JP2017030804A - 吐出器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吐出器1は、吐出ヘッド13を有するポンプ14と、ポンプ14を容器本体2の口部3に装着する装着キャップ11と、装着キャップ11の後部に立設された支持部15と、支持部15に回転軸L回りに回転自在に配設され、吐出ヘッド13を押し下げる押下部材16と、を備え、押下部材16を押下して回転軸L回りに下方に向けて回転させることにより、吐出ヘッド13が下方移動し、内容物が吐出孔13Aから吐出される吐出器1である。押下部材16には、押下部材16の下方への回転に伴って、吐出ヘッド13に形成された軸部33を押下してこの吐出ヘッド13を下方移動させる押下部85が形成されている。吐出ヘッド13を上方付勢する付勢手段90は、一端部91Aが支持部15に連結され、かつ他端部91Bが吐出ヘッド13に連結された合成樹脂製の延在体91である。
【選択図】図1
Description
この種の吐出器では一般に、吐出ヘッドを上方付勢する付勢手段が、金属製のコイルスプリングとされてポンプのシリンダ内に配設されている。
本発明に係る吐出器は、内容物が収容された容器本体の口部に、上方付勢状態で下方移動自在に配設されるとともに、前方に向けて開口する内容物の吐出孔が形成された吐出ヘッドを有するポンプと、前記ポンプを前記容器本体の口部に装着する装着キャップと、前記装着キャップの後部に立設された支持部と、前記支持部に回転軸回りに回転自在に配設され、前記吐出ヘッドを押し下げる押下部材と、を備え、前記押下部材を押下して回転軸回りに下方に向けて回転させることにより、前記吐出ヘッドが下方移動し、内容物が前記吐出孔から吐出される吐出器であって、前記押下部材には、前記押下部材の下方への回転に伴って、前記吐出ヘッドに形成された被押下部を押下してこの吐出ヘッドを下方移動させる押下部が形成され、前記吐出ヘッドを上方付勢する付勢手段は、一端部が前記支持部に連結され、かつ他端部が前記吐出ヘッドに連結された合成樹脂製の延在体である、ことを特徴とする。
そして、延在体は支持部と吐出ヘッドとの間に配設されているため、従来のように付勢部材がポンプのシリンダ内に配置されて内容物と接触することを防止できる。したがって、多様な種類の内容物に適用可能な吐出器を提供することができる。
周壁部22の内周面には、容器本体2の口部3の外周面に形成された雄ネジに螺着する雌ネジが形成されている。
弾性部材25には、図3に示すように、上下方向に延在する弾性部材切欠部25Aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。また、弾性部材25の下端開口縁は、図1及び図2に示すように、径方向外側から内側に向かうにしたがって下方を向くように傾斜している。
装着筒部31の外周面には、上下方向に延びる縦リブ31aが突設されている。縦リブ31aは、周方向に間隔をあけて複数配置されている。
ノズル筒部32内には、前後方向に延在する芯棒体35と、芯棒体35の前端部に被着された有頂円筒状のチップ36と、が配設されている。
芯棒体35の外周面には、ノズル筒部32の内周面との間で内容物の流動を可能とする複数の流路溝部35Aが前後方向にわたって形成されている。
チップ筒部37は、ノズル筒部32内に嵌合されており、端壁部38は、芯棒体35の先端面に当接している。端壁部38のうち芯棒体35の先端面に当接する後面には、芯棒体35の流路溝部35Aに連通するスピン流路38Aが形成されている。また、端壁部38の中央部分には、スピン流路38Aに連通する吐出孔13Aが形成されている。
摺動部51の下端部は、上方から下方に向かうにしたがって漸次径方向外側に向けて反るように湾曲しており、摺動部51の下端は、シリンダ42の内周面に摺接している。
閉塞部52の下端部は、上方から下方に向かうにしたがって漸次径方向内側に向けて反るように湾曲しており、ピストンガイド43の後述する底部43A近傍に形成された当接部43Eに当接している。また、閉塞部52の上端部は、下方から上方に向かうにしたがって漸次径方向外側に向けて反るように湾曲しており、ステム12の下端部の内周面に摺接している。
環状連結部53の上面は、径方向外側から内側に向かうにしたがって漸次下方に向かうように傾斜し、弾性部材25の下端開口縁を受ける受け面53Aとなっている。
立上筒部62は、天壁部21の開口部を通って上方に向けて立設されている。
上筒部63の上端部には、上筒部63の内外を連通させる空気孔63Aが形成されている。空気孔63Aは、環状連結部53の外周面によって閉塞されている。また、上筒部63の内周面には、ステム12のガイド突出部12Cが当接または近接している。
