JP6554425B2 - 吐出器 - Google Patents
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Description
この吐出器は、内容物が収容された容器本体の口部に、上方付勢状態で下方移動自在に配設されると共に前方に向けて開口する内容物の吐出孔が形成された吐出ヘッドを有するポンプと、ポンプを容器本体の口部に装着する装着キャップと、装着キャップの後部に立設された支持部と、支持部に回転軸回りに回転自在に配設され、吐出ヘッドを押下げる押下部材と、を備えている。
このように構成されているので、内容物を吐出する場合には、押下部材を回転軸回りに下方に向けて回転させることで、吐出ヘッドを下方移動させる。これにより、吐出孔を通じて内容物を外部に吐出することができる。
さらに、ストッパーが吐出ヘッドに外嵌されているため、ストッパーの吐出ヘッドに対する上下動が抑えられる。従って、ストッパーが吐出ヘッドに対して上方に移動することによる、ストッパーが規制位置にある場合でも吐出ヘッドが下方に移動可能となって吐出孔から内容物が吐出されてしまう現象を抑止することができる。
さらに、ストッパーが規制位置に位置するときに係止突部が第2乗り越え突起および第2支持突起に挟まれるため、不使用時にストッパーが不意に規制位置から規制解除位置に到達して内容物が吐出されてしまうのを抑止することができる。
さらに、径方向のうち吐出ヘッド13の吐出孔13Aが開口する方向を前方、その逆方向を後方とし、上下方向および前後方向に直交する方向を左右方向とする。
周壁部22の内周面には、容器本体2の口部3の外周面に形成された雄ネジに螺着する雌ネジが形成されている。なお、装着キャップ11は、容器本体2の口部3に対して螺着される場合に限定されるものではなく、例えばアンダーカット嵌合により装着されていても構わない。
弾性部25には、上下方向に延在すると共に下方に開口するスリット状の切欠部25Aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、弾性部25の下端開口縁は、径方向外側から内側に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜している。
装着筒部31は、ステム12内に嵌合されている。装着筒部31の頂壁部に、上方に向けて被押下部100が突設されている。被押下部100は、装着筒部31の頂壁部における左右方向の中央部に配設されている。被押下部100は、表裏面が左右方向を向く板状に形成され、上端部は、左右方向から視て上方に突の曲線状に形成されている。被押下部100は、押下部材16に押下げられる部分である。
芯棒体35の外周面には、ノズル筒部32の内周面との間で内容物の流動を可能とする複数の流路溝部35Aが前後方向に亘って形成されている。
チップ筒部37は、ノズル筒部32内に嵌合されている。端壁部38は、芯棒体35の前端面に当接している。端壁部38のうち芯棒体35の前端面に当接する後面には、芯棒体35の流路溝部35Aに連通するスピン流路38Aが形成されている。端壁部38の中央部分には、スピン流路38Aに連通する吐出孔13Aが前方に向けて開口している。
チップ36により、内容物を霧状に吐出することができる。また、チップ36およびノズル先端形状等を変更することで、泡状および直線状等の吐出が可能となる。例えば、本実施形態のノズル先端にメッシュ等の発泡部材を設けることで、泡状吐出が可能となる。
閉塞部52の下端部は、上方から下方に向かうにしたがって漸次径方向内側に向けて反るように湾曲している。これにより、ピストンガイド43の後述する底壁43A近傍に形成された当接部43Eに当接している。閉塞部52の上端部は、下方から上方に向かうにしたがって漸次径方向外側に向けて反るように湾曲しており、ステム12の下部の内周面に摺接している。
環状連結部53の上面は、径方向外側から内側に向かうにしたがって漸次下方に向かうように傾斜し、弾性部25の下端開口縁を受ける受け面53Aとされている。
上筒部63の上端部には、上筒部63の内外を連通させる空気孔63Aが形成されている。
直筒部67の内周面には、上下方向に延在し、径方向内側に向けて突出する複数の縦リブ部67Aが周方向に間隔をあけて配設されている。
なお、弁体44は、球状に形成された合成樹脂製のいわゆるボール弁とされている。弁体44は、廃棄時における分別の手間を抑制する観点で合成樹脂製とすることが好ましい。また、弁体44は、金属製等であってもよい。さらに、ボール弁に替わる種々の弁体を用いた逆止弁でもよい。
下筒部65内には、パイプ213が嵌合されている。パイプ213の下端開口部は、容器本体2内の底部に向けて開口している。
ピストンガイド43における上記周筒部の下端部には、外径が底壁43Aの上面から上方に向かうにしたがって漸次縮径する当接部43Eが形成されている。
