ユニットによる蓋部の内面の押圧部位とが重畳するように、押圧部および付勢ユニットが設けられており、押圧部が蓋部を押圧することでポンプ室内の液状物を吐出口から吐出する、ディスペンサに関する。
以上説明したように本発明によれば、レバーを備えるディスペンサにおいて、ポンプ室を形成する弾性変形可能な蓋部を初期状態に復帰させるための付勢ユニットを円滑に作動させることができる。
本発明の第1の実施形態に係るディスペンサの斜視図である。 同実施形態に係るディスペンサの側面図である。 同実施形態に係るディスペンサの断面図(図2のIII−III視)である。 同実施形態に係るディスペンサの動作を説明するための断面図である。 同実施形態に係るディスペンサの動作を説明するための上面図である。 同実施形態に係るディスペンサの動作を説明するための断面図(図5のVI−VI視)である。 同実施形態に係るディスペンサの動作を説明するための断面図(図5のVII−VII視)である。 本発明の第2の実施形態に係るディスペンサの断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<第1の実施形態>
まず、構成を説明する。図1〜図3は、本実施形態のディスペンサ1の動作前における構成を示す。ディスペンサ1は、使用者の取り出し操作に応じて吐出口12から液状物を吐出可能な装置である。液状物は、液体に限らずペースト状のものを含み、例えば、液体洗剤、柔軟剤、漂白剤、シャンプー、リンス、コンディショナー、ボディソープ、化粧液、薬剤、液体調味料等であってよい。ディスペンサ1は、所謂ポンプディスペンサであり、図3に示すように、吸入口10、ポンプ室11および吐出口12を有する。ディスペンサ1は、液状物をそのまま吐出してもよいし、液状物を霧化する機構を備え、霧状に吐出してもよい。
液状物は、ディスペンサ1と別体の容器100に収容される。容器100は、例えばボトル形状であり、ディスペンサ1に装着され、ディスペンサ1に液状物を供給する。互いに装着されたディスペンサ1と容器100は、吐出容器として機能する。容器100の形態に応じて、ディスペンサ1の吸入口10に吸入管110が接続されてもよい。容器100として、収容する液状物の減少に伴って収縮する内層を備える所謂デラミ容器を用いる場合、ディスペンサ1に吸入管110が接続されなくてもよい。
ディスペンサ1は、ハウジング2、弾性部材3、吸入弁4、吐出弁5、装着部材6、押圧部材7および付勢ユニット8を備える。
図1〜3に示すように、ハウジング2は、円盤部20、第1円筒部21、第2円筒部22、ノズル部23および把持部24を有する。図3に示すように、円盤部20、第1円筒部21および第2円筒部22は、共通の軸250を有しており、この順に積み重なり、この順に径が小さくなる。以下、軸250に沿う方向で、第1円筒部21に対し円盤部20の側を上、円盤部20に対し第1円筒部21の側を下とも言う。ただし、上、下という語は、ディスペンサ1における相対的な位置関係を意味しており、鉛直方向の上下を必ずしも意味しない。
ノズル部23は、円盤部20の外縁から突出し、円盤部20の径方向に延びている。ノズル部23の先端にはキャップ230が設置されている。キャップ230の先端部に吐出口12が開口する。ノズル部23の両側面のそれぞれから、円柱状の突起が突出している。これらの突起は、ノズル部23の上側にあり、ノズル部23の軸に対して直角方向に延びている。
把持部24は、板状であり、軸250に直交する平面に沿って広がる。把持部24は、円盤部20の外縁における軸250を挟んでノズル部23の反対側から突出し、円盤部20の径方向に延びている。把持部24の下面には、浅い窪み240が設けられている。窪み240は、把持部24における指の位置決めを容易化する。
第1円筒部21は、有底円筒状であり、円盤部20の下面から突出している。第1円筒部21の下端の底部210に、吸入口10が開口する。第1円筒部21の外面から、フランジ状の突起211が突出している。第2円筒部22は、円筒状であり、第1円筒部21の底部210から突出している。第2円筒部22は、吸入口10の周りを囲んでいる。図3に示すように、第2円筒部22に吸入管110が接続されうる。
図3に示すように、ハウジング2の内部には、凹部26、付勢ユニット収容孔27、吸入弁収容孔28および吐出通路29が形成されている。
凹部26は、円盤部20の内部に形成されており、円盤部20の上面201に開口する。凹部26は、時計皿状に窪んでいる。凹部26の底部260は、例えば球面の一部を切り取った曲面状である。底部260は、上側から見た平面視で円形状であるが、楕円状等であってもよい。底部260は、円盤部20の上面201に直接連続してもよいし、凹部26の内面のうち軸方向に延びる内周面を介して円盤部20の上面201に接続してもよい。円盤部20の上面201には、凹部26の開口部261を囲む環状の溝202が設けられている。
付勢ユニット収容孔27は、円盤部20および第1円筒部21の内部に形成されている。付勢ユニット収容孔27は、円筒状であり、軸方向一端が凹部26の底部260に開口する。この開口部は、ポンプ室11への流入口として機能する。
吸入弁収容孔28は、第1円筒部21の内部に形成されており、付勢ユニット収容孔27の軸方向他端に接続する。吸入弁収容孔28は、付勢ユニット収容孔27よりも小径の円筒状であり、第1円筒部21の底部210により画される。第1円筒部21の底部210に形成された吸入口10が吸入弁収容孔28と接続することで、吸入口10と凹部26とが連通している。すなわち、吸入口10から吸入弁収容孔28および付勢ユニット収容孔27を介して凹部26に接続する通路は、ポンプ室11への吸入通路として機能する。
凹部26、付勢ユニット収容孔27、吸入弁収容孔28および吸入口10は、共通の軸251を有し、この軸251に沿って延びている。本実施形態において、軸251は軸250と一致している。
吐出通路29は、円盤部20およびノズル部23の内部に形成されており、凹部26の底部260に開口する。この開口部は、ポンプ室11からの流出口として機能する。吐出通路29は、ノズル部23の先端における吐出口12に接続し、ポンプ室11からの吐出通路として機能する。
弾性部材3は、円盤部20の上面201に設置される。弾性部材3は、例えば合成樹脂を材料として形成されており、可撓性を有する。弾性部材3は、蓋部30とフランジ部31を有する。
蓋部30は、弾性変形可能な膜状の部分であり、所定の弾性を有する。蓋部30は、凹部26の開口部261を覆い、凹部26とともにポンプ室11を形成する。蓋部30が変形する前の初期状態において、蓋部30は、凹部26の開口部261に対し上側、すなわち凹部26の底部260から離れる側に膨らんだドーム状であって、例えば球面の一部を切り取った曲面状である。蓋部30は、上側から見た平面視で円形状であるが、楕円状等であってもよい。蓋部30の厚さまたは弾性係数は、蓋部30の面内で部分的に異なっていてもよい。図3に示すように、蓋部30の内面、すなわちポンプ室11に対向する面の中央部から、円筒状の係止部34が突出している。係止部34の外径は、底部260における付勢ユニット収容孔27の開口部の直径より小さい。
