JP2019142580A - 内容物吐出機構および吐出容器 - Google Patents

内容物吐出機構および吐出容器 Download PDF

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Abstract

【課題】吐出容器の部品点数を少なくするとともに、内容物を容易に吐出させる。【解決手段】内容物吐出機構は、容器体21の上部のバルブ22に取り付けられて、バルブ22のステム23を押し下げ、ステム23から噴出された容器体21の内容物を上方に吐出する。この内容物吐出機構は、軸方向がステム23の軸方向と一致するようにステム23に連結され、軸方向に沿って内部に貫通孔を備える軸状部材4と、板状のレバー3と、レバー3の一端を回転可能に支持する支持部材2jとを有する。板状のレバー3は、厚さ方向に貫通する開口3hを備え、開口3h内を軸状部材4が貫通するように配置される。軸状部材4の外周面には、レバー3よりも低い位置に凸部4aが備えられる。レバー3の他端3jが押し下げられると、レバー3は、一端を支点として回転し、レバー3の開口3hの縁部において凸部を押し下げ、これにより軸状部材4およびステム23を軸方向に押し下げる。【選択図】図3

Description

本発明は、容器の内容物を吐出する容器の上部に装着され、ステムと連結される吐出機構に関する。
従来知られているエアゾール式の吐出容器は、内容物を収納する容器体と、容器体の上部のバルブと、容器体の上部に取り付けられる内容物吐出機構を備える。バルブ中央には、下方移動可能で容器体内の空間と外部空間とを連通するステムが設けられており、内容物吐出機構に備えられたレバーをユーザが操作することによりステムを押し下げると、内容物吐出機構の上部に設けられた吐出孔から、容器の内容物が吐出される。
例えば、特許文献1に記載された容器では、一対のレバーをユーザが両手で押し下げると、ステムに係止された係止部が下降してステムを押し下げ、容器の内容物がステムから吐出される。そのため、特許文献1の容器は、一対のレバーをユーザが両手で押し下げなければならない構造である。
一方、特許文献2には、ユーザが容器を手の平で把持しながら、親指でレバーを押上げる操作を行うと、この押上力でステムを下降させ、内容物を吐出させる吐出機構が提案されている。
特開2017−128372号公報 特開2017−13844号公報
内容物を吐出させる操作を容易にするために、吐出容器は、ユーザによる片方の手の操作で内容物を吐出できる構成が好ましいが、特許文献2に開示される内容物吐出機構の構成では、レバーを押し上げる上方向への回転力を、ステムを押す下方向の力に変えるための部材が必要になる。そのため、このような構成では、吐出容器の部品点数が多くなってしまう。また、この吐出容器をユーザが手の平で把持しながら、親指でレバーを押上げる操作を行う必要があるため、ユーザは吐出容器を手で握る動作が必要である。さらに、この吐出機構は内容物が吐出される方向にユーザが親指を移動させる構造であるため、吐出された内容物がユーザの親指に付着してしまう可能性がある。
本発明の目的は、吐出容器の部品点数を少なくするとともに、内容物を吐出させる操作を容易にすることにある。
上記目的を達成するために、本発明の内容物吐出機構は、容器体の上部のバルブに取り付けられて、バルブのステムを押し下げ、ステムから噴出された容器体の内容物を上方に吐出する。この内容物吐出機構は、軸方向がステムの軸方向と一致するようにステムに連結され、軸方向に沿って内部に貫通孔を備える軸状部材と、板状のレバーと、レバーの一端を回転可能に支持する支持部材とを有する。板状のレバーは、厚さ方向に貫通する開口を備え、開口内を軸状部材が貫通するように配置される。軸状部材の外周面には、レバーよりも低い位置に凸部が備えられる。レバーの他端が押し下げられると、レバーは、一端を支点として回転し、レバーの開口の縁部において凸部を押し下げ、これにより軸状部材およびステムを軸方向に押し下げる。
本発明によれば、吐出容器の部品点数を少なくするとともに、内容物を吐出させる操作を容易にすることができる。
(a)実施形態の吐出容器の側面図、(b)図2のB−B断面図にキャップを付けた状態の断面図。 (a)実施形態1の吐出機構の上面図、(b)レバーと軸状部材の関係を示す図1のA−A断面図、(c)レバーと軸状部材の関係を示す切り欠き断面図。 (a)〜(b)実施形態1の吐出機構の動作例を示す切り欠き断面図。 実施形態2の吐出機構の(a)上面図、(b)動作例を示すC−C断面図。 (a)〜(b)実施形態2の吐出機構の動作例を示す切り欠き断面図。 (a)〜(b)実施形態3の吐出機構の動作例を示す切り欠き断面図。 (a)〜(b)実施形態4の吐出機構の動作例を示す切り欠き断面図。 (a)〜(d)吐出機構の変形例を示す上面図。 (a)〜(d)吐出した内容物の形状を示す斜視図。
以下、本発明の一実施の形態の吐出容器について説明する。
