JP2017047925A - 正倒立両用アダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】吐出器に対するセット性を向上させた正倒立両用アダプタを提供する。【解決手段】吐出器の正立時および倒立時の双方で、シリンダ内の負圧時に、シリンダ内に内容液を供給する正倒立両用アダプタ1であって、外気導入弁30が本体筒部10に外嵌されるとともに、外気導入弁30の弁本体筒部31あるいは本体筒部10にパッキン50が外嵌されている。【選択図】図4

Description

本発明は、正倒立両用アダプタに関するものである。
従来から、内容液を吐出する吐出器に装着されて用いられ、この吐出器の正立時および倒立時の双方で、吐出器におけるシリンダ内の負圧時に、シリンダ内に内容液を供給する正倒立両用アダプタが知られている(下記特許文献1参照)。
ここで吐出器には、容器本体内の内容液をシリンダ内に供給するのに伴い、外気を容器本体内に導入する外気導入路が形成されており、この外気導入路を通して、吐出器の倒立時に容器本体内の内容液が外部に漏出するのを防ぐために、正倒立両用アダプタに、外気導入路を通した容器本体内と外部との連通を開放自在に遮断する外気導入弁が備えられている。
特開2014−213943号公報
しかしながら、従来では、正倒立両用アダプタの本体筒部および外気導入弁を個別に吐出器に装着する必要があり、セット性を向上させることに改善の余地があった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、吐出器に対するセット性を向上させた正倒立両用アダプタを提供することを目的とする。
本発明に係る正倒立両用アダプタは、上方付勢状態で下方移動自在に配設されたステム、ステムの上下動に連係するピストン、内側にピストンが上下摺動自在に嵌合され、かつ内容液の収容された容器本体内に配設されるシリンダ、およびステムの上端部に取付けられ、かつ内容液を吐出する吐出孔が形成された吐出ヘッドを備えるとともに、容器本体内と外部とを連通する外気導入路が形成された吐出器に装着されて用いられ、この吐出器の正立時および倒立時の双方で、シリンダ内の負圧時に、シリンダ内に内容液を供給する正倒立両用アダプタであって、内側にシリンダが嵌合される本体筒部と、外気導入路を通した容器本体内と外部との連通を開放自在に遮断する筒状の外気導入弁と、を備え、本体筒部には、容器本体内の底部に向けて開口し、吐出器の正立時に容器本体内の内容液が導入可能な正立時導入孔と、正立時導入孔より上方に配置され、かつ吐出器の倒立時に容器本体内の内容液が導入可能な倒立時導入孔と、正立時導入孔および倒立時導入孔とシリンダの下端開口部とを連通する連通路と、が形成されるとともに、吐出器の正立時に、倒立時導入孔と連通路との連通を遮断し、かつ吐出器の倒立時に、倒立時導入孔と連通路とを連通する切替弁が配設され、外気導入弁は、本体筒部に外嵌され、外気導入弁には、径方向に弾性変形可能に形成されるとともに、本体筒部の外周面に対して径方向の外側に向けて離反自在に当接し、外気導入路と容器本体内との連通を開放自在に遮断する弁部が備えられ、本体筒部および外気導入弁のうちのいずれか一方の上端部は、他方の上端部より上方に位置し、上記一方の上端部に、径方向の外側に向けて突出するフランジ部が形成されるとともに、この一方の上端部の外周面において、フランジ部の直下に位置する部分に、フランジ部よりも大径であり、フランジ部から径方向の外側に突出した領域に対して容器本体の口部の上端開口縁が下方より当接されるパッキンが外嵌されていることを特徴とする。
この発明に係る正倒立両用アダプタが装着された吐出器において、まず、吐出器の正立時および倒立時に、ステムおよびピストンをシリンダに対して押し込んでシリンダ内を正圧にすると、シリンダ内の内容液がステム内を上昇し吐出ヘッドの吐出孔から吐出される。
その後、ステムおよびピストンをシリンダに対して復元移動させ、シリンダ内を負圧にすると、吐出器の正立時には、切替弁が、倒立時導入孔と連通路との連通を遮断しているので、容器本体内の内容液が、正立時導入孔、および連通路を通してシリンダの下端開口部に到達してシリンダ内に流入する。
一方、吐出器の倒立時には、容器本体内の底部に開口する正立時導入孔が、容器本体内の内容液の液面から突出し、かつ倒立時導入孔と連通路とが連通するので、容器本体内の内容液が、倒立時導入孔、および連通路を通してシリンダの下端開口部に到達してシリンダ内に流入する。
ここで、吐出器の正立時および倒立時いずれの場合であっても、容器本体内の内容液がシリンダ内に流入するときには、容器本体内が負圧となり、この負圧が外気導入弁に作用して弁部がシリンダの外周面から離反することで、容器本体内と外部とが外気導入路を通して連通し、容器本体内に外気が導入される。その後、容器本体の内圧が元に戻ると、弁部がシリンダの外周面に再び当接し、外気導入弁によって、外気導入路を通した容器本体内と外部との連通が遮断される。
本発明の正倒立両用アダプタによれば、外気導入弁が本体筒部に外嵌されるとともに、本体筒部および外気導入弁のうちのいずれか一方にパッキンが外嵌されているので、正倒立両用アダプタを吐出器に装着するに際し、本体筒部、外気導入弁、およびパッキンが組み付けられた正倒立両用アダプタの全体を移動させることが可能になり、優れたセット性を具備させることができる。
