JP2018090261A - 塗布容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】定量の内容物を被塗布部に塗布することができる塗布容器を提供する。
【解決手段】塗布容器1は、内容物が収容される容器本体11と、内容物が吐出されるステム22、容器本体内に連通するシリンダ23、および、シリンダ内にステム軸O方向に摺動可能に配設されるとともに、ステムのステム軸方向の移動に連係するピストン24を有する吐出器21と、ステム内に連通可能な貯留室57を有する液溜部56と、貯留室に連通する保持空間78を有する保持部77、および保持空間に回転可能に保持された回転塗布体79を備えた中栓部材76と、を備え、保持空間には、回転塗布体に係合する係合体82が配設され、貯留室には、貯留室とステム内との連通およびその遮断を切替える弁体71と、弁体および係合体を互いがステム軸方向に離反するように付勢する付勢体72と、が配設され、弁体、係合体、および付勢体が一体に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、塗布容器に関する。
従来、内容物が収容される容器本体と、容器本体に連通する保持空間を有する保持部と、保持空間に回転可能に保持されるとともに、容器軸方向に沿う容器本体の外部側の外端部が保持部内から前記外部側に突出した回転塗布体と、を備えた塗布容器が知られている。
特開2012−232776号公報
しかしながら、前記従来の塗布容器では、定量の内容物を被塗布部に塗布することが困難であるという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、定量の内容物を被塗布部に塗布することができる塗布容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の塗布容器は、内容物が収容される容器本体と、前記内容物が吐出されるステム、前記容器本体内に連通するシリンダ、および、前記シリンダ内にステム軸方向に摺動可能に配設されるとともに、前記ステムの前記ステム軸方向の移動に連係するピストンを有する吐出器と、前記ステムから前記ステム軸方向に沿った前記ステムの外部側に向けて延び、前記ステム内に連通可能な貯留室を有する液溜部と、前記液溜部から前記外部側に向けて延び、前記貯留室に連通する保持空間を有する保持部、および前記保持空間に回転可能に保持されるとともに、前記外部側の外端部が前記保持部内から前記外部側に突出した回転塗布体を備えた中栓部材と、を備え、前記保持空間には、前記回転塗布体のうち、前記ステム軸方向に沿った前記ステムの内部側の内端部に係合する係合体が配設され、前記貯留室には、前記貯留室と前記ステム内との連通およびその遮断を切替える弁体と、前記弁体と前記係合体とを前記ステム軸方向に連結し、かつ、前記弁体および前記係合体を互いが前記ステム軸方向に離反するように付勢する付勢体と、が配設され、前記弁体、前記係合体、および前記付勢体が一体に形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、ステムおよびピストンが、シリンダの内側に向けて押し込まれるように、容器本体と、液溜部および中栓部材と、をステム軸方向に相対的に移動させると、シリンダ内の一定量の内容物が、ステム内を通して貯留室内に向けて流動することで、付勢体の付勢力に抗して弁体を作動させ、ステム内と貯留室内とを連通させ、貯留室に貯留される。その後、付勢体の復元力により弁体が復帰し、ステム内と貯留室内との連通が遮断される。そして、回転塗布体の外端部が下方を向くように塗布容器を傾ける等すると、貯留室内の内容物が保持空間に流入する。この状態で、回転塗布体の外端部を被塗布部に押し当てつつ回転塗布体を回転させることで、保持空間内の内容物を回転塗布体の外端部に至らせ、被塗布部に塗布する。この際、回転塗布体が、付勢体の付勢力に抗して係合体を貯留室側に押し込むこととなり、ステム内と貯留室内との連通が弁体により確実に遮断される。
以上のように、ステムおよびピストンを、シリンダの内側に向けて押し込むことで、一定量の内容物が貯留室内に貯留され、弁体によりステム内と貯留室内との連通が遮断されるので、塗布する内容物の量を確実に定量にすることができる。
しかも、塗布時に、回転塗布体が、付勢体の付勢力に抗して係合体を貯留室側に押し込むものの、弁体によりステム内と貯留室内との連通が遮断されていて、貯留室の内圧が変動することがないので、例えば貯留室内の内容物が保持空間内に意図せず大量に流出したりすること等を防ぐことが可能になり、定量の内容物を被塗布部に塗布することができる。
また、上記の塗布容器において、前記貯留室の内面には、前記保持空間内と前記貯留室内とを連通する連通孔が形成され、前記貯留室には、前記保持空間内と前記貯留室内とを連通させた状態で、前記貯留室の内面における前記連通孔の開口周縁部に当接および離反する調節体が配設され、前記調節体は、前記弁体、前記係合体、および前記付勢体と一体に形成されていてもよい。