フランジ部31は、蓋部30を囲む板状の接続部である。フランジ部31の下面から、蓋部30を囲む環状の突起311が突出している。突起311が円盤部20の溝202に嵌まり、フランジ部31の下面と円盤部20の上面201とが接することにより、ポンプ室11が画成され液密に保たれる。
吸入弁4は、合成樹脂製であり、図3に示すように、円筒状の基体40と、板状の弁体41とを一体に有する。弁体41は、基体40の軸方向一端に、連結部を介して基体40に接続されており、基体40に対して弾性的に軸方向変位が可能である。基体40は、吸入弁収容孔28に嵌まる。弁体41は、吸入口10を塞ぐように、第1円筒部21の底部210に設置される。第1円筒部21の内部の圧力が第2円筒部22の内部の圧力よりも低くなり、それらの圧力差による推力が、上記連結部の弾性力を上回ると、弁体41が底部210から離れ、吸入口10が開く。第1円筒部21の内部の圧力が上昇し、上記圧力差による推力が、上記記連結部の弾性力を下回ると、弁体41が底部210に接し、吸入口10が閉じる。第1円筒部21の内部の圧力が第2円筒部22の内部の圧力以上のとき、吸入口10が閉じた上記状態が保たれる。
吐出弁5は、ボール弁であり、図3に示すように、ボール状の弁体50と、戻しばね51を有する。吐出弁5は、ノズル部23の内部に設けられた吐出弁収容孔233に収容される。弁体50は、弁座232に着座することで、吐出通路29におけるポンプ室11と吐出口12との間を塞ぐ。戻しばね51は、コイルスプリングであり、キャップ230の端部と弁体50との間に押し縮められた状態で設置され、弁体50を弁座232に向けて常時付勢する。吐出通路29において弁座232よりもポンプ室11の側の圧力による推力が、吐出口12の側の圧力による推力と戻しばね51の付勢力との合計よりも高くなると、この圧力差により弁体50が弁座232から離れ、吐出通路29が開き、ポンプ室11と吐出口12とが連通する。ポンプ室11の側の圧力による推力が、吐出口12の側の圧力による推力と戻しばね51の付勢力との合計を下回ると、弁体50が着座し、吐出通路29が閉じ、ポンプ室11と吐出口12との連通が遮断される。
装着部材6は、内面にねじ部60が形成された円筒状のキャップであり、第1円筒部21を囲む。装着部材6は、第1円筒部21に対して回転自在である。図3に示すように、装着部材6の上端61が突起211に係止することで、第1円筒部21に対する装着部材6の下方への軸方向移動が規制される。使用者は、第1円筒部21の外面と装着部材6の内面との間の隙間に容器100の口頸部101を挿入し、装着部材6を口頸部101に対して回転させることで、装着部材6のねじ部60に口頸部101のねじ部を螺合させることができる。これにより、容器100がディスペンサ1に締結固定され装着されうる。
押圧部材7は、蓋部30を挟んでポンプ室11の反対側に、蓋部30の外面に対向して配置されている。押圧部材7は、レバー(梃子)71と押圧部70を有する。レバー71と押圧部70は、例えば合成樹脂を材料として一体に成形される。レバー71は、上側に凸に緩やかに湾曲した板状である。レバー71は、ヒンジ部711と把持部712を有する。ヒンジ部711は、レバー71の長手方向における一端にあり、把持部712は、レバー71の長手方向における他端にある。
図1に示すように、ヒンジ部711は、レバー71の長手方向に対して直角の板幅方向における両側にあり、ノズル部23を跨いで挟む。ヒンジ部711には、孔710が形成されている。孔710には、ノズル部23の上記突起が回転自在に嵌合する。孔710とノズル部23の上記突起は、レバー71の支点7Aとして機能する。この支点7Aは、図3に示すように、凹部26の開口部261と底部260の最深部との間、具体的には凹部26のうち開口部261の側の位置にある。以下、レバー71の支点7Aを中心とする回転方向を、単に回転方向と言う。
把持部712は、レバー71の回転方向でハウジング2の把持部24に対向する。レバー71の初期位置で、両把持部24,712の間には所定の距離があり、レバー71の把持部712は、ハウジング2の把持部24に対して所定の高さに位置する。上記所定の距離は、例えば使用者が親指と他の任意の指とにより両把持部24,712を把持して掴むことが容易な距離である。レバー71の把持部712は、レバー71の力点として機能する。把持部712の上面には、浅い時計皿状の窪み713が設けられている。窪み713は、把持部712における指の位置決めを容易にし、把持部712に対し指が滑ることを抑制する。
押圧部70は、レバー71におけるヒンジ部711と把持部712との間に設けられ、レバー71の下面から突出している。押圧部70は、レバー71の回転方向で蓋部30に対向する。
レバー71が操作されると、すなわちレバー71の把持部712が初期位置から押下げられると、押圧部70がレバー71の作用点として機能し、蓋部30を下方へ押圧する。押圧部70は、蓋部30を、凹部26の底部260に向かう側、すなわちポンプ室11の容積が小さくなる側に押圧して弾性変形させる。図3に示すように、押圧部70が蓋部30に当接しており、蓋部30を押圧して弾性変形させる直前のレバー71の位置を、初期位置という。
図4は、レバー71が初期位置から押下げられ、押圧部70の押圧による蓋部30の弾性変形に応じて、蓋部30と、付勢ユニット8の軸方向一端(具体的には後述する第1支持部材81の第1フランジ部811)とが当接し、蓋部30の弾性変形に応じて付勢ユニット8が蓋部30の内面の所定部位301を押圧し始めるときのディスペンサ1を示す。このときのレバー71の位置を、付勢開始位置という。付勢開始位置で、レバー71の支点7Aと、力点としての把持部712とを結ぶ線分は、凹部26の開口部261に対して、ゼロより大きい角度θを有する。
図5〜7は、レバー71の把持部712が、最も下側まで、言い換えるとハウジング2の把持部24に最も近い位置まで押下げられ、レバー71の回転方向のストローク量が最大となった状態、すなわちレバー71が最大ストローク位置にある状態のディスペンサ1を示す。簡単のため、図6,7において、吸入弁4、吐出弁5および付勢ユニット8の図示を省略する。
図5,7に示すように、押圧部70は、1つの凸部を複数の筋状に肉抜きした形状を有しており、複数、例えば6枚の板部701からなる。各板部701は、レバー71の下面に対して直角方向に広がる板状であり、レバー71の長手方向に延びている。各板部701の厚さは、互いに略等しく、レバー71の板厚とも略等しい。
レバー71の回転方向で互いに対向するかまたは重なる部位同士を、以下、対向部位という。板部701の先端は、蓋部30に向かって凸の曲面を有しており、例えば球面の一部を切り取った曲面状である。板部701の先端は、底部260の対向部位に沿った形状であり、例えば底部260の対向部位に等しい曲率を有する。また、図6,7に示すように、各板部701の先端を共通して通る仮想の包絡面700を想定できる。包絡面700は、例えば球面の一部を切り取った曲面状である。包絡面700は、底部260に沿った形状であり、例えば底部260と等しい曲率を有する。複数の板部701は、包絡面700が先端面である1つの凸部として機能する。押圧部70の押圧により、蓋部30は、包絡面700に倣う形状、すなわちポンプ室11の内部に向かって凸の曲面状に変形する。