図1(a)、(b)に、実施形態の吐出容器の上面図および断面図を示す。なお、図1(a)は、吐出容器20のキャップ24を取り外した状態を示し、図1(b)は、吐出容器20のキャップ24を取り付けた状態を示している。図2(a)は内容物吐出機構1の上面図、図2(b)はレバー3と軸状部材4の関係を示す図1のA−A断面図、図2(c)はレバー3と軸状部材4の関係を示す切り欠き断面図を示す。本実施形態の内容物吐出機構1は、容器体21の上部のバルブ22に取り付けられて、バルブ22のステム23を押し下げ、ステム23から噴出された容器体21の内容物を上方に吐出する。
内容物吐出機構1は、軸方向がステム23の軸方向と一致するようにステム23に連結され、軸方向に沿って内部に貫通孔4bを備える軸状部材4と、板状のレバー3と、レバー3の一端3kをヒンジ52jによって回転可能に支持する支持部材52を有する。板状のレバー3は、厚さ方向に貫通する開口3hを備え、開口3h内を軸状部材4が貫通するように配置される。軸状部材4の外周面には、レバー3よりも低い位置に凸部4aが備えられる。レバー3の他端3jが押し下げられると、レバー3は、一端3kのヒンジ52jを支点として回転し、レバー3の開口3hの縁部において凸部4aを押し下げ、これにより軸状部材4およびステム23を軸方向に押し下げる。
このように、吐出機構1は、レバー3の他端3jが押し下げられると、レバー3がヒンジ52jを支点として回転し、レバー3の開口3hの縁部において支持部3aが凸部4aを押し下げ、これにより軸状部材4が、ステム23を下方へ移動させるため、レバー3を操作する使用者の操作方向と、ステム23の移動方向が一致する。そのため、使用者の操作方向をステム23の移動方向に変換するための特別な部材が不要であり、吐出機構1の部品点数を少なくすることができる。
また吐出機構1では、レバー3をユーザの指で軽く押し下げることで、てこの原理でステム23を押し下げることができる構成のため、使用者は、片方の手で内容物を吐出させる操作を行うことができる。さらに、レバー3が吐出孔2hの反対側に回転することで内容物が吐出するため、吐出した内容物がレバー3を操作した指に付着しない。このように、この吐出機構1Aは、内容物を吐出させるユーザの操作が容易である。
以下、具体的な実施形態について説明する。
下記の各実施形態の吐出機構において共通する吐出容器20全体の構成について、まず説明する。内容物を吐出する吐出容器20は、図1のように、内容物を収納する容器体21と、容器体21の上部のバルブ22と、容器体21の上部に取り付けられて容器体21の内容物を吐出する内容物吐出機構1とを備える。
以下の説明において、上下方向は、吐出容器20が使用される形態での方向とは関係なく、容器体21の底部を下側、バルブ22が取り付けられている側を上側という。
容器体21は、内容物として、用途に応じた薬剤成分、溶剤、その他の添加物を必要に応じて適宜混合した液剤を含む。また液剤に加えて、液剤を噴射させるための噴射剤として、液化ガスや液剤に可溶な圧縮ガスを含む。
容器体21は、中心軸を中心とした回転体である。容器体21を構成する各部品(定量バルブ装置を含む)は、内容物によって侵されない材料であれば、特に断らない限り、一般的な容器に用いられるプラスチック、ゴム、金属、セラミックス等の材料から用途に合わせて任意の材料を選択して用いることができる。
バルブ22は、容器体21の上部に固定されている。バルブ22は、容器体21の上部開口を覆うマウンテンカップ22bと、バルブ22の中央に設けられるステム23を備える。
ステム23は、容器体21の中心軸上に設けられていて、容器体21内の空間と外部空間とを連通する孔を有する。ステム23は、上部の一部がバルブ22より外側に位置し、残部が容器体21内に位置しており、不図示の弾性部材により上方に付勢されている。
このような構成の吐出容器20は、ステム23が軸方向に押し下げられない状態即ち吐出操作がなされない状態(静止状態という)では、ステム23に設けられている不図示の吐出弁が閉じており、容器体21内は外部空間と遮断されている。そのため、内容物に含まれるLPG等の液化ガスが気化することにより、或いは容器内に封入された圧縮ガスによって、容器内の圧力は外気圧より高く維持されている。
静止状態からステム23が軸方向に押し下げられたり、軸方向に対して傾けられたりすると、ステム23の吐出弁が開くことにより容器体21内と外部空間とが連通し、両者の圧力差によって容器体21内の内容物が押し上げられ、ステム23内の先端から吐出される。ステム23の押し下げ操作をやめると、ステム23は静止状態の位置に復帰し、容器体21内は再び外部空間と遮断される。
続いて、各実施形態の内容物吐出機構1の詳細について説明する。
(実施形態1)
図1(b)と、図2(a)〜(c)を用いて、実施形態1の吐出機構1Aについて説明する。
図1(b)に示すように、吐出機構1Aは、容器体21に対して着脱可能に取り付けられて容器体21の中心軸と共通の中心軸を有する外筒2と、外筒2内で外筒2の中心軸に直交する径方向に延在する板状のレバー3と、レバー3に設けられた開口3hを貫通する軸状部材4とを備える。キャップ24は、吐出機構1に対して着脱可能となっており、キャップ24を吐出機構1から取り外すと吐出容器20が使用可能となる。