この発明によれば、回転塗布体を介して係合体を貯留室側に押し込むこと等により、貯留室の内面における連通孔の開口周縁部と調節体とを当接させたり離反させたりすることができる。これにより、貯留室内から連通孔を通して保持空間内に至る内容物の流量を調節することが可能になり、内容物が保持空間内に大量に流出するのをより確実に抑制することができる。
本発明の塗布容器によれば、定量の内容物を被塗布部に塗布することができる。
本発明の第1実施形態の塗布容器における一部を破断した側面図である。 同塗布容器の作用を説明する一部を破断した側面図である。 同塗布容器の作用を説明する一部を破断した側面図である。 同塗布容器の作用を説明する一部を破断した側面図である。 本発明の第2実施形態の塗布容器における側面の断面図である。 同塗布容器の作用を説明する側面の断面図である。 同塗布容器の作用を説明する側面の断面図である。 同塗布容器の作用を説明する側面の断面図である。 同塗布容器の作用を説明する側面の断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る塗布容器の第1実施形態を、図1から図4を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の塗布容器1は、内容物が収容される容器本体11と、内容物が吐出されるステム22を有する吐出器21と、ステム22内に連通可能な貯留室57を有する液溜部56と、貯留室57に連通する保持空間78を有する保持部77、および保持空間78に回転可能に保持された回転塗布体79を備えた中栓部材76と、を備えている。
ここで、容器本体11は有底筒状に形成され、液溜部56および保持部77は筒状に形成されている。容器本体11、ステム22、液溜部56、保持部77、および回転塗布体79それぞれの中心軸は、共通軸と同軸に配置されている。以下では、共通軸をステム軸Oといい、ステム軸Oに沿う方向を上下方向という。上下方向のうち、回転塗布体79側を上方(外部側)といい、容器本体11の底部側を下方(内部側)という。塗布容器1を上下方向から見て、ステム軸Oに直交する方向を径方向といい、ステム軸O回りに周回する方向を周方向という。
口部12の外周面には、雄ねじが形成されている。
容器本体11内に収容される内容物としては特に限定されるものではないが、例えば液体状の内容物等が挙げられる。
吐出器21は、いわゆるポンプ式で容器本体11内の内容物を一定量吐出するものである。吐出器21は、内部が容器本体11内に連通するとともに容器本体11に固定されたシリンダ23と、シリンダ23に対して上下方向に移動可能に立設された前述のステム22と、シリンダ23内に上下方向に摺動可能に配設されたピストン24と、を有する。
シリンダ23は、環状の取付けフランジ27と、取付けフランジ27の内周縁から下方に向けて延びる基筒部28と、基筒部28の下端縁から径方向内側に向けて突出した環状の段部29と、段部29の内周縁から下方に向けて延びる嵌合筒30と、を備えている。
取付けフランジ27は、封止部材32を介して容器本体11の口部12の上端開口縁上に配置されている。封止部材32は、例えばゴム製のシートで環状に形成されている。
段部29の内周縁には、上方に向けて突出する環状の弁座34が配設されている。基筒部28の下端部内には、逆止弁35が配設されている。逆止弁35は、弁座34上に上方に向けて離反可能に着座された弁本体を備える。逆止弁35は、図示の例ではいわゆる三点弁となっているが、これに限られず例えば1点弁等であってもよい。
逆止弁35は、段部29の内側を通して、嵌合筒30内から基筒部28内への内容物の移動を許容するとともに、基筒部28内から嵌合筒30内への内容物の移動を規制する。嵌合筒30内には、容器本体11内の内容物を吸い上げる吸上筒36が嵌合されている。
ステム22は、上ステム38および下ステム39を備えている。上ステム38のうち、下端部38aの外径および内径は、他の部分よりも大きい。
下ステム39は、上ステム38内のうち、下端部38aよりも上方に位置する部分に嵌合され、上ステム38から下方に突出している。下ステム39は有底筒状に形成され、その下端部に、径方向外側に向けて突出する環状の着座部39aが形成されている。下ステム39において着座部39aに着座部39aの上方から連なる部分に、下ステム39の内外を連通させる連通孔39bが形成されている。
上ステム38および下ステム39の各下端部は、シリンダ23の基筒部28内に配置されている。
上ステム38の上端部には、筒状の上部受け体40が外嵌されている。シリンダ23の上端部内に、筒状の下部受け体41が嵌合されている。下部受け体41の上端開口縁には、環状溝41aが形成されている。環状溝41aは、ステム軸Oと同軸に形成されている。下部受け体41の上端開口縁には、径方向外側に向けて突出する環状のフランジ41bが形成されている。下部受け体41の内側に、上ステム38が相対的に上下動可能に挿入されている。
上部受け体40と下部受け体41との間には、コイルバネ42が配設されている。コイルバネ42のうち、上端部は、上部受け体40の上端部に形成されたフランジの下面に支持され、下端部は、下部受け体41の環状溝41aに配置されている。
コイルバネ42の内側に、ステム22が配置されている。コイルバネ42は、上部受け体40および下部受け体41を互いが上下方向に離反するように付勢する。
