JP6681287B2 - 吐出器 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、容器本体の口部に装着される有頂筒状の装着キャップと、装着キャップに上方付勢状態で下方移動可能に貫設されたステムを有するポンプと、ステムの上端部に装着されると共に吐出孔が形成された押下ヘッドと、を備えた吐出器が知られている。
上記ポンプは、ステムに連係して上下動するピストンと、ピストンが上下摺動可能に嵌合されたシリンダと、シリンダの下端開口を開閉する下部弁体と、を主に備えている。
このように構成された吐出器では、押下ヘッドの押下によりステムを下方に移動させることで、シリンダに対してピストンを下降させることができる。これにより、シリンダ内の内容物をステム内に流入させた後、吐出孔を通じて外部に吐出することができる。
特開2012−232228号公報
しかしながら、上記従来の吐出器では、押下ヘッドの押下時に内容物が吐出されるので、例えば手の平に内容物を吐出する場合には、片手(押下ヘッドを押下している手とは反対の手)で内容物を受け取ることになり、両手で受け取ることが難しかった。
また、何らかの理由によって片手が塞がっている場合(子供を抱いている場合等)には、もう一方の片手で押下ヘッドを押下できたとしても、吐出された内容物をその手で受け取ることが難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、吐出された内容物を両手で受け取ることができるうえ、内容物の吐出操作、及び吐出された内容物の受け取りを片手だけで行うことができる吐出器を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る吐出器は、内容物が収容される容器本体の口部に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムと、前記ステムを上下動可能に収容すると共に前記ステム内に連通し、前記ステムの下方移動に伴う前記ステムからの内容物を貯留する貯留シリンダと、前記貯留シリンダ内に連通し、且つ内容物を吐出する吐出孔が形成されたノズル筒と、前記ステムに連係して上下動すると共に、前記貯留シリンダ内に上下摺動可能に配設された吐出ピストンと、前記ステムに連係して上下動する押下ヘッドと、前記押下ヘッドの後側に配設された支持部と、前記貯留シリンダの上方に配設されるとともに前記支持部に回転軸回りに回転可能に支持され、前記押下ヘッドを押し下げるレバーと、を備え、前記押下ヘッドは、前記貯留シリンダ内および前記ステム内に挿入されるとともに上端部が前記貯留シリンダの上方に配置された連係筒部を備え、前記連係筒部と前記ステムとの間には、環状の流通路が形成され、前記ステムが下方移動したときに、内容物が前記流通路を通じて前記貯留シリンダ側に供給され、前記ノズル筒は、前記貯留シリンダ側から前方に向けて延び、前記レバーは、前記押下ヘッドの上部を跨いで前後方向に延びるとともに、前記押下ヘッドを押し下げた状態で、前記ノズル筒に前記ノズル筒の上方から対向する。
本発明によれば、レバーに回転力(押下力)を付与してレバーを回転軸回りに回転させ、レバーによって押下ヘッドを押し下げることで、ステムを下方移動させることができる。そして、貯留シリンダに対してステムを下方移動させることで、吐出ピストンを貯留シリンダ内で下方移動させることができると共に、ステムからの内容物を貯留シリンダ内に一旦貯留することができる。このとき、レバーが、ノズル筒にノズル筒の上方から対向していることで、レバーを操作している手を、ノズル筒に接近させることができる。その後、レバーへの回転力の付与を解除し、ステムの下方移動を解除すると、ステムは上方付勢力によって上方に復元移動する。そのため、吐出ピストンは、ステムの復元移動に伴って貯留シリンダ内を上方移動し、貯留シリンダ内に貯留された内容物を貯留シリンダ内から押し出すようにノズル筒内に供給する。これにより、吐出孔を通じて内容物を外部に吐出することができる。
このように、貯留シリンダ内に内容物を一旦貯留できるので、押下げ操作等によってステムを下方移動させたときに内容物が吐出されることを防止でき、その後、ステムを上方に復元移動させたときに内容物を吐出させることができる。
従って、吐出された内容物を、片手だけでなく両手で受け取ることができる。さらに、例えば片手が何等かの理由で塞がっている場合(例えば子供を抱いている場合や、荷物を持っている場合等)であっても、もう一方の片手だけで、内容物の吐出操作及び吐出された内容物の受け取りを行うことができる。従って、非常に使い易く、利便性を向上することができる。
しかも、レバーに回転力を加えて貯留シリンダに対してステムを下方移動させたときに、レバーを操作している手を、ノズル筒に接近させることができる。よって、レバーを操作し終えてレバーから手を放すときに、その手をノズル筒に接近させておくことができる。従って、利便性を更に向上することができる。
前記吐出孔は、前記ノズル筒の前端部に形成され、前記レバーが前記押下ヘッドを押し下げた状態で、前記レバーの前端部と前記ノズル筒の前端部とが上下方向で互いに対向してもよい。
この場合には、レバーが押下ヘッドを押し下げた状態で、レバーの前端部とノズル筒の前端部とが上下方向で互いに対向している。これにより、レバーを操作し終えてレバーから手を放すときに、その手を吐出孔に接近させておくことができる。従って、利便性を更に一層向上することができる。