レバー71の回転方向で、押圧部70すなわち複数の板部701の先端は、蓋部30の一部に当接する。レバー71の平面視において押圧部70の先端を含む領域を領域Aとする(図5参照)。図4に示す付勢開始位置において、領域Aの一部は、蓋部30のうち部位301より支点7Aの側にある。図5に示すように、最大ストローク位置において、レバー71の長手方向における領域Aの寸法は、レバー71の長手方向における蓋部30の寸法と略等しい。最大ストローク位置において、レバー71の長手方向における領域Aの外縁は、蓋部30の外周縁に重畳する。レバー71の長手方向に対して直角の板幅方向における領域Aの寸法は、蓋部30の半径より大きい。蓋部30における外周縁および中央部の両方から等距離にある点を中点Pとすると、レバー71の板幅方向における領域Aの外縁は、蓋部30の中点Pよりも外周縁の側にある。蓋部30の上記中央部は、凹部26等の軸251との交点またはその近傍であってよい。
図6,7に示すように、包絡面700における任意の部位のレバー71に対する高さは、底部260の対向部位から凹部26の開口部261までの距離、すなわち凹部26の深さよりも大きい。
図3,5,7に示すように、レバー71の板幅方向で中央側にある2枚の板部701の先端のうち、レバー71の回転方向で蓋部30の中央部に対向する部位には、板部701の先端の曲面から突出する突起702が設けられている。突起702は、レバー71の回転方向で、蓋部30の係止部34および底部260における付勢ユニット収容孔27の開口部と重なる位置にある。蓋部30に対向する突起702の部位は、図3に示すように、板部701の側面から見て、ヒンジ部711の側の部分が直線状であり、把持部712の側の部分702Aが凸曲線状、具体的には円弧状である。レバー71の長手方向および板幅方向で2つの突起702が占める領域は、底部260における付勢ユニット収容孔27の開口部より小さい。図3に示すように、レバー71の初期位置では、両突起702の直線状の部分が、蓋部30の外面における中央部に当接している。
図3に示すように、付勢ユニット8は、第1支持部材81、第2支持部材82およびコイルスプリング80を有する。
第1支持部材81は円筒状であり、その軸方向一端に、径方向外側に広がる第1フランジ部811が設けられ、軸方向他端に、径方向内側に延びる第2フランジ部812が設けられている。第2支持部材82は、有底円筒状の部分82Aと、板状の部分82Bとが結合した形状である。第2支持部材82の軸方向一端、すなわち有底円筒状の部分82Aの開口側の端部に、径方向外側に延びる第1フランジ部821が設けられ、第2支持部材82の軸方向他端、すなわち板状の部分82Bの端部に、径方向外側に延びる第2フランジ部822が設けられている。
第1支持部材81の内周に第2支持部材82が嵌合している。両支持部材81,82は、互いに共通する軸83に沿って相対移動可能である。付勢ユニット8は、これらの支持部材81,82が互いに摺動することで伸縮自在である。第1支持部材81の第2フランジ部812と、第2支持部材82の第1フランジ部821とが係合することで、第1支持部材81から第2支持部材82が抜け出ることが規制される。両支持部材81,82の外周に巻き付くようにコイルスプリング80が設置される。コイルスプリング80は、第1支持部材81の第1フランジ部811と第2支持部材82の第2フランジ部822との間に、常時押し縮められた状態で設置される。コイルスプリング80が最大長となりフランジ部812,821が係合した初期状態で、付勢ユニット8の軸方向寸法は最大である。
付勢ユニット8の一部は、付勢ユニット収容孔27に設置される。付勢ユニット8の軸方向一端としての第1支持部材81の第1フランジ部811は、ポンプ室11の内部にあり、蓋部30の内面に対向する。第1フランジ部811の内周に、蓋部30の係止部34が嵌合する。これにより、第1支持部材81が蓋部30に係止され、蓋部30の径方向における第1支持部材81の移動が規制される。
付勢ユニット8の軸方向他端としての第2支持部材82の第2フランジ部822は、付勢ユニット収容孔27の内部にあり、吸入弁4に対向する。吸入弁4の基体40の内周側の空間は、第2支持部材82の板状の部分82Bを挟む両側の空間に接続しており、これら両側の空間が吸入通路の一部として機能する。第2フランジ部822の外縁が付勢ユニット収容孔27の内面に当接することで、付勢ユニット収容孔27の径方向における第2支持部材82の移動が規制される。
第1支持部材81、第2支持部材82およびコイルスプリング80は、共通の軸83を有し、この軸83に沿って延びている。図3に示すように、付勢ユニット8がハウジング2の内部に設置され、レバー71が初期位置にあるとき、コイルスプリング80等の上記軸83、言い換えると付勢ユニット8の軸83は、付勢ユニット収容孔27等の軸251と一致している。この状態で、付勢ユニット8が蓋部30を上方に押圧しないように、付勢ユニット8の軸方向寸法の最大値が設定されている。例えば、レバー71が初期位置にあるとき、レバー71の回転方向で、第1支持部材81の第1フランジ部811と蓋部30との間に隙間があり、第1フランジ部811が蓋部30に当接しないように設けられている。なお、初期位置で、押圧部70と蓋部30との間に隙間があってもよい。
レバー71が初期位置から付勢開始位置まで押下げられると、蓋部30の内面は、第1支持部材81の第1フランジ部811に当接する。押圧部70の押圧による蓋部30の弾性変形に応じて、付勢ユニット8は、押し縮められるコイルスプリング80が発生する弾性力により、蓋部30のうち所定の部位301を押圧可能である。この部位301は、第1フランジ部811をレバー71の回転方向で蓋部30へ投影したとき、蓋部30における第1フランジ部811の上記投影部分の外縁で囲まれる領域である。図5に示すように、部位301は、蓋部30において外周縁よりも中央部の側にある。具体的には、部位301は、蓋部30における中点Pよりも中央部の側にある。図4〜7に示すように、部位301は、レバー71の回転方向で、付勢ユニット8の軸方向すなわち伸縮方向の端部に重なる。具体的には、部位301は、レバー71の回転方向において、第1支持部材81の第1フランジ部811に対向し、コイルスプリング80の軸方向端部に重畳する。付勢ユニット8が付勢開始位置と最大ストローク位置との間で蓋部30を押圧している間、蓋部30のうち押圧部70が押圧する部位302と部位301とが重畳する、すなわちレバー71の回転方向または蓋部30の平面視において両部位301,302が互いに重なるように設けられている。
レバー71が円盤部20の上面201に沿う位置まで押し下げられると、それ以上のレバー71の変位が抑制される。このときのレバー71の位置が最大ストローク位置となる。なお、レバー71の変位量の上限を規制するためのストッパが別途設けられてもよい。図5,6に示すように、最大ストローク位置で、押圧部70は、蓋部30の外面のうち所定の径方向、例えばレバー71の長手方向における全範囲に当接する。図6,7に示すように、最大ストローク位置で、蓋部30と凹部26の底部260との間の隙間は最小となり、蓋部30の内面は底部260に沿う。
