JP3770441B2 - トリガー式液体噴出器 - Google Patents

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    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1001Piston pumps
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    • B05B11/1011Piston pumps actuated by a lever without substantial movement of the nozzle in the direction of the pressure stroke

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はトリガー式液体噴出器に関する。
【0002】
【従来の技術】
トリガー式液体噴出器として、例えば、容器体口頚部に嵌合させた装着キャップと、該キャップ上方に嵌着固定するとともに、装着キャップ上端から起立した縦筒の中間部からシリンダを、その上部からは射出筒をそれぞれ前方へ突出してなるポンプ本体と、上記射出筒先端に嵌着させたノズルヘッドと、上記射出筒前部から揺動可能に垂設するとともに、上記シリンダ内に前方付勢状態で嵌合させたプランジャの先端部を押し込み可能に連係させたトリガーとを備え、該トリガーの操作により内蔵ポンプ機構の作用で容器体内の液を吸い上げてノズルヘッドの噴出口より噴出する如く構成したものが知られている。
【0003】
また、この種噴出器では、一般に、不用意なトリガーの操作による液の漏出、或いは商品陳列時に於ける悪戯の防止を図るために、射出筒前端に設けたノズル嵌合筒にノズルヘッドを回動可能に設けるとともに、両者間にノズルヘッドを回動させることにより液流路の連通が遮断され、元の状態に戻せば連通する開閉機構を設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した開閉機構を設けたものにあっても、トリガーはプランジャを介して液圧により押し込み不能に係止されているため、液流路閉塞状態のままで度々トリガーを引き寄せると、プランジャの若干の押し込みが可能となり、シリンダ内の異常な高圧化で吐出弁を通って、吐出弁下流の射出筒前方部分内に高圧液体が溜まることがあり、このようになるとノズルヘッドを液流路連通位置まで回した時、その射出筒前方部分内に溜まっていた高圧液体が、トリガー操作を行わなくても噴出口から噴出する不都合が生じたり、また、トリガーを強く引き寄せると、射出筒内の高圧化でノズルヘッドがノズル嵌合筒から外れる虞もあった。
【0005】
本発明は上記した点に鑑みなされたもので、不使用時等にトリガー操作を確実に防止して上記した不都合を解消することができ、また、使用時には取り扱いが便利であり、その構造も簡単な優れたトリガー式液体噴出器を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として、容器体口頚部に嵌合させた装着キャップ4と、装着キャップ上端から起立して上部から射出筒5を前方へ突設してなるポンプ本体6と、射出筒5前部から揺動可能に垂設したトリガー7とを備え、該トリガーの操作により内蔵ポンプ機構の作用で容器体内の液を吸い上げて噴出口より噴出する如く構成したトリガー式液体噴出器に於いて、上記ポンプ本体上面後端部に回動可能に嵌合させた水平回動板8の一側縁部より下方へ、内面をポンプ本体6一側面に当接係止した側板9を延設するとともに、該側板9下端縁を上面一側縁部に連結した係止板10の先端縁をトリガー7後面へ当接係止させてなる係止部材Aを、ポンプ本体6後方への回動が可能に設けてなり、上記係止板 10 の先端部を側面視山型に隆起させた隆起部 10a を設けた
【0007】
第2の手段として、前記第1の手段に於いて、上記装着キャップ4外周又はポンプ本体6基端部外周に回動可能に嵌合させたリング状部19を、係止板10の後端部に一体に延設した。