コイルバネ42の付勢力により、ステム22は、シリンダ23に対して上方に向けて付勢された状態で、シリンダ23に対して下方に向けて移動可能に配設されている。
ピストン24は、シリンダ23内に上下方向に摺動可能に嵌合されている。ピストン24は、下ステム39の着座部39aの上面に上方に向けて離反可能に着座している。これにより、シリンダ23内においてステム22およびピストン24よりも下方に位置するシリンダ内空間S1とステム22内との連通を遮断している。
上ステム38の下端部38aとピストン24との間には、上下方向の隙間S2が設けられている。ピストン24は、ステム22の上下方向の移動に伴って上下方向に移動する。
吐出器21は、容器本体11の口部12に装着された装着キャップ45を有している。装着キャップ45は、容器本体11の口部12に螺着された大径部46と、大径部46の上端部から径方向内側に向けて突出する環板部47と、環板部47から上方に向けて突出する小径部48と、を有する。
大径部46の内周面には、容器本体11の雄ねじに螺合する雌ねじが形成されている。環板部47は、小径部48よりも径方向内側に突出している。
装着キャップ45の環板部47の内周縁と、シリンダ23の取付けフランジ27の内周縁と、は、下部受け体41のフランジ41bを上下方向に挟んでいる。
容器本体11の口部12に装着キャップ45が装着されることで、容器本体11にシリンダ23および下部受け体41が固定されている。
液溜部56は、有底筒状に形成され、ステム22から上方に向けて延びている。液溜部56の内側が、ステム22内に連通する貯留室57となっている。貯留室57の内容積は、シリンダ内空間S1の内容積以上である。また、内容物の塗布量や塗布容器1の使用性等に応じて、シリンダ内空間S1の内容積が貯留室57の内容積を超えない範囲でそれぞれの内容積を適宜変更可能である。
液溜部56の周壁部62のうち、上端部62aの外径および内径は、他の部分よりも大きい。液溜部56の底壁部63には、ステム22内と貯留室57内とを連通する第1連通孔63aが形成されている。底壁部63には、底壁部63における第1連通孔63aの開口周縁部から下方に向けて延びる嵌合筒64が設けられている。嵌合筒64は、ステム22内に嵌合されている。ステム22の上端開口縁が、液溜部56の底壁部63の下面に当接している。
底壁部63の外周縁部には、下方に向けて延びる案内筒65が設けられている。案内筒65の外径は、装着キャップ45の小径部48の内径よりも小さい。案内筒65の下端部は、小径部48の上端部内に配置されている。
保持部77は有底筒状に形成され、液溜部56から上方に向けて延びている。保持部77の内側が、貯留室57内に連通する保持空間78となっている。保持部77の周壁部の内径は、球状を呈する回転塗布体79の外径と同等である。保持部77の周壁部のうち、下端および上端それぞれにおけるステム軸O方向に直交する方向の内径は、回転塗布体79の外径よりも小さい。
保持部77の周壁部における下端部の内面には、上方に向けて突出する支持部81が配設されている。支持部81は、保持部77の周壁部内に全周にわたって配設されている。
回転塗布体79は、支持部81により回転塗布体79の下方から支持されている。回転塗布体79の上端部が、保持部77内から上方に突出している。
保持部77の底壁部には、保持空間78内と貯留室57内とを連通する第2連通孔(連通孔)77aが形成されている。第2連通孔77aおよび前述の第1連通孔63aは、ステム軸O上に形成されている。
保持部77の底壁部には、径方向外側に向けて突出する環状の蓋板部60が形成されている。蓋板部60の外径は、液溜部56の外径よりも大きい。蓋板部60および保持部77の底壁部は、液溜部56の上部開口を覆っている。この蓋板部60、および液溜部56の周壁部62は、使用者が塗布容器1を上下方向に圧縮しても変形しない程度の硬さの材料で形成されている。
蓋板部60の外周縁には、下方に向けて延びる大径壁部68が全周にわたり配設されている。大径壁部68の下端部には、径方向内側に向けて突出した第1係合部が形成されている。
蓋板部60において、大径壁部68よりも径方向内側に位置する部分には、下方に向けて突出する筒状の小径壁部69が形成されている。小径壁部69は、液溜部56の上端部62a内に嵌合されている。
保持部77の周壁部における上下方向の中間部の外面と、蓋板部60の上面と、は、上下方向に向けて延びる補強リブ83により連結されている。補強リブ83における径方向の外端線は、上下方向に沿って直線状に延びている。補強リブ83は、表裏面が周方向を向く板状に形成されている。補強リブ83は、周方向に間隔を空けて複数配置されている。
貯留室57には、弁体71と、弁体71と後述する係合体82とを上下方向に連結する付勢体72と、保持部77の底壁部の下面における第2連通孔77aの開口周縁部に当接および離反する調節体73と、が配設されている。弁体71は、第1連通孔63a内に挿入された軸状部71aと、軸状部71aの上端部から径方向外側に向けて突出した弁本体71bと、を備えている。弁本体71bの外周縁部は、底壁部63の上面に全周にわたって当接する。