ところで、上記正倒立両用アダプタが装着された吐出器では、吐出器の倒立時に、例えば容器本体内の内容液からの圧力の作用等により、容器本体の口部と吐出器との境や外気導入路から内容液が外部に漏出するおそれがある。ここで、上記正倒立両用アダプタによれば、パッキンがフランジ部から径方向の外側に突出しており、この突出した領域が容器本体の口部の上端開口縁によって下方より当接されて押し上げられる。このため、パッキンのうち、フランジ部より径方向の外側に位置する領域の上面と、フランジ部の上面と、が面一となるように、パッキンが屈曲する。このようにパッキンが屈曲することにより、容器本体の口部の上端開口縁とパッキンとの接触面における面圧を高めることができ、シール性向上させることができる。したがって、本発明の正倒立両用アダプタによれば、容器本体の口部と吐出器との境や外気導入路から内容液が外部に漏出することを防止することができる。
また、本発明に係る正倒立両用アダプタでは、フランジ部の直下に位置する部分に、本体筒部および外気導入弁のうちのフランジ部が設けられた一方の上端部の周方向にわたって外周溝部が形成され、外周溝部にパッキンが外嵌されていることが好ましい。
これにより、パッキンの内周縁部が外周溝部に嵌り、正倒立両用アダプタの装着時にパッキンが本体筒部および外気導入弁に対して位置ずれを生じることを防止することができる。したがって、本発明に係る正倒立両用アダプタは、さらに優れたセット性を具備することができる。
また、本発明に係る正倒立両用アダプタでは、弁部は、下端開口に向けて縮径すると共に径方向に弾性変形可能とされる可撓性筒部と、可撓性筒部の下端から径方向の内側に向けて突出すると共に径方向の内側が弁座面として本体筒部の外周面に対して当接する当接突起部とを有することが好ましい。
これにより、可撓性筒部の当接突起部のみが本体筒部の外周面に対して当接される。このため、例えば可撓性筒部の内面が広く本体筒部の外周面に当接する場合と比較して、弁座面における面圧を高めることができ、よりシール性を向上させることができる。
本発明に係る正倒立両用アダプタによれば、吐出器に装着するに際し、本体筒部、外気導入弁、およびパッキンが組み付けられた正倒立両用アダプタの全体を移動させることができ、吐出器に対するセット性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る正倒立両用アダプタ及びこれを装着した吐出器を示す軸方向断面図である。 図1の正倒立両用アダプタ及び吐出器の上半分を拡大した軸方向断面図である。 図1の正倒立両用アダプタ及び吐出器の下半分を拡大した軸方向断面図である。 図1の正倒立両用アダプタを示す側面図である。 図1の正倒立両用アダプタ及び吐出器の要部を拡大した軸方向断面図である。 本発明の第1実施形態に係る正倒立両用アダプタの側面図である。 図6の正倒立両用アダプタ及び吐出器の要部を拡大した軸方向断面図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる正倒立両用アダプタを、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
(第1実施形態)
本実施形態にかかる正倒立両用アダプタ1は、図1に示すように、内容液を吐出する吐出器100に装着されて用いられ、この吐出器100の正立時および倒立時の双方で、吐出器100における後述するシリンダ101内の負圧時に、シリンダ101内に内容液を供給する構成とされている。
まず、吐出器100について説明する。
吐出器100は、図2に示すように、容器本体102の口部102aに取り付けられる有頂円筒状の取付キャップ103と、上方付勢状態で下方移動自在に配設された円筒状のステム104と、ステム104の上下動に連係する二重円筒状の縦ピストン105と、内側に縦ピストン105が上下摺動自在に嵌合された円筒状のシリンダ101と、ステム104の上端部に装着され、内容物の吐出孔106aが形成された吐出ヘッド106と、ステム104を押し下げるためのトリガー107と、を備える。
ここで、取付キャップ103、ステム104、縦ピストン105およびシリンダ101は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置する状態で配設されている。以下、この共通軸を中心軸Oと称し、中心軸Oから見た平面視で中心軸Oに直交する方向を径方向、中心軸O回りで周回する方向を周方向とする。さらに、径方向のうち吐出ヘッド106の吐出孔106aが向けられる方向を前方、その逆方向を後方とし、上下方向および前後方向に直交する方向を左右方向とする。
取付キャップ103は、中央に開口部が形成された平面視で円状の天壁部103aと、天壁部103aの外周縁から下方に延設された円筒状の周壁部103bと、内側が天壁部103aの開口部に連通された円筒状の上筒部103cと、上筒部103cの上端から上方に連設された円筒状のガイド筒部103dと、上筒部103cおよびガイド筒部103dの後方に配設されたトリガー支持部103eと、を備える。
トリガー支持部103eは、上筒部103cおよびガイド筒部103dの外周面から後方に向けてそれぞれ突設され、左右方向に間隔をあけて対向配置された一対の側壁部103fと、一対の側壁部103fの後端間に形成された後壁部103gと、を備える。側壁部103fの上端の後部には、上方に向けて突出する突出部103hが形成されている。突出部103hの外側面には、左右方向に延在する円柱状の揺動軸103iが突設されている。