外筒2は、外筒下部2Aと、外筒下部2Aに嵌合する外筒上部2Bとからなる。外筒上部2Bは、内容物を吐出する吐出孔2hが厚さ方向に複数備えられた円形で板状の吐出部材2gと、吐出部材2gを容器体21の上部に対して所定の向きで支持する筒体2pから構成され、吐出部材2gを貫通する吐出孔2hから、内容物が吐出される。本実施形態においては、筒体2pは、吐出部材2gの主平面がステム23の軸方向に対して直交するように、吐出部材2gの外周縁を下方から支持している。また本実施形態において、吐出孔2hは図2(a)に示すように上面から見ると、外筒2の中心軸を中心とする同心円状に複数設けられた略半円弧状の孔である。吐出孔2は、中心から径が大きくなるにつれて90度ずつ角度を変えるように配置されていて、同じ径を有する一対の略半円弧が向かい合うようにして配置されている。吐出孔2hは円弧の中心から径が大きくなる方向に6列配置されている。
筒体2pの一部には、開口2kが設けられており、この開口2kからレバー3の端部3jが突出している。
図1(b)に示すように、外筒下部2Aは、容器体21の上部を覆う形状をしており、外筒2の中心軸を中心とした円弧状のスリット2sを有する。外筒上部2Bの筒体2pの下端の縁部の少なくとも一部には、スリット2sの幅よりも大きい凸部2tが設けられている。筒体2pの下端が外筒下部2Aのスリット2sに挿入され、凸部2tがスリット2sの下に突き抜けることにより、外筒上部2Bが外筒下部2Aと嵌合している。
外筒下部2Aは、円筒2bを含み、円筒2bの内周面がバルブ22のマウンテンカップ22b外周と係合することにより、外筒2が容器体21に着脱可能に固定されている。円筒2bの内周面の下端には、凸部2cが設けられており、凸部2cがマウンテンカップ22bに係止されるため、外筒2が容器体21に取り付けられた状態で、ある程度の力を加えないと外筒2が容器体21から外れないようになっている。
また、外筒下部2Aの円筒2bの外側には、円筒の肩カバー2dが設けられており、肩カバー2dの下端が容器体21の外周に接することで、外筒2が容器体21を支持している。肩カバー2dの外周側には、キャップ24を保持する凸部2eが設けられていて、キャップ24を着脱可能に保持している。外筒下部2Aの構成は、容器体21に対して着脱可能であることと、キャップ24を着脱可能に保持することができれば上述した構成例に限られない。
さらに外筒下部2Aは、中心部に円筒2fとこれを支持する円板2aとを備えている。円筒2fの内径は、軸状部材4の下部の外径よりも、軸状部材4が円筒2fの内周面に接しながら上下移動できる程度に大きい。すなわち、円筒2fは、軸状部材4の上下動を案内する。そのため、円筒2fの円板2aからの高さは、軸状部材4の移動量と同じかそれ以上の高さであることが好ましい。
外筒下部2Aの円板2aには、上方に向けて板状の壁52iが立設されている。壁52iの上端には、レバー3の一端3kと接続されてレバー3を支持するヒンジ52jが設けられている。壁52iは、軸状部材4の中心軸を挟んで開口2kとは反対側に設けられている。
図1(b)に示すように、レバー3の一方の端部は、ヒンジ52jに取り付けられているため、レバー3は、ヒンジ52jを支点として回転可能である。レバー3の他方の端部(ヒンジ52j側との反対側の端部)3jは、開口2kから突出している。
レバー3には、レバー3の中央よりややヒンジ52j寄りに、レバー3の厚さ方向に貫通する開口3hが設けられている。軸状部材4は、レバー3の開口3hを貫通している。軸状部材4は、軸部4Aと軸部4Aの上部の受け部4Bとが連結された、内容物の流路を形成する部材である。軸状部材4の内部には、軸部4Aと、受け部4Bとを貫通する貫通孔4bが軸方向に開けられている。軸部4Aの下部には、ステム23の上部が挿入される凹部4cが設けられている。
軸部4Aの外周面には、一対の凸部4aが備えられており、一対の凸部4aは、軸状部材4の径方向に沿って両側にそれぞれ突出している。一対の凸部4aが軸部4Aの外周面から突出している径方向は、レバー3の一端3kと他端3jを結ぶ方向に対して直交している。一対の凸部4aは、互いにレバー3よりも低い位置に同じ高さで設けられている。
一方、図2(b)、(c)に示すように、レバー3の底面には、開口3hの縁部に一対の支持部3aが固定されている。また、レバー3の底面には、一対の支持部3aをそれぞれ補強する補強部3dが設けられている。補強部3dは、レバー3の底面と支持部3aに固定され、レバー3の一端3kと他端3jを結ぶ方向に沿って長い板状をしている。
一対の支持部3aが設けられている位置は、軸部4Aの一対の凸部4aが設けられている位置に対応している。凸部4aは、レバー3の支持部3aを移動可能に支持する。レバー3を押し下げると、凸部4aが押し下げられ、軸状部材4は、ステム23を押し下げる。
