JP5227652B2 - 吐出容器の外気導入機構 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出容器の外気導入機構に関し、特に液体吐出器による液体の吸入に伴って外気を容器本体の内部に導入するための吐出容器の外気導入機構に関する。
従来より、液体を収容した容器本体の口首部に、キャップ部を介してポンプ装置やトリガー装置等の液体吐出器が取り付けられた各種の吐出容器が知られている。これらの吐出容器では、ポンプヘッドやトリガレバー等の操作部を、液体吐出器に設けられた弾性部材による弾性付勢力に抗して操作する、例えばシリンダ内のピストンを摺動させて、吐出流路中の弁体を開放しつつ液体吐出器のノズル部から液状、霧状、泡状等の状態で液体を吐出する、ようになっている。また、これらの吐出容器では、ポンプヘッドやトリガレバー等の操作部が弾性付勢力によって元の位置に復帰する際に、例えば吸入経路中の弁体を開放しつつ容器本体から液体が液体吐出器に吸入されるようになっている。
そして、液体が容器本体から液体吐出器に吸入されると、容器本体の内部が負圧になることから、これらの吐出容器では負圧状態が解消されるように容器本体の内部に外気を導入する必要がある。そのため、液体が容器本体から液体吐出器に吸入されるのに伴って、容器本体の内部に外気を導入するための外気導入経路が設けられている。また、例えば容器の非使用時に吐出容器が転倒等した際に、外気導入経路を介して容器本体内の液体が漏れ出ないようにした外気導入機構も種々開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
特開昭61−209066号公報 特開平10−5643号公報 特開2000−350952号公報
これらの従来の外気導入機構は、ポンプヘッドやトリガレバー等の操作部を操作した際のピストンの摺動に伴って外気導入経路を開閉するものや(特許文献1、特許文献2)、容器本体の口首部の上端面とキャップ部の天面部内側面との間に挟み込まれるパッキンを通気弁としても機能させるようにしたものである(特許文献2、特許文献3)。
しかしながら、前者の外気導入機構では、ピストンの摺動に伴って外気導入経路を開閉する際、その閉塞が不完全になり易く、また後者のようにパッキンを通気弁として機能させるようにしたものは、パッキン自体やパッキンの周囲の部分の構造が複雑となって製造コストが増大することになる。
本発明は、簡易な構成によって、外気導入経路を安定した状態で開閉することができると共に、特に容器の非使用時に、外気導入経路を介した液漏れを効果的に回避することのできる吐出容器の外気導入機構を提供することを目的とする。
本発明は、液体を収容する容器本体の口首部にキャップ部を介して液体吐出器が取り付けられた吐出容器に設けられ、前記液体吐出器による液体の吸入に伴って外気を前記容器本体の内部に導入するための外気導入機構であって、一端が前記キャップ部の外周面に開口すると共に、他端が前記キャップ部の天面部内側面における前記口首部の内方部分に開口する外気導入孔と、前記口首部の上端面と前記キャップ部の天面部内側面の周縁部分との間に挟着されると共に、前記外気導入孔の他端の開口を開閉可能に覆う張出し弾性片が前記口首部の内方に突出して設けられた弾性環状パッキン部材とからなる吐出容器の外気導入機構を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の液体吐出容器の外気導入機構によれば、簡易な構成によって、外気導入経路を安定した状態で開閉することができると共に、特に容器の非使用時に、外気導入経路を介した液漏れを効果的に回避することができる。
図1及び図2は、本発明の好ましい一実施形態に係る吐出容器の外気導入機構である。液体吐出器11、例えばポンプ装置、は、容器本体13の口首部14にキャップ部12を介して取り付けられた吐出容器10に設けられ、液体吐出器11に容器本体13内の液体が吸入されて容器本体13の内部が負圧状態となるのを、容器本体13に外気を送り込むことによって解消できるようにする機能を備えている。また、本実施形態の外気導入機構は、例えば容器10の非使用時に、当該外気導入機構を構成する外気導入孔15による外気導入経路を介して、容器本体13に収容された液体が漏れ出るのを回避できるようにする機能を備えている。
