JP3942957B2 - ポンプの押下ヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はポンプの押下ヘッドに関し、詳しくは、液噴出後の液切れが良く、ヘッド内での液詰まり等がなく、しかも液噴出の際の押し下げが容易に行えるポンプの押下ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
ポンプの押下ヘッドとして、上方付勢状態で押し込み可能に突設したステムの上端に嵌着して使用するものが知られている。これらは押し込みにより装着した容器体内の液をステムを介して噴出口より噴出する如く構成したものであり、一般的な押下ヘッドでは、ステムに嵌着させる縦筒と、該縦筒上部に基端を開口して先端の噴出口に連通する横筒とを備えている。また、この様な単純構成のものを改良し、噴出口を閉塞するように弾性体で付勢された弁部材を備え、押下時に噴出口が開放状態となる如く構成したものも提案されている(特開平9−155254号公報)。
【0003】
この押下ヘッドは、ポンプのステムに嵌着して使用されるもので、下端を開口した有頂筒状のカバー部内に於いて、ステムに嵌着した装着筒上端にステム内と連通する横筒を延設し、横筒内にコイルスプリングにより前方付勢された弁部材を配置し、その先端を周壁前面に開口した噴出口に圧接して閉塞している。また、頂壁裏面より周壁と同心円状に垂設したスカート部の後部上部には、横筒後部より突出する弁部材後端部を挟持するかたちで舌片を弾性揺動可能に画成しており、舌片内面下部には突起を突設している。そして、ヘッドを押し下げた際に、突起がポンプの後部周縁部上面に当接して舌片の上部が後方へ弾性的に傾斜変形され、それに伴って弁部材が後方へ移行し、噴出口が開口する如く構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のヘッドは、非使用時に噴出口を常時閉塞しているため、その内部の収納液が固化したりする不都合がないものであるが、液を噴出させる際のヘッドの押下げが固くなり、押下げ難くなる傾向がある。また、弁部材の操作を上記した如きヘッドに設けた舌片とポンプの一部とで構成しているため、ヘッド自体及び装着するポンプの形態に制限が著しく、汎用性に乏しいという問題点がある。
【0005】
本発明は上記した点に鑑みなされたもので、常時安定した液の噴出を行えるとともに、液切れが良く、噴出口の密閉性にも優れ、しかも、ヘッドの押下げを容易に行え、また、どの様なポンプに対しても使用可能で、且つ長期の使用にも充分安定した液の噴出を行え、更に、極力部材数を減らし、その結果、製造が容易でコストの低減が図れ、また、安定した上下動を行えてガタツキやブラツキをより確実に防止できるポンプの噴出ヘッドを提案する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として、以下の通り構成した。即ち、上方付勢状態で押込み可能にステム2を起立したポンプに装着する押下ヘッドであって、ステム2上端部に嵌着させた装着筒8を頂板9下面より垂設するとともに、ステム2内と連通する摺動筒10を頂板9上方へ立設し、且つ、頂板9両側に於いて上下に延びる係止板12を延設してなる装着筒部材3と、上記摺動筒10外周に摺動下降可能に嵌合させたシリンダ16を、周壁14a前部に前端を開口し且つ周囲にスペースをあけて突設した横筒15下面より垂設するとともに、周壁14a内面両側を回動不能且つ上下動可能に上記係止板外面に係合させた本体4と、上記横筒15に嵌着させて先端に噴出口21を開口させた筒状の噴出口部材5と、上記横筒15の後壁15a前面より突設したシール筒18内周に後部外周を摺動可能に嵌合させるとともに、前方付勢状態で噴出口21を閉塞し、且つ、シリンダ内と連通する連絡口19より噴出口21に至る流路を画成してなる弁部材6と、上記横筒後壁15aの窓孔17を介してその後方へ突出した弁部材6後端部に上端を連係させるとともに、下端部を上記頂板9上面に当接係止させ、且つ、装着筒部材に対する本体の押下時に弁部材を後方へ引き出す如く揺動可能に本体に枢着した梃部材7とを備え、ステム2に対する本体の押下抗力がステム自体の押下抗力より小である。