すなわち、軸状部材4が可動域のうち最も上部に位置しているとき、ステム23が挿入される凹部4cの段差は、ステム23の上端から離れて、ステム23より上方に位置しているため、ステム23を押下しない。一方、レバー3を押し下げると、軸状部材4の凹部4cがステム23の上部に触れてステム23を押し下げる。これにより、ステム23の不図示の吐出弁が開き、軸状部材4の貫通孔4bにステム23の孔23aから内容物が流入する。
また、支持部3aの下部は、下方に向けて開口した凹部3bを有し、凹部3bのヒンジ52j側の端部に、開放部3cを有する。
受け部4Bは、軸状部材4の上端の周囲に固定された円板4dと、その周囲に固定された円筒4gとを含む。円板4dは、板状の吐出部材2gと平行な上面を有する。円板4dの径は、外筒2の吐出孔2hのうち最も外周側に設けられた吐出孔2hの中心軸からの距離よりも大きく、外筒2の径よりも小さい。円筒4gの上端は、円板4dの位置である。軸状部材4が最も上部に位置しているとき、円板4dは、外筒2の吐出部材2gの下面と接する。
受け部4Bの外周と外筒2の吐出部材2gの外周には、軸状部材4をステム23から遠ざける方向に軸方向に付勢する弾性体5Aの両端がそれぞれ固定される。弾性体5Aは、受け部4Bの円筒4gの全周を囲むようにして配置されている。
外筒2、レバー3、軸状部材4の材質としては、樹脂、または、アルミニウム、ステンレスなどの金属を使用することができる。また、弾性体5Aは、蛇腹状のバネを用いることができる。弾性体5Aには、他にも、螺旋状のバネや、ゴム、樹脂等の弾性を有する部材を使用できる。
続いて、本実施形態の吐出機構1Aの動作例を図3を用いて説明する。
レバー3がユーザから操作されない状態、すなわち静止状態では、図3(a)に示すように、弾性体5Aが受け部4Bを上方向に付勢しているため、軸状部材4が最も上部に位置し、ステム23を押し下げない。よって、ステム23に設けられている不図示の吐出弁は閉じた状態となり、容器体21内は外部空間と遮断されている。
この静止状態では、軸状部材4が最も上部に位置しているため、吐出孔2hが設けられた円板4dが外筒2の吐出部材2gの下面と接している。そのため、吐出孔2hは、円板4dにより下方から塞がれている。
また、静止状態では、軸状部材4が最も上部に位置しているため、凸部4aがレバー3の支持部3aの凹部3bの開放部3c側と接して、支持部3aを押し上げている。
このような静止状態から、吐出容器20の使用者が指でレバー3を軽く押し下げると、ヒンジ52jを支点、枠体2の開口2kから突出するレバー3の端部3jを力点として、レバー3が下方に回転する。レバー3が下方に回転すると、レバー3の開口3hの縁部において支持部3aが凸部4aを押し下げる作用点となることにより、図3(b)に示すように、軸状部材4が押し下げられる。
このとき、凸部4aは、凹部3bに沿って滑るようにして、凹部3bに接する位置を開放部3c側から開放部3cの反対の湾曲部側に変えながら下がる。また、軸状部材4は、円筒2fの内周面に接しながら移動するため、軸方向に沿って押し下げられる。これにより、レバー3の下向きの回転移動が軸状部材4の下方向への移動に変換される。特に、吐出機構1Aでは、レバー3の回転の支点と力点の位置が枠体2の中心軸を挟んで対向する位置にあるため、レバー3が凸部4aを押し下げる際に、凸部4aに対するレバー3の支持部3aの接点が変わる。これにより、凹部3bと開放部3cを有する支持部3aの湾曲形状が、レバー3の回転を用いて支持部3aの形状が凸部4aを軸方向に沿って押し下げる動作において、有効に作用する。
軸状部材4が押し下げられると、凹部4cの段差によってステム23が押し下げられる。すると、ステム23の吐出弁が開くため、容器体21内と吐出機構1A内の圧力差によって容器体21内の内容物がステム23の孔23aと軸状部材4の貫通孔4bを通って受け部4Bの円板4d上に吐出される。軸状部材4の下端がバルブ22に接すると軸状部材4の移動が止まるため、レバー3の回転は、軸状部材4の下端がバルブ22に接するまで行うことができる。
円板4dの上面に吐出された内容物は、円板4dの上面と吐出部材2gの下面との間の空間に充填され、円板4dの上面に沿って径方向に広がりながら外筒2の吐出孔2hに向かう。そのため、円板4dで広げられた内容物は、吐出孔2hから均一に上方に吐出する。
使用者がレバー3から指を離すなどしてレバー3の押し下げ操作をやめると、弾性体5Aが、軸状部材4を上向きに引こうとする弾性力が働き、弾性体5Aが軸状部材4を引き上げる。これにより受け部4Bが上方に移動するため、受け部4Bは、円板4dの上面で広がっていた内容物を押し上げる。さらに弾性体5Aが、円板4dと外筒2の吐出部材2gとが接する図3(a)に示した静止状態の位置まで軸状部材4を引き上げ、円板4dは、吐出孔2hから内容物を押し出しきる。
軸状部材4が引き上げられると、凹部4aがステム23の上面から上方に離れるため、ステム23を上方に付勢していた不図示の弾性部材により、ステム23が押し上げられ、静止状態の位置に復帰する。これにより、ステム23の吐出弁が閉じ、容器体21内は再び外部空間と遮断される。