内部が前記ステム内に連通した液用シリンダと、前記ステムに連係して上下動すると共に、前記液用シリンダ内に上下摺動可能に配設され、前記ステムの下方移動に伴って前記液用シリンダ内の内容物を前記ステム内に供給する液用ピストンと、を備えてもよい。
この場合には、貯留シリンダに対してステムを下方移動させると、ステムに連係して液用ピストンが液用シリンダ内を下方移動する。これにより、液用シリンダ内の内容物を、ステム内を通じて貯留シリンダ内に供給することができる。従って、一度の吐出操作で吐出される内容物の吐出量を、液用シリンダの内容積で規定し易く、例えば決まった量の内容物を吐出することが可能となる。
前記貯留シリンダの内容積のうち前記吐出ピストンの下方移動に伴って増加する増加容積は、前記液用シリンダの内容積のうち前記液用ピストンの下方移動に伴って減少する容積分以上の容積とされていてもよい。
この場合には、ステムを下方移動させた際、貯留シリンダの内容積を超える量の内容物が貯留シリンダ内に供給されることを防止することができる。従って、ステムの下方移動時に、貯留シリンダ内に内容物を確実に貯留でき、貯留シリンダ内からノズル筒内に内容物が流入し難い。そのため、ステムの下方移動時に、内容物が吐出孔から漏れることを効果的に防止し易い。
本発明に係る吐出器によれば、吐出された内容物を両手で受け取ることができるうえ、内容物の吐出操作、及び吐出された内容物の受け取りを片手だけで行うことができる。
本発明に係る吐出器の一実施形態を示す縦断面図である。 図1に示す吐出器の正面図である。 図1に示す状態から、押下ヘッドを押し下げることでステムを最上昇位置から最下降位置まで下方移動させ、貯留シリンダ内に内容物を貯留した状態を示す縦断面図である。 図3に示す状態から、押下ヘッドの押し下げを解除してステムを上方に復元移動させ、貯留シリンダ内に貯留された内容物を吐出している状態を示す縦断面図である。
以下、本発明に係る吐出器の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の吐出器1は、内容物が収容される容器本体Aの口部A1に装着される装着キャップ2と、容器本体Aの口部A1に上方付勢状態で下方移動可能に配設される筒状のステム3を有するポンプ(吐出機構)4と、ステム3に連係して上下動する押下ヘッド5と、押下ヘッド5の後側に配設された支持部6と、押下ヘッドを押し下げるレバー7と、を備えている。
なお、本実施形態では、吐出器1が装着される容器本体Aにおける横断面の中央を通る中心軸を軸線Oといい、軸線Oに沿った押下ヘッド5側を上方、その反対側を下方という。また、軸線O方向から見た平面視で軸線Oに直交する方向を径方向といい、軸線O回りに周回する方向を周方向という。
装着キャップ2は、環状の天壁部を有する有頂筒状に形成され、軸線Oと同軸に配置されると共に容器本体Aの口部A1に螺着されている。
なお、装着キャップ2の装着方法は、螺着に限定されるものではなく、例えばアンダーカット嵌合により容器本体Aの口部A1に装着されても構わない。
天壁部は、後述する液用シリンダ14のフランジ部41上に配置され、液用シリンダ14の上方への抜けを防止している。
ポンプ4は、上記ステム3と、ステム3を上下動可能に収容すると共にステム3内に連通し、ステム3の下方移動に伴うステム3からの内容物を貯留する貯留シリンダ10と、貯留シリンダ10内に連通し、且つその先端に内容物を吐出する吐出孔11が形成されたノズル筒12と、貯留シリンダ10内に上下摺動可能に配設された吐出ピストン13と、ステム3を上下動可能に収容すると共にステム3内に連通した液用シリンダ14と、ステム3に連係して上下動すると共に液用シリンダ14内に上下摺動可能に配設された液用ピストン15と、を備えている。
貯留シリンダ10は、軸線Oと同軸に配設された筒状に形成され、装着キャップ2と一体に形成されている。
貯留シリンダ10は、装着キャップ2における天壁部の内周縁部から上方に向けて延びた貯留筒部20と、貯留筒部20よりも上方に配置され、且つ貯留筒部20よりも径が小さいガイド筒部21と、貯留筒部20の上端部とガイド筒部21の下端部とを接続する環状の頂壁部22と、を備えている。
貯留筒部20と装着キャップ2の天壁部との接続部分には、貯留筒部20の内部と外部とを連通する第1空気孔23が形成されている。ガイド筒部21は、内径がステム3の内径よりも小さくなるように形成され、その内側には押下ヘッド5の後述する連係筒部71が上下動可能に挿通されている。
ガイド筒部21と頂壁部22との接続部分には、連係筒部71の外周面に摺接する環状のシール部24が下方に向けて突設されている。これにより、連係筒部71とシール部24との間は密にシールされている。
ノズル筒12は、貯留シリンダ10側から前方に向けて延びている。以下では、径方向のうち、ノズル筒12が貯留シリンダ10から延びる方向を前方、その逆方向を後方とし、軸線O方向および前後方向に直交する方向を左右方向とする。
ノズル筒12は、貯留シリンダ10のガイド筒部21に一体に形成された第1ノズル筒30と、第1ノズル筒30に連結された第2ノズル筒31と、第2ノズル筒31に連結された第3ノズル筒32と、を備え、貯留シリンダ10に連結されている。
第1ノズル筒30は、ガイド筒部21の外周面から径方向外側に向けて延びるように形成され、その一部は頂壁部22に一体に形成されている。頂壁部22のうち第1ノズル筒30と一体に形成された部分には、頂壁部22を上下に貫通する貫通孔25が形成されている。これにより、貯留筒部20内と第1ノズル筒30内とは、貫通孔25を通じて連通している。