直筒部67の内周面には、上下方向に延在し、径方向内側に向けて突出する複数の縦リブ部67Aが周方向に間隔をあけて配設されている。また、直筒部67内には、ピストンガイド43の後述する底部(下端部)43Aが進入可能となっている。
テーパ筒部68の内側には、弁体44がテーパ筒部68のテーパ面に離着自在に配設されている。また、テーパ筒部68の内周面には、径方向外側から内側に向かうにしたがって上方に向けて傾斜する規制突部68Aが突設されている。規制突部68Aの上端の内径は、弁体44よりも小さくなっている。また、規制突部68Aには、周方向の延在を中断する間隙が形成されている。
下筒部65の内側には、容器本体2内の内容物が流動するチューブ69が嵌め込まれている。
ピストンガイド43の下端部には、ピストンガイド43内とシリンダ42内とを連通させる一対の連通孔43Bが形成されている。連通孔43Bは、中心軸Oを径方向で挟む両側に形成されている。連通孔43Bは、閉塞部52の下端よりも上方に位置しており、シリンダ42の上筒部63の内側との連通が遮断されている。
同様に、ピストンガイド43の上端部には、ピストンガイド43内とシリンダ42内とを連通させる一対の貫通孔43Cが形成されている。貫通孔43Cは、連通孔43Bと同様に、中心軸Oを径方向で挟む両側に形成されている。貫通孔43Cは、ステム12の移行部分12Aにおける内周面に向けて開口している。
また、ピストンガイド43のうち貫通孔43Cよりも上側に位置する部分は、ステム12の係合突部12Bが係合する係合溝部43Dが全周にわたって形成されている。これにより、ピストンガイド43は、ステム12とともに一体に上下移動する。
下部材45aは、円筒状の外筒部71と、外筒部71よりも径方向内側に配設された円筒状の内筒部72と、を有する。これら外筒部71及び内筒部72は、中心軸Oと同軸に配設されている。
外筒部71は、立上筒部62に外嵌され、内筒部72は、立上筒部62内に嵌合されている。内筒部72の上端は、外筒部71の上端に連設されている。内筒部72の下端には、径方向の内側に向けて突出するフランジ部73が設けられている。内筒部72の下端(フランジ部73)と頂壁部61との間には、第2パッキン76が介在されている。
上部材45bには、操作片75と、縦溝部79と、が更に設けられている。操作片75は、上部材45bから前方に向けて突設されている。操作片75を周方向に移動させることで、上部材45bを下部材45aに対して周方向に回転させることができる。縦溝部79は、上部材45bの内周面に形成されている。縦溝部79は、上部材45bの上下方向の全長にわたって設けられ、上部材45bの上端開口縁に開口している。上部材45bの上端開口縁のうち、縦溝部79の開口部を回避した部分は、縦リブ31aの下端縁に、下方から近接もしくは当接している。これにより、吐出ヘッド13の下方移動が規制されている。
押下部材16は、吐出ヘッド13を上方から覆う天板部81と、天板部81の後端縁から後方に向けて斜め下方に延在する後板部82と、天板部81の前端縁から前方に向けて斜め下方に延在する前板部83と、天板部81の左右両側の側端縁から各別に垂下された一対の側板部84と、を有する。
一対の側板部84は、吐出ヘッド13及び支持部15を左右方向に挟んでいる。側板部84の後部には、軸体77Aが回転軸L回りに摺動可能に挿通された軸孔部84Aが形成されている。
押下部85は、側板部84の内側面に設けられている。押下部85は、装着筒部31を左右両側から挟む一対の板状部材であり、押下部85の下端には、軸部33がその軸線回りに摺動可能に嵌め込まれた円弧状の押下切欠部85Aが形成されている。押下切欠部85Aは、左右方向から見た正面視において上方に向けて凸となる円弧状に形成されている。押下切欠部85Aは、軸部33に対して上方から当接している。
なお、延在体91の一端部91Aと支持部15との連結、および延在体91の他端部91Bと押下部材16との連結は、上述の構成に限定されるものではなく、他の構成を採用してもよい。
例えば、延在体91の一端部91Aと支持部15とが一体に形成されてもよいし、延在体91の他端部91Bと押下部材16とが一体に形成されてもよい。また、延在体91の一端部91Aを、支持部15に接着してもよいし、支持部15に形成した孔に嵌合する等してもよい。また、延在体91の他端部91Bを、押下部材16に接着してもよいし、押下部材16に形成した孔に嵌合する等してもよい。