レバー3は、軸状部材4が弾性体5Aにより引き上げられるのに追従して、凸部4aにより支持部3aが押し上げられることにより、ヒンジ52jを支点として上方に回転して、静止状態の位置に復帰する。このとき、支持部3aの凹部3bは、凸部4aが接する位置を開放部3cの反対側から開放部3c側に変化するように移動するため、軸状部材4の上方向への移動が、レバー3の上方への回転移動に変換される。
このように、吐出機構1Aは、レバー3の他端3jが押し下げられると、レバー3がヒンジ52jを支点として回転し、レバー3の開口3hの縁部において支持部3aが凸部4aを押し下げ、これにより軸状部材4が、ステム23を下方へ移動させるため、レバー3を操作する使用者の操作方向と、ステム23の移動方向が一致する。そのため、使用者の操作方向をステム23の移動方向に変換するための特別な部材が不要であり、吐出機構1Aの部品点数を少なくすることができる。
また吐出機構1Aでは、レバー3が、指などで押し下げることができる構成のため、使用者は、片方の手のみで内容物を吐出させる操作を行うことができる。さらに、レバー3が吐出孔2hの反対側に回転することで内容物が吐出するため、吐出した内容物がレバー3を操作した指に付着せず衛生的である。これにより、この吐出機構1Aは、内容物を吐出させる操作が容易である。
さらに、吐出機構1Aは、レバー3が下方に回転するとレバー3の長手方向に直交する一対の凸部4aが押し下げられてステム23を押し下げる構成のため、レバー3を片方の手で操作しても、ステム23と軸状部材4は傾くことなく、軸方向に沿って上下移動する。これにより、吐出機構1Aは、全ての吐出孔2hから均一な高さで内容物を吐出させ堆積されることができる。特に、軸状部材4は円筒2fの内周面に接しながら上下移動するため、軸状部材4は、傾くことなく、より安定して軸方向に沿って上下移動する。
また、レバー3の回転の支点と力点が、枠体2の中心軸を挟んで対向する位置に設けられているため、吐出機構1Aは、枠体2内の空間を最大限に利用したてこによってステム23が押される構成である。よって、吐出容器20の使用者は、レバー3に小さな力を加えるだけで、内容物を吐出させることができる。
その上、静止状態において、凹部4cとステム23の上部と間に空間があるので、軸状部材4の移動量よりもステム23の移動量が小さくなることにより、より小さな力でレバー3を押し下げるだけで、内容物を吐出させることができる。
また、吐出部材2gは、主平面がステム23の軸方向に対して直交して設けられ、吐出部材2gを貫通する吐出孔2hから、内容物が吐出されるため、吐出部材2gの上面に内容物が図9(a)に示すように吐出孔2hの形状に沿った形状で堆積して吐出する。吐出孔2hの形状を設計しておくことにより、所望の形状で内容物を吐出部材2g上に吐出することができる。例えば、花の形状に形成できる。そのため、ユーザは、吐出部材2g上に堆積した内容物を容易にすくい取って使用できる。
さらに、吐出機構1Aは、軸状部材4が可動域の最も上部に位置しているとき、軸状部材4の円板4dと外筒2の吐出部材2gが接する構成であるため、円板4dは、吐出孔2hから吐出した内容物を外筒2の吐出部材2gから押し出しきることができる。そのため、軸状部材4の円板4dと外筒2の吐出部材2gの下面との間の空間で広げられた内容物が、吐出機構1A内で溜まってしまうことを抑制できる。これにより、吐出容器20の使用後に吐出容器20を傾けたとしても、吐出機構1A内に内容物が溜まっていないので、内容物の液垂れを防ぐことができる。
(実施形態2)
実施形態2の内容物吐出機構1Bを図4(a)、(b)を用いて説明する。この内容物吐出機構1Bは、実施形態1の内容物吐出機構1Aに対して、吐出孔2hの配置、外筒上部2Bの構造、受け部4Bの形状、および弾性体5Bの素材が異なっている。以下、内容物吐出機構1Bと内容物吐出機構1Aとで異なる構成を中心に説明する。吐出機構1Bの他の構成は、実施形態1の吐出機構1Aと同様であるので、説明を省略する。
本実施形態において、吐出孔2hは、図4(a)に示すように上面から見ると、吐出機構1Aの吐出孔2hと同様の略半円弧状の孔であるが、吐出機構1Aの吐出孔2hのうち、円弧の中心寄りの4列のみが配置されている。
図4(b)に示すように、吐出部材2gには、下面に円筒状のガイド部2mが備えられている。円筒状のガイド部2mの中心軸は、軸状部材4の中心軸と一致している。また、円筒状のガイド部2mの内径は、軸状部材4の円筒の外形よりわずかに大きく、ガイド部2mは、軸状部材4の上下動を案内する。
軸状部材4は、実施形態1を同様に、軸部4Aと、受け部4Bとが連結された構造であるが、実施形態2においては、受け部4Bの側壁4eの下部は、ガイド部2mを内周側と外周側から挟むように、上向きに折り曲げられ、上向きの凹部4fを有する。凹部4fの外周と、外筒2の内周には、軸状部材4をステム23から遠ざける方向に軸方向に付勢する弾性体5Bの両端がそれぞれ固定されている。弾性体5Bは、受け部4Bの外周の全周を囲むようにして設けられている。弾性体5Bは、螺旋状のバネである。弾性体5Bには、他にも、蛇腹状のバネや、ゴム等の弾性を有する部材も使用できる。