ステム104は、ガイド筒部103dの内側に上下移動自在に挿通されている。ステム104の上部は、ガイド筒部103dの上端から上方に突出しており、ステム104の下部は、ガイド筒部103dの下端から下方に突出しており、上筒部103c内に配置されている。また、ステム104の上端部には、上端が閉塞された頭部104aが形成されている。頭部104aの左右両側の側面には、円柱状の被押下部104bが各別に突設されている。また、頭部104aには、ステム104内に連通するノズル連結筒部104cが前方に向けて突設されている。
ノズル連結筒部104cは、前後方向に延在する筒状をなしており、ノズル連結筒部104cの前部は、吐出ヘッド106内に配設されている。
縦ピストン105は、ステム104の下端部に嵌合されており、ステム104の上下移動に伴ってシリンダ101の内周面に沿って摺動する。
シリンダ101は、有底円筒状のシリンダ本体部101aと、シリンダ本体部101aの上下方向の中間部から径方向外側に突設された平面視で円環状をなす板状の被支持部101bと、シリンダ本体部101aの下端から下方に突設された円筒状の弁座筒部101cと、弁座筒部101cの下端から下方に突設された円筒状の接続筒部101dと、を備える。
シリンダ本体部101aの上部は、取付キャップ103の上筒部103c内に嵌合されており、シリンダ本体部101aの下部は、取付キャップ103の周壁部103bの内側に配設されている。
被支持部101bの内周縁部とシリンダ本体部101aの外周面との接続部分には、上下方向に貫き、シリンダ本体部101aの外周側において、被支持部101bに対して上側に位置する部分と下側に位置する部分とを連通する連絡孔101eが形成されている。
弁座筒部101cの下部は、内径および外径が下方に向かうにしたがって漸次縮径するテーパ状をなしている。
また、シリンダ101内には、上下方向に延在する縦芯棒108と、縦コイルスプリング109と、球状の開閉弁111と、が配設されている。
縦芯棒108は、縦ピストン105内に挿通された棒状部材である。縦芯棒108の上部は、ステム104内に挿入されており、縦芯棒108の下部には、拡径部108aが形成されている。この拡径部108aの下端部には、シリンダ本体部101aの底面に載置された複数の縦リブ部108bが周方向に間隔をあけて配設されている。
縦コイルスプリング109は、縦ピストン105と縦芯棒108の縦リブ部108bとの間に介装されている。
開閉弁111は、弁座筒部101cの内側に収容されており、弁座筒部101c内のテーパ面に離着自在に配設されている。
吐出ヘッド106は、前後方向に延在するとともに、前端が閉塞された筒状のノズル筒部106bと、ノズル筒部106b内に前後摺動自在に嵌合された横ピストン106cと、前後方向に延在し、ノズル筒部106b内に配設された横芯棒106dと、ノズル筒部106b内に配設された横コイルスプリング106eと、を備える。これらのノズル筒部106b、横ピストン106c、横芯棒106d、および横コイルスプリング106eは、共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸をノズル軸O1という。
ノズル筒部106bは、ノズル連結筒部104cにアンダーカット嵌合される後側部分106fと、内径が後側部分106fよりも縮径された前側部分106gと、を有し、ノズル筒部106b内において後側部分106fと前側部分106gとの接続部分には、後方を向く段差面が形成されている。ノズル筒部106bの前側部分106gには、この段差面によって弁座106hが形成されている。また、ノズル筒部106bの前端面には、前方から見てノズル軸O1を中心とした円環状の収容溝部106iが形成されており、この収容溝部106iは、ノズル筒部106b内に連通している。また、収容溝部106iには、前端が閉塞された円筒状の噴霧キャップ106jが取り付けられており、噴霧キャップ106jの前壁部の中央部分に、上記吐出孔106aが形成されている。
横ピストン106cは、前後方向に延在する二重円筒状をなしており、ノズル外筒部106kと、ノズル外筒部106kの内側に配設されたノズル内筒部106nと、を有する。
ノズル外筒部106kの前端部は、ノズル筒部106bの後側部分106fの内周面に摺接しており、ノズル外筒部106kの後端部は、ノズル連結筒部104cの前部の内周面に摺接している。
ノズル内筒部106nは、ノズル外筒部106kの前後方向の中間部分から前方に向けて延在しており、ノズル内筒部106nの前端部は、ノズル筒部106bの上記弁座106hに当接している。また、ノズル内筒部106nには、ノズル内筒部106nをノズル軸O1に直交するノズル径方向に貫通する貫通孔106pが形成されている。
横芯棒106dは、横ピストン106c内に挿通された棒状部材である。横芯棒106dの後部は、ノズル連結筒部104c内に挿入されており、横芯棒106dにおける前後方向の中間部分の外周面には、複数の横リブ部106qがノズル軸O1回りに間隔をあけて複数配設されている。
横コイルスプリング106eは、前後方向に延在しており、横ピストン106cのノズル内筒部106nの後端部と横芯棒106dの横リブ部106qとの間に介装されている。
トリガー107は、揺動軸103iを介してトリガー支持部103eに取り付けられており、この揺動軸103i回りで揺動可能に設けられている。
