JP6482436B2 - 正倒立両用アダプタ - Google Patents

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Description

本発明は、正倒立両用アダプタに関する。
従来から、内容液を吐出する吐出器に装着されて用いられ、この吐出器の正立時および倒立時の双方で、吐出器におけるシリンダ内の負圧時に、シリンダ内に内容液を供給する正倒立両用アダプタが知られている(下記特許文献1参照)。
ここで吐出器には、容器本体内の内容液をシリンダ内に供給するのに伴い、外気を容器本体内に導入する外気導入路が形成されており、この外気導入路を通して、吐出器の倒立時に容器本体内の内容液が外部に漏出するのを防ぐために、正倒立両用アダプタに、外気導入路を通した容器本体内と外部との連通を開放自在に遮断する外気導入弁が備えられている。
特開2014−213943号公報
しかしながら、従来では、正倒立両用アダプタの本体筒部および外気導入弁を個別に吐出器に装着する必要があり、セット性を向上させることに改善の余地があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、吐出器に対するセット性を向上させた正倒立両用アダプタを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る正倒立両用アダプタは、上方付勢状態で下方移動自在に配設されたステム、前記ステムの上下動に連係するピストン、内側に前記ピストンが上下摺動自在に嵌合され、かつ内容液の収容された容器本体内に配設されるシリンダ、および前記ステムの上端部に取付けられ、かつ内容液を吐出する吐出孔が形成された吐出ヘッドを備えるとともに、前記容器本体内と外部とを連通する外気導入路が形成された吐出器に装着されて用いられ、この吐出器の正立時および倒立時の双方で、前記シリンダ内の負圧時に、前記シリンダ内に内容液を供給する正倒立両用アダプタであって、内側に前記シリンダが嵌合される本体筒部と、前記外気導入路を通した前記容器本体内と外部との連通を開放自在に遮断する筒状の外気導入弁と、を備え、前記本体筒部には、前記容器本体内の底部に向けて開口し、前記吐出器の正立時に前記容器本体内の内容液が導入可能な正立時導入孔と、前記正立時導入孔より上方に配置され、かつ前記吐出器の倒立時に前記容器本体内の内容液が導入可能な倒立時導入孔と、前記正立時導入孔および前記倒立時導入孔と前記シリンダの下端開口部とを連通する連通路と、が形成されるとともに、前記吐出器の正立時に、前記倒立時導入孔と前記連通路との連通を遮断し、かつ前記吐出器の倒立時に、前記倒立時導入孔と前記連通路とを連通する切替弁が配設され、前記外気導入弁は、前記本体筒部内に嵌合され、前記本体筒部には、その内部と前記容器本体内とを連通する連通窓が形成され、前記外気導入弁には、前記シリンダの外周面に対して離反自在に当接し、前記連通窓と前記外気導入路との連通を開放自在に閉塞する弁部が備えられていることを特徴とする。
この発明に係る正倒立両用アダプタが装着された吐出器において、まず、吐出器の正立時および倒立時に、ステムおよびピストンをシリンダに対して押し込んでシリンダ内を正圧にすると、シリンダ内の内容液がステム内を上昇し吐出ヘッドの吐出孔から吐出される。
その後、ステムおよびピストンをシリンダに対して復元移動させ、シリンダ内を負圧にすると、吐出器の正立時には、切替弁が、倒立時導入孔と連通路との連通を遮断しているので、容器本体内の内容液が、正立時導入孔、および連通路を通してシリンダの下端開口部に到達してシリンダ内に流入する。
一方、吐出器の倒立時には、容器本体内の底部に開口する正立時導入孔が、容器本体内の内容液の液面から突出し、かつ倒立時導入孔と連通路とが連通するので、容器本体内の内容液が、倒立時導入孔、および連通路を通してシリンダの下端開口部に到達してシリンダ内に流入する。
ここで、吐出器の正立時および倒立時いずれの場合であっても、容器本体内の内容液がシリンダ内に流入するときには、容器本体内が負圧となり、この負圧が外気導入弁に作用して弁部がシリンダの外周面から離反することで、容器本体内と外部とが外気導入路を通して連通し、容器本体内に外気が導入される。その後、容器本体の内圧が元に戻ると、弁部がシリンダの外周面に再び当接し、外気導入弁によって、外気導入路を通した容器本体内と外部との連通が遮断される。