第1ノズル筒30は、装着キャップ2よりも径方向外側に突出している。第1ノズル筒30は、貯留シリンダ10側に位置する基端ノズル筒172と、第2ノズル筒31側に位置し、その内側に第2ノズル筒31が嵌合された先端ノズル筒173と、を備えた2段筒状に形成されている。
先端ノズル筒173は、基端ノズル筒172よりも外径及び内径が大きく形成されている。これにより、第1ノズル筒30内には、基端ノズル筒172と先端ノズル筒173との接続部分において、径方向外側を向いた環状の段差面174が形成されている。
第1ノズル筒30内には、ノズル筒12内を開閉する開閉弁171が配設されている。開閉弁171は先端ノズル筒173内において、第2ノズル筒31と段差面174との間に位置するように配設されている。
開閉弁171は、先端ノズル筒173の内側に嵌合された筒体175と、筒体175に対して回動自在に連結され、段差面174に離反自在に着座された円板状の回動弁176と、を備えている。
回動弁176は、段差面174の全周に亘って径方向外側から離反自在に着座することで、基端ノズル筒172内を閉塞している。回動弁176は、外周縁部の一部が筒体175の内周面に一体に接続されており、この接続部分を中心に径方向外側に回動することで、基端ノズル筒172内を開放させる。
第2ノズル筒31は、第1ノズル筒30の先端ノズル筒173内に嵌合されると共に、中間部分が下方に向けて略90度の角度で折曲されている。第2ノズル筒31の先端部側は、第2ノズル筒31の他の部分よりも外径が小さい小径筒部31aとされている。
第3ノズル筒32は、第2ノズル筒31の小径筒部31aに外嵌されると共に、その先端には吐出孔11が形成されている。図示の例では、吐出孔11は縦断面視テーパー状に形成され、下方に向けて開口している。吐出孔11は、ノズル筒12の前端部に形成されている。
第2ノズル筒31内及び第3ノズル筒32内には、軸線O方向に延びた円柱状の芯体33が配設されている。芯体33は、その外径が第2ノズル筒31及び第3ノズル筒32の内径よりも小さく形成されていると共に、吐出孔11との間に若干の隙間をあけて配設されている。これにより、内容物は、芯体33の外周面と、第2ノズル筒31及び第3ノズル筒32の内周面との間を流れ、吐出孔11から外部に吐出される。
なお、図示の例では、ノズル筒12は側面視L字状に形成されているが、この場合に限定されるものではなく、例えば貯留シリンダ10から径方向外側に向けて延びたストレート状に形成されていても構わない。また、芯体33の先端部に有頂筒状のノズルチップを装着し、内容物を例えば霧状に吐出させても構わない。
液用シリンダ14は、筒状に形成され、容器本体Aの口部A1の内側に軸線Oと同軸に配設されている。液用シリンダ14は、パッキン40を介して容器本体Aの口部A1の上方開口端上に配置された環状のフランジ部41と、フランジ部41の内周縁部から下方に向けて延びた直筒部42と、直筒部42の下端部からさらに下方に向けて延びた吸込み筒部43と、を備えている。
直筒部42には、フランジ部41よりも下方に位置する部分に、直筒部42を径方向に貫通する第2空気孔44が形成されている。これにより、容器本体A内と液用シリンダ14内とは、第2空気孔44を通じて連通している。
直筒部42内には、コイルばね56が配設されている。直筒部42と吸込み筒部43との接続部分には、ばね座45が形成されている。コイルばね56は、ばね座45上に配置とされている。
吸込み筒部43の内側には、容器本体A内の内容物を吸い上げるチューブ体47が嵌合されている。チューブ体47は、例えば容器本体Aの底部付近まで延び、上端部がばね座45に対して下方から接触している。
ステム3は、貯留シリンダ10内及び液用シリンダ14内に軸線Oと同軸に配設されている。ステム3は、コイルばね56からのばね力(付勢力)を受けて上方付勢されていると共に、押下ヘッド5の押し下げ操作に伴って下方移動可能に配設されている。ステム3は、貯留筒部20の内径及び直筒部42の内径よりも外径が小さく、且つ後述する連係筒部71の外径よりも内径が大きい筒状に形成されている。ステム3の内部は、貯留シリンダ10内及び液用シリンダ14内に連通している。
吐出ピストン13は、ステム3に一体的に形成されている。吐出ピストン13は、貯留筒部20の内周面に対して上下摺動可能に接した吐出筒部57と、ステム3の上端部から径方向外側に向かって突設され、吐出筒部57に連結された環状の連結部58と、を備えている。
吐出筒部57は、上端部が連結部58との接続部分から上方に向かうに従い漸次拡径し、且つ下端部が連結部58との接続部分から下方に向かうに従い漸次拡径している。これにより、吐出ピストン13は、貯留筒部20の内周面に対して、その全周に亘って密に摺接している。
貯留シリンダ10の頂壁部22には、下方に向けて突出した規制片59が周方向に間隔をあけて複数形成されている。そして、吐出ピストン13の連結部58は、規制片59に対して下方から接触している。これにより、吐出ピストン13及びステム3は、それ以上の上方移動が規制され、図1に示すように最上昇位置が位置決めされる。