トリガー107は、ステム104の頭部104aの上方に配設された天板部107aと、天板部107aの後端縁から後方に向けて斜め下方に延在する後板部107bと、天板部107aの前端縁から前方に向けて斜め下方に延在する前板部107cと、天板部107aの左右両側の側端縁から各別に垂下された一対の側板部107dと、を備える。
前板部107cの上部には、上下方向に延在する長孔部107eが形成されており、この長孔部107eには、吐出ヘッド106のノズル筒部106bが挿通されている。また、前板部107cの下部は、指などをかけるための指掛部分となっている。
側板部107dの内側面には、吐出ヘッド106を押し下げるための押下部107fが設けられている。押下部107fは、ステム104の頭部104aを左右両側から挟む一対の板状部材であり、押下部107fの下端には、ステム104の被押下部104bがその軸線回りに摺動可能に嵌め込まれた円弧状の押下切欠部107gが形成されている。また、側板部107dの後部には、トリガー支持部103eの揺動軸103iがその中心軸回りに摺動可能に挿通された軸孔部107hが形成されている。
なお図示の例では、トリガー支持部103eに、トリガー107の揺動軸103i回りの下方に向けた回転移動を規制するストッパ110が配設されている。
ストッパ110は、トリガー支持部103eに、側板部107dの押下部107fの下端に当接若しくは近接する規制位置と、押下部107fから後方に離間する解除位置と、の間を、左右方向に延びる回転軸110a回りに回転自在に支持されている。ストッパ110には、一対の側板部107dを左右方向の外側から挟む一対の摘まみ片110bが突設されている。
続いて、正倒立両用アダプタ1について説明する。
正倒立両用アダプタ1は、図2に示すように、円筒状の本体筒部10と、吐出器100の外気導入路Rを通した容器本体102内と外部との連通を開放自在に遮断する円筒状の外気導入弁30と、本体筒部10に外嵌されるパッキン50とを備える。本体筒部10および外気導入弁30は、中心軸Oと同軸に配設されている。また、外気導入弁30のうち、本体筒部10の上端部より上方に位置する上部の内周面とシリンダ101の外周面との間に、径方向の隙間が設けられている。
本体筒部10は、シリンダ本体部101aの下端部に外嵌された円筒状の外側筒部材11と、上部が外側筒部材11内に配設され、かつ下部が外側筒部材11から下方に突出した内側筒部材12と、上端部が内側筒部材12の下端部内に嵌合された円筒状のパイプ13と、を有する。これら外側筒部材11、内側筒部材12、およびパイプ13は、中心軸Oと同軸に配設されている。
外側筒部材11は、図3に示すように、上端部内にシリンダ本体部101aの下端部が嵌合された円筒状の外筒部14と、外筒部14の上下方向の中間部分に配設され、外筒部14の内部を上下に仕切る仕切壁部15と、仕切壁部15から上方に延設されシリンダ101の接続筒部101dが連結される円筒状の取付筒部16と、仕切壁部15から下方に延設され内側筒部材12の上端部が連結される円筒状の下筒部17と、を有する。
外筒部14のうち仕切壁部15よりも上側の部分における内径および外径は、仕切壁部15よりも下側の部分における内径および外径よりも大径となっている。また、外筒部14の上端部には、平面視で円環状の取付突部18が径方向外側に向けて突設されている。この取付突部18には、上下方向に貫通する通気溝18aが形成されている。この通気溝18aは、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
仕切壁部15には、上下方向に貫く通液孔19が形成されている。
取付筒部16は、シリンダ101の接続筒部101dに外嵌されている。また、取付筒部16には、取付筒部16の上下方向の全長にわたって延在すると共に通液孔19に連通する切欠部20が形成されている。
下筒部17の上端部における外周面のうち、一部が、外筒部14の内周面に接続され、他の部分と、外筒部14の内周面と、の間には径方向の隙間が設けられている。そして、外側筒部材11には、下筒部17の上端部における前記一部、および外筒部14を一体に径方向に貫く倒立時導入孔21が形成されている。
内側筒部材12は、上端部が下筒部に連結された円筒状の上側筒部22と、上側筒部22よりも下方に配設され、かつ下部が外側筒部材11から下方に突出した円筒状の下側筒部23と、上側筒部22と下側筒部23とを結合する円筒状の結合筒部24と、を有する。
上側筒部22の上端部は、下筒部17に外嵌されている。そして、上側筒部22の外周面と外筒部14の内周面との間には、内容液を流通させる第1流路r1が形成されている。この第1流路r1は、通液孔19に連通している。
上側筒部22の下端部は、内径および外径が下方に向かうにしたがって漸次縮径するテーパ状をなしており、上側筒部22の内側には、球状の切替弁25が配設されている。
結合筒部24の外周面と、外筒部14の内周面と、の間には、内容液を流通させる第2流路r2が形成されている。この第2流路r2は、第1流路r1に連通している。結合筒部24には、その内部と第2流路r2とを連通する連絡孔26が形成されている。連絡孔26は、結合筒部24に周方向に間隔をあけて複数形成されている。ここで、連絡孔101e、第2流路r2、第1流路r1および通液孔19は、後述する正立時導入孔29および倒立時導入孔21と、シリンダ101の下端開口部と、を連通する連通路rを構成している。