ピストンガイド43のうち貫通孔43Cよりも上側に位置する部分は、ステム12内に嵌合している。これにより、ピストンガイド43は、ステム12と共に一体に上下移動する。
この構成によれば、ステム12が上昇端位置より下方に位置しているときに、薄肉弁体76Bが下方にめくれるように弾性変形することで、間隙形成部によりステム12との間に形成される間隙を通して、外気導入路Rとシリンダ42内の上部空間とが連通する。
規制突起451の上端縁451aに備えられたこれらの突起は、後述するストッパー130の吐出ヘッド13に対する中心軸O回りの回転を抑制するものである。
2つの係止突部132a、132bの周方向における幅は互いに同等であり、かつ挿通孔451b、451cの周方向における幅よりも若干小さい。
被挟持突起134は、装着筒部31とノズル筒部32との接続部と、ステム12の上端開口縁と、によって上下に挟まれている。被嵌合突起135は、規制突起451の上端部内に挿入されている。
ストッパー130が図3(b)に示す規制位置にある場合には、2つの係止突部132a、132bがそれぞれ規制突起451の上端縁451aに上方から当接若しくは近接し、一方の係止突部132aは第2乗り越え突起451fおよび第2支持突起451gに当接若しくは近接する。このとき、一方の係止突部132aが、中心軸O回りにおける第2乗り越え突起451fの係止突部132aを挟んだ反対側から第2支持突起451gに支持される。
側壁部77の外周縁のうち、前方を向く前端縁の下端部には、下方に向けて窪む支持凹部81が形成されている。この支持凹部81を利用して、後述する延在体95が装着されている。
これにより、押下部材16は、支持部15に対し回転軸L回りに回転可能(揺動可能)に連結されている。
押下部材16は、吐出ヘッド13を上方から覆う天板部90と、天板部90の前端縁から前方に向けて斜め下方に延在する前板部91と、天板部90の左右両側の側端縁から下方に向けて延在し、左右方向に向かい合う一対の側板部92と、を有する。
そして、天板部90と一対の側板部92とで囲まれる内部空間に吐出ヘッド13が配置されている。よって、一対の側板部92は、吐出ヘッド13を左右方向から挟むように配置されている。
これにより、天板部90の前側部分は、左右方向に二股に分かれた形状とされている。
そして、第2貫通孔94内にヘッド本体30のノズル筒部32が挿通されている。これにより、ノズル筒部32は、第2貫通孔94を通して前板部91から突出している。なお、前板部91の下側部分は、指先を掛けるための指掛部分とされている。
上述した押下部材16は、付勢部材である延在体95からの弾性力(ばね力)によって上方付勢されている。
延在体95は合成樹脂製とされ、図示の例では長尺でかつ湾曲した弾性変形可能な柱状に形成されている。延在体95は、押下部材16の天板部90の下方に配置されており、一端部95aが支持部15に連結され、かつ他端部95bが押下部材16の内側に配設されている。
図示の例では、これら一対の延在体95の一端部95a同士は、左右方向に沿って延びる円柱状の連結体96によって互いに連結されている。これにより、一対の延在体95および連結体96は1つのユニットとされている。
例えば、延在体95の一端部95aと支持部15とが一体に形成されていても良いし、延在体95の他端部95bと押下部材16とが一体に形成されていても良い。また、延在体95の一端部95aを支持部15に接着しても良いし、支持部15に形成した孔に嵌合する等しても良い。さらに、延在体95の他端部95bを押下部材16に接着しても良いし、押下部材16に形成した孔に嵌合する等しても良い。
窪み101は、押下部材16の天板部90における左右方向の中央部に配設されている。窪み101は、被押下部100の左右方向の厚みよりも僅かに大きい幅で形成されている。
なお、押下部材16の下方への回転を解除した場合には、先に述べたように延在体95が押下部材16を上方付勢しているので、押下部材16は回転軸L回りに上方に逆回転して、元の位置に復帰する。
そして、ピストンガイド43内に流入した内容物は、ステム12の上側部分内を流動してノズル筒部32に至り、ノズル筒部32の吐出孔13Aから吐出される。この結果、容器本体2内に収容された内容物を、吐出孔13Aを通じて外部に吐出することができる。
なお、吐出器1が倒立等しても、外気導入路Rとシリンダ42内の上部空間との連通を遮断する第2パッキン76が配設されているので、容器本体2内の内容部がシリンダ42内の上部空間に到達しても、この内容物が外気導入路Rを通して外部に漏出することを防ぐことができる。
ストッパー130が規制位置に到達すると、係止突部132a、132bがそれぞれ規制突起451の上端縁451aに当接若しくは近接する。これによりストッパー130の下方移動が規制され、ストッパー130と上下動不能に嵌合しているステム12の下方移動も規制される。従って、吐出ヘッド13の下方移動が規制されて内容物が吐出孔13Aから吐出されなくなる。