【0008】
第3の手段として、前記第1の手段に於いて、上記係止板10の後端縁を、装着キャップ4外周又はポンプ本体基端部外周に摺動可能に当接させた。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。本発明のトリガー式液体噴出器1は、容器体2の口頚部3に嵌合させた装着キャップ4と、装着キャップ上端から起立して上部から射出筒5を前方へ突設してなるポンプ本体6と、射出筒前部から揺動可能に垂設したトリガー7とを備え、該トリガーの操作により内蔵ポンプ機構の作用で容器体内の液を吸い上げて噴出口より噴出する如く構成した公知のポンプ機構を備えたものである。
【0010】
本発明では、上記したこの種の噴出器に於いて、不使用時にトリガー7の不用意な引き込みを防止するとともに、使用時には握った手の上面に当接して取り扱い易くするための係止部材Aを設けている。
【0011】
この係止部材Aは、ポンプ本体6上面後端部に回動可能に嵌合させた水平回動板8の一側縁部より下方へ、内面をポンプ本体6一側面に当接係止した側板9を延設するとともに、該側板9下端縁を上面一側縁部に連結した係止板10の先端縁をトリガー7後面へ当接係止させたもので、ポンプ本体6後方への回動が可能に設けている。
【0012】
図示例では、ポンプ本体6上面後縁部に、左右及び後面が開放され、且つ前壁面が平面視斜めS字状をなす凹部aを凹設し、この凹部a内中央に装着キャップ4と同心円状をなし、外周上部に係合突条11を周設した軸筒12を起立させている。また、軸筒12外周に回動可能に嵌合させるとともに、前記係合突条11を強制的に乗り越えてその下面に係合させた係合突条13を外周に周設した嵌合筒部14を、水平回動板8下面中央部より垂設している。水平回動板8の平面視形状は、上記斜めS字状に対応した斜めS字状部分から、斜めS字状部分の左側部分の曲率半径を有する半円弧状部分を後縁部に延設し、更に、この半円弧状部分の右端より段部bを介して斜めS字状部右端に至る直線部分を備えた外形を有している。
【0013】
また、水平回動板8の周縁部からは凹部aの深さの周壁15を垂設している。段部bは、係止部材Aを後方へ回動させた際に、凹部a前壁部の一端部に係合してそれ以上の係止部材の回動を規制し、その際係止板10が丁度後方中央に位置した状態となる如く構成している。
【0014】
また、側板9は、上記水平回動板8の右側縁前部に上端縁を一体に連結し、前縁上部が下方へ行くに従って広がる傾斜縁に構成し、下端縁を、装着キャップ4の略中心線位置からトリガー7裏面位置に至る幅広な水平縁に形成している。この側板9がポンプ本体6側面に当接した際に、係止板10前端縁がトリガー7裏面適正位置に当接する如く構成して、係止板10の前方所定位置への回動を確実容易に行える如く構成している。
【0015】
係止板10は、その前端縁をトリガーの裏面に当接させてトリガーの引き込みを防止させるもので、単に水平な平板状であっても良いが、図示例の如く、前端部を山型状に隆起させた隆起部10a に構成すると良く、その様に構成することにより、トリガー7裏面との当接面積を大きくして、トリガーの撓みによる後述プランジャの押し込みを確実に無くし、更に確実なトリガーの引き込み防止を図れる。
【0016】
図示例のトリガー7は、前板部16の両側よりそれぞれ後方へ側板部17,17を延設し、前板部16の上部後面より突設した押圧棒18の先端を、後述するプランジャの先端凹部に嵌合させてプランジャを押し込み可能に構成している。
【0017】
また、係止板10の後端部は装着キャップ4或いはポンプ本体6と若干離隔していても良いが、装着キャップ4外周或いはポンプ本体基端部外周に摺動可能に後端縁を当接する如く構成することにより、トリガー7と装着キャップ4或いはポンプ本体との間に係止板10が挟持される形となり、より確実なトリガー7の引き込み防止を図れるものである。
【0018】