下側筒部23は、外側筒部材11の下端部内に嵌合されている。また、下側筒部23の上端部は、内径および外径が上方に向かうにしたがって漸次縮径するテーパ状をなしており、下側筒部23の内側には、球状の下弁体27が配設されている。
下側筒部23の内周面には、径方向内側に向けて突出し、上下方向に延在する複数の第2縦リブ部28が周方向に間隔をあけて形成されている。第2縦リブ部28の下端部は、径方向内側に向けて突出しており、下弁体27が第2縦リブ部28の下端部よりも下方に移動することを規制する。
パイプ13の上端部は、下側筒部23の下端部内に嵌合されており、パイプ13の下端開口部は、容器本体102内の底部に向けて開口する正立時導入孔29を形成する。
外気導入弁30は、図5に示すように、円筒状の弁本体筒部31と、弁本体筒部31の下端部に連設された平面視で円環状の弁部32とを有する。
弁本体筒部31の上端部には、フランジ部33が形成されている。このフランジ部33は、フランジ部33よりも下方の部位に対して径方向外側に突出し、シリンダ101の被支持部101bよりも小径とされている。フランジ部33の上面は平坦面とされており、この上面の径方向の外側の部分がシリンダ101の被支持部101bの下面と面接触されている。
弁本体筒部31の外周面において、フランジ部33の直下に位置する部分には、径方向内側に向けて窪み、パッキン50が外嵌される外周溝部34が周方向の全周にわたって形成されている。弁本体筒部31の上下方向の中間部分における内周面には、径方向外側に向けて窪み、取付突部18が取り付けられる取付溝部35が全周にわたって形成されている。
弁部32は、弁本体筒部31の下端部から下方に突出すると共に下端開口に向けて縮径する可撓性筒部36と、可撓性筒部36の下端から径方向の内側に向けて突出する当接突起部37とを有している。ここで、ステム104の外周面とガイド筒部103dの内周面との間の隙間、シリンダ101の外周面と上筒部103cの内周面との間の隙間、連絡孔101e、外気導入弁30とシリンダ本体部101aとの間の隙間、通気溝18a、および外気導入弁30の弁部32と外筒部14との間の隙間が、容器本体102内と外部とを連通する外気導入路Rを構成している。可撓性筒部36は、容器本体102の内部が減圧された場合に、外気導入路Rの内圧により径方向外側に撓むことが可能な厚みに設定されている。つまり、可撓性筒部36は、容器本体102と外気導入路Rとの差圧により、径方向外側に弾性変形可能とされている。
当接突起部37は、可撓性筒部36の下端開口の内面に形成されており、周方向の全周にわたって形成された円環状の部位である。この当接突起部37は、径方向内側が弁座面38として本体筒部10の外側筒部材11の外周面に対して当接され、外側筒部材11の外周面から径方向の外側に離反自在とされている。このような当接突起部37は、弁座面38が本体筒部10の外側筒部材11の外周面に対して当接することにより、外気導入路Rを通した容器本体102内と外部との連通を遮断する。
パッキン50は、弁本体筒部31に形成された外周溝部34に収容されるようにして弁本体筒部31に外嵌される円板状の可撓性部材である。このパッキン50は、フランジ部33の下方に配置され、フランジ部33よりも大径とされることによりフランジ部33から径方向外側に突出されている。図4に示すように、吐出器100が容器本体102に対して装着されていない場合には、パッキン50は、上面51および下面52が水平面となる平板状態となる。一方で、図5に示すように、吐出器100が容器本体102に装着された状態では、パッキン50の下面52であってフランジ部33から径方向外側に突出した領域に、容器本体102の口部102aの上端開口縁102bが下方から当接され、この領域が上方に押し上げられている。このため、径方向外側の領域においてパッキン50の上面51がフランジ部33の上面と面一となるように、パッキン50が屈曲した状態となる。
次に、上述のような構成の正倒立両用アダプタ1の作用について説明する。
前記正倒立両用アダプタ1が装着された吐出器100において、まず、吐出器100の正立時および倒立時に、摘まみ片110bを把持してストッパ110を回転軸110a回りに、規制位置から解除位置に向けて回転させ、ストッパ110によるトリガー107の移動の規制を解除する。そして、トリガー107を把持して揺動軸103i回りに揺動させ、開閉弁111によって弁座筒部101c内を閉塞した状態で、ステム104および縦ピストン105をシリンダ101に対して押し込んで、シリンダ101内を正圧にする。すると、シリンダ101内の内容液がステム104内を上昇してノズル連結筒部104c内に導入され、横ピストン106cが弁座106hから離反して内容液が吐出ヘッド106の吐出孔106aから吐出される。
その後、トリガー107の把持を解除すると、ステム104および縦ピストン105が、縦コイルスプリング109からの付勢力に基づいてシリンダ101に対して復元移動する。このとき、シリンダ101内が負圧になる。シリンダ101内が負圧となることによって、本体筒部10内との間で差圧が生じ、この差圧によって開閉弁111が開放される。吐出器100の正立時には、切替弁25により倒立時導入孔21と連通路rとの連通を遮断した状態である。開閉弁111が開放されると外側筒部材11の内部が減圧され、容器本体102の内圧との差圧により下弁体27が第2縦リブ部28の下端部から離反する。その結果、容器本体102内の内容液が、正立時導入孔29、本体筒部10内および連通路rを通してシリンダ101の下端開口部に到達してシリンダ101内に流入する。