前記正倒立両用アダプタによれば、外気導入弁が本体筒部内に嵌合されているので、正倒立両用アダプタを吐出器に装着するに際し、本体筒部、および外気導入弁が組み付けられた正倒立両用アダプタの全体を移動させることが可能になり、優れたセット性を具備させることができる。
また、外気導入弁が本体筒部内に嵌合されているので、弁部を備える外気導入弁を、本体筒部によって保護することができる。したがって、例えば、外気導入弁が本体筒部内に嵌合された正倒立両用アダプタを複数箱詰めした状態で保管したり輸送したりするとき等に、外気導入弁が他の正倒立両用アダプタと接触し、変形したり傷ついたりすることを抑制することができる。
前記弁部は、前記連通窓に対向していてもよい。
この場合、弁部が連通窓に対向しているので、弁部がシリンダの外周面から離反して容器本体内に外気が導入されるときに、外気を、弁部とシリンダの外周面との間から連通窓を通して速やかに容器本体内に導入し易くすることができる。
この発明にかかる正倒立両用アダプタによれば、吐出器に対するセット性が向上する。
本発明の一実施形態にかかる正倒立両用アダプタ及びこれを装着した吐出器を示す軸方向断面図である。 図1の正倒立両用アダプタ及び吐出器の上半分を拡大した軸方向断面図である。 図1の正倒立両用アダプタ及び吐出器の下半分を拡大した軸方向断面図である。 図1の正倒立両用アダプタを示す側面図である。 図1の正倒立両用アダプタ及び吐出器を示す部分拡大図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる正倒立両用アダプタを、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
本実施形態にかかる正倒立両用アダプタ1は、図1から図5に示すように、内容液を吐出する吐出器100に装着されて用いられ、この吐出器100の正立時及び倒立時の双方で、吐出器100における後述するシリンダ101内の負圧時に、シリンダ101内に内容液を供給する構成とされている。
まず、吐出器100について説明する。
図2に示すように、吐出器100は、容器本体102の口部102aに取り付けられる有頂円筒状の取付キャップ103と、上方付勢状態で下方移動自在に配設された円筒状のステム104と、ステム104の上下動に連係する二重円筒状の縦ピストン105と、内側に縦ピストン105が上下摺動自在に嵌合された円筒状のシリンダ101と、ステム104の上端部に装着され、内容液の吐出孔106aが形成された吐出ヘッド106と、ステム104を押し下げるためのトリガー107と、を備える。
ここで、取付キャップ103、ステム104、縦ピストン105及びシリンダ101は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置する状態で配設されている。以下、この共通軸を中心軸Oと称し、中心軸Oから見た平面視で中心軸Oに直交する方向を径方向、中心軸O回りで周回する方向を周方向とする。さらに、径方向のうち吐出ヘッド106の吐出孔106aが向けられる方向を前方、その逆方向を後方とし、上下方向及び前後方向に直交する方向を左右方向とする。
取付キャップ103は、中央に開口部が形成された平面視で円状の天壁部103aと、天壁部103aの外周縁から下方に延設された円筒状の周壁部103bと、内側が天壁部103aの開口部に連通された円筒状の上筒部103cと、上筒部103cの上端から上方に連設された円筒状のガイド筒部103dと、上筒部103c及びガイド筒部103dの後方に配設されたトリガー支持部103eと、を備える。
トリガー支持部103eは、上筒部103c及びガイド筒部103dの外周面から後方に向けてそれぞれ突設され、左右方向に間隔をあけて対向配置された一対の側壁部103fと、一対の側壁部103fの後端間に形成された後壁部103gと、を備える。側壁部103fの上端の後部には、上方に向けて突出する突出部103hが形成されている。突出部103hの外側面には、左右方向に延在する円柱状の揺動軸103iが突設されている。
ステム104は、ガイド筒部103dの内側に上下移動自在に挿通されている。ステム104の上部は、ガイド筒部103dの上端から上方に突出しており、ステム104の下部は、ガイド筒部103dの下端から下方に突出しており、上筒部103c内に配置されている。また、ステム104の上端部には、上端が閉塞された頭部104aが形成されている。頭部104aの左右両側の側面には、円柱状の被押下部104bが各別に突設されている。また、頭部104aには、ステム104内に連通するノズル連結筒部104cが前方に向けて突設されている。