吐出ピストン13は、上述のようにステム3に一体的に形成されているので、ステム3に連係して上下動する。従って、ステム3と共に吐出ピストン13が下方移動すると、図3に示すように貯留シリンダ10内には吐出ピストン13の上方に位置するように貯留空間Sが画成される。これにより、貯留空間Sを利用して、ステム3からの内容物を貯留シリンダ10内に貯留することが可能となる。
なお、吐出ピストン13は、ステム3と共に上方に復元移動すると、貯留空間S内に貯留された内容物を貯留シリンダ10内から押し出すように、貫通孔25を通じてノズル筒12内に移送させる。
液用ピストン15は、図1に示すように、軸線Oと同軸に配設されると共に、液用シリンダ14の直筒部42内に上下摺動可能に配設されている。
液用ピストン15は、直筒部42の内周面に対して上下摺動可能に接した液筒部60と、ステム3の内側に嵌合され、その下端部が液筒部60に連結された連結筒部61と、を備えている。
連結筒部61は、ステム3よりも下方に延びており、その下端部における外周面が液筒部60における上下方向の中間部分に連結されている。
連結筒部61の上方開口端は、後述する連係筒部71の下方開口端よりも下方に位置し、且つ連係筒部71の下方開口端に対して隙間をあけて対向配置されている。なお、連結筒部61の下方開口端は上弁座部62として機能する。
液筒部60は、上端部が連結筒部61との接続部分から上方に向かうに従い漸次拡径し、且つ下端部が連結筒部61との接続部分から下方に向かうに従い漸次拡径している。これにより、吐出ピストン13は、直筒部42の内周面に対して、その全周に亘って密に摺接している。
液用ピストン15は、上述のように連結筒部61がステム3に嵌合されているので、ステム3に連係して上下動する。そして、ステム3と共に液用ピストン15が下方移動するときに、図3に示すように液用シリンダ14内に吸い上げられている内容物を、ステム3内を通じて貯留シリンダ10側に移送させることができる。
なお、液筒部60は、図1に示すように、ステム3が最上昇位置に位置しているときに、直筒部42に形成された第2空気孔44を径方向内側から閉塞し、図3に示すようにステム3に伴って液用ピストン15が下方移動したときに、第2空気孔44を開放させる。これにより、ステム3が下降移動してから元の位置(最上昇位置)に復元移動するまでの間、容器本体A内は第2空気孔44及び第1空気孔23を通じて外部に連通する。
図1に示すように、液用ピストン15内には、上部弁体65が軸線Oと同軸に配置された状態で上下動可能に配設されている。
上部弁体65は、連結筒部61の上弁座部62に対して下方から着座する平面視円形状の上弁体66と、上弁体66から上方に向けて延び、連結筒部61内に下方から挿通された挿入筒部67と、を備えている。
挿入筒部67は、連結筒部61よりも上方に突出していると共に、連結筒部61の内径よりも外径が小さく形成されている。そのため、挿入筒部67と連結筒部61との間には、環状の第1流通路R1が形成されている。
上弁体66は、液筒部60の内側に上下摺動可能に配設されていると共に、上弁座部62に対して下方に離反可能に着座している。上弁体66の外周縁部の一部には、上弁体66を軸線O方向に貫通する流通孔68が形成されている。
上弁体66の中央部分には、下方に向けて突出した支持壁69が形成されている。なお、支持壁69は平面視十字状となるように形成されている。
上部弁体65とばね座45との間には、コイルばね56が圧縮状態で配設されている。コイルばね56は、下端部側がばね座45に支持され、且つ上端部側が支持壁69に外挿されている。これにより、上部弁体65はコイルばね56によって上方に付勢され、上弁体66は上弁座部62に対して押し付けられた状態で着座している。
そのため、第1流通路R1内と液用シリンダ14内とは、上弁体66によって連通が遮断されている。一方、図3に示すように、コイルばね56のばね力(付勢力)に抗して上部弁体65が下方移動した場合には、上弁体66が上弁座部62から下方に離間するので、第1流通路R1内と液用シリンダ14内とが流通孔68を通じて連通する。
このように、上部弁体65は、コイルばね56のばね力を利用して第1流通路R1内と液用シリンダ14内とを遮断し、且つ押下ヘッド5の押し下げ操作に伴う下方移動によって、第1流通路R1内と液用シリンダ14内とを連通させる。
図1に示すように、押下ヘッド5は、軸線O方向に延びると共に、貯留シリンダ10のガイド筒部21内に上方から挿入された連係筒部71と、連係筒部71から上方に向けて突出するヘッド部70と、ヘッド部70から左右方向両側に向けて突出した一対の第1係止部73と、を備えている。
連係筒部71は、有頂筒状に形成されている。連係筒部71の上端部は、貯留シリンダ10の上方に、貯留シリンダ10から一定の間隔(ストローク)をあけて配置されている。これにより、押下ヘッド5は一定のストローク分、押下げ操作可能とされている。
連係筒部71は、ガイド筒部21に上下動可能に支持されていると共に、ステム3内にも挿入されている。連係筒部71の下端部は上部弁体65の挿入筒部67に外嵌されている。これにより、連係筒部71及び上部弁体65は一体に連結され、上部弁体65は押下ヘッド5に伴って上下動可能とされている。
ヘッド部70は、連係筒部71の頂壁部から上方に向けて突出している。ヘッド部70は、連係筒部71よりも軸線O方向に小さい。
一対の第1係止部73は、ヘッド部70の左右の側面から後述する一対の側板部92に向けてそれぞれ突出する。第1係止部73は、略円柱状に形成されている。