一方、吐出器100の倒立時には、容器本体102内の底部に開口する正立時導入孔29が、容器本体102内の内容液の液面から突出している。しかも、倒立時導入孔21が、容器本体102内の内容液内に位置した状態で、切替弁25がその自重に基づいて上側筒部22の内側から離反しており、倒立時導入孔21と連通路rとが本体筒部10内を通して連通している。したがって、シリンダ101内で負圧が発生することで、容器本体102内の内容液が、倒立時導入孔21、本体筒部10内および連通路rを通してシリンダ101の下端開口部に到達してシリンダ101内に流入する。
また、吐出器100の正立時および倒立時いずれの場合であっても、容器本体102内の内容液がシリンダ101内に流入するときには、容器本体102内が負圧となる。ここで、容器本体102の内部が大気圧である場合には、外気導入弁30の当接突起部37が、図5に示すように、弁座面38を本体筒部10の外側筒部材11の外周面に面接触させるようにして当接されている。このため、外気導入路Rと容器本体102の内部とが遮断された状態となり、容器本体102の内溶液が外気導入路Rを通じて外部に漏出することが防止される。
また、容器本体102の内部が減圧されると、外気導入路Rの内圧が容器本体102の内圧に対して相対的に高くなる。これにより、外気導入弁30の可撓性筒部36が径方向の外側に押されて撓み、さらには可撓性筒部36の下端開口の内面に形成された当接突起部37の弁座面38が本体筒部10の外側筒部材11の外周面から離間する。この結果、外気導入路Rが容器本体102の内部と連通し、外気導入路Rを通じて外部から空気が容器本体102に流入し、容器本体102の内部が大気圧に戻る。
容器本体102の内部が大気圧に戻ると、可撓性筒部36の復元力によって当接突起部37が径方向内側に移動され、再び弁座面38が本体筒部10の外側筒部材11の外周面に当接する。これにより、連通状態であった外気導入路Rと容器本体102の内部とが再び遮断され、容器本体102の内溶液が外気導入路Rを通じて外部に漏出することが防止される。
以上のような本実施形態の正倒立両用アダプタ1によれば、外気導入弁30が本体筒部10に外嵌されるとともに、外気導入弁30の弁本体筒部31にパッキン50が外嵌されているので、正倒立両用アダプタ1を吐出器100に装着するに際し、本体筒部10、外気導入弁30、およびパッキン50が組み付けられた正倒立両用アダプタ1の全体を移動させることが可能になり、優れたセット性を具備させることができる。
また、本実施形態の正倒立両用アダプタ1によれば、パッキン50がフランジ部33から径方向の外側に突出しており、この突出した領域が容器本体102の口部102aの上端開口縁102bによって下方より当接されて押し上げられる。このため、パッキン50のうち、フランジ部33より径方向の外側に位置する領域の上面51と、フランジ部33の上面と、が面一となるように、パッキン50が屈曲する。このようにパッキン50が屈曲することにより、容器本体102の口部102aの上端開口縁102bとパッキン50との接触面における面圧を高めることができ、シール性向上させることができる。したがって、本実施形態の正倒立両用アダプタ1によれば、容器本体102の口部102aと吐出器100との境や外気導入路Rから内容液が外部に漏出することを防止することができる。
また、本実施形態の正倒立両用アダプタ1においては、弁本体筒部31のフランジ部33の直下に位置する部分に、周方向にわたって外周溝部34が形成され、外周溝部34にパッキン50が外嵌されている。このため、パッキン50の内周縁部が外周溝部34に嵌り、正倒立両用アダプタ1の吐出器100への装着時にパッキン50が本体筒部10および外気導入弁30に対して位置ずれを生じることを防止することができる。したがって、本実施形態の正倒立両用アダプタ1は、さらに優れたセット性を具備することができる。
また、本実施形態の正倒立両用アダプタ1においては、弁部32が、下端開口に向けて縮径すると共に径方向に弾性変形可能とされる可撓性筒部36と、可撓性筒部36の下端から径方向の内側に向けて突出すると共に径方向の内側が弁座面38として本体筒部10の外周面に対して当接する当接突起部37とを有している。このため、可撓性筒部36の当接突起部37のみが本体筒部10の外周面に対して当接される。このため、例えば可撓性筒部36の内面が広く本体筒部10の外周面に当接する場合と比較して、弁座面における面圧を高めることができ、よりシール性を向上させることができる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係る正倒立両用アダプタ1Aについて説明する。なお、本実施形態において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
本実施形態の正倒立両用アダプタ1Aでは、図6および図7に示すように、本体筒部10の外筒部14が後述する外気導入弁60の上方に突出されており、外筒部14の上端部にフランジ部14aが形成されている。また、外筒部14のフランジ部14aの下方の部分には、外気導入弁60を位置決めするための段部14bが形成されている。さらに外筒部14の段部14bの下方には、外筒部14を径方向に貫通する横貫通孔14cが形成されている。この横貫通孔14cは、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