続いて、本実施形態の吐出機構1Bの動作例を図5を用いて説明する。
静止状態では、図5(a)に示すように、弾性体5Bが受け部4Bを上方向に付勢しているため、軸状部材4が最も上部に位置し、ステム23を押し下げない。よって、ステム23に設けられている不図示の吐出弁は閉じた状態となり、容器体21内は外部空間と遮断されている。
この静止状態では、軸状部材4が最も上部に位置しているため、吐出孔2hが設けられた円板4dが外筒2の吐出部材2gの下面と接している。そのため、吐出孔2hは、円板4dにより下方から塞がれている。
また、静止状態では、軸状部材4が最も上部に位置しているため、凸部4aがレバー3の支持部3aの凹部3bの開放部3c側と接して、支持部3aを押し上げている。
このような静止状態から、吐出容器20の使用者が指でレバー3を軽く押し下げると、ヒンジ52jを支点、枠体2の開口2kから突出するレバー3の端部3jを力点として、レバー3が下方に回転し、図5(b)に示すように、軸状部材4が押し下げられる。このとき、軸状部材4の受け部4Bの凹部4fは、ガイド部2mの両側面に接しながら移動する。
実施形態1の吐出機構1Aの動作と同じく、実施形態2の吐出機構1Bでも、軸状部材4が押し下げられると、ステム23が押し下げられ、容器体21内の内容物は、ステム23の孔23aと軸状部材4の貫通孔4bを通って受け部4Bの円板4d上に吐出される。円板4dの上面に吐出された内容物は、円板4dの上面に沿って径方向に広がりながら外筒2の吐出孔2hに向かい、吐出孔2hから均一に上方に吐出される。このとき、ガイド部2mが軸状部材4の受け部4Bの周囲を囲っているため、内容物は、受け部4Bの周囲へ流れ落ちない。
使用者がレバー3から指を離すなどしてレバー3の押し下げ操作をやめると、弾性体5Bが軸状部材4を引き上げる。このとき、軸状部材4は、円筒2fの内周面と、ガイド部2mに接しながら移動するため、安定して軸方向に沿って移動する。
軸状部材4の凹部4aの段差がステム23の上面から上方に離れると、ステム23が上方に移動し、ステム23の吐出弁が閉じて静止状態の位置に復帰する。
このように、実施形態2の吐出機構1Bは、外筒2がガイド部2mを有し、軸状部材4がガイド部2mに沿って上下移動するため、吐出機構1Bは、実施形態1の吐出機構1Aで得られた効果に加え、さらにステム23と軸状部材4の上下動の安定性が増すという効果が得られる。
さらに、軸状部材4の側壁4eがガイド部2mの内壁と接するため、軸状部材4の円板4dの上面と外筒2の吐出部材2gの下面との間の空間で径方向に広がった内容物は、円板4dの外縁部から吐出機構1B内に落ちることなく外筒2の吐出孔2hに向かう。これにより、吐出機構1Bは、吐出機構1B内に内容物が溜まらないので、吐出容器20の使用後に吐出容器20が傾いても、内容物の液垂れを防ぐことができる。
なお、ガイド部2mは、軸状部材4の中心軸と一致した中心軸を有する円筒状としたが、これに限られず、柱状であってもよい。
(実施形態3)
実施形態3の内容物吐出機構1Cを図6(a)、(b)を用いて説明する。この内容物吐出機構1Cは、外筒上部2Bの断面形状および弾性体5Cが設けられている位置が、上述した内容物吐出機構1A、1Bとは異なっている。以下、内容物吐出機構1Cと、内容物吐出機構1Aまたは内容物吐出機構1Bとで異なる構成を中心に説明する。吐出機構1Cの他の構成は、内容物吐出機構1A、1Bと同様であるので、説明を省略する。
図6(a)に示すように、吐出部材2gの下面には、円筒2nが設けられている。円筒2nの中心軸は、軸状部材4の中心軸と一致している。円筒2nの内径は、受け部4Bの円板4dの外径よりも、円筒4gが、円筒2nの内周面に接しながら上下移動できる程度に大きい。すなわち、円筒2nは、軸状部材4の上下動を案内する。
軸状部材4の軸部4Aの外周面には、弾性体5Cを取り付けるための、つば部4hが設けられている。つば部4hは、凸部4aよりも低い位置に設けられている。つば部4hは、軸部4Aの外周面のうち、壁52i側と開口2k側に同じ高さで設けられている。
弾性体5Cは、つば部4hと円板2aにその両端がそれぞれ固定されており、軸状部材4をステム23から遠ざける方向に軸方向に付勢している。弾性体5Cは、螺旋状のバネである。弾性体5Cには、他にも、蛇腹状のバネや、ゴム等の弾性を有する部材も使用できる。
続いて、本実施形態の吐出機構1Cの動作例を説明する。
静止状態では、図6(a)に示すように、弾性体5Cがつば部4hを上方に付勢しているため、軸状部材4が最も上部に位置し、ステム23を押し下げない。よって、ステム23に設けられている不図示の吐出弁は閉じた状態となり、容器体21内は外部空間と遮断されている。
この静止状態では、受け部4Bの円板4dが外筒2の吐出部材2gと接している。このとき、凸部4aが、レバー3の凹部3bの開放部3c側と接して、支持部3aを押し上げている。