先に述べたように、ステム3の内径は連係筒部71の外径よりも大きいので、連係筒部71とステム3との間には環状の第2流通路R2が形成されている。そして、連係筒部71の下方開口端と、液用ピストン15における連結筒部61の上方開口端との間には隙間が形成されている。これにより、第1流通路R1と第2流通路R2とは、この隙間を通じて互いに連通している。
連係筒部71の下方開口端には、下方に向けて突出すると共に周方向に間隔をあけて配置された複数の突起片72が形成されている。そのため、押下ヘッド5の押し下げによって連係筒部71が下方移動しはじめると、図3に示すように突起片72が連結筒部61の上方開口端に上方から接触する。
なお、この場合であっても、第1流通路R1と第2流通路R2とは、周方向に隣り合う突起片72同士の間を通じて互いに連通している。
また、上部弁体65は連係筒部71と共に下方移動するので、突起片72が連結筒部61の上方開口端に接触した際、上弁体66が上弁座部62から下方に向けて離反する。これにより、第1流通路R1内と液用シリンダ14内とが流通孔68を通じて連通する。そのため、液用シリンダ14内は、第1流通路R1内及び第2流通路R2内を通じて貯留シリンダ10内に連通する。
さらに、突起片72が連結筒部61の上方開口端に接触した後、押下ヘッド5の押し下げによって連係筒部71がさらに下方移動すると、突起片72によって液用ピストン15も押し下げられ、液用ピストン15及びステム3が、押下ヘッド5及び上部弁体65と一体となって下方移動する。
そのため、液用ピストン15が液用シリンダ14内を下方移動する。また、吐出ピストン13が貯留シリンダ10内を下方移動し、貯留シリンダ10の内容積が増加して内圧が下降する(減圧される)。従って、この貯留シリンダ10内の負圧(減圧)を利用して、液用シリンダ14内を減圧させ、液用シリンダ14内の内容物を、第1流通路R1内及び第2流通路R2内を通じて貯留シリンダ10側に供給することが可能となる。
なお、貯留シリンダ10における貯留空間Sの内容積のうち、吐出ピストン13の下方移動に伴って増加する増加容積は、液用シリンダ14の内容積のうち液用ピストン15の下方移動に伴って減少する容積分以上の容積となるように設定されている。
具体的には、例えば貯留筒部20の外径や、貯留筒部20の長さ(軸線O方向に沿った長さ)を変更することで、貯留シリンダ10の内容積の調整を行うことが可能である。
図1に示すように、支持部6は、装着キャップ2から上方に向けて突出している。支持部6は、装着キャップ2から上方斜め後方に向けて延びている。支持部6は、本体枠81と、補強壁82と、軸体83と、を備えている。
本体枠81は、表裏面が左右方向に平行な複数の壁部によって形成されている。本体枠81は、装着キャップ2から上方に向けて延びる第1傾斜壁部84と、ガイド筒部21から後方に向けて延びる水平壁部85と、水平壁部85から上方に向けて延びる第2傾斜壁部86と、第1傾斜壁部84と第2傾斜壁部86とを連結する連結壁部87と、を備えている。
第1傾斜壁部84は、装着キャップ2の後端部から上方斜め後方に向けて延びている。
水平壁部85は、貯留シリンダ10(ガイド筒部21)の上端部から後方に向けて延びている。水平壁部85の後端部は、第1傾斜壁部84の下端部と前後方向に同等の位置に配置されている。
第2傾斜壁部86は、水平壁部85の後端部から上方斜め後方に向けて延びている。第2傾斜壁部86は、第1傾斜壁部84と平行である。第2傾斜壁部86の上端部は、第1傾斜壁部84の上端部と軸線O方向に同等の位置に配置されている。
連結壁部87は、第1傾斜壁部84および第2傾斜壁部86の上端部同士を連結している。連結壁部87は、吐出器1を左右方向から見た側面視において、下方に向けて突となる曲面状に形成されている。
本体枠81は、第1傾斜壁部84、水平壁部85、第2傾斜壁部86及び連結壁部87が一体に連結されてなる。本体枠81の内面は、装着キャップ2の外面および貯留シリンダ10の外面との間に、左右方向に開口する空間部88を画成する。
補強壁82は、本体枠81を補強する。補強壁82は、前記空間部88のうち、貯留シリンダ10の外面に沿う一部分を除く全域にわたって配置されている。前記側面視において、補強壁82の外周縁は、本体枠81の内面の全域にわたって連結されている。補強壁82の外周縁は、装着キャップ2の外面およびガイド筒部21の外面にも連結されている。補強壁82の外周縁は、貯留筒部20の外面および頂壁部22の外面との間に、左右方向に開口する間隙部88aを形成している。
軸体83は、本体枠81に固定されている。軸体83は、連結壁部87の上面に固定されている。軸体83は、円柱状に形成され、本体枠81から左右方向両側に突出している。軸体83は、ステム3より後方に配置されている。軸体83は、押下ヘッド5が最上昇位置に位置するときに、第1係止部73よりも下方に位置している。
なお本実施形態では、支持部6は、装着キャップ2の後部から上方かつ後方に向けて突設することで、装着キャップ2の後部に立設されているが、支持部6を、装着キャップ2の後方に立設されている他の形態に適宜変更可能であり、例えば、貯留シリンダ10から後方に向けて突設させてもよい。
レバー7は、貯留シリンダ10の上方に配設されるとともに支持部6に回転軸L回りに回転可能(揺動可能)に支持されている。レバー7は、軸体83に取り付けられている。軸体83の中心を通り、かつ左右方向に延びる仮想の軸線Oがレバー7の回転軸Lとなる。回転軸Lは、ステム3より後方に配置されている。レバー7は、回転軸L回りに沿う一方側である下方に向けて回転することで、押下ヘッド5を押下する。