【0007】
第2の手段として、以下の通り構成した。即ち、上方付勢状態で押込み可能にステム2を起立したポンプに装着する押下ヘッドであって、ステム2上端部に嵌着させた装着筒8を頂板9下面より垂設するとともに、ステム2内と連通する摺動筒10を頂板9上方へ立設し、且つ、頂板9両側に於いて上下に延びる係止板12を延設してなる装着筒部材3と、上記摺動筒10に摺動下降可能に嵌合させたシリンダ16を、周壁14a前部に前端を開口し且つ周囲にスペースをあけて突設した横筒15の下面より垂設するとともに、周壁14a内面両側を回動不能且つ上下動可能に上記係止板12外面に係合させた本体4と、上記横筒15内に嵌着させて後部内面をシール部37に形成するとともに、先端に噴出口21を開口し、且つ、シール部37前方に連絡孔38を穿設してなる筒状の噴出口部材5Aと、上記シール部37内周に後部外周を摺動可能に嵌合させるとともに、前方付勢状態で噴出口21を閉塞し、且つ、シリンダ16内と連通する連絡口19より上記連絡孔38を介して噴出口21に至る流路を画成してなる弁部材6と、上記横筒後壁15aの窓孔17を介してその後方へ突出した弁部材6後端部に上端を連係させるとともに、下端部を上記頂板9上面に当接係止させ、且つ、装着筒部材に対する本体の押下時に弁部材を後方へ引き出す如く揺動可能に本体に枢着した梃部材7とを備え、ステム2に対する本体の押下抗力がステム自体の押下抗力より小である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0009】
本発明の押下ヘッド1は、ポンプのステム2上端に嵌着して使用する。装着するポンプの形態は、ステムを押し下げることよりポンプ内の液がステムより噴出する如く構成したものであれば採用でき、例えば、シリンダとピストンとを備えた一般的なポンプ構造を備えたもの、或いはエアゾールタイプのもの等を採用できる。
【0010】
本発明に於ける押下ヘッド1は、装着筒部材3と、本体4と、噴出口部材5と、弁部材6と、梃部材7とを備えている。
【0011】
装着筒部材3は、ステム2の外周上端部に嵌合させた装着筒8を頂板9裏面より垂設するとともに、頂板9中央にはステム2内と連通する摺動筒10を立設している。更に、頂板9周縁部からは下方へ案内筒11を垂設している。また、頂板9の両側に於いて上下に延びる係止板12を延設している。この係止板12は、本体4のぐらつきを防止する等の目的で設けたもので、図示例では頂板9の下方部分においては案内筒11の一部として構成しており、外面に二本の係合凹溝13を縦設している。
【0012】
本体4は、ステム2に装着筒部材3を介して押し下げ可能に連結したもので、周壁14a 上端縁より頂壁14b を延設した下端開口の有頂筒状をなすカバー部14を有し、また、周壁14a 前部に前端を開口した横筒15を後方へ突設し、更に、横筒15下面よりシリンダ16を垂設しており、上記摺動筒10に摺動下降可能にシリンダ16を嵌合させて装着している。
【0013】
上記横筒15は両側及び後部に梃部材7の上部と係止板12とが収納できるスペースを設けており、また、後壁15a 中央に窓孔17を穿設し、その周囲の後壁15a 前面より前方へシール筒18を突設し、更に、下部にはシリンダ16内と連通する連絡口19を設けている。
【0014】