ノズル連結筒部104cは、前後方向に延在する筒状をなしており、ノズル連結筒部104cの前部は、吐出ヘッド106内に配設されている。
縦ピストン105は、ステム104の下端部に嵌合されており、ステム104の上下移動に伴ってシリンダ101の内周面に沿って摺動する。
シリンダ101は、有底円筒状のシリンダ本体部101aと、シリンダ本体部101aの上下方向の中間部から径方向外側に突設された平面視で円環状をなす板状の被支持部101bと、シリンダ本体部101aの下端から下方に突設された円筒状の弁座筒部101cと、弁座筒部101cの下端から下方に突設された円筒状の接続筒部101dと、を備える。
シリンダ本体部101aの上部は、取付キャップ103の上筒部103c内に嵌合されており、シリンダ本体部101aの下部は、取付キャップ103の周壁部103bの内側に配設されている。
被支持部101bの内周縁部とシリンダ本体部101aの外周面との接続部分には、上下方向に貫き、シリンダ本体部101aの外周側において、被支持部101bに対して上側に位置する部分と下側に位置する部分とを連通する連通孔101eが形成されている。
ここで、ステム104の外周面とガイド筒部103dの内周面との間の隙間、シリンダ101の外周面と上筒部103cの内周面との間の隙間、および連通孔101eが、容器本体102内と外部とを連通する外気導入路Rを構成している。
弁座筒部101cの下部は、内径及び外径が下方に向かうにしたがって漸次縮径するテーパ状をなしている。
また、シリンダ101内には、上下方向に延在する縦芯棒108と、縦コイルスプリング109と、球状の開閉弁111と、が配設されている。
縦芯棒108は、縦ピストン105内に挿通された棒状部材である。縦芯棒108の上部は、ステム104内に挿入されており、縦芯棒108の下部には、拡径部108aが形成されている。この拡径部108aの下端部には、シリンダ本体部101aの底面に載置された複数の縦リブ部108bが周方向に間隔をあけて配設されている。
縦コイルスプリング109は、縦ピストン105と縦芯棒108の縦リブ部108bとの間に介装されている。
開閉弁111は、弁座筒部101cの内側に収容されており、弁座筒部101c内のテーパ面に離着自在に配設されている。
吐出ヘッド106は、前後方向に延在するとともに、前端が閉塞された筒状のノズル筒部106bと、ノズル筒部106b内に前後摺動自在に嵌合された横ピストン106cと、前後方向に延在し、ノズル筒部106b内に配設された横芯棒106dと、ノズル筒部106b内に配設された横コイルスプリング106eと、を備える。これらのノズル筒部106b、横ピストン106c、横芯棒106d、および横コイルスプリング106eは、共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸をノズル軸O1という。
ノズル筒部106bは、ノズル連結筒部104cにアンダーカット嵌合される後側部分106fと、内径が後側部分106fよりも縮径された前側部分106gと、を有し、ノズル筒部106b内において後側部分106fと前側部分106gとの接続部分には、後方を向く段差面が形成されている。ノズル筒部106bの前側部分106gには、この段差面によって弁座106hが形成されている。また、ノズル筒部106bの前端面には、前方から見てノズル軸O1を中心とした円環状の収容溝部106iが形成されており、この収容溝部106iは、ノズル筒部106b内に連通している。また、収容溝部106iには、前端が閉塞された円筒状の噴霧キャップ106jが取り付けられており、噴霧キャップ106jの前壁部の中央部分に、上記吐出孔106aが形成されている。
横ピストン106cは、前後方向に延在する二重円筒状をなしており、ノズル外筒部106kと、ノズル外筒部106kの内側に配設されたノズル内筒部106nと、を有する。
ノズル外筒部106kの前端部は、ノズル筒部106bの後側部分106fの内周面に摺接しており、ノズル外筒部106kの後端部は、ノズル連結筒部104cの前部の内周面に摺接している。
ノズル内筒部106nは、ノズル外筒部106kの前後方向の中間部分から前方に向けて延在しており、ノズル内筒部106nの前端部は、ノズル筒部106bの上記弁座106hに当接している。また、ノズル内筒部106nには、ノズル内筒部106nをノズル軸O1に直交するノズル径方向に貫通する貫通孔106pが形成されている。