レバー7は、押下ヘッド5の上部を跨いで前後方向に延びている。レバー7は、押下ヘッド5およびノズル筒12を上方から覆う天板部91と、天板部91の左右両側の側端縁から下方に向けて延在し、左右方向に向かい合う一対の側板部92と、を有する。天板部91と一対の側板部92とで囲まれる内部空間に押下ヘッド5のヘッド部70が配置されている。よって、一対の側板部92は、押下ヘッド5を左右方向から挟むように配置されている。
天板部91は、前後方向の中間部において屈曲されている。天板部91は、前記側面視において、下方に向けて突となるように屈曲している。天板部91は、後側に位置する本体部93と、前側に位置する操作部94と、本体部93と操作部94とを連結する屈曲部95と、を備えている。
本体部93は、軸体83から前方に向けて延びている。レバー7が最上昇位置に位置するときに、本体部93は、軸体83から前方斜め上方に向けて延びている。操作部94は、本体部93から前方に向けて延びている。レバー7が最上昇位置に位置するときに、操作部94は、本体部93から前方斜め上方に向けて延びている。レバー7が最上昇位置に位置する状態での前記側面視において、前後方向に延びる水平軸に対する本体部93の傾斜角度は、操作部94の傾斜角度よりも大きい。
一対の側板部92は、押下ヘッド5および支持部6を左右方向に挟んでいる。一対の側板部92の後部(本体部93)側の内面には、軸体83が挿通される軸孔部96が形成されている。軸孔部96は、前後方向に長い長穴状に形成されている。軸体83は、軸孔部96内に、前後方向に摺動可能に嵌合されている。これにより、レバー7は、軸体83回り、すなわち回転軸L回りに回転可能に支持されている。
レバー7は、一対の第1係止部73に上方から係合する一対の第2係止部97を有する。一対の第2係止部97は、一対の側板部92の内側面にそれぞれ設けられている。第2係止部97は、側板部92の内側面に溝状に形成されている。第2係止部97は、下方に向けて開口する縦溝状に形成されている。前記側面視において、第2係止部97の上端縁は、上方に凸となる略半円弧状に形成されている。第1係止部73は、第2係止部97内に配置され、第2係止部97の上端縁に摺動自在に当接している。
これにより、レバー7を回転軸L回りに下方に回転させた際、第2係止部97が第1係止部73に係止して第1係止部73を上方から押下させることが可能とされている。したがって、レバー7は、押下ヘッド5を押し下げることができる。なおこのとき、押下ヘッド5を軸線O方向に真直に下方移動させるため、図4に示すように、軸体83が軸孔部96内で前後方向に摺動しながら、レバー7が回転軸L回りに回転する。
レバー7の下方への回転を解除した場合には、先に述べたようにコイルばね56が押下ヘッド5を上方付勢しているので、レバー7が上方付勢される。これにより、レバー7は回転軸L回りに上方に逆回転して、元の位置に復帰する。
(吐出器の使用)
次に、上述した吐出器1を使用する場合について説明する。なお、液用シリンダ14内には容器本体A内から内容物が吸い上げられているものとする。
内容物を吐出する場合には、図3に示すように、レバー7に回転力(押下力)を付与してレバー7を回転軸回りに回転させ、レバー7によって押下ヘッド5を押し下げることで、ステム3を下方移動させる。このとき、レバー7を介してヘッド部70をコイルばね56のばね力に抗するように押下げ操作して、押下ヘッド5全体を下方移動させる。これにより、連係筒部71がガイド筒部21で支持されながら下方移動しはじめるので、突起片72が液用ピストン15の連結筒部61の上方開口端に対して上方から接触する。また、連係筒部71に伴って上部弁体65が下方移動しはじめるので、上弁体66が液用ピストン15の上弁座部62から下方に離間する。
従って、液用シリンダ14内と第1流通路R1内とが流通孔68を通じて連通した状態となる。
そして、押下ヘッド5のさらなる押下げ操作によって、突起片72が液用ピストン15を押下げるので、押下ヘッド5及び上部弁体65と共に、液用ピストン15及びステム3を同時に下方移動させることができる。この際、上弁体66が液用ピストン15の上弁座部62から下方に離間した状態を維持したまま、押下ヘッド5、上部弁体65、液用ピストン15及びステム3を下方移動させることができる。
すると、液用シリンダ14内を液用ピストン15が下方移動する。また、吐出ピストン13が貯留シリンダ10内を下方移動し、貯留シリンダ10の内容積が徐々に増加して内圧が下降する(減圧される)。この貯留シリンダ10内の負圧(減圧)を利用して、液用シリンダ14内を減圧させ、液用シリンダ14内の内容物を、ステム3内を通じて(具体的には、流通孔68、第1流通路R1及び第2流通路R2を通じて)、貯留シリンダ10側に供給することができる。
これにより、ステム3からの内容物を、貯留空間Sを利用して貯留シリンダ10内に一旦貯留することができる。
またこのとき、貯留シリンダ10内の負圧を利用して、回動弁176を段差面174側に引き寄せることができ、段差面174に対して密に接触させることができる。これにより、貯留シリンダ10内に内容物を貯留する間、開閉弁171を利用して基端ノズル筒172内を閉塞できる。
そのため、押下ヘッド5の押し下げ操作時など、内容物の吐出を意図しない時に、内容物が吐出孔11から外部に漏れてしまうことを効果的に防止することができる。