また、周壁14a 内面両側を回動不能且つ上下動可能に上記係止板12外面に係合させている。周壁14a と係止板12との係合は上記条件を満たせば種々の構造を採用できるが、図示例では、周壁14a 両側に於いて、係止板12外面の上記係合凹溝13にそれぞれ係合する各一対の係合突条20を縦設している。
【0015】
上記噴出口部材5は、横筒15に嵌着させて先端に噴出口21を開口させるもので、横筒15内前部に後部を液密に嵌着させるとともに、前部をテーパ状に縮径してその先端に噴出口21を開口している。また、外面より突設した環状突起22を本体4前面に当接係止させ、内部には周方向複数のリブ23を突設している。
【0016】
弁部材6は、上記シール筒18内周に後部外周を摺動可能に嵌合させるとともに、前方付勢状態で噴出口21を閉塞して上記連絡口19より噴出口21に至る流路を画成している。
【0017】
図示例では、横棒状をなし、外周前後方向中間部より後方へスカート状部24を延設するとともに、スカート状部24後端縁より折り返した逆スカート状部25の外周縁をシール筒18内周に摺動可能に嵌合させている。また、横筒15の後壁15a 前面とスカート状部24の分岐部分とに介在させたコイルスプリング26により前方へ付勢して先端を噴出口21に圧接して閉塞している。また、後端を上記窓孔17より突出させ、突出部分に梃部材係合用の環状凹部27を凹設している。これにより、シリンダ16内から連絡口19を介して横筒15内を通り噴出口21に至る液流路を画成している。
【0018】
梃部材7は、上記窓孔17を介してその後方へ突出した弁部材6後端部に上端を連係させるとともに、下端部を上記頂板9上面に当接係止させており、また、装着筒部材に対する本体の押下時に弁部材を後方へ引き出す如く揺動可能に枢着している。
【0019】
図示例に於ける梃部材7は、図4に示す如く、上端部を弁部材6の後端部に連係した垂直板部28下端部より前方へ下る二股の傾斜板部29を延設するとともに、各傾斜板部29の下端部を摺動筒10両側の頂板9上面に当接係止させている。本実施例に於ける梃部材7と弁部材6との連係は、垂直板部28の上端部中央に設けた切欠部30に弁部材6の上記環状凹部27を嵌合させている。更に具体的には、垂直板部28後面上端部に正面視矩形状の凹部31を設け、該凹部31と連通する切欠部30を穿設している。
【0020】
また、屈折部分両側に突設した枢着軸32を、それぞれ両側の軸受33に回動可能に嵌合させている。本実施例に於ける軸受33は、横筒15直下に嵌着させた取付板34の下面後部より所定間隔をあけて一対垂設したもので、それぞれ内側面下端より下方が広いテーパ状の導入凹部を介して軸受凹部を凹設している。また、取付板34は、シリンダ16を嵌着させる嵌合孔と、梃部材7の垂直板部28を揺動可能に挿通する窓孔とを備え、周縁部下面を本体周壁14a 内周に突設した係合突条35上に乗越え係合させており、また、本体周壁14a 内周に周方向間隔をあけて複数突設した係止突起36により取付板34上面を係止している。尚、軸受は本実施例の如く本体と別体に設けたものに限らず、図示しないが、本体と一体に設けた軸受であっても良く、要は、梃部材7を上記した如き状態に揺動可能に枢着したものであれば良い。
【0021】
そして、コイルスプリング26により前方付勢された弁部材6により垂直板部28上部の連係部分を常時前方へ付勢させており、本体4の押し下げにより、装着筒部材3の頂板9が傾斜板部29を押し上げて梃部材7を回動させ、コイルスプリング26の前方付勢力に抗して弁部材6を後方へ引き出す如く構成している。
【0022】
本発明では、この様な押下ヘッドに於いて、ステム2に対する本体4の押下抗力がステム自体の押下抗力より小になる様に構成している。この様に構成するために、基本的には装着するポンプのステムを上方付勢させるための弾性材よりも、弁部材6を前方付勢させるための弾性材の弾発力を小さく選択すれば良く、その他摺動筒とシリンダとの摩擦力,梃部材の揺動時の摩擦力等を考慮してこれらを選択すれば良い。