そして、本実施形態の吐出容器の外気導入機構は、液体を収容する容器本体13の口首部14にキャップ部12を介して液体吐出器11が取り付けられた吐出容器10に設けられ、液体吐出器11による液体の吸入に伴って外気を容器本体13の内部に導入するための機構であって、一端15aがキャップ部12の外周面に開口すると共に、他端15bがキャップ部12の天面部内側面12aにおける口首部14の内方部分に開口する外気導入孔15と、口首部14の上端面14aとキャップ部12の天面部内側面12aの周縁部分との間に挟着されると共に、外気導入孔15の他端の開口15bを開閉可能に覆う張出し弾性片16を口首部14の内方に突出するように設けた弾性環状パッキン部材17とによって構成されている。
また、本実施形態では、インナーリング18は、キャップ部12の天面部内側面12aから下方に突出して、口首部14の上端開口の内周縁部に密着するよう設けられており、弾性環状パッキン部材17は、キャップ部12の周壁部12bとインナーリング18との間の部分に装着される。また、インナーリング18には、外気導入孔15の他端の開口15bと近接する部分に切欠き部19が設けられており(図3参照)、張出し弾性片16は、この切欠き部19を介して口首部14の内方に突出して設けられている。
さらに、本実施形態では、液体吐出器11は、ノズル部20から液体を吐出可能な状態又は吐出不可の状態に切換えることが可能な、例えばノズル基端部21に対して先端吐出ノズル22を回動させることによって切換える切換え機構を備えている。このノズル切換え機構は、液体を吐出可能な状態に切換えた際に、先端吐出ノズル22の中間円筒部23に形成した後端通気切欠き24、及びノズル基端部21に設けた通気スリーブ25の通気孔25aを介して、外気導入孔15の一端の開口15aを外気と連通させる構造を有している(図2参照)。また液体を吐出不可の状態に切換えた際に、ノズル基端部21に設けた通気スリーブ25の通気孔25aを先端吐出ノズル22の中間円筒部23の後端面によって閉塞することにより、外気導入孔15の一端の開口15aを外気と遮断させる構造を有している(図4参照)。
本実施形態では、吐出容器10は、液体として例えば液体洗剤等の液剤を容器本体13の内部に収容した容器であって、液体吐出器(ポンプ装置)11を操作することにより、例えば泡状や霧状の状態で液剤をノズル部20から吐出させるようになっている。
容器本体13は、図1に示すように、合成樹脂製のボトル形状の成形品であって、底部13aと、胴部13bと、肩部13cと、肩部13cの上端部から一体として上方に突出する口首部14とによって構成される。口首部14の外周面には、雄ネジ突条が設けられており、この雄ネジ突条に螺合させて、周壁部12bの内周面に雌ネジ突条を備えるキャップ部12が装着されることにより、液体吐出器11が、容器本体13の口首部14に着脱可能に取り付けられる。
液体吐出器11は、主として合成樹脂製の成形品からなるポンプ装置であって、キャップ部12と、キャップ部12によって上部を支持されることにより、容器本体13の口首部14から胴部13bの内側に向けて吊り下げられた状態で設置されるシンダー部26と、キャップ部12の天面部12cから側方に張り出すようにして設けられたノズル取付部27と、このノズル取付部27に嵌着されるノズル部20と、シンダー部26の内周面に沿って上下に摺動する、上方にポンプヘッド28が一体として連結されたピストン29と、シンダー部26の内部において、ピストン29の上面とシンダー部26の上端部を覆う天蓋部30との間に介在して設けられた弾性部材としてのコイルバネ31とによって構成されている。
また、本実施形態では、液体吐出器11には、キャップ部12やシリンダー部26の天蓋部30に連結されて、ハンドル部32a,32bが設けられている。