まず、操作片75を用いて上部材45bを下部材45aに対して周方向に回転させ、上部材45bの上端開口縁のうち、縦溝部79が開口する部分を、縦リブ31aの下端縁に対向させる。これにより、吐出ヘッド13の下方移動の規制が解除される。その後、押下部材16の前板部83の上記指掛部分に指などを掛け、図5に示すように、押下部材16を回転軸L回りに下方に向けて回転させる。押下部材16を下方に向けて回転させると、延在体91が弾性変形させられながら、押下部材16の押下部85が吐出ヘッド13の軸部33を押下し、縦リブ31aを縦溝部79内に進入させながら、ステム12を下方移動させる。ここで、ステム12には、ピストンガイド43が取り付けられており、ステム12に設けられた弾性部材25は、ピストン41に当接している。これにより、ステム12、ピストンガイド43及びピストン41は、一体となってシリンダ42に対して下降する。そのため、ピストン41の閉塞部52がピストンガイド43の連通孔43Bを閉塞させたままの状態で、シリンダ42の上筒部63内が加圧される。
なお、上筒部63の上昇した内圧及び上筒部63内に充填されている内容物に起因して、ピストン41の下方移動は、上筒部63内に内容物が充填されていない場合と比較して上側の位置において抑止される場合がある。このような場合には、ピストンガイド43の底部43Aが直筒部67内に進入する前に、連通孔43Bがシリンダ42の上筒部63内に対して開放されることがある。
そのためには、上述と同様に、上部材45bを下部材45aに対して周方向に回転させて吐出ヘッド13の下方移動の規制を解除し、押下部材16を下方に向けて回転させステム12を押し下げる。連通孔43Bがシリンダ42の上筒部63内に対して開放されると、上述と同様に、上筒部63内を満たしている空気は、連通孔43Bを通る経路と貫通孔43Cを通る経路とを介して、ピストンガイド43内に流入する。そして、ピストンガイド43内に流入した空気は、ステム12の上側部分内を流動してノズル筒部32に至り、ノズル筒部32の吐出孔13Aから排出される。その後、押下部材16を引いた指などを外すと、延在体91による付勢により、吐出ヘッド13及びピストンガイド43が上昇する。上述のように、上筒部63内が減圧され、弁体44が浮上して中筒部64の下部が開放されるので、容器本体2内の内容物が上筒部63内に供給される。
このように押下部材16の下方に向けた回転を繰り返すことによって、シリンダ42の上筒部63内、ステム12内及びピストンガイド43内に内容物を充填させる。
また、延在体91を合成樹脂製にしているので、吐出器1を廃棄する際の分別の手間を抑えることができる。さらに、延在体91をシリンダ42内に配置する必要がないので、シリンダ42の長さを容易に短くすることができ、ポンプ14及び吐出器1全体の小型化を図り易い。
また、延在体91の他端部91Bは、吐出ヘッド13に形成された軸部33を下方から支持するので、構成の簡略化を図ることができる。
例えば、上記実施形態においては、ステム12とヘッド本体30とを別体に形成しているが、これに限定されず、ステムとヘッド本体とを一体に形成してもよい。
また、上記実施形態においては、延在体91の他端部91Bは、下方に向けて弾性変形させられることで、吐出ヘッド13を上方に付勢させているが、これに限定されるものではない。吐出ヘッド13を上方に付勢させるように延在体91を弾性変形させる態様は、延在体91の全体を一様に弾性変形させたりする等、適宜変更してもよい。
Claims (4)
- 内容物が収容された容器本体の口部に、上方付勢状態で下方移動自在に配設されるとともに、前方に向けて開口する内容物の吐出孔が形成された吐出ヘッドを有するポンプと、
前記ポンプを前記容器本体の口部に装着する装着キャップと、
前記装着キャップの後部に立設された支持部と、
前記支持部に回転軸回りに回転自在に配設され、前記吐出ヘッドを押し下げる押下部材と、を備え、
前記押下部材を押下して回転軸回りに下方に向けて回転させることにより、前記吐出ヘッドが下方移動し、内容物が前記吐出孔から吐出される吐出器であって、
前記押下部材には、前記押下部材の下方への回転に伴って、前記吐出ヘッドに形成された被押下部を押下してこの吐出ヘッドを下方移動させる押下部が形成され、
前記吐出ヘッドを上方付勢する付勢手段は、一端部が前記支持部に連結され、かつ他端部が前記吐出ヘッドに連結された合成樹脂製の延在体である、
ことを特徴とする吐出器。 - 前記延在体の他端部は、前記吐出ヘッドに形成された押下係合突部を下方から支持する、
ことを特徴とする請求項1に記載の吐出器。 - 前記押下部材は、前記吐出ヘッドを前後方向に直交する左右方向に挟む一対の側板部を備え、
前記吐出ヘッドには、前記側板部に向けて突出する軸部が形成され、
前記押下部は、前記側板部に形成され、前記軸部に対して上方から当接し、
前記軸部は、前記被押下部及び前記押下係合突部を兼ねている、
ことを特徴とする請求項2に記載の吐出器。 - 前記延在体の他端部は、下方に向けて弾性変形させられた状態で、前記吐出ヘッドに連結されている、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出器。
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