蓋部30が変形してポンプ室11の容積が小さくなると、ポンプ室11の内部の圧力が、外部の圧力、例えば大気圧よりも高くなる。吸入弁4が閉じ、吐出弁5が開いて、ポンプ室11から吐出通路29を通って液状物が吐出口12から吐出される。使用者は、レバー71の操作量すなわちレバー71の押下げ量を調整することで、吐出量を適宜調整可能である。把持部712が初期位置に向けて戻されると、押圧部70が上方へ変位する。蓋部30は、自身の弾性復元力と付勢ユニット8の押圧力とにより、初期状態へ向けて弾性変形する。ポンプ室11の容積が大きくなると、ポンプ室11の内部の圧力が、外部の圧力よりも低くなる。吐出弁5が閉じ、吸入弁4が開いて、容器100から吸入通路を通って液状物がポンプ室11に吸入される。
次に、上記各構成の利点を説明する。蓋部30は、弾性変形可能であり、ディスペンサ本体としてのハウジング2に取り付けられ、ハウジング2にとともにポンプ室11を形成する。よって、例えばピストンによりポンプ室11を形成する場合に比べ、ポンプ室11の径を大きくすることが容易であり、使用者の1回の押圧操作によるポンプ室11からの吐出量すなわちディスペンサ1の外部への供給量を多くできる。言い換えると、押圧部70の小さい変位量すなわちレバー71の少ない操作量で、ポンプ室11から吐出可能な量を増やすことができる。蓋部30は、膜状であってよい。この場合、ポンプ室11の径を大きくすることが、より容易である。
付勢ユニット8は、ディスペンサ本体としてのハウジング2の内部に配置され、蓋部30の内面を押圧可能である。よって、蓋部30が押圧部70に押されることにより初期状態から変形しても、蓋部30の弾性力のみならず、付勢ユニット8により、蓋部30が付勢開始位置に向けて付勢される。したがって、蓋部30を初期状態まで、より確実に、また速やかに、復帰させることができる。例えば、液体の粘度が高く、蓋部30の弾性力のみでは初期状態への復帰が不確実、または遅いような場合でも、付勢ユニット8を設けることにより、蓋部30を初期状態まで容易に復帰させることができる。
上記のようにポンプ室11の径を大きくすると、蓋部30を変形させてポンプ室11の容積を小さくするために比較的大きな力が必要となる。また、付勢ユニット8を設置すると、付勢ユニット8の力に抗してポンプ室11の容積を小さくするための押圧力が追加的に必要となる。これに対し、蓋部30の外面を押圧可能な押圧部70が、レバー71に設けられている。レバー71は、ハウジング2に対して回動自在に設けられている。よって、梃子の作用により、小さい操作力で、押圧部70の大きい押圧力を得ることができる。このため、容易に、蓋部30を変形させてポンプ室11の容積を小さくすることができる。例えば、容易に、蓋部30を底部260に近づけ、ポンプ室11の容積変化量を増大し、ポンプ室11から吐出可能な量を増やすことができる。なお、レバー71の形状は図示の例に限られない。レバー71の支点または力点の配置は任意であり、例えばレバー71の力点(把持部712)がノズル部23の側にあり、支点がノズル部23の側と反対側にあってもよい。
押圧部70は、蓋部30を押圧して弾性変形させながら凹部26の内部に入り込むことが可能であってよい。この場合、凹部26の内部空間を用いて、蓋部30を初期状態から大きく変形させ、ポンプ室11の容積の減少量を大きくできるから、効率良く最大吐出量を増大させることができる。このようにハウジング2の内部の空間を有効活用することで、ディスペンサ1の小型化を図ることができる。ここで、蓋部30を初期状態から大きく変形させても、付勢ユニット8により、蓋部30を初期状態へ容易に復帰させることができる。なお、押圧部70は、最大ストローク位置で、凹部26の内部に入り込まなくてもよい。一方、押圧部70は、初期位置で、凹部26の内部に入り込んでいてもよい。
押圧部70がレバー71に設けられる場合、押圧部70による蓋部30の外面の押圧部位、すなわち蓋部30のうち押圧部70により押圧される部位302が、付勢ユニット8による蓋部30の内面の押圧部位、すなわち蓋部30のうち付勢ユニット8により押圧される部位301に対して、ズレるおそれがある。この場合、押圧部70から付勢ユニット8へ、弾性変形する蓋部30を介して、間接的にしか力が入力されないことで、付勢ユニット8が円滑に作動せず、その本来の機能が十分に発揮されないおそれがある。また、付勢ユニット8の作動方向が所期の方向に対してズレることで、付勢ユニット8が円滑に作動しないおそれがある。さらに、付勢ユニット8の作動方向が所期の方向に対してズレることで、付勢ユニット8がハウジング2と干渉するおそれが高くなり、この干渉により、付勢ユニットの円滑な作動がより妨げられ、またディスペンサ1の耐久性が低下するおそれがある。
これに対し、本実施形態のディスペンサ1では、レバー71が初期位置からストロークし始めた後、押圧部70の押圧による蓋部30の弾性変形に応じて付勢ユニット8が蓋部30の内面を押圧し始めるとき、押圧部70による蓋部30の外面の押圧部位302と、付勢ユニット8による蓋部30の内面の押圧部位301とが重畳するように、押圧部70および付勢ユニット8が設けられている。よって、少なくとも付勢開始位置で、蓋部30のうち付勢ユニット8による押圧部位301と重畳する部位が、押圧部70によって押圧されるため、押圧部70から付勢ユニット8へ、より直接的に力が入力される。また、付勢ユニット8の作動方向を所期の方向に沿った方向とすることが容易となる。これにより、付勢ユニット8を円滑に作動させることができる。また、付勢ユニット8がハウジング2と干渉するおそれが低くなるため、付勢ユニット8の円滑な作動を促進し、またディスペンサ1の耐久性の低下を抑制できる。さらに、蓋部30を所期の形に弾性変形させることが容易である。
レバー71が付勢開始位置より下方に押下げられ、付勢ユニット8が蓋部30を押圧している間、蓋部30のうち押圧部70による押圧部位302と付勢ユニット8による押圧部位301とが重畳するように設けられてもよい。この場合、付勢ユニット8の作動が可能な全範囲で、蓋部30のうち付勢ユニット8による押圧部位301と重畳する部位が、押圧部70によって押圧されるようになる。よって、付勢ユニット8をより円滑に作動させることができる。
付勢ユニット8は、蓋部30の内面を押圧するための付勢力を発生可能なコイルスプリング80を有してよい。このように付勢部材としてコイルスプリング80を用いることで、蓋部30の変形に対して安定した押圧力を、簡便に得ることができる。なお、付勢ユニット8は、付勢部材として、コイルスプリングに限らず、板ばね等を有してもよい。