横芯棒106dは、横ピストン106c内に挿通された棒状部材である。横芯棒106dの後部は、ノズル連結筒部104c内に挿入されており、横芯棒106dにおける前後方向の中間部分の外周面には、複数の横リブ部106qがノズル軸O1回りに間隔をあけて複数配設されている。
横コイルスプリング106eは、前後方向に延在しており、横ピストン106cのノズル内筒部106nの後端部と横芯棒106dの横リブ部106qとの間に介装されている。
トリガー107は、揺動軸103iを介してトリガー支持部103eに取り付けられており、この揺動軸103i回りで揺動可能に設けられている。
トリガー107は、ステムの頭部の上方に配設された天板部107aと、天板部107aの後端縁から後方に向けて斜め下方に延在する後板部107bと、天板部107aの前端縁から前方に向けて斜め下方に延在する前板部107cと、天板部107aの左右両側の側端縁から各別に垂下された一対の側板部107dと、を備える。
前板部107cの上部には、上下方向に延在する長孔部107eが形成されており、この長孔部107eには、吐出ヘッド106のノズル筒部106bが挿通されている。また、前板部107cの下部は、指などをかけるための指掛部分となっている。
側板部107dの内側面には、ステム104を押し下げるための押下部107fが設けられている。押下部107fは、ステム104の頭部104aを左右両側から挟む一対の板状部材であり、押下部107fの下端には、ステム104の被押下部104bがその軸線回りに摺動可能に嵌め込まれた円弧状の押下切欠部107gが形成されている。また、側板部107dの後部には、トリガー支持部103eの揺動軸103iがその中心軸回りに摺動可能に挿通された軸孔部107hが形成されている。
なお図示の例では、トリガー支持部103eに、トリガー107の揺動軸103i回りの下方に向けた回転移動を規制するストッパ110が配設されている。
ストッパ110は、トリガー支持部103eに、側板部107dの押下部107fの下端に当接若しくは近接する規制位置と、押下部107fから後方に離間する解除位置と、の間を、左右方向に延びる回転軸110a回りに回転自在に支持されている。ストッパ110には、一対の側板部107dを左右方向の外側から挟む一対の摘まみ片110bが突設されている。
続いて、正倒立両用アダプタ1について説明する。
図2から図4に示すように、正倒立両用アダプタ1は、円筒状の本体筒部10と、吐出器100の外気導入路Rを通した容器本体102内と外部との連通を開放自在に遮断する円筒状の外気導入弁30と、を備える。本体筒部10および外気導入弁30は、中心軸Oと同軸に配設されている。
本体筒部10は、シリンダ本体部101aの下端部に外嵌された円筒状の外側筒部材11と、上部が外側筒部材11内に配設され、かつ下部が外側筒部材11から下方に突出した内側筒部材12と、上端部が内側筒部材12の下端部内に嵌合された円筒状のパイプ13と、を有する。これら外側筒部材11、内側筒部材12、及びパイプ13は、中心軸Oと同軸に配設されている。
外側筒部材11は、上端部内にシリンダ本体部101aの下端部が嵌合された円筒状の外筒部14と、外筒部14の上下方向の中間部分に配設され、外筒部14の内部を上下に仕切る仕切壁部15と、仕切壁部15から上方に延設されシリンダ101の接続筒部101dが連結される円筒状の取付筒部16と、仕切壁部15から下方に延設され内側筒部材の上端部が連結される円筒状の下筒部17と、を有する。
外筒部14のうち仕切壁部15よりも上側の部分における内径及び外径は、仕切壁部15よりも下側の部分における内径及び外径よりも大径となっている。外筒部14の前記上側の部分は、下方から上側に向かうに従い段状に拡径しており、図示の例では、仕切壁部15から上側に向けて延びる小径部14aと、小径部14aよりも大径とされ小径部14aの上方に位置する大径部14bと、小径部14aと大径部14bとを連結する段部14cと、を備えている。大径部14bの上端部には、平面視で円環状のフランジ部14dが径方向外側に向けて突設されている。フランジ部14dの外径は、被支持部101bの外径と同等であり、フランジ部14dの内径は、被支持部101bの内径よりも大きい。フランジ部14dの上面は、連通孔101eを開放した状態で被支持部101bの下面に当接する。被支持部101bの下面には、平面視でリング状のパッキン50が配設される。パッキン50は、口部102aの上端開口縁上に配置される。