さらに、ストッパー130の被挟持突起134が、装着筒部31とノズル筒部32の接続部およびステム12の上端開口縁に、上下に挟まれている。このため、ヘッド本体30とストッパー130との間、およびストッパー130とステム12との間の相対的な上下動が規制され、漏れ防止を確実にすることができる。
さらに、ストッパーが規制解除位置に位置するときには、係止突部132aが中心軸O回りにおいて第1支持突起451dおよび第1乗り越え突起451eに挟まれ、使用時に不意にストッパー130が規制解除位置から回転してしまうのを抑止することができる。
さらに、ストッパーが規制位置に位置するときに、係止突部132aが第2乗り越え突起451fおよび第2支持突起451gに挟まれるため、不使用時にストッパーが不意に規制位置から規制解除位置に到達して内容物が吐出されてしまうのを抑止することができる。
さらに、ストッパー130が規制位置に位置する場合には、ストッパー130に下方に向けた外力が加わっても、ストッパー130の2つの係止突部132a、132bが規制突起451の上端縁451aに当接するため、ストッパー130の下方移動が規制される。
以上のことから、ストッパー130に外力が加わった場合でも、ストッパー130が吐出ヘッド13に対して上下方向に移動するのを規制することができる。
また、ストッパー130が規制解除位置に位置する場合には、ストッパー130に下方に向けた外力を加えることにより、ストッパー130を介してステム12を押し下げて、吐出ヘッド13の全体を下方移動させることができる。
また、吐出孔13Aはノズル筒部32の前端部に形成されていると説明したが、これに限られず、吐出孔13Aはノズル筒部32の他の部位に形成されていてもよい。さらに、ノズル筒部32はステム12側から前方に向けて突出すると説明したが、これに限られず、ノズル筒部32を他の部位に配設してもよい。
2 容器本体
3 口部
11 装着キャップ
12 ステム
13 吐出ヘッド
13A 吐出孔
14 ポンプ
15 支持部
16 押下部材
30 ヘッド本体
31 装着筒部
32 ノズル筒部
100 被押下部
130 ストッパー
131 外嵌筒部
132a、132b 係止突部
451 規制突起
451a 上端縁
451b、451c 挿通孔
451d 第1支持突起
451e 第1乗り越え突起
451f 第2乗り越え突起
451g 第2支持突起
L 回転軸
O 中心軸
Claims (4)
- 内容物が収容された容器本体の口部に、上方付勢状態で下方移動自在に配設されるとともに、前方に向けて開口する吐出孔が形成された吐出ヘッドを有するポンプと、
前記ポンプを前記容器本体の口部に装着する装着キャップと、
前記装着キャップに立設された支持部と、
前記支持部に回転軸回りに回動自在に配設され、前記吐出ヘッドを押下げる押下部材と、を備え、
前記押下部材を前記回転軸回りに下方に向けて回転させることにより、前記吐出ヘッドを下方移動させ、前記内容物を前記吐出孔から吐出させる吐出器であって、
前記吐出ヘッドは、上方付勢状態で下方移動自在に配設されるとともに、前記装着キャップから上方に向けて突出するステムと、前記吐出孔が形成されたノズル筒部と、を備え、
前記装着キャップには、上端縁に下方に向けて窪む挿通孔が形成された規制突起が備えられ、
前記吐出ヘッドのうち前記装着キャップから上方に突出した部分に、前記ステムの中心軸線回りに回転自在に外嵌された外嵌筒部、および前記外嵌筒部から径方向の外側に向けて突出し前記挿通孔内に挿通可能な係止突部を有するストッパーを備え、
前記ストッパーは、前記係止突部が前記規制突起の上端縁に上方から当接若しくは近接する規制位置と、前記係止突部が前記挿通孔に前記挿通孔の上方から対向する規制解除位置と、の間を前記中心軸線回りに回転自在に配設されていることを特徴とする吐出器。 - 前記規制突起の上端縁には、
前記ストッパーが前記規制位置側から前記規制解除位置に到達するときに、前記係止突部が乗り越える第1乗り越え突起と、
前記ストッパーが前記規制解除位置に位置するときに、前記係止突部が前記中心軸線回りにおける前記第1乗り越え突起の、前記係止突部を挟んだ反対側から支持される第1支持突起と、が備えられることを特徴とする請求項1に記載の吐出器。 - 前記規制突起の上端縁には、
前記ストッパーが前記規制解除位置側から前記規制位置に到達するときに、前記係止突部が乗り越える第2乗り越え突起と、
前記ストッパーが前記規制位置に位置するときに、前記係止突部が前記中心軸線回りにおける前記第2乗り越え突起の、前記係止突部を挟んだ反対側から支持される第2支持突起と、が備えられることを特徴とする請求項1または2に記載の吐出器。 - 前記ノズル筒部は、前記ステム側から前方に向けて突出し、その前端部に前記吐出孔が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の吐出器。
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