弁本体71bが底壁部63の上面に全周にわたって当接すると、貯留室57内とステム22内との連通が遮断される。弁本体71bの周方向の少なくとも一部が底壁部63の上面から上方に離反すると、貯留室57内とステム22内とが連通する。
このように、弁体71は、貯留室57内とステム22内との連通およびその遮断を切替える。
付勢体72は、径方向に開口する環状に形成されている。付勢体72の下端部は、弁体71の軸状部71aに連結されている。付勢体72の上端部は、係合体82の下端部に連結されている。付勢体72は、弁体71および係合体82を互いが上下方向に離反するように付勢する。
調節体73は、係合体82から径方向外側に向けて突出している。調節体73の上面には、径方向に向けて延びるスリット73aが周方向に間隔を空けて複数形成されている。各スリット73aは、調節体73の外周面で開口している。後述するようにキャップ体101のリング突条105により回転塗布体79が下方に押圧された状態では、付勢体72は上下方向に圧縮変形し、調節体73は保持部77の底壁部の下面における第2連通孔77aの開口周縁部から下方に離反している。
保持空間78には、回転塗布体79に係合する係合体82が配設されている。係合体82は、上下方向に沿って延びる棒状を呈している。係合体82の外面には、上下方向に沿って延びるスリット82aが周方向に間隔を空けて複数形成されている。各スリット82aの上端部は、保持空間78内で開口している。各スリット82aの下端部は、調節体73のスリット73aの径方向内側の端部に接続されている。
調節体73が保持部77の底壁部の下面における第2連通孔77aの開口周縁部に下方から当接していても、貯留室57内と保持空間78内とは、調節体73のスリット73aおよび係合体82のスリット82aを通して連通している。
係合体82には、保持部77の底壁部の下面における第2連通孔77aの開口周縁部から調節体73が一定以上離反しないように、保持部77の底壁部に上方から係止する抜け止め部82bが形成されている。
係合体82の上端部は、回転塗布体79の下端部に係合する。弁体71、付勢体72、調節体73、および係合体82は、一体に形成されている。
本実施形態では、容器本体11および吐出器21は、外殻筒86で覆われている。外殻筒86は、容器本体11および装着キャップ45の径方向外側に配置された筒状の大径部87と、大径部87の上端開口縁から径方向内側に向けて突出する環状の第1段差部88と、第1段差部88の内周縁から上方に向けて延びる筒状の小径部89と、小径部89の上端開口縁から径方向内側に向けて延びる環状の第2段差部90と、を有している。
大径部87の下端部には、大径部87を径方向に貫通する第1窓孔87aが形成されている。第1窓孔87aは、大径部87の下端開口縁から上方に所定の長さ延びている。大径部87の下端部内には、環状の底蓋92が嵌合されている。底蓋92には、底蓋92を上下方向に貫通する第2窓孔92aがステム軸O上に形成されている。第2窓孔92aは、大径部87の第1窓孔87aに連通する。第1窓孔87aおよび第2窓孔92aで、窓孔93を構成する。
小径部89の外周面には、雄ねじが形成されている。
第2段差部90の内周縁は、液溜部56の上端開口縁に連結されている。第2段差部90の外周縁には、径方向外側に突出する第2係合部が形成されている。第2段差部90の上面は、蓋板部60の下面における大径壁部68と小径壁部69との間の部分に下方から当接している。
第2段差部90の第2係合部は、大径壁部68の第1係合部に第1係合部の上方から係合している。
中栓部材76の上方は、キャップ体101で覆われている。キャップ体101は、天壁部102および周壁部103を備える有頂筒状に形成されている。天壁部102の下面には、下方に向けて突出するリング突条105が配設されている。リング突条105の外径は、回転塗布体79の外径よりも小さい。リング突条105は、回転塗布体79の上端部を下方に押圧している。回転塗布体79が押圧されることで、回転塗布体79が支持部81に圧接するとともに、係合体82および調節体73が保持部77および液溜部56に対して下方に移動する。この際、係合体82と一体になった付勢体72が、上下方向に圧縮変形する。
天壁部102の下面には、リング突条105を径方向外側から囲う当接部材106が配設されている。リング突条105および当接部材106は、ステム軸Oと同軸に配設されている。当接部材106の外径は、保持部77の外径よりも大きい。当接部材106の下端部は、蓋板部60の上面に当接している。
周壁部103の下端部の内周面には、外殻筒86の雄ねじに螺合する雌ねじが形成されている。
塗布容器1の各構成は、例えば樹脂等により形成されている。
次に、以上のように構成された塗布容器1の作用について説明する。予め、容器本体11、吸上筒36、シリンダ23、およびステム22の内部は内容物で充填されていて、貯留室57および保持空間78の内部に内容物は無いものとする。
外殻筒86に対してキャップ体101をステム軸O回りに回転させ、外殻筒86の雄ねじとキャップ体101の雌ねじとの螺合を解除することで、図2に示すように外殻筒86からキャップ体101を取外す。これにより、回転塗布体79がキャップ体101のリング突条105により下方に押圧されなくなることで、付勢体72が復元変形し、回転塗布体79、係合体82、および調節体73が上方に移動する。この際、調節体73が、保持部77の底壁部の下面における第2連通孔77aの開口周縁部に当接する。