ここで本体筒部10には、その内部と容器本体102内とを連通する連通窓10aが形成されている。連通窓10aは、周方向に間隔をあけて複数形成されている。連通窓10aは、大径部14bの下端部から段部14cに至るように配置されている。
大径部14bには、平面視で円環状の取付突部18が径方向内側に向けて突設されている。取付突部18は、大径部14bにおいて連通窓10aに上側から連なる部分に配置されている。取付突部18は、周方向に間隔をあけて配置されている。取付突部18は、周方向に沿って連通窓10aに対応する部分に配置されている。
仕切壁部15には、上下方向に貫く通液孔19が形成されている。
取付筒部16は、シリンダ101の接続筒部101dに外嵌されている。また、取付筒部16には、取付筒部16の上下方向の全長にわたって延在すると共に通液孔19に連通する切欠部20が形成されている。
下筒部17の上端部における外周面のうち、一部が、外筒部14の内周面に接続され、他の部分と、外筒部14の内周面と、の間には径方向の隙間が設けられている。そして、外側筒部材11には、下筒部17の上端部における前記一部、及び外筒部14を一体に径方向に貫く倒立時導入孔21が形成されている。倒立時導入孔21は、吐出器100の倒立時に容器本体102内の内容液が導入可能である。
図3に示されるように、内側筒部材12は、上端部が下筒部17に連結された円筒状の上側筒部22と、上側筒部22よりも下方に配設され、かつ下部が外側筒部材11から下方に突出した円筒状の下側筒部23と、上側筒部22と下側筒部23とを結合する円筒状の結合筒部24と、を有する。
上側筒部22の上端部は、下筒部17に外嵌されている。そして、上側筒部22の外周面と外筒部14の内周面との間には、内容液を流通させる第1流路r1が形成されている。この第1流路r1は、通液孔19に連通している。
上側筒部22の下端部は、内径及び外径が下方に向かうにしたがって漸次縮径するテーパ状をなしており、上側筒部22の内側には、球状の切替弁25が配設されている。
結合筒部24の外周面と、外筒部14の内周面と、の間には、内容液を流通させる第2流路r2が形成されている。この第2流路r2は、第1流路r1に連通している。結合筒部24には、その内部と第2流路r2とを連通する連絡孔26が形成されている。連絡孔26は、結合筒部24に周方向に間隔をあけて複数形成されている。
ここで連絡孔26、第2流路r2、第1流路r1および通液孔19は、後述する正立時導入孔29および前記倒立時導入孔21と、シリンダ101の下端開口部と、を連通する連通路rを構成している。
下側筒部23は、外側筒部材11の下端部内に嵌合されている。また、下側筒部23の上端部は、内径及び外径が上方に向かうにしたがって漸次縮径するテーパ状をなしており、下側筒部23の内側には、球状の下弁体27が配設されている。
下側筒部23の内周面には、径方向内側に向けて突出し、上下方向に延在する複数の第2縦リブ部28が周方向に間隔をあけて形成されている。第2縦リブ部28の下端部は、径方向内側に向けて突出しており、下弁体27が第2縦リブ部28の下端部よりも下方に移動することを規制する。
パイプ13の上端部は、下側筒部23の下端部内に嵌合されており、パイプ13の下端開口部は、容器本体102内の底部に向けて開口する正立時導入孔29を形成する。正立時導入孔29は、吐出器100の正立時に容器本体102内の内容液が導入可能である。正立時導入孔29は、倒立時導入孔21より下方に配置されている。
図2および図5に示すように、外気導入弁30は、本体筒部10内に嵌合されている。外気導入弁30は、円筒状の弁本体筒部31と、弁本体筒部31の下端部に連設された平面視で円環状の弁部32と、を有する。
弁本体筒部31は、大径部14b内に嵌合されている。弁本体筒部31の上端開口縁は、大径部14bの上端開口縁と上下方向に同等の位置に配置されている。弁本体筒部31の下端開口縁は、上下方向に沿って、連通窓10aの上端縁と下端縁との間に配置されている。弁本体筒部31の下端部における内周面には、径方向の内側に向けて突出する突部33が設けられている。突部33は、周方向の全周にわたって形成されている。突部33の下端部には、下方に向かうに従い漸次、拡径する拡径面33aが形成されている。弁本体筒部31の内周面とシリンダ101の外周面との間には、外気導入路Rに連通する連通隙間gが設けられている。連通隙間gには、連通孔101eが開口している。連通隙間gは、外気導入路Rと連通窓10aとを連通可能とされている。弁本体筒部31の下端部における外周面には、径方向内側に向けて窪み、取付突部18に取り付けられる取付溝部34が全周にわたって形成されている。取付溝部34は、上下方向に沿って、突部33の上端縁と下端縁との間に配置されている。取付溝部34の下端縁は、上下方向に沿って、拡径面33aの上端縁と下端縁との間に配置されている。