付勢開始位置で、押圧部70による蓋部30の外面の押圧部位302と、蓋部30の内面に対向するコイルスプリング80の軸方向端部とが重畳するように設けられてよい。この場合、少なくとも付勢開始位置で、押圧部70からコイルスプリング80の軸方向端部へ、より直接的に力が入力される。また、コイルスプリング80の弾性変形方向を所期の作動方向に沿った方向とすることが容易となる。これにより、コイルスプリング80を円滑に弾性変形させることができ、付勢ユニット8により押圧力を安定的に発生可能となる。また、コイルスプリング80の弾性変形方向を例えば付勢ユニット収容孔27の軸251に沿った方向とすることで、コイルスプリング80がハウジング2と干渉するおそれが低くなるため、コイルスプリング80の円滑な作動を促進し、またディスペンサ1の耐久性の低下を抑制できる。なお、このような観点からは、付勢開始位置で、上記部位302とコイルスプリング80の軸83とが重畳するように設けられてもよい。
付勢ユニット8が蓋部30を押圧している間、押圧部70による蓋部30の外面の押圧部位302と、コイルスプリング80の軸方向端部とが重畳するように設けられてよい。この場合、付勢ユニット8の作動が可能な全範囲で、コイルスプリング80の軸方向端部が、押圧部70によって直接的に押圧されるようになる。よって、付勢ユニット8をより円滑に作動させることができる。
コイルスプリング80は、常時圧縮された状態であってよい。言い換えると、付勢ユニット8が最大長のときも、コイルスプリング80が押し縮められた状態であってよい。この場合、付勢ユニット8の全ストローク範囲で、コイルスプリング80の弾性力による付勢力を発生でき、蓋部30を押圧可能である。よって、蓋部30が付勢開始位置の近傍まで復帰した状態でも、コイルスプリング80が付勢力を発生可能であるため、蓋部30を初期状態に向けて復帰させるという付勢ユニット8の機能を向上できる。
付勢ユニット8は、コイルスプリング80を支持する第1支持部材81および第2支持部材82を有し、第1支持部材81および第2支持部材82は、コイルスプリング80の軸方向に沿って互いに摺動可能であってよい。これらの支持部材81,82は、例えば、互いに共通する軸83に沿って相対移動可能であり、互いに摺動することで伸縮自在である。この場合、コイルスプリング80が軸方向に伸縮するよう、両支持部材81,82がコイルスプリング80を保持しつつガイドすることで、コイルスプリング80を円滑に弾性変形させることができる。よって、付勢ユニット8によって押圧力を安定的に発生可能となる。なお、付勢ユニット8は、支持部材81,82を有せず、付勢部材としてのコイルスプリング80のみを有してもよい。
付勢開始位置で、押圧部70による蓋部30の外面の押圧部位302と、第1支持部材81および第2支持部材82のうち蓋部30の内面に対向する支持部材81の軸方向端部(第1フランジ部811)とが重畳するように設けられてよい。この場合、少なくとも付勢開始位置で、押圧部70から支持部材81の軸方向端部へ、より直接的に力が入力される。また、両支持部材81,82の摺動方向を所期の作動方向、例えば軸83に沿った方向とすることが容易となる。これにより、両支持部材81,82を円滑に摺動させることができ、付勢ユニット8により押圧力を安定的に発生可能となる。また、両支持部材81,82が傾いてハウジング2と干渉するおそれが低くなるため、付勢ユニット8の円滑な作動を促進し、またディスペンサ1の耐久性の低下を抑制できる。なお、このような観点からは、付勢開始位置で、上記部位302と両支持部材81,82の軸83とが重畳するように設けられてもよい。
付勢ユニット8が蓋部30を押圧している間、押圧部70による蓋部30の外面の押圧部位302と、第1支持部材81および第2支持部材82のうち蓋部30の内面に対向する支持部材81の軸方向端部(第1フランジ部811)とが重畳するように設けられてよい。この場合、付勢ユニット8の作動が可能な全範囲で、支持部材81の軸方向端部が、押圧部70によって直接的に押圧されるようになる。よって、付勢ユニット8をより円滑に作動させることができる。
コイルスプリング80は、第1、第2支持部材81,82の外周に巻き付くように設置されてよい。この場合、コイルスプリング80が第1、第2支持部材81,82の内側に設置される場合よりも、コイルスプリング80の径を大きくできる等、コイルスプリング80の設計自由度が高くなるため、付勢ユニット8の安定した押圧力を、より簡便に得ることができる。
コイルスプリング80の軸83、または第1、第2支持部材81,82の軸83が、レバー71のストロークに伴う押圧部70の軌跡に沿う方向に配列されていてよい。この場合、コイルスプリング80の弾性変形方向、または両支持部材81,82の摺動方向を、所期の作動方向、例えば軸83に沿った方向とすることがより容易となる。
押圧部70により蓋部30が弾性変形する前の初期状態で、付勢ユニット8が蓋部30を押圧しないように設けられてよい。この場合、レバー71が操作されないときにも蓋部30が押圧されて常時変形した状態となることが回避される。これにより、蓋部30の塑性変形や耐久性の低下を抑制できる。言い換えると、初期状態で付勢ユニット8による押圧を考慮しなくてよいため、蓋部30の機械特性または厚さの設計自由度を向上できる。
具体的には、押圧部70により蓋部30が弾性変形する前の初期状態で、付勢ユニット8の最大長が、蓋部30を押圧しない大きさに制限されてよい。ここで、付勢ユニット8の最大長が、付勢ユニット8それ自体によって制限されるように設けられてもよい。この場合、ハウジング2の側に、付勢ユニット8の最大長を規制するための構造を設けなくてよいため、ディスペンサ1の複雑化を抑制できる。また、ハウジング2への付勢ユニット8の組付け性を向上できる。
具体的には、付勢ユニット8が伸長する方向において、第1支持部材81および第2支持部材82は、互いに係合可能に設けられてよい。この場合、上記係合により両支持部材81,82の相対移動が規制されることで、付勢ユニット8それ自体により、付勢ユニット8の最大長を制限することができる。また、両支持部材81,82が、コイルスプリング80を常時圧縮された状態に保持することができる。
蓋部30は、ポンプ室11の側に係止部34を有してよい。言い換えると、係止部34は、蓋部30の内面に設けられてよい。この場合、付勢ユニット8の一部としての軸方向端部(第1フランジ部811)が係止部34に係止されることで、蓋部30に対する付勢ユニット8のズレが抑制される。よって、蓋部30の弾性変形中、付勢ユニット8の作動方向のズレを抑制し、ハウジング2と付勢ユニット8との干渉を抑制できる。また、蓋部30の一部が係止部34を兼ねることで、部品点数の増加を抑制し、ディスペンサ1の小型化を図ることができる。
蓋部30は、ハウジング2の凹部26の開口部261を覆うように設けられ、初期状態で、凹部26の開口部261に対し、上方すなわち凹部26から離れる側に突出する形状であってよい。この場合、初期状態におけるポンプ室11の容積を大きく確保することが容易である。また、蓋部30の初期状態からの変形量すなわちポンプ室11の容積変化量を増大し、ポンプ室11から吐出可能な量を増やすことができる。また、凹部26の底部260から蓋部30までの距離が大きくなり、その分、付勢ユニット8の変形量が大きくなりうる。このため、付勢ユニット8の弾性変形方向が所期の作動方向に対してずれ、または、付勢ユニット8がハウジング2と干渉するおそれが高くなる。よって、押圧部70による蓋部30の外面の押圧部位302と、付勢ユニット8による蓋部30の内面の押圧部位301とを重畳させることによる上記効果を向上できる。なお、蓋部30の形状は任意であり、円盤部20の上面201に沿って広がる平面形状であってもよいし、または凹部26の開口部261に対し下方すなわち凹部26の底部260に近づく側に突出する形状であってよい。また、蓋部30は、伸縮性のある素材により形成されていてもよい。