次に、使用者は、図3に示すように、容器本体11を押し込み、ステム22およびピストン24が、シリンダ23の内側に向けて押し込まれるように、容器本体11と、液溜部56および中栓部材76と、を上下方向に相対的に移動させる。
具体的には、手で外殻筒86を保持した状態で、外殻筒86の窓孔93から指等を挿入し、外殻筒86に対して容器本体11を上方に押し込む。容器本体11とともにシリンダ23、ピストン24、および下部受け体41が、液溜部56および中栓部材76に対して上方に移動する。コイルバネ42は、上部受け体40と下部受け体41との間で上下方向に圧縮される。
まず、ピストン24が上ステム38の下端部38aに下端部38aの下方から当接し、ステム22に対してピストン24が上方に移動するのが規制され、シリンダ内空間S1とステム22内とが連通する。ステム22およびピストン24に対してシリンダ23および下部受け体41が上方に移動し、シリンダ内空間S1の内容積が図2の状態に比べて小さくなる。逆止弁35によりシリンダ内空間S1内の内容物は基筒部28内から嵌合筒30内へ移動するのが規制されるため、シリンダ内空間S1内の内容物は、下ステム39の連通孔39bから下ステム39内を上方に向けて流動する。上ステム38内および第1連通孔63a内を流動した内容物は、付勢体72の付勢力に抗して弁体71を上方に移動させ、ステム22内と貯留室57内とを連通させる。シリンダ内空間S1の内容積が少なくなった分の一定量の内容物が、貯留室57内に流入し貯留される。
装着キャップ45の小径部48が、液溜部56の案内筒65により上下方向に案内される。
容器本体11を押し込むのを止めると、コイルバネ42の弾性力により、図2に示すように、液溜部56および中栓部材76に対して容器本体11が下方に移動する。付勢体72の復元力により弁体71が復帰し、ステム22内と貯留室57内との連通が遮断される。
ここで、液溜部56および中栓部材76に対して容器本体11が下方に移動する過程において、まず、シリンダ23とともにピストン24がステム22に対して下方に移動することで、下ステム39の着座部39aの上面にピストン24が着座し、シリンダ内空間S1とステム22内との連通を遮断するとともに、ステム22に対してピストン24が下方に移動するのが規制された状態になる。その後、シリンダ23がステム22およびピストン24に対して下方に移動し、シリンダ内空間S1の内容積が図3の状態に比べて大きくなる。
この際、逆止弁35により嵌合筒30内から基筒部28内への内容物の移動は許容されているため、容器本体11内の内容物は、吸上筒36を通してシリンダ内空間S1内に流入する。
続いて、図4に示すように、皮膚等の被塗布部Aに内容物を塗布するために、回転塗布体79の上端部が下方を向くように塗布容器1を傾ける。貯留室57内の内容物が、調節体73のスリット73aおよび係合体82のスリット82aを通して保持空間78に流入する。
さらに、回転塗布体79の上端部を被塗布部Aに押し当てると、係合体82が貯留室57側に向けて押し込まれ、付勢体72が上下方向に弾性変形しながら、調節体73が貯留室57側に向けて移動する。
ここで、回転塗布体79の上端部を被塗布部Aに押し当てると、回転塗布体79が、付勢体72の付勢力に抗して係合体82を貯留室57側に押し込むこととなり、ステム22内と貯留室57内との連通が弁体71により確実に遮断される。
一方で、調節体73が保持部77の底壁部の下面における第2連通孔77aの開口周縁部から離反する。これにより、貯留室57内の内容物が、保持部77の底壁部と調節体73との間の隙間を通って係合体82のスリット82aに流入することで、貯留室57内の内容物が保持空間78に流入しやすくなる。
塗布容器1を被塗布部Aの表面に沿って移動させると、保持部77内で回転塗布体79が回転し、保持空間78内の内容物が回転塗布体79の上端部に至り被塗布部Aに塗布される。貯留室57および保持空間78内の内容物が無くなるまで塗布することで、被塗布部Aに定量の内容物が塗布される。
以上説明したように、本実施形態の塗布容器1によれば、ステム22およびピストン24を、シリンダ23の内側に向けて押し込むことで、一定量の内容物が貯留室57内に貯留され、弁体71によりステム22内と貯留室57内との連通が遮断されるので、塗布する内容物の量を確実に定量にすることができる。
しかも、塗布時に、回転塗布体79が、付勢体72の付勢力に抗して係合体82を貯留室57側に押し込むものの、弁体71によりステム22内と貯留室57内との連通が遮断されていて、貯留室57の内圧が変動することがないので、例えば貯留室57内の内容物が保持空間78内に意図せず大量に流出したりすること等を防ぐことが可能になり、定量の内容物を被塗布部Aに塗布することができる。