弁部32は、下方に向かうにしたがって径方向内側に向けて延在するように傾斜している。また、弁部32は、径方向に弾性変形可能となっており、シリンダ101の外周面に対して径方向外側に向けて離反自在に当接している。弁部32は、連通窓10aと外気導入路Rとの連通を開放自在に閉塞する。弁部32は、連通隙間gを開放自在に閉塞する。弁部32の下端開口縁は、段部14cの上面よりも上側に位置している。
次に、前記正倒立両用アダプタ1の作用について説明する。
前記正倒立両用アダプタ1が装着された吐出器100において、まず、吐出器100の正立時および倒立時に、摘まみ片110bを把持してストッパ110を回転軸110a回りに、規制位置から解除位置に向けて回転させ、ストッパ110によるトリガー107の移動の規制を解除する。そして、トリガー107を把持して揺動軸103i回りに揺動させ、開閉弁111によって弁座筒部101c内を閉塞した状態で、ステム104および縦ピストン105をシリンダ101に対して押し込んで、シリンダ101内を正圧にする。すると、シリンダ101内の内容液がステム104内を上昇してノズル連結筒部104c内に導入され、横ピストン106cが弁座106hから離反して内容液が吐出ヘッド106の吐出孔106aから吐出される。
その後、トリガー107の把持を解除すると、ステム104および縦ピストン105が、縦コイルスプリング109からの付勢力に基づいてシリンダ101に対して復元移動する。このとき、シリンダ101内が負圧になり、この負圧が、開閉弁111に作用して弁座筒部101c内を開放し、切替弁25および下弁体27それぞれに連通路rを通して作用する。すると、吐出器100の正立時には、切替弁25が倒立時導入孔21と連通路rとの連通を遮断した状態が維持されるとともに、下弁体27が第2縦リブ部28の下端部から離反する。その結果、容器本体102内の内容液が、正立時導入孔29、本体筒部10内および連通路rを通してシリンダ101の下端開口部に到達してシリンダ101内に流入する。
一方、吐出器100の倒立時には、容器本体102内の底部に開口する正立時導入孔29が、容器本体102内の内容液の液面から突出している。しかも、倒立時導入孔21が、容器本体102内の内容液内に位置した状態で、切替弁25がその自重に基づいて上側筒部22の内側から離反しており、倒立時導入孔21と連通路rとが本体筒部10内を通して連通している。したがって、シリンダ101内で負圧が発生することで、容器本体102内の内容液が、倒立時導入孔21、本体筒部10内および連通路rを通してシリンダ101の下端開口部に到達してシリンダ101内に流入する。
ここで、吐出器100の正立時および倒立時いずれの場合であっても、容器本体102内の内容液がシリンダ101内に流入するときには、容器本体102内が負圧となり、この負圧が外気導入弁30に連通窓10aを通して作用して弁部32がシリンダ101の外周面から離反することで、容器本体102内と外部とが連通隙間gおよび外気導入路Rを通して連通し、容器本体102内に外気が導入される。その後、容器本体102の内圧が元に戻ると、弁部32が復元変形してシリンダ101の外周面に再び当接し、外気導入弁30によって、外気導入路Rを通した容器本体102内と外部との連通が遮断される。
なお本実施形態では、弁部32が連通窓10aに対向しているので、弁部32がシリンダ101の外周面から離反して容器本体102内に外気が導入されるときに、外気を、弁部32とシリンダ101の外周面との間から連通窓10aを通して速やかに容器本体102内に導入し易くすることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る正倒立両用アダプタ1によれば、外気導入弁30が本体筒部10内に嵌合されているので、正倒立両用アダプタ1を吐出器100に装着するに際し、本体筒部10、および外気導入弁30が組み付けられた正倒立両用アダプタ1の全体を移動させることが可能になり、優れたセット性を具備させることができる。