蓋部30は、凹部26の側と反対側に膨らんだ膨出部を有してよい。言い換えると、蓋部30は、初期状態で、上方すなわち凹部26から離れる側に膨らんだ膨出部、例えばドーム状の部分を有してよい。この膨出部は、蓋部30の一部であっても全部であってもよい。付勢ユニット8による蓋部30の内面の押圧部位301が、上記膨出部にあってよい。また、付勢開始位置における押圧部70による蓋部30の外面の押圧部位が、上記膨出部にあってよい。この場合、初期状態から上記膨出部が変形する際、上記膨出部の膨らむ方向が、凹部26の底部260から離れる側から底部260へ向かう側へと反転する。よって、効率的に、ポンプ室11の容積変化量を増大し、ポンプ室11から吐出可能な量を増やすことができる。一方、付勢開始位置で上記膨出部に当接する押圧部70の範囲が、上記膨出部の膨らんだ形状に起因して、狭くなりうる。また、付勢開始位置で、レバー71の支点7Aと力点(把持部712)とを結ぶ線分が、凹部26の開口部261に対して、ゼロより大きい角度θを有していれば、上記膨出部のうち付勢開始位置で押圧部70が押圧する部位が、付勢ユニット8による蓋部30の内面の押圧部位301から離れやすく、ズレやすい。よって、押圧部70による押圧部位302と付勢ユニット8による押圧部位301とを重畳させることによる上記効果を向上できる。このような観点から、押圧部70の押圧による上記膨出部の弾性変形に応じて付勢ユニット8が上記膨出部の内面を押圧し始めるとき、押圧部70による上記膨出部の外面の押圧部位302と、付勢ユニット8による上記膨出部の内面の押圧部位301とが重畳するように、押圧部70および付勢ユニット8が設けられていてよい。
付勢開始位置で、押圧部70の一部は、付勢ユニット8による蓋部30の内面の押圧部位301より支点7Aの側にあってよい。この場合、付勢開始位置で、押圧部70による蓋部30の外面の押圧部位が、付勢ユニット8による蓋部30の内面の押圧部位301よりも支点7Aの側となるおそれが高く、言い換えると押圧部位301から離れやすく、ズレやすい。よって、押圧部70による押圧部位302と付勢ユニット8による押圧部位301とを重畳させることによる上記効果を向上できる。
付勢ユニット8による蓋部30の内面の押圧部位301は、蓋部30における外周縁よりも中央部の側にあってよい。この場合、付勢ユニット8の最大ストローク量を大きくし、または付勢ユニット8の軸83を凹部26等の軸251に沿わせて配置することが容易となる。また、付勢ユニット8が蓋部30の全体を効率的に押圧することができ、これにより蓋部30を初期位置に向けて円滑に復帰させることができる。一方、付勢開始位置で、レバー71の支点7Aと力点(把持部712)とを結ぶ線分が、凹部26の開口部261に対して、ゼロより大きい角度θを有していれば、付勢開始位置で、押圧部70による蓋部30の外面の押圧部位が、蓋部30における中央部よりも外周縁の側となることで、付勢ユニット8による蓋部30の内面の押圧部位301から離れやすく、ズレやすい。よって、押圧部70による押圧部位302と付勢ユニット8による押圧部位301とを重畳させることによる上記効果を向上できる。また、付勢開始位置で、押圧部70による蓋部30の押圧部位302が、蓋部30の中央部の側にある付勢ユニット8による押圧部位301と重畳していれば、押圧部70は、少なくとも付勢開始位置で蓋部30の中央部の側を押圧することになる。よって、押圧部70と蓋部30との間のこじれを抑制し、蓋部30を円滑に弾性変形させることができる。
蓋部30に対向する押圧部70の先端は、蓋部30に向かって突出する凸面としての包絡面700を有してよい。この場合、上記凸面により、ポンプ室11の容積変化を大きくできる。例えば、押圧部70が凹部26の内部に入り込みやすい。すなわち、蓋部30は、包絡面700の形状に倣って変形可能である。よって、蓋部30を凹部26の内部に位置させ、底部260に近づけることで、ポンプ室11の容積変化量を増大し、ポンプ室11から吐出可能な量を増やすことができる。一方、凸面としての包絡面700が蓋部30に接する構成である場合、押圧部70のうち付勢開始位置で蓋部30に当接する先端の範囲が狭くなりうる。よって、付勢開始位置で、押圧部70による蓋部30の外面の押圧部位が、付勢ユニット8による蓋部30の内面の押圧部位301から離れやすく、ズレやすい。したがって、押圧部70による押圧部位302と付勢ユニット8による押圧部位301とを重畳させることによる上記効果を向上できる。
押圧部70は、筋状の凹凸形状、すなわち複数の板部701を有してよい。この場合、押圧部70が肉抜きされるとともに、押圧部材7における各部位の厚さの差を低減できる。よって、押圧部材7を樹脂で形成する場合、引け、すなわち肉量の目減りを抑制でき、成形性を向上できる。板部701は、レバー71の長手方向、すなわちレバー71の支点7Aと力点(把持部712)とを結ぶ直線に沿って延びていてよい。この場合、板部701が、レバー71の支点7Aと力点との間の曲げ変形を抑制するリブとして機能し、レバー71の強度を向上できるとともに、レバー71への入力を、板部701を介して効率よく蓋部30に伝達できる。なお、押圧部70は、筋状の凹凸を有する代わりに、蓋部30の側に向かって突出する単一の凸部を有してもよい。
凹部26の側面視において、レバー71の支点7Aは、凹部26の開口部261と底部260の最深部との間の高さに位置してよい。この場合、支点7Aが上記高さと異なる高さに位置する場合に比べ、初期位置から最大ストローク位置までのレバー71の回転角を共通とした場合、レバー71の把持部712の初期位置における高さが低くて済む。また、支点7Aが凹部26の底部260より下側にある場合に比べ、作用点である押圧部70のストローク方向が、蓋部30の弾性変形方向、言い換えると付勢ユニット8の作動方向に沿うようになる。よって、押圧部70と蓋部30との間のこじれを抑制できるとともに、付勢ユニット8の作動を円滑化できる。一方、支点7Aが凹部26の開口部261より上側にある場合に比べ、レバー71の構成をコンパクト化することができる。