本実施形態では、貯留室57の内面に第2連通孔77aが形成されているとともに、貯留室57には弁体71、付勢体72、および係合体82と一体に形成された調節体73が配設されている。このため、回転塗布体79を介して係合体82を貯留室57側に押し込むこと等により、保持部77の底壁の下面における第2連通孔77aの開口周縁部と調節体73とを当接させたり離反させたりすることができる。これにより、貯留室57内から第2連通孔77aを通して保持空間78内に至る内容物の流量を調節することが可能になり、内容物が保持空間78内に大量に流出するのをより確実に抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図5から図9を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図5に示すように、本実施形態の塗布容器2は、第1実施形態の塗布容器1の容器本体11、吐出器21、液溜部56、外殻筒86、およびキャップ体101に代えて、容器本体111、吐出器141、液溜部146、およびオーバーキャップ156を備えている。
なお、オーバーキャップ156は、保持部77および回転塗布体79を覆った状態で、容器本体111の口部112に着脱可能に装着されている。
容器本体111は、容器体114と、口部材115とを備える。
容器体114は、外容器117の内面に内容器118が剥離可能に積層されたデラミボトル(積層剥離型容器)である。内容器118は、内容物の減少に伴い減容変形(しぼみ変形)する可撓性に富む材料で形成されている。外容器117は、スクイズ変形可能(弾性変形可能)に形成されている。
内容器118および外容器117は、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂およびポリエチレンナフタレート樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン樹脂およびポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂、または、エチレンビニルアルコール共重合樹脂等を用い、内容器118と外容器117とが剥離可能(相溶性が低い)となる組み合わせで形成することができる。
この容器体114は、容器口部120、容器胴部121、および容器底部122が、上方から下方に向けてこの順に連設されている。
容器口部120および容器胴部121は、円筒状に形成されている。容器口部120の外径は、容器胴部121の外径よりも小さい。容器口部120の外周面には、径方向外側に突出する係合部124が容器口部120の全周にわたり形成されている。容器底部122は、容器胴部121に連設され、容器胴部121の下端開口部を閉塞している。
容器底部122は、外周部に位置する接地部126と、接地部126に径方向内側から連なり、上方に窪む陥没凹部127と、陥没凹部127内に配置された保持リブ128(底シール部)と、を有している。
接地部126は、ステム軸Oと同軸に配置され、環状に形成されている。
保持リブ128は、容器底部122のパーティングラインに沿って直線状に延びるとともに、下方を向く突条状に形成されている。保持リブ128は、詳細には図示しないが内容器118と外容器117とを重ね合わせて圧着して突条状に形成されている。容器底部122には、外容器117と内容器118との間に外気を吸入させる、図示しない吸気孔が形成されている。
口部材115は、筒状を呈しステム軸Oと同軸に配設された口部本体131と、口部本体131の内周面から径方向内側に突出する環板部132と、を備えている。
環板部132は、口部本体131の上下方向における中間部に配置されている。口部本体131の下部は、容器体114の容器口部120に外装される。口部本体131の外周面には、雄ねじが形成されている。
口部本体131の上端開口縁には、径方向内側に突出した第1抜け止め部131aが形成されている。第1抜け止め部131aは、口部本体131の全周にわたり形成されている。口部本体131の下端部の内周面には、容器体114の係合部124に係合する係合溝135が口部本体131の全周にわたり形成されている。
口部材115の環板部132の内周縁と、シリンダ23の取付けフランジ27の内周縁と、は、下部受け体41のフランジ41bを上下方向に挟んでいる。容器体114の係合部124に口部材115の係合溝135が係合して容器体114に口部材115が装着されることで、容器体114にシリンダ23および下部受け体41が固定されている。
吐出器141は、前記吐出器21の各構成に対して、上部受け体40およびコイルバネ42を備えていない。
液溜部146は、前記液溜部56の各構成に対して、周壁部62に上端部62aが形成されない。液溜部146の底壁部63には、底壁部63から下方に向けて延びる第2嵌合筒150が設けられている。第2嵌合筒150は、ステム軸Oと同軸に配置されるとともに、嵌合筒64と案内筒65との間に配置されている。周壁部62の上端部には、径方向外側に向けて突出した第1係合部62bが形成されている。第1係合部62bは、周壁部62の全周にわたり形成されている。案内筒65の下端部には、径方向外側に向けて突出した第2抜け止め部65aが形成されている。第2抜け止め部65aは、案内筒65の全周にわたり形成されている。第2抜け止め部65aは、第1抜け止め部131aよりも下方に配置され、第1抜け止め部131aに上下方向で対向する。