また、本実施形態の正倒立両用アダプタ1Aは、上記第1実施形態の外気導入弁30に換えて、外気導入弁60を備えている。この外気導入弁60は、上方から見て円環状であると共に外筒部14の段部14bに外嵌される基部61と、基部61の下端部に連設された平面視で円環状の弁部62とを有する。
また、弁部62は、基部61の下端部から下方に突出すると共に下端開口に向けて縮径する可撓性筒部63と、可撓性筒部63の下端から径方向の内側に向けて突出する当接突起部64とを有している。可撓性筒部63は、外筒部14に形成された横貫通孔14cを径方向外側から覆うように配置されている。ここで、本実施形態では、ステム104の外周面とガイド筒部103dの内周面との間の隙間、シリンダ101の外周面と上筒部103cの内周面との間の隙間、外筒部14の内周面とシリンダ本体部101aの外周面との間の隙間、横貫通孔14c、および外気導入弁60の弁部62と外筒部14との間の隙間が、容器本体102内と外部とを連通する外気導入路Rを構成している。可撓性筒部63は、容器本体102の内部が減圧された場合に、上記第1実施形態の可撓性筒部36と同様に、容器本体102と外気導入路Rとの差圧により、径方向外側に弾性変形可能とされている。
当接突起部64は、可撓性筒部63の下端開口の内面に形成されており、周方向の全周にわたって形成された円環状の部位である。この当接突起部64は、径方向内側が弁座面65として横貫通孔14cよりも下方の位置にて本体筒部10の外側筒部材11の外周面に対して当接され、外側筒部材11の外周面から径方向の外側に離反自在とされている。このような当接突起部64は、弁座面65が本体筒部10の外側筒部材11の外周面に対して当接することにより、外気導入路Rを通した容器本体102内と外部との連通を遮断する。
このように本実施形態の正倒立両用アダプタ1Aにおいては、本体筒部10および外気導入弁60のうち、本体筒部10の上端部が外気導入弁60の上端部よりも上方に位置し、本体筒部10の上端部にフランジ部14aが形成されている。さらに、このフランジ部14aの直下において、本体筒部10に対してパッキン50が外嵌されている。このパッキン50は、上記第1実施形態と同様に、容器本体102に対して吐出器100が装着されたときには、容器本体102の口部102aの上端開口縁102bにてフランジ部14aより径方向外側に突出した領域が押し上げられることによって屈曲される。
このような構成の本実施形態の正倒立両用アダプタ1Aでは、容器本体102の内部が大気圧である場合には、外気導入弁60の当接突起部64が、図7に示すように、弁座面65を本体筒部10の外側筒部材11の外周面に面接触させるようにして当接されている。このため、外気導入路Rと容器本体102の内部とが遮断された状態となり、容器本体102の内溶液が外気導入路Rを通じて外部に漏出することが防止される。
また、容器本体102の内部が減圧されると、外気導入路Rの内圧が容器本体102の内圧に対して相対的に高くなる。これにより、外気導入弁60の可撓性筒部63が径方向の外側に押されて撓み、さらには可撓性筒部63の下端開口の内面に形成された当接突起部64の弁座面65が本体筒部10の外側筒部材11の外周面から離間する。この結果、外気導入路Rが容器本体102の内部と連通し、外気導入路Rを通じて外部から空気が容器本体102に流入し、容器本体102の内部が大気圧に戻る。
容器本体102の内部が大気圧に戻ると、可撓性筒部63の復元力によって当接突起部64が径方向内側に移動され、再び弁座面65が本体筒部10の外側筒部材11の外周面に当接する。これにより、連通状態であった外気導入路Rと容器本体102の内部とが再び遮断され、容器本体102の内溶液が外気導入路Rを通じて外部に漏出することが防止される。
以上のような本実施形態の正倒立両用アダプタ1Aによれば、外気導入弁60が本体筒部10に外嵌されるとともに、本体筒部10にパッキン50が外嵌されているので、正倒立両用アダプタ1Aを吐出器100に装着するに際し、本体筒部10、外気導入弁60、およびパッキン50が組み付けられた正倒立両用アダプタ1Aの全体を移動させることが可能になり、優れたセット性を具備させることができる。
また、本実施形態の正倒立両用アダプタ1Aによれば、パッキン50がフランジ部14aから径方向の外側に突出しており、この突出した領域が容器本体102の口部102aの上端開口縁102bによって下方より当接されて押し上げられる。このため、パッキン50のうち、フランジ部14aより径方向の外側に位置する領域の上面51と、フランジ部14aの上面と、が面一となるように、パッキン50が屈曲する。このようにパッキン50が屈曲することにより、容器本体102の口部102aの上端開口縁102bとパッキン50との接触面における面圧を高めることができ、シール性向上させることができる。したがって、本実施形態の正倒立両用アダプタ1Aによれば、容器本体102の口部102aと吐出器100との境や外気導入路Rから内容液が外部に漏出することを防止することができる。
また、本実施形態の正倒立両用アダプタ1Aにおいては、弁部62が、下端開口に向けて縮径すると共に径方向に弾性変形可能とされる可撓性筒部63と、可撓性筒部63の下端から径方向の内側に向けて突出すると共に径方向の内側が弁座面65として本体筒部10の外周面に対して当接する当接突起部64とを有している。このため、上記第1実施形態と同様に、弁座面における面圧を高めることができ、よりシール性を向上させることができる。