押圧部70は、凸面としての包絡面700から突出する突起702を有してよい。この場合、付勢ユニット8による蓋部30の内面の押圧部位301の位置にかかわらず、突起702の形状または位置を調整することで、付勢開始位置において、突起702による蓋部30の押圧部位を、付勢ユニット8による蓋部30の内面の押圧部位301に重畳させることができる。よって、付勢ユニット8による押圧部位301の位置の自由度を向上し、これに伴い、ハウジング2に対する付勢ユニット8のレイアウト自由度を向上できる。例えば、押圧部位301を、蓋部30における外周縁よりも中央部の側に配置することが容易となる。また、包絡面700を任意の形状としつつ、付勢開始位置において、突起702による押圧部位を、付勢ユニット8による押圧部位301に重畳させることができる。よって、包絡面700の形状の自由度を向上し、例えば、液状物をポンプ室11から効率よく吐出可能な形状とすることができる。例えば、包絡面700の形状を、凹部26の底部260に対応する形状として、最大ストローク位置における蓋部30と底部260との間の隙間を小さくすることができる。また、突起702を押圧部70の側に設けることで、蓋部30の側に突起を設ける場合に比べ、蓋部30の厚さの変化を小さくすることができる。これにより、蓋部30の弾性変形を円滑化し、蓋部30における応力集中を抑制できる。
突起702のうち把持部712の側の部分702Aが、レバー71の支点7Aすなわち回転軸の方向から見て凸曲線状であってよい。この場合、レバー71のストロークに応じて、突起702の上記部分702Aが、安定的に蓋部30の外面に接触するようになる。よって、付勢ユニット8の作動中、突起702による蓋部30の外面の押圧部位302と、付勢ユニット8による蓋部30の内面の押圧部位301とを、安定して重畳させることができる。
なお、押圧部70の側に突起702を設ける代わりに、またはこれとともに、蓋部30の側に突起を設けてもよい。すなわち、蓋部30は、付勢ユニット8による蓋部30の内面の押圧部位301と重畳する位置において、蓋部30の外面から突出する突起を有してよい。この場合、少なくとも付勢開始位置で、上記突起と押圧部70とが当接するように配置することで、蓋部30の外面における押圧部70の押圧部位を、付勢ユニット8による蓋部30の内面の押圧部位301に重畳させることができる。また、押圧部70の側の形状、例えば包絡面700の形状の自由度を向上できる。
ハウジング2は、凹部26の底部260に開口し、付勢ユニット8の一部を収容可能な付勢ユニット収容孔27を有してよい。この場合、付勢ユニット収容孔27に付勢ユニット8を収容することで、付勢ユニット8の作動方向の寸法を大きく確保することができるため、付勢ユニット8による適度な押圧力を容易に得ることができる。また、付勢ユニット8をハウジング2の内部に支持することが容易となる。
図6,7に示すように、押圧部70が蓋部30を押圧して弾性変形させることにより、蓋部30の一部が付勢ユニット収容孔27の内部に入り込むことが可能に設けられていてよい。この場合、蓋部30の一部が付勢ユニット収容孔27に入り込むことで、蓋部30の他の部分と凹部26の底部260との間の隙間が小さくなる。これにより、ポンプ室11の容積変化量を効率よく増大することができる。
蓋部30の上記一部は、係止部34を含んでよい。具体的には、係止部34は、凹部26の底部260における付勢ユニット収容孔27の開口部に、レバー71の回転方向で対向する位置にある。係止部34の外径は、付勢ユニット収容孔27の開口部の直径より小さい。この係止部34が付勢ユニット収容孔27の開口部から内部に入り込むことが可能なように、押圧部70の高さまたは形状が設定されていてよい。この場合、係止部34に邪魔されて蓋部30と底部260との間の隙間が大きくなることが抑制されるため、例えば最大ストローク時における上記隙間を小さくすることが可能である。
押圧部70が蓋部30を押圧して弾性変形させることにより、突起702が付勢ユニット収容孔27の内部に入り込むことが可能なように設けられていてよい。この場合、包絡面700を、凹部26の底部260に、より近づけることが可能である。これにより、包絡面700に倣う形状に変形した蓋部30と底部260との間の隙間をより小さくすることができる。具体的には、突起702が付勢ユニット収容孔27の内部に入り込むことが可能なように、押圧部70の高さまたは形状が設定されていてよい。
<第2の実施形態>
図8は、本実施形態のディスペンサ1の構成を示す、レバー71が初期位置にあるときの、図3と同様の断面図である。本実施形態は、押圧部材7の押圧部70が突起702を有しておらず、付勢ユニット8の軸83が凹部26の軸251に対して傾くように配置されるディスペンサ1の例を示す。第1の実施形態と共通する構成については、第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
付勢ユニット収容孔27、吸入弁収容孔28および吸入口10の軸252は、円盤部20等の軸250および凹部26等の軸251に対して傾いている。付勢ユニット8の軸83は、付勢ユニット収容孔27等の軸252と一致している。付勢ユニット収容孔27は、大径部27Aを介して凹部26に連続している。大径部27Aは、凹部26と同軸の円筒状であり、凹部26の底部260に開口する。蓋部30の内面には、係止部34が設けられていない。レバー71の初期位置では、レバー71の板幅方向で中央側にある2枚の板部701の先端が、蓋部30の外面における中央部よりもレバー71の支点7Aの側に当接している。
付勢ユニット8の軸83が軸250,251に対して傾いていることに起因して、付勢ユニット8による蓋部30の内面の押圧部位301は、蓋部30の内面における中央部よりも支点7Aの側にある。よって、押圧部70の押圧による蓋部30の弾性変形に応じて付勢ユニット8が蓋部30の内面を押圧し始めるとき、および、その後に付勢ユニット8が蓋部30の内面を押圧している間、押圧部70による蓋部30の外面の押圧部位と、付勢ユニット8による蓋部30の内面の押圧部位301とが重畳する。
また、付勢ユニット8の軸83が軸250,251に対して傾いているため、付勢ユニット8の軸83を、レバー71のストロークに伴う押圧部70の軌跡、すなわちレバー71の回転方向に沿わせることが容易となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的範囲はかかる例に限定されない。本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下のディスペンサまたは吐出容器を開示する。
<1>
液状物を吐出口から吐出可能なディスペンサであって、ディスペンサ本体と、前記ディスペンサ本体に取り付けられ、前記ディスペンサ本体とともにポンプ室を形成する弾性変形可能な蓋部と、前記ディスペンサ本体の内部に配置され、前記蓋部の内面を押圧可能な付勢ユニットと、前記ディスペンサ本体に対して回動自在に設けられ、前記蓋部の外面を押圧可能な押圧部を有するレバーと、を備え、前記押圧部の押圧による前記蓋部の弾性変形に応じて前記付勢ユニットが前記蓋部の内面を押圧し始めるとき、前記押圧部による前記蓋部の外面の押圧部位と、前記付勢ユニットによる前記蓋部の内面の押圧部位とが重畳するように、前記押圧部および前記付勢ユニットが設けられており、前記押圧部が前記蓋部を押圧することで前記ポンプ室内の液状物を前記吐出口から吐出する、ディスペンサ。
<2>
前記付勢ユニットによる前記蓋部の内面の押圧部位は、前記蓋部における外周縁よりも中央部の側にある、前記<1>に記載のディスペンサ。