第2嵌合筒150と嵌合筒64とで、ステム22の上ステム38における上端部を径方向に挟み込んでいる。こうして、ステム22の上端部に液溜部146が装着されている。
案内筒65は、口部本体131のうち環板部132よりも上方に位置する部分内に配置されている。
蓋板部148は、前記蓋板部60の各構成に対して、大径壁部68を備えていない。蓋板部148の外径は、液溜部146の外径と同等である。蓋板部148の外周縁部は、周壁部62の上端開口縁にこの上端開口縁の上方から当接している。小径壁部69は、液溜部146の周壁部62内に嵌合されている。
オーバーキャップ156は、有頂筒状の外キャップ157と、外キャップ157内に配設された有頂筒状の内キャップ158と、を備えている。なお、オーバーキャップを1つの部材により構成してもよい。
外キャップ157は、円板状の外天壁部160と、外天壁部160の外周縁から下方に向けて延びる外周壁部161と、を備えている。外周壁部161、および内キャップ158の後述する内周壁部166は、下方から上方に向けて漸次、縮径する多段筒状に形成されている。外周壁部161は、下周壁162と上周壁163とが下方から上方に向けて連設されてなる。上周壁163の外径は、下周壁162の外径よりも小さい。
内キャップ158は、円板状の内天壁部165と、内天壁部165の外周縁から下方に向けて延びる内周壁部166と、を備える。
内周壁部166は、下周壁167と中周壁168と上周壁169とが下方から上方に向けて連設されてなる。中周壁168の外径は下周壁167の外径よりも小さく、上周壁169の外径は中周壁168の外径よりも小さい。下周壁167の内周面には、口部材115の雄ねじに螺合する雌ねじが形成されている。中周壁168の内周面には、径方向内側に突出した第2係合部(引き上げ係合部)168aが形成されている。第2係合部168aは、中周壁168の全周にわたり形成されている。中周壁168は、液溜部146の周壁部62に、上下方向に移動可能に外装されている。
下周壁167と中周壁168とにより形成される段部は、外キャップ157の下周壁162と上周壁163とにより形成される段部よりも下方に配置されるとともに、口部本体131の上端開口縁に口部本体131の上方から当接する。第2係合部168aは、液溜部146の第1係合部62bよりも下方に配置され、第1係合部62bに上下方向で対向する。
内天壁部165の下面には、下方に向けて突出するリング突条173が配設されている。リング突条173の外径は、回転塗布体79の外径よりも小さい。リング突条173は、回転塗布体79を下方に押圧している。
次に、以上のように構成された塗布容器2の作用について説明する。予め、容器体114、吸上筒36、シリンダ23、およびステム22の内部は内容物で充填されていて、貯留室57および保持空間78の内部に内容物は無いものとする。
容器本体111に対してオーバーキャップ156をステム軸O回りに回転させ、口部材115の雄ねじとオーバーキャップ156の雌ねじとの螺合を解除すると、図6に示すように、容器本体111に対してオーバーキャップ156が上方に移動する。これにより、オーバーキャップ156のリング突条173による回転塗布体79の押圧が解除される。
ここで、オーバーキャップ156が容器本体111に対して上方に移動する過程において、オーバーキャップ156の第2係合部168aが液溜部146の第1係合部62bに、第1係合部62bの下方から係合することにより、保持部77、液溜部146、およびステム22が容器本体111およびシリンダ23に対して一体に引き上げられる。
この際、下ステム39の着座部39aの上面にピストン24が着座し、シリンダ内空間S1とステム22内との連通が遮断された状態で、ステム22およびピストン24がシリンダ23内でシリンダ23に対して上方に摺動し、シリンダ内空間S1の内容積が図5の状態に比べて大きくなる。これにより、容器体114の内容器118内の内容物が、吸上筒36を通してシリンダ内空間S1内に流入する。このような内容器118内の内容物の減少に伴い内容器118が減容変形することで、内容器118が外容器117から剥離し、吸気孔を通して外容器117と内容器118との間に外気が吸入される。
口部材115の第1抜け止め部131aに液溜部146の第2抜け止め部65aが第1抜け止め部131aの下方から係合すると、容器本体111に対して保持部77、液溜部146、およびステム22が上方に移動するのが規制される。
その後、オーバーキャップ156をさらに引き上げ、オーバーキャップ156の第2係合部168aを、液溜部146の第1係合部62bを上方に乗り越えさせ、図7に示すように、容器本体111からオーバーキャップ156を取外す。
続いて、図8に示すように、回転塗布体79の上端部が下方を向くように塗布容器2を傾けて、回転塗布体79の上端部を被塗布部Aに押し当てた状態で、図9に示すように、容器本体111を液溜部146および中栓部材76に向けて押し込む。これにより、ステム22およびピストン24が、シリンダ内空間S1とステム22内とを連通させた状態で、シリンダ23の内側に向けて押し込まれ、シリンダ内空間S1の内容積が図8の状態に比べて小さくなる。このため、シリンダ内空間S1内の一定量の内容物は、下ステム39の連通孔39bから下ステム39内に流入した後、上ステム38内および第1連通孔63aを通して付勢体72の付勢力に抗して弁体71を作動させ、ステム22内と貯留室57内とを連通させる。これにより、シリンダ内空間S1内の内容物が、貯留室57内に流入する。
