JP2017013843A - 吐出面に内容物を吐出する吐出容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吐出孔43が形成された頂壁部41を有する外装部4と、外装部内に上下動自在に配置され、ステム12からの内容物を吐出孔に供給する中皿部材5と、外装部に回転軸線M回りに押下げ可能に連結され、外装部に対して中皿部材を下降させるレバー部6とを備え、中皿部材は、頂壁部の供給面45との間にステムからの内容物を径方向に拡散させて吐出孔に供給する拡散室Rを形成し、レバー部は、外装部よりも径方向の外側に配置された押下部83と、中皿部材に形成された被係止部64に係止する係止部85と、を備え、押下部が係止部を挟んで回転軸線とは径方向の反対側に位置している吐出容器1を提供する。
【選択図】図4
Description
この吐出容器は、内部ピストンの上方に吸い上げられた液体を溜める受け皿を備えている。受け皿には、内部ピストンに連通する連通孔と、連通孔の上側に位置する受け板と、が設けられている。受け板は、連通孔の周方向に間隔をあけて設けられた複数の固定脚を介して連通孔の縁に連結されている。周方向に隣り合う固定脚同士の隙間は、内部ピストンの上方に吸い上げられた液体を受け皿の上面(吐出面)に排出する複数の液出し孔とされている。
なお、受け皿の上面に吐出される内容物の吐出量が、周方向に沿った位置ごとでばらついてしまうと、例えば内容物の吐出速度が周方向に沿った一部分で局所的に高まり、内容物が受け皿から意図せず零れてしまう等の不都合がある。
また、レバー部を利用して中皿部材を下降させることができるので、ステムの上方付勢力に抗する押圧力を中皿部材に効率良く伝えて中皿部材をスムーズに下降させ易い。そのため、吐出操作を容易に行うことができ、操作性を向上することができる。
なお、付勢部材による上方付勢力が高い場合であっても、レバー部を利用して中皿部材をスムーズに下降させ易いので、操作性が悪くなることを防止することができる。
以下、本発明に係る吐出容器の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の吐出容器1は、図示しない内容物が収容される有底筒状の容器体2と、容器体2の口部2aの内側に配置された吐出器3と、容器体2の口部2aに装着された筒状の外装部4と、外装部4内に配置された中皿部材5と、外装部4に連結されたレバー部6と、外装部4に着脱自在に装着されたキャップ7と、を備えている。
吐出器3は、容器体2の口部2aに上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステム12を備えており、頂壁板10によって支持されている。これにより、吐出器3は容器体2の口部2aの内側に配置されている。なお、ステム12は容器軸Oと同軸に配置されていると共に頂壁板10よりも上方に突出している。
なお、図示の例では容器体2として、内部に液状の内容物が収容されたエアゾール缶を採用している。
フランジ部22は、頂壁板10を介して容器体2の口部2a上に配置されている。
中間筒部23は、フランジ部22との接続部分から上筒部24との接続部分に向かうにしたがってなだらかに湾曲しながら縮径するように形成されている。これにより、中間筒部23は上方に向かうにしたがって徐々に窄まるように形成されている。
図示の例では、第1係合突起24aは上筒部24の全周に亘って環状に形成されている。但し、この場合に限定されるものではなく、第1係合突起24aは周方向に間隔をあけて間欠的に配置されていても構わない。
レバー支持部50は、左右方向L2に間隔をあけて対向配置された一対の側壁51と、一対の側壁51のうち径方向の外側に位置する外端縁同士を左右方向L2に接続する壁体52と、を備えている。一対の側壁51の上端には、上方に向けて側面視半円状に突出した突出片53がそれぞれ形成されている。これら突出片53の外面には、円柱状の揺動軸54が左右方向L2に沿って外向きに突設されている。
図示の例では、第2係合突起31aはガイド筒31の全周に亘って環状に形成されている。但し、この場合に限定されるものではなく、第2係合突起31aは周方向に間隔をあけて間欠的に配置されていても構わない。
そして、ガイド筒31の下端部が上筒部24の上端部にアンダーカット嵌合されていることで、第1外装部30は装着筒20に対して一体に組み合わされた状態で、該装着筒20の上方に配置されている。
底壁部32には、第1保持筒33に対して若干の隙間をあけた状態で径方向の内側から向かい合う円筒状の第2保持筒36と、第2保持筒36よりもさらに径方向の内側に位置する円筒状の第3保持筒37とが、上方に向かって突設されている。
第1保持筒33の上端部側の内周面には、径方向の内側に向けて突出する第3係合突起33aが形成されている。なお、この第3係合突起33aは、上記貫通孔32aを利用して形成されており、周方向に沿って円弧状に延びるように形成されている。