また、外気導入弁30が本体筒部10内に嵌合されているので、弁部32を備える外気導入弁30を、本体筒部10によって保護することができる。したがって、例えば、外気導入弁30が本体筒部10内に嵌合された正倒立両用アダプタ1を複数箱詰めした状態で保管したり輸送したりするとき等に、外気導入弁30が他の正倒立両用アダプタ1と接触し、変形したり傷ついたりすることを抑制することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、下弁体27やパッキン50がなくてもよい。
前記実施形態では、本体筒部10が、外側筒部材11、内側筒部材12およびパイプ13を備えており、本体筒部10が複数の部材で形成されているが、本発明はこれに限られない。例えば、本体筒部10が1つの部材で一体に形成されていてもよい。
弁部32が連通窓10aに対向していなくてもよい。
前記実施形態では、本体筒部10の内周面に取付突部18が形成され、弁本体筒部31の外周面に取付溝部34が形成されているが、本発明はこれに限られない。例えば、本体筒部10の内周面に取付溝部34を形成し、弁本体筒部31の外周面に取付突部18を形成してもよい。
また、本発明に係る正倒立両用アダプタ1が適用可能な吐出器100は、前記実施形態に示した構成に限られない。
例えば、ストッパ110がなくてもよい。
また、前記実施形態では、トリガー107を操作することで吐出ヘッド106やステム104をシリンダ101に対して押し込む構成であるが、トリガー107を有さずに、吐出ヘッド106やステム104を直接、操作する構成であってもよい。
また、吐出ヘッド106は、前記実施形態に示した構成に限られず、例えば、横ピストン106cや横芯棒106d、横コイルスプリング106eがなくてもよい。
また、前記実施形態では、外気導入路Rが、ステム104の外周面とガイド筒部103dの内周面との間の隙間、シリンダ101の外周面と上筒部103cの内周面との間の隙間、および連通孔101eによって構成されているが、これに代えて、取付キャップ103に貫通孔を形成してこの貫通孔によって外気導入路Rを構成するなど、外気導入路Rの形態を適宜変更してもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 正倒立両用アダプタ
10 本体筒部
10a 連通窓
21 倒立時導入孔
25 切替弁
29 正立時導入孔
30 外気導入弁
32 弁部
100 吐出器
101 シリンダ
102 容器本体
104 ステム
105 縦ピストン(ピストン)
106 吐出ヘッド
106a 吐出孔
r 連通路
R 外気導入路

Claims (2)

  1. 上方付勢状態で下方移動自在に配設されたステム、前記ステムの上下動に連係するピストン、内側に前記ピストンが上下摺動自在に嵌合され、かつ内容液の収容された容器本体内に配設されるシリンダ、および前記ステムの上端部に取付けられ、かつ内容液を吐出する吐出孔が形成された吐出ヘッドを備えるとともに、前記容器本体内と外部とを連通する外気導入路が形成された吐出器に装着されて用いられ、この吐出器の正立時および倒立時の双方で、前記シリンダ内の負圧時に、前記シリンダ内に内容液を供給する正倒立両用アダプタであって、
    内側に前記シリンダが嵌合される本体筒部と、
    前記外気導入路を通した前記容器本体内と外部との連通を開放自在に遮断する筒状の外気導入弁と、を備え、
    前記本体筒部には、
    前記容器本体内の底部に向けて開口し、前記吐出器の正立時に前記容器本体内の内容液が導入可能な正立時導入孔と、
    前記正立時導入孔より上方に配置され、かつ前記吐出器の倒立時に前記容器本体内の内容液が導入可能な倒立時導入孔と、
    前記正立時導入孔および前記倒立時導入孔と前記シリンダの下端開口部とを連通する連通路と、が形成されるとともに、
    前記吐出器の正立時に、前記倒立時導入孔と前記連通路との連通を遮断し、かつ前記吐出器の倒立時に、前記倒立時導入孔と前記連通路とを連通する切替弁が配設され、
    前記外気導入弁は、前記本体筒部内に嵌合され、
    前記本体筒部には、その内部と前記容器本体内とを連通する連通窓が形成され、
    前記外気導入弁には、前記シリンダの外周面に対して離反自在に当接し、前記連通窓と前記外気導入路との連通を開放自在に閉塞する弁部が備えられていることを特徴とする正倒立両用アダプタ。
  2. 前記弁部は、前記連通窓に対向していることを特徴とする請求項1に記載の正倒立両用アダプタ。
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