【0023】
上記の如く構成した押下ヘッド1は、図1の状態からカバー部14を押し下げると、ステム2自体の押下抗力の方が本体4のステム2に対する押下抗力より大きいため、最初ステム2は下がらず、装着筒部材3に対して本体4が下降する。この際、梃部材7の下端部が装着筒部材3の頂板9上面に押し上げられて枢着軸32を中心に回動し、その上端部が後方へ回動して弁部材6をコイルスプリング26の弾発力に抗して後方へ移行させ、噴出口21が開く。次いでステム2が下降し、該ステムの下降によりポンプ内の液がステム2よりシリンダ16を通り、連絡口19から流路を介して噴出口21より外部へ噴出する。
【0024】
次にカバー部14の押圧を解除すると、最初ステムの上方付勢力によりヘッドが上昇する。この際、例えばカバー部14上面を押圧した手が離れないうちにステムの上昇が行われ、噴出口21は開いたままの状態で行われる。従って、この時点で横筒15内は負圧状態となる。次いで、手を離す余地ができ、コイルスプリング26の弾発力により弁部材6が前方へ移行して噴出口21を閉塞し、それに伴い梃部材7により本体4を装着筒部材3に対して上方へ押上げ、元の状態に戻る。
【0025】
図5は本発明の他の実施例を示す。本実施例に於ける押下ヘッド1は、図1の実施例に於いて、上記シール筒18を噴出口部材5と一体に形成した例を示す。本実施例に於いて、噴出口部材5Aは、横筒15内に嵌着させて後部内面にシール部37を形成するとともに、先端に噴出口21を開口し、また、シール部37前方に周方向複数の連絡孔38を穿設している。
【0026】
図示例では、前部外周を横筒15先端部内面に嵌着させた大外径部39に形成するとともに、その後方の外周を小外径部40に形成し、先端部をテーパ状に縮径してその先端に噴出口21を開口した筒状の噴出口部材5Aを設け、大外径部39を横筒15内面先端部に液密に嵌合させるとともに、横筒後壁15a 前面より突設した嵌合筒41外面に後端部を嵌合させて本体4に装着している。また、図1の実施例と同様のリブ23及び環状突起22を設けている。
【0027】
また、弁部材6は棒状をなすとともに、外周前後方向中間部から前方へ逆スカート部25a を突設してシール部37に液密摺動可能に嵌合させており、逆スカート部25a の付け根と横筒後壁15a との間にコイルスプリング26を介在させて前方へ付勢させている。そして、シリンダ16内と連通する連絡口19から横筒15と噴出口部材5との隙間をとおり、連絡孔38を介して噴出口21に連通する如く構成している。他の構成は図1の実施例と同様であり、また、作用も同様であるため説明を省略する。
【0028】
尚、上記各部材は特に断りが無い限り主として合成樹脂により形成され、必要に応じて、金属,エラストマー等を併用して形成することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明の押下ヘッドは、液噴出後の液切れが良く、噴出時の不都合な液の飛び出しを防止でき、ヘッド内での液詰まり、固化等の虞がなく、しかも噴出口が閉塞されているにも拘わらず押し下げが固くなることもなく容易に押し下げ噴出することができるものである。また、ポンプの形態等に左右されずに使用できるため、汎用性に優れ、多くの種類のポンプに適用できるものである。更に、梃部材により弁部材を開閉させるため、耐久性に優れ長期に亘って常時安定した操作を行えるものである。
【0030】