更に、係止板10の後端部に、装着キャップ4外周又はポンプ本体6基端部外周に回動可能に嵌合するリング状部19を一体に延設すると良い。この様に構成することにより、同様の理由で、係止部材Aを前方へ回動させた際に、より確実なトリガーの引き込み防止を図れる。
【0019】
図示例では、装着キャップ4の外周上部に帯状の凹溝cを周設し、この凹溝c内にリング状部19を嵌合させ、また、ポンプ本体6の基端部外周より延設したフランジ20外周縁より、リング状部19上面外周縁部に当接係止する係止筒部21を垂設して抜け出しの防止を図っている。このリング状部19の嵌合は、図5に示す如く、上端を開口した帯状の凹溝dに嵌合させる如く構成しても良い。また、リング状部19をポンプ本体6基端外周に嵌合させる場合には、係止板10のレベルも上方同一レベルとすると良い。
【0020】
そして、不使用時には、図1及び図2に示す如く、係止部材Aを前方へ回動させておいてトリガー7の引き込みが行えないようにしておく。また、使用時には、図3及び図4に示す如く、係止部材Aを後方へ回動させて、容器体上端部外周から装着キャップ外周に亘って握った手の上面が、係止板10下面に当接して、握った容器のズレ等を防止する如く構成している。
【0021】
以下、上記実施例に於けるその他の部分を説明する。装着キャップ4は、容器体口頚部3外周に螺着させた周壁22上端縁より内方へフランジ23を延設して構成している。また、ポンプ本体6は、装着キャップ4上端から起立した縦筒24の中間部からシリンダ25を、その上部からは射出筒5をそれぞれ前方へ突出している。また、縦筒24下端部を後部中央偏心位置に垂下突出した嵌合筒26を下端部に延設している。また、嵌合筒26の内周面に上部外周を嵌着させた大径筒部と、縦筒24内周面に嵌合させて下端を大径筒部内後部偏心位置に突出させた小径筒部とを、大径筒部上端縁より延設したフランジ状頂板で連結するとともに、大径筒部外周下部より、その上面を嵌合筒下面に当接させてその外方へフランジ27を突設した内壁形成部材28を設け、このフランジ27とポンプ本体の上記フランジ20との間に装着キャップのフランジ23を係合させて回動可能且つ抜け出し不能に装着キャップ4をポンプ本体6に装着し、また、パッキンを介する等して容器体口頚部3上面に当接させたフランジ27を装着キャップ4のフランジ23により圧接固定し、以てポンプ本体6を容器体2に装着固定する如く構成している。
【0022】
射出筒5の先端には連結部材を介してノズルヘッド29を連結している。このノズルヘッド29は、左右方向へ回動させることにより噴出口30の開閉を行える公知の開閉機構を備えている。
【0023】
また、シリンダ25内面に摺動可能に後部外周縁を密嵌させるとともに、コイルスプリング31により前方へ付勢させ、且つ、先端部をシリンダ25前方へ突設させて押し込み可能に設けたプランジャ32を設け、該プランジャ前部をトリガー7の上部に連係させている。
【0024】
上記内壁形成部材28の小径筒部の下端開口部にはパイプ33の上端を嵌着し、その下端を容器体内下部に垂下させる。また、プランジャ32の後部を中空の筒状に形成するとともに、シリンダ25内後部に二重筒状に補助シリンダ34を設け、この補助シリンダ34外面にプランジャ32内面を摺動可能に密嵌させている。更に、シリンダ25と補助シリンダ34との間の縦筒24の筒壁及び射出筒5基端部の縦筒24の筒壁にはそれぞれ連通孔35,36を連設している。そして、容器体2内と縦筒24内をパイプ33を介して連通させるとともに、連通孔35を介して縦筒24とシリンダ25内を連通させ、更に、連通孔36を介して縦筒24内と射出筒5内とを連通させ、従って、容器体内から射出筒5先端の噴出口30に至る液流路を形成している。また、シリンダ25内の上流にあたる縦筒24内下部には吸い込み弁37を、シリンダ25内の下流にあたる縦筒24内上部には吐出弁38をそれぞれ設けている。更に、シリンダ25のプランジャ32の摺動部分に一端を開口し、他端を装着した容器体口頚部上方に開口する外気導入路eを設けている。
【0025】