周壁部42は、第1外装部30における第1保持筒33と第2保持筒36との間に形成された空間部内に上方から挿入されている。この際、周壁部42の下端部には、径方向の外側に向けて突出する第4係合突起42aが形成されており、第3係合突起33aに対してアンダーカット嵌合されている。これにより、第2外装部40は、上方への抜け止めがされた状態で第1外装部30に対して組み合わされている。
なお、周壁部42の外周面には、径方向の外側に向けて突出した環状の係合凸部42bが形成されている。但し、係合凸部42bは、環状に限定されるものではなく、周方向に間隔をあけて間欠的に配置されていても構わない。
なお、頂壁部41のうち上方を向く面は、吐出孔43から内容物が吐出される吐出面45とされ、頂壁部41のうち下方を向く面は、ステム12から供給された内容物を受け止める供給面46とされている。
可動筒60は、外装部4における上筒部24内及びガイド筒31内に下方から挿入されている。可動筒60の下端部側には、径方向の外側に向かって突出するストッパ突起62が形成されている。このストッパ突起62は上筒部24の下端開口縁に下方から接触している。これにより、中皿部材5はこれ以上の上方への移動が規制されている。
なお、ストッパ突起62は可動筒60の全周に亘って環状に形成されていても良い。
可動筒60の内周面には、径方向の内側に向かって突出した縦リブ63が周方向に間隔をあけて複数配置されている。この縦リブ63は、上端縁が可動筒60の上端開口縁よりも下方に位置していると共に、下端縁が可動筒60の下端開口縁よりも上方に位置している。
これにより、可動筒60は、縦リブ63の下端縁がステム12の上端縁に係止されるまで、ステム12を押し下げることなく下降可能とされると共に、縦リブ63の下端縁がステム12に係止された後は、ステム12を押し下げ可能とされている。
よって、縦リブ63は、中皿部材5の下降に伴ってステム12に係止されるステム係止部として機能する。
連通孔71は、隔壁板70を容器軸O方向に貫通しており、図示の例では軸部44の外径よりも拡径している。これにより、軸部44は連通孔71内に挿通可能とされている。なお、連通孔71は、可動筒60の内部を通じてステム12に連通している。
この際、コイルばね75は、第3保持筒37の内面側に嵌合した状態で保持され、且つ第4保持筒74の外面側に嵌合した状態で保持されている。これにより、中皿本体61はコイルばね75によって上方に付勢されている。
これに対して、図4に示すように、中皿部材5が下降端位置P2に位置している場合には、可動筒60内の縦リブ63の下端縁がステム12の上端縁に係止しつつ、ステム12を下方に押下げている。また、隔壁板70と頂壁部41との間に拡散室Rが形成されていると共に、連通孔71から軸部44が抜け、拡散室R内とステム12内とが可動筒60及び連通孔71を通じて連通する。
なお、上板部80のうち、逃げ孔82を挟んで後端部とは反対側に位置する部分は、例えば指先で押下するための押下部83とされている。図示の例では、押下部83は面積を確保するために平面視円形状に形成され、押下し易い形状とされている。但し、押下部83の形状はこの場合に限定されるものではない。
ストッパ90は、第1外装部30における装着筒20の上筒部24に対して容器軸O回りに回転可能に装着された円筒状の本体筒91と、上方に向けて突出する規制突起92と、を備えている。
本体筒91は、ガイド筒31の下端部を径方向の外側から囲繞する程度、上方に向けて延びている。この本体筒91には、径方向の外側に向けて突出した補助板95が一体的に形成されている。図示の例では、補助板95はレバー部6における押下部83の形状と同形状且つ同サイズに形成されているが、この場合に限定されるものではない。
具体的には、補助板95がレバー部6における押下部83の下方に配置される位置が解除位置P4とされ、その解除位置P4から容器軸O回りに略30度回転した位置が規制位置P3とされている。但し、解除位置P4及び規制位置P3は、上述した位置に限定されるものではない。
但し、キャップ7の装着方法はこの場合に限定されるものではなく、例えば第2外装部40に螺着させても良いし、第1外装部30の第1保持筒33の上端部にヒンジ部を介して連結させ、ヒンジ部回りに回動させることで第2外装部40に装着させても構わない。
次に、上述のように構成した吐出容器1を利用して内容物を吐出する場合について説明する。
この場合には、図1に示すキャップ7を第2外装部40から取り外すと共に、ストッパ90を容器軸O回りに回転させて、図3に示す規制位置P3から図5に示す解除位置P4に切り替える。これにより、規制突起92がレバー部6における側板部81の下端縁からレバー部6の内側に移動するので、レバー部6の押下げの規制が解除される。また、補助板95がレバー部6の押下部83の下方に配置された状態となる。