また、部材数を極力少なくすることができコスト削減のメリットがあるとともに、組み立ての簡素化を図れる利点を兼ね備えている。更に、横筒両側のスペースに縦設した係合板と周壁とを回動不能且つ上下動可能に係合させているため、充分な長さの係合幅をとることができ、装着筒部材に対し噴出ヘッドの安定した上下動を行えて噴出ヘッドがガタ付いたりブラ付いたりする等の不都合を防止でき、その結果、シリンダと摺動筒との円滑な作動を行え、ひいては装着したポンプの円滑な作動を行えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う縦断面図である。
【図3】同実施例のB−B線に沿う縦断面図である。
【図4】本発明の梃部材の斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図6】図5のC−C線に沿う縦断面図である。
【符号の説明】
2…ステム,3…装着筒部材,4…本体,5,5A…噴出口部材,
6…弁部材,7…梃部材,8…装着筒,9…頂板,10…摺動筒,
12…係止板,14a …周壁,15…横筒,15a …後壁,16…シリンダ,
17…窓孔,18…シール筒,19…連絡口,21…噴出口,37…シール部,
38…連絡孔
Claims (2)
- 上方付勢状態で押込み可能にステム2を起立したポンプに装着する押下ヘッドであって、ステム2上端部に嵌着させた装着筒8を頂板9下面より垂設するとともに、ステム2内と連通する摺動筒10を頂板9上方へ立設し、且つ、頂板9両側に於いて上下に延びる係止板12を延設してなる装着筒部材3と、上記摺動筒10外周に摺動下降可能に嵌合させたシリンダ16を、周壁14a 前部に前端を開口し且つ周囲にスペースをあけて突設した横筒15下面より垂設するとともに、周壁14a 内面両側を回動不能且つ上下動可能に上記係止板外面に係合させた本体4と、上記横筒15に嵌着させて先端に噴出口21を開口させた筒状の噴出口部材5と、上記横筒15の後壁15a 前面より突設したシール筒18内周に後部外周を摺動可能に嵌合させるとともに、前方付勢状態で噴出口21を閉塞し、且つ、シリンダ内と連通する連絡口19より噴出口21に至る流路を画成してなる弁部材6と、上記横筒後壁15a の窓孔17を介してその後方へ突出した弁部材6後端部に上端を連係させるとともに、下端部を上記頂板9上面に当接係止させ、且つ、装着筒部材に対する本体の押下時に弁部材を後方へ引き出す如く揺動可能に本体に枢着した梃部材7とを備え、ステム2に対する本体の押下抗力がステム自体の押下抗力より小であることを特徴とするポンプの押下ヘッド。
- 上方付勢状態で押込み可能にステム2を起立したポンプに装着する押下ヘッドであって、ステム2上端部に嵌着させた装着筒8を頂板9下面より垂設するとともに、ステム2内と連通する摺動筒10を頂板9上方へ立設し、且つ、頂板9両側に於いて上下に延びる係止板12を延設してなる装着筒部材3と、上記摺動筒10に摺動下降可能に嵌合させたシリンダ16を、周壁14a前部に前端を開口し且つ周囲にスペースをあけて突設した横筒15の下面より垂設するとともに、周壁14a内面両側を回動不能且つ上下動可能に上記係止板12外面に係合させた本体4と、上記横筒15内に嵌着させて後部内面をシール部37に形成するとともに、先端に噴出口21を開口し、且つ、シール部37前方に連絡孔38を穿設してなる筒状の噴出口部材5Aと、上記シール部37内周に後部外周を摺動可能に嵌合させるとともに、前方付勢状態で噴出口21を閉塞し、且つ、シリンダ16内と連通する連絡口19より上記連絡孔38を介して噴出口21に至る流路を画成してなる弁部材6と、上記横筒後壁15aの窓孔17を介してその後方へ突出した弁部材6後端部に上端を連係させるとともに、下端部を上記頂板9上面に当接係止させ、且つ、装着筒部材に対する本体の押下時に弁部材を後方へ引き出す如く揺動可能に本体に枢着した梃部材7とを備え、ステム2に対する本体の押下抗力がステム自体の押下抗力より小であることを特徴とするポンプの押下ヘッド。
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