<3>
前記蓋部は、前記蓋部の内面から突出する係止部を有し、前記付勢ユニットの一部は、前記係止部に係止されている、前記<1>または<2>に記載のディスペンサ。
<4>
前記ディスペンサ本体は凹部を有し、前記蓋部は、前記凹部とともに前記ポンプ室を形成し、前記ディスペンサ本体は、前記凹部の底部に開口し、前記付勢ユニットの一部を収容可能な付勢ユニット収容孔をさらに有する、前記<1>〜<3>のいずれか1項に記載のディスペンサ。
<5>
前記ディスペンサ本体は凹部を有し、前記蓋部は、前記凹部とともに前記ポンプ室を形成し、前記ディスペンサ本体は、前記凹部と連通する吸入口をさらに有し、前記吸入口から前記ポンプ室内に液状物を吸入する、前記<1>〜<4>のいずれか1項に記載のディスペンサ。
<6>
前記ディスペンサ本体は凹部を有し、前記蓋部は、前記凹部の開口部を覆うように設けられ、前記凹部の側と反対側に膨らんだ膨出部を有し、前記押圧部の押圧による前記膨出部の弾性変形に応じて前記付勢ユニットが前記膨出部の内面を押圧し始めるとき、前記押圧部による前記膨出部の外面の押圧部位と、前記付勢ユニットによる前記膨出部の内面の押圧部位とが重畳するように、前記押圧部および前記付勢ユニットが設けられている、前記<1>〜<5>のいずれか1項に記載のディスペンサ。
<7>
前記蓋部に対向する前記押圧部の先端は、前記蓋部に向かって突出する凸面を有する、前記<1>〜<6>のいずれか1項に記載のディスペンサ。
<8>
前記押圧部は、前記凸面から突出する突起を有する、前記<7>に記載のディスペンサ。
<9>
前記付勢ユニットは、前記蓋部の内面を押圧するための付勢力を発生可能なコイルスプリングを有する、前記<1>〜<8>のいずれか1項に記載のディスペンサ。
<10>
前記押圧部の押圧による前記蓋部の弾性変形に応じて前記付勢ユニットが前記蓋部の内面を押圧し始めるとき、前記押圧部による前記蓋部の外面の押圧部位と、前記蓋部の内面に対向する前記コイルスプリングの軸方向端部とが重畳するように設けられている、前記<9>に記載のディスペンサ。
<11>
前記付勢ユニットは、前記コイルスプリングを支持する第1支持部材および第2支持部材を有し、前記第1支持部材および前記第2支持部材は、前記コイルスプリングの軸方向に沿って互いに摺動可能である、前記<9>または<10>に記載のディスペンサ。
<12>
前記押圧部の押圧による前記蓋部の弾性変形に応じて前記付勢ユニットが前記蓋部の内面を押圧し始めるとき、前記押圧部による前記蓋部の外面の押圧部位と、前記第1支持部材および前記第2支持部材のうち前記蓋部の内面に対向する支持部材の軸方向端部とが重畳するように設けられている、前記<11>に記載のディスペンサ。
<13>
前記付勢ユニットが伸長する方向において、前記第1支持部材および前記第2支持部材は、互いに係合可能に設けられている、前記<12>に記載のディスペンサ。
<14>
前記レバーは、ヒンジ部と把持部を有し、前記ヒンジ部は、前記レバーの長手方向における一端にあり、前記把持部は、前記レバーの長手方向における他端にある、前記<1>〜<13>のいずれか1項に記載のディスペンサ。
<15>
前記ディスペンサ本体は凹部を有し、前記蓋部は、前記凹部の開口部を覆うように設けられ、前記凹部の側面視において、前記レバーの支点は、前記凹部の前記開口部と最深部との間の高さに位置する、前記<1>〜<14>のいずれか1項に記載のディスペンサ。
<16>
前記<1>〜<15>のいずれか1項に記載のディスペンサと、前記液状物を収容する容器とを備える、吐出容器。
1 ディスペンサ
11 ポンプ室
12 吐出口
2 ハウジング(ディスペンサ本体)
26 凹部
30 蓋部
301 押圧部位
302 押圧部位
71 レバー
7A 支点
70 押圧部
702 突起
8 付勢ユニット
80 コイルスプリング
81 第1支持部材
82 第2支持部材

Claims (9)

  1. 液状物を吐出口から吐出可能なディスペンサであって、
    ディスペンサ本体と、
    前記ディスペンサ本体に取り付けられ、前記ディスペンサ本体とともにポンプ室を形成する弾性変形可能な蓋部と、
    前記ディスペンサ本体の内部に配置され、前記蓋部の内面を押圧可能な付勢ユニットと、
    前記ディスペンサ本体に対して回動自在に設けられ、前記蓋部の外面を押圧可能な押圧部を有するレバーと、
    を備え、
    前記押圧部の押圧による前記蓋部の弾性変形に応じて前記付勢ユニットが前記蓋部の内面を押圧し始めるとき、前記押圧部による前記蓋部の外面の押圧部位と、前記付勢ユニットによる前記蓋部の内面の押圧部位とが重畳するように、前記押圧部および前記付勢ユニットが設けられており、
    前記押圧部が前記蓋部を押圧することで前記ポンプ室内の液状物を前記吐出口から吐出する、
    ディスペンサ。
  2. 前記ディスペンサ本体は凹部を有し、
    前記蓋部は、前記凹部の開口部を覆うように設けられ、前記凹部の側と反対側に膨らんだ膨出部を有し、
    前記押圧部の押圧による前記膨出部の弾性変形に応じて前記付勢ユニットが前記膨出部の内面を押圧し始めるとき、前記押圧部による前記膨出部の外面の押圧部位と、前記付勢ユニットによる前記膨出部の内面の押圧部位とが重畳するように、前記押圧部および前記付勢ユニットが設けられている、請求項1に記載のディスペンサ。
  3. 前記蓋部に対向する前記押圧部の先端は、前記蓋部に向かって突出する凸面を有する、請求項1または2に記載のディスペンサ。
  4. 前記押圧部は、前記凸面から突出する突起を有する、請求項3に記載のディスペンサ。
  5. 前記付勢ユニットは、前記蓋部の内面を押圧するための付勢力を発生可能なコイルスプリングを有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のディスペンサ。
  6. 前記押圧部の押圧による前記蓋部の弾性変形に応じて前記付勢ユニットが前記蓋部の内面を押圧し始めるとき、前記押圧部による前記蓋部の外面の押圧部位と、前記蓋部の内面に対向する前記コイルスプリングの軸方向端部とが重畳するように設けられている、請求項5に記載のディスペンサ。
  7. 前記付勢ユニットは、前記コイルスプリングを支持する第1支持部材および第2支持部材を有し、前記第1支持部材および前記第2支持部材は、前記コイルスプリングの軸方向に沿って互いに摺動可能である、請求項5または6に記載のディスペンサ。
  8. 前記押圧部の押圧による前記蓋部の弾性変形に応じて前記付勢ユニットが前記蓋部の内面を押圧し始めるとき、前記押圧部による前記蓋部の外面の押圧部位と、前記第1支持部材および前記第2支持部材のうち前記蓋部の内面に対向する支持部材の軸方向端部とが重畳するように設けられている、請求項7に記載のディスペンサ。
  9. 前記付勢ユニットが伸長する方向において、前記第1支持部材および前記第2支持部材は、互いに係合可能に設けられている、請求項8に記載のディスペンサ。
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