本実施形態では、シンダー部26は、キャップ部12と一体成形された有底筒状の部分であって、その底面部26aの中央部分には、容器本体13に収容された液剤をシリンダー部26の内部に吸入するための流路となる吸入弁33が設けられている。また、シンダー部26には、当該シンダー部26のノズル取付部27側の部分に併設されて、シンダー部吐出流路34が設けられている。シンダー部吐出流路34は、シンダー部26の下端部分において当該シンダー部26と連通しており、またシンダー部吐出流路34は、その上端部においてノズル取付部27に形成されたノズル取付部吐出流路35と連通している。そして、ポンプヘッド28を押し下げる操作をした際に、シリンダー部26の内部に吸入されていた液剤を、これらのシンダー部吐出流路34やノズル取付部吐出流路35を介して、例えば逆止弁(図示せず。)を開放しつつノズル部20に向けて送り出すことができるようになっている。
ノズル部20は、図2に示すように、キャップ部12のノズル取付部27に嵌着されるノズル基端部21と、ノズル基端部21に回動可能に装着される先端吐出ノズル22とからなる。ノズル基端部21は、筒状嵌着部36と、中間仕切板38を介して筒状嵌着部36と接合一体化される回動支持部37とからなる。筒状嵌着部36を、キャップ部12のノズル取付部27の、ノズル取付部吐出流路35の外周部分に形成した円環状嵌着穴27aに嵌め込むようにして嵌着係止することにより、ノズル基端部21がノズル取付部27に強固に固定される。
またノズル基端部21の回動支持部37は、先端が閉塞する中央円筒部39と、先端が開口する外側円筒部40とからなり、閉塞された中央円筒部39の平坦な先端面には、螺旋溝等が形成されていて、公知のスピンエレメントを構成している。また、中央円筒部39の先端部外周面には、平坦な先端面との角部分から中央円筒部39の軸方向後方に向けて切り欠き形成した外周溝39aが、周方向に間隔をおいて複数設けられている。さらに、中間仕切板38の中央円筒部39と外側円筒部40との間の部分には、通液穴41が開口形成されており、キャップ部12のノズル取付部吐出流路35から送られてくる液剤を、中央円筒部39と外側円筒部40との間の空間部分に送り出すことができるようになっている。
さらにまた、本実施形態では、外側円筒部40の外周部分には、中間仕切板38との接合角部分に沿って周方向に延設して、周方向当接台42が設けられている。この周方向当接台42には、後述する先端吐出ノズル22の中間円筒部23の後端面が当接して密着した状態を保持しつつ、当該周方向当接台42に沿って周方向に回転スライドするようになっている。
そして、本実施形態では、中間仕切板38の容器本体13側に位置する下端部には、周方向当接台42の下端部に介在して、通気スリーブ25が、その先端当接面25bを周方向当接台42の先端当接面42aと同じ面に配置した状態で設けられている。通気スリーブ25には、これを軸方向に貫通して、一端が先端当接面25bに開口する通気孔25aが設けられている。通気孔25aの他端は、キャップ部12のノズル取付部27の先端部外周面に切り欠き形成した凹条陥没部43に開口しており、この凹条陥没部43においてキャップ部12の外周面に開口する外気導入孔15の一端の開口15aと、当該凹条陥没部43介して連通するようになっている。
ノズル基端部21と共にノズル部20を構成する先端吐出ノズル22は、中央に吐出孔44が開口形成されたノズル板45を挟んだ後方側に配置される、内側円筒部46、中間円筒部23、及び外殻スカート部47と、ノズル板45を挟んだ前方側に配置される吐出筒48とを含んで構成されている。
内側円筒部46は、吐出孔44を中心とする円形断面を有する円筒状部分であって、ノズル板45から後方に延設して設けられると共に、その内周面がノズル基端部21の中央円筒部39の外周面に沿って周方向に密着摺動するように配置される。また、内側円筒部46の内周面には、内側円筒部46の後端面から軸方向前方に向けて切り欠き形成した内周溝46aが、周方向に間隔をおいて複数設けられている。
先端吐出ノズル22を回動させることによって液剤を吐出可能な状態に切換えた際に、内側円筒部46の内周面の内周溝46aが、ノズル基端部21の中央円筒部39の先端部外周面に形成された外周溝39aと合致して連通することにより、ノズル取付部吐出流路35及び通液穴41を介して給送されてくる液剤を、内周溝46a及び外周溝39aを介してノズル基端部21の中央円筒部39の前方部分に圧送し、中央円筒部39の先端面に形成された螺旋溝等の作用によって、泡状や霧状にした状態で、圧送された液剤をノズル板45の中央に開口形成した吐出孔44から吐出させることができるようになっている。なお、内周溝46aと外周溝39aと中央円筒部39の先端面に形成された螺旋溝とは、液剤を旋回流として噴出させる、いわゆるスピンエレメント(スピン機構)を構成するものである。