ここで本実施形態では、レバー7が、押下ヘッド5を押し下げた状態で、ノズル筒12にノズル筒12の上方から対向し、レバー7の前端部とノズル筒12の前端部とが上下方向で互いに対向する。図示の例では、押下ヘッド5を例えばストローク分だけ押し下げてステム3を最下降位置まで下方移動させた状態で、操作部94が、前後方向に沿って延び、ノズル筒12と平行になっている。これにより、レバー7を操作している手を、ノズル筒12に接近させることができる。なお本実施形態では、操作部94を親指の腹で押し下げた場合、その手の平が吐出孔11の下方に位置する。
次いで、レバー7への回転力の付与を解除し、押下ヘッド5の押下を解除すると、コイルばね56の上方付勢力(弾性復元力)によって、上部弁体65が押し上げられる。そのため、図4に示すように、上部弁体65及び押下ヘッド5が上方に復元移動するので、液用シリンダ14及びステム3に対して相対的に上方移動する。
よって、上部弁体65の上弁体66が液用ピストン15の上弁座部62に対して下方から着座すると共に、連係筒部71の突起片72が液用ピストン15の連結筒部61の上方開口端から上方に離間する。特に、上弁体66が上弁座部62に着座することで、液用シリンダ14内と第1流通路R1内との連通が遮断される。
また、上弁体66が上弁座部62に着座することで、上部弁体65及び押下ヘッド5と共に、液用ピストン15及びステム3が一体となって上方に向けて復元移動する。
そのため、ステム3の復元移動に伴って、吐出ピストン13が貯留シリンダ10内を上方移動するので、貯留シリンダ10内に貯留された内容物を貯留シリンダ10内から押し出すように、貫通孔25を通じてノズル筒12内に供給することができる。このとき、内容物が回動弁176を回動させて、段差面174から離反させることができる。これにより、吐出孔11を通じて内容物を外部に吐出することができる。
また、液用ピストン15が液用シリンダ14内を上方移動することで、液用シリンダ14内は減圧されて負圧状態となるので、チューブ体47を通じて、容器本体A内の内容物を液用シリンダ14内に吸い上げることができ、次回の吐出に備えることができる。
なお、ステム3及び液用ピストン15が下方移動してから、元の位置に復元移動するまでの間、図3及び図4に示すように第2空気孔44が開放されるので、容器本体A内は第2空気孔44及び第1空気孔23を通じて外部に連通する。そのため、容器本体A内の空気置換を行うことができ、容器本体A内から液用シリンダ14内に内容物を吸上げたとしても、容器本体A内が減圧されてしまうことを防止できる。従って、押下ヘッド5のスムーズな復元移動、及び内容物のスムーズな吐出を行うことができる。
上述したように、本実施形態の吐出器1によれば、貯留シリンダ10内に内容物を一旦貯留できるので、押下ヘッド5の押し下げ操作によってステム3を下方移動させたときに内容物が吐出されてしまうことを防止でき、その後、ステム3を上方に復元移動させたときに内容物を吐出させることができる。
従って、吐出された内容物を、片手だけでなく両手で受け取ることができる。さらに、例えば片手が何等かの理由で塞がっている場合(例えば子供を抱いている場合や、荷物を持っている場合等)であっても、もう一方の片手だけで、内容物の吐出操作(すなわち押下ヘッド5の押し下げ操作)及び吐出された内容物の受け取りを行うことができる。そのため、非常に使い易く、利便性を向上することができる。
しかも、レバー7に回転力を加えて貯留シリンダ10に対してステム3を下方移動させたときに、レバー7を操作している手を、ノズル筒12に接近させることができる。よって、レバー7を操作し終えてレバー7から手を放すときに、その手をノズル筒12に接近させておくことができる。従って、利便性を更に向上することができる。
また、レバー7が押下ヘッド5を押し下げた状態で、レバー7の前端部とノズル筒12の前端部とが上下方向で互いに対向している。これにより、レバー7を操作し終えてレバー7から手を放すときに、その手を吐出孔11に接近させておくことができる。従って、利便性を更に一層向上することができる。
また、本実施形態では、液用シリンダ14及び液用ピストン15を具備しているので、液用シリンダ14内に吸上げた内容物を、貯留シリンダ10内に貯留することができる。
従って、一度の吐出操作で吐出される内容物の量を、液用シリンダ14の内容積で規定し易く、例えば決まった量の内容物を吐出させ易い。
しかも、貯留シリンダ10における貯留空間Sの内容積のうち吐出ピストン13の下方移動に伴って増加する増加容積が、液用シリンダ14の内容積のうち液用ピストン15の下方移動に伴って減少する容積分以上の容積とされているので、ステム3を下方移動させた際に、貯留シリンダ10の内容積を超える量の内容物が貯留シリンダ10内に供給されることを防止することができる。
従って、ステム3の下方移動時に、貯留シリンダ10内に内容物を確実に貯留でき、貯留シリンダ10内からノズル筒12内に内容物が流入し難い。そのため、ステム3の下方移動時に、内容物が吐出孔11から漏れることを効果的に防止し易い。