以上、本発明に係る正倒立両用アダプタの実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態において、フランジ部33およびフランジ部14aの下面側角部を面取り加工するようにしても良い。これによって、フランジ部33およびフランジ部14aの下面側角部が屈曲したパッキン50に食い込むことを防止することができ、パッキン50の劣化を抑止することができる。
また、上記第2実施形態において、フランジ部14aの直下に外周溝部を形成し、この外周溝部にパッキン50を外嵌するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、本体筒部10が、外側筒部材11、内側筒部材12およびパイプ13を備えており、本体筒部10が複数の部材で形成されているが、本発明はこれに限られない。例えば、本体筒部が1つの部材で一体に形成されていてもよい。
上記実施形態では、本体筒部10の内周面に取付突部18が形成され、弁本体筒部31の外周面に取付溝部34が形成されているが、本発明はこれに限られない。例えば、本体筒部10の内周面に取付溝部34を形成し、弁本体筒部31の外周面に取付突部18を形成してもよい。
また、本発明に係る正倒立両用アダプタが適用可能な吐出器100は、前記実施形態に示した構成に限られない。
例えば、ストッパ110がなくてもよい。
また、上記実施形態では、トリガー107を操作することでステム104をシリンダ101に対して押し込む構成であるが、トリガー107を有さずに、ステム104を直接、操作する構成であってもよい。
また、吐出ヘッド106は、上記実施形態に示した構成に限られず、例えば、横ピストン106cや横芯棒106d、横コイルスプリング106eがなくてもよい。
また、取付キャップ103に貫通孔を形成してこの貫通孔によって外気導入路を構成するなど、外気導入路Rの形態を適宜変更してもよい。
1,1A 正倒立両用アダプタ
10 本体筒部
21 倒立時導入孔
25 切替弁
29 正立時導入孔
30,60 外気導入弁
32,62 弁部
33,14a フランジ部
34 外周溝部
35 取付溝部
36,63 可撓性筒部
37,64 当接突起部
38,65 弁座面
50 パッキン
100 吐出器
101 シリンダ
102 容器本体
102a 口部
102b 上端開口縁
104 ステム
105 縦ピストン(ピストン)
106 吐出ヘッド
106a 吐出孔
r 連通路
R 外気導入路

Claims (3)

  1. 上方付勢状態で下方移動自在に配設されたステム、ステムの上下動に連係するピストン、内側にピストンが上下摺動自在に嵌合され、かつ内容液の収容された容器本体内に配設されるシリンダ、およびステムの上端部に取付けられ、かつ内容液を吐出する吐出孔が形成された吐出ヘッドを備えるとともに、容器本体内と外部とを連通する外気導入路が形成された吐出器に装着されて用いられ、この吐出器の正立時および倒立時の双方で、シリンダ内の負圧時に、シリンダ内に内容液を供給する正倒立両用アダプタであって、
    内側にシリンダが嵌合される本体筒部と、
    外気導入路を通した容器本体内と外部との連通を開放自在に遮断する筒状の外気導入弁と、を備え、
    本体筒部には、
    容器本体内の底部に向けて開口し、吐出器の正立時に容器本体内の内容液が導入可能な正立時導入孔と、
    正立時導入孔より上方に配置され、かつ吐出器の倒立時に容器本体内の内容液が導入可能な倒立時導入孔と、
    正立時導入孔および倒立時導入孔とシリンダの下端開口部とを連通する連通路と、が形成されるとともに、
    吐出器の正立時に、倒立時導入孔と連通路との連通を遮断し、かつ吐出器の倒立時に、倒立時導入孔と連通路とを連通する切替弁が配設され、
    外気導入弁は、本体筒部に外嵌され、
    外気導入弁には、径方向に弾性変形可能に形成されるとともに、本体筒部の外周面に対して径方向の外側に向けて離反自在に当接し、外気導入路と容器本体内との連通を開放自在に遮断する弁部が備えられ、
    本体筒部および外気導入弁のうちのいずれか一方の上端部は、他方の上端部より上方に位置し、
    前記一方の上端部に、径方向の外側に向けて突出するフランジ部が形成されるとともに、
    この一方の上端部の外周面において、フランジ部の直下に位置する部分に、フランジ部よりも大径であり、フランジ部から径方向の外側に突出した領域に対して容器本体の口部の上端開口縁が下方より当接されるパッキンが外嵌されていることを特徴とする正倒立両用アダプタ。
  2. 前記フランジ部の直下に位置する部分に、前記一方の上端部の周方向にわたって外周溝部が形成され、外周溝部にパッキンが外嵌されていることを特徴とする請求項1記載の正倒立両用アダプタ。
  3. 弁部は、下端開口に向けて縮径すると共に径方向に弾性変形可能とされる可撓性筒部と、可撓性筒部の下端から径方向の内側に向けて突出すると共に径方向の内側が弁座面として本体筒部の外周面に対して当接する当接突起部とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の正倒立両用アダプタ。
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