上記の如く構成したポンプを使用する場合に付いて説明すると、トリガー7を手前に引くとプランシャ32が後方へ移行し、シリンダ25内の液が加圧されて吐出弁38を開き射出筒5を介してその先端の噴出口30より噴出される。次いでトリガー7の押圧を解除すると、コイルスプリング31の弾性復元力によりプランジャ32が前進し、それに伴ってトリガー7が元の状態に押し戻され復帰する。この際、シリンダ25内はプランジャ32が前方へ移行するため負圧化し、吐出弁38が閉じて吸い込み弁37が開き、容器体2内の液をパイプを介してシリンダ25内へ導入する。また、この際、液の減少に伴って負圧化する容器体内へは上記外気導入路eを介して外気が導入される。
【0026】
尚、図中39は、ポンプ本体6の一部を構成して一体に形成されたカバーを示す。また、上記各部材は主として合成樹脂を使用して形成することができ、必要に応じてエラストマー,金属等を併用して形成することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明容器は、既述構成としたことにより、特に、ポンプ本体上面後端部に回動可能に嵌合させた水平回動板の一側縁部より下方へ、内面をポンプ本体一側面に当接係止した側板を延設するとともに、側板下端縁を上面一側縁部に連結した係止板の先端縁をトリガー後面へ当接係止させてなる係止部材を、ポンプ本体後方への回動が可能に設けたので、不使用時には、係止部材によりトリガーの引き込みを確実に防止できて不用意な液の漏出を防止でき、また、使用時には、係止板がポンプ本体後方に回動するため、容器を持った手が係止板下面に当接し、持った容器がズレる等の不都合を生じることなく、取り扱いも極めて便利である。
【0028】
また、係止板の後端縁を装着キャップ外周又はポンプ本体基端部外周に摺動可能に当接させたもの、或いは装着キャップ外周又はポンプ本体基端部外周に回動可能に嵌合させたリング状部を、係止板の後端部に一体に延設したものにあっては、更に確実にトリガーの引き込み防止を図れる。また、係止板の先端部を側面視山型に隆起させた隆起部を設けてなるものにあっては、誤ってトリガーを引いた際に、その撓みによるポンプ機構への影響を極力無くし、不用意な液の漏出をより確実に防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】同実施例の斜視図である。
【図3】同実施例の係止部材を後方へ回動させた状態の縦断面図である。
【図4】同実施例の係止部材を後方へ回動させた状態の斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
2…容器体,3…口頚部,4…装着キャップ,5…射出筒,6…ポンプ本体,
7…トリガー,8…水平回動板,9…側板,10…係止板,10a …隆起部,
19…リング状部,A…係止部材

Claims (3)

  1. 容器体口頚部に嵌合させた装着キャップ4と、装着キャップ上端から起立して上部から射出筒5を前方へ突設してなるポンプ本体6と、射出筒5前部から揺動可能に垂設したトリガー7とを備え、該トリガーの操作により内蔵ポンプ機構の作用で容器体内の液を吸い上げて噴出口より噴出する如く構成したトリガー式液体噴出器に於いて、上記ポンプ本体上面後端部に回動可能に嵌合させた水平回動板8の一側縁部より下方へ、内面をポンプ本体6一側面に当接係止した側板9を延設するとともに、該側板9下端縁を上面一側縁部に連結した係止板10の先端縁をトリガー7後面へ当接係止させてなる係止部材Aを、ポンプ本体6後方への回動が可能に設けてなり、上記係止板 10 の先端部を側面視山型に隆起させた隆起部 10a を設けてなることを特徴とするトリガー式液体噴出器。
    した。
  2. 上記装着キャップ4外周又はポンプ本体6基端部外周に回動可能に嵌合させたリング状部19を、係止板10の後端部に一体に延設してなる請求項1記載のトリガー式液体噴出器。
  3. 上記係止板10の後端縁を、装着キャップ4外周又はポンプ本体基端部外周に摺動可能に当接させてなる請求項1記載のトリガー式液体噴出器。
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