これにより、ステム12から吐出された内容物を、可動筒60及び連通孔71を通じて拡散室R内に供給することができる。その結果、内容物を拡散室R内で径方向に拡散させながら複数の吐出孔43に供給することができ、供給面46側から吐出孔43を通じて吐出面45上に吐出させることができる。
中皿部材5が上昇端位置P1に復元変位することで、軸部44が連通孔71内に挿入されると共に、隔壁板70が供給面46に当接又は近接するので、拡散室R内に内容物が残留していたとしても、残留した内容物を拡散室R内から吐出孔43を通じて吐出面45上に押し出すことができる。
また、レバー部6を利用して中皿部材5を下降させることができるので、コイルばね75の弾性力及びステム12の上方付勢力に抗する押圧力を中皿部材5に効率良く伝えて、中皿部材5をスムーズに下降させ易い。そのため、吐出操作を容易に行うことができ、操作性を向上することができる。
なお、図示の例では、中皿部材5が下降端位置P2に位置した際、押下部83と補助板95とを接触させているが、接触していなくても良い。
次に、本発明に係る吐出容器の第2実施形態について説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
このレバー部101の上板部102は、揺動軸54の上方を覆う後端部から容器軸Oを越えて外装部4よりも径方向の外側に突出するように前後方向L1に沿って延びるように形成されている。また、上板部102のうち逃げ孔82を挟んで後端部とは反対側に位置する部分が、例えば指先を引っ掛けながら押下することができる指掛部(押下部)105とされている。
ストッパ軸112は、円板部111よりも縮径した円柱状に形成され、上記隙間に差し込まれて凹部106とレバー部101における側板部103の下端縁との間に嵌合されている。
O…容器軸
R…拡散室
P1…上昇端位置(待機位置)
P2…下降端位置(吐出位置)
P3…規制位置
P4…解除位置
1、100…吐出容器
2…容器体
2a…容器体の口部
4…外装部
5…中皿部材
6、101…レバー部
12…ステム
41…頂壁部
43…吐出孔
45…吐出面
46…供給面
63…縦リブ(ステム係止部)
64…係止軸(被係止部)
75…コイルばね(付勢部材)
83…押下部
85…係止片(係止部)
90、110…ストッパ
95…補助板
105…指掛部(押下部)
Claims (4)
- 内容物が収容される容器体と、
前記容器体の口部に、上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムを有する吐出器と、
前記容器体の口部に装着されると共に、容器軸方向に貫通する吐出孔が形成された頂壁部を有する外装部と、
前記外装部内に上下動自在に配置され、前記ステムからの前記内容物を前記吐出孔に供給する中皿部材と、
前記外装部に回転軸線回りに押下げ可能に連結され、前記外装部に対して前記中皿部材を下降させるレバー部と、を備え、
前記頂壁部は、前記ステムの上方に配置され、前記頂壁部のうち上方を向く面が前記吐出孔から前記内容物が吐出される吐出面とされると共に、前記頂壁部のうち下方を向く面が前記ステムから前記内容物が供給される供給面とされ、
前記中皿部材は、前記供給面との間に前記ステムからの前記内容物を径方向に拡散させて前記吐出孔に供給する拡散室を形成し、
前記レバー部は、前記外装部よりも径方向の外側に配置された押下部と、前記中皿部材に形成された被係止部に係止する係止部と、を備え、前記押下部が前記係止部を挟んで前記回転軸線とは径方向の反対側に位置していることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1に記載の吐出容器において、
前記外装部には、前記レバー部に対して下方から当接し、前記レバー部の押下げを規制する規制位置と、前記レバー部の押下げの規制を解除する解除位置と、の間を容器軸回りに回転可能に装着されたストッパが設けられていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項2に記載の吐出容器において、
前記ストッパには、径方向外側に向けて突出すると共に、前記解除位置において前記押下部の下方に配置される補助板が形成されていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出容器において、
前記中皿部材には、前記ステムに係止され、前記中皿部材の下降に伴って前記ステムを下降させるステム係止部が設けられ、
前記中皿部材は、前記供給面に当接又は近接する待機位置と、前記ステム係止部が前記ステムに係止されると共に、前記ステムを下降させて前記ステムからの前記内容物を前記拡散室内に供給する吐出位置と、の間を上下動し、
前記外装部と前記中皿部材との間には、前記吐出位置に位置する前記中皿部材を上方付勢して、前記待機位置まで上昇させる付勢部材が設けられていることを特徴とする吐出容器。
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