このような静止状態から、吐出容器20の使用者が指でレバー3を軽く押し下げると、ヒンジ52jを支点、枠体2の開口2kから突出するレバー3の端部3jを力点として、レバー3が下方に回転し、図6(b)に示すように、軸状部材4が押し下げられる。
実施形態1の吐出機構1Aの動作と同じく、吐出機構1Cでも、軸状部材4が押し下げられると、ステム23が押し下げられ、容器体21内の内容物は、ステム23の孔23aと軸状部材4の貫通孔4bを通って受け部4Bの円板4d上に吐出される。円板4dの上面に吐出された内容物は、円板4dの上面に沿って径方向に広がりながら外筒2の吐出孔2hに向かい、吐出孔2hから均一に上方に吐出される。このとき、ガイド部2mが軸状部材4の受け部4Bの周囲を囲っているため、内容物は、受け部4Bの周囲へ流れ落ちない。
使用者がレバー3から指を離すなどしてレバー3の押し下げ操作をやめると、弾性体5Cが、軸状部材4を押し上げる。軸状部材4は、円筒2fの内周面と、円筒2nに接しながら移動するため、安定して軸方向に沿って移動する。
このように、実施形態3の吐出機構1Cでは、外筒2の円筒2nが受け部4Bの外周に沿って設けられているため、吐出機構1Cは、実施形態1の吐出機構1Aと実施形態2の吐出機構1Bで得られた効果に加え、さらにステム23と軸状部材4を安定して上下させることができる。
また、実施形態3のように弾性体5Cを軸状部材4の下部に配置した場合であっても、弾性体5Cの押し上げ力により、実施形態1、2と同様に軸状部材4を移動させることができる。
(実施形態4)
実施形態4の内容物吐出機構1Dを図7(a)、(b)を用いて説明する。この内容物吐出機構1Dは、軸状部材4を引き上げる弾性体を有していない点、および軸状部材4が静止状態においてステム23の上部に接している点で、上述した内容物吐出機構1A〜1Cと異なっている。実施形態4では、バルブ22内のバネによってステム23が上方に復帰する力により、軸状部材4が復帰する。以下、内容物吐出機構1Dと、内容物吐出機構1A〜1Cとで異なる構成を中心に説明する。吐出機構1Dの他の構成は、内容物吐出機構1A〜1Cと同様であるので、説明を省略する。
軸状部材4は、軸部4Aと、軸部4Aの上部の受け部4Bとが連結された、内容物の流路を形成する部材である。実施形態4の吐出機構1Dでは、軸状部材4の凹部4cの段差は、常にステム23の上端と接している。
続いて、本実施形態の吐出機構1Dの動作例を説明する。
ユーザがレバー3を操作していない静止状態では、ステム23の下部に配置された弾性部材(不図示)がステム23を上方に付勢しているため、図7(a)に示すように、ステム23および軸状部材4は、最も上部に位置する。よって、ステム23に設けられている不図示の吐出弁は閉じた状態となり、容器体21内は外部空間と遮断されている。
この静止状態では、受け部4Bの円板4dが外筒2の吐出部材2gと接している。このとき、凸部4aが、レバー3の支持部3aを押し上げている。
このような静止状態から、吐出容器20の使用者が指でレバー3を軽く押し下げると、レバー3が下方に回転し、図7(b)に示すように、軸状部材4がレバー3によって押し下げられる。
軸状部材4が押し下げられると、ステム23が軸状部材4と一体となって押し下げられる。すると、容器体21内の内容物は、ステム23の孔23aと軸状部材4の貫通孔4b(図1(b)参照)を通って受け部4Bの円板4d上に吐出され、吐出孔2hから均一に上方に吐出される。
使用者がレバー3から指を離すなどしてレバー3の押し下げ操作をやめると、ステム23の下部の図示しない弾性部材が、ステム23を上向きに押す弾性力が働き、ステム23が押し上げられる。ステム23と一体となっている軸状部材4も押し上げられる。このとき軸状部材4は、円筒2fの内周面と、円筒2nに接しながら移動するため、軸方向に沿って押し上げられる。
これにより受け部4Bが上方に移動するため、円板4dは、吐出孔2hから内容物を押し出しきる。ステム23が静止状態戻ると、ステム23の吐出弁が閉じる。
このように、吐出機構1Dは、弾性体を有しておらず、ステム23の下部に設けられている不図示の弾性部材の弾性力を利用するため、吐出機構1A〜1Cと比べて、部材点数をさらに少なくすることができる。
以上の通り、吐出機構1A〜1Dは、内容物を吐出させる操作を容易にすることと、部品点数を少なくすることの両方を実現した吐出機構である。よって、吐出機構1A〜1Dのいずれかを備える吐出容器20は、内容物を吐出させる操作を容易にすることと、部品点数を少なくすることの両方を実現した容器である。
なお、吐出孔2hの形状は、上述した例に限られない。例えば、図8(a)に示す吐出部材2gは、略半円弧状の孔が複数設けられた吐出孔2hを有する。吐出孔2hは、中心から径が大きくなるにつれて90度ずつ角度を変えて3列配置されていて、同じ中心と同じ径を有する一対の略半円弧状の孔は、向かい合うようにして設けられている。吐出部材2gには、この3列の孔が4箇所設けられている。このような形状の吐出孔2hから吐出した内容物は、図9(b)に示すように吐出孔2hの形状に沿った形状で吐出部材2g上に吐出されて堆積する。
