JP4902238B2 - 押下ヘッドおよび押下ヘッド付きポンプ - Google Patents
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Description
天板部の下面に垂設されてステムの上端部に嵌着された装着筒、および天板部の上面に立設されてステムの内部に連通された摺動筒を備える装着筒部材と、前記摺動筒に上下方向に摺動可能に嵌合されるとともに、内部に、ステムの内部に連通され、かつ前方に向けて開口した噴出口を介して外部に連通可能な弁室が形成された本体部と、前記弁室に噴出口に対して前後方向にスライド可能に設けられ、この噴出口を開閉させるとともに、弁室の内周面との間に、噴出口に至る流路を画成する棒状の弁部材と、弁部材に連結され、本体部を装着筒部材に対して弁部材とともに上下方向に移動させたときに、この弁部材を前後方向にスライドさせるスライド機構とが備えられ、前記流路は、弁部材の外周面および弁室の内周面にそれぞれ、周方向に間隔をあけて複数形成された前後方向に延びる溝部により構成されていることを特徴とする。
この発明では、前記流路が、弁部材の外周面および弁室の内周面にそれぞれ、周方向に間隔をあけて複数形成された前後方向に延びる溝部により構成されているので、噴出口に至る液体の流路断面積を大きく確保することが可能になり、この流路内における液体の流動抵抗を低減させることができる。
これにより、この押下ヘッドが装着されたポンプの取り扱い性をさらに向上させるのに、噴出口の、本体部の周壁部からの突出長さを長くしても、噴出口を開口させるのに要する本体部への押下力が大きくなるのを防ぐことができる。
この場合、前記の作用効果が一層確実に奏効されることになる。
この場合、弁部材の前端部を弾性変形させて噴出口、および弁室内におけるその開口周縁部に密接させた状態で噴出口を閉塞することが可能になり、この閉塞した状態で弁室内の液体が漏れるのを抑制することができる。
この場合、弁部材を前後方向にスライドさせるときに、噴出口に対する弁部材の径方向位置を安定させることが可能になり、噴出口を開口した際、噴出口からの液体の噴出量を安定させることができるとともに、噴出口を閉塞した状態で弁室内の液体が漏れるのを確実に抑えることができる。
この場合、噴出口の、本体部の周壁部からの突出長さを長くした押下ヘッドを容易かつ確実に実現することが可能になるとともに、弁室の容量を大きく確保することも可能になり、本体部への押下力によって弁室に内在している液体が高圧になるのを抑え、強い勢いで噴出するのを防ぐことができ、その取り扱い性をさらに向上させることができる。また、例えば、ノズルの形状は現行通り変更しないで、ガイド筒部を前記のように設けるだけで噴出口の突出長さを長くすることも可能になるので、このような押下ヘッドを低コストで実現することができる。
この発明では、前記の作用効果が奏効されることに加え、装着筒部材が保持部材に対して上方に付勢されているので、本体部の押下を解除した際、ステムには、ステム自体の上方付勢力のみならず、このステムの上端部に嵌着された装着筒部材に作用する上方付勢力をも作用することになり、即座にステムを上方に移動させて、弁室内を負圧にすることが可能になり、噴出口から出かかっていた液体を弁室内に吸引して液だれが発生するのを確実に防ぐことができる。
そして、筒状のノズル16は、噴出口12を有する前端部が周壁部13aの前側壁の外周面から径方向外方(前方)に突出して位置され、噴出口12が前方に向けて開口するように、横筒14の前端開口部に嵌合されている。
さらに、横筒14の側壁14bの内周面において底壁14aに連なる後端部に、弁部材5の後述する摺動部分が摺動可能に支持されるシリンダ筒18が嵌着されている。
以上より、本体部4の内部に形成された弁室Aは、それぞれが同軸上に配置された横筒14、ノズル16、およびシリンダ筒18の各内部によって構成されている。また、この弁室Aは、シリンダ11および摺動筒9の各内部を介してステム2の内部と連通している。
また、他方の平板25の表面において、前記連結部分と反対側の端部には、この端面に開口し、かつその厚さ方向に貫通して、その内側に装着筒部材3の摺動筒9が配置される第2切り欠き部27が形成されている。
なお、本実施形態では、溝部16aが形成されている弁室Aの内周面は、ノズル16の内周面とされている。
前記のように前方に付勢された弁部材5が、一方の平板24の端部を前方に付勢した状態から、本体部4の頂板部13bを下方に押圧し、シリンダ11を摺動筒9の外周面上を下方に摺動させながらこの本体部4を押し下げることにより、一方の平板24が後方に移動するようにスライド機構6をピン部材28回りに回動させることによって、弁部材5を第1コイルスプリング22の付勢力に抗して後方にスライドさせ、噴出口12を開口させる。
以上の過程において、前記のように、ステム2の上方付勢力の方が、装着筒部材3に対して本体部4を押し下げるのに要する押下力よりも大きいので、ステム2は下方に移動せず、本体部4のみが装着筒部材3に対して下方に移動する。