中間円筒部23は、内側円筒部46と同心状に配置される円筒状部分であって、ノズル板45から後方に延設して設けられると共に、その内周面がノズル基端部21の外側円筒部40の外周面に沿って周方向に密着摺動するように配置される。また、中間円筒部23の後端面は、ノズル基端部21の外側円筒部40の外周部分に設けられた周方向当接台42の先端当接面42aに当接して密着した状態を保持しつつ、当該周方向当接台42に沿って周方向に回転スライドするようになっている。さらに、中間円筒部23の後端部には、後端面から軸方向前方に向けて切り込まれて、後端通気切欠き24が周方向に一箇所に切り欠き形成されている。
先端吐出ノズル22を回動させることによって液剤を吐出可能な状態に切換えた際に、後端通気切欠き24がノズル基端部21に設けた通気スリーブ25の通気孔25aと合致して連通することにより、外気導入孔15の一端の開口15aを外気と連通させることができるようになっている(図2参照)。また液体を吐出不可の状態に切換えた際に、後端通気切欠き24は通気スリーブ25の通気孔25aと周方向に位置ずれして、通気孔25aは中間円筒部23の後端面によって閉塞されることにより、外気導入孔15の一端の開口15aを外気と遮断させることができるようになっている(図4参照)。
外殻スカート部47は、先端吐出ノズル22とノズル基端部21との接合部分を覆って配置される筒状部分であって、当該接合部分の美観を整えると共に、好ましくは外周面に「出」、「止」等の表示が施されている。例えば「出」の表示が上方を向くように先端吐出ノズル22を回動させた際に、先端吐出ノズル22の内周溝46a及びノズル基端部21の外周溝39aと、先端吐出ノズル22の後端通気切欠き24及びノズル基端部21の通気孔25aとが各々合致して、液剤を吐出可能な状態にノズル部20を切換えることができるようになっている。
ノズル板45を挟んだ前方側に配置される吐出筒48は、中間円筒部23及び内側円筒部46と同心状に配置される略円筒状部分であって、ノズル板45の中央の吐出孔44から放射状に吐出する液剤の吐出範囲を規制して、所望の吐出箇所に効率良く液剤を吐出させることを可能にする。
そして、本実施形態では、口首部14の上端面14aとキャップ部12の天面部内側面12aの周縁部分との間に挟着されて、容器本体13に外気を送り込むための外気導入機構を構成する弾性環状パッキン部材17が設けられている。弾性環状パッキン部材17は、弾性材料として例えばポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂材料、各種エラストマー、ゴム、更にこれらの複合材料等からなり、図2及び図3に示すように、例えば0.5〜3mm程度の厚さを有すると共に、キャップ部12の周壁部12bの内周形状に沿った形状の、例えば2〜8mm程度の幅の円環帯板形状のパッキン部材として形成される。また、弾性環状パッキン部材17は、内側に一体として突出する張出し弾性片16を備えている。
本実施形態では、弾性環状パッキン部材17は、上述のように、キャップ部12の天面部内側面12aから下方に突出して設けられたインナーリング18と、キャップ部12の周壁部12bとの間の部分に、張出し弾性片16をインナーリング18に設けた切欠き部19を介して口首部14の内方に突出させた状態で装着されている。これによって、張出し弾性片16は、図2及び図4に示すように、インナーリング18に設けた切欠き部19と近接する部分で開口する外気導入孔15の他端の開口15bを、下方から開閉可能に覆うようにして配置されることになる。
弾性環状パッキン部材17と共に外気導入機構を構成する外気導入孔15は、例えば0.1〜2mm程度の内径を有する貫通孔である。本実施形態では、外気導入孔15は、キャップ部12の天面部内側面12aに開口する他端の開口15bから上方に向けて延設すると共に、略直角に折れ曲がった後、キャップ部12のノズル取付部27に形成した円環状嵌着穴27aの下端部に沿ってノズル取付部27の軸方向先端側の向けて延設し、その一端の開口15aが凹条陥没部43においてキャップ部12の外周面に開口するように形成されている。