付勢体72の復元力により弁体71が復帰し、ステム22内と貯留室57内との連通が遮断される。
塗布容器2を被塗布部Aの表面に沿って移動させると、保持部77内で回転塗布体79が回転し、保持空間78内の内容物が被塗布部Aに塗布される。
貯留室57および保持空間78内の内容物が無くなるまで塗布することで、被塗布部Aに定量の内容物が塗布される。
なお、繰り返して内容物を塗布する場合には、容器本体111の口部112にオーバーキャップ156を装着する。このとき、オーバーキャップ156の第2係合部168aは、液溜部146の第1係合部62bよりも下方に配置される。オーバーキャップ156を引き上げて容器本体111の口部112からオーバーキャップ156を離脱させる。さらに、容器本体111を液溜部146および保持部77に向けて押し込むことで、貯留室57内に一定量の内容物が流入する。
この状態で、回転塗布体79の上端部を被塗布部Aに押し当て、塗布容器2を被塗布部Aの表面に沿って移動させることで内容物を塗布する。
以上説明したように、本実施形態の塗布容器2によれば、容器本体111に対して液溜部146および中栓部材76を上方に引き上げ、シリンダ23内に内容物を流入させる。その後、ステム22およびピストン24が、シリンダ23の内側に向けて押し込まれるように、液溜部146および中栓部材76に向けて容器本体111を押し込むと、シリンダ23内の一定量の内容物が、ステム22内を通して貯留室57内に流入することで、付勢体72の付勢力に抗して弁体71を作動させ、ステム22内と貯留室57内とを連通させ、貯留室57に貯留される。
これ以降は第1実施形態と同様の作用により、定量の内容物を被塗布部Aに塗布することができる。
なお、本実施形態ではオーバーキャップ156を容器本体111の口部112から離脱するときにオーバーキャップ156の第2係合部168aが液溜部146に係合するとしたが、第2係合部168aが保持部77に係合するとしてもよい。
以上、本発明の第1実施形態及び第2実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。さらに、各実施形態で示した構成のそれぞれを適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
例えば、前記第1実施形態及び第2実施形態では、吐出器21として、いわゆるポンプ式の構成を示したが、吐出器の構成はこれに限定されない。例えば、吐出器が、内容物が容器本体内に加圧ガスとともに充填され、ステムを押し下げることで、内容物がステムを通して噴出する、いわゆる定量吐出機構付きエアゾール式の吐出器であってもよい。また、容器本体内に内容物の減少に伴い上下摺動する中皿が配設された構成を採用してもよい。
1、2 塗布容器
11、111 容器本体
12、112 口部
21、141 吐出器
22 ステム
23 シリンダ
24 ピストン
56、146 液溜部
57 貯留室
71 弁体
72 付勢体
73 調節体
76 中栓部材
77 保持部
77a 第2連通孔(連通孔)
78 保持空間
79 回転塗布体
82 係合体
O ステム軸

Claims (2)

  1. 内容物が収容される容器本体と、
    前記内容物が吐出されるステム、前記容器本体内に連通するシリンダ、および、前記シリンダ内にステム軸方向に摺動可能に配設されるとともに、前記ステムの前記ステム軸方向の移動に連係するピストンを有する吐出器と、
    前記ステムから前記ステム軸方向に沿った前記ステムの外部側に向けて延び、前記ステム内に連通可能な貯留室を有する液溜部と、
    前記液溜部から前記外部側に向けて延び、前記貯留室に連通する保持空間を有する保持部、および前記保持空間に回転可能に保持されるとともに、前記外部側の外端部が前記保持部内から前記外部側に突出した回転塗布体を備えた中栓部材と、を備え、
    前記保持空間には、前記回転塗布体のうち、前記ステム軸方向に沿った前記ステムの内部側の内端部に係合する係合体が配設され、
    前記貯留室には、前記貯留室と前記ステム内との連通およびその遮断を切替える弁体と、前記弁体と前記係合体とを前記ステム軸方向に連結し、かつ、前記弁体および前記係合体を互いが前記ステム軸方向に離反するように付勢する付勢体と、が配設され、
    前記弁体、前記係合体、および前記付勢体が一体に形成されていることを特徴とする塗布容器。
  2. 前記貯留室の内面には、前記保持空間内と前記貯留室内とを連通する連通孔が形成され、
    前記貯留室には、前記保持空間内と前記貯留室内とを連通させた状態で、前記貯留室の内面における前記連通孔の開口周縁部に当接および離反する調節体が配設され、
    前記調節体は、前記弁体、前記係合体、および前記付勢体と一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の塗布容器。
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