また、図8(b)に示すように、吐出孔2hは、4つの頂点を有する星型に開いていてもよい。このような形状の吐出孔2hから吐出した内容物は、図9(c)に示すように吐出孔2hの形状に沿った形状で吐出されて堆積する。さらに、図8(c)に示すように、吐出孔2hは、4つの頂点を有する星型が複数開いていてもよい。
また、図8(d)に示す吐出孔2hは、実施形態2の吐出機構1Bの吐出孔2hと同じ配置の4列の孔の周囲に、さらに円弧が複数設けられた形状である。詳しくは、吐出孔2hは、4列の孔の周囲に、さらに径が大きくなる方向に2列ずつの円弧が4箇所配置されている。このような形状の吐出孔2hから吐出した内容物は、図9(d)に示すように吐出孔2hの形状に沿った形状で吐出されて堆積する。
また、上述した実施形態1〜4の吐出機構1A〜1Dでは、外筒2が外筒下部2Aと外筒上部2Bからなり、軸状部材4が軸部4Aと受け部4Bからなる構成としたが、これに限られない。外筒2は外筒下部2Aと外筒上部2Bが一体の構成であってもよいし、軸状部材4も、軸部4Aと受け部4Bが一体の構成であってもよい。
1…内容物吐出機構、2…外筒、2j…支持部材(ヒンジ)、3…レバー、3h…開口、4…軸状部材、5…弾性体、21…容器体、22…バルブ、23…ステム

Claims (10)

  1. 容器体の上部のバルブに取り付けられて、前記バルブのステムを押し下げ、前記ステムから噴出された前記容器体の内容物を上方に吐出する内容物吐出機構であって、
    軸方向が前記ステムの軸方向と一致するように前記ステムに連結され、軸方向に沿って内部に貫通孔を備える軸状部材と、
    板状のレバーと、
    前記レバーの一端を回転可能に支持する支持部材とを有し、
    前記板状のレバーは、厚さ方向に貫通する開口を備え、前記開口内を前記軸状部材が貫通するように配置され、
    前記軸状部材の外周面には、前記レバーよりも低い位置に凸部が備えられ、
    前記レバーの他端が押し下げられると、前記レバーは、前記一端を支点として回転し、前記レバーの前記開口の縁部において前記凸部を押し下げ、これにより前記軸状部材および前記ステムを軸方向に押し下げることを特徴とする内容物吐出機構。
  2. 請求項1に記載の内容物吐出機構であって、前記凸部は、一対であり、前記軸状部材の径方向に沿って両側にそれぞれ突出するように備えられていることを特徴とする内容物吐出機構。
  3. 請求項2に記載の内容物吐出機構であって、一対の前記凸部が突出している径方向は、前記レバーの前記一端と前記他端を結ぶ方向に対して直交していることを特徴とする内容物吐出機構。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の内容物吐出機構であって、前記軸状部材を前記ステムから離れる方向に付勢する弾性体をさらに有することを特徴とする内容物吐出機構。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の内容物吐出機構であって、前記ステムから噴出され、前記軸状部材の貫通孔を通過した前記内容物を吐出する吐出孔が厚さ方向に複数備えられた板状の吐出部材と、前記板状の吐出部材を前記容器体の上部に対して所定の向きで支持する筒体とをさらに有することを特徴とする内容物吐出機構。
  6. 請求項5に記載の内容物吐出機構であって、前記軸状部材の上端の周囲には、前記板状の吐出部材と平行な上面を有する円板が固定され、当該軸状部材の貫通孔を通過して上端から噴出される内容物を、当該円板と前記吐出部材との間の空間に広げることを特徴とする内容物吐出機構。
  7. 請求項6に記載の内容物吐出機構であって、前記軸状部材を前記ステムから離れる方向に付勢する弾性体をさらに有し、
    前記円板の周囲には、円筒が固定され、
    当該弾性体の両端は、前記円筒と前記板状の吐出部材とにそれぞれ接続されていることを特徴とする内容物吐出機構。
  8. 請求項7に記載の内容物吐出機構であって、前記弾性体は、前記軸状部材が最も上部に位置しているとき、前記円板の上面が前記吐出部材の下面に接するように付勢していることを特徴とする内容物吐出機構。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の内容物吐出機構であって、前記レバーの前記開口の前記縁部には、前記凸部に接する支持部が設けられており、前記支持部は、下方が開口した凹部を有し、前記凹部の前記支持部材側の端部が開放されていることを特徴とする内容物吐出機構。
  10. 容器体と、前記容器体の上部に配置された、ステムを含むバルブと、前記バルブに取り付けられて、前記ステムを押し下げ、前記ステムから前記容器体の内容物を上方に吐出する内容物吐出機構とを有し、
    前記内容物吐出機構は、請求項1ないし9のいずれか1項記載の内容物吐出機構であることを特徴とする吐出容器。
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