そして、上述の構成を有する本実施形態の液体吐出容器の外気導入機構によれば、簡易な構成によって、外気導入孔(外気導入経路)15を安定した状態で開閉することができると共に、特に容器10の非使用時に、外気導入孔15を介した液漏れを効果的に回避することが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、外気導入機構は、一端15aがキャップ部12の外周面に開口すると共に、他端15bがキャップ部12の天面部内側面12aに開口するように設けられた外気導入孔15と、口首部14の上端面14aとキャップ部12の天面部内側面12aとの間に挟着される、張出し弾性片16を有する弾性環状パッキン部材17とによって、簡易に構成することが可能になる。また、容器本体13の内部が負圧となっていない状態では、弾性環状パッキン部材17の張出し弾性片16が、その弾性により他端の開口15bを覆って天面部内側面12aに強固に密着するので、外気導入孔15を介して容器本体13内の液剤が漏れ出るのを効果的に防止することが可能になる。一方、液体吐出器11に容器本体13内の液体が吸入されて容器本体13の内部が負圧になり始めると、弾性環状パッキン部材17の張出し弾性片16は、負圧の作用によってその弾性により下方に湾曲して天面部内側面12aへの密着状態が開放されることになる(図2参照)。これによって、外気が外気導入孔15を介して容器本体13の内部に流入することになるので、容器本体13の内部が負圧状態のまま保持されるのを効果的に回避することが可能になる。
さらに、本実施形態によれば、液体吐出器11は、ノズル部20から液体を吐出可能な状態又は吐出不可の状態に切換えることが可能な、例えばノズル基端部21に対して先端吐出ノズル22を回動させることによる切換え機構を備えており、この切換え機構は、液体を吐出可能な状態に切換えた際に、後端通気切欠き24及び通気スリーブ25の通気孔25aを介して外気導入孔15を外気と連通させ、また液体を吐出不可の状態に切換えた際に、通気スリーブ25の通気孔25aを閉塞して外気導入孔15を外気と遮断させる構造を有しているので、容器10の非使用時に液体を吐出不可の状態に切換えておくことにより(図4参照)、さらに確実に外気導入孔15を介した液漏れを回避することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、キャップ部の天面部内側面にインナーリングが設けられている必要は必ずしもなく、弾性環状パッキン部材は、キャップ部の周壁部とインナーリングとの間の部分に装着される必要は必ずしもない。また、容器本体の口首部にキャップ部を介して取り付けられる液体吐出器は、ポンプ装置である必要は必ずしもなく、弾性部材による弾性付勢力に抗して操作することにより液体を吐出することが可能な、押下げ式、引上げ式、引寄せ式等のその他の種々の形式の液体吐出器であっても良い。蛇腹タイプ、スポイト式、ダイヤフラム式、トリガータイプ等の液体吐出器が取り付けられた吐出容器に対して、本発明の外気導入機構を採用することもできる。
本発明の好ましい一実施形態に係る外気導入機構が採用された吐出容器の断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る外気導入機構が採用された吐出容器の、液体を吐出可能な状態の要部断面図である。 図1のA−Aに沿った断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る外気導入機構が採用された吐出容器の、液体を吐出不可の状態の要部断面図である。
符号の説明
10 吐出容器
11 液体吐出器
12 キャップ部
12a キャップ部の天面部内側面
12b キャップ部の周壁部
13 容器本体
14 口首部
15 外気導入孔(外気導入経路)
15a 外気導入孔の一端の開口
15b 外気導入孔の他端の開口
16 弾性片
17 弾性環状パッキン部材
18 インナーリング
19 インナーリングの切欠き部