更に、ノズル筒12は固定部材である貯留シリンダ10に一体に連結され、可動部材である押下ヘッド5とは別体構成とされている。そのため、ノズル筒12を動かすことなく使用することができ、決まった位置に固定された吐出孔11から内容物を吐出することができる。従って、吐出された内容物を受け取り易く、使い易さを向上することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、吐出機構として液用シリンダ及び液用ピストンを具備するポンプ機構を採用したが、この場合に限定されるものではない。例えば、容器本体内に内容物が圧縮された状態で充填され、ステムを押し下げることで内容物がステムから噴出するエアゾール機構を採用しても構わない。この場合であっても、貯留シリンダ内にステムからの内容物を一旦貯留できるので、本実施形態と同様の作用効果を奏功することができる。
上記実施形態では、ノズル筒12に開閉弁171が設けられ、ステム3と共に吐出ピストン13が貯留シリンダ10内を下方移動したときに、貯留シリンダ10内の負圧(減圧)を利用して、液用シリンダ14内の内容物を貯留シリンダ10に供給している。しかしながら本発明はこれに限られない。例えば、液用シリンダ14に下部弁体を設け、液用シリンダ14内の加圧時に下部弁体が液用シリンダ14と容器本体Aとの連通を遮断し、液用シリンダ14内の減圧時に下部弁体が液用シリンダ14と容器本体Aとを連通させる構成を採用してもよい。この場合、ステム3と共に液用ピストン15が液用シリンダ14内を下方移動したときに、下部弁体が液用シリンダ14と容器本体Aとの連通を遮断して液用シリンダ14内が加圧される。これにより、液用シリンダ14内の内容物を貯留シリンダ10に供給することができる。
上記実施形態では、吐出器1が内容物を液状のまま吐出するが、本発明はこれに限られない。例えば、内容物を泡状にして吐出する吐出器に本発明を適用することも可能である。例えば、吐出器が、ステム内に連通した液用シリンダと、ステムに連係して上下動すると共に、液用シリンダ内に上下摺動可能に配設され、ステムの下方移動に伴って液用シリンダ内の内容物を前記ステム内に供給する液用ピストンと、ステムに連係する空気用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダと、を備え、ステムには、液用シリンダから供給される内容物と空気用シリンダから供給される空気とを混合する気液混合室と、気液混合室で混合された気液混合体を発泡させて内容物を泡状にした状態で、貯留シリンダ内に供給させる発泡部材と、が設けられた構成に本発明を適用することもできる。
上記実施形態では、吐出孔11が、ノズル筒12の前端部に形成されているが、本発明はこれに限られない。例えば、吐出孔11が、ノズル筒12の前後方向における中間部に形成されていてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 吐出器
2 装着キャップ
3 ステム
4 ポンプ
5 押下ヘッド
6 支持部
7 レバー
10 貯留シリンダ
11 吐出孔
12 ノズル筒
13 吐出ピストン
14 液用シリンダ
15 液用ピストン
A 容器本体
A1 口部
L 回転軸
O 軸線

Claims (4)

  1. 内容物が収容される容器本体の口部に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムと、
    前記ステムを上下動可能に収容すると共に前記ステム内に連通し、前記ステムの下方移動に伴う前記ステムからの内容物を貯留する貯留シリンダと、
    前記貯留シリンダ内に連通し、且つ内容物を吐出する吐出孔が形成されたノズル筒と、
    前記ステムに連係して上下動すると共に、前記貯留シリンダ内に上下摺動可能に配設された吐出ピストンと、
    前記ステムに連係して上下動する押下ヘッドと、
    前記押下ヘッドの後側に配設された支持部と、
    前記貯留シリンダの上方に配設されるとともに前記支持部に回転軸回りに回転可能に支持され、前記押下ヘッドを押し下げるレバーと、を備え、
    前記押下ヘッドは、前記貯留シリンダ内および前記ステム内に挿入されるとともに上端部が前記貯留シリンダの上方に配置された連係筒部を備え、
    前記連係筒部と前記ステムとの間には、環状の流通路が形成され、
    前記ステムが下方移動したときに、内容物が前記流通路を通じて前記貯留シリンダ側に供給され、
    前記ノズル筒は、前記貯留シリンダ側から前方に向けて延び、
    前記レバーは、前記押下ヘッドの上部を跨いで前後方向に延びるとともに、前記押下ヘッドを押し下げた状態で、前記ノズル筒に前記ノズル筒の上方から対向する吐出器。
  2. 請求項1に記載の吐出器において、
    前記吐出孔は、前記ノズル筒の前端部に形成され、
    前記レバーが前記押下ヘッドを押し下げた状態で、前記レバーの前端部と前記ノズル筒の前端部とが上下方向で互いに対向する吐出器。
  3. 請求項1または2に記載の吐出器において、
    内部が前記ステム内に連通した液用シリンダと、
    前記ステムに連係して上下動すると共に、前記液用シリンダ内に上下摺動可能に配設され、前記ステムの下方移動に伴って前記液用シリンダ内の内容物を前記ステム内に供給する液用ピストンと、を備える吐出器。
  4. 請求項3に記載の吐出器において、
    前記貯留シリンダの内容積のうち前記吐出ピストンの下方移動に伴って増加する増加容積は、前記液用シリンダの内容積のうち前記液用ピストンの下方移動に伴って減少する容積分以上の容積とされている吐出器。
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