これにより、この押下ヘッド1が装着されたポンプの取り扱い性をさらに向上させるのに、噴出口12の、本体部4の周壁部13aからの突出長さを長くしても、噴出口12を開口させるのに要する本体部4への押下力が大きくなるのを防ぐことができる。
例えば、図2に示されるように、弁部材5のうち、前端部5b側の部分を、スライド機構6が連結された部分を形成する材質(例えばポリエチレン等)よりも軟質の材料(例えばゴムやエラストマー等)により形成してもよい。
この場合、弁部材5の前端部5bを弾性変形させて噴出口12、および弁室Aにおけるその開口周縁部に密接させた状態で噴出口12を閉塞することが可能になり、噴出口12を閉塞した状態で、弁室A内の液体が漏れるのを抑制することができる。
この場合、弁部材5を前後方向にスライドさせるときに、噴出口12に対する弁部材5の径方向位置を安定させることが可能となる。
この場合、噴出口12の、本体部4の周壁部13aからの突出長さを長くした押下ヘッド1を容易かつ確実に実現することが可能になるとともに、弁室Aの容量を大きく確保することも可能になり、本体部4への押下力によって弁室Aに内在している液体が高圧になるのを抑え、強い勢いで噴出するのを防ぐことができ、その取り扱い性をさらに向上させることができる。また、例えば、ノズル16の形状は現行通り変更しないで、ガイド筒部52を前記のように設けるだけで噴出口12の突出長さを長くすることも可能になるので、このような押下ヘッドを低コストで実現することができる。
2 ステム
3 装着筒部材
4 本体部
5 弁部材
5a、16a 溝部
5b 弁部材の前端部
6 スライド機構
7 装着筒
8 天板部
9 摺動筒
12 噴出口
13 被押下部
13a 周壁部
13b 頂板部
16 ノズル
40 保持部材
51 支持部材
52 ガイド筒部
A 弁室
Claims (6)
- 上方付勢状態で押込み可能にステムを起立したポンプに装着される押下ヘッドであって、
天板部の下面に垂設されてステムの上端部に嵌着された装着筒、および天板部の上面に立設されてステムの内部に連通された摺動筒を備える装着筒部材と、
前記摺動筒に上下方向に摺動可能に嵌合されるとともに、内部に、ステムの内部に連通され、かつ前方に向けて開口した噴出口を介して外部に連通可能な弁室が形成された本体部と、
前記弁室に噴出口に対して前後方向にスライド可能に設けられ、この噴出口を開閉させるとともに、弁室の内周面との間に、噴出口に至る流路を画成する棒状の弁部材と、
弁部材に連結され、本体部を装着筒部材に対して弁部材とともに上下方向に移動させたときに、この弁部材を前後方向にスライドさせるスライド機構とが備えられ、
前記流路は、弁部材の外周面および弁室の内周面にそれぞれ、周方向に間隔をあけて複数形成された前後方向に延びる溝部により構成されていることを特徴とする押下ヘッド。 - 請求項1記載の押下ヘッドにおいて、
前記流路は、前記溝部、および弁部材の外周面と弁室の内周面との間に設けた隙間により構成されていることを特徴とする押下ヘッド。 - 請求項1または2に記載の押下ヘッドにおいて、
弁部材のうち、前記噴出口を開閉させる前端部は、前記スライド機構が連結された部分を形成する材質よりも軟質の材料により形成されていることを特徴とする押下ヘッド。 - 請求項1から3のいずれかに記載の押下ヘッドにおいて、
前記弁室には、弁部材が前後方向に進退移動する際、この弁部材の中心軸線方向中央部を、外周面側から径方向で挟み込むように支持する支持部材が設けられていることを特徴とする押下ヘッド。 - 請求項1から4のいずれかに記載の押下ヘッドにおいて、
前記本体部は、頂板部、およびこの頂板部の外周縁から略垂下してなる周壁部を有する被押下部と、前端部に前記噴出口が形成された筒状のノズルとを備え、
被押下部とノズルとの間には、被押下部の周壁部から前方に向けて突出するようにガイド筒部が設けられ、
このガイド筒部およびノズルの内部に、前記弁室が形成されていることを特徴とする押下ヘッド。 - 上方付勢状態で押込み可能にステムを起立したポンプに押下ヘッドが装着され、内部に液体が充填される容器体の口部に取り付けられる押下ヘッド付きポンプであって、
ステムの上端部に請求項1から5のいずれかに記載の押下ヘッドの装着筒部材が嵌着され、この装着筒部材は、ステムを保持する保持部材に対して上方に付勢されていることを特徴とする押下ヘッド付きポンプ。
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JP2006083016A JP4902238B2 (ja) | 2006-03-24 | 2006-03-24 | 押下ヘッドおよび押下ヘッド付きポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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