20 ノズル部
21 ノズル基端部
22 先端吐出ノズル
24 後端通気切欠き
25 通気スリーブ
25a 通気スリーブの通気孔
43 凹条陥没部
44 吐出孔

Claims (3)

  1. 液体を収容する容器本体の口首部にキャップ部を介して液体吐出器が取り付けられた吐出容器に設けられ、前記液体吐出器による前記容器本体に収容された液体の吸入に伴って外気を前記容器本体の内部に導入するための外気導入機構であって、
    一端が前記キャップ部の外周面に開口すると共に、他端が前記キャップ部の天面部内側面における前記口首部の内方部分に開口する外気導入孔と、前記口首部の上端面と前記キャップ部の天面部内側面の周縁部分との間に挟着されると共に、前記外気導入孔の他端の開口を開閉可能に覆う張出し弾性片が前記口首部の内方に突出して設けられた弾性環状パッキン部材とからなり、
    前記キャップ部の天面部内側面から下方に突出して、前記口首部の上端開口の内周縁部に密着するインナーリングが設けられており、前記弾性環状パッキン部材は、前記キャップ部の周壁部と前記インナーリングとの間の部分に装着されると共に、前記インナーリングには、前記外気導入孔の他端の開口と近接する部分に切欠き部が設けられており、前記張出し弾性片は、該切欠き部を介して前記口首部の内方に突出して設けられている吐出容器の外気導入機構。
  2. 液体を収容する容器本体の口首部にキャップ部を介して液体吐出器が取り付けられた吐出容器に設けられ、前記液体吐出器による前記容器本体に収容された液体の吸入に伴って外気を前記容器本体の内部に導入するための外気導入機構であって、
    一端が前記キャップ部の外周面に開口すると共に、他端が前記キャップ部の天面部内側面における前記口首部の内方部分に開口する外気導入孔と、前記口首部の上端面と前記キャップ部の天面部内側面の周縁部分との間に挟着されると共に、前記外気導入孔の他端の開口を開閉可能に覆う張出し弾性片が前記口首部の内方に突出して設けられた弾性環状パッキン部材とからなり、
    前記液体吐出器は、ノズル部から液体を吐出可能な状態又は吐出不可の状態に切り替えるノズル切換え機構を備えており、該ノズル切換え機構は、液体を吐出可能な状態に切換えた際に前記外気導入孔の一端の開口を外気と連通させ、液体を吐出不可の状態に切換えた際に前記外気導入孔の一端の開口を外気と遮断させる構造を有している吐出容器の外気導入機構。
  3. 液体を収容する容器本体の口首部にキャップ部を介して液体吐出器が取り付けられた吐出容器に設けられ、前記液体吐出器による前記容器本体に収容された液体の吸入に伴って外気を前記容器本体の内部に導入するための外気導入機構であって、
    一端が前記キャップ部の外周面に開口すると共に、他端が前記キャップ部の天面部内側面における前記口首部の内方部分に開口する外気導入孔と、前記口首部の上端面と前記キャップ部の天面部内側面の周縁部分との間に挟着されると共に、前記外気導入孔の他端の開口を開閉可能に覆う張出し弾性片が前記口首部の内方に突出して設けられた弾性環状パッキン部材とからなり、
    前記キャップ部の天面部内側面から下方に突出して、前記口首部の上端開口の内周縁部に密着するインナーリングが設けられており、前記弾性環状パッキン部材は、前記キャップ部の周壁部と前記インナーリングとの間の部分に装着されると共に、前記インナーリングには、前記外気導入孔の他端の開口と近接する部分に切欠き部が設けられており、前記張出し弾性片は、該切欠き部を介して前記口首部の内方に突出して設けられており、
    前記液体吐出器は、ノズル部から液体を吐出可能な状態又は吐出不可の状態に切り替えるノズル切換え機構を備えており、該ノズル切換え機構は、液体を吐出可能な状態に切換えた際に前記外気導入孔の一端の開口を外気と連通させ、液体を吐出不可の状態に切換えた際に前記外気導入孔の一端の開口を外気と遮断させる構造を有している吐出容器の外気導入機構。
JP2008125012A 2008-05-12 2008-05-12 吐出容器の外気導入機構 Active JP5227652B2 (ja)

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